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特許7007660筋肉及び関節の疼痛緩和のための可変型低周波機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-24
(54)【発明の名称】筋肉及び関節の疼痛緩和のための可変型低周波機器
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20220117BHJP
   A61N 1/04 20060101ALI20220117BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/04
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020554208
(86)(22)【出願日】2019-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 KR2019003977
(87)【国際公開番号】W WO2019194591
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2020-10-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0038942
(32)【優先日】2018-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520378908
【氏名又は名称】ワンダーライフ シーオー.,エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】WONDERLIFE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B-407,97,Centum jungang-ro Haeundae-gu Busan 48058(KR)
(73)【特許権者】
【識別番号】520378919
【氏名又は名称】ベ、ビョンホ
【氏名又は名称原語表記】BAE, Byung Ho
【住所又は居所原語表記】102-3701,33,Marine city 2-ro Haeundae-gu Busan 48119(KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ベ、ビョンホ
【審査官】和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-189268(JP,A)
【文献】登録実用新案第3117911(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0357697(KR,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0121098(US,A1)
【文献】特開平8-182766(JP,A)
【文献】特開平5-3924(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0001814(KR,A)
【文献】中国実用新案第206076556(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/36
A61N 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
低周波電流を発生させ、発生した低周波電流を放出するために下面に複数の第1結合端子部が設けられる低周波発生器と;
前記第1結合端子部と着脱可能に結合されて前記第1結合端子部と電気的に連結されるための複数の第2結合端子部が設けられ、前記低周波発生器の下面に着脱可能に結合されるシート状の連結用シート部材と;
一側が前記連結用シート部材に対して回転可能に結合されて前記低周波発生器に対して姿勢変更が可能であり、前記低周波発生器から発生した低周波電流の伝達を前記第1結合端子部及び前記第2結合端子部を介して受け、これを人体に伝達するための複数の接触パッドと;を含んでなり、
前記連結用シート部材は、前記低周波発生器に対して姿勢が固定され、前記接触パッドは、前記第2結合端子部を回転中心として回転することができるように前記第2結合端子部に結合されて前記低周波発生器に対して姿勢変更が可能であり;
前記連結用シート部材に複数の第1通孔が形成され;
前記接触パッドには一対の第1スリットが形成され;
