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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】加速度計制御
(51)【国際特許分類】
   G01P 15/13 20060101AFI20220117BHJP
   G01P 15/125 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
G01P15/13 V
G01P15/13 B
G01P15/125 Z
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017206940
(22)【出願日】2017-10-26
(65)【公開番号】P2018077221
(43)【公開日】2018-05-17
【審査請求日】2020-04-28
(31)【優先権主張番号】1618930.0
(32)【優先日】2016-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】509115236
【氏名又は名称】アトランティック イナーシャル システムズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Atlantic Inertial Systems Limited
【住所又は居所原語表記】Clittaford Road Southway Plymouth Devon PL6 6DE United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】アラン・マルヴァーン
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-532854(JP,A)
【文献】特開2015-230311(JP,A)
【文献】特表2007-524854(JP,A)
【文献】特表2001-516059(JP,A)
【文献】特開2001-66323(JP,A)
【文献】米国特許第4336718(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01P15/00-15/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加速度計閉ループ制御システムであって、
第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して移動可能であるプルーフマスを備える静電容量型加速度計と、
駆動周波数及び調節可能マーク/スペース比を伴う同相及び逆位相PWM駆動信号を発生させるために配列されるパルス幅変調(PWM)発生器であって、前記同相及び逆位相PWM駆動信号が、それぞれ、前記第1及び第2の固定キャパシタ電極に印加されることにより、前記第1及び第2の固定キャパシタ電極が交互に充電される、前記パルス幅変調(PWM)発生器と、
ゼロ位置からの前記プルーフマスの変位を表す、前記加速度計からのピックオフ信号を検出し、エラー信号を提供するために配列される出力信号検出器であって、加速度が印加されないと、前記ゼロ位置は、前記第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して前記プルーフマスの位置にある、前記出力信号検出器と、
機械的慣性力が前記ゼロ位置で前記プルーフマスの動作点を維持するために静電気力によって均衡が保たれるように、前記エラー信号に応答して前記同相及び逆位相PWM駆動信号の前記調節可能マーク/スペース比を変動させるために配列される閉ループ内で動作するPWMサーボと、
前記エラー信号に応答して、前記同相と逆位相PWM駆動信号との間の振幅差を変動させるために配列される差動電圧サーボと、
を備える、加速度計閉ループ制御システム。
【請求項2】
前記差動電圧サーボは、第1及び第2のデジタル制御ワードを生成するために配列されるマイクロコントローラを備え、
前記第1のデジタル制御ワードは、第1の基準入力で前記同相PWM駆動信号を受信し、スケーリングされた同相PWM駆動信号を出力するために配列される、第1のデジタル/アナログ変換器に入力され、
前記第2のデジタル制御ワードは、第2の基準入力で前記逆位相PWM駆動信号を受信し、スケーリングされた逆位相PWM駆動信号を出力するために配列される、第2のデジタル/アナログ変換器に入力される、請求項1に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項3】
前記出力信号検出器は、前記プルーフマスに接続される入力及び出力を有する電荷増幅器を備え、前記出力において、前記プルーフマスと前記第1及び第2のキャパシタ電極のどちらかとの間の静電容量に比例する電圧を生成するために配列される前記電荷増幅器は、ある所与の時間で充電される、請求項1または2に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項4】
