(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】ネブライザの膜を洗浄するための容器
(51)【国際特許分類】
A61M 15/00 20060101AFI20220203BHJP
【FI】
A61M15/00 Z
(21)【出願番号】P 2019551661
(86)(22)【出願日】2018-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2018056910
(87)【国際公開番号】W WO2018172293
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2019-11-11
(32)【優先日】2017-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2017-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511148433
【氏名又は名称】ヴェクトュラ・デリヴァリー・ディヴァイスィズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トビアス・コルプ
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト・ミューリンガー
(72)【発明者】
【氏名】ヤナ・フォーゲル
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・フーバー
(72)【発明者】
【氏名】ウルフ・クルーガー
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-506540(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0006264(US,A1)
【文献】特開2014-83446(JP,A)
【文献】特表2002-529114(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネブライザ装置の膜を洗浄するための方法であって、前記ネブライザ装置は、
1つまたは複数の刻み目を備えた基礎ユニット、
1つまたは複数の位置決め部材および側方開口を備えたマウスピース、および
圧電部材および円筒の変換器本体を備えたエアロゾル発生部を備えたエアロゾルヘッド
であって、前記変換器本体は、細孔を有する振動膜を下流端において有する、エアロゾルヘッド、
を備え、
前記基礎ユニット、前記マウスピース、および前記エアロゾルヘッドは、互いと取り外し可能に連結可能であり、前記方法は、
前記ネブライザ装置との使用に適した再充填可能な容器を提供するステップであって、前記容器は、開口を有し、洗浄液体で充填可能であり、前記開口は
円形であり、前記変換器本体の直径に対応する直径を有し、
これにより前記変換器本体に嵌まる大きさおよび形とされ
ており、前記ネブライザ装置における相補的な刻み目に合致する形とされるツマミを有する、ステップと、
洗浄液体を前記容器へと充填するステップと、
前記エアロゾルヘッドを前記基礎ユニットから連結解除するステップと、
前記マウスピースを取り外すステップと、
前記ツマミが前記刻み目へと受け入れられるように前記容器を前記基礎ユニットに配置するステップと、
前記容器が前記ネブライザ装置における所定位置で保持され、前記膜が前記容器内部の前記液体において浸漬されるように、
および前記変換器本体の前記下流端が前記基礎ユニット内に配置された前記容器の前記開口へと挿入されるように、前記エアロゾルヘッドを前記基礎ユニットと再連結するステップと、
を含
み、
前記容器が前記ネブライザ装置における所定位置にある間、前記膜は振動させられない、方法。
【請求項2】
前記容器の前記開口は、前記ネブライザ装置が前記変換器本体に押込まれるための大きさおよび形とされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記開口は封止部材によって定められる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記封止部材はエラストマ材料から作られる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記容器は再生可能な材料から作られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記容器は洗浄液体を0.1~5mL収容する大きさとされる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記開口は円形であり、6mm~8mmの直径を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記容器は、前記ネブライザ装置における所定位置に保持されるときにシールを形成し、前記容器から前記開口を通じて前記膜の前記細孔へと前記液体を通過させるように容積を縮小させるための少なくとも1つの折り畳み可能、変形可能、および/または移動可能な部分を有する、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記容器は、少なくとも5時間、10時間、または20時間にわたって、前記ネブライザ装置における所定位置に留まる、請求項1から
