(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-12
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】盗難防止機能を有する物品位置追跡装置
(51)【国際特許分類】
G08B 13/08 20060101AFI20220118BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
G08B13/08 A
G08B21/00 A
(21)【出願番号】P 2020543781
(86)(22)【出願日】2019-02-28
(86)【国際出願番号】 KR2019002417
(87)【国際公開番号】W WO2019168369
(87)【国際公開日】2019-09-06
【審査請求日】2020-08-17
(31)【優先権主張番号】10-2018-0024786
(32)【優先日】2018-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0023789
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504394744
【氏名又は名称】アモセンス・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】AMOSENSE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】(Cheonan the fourth Local Industrial Complex) 19-1 Block, 90, 4sandan 5-gil, jiksan-eup, Seobuk-gu Cheonan-si, Chungcheongnam-do 31040, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ジン ソン
(72)【発明者】
【氏名】ヨ ビョン アン
(72)【発明者】
【氏名】イ サン ヨル
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-098573(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0463938(KR,Y1)
【文献】特開平06-111153(JP,A)
【文献】特開2002-109646(JP,A)
【文献】特開平06-018029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 13/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁場を検出するための磁力感知センサおよび物品の状態情報を検出するための少なくとも一つの状態感知センサを含むセンシング部と、前記センシング部を通じて獲得された情報を外部に送出するための通信モジュールを含むトラッカー本体;
前記トラッカー本体が挿入される挿入空間を備え、前記トラッカー本体を前記物品に固定できるように前記物品に固定設置される函体状のブラケット;および
前記磁力感知センサ側に前記トラッカー本体と前記ブラケットとの分離の有無を検出するための磁場を提供できるように前記挿入空間に配置される永久磁石;を含
み、
前記トラッカー本体は、
上部が開放された収容空間を備えて前記ブラケットに着脱可能に結合される下部カバー;
前記センシング部および前記通信モジュールが実装され、前記収容空間に配置される少なくとも一つの回路基板;
前記収容空間に配置されて前記回路基板と電気的に連結されるバッテリー;
前記下部カバーの開放された上部を覆う上部カバー;および
前記トラッカー本体の全般的な動作を制御するための制御部;を含む、盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項2】
前記通信モジュールは前記磁力感知センサを通じて前記トラッカー本体と前記ブラケットとの分離情報が感知される場合、前記分離情報を外部に送出する、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項3】
前記トラッカー本体は前記磁力感知センサを通じて前記トラッカー本体と前記ブラケットとの分離情報が感知される場合、警報音を発生させる通知部をさらに含む、請求項2に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項4】
前記物品の状態情報は、前記物品の位置情報、前記物品に加えられる外部衝撃の有無についての情報、並びに前記物品周辺の温度情報、湿度情報および気圧情報のうちいずれか一つ以上の情報を含む、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項5】
前記ブラケットは専用分離道具の進入を許容できるように、内面に高さ方向に沿って引き込まれて形成される複数のガイド溝を含む、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項6】
前記複数のガイド溝は前記専用分離道具の進入時、加圧を通じて弾性的な変形が可能なように少なくとも一部が切開形成される、請求項
5に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項7】
前記トラッカー本体は前記専用分離道具の一側が係止されて設置され得るように、周り方向に沿って引き込まれて形成される係止溝を含む、請求項
5に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項8】
前記物品は前記ブラケットを締結するための装着ホールを含み、
前記ブラケットは外部面に外側に突出形成される少なくとも一つの突出部を含み、
前記ブラケットは前記装着ホールに挿入を通じて埋め立てされた後、前記少なくとも一つの突出部を通じて外部への離脱が防止される、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項9】
