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特許7007490折り畳み式支持装置及び折り畳み式フレキシブル表示装置
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  • 特許-折り畳み式支持装置及び折り畳み式フレキシブル表示装置 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】折り畳み式支持装置及び折り畳み式フレキシブル表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220117BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20220117BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
G09F9/00 302
G09F9/00 312
H05K5/02 V
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020543189
(86)(22)【出願日】2019-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2019072353
(87)【国際公開番号】W WO2020057032
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2020-08-12
(31)【優先権主張番号】201811095939.5
(32)【優先日】2018-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520032974
【氏名又は名称】云谷(固安)科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】后紅▲チ▼
(72)【発明者】
【氏名】朱召吉
(72)【発明者】
【氏名】丁立薇
(72)【発明者】
【氏名】廖富
(72)【発明者】
【氏名】孫康龍
(72)【発明者】
【氏名】呉雨華
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/051788(WO,A1)
【文献】特開2015-038609(JP,A)
【文献】米国特許第09874048(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G09F 9/30
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル表示スクリーンを支持する折り畳み式支持装置であって、
駆動コンポーネントと、
前記駆動コンポーネントに連結される支持コンポーネントと、
前記駆動コンポーネントと前記支持コンポーネントとを連結し且つ互いに噛み合う回動歯車及び歯竿と、を備え、
前記駆動コンポーネント及び前記支持コンポーネントは前記フレキシブル表示スクリーンの非表示エリアに配置され、
前記歯竿と前記回動歯車とは互いに噛み合って回動しながら相対的に変位して、前記フレキシブル表示スクリーンを折り畳むか又は展開し、
前記駆動コンポーネントは、回動軸、回動部品及び固定部品を更に備え、前記回動部品は前記回動軸を介して前記固定部品と可動的に連結され、
前記固定部品にはスライド溝固定部品が設置され、前記スライド溝固定部品にはスライド溝が設置され、前記回動部品には端部スライダが設置され、
前記端部スライダは前記スライド溝の中に配置されて前記スライド溝に沿って摺動する
ことを特徴とする折り畳み式支持装置。
【請求項2】
前記回動歯車は前記駆動コンポーネントと固定的に連結され、前記歯竿は前記支持コンポーネントと固定的に連結され、
前記回動歯車は前記歯竿に沿って回動しながら相対的に変位して、前記回動歯車に固定的に連結された前記駆動コンポーネントと前記歯竿に固定的に連結された前記支持コンポーネントとが相対的に移動するように駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項3】
前記回動歯車は前記支持コンポーネントと固定的に連結され、前記歯竿は前記駆動コンポーネントと固定的に連結され、
前記回動歯車は前記歯竿に沿って回動しながら相対的に変位して、前記回動歯車に固定的に連結された前記支持コンポーネントと前記歯竿に固定的に連結された前記駆動コンポーネントとが相対的に移動するように駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項4】
前記支持コンポーネントは少なくとも1つのハウジング部を備え、
前記少なくとも1つのハウジング部は、前記フレキシブル表示スクリーンの非ベンディングエリアを支持して固定する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項5】
前記折り畳み式支持装置は、複数の歯竿と、前記複数の歯竿とそれぞれ噛み合う複数の回動歯車と、を備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項6】
前記回動部品には摺動部品が設置され、
前記少なくとも1つのハウジング部にはスライドレールが設置され、
前記摺動部品は前記スライドレールの中に配置されて前記スライドレールに沿って摺動する
ことを特徴とする請求項に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項7】