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記容器および洗浄液は、薬物の複数日用供給部と共に提供される、請求項1から
9のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膜、メッシュ、または、細孔を含むノズル板を有するネブライザに関する。詳細には、本発明は、膜を洗浄および維持するための方法および容器に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル化された液体が、例えば医療用吸入治療、殺虫剤の送達、および消毒においてといった、生物活性剤の送達、香水または臭気発生などの化粧品の拡散、空気または紙もしくは布地などの基材の加湿、燃料燃焼、インクジェット印刷など、多くの用途で使用されている。
【0003】
医療用吸入治療のためのエアロゾルは、病気、疾患、または症状の防止、管理、処置、または緩和のための活性成分を概して含む。しばしば薬物とも称される活性の原薬、活性化合物、薬剤、有効活性成分(API)、または生物活性剤が、エアロゾル化可能(噴霧可能)な薬物製剤を形成するために、液体キャリア(通常は水性)において溶解、分散、または懸濁される。
【0004】
近年、製薬産業は、エアロゾルを肺へとより深く運び、理想的には、細気管支および肺胞などの肺末梢部の最も小さい分岐にさえ到達させる薬物送達装置に益々興味を持つようになってきている。このような装置は、局部的に活性の薬物を処方するだけでなく、呼吸経路による全身的に活性の薬物の処方を可能にする。向上した深い肺沈着は、最適化された全身的な効果をもたらし、したがって潜在的な投与量低減をもたらす。これは、約5μmの液滴大きさを伴うエアロゾル液滴の一様な分配を必要とする。これを実現するために、液体製剤が、振動メッシュ式ネブライザまたはスプレーノズル式ネブライザなどのネブライザによって典型的にはエアロゾル化される。
【0005】
振動メッシュ式ネブライザは、典型的には、振動を誘発させるために超音波周波数で励起させられる圧電素子などの振動子と、膜(メッシュと呼ばれることもある)と、液体薬物製剤を膜へと供給するタンクとを典型的には備える。膜は、振動子に永久的に固定されるか(例えば、接着、ロウ付け、圧着、または溶接によって)、圧電素子の振動を膜へと伝達させることができるように振動子と接して取り外し可能に配置されるか(例えば、バネコイルなどによって)のいずれかである。膜は、1μm~200μmまでの直径を典型的には有する数多くの微細孔(つまり、貫通孔)を有する。医療用吸入については、細孔は、例えば、大きさが約5μmの液滴を得るための3μmといった、20μm未満の直径を有する。ノズルスプレー式ネブライザは、小さい細孔を伴う膜を使用する別の種類の吸入装置である。これらは、加圧された液体をノズル板における孔に押し通すことによってエアロゾルを形成する。
【0006】
使用の間、膜の細孔は、エアロゾル化された液体からの残留物で目詰まりする可能性がある。これは、性能の低下、具体的には、エアロゾル発生の割合の低下をもたらす可能性がある。さらに、嚢胞性繊維症などの一部の兆候については、感染から生じ得る患者の健康の重篤な悪化のため、消毒も必要とされる。そのため、膜は規則的な洗浄または交換を必要とする。
【0007】
一部の洗浄方法は、膜をネブライザから取り外して洗浄液体に浸す必要がある。しかしながら、これは、一部の患者が適切な洗浄液体を常に使用するとは限らない、衛生的な手法で洗浄を実行するための十分な注意を払わない、または、十分に長く洗浄しないという欠点がある。そのため、特有の洗浄装置が開発されている。
【0008】
特許文献1は、洗浄液体が膜に供給され、次に、弁およびポンプを用いた洗浄の後に回収される洗浄装置を開示している。
【0009】
特許文献2は、振動可能な膜を有するエアロゾル発生部と、液体薬物を含むカートリッジを受け入れる筐体と、投与量の薬物を膜へと送達するアクチュエータとを備えるエアロゾル化システムを開示している。洗浄流体を含むカートリッジが、場合によっては、膜を洗浄するために、薬物を含むカートリッジの代わりに設置できる。
【0010】
特許文献3および特許文献4は、ネブライザ膜を洗浄するための装置および方法を開示している。洗浄装置は、例えば、一端にシールを伴う中空の円筒物といった、洗浄液体を膜のエアロゾル側(つまり、液体薬物が供給される膜の側と反対の側)に供給するための手段を備える。円筒物は、膜の上に配置され、洗浄液体で充填される。次に、洗浄液体が膜における細孔を通じて反対方向において運ばれ、それによって膜を洗浄するように、膜が振動させられる。一実施形態では、洗浄液体供給手段は、ネブライザ装置のマウスピースを通じて挿入される長い管である。
