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特許7007604情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/79 20140101AFI20220117BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20220117BHJP
【FI】
A63F13/79 520
A63F13/69 510
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020059639
(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公開番号】P2021154044
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2021-06-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社ミクシィ
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】三ツ木 陽祐
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-000493(JP,A)
【文献】特開2019-051108(JP,A)
【文献】特開2017-055790(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00ー13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行する取得処理実行部と、
第1のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行する権利譲渡実行部と、
前記第2のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、前記第2の権利が譲渡されない場合よりも、前記第2のプレイヤが前記第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする特典付与部と、を備え
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理において前記第2のプレイヤの取得の元となるゲーム要素若しくは前記第2のプレイヤが受け取るゲーム要素を増やす、又は、前記第1の権利に基づく取得処理を抽選で行う場合において特定のゲーム要素の当選確率を上げ情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、
前記取得処理実行部が前記第1の権利に基づく取得処理を実行する前に、前記権利譲渡実行部が前記第2の権利の譲渡を実行する場合、前記特典を有利にする、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記取得処理は、当選可能なゲーム要素を複数含むゲーム要素群をプレイヤが選択した上で抽選によって行われ、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理における抽選において、前記第2のプレイヤが選択可能なゲーム要素群の数を増やす、情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、過去に選択可能であったゲーム要素群を選択可能にする、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理における抽選において、特定のゲーム要素の当選確率を上げる、情報処理装置。
【請求項6】
請求項3~請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理における抽選において、当選可能なゲーム要素を特定のゲーム要素に変更する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項3~請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理における抽選の実行回数を増やす、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記有利な特典として、前記第2の権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を、前記第2のプレイヤに取得させる、情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記第1のプレイヤが前記第2の権利の譲渡を受けた場合、前記有利な特典として、前記第1のプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を前記第2のプレイヤに取得させ、前記第2のプレイヤが所有する第1の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を前記第1のプレイヤに取得させる、情報処理装置。
【請求項10】
請求項8に記載の情報処理装置であって、
前記特典付与部は、前記権利の譲渡が3以上のプレイヤ間で循環した場合、前記有利な特典として、権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する当該譲渡された権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を、当該権利を譲渡したプレイヤに取得させる、情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、取得処理実行ステップと、権利譲渡実行ステップと、特典付与ステップとを実行させるコンピュータプログラムであって、
前記取得処理実行ステップでは、前記コンピュータが、プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行し、
