(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】MPEG-TS(トランスポートストリーム)対応データストリームを無線伝送するための伝送装置
(51)【国際特許分類】
H04L 61/4541 20220101AFI20220117BHJP
H04L 12/66 20060101ALI20220117BHJP
H04L 65/65 20220101ALI20220117BHJP
H04N 21/643 20110101ALI20220117BHJP
【FI】
H04L61/4541
H04L12/66
H04L65/65
H04N21/643
(21)【出願番号】P 2018552168
(86)(22)【出願日】2017-05-02
(86)【国際出願番号】 EP2017060428
(87)【国際公開番号】W WO2017191136
(87)【国際公開日】2017-11-09
【審査請求日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】UA2016A003095
(32)【優先日】2016-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】511109386
【氏名又は名称】インスティテュート フューア ランドファンクテクニック ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】イルグナー-フェーンス、クラウス
(72)【発明者】
【氏名】クーネルト、クレメンス
(72)【発明者】
【氏名】リッペルト、ハーマン
(72)【発明者】
【氏名】ペターセン、スウェン
(72)【発明者】
【氏名】エル マレク、アハマッド
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デァ クルーク、ウイレム、レオナルドゥス
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0036735(US,A1)
【文献】特開2013-192156(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0227084(US,A1)
【文献】特表2016-510534(JP,A)
【文献】特開2011-082934(JP,A)
【文献】特開2008-236694(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
H04L 12/66
H04L 12/70
H04N 21/643
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Wi-Fi Alliance
(Miracast)のWi-Fiディスプレイ技術仕様
書に従って、MPEG-TS(トランスポートストリーム)対応データストリームを
、Wi-Fi Alliance(Miracast)のWi-Fiディスプレイ技術仕様書に準拠した受信装置に無線伝送するための
Miracast伝送装置であって、
前記伝送装置は、MPEG-TS対応データストリームを受信するための端子を備え
、
前記伝送装置は、前記MPEG-TS対応データストリームをリアルタイムプロトコル(RTP)ペイロードストリームにパッキングするためのRTP処理ユニットと、前記リアルタイムプロトコルペイロードストリームをユニバーサル・データグラム・プロトコル(UDP)データストリームにパッキングするためのUDP処理ユニットと、前記UDPデータストリームをIP伝送信号のインターネットプロトコル(IP)ブロックにパッキングするためのインターネットプロトコル(IP)処理ユニットとを備え、
前記伝送装置は、前記受信装置への無線伝送の前に、前記
伝送装置を特定する第1のIPアドレスを前記
IP伝送信号と結合させるようにも適合させられ、
前記伝送装置は更に、前記受信装置が外部信号ソースから外部IPデータストリームを受信するのが可能となるよう適合させられ、
前記伝送装置は更に、前記受信装置に第2のアドレスを無線伝送するよう適合させられ、
前記第2のアドレスは、前記外部信号ソースを
特定し、
前記伝送装置は、前記受信装置とのWi-Fiピアツーピア接続を確立するための第1のユニットと、前記受信装置への伝送のために前記第1のIPアドレスを生成するよう適合させられる、セッションセットアップを実行するための第2のユニットとを備え、
前記第2のユニットは、前記受信装置が前記外部IPデータストリームを前記外部信号ソースから受信できるよう、前記受信装置が前記第2のアドレスを利用できるよう更に適合させられ、
前記伝送装置は、前記外部IPデータストリームを受信するための入力構成に連結される第2の入力を備え、
前記伝送装置は、前記外部IPデータストリームを前記受信装置に無線伝送するように適合させられ、
前記入力構成は、前記IP処理ユニットにおいて処理された内部MPEG2-TS対応データストリームと前記外部IPデータストリームとを切り替えるための切り替え構成を有する、伝送装置。
【請求項2】
前記伝送装置は、前記外部IPデータストリームを提供することができる前記外部信号ソースを探索するように適合され、前記外部信号ソースから前記第2のアドレスを取得するように更に適合される、請求項1に記載の伝送装置。
【請求項3】
前記伝送装置は、前記受信装置がどの形式をサポートしているかを前記受信装置から受信し、少なくとも前記外部信号ソースを含む外部信号ソースのリストを前記受信装置に送信するように更に適合される、請求項1または2に記載の伝送装置。
【請求項4】
前記切り替え構成は、前記インターネットプロトコル処理ユニットの出力に連結された第1の入力と、前記伝送装置の前記第2の入力に連結された第2の入力とを有する、請求項1から3の何れか一項に記載の伝送装置。
【請求項5】
前記切り替え構
成が更に、前記切り替え構成の出力信号を無線伝送するための伝送ユニットに連結される、請求項
4に記載の伝送装置。
【請求項6】
前記伝送装置は更に、インジケータ信号を提供するよう適合させられ、前記インジケータ信号は、前記外部IPデータストリームの形式を示し、
前記伝送ユニットが更に、前記受信装置に前記インジケータ信号を伝送するよう適合させられる、請求項
5に記載の伝送装置。
【請求項7】
Wi-Fi Alliance(Miracast)のWi-Fiディスプレイ技術仕様書に準拠した、MPEG-TS(トランスポートストリーム)対応データストリームを無線受信するための受信装置であって、
前記受信装置は、伝送装置を特定する第1のIPアドレスを無線受信し、前記伝送装置から前記第1のIPアドレスを含む前記MPEG-TS対応データストリームを受信するために、Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書に準拠した前記伝送装置と連携するための受信ユニットと、前記MPEG-TS対応データストリームを供給するための第1の出力端子とを備え、
前記受信装置は、外部信号ソースを特定する第2のアドレスを前記伝送装置から無線受信するように更に適合され、
前記受信装置は、前記伝送装置とのWi-Fiピアツーピア接続を確立するための第1のユニットと、前記第1のIPアドレスを受信するよう適合させられる、セッションセットアップを実行するための第2のユニットとを備え、
前記第2のユニットは、前記受信装置が外部IPデータストリームを前記外部信号ソースから受信できるよう、前記第2のアドレスを受信するよう更に適合させられ、
前記受信装置は更に、前記外部IPデータストリームまたは前記外部IPデータストリームを復号化したものを供給するための第2の出力端子を備え、
前記受信装置は更に、インターネットプロトコル(IP)抽出ユニットと、ユニバーサル・データグラム・プロトコル(UDP)抽出ユニットと、リアルタイムプロトコル(RTP)抽出ユニットとを備え、
前記受信装置は更に、切り替え構成を有する少なくとも1つの出力構成を備え、
前記少なくとも1つの出力構成は、前記受信ユニットと前記IP抽出ユニットとの間、前記IP抽出ユニットと前記UDP抽出ユニットとの間、前記UDP抽出ユニットと前記RTP抽出ユニットとの間、または、前記RTP抽出ユニットと前記第1の出力端子との間に連結され、
前記切り替え構成の入力は、前記受信ユニットの出力、前記IP抽出ユニットの出力、前記UDP抽出ユニットの出力、または、前記RTP抽出ユニットの出力に連結され、
前記切り替え構成の第1の出力は、前記IP抽出ユニットの入力、前記UDP抽出ユニットの入力、前記RTP抽出ユニットの入力、または、前記第1の出力端子に連結され、
前記切り替え構成の第2の出力は、前記第2の出力端子に連結される、受信装置。
【請求項8】
前記切り替え構成の前記入力は、前記受信ユニットの前記出力に連結され、