前記物品は前記ブラケットを締結するための装着ホールを含み、前記ブラケットおよび前記装着ホールは互いに対応するねじ部を通じてねじ結合される、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項10】
前記ブラケットは前記永久磁石を収容するための装着溝を含み、前記装着溝は前記挿入空間の底面から突出形成されるガイド部を通じて規定される、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項11】
前記ブラケットは前記物品との二重固定のための少なくとも一つの締結孔が前記挿入空間の底面に貫通形成される、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【請求項12】
前記トラッカー本体は、前記ブラケットとの結合時に前記磁力感知センサを通じて前記永久磁石の磁力が感知される場合、電源が供給されて駆動される、請求項1に記載の盗難防止機能を有する物品位置追跡装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は盗難防止機能を有する物品位置追跡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
位置追跡装置は、物品に設置されて外部衝撃のような状況が発生する場合、これを周期的に通知してくれる装置である。
【0003】
従来の位置追跡装置は特定物品、一例として、木材のpalletに孔を形成した後、前記孔に挿入してシリコンで孔を埋め立てる方式で設置されるか、接着剤を媒介にpalletの一側に付着した後、カバーを覆うことによって外部への露出を防止する方式で設置された。
【0004】
しかし、従来の位置追跡装置は物品の位置に対する情報のみを周期的に伝送できるだけであって、物品に設置された位置追跡装置自体の盗難防止や不正脱着に対する通知情報を提供することができない。
【0005】
これに伴い、従来の位置追跡装置は盗難の危険性を内包しており、盗難が発生しても盗難の発生時点が分からない問題がある。併せて、位置追跡装置が物品から分離されたり除去される場合、物品を管制するための位置追跡装置本来の機能自体が不可能な問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような問題点を勘案して案出されたもので、物品位置追跡装置の盗難の有無を確認できるだけでなく、物品位置追跡装置自体の盗難を防止できる、盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するために、本発明は磁場を検出するための磁力感知センサおよび物品の状態情報を検出するための少なくとも一つの状態感知センサを含むセンシング部と、前記センシング部を通じて獲得された情報を外部に送出するための通信モジュールを含むトラッカー本体;前記トラッカー本体が挿入される挿入空間を備え、前記トラッカー本体を前記物品に固定できるように前記物品に固定設置される函体状のブラケット;および前記磁力感知センサ側に前記トラッカー本体とブラケットとの分離の有無を検出するための磁場を提供できるように前記挿入空間に配置される永久磁石;を含む盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を提供する。
【0008】
また、前記通信モジュールは前記磁力感知センサを通じて前記トラッカー本体とブラケットとの分離情報が感知される場合、前記分離情報を外部に送出することができる。
【0009】
また、前記トラッカー本体は前記磁力感知センサを通じて前記トラッカー本体とブラケットとの分離情報が感知される場合、警報音を発生させる通知部をさらに含むことができる。
【0010】
また、前記物品の状態情報は前記物品の位置情報、前記物品に加えられる外部衝撃の有無についての情報、並びに前記物品周辺の温度情報、湿度情報および気圧情報のうちいずれか一つ以上の情報を含むことができる。
【0011】
また、前記トラッカー本体は、上部が開放された収容空間を備えて前記ブラケットに着脱可能に結合される下部カバー;前記センシング部および通信モジュールが実装され、前記収容空間に配置される少なくとも一つの回路基板;前記収容空間に配置されて前記回路基板と電気的に連結されるバッテリー;前記下部カバーの開放された上部を覆う上部カバー;および前記トラッカー本体の全般的な動作を制御するための制御部;を含むことができる。
【0012】
また、前記ブラケットは専用分離道具の進入を許容できるように内面に高さ方向に沿って引き込まれて形成される複数のガイド溝を含むことができる。
【0013】
また、前記複数のガイド溝は前記専用分離道具の進入時、加圧を通じて弾性的な変形が可能なように少なくとも一部が切開形成され得る。
【0014】
また、前記トラッカー本体は前記専用分離道具の一側が係止されて設置され得るように、周り方向に沿って引き込まれて形成される係止溝を含むことができる。
【0015】
また、前記物品は前記ブラケットを締結するための装着ホールを含むことができ、前記ブラケットは外部面に外側に突出形成される少なくとも一つの突出部を含むことができ、前記ブラケットは前記装着ホールに挿入を通じて埋め立てされた後、前記少なくとも一つの突出部を通じて外部への離脱が防止され得る。
【0016】
また、前記物品は前記ブラケットを締結するための装着ホールを含み、前記ブラケットおよび装着ホールは互いに対応するねじ部を通じてねじ結合され得る。
【0017】
また、前記ブラケットは前記永久磁石を収容するための装着溝を含むことができ、前記装着溝は前記挿入空間の底面から突出形成されるガイド部を通じて規定され得る。
【0018】
また、前記ブラケットは前記物品との二重固定のための少なくとも一つの締結孔が前記挿入空間の底面に貫通形成され得る。
【0019】