前記権利譲渡実行ステップでは、前記コンピュータが、第1のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行し、
前記特典付与ステップでは、前記コンピュータが、前記第2のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、前記第2の権利が譲渡されない場合よりも、前記第2のプレイヤが前記第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にし、
前記特典付与ステップでは、前記コンピュータが、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理において前記第2のプレイヤの取得の元となるゲーム要素若しくは前記第2のプレイヤが受け取るゲーム要素を増やす、又は、前記第1の権利に基づく取得処理を抽選で行う場合において特定のゲーム要素の当選確率を上げる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
情報処理方法であって、
取得処理実行ステップと、権利譲渡実行ステップと、特典付与ステップとを含み、
前記取得処理実行ステップでは、コンピュータが、プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行し、
前記権利譲渡実行ステップでは、前記コンピュータが、第1のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行し、
前記特典付与ステップでは、前記コンピュータが、前記第2のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、前記第2の権利が譲渡されない場合よりも、前記第2のプレイヤが前記第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にし、
前記特典付与ステップでは、前記コンピュータが、前記有利な特典として、前記第1の権利に基づく取得処理において前記第2のプレイヤの取得の元となるゲーム要素若しくは前記第2のプレイヤが受け取るゲーム要素を増やす、又は、前記第1の権利に基づく取得処理を抽選で行う場合において特定のゲーム要素の当選確率を上げる、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ゲームを提供する情報処理装置であって、第1プレイヤからキャラクタなどを取得するための抽選を実行する権利を提供された第2プレイヤに対して、第1プレイヤとは異なる条件での抽選を実施する情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-00493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、このようにキャラクタを取得するための権利を他のプレイヤに譲渡することの動機づけを与える点において、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、キャラクタなどのゲーム要素を取得するための権利を他のプレイヤに譲渡する動機づけとなる情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行する取得処理実行部と、第1のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行する権利譲渡実行部と、前記第2のプレイヤが有する前記取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、前記第2の権利が譲渡されない場合よりも、前記第2のプレイヤが前記第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする特典付与部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0007】
このような構成を備えることにより、取得処理の権利の譲渡を受けたプレイヤがさらに権利の譲渡を行うことで、自身が譲渡を受けた権利にもとづく取得処理で得られる特典が有利になるので、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係るゲーム提供システム1の概要を示す図である。
図2】第1実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】第1実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図5】第1実施形態における有利な特典を説明する図である。
図6】ゲーム提供システム1の処理の流れを説明するシーケンス図である。
図7】変形例1における有利な特典を説明する図である。
図8】変形例2における有利な特典を説明する図である。
図9】変形例3における有利な特典を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.ゲーム提供システム1)
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、図1に示すようなゲーム提供システム1の一部を構成するサーバ10である。ゲーム提供システム1は、サーバ10、ユーザ端末20(一例として、ユーザ端末20a、ユーザ端末20bおよびユーザ端末20c)を備える。
【0011】
サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20と通信可能に構成され、ユーザ端末20にゲームを提供する。プレイヤP1~P3は、当該ゲームにおけるキャラクタなどのゲーム要素を取得するための取得処理を実行するための権利を、他のプレイヤに譲渡することができる。
【0012】
ここで、プレイヤP1から取得処理を実行する第1の権利の譲渡を受けたプレイヤP2が、取得処理を実行する第2の権利の譲渡をプレイヤP3に対して行うと、プレイヤP2に対して有利な特典が付与される。これにより、他のプレイヤに対して取得処理の権利を譲渡する動機づけとなる。以下、各構成について説明する。
【0013】