前記第1の出力は、前記IP抽出ユニットの前記入力に連結される、請求項7に記載の受信装置。
【請求項9】
前記切り替え構成の前記入力は、前記IP抽出ユニットの前記出力に連結され、
前記第1の出力は、前記UDP抽出ユニットの前記入力に連結される、請求項7に記載の受信装置。
【請求項10】
前記切り替え構成は更に、第2の切り替え構成の第1の入力に連結される第3の出力を備え、
前記第2の切り替え構成の第2の入力は、前記RTP抽出ユニットの前記出力に連結され、
前記第2の切り替え構成の出力は、MPEG-TS復号化ユニットの入力に連結される、請求項9に記載の受信装置。
【請求項11】
前記切り替え構成の前記入力は、前記UDP抽出ユニットの前記出力に連結され、
前記第1の出力は、前記RTP抽出ユニットの前記入力に連結される、請求項7に記載の受信装置。
【請求項12】
前記切り替え構成の前記入力は、前記RTP抽出ユニットの前記出力に連結され、
前記第1の出力は、MPEG-TS復号化ユニットの入力に連結される、請求項7に記載の受信装置。
【請求項13】
入力切り替え構成を有する入力構成を更に備え、
前記入力切り替え構成の第1の入力は、前記受信ユニットの前記出力に連結され、
前記入力切り替え構成の出力は、前記IP抽出ユニットの前記入力に連結され、
前記入力切り替え構成の第2の入力は、前記外部IPデータストリームを受信する入力端子に連結される、請求項7に記載の受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の伝送装置と請求項3のプリアンブルに記載の受信装置とに関する。請求項1のプリアンブルに記載の伝送装置は、Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書のバージョン1.1.0より知られている。この技術仕様書では、いわゆるMiracast規格に準拠した無線伝送システムについて説明している。
【0002】
既知の伝送装置では、映像情報信号および/または音声情報信号が、無線伝送されるMiracast対応データストリームに符号化される。このため、映像情報信号および/または音声情報信号は、映像または音声の符号化の後にMPEG2-TS対応データストリームに入れられ、ひとたびこのMPEG2-TS対応データストリームがMiracast対応データストリームに転換されると、それは受信機、例えばMiracast対応テレビセットに無線伝送され得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、改良された伝送装置および受信装置を提案することである。請求項1のプリアンブルに記載の伝送装置は、最初の請求項を特徴付ける部分で定義されるように特徴付けられる。従属請求項2および6から9では、本発明に係る伝送装置の他の実施形態が特許請求されている。受信装置は、請求項3、4、5および10から23により特徴付けられる。
【0004】
本発明は、Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書で定義されている(放送コンテンツを含む)ストリーミングコンテンツの配信のために、Miracastが組織内でますます使用されつつあるという独創的発想に基づくものである。ほとんど全ての新しいモバイル端末(ラップトップ、タブレットおよび携帯電話)および据置型端末(テレビ、プロジェクタ)がこの技術をサポートしていることから、高い市場浸透率がある。現在、Miracastは、ポータブルデバイス、主にタブレットまたは携帯電話がテレビセットにコンテンツを伝送するよう定義されている。コンテンツは故に、端末により直接生成または符号変換される。従って、他のソースからの伝送は、限られた範囲内で、(符号変換に起因する)質の低下を伴って初めて実現され得るが、これが常に実現可能または許容可能であるとは限らない。
【0005】
しかしながら、現行のMiracast伝送方法は、限られた数の映像形式および/または音声形式の信号しか受け付けられないので自由度が低い。
【0006】
本発明に係る方策は、Miracast方法に準拠した伝送装置が更には、外部IPデータストリームをMiracast対応受信装置に無線伝送することができ、その結果、外部IPデータストリームとして既に存在する情報が符号変換することなく受信装置に伝送され得るという効果を持つ。
【0007】
一実施形態では、伝送装置が外部IPデータストリームを受信し、次いでそれを受信装置に伝送する。本発明に係る別の実施形態では、伝送装置が外部IPデータストリームを受信装置に「直接」、ひいては、伝送装置を迂回させることにより伝送する。この実施形態では、外部IPデータストリームがインターネット接続またはWLAN接続を介して受信装置に伝送され得る。
【0008】
受信装置の更なる実施形態では、受信された、無線伝送された外部IPデータストリームが、受信後に外部復号化ユニットへ「直接」転送され得る。当該外部復号化ユニットは更に、外部IPデータストリームを処理して特定の情報信号にする。しかしながら、まず、受信された外部IPデータストリームを受信装置のIP抽出ユニットにおいてIPヘッダから引き離し、それから初めて、それを外部復号化ユニットに転送することも可能であろう。
【0009】
外部IPデータストリームをもたらした信号処理に応じて、このようにして取得されたデータストリームは、更なるUDP抽出またはRTP抽出の後に初めて、外部復号化ユニットに転送されてもよい。外部IPデータストリームの適合性に応じて、IP抽出ユニットにおけるデカプセル化の後に、受信装置に存在するMPEG復号化ユニットに外部IPデータストリームを直接供給することすら可能である。
【0010】
Miracast規格に準拠した伝送装置がWO2014111407Aで説明されていることが挙げられるべきである。ここでは、Miracast伝送装置を用いて無線伝送するための映像情報信号および/または音声情報信号が、複数の映像情報信号および/または音声情報信号を有するMPEG2-TS対応データストリームから1つだけ導出される。Miracast伝送装置を用いた外部IPデータストリームの伝送、および、当該Miracast伝送装置がどのようにして実装されるべきかをここで論ずることは目的としていない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下の図の説明では、幾つかの実施形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。図面は以下を示している。
【0012】
【
図1】外部IPソースとMiracast対応受信装置との間における外部IPデータストリームの伝送の実施形態である。伝送はMiracast対応伝送装置を用いて可能となる。
【0013】
【0014】
【0015】
【
図4】複数のMPEGトランスポートストリームを含む外部IPデータストリームの伝送の実施形態を示している。
【0016】
【
図5】外部IPデータストリームの伝送の実施形態を示している。ここでは、外部IPデータストリームの、指定されていない幾つかまたは他のストリーミング形式がある。
【0017】
【
図6】
図5に記載の伝送装置と連携するよう構成された受信装置の実施形態を示している。
【0018】
【
図7】外部IPソースとMiracast対応受信装置との間における外部IPデータストリームの伝送の実施形態を示している。当該Miracast対応受信装置によって、Miracast対応伝送装置を用いた伝送が可能となる。ここで、外部IPデータストリームは、外部IPソースから受信装置に伝送され、伝送装置は外部IPソースと受信装置との間の伝送路において迂回される。
【0019】
【
図8】
図7に記載のMiracast対応受信装置の細部を示している。
【0020】
【
図9】本発明に係る受信装置の更なる実施形態を示している。
【0021】
【
図10】IPデータストリームの幾つかの実施形態、および、このデータストリームがどのようにして本発明に係る伝送装置から本発明に係る受信装置に、または、外部IPソースから本発明に係る受信装置に伝送され得るかを示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明に係る、外部IPソース102とMiracast対応受信装置104との間における外部IPデータストリームの伝送を概略的に示している。Miracast対応受信装置104によって、Miracast対応伝送装置100を用いた伝送が可能となる。この第1の実施形態では、まず、外部IPデータストリームが伝送装置100により外部IPソース102から受信され、次いで、受信装置104に無線転送される。
【0023】
以下に手順を説明する。
【0024】
第1の工程では、Miracast対応伝送装置100とMiracast対応受信装置104との間に接続が確立される。これは