【0011】
特許文献5は、吸入装置に洗浄ユニットが供給されている、この原理に基づいたエアロゾル発生器のための洗浄ユニットを開示している。吸入装置は、エアロゾル発生部(振動膜と圧電発振器とを備える)と、エアロゾル発生部のための筐体と、制御装置とから成る。膜が洗浄を必要とするとき、エアロゾル発生部は、その筐体から取り外され、洗浄ユニットへと逆さまに配置される。洗浄液体が膜のエアロゾル側に供給される。次に、洗浄ユニットは制御装置に接続され、洗浄液体が膜における細孔を通じて運ばれるように膜が振動させられ、それによって膜を洗浄する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】国際公開第2010/002039号パンフレット
【文献】米国特許出願公開第2015/0352297号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0006264号明細書
【文献】欧州特許第1875936号明細書
【文献】国際公開第2015/128375号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、これらの装置は特殊化されており、製作するのが高価となる可能性がある。したがって、ネブライザ膜を洗浄するための向上した方法に対する要求が依然としてある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
ここで、本発明者は、この問題が、適切な洗浄液体を収容し、押込みの手法で、ネブライザのエアロゾル発生部に配置できる再充填可能な使い捨ての容器を用いることで、解決できることを認識している。それによって、膜は洗浄液体に浸漬される一方で周囲環境から隔離され、そのため洗浄流体が埃などで汚染される可能性はない。方法は、使用するのが容易であり、そのため、患者が膜を洗浄することをより良好に順守する結果となる。これは、より良好でより予測可能な膜の性能をさらにもたらし、したがって、薬物処置の間の薬物のより正確な投薬をもたらす。さらに、膜は、処置毎の間の全体の時間にわたって、つまり、衛生的な環境における保管(「維持」)にわたって、および、洗浄にわたって、容器において維持できる。
【0015】
したがって、第1の態様では、本発明は、変換器本体と細孔を有する膜とを備えるエアロゾル発生部を有するネブライザ装置との使用のための再充填可能な容器であって、容器は、開口を有し、洗浄液体で充填可能であり、開口は、容器はネブライザ装置における所定位置で保持され、膜は容器内部の液体において浸漬されるように、変換器本体に嵌まる大きさおよび形とされる、容器を提供する。
【0016】
好ましくは、開口は、ネブライザ装置において押込みを提供するための大きさおよび形とされる。
【0017】
好ましくは、開口は、より好ましくはエラストマ材料から作られる封止部材によって定められる。
【0018】
好ましくは、容器は、再生可能な材料、特には、再生可能なプラスチックから作られる。
【0019】
好ましくは、容器における洗浄液体の体積は0.1~5mLであり、より好ましくは0.2~2mLであり、最も好ましくは0.5~1mLである。
【0020】
好ましくは、開口は円形であり、7mmなど、6mm~8mmの直径を有する。
【0021】
好ましくは、容器は、取り扱いを容易にするツマミを有する。より好ましくは、ツマミは、ネブライザ装置における相補的な刻み目に合致する形とされる。
【0022】
一実施形態では、容器は、ネブライザ装置における所定位置で保持されるときにシールを形成し、容器から開口を通じて膜の細孔へと液体を通過させるように容積を縮小させるための少なくとも1つの折り畳み可能、変形可能、および/または移動可能な部分を有する。使用者は、例えば容器を親指と人差し指とで絞ることで、容器を変形させ、それによって洗浄流体を細孔へと押し込んで膜を通過させる。シールは、容器が使用者によって変形されるときに洗浄液体がほとんどまたはまったく漏れないように十分である。好ましくは、容器は、蛇腹の形態であって平坦な基部を有する、または、注射器の形態である。
【0023】
第2の態様では、本発明は、ネブライザ装置の膜を洗浄するための方法であって、ネブライザ装置は、振動膜を下流端において有する変換器本体を備えるエアロゾル発生部を有し、本発明の第1の態様による再充填可能な容器を提供するステップと、洗浄液体を容器へと充填するステップと、膜が容器内部の液体において浸漬され、容器がネブライザ装置における所定位置で保持されるように、容器を変換器本体に配置するステップとを含む方法を提供する。
【0024】