前記回動軸は平行に配置される第1の回動軸及び第2の回動軸を含み、
前記回動部品はそれぞれ前記固定部品の両端に設置される第1の回動部品及び第2の回動部品を含み、
前記第1の回動部品は前記第1の回動軸を介して前記固定部品と可動的に連結され、前記第2の回動部品は前記第2の回動軸を介して前記固定部品と可動的に連結され、
前記第1の回動軸と前記第2の回動軸との間にはウォームギヤ構造が設置され、前記第1の回動軸及び前記第2の回動軸はそれぞれ前記ウォームギヤ構造に連結される
ことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項8】
前記折り畳み式支持装置は曲げ駆動メカニズムを更に備え、前記曲げ駆動メカニズムはモータを含み、
前記モータの動力出力シャフトは、前記回動歯車が前記歯竿と噛み合って回動しながら相対的に変位して前記フレキシブル表示スクリーンを折り畳むか又は展開するように、前記回動歯車を駆動する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置。
【請求項9】
表示機能を実現するフレキシブル表示スクリーンと、
前記フレキシブル表示スクリーンを支持する折り畳み式支持装置と、を備え、
前記折り畳み式支持装置として、請求項1乃至のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置を採用する
ことを特徴とする折り畳み式フレキシブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年9月19日に出願された中国特許出願「No.201811095939.5」の優先権を主張し、そのすべての内容を参照より本明細書に組み込む。本願はディスプレイ分野に関し、具体的には折り畳み式支持装置及び折り畳み式フレキシブル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode, OLED)を採用したフレキシブルディスプレイは自発光、エネルギー消費が低く、折り曲げ可能などの特長を有する。このようなディスプレイのフレキシブル特性に基づいて、携帯電話やタブレットパソコンなどの表示端末製品は既にフレキシブルへの布石を打ち始めている。それとともに、折り畳み式ディスプレイの成長速度もますます速くなっている。しかしながら、折り畳み式ディスプレイはその折り畳み構造に制約されて、折り畳み領域において「折り目」が形成しやすく、その結果として表示異常になって正常に表示できなくなる現象がまだ存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に鑑みて、本願の実施例は、従来のフレキシブル折り畳み式ディスプレイが折り畳まれて表示異常になってしまう課題を解決するために、折り畳み式支持装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の一態様によると、本願の一実施例により提供される折り畳み式支持装置は、フレキシブル表示スクリーンを支持する折り畳み式支持装置であって、駆動コンポーネントと、前記駆動コンポーネントに連結される支持コンポーネントと、互いに噛み合う回動歯車及び歯竿と、を備える。前記回動歯車及び前記歯竿は、前記駆動コンポーネントと前記支持コンポーネントとを連結する。前記駆動コンポーネント及び前記支持コンポーネントは前記フレキシブル表示スクリーンの非表示エリアに配置される。前記歯竿と前記回動歯車とは互いに噛み合って回動しながら相対的に変位して、前記フレキシブルディスプレイパネルを折り畳むか又は展開する。
【0005】
一実施例において、前記回動歯車は前記駆動コンポーネントと固定的に連結され、前記歯竿は前記支持コンポーネントと固定的に連結される。前記回動歯車は、前記歯竿に沿って回動しながら相対的に変位して、前記回動歯車に固定的に連結された前記駆動コンポーネントと前記歯竿に固定的に連結された前記支持コンポーネントとが相対的に移動するように駆動する。
【0006】
一実施例において、前記回動歯車は前記支持コンポーネントと固定的に連結され、前記歯竿は前記駆動コンポーネントと固定的に連結される。前記回動歯車は、前記歯竿に沿って回動しながら相対的に変位して、前記回動歯車に固定的に連結された前記支持コンポーネントと前記歯竿に固定的に連結された前記駆動コンポーネントとが相対的に移動するように駆動する。
【0007】
一実施例において、前記支持コンポーネントは少なくとも1つのハウジング部を備える。前記少なくとも1つのハウジング部は、前記フレキシブル表示スクリーンの非ベンディングエリアを支持して固定する。
【0008】
一実施例において、前記折り畳み式支持装置は、複数の歯竿と、前記複数の歯竿とそれぞれ噛み合う複数の回動歯車と、を備える。
【0009】
一実施例において、前記駆動コンポーネントは回動軸、回動部品及び固定部品を更に備える。前記回動部品は前記回動軸を介して前記固定部品と可動的に連結される。
【0010】
一実施例において、前記回動部品には摺動部品が設置され、前記少なくとも1つのハウジング部にはスライドレールが設置され、前記摺動部品は前記スライドレールの中に配置されて前記スライドレールに沿って摺動する。
【0011】
一実施例において、前記固定部品にはスライド溝固定部品が設置され、前記スライド溝固定部品にはスライド溝が設置され、前記回動部品には端部スライダが設置され、前記端部スライダは前記スライド溝の中に配置されて前記スライド溝に沿って摺動する。
【0012】
