(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】金属を押出成形するための、単一方向ガイドを有するプラーのシステムを備えたプラント
(51)【国際特許分類】
B21C 35/02 20060101AFI20220118BHJP
【FI】
B21C35/02
(21)【出願番号】P 2020520280
(86)(22)【出願日】2018-10-15
(86)【国際出願番号】 IB2018057968
(87)【国際公開番号】W WO2019073457
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2020-06-05
(31)【優先権主張番号】102017000115517
(32)【優先日】2017-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】510152666
【氏名又は名称】ダニエリ アンド シー.オフィス メカニケ エスピーエー
【氏名又は名称原語表記】DANIELI&C.OFFICINE MECCANICHE SPA
【住所又は居所原語表記】Via Nazionale,41-33042 Buttrio(UD),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】ガッリ アレッサンドロ マリオ
(72)【発明者】
【氏名】メルリーニ マッティア
【審査官】池田 安希子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-124329(JP,U)
【文献】実公昭52-031721(JP,Y2)
【文献】欧州特許第00291734(EP,B1)
【文献】特開平02-299717(JP,A)
【文献】特開平05-261430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21C 35/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属を押出成形するためのプラーのシステム(200)であって、前記システム(200)は
、押出成形プレス(300)から出てくる押出成形プロファイル(P)の端部に係合して把持するように適合された把持手段(221、222)が各々に装備された少なくとも第1のプラー(201)及び第2のプラー(202)を備え、前記システム(200)は第1のガイド(203)及び第2のガイド(204)を備え、ここで、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーは、前記第1(203)及び第2(204)のガイドに沿って移動させることができ、前記第1のガイド(203)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)の両方のプラーの単一の第1の移動方向(T1)における移動のための専用であり、前記第2のガイド(204)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)の両方のプラーの、前記第1の移動方向(T1)とは反対の第2の移動方向(T2)における移動のための専用であり、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーは、前記第1(203)及び第2(204)のガイドに沿って実質的に平行な方向に沿って移動させることができ、前記システムは、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)の両方のプラーを、前記第1のガイド(203)から前記第2のガイド(204)へ及び前記第2のガイド(204)から前記第1のガイド(203)へ位置変更するための手段を備える、システム(200)であって、前記ガイド(203、204)は互いに分離し、
垂直方向に重ならず、両方共に、前記プロファイル(P)がそれに沿って押出成形される押出成形ラインに関して同じ側で底面に固定され
、
前記システムは、前記ガイド(203、204)のうちの1つと整列し、2つのガイド(203、204)のうちの前記1つと、前記プレス(300)との間に挿入される、延長ガイド(270)を備え、前記延長ガイド(270)は、前記プラー(201、202)のうちの1つが、前記プロファイル(P)の第1の押出成形中に、前記プレスに近い位置に到達するように、構成されることを特徴とするシステム(200)。
【請求項2】
前記ガイド(203、204)は、実質的に水平な基準面に関して評価される実質的に同じ高さを有することを特徴とする、請求項1に記載のシステム(200)。
【請求項3】
