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特許7007523皮膚の水和レベルを決定するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-11
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】皮膚の水和レベルを決定するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20220117BHJP
【FI】
A61B5/00 M
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021533454
(86)(22)【出願日】2019-12-13
(86)【国際出願番号】 EP2019085198
(87)【国際公開番号】W WO2020120781
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-06-11
(31)【優先権主張番号】18212723.3
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルギーズ,バブー
(72)【発明者】
【氏名】エゼルスカイア,アナ
【審査官】高松 大
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0239547(US,A1)
【文献】特開2015-174163(JP,A)
【文献】特開2014-180285(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0374276(US,A1)
【文献】特開2016-177686(JP,A)
【文献】特開2015-152601(JP,A)
【文献】国際公開第2015/093314(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0241495(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1632383(KR,B1)
【文献】特表2017-521152(JP,A)
【文献】特開2002-112970(JP,A)
【文献】特開2015-188590(JP,A)
【文献】国際公開第2015/015717(WO,A1)
【文献】特開2015-188579(JP,A)
【文献】特開2018-84572(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚の水和レベルを決定するためのシステムであって、当該システムは装置を含み、前記装置は
皮膚を照射するために光を発するように構成された光源と、
前記光源から発せられた光を第1の偏光方向に偏光させて、偏光で前記皮膚を照射するように配置された第1の偏光子と、
前記皮膚からの光を第2の偏光方向に偏光させるように配置された第2の偏光子であり、前記第2の偏光方向は、前記第1の偏光方向に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられている、第2の偏光子と
記皮膚からの前記偏光を検出するように構成された光検出器であり、前記皮膚からの前記検出された偏光を、緑チャンネルの前記皮膚の画像に変換するように構成された光検出器と、
を含み、当該システムは、
前記緑チャンネルの皮膚の画像内の前記検出された偏光に基づき、前記皮膚の水和レベルを決定するように構成されたプロセッサを含む、システム
【請求項2】
前記第2の偏光方向は、前記第1の偏光方向に対して40から50度の範囲の角度で方向づけられている、請求項1に記載のシステム
【請求項3】
前記第2の偏光方向は、前記第1の偏光方向に対して45度の角度で方向づけられている、請求項2に記載のシステム
【請求項4】
前記光源は、近赤外光を発するように構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシステム
【請求項5】
前記光源は、750から1550nmの範囲の波長を有する近赤外光を発するように構成されている、請求項4に記載のシステム
【請求項6】
前記光源は、950から1000nm、1150から1250nm、又は1400から1500nmの範囲の波長を有する近赤外光を発するように構成されている、請求項5に記載のシステム
【請求項7】
前記光源は、複数の発光素子を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム
【請求項8】
前記光源は、少なくとも3つの発光素子を含む、請求項7に記載のシステム
【請求項9】
前記複数の発光素子は、順次光を発するように構成されている、請求項7又は8に記載のシステム
【請求項10】
前記光源は、10から70度の範囲の入射角で光を発するように構成されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム
【請求項11】
前記光源は、22度の入射角で光を発するように構成されている、請求項10に記載のシステム
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のシステムの作動方法であって、
前記光源から光を発するステップと、
発せられた光を前記第1の偏光方向に偏光させるステップと、
前記皮膚からの光を前記第2の偏光方向に偏光させるステップと
記皮膚からの偏光を検出するステップと、
前記皮膚からの前記検出された偏光を、緑チャンネルの前記皮膚の画像に変換するステップと、
前記緑チャンネルの皮膚の画像内の前記検出された偏光に基づき、前記皮膚の水和レベルを決定するステップと、