(1-2.ゲーム提供システム1のハードウェア構成)
図2及び図3を参照し、ゲーム提供システム1のハードウェア構成を説明する。
【0014】
(1ー2ー1.サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13を備える。また、サーバ10は、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部14、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ15を備えていてもよい。
【0015】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0016】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0017】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るコンピュータプログラムを含む。
【0018】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0019】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14、及びモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0020】
(1-2-2.ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、制御部21、記憶部22、通信部23を備える。また、ユーザ端末20は、画像等を表示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ等の表示部24、音を出力するスピーカ25、音が入力されるマイク26、及び被写体を撮像するカメラ27、操作ボタン28を備えていてもよい。以下、サーバ10との相違点を中心に説明する。
【0021】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の側面に設けられ、ユーザ端末20を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカ25が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0022】
これら制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27、及び操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、及び通信部23を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0023】
(1-3.サーバ10の機能構成)
図4に示すように、サーバ10の制御部11は、取得処理実行部11aと、権利譲渡実行部11bと、特典付与部11cを有する。
【0024】
取得処理実行部11aは、プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行する。ここで、ゲーム要素とは、ゲームの進行のためにユーザによって使用される電子データの総称であり、具体的には、キャラクタ、アイテム、カード、アバタ、ステータス(ゲームの進行に応じて高まる能力値)の向上などを含む。以下の実施形態においては、一例として、ゲーム要素としてキャラクタを取得するものとして説明する。
【0025】
また、本実施形態では、取得処理は複数のキャラクタを含んだキャラクタ群(特許請求の範囲における「ゲーム要素群」に相当)をプレイヤが選択し、当該キャラクタ群から1つまたは複数のキャラクタを取得するといった抽選(いわゆる「ガチャ」を含む)によって行われるが、この例に限定されることはない。例えば、プレイヤが指定した1つまたは複数のキャラクタを取得できるような形態でもよい。
【0026】
権利譲渡実行部11bは、あるプレイヤ(第1のプレイヤ)が有する取得処理を実行する権利(第1の権利)を、他のプレイヤ(第2のプレイヤ)に譲渡する第1の譲渡を実行する。本実施形態では、当該譲渡は、第1のプレイヤが第2のプレイヤに譲渡する目的で、現実の通貨、またはゲーム内通貨等を用いて第2のプレイヤが取得処理を行う権利を購入し、当該権利を譲渡先の第2のプレイヤを指定して譲渡可能となっている。ただし、この形態に限定されることはなく、第1のプレイヤが元々所有していた第1のプレイヤ自身が取得処理を実行する権利を、第2のプレイヤを指定して譲渡してもよい。
【0027】
特典付与部11cは、このような権利の譲渡が行われた場合に、譲渡された第1の権利に基づく取得処理において、特典を付与する。例えば、権利の譲渡を受けた第2のプレイヤは、通常の取得処理では取得が難しいキャラクタを取得できたり、通常の取得処理で取得するよりもステータスが高い状態のキャラクタを取得できたりする。
【0028】
一例として、本実施形態では、キャラクタにはそれぞれ、抽選において当選する確率に対応したレアリティ(希少性)レベルが付与されている。レアリティレベルはレベル1からレベル4まで設定されており、レベル1が最も当選する確率が高く、レベル2、レベル3、レベル4の順に当選する確率が低くなる。特典付与部11cは、譲渡された第1の権利に基づく取得処理において、所定の回数(例えば10回)抽選を実行し、特典として、レアリティレベルが最も高いレベル4のキャラクタを少なくとも1つ取得させてもよい。
【0029】
特典付与部11cは、さらに、第2のプレイヤが有する取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、第2の権利が譲渡されない場合よりも、第2のプレイヤが第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする。当該有利な特典についての詳細は後述する。
【0030】