前記出力信号検出器は、前記電荷増幅器の前記出力に接続される入力を有する復調器をさらに備え、前記復調器は、
第1のサンプルを生成するように前記同相PWM駆動信号が高い間に、前記電荷増幅器の前記出力をサンプリングし、
第2のサンプルを生成するように前記逆位相PWM駆動信号が高い間に、前記電荷増幅器の前記出力をサンプリングし、
前記第1のサンプルと前記第2のサンプルとの間の差を計算し、
前記エラー信号を生成し、前記エラー信号が前記差に依存するように配列される、請求項3に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項5】
前記PWMサーボは、前記エラー信号の積分に応答して、前記調節可能マーク/スペース比を変動させるために配列される積分ループフィルタを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項6】
前記差動電圧サーボは、前記エラー信号に比例する、前記同相と逆位相PWM駆動信号との間の前記振幅差を変動させるために配列される、請求項1から5のいずれか一項に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項7】
前記復調器は、さらに、同期信号を受信するために配列され、前記復調器は、前記同期信号を使用し、既定の周波数で前記エラー信号を生成する、請求項に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項8】
前記既定の周波数は、前記駆動周波数である、請求項7に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項9】
前記エラー信号はデジタルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の加速度計閉ループ制御システム。
【請求項10】
第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して移動可能であるプルーフマスを含む、静電容量型加速度計を制御する閉ループ方法であって、
同相及び逆位相パルス幅変調(PWM)駆動信号を、調節可能マーク/スペース比で前記第1及び第2の固定キャパシタ電極に印加することと、
ゼロ位置からの前記プルーフマスの変位を表す、前記加速度計からのピックオフ信号を検出し、エラー信号を提供することであって、加速度が印加されないと、前記ゼロ位置は、前記第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して前記プルーフマスの位置にある、前記提供することと、
機械的慣性力が前記ゼロ位置で前記プルーフマスの動作点を維持するために静電気力によって均衡が保たれるように、前記エラー信号に応答して前記同相及び逆位相PWM駆動信号の前記調節可能マーク/スペース比を変動させることによって閉ループ内で動作することと、
前記同相と逆位相PWM駆動信号との間の差動電圧を変動させるように、前記エラー信号を使用することと、を含む閉ループ方法。
【請求項11】
第1及び第2のデジタル制御ワードを生成することと、
前記第1のデジタル制御ワード及び前記同相PWM駆動信号を使用し、スケーリングされた同相PWM駆動信号を生成することと、
前記第2のデジタル制御ワード及び前記逆位相PWM駆動信号を使用し、スケーリングされた逆位相PWM駆動信号を生成することと、をさらに含む、請求項10に記載の閉ループ方法。
【請求項12】
前記プルーフマスと前記第1及び第2のキャパシタ電極のどちらかとの間の静電容量に比例する電圧を生成することは、ある所与の時間で充電されることをさらに含む、請求項10または11に記載の閉ループ方法。
【請求項13】
第1のサンプルを生成するように、前記同相PWM駆動信号が高い間に、前記静電容量に比例する前記電圧をサンプリングすることと、
第2のサンプルを生成するように、前記逆位相PWM駆動信号が高い間に、前記静電容量に比例する電圧をサンプリングすることと、
前記第1のサンプルと前記第2のサンプルとの間の差を計算することと、
前記エラー信号を生成することであって、前記エラー信号が前記差に依存する、前記生成することと、をさらに含む、請求項12に記載の閉ループ方法。
【請求項14】
同期信号を使用し、既定の周波数で前記エラー信号を生成することをさらに含む、請求項13に記載の閉ループ方法。
【請求項15】
前記エラー信号は、デジタルである、請求項10から14のいずれか一項に記載の閉ループ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、加速度計に関し、特に、閉ループ内で動作する静電容量型加速度計に関する。
【背景技術】
【0002】