を含む作動方法。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能コードを有するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ読み取り可能コードは、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のシステムの前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項12に記載の方法に従って前記システムを作動させるように構成されている、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、皮膚の水和レベルを決定するためのシステム、並びに当該システムの作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の水和(例えば、水分又は水)レベルは、皮膚の外観及び皮膚の健康を決定する際の重要な因子であると考えられている。皮膚の水和レベルを測定するために最も広く使用されている技術は、生体インピーダンス、キャパシタンス、及びコンダクタンス等、皮膚の電気特性の測定に基づいている。しかし、これらは間接的な測定であり、これらの測定技術の結果は、いくつかの因子によって複雑にされている。これらの因子の一部には、例えば、皮膚内の他の極性分子、皮膚温度、接触圧、及び接触面積が含まれる。さらに、最も広く使用されている皮膚水和測定装置(Corneometer及びSkicon等)は、インターデジタル電極(inter-digitized electrodes)を使用し、ある領域にわたって平均化された皮膚水和情報を提供し、従って、含水量の空間的変動に関する情報を提供しない。最近になって開発された装置(Epsilon及びMoistureMap MM 100等)は、表面近くの皮膚水和分布に関する情報を提供するために、静電容量式指紋感知技術を使用する。
【0003】
皮膚水和を推定するための他の既存の技術には、顕著な水吸収バンドに基づき皮膚水和を推定し、より直接的な測定を可能にする分光法が含まれる。最も強い水吸収バンドを使用した皮膚水和測定は、皮膚水和含量の変化を検出するのに十分であることが分かっている。しかし、これを使用する既存の技術は高価であり、皮膚水和の変化を検出するために使用されるセンサに必要な光学要素の利用可能性も非常に限定されている。従って、シリコン材料の感度よりも下の波長を利用する光学システムが、一般的に、その低いコストのためにより魅力的である。
【0004】
特許文献1は、より低い波長を利用するセンサを含むシステムの一例を開示している。しかし、システムのコスト及び複雑さは他の技術と比較して大きく、さらに、システムは、プロービング深さが最適な角質層の厚さに関連してしないため、必ずしも、皮膚水和の測定に対する正確な結果を提供するわけではない。
米国特許出願公開第2015/0223749号(A1)は、皮膚状態評価方法を提案しており、この方法においては、1つ以上のLEDを含む光源が、皮膚に光を照射し、光検出器が、皮膚を介して発せられた光を受け、さらに、皮膚内に分布されている成分の量が、受けた光から得られることに留意されたい。
米国特許出願公開第2015/0374276号(A1)は、組織を実質的に貫くことができる既知の波長スペクトルを有する光で組織を照射することによって生物学的組織の一部を特徴づけるためのシステムを開示していることにさらに留意されたい。このシステムは、少なくとも2つの識別できる偏光成分に対するハイパースペクトル範囲の波長にわたる既知の測定ウィンドウ上の照射に応答して組織から送られた照射光の強度を測定するように開示されている。
欧州特許出願公開第3070457号(A1)は、散乱体に規定の偏光方向の光を投げかける照射ユニット、複数の異なる偏光角度において散乱体を撮像するカメラ、及び、散乱体の内側の内層画像を生成及び出力するように構成されたプロセッサを有する装置を開示していることにさらに留意されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2011/0288385号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、既存のシステムの限界は、皮膚を探索することができる深さが、最適な角質層の厚さに関連していないことであり、従って、既存のシステムによって得られる皮膚水和の測定値が不正確であり得ることである。従って、この限界に取り組むために改善することは有用である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、第1の態様によると、皮膚の水和レベルを決定するためのシステムが提供される。当該システムは装置を含む。当該装置は、皮膚を照射するために光を発するように構成された光源と、光源から発せられた光を第1の偏光方向に偏光させて、偏光で皮膚を照射するように配置された第1の偏光子とを含む。当該装置は、皮膚からの光を第2の偏光方向に偏光させるように配置された第2の偏光子も含む。第2の偏光方向は、第1の偏光方向に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられる。当該装置は、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために、皮膚からの偏光を検出するように構成された光検出器も含む。光検出器は、皮膚からの検出された偏光を、緑チャンネルの皮膚の画像に変換するように構成される。当該システムは、皮膚からの検出された偏光に基づき皮膚の水和レベルを決定するように構成されたプロセッサをさらに含む。