前記位置変更手段は、前記第1のガイド(203)の第1の端部(210)における第1の位置と、前記第1のガイド(203)の前記第1の端部(210)に隣接する前記第2のガイド(204)の第1の端部(211)における第2の位置と、の間で交互に位置変更させることができる少なくとも第4の位置変更ガイド(209)を備えること、前記第1の位置にある前記第4の位置変更ガイド(209)により、前記第1のガイド(203)及び前記第4の位置変更ガイド(209)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーを、前記第1のガイド(203)に沿って及び前記第4の位置変更ガイド(209)に沿って移動させることができるような実質的に連続的な移動経路を定めること、並びに、前記第2の位置にある前記第4の位置変更ガイド(209)により、前記第2のガイド(204)及び前記第4の位置変更ガイド(209)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーを、前記第2のガイド(204)に沿って及び前記第4の位置変更ガイド(209)に沿って移動させることができるような実質的に連続的な移動経路を定めること、を特徴とする、請求項1又は2に記載のシステム(200)。
【請求項4】
前記位置変更手段は、前記第1のガイド(203)の第2の端部(207)における第1の位置と、前記第1のガイド(203)の前記第2の端部(207)に隣接する前記第2のガイド(204)の端部(208)における第2の位置と、の間で交互に位置変更させることができる第5の位置変更ガイド(206)を備えること、前記第1の位置にある前記第5の位置変更ガイド(206)により、前記第1のガイド(203)及び前記第5の位置変更ガイド(206)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーを、前記第1のガイド(203)に沿って及び前記第5の位置変更ガイド(206)に沿って移動させることができるような実質的に連続的な移動経路を定めること、並びに、前記第2の位置にある前記第5の位置変更ガイド(206)により、前記第2のガイド(204)及び前記第5の位置変更ガイド(206)は、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーを、前記第2のガイド(204)に沿って及び前記第5の位置変更ガイド(206)に沿って移動させることができるような実質的に連続的な移動経路を定めること、を特徴とする、請求項3に記載のシステム(200)。
【請求項5】
前記第4(209)及び第5(206)の位置変更ガイドは、前記第1(203)及び第2(204)のガイドの延長方向とは異なる移動方向に沿った移動により、動かすことができることを特徴とする、請求項3又は4に記載のシステム(200)。
【請求項6】
前記2つの、第1(203)及び第2(204)のガイドの両方は、底面に固定されるように意図され形づくられることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム(200)。
【請求項7】
前記システムは、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーの内の少なくとも1つを、残りの1つ以上のプラーの前記第1(203)及び第2(204)のガイドに沿った移動を妨げないように、停止状態で収容するように意図された第3のパーキングガイド(205)を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム(200)。
【請求項8】
前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーの各々は、メインフレーム又は運び台(231,232)を備えること、並びに、前記少なくとも2つの、第1(201)及び第2(202)のプラーの各々は、前記メインフレーム又は運び台(231,232)に対して前記把持手段(221、222)を動かすための手段を備えることを特徴とする、請求項1~
7のいずれか一項に記載のシステム(200)。
【請求項9】
金属プロファイル(P)を押出成形するためのプラント(100)であって、前記プラント(100)は、押出成形プレス(300)と、前記押出
成形プレス(300)から出てくる押出成形製品(P)を牽引するように動くプラーのシステムと、を備える、プラント(100)であって、前記プラーのシステムは、請求項1~
8のいずれか一項に記載のプラーのシステム(200)であることを特徴とする、プラント(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動く金属物体の分野に属する。具体的には、本発明は、押出成形プレスから出てくる、動く押出成形品の分野に属する。より具体的には、本発明は、例えば、押出成形プレスから出てくる、動く金属プロファイルの分野に属する。詳しく言えば、本発明は、金属プロファイル、例えば、しかし非排他的に、押出成形プレスから出てくる金属プロファイル、を牽引するように動かすためのプラーのシステムに関する。さらに詳しく言えば、本発明は、システムに備えられる、少なくとも2つのプラーを動かすための革新的な解決策によってもたらされる上記の型のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
冶金の分野において、具体的には押出成形プレスにより金属を押出成形する分野において、具体的には押出成形プレスから出てくるプロファイルを牽引するように動かすために使用される、牽引システム又は「プラー」のシステムが知られている。
【0003】
