(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための方法、装置、関連するコンピュータプログラム製品及びデータ構造
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20220118BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20220118BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W36/08
(21)【出願番号】P 2019225129
(22)【出願日】2019-12-13
(62)【分割の表示】P 2018138974の分割
【原出願日】2009-12-15
【審査請求日】2020-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】514238881
【氏名又は名称】ワイアレス フューチャー テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ブッフェ アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】フワン ウーンヒー
(72)【発明者】
【氏名】ショップ ミハエル
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/069875(WO,A1)
【文献】Ericsson, ST-Ericsson,Compatibility handling at intra-LTE HO,3GPP TSG-RAN WG2♯67bis R2-095797,フランス,3GPP,2009年10月05日,Section 2
【文献】Nokia Siemens Networks,Rel-9 Delta signalling handling,3GPP TSG-RAN WG2♯67bis R2-095559,フランス,3GPP,2009年10月06日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロトコルリリースNまでをサポートし且つ該プロトコルリリースNを含むソース基地局(BS)から、プロトコルリリースMまでをサポートし且つ該プロトコルリリースMを含むターゲットBSに対する、デルタ構成シグナリング方式又はフル構成シグナリング方式の一方を用いた、ユーザ装置(UE)のハンドオーバをサポートするため、前記ソース基地局(BS)によって実行される方法であって、前記UEは第1のプロトコルリリースに従って前記ソースBSによって構成されており、前記方法は、
前記ソースBSが、前記UEを構成するために前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースを指示するハンドオーバ要求メッセージを、前記ターゲットBSに送信するステップであって、前記UEは前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースに従って構成されている、前記ステップと、
前記ソースBSが、前記ターゲットBSからハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するステップであって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記第1のプロトコルリリース及び前記プロトコルリリースMに基づいている、前記ステップと、
前記ソースBSが、前記UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信するステップと、
を備え、
前記第1のプロトコルリリースが前記プロトコルリリースMよりも新しいという条件で、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ及び前記ハンドオーバコマンドメッセージは前記UEがフル構成を実行することの1ビットの指示を含み、前記フル構成を実行することは前記UEが第1の構成に含まれる複数のパラメータの内の少なくともいくつかを解放することを含む、方法。
【請求項2】
前記ターゲットBSは第1の進化型ノードB(eNB)であり、前記ソースBSは第2のeNBである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のプロトコルリリースは第1の無線リソース制御(RRC)プロトコルリリースであり、前記プロトコルリリースMは第2のRRCプロトコルリリースである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記ハンドオーバコマンドメッセージを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のプロトコルリリースは、前記プロトコルリリースMよりも新しく、且つ、前記プロトコルリリースNまでの且つ該プロトコルリリースNを含むプロトコルリリースである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバ要求メッセージは前記第1のプロトコルリリースを指示する列挙された情報要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UEは、前記第1のプロトコルリリースで定義された前記複数のパラメータの内の1つ以上のパラメータを含む前記第1の構成に従って前記ソースBSによって構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記UEは前記ソースBSによって使用される前記リリースに従って構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
プロトコルリリースNまでをサポートし且つ該プロトコルリリースNを含むソース基地局(BS)から、プロトコルリリースMまでをサポートし且つ該プロトコルリリースMを含むターゲットBSに対する、デルタ構成シグナリング方式又はフル構成シグナリング方式の一方を用いたユーザ装置(UE)のハンドオーバをサポートすることが可能な、ソース基地局(BS)であって、前記UEは第1のプロトコルリリースに従って前記ソースBSによって構成されており、前記ソースBSは、
前記UEを構成するために前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースを指示するハンドオーバ要求メッセージを、前記ターゲットBSに送信するように構成された第1の送信機であって、前記UEは前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースに従って構成されている、前記第1の送信機と、
前記ターゲットBSからハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機であって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記第1のプロトコルリリース及び前記プロトコルリリースMに基づいている、前記受信機と、
前記UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信するように構成された第2の送信機と、
を備え、
前記第1のプロトコルリリースが前記プロトコルリリースMよりも新しいという条件で、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ及び前記ハンドオーバコマンドメッセージは前記UEがフル構成を実行することの1ビットの指示を含み、前記フル構成を実行することは前記UEが第1の構成に含まれる複数のパラメータの内の少なくともいくつかを解放することを含む、ソース基地局(BS)。
【請求項10】
前記ターゲットBSは第1の進化型ノードB(eNB)であり、前記ソースBSは第2のeNBである、請求項9に記載のソースBS。
【請求項11】
前記第1のプロトコルリリースは第1の無線リソース制御(RRC)プロトコルリリースであり、前記プロトコルリリースMは第2のRRCプロトコルリリースである、請求項9に記載のソースBS。
【請求項12】
前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記ハンドオーバコマンドメッセージを含む、請求項9に記載のソースBS。
【請求項13】
前記第1のプロトコルリリースは、前記プロトコルリリースMよりも新しく、且つ、前記プロトコルリリースNまでの且つ該プロトコルリリースNを含むプロトコルリリースである、請求項9に記載のソースBS。
【請求項14】
前記ハンドオーバ要求メッセージは前記第1のプロトコルリリースを指示する列挙された情報要素を含む、請求項9に記載のソースBS。
【請求項15】
前記UEは、前記第1のプロトコルリリースで定義された前記複数のパラメータの内の1つ以上のパラメータを含む前記第1の構成に従って前記ソースBSによって構成されている、請求項9に記載のソースBS。
