(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-13
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】多段アキューム装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/84 20060101AFI20220118BHJP
【FI】
B65G47/84 B
(21)【出願番号】P 2018087593
(22)【出願日】2018-04-27
【審査請求日】2021-02-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】嘉屋 考時
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-168048(JP,A)
【文献】特開2008-247529(JP,A)
【文献】特開昭63-154516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送手段により起立状態で搬送される容器を前記搬送手段から受取り、起立状態で把持する把持手段と、
前記把持手段が円周方向に複数個配置され、軸心周りに回転して容器を回転搬送する回転体とを備え、
前記把持手段は、容器を起立状態で把持する把持グリッパが上下方向に複数段にわたって配置された把持グリッパユニットと、前記把持グリッパユニットを昇降させるグリッパ昇降手段とを有し、
前記把持グリッパユニットは、前記搬送手段から容器を受け取るとき、前記把持グリッパが所定の受け取り高さ位置に定められ、前記回転体による回転搬送の間に、前記グリッパ昇降手段により昇降されて、容器を把持していない把持グリッパが前記受け取り高さ位置に定められる
ことを特徴とする多段アキューム装置。
【請求項2】
前記容器は首部に外方へ突出するフランジが形成された樹脂容器であり、
前記搬送手段は、前記容器の底面が載置される支持プレートと、前記容器の上端を上方から押圧する押圧部材とを備え、前記支持プレートと押圧部材によって前記容器を上下方向に挟んで搬送し、
前記把持グリッパは、前記容器のフランジ下方を把持する
ことを特徴とする請求項1に記載の多段アキューム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料製造ラインなどに配置され、容器を一時的に貯留するアキューム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばシュリンクトンネル等のように容器に熱処理を行なう装置を備える飲料製造ラインにおいて、下流側の装置においてトラブルが発生したとき、製造ラインを止めると、熱処理中の容器が不良になってしまう。そこで、このような製造ラインでは、熱処理を行なう装置と下流装置との間にアキュームコンベヤを配置し、熱処理を行なう装置に下流側の装置に異常が発生したことを示す信号が入力されると、容器の供給を停止するとともに、シュリンクトンネル等における熱処理を完了させてから容器をアキュームコンベヤへ払い出している(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4317970号公報
【文献】特許第4639699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アキュームコンベヤのアキューム容量を多くするには、アキュームコンベヤの設置面積を拡大しなければならず、これにより製造ラインが大型化するという問題が生じる。
【0005】
本発明は、シュリンクトンネル等の熱処理を行なう装置を備えた製造ラインに利用可能であり、設置面積を拡大することなく、多量の容器をアキュームすることができる多段アキューム装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る多段アキューム装置は、搬送手段により起立状態で搬送される容器を搬送手段から受取り、起立状態で把持する把持手段と、把持手段が円周方向に複数個配置され、軸心周りに回転して容器を回転搬送する回転体とを備え、把持手段は、容器を起立状態で把持する把持グリッパが上下方向に複数段にわたって配置された把持グリッパユニットと、把持グリッパユニットを昇降させるグリッパ昇降手段とを有し、把持グリッパユニットは、搬送手段から容器を受け取るとき、把持グリッパが所定の受け取り高さ位置に定められ、回転体による回転搬送の間に、グリッパ昇降手段により昇降されて、容器を把持していない把持グリッパが受け取り高さ位置に定められることを特徴としている。
【0007】
容器は首部に外方へ突出するフランジが形成された樹脂容器であり、搬送手段が容器の底面が載置される支持プレートと、容器の上端を上方から押圧する押圧部材とを備え、支持プレートと押圧部材によって容器を上下方向に挟んで搬送し、把持グリッパが容器のフランジ下方を把持するように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シュリンクトンネル等の熱処理を行なう装置を備えた製造ラインに利用可能であり、設置面積を拡大することなく、多量の容器をアキュームすることができる多段アキューム装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態の多段アキューム装置を備えた飲料製造ラインの回転ホイールの配列を示す平面図である。