従来技術によるシステムは、各々に、押出成形プレスによって押出成形されるプロファイルの端部に係合して把持するように適合された把持手段が備えられた少なくとも2つのプラーを備え、ここで、両方のプラーは、交互にプレスに近づき及びプレスから離れるように動かす目的に適合された専用のガイドに沿って移動させることができ、ここで、既知の型のシステムの使用方法は、以下のように要約することができる。押出成形プレスにおける第1のプラーにより、前記第1のプラーの把持手段は、押出成形プレスから出てくるプロファイルの端部に係合して把持するように動作する。次に、第1のプラーは、プロファイルに所望の牽引(又は引張り)を及ぼすように、そのガイドに沿って、プレスから離れるように移動され、それにより、プレスからの取出しを促進する。同時に、第2のプラーは、それの、第1のプラーのガイドとは異なるガイドに沿って、押出成形プレスに近づくように移動される。第1のプラーが、そのストロークのプレスから離れた端位置に達すると、把持手段はプロファイルの端部の把持を終えるように動作し、その間に第2のプラーが、そのストロークのプレスに接する端位置に達する。この時点で、第2のプラーの把持手段は、プロファイルの端部に係合して把持するように動作し(プロファイルはその間に都合よく切断される)、第2のプラーはプレスから離れるように動かされ、同時に第1のプラーは再びプレスに近づくように動かされる。従って、このサイクルは、上記に要約された方法に従って、2つのプラーを交替させ続け、ここで、両方のプラーの動作ステップはまた、それぞれ、「引張り」又はアクティブステップ(プレスから離れる)及び「戻り」ステップ(プレスに近づく)のように定められる。
【0004】
特許文献1は、湾曲接続部を通して接続された2つの平行な直線伸長部からなるループガイドを備えるプラーの別のシステムを記載している。押出成形されたプロファイルをプレスから離れるように引き出すプラーは、第1の伸長部に沿って動く。同時に、他方のプラーは、その代わりに、第2の伸長部に沿って走行し、プレスに近づく。湾曲接続部は、ガイドの1つの直線伸長部と他方との間のプラーの移動を可能にする。この移動の原理はまた、特許文献2に記載されている技術的解決策においても提案されている。
【0005】
特許文献3は、1つはプラーをプレスから離れるように動かし、他方はプラーを近づける、2つのガイドが備えられる、さらに別の技術的解決策について記載している。2つのガイドは、重なる位置に配置される。上部又は下部のガイドの内の1つに沿った走行の最後に、対応するプラーは、場合によってプラーを上昇又は下降させる垂直移動システムにより、他方のガイドに移される。
【0006】
しかし、上記で要約したタイプの従来技術によるシステムは、幾つかの欠点及び/又は不利点の悪影響を受け、本発明は、これらを克服するか又は少なくとも最小にすることを目的とする。
【0007】
第1に、従来技術による、「専用ガイド」を有するシステムにおいて、2つのプラーの各々は、「引張り」及び「戻り」の両ステップ中に、即ち、それぞれ、プレスから離れる及びプレスに近づく移動方向の両方において、それらに専用の(常に同じ)ガイドに沿って移動されることに注意すべきである。
【0008】
これは、それぞれ引張り及び戻りステップ中の2つのプラーの間の、相互干渉、具体的にはそれぞれの把持手段の間の干渉、を回避し防ぐように適合された解決策を準備する必要性をもたらす。この場合、最も一般的に実施される解決策によれば、戻りステップ中のプラーの把持手段が、引張りステップ中のプラーとの干渉を避けるために、動かされる(垂直方向及び/又は横方向に移動される)。従って、前記解決策は必然的にコストの増加をもたらし、さらに破損又は摩滅を被る。
【0009】
さらに、再び、最も一般的に実施される解決策によれば、プラーの運び台の構造を簡単にするために、ガイド(レーンとも呼ばれる)が1つは底面に置かれ、1つは適切なブリッジ構造体によって吊るされ、或いは、押出成形ラインの上方で1つが他方の脇に吊るされる。さらに、支持構造体、具体的には、吊るされるガイド(1つのみの場合)のためのもの、及び、2つのガイドに共通(両方が吊るされる場合)のものは、必然的に、2つのガイド又は走行経路の間に振動の伝達をもたらし、押出成形プロファイルの品質に負の影響をもたらす。
【0010】
さらに、構造上の見地から、両方のガイドは、両方のガイド上の2つのプラーが両方共に、引張り及び戻りステップを行うので、必然的に、実質的に同じであるべきである。構造上の見地からとは対照的に、2つのプラーは、上記で要約された相互干渉の問題を回避するために、必然的に、互いに異なるべきである。さらに、プラーの多様性は、それらを不十分に交換可能にし、専用の設計を必要とし、この場合にもコストの必然的な増加を伴う。さらに、1つのみのプラーを各々のガイドに沿って移動させることができるが、この場合は、より多数のプラーを使用することが押出成形プロセスをスピードアップするであろうことの可能性とは対照的である。
【0011】
上記のループガイドを有するプラーのシステムは、各々のプラーを2つの直線伸長部の間で動かすのに必要な接続湾曲部のために、特に嵩高となる不利点を有する。これらの湾曲部は、一方の直線伸長部と他方との間の通過において、プラーの向きの変化を引き起こす。これは、プラーに、ガイド自体を形成する種々の部分に沿った自由移動を可能にするために、ループガイドの周りに広い操作空間を残す必要性を生じる。結局、プラントの取り付け及び管理のコストが増加する。