また、前記トラッカー本体は前記ブラケットとの結合時に前記磁力感知センサを通じて前記永久磁石の磁力が感知される場合、電源が供給されて駆動され得る。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、盗難状況に対する情報を伝送し、警報音を発生させて盗難を防止することによって、遠距離でも物品の管制を安全かつ信頼性があるように遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を示した概略図。
【
図4】本発明に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置の主な構成を示したブロック図。
【
図5】
図4でセンシング部の細部構成を示したブロック図。
【
図7】本発明の他の実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を示した概略図。
【
図9】
図7のブラケットを上部および下部から見た図面。
【
図10】本発明のさらに他の実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を示した概略図。
【
図12】本発明のさらに他の実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置を示した概略図。
【
図16】本発明に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置でトラッカー本体をブラケットから分離するのに使われ得る専用分離道具を示した図面。
【
図17】
図16を利用してトラッカー本体をブラケットから分離する過程を示した例示図。
【
図18】
図17で専用分離道具がブラケットの内部に進入した状態を示した部分断面図。
【
図19】本発明の一実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置に適用され得るトラッカー本体の他の形態を示した図面。
【
図21】
図19で端子部、バッテリー、回路基板が結合された状態を下部から見た図面。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同じ参照符号を付加する。
【0023】
本発明の一実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置100、200、300は、
図1、
図7および
図10に図示された通り、トラッカー本体110、ブラケット120、220、320および永久磁石130を含む。
【0024】
このような物品位置追跡装置100、200、300は前記ブラケット120、220、320が物品10の一側に固定設置された状態で、前記トラッカー本体110および永久磁石130が前記ブラケット120、220、320の内部に収容されることによって、前記物品10に固定設置され得る。
【0025】
この時、前記トラッカー本体110は少なくとも一つの状態感知センサを含むことができる。これを通じて、前記トラッカー本体110はブラケット120、220、320を媒介として物品10に固定設置された状態で、前記少なくとも一つの状態感知センサを通じて前記物品10および物品10周囲の多様な情報を獲得することができる。
【0026】
また、前記物品位置追跡装置100、200、300は前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320から分離される場合、これを感知して分離情報を生成し、生成された分離情報を外部に送出することができる。
【0027】
すなわち、前記物品位置追跡装置100、200、320は前記トラッカー本体110が盗難されたりブラケット120、220、320から強制的に分離される場合、これに対する情報を使用者または管理者に通知することができる。
【0028】
これを通じて、前記物品位置追跡装置100、200、300は前記トラッカー本体110の盗難を防止し、常に管理対象である物品10に設置された状態を維持できることによって、前記物品10に対する現在の状況をモニタリングすることができ、前記物品10を持続的に管制することができる。
【0029】
このために、前記トラッカー本体110は前記ブラケット120、220、320から分離されることを感知するための磁力感知センサ116aを含むことができ、前記磁力感知センサ116aを通じて獲得された分離情報を外部に送出するための通信モジュール117を含むことができる。
【0030】
また、前記ブラケット120、220、320は
図2、
図8および
図11に図示された通り、前記永久磁石130およびトラッカー本体110を収容するための挿入空間S2を有する函体の形状で備えられ得る。
【0031】
ここで、前記トラッカー本体110は前記永久磁石130の上部に位置するように前記挿入空間S2に挿入され得る。これを通じて、前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320の締結時に磁力感知センサ116aは永久磁石130から生成される磁場を検出することができる。
【0032】
これに伴い、前記物品位置追跡装置100、200、300が管制対象となる物品10の一側に正常に設置されると、前記トラッカー本体110は磁力感知センサ116aを利用した磁場の検出、前記状態感知センサを利用した物品10および物品10周囲の多様な情報の獲得、前記通信モジュール117を利用した獲得された情報の外部送出をすべて遂行することができる。
【0033】
このような状態で、前記トラッカー本体110が前記ブラケット120、220、320から分離されると、前記磁力感知センサ116aは永久磁石130から発生した磁場を検出できないか、非常に微弱な大きさの磁場を検出することができる。
【0034】
このような場合、前記通信モジュール117は
図4に図示された通り、前記トラッカー本体110に含まれた制御部115の駆動を通じて、前記磁力感知センサ116aで感知された磁場に対する情報を外部に送出することができる。
【0035】
これに伴い、使用者または管理者は前記通信モジュール117から受信された情報に基づいて、前記トラッカー本体110が盗難や予期せずにブラケット120、220、320から分離された状態であることを認知することができる。これを通じて、使用者または管理者は状況に合う適切な措置を速かに取ることができる。