前記第2結合端子部は、前記第1結合端子部と結合されるために上方に突出した挿入突起が形成された端子ボディ、及び前記端子ボディの下面から下方に突出形成されて前記連結用シート部材の第1通孔を貫通する軸突起を含む脱着用端子台と、前記連結用シート部材の下側で前記軸突起に結合される第1ワッシャーと、前記第1ワッシャーの下側で前記軸突起に結合される結合用中央ボディ、及び前記結合用中央ボディの端部から折り曲げられて下方に延長形成されて前記接触パッドの一対の第1スリットを貫通するように設けられる一対の結合翼を含む接触パッド結合片と、前記接触パッドの下部で前記結合翼に結合される第2ワッシャーと、を含んでなることを特徴とする、筋肉及び関節の疼痛緩和のための可変型低周波機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筋肉及び関節の疼痛緩和のための低周波機器に係り、より詳細には、伝導性接触パッドを皮膚に接触させ、人体に微細な低周波電流を流して筋肉または関節の疼痛などを緩和する可変型低周波機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般人の健康への関心が日増しに増大しており、それに伴い、健康増進のための各種機器が多様に開発されて一般人に広く普及している。
【0003】
低周波機器は、低周波発生器から発生した低周波電流を、皮膚に接触している伝導性接触パッドに流して筋肉、腱、靭帯などを刺激することにより、治療効果を得る医療機器である。
【0004】
最近では、低周波機器を用いた筋肉刺激が重量運動と同じ効果をもたらすことに着目し、筋肉を直接刺激するための運動機器としても低周波機器が活用されている。
【0005】
上述したような低周波機器に関する従来技術として、韓国登録実用新案第20-0392565号の「低周波治療器」(2005年8月3日登録)、韓国公開特許第10-2014-0114190号の「深部筋肉刺激用電気治療刺激器」(2014年9月24日公開)、韓国公開特許第10-2015-0105062号の「低周波パッドを活用したダイエット及び治療ベルト」(2015年9月16日公開)などが提案されている。
【0006】
低周波機器は、対をなして皮膚に接触するように設けられる複数の伝導性接触パッドと、伝導性接触パッドを介して微細な低周波電流を流すための低周波発生器と、を含んでなる。
【0007】
図1は従来技術に係る低周波機器の概念図である。
【0008】
図1の低周波機器の場合、医療用として広く用いられる形態であって、対をなす伝導性接触パッド3を身体部位に自由に付着させることができるよう、低周波発生器1から延びる二本の電線2にそれぞれの伝導性接触パッド3が結合されている。
【0009】
このような形態の低周波機器は、病院や家庭で最も広く使用されており、伝導性接触パッド3が二本の電線2に自由に連結されているので、これを使用するには、ユーザーがベッドや椅子にじっと横たわっていなければならない。
【0010】
これを着用した状態で身体活動を行うためには、バンドやベルトなどを用いて伝導性接触パッド3を身体に固定しなければならず、電線2で連結された低周波発生器1を手に持っているか、或いはポケットなどに収納しなければならない。
【0011】
図2は従来技術に係る別の低周波機器の概念図であり、図3図2の低周波機器の概念断面図である。
【0012】
図2の低周波機器は、筋肉を刺激して運動効果を得るための低周波運動機器の形態であって、低周波電流を発生させる低周波発生器4の大きさが小型であり、伝導性接触パッド5と一体化されており、着用した状態で身体活動が可能である。
【0013】
このようなコンパクト型低周波機器は、固定された筋肉形態に合わせて製作されるので、腹筋や大腿部筋肉などのように特定の部位の専用として使用されるのが一般的である。また、疼痛緩和や治療よりは、主に筋肉刺激による運動効果を得るために使用される。
【0014】
つまり、汎用的に使用することが難しく、関節のように身体が折れたり突出したりする部位には使用できないという問題がある。
【0015】
さらに、このようなコンパクト型低周波機器は、伝導性接触パッド5が低周波発生器4に一体化されているので、伝導性接触パッド5の損傷時に部分的な交換及び修理が難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、接触パッドを個別に回動させて低周波発生器に対する姿勢を自由に変更することができるようにしながら、接触パッドの回動にも拘らず、連結用シート部材と低周波発生器との結合が堅固に維持されるようにする可変型低周波機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するために、本発明は、低周波電流を発生させ、発生した低周波電流を放出するために下面に複数の第1結合端子部が設けられる低周波発生器と;前記第1結合端子部と着脱可能に結合されて前記第1結合端子部と電気的に連結されるための複数の第2結合端子部が設けられ、前記低周波発生器の下面に着脱可能に結