一実施例において、前記回動部品には複数の端部スライダが設置され、前記スライド溝固定部品には前記端部スライダに対応する複数のスライド溝が設置され、前記複数の端部スライダはそれぞれ前記複数のスライド溝の中に配置される。
【0013】
一実施例において、前記スライド溝は線形スライド溝であり、前記スライド溝が位置する直線の方向と、前記フレキシブル表示スクリーンが位置する平面との夾角の角度は0度より大きく且つ90より小さい。
【0014】
一実施例において、前記回動軸は平行に設置される第1の回動軸と第2の回動軸とを含む。前記回動部品は、前記固定部品の両端それぞれに設置される第1の回動部品と第2の回動部品とを含む。前記第1の回動部品は前記第1の回動軸を介して前記固定部品に可動的に連結され、前記第2の回動部品は前記第2の回動軸を介して前記固定部品に可動的に連結される。前記第1の回動軸と前記第2の回動軸との間にはウォームギヤ構造が設置され、前記第1の回動軸及び前記第2の回動軸はそれぞれ前記ウォームギヤ構造に連結される。
【0015】
一実施例において、前記回動軸には回動軸ロック部が設置される。
【0016】
一実施例において、前記折り畳み式支持装置は、前記回動歯車と連結される曲げ駆動メカニズムを更に備える。前記曲げ駆動メカニズムは、前記回動歯車が前記歯竿に沿って回動しながら相対的に変位するよう、前記回動歯車を駆動する。
【0017】
一実施例において、前記曲げ駆動メカニズムはモータを含む。
【0018】
本願の他の一態様によると、本願の一実施例により提供される折り畳み式フレキシブル表示装置は、表示機能を実現するフレキシブル表示スクリーンと、前記フレキシブル表示スクリーンを支持する折り畳み式支持装置と、を備える。なお、前記折り畳み式支持装置としては以上のいずれか一項に記載の折り畳み式支持装置を採用する。
【0019】
一実施例において、前記フレキシブル表示スクリーンは、ハウジング部の内部に設置されて、前記フレキシブル表示スクリーンが必要とする駆動回路を提供する回路基板を備える。
【0020】
一実施例において、前記回路基板はフレキシブル回路基板である。
【0021】
一実施例において、前記フレキシブル表示スクリーンは、前記ハウジング部の内部に設置されて前記回路基板が必要とする電気エネルギーを提供するバッテリーを備える。
【0022】
一実施例において、前記バッテリーはフレキシブルバッテリーである。
【発明の効果】
【0023】
本願の実施例に係る折り畳み式支持装置は、駆動コンポーネントと、前記駆動コンポーネントに連結される支持コンポーネントと、前記駆動コンポーネント及び前記支持コンポーネントを連結し且つ互いに噛み合う回動歯車及び歯竿と、を備える。前記駆動コンポーネント及び前記支持コンポーネントはフレキシブル表示スクリーンの非表示エリアに配置される。前記歯竿と前記回動歯車とは噛み合って回動しながら相対的に変位して、前記フレキシブル表示スクリーンを折り畳むか又は展開する。折り畳み式フレキシブル表示装置が展開状態から折り畳み状態になる(すなわち、フレキシブル表示スクリーンの曲がり角度が大きくなる)過程において、前記支持コンポーネントと前記駆動コンポーネントとの間の距離は大きくなる。回動歯車及び歯竿を設けることによって、前記フレキシブル表示スクリーンが折り畳まれるとき、前記回動歯車は歯竿に沿って回動しながら相対的に変位する。したがって、前記回動歯車と歯竿とのうちの1つに固定的に連結される前記支持コンポーネントが、前記回動歯車と歯竿とのうちの他の1つに固定的に連結される前記駆動コンポーネントから離れる方向へ移動するようになる。このように、折り畳まれるフレキシブル表示スクリーンのために十分な収容空間を生み出して、フレキシブル表示スクリーンが折り畳まれて表示異常になってしまうことを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1a】本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の展開状態における構造模式図である。
図1b】本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の折り畳み状態における構造模式図である。
図1c】本願の一実施例に係る回動歯車及び歯竿の構造模式図である。
図2a】本願の他の一実施例に係る折り畳み式支持装置の展開状態における構造模式図である。
図2b】本願の他の一実施例に係る折り畳み式支持装置の折り畳み状態における構造模式図である。
図3】本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の構造模式図である。
図4】本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置における可動連結部品の構造模式図である。
図5】本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置のスライド溝固定部品の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願の目的、技術案及び長所をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願に対してより詳しく説明する。
【0026】