【請求項16】
前記UEは前記ソースBSによって使用される前記リリースに従って構成されている、請求項9に記載のソースBS。
【請求項17】
プロトコルリリースNまでをサポートし且つ該プロトコルリリースNを含むソース基地局(BS)から、プロトコルリリースMまでをサポートし且つ該プロトコルリリースMを含むターゲットBSに対する、デルタ構成シグナリング方式又はフル構成シグナリング方式の一方を用いたユーザ装置(UE)のハンドオーバをサポートするため、前記ソースBSの少なくとも1つのプロセッサによって実行されるインストラクションのセットを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記UEは第1のプロトコルリリースに従って前記ソースBSによって構成されており、前記インストラクションのセットは、
前記UEを構成するために前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースを指示するハンドオーバ要求メッセージを、前記ターゲットBSに送信する第1のインストラクションセグメントであって、前記UEは前記ソースBSによって使用される前記第1のプロトコルリリースに従って構成されている、前記第1のインストラクションセグメントと、
前記ターゲットBSからハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信する第2のインストラクションセグメントであって、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記第1のプロトコルリリース及び前記プロトコルリリースMに基づいている、前記第2のインストラクションセグメントと、
前記UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する第3のインストラクションセグメントと、
を備え、
前記第1のプロトコルリリースが前記プロトコルリリースMよりも新しいという条件で、前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ及び前記ハンドオーバコマンドメッセージは前記UEがフル構成を実行することの1ビットの指示を含み、前記フル構成を実行することは前記UEが第1の構成に含まれる複数のパラメータの内の少なくともいくつかを解放することを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記第1のプロトコルリリースは第1の無線リソース制御(RRC)プロトコルリリースであり、前記プロトコルリリースMは第2のRRCプロトコルリリースである、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージは前記ハンドオーバコマンドメッセージを含む、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記第1のプロトコルリリースは、前記プロトコルリリースMよりも新しく、且つ、前記プロトコルリリースNまでの且つ該プロトコルリリースNを含むプロトコルリリースである、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記ハンドオーバ要求メッセージは前記第1のプロトコルリリースを指示する列挙された情報要素を含む、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記UEは、前記第1のプロトコルリリースで定義された前記複数のパラメータの内の1つ以上のパラメータを含む前記第1の構成に従って前記ソースBSによって構成されている、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記UEは前記ソースBSによって使用される前記リリースに従って構成されている、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、ハンドオーバのシグナリング方式を決定することに関する。より詳細には、本発明の実施例は、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための方法、装置、関連するコンピュータプログラム製品及びデータ構造に関する。本発明の実施例は、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)におけるロングタームエボリューション(LTE)内の及び進化型ノードB(eNB)間のハンドオーバに応用可能である。
【背景技術】
【0002】
3GPPは、LTEリリース8(Rel-8)において、例えば、ハンドオーバコマンドメッセージ(無線リソースコントローラ(RRC)の接続再構成メッセージなど)のサイズ又は構成を縮小するために、いわゆるデルタシグナリングを使用することを決定した。このことは、ターゲットeNBが、ハンドオーバコマンド内に例えばパラメータを含まない場合、ユーザ装置(UE)が、ハンドオーバ後にそのパラメータ又は機能が継続すると仮定できることを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、現在のユニバーサル移動体通信システム(UMTS)(いわゆる3Gシステムなど)では、いわゆる無線ネットワークコントローラ(RNC)間のハンドオーバにこの種の方式が使用されることはないが、例えば無線ネットワークシステム(RNS)の再配置(ハードハンドオーバなど)にUEが関与する場合、ターゲットRNCが、無線アクセスベアラ(RAB)情報に基づいてハンドオーバコマンドメッセージを構成することができる。このことは、ターゲットRNCが、ハンドオーバ後に使用するパラメータを明確に含むことができることを意味する。
【0004】
この問題を解決するための方法に力が注がれてきた。
【0005】
例えば、フルシグナリング構成を使用することができる。しかしながら、3GPPでは、いわゆるデルタシグナリング又はフルシグナリングの使用を、ターゲットeNBがどのように選択できるようにするかについての検討は行われていない。
【0006】
しかしながら、デルタシグナリングでは、ソースeNBとターゲットeNBが同じRRCプロトコルリリースを使用するか、或いはターゲットeNBのRRCプロトコルリリースの方がソースeNBのRRCプロトコルリリースよりも新しいと仮定される。しかしながら、例えば、ターゲットeNBのRRCプロトコルリリースの方がソースeNBのRRCプロトコルリリースよりも早い場合、ターゲットeNBは、ハンドオーバ後に遅い方のリリース機能を継続することができないので、追加ルールが必要になり得る。このため、遅い方のリリースで定義されている全ての追加機能及びパラメータを解放することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑み、本発明の実施例によれば、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための方法、装置、関連するコンピュータプログラム製品及びデータ構造が提供される。
【0008】
これに関連して、本発明の実施例は、以下の1又はそれ以上を可能にする。
- デルタシグナリング又はフルシグナリングの使用をターゲットeNBが選択するための論理を定める。
- 上記決定を行う際に、ターゲットeNBを支援するためにパラメータ交換を可能にする。
- 複雑なネットワークを避け、従って複雑な動作及び管理(O&M)構成努力を避ける。
- ターゲットeNBが、いつデルタシグナリングを使用すべきか、及びいつフル構成シグナリングを使用すべきかを取り決めるための単純な論理を提供する。
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための方法を示す図である。
【
図2】本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための装置を示す図である。
【
図3】本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するためのデータ構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を一例として説明する。
【0012】
なお、この説明では、「プロトコルリリース、少なくとも1ビット、無線リソース制御接続再構成メッセージ、無線リソース制御プロトコル、フルシグナリング、及びデルタシグナリング」という用語は、それぞれ「プロトコルバージョン、情報要素、ハンドオーバを命令するためにUEへ送信されるメッセージ、第1及び第2のプロトコル、フル構成のハンドオーバコマンドメッセージ(パラメータなど)を使用するシグナリング方式、及び縮小構成のハンドオーバコマンドメッセージを使用するシグナリング方式」の例であり、後者の用語が、前者の用語に課せられる特別な技術的詳細又は実施構成の詳細に限定されることはない。
【0013】
