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特許7008051生存確認システム、方法、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】生存確認システム、方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20220118BHJP
   G06Q 40/02 20120101ALI20220118BHJP
【FI】
G06Q40/08
G06Q40/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019088463
(22)【出願日】2019-05-08
(65)【公開番号】P2020184215
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2019-05-08
【審判番号】
【審判請求日】2021-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】397077955
【氏名又は名称】株式会社三井住友銀行
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】若山 恵一
(72)【発明者】
【氏名】四十山 深雪
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】溝本 安展
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0023680(KR,A)
【文献】特開2019-8484(JP,A)
【文献】特開2016-201066(JP,A)
【文献】特開2020-184214(JP,A)
【文献】生体認証が世界に広がる,日経コンピュータ,日本,日経BP社,2012年11月22日,第822号,p.36-37
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受取人が生存していることを保険金支払い条件とする保険契約において、前記受取人が生存していることを通知する、銀行において実装されたコンピュータデバイスであって、前記保険契約は、銀行によって販売された保険に対応し、
前記保険契約および対応する保険者に関する保険契約情報と、前記保険契約と関連付けられた口座に関する口座情報とを関連付けて記憶した記憶装置と、前記口座は、前記銀行によって管理され、
前記口座における名義人が生存していることを示す生存確認情報を受信するように構成された通信装置と、
前記受信した生存確認情報に基づいて、前記口座情報から前記口座を判定し、
前記判定した口座に基づいて、前記保険契約情報から前記保険契約および前記保険者を判定し、
前記受信した生存確認情報に基づいて、前記判定した保険契約における前記受取人が生存していることを示す生存通知情報を生成する、ように構成された制御装置と
を備え、
前記通信装置は、前記保険者に対応する第2のコンピュータデバイスに、前記生成した生存通知情報を送信するようにさらに構成されている
ことを特徴とするコンピュータデバイス。
【請求項2】
前記生存確認情報は、第3のコンピュータデバイスから入力された情報であり、前記名義人が生存していることを確認した日付を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータデバイス。
【請求項3】
前記口座情報は、前記名義人の生体情報を含み、
前記生存確認情報は、生体認証装置によって前記名義人から読み取られた生体情報を含み、
前記制御装置は、
前記生存確認情報に含まれる生体情報と、前記口座情報に含まれる生体情報とを比較し、
前記比較が一致したことに基づいて、前記生存通知情報を生成する
ようにさらに構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータデバイス。
【請求項4】
前記生存確認情報は、第3のコンピュータデバイスから入力された情報であり、前記名義人が生存していることを確認しなかったことを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータデバイス。
【請求項5】
前記生存確認情報は、第3のコンピュータデバイスから入力された情報であり、前記名義人が死亡したことを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータデバイス。
【請求項6】
受取人が生存していることを保険金支払い条件とする保険契約において、前記受取人が生存していることを通知する、銀行において実装されたコンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記保険契約は、銀行によって販売された保険に対応し、
前記コンピュータデバイスは、前記保険契約および対応する保険者に関する保険契約情報と、前記保険契約と関連付けられた口座に関する口座情報とを関連付けて記憶し、前記口座は、前記銀行によって管理され、
前記口座における名義人が生存していることを示す生存確認情報を受信するステップと、
前記受信した生存確認情報に基づいて、前記口座情報から前記口座を判定するステップと、
前記判定した口座に基づいて、前記保険契約情報から前記保険契約および前記保険者を判定するステップと、