静電容量型加速度計は、典型的には、微小電気機械システム(MEMS)デバイスとして、シリコンから製造される。この小型デバイスは、典型的には、柔軟性のある支持脚を使用して、支持物または「基板」に対して移動可能に搭載され、デバイスの内側で捕捉されたガス状媒質が印加された加速度に応答して検知方向に移動するときプルーフマスに対して減衰をもたらすように密閉される、プルーフマスを備える。静電容量型加速度計内では、典型的には、一式の固定電極及びプルーフマスに取り付けられる一式の移動可能電極が提供され、電極間の差分静電容量がプルーフマスの偏位を検出するように測定される。MEMSデバイスの共振周波数は、プルーフマスの質量及び柔軟性のある支持脚の正のばね定数によって定義される。
【0003】
そのような静電容量型加速度計は、「負のばね定数」の問題が生じる可能性があり、プルーフマスの変位が増加するにつれて、プルーフマスと電極との間の静電引力は増加する。すなわち、静電引力は、柔軟性のある支持脚によってもたらされるもののような従来の「正のばね」の反対方向に動作して影響を及ぼす「負のばね」を生じさせる。これは、クーロンの法則によって発生する。プルーフマスがゼロ位置から変位するにつれて、その変位を受けて、プルーフマスとプルーフマスにより近い電極との間の引力が増加する一方、プルーフマスと他の電極との間の引力が減少する。そのような状況は、プルーフマスのわずかな変位が加速度からの力と同じ方向に作用する静電引力をもたらし、閉ループ動作下でプルーフマスをゼロ位置に戻すことがより困難である状態にし得るために、明らかに不安定である。
【0004】
米国特許第5142921号では、閉ループ下で静電容量型加速度計を動作させるための「一定の電荷力」方式の使用が説明されています。この場合、各電極に印加された「高張力」(HT)電圧(すなわち、電極に印加される復旧電圧のピーク振幅)は、静電引力が位置とは無関係であるようにプルーフマスがゼロ位置から移動するように差動的に変化し、負の静電気ばね定数をゼロにする。米国特許第5142921号は、時分割アプローチを使用し、固定電流は、電極まで固定電荷を提供するように特定時間中に印加され、プルーフマスの片側の電極とプルーフマスの反対側の電極との間を交互に行き来する。これは、ゼロ位置からオフセットされるプルーフマスを示す差動ピーク電圧を生じさせる。したがって、この差動電圧信号が、積分ループフィルタでパルス幅変調(PWM)発生器を駆動させ、プルーフマスをゼロ位置に戻すために使用され、PWM駆動信号の一定ではないマーク/スペース比(すなわち、50:50ではない)が、加速慣性力をオフセットする。
【0005】
しかしながら、そのような従来のアプローチは、典型的には、特定の周波数範囲内のみに好適な開ループゲインを提供し、その範囲外では、加速度計は、応力下にあるときバイアスシフトの問題が生じる。PWM駆動信号は、典型的には、MEMSデバイスの共振周波数よりもかなり大きい周波数であることを認識されるであろう。単なる非限定的実施例として、48kHzのPWM駆動信号は、3kHzの共振周波数を伴うMEMSデバイスに印加されてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第5142921号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の側面によると、
第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して移動可能であるプルーフマスを備える静電容量型加速度計と、
駆動周波数及び調節可能マーク/スペース比を伴う同相及び逆位相PWM駆動信号を発生させるために配列されるパルス幅変調(PWM)発生器であって、当該同相及び逆位相PWM駆動信号が、それぞれ、当該第1及び第2の固定キャパシタ電極に印加されることにより、当該第1及び第2の固定キャパシタ電極が交互に充電される、当該パルス幅変調(PWM)発生器と、
ゼロ位置からの当該プルーフマスの変位を表す、当該加速度計からのピックオフ信号を検出し、エラー信号を提供するために配列される出力信号検出器であって、加速度が印加されないと、当該ゼロ位置は、当該第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して当該プルーフマスの当該位置にある、当該出力信号検出器と、
機械的慣性力が当該ゼロ位置で当該プルーフマスの当該動作点を維持するために静電気力によって均衡が保たれるように、当該エラー信号に応答して当該同相及び逆位相PWM駆動信号の当該調節可能マーク/スペース比を変動させるために配列される閉ループ内で動作するPWMサーボと、
当該エラー信号に応答して、当該同相と逆位相PWM駆動信号との間の振幅差を変動させるために配列される差動電圧サーボと、
を備える、加速度計閉ループ制御システムが提供される。
【0008】
このように、本開示にしたがって、閉ループ内で動作する静電容量型加速度計は、従来の加速度計によって問題が生じる負のばね定数の問題を回避し得る。エラー信号に応答して、2つのキャパシタ電極に印加される差動電圧を変動させることによって、静電力は、印加加速度に起因するプルーフマスのいずれかの変位にかかわらず、実質的に一定に保たれることができる。これは、加速度計上の負のばね定数の影響を完全に取り除かなくても、実質的に減少させることができる。