【0008】
一部の実施形態において、第2の偏光方向は、第1の偏光方向に対して40から50度の範囲の角度で方向づけられてもよい。一部の実施形態において、第2の偏光方向は、第1の偏光方向に対して45度の角度で方向づけられてもよい。
【0009】
一部の実施形態において、光源は、近赤外光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態において、光源は、750から1550nmの範囲の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態において、光源は、950から1000nm、1150から1250nm、又は1400から1500nmの範囲の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態において、光源は、複数の発光素子を含んでもよい。一部の実施形態において、光源は、少なくとも3つの発光素子を含んでもよい。一部の実施形態において、複数の発光素子は、順次光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態において、光源は、10から70度の範囲の入射角で光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態において、光源は、22度の入射角で光を発するように構成されてもよい。
【0011】
第2の態様によると、先に記載したシステムの作動方法が提供される
【0012】
該方法は、光源から光を発するステップと、発せられた光を第1の偏光方向に偏光させるステップと、皮膚からの光を第2の偏光方向に偏光させるステップと、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために、皮膚からの偏光を検出するステップとを含む。
【0013】
の態様によると、コンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータ読み取り可能媒体は、その中に具現化されたコンピュータ読み取り可能コードを有する。コンピュータ読み取り可能コードは、適したコンピュータ又はプロセッサによって実行されると、コンピュータ又はプロセッサに、先に記載した方法を行わせるように構成される。
【0014】
上記の態様及び実施形態によると、既存の技術の限界が取り組まれる。特に、上記の態様及び実施形態によると、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するための最適な照明条件が提供される。特に、第2の偏光方向を、第1の偏光方向に対して30から60度の範囲の角度で方向づけることによって、角質層を探索するのに最適な深さで皮膚を探索することができる装置が提供される。特に、水和は角質層の厚さ内の深さの関数として増加するため、第2の偏光方向を第1の偏光方向に対して30から60度の範囲の角度で方向づけることは、装置が角質層の皮膚水和レベルをより正確に表現する深さで皮膚を探索することができることを意味する。このようにして、皮膚の水和レベルをより正確に決定することができる。従って、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するための改善された装置、システム、及び方法が提供される。
【0015】
これら及び他の態様は、以下に記載される1つ又は複数の実施形態から明らかになり、以下に記載される1つ又は複数の実施形態を参照して解明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
次に、例証的な実施形態が、単なる例として、以下の図面を参照して記載される。
図1】一実施形態による装置の側面の簡略化された概略図である。
図2】一実施形態による装置の上面の簡略化された概略図である。
図3】皮膚を照射するために発せられた光の波長の関数としての皮膚の吸収係数を例示した図である。
図4図4(a)及び(b)は、皮膚水和の関数としての強度を例示した図である。
図5】一実施形態による方法を例示した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
上記のように、皮膚の水和(例えば、水分又は水)レベルを決定する際に使用するための改善された装置、システム、及び方法が本明細書において提供される。本明細書において言及する皮膚は、角質層を含み得る1つ以上の皮膚層を含み得る。
【0018】
図1は、一実施形態による皮膚の水和レベルを決定する際に使用するための装置100の側面図を例示している。図1において例示されているように、装置100は、光源104-1、104-2を含む。一部の実施形態において、光源104-1、104-2は、1つ以上の発光ダイオード(LED)及び/又は任意の他の光源を含み得る。
【0019】
一部の実施形態において、光源は、単一の発光素子104-1を含んでもよい。他の実施形態において、光源は、複数の発光素子104-1、104-2を含んでもよい。図1は、光源が、1つの発光素子104-1又は2つの発光素子104-1、104-2を含んでもよいことを例示しているけれども、光源は、任意の他の数の発光素子を含んでもよいことが理解されることになる。例えば、一部の実施形態において、光源は、少なくとも3つの発光素子、例えば、少なくとも4つの発光素子、例えば、少なくとも5つの発光素子等、又は任意の他の数の発光素子を含んでもよい。図1において例示されているように、装置100の光源104-1、104-2は、光106-1、106-2を発して、皮膚102を照射するように構成される。
【0020】