【0012】
ループガイドを有するシステムの別の欠点は、2つのプラーがそれに沿って同時にスライドする2つの直線伸長部の間の、振動の望ましくない伝達に示される。具体的には、それに沿ってプラーがプロファイルを引き出す伸長部は、プレスに向かって戻るプラーによって発生される振動の影響を受ける。
【0013】
代わりに特許文献3に記載されている技術的解決策を参照すると、最も重要な特徴は、2つのガイドの重なり配置によって必要になる、プラーの垂直移動システムの使用である。そのようなシステムは、2つのガイドの内の一方の端部においてプラーを掴み、それらを、他方のガイドの対応する端部まで、上昇又は下降させることによって動かすように構成される。垂直移動システムの使用は、取り付けコストに悪影響を及ぼし、プラントの管理を著しく複雑にする。
【0014】
同時に、重なりガイド配置は、プラントの複雑さに、特に、適切な支持構造体を必要とする上部ガイドの設置に関して、著しい悪影響を及ぼす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】欧州特許第0291734号
【文献】仏国特許出願公開第1306692号
【文献】特公平02-299717号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従って、本発明の目的は、従来技術による解決策、特に多重接続締結組立体に見られる欠点を克服するか又は最小にすることである。
【0017】
具体的には、本発明の目標又は目的は、構造的に異なるガイド、具体的には構造的に簡単な、及びそれ故に、他のものと比べて低コストで設置でき使用できるように設計される、ガイドの製造及び使用を可能にする解決策を実現することである。
【0018】
さらに、本発明の目的は、設計、生産、設置及び使用コストによる著しい利点を伴う、実質的に同じ、それ故に全てが共通の設計に帰せられるプラーを使用することを可能にする解決策を提供することである。
【0019】
本発明のさらに別の目的は、プラーの互換性を可能にするか又は少なくとも改善し、従って、例えば、故障の場合に交換及びその整備を促進し容易にすることである。
【0020】
本発明の目的の1つはまた、少なくとも2つより多い多数のプラーの使用を可能にし、及びそれ故に、特定のニーズ及び/又は環境に多数のプラーを適合させることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
このために、上記の目的が少なくとも部分的に達成される本発明の一実施形態が以下で説明される。
【0022】
本発明は、上記で要約された事前設定された目的が、各々のガイドが「一方向」タイプであるプラーのシステムによって効果的に達成することができるという一般的考察に基づくものであり、ここで、各々のプラーは、各々のガイドに沿って、単独の移動方向、即ち、プレスに近づくか又はプレスから離れるように動く方向のいずれかに、移動される(押出成形プレスに専用のプラーのシステムの具体的な、しかし非限定的場合において)。上で要約された考察によれば、各々のガイドは、実際的に、プラーの唯一の動作ステップのための専用であり、ここで、所定のガイド上の各々のプラーは、唯一の動作ステップ、従って「引張り」ステップ又は「戻り」ステップのいずれかを行う。
【0023】
既知の技術による解決策において遭遇する不利点、及び、上記で要約された目的、並びに上記を考慮して、本発明により、特に金属を押出成形するためのプラーのシステムが提案される。前記システムは、プロファイル、具体的には押出成形プレスから出てくる押出成形されたプロファイルの端部に係合して把持するように適合された把持手段が各々に装備された、少なくとも第1のプラーと第2のプラーとを備え、前記システムは第1のガイド及び第2のガイドを備え、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第1及び第2のガイドに沿って移動させることができ、前記第1のガイドは、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーの両方の単一の第1の移動方向における移動のための専用であり、前記第2のガイドは、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーの両方の、前記第1の移動方向とは反対の第2の移動方向における移動のための専用である。本発明によれば、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第1及び第2のガイドに沿って、実質的に平行な方向に沿って移動させることができる。さらに、プラーのシステムは、前記少なくとも2つのプラーの両方を、前記第1のガイドから前記第2のガイドへ、及び、前記第2のガイドから前記第1のガイドへ位置変更するための手段を備える。
【0024】
本発明によるプラーのシステムはまた、前記ガイドが互いに分離し、重ならず、両方が、プロファイルがそれに沿って押出成形される、即ち、それに沿って前記プラーの内の1つによって同プロファイルが引き出される、押出成形ラインに関して同じ側で底面に固定されることで特徴付けられる。