前記受信した生存確認情報に基づいて、前記判定した保険契約における前記受取人が生存していることを示す生存通知情報を生成するステップと、
前記保険者に対応する第2のコンピュータデバイスに、前記生成した生存通知情報を送信するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項7】
コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータデバイスによって実行されるとき、前記コンピュータデバイスに、請求項6に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生存確認システム、方法、およびコンピュータプログラムに関する。特に、本発明は、終身年金保険などにおける受取人の生存確認を行う生存確認システム、方法、およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、契約者による保険金の拠出により年金が支払われる年金保険が存在する。年金保険に加入すると、年金(保険金)の受取人は、受給開始年齢(保険金受取期間)に到達すると、保険者から保険金を受け取ることができる。年金保険は、国が運営する公的な法人から提供される保険と、保険会社などの民間金融機関から提供される保険とが存在する。
【0003】
いずれの年金保険でも、受取人が生存していることが保険金支払いの条件となるので、保険金を支払う保険者は、受取人が保険金の支払いを受けている間、受取人の生存確認を定期的に(例えば、年に1回)行う必要がある(非特許文献1を参照)。通常、このような生存確認は、保険者が受取人に対し書面を送付し、受取人が当該書面に必要事項を記入し、当該書面を保険者に返送することによって行われる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】ジブラルタ生命保険株式会社、“年金開始手続きの必要書類”、[online]、ジブラルタ生命保険株式会社ホームページ、[平成31年4月1日検索]、インターネット(URL:http://www.gib-life.co.jp/st/keiyaku/annuity/document.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の生存確認の方法では、保険者と受取人との間で書面の送付が行われることになるので、その方法は、両者にとっては負担が大きい手続きであると言える。保険者が定期的に受取人とコンタクトをとることによって、上述した生存確認の方法に代替して受取人が生存していることを確認することができるが、保険者は、受取人と定期的にコンタクトをとる機会を有しない。
【0006】
銀行は、預金者の口座を管理しており、預金額の運用状況などについて預金者と面談を行うことがあるので、預金者が生存していることを確認する機会を有する。また、口座における名義人が死亡すると、遺族などが口座凍結の手続きを行うので、銀行は、口座名義人の死亡の事実を把握することができる。
【0007】
銀行は、2001年から保険商品を販売することができ、銀行が販売した保険商品をも管理している。このようなことから、銀行は、自身が販売した年金保険などにおける受取人の口座を管理している場合など、受取人の生存状態を把握することができる(受取人との面談および遺族などによる口座凍結の手続きなどを介して)。
【0008】
上述したことから、銀行は自身が販売した保険商品における受取人の生存状態を把握することができるので、銀行が保険者に生存状態を通知する役割を果たすことによって、上述した生存確認における書面のやり取りを回避することができる。しかしながら、既存の技術では、そのような仕組みが存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係るコンピュータデバイスは、受取人が生存していることを保険金支払い条件とする保険契約において、前記受取人が生存していることを通知するコンピュータデバイスであって、前記保険契約および対応する保険者に関する保険契約情報と、前記保険契約と関連付けられた口座に関する口座情報とを関連付けて記憶した記憶装置と、前記口座における名義人が生存していることを示す生存確認情報を受信するように構成された通信装置と、前記受信した生存確認情報に基づいて、前記口座情報から前記口座を判定し、前記判定した口座に基づいて、前記保険契約情報から前記保険契約および前記保険者を判定し、前記受信した生存確認情報に基づいて、前記判定した保険契約における前記受取人が生存していることを示す生存通知情報を生成する、ように構成された制御装置とを備え、前記通信装置は、前記保険者に対応する第2のコンピュータデバイスに、前記生成した生存通知情報を送信するようにさらに構成されている。
【0010】