【0036】
一方、前記トラッカー本体110は
図4に図示された通り、外部に警報音を発生させるブザーのような通知部118をさらに含むことができる。このような通知部118は、前記制御部115が前記磁力感知センサ116aから検出された情報に基づいてトラッカー本体110がブラケット120、220、320から分離されたと判断する場合、前記制御部115の駆動を通じて警報音を発生させることができる。
【0037】
これによって、前記物品10を盗んだり、不正な使用のために前記トラッカー本体110を前記ブラケット120、220、320から分離すると、前記通知部118は周囲に警報音を発生させることができる。これを通じて、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は、前記トラッカー本体110を前記ブラケット120、220、320から強制的に分離しようとする試みを事前に遮断することができる。
【0038】
前記トラッカー本体110は前述した通り、ブラケット120、220、320が物品10に固定された状態で前記ブラケット120、220、320側に結合され得る。これを通じて、前記トラッカー本体110は前記物品10に固定された状態で物品10および物品10周囲の状態情報を獲得することができ、獲得された状態情報を通信モジュール117を通じて外部に送出することができる。
【0039】
これを通じて、使用者および管理者は前記トラッカー本体110から伝達された情報に基づいて遠隔地から前記物品10を管制することができる。
【0040】
一例として、前記トラッカー本体110は、前記物品10および物品10周囲の状態情報を検出するための少なくとも一つの状態感知センサを含むセンシング部116と、前記センシング部116を通じて獲得された情報を外部に送出するための通信モジュール117を含むことができる。
【0041】
ここで、前記物品10の状態情報は、物品の位置情報、物品に加えられる外部衝撃の有無についての情報、並びに物品周辺の温度情報、湿度情報および気圧情報のうち一つ以上の情報を含むことができる。
【0042】
非制限的な一例として、前記状態感知センサは
図5に図示された通り、高度センサ116b、温度センサ116c、湿度センサ116d、位置追跡センサ116e、加速度センサ116f、衝撃センサ116g、気圧センサ116hのうち一つ以上を含むことができる。すなわち、前記センシング部116は前記物品10および物品10周囲の状態を獲得するための多様な情報のためのセンサと前述した磁力感知センサ116aを含むことができる。
【0043】
この時、前記トラッカー本体110は前記ブラケット120、220、320と着脱可能に結合され得る。一例として、前記トラッカー本体110は圧入方式を通じて前記ブラケット120、220、320の挿入空間S2に締結されてもよく、ねじ結合方式を通じて前記ブラケット120、220、320の挿入空間S2に締結されてもよい。
【0044】
一例として、前記トラッカー本体110は上部が開放された収容空間S1を備えて前記ブラケット120、220、320に着脱可能に結合される下部カバー111と、前記下部カバー111の開放された上部を覆う上部カバー114および全般的な動作を制御するための制御部115を含むことができ、少なくとも一つの回路基板112および電源供給のためのバッテリー113が前記収容空間S1に配置され得る。
【0045】
この時、前記少なくとも一つの回路基板112は、前記センシング部116を構成する前述した感知センサ116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hと、前記センシング部116を通じて獲得された情報を外部に送出するための通信モジュール117が実装され得る。
【0046】
併せて、前記回路基板112は前記制御部115を構成するMCUのようなチップセットが少なくとも一面に実装され得、前記センシング部116を通じて獲得された情報を保存するメモリ部119が実装されてもよい。
【0047】
これに伴い、前記センシング部116は前記制御部115の駆動を通じて、物品10および物品の周囲の多様な情報とトラッカー本体110およびブラケット120、220、320の分離の有無についての情報を獲得することができる。また、前記通信モジュール117は前記センシング部116を通じて、獲得された情報を外部に送出することができ、前記メモリ部119は前記センシング部116を通じて獲得された情報を保存することができる。
【0048】
一方、前記制御部115は前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320の結合の有無を感知し、前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320が結合されたと判断する場合、前記バッテリー113からトラッカー本体110側に電源を供給することができる。
【0049】
これによって、前記制御部115は前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320に結合された状態または分離された状態に応じて電源の供給を許容したり遮断することによって、前記トラッカー本体110の駆動をオン/オフさせることができる。
【0050】
一例として、前記制御部115は前記磁力感知センサ116aを通じて前記永久磁石130の磁力が所定の大きさ以上の強度で感知される場合、前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320が結合されたと判断し、前記トラッカー本体110側にバッテリー113の電源を供給することができる。
【0051】
具体的な一例として、前記磁力感知センサ116aは公知のホールセンサであり得る。これを通じて、前記制御部115は前記永久磁石130から発生する磁場によるホールセンサでの電圧値の変化量に基づいて、前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320の結合の有無を判断することができる。