好ましくは、変換器本体は円筒形であり、容器の開口は、円形であり、変換器本体の直径に対応する直径を有する。より好ましくは、ネブライザ装置は、互いと取り外し可能に連結可能である基礎ユニット、マウスピース、およびエアロゾルヘッドを備え、基礎ユニットは1つまたは複数の刻み目を備え、マウスピースは、1つまたは複数の位置決め部材と、側方開口とを備え、エアロゾルヘッドはエアロゾル発生部を備え、容器は、刻み目に合致する形とされるツマミを有し、方法は、エアロゾルヘッドを基礎ユニットから連結解除するステップと、マウスピースを取り外すステップと、ツマミが刻み目へと受け入れられるように容器を基礎ユニットに配置するステップと、変換器本体の下流端が容器の開口へと挿入されるように、エアロゾルヘッドを基礎ユニットと再連結するステップとを含む。
【0025】
好ましくは、容器がネブライザ装置における所定位置にある間、膜は振動させられない。
【0026】
好ましくは、容器は、少なくとも5時間、10時間、または20時間にわたって、ネブライザ装置における所定位置に留まる。
【0027】
好ましくは、容器は、実質的に操作毎の間で、特には処置毎の間の全体時間にわたって、所定位置に留まる。
【0028】
好ましくは、ネブライザ装置は医療用吸入装置である。
【0029】
一実施形態では、方法は、容器から開口を通じて膜の細孔へと液体を通過させるように容積を縮小させるステップを含む。好ましくは、方法は、最も好ましくは吸引ポンプを用いて、変換器本体における圧力を低減するステップを含む。これは、膜を通じた洗浄液体の吸い上げの効果を有する。
【0030】
第3の態様では、本発明は、薬物の複数日用供給部と、洗浄液体と、本発明の第1の態様による1つまたは複数の容器とを備える包みを提供する。好ましくは、包みは、例えば、30日分の供給または60日分の供給といった、少なくとも20日分の薬物の供給と、1つまたは複数の洗浄液体とを含む。
【0031】
当技術分野では、「ネブライザ」という用語は、吸入装置を全体として言及するために使用されることもあるし、エアロゾルを発生させる吸入装置の一部に言及するために使用されることもあり、いずれにしても、意図されている文脈から通常は明らかである。本明細書では、「吸入装置」および「ネブライザ装置」という用語は、患者が使用する装置に言及しており、「エアロゾル発生部」という用語は、エアロゾルを生成する装置の一部に言及しており、具体的には、振動子、変換器本体、および膜(変換器本体に取り外し可能または永久的に固定され得る)の組み合わせに言及している。
【0032】
「メッシュ」、「膜」、「穿孔された膜」、および「ノズル板」はすべて、エアロゾル液滴を作り出す小さい細孔(貫通孔)を有する構成要素に言及するためにここでは使用されている。
【0033】
「押込み」という用語は、相互係止する構成などの留め付けの任意の他の手段によってではなく、部品同士が一体に押された後に摩擦によって達成される2つの部品の間の留め付けを意味する。これは、摩擦嵌め、締まり嵌め、または圧入と呼ばれることもある。
【0034】
容器を洗浄液体で「充填する」、「充填される」、および「充填している」という用語は、液体が容器内へと配置されることを意味するが、容器が必ずしも完全に満たされないことを意味すると理解されるべきである。
【0035】
「変形可能」という用語は、例えば、容器を親指と人差し指との間で絞ることで、または、容器を面に押し付けることで、容器が使用者によって変形され、それによって容器の内部の液体圧力を増加させることができることを意味する。
【0036】
ここで、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、例だけを用いて記載される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図3】
図2のネブライザ装置のためのエアロゾル発生部を示す図である。
【
図4】
図3のエアロゾル発生部における所定の位置での容器を示す図である。
【
図5】
図2のネブライザ装置の基礎ユニットにおける所定位置での容器を示す図である。
【
図6】本発明による容器の第2の実施形態を示す図である。
【
図7】本発明による容器の第3の実施形態を示す図である。
【
図8】
図3のエアロゾル発生部における所定の位置での
図6の容器を示す図である。
【
図9】
図3のエアロゾル発生部における所定の位置での
図7の容器を示す図である。
【
図10】
図3のエアロゾル発生部における所定の位置での容器の第4の実施形態を示す図である。
【
図11】吸引ポンプが追加的に使用される
図9の変形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、本発明による容器1を示している。容器は、洗浄液体3で満たされ得る本体2と、開口4とから成る。開口4は、容器が初めて充填され、ネブライザ装置へと配置される直前に取り外されるカバー(図示せず)によって封止され得る。容器は、例えば容器をエアロゾル発生部に配置するとき、容器の取り扱いを容易にするツマミ5を有する。開口は封止部材6によって定められている。