また、本発明の別の実施形態に係るコンピュータデバイスによって実行される方法は、受取人が生存していることを保険金支払い条件とする保険契約において、前記受取人が生存していることを通知するコンピュータデバイスによって実行される方法であって、前記コンピュータデバイスは、前記保険契約および対応する保険者に関する保険契約情報と、前記保険契約と関連付けられた口座に関する口座情報とを関連付けて記憶し、前記口座における名義人が生存していることを示す生存確認情報を受信するステップと、前記受信した生存確認情報に基づいて、前記口座情報から前記口座を判定するステップと、前記判定した口座に基づいて、前記保険契約情報から前記保険契約および前記保険者を判定するステップと、前記受信した生存確認情報に基づいて、前記判定した保険契約における前記受取人が生存していることを示す生存通知情報を生成するステップと、前記保険者に対応する第2のコンピュータデバイスに、前記生成した生存通知情報を送信するステップとを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態に係る生存確認システムによれば、受取人が生存していることを保険金支払い条件とする保険契約における受取人が生存していることを保険者に通知するので、保険者と受取人との間での書面のやり取りを省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に従った情報処理システムの全体的な構成の例を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に従ったサーバコンピュータの詳細な構成要素の例を示すブロック図である。
図3】保険契約データテーブルの例を示す図である。
図4】生存状態データテーブルの例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に従った処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<定義>
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る生存確認システム100を詳細に説明する。生存確認システム100は、受取人が生存していることを保険金支払いの条件とするいずれかの保険契約に適用される。このような保険契約は、終身年金保険およびトンチン保険などを含む。本発明の実際の適用例では、生存確認システム100は、保険契約者の同意の下に、保険者に受取人の生存状態を通知するものとする。
【0014】
本明細書で、「(保険金)受取人」とは、保険者との保険契約に基づいて、保険者から保険金を受け取ることができる者を指す。「契約者」とは、保険者との間で保険契約を締結している者を指す。契約者と受取人は、同一人物であってもよい。保険金支払い条件は、少なくとも、保険金受取期間内であること、および受取人が生存していることを含む。
【0015】
本明細書で、「銀行」とは、銀行法で規定された業務(資金の貸し出しなど)を行い、少なくとも預金者が保有する口座を管理する金融機関を指し、その金融機関と提携/協力関係にある事業者を含む。本明細書で、「保険者」とは、契約者との保険契約に基づいて、保険料を徴収し、保険金受取期間内に受取人に対して保険金を支払う義務を負う者を指す。銀行は、保険者の代理人として保険商品を販売することができる。銀行と保険者は、1対1または1対多の関係にあってもよい。つまり、銀行は、複数の保険者の代理人として、複数の保険者がそれぞれ提供する複数の保険商品を販売することができる。
【0016】
<システム構成>
生存確認システム100は、サーバコンピュータ1、サーバコンピュータ2、およびクライアントコンピュータ3、クライアントコンピュータ4、および生体認証装置5を含む。サーバコンピュータ1、サーバコンピュータ2、クライアントコンピュータ3、クライアントコンピュータ4、および生体認証装置5は、ネットワーク6(インターネットなどのパブリックネットワーク)を介して相互に接続される。
【0017】
サーバコンピュータ1は、本実施形態に係る主要な処理を実行するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。サーバコンピュータ1は、銀行業務を管理/支援するために銀行または銀行と提携/協力関係にある事業者により管理される。このようなことから、サーバコンピュータ1は、従来から存在する、銀行の勘定系システムにおいて実装されてもよい。また、サーバコンピュータ1は、単独のコンピュータデバイスによって実装されてもよく、または複数のコンピュータデバイスによって実装されてもよい。
【0018】
サーバコンピュータ1は、データベースマネジメントシステム(DBMS)を実装し、銀行が管理する口座に関する口座情報、および口座を保有する口座名義人に関する生存状態情報を記憶している。口座情報は、各々の口座名義人の生体情報(指紋情報、虹彩情報、および静脈情報など)を含む。生体情報は、以下で説明する生体認証装置5による生体認証のために使用される。また、サーバコンピュータ1は、銀行が販売した保険に関する保険契約情報をも記憶している。これらの情報は、サーバコンピュータ2から送信されたデータ、およびクライアントコンピュータ3から入力されたデータに基づいて記憶および更新される。
【0019】
サーバコンピュータ2は、サーバコンピュータ1と協働して、本実施形態に係る処理を実行するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。サーバコンピュータ2は、保険募集業務などを管理/支援するために保険者または保険者と提携/協力関係にある事業者により管理される。このようなことから、サーバコンピュータ2は、従来から存在する、保険者の保険契約管理システムにおいて実装されてもよい。また、サーバコンピュータ2は、単独のコンピュータデバイスによって実装されてもよく、または複数のコンピュータデバイスによって実装されてもよい。
【0020】