図1aと図1bはそれぞれ、本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の展開状態と折り畳み状態における構造模式図である。図1a及び図1bに示すよう、本願の実施例に係る折り畳み式支持装置は、フレキシブル表示スクリーン1の非表示エリアの一方側に配置される駆動コンポーネント2及び支持コンポーネント4を備える。駆動コンポーネント2は、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリアに配置されることができ、フレキシブル表示スクリーン1の折り畳み又は展開を実現するために用いられる。支持コンポーネント4はフレキシブル表示スクリーン1の非ベンディングエリアを支持して固定する。当該支持装置は、駆動コンポーネント2と支持コンポーネント4とを連結し且つ互いに噛み合う回動歯車21及び歯竿3を更に備える。歯竿3と回動歯車21とのうちの1つは駆動コンポーネント2に固定的に連結され、他の1つは支持コンポーネント4に固定的に連結される。回動歯車21は歯竿3と噛み合いながら、歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、フレキシブル表示スクリーン1を折り畳むか又は展開する。
【0027】
以下、回動歯車21と駆動コンポーネント2とが固定的に連結され、歯竿3と支持コンポーネント4とが固定的に連結される場合を例として、本実施例を実現する過程を詳しく説明する。図1cに示すよう、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれるとき、回動歯車21は反時計回り又は時計回りに回転し、回動歯車21と歯竿3との噛み合い構造によって、歯竿3が、その位置する平面において回動歯車21に対して(すなわち駆動コンポーネント2に対して)右又は左へ移動するように動かし、したがって歯竿3に固定的に連結された支持コンポーネント4は右又は左へ移動するため、駆動コンポーネント2と支持コンポーネント4とが相対的に変位することが実現される。また、折り畳み式フレキシブル表示装置が展開状態から折り畳み状態になる(すなわちフレキシブル表示スクリーンの曲がり角度が大きくなる)過程において、支持コンポーネント4と駆動コンポーネント2との間の距離は遠くなる。フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれるとき、歯竿3は回動歯車21と噛み合って運動しながら、支持コンポーネント4を駆動コンポーネント2から離れる方向へ運動するように動かすことによって、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリアのために十分な収容空間を提供することができる。こうすると、直接折り畳むことにより招来される、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリアが曲げられて強く圧迫されることを防止することができる。さらに、収容空間を作ることによって折り畳み角度を小さくして、曲げに伴う圧迫の強さを更に緩和し、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれて表示異常になってしまうことを効果的に防止することができる。フレキシブル表示スクリーン1が展開される過程は、その折り畳まれる過程の逆過程である。つまり、フレキシブル表示スクリーン1が展開されるとき、回動歯車21は回動して歯竿3を動かし、したがって歯竿3に連結された支持コンポーネント4は駆動コンポーネント2に近づく方向へ運動して、フレキシブル表示スクリーン1が展開される。ここでは再び説明しない。
【0028】
他の一実施例においては、回動歯車21と支持コンポーネント4とが固定的に連結され、歯竿3と駆動コンポーネント2とが固定的に連結されてもよい。フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれるとき、回動歯車21は、反時計回り又は時計回りに回転し、歯竿3が位置する平面において歯竿3に対して(すなわち駆動コンポーネント2に対して)左又は右へ移動する。したがって、回動歯車21に固定的に連結される支持コンポーネント4は左又は右へ移動して、駆動コンポーネント2と支持コンポーネント4とが相対的に変位してフレキシブル表示スクリーン1を折り畳むことを実現する。フレキシブル表示スクリーン1が展開される過程はその折り畳まれる過程の逆過程である。つまり、フレキシブル表示スクリーン1が展開されるとき、回動歯車21は歯竿3に沿って運動するため、回動歯車21に連結された支持コンポーネント4は駆動コンポーネント2に近づく方向へ運動して展開動作を実現する。ここでは再び説明しない。
【0029】
なお、本願の実施例においては、回動歯車21と駆動コンポーネント2とを固定的に連結して歯竿3と支持コンポーネント4とを固定的に連結することを選択してもよく、回動歯車21と支持コンポーネント4とを固定的に連結して歯竿3と駆動コンポーネント2とを固定的に連結することを選択してもよく、本願の実施例は回動歯車及び歯竿の設置位置について制限をしない。ただし、折り畳む又は展開する過程において支持コンポーネント4と駆動コンポーネント2とが同時に相対的に運動することを実現するために、本実施例の好ましい案として、回動歯車21と駆動コンポーネント2とを固定的に連結し、歯竿3と支持コンポーネント4とを固定的に連結する。フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれる又は展開されるとき、回動歯車21が駆動コンポーネント2により直接駆動されて回動するため、支持コンポーネント4と駆動コンポーネント2とが同時に相対的に変位することが実現される。
【0030】