図1に示されている封止部材は環状の輪の形態であるが、代わりに、十字のスリットの弁、または、エアロゾル発生部において押込みを形成する任意の他の適切なシールであってもよい。代替で、開口は封止部材を有していなくてもよく、その場合、開口は、単純に、エアロゾル発生部において押込みを形成するための正確な大きさおよび形である。容器の開口の直径(存在する場合、封止部材によって定められる)は、約7mmなど、好ましくは約6mmから約8mmまでである。適切には、容器の深さは同様であり、つまり、約7mmなど、約6mmから約8mmまでである。
【0039】
容器および/またはネブライザ装置は、容器を、ネブライザ装置および/またはエアロゾル発生部において、所定の位置で、取り外し可能に保持する構成を追加的に有してもよい。例えば、構成は、クリック留めを形成するカムおよび溝または相互係止する部材であり得る。
【0040】
容器と、任意選択での洗浄液体とは、例えば、1つまたは複数の容器および30日分の洗浄液体の供給と一緒になった30日分の薬物の供給、または、60日分の薬物および洗浄液体の供給といった、薬物と共に提供されてもよい。
【0041】
容器は、EP2724741において詳細に記載されている、図2において示されたネブライザ装置との使用に適している。装置は、3つの部品、すなわち、基礎ユニットと、マウスピースと、エアロゾルヘッドとを備える。基礎ユニット100は、1つまたは複数の空気入口開口と、空気出口開口102と、マウスピース200を受け入れるための溝103と、1つまたは複数のキー付き係止部材104とを有する。マウスピース200は、基礎ユニット100の空気出口開口102に取り付け可能である空気入口開口201と、エアロゾル発生部301を受け入れるための側方開口202と、エアロゾル出口開口203とを有する。マウスピース200は基礎ユニット100の溝103へと挿入可能である。エアロゾルヘッド300は、エアロゾル発生部301と、エアロゾル発生部301の上端と流体接触している、噴霧される液体薬物製剤のためのタンク302と、基礎ユニット100のキー付き係止部材104と相補的な1つまたは複数のキー付き係止部材303とを有する。蓋304がタンク302の上端を閉じ、使用中に液体の汚染または漏出を防止する。
【0042】
基礎ユニット100、マウスピース200、およびエアロゾルヘッド300は、互いと取り外し可能に連結可能である。装置は、マウスピース200を基礎ユニット100において溝103へと挿入し、次に、エアロゾルヘッド300をマウスピース200の上に配置し、エアロゾルヘッド300と基礎ユニット100との両方への軽い圧力によってエアロゾルヘッドのキー付き係止部材303を基礎ユニットの相補的な部材104と係合させることで組み立てられる。これは、基礎ユニット100の空気出口開口102とマウスピース200の空気入口開口201との間と、エアロゾル発生部301とマウスピースにおける側方開口202との間とに、気密な連結を作り出す。エアロゾル発生部301は、キー係止部材と係合するとき、エアロゾル発生部301がマウスピース200の側方開口202へと挿入されるような方法で、エアロゾルヘッド300において位置決めされる。基礎ユニット100、マウスピース200、およびエアロゾルヘッド300は、これらのステップを逆に行うことで分離できる。
【0043】
基礎ユニット100は、溝103またはその近くにあり得る位置を伴う1つまたは複数の刻み目106を有することができ、マウスピース200は、1つまたは複数の位置決め部材204を有してもよい。基礎ユニットの刻み目は、マウスピース200の位置決め部材204と相補的である(つまり、位置決め部材204を受け入れるように成形される)。この状況では、刻み目は、位置決め部材(フランジ、突起、突出部、膨出など)の「正」の形と相補的である「負」の形を伴う窪み(例えば、凹部、穴、空洞、空所、切欠きなど)である。一緒になって、このような刻み目と位置決め部材とは基礎ユニットにおいてマウスピースを正確に位置決めするように作用する。刻み目106と位置決め部材204とは、マウスピース200(位置決め部材204を有する)が基礎ユニット100の刻み目106へとある特定の手法でのみ挿入できることを確保するように、非対称であってもよい。これは、マウスピース200および基礎ユニット100の互いに対する位置および方向付けが正確となるような方法で装置が組み立てられることを確保する。
【0044】
エアロゾル発生部は、好ましくは、図3に示されると共にWO2008/058941に記載されているような圧電部材308および変換器本体306を備える超音波液体噴霧器である。変換器本体306は、例えば、ステンレス鋼、チタン、またはアルミニウムから作られ、噴霧される液体を収容する空洞307を閉じている。空洞307は、そこから噴霧される液体を受け入れるようにタンク302と流体接触している。タンク302は、タンク302からエアロゾル発生部301への容易な重力によって駆動される液体の流れを確保するように、エアロゾル発生部301の上流端306aへと移行するより細い端を伴う、漏斗、円錐台、または先細りとされた円筒として、任意選択で成形される。