【0025】
一実施形態によれば、2つのガイドは、実質的に水平な基準面に対して同じ高さを有する
【0026】
一実施形態によれば、前記システムは、前記プラーの内の少なくとも1つを停止状態で収容し、残りの1つ又はそれ以上のプラーの前記第1及び第2のガイドに沿った移動を妨げないようにすることが意図された第3のパーキングガイドを備える。
【0027】
一実施形態によれば、前記位置変更手段は、前記第1のガイドの第1の端部における第1の位置と、前記第1のガイドの前記第1の端部に隣接する前記第2のガイドの第1の端部における第2の位置と、の間で交互に位置変更することができる少なくとも第4の位置変更ガイドを備え、ここで、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第1の位置にある前記第4の位置変更ガイドにより、前記第1のガイドに沿って及び前記第4の位置変更ガイドに沿って移動させることができ、ここで、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第2の位置にある前記第4の位置変更ガイドにより、前記第2のガイドに沿って及び前記第4の位置変更ガイドに沿って移動させることができる。
【0028】
一実施形態によれば、前記位置変更手段は、前記第1のガイドの第2の端部における第1の位置と、前記第1のガイドの前記第2の端部に隣接する前記第2のガイドの第2の端部における第2の位置と、の間で交互に位置変更することができる少なくとも第5の位置変更ガイドを備え、ここで、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第1の位置にある前記第5の位置変更ガイドにより、前記第1のガイドに沿って及び前記第5の位置変更ガイドに沿って移動させることができ、ここで、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーは、前記第2の位置にある前記第5の位置変更ガイドにより、前記第2のガイドに沿って及び前記第5の位置変更ガイドに沿って移動させることができる。
【0029】
一実施形態によれば、前記第4及び第5の位置変更ガイドは、前記第1及び第2のガイドの延長方向とは異なる移動方向に沿って移動させることができる。
【0030】
一実施形態によれば、前記2つの第1及び第2のガイドの両方は、底面に固定されるように意図され、形づくられる。
【0031】
一実施形態によれば、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーの各々は、メインフレーム又は運び台を備え、ここで、前記少なくとも2つの、第1及び第2のプラーの各々は、前記把持手段を前記メインフレーム又は運び台に対して動かす手段を備える。
【0032】
本発明はまた、金属、具体的には金属プロファイルを押出成形するためのプラントに関し、前記プラントには本発明の実施形態の内の1つによるプラーのシステムが装備される。
【0033】
本発明のさらに別の可能な実施形態は、特許請求の範囲によって定められる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施形態によるプラーのシステムが装備された押出成形プラントの上面図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態によるプラーのシステムの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図中の同じ数字及び参照文字は、同じ要素又は構成要素を識別する。
【0036】
本発明は、金属、具体的には金属プロフィルを押出成形する分野において、特に有利に適用することができ、これが、本発明が以下で、金属プロフィルを押出成形する分野におけるその用途に対する特別な言及によって明らかにされる理由である。さらに、本発明の可能性のある用途は金属プロフィルを押出成形する場合に限定されない。それどころか、本発明は、まさに、一般的に動く物体、具体的には金属物体の分野に有利に適用される。
【0037】
本発明は、以下で、図面に描かれたその実施形態の以下の詳細な説明によって明らかにされる。しかし、さらに、本発明は、以下で説明され図面に描かれる実施形態に限定されない。それどころか、当業者には明白な、以下で説明され図面に描かれる実施形態の全ての変形物が、本発明の範囲に入る。
【0038】
図1中の参照番号100は、本発明の一実施形態による、押出成形プレス300及びプラーのシステム200を包括するプラントを識別する。具体的には、システム200は第1のガイド203及び第2のガイド204を備え、前記第1のガイド203及び第2のガイド204は、互いに平行に、且つ、プロファイルP(
図2)がそれに沿ってプレス300から押出成形される押出成形ライン(又は軸)に隣接して、配置される。プロファイルを支持するための複数のロール250(実質的に知られており、従って、簡潔さのために詳細には説明されない)が押出成形ラインに、従って、第2のガイド204に隣接する位置に、設けられる。
【0039】