合されるシート状の連結用シート部材と;一側が前記連結用シート部材に対して回転可能に結合されて前記低周波発生器に対して姿勢変更が可能であり、前記低周波発生器から発生した低周波電流の伝達を前記第1結合端子部及び前記第2結合端子部を介して受け、これを人体に伝達するための複数の接触パッドと;を含んでなり、前記連結用シート部材は、前記低周波発生器に対して姿勢が固定され、前記接触パッドは、前記第2結合端子部を回転中心として回転することができるように前記第2結合端子部に結合されて前記低周波発生器に対して姿勢変更が可能であり;前記連結用シート部材に複数の第1通孔が形成され;前記接触パッドには一対の第1スリットが形成され;前記第2結合端子部は、前記第1結合端子部と結合されるために上方に突出した挿入突起が形成された端子ボディ、及び前記端子ボディの下面から下方に突出形成されて前記連結用シート部材の第1通孔を貫通する軸突起を含む脱着用端子台と、前記連結用シート部材の下側で前記軸突起に結合される第1ワッシャーと、前記第1ワッシャーの下側で前記軸突起に結合される結合用中央ボディ、及び前記結合用中央ボディの端部から折り曲げられて下方に延長形成されて前記接触パッドの一対の第1スリットを貫通するように設けられる一対の結合翼を含む接触パッド結合片と、前記接触パッドの下側で前記結合翼に結合される第2ワッシャーと、を含んでなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
上述したように、本発明に係る可変型低周波機器は、それぞれの接触パッドを回転させて低周波発生器に対する姿勢を変更することにより、関節や屈曲した人体部位にも容易に付着させて使用することができる。
【0019】
特に、対をなして設けられる複数の接触パッドが連結用シート部材を介して互いに連結されており、接触パッドを回転させて姿勢を変更するか或いは接触パッドを人体に付着させて使用する間に、接触パッドが低周波発生器から容易に分離されない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来技術に係る低周波機器の概念図である。
図2】従来技術に係る別の低周波機器の概念図である。
図3図2の低周波機器の概念断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る可変型低周波機器の斜視図である。
図5図4の可変型低周波機器の低周波発生器と伝導性パッド部を分離した斜視図である。
図6図5の可変型低周波機器の分離斜視図を別の方向から示す図である。
図7図4の可変型低周波機器の分離斜視図である。
図8図4の可変型低周波機器の断面図及び要部拡大図である。
図9図8の可変型低周波機器の分離断面図である。
図10図4の可変型低周波機器の姿勢を変更した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように本発明の実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略した。明細書全体にわたって、類似の部分については類似の符号を付した。明細書全体にわたって、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
図4は本発明の一実施形態に係る可変型低周波機器の斜視図、図5図4の可変型低周波機器の低周波発生器と伝導性パッド部を分離した斜視図、図6図5の可変型低周波機器の分離斜視図を別の方向から示す図、図7図4の可変型低周波機器の分離斜視図、図8図4の可変型低周波機器の断面図及び要部拡大図、図9図8の可変型低周波機器の分離断面図、図10図4の可変型低周波機器の姿勢を変更した状態を示す図である。
【0023】
本発明の一実施形態に係る可変型低周波機器は、低周波電流を発生させるための低周波発生器100と、低周波発生器100に結合された状態で皮膚に付着して低周波電流を人体に伝達する伝導性パッド部200と、を含んでなる。
【0024】
低周波発生器100は、低周波電流を発生させる装置であって、上面にオン/オフ及び低周波電流の強さを調節するための操作ボタン(図示せず)、及び低周波電流の強さを表示するためのインジケーター(図示せず)が設けられている。
【0025】
本実施形態の低周波発生器100は、内部にバッテリーが一体に設けられ、充電器を用いて簡便に充電することができる。
【0026】
低周波発生器100の下面には、低周波発生器100から発生した低周波電流を放出するための第1結合端子部110が設けられる。第1結合端子部110は、対をなして離隔して配置される。本実施形態では、2つの第1結合端子部110が一対をなして設けられる。実施形態によっては、4つまたは6つの第1結合端子部110が設けられてもよい。
【0027】