【0009】
本開示による加速度計がより高い開ループゲインを伴う低共振周波数MEMSデバイスの使用を可能にし、MEMSデバイスの機械的応力によってもたらされるバイアス効果の影響を減少させ得ることを、本出願者は、認識している。例えば、3.5kHzのMEMSは、20nm/gの変位を受ける場合がある一方、1kHzのMEMSは、200nm/gの変位を受ける場合があり、それにより、1nmの応力誤差が、3.5kHzのMEMSと比較すると、1kHzのMEMSのバイアスオフセットよりも10倍小さい影響をもたらし、デバイスの感度を増加させる。従来の加速度計では、「gレンジ」(すなわち、デバイスが測定されることができる加速度範囲)は、MEMSデバイスの共振周波数に直接に関連する。しかしながら、本開示による加速度計のgレンジは、MEMSの共振周波数から別にされ、高いg範囲を維持しながら、より低い共振周波数の使用を便利になるように可能にする。
【0010】
いくつかの好ましい実施例では、当該差動電圧サーボは、第1及び第2のデジタル制御ワードを生成するために配列されるマイクロコントローラを備え、
当該第1のデジタル制御ワードは、第1の基準入力で当該同相PWM信号を受信し、スケーリングされた同相PWM信号を出力するために配列される、第1のデジタル/アナログ変換器に入力され、
当該第2のデジタル制御ワードは、第2の基準入力で当該逆位相PWM信号を受信し、スケーリングされた逆位相PWM信号を出力するために配列される、第2のデジタル/アナログ変換器に入力される。そのような実施例では、これらのデジタル制御ワードは、第1及び第2のキャパシタ電極に印加されるアナログ出力電圧をスケーリングするために、適切なデジタル/アナログ変換器によって変換される。
【0011】
いくつかの実施形態では、当該出力信号検出器は、当該プルーフマスに接続される入力及び出力を有する電荷増幅器を備え、当該出力おいて、当該プルーフマスと当該第1及び第2のキャパシタ電極のどちらかとの間の当該静電容量に比例する電圧を生成するために配列される当該電荷増幅器は、ある所与の時間で充電される。そのような電荷増幅器は、その入力に印加された電流を積分するように作動し、積算電流(すなわち、一定期間にわたって蓄積された電荷)に比例する出力電圧を生成する。電荷の蓄積は、プルーフマスと電流が充電されたキャパシタ電極との間の静電容量に比例するであろうがために、電荷増幅器の出力において生成される電圧は、プルーフマスの変位の評価基準になる。
【0012】
そのような実施例の好ましいセットでは、当該出力信号検出器は、当該電荷増幅器の当該出力に接続される入力を有する復調器をさらに備え、当該復調器は、
第1のサンプルを生成するように当該同相PWM信号が高い間に、当該電荷増幅器の当該出力をサンプリングし、
第2のサンプルを生成するように当該逆位相PWM信号が高い間に、当該電荷増幅器の当該出力をサンプリングし、
当該第1のサンプリングと第2のサンプリングとの間の差を計算し、
当該エラー信号を生成し、当該エラー信号が当該差に依存して配列される。このように、そのような実施例によると、復調器は、プルーフマスとそれぞれのキャパシタ電極との間の静電容量の測定値を取得する一方、その間に形成されるキャパシタは、「アクティブ」になる、すなわち、該当のキャパシタ電極は、その時点で、高PWM信号を受信する一方、他のキャパシタ電極は、PWM低信号(典型的には、0V)を受信することを認識されるであろう。
【0013】
いくつかのそのような実施例では、当該PWMサーボは、当該エラー信号の積分に応答して、当該調節可能マーク/スペース比を変動させるために配列される積分ループフィルタを備える。このように、そのような実施例によると、エラー信号が、プルーフマスをゼロ位置に戻すために、積分ループフィルタでPWM発生器を駆動させるために使用され、PWM駆動信号のマーク/スペース比が、いずれかの印可された加速慣性力をオフセットする。積分ループフィルタは、大きいDCゲイン処理を提供し、ひいては、PWMサーボは、比較的安定した加速度に応答する。本デバイスの形状及びHT電圧の知識を基に、復調器出力信号とプルーフマス変位との間の線形関係は、いくつかの特定のデバイスのために取得されてもよい。そのような実施例によると、積分制御がPWMを設定し慣性力をゼロにするために使用される間に、これは、ループ安定性を最適化するために、比例、積分、微分(PID)制御に拡張されてもよい。
【0014】
潜在的に重複する実施例のセットでは、当該差動電圧サーボは、当該エラー信号に比例する、当該同相と逆位相PWM駆動信号との間の当該振幅差を変動させるために配列される。そのような実施例によると、比例サーボは、第1及び第2の固定キャパシタ電極のそれぞれを差動的に印加されたHT電圧を変動させることを認識されるであろう。積分制御と対照的に、そのような実施例に提供された比例制御は、差動電圧サーボが衝撃及び振動等の短期間の加速度に応答することを可能にする。単なる非限定的実施例として、これは、そのような比例サーボの出力によって制御されるSilicon Sensing Systems Ltd.から入手可能である「Vesta」特定用途集積回路(ASIC)製品等の加速度計の出力において、デジタル/アナログ変換器(DAC)を使用して、達成され得る。したがって、これは、既存の加速度計と互換性があり得る近似一定電荷力スキームである。