図1に、本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定する方法を示す。要素間のシグナリングを水平方向に示す一方で、垂直構成のシグナリングシーケンス及びシーケンス番号に、シグナリング間の時間局面を反映させることができる。なお、
図1に示す時間局面は、必ずしも図示の方法ステップのいずれか1つを、概説するステップシーケンスに限定するものではない。このことは、互いに機能的に分離できる方法ステップに特に当てはまる。
図1では、説明を簡単にするために、主要機能を提供できる手段又は部分を実線の機能ブロック又は矢印及び/又は標準フォントで示す一方、任意の機能を提供できる手段又は部分を破線の機能ブロック又は矢印及び/又はイタリック体フォントで示している。
【0014】
図1に示すように、通信システム200は、UE201及びネットワーク202を含むことができる。また、ネットワーク202は、ソースeNB2021及びターゲットeNB2022をさらに含むことができ、「ターゲット」及び「ソース」という用語は、例えば、eNB2021と2022の間のハンドオーバ関係に関する。
【0015】
まず、動作準備ステップS0において、例えば、UE201及びソースeNB2021が、ハンドオーバ(HO)を行うための測定手順及びソースeNB2021の決定を行うステップを実行することができる。
【0016】
さらに、
図1に示すように、ステップS1-1において、例えばソースeNB2021が、ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョン(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)の指示(列挙された情報要素など)を送信するステップを実行することができる。次に、ステップS2-1において、例えばターゲットeNB2022が、ハンドオーバ要求メッセージにおいて、この第1のプロトコルバージョンの指示を受信するステップを実行することができる。
【0017】
ステップS2-2において、例えばターゲットeNB2022が、この受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022のRRCプロトコルバージョンなど)の指示(RRC指示など)に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージ(ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内にカプセル化することができるRRC接続再構成メッセージなど)に含まれる、第1のシグナリング方式(デルタシグナリングなど)、及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式(フルシグナリングなど)の一方の使用を指示する情報要素の値(1ビットなど)を決定するステップを実行することができる。
【0018】
ステップS2-3において、例えばターゲットeNB2022が、第1及び第2のシグナリング方式(デルタシグナリング又はフルシグナリングなど)の一方の使用を指示する情報要素を含む(RRC接続再構成メッセージを含むことができる)ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するステップを実行することができる。これに応じ、ステップS1-2において、例えばソースeNB2021が、ステップS1-1での送信ステップに応答して、第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された第1のシグナリング方式及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含む(例えばRRC接続再構成メッセージを含む)ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するステップを実行することができる。
【0019】
任意のステップS1-3において、例えばソースeNB2021が、受信したハンドオーバ要求肯定応答メッセージから、情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを抽出するステップを実行することができる。
【0020】
次に、ステップS1-4において、例えばソースeNB2021が、上記受信後に、ユーザ装置(UE201など)へハンドオーバコマンドメッセージ(RRC接続再構成メッセージなど)を送信するステップを実行することができる。
【0021】
最後に、ステップS3-2において、例えばUE201が、情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信するステップを実行することができる。また、ステップS3-2では、例えばUE201が、情報要素によって指示される第1又は第2のシグナリング方式に従って構成を行うステップを実行することができる。
【0022】
ターゲットeNB2022に関する展開では、上記決定ステップをハンドオーバ準備中に実行することができる。さらに、第1のプロトコルバージョンの指示(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)を無線リソース制御コンテナに含め、或いはX2/S1アプリケーションシグナリングプロトコルでシグナリングすることができる。
【0023】
ソースeNB2021及びターゲットeNB2022の両方に関する展開では、第1のシグナリング方式が、無線リソース制御仕様(ハンドオーバ準備情報メッセージなど)で定義された無線リソース制御コンテナを利用することができる。この場合、情報要素を肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョン(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)を第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022のRRCプロトコルバージョンなど)よりも高くすることができる。或いは、第2のシグナリング方式が、X2アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ要求メッセージなど)又はS1アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ必須メッセージなど)で定義されたメッセージを利用することができる。この場合、情報要素を非肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョンを第2のプロトコルバージョンと等しく、又はこれよりも低くすることができる。しかしながら、シグナリング方式に関わらず、ソースeNB2021からターゲットeNB2022へ同じ情報を転送すべきである。さらに、プロトコルバージョンをプロトコルリリースによって構成することもできる。また、情報要素を少なくとも1ビットによって構成することもできる。さらに、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成することができ、或いはハンドオーバ要求肯定応答メッセージが無線リソース制御接続再構成メッセージをカプセル化することができる。さらに、第1のプロトコルを、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成する一方で、第1のプロトコルバージョンの指示を、列挙された情報要素とすることができる。さらに、第2のプロトコルを、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成することができる。最後に、フル構成又はデルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージを、無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成する一方で、無線リソース制御コンテナをハンドオーバ準備情報メッセージによって構成することができる。
【0024】
図2に、本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するための装置(UE201、ソースeNB2021及びターゲットeNB2022など)を示す。
図2では、説明を簡単にするために、主要機能を提供できる手段又は部分を実線の機能ブロック又は矢印及び/又は標準フォントで示す一方、任意の機能を提供できる手段又は部分を破線の機能ブロック又は矢印及び/又はイタリック体フォントで示している。
【0025】
UE201は、CPU(又は回路)2011、メモリ2012、任意の送信機(又は送信手段)2013、受信機(又は受信手段)2014、及び構成器(又は構成手段)2015を含むことができる。
【0026】
ソースeNB2021は、CPU(又は回路)20211、メモリ20212、送信機(又は送信手段)20213、受信機(又は受信手段)20214、及び任意の抽出器(又は抽出手段)20215を含むことができる。