【
図2】多段アキューム装置に設けられる把持グリッパユニットを示す平面図である。
【
図3】多段アキューム装置と第3回転ホイールまたは第5回転ホイールとの間において容器を受け渡すための構成を示し、一部を断面とする側面図である。
【
図4】多段アキューム装置の各プレートに設けられた把持グリッパを示す平面図である。
【
図5】第3回転ホイールまたは第5回転ホイールにおいて容器を上下方向に挟む構成を示す側面図である。
【
図6】多段アキューム装置の受け渡し区間において容器が最上段の把持グリッパに受け渡される状態を示す側面図である。
【
図7】多段アキューム装置の受け渡し区間において容器が2段目の把持グリッパに受け渡される状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示された実施形態を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である多段アキューム装置10を備えた飲料製造ラインの回転ホイール(搬送手段)の配列を示している。第1回転ホイール11の上流側には、シュリンクトンネル(図示せず)が設けられている。本実施形態において、容器Cは首部に外方へ突出するフランジFが形成された樹脂容器であり(
図8参照)、内容物が充填され口部にキャップが装着された容器Cは、筒状の樹脂フィルムであるラベルが被せられた状態でシュリンクトンネルを通過し、これによりラベルが熱収縮して容器Cの外面に密着する。
【0011】
ラベルが装着された容器は、第1回転ホイール11から第2回転ホイール12に受け渡される。この製造ラインが正常に作動しているとき、第2回転ホイール12に受け渡された容器は、第3~第7回転ホイール13~17の順に受け渡され、下流側の工程へ搬送される。これに対して例えば下流側の工程においてトラブルが発生した場合、上流側では、この製造ラインに対する空の容器の供給が停止されるとともに、シュリンクトンネル内に位置する全ての容器に対する熱処理が行われ、その後、上流側の工程が停止される。この間、第2回転ホイール12まで搬送された容器は、第3回転ホイール13から多段アキューム装置10へ受け渡され、第4回転ホイール14へは受け渡されない。
【0012】
多段アキューム装置10は製造ラインが正常に作動しているときも常時回転しており、後述するように、第3回転ホイール13を介して受け渡される全ての容器をアキュームできる収容能力を備えている。なお、多段アキューム装置10は常時回転させなくてもよく、多段アキューム装置10に単独の駆動モータを配置して、容器をアキュームしない場合は停止させておくとともに、容器をアキュームする場合に回転させる構成としてもよい。また、第1~第7回転ホイール11~17は、製造ラインが正常に作動しているときは常時回転しているが、容器が第3回転ホイール13から多段アキューム装置10に受け渡される間、容器を搬送しない第4~第7回転ホイール14~17は停止させておいてもよい。
【0013】
一方、上記トラブルが解消すると、多段アキューム装置10に貯留されていた容器が第5回転ホイール15を介して第6回転ホイール16へ受け渡され、第7回転ホイール17から下流の工程へ搬送される。多段アキューム装置10が空になるタイミングに合わせて、上流側の全ての工程が再開され、第3回転ホイール13により搬送される容器が第4回転ホイール14へ受け渡されるように切替えられる。
【0014】
なお、
図3を参照して後述するように、第1、3、5、7回転ホイール11、13、15、17は容器を上下方向に挟んで起立状態で搬送する構造を有し、第2、4、6回転ホイール12、14、16と多段アキューム装置10は容器CのフランジFの下方を把持して起立状態で搬送する構造を有する。すなわち容器がこれらの回転ホイールまたは多段アキューム装置との間において受け渡されるとき、上下方向に挟む搬送とフランジFの下方を把持する搬送とが交互に繰り返される。
【0015】
図2、3を参照して、多段アキューム装置10の構成を説明する。多段アキューム装置10は、垂直方向に延びる支持軸20の上端に固定された支持板21と、支持板21の外周縁に固定され、支持軸20に同軸的な筒状壁22とを有する。支持軸20は図示しない駆動モータに連結され、軸心周りに回転する。筒状壁22には、容器Cを把持する把持機構(把持手段)30が設けられる。把持機構30は支持軸20を中心とする円周方向に沿って等間隔毎に複数個配置され、したがって支持軸20と支持板21と筒状壁22は、支持軸20の軸心周りに回転して容器を回転搬送する回転体である。
【0016】
筒状壁22の外周側には垂直方向に延びるボールネジ23が設けられ、ボールネジ23には、ベース24に設けられたナット50(
