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特許7008359指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-13
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/36 20060101AFI20220118BHJP
   E06B 3/36 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
E06B7/36 Z
E06B7/36 A
E06B7/36 D
E06B3/36
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020130075
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2021139268
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2020-07-31
(31)【優先権主張番号】10-2020-0029121
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520286979
【氏名又は名称】ウッズ エア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヒ スク
(72)【発明者】
【氏名】アン、カン スク
(72)【発明者】
【氏名】キム、テ イル
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジ ウォン
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-041317(JP,A)
【文献】特開2018-040135(JP,A)
【文献】特開2016-176293(JP,A)
【文献】特開2016-191192(JP,A)
【文献】特開2003-184420(JP,A)
【文献】特開2010-116691(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0073382(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1860537(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/36
E06B 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側に離間して垂直方向に形成される垂直フレーム(21)を具備し、前記垂直フレーム(21)の上部と下部に結合する水平フレーム(22)を具備した戸枠(20)と、
前記戸枠(20)の一側の垂直フレーム(21)の内側に結合する結合フレーム(30)と、
一側が前記結合フレーム(30)の後面(31)の上部と下部に結合する複数個のヒンジ(40)と、
一側の側面(51)に前記ヒンジ(40)の他側が結合するドア(50)とを含み、
前記戸枠(20)の垂直フレーム(21)は、前側の内側に突出する突出部(23)を具備し、
前記結合フレーム(30)は、前記突出部(23)に結合し、
前記ドア(50)は、閉めた時に前記一側の側面(51)が、前記垂直フレーム(21)の内側面(24)と対向するように形成されており、
前記結合フレーム(30)と前記ドア(50)前記ヒンジ(40)によって結合されることにより、前記ドア(50)は、開閉の時にも、前記結合フレーム(30)と当接する角部分は隙間が発生しないことを特徴とする指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
【請求項2】
断面が「L」の形状で構成され、前記結合フレーム(30)の前面(32)と一側の側面(33)を覆うように形成されるカバーフレーム(60)を含むことを特徴とする請求項1に記載の指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
【請求項3】
前記結合フレーム(30)の前記一側の側面(33)に結合する前記カバーフレーム(60)の側面(61)は、前記結合フレーム(30)の上部と下部に結合する複数個の前記ヒンジ(40)と対応する位置で切開部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
【請求項4】
前記結合フレーム(30)の後面(31)は、一側から他側へ傾斜するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
【請求項5】