一実施例において、当該支持装置は、フレキシブル表示スクリーン1の折り畳み動作又は展開動作を駆動する曲げ駆動メカニズムを更に備えてもよい。更なる実施例において、曲げ駆動メカニズムはモータなどの駆動力を継続的に提供することができる駆動メカニズムを含むことができる。モータの動力出力シャフトは回動歯車21に連結される。モータが動力を提供し、動力出力シャフトが回動歯車21を動かし、したがって、回動歯車21は歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、支持コンポーネント4と駆動コンポーネント2とが相対的に運動するように駆動して、フレキシブル表示スクリーン1の折り畳み動作又は展開動作を実現する。曲げ駆動メカニズムを設けることによって、フレキシブル表示スクリーンを折り畳む又は展開する効率を向上させるとともに、手動で折り畳み動作又は展開動作を行うための作業量を省くことができる。
【0031】
図2aと図2bはそれぞれ、本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の展開状態と折り畳み状態の構造模式図である。図2a及び図2bに示すよう、フレキシブル表示スクリーン1は第1の領域11と、第2の領域12と、第1の領域11と第2の領域12との間に位置するベンディングエリア13と、を含むことができる。フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれるとき、回動歯車21は歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、フレキシブル表示スクリーン1の第1の領域11又は第2の領域12が折り曲がり動作を行うように動かすとともに、支持コンポーネント4が駆動コンポーネント2から離れる方向へ移動する。回動歯車21及び歯竿3を設けることによって、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれるとき、回動歯車21は歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、支持コンポーネント4が駆動コンポーネント2から離れる方向へ運動するように駆動し、折り畳まれるフレキシブル表示スクリーン1のために十分な収容空間を生み出して、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれて表示異常になってしまうことを効果的に防止することができる。
【0032】
なお、本実施例におけるフレキシブル表示スクリーン1は、一体型の構造であってもよく、より明確に説明するためにフレキシブル表示スクリーン1を第1の領域11、第2の領域12及びベンディングエリア13の3つの部分に分ける。また、フレキシブル表示スクリーン1は互いに独立する第1の領域11、第2の領域12及びベンディングエリア13の3つの部分から構成されてもよい。本実施例はフレキシブル表示スクリーンの具体的な構造について制限しない。
【0033】
一実施例において、当該支持コンポーネント4は少なくとも1つのハウジング部を備えてもよい。少なくとも1つのハウジング部は、フレキシブル表示スクリーン1の非ベンディングエリアを支持して固定する。好ましく、本実施例におけるハウジング部は第1のハウジング41と第2のハウジング42とを含んでもよい。第1のハウジング41と第2のハウジング42はそれぞれ、上述の実施例によるフレキシブル表示スクリーン1の第1の領域11と第2の領域12を支持して固定する。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳むとき、回動歯車21は歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、ハウジング部が駆動コンポーネント2から離れる方向へ移動するように動かして、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリア13のために十分な収容空間を提供することによって、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれて表示異常になってしまうことを防止する。
【0034】
一実施例において、当該支持装置は、複数の歯竿3と、複数の歯竿3とそれぞれ噛み合う複数の回動歯車21と、を備えてもよい。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳むとき、回動歯車21は歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位して、ハウジング部を駆動コンポーネント2から離れる方向へ移動するように動かして、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリア13のために十分な収容空間を提供することによって、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれて表示異常になってしまうことを防止する。
【0035】
なお、本願の実施例による歯竿及び回動歯車の数は、実際の応用シーンに応じて決められてもよい。歯竿及び回動歯車の数は、フレキシブル表示スクリーンの折り畳みを実現することができればよく、本願の実施例は歯竿及び回動歯車の数について制限しない。
【0036】
なお、本願の実施例において、各ハウジング部に固定的に連結される歯竿又は回動歯車の数は実際の応用シーンに応じて決められることができる。1つのハウジング部が1つの歯竿又は回動歯車のみに固定的に連結されてもよく、1つのハウジング部が複数の歯竿又は回動歯車に固定的に連結されてもよい。1つのハウジング部に固定的に連結される歯竿又は回動歯車の数は、フレキシブル表示スクリーンの折り畳み操作を実現することができればよく、本願の実施例は1つのハウジング部に固定的に連結される歯竿又は回動歯車の数について制限しない。