上述した機能構成は、サーバ10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆるアプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、制御部11がソフトウェアを構成するプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。
【0031】
プログラムを実行することで実現される場合、当該プログラムは、サーバ10が内蔵する記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。もしくは、ハードウェアによって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。また、上述した機能構成は、一部の機能構成をソフトウェア又はハードウェアによって、ユーザ端末20等で処理されるようにしてもよい。
【0032】
(1-4.有利な特典の例示)
以下、有利な特典の例を説明する。有利な特典の一例として、第1の権利の譲渡を受けた第2のプレイヤが他のプレイヤに第2の権利の譲渡をした場合、譲渡された第1の権利に基づく取得処理における抽選において、第2のプレイヤが選択可能なキャラクタ群の数を増やすことが挙げられる。
【0033】
図5に示す例では、プレイヤは、取得処理における抽選において選択可能なキャラクタ群が予め定められている。具体的には、1月における抽選ではキャラクタ群B11、B12のいずれかを選択して、2月における抽選ではキャラクタ群B21、B22のいずれかを選択して、3月における抽選ではキャラクタ群B31、B32のいずれかを選択して抽選を行うことができる。
【0034】
ここで、有利な特典として、特典付与部11cは、第2の権利の譲渡をした第2のプレイヤに対して、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、過去に選択可能であったゲーム要素群を選択可能にする。具体的には、特典付与部11cは、3月における抽選において、2月に選択可能であったキャラクタ群B21、B22も選択可能とする。このようにすることにより、過去に選択できたキャラクタ群が気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0035】
または他の例として、特典付与部11cは、第2の権利の譲渡が行われたときに選択可能であったゲーム要素群を、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、選択可能としてもよい。すなわち、第2の権利の譲渡が1月に行われ、第1の権利に基づく取得処理における抽選を3月に行う場合に、3月における抽選で選択可能なキャラクタ群B31、B32に加えて、1月に選択可能であったキャラクタ群B11、B12を選択可能としてもよい。
【0036】
有利な特典の他の例として、特典付与部11cは、第2の権利の譲渡をした第2のプレイヤに対して、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、特定のキャラクタの当選確率を上げることが挙げられる。ここで、特定のキャラクタとしては、例えば、特定のステータスが高いキャラクタであってもよいし、通常の取得処理においては取得が困難なキャラクタであってもよい。このようにすることにより、特定のキャラクタを気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0037】
一例として、キャラクタのレアリティレベルにおいて、レベル1のキャラクタの当選確率が50%、レベル2のキャラクタの当選確率が30%、レベル3のキャラクタの当選確率が15%、レベル4のキャラクタの当選確率が5%に設定される。特典付与部11cは、有利な特典として、レベル3およびレベル4のキャラクタの当選確率を15%ずつ上げる。すなわち、レベル1の当選確率を35%、レベル2の当選確率を15%、レベル3のキャラクタの当選確率が30%、レベル4のキャラクタの当選確率が20%となる。このようにすることで、通常は当選が困難なレアリティレベルが高いキャラクタの取得が容易となるため、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0038】
有利な特典のさらに他の例として、特典付与部11cは、第2の権利の譲渡をした第2のプレイヤに対して、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、当選可能なキャラクタを特定のキャラクタに変更することが挙げられる。すなわち、特典付与部11cは、当選可能なキャラクタ群に含まれるキャラクタを、特定のキャラクタに変更する。このようにすることにより、特定のキャラクタを気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0039】
一例として、上述のように、レアリティレベルがレベル1のキャラクタの当選確率が50%、レベル2のキャラクタの当選確率が30%、レベル3のキャラクタの当選確率が15%、レベル4のキャラクタの当選確率が5%であったとする。特典付与部11cは、有利な特典として、第2のプレイヤに、レベル3のキャラクタで構成されたキャラクタ群の中から、1または複数のキャラクタを選択させ、選択されたレベル3のキャラクタと、レベル1のキャラクタの一部とを置き換える。これにより、例えば、レベル1の当選確率が35%、レベル2の当選確率を30%、レベル3のキャラクタの当選確率が30%、レベル4のキャラクタの当選確率が5%となり、第2のプレイヤが選択したレベル3のキャラクタの当選確率が上昇し、当該キャラクタの取得が容易となる。
【0040】
または、有利な特典の他の例として、特典付与部11cは、第2のプレイヤがすでに所持するキャラクタを参照し、レアリティレベルが所定以下(例えばレベル2以下)の当選可能なキャラクタを第2のプレイヤが所持していた場合は、当該所持しているキャラクタを当選対象から外すようにしてもよい。このようにすることで、既に所持しているレアリティレベルの低いキャラクタが当たらない分、未所持のキャラクタやレアリティレベルの高いキャラクタが当たる確率が上がるため、第2のプレイヤにとって有利な特典となる。
【0041】