サーバコンピュータ2は、データベースマネジメントシステム(DBMS)を実装し、保険者が契約者と契約した保険契約を管理する保険契約情報を記憶している。この情報は、サーバコンピュータ1から送信されたデータ、およびクライアントコンピュータ4から入力されたデータに基づいて記憶および更新される。
【0021】
クライアントコンピュータ3は、例えば、銀行の担当者が使用するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。つまり、クライアントコンピュータ3は、サーバコンピュータ1に記憶された生存状態情報などを管理するために必要な情報を入力するためのコンピュータデバイスである。クライアントコンピュータ3は、スマートフォンおよびタブレットなどの携帯型コンピュータデバイス、ラップトップ型コンピュータデバイス、ならびにノート型コンピュータデバイスなどであってもよい。
【0022】
クライアントコンピュータ4は、例えば、保険者の担当者が使用するコンピュータデバイス(情報処理装置)である。つまり、クライアントコンピュータ4は、サーバコンピュータ2に記憶された保険契約情報などを管理するために必要な情報を入力するためのコンピュータデバイスである。クライアントコンピュータ4は、スマートフォンおよびタブレットなどの携帯型コンピュータデバイス、ラップトップ型コンピュータデバイス、ならびにノート型コンピュータデバイスなどであってもよい。
【0023】
生体認証装置5は、例えば、指紋認証、顔認証、虹彩認証、および静脈認証など、人間の生態的特徴を利用して利用者(口座名義人)の認証を行うコンピュータデバイス(情報処理装置)である。生体認証装置5は、銀行または銀行と提携/協力関係にある事業者により管理される。生体認証装置5は、例えば、現金自動預け払い機(ATM)によって実装される。
【0024】
生体認証装置5は、生体的特徴を読み取る生体認証センサ(指紋センサなど)を有し、生体認証センサが口座名義人の生態的特徴を読み取ると、読み取った情報をサーバコンピュータ1に送信する。サーバコンピュータ1が、生体認証装置5から送信された情報と、記憶された生体情報とを比較することによって、口座名義人の認証を行う。このようにして口座名義人の認証が行われると、サーバコンピュータ1は、口座名義人が生存していると判断する。
【0025】
次に、図2を参照して、サーバコンピュータ1およびサーバコンピュータ2の詳細な構成要素の例を説明する。なお、クライアントコンピュータ3、クライアントコンピュータ4、および生体認証装置5は、従来から使用されている汎用的なコンピュータデバイスで実装されてもよいので、その詳細な説明は省略する。
【0026】
サーバコンピュータ1は、制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14を含み、それらの各要素がシステムバスを介して結合されている。図2に示すように、サーバコンピュータ1は、サーバコンピュータ2およびクライアントコンピュータ3と接続される。
【0027】
制御装置11は、プロセッサとも称され、上記各構成要素の制御やデータの演算を実行する。また、制御装置11は、本実施形態に係る各種処理を実行するための、記憶装置13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行する。ここで、上述したプログラムとは、生存確認システム100が実行する機能の一部を実装するためのプログラムであり、サーバコンピュータ1の記憶装置13に記憶されている。
【0028】
メモリ12は、サーバコンピュータ2およびクライアントコンピュータ3から送信されたデータ、コンピュータ実行可能な命令、および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶した揮発性データ記憶装置である。メモリ12は、RAM(ランダムアクセスメモリ)(例えば、SRAM(スタティックRAM)およびDRAM(ダイナミックRAM))などで実装されてもよい。
【0029】
記憶装置13は、上述したプログラムおよびDBMSによって使用されるデータベーステーブル13aなどを記憶した不揮発性データ記憶装置である。記憶装置13は、ROM(リードオンリメモリ)などの不揮発性半導体メモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブなど)、および光ディスクなどで実装されてもよい。なお、プログラムおよびデータベーステーブルなどのデータは、記憶装置13に加えまたはその代わりに、NAS(Network Attached Storage)および/またはSAN(Storage Area Network)などに記憶されてもよい。
【0030】
通信装置14は、ネットワーク6を通じてサーバコンピュータ2およびクライアントコンピュータ3との間でデータおよび制御情報を送受信するネットワークインタフェースである。このネットワークインタフェースは、例えば、TCP/IPなどのプロトコルに準拠したネットワークカード(例えば、LANカード)などによって実装される。
【0031】
サーバコンピュータ2は、制御装置21、メモリ22、記憶装置23、および通信装置24を含み、それらの各要素がシステムバスを介して結合されている。図2に示すように、サーバコンピュータ2は、サーバコンピュータ1およびクライアントコンピュータ4と接続される。制御装置21、メモリ22、記憶装置23、および通信装置24は、サーバコンピュータ1に含まれる制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14とそれぞれ同様に機能するので、それらの詳細な説明は省略する。