一側が前記結合フレーム(30)の後面(31)に結合し、他側が前記ドア(50)の側面(51)に結合する翼部(71)を具備し、前記翼部(71)の間に形成され、前記ヒンジ(40)が外部に露出されることを防止するための露出防止部(72)を具備したカバー(70)を含むことを特徴とする請求項1に記載の指挟み込み防止機能を具備したドア組立体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指挟み込み防止機能を具備したドアに関し、より詳細には、ドアを開け閉める過程で、戸枠と戸枠の一側に結合するドアの間に隙間が発生しないようにして、戸枠とドアの間に指が挟まれる事故を未然に防止することができる指挟み込み防止機能を具備したドア組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、建物の室内には、建物が事務室や売場と住いの場合には、複数個の部屋が形成されており、これらの区画された空間の出入口には、独立的な空間を形成するためにドアが具備されており、大部分このようなドアは開き戸式で形成される。
【0003】
ここで、開き戸式ドアは、戸枠とドアはヒンジで連結され、ドアを開け閉めする過程で、ヒンジで連結された戸枠とドアとの間が開く構造になっており、このような隙間に指や手の甲が挟まれると、大きな負傷を負い、事故がたくさん発生するのが実情である。
【0004】
このような問題によって、戸枠とドアの間に指が挟まれることを防止するための開き戸式のドア構造が提案されているところ、特許文献1(韓国登録実用新案公報第20-0409893号、(2006年02月21日登録)出入りドア用ドア隙間の手挟み込み防止装置)のドア構造は図1に示すように、ドアとフレームの間にカバーを形成して指が進入することを根本的に防止する技術である。
このような技術によれば、ドアとフレームにそれぞれ延長可能なカバーを取り付け、ドアの開閉によってカバーが伸縮され、指の進入を防止する機能を有する。このようにカバーを利用した技術は一般的であり、付着物によってドアの外観に直接露出されて、ドアのデザインを大きく毀損して実質的にこのような安全道具を選択する人が多くないという短所がある。
【0005】
一方、戸枠とドアの間の隙間が発生しないようにするドア構造が提案されているところ、特許文献2(韓国登録特許公報第10-1630135号、(2016年06月07日登録)外観が綺麗で設置が容易な手挟み込み防止用安全ドア)のドア構造は、図2に示すように壁体(100)に形成された出入口に設置される戸枠(200)と、前記戸枠(200)内側に、一側に開放部(12)が形成された内入空間(11)が形成され、上、下段にはドア(300)の開閉のためのヒンジ部(13)が形成された設置バー(10)と、前記設置バー(10)に形成されたヒンジ部(13)の一側端に装着されて、一側面には開放部(12)を介して内入空間(11)に干渉が発生しないように出入りする曲面部(30)が、形成されたヒンジ装着バー(20)を装着したドア(300)で構成された安全ドアにおいて、前記ヒンジ装着バー(20)の一側面には、溝枠(21)を形成して、前記溝枠(21)の内側底面で固定手段(40)を使用して、ドア(300)にヒンジ装着バー(20)を固定装着し、前記曲面部(30)には、溝枠(21)に嵌合される嵌合突部(32)を形成して、前記嵌合突部(32)が溝枠(21)に挟まれて、この状態から分離されないようにヒンジ装着バー(20)の一側面で固定手段(40)で固定されるように組み立てされることを特徴とする。
【0006】
しかし、前記のようなドア構造は、設置バー(10)にヒンジ部(13)を装着して形成される構造なので、ヒンジ部(13)の破損で交換する時に設置バー(10)全体を交換するという問題がある。また、ヒンジ部(13)を設置バー(10)に結合する時に使用される締結部材(ボルト)が外部に露出しており、外観が綺麗ではないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するために考案されたものとして、本発明の目的は、ドアを開け閉める過程で、戸枠と戸枠の一側に結合するドアの間に隙間が発生しないようにして、戸枠とドアの間に指が挟まれる事故を未然に防止することができるように新しい形態の指挟み込み防止機能を具備したドアを提供することである。
【0008】
特に、戸枠の一側に結合する結合フレームとドアをヒンジを介して結合することによりドアを開け閉める時にも、ドアと結合フレームが当接する角部分に隙間が発生せず、指が挟まれる事故を防止することができるようにする指挟み込み防止機能を具備するドアを提供する。
【0009】
また、結合フレームとドアが当接する角部分にカバーを構成することにより、ヒンジが外部に露出されることなく外観が綺麗に見えるようにする指挟み込み防止機能を具備するドアを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するための、本発明の特徴によれば、両側に離間されて垂直方向に形成される垂直フレーム(21)を具備し、前記垂直フレーム(21)の上部と下部に結合する水平フレーム(22)を具備した戸枠(20)と、
前記戸枠(20)の一側の垂直フレーム(21)の内側に結合する結合フレーム(30)と、
一側が前記結合フレーム(30)の後面(31)の上部と下部に結合する複数個のヒンジ(40)と、
一側の側面(51)に前記ヒンジ(40)の他側が結合するドア(50)を含み、
前記結合フレーム(30)とドア(50)は、前記ヒンジ(40)によって結合することにより、前記ドア(50)は開け閉めする時にも、前記結合フレーム(30)と当接する角部分は、隙間が発生しないことを特徴とする。
【0011】