【0015】
PWMサーボが積分制御を提供し差動電圧サーボが比例制御を提供する実施例のセットでは、その両方は、プルーフマスを移動させる加速度に必然的に応答することが認識されるであろう。しかしながら、低周波数の加速度下では、PWMサーボが、積分項に起因して優位である。
【0016】
いくつかのそのような実施例では、復調器は、さらに、同期信号を受信するために配列され、当該復調器は、同期信号を使用し、既定の周波数でエラー信号を生成する。好ましい実施例では、既定の周波数は、駆動周波数である。そのような実施例では、復調器は、駆動周波数のサイクル毎に少なくとも1回でプルーフマスから得られた第1のサンプルと第2のサンプルとの間の差を判定し、キャパシタ電圧へのPWM駆動信号の次の印加に間に合うように、エラー信号を生成する。
【0017】
エラー信号がアナログ信号であり得る一方、好ましい実施例では、エラー信号は、デジタルである。これは、例えば、第1及び第2のキャパシタ電極に印加される電圧をスケーリングするように、エラー信号がデジタル/アナログ変換器に直接入力されることを可能にする。
【0018】
本開示の第2の側面によると、第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して移動可能であるプルーフマスを含む、静電容量型加速度計を制御する閉ループ方法が提供され、本方法は、
同相及び逆位相パルス幅変調(PWM)駆動信号を、調節可能マーク/スペース比で当該第1及び第2の固定キャパシタ電極印加することと、
ゼロ位置からの当該プルーフマスの変位を表す、当該加速度計からのピックオフ信号を検出し、エラー信号を提供することであって、加速度が印加されないと、当該ゼロ位置は、当該第1及び第2の固定キャパシタ電極に対して当該プルーフマスの当該位置にある、当該提供することと、
機械的慣性力が当該ゼロ位置で当該プルーフマスの当該動作点を維持するために静電気力によって均衡が保たれるように、当該エラー信号に応答して当該同相及び逆位相PWM駆動信号の当該調節可能マーク/スペース比を変動させることによって閉ループ内で動作することと、
当該同相と逆位相PWM駆動信号との間の差動電圧を変動させるように、当該エラー信号を使用することと、を含む。
【0019】
第1の側面に関して上記に説明された好ましい及び随意の特徴は、第2の側面に同様に適用される。
【0020】
本開示のある実施例が、ここで、添付の図面を参照して、単なる一例として、説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】従来の閉ループ静電容量型加速度計の動作を例証する。
図1B】従来の閉ループ静電容量型加速度計の動作を例証する。
図2】本開示による、閉ループ加速度計制御システムを示す。
図3】プルーフマスが中心にあり加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システムの典型的な信号を示す。
図4】プルーフマスが一方のキャパシタ電極に向かってオフセットされ加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システムの典型的な信号を示す。
図5】プルーフマスが他方のキャパシタ電極に向かってオフセットされ加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システムの典型的な信号を示す。
図6】加速度が印加されたときの、図2の加速度計制御システムの典型的な信号を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1A及び図1Bは、従来の閉ループ静電容量型加速度計2の動作を例証する。加速度計2は、移動可能プルーフマス4及び1対の固定キャパシタ電極6a、6bを備える。2つの固定キャパシタ電極6a、6bは、互いに平行に配列され、プルーフマス4のいずれかの側に位置する。この加速度計2は、検知方向8の線形加速度を判定するために配列され、印加加速度に応答して、検知方向8に沿って移動する自由度がある。図1Aは、加速度計2は、検知方向8のいかなる加速度(例えば、加速度計2が静止している、または一定速さである)を感知しない場合を例証し、この場合、プルーフマス4は、「ゼロ位置」のままである(すなわち、2つの固定キャパシタ電極6a、6bから等距離にある)。
【0023】