第1結合端子部110は、伝導性パッド部200の第2結合端子部220が着脱可能に結合されるためのものであって、その着脱可能に結合される構造は、実施形態に応じて選択できる。一例として、第1結合端子部110と第2結合端子部220は、雌雄スナップボタンからなる構造であり得る。
【0028】
本実施形態の第1結合端子部110と第2結合端子部220は、磁力によって着脱可能に結合が行われる。磁力結合方式を利用すれば、第1結合端子部110と第2結合端子部220の位置を肉眼で直接確認しなくても、低周波発生器100と伝導性パッド部200と、を容易に結合することができる。
【0029】
図6から確認することができるように、第1結合端子部110は、第2結合端子部220と磁力結合されるためのリング状の第1磁力結合平面110aと、その中央から上部に陥没した円形の挿入溝110bと、を含んでなる。
【0030】
第1結合端子部110の具体的な構造は、図7に示されている。図面から確認することができるように、本実施形態の第1結合端子部110は、端子ハウジング111、磁石112及びハウジングカバー113で構成される。
【0031】
端子ハウジング111は、上部が開放された筒形状であって、端子ハウジング111の中央には、挿入溝110bを形成するための挿入溝用通孔111aが形成される。
【0032】
第1磁力結合平面110aは、端子ハウジング111の下面に形成される。
【0033】
端子ハウジング111の内部には、磁石112を収容するための磁石収容部111bが形成される。
【0034】
また、端子ハウジング111の上部縁には、ハウジングカバー113を固定するための複数のツメ111cが形成されている。
【0035】
磁石112は、端子ハウジング111の磁石収容部111bに挿入されて第2結合端子部220が第1結合端子部110に磁力結合されるようにする。
【0036】
磁石112は、端子ハウジング111の磁石収容部111bに挿入された状態で挿入溝用通孔111aと一緒に挿入溝110bを形成することができるようにドーナツ状に形成される。挿入溝用通孔111aと磁石112によって形成される第1結合端子部110の挿入溝110bは、図9から具体的に確認することができる。
【0037】
ハウジングカバー113は、端子ハウジング111に挿入された磁石112が端子ハウジング111を離脱しないように端子ハウジング111に結合されるものであって、磁石収容部111bに挿入された磁石を覆うように磁石収容部111bに磁石112と一緒に挿入され、端子ハウジング111のツメ111cを内方に折り曲げることにより、ハウジングカバー113が固定される。
【0038】
一方、端子ハウジング111は、電流の流れうる金属からなる。
【0039】
次に、低周波発生器100に磁力によって結合される伝導性パッド部200について説明する。
【0040】
伝導性パッド部200は、複数の第2結合端子部220が設けられた連結用シート部材210と、連結用シート部材210に回転可能に結合され、低周波電流を人体に伝達する複数の接触パッド230と、を含んでなる。
【0041】
本実施形態の連結用シート部材210は、低周波発生器100に設けられる複数の第1結合端子部110を全て覆うハート模様のシート状である。
【0042】
連結用シート部材210には、第1結合端子部110と着脱可能に結合され、第1結合端子部110と電気的に連結される複数の第2結合端子部220が設けられる。
【0043】
このような複数の第2結合端子部220が第1結合端子部110に結合されながら、連結用シート部材210は、低周波発生器100の下面に着脱可能に結合される。
【0044】
連結用シート部材210には、第2結合端子部220を回転可能に結合するための一対の第1通孔211が第1結合端子部110に対応する位置に形成されている。第1通孔211は、後述する脱着用端子台221の軸突起221dが貫通するためのものである。
【0045】
連結用シート部材210には、一対の第2結合端子部220が回転可能に結合される。第2結合端子部220は、第1結合端子部110に対応する位置に形成された第1通孔211に結合されるので、第2結合端子部220を介して低周波発生器100に結合される連結用シート部材210は、低周波発生器100に対してその姿勢が固定される。
【0046】
第2結合端子部220の下端部には、低周波発生器100から発生した低周波電流を人体に伝達するための接触パッド230がそれぞれ結合される。一側が第2結合端子部220にそれぞれ結合される複数の接触パッド230は、第2結合端子部220と一緒に連結用シート部材210に対して回転可能である。よって、複数の接触パッド230は、連結用シート部材210及び低周波発生器100に対して姿勢変更が可能となる。
【0047】