図1の矢印1で示されている。この接続は、いわゆる「Wi-Fi P2P」方法を用いたMiracast規格で開始される。
【0025】
第2の工程では、次いで、Miracast規格にあるような、Wi-Fiディスプレイの「セッションセットアップ」が行われる。これは
図1の矢印2で示されている。
【0026】
当該規格に準拠したMiracast伝送方法では、単一のA/V情報信号が、伝送装置100内の信号処理ブロック106によりMPEG-TS対応伝送信号に転換され、次いで、当該MPEG-TS対応伝送信号が、IP伝送信号として受信装置104に無線伝送される。これは
図1の矢印3で示されている。
【0027】
詳細に言うと、「セッションセットアップ」では、伝送装置100が、当該伝送装置を特徴付ける第1のIPアドレスを生成する。この第1のIPアドレスは、セッションセットアップ(矢印2)において受信装置104に伝送される。更に、MPEG-TS対応伝送信号は、第1のIPアドレスと一緒にある(IP層108内の)IP伝送信号のIPブロックに入れられる。受信装置104はここで、伝送装置100への無線接続(矢印3)を介して、第1のIPアドレスを有するIPブロックを受信する。MPEG-TS対応データストリームはこれから導出される。MPEG-TS対応データストリームは次いで、スクリーン信号に変換され、その結果、それはスクリーン(
図1には図示せず)で再生され得る。
【0028】
本発明によると、伝送装置100により供給され得ないデータストリームが受信装置104において必要な場合は、伝送装置100が、例えばインターネット接続(
図1には図示せず)を用いて、この所望のデータストリームを供給し得るソースを探索することができる。それは、この所望のデータストリームを(外部)IPデータストリームとして供給するソース102を発見する。このソース102は、ここで第2のアドレスとして定義され、ひいてはこのソース102を特徴付ける自らのアドレスを有する。この第2のアドレスは、例えば、IPアドレスであってもよいし、例えば、URLとしてセットアップされてもよい。伝送装置100はこの第2のアドレスを外部IPソース102から判定し、それをセッションセットアップ工程で受信装置104に伝送する(矢印2)。所望のデータストリームがIPデータストリームとして既に存在しているため、伝送装置100は、
図1の矢印4で示されているように、このデータストリームを「IPレベルで」受信し、伝送装置100と受信装置104との間の無線接続を介して、この外部IPデータストリームを受信装置に無線伝送する(矢印3)。
【0029】
図2は、
図1の伝送装置100を詳細に示したものであり、これは
図2の参照番号200で表されている。ブロック201では、既知のHDCP(高帯域幅デジタルコンテンツ保護)方法が、単一の映像情報信号V
iおよび/または音声情報信号A
iに適用される。ブロック202では、この単一の(データ保護された)映像情報信号(V
i)および/または音声情報信号(A
i)を、無線伝送され得るMPEG-TS対応データストリームに転換する。
【0030】
ブロック206ではパッキングが行われる。ここで、当該MPEG-TS対応データストリームは、この1つの映像情報信号および/または音声情報信号しかない状態で、RTP(リアルタイムプロトコル)ペイロードストリームに転換される。その後、当該RTPペイロードは、ブロック208においてUDP(ユニバーサル・データグラム・プロトコル)データストリームに入れられる。当該UDPデータストリームは次いで、ブロック210においてIP(インターネットプロトコル)データストリームに入れられる。ブロック214では、当該IPデータストリームが、(
図1の参照番号104で示されるような)受信装置への無線伝送のために、例えば規格IEEE802.11に従ってWLANデータストリームに入れられる。このWLANデータストリームについては、Wi-Fi AllianceのWi-Fiピアツーピア(P2P)技術仕様書のバージョン1.1で説明されている。
【0031】
外部IPデータストリームの無線伝送のために、伝送装置200は更に、外部IPデータストリームを受信するための入力部204を備える。入力部204は入力端子218を含み、入力端子218を介して、外部IPデータストリームは、インターネットから(外部ソースから)伝送装置200および切り替え構成212に供給される。切り替え構成212内のスイッチの第1の位置では、映像情報信号および/または音声情報信号を受信装置104に無線伝送すべく、IPブロックに含まれている映像情報信号および/または音声情報信号がIPブロック210によりブロック214に供給される。切り替え構成212内のスイッチの他方の位置では、外部IPデータストリームの無線伝送のために、入力端子218にある外部IPデータストリームが受信装置104に供給される。
【0032】
図3は、
図1の受信装置104の詳細な図を示したものであり、これは
図3の参照番号304で表されている。
【0033】
無線伝送信号300が受信装置304のMiracast受信ブロック306に供給される。本発明によると、受信装置304は出力部314を含む。出力部314はスイッチ316を含む。受信ブロック306の出力が出力部314の入力に連結される。出力部314の出力がIP抽出ブロック308の入力に連結される。出力部314の第2の出力が出力端子322に連結される。
【0034】
スイッチ316の第1の位置(左側)では、既知のMiracast受信機として受信装置304が機能する。映像情報信号および/または音声情報信号を1つだけ有するMPEG-TS対応データストリームを含んだIPデータストリームが、受信ブロック306により受信され、IP抽出ブロック308に供給される。
【0035】
IP抽出ブロック308においてIP情報ブロックから導出されたUDPデータストリームが、ブロック308の出力を介してUDP抽出ブロック310の入力に供給される。UDP抽出ブロック310においてUDPデータブロックから導出されたRTPデータストリームが、ブロック310の出力を介してRTP抽出ブロック312の入力に供給される。RTP抽出ブロック312においてRTPデータブロックから導出された、映像情報信号および/または音声情報信号を1つだけ含むMPEG-TS対応データストリームが、ブロック312の出力を介してMPEG復号化ユニット318の入力に供給される。次いで、1つのプログラムが、復号化ユニット318において映像情報信号および/または音声情報信号324として、それがスクリーン(
図3には図示せず)で再生され得るように導出される。
【0036】
本発明に係る、外部IPデータストリームが伝送装置から受信装置304に伝送されるような場合には、スイッチ316が他方の位置(右側)にある。これは、伝送された外部IPデータストリームが、受信装置における更なる処理のために出力端子322に存在していることを意味する。スイッチ316を正しい位置に制御するために、どちらのタイプの伝送信号(Miracast規格に準拠した伝送信号または外部IPデータストリーム)が受信されるか、どちらの伝送信号がスイッチを一方または他方のスイッチ位置に切り替えるかに応じて、切り替え信号328を生成する、切り替え信号生成ユニット320が例えば提供され得る。切り替え信号328は生成ユニット320において制御信号330から導出され、制御信号330は伝送装置200により受信装置304に伝送される。このために、伝送装置200は、制御信号330を生成してそれを無線伝送ユニット214に供給する制御信号生成ユニット216(
図2参照)を更に備える。
【0037】
更に、すなわち、どの(コンテナ)形式で外部IPデータストリームが伝送されるかが指定されている場合は、伝送装置200において識別信号も生成され、受信装置304に伝送されてもよい。この表示信号(sic)は、組み立てられた制御信号(合成制御信号)330として制御信号と一緒に受信装置304に伝送され得る。受信装置304では、次いで、この識別信号330(ID)がユニット320において導出されてよく、外部IPデータストリームの更なる処理のために内部(受信装置304の中)または外部の信号処理ユニット(図示せず)に供給されてよい。
【0038】
更には、
図3の受信装置の実施形態との関連で以下のことも挙げられるべきである。外部IPデータストリームを生成するための
図1の外部IPソース102は、伝送装置100での信号生成セットアップと同じように構築される。また、外部IPソース102では、この特定の場合において、単一の映像情報信号および/または音声情報信号がMPEGで符号化されてMPEG-TSデータストリームを取得し、次いで更に、RTP、UDPおよびIPのカプセル化段階で処理されて外部IPデータストリームを取得する。これは、
図3に記載の受信装置304における信号処理が異なってもよいことを意味する。この場合は、