【0027】
ターゲットeNB2022は、CPU(又は回路)20221、メモリ20222、送信機(又は送信手段)20223、受信機(又は受信手段)20224、及び決定器(又は決定手段)20225を含むことができる。
【0028】
CPU2011、20211又は20221の機能ブロックの破線の拡張部によって示すように、構成手段2015、抽出手段20215及び決定手段20225(及びUE201の送信手段2013及び受信手段2014、ソースeNB2021の送信手段20213及び受信手段20214、並びにターゲットeNB2022の送信手段20223及び受信手段20224)は、UE201及び/又はソースeNB2021及びターゲットeNB2022のCPU2011、20211又は20221で実行される機能であってもよく、或いは別個の機能エンティティ又は手段であってもよい。
【0029】
CPU20x1(x=1、21及び/又は22)は、例えばメモリ20x2内に存在するソフトウェアにより、様々なデータ入力を処理し、メモリ20x2、送信手段202x3及び受信手段20x4(並びにUE201の構成手段2015、ターゲットeNB2022の抽出手段20215及び決定手段20225)の機能を制御するようにそれぞれ構成することができる。メモリ20x2は、例えばCPU20x1上で実行された場合、例えば本発明の実施例による方法を実施するためのコード手段を記憶するように機能することができる。なお、送信手段20x3及び受信手段20x4を、代わりにそれぞれの統合トランシーバとして提供することもできる。さらに、送信機/受信機を、i)例えば(UE201とソースエンティティ2021の間などの)無線インターフェイスを介して送受信を行うための物理的送信機/受信機として、ii)例えば、(別個のネットワークエンティティとして配置された場合のソースeNB2021とターゲットeNB2022の間などの)PS(パケット交換)ネットワーク内でデータパケットを送信/受信を行うためのルーティングエンティティとして、iii)(例えば、統合ネットワークエンティティとして配置された場合のソースeNB2021とターゲットeNB2022の共有/共通CPU又はメモリなどの場合に)所与の記憶領域に/から情報の書き込み/読み取りを行うための機能として、或いはiv)i)からiii)のいずれかの適当な組み合わせとして実現することもできる。
【0030】
さらに、
図2に示すように、例えばソースeNB2021の送信手段20213は、ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョン(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)の指示(列挙された情報要素など)を受信するステップを実行することができる。次に、例えばターゲットeNB2022の受信手段20224は、ハンドオーバ要求メッセージにおいて、この第1のプロトコルバージョンの指示を受信するステップを実行することができる。
【0031】
例えばターゲットeNB2022の決定手段20225は、この受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022のRRCプロトコルバージョンなど)の指示(RRC指示など)に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージ(ハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内にカプセル化することができるRRC接続再構成メッセージなど)に含まれる、第1のシグナリング方式(デルタシグナリングなど)、及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式(フルシグナリングなど)の一方の使用を指示する情報要素の値(1ビットなど)を決定するステップを実行することができる。
【0032】
さらに、例えばターゲットeNB2022の送信手段20223は、第1及び第2のシグナリング方式(デルタシグナリング又はフルシグナリングなど)の一方の使用を指示する情報要素を含む(RRC接続再構成メッセージを含むことができる)ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するステップを実行することができる。これに応じ、例えばソースeNB2021の受信手段20214は、送信手段20213が行った送信に応答して、第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された第1のシグナリング方式及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含む(例えばRRC接続再構成メッセージを含む)ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するステップを実行することができる。
【0033】
任意に、例えばソースeNB2021の抽出手段20215は、受信したハンドオーバ要求肯定応答メッセージから、情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを抽出するステップを実行することができる。
【0034】
その後、任意に、例えばソースeNB2021の送信手段20213は、上記受信後に、ユーザ装置(UE201など)へハンドオーバ要求肯定応答メッセージ(RRC接続再構成メッセージなど)を送信するステップを実行することができる。
【0035】
最後に、例えばUE201の受信手段2014は、情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信するステップを実行することができる。また、例えばUE201の構成手段2015は、情報要素によって示される第1又は第2のシグナリング方式に従って構成を行うステップを実行することができる。
【0036】
ターゲットeNB2022に関する展開では、決定手段20225を、ハンドオーバ準備中に実行するように構成することができる。さらに、第1のプロトコルバージョンの指示(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)を無線リソース制御コンテナに含め、或いはX2/S1アプリケーションシグナリングプロトコルでシグナリングすることができる。
【0037】
ソースeNB2021及びターゲットeNB2022の両方に関する展開では、第1のシグナリング方式が、無線リソース制御仕様(ハンドオーバ準備情報メッセージなど)で定義された無線リソース制御コンテナを利用することができる。この場合、情報要素を肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョン(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)を第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022のRRCプロトコルバージョンなど)よりも高くすることができる。或いは、第2のシグナリング方式が、X2アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ要求メッセージなど)又はS1アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ必須メッセージなど)で定義されたメッセージを利用することができる。この場合、情報要素を非肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョンを第2のプロトコルバージョンと等しく、又はこれよりも低くすることができる。しかしながら、シグナリング方式に関わらず、ソースeNB2021からターゲットeNB2022へ同じ情報を転送すべきである。さらに、プロトコルバージョンをプロトコルリリースによって構成することもできる。また、情報要素を少なくとも1ビットによって構成することもできる。さらに、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成することができ、或いはハンドオーバ要求肯定応答メッセージが無線リソース制御接続再構成メッセージをカプセル化することができる。さらに、第1のプロトコルを、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成する一方で、第1のプロトコルバージョンの指示を、列挙された情報要素とすることができる。さらに、第2のプロトコルを、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成することができる。最後に、フル構成又はデルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージを、無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成する一方で、無線リソース制御コンテナをハンドオーバ準備情報メッセージによって構成することができる。