【0032】
<データベーステーブル>
次に、図3を参照して、サーバコンピュータ1のデータベーステーブル13aに記憶された保険契約データテーブル300の例を説明する。保険契約データテーブル300は、上述した保険契約情報に相当する。保険契約データテーブル300は、銀行が保険者の代理として販売した保険商品に対応する保険契約に関する情報を管理するためのデータベーステーブルである。保険契約データテーブル300は、保険契約ごとにデータレコード(保険契約データレコード)を記憶している。
【0033】
図3に示すように、保険契約データテーブル300は、データ項目として、支店番号301、口座番号302、会社番号(または、保険会社名)303、証券番号304、直近保険金支払い日305、次回保険金支払い日306、直近生存確認日307、および死亡確認日308を含む。
【0034】
支店番号301および口座番号302は、銀行によって管理され、対象の保険契約における受取人が保有する口座に対応する支店番号および口座番号が設定される。会社番号(または、保険会社名)303は、対象の保険契約を締結した保険者の識別番号(または、保険会社名)が設定される。証券番号304は、対象の保険契約に対応する証券番号が設定される。
【0035】
直近保険金支払い日305は、対象の保険契約において保険者が受取人に対して保険金を直近で支払った日付が設定される。保険者が受取人に対して保険金を支払うと、サーバコンピュータ2からその支払った日付がサーバコンピュータ1に送信され、直近保険金支払い日305に設定される。次回保険金支払い日306は、対象の保険契約において保険者が受取人に対して次に保険金を支払うことになる日付が設定される。保険者が受取人に対して保険金を支払うと、サーバコンピュータ2から次に保険金を支払うことになる日付がサーバコンピュータ1に送信され、次回保険金支払い日306に設定される。
【0036】
直近生存確認日307は、対象の保険契約における受取人が生存していることを銀行が確認した日付が設定される。死亡確認日308は、対象の保険契約における受取人が死亡したことを銀行が確認した日付が設定される。
【0037】
保険契約データレコードの各々は、保険者が契約者との間で保険契約を締結すると、銀行の担当者がクライアントコンピュータ3から必要な情報を入力することによって、その情報がサーバコンピュータ1に送信され、保険契約データテーブル300に新規に挿入される。この時点で、直近保険金支払い日305、次回保険金支払い日306、直近生存確認日307、および死亡確認日308には初期値が設定されている。
【0038】
なお、図3に示したデータテーブルのレイアウトは、例示にすぎない。保険契約データテーブル300は、図3に示す要素の全てを含む必要はなく、また、図3には示されない任意の情報を含んでもよい。例えば、図3に示すレイアウトの代わりに、保険契約データテーブル300は、正規化された複数のデータテーブルによって実装されてもよい。
【0039】
保険者が保険契約を締結した時点で(銀行による販売を介して)、保険契約データテーブル300に保険契約データレコードを追加することによって、少なくとも銀行は、対象の保険契約、口座番号、および保険者を関連付けて管理することができる。また、直近保険金支払い日305および次回保険金支払い日306の日付を更新することによって、保険者が受取人に対して定期的に支払う保険金のステータスをも銀行が管理することができる。
【0040】
次に、図4を参照して、サーバコンピュータ1のデータベーステーブル13aに記憶された生存状態データテーブル400の例を説明する。生存状態データテーブル400は、上述した生存状態情報に相当する。生存状態データテーブル400は、銀行が、自身が管理する口座を保有する名義人の生存状態を管理するためのデータベーステーブルである。生存状態データテーブル400は、口座および/または保険契約ごとにデータレコード(生存状態データレコード)を記憶している。
【0041】
図4に示すように、生存状態データテーブル400は、データ項目として、支店番号401、口座番号402、会社番号(または、保険会社名)403、証券番号404、生存確認日405、および死亡届確認日406を含む。
【0042】
支店番号401および口座番号402は、銀行によって管理された各々の口座に対応する支店番号および口座番号が設定される。会社番号(または、保険会社名)403は、対象の口座名義人が銀行を通じて保険者と保険契約を締結している場合、その保険者の識別番号(または、保険会社名)が設定される。証券番号404は、対象の保険契約に対応する証券番号が設定される。なお、本実施形態では、生存状態データテーブル400は、会社番号403および証券番号404をデータ項目として含み、つまり、口座と名義人が締結した保険契約とを関連付けているが、それらのデータ項目は必須ではない。
【0043】
生存確認日405は、対象の口座における名義人の生存状態を銀行が確認した場合(例えば、銀行の担当者が、対象の口座における名義人と預金額の運用状況などについて面談を行う場合)、その確認した日付が設定される。死亡届確認日406は、対象の口座における名義人の死亡を銀行が確認した場合(例えば、対象の口座における名義人が死亡し、遺族などが銀行に死亡届を送付した場合)、その確認した日付が設定される。