図1において同様に例示されているように、装置100は、第1の偏光子108-1、108-2を含む。第1の偏光子108-1、108-2は、光源104-1、104-2から発せられた光106-1、106-2を第1の偏光方向110-1、110-2に偏光させて、偏光106-1、106-2で皮膚102を照射するように配置されている。光源104-1、104-2が複数の発光素子を含む実施形態において、装置100は、それぞれ複数の第1の偏光子108-1、108-2を含み得る。複数の発光素子104-1、104-2の各々に対して、それぞれの第1の偏光子108-1、108-2は、その発光素子104-1、104-2から発せられた光106-1、106-2を第1の偏光方向110-1、110-2に偏光させて、偏光106-1、106-2で皮膚102を照射するように配置することができる。
【0021】
一部の実施形態では、偏光106-1、106-2が皮膚102に到達する前に装置100内で通過する第1の媒体は、空気を含み得る。一部の実施形態では、偏光106-1、106-2が装置100を離れた後の第2の媒体は、皮膚102であり、例えば皮膚102の角質層である。偏光106-1、106-2が皮膚102を照射する場合、皮膚102に入射するある割合(例えば、約4%)の偏光106-1、106-2は、フレネルの法則に基づき鏡面反射され得る。皮膚102に入射する残りの偏光106-1、106-2は、皮膚102(又は、より具体的には、皮膚組織)を透過する。偏光106-1、106-2が皮膚102を透過すると、偏光106-1、106-2は、次に、皮膚102における散乱及び/又は反射事象を経てもよい。偏光106-1、106-2は、皮膚102の角質層におけるいくつかの散乱事象の後で皮膚102を出るか、又は、皮膚102内のより深くまで透過し、その場合、偏光106-1、106-2は、皮膚102を出る前に複数の反射事象を経る。皮膚102の角質層におけるいくつかの散乱事象の後で皮膚102を出る偏光106-1、106-2は鏡面反射光であり、これは、皮膚102を出るときにその偏光状態を維持する。皮膚102を出る前に複数の反射事象を経る偏光106-1、106-2は拡散光であり、これは、皮膚102を出るときにその偏光状態を維持しない。
【0022】
図1において例示されているように、装置100は、第2の偏光子112も含む。第2の偏光子112は、皮膚102からの光114-1、114-2を第2の偏光方向116に偏光させるように配置される。第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられる。例えば、一部の実施形態において、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2に対して35から55度の範囲、例えば、第1の偏光方向110-1、110-2に対して40から50度の範囲の角度で方向づけられてもよい。例えば、一部の実施形態において、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2に対してある角度で方向づけられてもよく、この角度は、30度、35度、40度、45度、50度、55度、60度から選択された角度、又は、30度から60度の任意の他の整数若しくは非整数の角度である。
【0023】
図1において例示されているように、装置100は、光検出器(又はイメージングセンサ)118も含む。光検出器118は、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために、皮膚102からの偏光114-1、114-2を検出するように構成される。第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられるため、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために、鏡面反射光及び拡散光の両方が皮膚102から検出されることが確実にされ得る。第1及び第2の偏光方向110-1、110-2、116をこの特定の方法で互いに対して方向づけることは、装置100が、角質層を探索するのに最適な深さで皮膚102を探索することができることを意味する。特に、水和は角質層の厚さ内の深さの関数として増加するため、第2の偏光方向116を第1の偏光方向110-1、110-2に対して30から60度の範囲の角度で方向づけることは、装置100が、角質層の皮膚水和レベルをより正確に表現する深さで皮膚102を探索することができることを意味する。このようにして、皮膚102の水和レベルをより正確に決定することができる。
【0024】
一部の実施形態において、光検出器118は、カメラ(例えば、カラーカメラ等)又は任意の他の光検出器を含んでもよい。一部の実施形態において、光検出器118は、固定焦点を有してもよい。一部の実施形態において、光検出器118は、複数の画素を含んでもよい。複数の画素は、処理オーバーヘッドを低減するように選択することができる。一例として、光検出器118は、2592×1944の画素を含んでもよい。一部の実施形態では、図1において例示されているように、装置100は、レンズ120を含んでもよい。レンズ120は、光検出器118と皮膚102との間に配置する(例えば置く)ことができる。より具体的には、レンズ120は、皮膚102からの光114-1、114-2が光検出器118に到達する前にレンズ120を通過するように、光検出器118と皮膚102との間に配置する(例えば置く)ことができる。レンズは、光検出器118に対する視野を設定する、及び/又は、光検出器118上に皮膚102からの光114-1、114-2の焦点を合わせるように構成することができる。例えば、10mmの焦点距離fを有するレンズ120を使用して、約10×7.5mmの視野及び約10mmの焦点を達成することができる。