【0038】
さらに、上述した送信手段20213、20223、受信手段20214、20224、構成手段2015、抽出手段20215及び決定手段20225、並びにUE101、ソースeNB2021及びターゲットeNB2022の少なくとも1又はそれ以上、或いは実施されるそれぞれの機能を、チップセット、モジュール又はサブアセンブリとして実現することができる。
【0039】
最後に、本発明の実施例は、上述した本発明の実施例によるソースeNB2021、ターゲットeNB2022、及びUE201を含むことができるシステムにも関する。
【0040】
図3に、本発明の実施例による、ハンドオーバのシグナリング方式を決定するためのデータ構造300を示す。
【0041】
図3に示すように、データ構造300は、第1のプロトコルバージョン(例えばハンドオーバ準備中にターゲットeNB2021へシグナリングされたソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)と外部の第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022がサポートするように構成されるRRCプロトコルバージョンなど)に基づいて決定された、第1のシグナリング方式(デルタシグナリングなど)及び第2のシグナリング方式(フルシグナリングなど)の一方の使用を指示する情報要素301を含むことができる。
【0042】
さらに、このデータ構造は、任意のヘッダ302、任意のペイロード部分303、及び任意のトレーラ304を含むことができる。
【0043】
データ構造に関する展開では、データ構造をハンドオーバ要求肯定応答メッセージによって構成することができる。さらに、第1のシグナリング方式では、無線リソース制御仕様(ハンドオーバ準備情報メッセージなど)で定義された無線リソース制御コンテナを利用することができる。この場合、情報要素を肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョン(ソースeNB2021のRRCプロトコルバージョンなど)を第2のプロトコルバージョン(ターゲットeNB2022のRRCプロトコルバージョンなど)よりも高くすることができる。或いは、第2のシグナリング方式が、X2アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ要求メッセージなど)又はS1アプリケーションプロトコル仕様(ハンドオーバ必須メッセージなど)で定義されたメッセージを利用することができる。この場合、情報要素を非肯定的に設定することができる。さらに、この場合、第1のプロトコルバージョンを第2のプロトコルバージョンと等しく、又はこれよりも低くすることができる。しかしながら、シグナリング方式に関わらず、ソースeNB2021からターゲットeNB2022へ同じ情報を転送すべきである。さらに、プロトコルバージョンをプロトコルリリースによって構成することもできる。また、情報要素を少なくとも1ビットによって構成することもできる。さらに、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成することができ、或いはハンドオーバ要求肯定応答メッセージが無線リソース制御接続再構成メッセージをカプセル化することができる。さらに、第1のプロトコルを、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成する一方で、第1のプロトコルバージョンの指示を、列挙された情報要素とすることができる。さらに、第2のプロトコルを、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルによって構成することができる。最後に、フル構成又はデルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージを、無線リソース制御接続再構成メッセージによって構成する一方で、無線リソース制御コンテナをハンドオーバ準備情報メッセージによって構成することができる。
【0044】
この節の以下の詳細に限定されるわけではないが、本発明の実施例を以下のように要約することができる。
例えば、リリース9で新たなチャネル品質インジケータ(CQI)報告パラメータが定義され、UEが、このリリース9のソースeNBにおける新たなCQI報告パラメータで構成されている場合、リリース8のeNBへのハンドオーバ時に、この新たなCQI報告パラメータを解放すべきである。しかしながら、リリース8のeNBは、この機能をサポートしていないので、この機能を解放する手段も有していないし、この機能を使用し続けるUEと正しくやりとりすることもできない。
従って、ソースeNBとターゲットeNBが、例えば異なるプロトコルバージョン又はリリースを使用している場合のハンドオーバ(HO)に対処する方法について検討する。基本的に、本発明の実施例は、ソースeNBで使用されているRRC(無線リソース制御)プロトコルバージョン(リリース)を指示するための機構を提供し、従って、例えばハンドオーバ準備情報メッセージに新たなパラメータを追加することができ、これに基づいて、ターゲットeNBが、HOを正常に終了させるためにフルシグナリング又はデルタシグナリングのいずれが必要かを決定して、これをUEに示すことができるようにするものである。換言すれば、ターゲットeNBがデルタ構成の方法を使用するか、それともフル構成の方法を使用するかを、このインジケータによってUE(ユーザ装置)に伝えることができ、いずれの方法が使用され、又は使用すべきかをターゲットeNBが判断できるようにするために、ハンドオーバ準備中にソースeNBからターゲットeNBへ特定のRRCリリースバージョンをシグナリングすることを意味する。ターゲットeNBのRRCプロトコルバージョンが、ソースeNBが使用しているプロトコルバージョンと等しく、又はこれよりも新しい場合、デルタシグナリングをサポートすることができる。フルシグナリングを使用するには、例えば指示のための1ビットを、例えばリリース8又はそれ以降のRRC接続再構成メッセージに含めることを提案する。従って、「フルシグナリングインジケータ」が「はい」に設定されている場合、UEは、RRC接続再構成メッセージがデルタシグナリングに基づいていないことをはっきりと理解することができる。このフルシグナリングは、ソースeNBのRRCプロトコルリリースが、ターゲットeNBのRRCプロトコルリリースよりも高い場合に必要となり得るので、リリース8以降の「フルシグナリングインジケータ」を有することで問題を解決することができる。
この情報要素は、例えばRRC接続再構成メッセージに含めて、例えばハンドオーバ要求肯定応答メッセージにおいてソースeNBへ送信することができるので、ターゲットeNBは、「フルシグナリングインジケータ」を「はい」に設定すべきかどうかの決定を、例えばHO準備中に行うことができる。
換言すれば、ソースeNBが、ソースeNBのRRCプロトコルのリリースをハンドオーバ準備中にターゲットeNBに指示できるようにすることを提案する。この情報要素は、RRCコンテナに含めることもでき、或いはX2及び/又はS1アプリケーションプロトコルでX2及び/又はS1を介してシグナリングすることもできる。ソースeNBが使用しているRRCプロトコルのリリースをターゲットeNBが知った後であって、このリリースが、ターゲットeNBが使用しているリリースよりも高い場合、又は(例えば、ソースeNBのRRCプロトコルリリースインジケータが、ターゲットeNBがサポートしているものよりも高いという理由で)ターゲットeNBがこのリリースを理解しない場合、ターゲットeNBは、フルシグナリングを使用することができる。ソースeNBのRRCプロトコルリリースが、ターゲットeNBのRRCプロトコルリリースよりも低く、或いはこれに等しい場合、ターゲットeNBは、いわゆるデルタシグナリングを使用することができる。
換言すれば、第1のプロトコルバージョンのシグナリングを、例えばRRCコンテナ又はX1/S1メッセージによって行うことができる。このシグナリング自体は、デルタ又はフルシグナリングに関するものでなくてよい。ソースeNBは、例えばそのRRCプロトコルリリースを、RRCコンテナ(ハンドオーバ準備情報メッセージなど)又はX1/S1メッセージ(ハンドオーバ要求メッセージ/ハンドオーバ必須メッセージ)を介して指示することができる。そして徐々に、RRCコンテナをX1/S2メッセージ内にカプセル化することができる。従って、ハンドオーバコマンドをRRCメッセージとし、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージをX2メッセージとすることができる。ハンドオーバコマンドメッセージは、UEが処理できる形をとることができるので、ハンドオーバコマンドをハンドオーバ要求肯定応答メッセージ内にカプセル化し、ソースeNBが、このハンドオーバコマンドをUEへ送信することができる。最後に、このターゲットeNBにおいて構成され、ソースeNBを介してUEへ送信されるハンドオーバコマンドメッセージに、フル/デルタシグナリングを関連付けることができる。従って、UEがパラメータを正しく構成できるように、この同じメッセージ(すなわち、ハンドオーバコマンドメッセージ)内の1ビットのインジケータを使用することができる。