【0052】
これに伴い、前記制御部115は前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320側に結合されたと判断される場合、前記バッテリー113からトラッカー本体110側に電源を供給することができる。
【0053】
しかし、前記磁力感知センサ116aの種類をこれに限定するものではなく、前記永久磁石130から発生する磁場に基づいてスイッチの機能を遂行できるものであれば制限なく適用され得る。
【0054】
一方、前記上部カバー114は前記収容空間S1と連通するように形成される少なくとも一つのベントホール114aを含むことができる。このようなベントホール114aは外部の空気が前記収容空間S1側に流入できるようにすることによって、前記回路基板112に実装された温度センサ116cまたは湿度センサ116dが円滑に作動できるようにすることができる。
【0055】
併せて、前記上部カバー114は前記上部カバー114の露出面に形成されたインジケータホール114bを含むことができる。この時、前記上部カバー114の下部側には前記インジケータホール114bと対応する位置にインジケータ用エルイーディー140が配置され得、前記インジケータ用エルイーディー140は前記トラッカー本体110に電源が供給される場合、発光することができる。これを通じて、使用者または作業者は前記インジケータホール114bを通じてインジケータ用エルイーディー140の発光の有無を確認することによって、トラッカー本体110のオン/オフ状態を容易に識別することができる。ここで、前記エルイーディー140は前述した回路基板112の一面に実装され得る。
【0056】
前記ブラケット120、220、320は前述した通り、管制対象である物品10の一側に固定設置され得る。このようなブラケット120、220は前記物品10に固定設置された後、前記物品10から容易に分離されることが防止され得るように、前記物品10に埋め立てされてもよく、前記物品10の一側に固定設置されてもよい。
【0057】
一例として、前記物品10は
図6に図示された通り、一側に内側に引き込まれる装着ホール12が形成され得、前記ブラケット120は前記装着ホール12に全高または全長が完全に収容された状態で装着され得る。ここで、前記物品10はpalletであり得るが、これに限定するものではなく、運搬や携帯が可能なものであれば制限なく適用され得る。
【0058】
この時、前記ブラケット120は前記装着ホール12に圧入方式を通じて挿入され得る。このような場合、前記ブラケット120は
図1~
図3に図示された通り、外部面に外側に突出形成される少なくとも一つの突出部123を含むことができる。これを通じて、前記ブラケット120が前記装着ホール12に圧入されると、前記突出部123は前記装着ホール12の内面と完全に密着した状態を維持することができる。これによって、前記ブラケット120は前記突出部123を通じて前記装着ホール12から容易に分離されたり取り出されることが防止され得る。
【0059】
代案として、前記ブラケット220は
図6に図示された物品10の装着ホール12にねじ結合方式を通じて装着され得る。このために、
図7~
図9に図示された通り、前記ブラケット220の外面にはねじ部124が形成され得、前記装着ホール12の内面には前記ブラケット220の外面に形成されたねじ部124と対応するねじ部が形成され得る。
【0060】
さらに他の代案として、前記ブラケット320は前記物品10の一側にボルト部材のような固定部材を媒介に固定設置され得る。すなわち、前記ブラケット320は
図10および
図11に図示された通り、所定の面積を有する板状の固定板321と前記固定板321から所定の高さで突出形成される中空型の胴体322を含むことができ、前述した挿入空間S2は前記胴体322の中空部であり得る。
【0061】
これに伴い、本実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置300は、前記固定板321が固定部材を媒介に物品10の一側に固定設置され得る。これを通じて、前記ブラケット320は物品10の一面に固定され得、前記トラッカー本体110は前記胴体322に形成された挿入空間S2に締結され得る。
【0062】
一方、前記ブラケット120、220、320は前記永久磁石130を収容するための収容部122を含むことができる。
【0063】
一例として、前記収容部122は
図2、
図3および
図11に図示された通り、前記ブラケット120の底面に一定の深さ引き込まれる装着溝で形成されるか、前記胴体322の底面に一定の深さ引き込まれる装着溝で形成され得、前記装着溝は前記永久磁石130と対応する大きさを有することができる。
【0064】
代案として、前記収容部122は
図9に図示された通り、前記ブラケット220の底面から突出形成されるガイド部を通じて形成され得、前記ガイド部が前記永久磁石130の縁を支持する形態であり得る。
【0065】
一方、前記ブラケット120、220は前記挿入空間S2の底面に貫通形成された少なくとも一つの締結孔121を含むことができる。このような締結孔121側にはねじ部材、ピン、釘などのような別途の固定部材が締結され得る。これを通じて、前記ブラケット120、220は前記装着ホール12に挿入された状態で前記締結孔121を通じて固定部材を媒介に再度固定され得る。
【0066】
これに伴い、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200は前記装着ホール12に装着されたブラケット120、220を取り出すことが非常に難しくなり得る。
【0067】
これによって、前記装着ホール12から物品位置追跡装置100、200全体を強制的に除去するための試みが行われたとしても、ブラケット120、220が固定部材を通じて前記装着ホール12に装着された状態を維持できることによって、物品位置追跡装置100、200が盗難または紛失する危険をさらに減らすことができる。
【0068】