【0044】
生存状態データレコードの各々は、銀行に口座が作成されると、銀行の担当者がクライアントコンピュータ3から必要な情報を入力することによって、その情報がサーバコンピュータ1に送信され、生存状態データテーブル400に新規に挿入される。この時点で、生存確認日405および死亡届確認日406には初期値が設定されている。
【0045】
なお、図4に示したデータテーブルのレイアウトは、例示にすぎない。生存状態データテーブル400は、図4に示す要素の全て含む必要はなく、また、図4には示されない任意の情報を含んでもよい。例えば、図4に示すレイアウトの代わりに、生存状態データテーブル400は、正規化された複数のデータテーブルによって実装されてもよい。
【0046】
サーバコンピュータ1が保険契約データテーブル300および生存状態データテーブル400を実装することによって、少なくとも保険契約に関する保険契約情報および保険契約と関連付けられた口座における名義人に関する生存状態情報を関連付けて記憶することになる。このような構成によって、後述するように、銀行は、保険契約における受取人の生存状態に関する情報を保険者に通知することができる。
【0047】
なお、図示しないが、サーバコンピュータ2は、保険者が締結した保険契約の各々を特定/管理するためのデータベーステーブル(以下、「保険者管理データテーブル」)を記憶装置23に記憶している。保険者管理データテーブルは、少なくとも保険契約(例えば、証券番号によって識別)、契約者(例えば、契約者番号によって識別)、および契約者を関連付けた情報を記憶している。また、保険者管理データテーブルは、後述するように、直近保険金支払い日および次回保険金支払い日を関連付けた情報を記憶している。
【0048】
<生存確認処理>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る生存確認処理の例を説明する。上述したように、銀行の担当者は、口座における名義人と預金額の運用状況などについて面談を行うことがある。また、当該名義人が死亡すると、遺族などが口座凍結の手続きを行う必要がある。この口座における名義人が、銀行が販売した保険の受取人となっていた場合、銀行は、保険者よりも高い確率で受取人の生存状況を把握することができる。本実施形態に係る生存確認処理は、銀行が保険者に受取人の生存状態を通知することによって、保険者と受取人との間で生存確認に要する書面の交換などを省略する。
【0049】
本実施形態に係る生存確認処理の前提として、銀行Aが管理する口座Bを保有する名義人Cが、保険契約Dを保険者Eとの間で締結しているものとする。名義人Cは、保険契約Dにおける受取人でもあるものとする。保険者Eは、保険契約Dにおいて、1年に1回の頻度で受取人の生存確認を行う必要があり、直近で生存を確認した日から、例えば、11カ月経過してからの所定の期間に生存確認を行うものとする。以下では、直近で生存確認を行ってから所定の期間経過後の所定の期間を生存確認期間と称する。
【0050】
口座Bは、図3に示した保険契約データテーブル300における支店番号301および口座番号302にそれぞれ「111」および「1234567」が設定された口座に対応する。保険契約Dおよび保険者Eは、図3に示した保険契約データテーブル300における証券番号304および会社番号303にそれぞれ「11223344」および「678」が設定された保険者および保険契約に対応する。図4に示した生存状態データテーブル400の生存状態データレコードは、図3に示した保険契約データレコードに対応する。
【0051】
まず、銀行Aの担当者は、例えば、生存確認期間内に名義人Cと面談を行うと、当該担当者は、名義人Cが生存していることを確認することができる。面談とは、名義人が保有する口座の預金額の運用状況、ならびに銀行Aが販売した保険商品および/または金融商品の運用状況についての面談であってもよい。銀行Aの担当者が名義人Cの生存を確認すると、担当者は、クライアントコンピュータ3を使用して、名義人Cの生存確認日などの情報を入力する(ステップS501)。
【0052】
ステップS501で入力される情報は、少なくとも、口座Bの口座番号、ならびに名義人Cが生存していることを示す情報、例えば、生存確認日を含む。また、名義人Cが生存していることを示す情報は、生存確認日に代えて、名義人Cが生存していることを示す予め定められた値であってもよい(例えば、生存確認インジケータ:1(生存確認済み)などであってもよい)。以下、入力された情報を、生存確認情報と称する。
【0053】
次に、クライアントコンピュータ3は、生存確認情報をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS502)。次に、サーバコンピュータ1の通信装置14が生存確認情報を受信すると、制御装置11は、生存確認情報に基づいて生存状態データテーブル400の対象のデータレコードを更新する(ステップS503)。具体的には、制御装置11は、対象の生存状態データレコードの生存確認日405に、生存確認情報に含まれる日付を設定する。
【0054】