図1の外部IPソース102の単一の映像情報信号および/または音声情報信号を導出するために、受信装置304における外部IPデータストリームの信号処理が、段階308、310、312および318で実行されてもよい。
図5および
図6に関する図の説明では後ほど、IPカプセル化が1回しか行われていない外部IPデータストリームを受信装置においてもう一度進路転換するために、スイッチ316を有する出力部314が必要であることが明らかとなる。
【0039】
ここでも、出力部314がIP抽出段階308とUDP抽出段階310との間に配置されてもよいことが挙げられるべきである。なぜなら、受信された外部IPデータストリームは、受信後の更なる処理において、まずIP抽出段階で処理されなければならないからである。このIP抽出は、受信装置304のIP抽出段階308で実行されてもよい。
【0040】
図4は、MPEGトランスポートストリーム(TS)が、この実施形態では3つのエレメンタリストリームを含む外部IPデータストリームに含まれているような実施形態を示している。
図4は、
図1の伝送装置100のようなMiracast対応伝送装置400と外部IPソース402とを示している。この外部IPソース402は、マルチプレクサユニット411において1つのMPEG-TSにまとめられた、この場合は3つのエレメンタリストリーム406、408および410を(例えば、複数のA/Vエレメンタリストリームが記憶されているプログラムメモリ(図示せず)から)受信または生成する。このMPEG-TSは次いで、ブロック412においてRTP(リアルタイムプロトコル)ペイロードに埋め込まれる。当該RTPペイロードストリームは次いで、ブロック414においてUDP(ユニバーサル・データグラム・プロトコル)ペイロードに埋め込まれる。当該UDPデータストリームは次いで、すなわち、例えば
図1および
図2に基づいて既に説明したのと同じように、ブロック416においてIP(インターネットプロトコル)データストリームに埋め込まれて、伝送装置400に伝送される外部IPデータストリームを取得する。
【0041】
受信側には、この場合はテレビセット450に統合されている、Miracast対応受信装置404もある。外部IPデータストリームは、伝送装置400により受信装置404に伝送される。受信装置404では、この場合はIP抽出段階408とUDP抽出段階410との間に配置された出力部414を用いて、外部IPデータストリームが進路転換され、出力端子422に存在する。これは既に説明したのと同じように、例えば
図1および
図3に基づいて行われる。切り替え信号生成ユニット420では、伝送装置400により受信装置404に伝送される制御信号430から、スイッチ416のスイッチ位置を制御するための切り替え信号428が生成される。
【0042】
テレビセット450はデマルチプレクサユニット424を含む。デマルチプレクサユニット424では、必要に応じて、3つのエレメンタリストリームのうちの1つ、例えば、復号化後のデータストリーム408に相当するデータストリーム432が、A/V情報信号としてスクリーン430に転送される。
【0043】
図5は、外部IPデータストリームとして、まだ指定されていない複数のストリーミング形式の提供も行う複数の外部IPソースがあるような実施形態を示している。外部IPソースは、例えばインターネット500に位置する。
【0044】
図5は、例えば、単一の音声情報信号および/または映像情報信号がとりわけMPEGで符号化され、処理後にブロック512において埋め込まれるという点で、外部IPデータストリームを生成する外部IPソース510を示している。ここで、MPEG-TS対応データストリームは、映像情報信号および/または音声情報信号が1つしかない状態で、RTP(リアルタイムプロトコル)ペイロードに入れられる。その後、当該RTPペイロードは、ブロック514においてUDP(ユニバーサル・データグラム・プロトコル)ペイロードに埋め込まれる。当該UDPペイロードは次いで、ブロック516においてIP(インターネットプロトコル)ペイロードに埋め込まれる。
【0045】
ネットワーク500、例えばインターネットには、第2のIPソース520もある。ここでは、映像情報信号および/または音声情報信号が、既知の方式または新しい方法で符号化され、次いで、ブロック522においてRTP(リアルタイムプロトコル)ペイロードに埋め込まれる。当該RTPペイロードは次いで、ブロック524においてUDP(ユニバーサル・データグラム・プロトコル)ペイロードに埋め込まれる。当該UDPペイロードは次いで、ブロック526においてIP(インターネットプロトコル)ペイロードに埋め込まれる。
【0046】
インターネット500には、第3のIPソース530もある。ここでは、映像情報信号および/または音声情報信号が、既知の別の方式でDVB対応データストリームに符号化され、このDVB対応データストリームは、MPEGトランスポートストリームに含まれる。このMPEGトランスポートストリームは次いで、ブロック536においてIP(インターネットプロトコル)データストリームに直接埋め込まれる。
【0047】
インターネット500には、第4のIPソース540もある。ここでは、映像情報信号が、H.264またはH.265などの既知の方式で符号化され、次いで、ブロック546においてIP(インターネットプロトコル)データストリームに直接変換される。
【0048】
インターネット500には、第5のIPソース550もある。ここでは、音声情報信号(またはスピーチ信号)が、音声符号化ユニット(またはスピーチ符号化ユニット)において既知の方式で符号化され、次いで、ブロック556においてIP(インターネットプロトコル)データストリームに直接変換される。音声符号化ユニットの例としては、例えば(MP3符号化ユニットなどの)MPEG音声符号化ユニット、AAC符号化ユニット、OGG符号化ユニットまたはFLAC符号化ユニットが挙げられる。スピーチ符号化システムの例としては、例えばAMR(適応型マルチレート)、CELP(符号励起線形予測)、GSM(登録商標)およびG.711(およびそれ以降のバージョン)が挙げられる。
【0049】
本発明に係る伝送装置560には、インターネット500との連結570がある。この連結570を介して、伝送装置560は、以下ソース情報と呼ばれる、インターネット500に位置する外部IPソース510、520、530、540および550に関する情報を取得し得る。このソース情報は、例えば、外部IPソースの識別情報と、IPアドレスおよび/またはURLといった外部IPソースのアドレスと、IPソースが提供する信号のタイプ(この場合は、信号がどのようにして符号化されるか、信号の品質がどうであるか、信号の帯域幅がどの位であるか、および、アスペクト比(映像信号の場合のアスペクト比)がどの位であるかが留意されるべきである)と、このソースを操作する放送局の名前、例えばARD、ZDFおよびBR(全てドイツの放送局)と、放送局により放送されるプログラムのリストとを含む。
【0050】
当該ソースに関する情報は次いで、受信装置のユーザの所望のプログラムが伝送装置560により供給され得るかどうかを判断するために、本発明に係る伝送装置との通信において使用され得る。
【0051】
受信装置がどの信号処理機能を有しているかが第1のセッションセットアップ工程で判断され、かつ、伝送装置560が受信装置のこれらの信号処理機能を認識しているという点で、動作は以下の通りである。
【0052】
インターネットへの接続570を介して、伝送装置560は、上述のソース情報、例えば適正なコンテンツのリストが、1つまたは複数のウェブサーバに記憶されてよく、伝送装置560により受信装置に伝送され得る有力な外部IPソース(または放送局)のソースリストを生成し得ると判断した。更には、ある1日(または、その日のある時間帯)に1つまたは複数の放送局が外部IPソースを介して放送するプログラムのプログラムリストが、ソース情報から生成され得る。ビデオオンデマンドはオプションも表す。
【0053】
ひとたび伝送装置560と本発明に係る受信装置との間に接続が確立されると、伝送装置560は、例えばセッションセットアップにおいて、このソースリストおよびプログラムリストを本発明に係る受信装置に伝送し得る。これは、例えば既知のビーコンを用いて後ほど実装されてもよい。
【0054】
図5の外部IPソースのデータストリームは常に、この実施形態における映像データストリームおよび/または音声データストリームである。しかしながら、外部IPソースにより供給され得る情報がいかなるデータを(それが必ずしも映像情報および/または音声情報を含むことなく)含んでもよいことがここで挙げられるべきである。
【0055】
図6は、本発明に係る、
図5の伝送装置と連携するよう構成された受信装置604を示している。ここで、受信装置604は、