たとえ、前記ブラケット120、220からトラッカー本体110が分離されるとしても、前記ブラケット120、220は装着ホール12に装着された状態を維持できることによって、磁力感知センサ116aを通じてトラッカー本体110とブラケット120、220との分離状態を感知することができる。これを通じて、前述した通り、トラッカー本体110とブラケット120、220との分離情報を通信モジュール117を通じて外部に送出するとともに、通知部118を通じて警報音を放出することによって盗難事故の危険を減らすことができる。
【0069】
一方、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は、前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320に分離され難い形態で締結され得る。すなわち、前記トラッカー本体110は全体のサイズが前記ブラケット120、220、320の挿入空間S2と略類似するサイズを有することができる。
【0070】
これを通じて、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は、前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320に締結されると、ブラケット120、220、320から分離されることが防止され得る。
【0071】
これによって、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は、前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320に締結された状態でトラッカー本体110が分離されることが防止されることによって、トラッカー本体110の盗難を防止することができる。
【0072】
このような場合、前記トラッカー本体110は専用分離道具500を通じて前記ブラケット120、220、320から容易に分離され得る。
【0073】
すなわち、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は専用分離道具500を使う場合にのみ、前記ブラケット120、220、320から前記トラッカー本体110を容易に分離することができる。
【0074】
このために、前記ブラケット120、220、320は
図2、
図8および
図11に図示された通り、専用分離道具500の進入を許容できるように、内面に高さ方向に沿って引き込まれて形成される複数のガイド溝125を含むことができ、前記トラッカー本体110は前記専用分離道具500の一側が係止されて設置され得るように、周り方向に沿って引き込まれて形成される係止溝111aを含むことができる。
【0075】
一例として、前記係止溝111aは前記トラッカー本体110のうち、下部カバー111側に周り方向に沿って引き込まれて形成され得る。
【0076】
このような係止溝111aは前記トラッカー本体110とブラケット120、220、320との分離時に後述する専用分離道具500の折り曲げ片522が締結され得る。
【0077】
すなわち、前記専用分離道具500の折り曲げ片522は
図13および
図14に図示された通り、前記トラッカー本体110がブラケット120、220、320と締結された状態で、前記ブラケット120、220、320に形成されたガイド溝125に沿って挿入空間S2の下部側に移動することができ、前記ガイド溝125に沿って挿入空間S2の下部側に下部に移動した折り曲げ片522は前記係止溝111aに装着され得る。
【0078】
これを通じて、前記折り曲げ片522が前記挿入空間S2から取り出されるように専用分離道具500を引っ張ると、前記トラッカー本体110は前記係止溝111aに装着された折り曲げ片522を通じて外力が印加されることによって、前記ブラケット120、220、320から容易に分離され得る。
【0079】
この時、前記複数のガイド溝125は前記ガイド溝125に沿って進入する折り曲げ片522の進入が容易であるように少なくとも一部が切開形成され得る。
【0080】
これを通じて、前記ガイド溝125の切開された部分126は前記挿入空間S2のガイド溝125に沿って折り曲げ片522が進入する場合、前記折り曲げ片522から印加される加圧力によって弾性的に変形され得る。
【0081】
これによって、前記折り曲げ片522は前記挿入空間S2のガイド溝125に沿って容易に進入することができ、前記係止溝111aと対応する位置に到達し前記係止溝111aに締結され得る。
【0082】
一方、前記専用分離道具500は前述した通り,前記ガイド溝125に沿って進入する折り曲げ片522を含むことができる。
【0083】
一例として、前記専用分離道具500は
図13に図示された通り、胴体部510および複数の脚部520を含むことができ、前記折り曲げ片522は前記脚部520側に形成され得る。
【0084】
ここで、前記胴体部510は使用者が容易に把持できるように形成された取っ手部512を含むことができ、前記複数の脚部520は前記胴体部510の一面から所定の長さで突出するように形成され得る。
【0085】
非制限的な一例として、前記複数の脚部520は所定の面積を有する板状の連結板530から突出され得、前記連結板530および複数の脚部520は一体に形成され得る。このような場合、前記連結板530は前記胴体部510の一面に固定設置され得る。
【0086】
また、前記複数の脚部520は前記連結板530から延びる長さ部521と前記の長さ部521の端部から前記の長さ部521と重なる方向に折り曲げられる折り曲げ片522を含むことができる。
【0087】
このような複数の脚部520は、前記トラッカー本体110が前記ブラケット120、220、320の挿入空間S2に締結された状態で、互いに向き合うトラッカー本体110およびブラケット120、220、320の内面間に形成された隙間に挿入され得、前記折り曲げ片522を含む端部側が前記ブラケット120、220、320に形成されたガイド溝125に沿って進入することができる。
【0088】