有利な特典のさらに他の例として、特典付与部11cは、第2の権利の譲渡をした第2のプレイヤに対して、第1の権利に基づく取得処理における抽選の実行回数を増やすことが挙げられる。例えば、通常の取得処理では抽選は1回であり、第1の権利の譲渡に伴う特典として抽選が2回になる場合に、第2のプレイヤが第2の権利の譲渡をした場合には、第1の権利に基づく抽選の回数を3回にすることが挙げられる。このようにすることにより、抽選によるキャラクタの取得自体を楽しんでいるプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0042】
このように有利な特典を付与するにあたり、特典付与部11cは、取得処理実行部11aが第1の権利に基づく取得処理を実行する前に、権利譲渡実行部11bが第2の譲渡を実行する場合に、特典を有利にするのが好ましい。すなわち、第1の権利の譲渡を受けた第2のプレイヤが、第1の権利に基づく取得処理を行う前に、他のプレイヤに第2の権利の譲渡をする場合に、特典を有利にするのが好ましい。このように、第1の権利に基づく取得処理の実行前に、第2の譲渡をした場合にのみ特典を有利にすることで、有利な特典の付与を実現することが容易となる。
【0043】
または、特典付与部11cは、第2のプレイヤが第1の権利の譲渡を受けてから、所定期間内(例えば24時間以内)に第2の譲渡を実行する場合に特典を有利にしてもよい。このように、特典が有利となる期間を制限することにより、第2の譲渡を促すことが可能となる。
【0044】
ここで、所定期間の始点は、第1のプレイヤが第1の権利の譲渡を行ったタイミングとしてもよいし、第2のプレイヤが権利を受け取ったタイミングとしてもよい。すなわち、第2のプレイヤは、第1のプレイヤが譲渡した権利を受け取るか否かをユーザ端末20の画面上で選択することができる。ここで、第2のプレイヤが譲渡された権利の受け取りを選択したタイミングを、所定期間の始点としてもよい。
【0045】
(1-5.ゲーム提供システム1による処理の流れ)
図6を参照し、ゲーム提供システム1による処理の流れの一例を説明する。
【0046】
まず、ステップS110において、プレイヤP1の操作により、ユーザ端末20aは、第1の権利の譲渡についての要求をサーバ10へ送信する。ステップS120において、サーバ10は、ユーザ端末20aからの要求を受け付ける。
【0047】
ステップS130において、サーバ10は、プレイヤP2が所有するユーザ端末20bに対して、第1の権利の譲渡についての設定を行う。ここで、サーバ10は、プレイヤP2が第1の権利の譲渡を受け取ったことを、記憶部22に記憶されているプレイヤ管理テーブル(図示せず)に登録する。ステップS140において、ユーザ端末20bは、サーバ10から第1の権利を受け取る。
【0048】
次に、ステップS210において、第1の権利の譲渡を受けたプレイヤP2の操作により、ユーザ端末20bは、第2の権利の譲渡についての要求をサーバ10へ送信する。ステップS220において、サーバ10は、ユーザ端末20bからの要求を受け付ける。
【0049】
ステップS230において、サーバ10は、プレイヤP3が所有するユーザ端末20cに対して、第2の権利の譲渡についての設定を行う。ここで、サーバ10は、プレイヤP2が第2の権利の譲渡を行ったことを、記憶部22に記憶されているプレイヤ管理テーブルに登録する。ステップS240において、ユーザ端末20cは、サーバ10から第2の権利を受け取る。
【0050】
ステップS310において、第1の権利の譲渡を受けたプレイヤP2の操作により、ユーザ端末20bは、第1の権利に基づく取得処理の実行についての要求をサーバ10へ送信する。ステップS320において、サーバ10は、ユーザ端末20bからの要求を受け付ける。
【0051】
ステップS330において、サーバ10は、第1の権利に基づく取得処理に対して、記憶部22のプレイヤ管理テーブルを参照し、プレイヤP2が第2の権利の譲渡を行ったことの確認を行う。プレイヤP2が第2の権利の譲渡を行ったことが確認出来た場合、プレイヤP2に対して有利な特典を付与する。ステップS340において、ユーザ端末20bは、サーバ10から有利な特典を受け取り、第1の権利に基づく取得処理が実行される。
<2.変形例>
以下、上記第1実施形態に係るゲーム提供システム1の種々の変形例について説明する。
【0052】
(2-1.変形例1)
変形例1では、特典付与部11cは、有利な特典として、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のキャラクタを、第2の権利の譲渡を行ったプレイヤに取得させる。
【0053】
図7に示す例では、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤP3が第2の権利に基づいて取得したキャラクタを、第2の権利の譲渡を行ったプレイヤP2に取得させている。このようにすることで、権利の譲渡に基づく抽選結果の少なくとも一部を、権利の譲渡を行ったプレイヤも取得することとなり、プレイヤ間の一体感が醸成されるとともに、権利の譲渡が促進される。
【0054】
一例として、図7に示す例では、第2の権利の譲渡を行ったプレイヤP2は、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤP3が取得したキャラクタC101,C110,C121のうちから、1つを選んで取得する。または、プレイヤP2は、プレイヤP3が取得したキャラクタのうちでレアリティレベルが最も高いキャラクタを取得する。この場合において、レアリティレベルが最も高いキャラクタが複数ある場合は、すべてを取得させてもよいし、プレイヤP2が選択した1のキャラクタのみを取得させてもよい。
【0055】
(2-2.変形例2)
変形例2では、第1の権利の譲渡を行った第1のプレイヤが、第2のプレイヤから第2の権利の譲渡を受けた場合、特典付与部11cは、有利な特典として、第1のプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のキャラクタを第2のプレイヤに取得させ、第2のプレイヤが所有する第1の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のキャラクタを第1のプレイヤに取得させる。