図5に示されているように、全ての外部IPソース520、530、540および540から外部IPデータストリームを受信および処理するよう構成されるものと推定される。しかしながら、一般的には、これが常に当てはまるとは限らない。なぜなら、言うまでもなく、受信装置における信号処理能力は常に限定されているからである。
【0056】
受信装置604は故に、受信装置604のユーザのためにスクリーン(
図6には図示せず)に表示され得る(単一MPEG-TS用)プログラムリストまたはソースリストおよび(マルチMPEG-TS用)プログラムリストを伝送装置560から受信する。ユーザは、放送機関、例えばARDにより操作されるソース、例えば外部IPソースをソースリストから選択し得る。更に、ユーザは、必要であれば(かつ可能であれば)、ARDにより放送される特定の伝送プログラムを選択し得る。
【0057】
まず、ソース540および550のうちの一方による外部IPデータストリームの要求および伝送について説明する。セットアップ中、受信装置は、受信装置がどの形式をサポートしているかを伝送装置560に伝える。伝送装置560は次いで、ネットワーク、例えばインターネットを介して、他の外部ソース500、例えば公知のサーバを発見し、受信装置に伝えることができる。IPソース540を特徴付ける(IPアドレスまたはURLとしての)アドレスは、
図1、
図2および
図3に基づいて既に説明したように、伝送装置560により受信装置604に伝送される。受信装置604はここで、IPソース540の(必要であればURLを用いて導出された)IPアドレスを有するIP情報ブロックを、無線伝送信号600として、伝送装置560から[伝送装置560を備えた]無線Miracast伝送路を介して受信し得る。
【0058】
無線伝送信号600は、受信装置604のMiracast受信ブロック606に提供される。本発明によると、受信装置604は出力部614を含む。出力部614はスイッチ616を含む。受信ブロック606の出力が出力部614の入力に連結される。出力部614の出力がIP抽出ブロック608の入力に連結される。出力部614の第2の出力が信号端子630に連結される。
【0059】
外部IPデータストリームが伝送装置560によりIPソース540から受信装置604に伝送されると、スイッチ616は右側の位置に切り替えられる。これは、伝送された外部IPデータストリームが(例えば受信装置604自体における)更なる処理のために信号端子630に提供されることを意味する。スイッチ616を正しい位置に制御するために、受信される伝送信号のタイプ(Miracast規格に準拠した伝送信号または外部IPデータストリーム)に応じて、切り替え信号652を生成し、スイッチ616を一方または他方のスイッチ位置に切り替える、切り替え信号生成ユニット650がここでも提供される。切り替え信号652は、生成ユニット650において、伝送装置560により受信装置604に伝送される制御信号654から導出される。このために、伝送装置560は、
図2および
図3に基づいて説明したのと全く同じように、制御信号654を生成してそれを無線伝送ユニット564に供給する制御信号生成ユニット(
図5では図示せず)を更に備える。
【0060】
IPソース540からの外部IPデータストリームは、例えば、H.265で符号化され、次いで、IP情報ブロックに直接カプセル化される、符号化された映像情報信号である。IPソース550からの外部IPデータストリームは、例えば、MP3で符号化され、次いで、IP情報ブロックに直接カプセル化される、符号化された音声情報信号である。この場合は、受信装置604がH.265復号化ユニット660およびMP3復号化ユニット662を更に含む。当該ユニットの入力は、切り替え構成664を介して信号端子630に連結される。切り替え信号653が更に切り替え構成664に更に供給されて、当該切り替え構成664内のスイッチ位置を制御する。IPソース540の外部IPデータストリームの受信時に、切り替え構成664のスイッチ位置は、当該切り替え構成664内のスイッチが下方位置にあるよう更に制御され、その結果、IP抽出段階608でIP情報ブロックから導出される、符号化された映像情報信号は、映像復号化ユニット660においてH.265で復号化されてよく、次いで、復号化された映像情報信号として出力端子666に存在する。
【0061】
IPソース550の外部IPデータストリームの受信時に、切り替え構成664のスイッチ位置は、当該切り替え構成664内のスイッチが上方位置にあるよう切り替え信号653により更に制御され、その結果、IP抽出段階608でIP情報ブロックから導出される、符号化された音声情報信号は、音声復号化ユニット662においてMP3で復号化されてよく、次いで、復号化された音声情報信号として出力端子668に提供されてよい。切り替え信号653は、切り替え信号652と同様の方式で、切り替え信号生成ユニット650において制御信号654から導出される。
【0062】
受信装置604は、UDP抽出段階610とRTP抽出段階612との間に配置された切り替え構成618を更に備え得る。切り替え構成618内のスイッチ620を正しい位置に制御するために、切り替え信号生成ユニット650は、スイッチ620が一方または他方の位置に切り替えられるように、どちらのタイプの伝送信号(Miracast規格に準拠した伝送信号(左側)または外部IPデータストリーム(右側))が受信されるかに応じて、ここでも切り替え信号670を生成する。切り替え信号670は、生成ユニット650において、伝送装置560により受信装置604に伝送される制御信号654から導出される。
【0063】
以下ではソース530による外部IPデータストリームの要求および伝送について説明する。受信装置604は要求を伝送して、外部ソース530から伝送装置560に外部IPデータストリームを供給する。IPソース530のアドレス(IPアドレスまたはURL)は、
図1、
図2および
図3に基づいて既に説明したように、伝送装置560により受信装置604に伝達される。受信装置604はここで、IPソース530の(必要であればURLを用いて導出された)IPアドレスを有するIP情報ブロックを、無線伝送信号600として、伝送装置560から[伝送装置560を備えた]無線Miracast伝送路を介して受信し得る。
【0064】
外部IPデータストリームが伝送装置560によりIPソース530から受信装置604に伝送される場合は、スイッチ616が左側の位置にある。これは(IP情報ブロックから導出される)伝送された外部データストリームがUDP抽出段階610に転送されることを意味する。UDP抽出段階610では、UDPヘッダがデータストリームから引き離され、次いで、切り替え構成618に転送される。スイッチ618は右側の位置にある。これは、伝送された外部IPデータストリームが、受信装置における更なる処理のために信号端子672に提供されることを意味する。
【0065】
IPソース530からの外部IPデータストリームは、DVBデータストリームに含まれる映像情報信号および/または音声情報信号である。この場合は、受信装置604がDVB復号化ユニット674を更に含み、DVB復号化ユニット674の入力が信号端子672に連結される。UDP抽出段階610で導出される、DVBデータストリームに含まれる映像情報信号および/または音声情報信号は、DVB復号化ユニット674に提供され、そこで復号化される。このようにして取得された映像情報信号および/または音声情報信号はその後、出力端子676に転送される。
【0066】
受信装置604は、RTP抽出段階612と復号化段階614との間に配置された切り替え構成622を更に備え得る。切り替え構成622内のスイッチ624を正しい位置に制御するために、切り替え信号生成ユニット650はここでも、スイッチ624が一方または他方の位置に切り替わるように、どちらのタイプの伝送信号(Miracast規格に準拠した伝送信号(左側)または外部IPデータストリーム(右側))が受信されるかに応じて、切り替え信号680を生成する。今度は、切り替え信号680が生成ユニット650において、伝送装置560により受信装置604に伝送される制御信号654から導出される。
【0067】
以下ではソース520による外部IPデータストリームの要求および伝送について説明する。受信装置604は要求を伝送して、外部ソース520から伝送装置560に外部IPデータストリームを供給する。IPソース520のIPアドレスは、
図1、
図2および
図3に基づいて既に説明したように、伝送装置560により受信装置604に伝送される。受信装置604はここで、IPソース520のIPアドレスを有するIP情報ブロックを、無線伝送信号600として、伝送装置560から[伝送装置560を備えた]無線Miracast伝送路を介して受信し得る。
【0068】