図1Bは、加速度計2が検知方向8で加速度を受ける場合を例証する。図から分かり得るように、プルーフマス4は、間隔が等しくないように、第1の固定キャパシタ電極6aにより近方に及び第2の固定キャパシタ電極6bからより遠方に移動する。通常動作中、パルス幅変調(PWM)信号は、2つの固定キャパシタ電極6a、6bに印加される。一方のキャパシタ電極6aに印加されたPWM駆動信号は、他方のキャパシタ電極6bに印加されたPWM駆動信号を伴う逆位相であり、それにより、ある所与の時間中、固定キャパシタ電極6a、6bの一方は、それに印加される「高」PWM電圧を有する一方、他方は、それに印加される「低」PWM電圧(例えば、0V)を有する。
【0024】
そのような従来の加速度計2では、これらのPWM駆動信号は、固定キャパシタ電極6a、6bに駆動される電圧を表す。「一定充電」方式の下、これらのPWM駆動信号は、既知の幅及び高さを有し、既知の電流は、一定の時間中に印加され、それにより、既知の電荷は、固定キャパシタ電極6a、6bに印加される。キャパシタの静電容量は、2つのプレート間の電圧で除算される蓄積電荷に等しく、その電荷は、PWM駆動信号の特性から分かり、したがって、静電容量は、プルーフマス4の電圧を測定することによって決定されることができる。代替として、「一定電圧」方式の下、既知電圧は、固定キャパシタ電極6a、6bに印加され、その静電容量は、代わりに、プルーフマス4の電荷を測定することによって(典型的には、トランスインピーダンスまたは「電荷」増幅器を使用することによって)、決定されることができる。静電容量は、プレートの表面積に正比例し、そのプレート間に距離に反比例し、表面積は、一定のままであり、その決定された静電容量は、キャパシタプレート間の距離(すなわち、プルーフマス4と所与のわずかな時間で高PWM信号を受信する固定キャパシタ電極6a、6bとの間の距離)の直接的尺度である。
【0025】
図2は、本開示による、閉ループ加速度計制御システム10を示す。閉ループ加速度計制御システム10は、図1A及び1Bを参照して、これまでに説明されたような移動可能プルーフマス4及び固定キャパシタ電極6a、6bを備える微小電気機械システム(MEMS)加速度計2の動作を制御するために使用される。制御システム10は、電荷増幅器12、復調器14、マークスペース比サーボ16、高張力サーボ18、及び1対のデジタル/アナログ変換器(DAC)20a、20bを備える。
【0026】
マークスペース比サーボ16は、PWMループフィルタ22及びPWM発生器24を備える。高張力サーボ18は、高張力ループフィルタ26及びインバータ28を備える。これらの2つのサーボ16、18の動作は、以下により詳細に説明されるであろう。
【0027】
電荷増幅器12は、その入力がプルーフマス4に接続される一方、その出力が復調器14の入力に接続されるように配列される。当業者によって認識されるであろうように、電荷増幅器が、その出力において、その入力における電流の積分に比例する電圧を生成する、すなわち、その出力における電圧42は、その入力における電荷に比例する。加速下では、電荷増幅器12の出力で生成された電圧42は、固定高PWM駆動信号30a、30bの各周期の2つの異なる値をとるであろう。ここで、一方の電圧値は、高PWM信号が提供された第1の固定キャパシタ電極6aに相当し、他方の値は、高PWM信号に接続された他方の固定キャパシタ電極6bに相当する(これは、加速度が、周期全体を通して、一定のままであると仮定している)。電荷増幅器12によって使用される基準電圧Vref図2に図示なし)は、0Vでもよいが、図3~6の例証を分かり易くするために、非ゼロ、正電圧になるように示される。
【0028】
復調器14は、PWM駆動信号の1周期あたり、電荷増幅器12の出力電圧42を2回サンプリングするために配列され、同相であるとき固定高PWM信号30aは高く、逆位相であるとき固定高PWM駆動信号30bは高い(これらのタイミングはまた、それぞれ、スケーリングされた高いPWM駆動信号40a及び40bに相当し、これらの信号40a、40bは、以下により詳細に説明される)。復調器14は、これらの2つのサンプル間の差に比例し及び本実施例ではデジタル信号であるエラー信号44を出力するために配列される。復調器14はまた、固定高PWM駆動信号30a、30bで復調器14を同期させるために使用される基準信号32を受信するために配列される。このエラー信号44は、下記に説明されるようなマークスペース比サーボ16及び高張力サーボ18に提供される。
【0029】
マークスペース比サーボ16は、閉ループ加速度計に関して従来のように、加速度の印加中、移動可能プルーフマス4をゼロ位置に戻すように、固定高PWM駆動信号30a、30bのマークスペース比を変動させるために、積分制御を使用するために配列される。マークスペース比サーボ16は、復調器14からのエラー信号44がPWMループフィルタ22(エラー信号44の兆候及び大きさに基づいて、PWM発生器24に入力される制御信号を生成する)に入力されるために配列される。PWM発生器24は、固定振幅を伴うPWM駆動信号30a及び30bを生成するために配列されるが、PWMループフィルタ22からの制御信号を使用し、これらの信号のマークスペース比(すなわち、信号のそれぞれが各周期で高い値をとる、ある割合の時間)を変動させる。つまり、マークスペース比サーボ16は、プルーフマス4の変位に応答して、固定高PWM駆動信号30a、30bのそれぞれのデューティサイクルを変動させる。