【0025】
一部の実施形態では、図1において例示されているように、装置100は、アパーチャを有する構造体(例えば、ダイヤフラム)122を含んでもよい。アパーチャを有する構造体122は、光検出器118と皮膚102との間に配置する(例えば置く)ことができる。より具体的には、アパーチャを有する構造体122は、皮膚102からの光114-1、114-2が光検出器118に到達する前に構造体122を通過するように、光検出器118と皮膚102との間に配置する(例えば置く)ことができる。一部の実施形態において、構造体122のアパーチャは、0.6から1.16mmの範囲の直径を有してもよい。より大きな焦点深度は、より小さな直径、例えば、0.6mmの直径で達成され得る。例えば、焦点深度は、611μmであってもよい。一部の実施形態において、光検出器118の分解能は、10μmであってもよい。
【0026】
図2は、一実施形態による皮膚102の水和レベルを決定する際に使用するための装置100の上面図を例示している。図2において例示されている装置100は、図1を参照して先に記載したものである。図2において例示されているように、光源が複数の発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5を含む一部の実施形態では、複数の発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、光検出器118の周囲に配置される(例えば置かれる)ことによって等、光検出器118に対して空間的配置で配置され(例えば置かれ)てもよい。一部の実施形態では、例えば、図2において例示されているように、複数の発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、光検出器118の周囲に同心円状に配置され(例えば置かれ)てもよい。図2は、光源が1つの発光素子104-1、2つの発光素子104-1、104-2、3つの発光素子104-1、104-2、104-3、4つの発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、又は5つの発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5を含んでもよいことを例示しているけれども、光源は、先に記載したように、任意の他の数の発光素子を含んでもよいことが理解されることになる。
【0027】
図2において例示されているように、及び、図1を参照して先に記載したように、装置100の第1の偏光子(図2には描かれていない)は、光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5から発せられた光(図2には描かれていない)を第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に偏光させて、偏光で皮膚(図2には描かれていない)を照射するように配置される。第2の偏光子(図2には描かれていない)は、皮膚(図2には描かれていない)からの光を第2の偏光方向116に偏光させるように配置される。図1を参照して先に記載したように、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられる。例えば、一部の実施形態において、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対して35から55度の範囲、例えば第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対して40から50度の範囲の角度で方向づけられてもよい。例えば、一部の実施形態において、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対してある角度で方向づけられてもよく、この角度は、30度、35度、40度、45度、50度、55度、60度から選択された角度、又は、30度から60度の任意の他の整数若しくは非整数の角度である。
【0028】
一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、近赤外光を発するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、750から1550nmの範囲の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、顕著な水吸収ピークが発生する波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。
【0029】
図3は、皮膚102を照射するために発せられる光の波長の関数としての皮膚102の吸収係数を例示している。図3において例示されているように、顕著な水吸収ピークが、950から1000nmの範囲、1150から1250nmの範囲、及び1400から1500nmの範囲で発生している。従って、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、950から1000nmの範囲の波長、例えば960から990nmの範囲の波長、例えば970から980nmの範囲の波長等を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、950nm、960nm、970nm、980nm、990nm、1000nmから選択された波長、又は、950nmから1000nmの任意の他の整数若しくは非整数の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。