ステップS501乃至S503の処理によって、銀行Aは、名義人Cが生存していることの情報を管理することができる。つまり、生存状態データテーブル400の生存確認日405に日付が設定されている生存状態データレコードは、対象の口座における名義人が生存していることを示す。なお、本実施形態では、口座における名義人が生存しているか否かを、生存確認日405に設定された日付によって識別しているが、そのような例に限定されない。例えば、生存状態データテーブル400に、生存確認のステータスを示す項目を設け、そのステータスを更新することによって名義人Cが生存しているか否かを識別してもよい(例えば、ステータスを「1:生存確認済み」と更新する)。
【0055】
ステップS501乃至S503に加え、またはそれらの代わりに、以下のようにして、名義人Cが生存していることを判定してもよい。名義人Cが、例えば、ATMから預金額を引き落とす場合、生体認証装置5に備えられた生体認証センサは、名義人Cの生態的特徴を読み取る(ステップS501a)。このときに、生体認証装置5は、例えば、名義人Cが保有するキャッシュカードなども読み取り、口座Bの口座情報(口座番号など)を取得する。
【0056】
生体認証装置5が、ステップS501aで読み取った生態的特徴を二値などのコンピュータが読み取ることができる情報(生体情報)に変換し、口座情報と共に生体情報を生存確認情報としてサーバコンピュータ1に送信する(ステップS502a)。次に、サーバコンピュータ1の通信装置14が生存確認情報を受信すると、制御装置11は、受信した生存確認情報に含まれる口座情報に対応する生体情報を記憶装置13から読み出して、受信した生体情報と比較する。両者が一致した場合、制御装置11は、名義人Cが生存していると判断し、生存状態データテーブル400の対象のデータレコードを更新する(ステップS503a)。具体的には、制御装置11は、対象の生存状態データレコードの生存確認日405に、ステップS503aが実行された日付(システム日付)を設定する。
【0057】
次に、制御装置11は、生存状態データテーブル400の支店番号401および口座番号402に設定された値、ならびに保険契約データテーブル300の直近生存確認日307に設定された日付に基づいて、保険契約データテーブル300から、所定の条件を満たす保険契約データレコードを抽出する(ステップS504)。具体的には、制御装置11は、生存確認日405に日付が設定された生存状態データレコードを判定し、対応する保険契約データレコードの直近生存確認日307に設定された日付が、ステップS504が実行される日付から起算して所定の期間を経過しているデータレコードを抽出する。つまり、ステップS503において生存確認が行われた名義人に対応する保険契約が、前回の生存確認に基づいて生存確認期間内である場合、対応する保険契約データレコードが抽出される。
【0058】
次に、制御装置11は、ステップS504で抽出した保険契約データレコードに含まれる情報に基づいて、生存通知情報を生成する(ステップS505)。生存通知情報は、少なくとも証券番号304に設定された証券番号(つまり、対象の保険契約を識別する情報)、および名義人(対象の保険契約における受取人)が生存していることを示す情報、例えば、生存確認日を含む。また、受取人が生存していることを示す情報は、生存確認日に代えて、受取人が生存していることを示す予め定められた値であってもよい。
【0059】
次に、サーバコンピュータ1の通信装置14は、ステップS505で生成した生存通知情報を、ステップS504で抽出した保険契約データレコードの会社番号303に設定された会社番号に対応する保険者のサーバコンピュータ2に送信する(ステップS506)。
【0060】
次に、サーバコンピュータ2の通信装置24が生存通知情報を受信すると、制御装置21は、生存通知情報に基づいて保険者管理データテーブルの対象のデータレコードを更新する。具体的には、制御装置21は、対象の保険者管理データテーブルの生存確認日に、本ステップが実行された日付を設定する(ステップS507)。この処理によって、保険者は、対象の保険契約における受取人が生存していることを確認することができる。
【0061】
次に、サーバコンピュータ1の制御装置11は、保険契約データテーブル300の対象のデータレコードを更新する(ステップS508)。具体的には、制御装置11は、対象の保険契約データレコードの直近生存確認日307に、ステップS503において設定した、生存確認情報に含まれる日付を設定する。
【0062】
本実施形態に係る処理によって、例えば、保険者Eは、保険契約Dにおける受取人Cが生存していることを銀行から通知され、受取人が生存していることを把握することができる。このようなことから、保険者Eは、自身が受取人Cの生存確認を行うことなく、受取人に対し、保険金の支払い手続きを行うことができる。
【0063】
その後は、保険者Eが受取人Cに対する保険金支払い手続きを行うと、保険者Eの担当者がクライアントコンピュータ4を使用して、保険金支払い手続きが行われた日付(直近保険金支払い日、および次に保険金を支払う日付(次回保険金支払い日)などの情報を入力する。サーバコンピュータ2の制御装置21は、記憶装置23に記憶された保険者管理データテーブルにおける対象のデータレコードの直近保険金支払い日および次回保険金支払い日に、クライアントコンピュータ4から入力された日付を設定する。
【0064】