【0030】
対照的に、高張力サーボ18は、固定キャパシタ電極6a、6bに印加されるPWM駆動信号40a、40bの振幅を変動させるために配列される。復調器14によって生成されたエラー信号44が、比例制御を採用し1組のDAC20a、20bにそれぞれ入力される1対のデジタル制御ワード34a、34bを生成する、高張力ループフィルタ26に入力されるように、高張力サーボ18は配列される。第1のデジタル制御ワード34aは、高張力ループフィルタ26の出力から直接取り出される一方、第2のデジタル制御ワード34bは、インバータ28を最初に通過する。インバータ28は、第1のデジタル制御ワード34aが増加する場合、第2のデジタル制御ワード34bが減少し、その逆もまた同様であるという意味で、第2のデジタル制御ワード34bを「反転」させるために配列される。2つのデジタル制御ワード34a、34bの値が復調器14によって生成されたエラー信号44に正比例して変動し得る一方、典型的に、それらは、プルーフマス4がゼロ位置にあるとき、標準値、高張力ループフィルタ26によって生成された非ゼロ値から変動するであろう。
【0031】
2つのDAC20a、20bは、それぞれの基準電圧入力36a、36bで、同相で固定高PWM駆動信号30a及び逆位相で固定高PWM駆動信号30bを受信するために配列される。DAC20a、20bはまた、それぞれのデジタル入力38a、38bで、デジタル制御ワード34a、34bを受信するために配列される。2つのDAC20a、20bの出力は、それぞれ、固定キャパシタ電極6a、6bに接続される。DAC20a、20b(典型的には、アナログ出力の範囲をスケーリングするために使用される)の基準入力へのその接続に起因して、PWM発生器24によって生成されるPWM駆動信号30a、30bは、マークスペース比サーボ16によって設定されたデューティサイクルにおいて、2つのDAC20a、20bを選択的に有効及び無効にする一方、デジタル制御ワード34a、34bは、固定キャパシタ電極6a、6bにそれぞれ印加されたアナログのスケーリングされたPWM駆動信号40a、40bを生成するために、DAC20a、20bによってサンプリングされることが認識されるであろう。
【0032】
マークスペース比サーボ16が、ゼロ位置でプルーフマス4を維持するために、固定キャパシタ電極6a、6bに印加された駆動信号40a、40bのマークスペース比を変動させるために作動する一方、高張力サーボ18は、プルーフマス4と固定キャパシタ電極6a、6bとの間の静電引力がプルーフマス4の変位にかかわらず実質的に一定のままであることを確実にするように、キャパシタ電極6a、6bに印加された2つの駆動信号40a、40b間の差動電圧を変動させる。
【0033】
したがって、本開示のシステムは、定電圧方式を使用し、定電荷方式を使用しない。しかしながら、これまでの一定電圧システムは、半サイクル毎に同じ電圧をキャパシタ電極のそれぞれに印加し及び1サイクル毎に同じ電圧を常に印加した一方、本開示の制御システム10は、半サイクル毎にキャパシタ電極に印加された差動電圧を変動させ(すなわち、その電極は、必ずしも、同じ電圧を受信しない)、PWMの1サイクル毎にこの差動電圧を変動させる。この差動電圧は、プルーフマス4の変位に従って変動し、それにより、プルーフマス4とキャパシタ電極6a、6bのそれぞれとの間の静電力は、プルーフマス4の変位にかかわらず、実質的に一定である。静電力がプルーフマスの変位と一緒に変動しないため、PWMマーク/スペース比が印加加速度の直接的尺度を提供する間に、いかなる静電引力からの負のばねの寄与がない。
【0034】
図3は、プルーフマス4が中心にあり加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システム10の典型的な信号を示す。この場合、プルーフマス4は、ゼロ位置にあり、駆動信号40a、40bは、50:50のマークスペース比がある。プルーフマス4がゼロ位置にあるため、電荷増幅器12によって生成される出力信号42は、基準電圧Vrefのままである。
【0035】
図4は、プルーフマス4が一方のキャパシタ電極6aに向かってオフセットされ安定した加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システム10の典型的な信号を示す。これは、加速度計がプルーフマス4をすぐに変位させ及び加速度計制御システム10を加速度が印加されたかのような移動を無効にする様式で作動させる、突然の衝撃または振動を受けるときに発生する場合がある。この場合、電荷増幅器12は、プルーフマス4が「上側」キャパシタ電極6aに向けてオフセットされたことを示す方形波出力信号42を生成する。