IPソース520の外部IPデータストリームが伝送装置560により受信装置604に伝送される場合は、スイッチ624が右側の位置にあり、スイッチ616および620が左側の位置にある。これは、伝送された外部IPデータストリームが、受信装置における更なる処理のために、段階608、610および612における処理の後、信号端子682に転送されることを意味する。
【0069】
IPソース520からの外部IPデータストリームは、任意の方式で符号化され、次いで、RTP段階、UDP段階およびIP段階で処理された映像情報信号および/または音声情報信号である。この場合は、受信装置604が復号化ユニット684を更に含み、復号化ユニット684の入力は信号端子682に連結される。IP抽出段階608、UDP抽出段階610およびRTP抽出段階612で導出される、IPデータストリームに含まれる映像情報信号および/または音声情報信号は、復号化ユニット684に転送され、そこで復号化される。このようにして取得された映像情報信号および/または音声情報信号は次いで、出力端子686に転送される。
【0070】
図7は、外部IPデータストリームソース702とMiracast対応受信装置704との間における外部IPデータストリームの伝送の実施形態を示している。Miracast対応受信装置704によって、Miracast対応伝送装置700を用いた伝送が可能となる。ここで、外部IPデータストリームは、外部IPソースから受信装置に伝送され(矢印5)、伝送装置は外部IPソースと受信装置との間の伝送路において迂回される。
【0071】
手順は以下の通りである。この手順には、
図1に基づいて説明した手順との類似点が多数ある。
【0072】
第1の工程では、ここでもMiracast対応伝送装置700とMiracast対応受信装置704との間に接続が確立される。これは
図7の矢印1で示されている。この接続は、いわゆる「Wi-Fi P2P」方法を用いてMiracast規格で開始される。
【0073】
第2の工程では次いで、Miracast規格にあるようなWi-Fiディスプレイの「セッションセットアップ」が行われる。これは
図7の矢印2で示されている。
【0074】
単一のA/V情報信号がMPEG-TS対応伝送信号として伝送装置700により受信装置704に無線伝送されるような規格に準拠したMiracast伝送方法については、ここでより詳細に説明しない。このため、
図1に関する説明を参照されたい。
【0075】
本発明によると、伝送装置600により供給され得ないデータストリームが必要な場合は、伝送装置700が、例えばインターネット(図示せず)への接続を用いて、この所望のデータストリームを供給し得るソースを探索することができる。それは、この所望のデータストリームを(外部)IPデータストリームとして供給するソース702を発見する。このソース702は、ここで第2のアドレスとして定義され、かつ、例えばIPアドレスまたはURLであり得る、自らのアドレスを有する。
【0076】
伝送装置700は、この第2のアドレスを外部ソース702から認識し、それをセッションセットアップ工程で受信装置704に伝送する(矢印2)。
【0077】
「セッションセットアップ」では、受信装置704にインターネット(無線または有線)との独自の連結があること、および、第2のアドレスを用いることにより受信装置704がインターネットから外部IPデータストリームを直接受信(矢印5)してもよいことがまた判断された。このように、伝送装置700は、外部IPデータストリームの伝送チェーンにおいて迂回される。
【0078】
図8は、受信装置704(
図7)の一部を詳細に示したものであり、これは
図8の参照番号804で示されている。ここでは、Miracast受信ブロック806の出力が、スイッチ892を含む入力回路890の第1の端子に連結される。インターネットから外部IPデータストリームを受信するための入力端子894が、入力回路890の第2の端子に連結される。入力回路890の第3の端子が、IP抽出段階808の入力に連結される。スイッチ892の切り替え位置は、
図3および
図6で既に説明し、かつ、
図8の参照番号850で示されている、切り替え信号生成ユニットにより示されるスイッチ制御信号896により制御される。無線伝送信号800が伝送装置700により受信装置804に伝送される場合は、スイッチ892が、それが左側の位置にあるよう制御され、その結果、受信された伝送信号(
図1~
図6に基づいて説明したような伝送装置700を介して伝送されるMiracast対応伝送信号または外部IPデータストリーム)が、IP抽出段階808に転送され得る。
【0079】
伝送装置700を迂回させることによって外部IPデータストリームがネットワーク(例えばインターネット)により入力端子894に「直接」(すなわち、電気接続または無線接続を介した伝送の後に)転送される場合は、スイッチ892が、スイッチ892が右側の位置に切り替えられるようスイッチ制御信号896により制御される。このようにして、外部IPデータストリームはIP抽出段階808に転送され得る。IPヘッダがIP抽出段階808で外部IPデータストリーム内の情報ブロックから引き離された後、このようにして取得されたデータストリームは、
図6の出力部614に相当する出力部814、および、そこで詳細に説明した操作モードに存在する。
【0080】
図9は、主に
図6の受信装置に相当する、本発明に係る受信装置の更なる別の実施形態を示している。
図9では、
図6の実施形態との比較により、分かり易くするために切り替え構成618および622を省略した。
図6の切り替え構成614は、切り替え構成914として
図9では異なるように構成される。更には、RTP抽出段階912とMPEG-TS復号化段階918との間に切り替え構成902が配置され、この実施形態では、受信ブロック906とIP抽出段階908との間に切り替え構成990が配置される。
【0081】
この受信装置904は、例えば、
図5のIPソース540および550の操作モードに基づいて既に説明したように、単一の映像情報信号および/または音声情報信号のMPEG-TSデータストリームをIPデータブロックに直接カプセル化する(埋め込む)ことにより取得された外部IPデータストリームを受信するのに適している。
【0082】
係るIPデータストリームが(無線接続900を介して、または入力端子994を介して)受信されると、切り替え構成990は、このIPデータストリームがIP抽出段階908に転送されるよう切り替え信号996により制御される。抽出段階908は、ここでは3つのスイッチ位置を備える切り替え構成914に出力信号を供給する。IP抽出段階908の出力信号が出力端子930に転送されることになっている場合は、切り替え信号952が、スイッチ位置が右側にあるようスイッチ916を制御する。IP抽出段階908の出力信号がUDP抽出段階910に転送されことになっている場合は、スイッチ916が下向きの鉛直切り替え位置にある。今回の場合は、IP抽出段階908の出力信号が既に、単一の映像情報信号および/または音声情報信号を含むMPEG-TSデータストリームである。この信号は故に、MPEG復号化段階918に直接転送され得る。このため、スイッチ916の第3のスイッチ位置が左側にある。この左側の位置では、MPEG-TSデータストリームが切り替え構成902に直接供給される。更に、切り替え構成902内のスイッチ904は、MPEG-TSデータストリームが復号化ユニット918に転送され、そこで復号化され得るように、左側の位置で切り替え信号998の影響下にある。
【0083】
図10は、IPデータストリームの幾つかの実施形態、および、IPデータストリームがどのようにして本発明に係る伝送装置から本発明に係る受信装置に、または、外部IPソースから本発明に係る受信装置に伝送され得るかを示している。IPデータストリームは、
図10のaに概略的に示されているように、IP情報ブロック、...,IPB1,IPB2,...を含む。IP情報ブロックは、IP HDRと呼ばれるヘッダと、ペイロードAと呼ばれる情報部とから成る。IP情報ブロックIPBのヘッダIP HDRは、
図10のbに示されているように、IP ADDRと呼ばれる上記のIPアドレスを含む。
図10のaおよび
図10のbのデータストリームは、例えば、
図5の外部IPソース540および550により生成され得る。
【0084】
図10のcは、
図5の外部IPソース530により生成され得るようなIPデータストリームを示している。ここでは、IP情報ブロックIPBにおいて、ヘッダIP HDRの後ろに、IPソース530のUDPカプセル化段階538で加えられる別の更なるヘッダUDP HDRが提供される。
【0085】
図10のdは、
図5の外部IPソース520および510により、または、本発明に係る伝送装置自体により生成され得るようなIPデータストリームを示している。ここでは、IP情報ブロックIPBにおいて、ヘッダIP UDPの後ろに、IPソース520のRTPカプセル化段階522およびIPソース510のRTPカプセル化段階512で(または、伝送装置100のRTPカプセル化段階(