接触パッド230は、低周波発生器100から発生した低周波電流の伝達を第1結合端子部110及び第2結合端子部220を介して受け、これを人体に伝達する。
【0048】
図7から確認することができるように、本実施形態の第2結合端子部220は、脱着用端子台221、接触パッド結合片222、及び第1、第2ワッシャー223、224を含んでなる。
【0049】
脱着用端子台221は、端子ボディ221cと軸突起221dからなり、磁化及び通電可能な金属で製作される。
【0050】
端子ボディ221cの上側には、第1結合端子部110の第1磁力結合平面110aに磁力によって結合され、第1磁力結合平面110aと面接触する第2磁力結合平面221aと、第2磁力結合平面221aから上方に突出して第1結合端子部110の挿入溝110bに挿入されるための円柱状の挿入突起221bが形成されている。
【0051】
軸突起221dは、端子ボディ221cの下側から下方に突出して形成され、軸突起221dの端部には係止頭部221eが形成される(図7では図示せず)。係止頭部221eは、金属片を溶接または半田付けすることにより形成されることも可能であり、本実施形態では、軸突起221dの端部を圧着してリベットの頭部を形成する方式で係止頭部221eが形成される。
【0052】
係止頭部221eは、軸突起221dに連結用シート部材210、第1ワッシャー223及び接触パッド結合片222を一体に結合するものである。第2結合端子部220の分離された状態が示されている図7では、係止頭部221eを確認することができず、第2結合端子部220の結合された状態が示されている図8では、係止頭部221eを確認することができる。
【0053】
つまり、脱着用端子台221は、図7に示された形態に製作され、軸突起221dに連結用シート部材210、第1ワッシャー223及び接触パッド結合片222を順次嵌める状態で軸突起221dの下端部を圧着して係止頭部221eを形成することにより、図8に示すようにリベット結合が行われるようにする。
【0054】
上述したような結合方法の他にも、軸突起221dに連結用シート部材210と第1ワッシャー223を順次嵌めた状態で接触パッド結合片222を軸突起221dに直接溶接することにより、結合が行われるようにすることもできる。すなわち、軸突起221dに接触パッド結合片222を結合する方法は、様々な方案が提示できる。
【0055】
リベット接合方式で結合するための本実施形態の接触パッド結合片222は、第3通孔222bが形成され、水平方向に延びる結合用中央ボディ222aと、結合用中央ボディ222aの縁から折り曲げられて下方に延びる一対の結合翼222cと、を含んでなる。
【0056】
第3通孔222bは、接触パッド結合片222の軸突起221dが貫通するためのものであり、一対の結合翼222cは、接触パッド230を接触パッド結合片222に結合するためのものである。
【0057】
図7には一対の結合翼222cが下方に折り曲げられた「∩」字状の接触パッド結合片222が示されており、図8には接触パッド結合片222に接触パッド230と第2ワッシャー224が結合されるように結合翼222cの端部が水平方向に屈曲された状態が示されている。具体的な結合形態及び方法については後で再び説明する。
【0058】
第1ワッシャー223は、円板形状であり、中央に軸突起221dが貫通するための第2通孔223aが形成されている。第1ワッシャー223は、連結用シート部材210と接触パッド結合片222との間で軸突起221dが第2通孔223aを貫通するように介在する。
【0059】
第2ワッシャー224は、接触パッド結合片222に接触パッド230が結合されるときに一緒に結合されるものであって、第1ワッシャー223と同様に円板形状に製作される。第2ワッシャー224には、接触パッド結合片222の一対の結合翼222cが貫通するための一対の第2スリット224aが形成されている。
【0060】
一方、先立って説明していない第1スリット234は、接触パッド230に形成されるものであって、次に接触パッド230の具体的な構成と一緒に再び説明する。
【0061】
本実施形態の接触パッド230は、一側の幅が狭く他側の幅が広い形状であり、一対が設けられる。それぞれの接触パッド230は、半分に分けられたハート模様であり、一対の接触パッド230を当接させると、図10に示すようにハート模様となる。接触パッド230の形状は、実施形態に応じて多様に変更できる。
【0062】
接触パッド230は、屈曲可能な柔軟な材質で製作されるパッドボディ231、パッドボディ231の下面に設けられる伝導性電極部232、及び伝導性電極部232の下面に設けられる伝導性粘着部233を含んでなる。
【0063】
パッドボディ231は、人体の接触部位に対応する形状に屈曲できるように柔軟な素材で製作される。一例として、ゴム、シリコーンまたは生地素材で製作できる。
【0064】