【0037】
一実施例において、本実施例は第1のハウジング41の一方側のみに歯竿3を設置してもよい。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳む又は展開するとき、回動歯車21が歯竿3に沿って回動することによって、第1のハウジング41を駆動コンポーネント2から離れる又は駆動コンポーネント2に近づく方向へ運動するように駆動する。又は、第2のハウジング42の一方側のみに歯竿3を設置してもよい。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳む又は展開するとき、回動歯車21が歯竿3に沿って回動することによって、第2のハウジング42を駆動コンポーネント2から離れる又は駆動コンポーネント2に近づく方向へ運動するように駆動する。又は、第1のハウジング41の一方側及び第2のハウジング42の一方側に同時に歯竿3を設置してもよい。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳む又は展開するとき、回動歯車21が歯竿3に沿って回動することによって、第1のハウジング41と第2のハウジング42を、相対的に離れる又は近づく方向へ運動するように駆動する。
【0038】
図3は本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置の構造模式図である。本実施例の構造部品の位置関係及び連結関係をより明確に示すために、図3においては製品の分解組立図を示す。図3に示すよう、駆動コンポーネント2は回動軸22、回動部品23及び固定部品24を備えることができる。回動部品23は回動軸22を介して固定部品24と可動的に連結される。固定部品24はフレキシブル表示スクリーン1の非ベンディングエリアを支持し、回動部品23はフレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリアを支持して固定する。回動歯車21は回動軸22に設置されることができる。回動部品23は、回動軸22を介して固定部品24の周りを回動するとき、フレキシブル表示スクリーン1を折り畳み動作又は展開動作を行うように駆動して、フレキシブル表示スクリーン1を折り畳む又は展開することを実現するとともに、回動歯車21を歯竿3に沿って回動しながら相対的に変位するように駆動することによって、支持コンポーネント4が駆動コンポーネント2から離れる又は駆動コンポーネント2に近づく方向へ移動することを実現して、フレキシブル表示スクリーン1のベンディングエリア13のために十分な収容空間を提供して、フレキシブル表示スクリーン1が折り畳まれて表示異常になってしまうことを防止する。
【0039】
一実施例において、回動軸22は平行に配置される第1の回動軸221と第2の回動軸222とを含む。回動部品23は固定部品24の両端に設置される第1の回動部品231と第2の回動部品232とを含む。第1の回動部品231は第1の回動軸221を介して固定部品24と可動的に連結され、第2の回動部品232は第2の回動軸222を介して固定部品24と可動的に連結される。第1の回動部品231と第1のハウジング41とが可動的に連結され、第1の回動部品231と第1のハウジング41とは、第1のハウジング41における歯竿3の方向に沿って相対的に運動して、第1のハウジング41と回動部品23とが相対的に移動することを実現することができる。第2の回動部品232と第2のハウジング42とが可動的に連結され、第2の回動部品232と第2のハウジング42とは、第2のハウジング42における歯竿3の方向に沿って相対的に運動して、第2のハウジング42と回動部品23とが相対的に移動することを実現することができる。フレキシブル表示スクリーン1を折り畳むとき、第1の回動部品231は第1の回動軸221を介して固定部品24の周りを回動し、第1のハウジング41は第1の回動部品231に連動して、回動しながら回動部品23から離れる方向へ移動する。第2の回動部品232は第2の回動軸222を介して固定部品24の周りを回動し、第2のハウジング42は第2の回動部品232に連動して、回動しながら回動部品23から離れる方向へ移動する。したがって、第1のハウジング41と第1の領域11、及び、第2のハウジング42と第2の領域12は、密接するように収納される。なお、フレキシブル表示スクリーンを展開する過程は、折り畳む過程の逆過程であるため、ここでは再び説明しない。さらに、第1の回動軸221及び第2の回動軸222を含んだダブル軸構造を設けることによって、第1のハウジング41及び第2のハウジング42が単独に回動することを実現して、フレキシブル表示スクリーン1の折り畳み動作又は展開動作の効率及び柔軟性を向上させることができる。
【0040】
更なる実施例において、第1の回動軸221と第2の回動軸222との間においてはウォームギヤ構造が設置されることができ、第1の回動軸221及び第2の回動軸222はそれぞれウォームギヤ構造に連結される。第1の回動軸221と第2の回動軸222との間においてウォームギヤ構造を設置することによって、第1の回動軸221と第2の回動軸222とがウォームギヤ構造を介して互いに連動するようになり、したがって第1の回動軸221と第2の回動軸222とが同期回動して、折り畳み動作又は展開動作の効率がより一層向上する。
【0041】