このような本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで、前記戸枠(20)の垂直フレーム(21)は、前側の内側に突出する突出部(23)を具備し、前記結合フレーム(30)は、前記突出部(23)に結合し、前記ドア(50)は閉める時に、一側の側面(51)が、前記垂直フレーム(21)の内側面(24)と対向するように形成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで、断面が「L」の形状で構成され、前記結合フレーム(30)の前面(32)と一側の側面(33)を覆うように形成されるカバーフレーム(60)を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで、前記結合フレーム(30)の一側の側面(33)に結合する、前記カバーフレーム(60)の側面(61)は、前記結合フレーム(30)の上部と下部に結合する複数個の前記ヒンジ(40)と対応する位置で切開部が形成されることを特徴とする。
【0014】
このような本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドア前記結合フレーム(30)の後面(31)は、一側から他側へ傾斜するように形成されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで、一側が前記結合フレーム(30)の後面(31)に結合し、他側が前記ドア(50)の側面(51)に結合する翼部(71)を具備し、前記翼部(71)の間に形成され、前記ヒンジ(40)が外部に露出されることを防止するための露出防止部(72)を具備したカバー(70)を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで、一側が前記ドア(50)の一側の側面(51)に結合し、他側が前記戸枠(20)の垂直フレーム(21)の内側面(24)と当接するように形成され、前記戸枠(20)の垂直フレーム(21)の内側面(24)と、前記ドア(50)の間の空間が外部に露出されないように後面カバー(80)を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドアによれば、ドアを開け閉めする過程で戸枠と戸枠の一側に結合するドアの間に隙間が発生しないようにし、戸枠とドアの間に指が挟まれる事故を未然に防止することができるという長所がある。
【0018】
特に、戸枠の一側に結合する結合フレームとドアとをヒンジを介して結合することにより、ドアを開け閉めする時にも、ドアと結合フレームが当接する角部分に隙間が発生することなく、指が挟まれる事故を防止することができるという長所がある。
【0019】
また、結合フレームとドアが当接する角部分にカバーを構成することにより、ヒンジが外部に露出されることなく外観が綺麗に見えるようにすることができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来の技術を説明するための図面である。
図2】従来の技術を説明するための図面である。
図3】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアの斜視図である。
図4a】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアの分離斜視図である。
図4b】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアの分離斜視図である。
図5a】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアでドアが閉まった状態の断面図である。
図5b】本発明の好ましい実施例による指挟み込み防止機能を具備したドアでドアが開かれた状態の断面図である。
図6】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアでヒンジが結合フレーム及びドアに設置された状態を示す図面である。
図7a】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで結合フレームの後面が傾斜するように形成されたことを示す図面である。
図7b】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで結合フレームの後面が傾斜するように形成されたことを示す図面である。
図8a】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアでカバーが設置された状態を示す図面である。
図8b】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアでカバーが設置された状態を示す図面である。
図9a】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで後面カバーが設置された状態を示す図面である。