図4参照)が螺合する。ベース24の下面に固定されて鉛直下方に延びるロッド25には3枚のプレート26が取り付けられ、各プレート26には4つの把持グリッパ27が設けられる。すなわち把持グリッパ27は1本のロッド25に上下方向に3段にわたって配置され、把持グリッパ27は、容器CのフランジFの下方を把持して容器Cを起立状態で把持する。なお、上下方向に配置される把持グリッパ27の高さ方向における間隔は、扱う容器Cの高さよりも広く設定される。
【0017】
ボールネジ23の上端にはサーボモータ28が設けられる。ボールネジ23はサーボモータ28により回転駆動され、これによりベース24すなわち把持グリッパ27が昇降する。したがってベース24とロッド25とプレート26と把持グリッパ27は把持グリッパユニットであり、ボールネジ23とサーボモータ28は把持グリッパユニットを昇降させるグリッパ昇降手段である。
【0018】
支持軸20の外側には、図示しない固定枠に固定された筒状体31が嵌合され、筒状体31の上端には水平方向に延びる支持板32が設けられる。支持板32の先端は筒状壁22よりも外方へ延び、カム33が取付けられる。カム33は
図4を参照して後述するように、平板状を呈し、その外周縁に形成された円弧状のカム面に、把持グリッパ27に連結されたカムフォロア34が係合可能である。またカム33は、第3回転ホイール13に近接した容器Cの受け取り区間および第5回転ホイール15に近接した容器Cの受け渡し区間に設けられ、支持軸20が回転することにより把持グリッパ27がその位置に達すると、カムフォロア34が係合することにより把持グリッパ27が開放する。
【0019】
次に
図3、5を参照して、搬送手段である第3回転ホイール13および第5回転ホイール15が容器Cを支持する構造を説明する。第3回転ホイール13と第5回転ホイール15は同じ構造の容器把持手段を有しており、容器Cの底面が載置される支持プレート40と、支持プレート40に載置された容器Cの上端を上方から押圧する押圧部材41とを備える。支持プレート40は円環状を有し、その軸心周りに回転駆動される。支持プレート40の上方には、支持プレート40に平行な一対の回転プレート42が設けられ、回転プレート42は支持プレート40と一体的に回転する。
【0020】
回転プレート42の外周縁には環状壁43が設けられる。環状壁43にはリンク機構44が取付けられ、リンク機構44には押圧部材41が連結される。押圧部材41は環状壁43の外側に位置し、リンク機構44の環状壁43から内方へ突出した部分にはカムフォロア45が設けられる。リンク機構44は、環状壁43の外壁面に固定されたバネ支持部材46とリンク機構44との間に設けられたバネ47により常時下方に付勢され、これによりカムフォロア45は一対の回転プレート42の間に設けられたカム48に係合する。
【0021】
カム48は、押圧部材41が第2回転ホイール12および多段アキューム装置10の近傍では上方へ揺動し、その他の位置では水平状態に維持されて容器Cの上端を押圧するように成形されている。すなわち容器Cは、第2回転ホイール12に近接した位置では押圧部材41が上方に変位することにより(
図5参照)、第2回転ホイール12から第3回転ホイール13へ受け渡し可能になり、押圧部材41が下方へ変位することにより、支持プレート40と押圧部材41により上下方向に挟まれ、その後、第3回転ホイール13により搬送される。容器Cが多段アキューム装置10に近接すると、押圧部材41が上方へ変位して容器Cは解放され(
図9参照)、多段アキューム装置10に受け渡し可能になる。
【0022】
多段アキューム装置10では、第3回転ホイール13に近接した容器Cの受け取り区間および第5回転ホイール15に近接した容器Cの受け渡し区間にカム33が設けられており、後述するように把持グリッパ27はカム33の作用により開放する。容器Cの受け取り区間において、第3回転ホイール13では押圧部材41が上方へ変位しており、把持グリッパ27が多段アキューム装置10の回転動作によってカム33との係合が外れて閉鎖され、これにより、容器Cのフランジ下方箇所が把持グリッパ27によって把持され(
図3、8参照)、容器Cは多段アキューム装置10に受け渡される。また、容器Cの受け渡し区間において、第5回転ホイール15では押圧部材41が上方へ変位して開放されており、多段アキューム装置10により把持されている容器Cは、多段アキューム装置10の回転動作によって把持グリッパ27がカム33の作用により開放されるとともに、第5回転ホイール15の押圧部材41が下方へ変位することにより、第5回転ホイール15の押圧部材41と支持プレート40に受け渡される。
【0023】
図3、4を参照して、多段アキューム装置10の各プレート26に設けられた把持グリッパ27の構成を説明する。上述したように、ベース24に固定されたロッド25には上下方向に3枚のプレート26が取り付けられ、各プレート26には4つの把持グリッパ27が設けられる。またベース24にはナット50が固定され、ナット50はボールネジ23に螺合する。したがってベース24はボールネジ23に沿って昇降し、4つの把持グリッパ27は一体的に昇降する。
【0024】