【0056】
図8に示す例では、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤP1が第2の権利に基づいて取得したキャラクタを、第2の権利の譲渡を行ったプレイヤP2に取得させ、第1の権利の譲渡を受けたプレイヤP2が第1の権利に基づいて取得したキャラクタを、第1の権利の譲渡を行ったプレイヤP1に取得させている。このようにすることで、互いに権利の譲渡を行った場合に、相手の取得結果についてもそれぞれが取得することとなり、プレイヤ間の一体感が醸成されるとともに、権利の譲渡が促進される。
【0057】
一例として、図8に示す例では、第2の権利の譲渡を行ったプレイヤP2は、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤP1が取得したキャラクタC101,C110,C121のうちから、1つを選んで取得する。同様に、第1の権利の譲渡を行ったプレイヤP1は、第1の権利の譲渡を受けたプレイヤP2が取得したキャラクタC215,C221,C234のうちから、1つを選んで取得する。
【0058】
または、プレイヤP2(P1)は、プレイヤP1(P2)が取得したキャラクタのうちでレアリティレベルが最も高いキャラクタを取得する。この場合において、レアリティレベルが最も高いキャラクタが複数ある場合は、すべてを取得させてもよいし、プレイヤP2(P1)が選択した1のキャラクタのみを取得させてもよい。
【0059】
(2-3.変形例3)
変形例3では、権利の譲渡が3以上のプレイヤ間で循環した場合、特典付与部11cは、有利な特典として、権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する譲渡された権利に基づく取得結果の少なくとも一部のキャラクタを、当該権利を譲渡したプレイヤに取得させる。ここで、権利の譲渡が「循環する」とは、権利の譲渡を最初に始めたプレイヤ(すなわち、権利の譲渡を受けていない状態で、権利の譲渡を行ったプレイヤ。以下、始点プレイヤともいう)から順に異なるプレイヤに対して権利の譲渡が行われ、最終的に当該始点プレイヤに対して権利の譲渡が行われることをいう。
【0060】
図9に示す例では、プレイヤP1が始点プレイヤとなり、プレイヤP2、P3に対して、順に権利の譲渡が行われて、最終的にプレイヤP1に対して権利の譲渡が行われている。この場合、特典付与部11cは、プレイヤP2が所有する譲渡された権利に基づく取得結果を、当該権利を譲渡したプレイヤP1に取得させ、プレイヤP3が所有する譲渡された権利に基づく取得結果を、当該権利を譲渡したプレイヤP2に取得させ、プレイヤP1が所有する譲渡された権利に基づく取得結果を、当該権利を譲渡したプレイヤP3に取得させている。このようにすることで、3人以上のプレイヤ間で順に権利の譲渡を行った場合に、譲渡先のプレイヤの取得結果を、譲渡元のプレイヤが取得することとなり、プレイヤ間の一体感が醸成されるとともに、権利の譲渡が促進される。
【0061】
この場合、権利の譲渡が行われるごとに、サーバ10は、記憶部22のプレイヤ管理テーブルに、権利の譲渡を行ったプレイヤと、権利の譲渡を受け取ったプレイヤを登録する。そして例えば、第1の権利の譲渡を受け取ったプレイヤがさらに第2の権利の譲渡を行った場合に、当該プレイヤが第1の権利に基づいて取得した取得結果を、第1の権利の譲渡を行ったプレイヤに取得させる。
【0062】
なお、変形例3において、権利の譲渡が3以上のプレイヤ間で循環した場合に、各プレイヤの取得結果を当該循環に関与した全てのプレイヤに取得させてもよい。すなわち、プレイヤP1、P2、P3の取得結果を、プレイヤP1、P2、P3の全員に取得させてもよい。
【0063】
<3.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態及びその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。
【0064】
例えば、上記実施形態では、各機能を主にサーバ10が備える態様について説明したが、一部の機能についてユーザ端末20が備える、又はサーバ10とユーザ端末20の何れもが備える構成とすることができる。
【0065】
また、サーバ10等の情報処理装置は、物理的に1台で構成される装置だけでなく、複数台の装置が有線又は無線で通信可能に接続され、実質的に1つの情報処理装置として機能するものを含んでもよい。
【0066】
また、上記実施形態においてサーバ10に実行させるものとして記載されていた各ステップについて、ユーザ端末20に行わせる態様で実現してもよい。
【0067】
さらに、本発明は、上述のシステムを実現させるためにゲーム提供システムを機能させるプログラムとして実現することもできる。
【0068】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
【0069】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0070】
<4.実施形態の特徴>
以下、本発明の実施形態の特徴をまとめる。
【0071】
プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行する取得処理実行部11aと、第1のプレイヤが有する取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行する権利譲渡実行部11bと、第2のプレイヤが有する取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、第2の権利が譲渡されない場合よりも、第2のプレイヤが第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする特典付与部11cと、を備える情報処理装置が提供される。
【0072】