ガイド203及び204は物理的且つ機械的に分離し、両方は、互いに独立な方式で、底面に固定される(
図2)。それにより、プラーの移動によって引き起こされる各々のガイドの振動は、他方のガイドに伝わることなく、底面により/底面上に吸収/アンロードされる。
【0040】
即ち、
図1のダイヤグラムに明白に見られるように、2つのガイド203、204は並べて置かれ、上記のライン(又は押出成形軸)に対して同じ側に(即ち、同じ半空間に)配置される。このダイヤグラム中の、文字A及びBは、押出成形軸500によって識別される2つの半空間を識別する。具体的には、2つのガイド203、204は同じ半空間A内に置かれるが、代替的な一実施形態においては、それらは、同じ半空間B内に並べて置かれるように配置することができる。
【0041】
可能な一実施形態によれば、2つのガイド203、204は、実質的に水平な基準面に対して同じ高さを有する。これに関して、実質的に底面レベルにある水平面600に対して評価される2つのガイド203、204の高さHが
図2に示される。代替的な一実施形態において、2つのガイド203、204は、考えられる基準面に対して異なる高さを有することができる。
【0042】
いずれの場合にも、本発明によれば、2つのガイド203、204は垂直方向には重ならない、即ち、一方のガイドは、垂直方向に関して他方のガイドの上に置かれない。
【0043】
以下で詳細に説明される本発明の方法及び/又は特徴によれば、第1のプラー201及び第2のプラー202は、ガイド203及び204に沿って移動させることができる。ガイド203及び204に沿った、並びにさらに別のガイド(以下の説明を参照されたい)に沿ったプラー201及び202の移動は、必ずしも本発明の範囲には入らない実質的に既知の方法によって実現することができる。例えば、プラー201及び202の各々及び/又はそれぞれの運び台(以下の説明を参照されたい)の、遠隔駆動装置及びボード上の個々の駆動装置の両方を備えることができる。例えば、遠隔駆動装置の場合、各々のガイド又は走行経路の一端部において(例えば)底面上に取り付けられたギヤードモータを備えることができ、ここで、プラーは、閉ループ駆動要素、例えばベルト、チェーン、ケーブル又は類似の要素、によって2つの反対方向に引っ張られる。さらに、各々のガイドの両端に、少なくとも1つのプーリ及び場合により駆動要素を引っ張るように適合された要素、即ち、チェーン又はケーブル又はベルト又は類似の要素が存在し、ここで、2つのプーリの内の少なくとも1つは、プラーへの動きの伝達を可能にするために、ギヤードモータに接続される。
【0044】
その代わりに、オンボード駆動装置の場合、ギヤードモータ又はプラー自体と一体的に動くリニアモータを、例えば、各々のプラー上に取り付けることができ、この場合、ガイドに沿ったプラーの直線移動は、ピニオン及びラックシステムにより、又は、ピニオン及び固定チェーンを用いて、又はさらに、少なくとも1つの駆動輪による摩擦によって、達成することができる。ピニオン及びラックシステムの場合、ピニオンはレデューサの上に取り付けられ、同時にラックはガイドに締結される。代わりにチェーンシステムの場合には、チェーンはガイドの端部に締結され、ギヤードモータの軸の上に取り付けられたピニオンによる回転中に係合する。
【0045】
さらに、遠隔及びオンボードタイプの駆動装置の両方の解決策は本発明の特徴に入らず、本発明は、当業者が利用可能な当分野で既知の解決策の中のいずれかの解決策により装備される及び/又はそれと統合されることが可能である。
【0046】
図1に示されるように、第1のガイド203の場合、第1の端部210と、第1の端部とは反対側の第2の端部207と、を識別することができ、同様に、第2のガイド204の場合、第1の端部211と、第1の端部211とは反対側の第2の端部208と、を識別することができる。さらに、参照番号205は、使用様式が以下で詳細に明らかにされるパーキングガイドを識別する。最後に参照番号206は、それぞれガイド203、204の、プレス300とは反対側の端部207及び208に配置される位置変更ガイドを識別し、同時に参照番号209は、それぞれガイド203及び204の端部210及び211に配置されたさらに別の位置変更ガイドを識別する。
【0047】
図1の双方向矢印F2によって示されるように、位置変更ガイド209の特徴は、ガイド203の端部210における第1の位置と、ガイド204の端部211における第2の位置との間で位置変更可能であり、ここで、ガイド209は第1の位置において、ガイド203と共に連続経路を定めて形成し、従って、プラー201及び202はガイド203からガイド209へ移動することができ、逆もまた同様であり、対応する方式で、ガイド209は第2の位置において、ガイド204と共に連続経路を定め、それにより、プラー201及び202はガイド204からガイド209へも、ガイド209からガイド204へも、移動することができる。
【0048】
同様に、