伝導性電極部232は、パッドボディ231の形状に対応するように広く広がった形状である。伝導性電極部232は、第2結合端子部220に接触して通電する。伝導性電極部232は、人体に低周波電流を均一に伝達することさえできればよいので、素材や形状については特に限定しない。
【0065】
伝導性粘着部233は、伝導性電極部232の下面に設けられてユーザーの皮膚に粘着され、伝導性電極部232に伝達された低周波電流を人体へ伝達するためのものである。
【0066】
本実施形態の伝導性粘着部233は、伝導性ハイドロゲルからなる。伝導性ハイドロゲルは、親水性高分子物質であって、生体組織と非常に似ている特性を有する。よって、伝導性粘着部233を介して接触パッド230を皮膚に接触させると、伝導性電極部232が皮膚に直接接触しているのと同じ効果を得る。
【0067】
また、伝導性ハイドロゲルからなる伝導性粘着部233は、皮膚に完全に接着されるものではないので、容易に着脱可能であり、異物によって汚染されない限り、繰り返し使用可能である。
【0068】
伝導性粘着部233の下面には剥離紙(図示せず)が付着する。剥離紙は、伝導性粘着部233の粘着面に異物がくっ付くのを防止するためのものであって、従来の低周波機器にも同様に使用されるものなので、別途図示しない。
【0069】
接触パッド230は、第2結合端子部220を回転中心として回転することができるように、第2結合端子部220ないし連結用シート部材210に結合される。
【0070】
接触パッド230の一側には、一対の結合翼222cが貫通するための一対の第1スリット234が形成される。一対の第1スリット234は、パッドボディ231と伝導性電極部232を貫通するように形成され、これにより、第1スリット234を貫通するように第1スリット234に挿入された結合翼222cが伝導性電極部232に接触する。
【0071】
次いで、図7乃至図9を参照して、連結用シート部材210、第2結合端子部220及び接触パッド230の具体的な結合構造について説明する。
【0072】
脱着用端子台221が連結用シート部材210の上側に位置し、第1ワッシャー223と接触パッド結合片222が連結用シート部材210の下側に順次位置するように配置する。
【0073】
脱着用端子台221の軸突起221dが連結用シート部材210の第1通孔211を貫通して下方に突出するようにし、突出した軸突起221dが第1ワッシャー223の第2通孔223aと接触パッド結合片222の第3通孔222bを順次通過するようにする。
【0074】
その後、軸突起221dの端部を圧着して軸突起221dの端部に係止頭部221eが形成されるようにする。形成された係止頭部221eは、脱着用端子台221の軸突起221dから連結用シート部材210、第1ワッシャー223及び接触パッド結合片222が離脱しないようにする。
【0075】
接触パッド結合片222には接触パッド230が結合される。一対の結合翼222cが、接触パッド230の一側に形成された一対の第1スリット234と第2ワッシャー224に形成された第2スリット224aを貫通して下方に突出するようにし、下方に突出した結合翼222cを水平方向に折り曲げて接触パッド結合片222に接触パッド230と第2ワッシャー224が固定されるようにする。
【0076】
接触パッド230と一緒に結合される第2ワッシャー224は、結合翼222cによって接触パッド230の第1スリット234が損傷することを防止し、接触パッド230の下面が結合翼222cによって支持される面積を増加させて接触パッド結合片222に接触パッド230が安定的に結合できるようにする。
【0077】
接触パッド結合片222に接触パッド230と第2ワッシャー224が結合された後、仕上げテープ225を付着させることにより、結合された部位が外部に露出しないようにする。
【0078】
複数の第1結合端子部110が低周波発生器100の下面に一定の間隔で離隔して配置されるように、複数の第2結合端子部220も連結用シート部材210に一定の間隔で離隔して配置される。したがって、低周波発生器100に伝導性パッド部200の接触パッド230を一度で容易に結合することができる。
【0079】
伝導性パッド部200を低周波発生器100から分離するためには、すべての第2結合端子部220を第1結合端子部110から一緒に分離しなければならないので、伝導性パッド部200が低周波発生器100に非常に堅固に結合された状態を維持することができる。
【0080】
特に、複数の接触パッド230のうちのいずれかに力が加わっても、連結用シート部材210を介してすべての第2結合端子部220に力が分散されるので、力が加わる特定の接触パッド230が低周波発生器100から単独で分離されず、伝導性パッド部200全体が低周波発生器100に堅固に結合された状態に維持される。