図1)、伝送装置700のRTPカプセル化段階(
図7)もしくは伝送装置200のRTPカプセル化段階(
図2)で)加えられる別の更なるヘッダRTP HDRが提供される。
【0086】
本発明に係る伝送装置の本発明に係る特徴は別として、Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に従って少なくとも単一の映像情報信号および/または音声情報信号を処理し、それを無線伝送できることのみが不可欠であることが、更に挙げられるべきである。これは、MPEG-TSデータストリームがRTPでカプセル化され(または埋め込まれ)た後にUDPでカプセル化され、次いで、IPデータストリームを取得するためにカプセル化されることを意味する。
【0087】
本発明に係る受信装置の本発明に係る特徴は別として、当該受信装置がWi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の、例えばバージョン1.1.0(Miracast)に従って伝送装置により伝送される、無線伝送された少なくとも単一の映像情報信号および/または音声情報信号を、すなわち、単一の映像情報信号および/または音声情報信号の複製が生成されるように、受信および処理できることのみが不可欠であることが更に挙げられるべきである。これは、その後に無線受信された伝送信号UDPがRTPで抽出され、次いで、IPで抽出されることを意味する。
【0088】
A.これは、本発明に係る、MPEG-TS(トランスポートストリーム)対応データストリームを受信装置に無線伝送するための伝送装置の更なる実施形態が更に、伝送装置がMPEG-TS対応データストリームを受信するための端子を備えるよう定義されてよく、更には伝送装置を特徴付ける第1のIPアドレスを受信装置に無線伝送するよう適合させられることを意味する。ここで、伝送装置は更に、受信装置への無線伝送の前に第1のIPアドレスをMPEG-TS対応データストリームと結合させるよう適合させられ、伝送装置は更に、受信装置が外部信号ソースから外部IPデータストリームを受信するのが可能となるよう適合させられ、伝送装置は更に、受信装置に第2のアドレスを無線伝送するよう適合させられ、当該第2のアドレスは外部信号ソースを特徴付ける。
【0089】
B.伝送装置は更に、外部IPデータストリームを受信するための入力部を備えてよく、伝送装置は、受信装置に外部IPデータストリームを無線伝送するよう適合させられる。
【0090】
C.これは、本発明に係る受信装置の更なる実施形態が更に、当該受信装置が上述の伝送装置Bと連携するための受信ブロックを含むよう定義され得ることも意味する。ここで、受信装置は、伝送装置から受信装置に既に伝送された第2のアドレスを用いて、伝送装置から外部IPデータストリームを受信するよう適合させられる。
【0091】
D.これは、本発明に係る受信装置の別の実施形態が更に、当該受信装置が上述の伝送装置Aと連携するための受信ブロックを含むよう定義され得ることも意味する。ここで、受信装置は、伝送装置から受信装置へ既に伝送された第2のアドレスを用いて、外部IPソースから外部IPデータストリームを受信するよう適合させられ、外部信号ソースから受信装置への外部IPデータストリームの伝送が、伝送装置を迂回させることにより行われる。
【0092】
E.受信装置は更に、外部IPデータストリームを受信するための更なる入力を備え得る。
【0093】
F.伝送装置Bは更に、MPEG-TS対応データストリームに対するRTP処理工程を実行するためのRTP処理ブロックと、RTP処理ブロックにおいて処理されたMPEG-TS対応データストリームに対するUDP処理工程を実行するためのUDP処理ブロックと、UDP処理ブロックにおいて処理されたMPEG-TS対応データストリームに対するIP処理工程を実行するためのIP処理ブロックとを含み得る。ここで、入力部は、IP処理ブロックにおいて処理された内部MPEG2-TS対応データストリームと外部IPデータストリームとを切り替えるための切り替え構成を含む。
【0094】
G.この場合は、切り替え構成の出力が、切り替え構成の出力信号を無線伝送するための伝送ブロックに連結され得る。
【0095】
H.本発明に係る伝送装置は更に、受信装置とのWi-Fiピアツーピア接続を確立するための第1のブロックと、当該受信装置に当該第1のIPアドレスを伝送するために当該第1のアドレスを生成するよう適合させられる、セッションセットアップ手順を実行するための第2のブロックとを備え得る。ここで、第2のブロックは、受信機が第2のアドレスを利用できるよう適合させられ、当該第2のアドレスは、外部IPデータストリームを供給する外部IPソースを特徴付けるアドレスであり、第2のブロックは、受信装置に当該第2のアドレスを伝送するよう適合させられる。
【0096】
I.この場合は、伝送装置Hが更に、インジケータ信号を生成するよう適合させられ、当該インジケータ信号は、外部IPデータストリームの形式を示す。伝送ブロックは更に、受信装置に外部IPデータストリームを伝送する前に、当該受信装置にインジケータ信号を伝送するよう適合させられる。
【0097】
J.受信装置C、DまたはE内の受信ブロックは更に、伝送装置Iと連携するために、無線伝送されたインジケータ信号を受信するよう適合させられてよく、受信装置は更に、受信されたインジケータ信号に応答して外部IPデータストリームを出力するための出力部を含む。
【0098】
K.受信装置C、DまたはE内の受信ブロックは、伝送装置Iと連携するために、無線伝送されたインジケータ信号を受信するよう適合させられてもよく、受信装置は更に、受信されたインジケータ信号に応答して、IP抽出段階で外部IPデータストリーム内のIPヘッダを抽出した後に取得された外部IPデータストリームを出力するための出力部を含む。
【0099】
L.受信装置C、DまたはEは更に、無線伝送されたインジケータ信号に応答して、IP抽出段階で外部IPデータストリームからIPヘッダを抽出した後、かつ、UDP抽出段階でUDPヘッダを抽出した後に取得された外部データストリームを出力するための更なる出力部を備え得る。
【0100】
M.受信装置C、DまたはEは更に、無線伝送されたインジケータ信号に応答して、IP抽出段階で外部IPデータストリームからIPヘッダを抽出した後、UDP抽出段階でUDPヘッダを抽出した後、かつ、RTP抽出段階でRTPヘッダを抽出した後に取得された外部データストリームを出力するための更なる出力部を備えてもよい。
【0101】
N.受信装置J、K、LまたはMは、受信されたインジケータ信号に対応する形式を有する、外部IPデータストリームを復号化するための、出力部のうちの1つに連結された信号復号化ユニットを更に備え得る。
【0102】
O.受信装置JまたはK内の出力部は、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームの受信と当該外部IPデータストリームの受信とを切り替えるための切り替え構成を更に備えることができ、当該切り替え構成の入力は、受信ブロックの出力に連結され、第1の出力は、MPEG-TS Miracast対応データストリームを復号化するための復号化ユニットの入力に連結され、第2の出力は、外部IPデータストリームを直接出力するための出力端子に連結される。
【0103】
P.受信装置Oは、MPEG復号化ユニットに外部データストリームを直接供給するための第3の出力を含んだ更なる切り替え構成を備え得る。
【0104】
Q.受信装置Eは更に、更なる切り替え構成を備え得る。ここでは、切り替え構成の第1の入力端子が入力に連結され、第2の入力端子が受信構成の出力に連結され、出力端子がIP抽出段階の入力に連結される。
[項目1]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に従って、MPEG-TS(トランスポートストリーム)対応データストリームを受信装置に無線伝送するための伝送装置であって、
前記伝送装置は、MPEG-TS対応データストリームを受信するための端子を備え、更にはWi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に従って、前記伝送装置を特徴付ける第1のIPアドレスを受信装置に無線伝送するよう適合させられ、
前記伝送装置は、前記受信装置への無線伝送の前に、前記第1のIPアドレスを前記MPEG-TS対応データストリームと結合させるようにも適合させられ、
前記伝送装置は更に、前記受信装置が外部信号ソースから外部IPデータストリームを受信するのが可能となるよう適合させられ、
前記伝送装置は更に、前記受信装置に第2のアドレスを無線伝送するよう適合させられ、
前記第2のアドレスは、前記外部信号ソースを特徴付ける、伝送装置。
[項目2]