図1の双方向矢印F1によって示されるように、位置変更ガイド206の特徴は、ガイド203の端部207における第1の位置と、ガイド204の端部208における第2の位置との間で位置変更可能であることである。ガイド206は第1の位置において、ガイド203と共に連続経路を定めて形成する。プラー201及び202はガイド203からガイド206へ移動することができ、逆もまた同様である。対応する方式で、ガイド206は、第2の位置において、ガイド204と共に連続経路を定め、それにより、プラー201及び202はガイド204からガイド206へも、ガイド206からガイド204へも、移動することができる。
【0049】
一実施形態によれば、位置変更ガイド206、209の内の少なくとも1つは、対応する第1の位置と対応する第2の位置との間で、実質的に水平な面上で、及び、押出成形ライン500に実質的に直交する横方向に従って起きる移動を通して、動かされる/位置変更される。この横方向は、
図1中で、矢印F1及びF2によって識別される。横方向の移動は、例えば、対応する位置変更ガイドを、それが占めるはずの位置(第1又は第2の)に従って2つの方向に動かすアクチュエータにより達成することができる。
【0050】
図2を参照すると、プラー201及び202は、それぞれのガイド203及び204に固定するための固定手段(詳細には説明されない)を装備されたそれぞれの運び台231及び232を備えることをさらに認識することができる。本発明の範囲内で前記固定手段は、例えば、ガイド203及び204の軌道に係合するロールシステムなどの既知のタイプ(従って、詳細には説明されない)の解決策を含むことができる。さらに、運び台231及び232は、プロファイルP、例えば押出成形プレス300から出てくる押出成形されたプロファイルP、の端部に係合して把持する方式で動作するように適合されたそれぞれの把持手段221及び222を支持するが、この場合もまた、実質的に既知のタイプの様式による。
【0051】
図面に示され、上で説明された本発明の実施形態によるプラーのシステム200の動作及び/又は使用様式は、実質的に以下のように要約することができる。
【0052】
開始配置は、位置変更ガイド209に対して、ガイド204と共に連続経路を定める位置にあるように、及び位置変更ガイド206に対して、ガイド203と共に実質的に連続な経路を定める位置にあるように、プラー201及び202は、それぞれ位置変更ガイド209及び位置変更ガイド206の上に置かれるように、規定する。この時点で、プラー201の把持手段221は(例えば、垂直方向に移動され)、プレス300の外部でプロファイルPの端部に係合し、最終的にプロファイルPの前記端部に係合して把持するように置かれる。次いで、プラー201はプレス300から離れるように(
図1の左から右へ)、従って矢印T2によって示される方向に、移動され、それにより、プレス300によって押出成形されるプロファイルに所望の牽引力を及ぼす。次いで、プラー201は、位置変更ガイド209からガイド204へ動く。プレス300から離れるプラー201の移動の間に、プラー202は、初めに位置変更ガイド206に沿って、次にガイド203に沿って、プレス300へ近づくように、従って矢印T1によって示される方向に移動される。さらに、それぞれ、ガイド204及びガイド203に沿ったプラー201及び202の移動中に、位置変更ガイド209及び206が位置変更され、ガイド209がガイド203の端部210に、ガイド203と共に実質的に連続的な経路を定めるように、配置され、同時に位置変更ガイド206は、ガイド204の端部208に、従って、ガイド204と共に実質的に連続的な経路を定めるように、配置される。
【0053】
ひとたび、プラー201が所定の第1の位置に達すると、プロファイルPは所定の長さLに切断される。そのような長さLは、それに接して把持手段221が係合されるプロファイルの端部と、切断手段の位置との間の距離に対応する。次に、長さLを有するプロファイルPが、プラー201によりロールのシステムに沿って、放出のための所定の第2の位置に至るまで、引き出される。この時点で、把持手段221はプロファイルPの端部から離される。
【0054】
プラー201の前記所定の第2の位置は、ガイド204及びガイド206の両方の上とすることができ、いずれにせよ、前記所定の第2の位置に関わらず、プラー201(既にプロファイルから離されていようと、未だプロファイル自体に係合していようと)は位置変更ガイド206まで移動され、同時にプラー202は、位置変更ガイド209まで移動される。この時点で、ガイド204の端部211における位置変更ガイド209と、ガイド203の端部207におけるガイド206とによるサイクルをやり直すことができ、従って、上記の様式に従って継続することができ、この場合には、プロファイルに牽引力を作用する(従って、引張りステップを行う)のはプラー202であり、プラー201はプレス300に近づくように移動され、それにより戻りステップを行う。
【0055】
従って、2つのガイド203及び204の各々は、2つの「引張り」及び「戻り」ステップの内の1つのみにだけ専用であることが、上記に開示されたことから明白である。これは、プラー201及び202の両方は、ガイド204上で、もっぱら移動方向T2にだけ、プレス300から離れるように移動され、ここで、プラー201及び202は、ガイド203上でもっぱら移動方向T1にだけ、プレス300に近づくように、移動されることを意味する。
【0056】