【0045】
[さらなる実施例]
本明細書で上述したように、本発明では以下の点に留意されたい。
- 回路は、以下の少なくとも1つ又は混合とすることができる。
(a)(純粋なアナログ及び/又はデジタル回路での実装などの)純粋なハードウェア回路の実装、及び
(b)(適用可能な場合)以下のような回路とソフトウェア(及び/又はファームウェア)の組み合わせ
(i)(単複の)プロセッサの組み合わせ、又は
(ii)(単複の)プロセッサ/((単複の)デジタル信号プロセッサを含む)ソフトウェアの一部、上記で定義したような装置に様々な機能を実行させるように協働するソフトウェア及び(1又は複数の)メモリ、及び
(c)ソフトウェア又はファームウェアが物理的に存在しない場合でも動作にソフトウェア及び/又はファームウェアを必要とする(単複の)(マイクロ)プロセッサ又は(a)(単複の)(マイクロ)プロセッサの一部などの回路
- プロセッサは、CPU、演算及び論理ユニット(ALU)、マイクロプロセッサユニット(MPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのいずれの処理ユニットであってもよく、シングルコアプロセッサであっても、デュアルコアプロセッサであっても、又はマルチコアプロセッサであってもよい。
- プログラムは、いずれかのコンピュータプログラム(製品)、コンピュータ可読媒体、(単複の)プロセッサ、(1又は複数の)メモリ、回路、複数の回路、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)及び/又は(単複の)データ構造により、又はこれらの上で具体化することができ、例えばコンパイル/非コンパイルプログラム(ソース)コード、実行可能オブジェクト、(メタ)ファイルのようなものであってもよい。
- アクセス技術は、ユーザ装置がアクセスネットワークに(又は基地局にそれぞれ)アクセスできるようにするいずれの技術であってもよい。WiMAX(ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス)又はWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)、Bluetooth(登録商標)、赤外線などのあらゆる現在の又は将来の技術を使用することができ、これらの技術の大半は、例えば異なる無線スペクトルにおける無線アクセス技術であるが、本発明が意図するアクセス技術は、ケーブルネットワーク又は固定回線のようなIPベースのアクセス技術などのワイヤバウンド技術を示唆することもできる。
- ネットワークは、局エンティティ又はその他のユーザ装置がアクセスネットワークにより提供されるサービスに接続し、及び/又はこれらのサービスを利用できるようにするいずれの機器、ユニット又は手段であってもよく、このようなサービスは、とりわけデータ及び/又は(オーディオ)ビジュアル通信、データダウンロードなどを含む。
- 一般に、本発明は、データパケットでデータを送信し、例えばインターネットプロトコル(IP)に基づくデータパケットベースの送信方式に依拠するネットワーク/ユーザ装置環境で応用することができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他のあらゆる現在又は将来のIP又はモバイルIP(MIP)バージョン、或いはより一般的には、(M)IPv4/6と同様の原理に従うプロトコルも適用可能である。
- ユーザ装置は、システムユーザがアクセスネットワークからのサービスを体験できるようにするいずれの機器、ユニット又は手段であってもよい。
- (機器、装置及び/又はそのモジュールの例として、或いは装置、回路及び/又はそのモジュールを含むエンティティの例として)ソフトウェアコード部分として実現される可能性が高く、ネットワーク要素又は端末においてプロセッサを使用して実行される方法ステップは、ソフトウェアコードに依存するものではなく、これらの方法ステップにより定義される機能が保持される限り、あらゆる既知の又は将来開発されるプログラミング言語を使用して設定することができる。
- 一般に、いずれの方法ステップも、実施される機能の面で本発明の発想を変更することなくソフトウェアとして又はハードウェアによって実現するのに適している。
- 上記で定義した装置、又はそのいずれかの(単複の)モジュール/(単複の)回路においてハードウェア構成要素として実現される可能性が高い方法ステップ及び/又は機器、ユニット、又は手段はハードウェアに依存せず、MOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラMOS)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、ECL(エミッタ結合型論理)、TTL(トランジスタ-トランジスタ論理)などのいずれかの公知の又は将来開発されるハードウェア技術又はこれらのいずれかの雑種を使用して、例えばASIC(特定用途向けIC(集積回路))構成要素、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)構成要素、CPLD(結合プログラムマブル論理回路)構成要素又はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)構成要素を使用して実現することができ、また、ソフトウェア構成要素として実現される可能性が高いあらゆるステップ、及び/又は機器、ユニット又は手段は、代わりに、認証、許可、キーイング及び/又はトラフィック保護などを行うことができるあらゆるセキュリティアーキテクチャに基づくことができる。
- (上記で定義した装置、又はこれらのそれぞれの手段のいずれか1つなどの)機器、ユニット、回路又は手段は、個々の機器、ユニット又は手段として実現することができるが、これは、これらの機器、ユニット、回路又は手段の機能が維持される限り、これらがシステム全体を通じて分散方式で実現されることを除外するものではない。
- 装置は、半導体チップ、チップセット、これらのチップ又はチップセットを含む(ハードウェア)モジュール、又は回路によって表すことができるが、これは、装置、モジュール又は回路の機能が、ハードウェアで実現される代わりに、プロセッサ上における実行/動作のための実行可能ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品などの(ソフトウェア)モジュール内のソフトウェアとして実現される可能性を除外するものではない。
- 例えば、機器は、互いに機能的に連携しているか、又は互いに機能的には独立しているが同じ装置のハウジング内に存在するかにより、1つの装置として、或いは複数の装置の組立品として見なすことができる。
【0046】
本発明の実施例によれば、第1の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を受信するステップと、
前記受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョンの指示に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージに含まれる、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素の値を決定するステップと、
前記第1及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する前記情報要素を含む前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するステップと、
を含む方法により達成される。
【0047】
上記第1の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記決定ステップが、ハンドオーバ準備中に実行される。
【0048】
本発明の実施例によれば、第2の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を送信するステップと、
前記送信ステップに応答して、前記第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するステップと、
を含む方法により達成される。
【0049】
上記第2の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- この方法が、前記受信したハンドオーバ要求肯定応答メッセージから、前記情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを抽出するステップをさらに含み、