【0045】
圧電部材308は、好ましくは環状で単一または多層構造のセラミックであり、好ましくは50~200kHzにおける周波数で縦モードにおいて変換器本体306を振動させる。結果として、微小な縦の変位または変形が、変換器本体306の対称軸と平行な方向において起こる。変換器本体306は、応力集中帯域306cとして供する比較的大きい壁厚を伴う圧電部材308の近くの領域と、応力集中帯域306cの下流の、変形増幅帯域として供する比較的小さい壁厚を伴う領域306dとを示す。この構成では、圧電部材308によって引き起こされる変換器本体306の振動または変形が増幅される。好ましくは、圧電部材308は、応力集中帯域306cのレベルに位置付けられる、または、応力集中帯域306cに隣接して位置付けられる。変形増幅帯域306dにおける変換器本体306の内径は、応力集中帯域306cにおける内壁と同じとでき、そのため、壁厚における差は異なる外径に対応する。代替で、内径が2つの帯域の位置において異なる一方で、変換器本体306の外径が一定であってもよい。
【0046】
膜309が、変換器本体306の下流端306bに位置決めされている。約1μm~約10μmの範囲に通常はある開口を伴って、孔が、電鋳法によって、または、レーザー穿孔によって形成され得る。膜の振動がない場合、膜のために使用される材料の圧力の平衡、孔の形、および性質は、液体が膜を通じて浸透しないようになっている。しかしながら、膜の振動は、孔を通じたエアロゾル液滴の形成および排出をもたらす。膜は、プラスチック、シリコン、セラミック、またはより好ましい金属から作ることができ、接着、ロウ付け、圧着、またはレーザー溶接などの様々な手段によって、エアロゾル発生部301の下流端306bに固定され得る。任意選択で、膜は、その中心領域において少なくとも部分的にドーム形を形成し、これによって、発生しようとするエアロゾル液滴の噴流を分化させ、それによって液滴の合体の危険性を低減する。
【0047】
ひとたび処置操作が完了させられると、エアロゾルヘッドのキー付き係止部材303は基礎ユニット100の相補的な部材104から係合解除され、そのため、エアロゾル発生部301はマウスピース200の側方開口202から取り外すことができる。洗浄液体は、
図4に示されているように、エアロゾル発生部の変換器本体306に配置される容器1へと配置される。容器1は、円筒の変換器本体の下方(下流)部分の直径に対応する直径を伴う円形の開口を有し、それによって、容器がエアロゾル発生部の変換器本体306へと配置されるときに押込み連結を作り出す。容器が柔軟な材料から作られる場合、封止部材は必要なく、容器の開口の直径は変換器本体の下流部分の直径と合致する。代替で、容器が封止部材6を有する場合、開口の直径は封止部材の内径によって定められ、その内径は、したがって変換器本体の下流部分の直径に対応する。例えば、変換器本体は7mmの直径を有してもよく、対応するように、容器の開口は7mmの直径も有する。
【0048】
したがって、膜309がエアロゾル発生部にある間、膜309はその位置で容器1において液体3に浸漬される。結果として、膜309を洗浄するために膜309をエアロゾル発生部301から取り外すことは必要ない。
【0049】
図5に示されている好ましい実施形態では、容器1のツマミ5は、ツマミ5が刻み目106において受け入れられ、マウスピース200の位置決め部材204と同じ手法で容器1のための位置決め部材として作用するように、マウスピース200の位置決め部材204に合致するように成形されている。これは、洗浄ステップの間、マウスピース200の代わりに容器1を基礎ユニット100に位置付けることができる。カバー7は取り外され、容器は、容器を基礎ユニットにおいて配置する前または後のいずれかに洗浄液体で充填される。次に、エアロゾルヘッド300は、処置操作について前述したのと同じ手法でキー付き係止部材104、303を係合することで、基礎ユニットへと配置される。容器1の開口4は、マウスピース200の側方開口202の大きさおよび形と合致する。したがって、エアロゾルヘッド300が基礎ユニット100へと配置されるとき、変換器本体の下流部分306dは容器1の開口4へと挿入され、それによって押込み連結を形成する。
【0050】
構成要素は、処置操作と洗浄ステップとの両方について同じ手法で組み立てられ、唯一の違いは、容器とのマウスピースの交換である。これは、エアロゾル発生部300および容器1が洗浄ステップの間に基礎ユニット100の内側に据え付けられるという利点を有する。この方法では、エアロゾル発生部および膜は、それらを配置するために(例えば、WO2015/128375にあるように)別のユニットまたは保持器を必要とすることなく、洗浄ステップの間に偶発的な損傷から保護される。さらに、これは使用者にとって非常に分かりやすく直感的である一方で、容器が間違った位置または方向付けで挿入される可能性を回避している。また、これは、処置ステップの間と同じ手法で、洗浄ステップの間に膜を振動させることができる(しかしながら、後で説明されているように、これは必要とは限らない)。