図9b】本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドアで後面カバーが設置された状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して、詳細に説明する。図3図9bにおいて同一の機能を実行する構成要素については、同一の参照番号を記載する。一方、図面の図示及び詳細な説明において、本発明の技術的特徴と直接関連しない要素の具体的な技術的構成及び作用の詳細な説明及び図示は省略し、本発明に係る技術的構成のみを簡単に図示、または説明した。
【0022】
一方、本発明の好ましい実施例の説明で、前側とは、ドア(50)の正面方向側、後側はドア(50)の後面方向側、側面とはドア(50)の両側面の方向側を指称することであり、これは一般的な方向でもある。
【0023】
図3図9bを参照すると、本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドア(10)は、両側に離間され、垂直方向に形成される垂直フレーム(21)を具備し、垂直フレーム(21)の上部と下部に結合する水平フレーム(22)を具備した戸枠(20)と、戸枠(20)の一側の垂直フレーム(21)の内側に結合する結合フレーム(30)と、一側が結合フレーム(30)の後面(31)の上部と下部に結合する複数個のヒンジ(40)と、一側の側面(51)にヒンジ(40)の他側が結合するドア(50)を含み、結合フレーム(30)とドア(50)はヒンジ(40)によって結合することにより、ドア(50)を開け閉める時にも、結合フレーム(30)と当接する角部分は、隙間が発生しないことを特徴とする。
【0024】
戸枠(20)は、壁体に結合し、全体の構成要素を支持するためのフレームに該当するものとして、四角枠の形状で垂直フレーム(21)と水平フレーム(22)で構成される。垂直フレーム(21)は、板形状でお互いに離間され、対向するように形成されるものとして、前側に突出部(23)が垂直方向に形成される。つまり、「L」の形状に構成され、突出部(23)が内側に形成されて互いに対向するように形成される。水平フレーム(22)は、板形状で垂直フレーム(21)の上部と下部に結合するものとして、本発明の好ましい実施例では、垂直フレーム(21)の上部と下部に結合するように形成され、上部にのみ結合することができる。
【0025】
結合フレーム(30)は、断面が四角形状で構成され、戸枠(20)の垂直フレーム(21)の突出部(23)に結合する。このとき、垂直フレーム(21)の中に一側の垂直フレーム(21)の突出部(23)に結合し、突出部(23)の内側、すなわち、互いに対向する方向に結合する。
【0026】
結合フレーム(30)は、側面(33)の上部と下部にボルト(100)が貫通して戸枠(20)の垂直フレーム(21)に結合するように結合ホール(34)が形成され、後面(31)にヒンジ(40)のヒンジ片(41)がボルト(100)によって結合するように結合溝(35)が上部と下部に形成される。
【0027】
本発明の好ましい実施例では、結合フレーム(30)は、戸枠(20)の垂直フレーム(21)に結合する時にボルト(100)によって垂直フレーム(21)に結合するように構成した。これは一実施例であるだけであって、ボルトだけでなく、接着剤などをはじめとして、多様な組合手段を介して結合することができる。
【0028】
一方、結合フレーム(30)は、図7a及び図7bに示すように、後面(31)が一側から他側へ傾斜するように形成される。ここで、傾斜の方向は、ドア(50)側の方向の幅に比べて戸枠(20)の垂直フレーム(21)の方向の幅が狭くなるように形成される。このとき、傾斜角度「θ」は、20°が好ましいものの、必要に応じて多様に形成することができる。
【0029】
このように結合フレーム(30)の後面(31)を傾斜するように形成することにより、ドア(50)を開ける時に、ドア(50)の一側が結合フレーム(30)の後面(31)にぶつかって反動により前側へ復帰され、ドア(50)を開けて出入りするユーザーがぶつかってけがをする事故を防止することができる。
【0030】
一方、結合フレーム(30)の前面(32)と一側の側面(33)には、断面形状が「L」の形状を持つカバーフレーム(60)が結合する。カバーフレーム(60)は、結合フレーム(30)が垂直フレーム(21)に結合の時に使用されるボルト(100)が外部に露出されないように外観を綺麗にするためのものとして、カバーフレーム(60)の側面(61)は、結合フレーム(30)の上部と下部に結合する複数個のヒンジ(40)と対応する位置で切開部が形成される。
【0031】
ヒンジ(40)は、一側が結合フレーム(30)に結合し、他側がドア(50)に結合し、ドア(50)が回転可能にするためのものとして、結合フレーム(30)とドア(50)に形成される結合溝(35、52)にボルト(100)結合するようにヒンジ片(41)を含んで構成される。このようなヒンジ(40)は、複数個で構成され、結合フレーム(30)とドア(50)の上部と下部に結合する。
【0032】
ドア(50)は、ヒンジ(40)に回転可能に結合するものとして、一側の側面(51)にヒンジ(40)のヒンジ片(41)が結合するように結合溝(52)が形成される。このとき、結合溝(52)は、ヒンジ(40)の位置及び個数と対応するように上部と下部に形成される。
【0033】