なお、本願の実施例は実際の応用シーンに応じて、歯車、歯竿構造などの他の伝動構造を採用して第1の回動軸と第2の回動軸との回動伝動を実現してもよい。本願の実施例において、第1の回動軸と第2の回動軸とを連結する伝動構造はウォームギヤ構造を含むがそれに限られない。
【0042】
図4は本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置における可動連結部品の構造模式図である。図3及び図4に示すよう、回動部品23には摺動部品233が設置されてもよく、ハウジング部にはスライドレールが設置されてもよく、摺動部品233はスライドレールの中に配置され且つスライドレールに沿って摺動する。好ましく、回動部品23は第1の回動部品231及び第2の回動部品232を含み、ハウジング部は第1のハウジング41及び第2のハウジング42を含む。第1の回動部品231には第1の摺動部品が設置されてもよく、第1のハウジング41には第1のスライドレールが設置されてもよく、第1の摺動部品は第1のスライドレールの中に配置され且つ第1のスライドレールに沿って摺動する。及び/又は、第2の回動部品232には第2の摺動部品が設置されてもよく、第2のハウジング42には第2のスライドレールが設置されてもよく、第2の摺動部品は第2のスライドレールの中に配置され且つ第2のスライドレールに沿って摺動する。
【0043】
本実施例によると、回動部品23の両側において摺動部品を設置するとともに、ハウジング部の両側の対応する位置においてスライドレールを設置することによって、回動部品23とハウジング部とが相対的に運動するとき、摺動部品233はスライドレールの中を摺動するようになる。こうすると、外縁における位置制限を実現して、回動部品23とハウジング部とが相対的に運動することを確保することができる。
【0044】
なお、本願の実施例においては、第1のハウジング41のみにスライドレールを設置するとともに第1の回動部品231に第1の摺動部品を設置してもよく、第2のハウジング42のみにスライドレールを設置するとともに第2の回動部品232に第2の摺動部品を設置してもよく、又は、第1のハウジング41と第2のハウジング42との両方にスライドレールを設置するとともに、第1の回動部品231及び第2の回動部品232に第1の摺動部品及び第2の摺動部品を設置してもよい。本願の実施例は摺動部品及びスライドレールの設置方式について制限しない。
【0045】
図5は本願の一実施例に係る折り畳み式支持装置におけるスライド溝固定部品の構造模式図である。図5に示すよう、固定部品24にはスライド溝固定部品241(図3に示す)が設置されることができる。スライド溝固定部品241にはスライド溝2410が設置され、回動部品23には端部スライダ234(図4に示す)が設置され、端部スライダ234はスライド溝2410の中に配置されてスライド溝2410に沿って摺動する。本実施例においては、固定部品にスライド溝固定部品を設置するとともに回動部品の端部に端部スライダを設置することによって、回動部品が固定部品の周りを回動するとき、端部スライダがスライド溝固定部品のスライド溝の中において摺動するよう、端部の位置制限を実現することができる。
【0046】
一実施例においては、固定部品24に第1のスライド溝固定部品が設置され、第1のスライド溝固定部品に第1のスライド溝が設置され、第1の回動部品231の端部に第1の端部スライダが設置され、第1の端部スライダが第1のスライド溝の中に配置されて第1のスライド溝に沿って摺動する。及び/又は、固定部品24に第2のスライド溝固定部品が設置され、第2のスライド溝固定部品に第2のスライド溝が設置され、第2の回動部品232の端部に第2の端部スライダが設置され、第2の端部スライダが第2のスライド溝の中に配置されて第2のスライド溝に沿って摺動する。本実施例においては、固定部品にスライド溝固定部品を設置するとともに第1の回動部品及び/又は第2の回動部品の端部に端部スライダを設置することによって、第1の回動部品及び/又は第2の回動部品が固定部品の周りを回動するとき、端部スライダがスライド溝固定部品のスライド溝の中において摺動するよう、端部の位置制限を実現することができる。
【0047】
なお、本願の実施例においては、固定部品24のみに第1のスライド溝固定部品を設置するとともに第1の回動部品231に第1の端部スライダを設置してもよく、固定部品24のみに第2のスライド溝固定部品を設置するとともに第2の回動部品232に第2の端部スライダを設置してもよく、又は、固定部品24に第1のスライド溝固定部品及び第2のスライド溝固定部品を設置するとともに、第1の回動部品231及び第2の回動部品232に第1の端部スライダ及び第2の端部スライダを設置してもよい。本願の実施例はスライド溝固定部品及び端部スライダの配置方式について制限しない。
【0048】
一実施例において、回動部品23には複数の端部スライダ234が設置されることができる。図4に示すよう、スライド溝固定部品241には端部スライダ234に対応する複数のスライド溝2410(図5に示す)が設置され、複数の端部スライダ234はそれぞれ複数のスライド溝2410の中に配置される。好ましくは、第1の回動部品231に複数の第1の端部スライダを設置し、第1のスライド溝固定部品に複数の第1のスライド溝を設置し、複数の第1の端部スライダをそれぞれ複数の第1のスライド溝の中に配置することができる。及び/又は、第2の回動部品232に複数の第2の端部スライダを設置し、第2のスライド溝固定部品に複数の第2のスライド溝を設置し、複数の第2の端部スライダをそれぞれ複数の第2のスライド溝の中に配置することができる。複数の端部スライダ及び複数のスライド溝を並行配置することによって、1つの端部スライダと1つのスライド溝の位置ずれを防止して、位置制限の正確度を向上させることができる。