前記伝送装置は、前記外部IPデータストリームを受信するための入力部を備え、前記伝送装置は、前記受信装置に前記外部IPデータストリームを無線伝送するよう適合させられる、項目1に記載の伝送装置。
[項目3]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、項目2に記載の伝送装置と連携するための受信ユニットを備える受信装置であって、
前記伝送装置から前記受信装置に既に供給された第2のアドレスを用いて前記伝送装置から外部IPデータストリームを受信するよう適合させられる、受信装置。
[項目4]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、項目1に記載の伝送装置と連携するための受信ユニットを備える受信装置であって、
前記受信装置が、前記伝送装置から前記受信装置に既に供給された第2のアドレスを用いて、外部信号ソースから外部IPデータストリームを受信するよう適合させられる結果、前記外部信号ソースから前記受信装置への前記外部IPデータストリームの伝送は、前記伝送装置を回避する、受信装置。
[項目5]
前記外部IPデータストリームを受信するための更なる入力を備える、項目4に記載の受信装置。
[項目6]
前記伝送装置は更に、前記MPEG-TS対応データストリームに対するRTP処理工程を実行するためのRTP処理ユニットと、前記RTP処理ユニットにおいて処理された前記MPEG-TS対応データストリームに対するUDP処理工程を実行するためのUDP処理ユニットと、前記UDP処理ユニットにおいて処理された前記MPEG-TS対応データストリームに対するIP処理工程を実行するためのIP処理ユニットとを備え、
前記入力部は、前記IP処理ユニットにおいて処理された内部MPEG2-TS対応データストリームと前記外部IPデータストリームとを切り替えるための切り替え構成を有する、項目2に記載の伝送装置。
[項目7]
前記切り替え構成の出力信号が更に、前記切り替え構成の出力信号を無線伝送するための伝送ユニットに連結される、項目6に記載の伝送装置。
[項目8]
前記伝送装置は、受信装置とのWi-Fiピアツーピア接続を確立するための第1のユニットと、前記受信装置への伝送のために前記第1のIPアドレスを生成するよう適合させられる、セッションセットアップを実行するための第2のユニットとを備え、前記第2のユニットは、前記受信装置が前記第2のアドレスを利用できるよう適合させられ、前記第2のアドレスは、前記外部IPデータストリームを提供する前記外部信号ソースを特徴付ける前記アドレスであり、前記第2のユニットは、前記受信装置に前記第2のアドレスを伝送するよう適合させられる、項目1、2、6または7の何れか一項に記載の伝送装置。
[項目9]
前記伝送装置は更に、インジケータ信号を提供するよう適合させられ、前記インジケータ信号は、前記外部IPデータストリームの形式を示し、伝送ユニットが更に、前記受信装置に前記インジケータ信号を伝送するよう適合させられる、項目8に記載の伝送装置。
[項目10]
前記受信ユニットは更に、無線伝送された前記インジケータ信号を受信するよう適合させられ、前記受信装置は更に、受信された前記インジケータ信号に応答して、前記外部IPデータストリームを直接出力するための出力部を備える、項目9に記載の伝送装置と連携するための、項目3、4または5の何れか一項に記載の受信装置。
[項目11]
前記受信ユニットは更に、無線伝送された前記インジケータ信号を受信するよう適合させられ、前記受信装置は更に、受信された前記インジケータ信号に応答して、IP抽出段階で前記外部IPデータストリームからIPヘッダを抽出した後に取得された外部データストリームを出力するための出力部を備える、項目9に記載の伝送装置と連携するための、項目3、4または5の何れか一項に記載の受信装置。
[項目12]
無線伝送された前記インジケータ信号に応答して、IP抽出段階で前記外部IPデータストリームからIPヘッダを抽出した後、かつ、UDP抽出段階でUDPヘッダを抽出した後に取得された外部データストリームを出力するための更なる出力部を更に備える、項目9に記載の伝送装置と連携するための、項目3、4または5の何れか一項に記載の受信装置。
[項目13]
無線伝送された前記インジケータ信号に応答して、IP抽出段階で前記外部IPデータストリームからIPヘッダを抽出した後、UDP抽出段階でUDPヘッダを抽出した後、かつ、RTP抽出段階でRTPヘッダを抽出した後に取得された外部データストリームを出力するための更なる出力部を更に備える、項目9に記載の伝送装置と連携するための、項目3、4または5の何れか一項に記載の受信装置。
[項目14]
受信された前記インジケータ信号に対応する前記形式を有する、前記外部IPデータストリームを復号化するための、複数の前記出力部のうちの1つに連結された信号復号化ユニットを更に備える、項目10から13の何れか一項に記載の受信装置。
[項目15]
前記出力部は、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームの受信と前記外部IPデータストリームの受信とを切り替えるための切り替え構成を備え、前記切り替え構成の入力が、前記受信ユニットの出力に連結され、第1の出力が、MPEG-TS Miracast対応データストリームを復号化するための復号化ユニットの入力に連結され、第2の出力が、前記外部IPデータストリームを直接出力するための出力端子に連結される、項目10または11に記載の受信装置。
[項目16]
前記切り替え構成は、MPEG復号化ユニットに前記外部IPデータストリームを直接供給するための第3の出力を有する、項目15に記載の受信装置。
[項目17]
前記受信装置は更に、更なる切り替え構成を備え、前記切り替え構成の第1の入力端子が、前記入力に連結され、第2の入力端子が、受信構成の出力に連結され、出力端子がIP抽出段階の入力に連結される、項目5に記載の受信装置。
[項目18]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームを受信するための受信装置であって、
受信ユニットと、
IP抽出ユニットと、
UDP抽出ユニットと、
RTP抽出ユニットと
を備え、
切り替え構成を有する出力部を更に備え、前記切り替え構成の入力が、前記受信ユニットの出力に連結され、第1の出力が、IP抽出ユニットの入力に連結され、第2の出力が、出力端子に連結される、受信装置。
[項目19]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームを受信するための受信装置であって、
受信ユニットと、
IP抽出ユニットと、
UDP抽出ユニットと、
RTP抽出ユニットと
を備え、
切り替え構成を有する出力部を更に備え、前記切り替え構成の入力が、前記IP抽出ユニットの出力に連結され、第1の出力が、前記UDP抽出ユニットの入力に連結され、第2の出力が、出力端子に連結される、受信装置。
[項目20]
前記切り替え構成では更に、第3の出力が第2の切り替え構成の第1の入力に連結され、前記第2の切り替え構成の第2の入力が、前記RTP抽出ユニットの出力に連結され、前記第2の切り替え構成の出力が、MPEG-TS復号化ユニットの入力に連結される、項目19に記載の受信装置。
[項目21]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームを受信するための受信装置であって、
受信ユニットと、
IP抽出ユニットと、
UDP抽出ユニットと、
RTP抽出ユニットと
を備え、
切り替え構成を有する出力部を更に備え、前記切り替え構成の入力が、前記UDP抽出ユニットの出力に連結され、第1の出力が、前記RTP抽出ユニットの入力に連結され、第2の出力が、出力端子に連結される、受信装置。
[項目22]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームを受信するための受信装置であって、
受信ユニットと、
IP抽出ユニットと、
UDP抽出ユニットと、
RTP抽出ユニットと
を備え、
切り替え構成を有する出力部を更に備え、前記切り替え構成の入力が、前記RTP抽出ユニットの出力に連結され、第1の出力が、MPEG-TS復号化ユニットの入力に連結され、第2の出力が、出力端子に連結される、受信装置。
[項目23]
Wi-Fi AllianceのWi-Fiディスプレイ技術仕様書の例えばバージョン1.1.0(Miracast)に準拠した、無線伝送されたMPEG2-TS Miracast対応データストリームを受信するための受信装置であって、
受信ユニットと、
IP抽出ユニットと、
UDP抽出ユニットと、
RTP抽出ユニットと
を備え、
切り替え構成を有する入力部を更に備え、前記切り替え構成の第1の入力が、前記受信ユニットの出力に連結され、出力が、IP抽出ユニットの入力に連結され、第2の入力が、入力端子に連結される、受信装置。