これを通じて、前記ガイド溝125は前記折り曲げ片522を含む脚部520の端部側が進入が容易でない場合が発生しても、前記脚部520の端部側との接触を通じて切開された部分126が弾性的に後退して前記折り曲げ片522を含む脚部520の端部側が進入できる空間を確保することができる。
【0089】
これによって、前記折り曲げ片522は前記トラッカー本体110の係止溝111aに容易に締結され得る。このような状態で前記取っ手部512を通じて前記専用分離道具500を引っ張ると、前記トラッカー本体110は前記折り曲げ片522および係止溝111aが締結された状態で外部に取り出され得る。これに伴い、前記トラッカー本体110はブラケット120、220、320から分離され得る。
【0090】
これによって、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は前記トラッカー本体110が前記ブラケット120、220、320から分離が容易でないように装着されても、前記専用分離道具500を利用して前記ブラケット120、220、320からトラッカー本体110を手軽に分離することができる。
【0091】
これを通じて、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300は、前記専用分離道具500を利用してトラッカー本体110をブラケット120、220、320から容易に分離できることによって、前記収容空間S1に配置されたバッテリー113を手軽に取り換えたり、物品10の運送が完了した場合、トラッカー本体110をブラケット120、220、320から容易に除去することができる。
【0092】
図面には複数の脚部520が連結板530から一方向に一定の長さ突出するものとして図示したが、これに限定されず、前記複数の脚部520は前記胴体部510から直接突出形成されてもよい。
【0093】
一方、本発明の一実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置400は、ブラケット420の形状を変更することによってトラッカー本体110がブラケット420から分離されることを根本的に遮断することもできる。
【0094】
具体的には、前記ブラケット420は
図12~
図14に図示された通り、所定の面積を有する板状の固定板321と、前記固定板321から所定の高さで突出形成されて上、下部が開放された中空型の胴体322を含むことができ、前記胴体322の中空部は前記トラッカー本体110を収容するための挿入空間S2であり得る。
【0095】
この時、前記ブラケット420は
図13に図示された通り、胴体322の上縁に沿って内側に突出形成される拘束部323を含むことができ、前記固定板321は
図15に図示された通り、前記物品10の一側にボルト部材のような固定部材を媒介に固定設置され得る。
【0096】
これに伴い、本実施例に係る盗難防止機能を有する物品位置追跡装置400は、前記トラッカー本体110を前記本体332の挿入空間S2に挿入した後、前記固定板321を物品10の一面に固定すると、前記トラッカー本体110の下部面は前記物品10の一面と対面するように配置され得る。また、前記挿入空間S2dに収容されたトラッカー本体110は上縁側が前記拘束部323を通じて拘束され得る。
【0097】
これによって、前記トラッカー本体110は前記拘束部323を通じて、前記胴体322の挿入空間S2から分離されることを物理的に防止することができる。
【0098】
本実施例で、前記トラッカー本体110は前述した実施例と同様に、下部カバー111、回路基板112、バッテリー113、上部カバー114、制御部115、センシング部116、通信モジュール117、通知部118およびメモリ部119をすべて含むことができ、細部的な役割および作動関係は前述した実施例と同じであるため、詳細な説明は省略することにする。
【0099】
また、本実施例の場合、前述した実施例と同様にトラッカー本体110およびブラケット420側に前述した磁力感知センサ116aおよび永久磁石130が備えられてもよいが、前記物品10に装着された状態でブラケット420からトラッカー本体110のみを物理的に分離することが非常に難しい状態であるので、前述した磁力感知センサ116aおよび永久磁石130は省略されてもよい。
【0100】
一方、前述した物品位置追跡装置100、200、300、400はトラッカー本体210が異なる形態で構成されてもよい。
【0101】
すなわち、本発明の一実施例に係る物品位置追跡装置100、200、300、400は、
図1~
図3、
図7~
図15に図示されたトラッカー本体110が
図19および
図20に図示されたトラッカー本体210に代替され得る。
【0102】
具体的には、前記トラッカー本体210は上部が開放された収容空間S1を備えて前記ブラケット120、220、320、420に着脱可能に結合される下部カバー211と、前記下部カバー211の開放された上部を覆う上部カバー214を含むことができ、前記収容空間S1に少なくとも一つの回路基板212および電源供給のためのバッテリー113が配置され得る。
【0103】
また、前記トラッカー本体210は前述したトラッカー本体110と同一の制御部115、センシング部116および通信モジュール117を含むことができる。一例として、本実施例のトラッカー本体210は
図4および
図5に図示された内容がそのまま採用され得る。
【0104】
すなわち、前記少なくとも一つの回路基板212側には、前記センシング部116を構成する感知センサ116a、116b、116c、116d、116e、116f、116g、116hと、前記センシング部116を通じて獲得された情報を外部に送出するための通信モジュール117が実装され得る。
【0105】
併せて、前記回路基板212の少なくとも一面には、前記制御部115を構成するMCUのようなチップセットが実装され得、前記センシング部116を通じて獲得された情報を保存するメモリ部119が実装されてもよい。
【0106】
ここで、前記センシング部116を通じて獲得された情報は、物品の位置情報、物品に加えられる外部衝撃の有無についての情報、並びに物品周辺の温度情報、湿度情報、気圧情報およびトラッカー本体210とブラケット120、220、320、420との分離の有無についての情報のうち一つ以上の情報を含むことができる。