図1中の参照番号205は、本発明のさらに別の特徴、即ち、停止状態にある1つ又はそれ以上のプラーを収容し、残りのプラーの、引張り及び戻りステップ中の移動を妨げないように適合されたさらに別のガイド(パーキングガイドと呼ばれる)を識別する。
図1の特定の例において、パーキングガイド205はガイド203と同軸に配置され、従って、プラー201又は202は、位置変更ガイド206の防止的位置、具体的にはガイド203の端部207、によってガイド205に移動させることができる。ガイド205は、いずれにせよ、さらにガイド204と同軸に置くことができ、その場合、1つより多くのパーキングガイドをさらに設けることができる。パーキングガイド(1つ又は1つより多くの)は、プラーの保守作業を促進するのを可能にし、その場合、例えば、チェック及び/又は修理するプラーはパーキングガイド上に移動させることができ、さらに、パーキングガイドはまた、例えば、利用及び使用されているプラーの内のプラーの故障の場合に使用される実際にパーキング中のプラーのために、使用することができる。
【0057】
図1中の参照番号270は、ガイド204とプレス300との間に挿入された位置において、ガイド204と整列されたガイド(延長ガイドと呼ばれる)を識別する。延長ガイド270の目的は、第1の押出成形の間に、2つのプラーの内の1つがプレス300に近い位置に到達するのを可能にする。それにより、把持手段221はプロファイルPが形成されるとすぐに、その端部に、即ち、プロファイル自体が出てくるプレス300の取出口に実質的に対応する位置で、係合することができる。
【0058】
従って、図面に示される本発明の実施形態の上記の詳細な説明により、本発明は、従来技術において遭遇した欠点を克服しながら事前設定された物体を得ることを可能にすることが示されている。
【0059】
具体的には、本発明は、各々のガイドが単一の引張り又は戻りステップ専用である、構造的に異なるガイドの設置及び使用に関し、ここで、戻りステップ専用のガイドは構造的により簡単にすること、従って、構造及び設置の見地からも保守の見地からもコストを低くすること、ができる。
【0060】
ガイドに関して、既知のタイプの解決策において起こることとは対照的に、走行経路(ガイド)の間の機械的分割は、実質的に、本発明によって達成され、これは、戻り経路(ガイド203)を走行するプラーによって発生される振動の、往路(ガイド204)を走行するプラーへの伝達を有利に防止する。本質的に、プロファイルPを引き出すプラーは、位置変更ガイド209に向かって戻るプラーの挙動の影響を受けず、押出成形プロファイルPの品質に好都合である。
【0061】
さらに、本発明は、構造的見地から実質的に同じであるか又は少なくとも非常に類似したプラーの設置及び使用を可能にし、プラーの間の相互干渉の問題、及びそれ故に、特に戻りステップ中に把持手段を動かし位置変更するための解決策による少なくとも1つのプラーを設ける必要性が、本発明によって回避される。
【0062】
構造的見地から実質的に同じであるか又は少なくとも非常に類似したプラーはまた、設計に当てられる時間及びエネルギー又はリソースを減らし、運び台の構成要素及び関連する組立体の複雑さを減らし、予備部品を減らすことを可能にし、物流の見地から明らかな利点を有する。
【0063】
本発明によるシステムはまた、2つより多くのプラーの同時使用を可能にし、従って、特に押出成形プロセスにおけるプロファイルの移動をスピードアップする。さらに、本システムは、パーキングガイドによって、パーク中のプラーの保守及び/又は修理を同時にもたらしながら、動き続けることができる。最後に、特定の生産ニーズ及び/又は製造、或いは、他のプラーの内の1つの故障の場合に、簡単な即時モードによる動作に移すことができる、1つ又はそれ以上の逆プラーを準備することができる。再び、1つより多くの押出成形プレスを有する押出成形プラントの場合、如何なる生産ニーズにも適合するように、プラーの同じシステムにより、種々のガイドの内の1つから他へプラーを位置変更することができる。
【0064】
本発明は、図面に示されるその実施形態の前述の詳しい説明によって明らかにされたが、本発明は上記の及び図面に示される実施形態に限定されない。反対に、上記の及び図面に示される実施形態の、当業者には明らかで明白である全ての修正物及び/又は変化物が、本発明の範囲に入る。
【0065】
例えば、期待されるように、プラー、具体的には動作中並びに「パーク中」及び/又は留保中のプラー、の数は、ニーズ及び/又は環境に従って変えることができる。同様に、ニーズ及び/又は環境に従って、位置変更ガイド及び/又はパーキングガイドの数及び位置の両方を変えることができる。さらに、ガイドは底面に固定してもよく、吊るしてもよい。再び、プラーの移動に関して、遠隔及びオンボード駆動装置の両方を備えることができる。最後に、位置変更ガイドを動かすために実施することができる解決策に関して、本発明の範囲内で広範な選択が可能であり、特に抑制されたコストによるシステムの場合には、位置変更ガイドの手動による移動をもたらすこともできる。同じことは位置変更時間に関しても言うことができ、ここで、位置変更ガイドは、特定のニーズ及び/又は環境によって必要とされる時間に従って、位置変更することができる。
【0066】
従って、本発明の範囲は特許請求の範囲によって定められる。