このような構成を備えることにより、取得処理の権利の譲渡を受けたプレイヤがさらに権利の譲渡を行うことで、自身が譲渡を受けた権利にもとづく取得処理で得られる特典が有利になるので、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0073】
特典付与部11cは、取得処理実行部11aが第1の権利に基づく取得処理を実行する前に、権利譲渡実行部11bが第2の権利の譲渡を実行する場合、特典を有利にする。
【0074】
このような構成を備えることにより、第2の譲渡を第1の権利に基づく取得処理の実行前にした場合にのみ特典を有利にすることで、有利な特典の付与が容易となる。
【0075】
取得処理は、当選可能なゲーム要素を複数含むゲーム要素群をプレイヤが選択した上で抽選によって行われ、特典付与部11cは、有利な特典として、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、第2のプレイヤが選択可能なゲーム要素群の数を増やす。
【0076】
このような構成を備えることにより、抽選対象のゲーム要素群の数を増やすことにより、プレイヤが他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0077】
特典付与部11cは、有利な特典として、過去に選択可能であったゲーム要素群を選択可能にする。
【0078】
このような構成を備えることにより、過去に選択できたゲーム要素群が気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0079】
特典付与部11cは、有利な特典として、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、特定のゲーム要素の当選確率を上げる。
【0080】
このような構成を備えることにより、特定のゲーム要素を気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0081】
特典付与部11cは、有利な特典として、第1の権利に基づく取得処理における抽選において、当選可能なゲーム要素を特定のゲーム要素に変更する。
【0082】
このような構成を備えることにより、特定のゲーム要素を気に入ったプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0083】
特典付与部11cは、有利な特典として、第1の権利に基づく取得処理における抽選の実行回数を増やす。
【0084】
このような構成を備えることにより、ゲーム要素の抽選自体を楽しんでいるプレイヤが、他のプレイヤに権利の譲渡を行う動機づけとなる。
【0085】
特典付与部11cは、有利な特典として、第2の権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を、第2のプレイヤに取得させる。
【0086】
このような構成を備えることにより、プレイヤ間の一体感が醸成され、権利の譲渡が促進される。
【0087】
特典付与部11cは、第1のプレイヤが第2の権利の譲渡を受けた場合、有利な特典として、第1のプレイヤが所有する第2の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を第2のプレイヤに取得させ、第2のプレイヤが所有する第1の権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を第1のプレイヤに取得させる。
【0088】
このような構成を備えることにより、プレイヤ間の一体感が醸成され、権利の譲渡が促進される。
【0089】
特典付与部11cは、権利の譲渡が3以上のプレイヤ間で循環した場合、有利な特典として、権利の譲渡を受けたプレイヤが所有する当該譲渡された権利に基づく取得結果の少なくとも一部のゲーム要素を、当該権利を譲渡したプレイヤに取得させる。
【0090】
このような構成を備えることにより、プレイヤ間の一体感が醸成され、権利の譲渡が促進される。
【0091】
本発明の他の態様として、コンピュータに、取得処理実行ステップと、権利譲渡実行ステップと、特典付与ステップとを実行させるコンピュータプログラムであって、取得処理実行ステップでは、コンピュータが、プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行し、権利譲渡実行ステップでは、コンピュータが、第1のプレイヤが有する取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行し、特典付与ステップでは、コンピュータが、第2のプレイヤが有する取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、第2の権利が譲渡されない場合よりも、第2のプレイヤが第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする、コンピュータプログラムが提供される。
【0092】
本発明のさらに他の態様として、取得処理実行ステップと、権利譲渡実行ステップと、特典付与ステップとを含み、取得処理実行ステップでは、コンピュータが、プレイヤにゲーム要素を取得させる取得処理を実行し、権利譲渡実行ステップでは、コンピュータが、第1のプレイヤが有する取得処理を実行する第1の権利を、第2のプレイヤに譲渡する第1の譲渡を実行し、特典付与ステップでは、コンピュータが、第2のプレイヤが有する取得処理を実行する第2の権利が第1又は他のプレイヤに譲渡される場合に、第2の権利が譲渡されない場合よりも、第2のプレイヤが第1の権利に基づく取得処理において得られる特典を有利にする、情報処理方法が提供される。
【符号の説明】
【0093】
1:ゲーム提供システム,5:通信回線,10:サーバ,11:制御部,11a:取得処理実行部,11b:権利譲渡実行部,11c:特典付与部,12:記憶部,13:通信部,14:操作入力部,15:モニタ,16:システムバス,20:ユーザ端末,21:制御部,22:記憶部,23:通信部,24:表示部,25:スピーカ,26:マイク,27:カメラ,28:操作ボタン,29:システムバス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9