【0051】
図6は、本発明による容器11の第2の実施形態を示している。容器は、洗浄液体を収容する円筒形の本体12と、上端において開口14になっている首部16とから成る。開口14は、容器がネブライザ装置へと配置される直前に取り外される蓋17によって封止されている。蓋17は、容器をネブライザへと配置する前に蓋を容器から取り外すために引っ張られる把持部15を有する。開口は、例えば、環状の輪、十字のスリットの弁、または任意の他の適切なシールといった封止部材を有し得る。代替で、容器は封止部材を有していなくてもよく、その場合、開口14および首部16は、ネブライザ装置のエアロゾル発生部において押込みを形成するための正確な大きさおよび形である。
【0052】
図7は、本発明による容器11の第3の実施形態を示している。容器は、本体12が蛇腹の形態であることを除いて、第2の実施形態と同様である。
【0053】
首部16は、容器を変換器本体306に配置することを容易にするために、押込みを形成する第1の円筒部分につながる拡がる部分を上端において有してもよい。この下方において、首部は、変換器本体より細い第2の円筒部分を有してもよい。したがって、2つの円筒部分の間での結合において形成された段差は、変換器本体が首部に入ることができる程度を制限する。それにも拘らず、より細い部分は、洗浄液体が膜の全体に到達できるようにするために、少なくとも、膜のいずれの部分も段差によって覆われることのないような幅となっている。
【0054】
図8は、使用中における
図6の容器を示している。使用者は、エアロゾルヘッド300を片手で保持し、次に、容器11をもう一方の手の人差し指と親指との間で押すことで容器11をやさしく絞る(矢印A)。容器本体の変形は、洗浄液体3の一部または全部が膜309の細孔に押し通され(矢印B)、膜309を洗浄するように、流体圧力を発生させる。首部の第1の部分と変換器本体306との間の押込みは、容器が絞られるときに洗浄液体がほとんどまたはまったく漏れないように十分に漏れのない封止を形成するべきである。
【0055】
図9は、使用中における
図7の容器を示している。容器11の本体は蛇腹の形態になっている。使用者は、容器の基部が平坦な表面に圧し掛かるようにエアロゾルヘッド300を保持する。次に、ネブライザヘッドは下向きに押され(矢印C)、それによって蛇腹が圧縮し、容器内の流体圧力が上昇する。洗浄液体3の一部または全部が膜309の細孔に押し通され(矢印D)、膜309を洗浄する。この実施形態は、使用者に流体へのより大きな圧力を非常に容易に発揮させることができるという利点を有する。
【0056】
図10は第4の実施形態を示しており、容器が、一端にノズル22を伴い、他端に移動可能な押子23を伴う胴部21を有する注射器の形態になっている。押子は胴部内にぴったりと嵌まっている。ノズルは、変換器本体へと嵌まる開口を形成している。洗浄液体3が胴部へと充填され、押子は胴部内へと移動させられ(矢印E)、それによって、洗浄液体を膜309の細孔へと押し込んで通過させる(矢印F)。
【0057】
第2、第3、または第4の実施形態の場合、図11に示されているように、吸引ポンプ400をタンクまたは変換器本体の上流端306aに連結することも可能である。これは、圧力を膜の液体(薬物)側において低減させ、それによって膜309を通じて洗浄流体3を吸い上げ(矢印G)、残留物を細孔から除去する。ポンプは、ベローズポンプ、または、吸込みを発生させる任意の他の手段であり得る。
【0058】
第1の実施形態と同様に、第2、第3、および第4の実施形態では、容器の開口(存在する場合、封止部材によって定められる)は押込みを形成でき、約7mmなど、好ましくは約6mm~約8mmである。押込みの追加または代替で、容器および/またはネブライザ装置は、特にはエアロゾル発生器における、ネブライザ装置における所定位置で容器を取り外し可能に保持する構成を有してもよい。例えば、構成は、クリック留めを形成するカムおよび溝または相互係止する部材であり得る。
【0059】
洗浄液体は、洗剤、抗菌物質、および/または、膜の性能を維持するための特定の化学物質を含み得る。例えば、洗浄液体は、イソプロパノール、アセトン、食塩水、過酸化水素、エタノール、または、エタノールと水との混合部(例えば、50/50)であり得る。代替で、洗浄液体は、単に水であってもよく、特には蒸留水であり得る。洗浄液体は、使用される薬物に応じて選択されてもよい。例えば、薬物がブデソニドである場合、洗浄液体は、好ましくはエタノールと水との混合物である。代替で、噴霧される液体がタンパク質を含む場合、洗浄液体は好ましくは過酸化水素である。
【0060】