- この方法が、前記受信後に、前記ハンドオーバコマンドメッセージをユーザ装置へ送信するステップをさらに含む。
【0050】
上記第1及び第2の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、無線リソース制御コンテナに含まれ、 - 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、X2/S1アプリケーションシグナリングプロトコルでシグナリングされる。
【0051】
本発明の実施例によれば、第3の態様では、この目的が、例えば、
- 外部の第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信するステップと、
前記情報要素によって指示された前記第1及び第2のシグナリング方式の一方に従って構成を行うステップと、
を含む方法により達成される。
【0052】
上記第1から第3の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のシグナリング方式が、フル構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用し、
- 前記情報要素が、肯定的に設定され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンよりも高く、
- 前記第2のシグナリング方式が、縮小構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用し、
- 前記情報要素が、非肯定的に設定され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンに等しく、又はこれよりも低く、
- 前記プロトコルバージョンが、プロトコルリリースにより構成され、
- 前記情報要素が、少なくとも1ビットにより構成され、
- 前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、又はこれをカプセル化し、
- 前記第1のプロトコルが、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、列挙された情報要素であり、
- 前記第2のプロトコルが、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記フル構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記デルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記無線リソース制御コンテナが、ハンドオーバ準備情報メッセージにより構成される。
【0053】
本発明の実施例によれば、第4の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を受信する手段と、
前記受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョンの指示に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージに含まれる、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素の値を決定する手段と、
前記第1及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する前記情報要素を含む前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信する手段と、
を備える装置により達成される。
【0054】
上記第4の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記決定手段が、ハンドオーバ準備中に実行するように構成される。
【0055】
本発明の実施例によれば、第5の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を送信する手段と、
前記送信手段に応答して、前記第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信する手段と、
を備える装置により達成される。
【0056】
上記第5の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記装置が、前記受信したハンドオーバ要求肯定応答メッセージから、前記情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを抽出する手段をさらに備え、
- 前記装置が、前記受信後に、前記ハンドオーバコマンドメッセージをユーザ装置へ送信する手段をさらに備える。
【0057】
上記第4及び第5の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、無線リソース制御コンテナに含まれ、 - 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、X2/S1アプリケーションシグナリングプロトコルでシグナリングされるように構成される。
【0058】
本発明の実施例によれば、第6の態様では、この目的が、例えば、
外部の第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信する手段と、
前記情報要素によって指示された前記第1及び第2のシグナリング方式の一方に従って構成を行う手段と、
を備える装置により達成される。
【0059】
上記第4から第6の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のシグナリング方式が、フル構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用するように構成され、
- 前記情報要素が、肯定的に設定されるように構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンよりも高く、
- 前記第2のシグナリング方式が、縮小構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用するように構成され、
- 前記情報要素が、非肯定的に設定されるように構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンに等しく、又はこれよりも低く、
- 前記プロトコルバージョンが、プロトコルリリースにより構成され、
- 前記情報要素が、少なくとも1ビットにより構成され、
- 前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、又はこれをカプセル化し、
- 前記第1のプロトコルが、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、列挙された情報要素であり、
- 前記第2のプロトコルが、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記フル構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記デルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記無線リソース制御コンテナが、ハンドオーバ準備情報メッセージにより構成され、
- 受信手段、決定手段、送信手段、抽出手段、構成手段及び前記装置の少なくとも1又はそれ以上が、チップセット、モジュール、又はサブアセンブリとして実装される。
【0060】
本発明の実施例によれば、第7の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を受信するように構成された受信機と、
前記受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョンの指示に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージに含まれる、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素の値を決定するように構成された決定器と、
前記第1及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する前記情報要素を含む前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するように構成された送信機と、
を備える装置により達成される。
【0061】
上記第7の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 決定器が、ハンドオーバ準備中に実行するように構成される。
【0062】