【0030】
一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、1150から1250nmの範囲の波長、例えば1160から1240nmの範囲の波長、例えば1170から1230nmの範囲の波長、例えば1180から1220nmの範囲の波長、例えば1190から1210nmの範囲の波長等を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、1150nm、1160nm、1170nm、1180nm、1190nm、1200nm、1210nm、1220nm、1230nm、1240nm、1250nmから選択された波長、又は、1150nmから1250nmの任意の他の整数若しくは非整数の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。
【0031】
一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、1400から1500nmの範囲の波長、例えば1410から1490nmの範囲の波長、例えば1420から1480nmの範囲の波長、例えば1430から1470nmの範囲の波長、例えば1440から1460nmの範囲の波長等を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、1400nm、1410nm、1420nm、1430nm、1440nm、1450nm、1460nm、1470nm、1480nm、1490nm、1500nmから選択された波長、又は、1400nmから1500nmの任意の他の整数若しくは非整数の波長を有する近赤外光を発するように構成されてもよい。
【0032】
図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源が複数の発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5を含む一部の実施形態では、複数の発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5は、順次光を発するように構成することができる。一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源は、10から70度の範囲、例えば15から65度の範囲、例えば20から60度の範囲、例えば25から55度の範囲、例えば30から50度の範囲、例えば35から45度の範囲の入射角で光を発するように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光源は、10度、12度、14度、16度、18度、20度、22度、24度、26度、28度、30度、32度、34度、36度、38度、40度、42度、44度、46度、48度、50度、52度、54度、56度、58度、60度、62度、64度、66度、68度、70度から選択された入射角、又は、10から70度の任意の他の整数若しくは非整数の入射角で光を発するように構成されてもよい。
【0033】
一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光検出器118は、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2を皮膚102の画像に変換するように構成されてもよい。一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光検出器118は、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2を、赤チャンネル、青チャンネル、及び緑チャンネルのうちいずれか1つ又は複数における皮膚102の画像に変換するように構成されてもよい。一部の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光検出器118は、皮膚102の画像にフラットフィールド補正(FFC)を適用するように構成されてもよい。他の実施形態では、図1及び2を参照して本明細書において記載される装置100の光検出器118は、画像にFFCを適用することなく、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2を皮膚102の画像に変換するように構成されてもよい。
【0034】
図においては例示されていないけれども、図1及び2を参照して先に記載した装置100を含むシステムも提供される。一部の実施形態において、当該システムはまた、プロセッサを含んでもよい。プロセッサは、本明細書において記載される様々な機能を行うように、ソフトウェア及び/又はハードウェアを用いて、多数の方法で実装することができる。特定の実装形態において、プロセッサは、複数のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールを含んでもよく、各モジュールは、本明細書において記載される方法の個々又は複数のステップを行うように構成されるか、又は、それらを行うためのものである。プロセッサは、1つ以上のプロセッサ(1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のマルチコアプロセッサ、及び/又は1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)等)、1つ以上のプロセッシングユニット、及び/又は1つ以上のコントローラ(1つ以上のマイクロコントローラ等)を含んでもよく、これらは、本明細書において記載される様々な機能を行うように(例えば、ソフトウェア又はコンピュータプログラムコードを使用して)構成又はプログラムすることができる。プロセッサは、一部の機能を行うための専用ハードウェア(例えば、増幅器、前置増幅器、アナログ-デジタル変換器(ADC)、及び/又はデジタル-アナログ変換器(DAC)等)と、他の機能を行うためのプロセッサ(例えば、1つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ、DSP、及び関連回路等)との組み合わせとして実装されてもよい。