典型的には、容器は、0.1~5mLで、好ましくは0.2~2mLで、最も好ましくは0.5~1mLの洗浄液体を収容することができるような大きさとされる。容器は、典型的には小さく(5cm未満の大きさ)、そのため、例えば患者が休日または出張の間に家から離れるとき、ネブライザと一緒に保管および運搬するのが容易である。
【0061】
容器は、好ましくは、ネブライザに配置する前に洗浄液体で完全に充填されておらず、そのため、膜が液体で浸漬されるとき、液体は容器から流出しない。好ましくは、洗浄液体は、膜が浸漬される前、容器の内部容積の約50%から約90%の間を占め、より好ましくは、約60%から85%の間を占めるように充填される。
【0062】
容器は再充填可能であり、複数回の使用が意図されている。それにも拘らず、好ましくは再生可能な材料、特には、ポリプロピレンなどの再生可能なプラスチックから作られる。
【0063】
例えば、洗剤または過酸化水素などの洗浄剤を含む第1の液体、維持/保管のための第2の洗浄液体(例えば、蒸留水)といった、2つの(または、より多くの)異なる洗浄液体が使用されてもよい。この場合、容器は、典型的には、第1の洗浄液体で充填され、10分間などの所定の時間の期間にわたってネブライザ装置に配置され、次に取り外され、濯がれ、第2の液体で充填され、ネブライザ装置へと配置され、そこで次の処置操作まで所定位置に留まる。2つの異なる洗浄液体を使用することは、第1の洗浄液体からのあらゆる残留の洗浄剤が第2の液体へと除去されるという利点を有する。結果として、膜の良好な洗浄が、洗浄剤がエアロゾル化されることで潜在的に患者へと運ばれることなく達成される。第1および第2の液体のための2つの異なる容器が使用されてもよく、この場合、容器は好ましくは容易に区別され、例えば、異なる色であり得る。
【0064】
同様に、一部の活物質については、3つの(または、より多くの)異なる洗浄液体を連続的に使用することが望ましい可能性がある。例えば、第1の洗浄液体は過酸化水素を含んでもよく、第2の液体はエタノール/水混合物でもよい。これらに、蒸留水などの第3の液体が続き得る。
【0065】
第4の実施形態の注射器の種類の容器は、2つ以上の洗浄液体と非常に都合よく使用することができる。各々の洗浄液体のために別々の容器を提供する代わりに、押子は、第1の洗浄液体が使用された後に取り外すことができる。次に、胴部は、ネブライザ装置における所定位置に留まる一方で、次の洗浄液体で再び充填できる。押子は、新たな洗浄液体を膜の細孔へと押し込むように、胴部へと戻されて配置される。
【0066】
容器は、例えば、比較的短い時間の期間にわたって、洗浄の目的だけのためにネブライザ装置に配置され得る。しかしながら、好ましくは、容器は、処置操作毎の間の時間期間の実質的にすべてにわたって所定位置に留まり、それによって膜を洗浄するだけでなく、膜を衛生的な環境で維持もする。したがって、2つ以上の容器が使用されるとき、それら容器のうちの1つ、具体的には、最後の1つは、初めの洗浄ステップの後で次の処置操作の前の時間期間の実質的にすべてにわたって所定位置に留まる。例えば、容器は、少なくとも5時間にわたって、好ましくは少なくとも10時間にわたって、より好ましくは少なくとも20時間にわたって、所定位置にあってもよい。容器が次の処置操作の前に取り外され、次に濯がれ、続く洗浄ステップのために再充填される。
【0067】
方法は、膜が洗浄サイクルにおいて洗浄液体に浸漬されている間に膜を振動させるさらなるステップを含んでもよい。洗浄サイクルは、例えばネブライザにおけるボタンを押すことで、手動で開始され得る。代替で、例えば、容器がネブライザ装置へと配置されるとき、ネブライザが電気的な接点を用いてなどで容器を認識するため、洗浄サイクルが自動的に開始される。しかしながら、膜が洗浄液体と接触できる時間が長いため、膜が洗浄液体に浸漬されている間に膜を振動させる必要はない。したがって、好ましい方法では、膜は、洗浄液体に浸漬されている間に振動させられない。
【0068】
これらの用途に限定されることはないが、本出願において興味のある主な焦点は、医療用吸入治療のためのエアロゾル発生部と、ネブライザ装置とにある。
【符号の説明】
【0069】
1 容器
2 本体
3 流体、洗浄液体
4 開口
5 ツマミ
6 封止部材
11 容器
12 本体
14 開口
15 把持部
16 首部
17 蓋
21 胴部
22 ノズル
23 押子
100 基礎ユニット
102 空気出口開口
103 溝
104 キー付き係止部材、相補的な部材
106 刻み目
200 マウスピース
201 空気入口開口
202 側方開口
203 エアロゾル出口開口
204 位置決め部材
300 エアロゾルヘッド
301 エアロゾル発生部
302 タンク
303 キー付き係止部材
304 蓋
306 変換器本体
306a 上流端、上端
306b 下流端
306c 応力集中帯域
306d 変形増幅帯域、下方(下流)部分
307 空洞
308 圧電部材
309 膜
400 吸引ポンプ