本発明の実施例によれば、第8の態様では、この目的が、例えば、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を送信するように構成された送信機と、
前記送信機に応答して、前記第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するように構成された受信機と、
を備える装置により達成される。
【0063】
上記第8の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記装置が、前記受信したハンドオーバ要求肯定応答メッセージから、前記情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを抽出するように構成された抽出器をさらに備え、
- 前記装置が、前記受信後に、前記ハンドオーバコマンドメッセージをユーザ装置へ送信するように構成された送信機をさらに含む。
【0064】
上記第7及び第8の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が無線リソース制御コンテナに含まれ、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、X2/S1アプリケーションシグナリングプロトコルでシグナリングされるように構成される。
【0065】
本発明の実施例によれば、第9の態様では、この目的が、例えば、
外部の第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信するように構成された受信機と、
前記情報要素によって指示された前記第1及び第2のシグナリング方式の一方に従って構成を行うように構成された構成器と、
を備える装置により達成される。
【0066】
上記第7から第9の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記第1のシグナリング方式が、フル構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用するように構成され、
- 前記情報要素が、肯定的に設定されるように構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンよりも高く、
- 前記第2のシグナリング方式が、縮小構成のハンドオーバコマンドメッセージを利用するように構成され、
- 前記情報要素が、非肯定的に設定されるように構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンが、前記第2のプロトコルバージョンに等しく、又はこれよりも低く、
- 前記プロトコルバージョンが、プロトコルリリースにより構成され、
- 前記情報要素が、少なくとも1ビットにより構成され、
- 前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、又はこれをカプセル化し、
- 前記第1のプロトコルが、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、列挙された情報要素であり、
- 前記第2のプロトコルが、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記フル構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記デルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記無線リソース制御コンテナが、ハンドオーバ準備情報メッセージにより構成され、
- 受信機、決定器、抽出器、構成器及び前記装置の少なくとも1又はそれ以上が、チップセット、モジュール、又はサブアセンブリとして実装される。
【0067】
本発明の実施例によれば、第10の態様では、この目的が、例えば、
上記第4又は第7の態様による装置と、
上記第5又は第8の態様による装置と、
上記第6又は第9の態様による装置と、
を備えるシステムにより達成される。
【0068】
本発明の実施例によれば、第11の態様では、この目的が、例えば、処理手段又はモジュール上で実行されたときに請求項1から15のいずれか1項に記載の方法を実行するためのコード手段を含むコンピュータプログラム製品により達成される。
【0069】
本発明の実施例によれば、第12の態様では、この目的が、例えば、処理手段又はモジュール上で実行されたときに、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を受信するステップと、
前記受信した第1のプロトコルバージョン及び第2のプロトコルバージョンの指示に基づいて、送信するハンドオーバ要求肯定応答メッセージに含まれる、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素の値を決定するステップと、
前記第1及び第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する前記情報要素を含む前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージを送信するステップと、
を含む方法を実行するためのコード手段を含むコンピュータプログラムにより達成される。
【0070】
本発明の実施例によれば、第13の態様では、この目的が、例えば、処理手段又はモジュール上で実行されたときに、
ハンドオーバ要求メッセージにおいて、第1のプロトコルバージョンの指示を送信するステップと、
前記送信ステップに応答して、前記第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信するステップと、
含む方法を実行するためのコード手段を含むコンピュータプログラムにより達成される。
【0071】
本発明の実施例によれば、第14の態様では、この目的が、処理手段又はモジュール上で実行されたときに、
外部の第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含むハンドオーバコマンドメッセージを受信するステップと、
前記情報要素によって指示された前記第1及び第2のシグナリング方式の一方に従って構成を行うステップと、
を含む方法を実行するためのコード手段を含むコンピュータプログラムにより達成される。
【0072】
本発明の実施例によれば、第15の態様では、この目的が、例えば、前記第1のプロトコルバージョン及び外部の第2のプロトコルバージョンに基づいて決定された、第1のシグナリング方式及びこの第1のシグナリング方式とは異なる第2のシグナリング方式の一方の使用を指示する情報要素を含む情報要素を含むデータ構造により達成される。
【0073】
上記第15の態様に基づいて定義される本発明の実施例のさらなる改善によれば、
- 前記プロトコルバージョンが、プロトコルリリースにより構成され、
- 前記情報要素が、少なくとも1ビットにより構成され、
- 前記データ構造が、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージにより構成され、
- 前記ハンドオーバ要求肯定応答メッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、又はこれをカプセル化し、
- 前記第1のプロトコルが、ハンドオーバソースエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記第1のプロトコルバージョンの指示が、列挙された情報要素であり、
- 前記第2のプロトコルが、ハンドオーバターゲットエンティティの無線リソース制御プロトコルにより構成され、
- 前記フル構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記デルタ構成のハンドオーバコマンドメッセージが、無線リソース制御接続再構成メッセージにより構成され、
- 前記無線リソース制御コンテナが、ハンドオーバ準備情報メッセージにより構成される。
【0074】
本明細書では、特定の実施形態を参照しながら本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明に様々な修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0075】
201 UE(ユーザ装置)
202 ネットワーク
2021 ソースeNB
2022 ターゲットeNB
S0 ハンドオーバを行うための測定手順及びソースeNBの決定を実行
S1-1 送信
S1-2 受信
S1-3 ハンドオーバ要求肯定応答メッセージからハンドオーバコマンドメッセージ(IEが第1/第2のシグナリング方式の使用を指示)を抽出
S1-4 送信
S2-1 受信
S2-2 第1/第2のシグナリング方式の使用を指示するIEの値[第1及び第2のプロトコルバージョン]を決定
S2-3 送信
S3-1 受信
S3-2 第1/第2のシグナリング方式に従って構成