一方、結合フレーム(30)の結合溝(35)の深さ(d1)とドア(50)の結合溝(52)の深さ(d2)は、図6に示すように、ヒンジ(40)の回転軸(42)の厚さ(d)の1/2に形成され、結合フレーム(30)とドア(50)の角部分に位置されるヒンジ(40)の回転軸(42)の4分の1は、前側へ突出するように形成される。一例として、ヒンジ(40)の回転軸(42)の厚さが12mmであれば、結合フレーム(30)の結合溝(35)の深さとドア(50)の結合溝(52)の深さは6mmで形成する。このように結合フレーム(30)の結合溝(35)とドア(50)の結合溝(52)の深さをヒンジ(40)の回転軸(42)の1/2に形成することは、ドア(50)が回転する時にかからずに円滑に回転できるようにするためである。
【0034】
以上のように本発明に係る指挟み込み防止機能を具備したドア(10)によれば、ドア(50)を開け閉める過程で、戸枠(20)と戸枠(20)の一側に結合するドア(50)との間に隙間が発生しないようにでき、戸枠(20)とドア(50)の間に指が挟まれる事故を未然に防止することができる。
【0035】
特に、戸枠(20)の一側に結合する結合フレーム(30)とドア(50)をヒンジ(40)を介して結合することにより、ドア(50)を開け閉めする時にも、ドア(50)と結合フレーム(30)が当接する角部分に隙間が発生しないため、指が挟まれる事故を防止することができる。
【0036】
一方、本発明の好ましい実施例による指挟み込み防止機能を具備したドア(10)は、図8a及び図8bに示すように、ヒンジ(40)が外部に露出されることを防止するためのカバー(70)を含んで構成される。カバー(70)は、軟質の合成樹脂材で構成され、一側が結合フレーム(30)の後面(31)に結合し、他側がドア(50)の側面(51)に結合する翼部(71)を具備し、翼部(71)の間に形成される。ヒンジ(40)が外部に露出されることを防止するための露出防止部(72)を具備したカバー(70)を含んで構成される。
【0037】
一方、カバー(70)を結合フレーム(30)及びドア(50)に結合する時にヒンジ(40)を結合するための結合溝(35、52)を形成しないことが好ましい。これにより、結合フレーム(30)及びドア(50)は、結合溝(35、52)の深さだけ、断面積が少なく形成される。
【0038】
カバー(70)を結合する時には、結合フレーム(30)の後面(31)とドア(50)の側面(51)に翼部(71)が位置し、ヒンジ(40)のヒンジ片(41)が翼部(71)に密着してボルト(100)によって結合フレーム(30)とドア(50)に結合する。このとき、結合フレーム(30)とドア(50)の角部分には、ヒンジ(40)の回転軸(42)の厚さだけの隙間が発生し、これを防止するために結合フレーム(30)の後面(31)とドア(50)の一側の側面(51)には、仕上げフレーム(73)が垂直になる方向に結合する。
【0039】
このように構成することにより、前側にはカバー(70)によってヒンジ(40)が見えないと同時に、隙間が発生せず、指が挟まれることを防止し、外観が綺麗になる。後側には仕上げフレーム(73)によって、指挟み込みを防止し、外観が綺麗に見えるようにする。また、ドア(50)を閉じる時にハンドル部分が戸枠(20)に近くに来ると、カバー(70)によってドア(50)は一時的に止まる。これにより、ドア(50)のハンドル部分と戸枠(20)との間に指が挟まれる事故を防止することができる。
【0040】
そして、本発明の好ましい実施例に係る指挟み込み防止機能を具備したドア(10)は、図9a及び図9bに示すように、結合フレーム(30)の後面(31)が露出されることを防止するための後面カバー(80)を含んで構成される。後面カバー(80)は、一側がドア(50)の一側の側面(51)に結合し、他側が戸枠(20)の垂直フレーム(21)の内側面(24)と当接するように形成され、戸枠(20)の垂直フレーム(21)の内側面(24)とドア(50)の間の空間が外部に露出されないようにする。このとき、後面カバー(80)は、一側は、ドア(50)の一側の側面(51)に接着剤等を用いて結合し、他側は戸枠(20)の垂直フレーム(21)の内側面(24)と当接して、ドア(50)を開け閉める時に移動可能に形成される。
【0041】
上述のように、結合フレーム(30)とドア(50)が当接する角部分にカバー(70)を構成し、結合フレーム(30)の後面(31)に、後面カバー(80)を構成することにより、前側にはヒンジ(40)が外部に露出されずに、後側には結合フレーム(30)の後面(31)が露出されず、外観が綺麗に見える。
【0042】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を具備した者であれば、多様な変形および均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲によって定められる。
【符号の説明】
【0043】
10:指挟み込み防止機能を具備したドア
20:戸枠
21:垂直フレーム
22:水平フレーム
23:突出部
24:内側面
30:結合フレーム
31:後面
32:前面
33:側面
40:ヒンジ
50:ドア
51:側面
60:カバーフレーム
61:側面
70:カバー
71:翼部
72:露出防止部
80:後面カバー
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b