この方形波出力信号42は、Vref+V-Vによって定義され、式中、Vは、プルーフマス及び上側キャパシタ電極6aによって形成されたキャパシタから出力された電圧から導出され、Vは、プルーフマス及び下側キャパシタ電極6bによって形成されたキャパシタから出力された電圧から導出され、Vrefは、図3を参照して、これまでに説明されたようなプルーフマス4がゼロ位置からオフセットされないときに2つのキャパシタが到達するであろう電圧に相当する(すなわち、出力信号42の平均値はVrefであり、信号は、値を同じ量だけ上下に変動させる)。V及びVが2つの実効キャパシタ自体からの出力電圧であってもよく、または、代わりに、その出力電圧から導出されてもよい(例えば、既知の倍率でその出力電圧に比例するもの)ことが認識されるであろう。復調器14は、この方形波出力信号42を受信し、正のエラー信号44を生成する。この正のエラー信号は、制御ワード34a、34bを設定するために、高張力サーボ18によって使用され、それにより、上側キャパシタ電極6aに印加された駆動信号40aは、量ΔVだけ減少し、「下側」キャパシタ電極6bに印加された駆動信号40bは、同じ量ΔVだけ増加さする。ΔVの正確な選択が高張力サーボ18によって決定されると、一定のばね定数は、プルーフマス4の変位にかかわらず、達成されることができる。
【0036】
図5は、プルーフマス4が他方のキャパシタ電極6bに向かってオフセットされ安定した加速度が印加されないときの、図2の加速度計制御システム10の典型的な信号を示す。図4を参照して説明された場合と対照的に、電荷増幅器12は、プルーフマス4が「下側」キャパシタ電極6bに向けてオフセットされたことを示す方形波出力信号42を生成する。復調器14は、この方形波出力信号42を受信し、負のエラー信号44を生成する。この負のエラー信号は、制御ワード34a、34bを設定するために、高張力サーボ18によって使用され、それにより、上側キャパシタ電極6aに印加された駆動信号40aは、量ΔVだけ増加し、「下側」キャパシタ電極6bに印加された駆動信号40bは、同じ量ΔVだけ減少する(ΔVの値は、必ずしも、図4を参照して説明されたものと同じではないであろうことに留意されたい)。
【0037】
図6は、加速度が印加されたときの、図2の加速度計制御システム10の典型的な信号を示す。この場合、マークスペース比サーボ16は、プルーフマス4の変位に対抗し及びプルーフマス4をそのゼロ位置に戻すために、プルーフマス4の変位に応答して、固定高PWM駆動信号30a、30bのそれぞれのデューティサイクルのマークスペース比と、それに応じた、駆動信号40a、40bのそれぞれのデューティサイクルとを変動させる。最初に、電荷増幅器12は、方形波出力信号42を生成し、復調器14は、この方形波出力信号42を受信し、負のエラー信号44を生成する。この負のエラー信号は、制御ワード34a、34bを設定するために、高張力サーボ18によって使用され、それにより、上側キャパシタ電極6aに印加された駆動信号40aは、量ΔVだけ増加し、「下側」キャパシタ電極6bに印加された駆動信号40bは、同じ量ΔVだけ減少する(ΔVの値は、必ずしも、図4及び図5を参照して説明されたものと同じではないであろうことに留意されたい)。
【0038】
しかしながら、時間tnullにおいて、プルーフマス4は、依然として加速度を受けているにもかかわらず、ゼロ位置に戻される。したがって、電荷増幅器12の出力信号42は、一定及びこれまでに説明された基準電圧Vrefに等しくなり、復調器44によって生成されたエラー信号44は、0Vまで降下する。一方、制御ワード34a、34bは、有意な差動電圧がキャパシタ電極6a、6bに印加されないように設定される。マークスペース比は、加速度に線形であり続け、ひいては、加速度計によって受ける加速度を測定する直接的手段を提供する一方、加速度計自体はもう、負のばね方式ではなく、したがって、より高い開ループゲインを伴う低共振周波数MEMSベースの加速度計の使用を可能にし、MEMSベースの加速度計の機械的応力によってもたらされるバイアス効果の影響を減少させる。
【0039】
したがって、本開示は、負のばね定数に関する問題が生じない閉ループ静電容量型加速度計の制御に関する方法の改善をもたらすことが、分かるであろう。負のばね定数の影響を取り除くことによって、MEMSベースの静電容量型加速度計は、より低い共振周波数及びより高い開ループのスケールファクタが実装されてもよい。これは、MEMSの機械的応力に起因するバイアス効果を軽減することに役立つことができる。上記に説明された実施例は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定していないことが、当業者によって認識されるであろう。
【符号の説明】
【0040】
2 微小電気機械システム(MEMS)加速度計
4 移動可能プルーフマス
6a、6b 固定キャパシタ電極
10 閉ループ加速度計制御システム
12 電荷増幅器
14 復調器
16 マークスペース比サーボ
18 高張力サーボ
20a、20b デジタル/アナログ変換器(DAC)
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6