【0049】
なお、本願の実施例においては、第1の回動部品231のみに複数の第1の端部スライダを設置するとともに第1のスライド溝固定部品に複数の第1のスライド溝を設置してもよく、第2の回動部品232のみに複数の第2の端部スライダを設置するとともに第2のスライド溝固定部品に複数の第2のスライド溝を設置してもよく、又は、第1の回動部品231及び第2の回動部品232にそれぞれ複数の第1の端部スライダ及び複数の第2の端部スライダを設置するとともに、第1のスライド溝固定部品及び第2のスライド溝固定部品にそれぞれ複数の第1のスライド溝及び複数の第2のスライド溝を設置してもよい。本願の実施例はスライド溝固定部品及び端部スライダの配置方式について制限しない。
【0050】
なお、本願の実施例は実際の応用シーンにおける必要に応じてスライド溝及び端部スライダの数を変更することができる。採用されるスライド溝及び端部スライダの数は、第1の回動部品及び第2の回動部品が固定部品の周りを回動するときに端部スライダがスライド溝の中において摺動し且つ確実に位置制限されることを満足することができればよい。本願の実施例におけるスライド溝及び端部スライダの数は2つであってもよいがそれに限られない。
【0051】
一実施例において、スライド溝2410は線形スライド溝であってもよく、且つスライド溝2410が位置する直線の方向とフレキシブル表示スクリーン1が位置する平面との夾角の角度は0より大きく且つ90度より小さくもよい。線形スライド溝の方向を設定することによって、回動部品が固定部品の周りを回動するときに端部スライダがスライド溝の中において摺動し且つ位置制限されることを確保することができる。
【0052】
なお、本願の実施例においては、回動部品が固定部品の周りで回動する回転量に基づいて、他の形状を有するスライド溝を採用してもよい。採用されるスライド溝の形状は、回動部品が固定部品の周りを回動するときに端部スライダがスライド溝の中において摺動し且つ位置制限されることを実現できればよく、本願の実施例におけるスライド溝の形状は線形を含むがそれに限られない。
【0053】
一実施例において、回動軸22には回動軸ロック部220が設置されることができる。回動軸22の端部に回動軸ロック部220を設置することによって、フレキシブル表示スクリーン支持装置がある1つの状態を維持する必要があるとき、回動軸ロック部220によって回動軸22をロックして必要な状態に維持させることができる。なお、本願の実施例において、維持する必要のある状態は折り畳み状態、展開状態、又は折り畳み状態から展開状態になる途中の任意の状態であってもよく、本願の実施例は当該状態について制限しない。
【0054】
本願の一実施例は折り畳み式フレキシブル表示装置を更に提供する。折り畳み式フレキシブル表示装置は、表示機能を実現するフレキシブル表示スクリーンと、前記フレキシブル表示スクリーンを支持する折り畳み式支持装置と、を備える。前記折り畳み式支持装置としては、上述のいずれかの実施例に記載の折り畳み式支持装置を採用する。回動歯車及び歯竿を設けることによって、前記フレキシブル表示スクリーンを折り畳むとき、前記回動歯車は歯竿に沿って運動して、前記支持コンポーネントが前記駆動コンポーネントから離れる方向へ運動するように駆動する。こうすると、折り畳み式フレキシブル表示装置が展開状態から折り畳み状態になる(すなわちフレキシブル表示スクリーンの曲がり角度が大きくなる)過程において、折り畳まれるフレキシブル表示スクリーンのために十分な収容空間を提供することができ、したがってフレキシブル表示スクリーンが折り畳まれて表示異常になってしまうことを効果的に防止することができる。
【0055】
一実施例において、本願に係る実施例におけるフレキシブル表示スクリーンは回路基板を備えることができ、回路基板はハウジング部の内部に配置される。回路基板はフレキシブル表示スクリーンが必要とする駆動回路を提供する。なお、本願の実施例は実際の応用シーンにおける必要(例えば、ハウジング部の内部容量の大きさなど)に応じて回路基板を他の位置に配置してもよく、本願は回路基板の配置位置について制限しない。
【0056】
更なる実施例において、回路基板はフレキシブル回路基板であってもよい。フレキシブル回路基板が可撓性を有するため、本実施例における回路基板は駆動コンポーネントの位置に配置されることができる。
【0057】
一実施例において、本願に係る実施例におけるフレキシブル表示スクリーンはバッテリーを備えることができ、バッテリーはハウジング部の内部に配置される。バッテリーは回路基板が必要とする電気エネルギーを提供する。なお、本願の実施例は実際の応用シーンにおける必要(例えば、ハウジング部の内部容量の大きさなど)に応じてバッテリーを他の位置に配置してもよく、本願はバッテリーの配置位置について制限しない。
【0058】
更なる実施例において、バッテリーはフレキシブルバッテリーであってもよい。フレキシブルバッテリーが可撓性を有するため、本実施例におけるバッテリーは駆動コンポーネントの位置に配置されることができる。
【0059】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願に対する限定にはならない。本願の思想及び原則の範囲内において行われる変更や同等置換などは、すべて本願の保護範囲に属するべきである。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図3
図4
図5