【0107】
これに伴い、前記センシング部116は前記制御部115の駆動を通じて、物品10および物品の周囲の多様な情報とトラッカー本体210およびブラケット120、220、320、420の分離の有無についての情報を獲得することができる。また、前記通信モジュール117は前記センシング部116を通じて獲得された情報を外部に送出することができ、前記メモリ部119は前記センシング部116を通じて獲得された情報を保存することができる。
【0108】
併せて、前記制御部115は前記トラッカー本体210とブラケット120、220、320の結合の有無を感知し、前記トラッカー本体210とブラケット120、220、320が結合されたと判断する場合、前記バッテリー113からトラッカー本体210側に電源を供給することができる。これに対する具体的な作動関係は前述した実施例のトラッカー本体110と同じであるため、詳細な説明は省略することにする。
【0109】
一方、前記上部カバー214は前記収容空間S1と連通するように形成される少なくとも一つのベントホール214aと、インジケータホール214bを含むことができ、前記上部カバー214の下部側には前記インジケータホール214bと対応する位置にインジケータ用エルイーディー140が配置され得る。
【0110】
本実施例で、ベントホール214a、インジケータホール214bおよびインジケータ用エルイーディー140の役割および作動関係は、前述した実施例と同じであるため、詳細な説明は省略することにする。
【0111】
この時、本実施例に係るトラッカー本体210は端子部材213とホルダー部材215をさらに含むことができる。
【0112】
このような端子部材213およびホルダー部材215は前記収容空間S1に配置され得、前記端子部材213は回路基板212の下部に配置され得、前記ホルダー部材215は前記回路基板212の上部側に配置され得る。
【0113】
また、前記端子部材213およびホルダー部材215は
図21に図示された通り、一側が前記回路基板212とそれぞれ締結され得、前記バッテリー113は一面が前記端子部材213と接触するように前記端子部材213および回路基板212の間に配置され得る。
【0114】
ここで、前記端子部材213は前記バッテリー113と回路基板212を電気的に連結させることができ、前記ホルダー部材215は前記上部カバー214を固定することができる。
【0115】
具体的には、前記端子部材213は所定の面積を有する板状の支持板213aと前記支持板213aから一定高さ突出する複数の高さ部213bを含むことができ、前記バッテリー113は前記複数の高さ部213bおよび支持板213aを通じて形成される空間側に配置され得る。
【0116】
この時、前記支持板213aは前記バッテリー113と円滑に接触できるように弾性片213cを含むことができる。このような弾性片213cは前記支持板213aの一部が切開されて形成され得、一端が前記支持板213aに一体で連結されることによって弾性的に変形され得る。
【0117】
これによって、前記バッテリー113は前記弾性片213cを通じて常に接触した状態を維持することができる。
【0118】
また、前記複数の高さ部213bのうち一部は前記回路基板212との締結のための役割を遂行することができ、残りは前記回路基板212と電気的な連結のための役割を遂行することができる。
【0119】
一方、前記ホルダー部材215は下部側が前記回路基板212と結合され得、上部側に前記上部カバー214を固定するための少なくとも一つの締結溝215aが形成され得る。一例として、前記ホルダー部材215は中空型で形成され得、下縁側に形成された少なくとも一つの締結具215bを媒介に前記回路基板212に結合され得、上縁側に前記少なくとも一つの締結溝215aが形成され得る。
【0120】
このような場合、前記上部カバー214は
図20に図示された通り、周り方向に沿って外側に突出する少なくとも一つの締結具214cを含むことができる。
【0121】
これに伴い、前記上部カバー214は前記締結具214cが前記ホルダー部材215に形成された締結溝215a側に挿入され得る。これによって、前記上部カバー214は前記下部カバー211の開放された上部を覆って前記ホルダー部材215に固定され得る。
【0122】
一方、本実施例に係るトラッカー本体210は、前述したトラッカー本体110と同様に、前述した専用分離道具500を利用してブラケット120、220、320から分離され得るように係止溝211aを含むことができる。一例として、前記係止溝211aは下部カバー211の周面に沿って形成され得る。
【0123】
このような係止溝211aは前述した実施例の係止溝111aと役割および作動関係が同じであるため、詳細な説明は省略することにする。
【0124】
図20で未説明符号216は気密性のためのO-リングのようなシーリング部材であり得、217は前述した通信モジュール117を構成するためのアンテナであり得る。
【0125】
前述した物品位置追跡装置100、200、300、400は、盗難防止および着脱の通知が要求される多様な分野に採択され得、安全かつ信頼できる物品遠隔管制システムを構築することができる。
【0126】
また、前記物品位置追跡装置100、200、300、400は前述した通り、トラッカー本体110、210に含まれた多様なセンサを通じて、物品自体の使用環境をモニタリングすることができ、不正な再使用を防止することができる。
【0127】
併せて、前述した説明では、
図1~
図3、
図7~
図15に図示された物品位置追跡装置100、200、300が磁力感知センサ116aおよび永久磁石130を含むものとして説明したが、これに限定されず、前記物品位置追跡装置100、200、300は磁力感知センサ116aおよび永久磁石130が省略されてもよい。
【0128】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案することができ、これも本発明の思想範囲内に含まれるものと解釈されるべきである。