各把持グリッパ27は一対のグリッパ片27a、27bを有する。一対のグリッパ片27a、27bは回転軸により枢支され、回転軸に設けられたギヤ51が噛合することにより、相互に連動して開閉する。一方のグリッパ片27aの回転軸には第1および第2レバー52、53が固定される。第1レバー52の先端に設けられたピン54とプレート26に設けられたピン55とはバネ56により連結され、バネ56のバネ力により、グリッパ片27aは常時閉鎖する方向へ付勢される。
【0025】
また第2レバー53の先端にはカムフォロア34が設けられる。カムフォロア34は上述したようにカム33に係合し、これにより把持グリッパ27が開放する。カム33のカム面は
図4に示されるように、回転方向の下流側(図の左側)において多段アキューム装置10の回転軸側へ湾曲しており、この部分にカムフォロア34が達すると、カムフォロア34はカム33から離間し、これにより把持グリッパ27はバネ56のバネ力によって閉鎖する。
【0026】
図4~7を参照して、多段アキューム装置10が容器Cを貯留する作用を説明する。
図6は第3回転ホイール13により搬送される容器Cが多段アキューム装置10の受け取り区間に到達した状態を示し、多段アキューム装置10では、最上段に位置する把持グリッパ27が支持プレート40上に載置された容器Cの首部に対応した受け取り高さ位置に定められている。
【0027】
受け取り区間に到達したとき、容器Cは第3回転ホイール13の支持プレート40と押圧部材41により上下方向に挟まれており、開放した一対のグリッパ片27a、27bの間に位置している。多段アキューム装置10と第3回転ホイール13の回転に伴い、押圧部材41が上方へ移動する(
図5参照)とともに、一対のグリッパ片27a、27bが閉鎖し、容器CのフランジFの下方を把持する。
【0028】
最上段のプレート26に設けられた4つの把持グリッパ27が容器Cを把持した状態になると、ベース24が、支持軸20と支持板21と筒状壁22から構成される回転体の回転搬送の間に、サーボモータ28が駆動されることにより上昇し、2段目のプレート26が受け取り高さ位置に定められる。すなわち、このベース24に関し、最上段の把持グリッパ27が容器Cを把持した状態になると、回転搬送の間にベース24が上昇して、容器Cを把持していない把持グリッパ27が受け取り高さ位置に定められる。
【0029】
したがって、そのベース24が再び受け取り区間に到達すると、
図7に示すように2段目の把持グリッパ27が支持プレート40上に載置された容器Cのフランジ下方箇所に対応した受け取り高さ位置に定められているので、第3回転ホイール13から容器Cを受け取ることができる。また、多段アキューム装置10が容器Cを受け取る動作を行なっている間、容器Cを把持した把持グリッパ27が第5回転ホイール15に近接する受け渡し区間に到達する際には、当該把持グリッパ27とその容器Cとが第5回転ホイール15の押圧部材41や支持プレート40と干渉しない高さに定められて搬送される。
【0030】
多段アキューム装置10から第5回転ホイール15へ容器Cを受け渡す動作は、第3回転ホイール13との間の受け渡し動作とは逆である。すなわち、容器Cを把持した把持グリッパ27が第5回転ホイール15に近接する受け渡し区間において所定の受け渡し高さ位置に定められ、容器Cを把持する把持グリッパ27がカム33と係合することによって容器Cを開放するとともに、第5回転ホイール15の押圧部材41が下方へ変位することによって、容器Cは多段アキューム装置10の把持グリッパ27から第5回転ホイール15の押圧部材41と支持プレート40へと受け渡される。この受け渡し動作の後、その把持グリッパ27が回転移動する間にベース24が昇降し、容器Cを把持している把持グリッパ27が受け渡し高さ位置に定められる。
【0031】
また、多段アキューム装置10が容器Cを受け渡す動作を行なっている間、容器Cを把持した把持グリッパ27が第3回転ホイール13に近接する受け取り区間に到達する際には、当該把持グリッパ27とその容器Cとが第3回転ホイール13の押圧部材41や支持プレート40と干渉しない高さに定められて搬送される。
【0032】
以上のように本実施形態では、円周方向に連続的に配置された多数の把持グリッパ27が上下方向に複数段にわたって配置されているので、設置面積を拡大することなく、多量の容器をアキュームすることが可能になる。
【0033】
なお本実施形態の把持グリッパ27は、第2レバー53の先端に設けたカムフォロア34がカム33に係合することにより把持グリッパ27が開放するように構成されているが、これに替えて、カム33とカムフォロア34を除去し、一対のグリッパ片27a、27bをバネによって常時閉鎖方向に付勢させ、容器Cがバネ力に抗して一対のグリッパ片27a、27bの間に押し込まれ、またバネ力に抗して一対のグリッパ片27a、27bから取外される構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0034】
11~17 回転ホイール(搬送手段)
20 支持軸(回転体)
21 支持板(回転体)
22 筒状壁(回転体)
23 ボールネジ(グリッパ昇降手段)
24 ベース(把持グリッパユニット)
25 ロッド(把持グリッパユニット)
26 プレート(把持グリッパユニット)
27 把持グリッパ(把持グリッパユニット)
28 サーボモータ(グリッパ昇降手段)
30 把持機構(把持手段)
C 容器