保険者管理データテーブルの直近保険金支払い日および次回保険金支払い日に日付が設定されたことに応答して、サーバコンピュータ2の通信装置24は、直近保険金支払い日および次回保険金支払い日をサーバコンピュータ1に送信してもよい。サーバコンピュータ1の通信装置14が直近保険金支払い日および次回保険金支払い日を受信すると、制御装置11は、保険契約データテーブル300の対象のデータレコードを更新する。具体的には、制御装置11は、対象の保険契約データレコードの直近保険金支払い日305および次回保険金支払い日306に、受信した日付をそれぞれ設定する。
【0065】
上記処理は、保険者が受取人に対して保険金を支払ったタイミングにおいて、サーバコンピュータ1においても対応する日付により保険契約データテーブル300を更新している。つまり、保険者だけでなく、銀行側でも、受取人の生存確認を行ってから、受取人に保険金が支払われるまでのステータスを管理している。
【0066】
なお、銀行が生存確認期間内に受取人Cの生存確認を行わなかった場合、ステップS505においてサーバコンピュータ2に送信される生存通知情報には、例えば、受取人の生存を確認することができなかったことを示す予め定められた値を含めてもよい(例えば、生存確認インジケータ:2(生存確認未実施)などであってもよい)。この場合、保険者Eは、銀行Aが受取人Cの生存確認をすることができなかったと判断し、従来通りの書面のやり取りによる手続きを開始することができる。
【0067】
本実施形態では、受取人が生存していることを保険者に通知する実施例を説明したが、名義人が死亡した場合、その名義人(受取人)が死亡したことを示す情報を保険者に通知してもよい。この場合、対象の保険契約において対象の保険金が支払われる条件を満たさなくなり、保険者は、その事実を把握することができる。この場合の処理は、以下のように実行される。
【0068】
まず、名義人(受取人)Cが死亡すると、名義人Cの遺族などが、例えば、銀行Aの窓口に訪問し、死亡届を提出する。銀行Aの担当者が死亡届を受理すると、担当者は、クライアントコンピュータ3を使用して、死亡届受理日などの情報を入力する。この死亡届受理日は、上述した生存確認情報に含まれてサーバコンピュータ1に送信される。
【0069】
その後は、死亡届受理日に基づいて、生存状態データテーブル400における対象のデータレコードの死亡届確認日406、および保険契約データテーブル300における対象のデータレコードの死亡確認日308に日付が設定される。サーバコンピュータ2では、記憶装置23に記憶された保険者管理データテーブルにおける対象のデータレコードの死亡確認日に死亡届受理日が設定される。
【0070】
なお、上述した説明では、受取人が死亡したことを示す情報として死亡届受理日を生存確認情報に含めているが、死亡届受理日に代えて、受取人が死亡したことを示す予め定められた値であってもよい(例えば、生存確認インジケータ:3(死亡確認済み)などであってもよい)。
【0071】
以上のように本発明に係る生存確認システム100の例を説明した。上記説明した生存確認システム100によれば、死亡保険における受取人の生存状態を保険者に通知することによって、従来のような保険者と受取人との間の書面のやり取りを省略することができる。また、受取人が死亡した場合、その死亡の事実を保険者に通知することによって、保険者が受取人の死亡の事実を確認する手続きを省略することができる。
【0072】
本実施形態では、銀行が受取人(預金者)と面談を行うことをトリガとして、保険者に受取人の生存状態を通知する例を説明したが、保険者に通知するトリガは、面談に限定されない。例えば、受取人から住所変更を受け付けた場合など、銀行が受取人と直接または間接的に接するいずれかの行動であってもよい。また、銀行が受取人の住所変更を受け付けた場合、例えば、サーバコンピュータ1は、生存通知情報に変更した住所を含めてサーバコンピュータ2に送信してもよい。このようにして、受取人が住所を変更した場合にも、保険者は、受取人の最新の住所を管理することができる。上記に代えて、変更した住所は、生存通知情報とは別に単独で、サーバコンピュータ2に送信されてもよい。
【0073】
上記実施形態で説明したハードウェアの構成要素は例示的なものにすぎず、その他の構成も可能であることに留意されたい。また、上記実施形態で説明した処理の順序は、必ずしも説明した順序で実行される必要がなく、任意の順序で実行されてもよい。さらに、本発明の基本的な概念から逸脱することなく、追加のステップが新たに加えられてもよい。
【0074】
また、本発明の一実施形態に係る生存確認システム100は、サーバコンピュータ1によって実行されるコンピュータプログラムによって実装されるが、当該コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体に記憶されてもよい。サーバコンピュータ2、クライアントコンピュータ3、およびクライアントコンピュータ4によって実行されるコンピュータプログラムも同様である。非一時的記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクおよび取外可能ディスク装置などの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体などを含む。
【符号の説明】
【0075】
1 サーバコンピュータ
2 サーバコンピュータ
3 クライアントコンピュータ
4 クライアントコンピュータ
5 生体認証装置
6 ネットワーク
100 生存確認システム
図1
図2
図3
図4
図5