【0081】
本実施形態に係る可変型低周波機器の第1結合端子部110と第2結合端子部220は、第1結合端子部110に挿入される磁石112によって磁力結合される。
【0082】
第2結合端子部220は、磁化可能な金属で製作されるので、第1結合端子部110に接近させると、第1結合端子部110の内部に設けられる磁石112によって磁力結合が行われる。
【0083】
第1結合端子部110は、第1磁力結合平面110aと円形の挿入溝110bを含む構造であり、第2結合端子部220は、第1磁力結合平面110aに磁力結合される第2磁力結合平面221aと、挿入溝110bに挿入される円柱形の挿入突起221bとを含んでなる構造である。
【0084】
したがって、第1結合端子部110に第2結合端子部220を接近させるだけで、挿入突起221bが挿入溝110bに挿入され、定位置に容易に結合できる。
【0085】
挿入溝110bに挿入される挿入突起221bは、第1結合端子部110に第2結合端子部220が結合された状態で第1、第2磁力結合平面110a、221aが互いに滑ることを防止することにより、結合された位置がずれないようにする。
【0086】
つまり、身体に接触パッド230を付着させて使用する間、着用者が激しく動いても、伝導性パッド部200が低周波発生器100から容易に分離されない。
【0087】
接触パッド230は、第2結合端子部220と一緒に連結用シート部材210に対して回転可能である。また、第2結合端子部220は、低周波発生器100の第1結合端子部110に回転可能に結合される。よって、接触パッド230を第2結合端子部220と一緒に回転させて低周波発生器100に対する姿勢を容易に変更することができる。
【0088】
磁力結合される第1結合端子部110と第2結合端子部220は、接触した状態で回転しても、磁力による結合力が低下しないので、容易に分離されない。
【0089】
また、連結用シート部材210は、複数の第2結合端子部220によって低周波発生器100に対して固定された姿勢を維持するので、接触パッド230を回転させて姿勢を変更する間、第2結合端子部220が第1結合端子部110から容易に分離されない。
【0090】
一方、2つの接触パッド230は、互いに離隔している状態で皮膚に接触しなければならないので、互いに干渉してはならない。本実施形態の接触パッド230は、先立って述べたように、一側が他側に比べて狭い幅を有する形状であるので、2つの接触パッド230をある程度回転させても、互いに干渉しなくなる。
【0091】
接触パッド230を回転させて本実施形態に係る可変型低周波機器の形態を変形させると、関節のように身体が折れたり突出したりする部位に2つの接触パッド230を容易に付着させることができる。
【0092】
特に、接触パッドが一直線状に固定されている従来の低周波機器を付着させ難い首、肩、手首、肘などの部位にも容易に使用することができるので、従来よりも使用可能な範囲が大きく拡大する。
【0093】
したがって、従来の低周波機器で刺激し難い関節部位の腱、靭帯などを刺激して疼痛を緩和するために使用したり、特定の筋肉を強化するために使用したりするなど、汎用的な使用が可能である。
【0094】
本実施形態では、一対の接触パッド230が設けられる形態を例示しているが、これは一例に過ぎない。実施形態に応じて、2対以上の接触パッド230が設けられる形態で実施されてもよい。
【0095】
2対以上の接触パッド230が設けられる場合でも、すべての接触パッド230は、第2結合端子部220を介して連結用シート部材210に回動自在に結合されなければならない。
【0096】
前述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で容易に変形可能であることを理解することができるだろう。
【0097】
したがって、上述した実施形態は、あらゆる面で例示的なものに過ぎず、限定的なものではないと理解されるべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散されて実施されてもよく、同様に分散されたものと説明されている構成要素も、結合された形態で実施されてもよい。
【0098】
本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、人体に接触して使用する可変型低周波機器として利用可能である。
図1
図2
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図5
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図7
図8
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図10