【0035】
一部の実施形態において、プロセッサは、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2に基づき、皮膚102の水和レベルを決定するように構成することができる。例えば、皮膚102の水和レベルは、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2の平均強度として決定されてもよい。一部の実施形態では、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2の平均強度は、皮膚102の画像から決定されてもよい。例えば、皮膚102からの検出された偏光114-1、114-2の平均強度は、皮膚102の画像内の画素の合計の平均として決定されてもよい。一部の実施形態では、皮膚102からの拡散光に対応する検出された偏光114-1、114-2のみを、平均強度の決定に使用することができる。一部の実施形態では、皮膚102からの拡散光に対応する検出された偏光114-1、114-2のこの平均強度を、皮膚102からの鏡面反射光に対応する検出された偏光114-1、114-2の決定された平均強度から導出された係数を使用して補正することができる。
【0036】
図4(a)及び(b)は、本明細書において記載される装置100の光検出器118によって皮膚102から検出された偏光114-1、114-2の平均強度を、3人の対象者V1、V2、V4に対して基準装置を用いて得られた皮膚水和測定値の関数として例示している。より具体的には、図4(a)及び(b)は、本明細書において記載される装置100の光検出器118によって皮膚102から検出された偏光114-1、114-2の平均強度を、それぞれ自然条件下及び強制水和条件下で3人の対象者V1、V2、V4に対して基準装置を用いて得られた皮膚水和測定値の関数として例示している。基準装置はCorneometerである。偏光114-1、114-2を検出するために使用した本明細書において記載される装置100の設定は、第2の偏光方向116が、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対して45度の角度で方向づけられること、光源が、970nmの波長で皮膚102を照射するために光を順次発するように構成された5つの発光素子104-1、104-2、104-3、104-4、104-5を含むこと、及び、発光素子がLEDであることを含んだ。
【0037】
図4(a)及び(b)において決定係数(R)の値によって例示されているように、結果は、基準装置を用いて得られた皮膚水和測定値と、本明細書において記載される装置100の光検出器118によって皮膚102から検出された偏光114-1、114-2の平均強度との良い相関関係を示している。
【0038】
図5は、一実施形態による方法600を例示した流れ図である。より具体的には、図5の方法600は、図1及び2を参照して先に記載した装置100の作動方法である。方法600は、一般的に、先に記載したもの等のプロセッサによって又はプロセッサの制御下で行うことができる。
【0039】
図5を参照すると、ブロック602において、光106-1、106-2が、光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5から発せられる。例えば、一部の実施形態において、プロセッサは、光106-1、106-2を発するために、光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5を制御することができる。図5のブロック604において、発せられた光106-1、106-2は、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に偏光させられる。より具体的には、第1の偏光子108-1、108-2が、光源104-1、104-2、104-3、104-4、104-5から発せられた光106-1、106-2を第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に偏光させて、偏光106-1、106-2で皮膚102を照射する。
【0040】
図5のブロック606において、皮膚102からの光114-1、114-2は、第2の偏光方向116に偏光させられる。より具体的には、第2の偏光子112は、皮膚102からの光114-1、114-2を第2の偏光方向116に偏光させる。先に記載したように、第2の偏光方向116は、第1の偏光方向110-1、110-2、110-3、110-4、110-5に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられる。図5のブロック608において、皮膚からの偏光が、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために検出される。より具体的には、光検出器118が、皮膚102の水和レベルを決定する際に使用するために、皮膚102からの偏光114-1、114-2を検出する。例えば、一部の実施形態において、プロセッサは、皮膚102の水和レベルを決定する際に使用するために、光検出器118を制御して、皮膚102からの偏光114-1、114-2を検出することができる。
【0041】
本明細書において記載される装置の光検出器118によって検出された皮膚102からの偏光114-1、114-2は、ポイント測定値ではなく、皮膚水和に関する空間情報を提供することができる。例えば、一部の実施形態では、本明細書において記載される装置の光検出器118によって検出された皮膚102からの偏光114-1、114-2を、皮膚102の水和(例えば、水分又は水)プロファイル又はマップを測定する際に使用することができる。プロファイル又はマップは、皮膚102のデジタルプロファイル又はマップであり得る。これは、ユーザーが水和レベルを可視化し且つ定量化するのに有用であり得る。本明細書において記載される装置100は、複雑なシステムのアップグレードを必要とすることなく、電流フェイススマートセンサプラットフォーム(current face smart sensor platforms)に容易に統合することができる。
【0042】
コンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラム製品も提供される。コンピュータ読み取り可能媒体は、その中に具現化されたコンピュータ読み取り可能コードを有する。コンピュータ読み取り可能コードは、適したコンピュータ又はプロセッサによる実行時に、コンピュータ又はプロセッサに本明細書において記載される方法を行わせるように構成される。コンピュータ読み取り可能媒体は、例えば、コンピュータプログラム製品を保有することができる任意の実体又は装置であってもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能媒体は、ROM(CD-ROM若しくは半導体ROM等)又は磁気記録媒体(ハードディスク等)等のデータ記憶装置を含んでもよい。さらに、コンピュータ読み取り可能媒体は、電気又は光信号等の伝送可能キャリアであってもよく、これは、電気若しくは光ケーブルを介して、又は、無線若しくは他の手段によって伝えることができる。コンピュータプログラム製品がそのような信号で具現化される場合、コンピュータ読み取り可能媒体は、そのようなケーブル又は他の装置若しくは手段によって構築することができる。或いは、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータプログラム製品が埋め込まれた集積回路であってもよく、集積回路は、本明細書において記載される方法を行うように適応するか又はその実行において使用される。
【0043】
従って、本明細書では、既存の技術に関連する限界に取り組む装置100、システム、方法600、及びコンピュータプログラム製品が提供される。従って、皮膚102の水和レベルを決定する際に使用するための改善された装置100、システム、方法600、及びコンピュータプログラム製品が提供される。皮膚102の水和レベルを使用して、皮膚の外観及び皮膚の健康を決定(又は評価)することができる。皮膚102の水和レベルはまた、皮膚において誘発されるそれらの保湿効果に従って異なる水和生成物を分類し、局所適用によって誘発される分子濃度又は濃度プロファイルの変化をモニターし、さらに、他のタイプの水和剤を特定するために使用されてもよい。
開示された実施形態に対する変更は、本明細書において記載される原理及び技術を実行する際に、図面、明細書、及び付随の特許請求の範囲の調査から当業者により理解する及びもたらすことができる。特許請求の範囲において、「含む」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞はその複数形を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲において列挙されたいくつかの項目の機能を満たすことができる。特定の手段が互いに異なる従属項において記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを役立つよう使用することができないと示しているわけではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に若しくはその一部として供給される、光記憶媒体又は固体記憶媒体等、適した媒体上に記憶又は分散させてもよいが、インターネット又は他の有線若しくは無線の通信システムを介して等、他の形状で分散させてもよい。特許請求の範囲におけるいかなる参照番号も、その範囲を限定するとして解釈されるべきではない。
【要約】
皮膚(102)の水和レベルを決定する際に使用するための装置(100)が提供される。装置(100)は、光(106-1、106-2)を発するように構成された光源(104-1、104-2)と、光源(104-1、104-2)から発せられた光(106-1、106-2)を第1の偏光方向(110-1、110-2)に偏光させて、偏光(106-1、106-2)で皮膚(102)を照射するように配置された第1の偏光子(108-1、108-2)とを含む。装置(100)は、皮膚(102)からの光(114-1、114-2)を第2の偏光方向(116)に偏光させるように配置された第2の偏光子(112)を含む。第2の偏光方向(116)は、第1の偏光方向(110-1、110-2)に対して30から60度の範囲の角度で方向づけられる。装置(100)は、皮膚の水和レベルを決定する際に使用するために、皮膚(102)からの偏光(114-1、114-2)を検出するように構成された光検出器(118)を含む。
図1
図2
図3
図4
図5