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特許7008623印刷回路基板固定子における熱管理のための構造および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-13
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】印刷回路基板固定子における熱管理のための構造および方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 9/22 20060101AFI20220203BHJP
   H05K 1/02 20060101ALN20220203BHJP
【FI】
H02K9/22 Z
H05K1/02 Q
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018517269
(86)(22)【出願日】2016-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-10-25
(86)【国際出願番号】 US2016054704
(87)【国際公開番号】W WO2017059213
(87)【国際公開日】2017-04-06
【審査請求日】2019-08-06
(31)【優先権主張番号】15/199,527
(32)【優先日】2016-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/236,422
(32)【優先日】2015-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/236,407
(32)【優先日】2015-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518109826
【氏名又は名称】イー-サーキット モーターズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ショー, スティーブン ロバート
【審査官】若林 治男
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-517381(JP,A)
【文献】特開2013-074754(JP,A)
【文献】国際公開第2004/073365(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 9/22
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向束モータまたは発電機の固定子としての使用のために構成された平面複合構造(PCS)であって、前記PCSは、
少なくとも1つの誘電層と、
前記少なくとも1つの誘電層上に角度を付けて配列された第1の細長い伝導要素であって、前記第1の細長い伝導要素のそれぞれは、前記少なくとも1つの誘電層と関連付けられた原点からの第1の半径方向距離と、前記原点からの第2の半径方向距離との間で半径方向に延び、前記第2の半径方向距離は、前記第1の半径方向距離より長い、第1の細長い伝導要素と、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導内側端巻きであって、前記伝導内側端巻きのそれぞれは、前記第1の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導内側端巻きと、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導外側端巻きであって、前記伝導外側端巻きのそれぞれは、前記第2の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導外側端巻きと、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された少なくとも1つの第2の細長い伝導要素であって、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素は、前記原点からの第3の半径方向距離と、前記原点からの第4の半径方向距離との間で半径方向に延びる、少なくとも1つの第2の細長い伝導要素と
を備え、
前記第4の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離より長く、
(a)前記第4の半径方向距離が前記第1の半径方向距離より短いことにより、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素が前記固定子の内側エリアに配置され、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素が、開始構造を通して前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも最初の1つに、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素もまた前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに電気的に接続されていることなしに、熱的に接続されていること、または、(b)前記第3の半径方向距離が前記第2の半径方向距離より長いことにより、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素が前記固定子の周縁エリアに配置され、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素が、終端構造を通して前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも最初の1つに、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素もまた前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに電気的に接続されていることなしに、熱的に接続されていることのいずれかである、PCS。
【請求項2】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された少なくとも1つの第3の細長い伝導要素をさらに備え、
前記少なくとも1つの第3の細長い伝導要素は、
前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素のように、前記少なくとも1つの誘電層の反対側上にあり、
前記少なくとも1つの誘電層によって前記少なくとも1つの第3の細長い伝導要素と前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記少なくとも1つの第2の細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項1に記載のPCS。
【請求項3】
前記第3の半径方向距離は、前記第2の半径方向距離より長い、請求項1または請求項2に記載のPCS。
【請求項4】
前記第4の半径方向距離は、前記第1の半径方向距離より短い、請求項1~3のいずれか一項に記載のPCS。
【請求項5】
軸方向束モータまたは発電機の固定子としての使用のために構成された平面複合構造(PCS)であって、前記PCSは、
少なくとも1つの誘電層と、
前記少なくとも1つの誘電層上に角度を付けて配列された第1の細長い伝導要素であって、前記第1の細長い伝導要素のそれぞれは、前記少なくとも1つの誘電層と関連付けられた原点からの第1の半径方向距離と、前記原点からの第2の半径方向距離との間で半径方向に延び、前記第2の半径方向距離は、前記第1の半径方向距離より長く、前記第1の細長い伝導要素のうちの最初の1つは、前記少なくとも1つの誘電層の第1の表面上に配置され、前記第1の細長い伝導要素のうちの第2の1つは、前記第1の表面と反対の前記少なくとも1つの誘電層の第2の表面上に配置されている、第1の細長い伝導要素と、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導内側端巻きであって、前記伝導内側端巻きのそれぞれは、前記第1の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導内側端巻きと、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導外側端巻きであって、前記伝導外側端巻きのそれぞれは、前記第2の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導外側端巻きと、
前記第1の表面上に配置された終端構造であって、前記終端構造の最初の一部は、前記第2の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの最初の1つの最初の一部に接続されている、終端構造と、
前記少なくとも1つの誘電層を通して延びる第1のビアと
を備え、
前記第1のビアは、
前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つの前記最初の一部から角度を付けてオフセットされ、
少なくとも前記終端構造を通して、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つおよび前記第1の細長い伝導要素のうちの前記第2の1つを電気的に相互接続する、PCS。
【請求項6】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置され、かつ前記原点からの第3の半径方向距離と、前記原点からの第4の半径方向距離との間で半径方向に延びる、第1の外側細長い伝導要素をさらに備え、
前記第4の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離より長く、
前記第3の半径方向距離は、前記第2の半径方向距離より長く、
前記第1の外側細長い伝導要素は、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項5に記載のPCS。
【請求項7】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置され、かつ前記第3の半径方向距離と、前記第4の半径方向距離との間で半径方向に延びる、第2の外側細長い伝導要素をさらに備え、
前記第1の外側細長い伝導要素は、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに電気的に接続されず、
前記第2の外側細長い伝導要素は、前記第1の外側細長い伝導要素のように、前記少なくとも1つの誘電層の反対側上にあり、
前記第2の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層によって前記第2の外側細長い伝導要素と前記第1の外側細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記第1の外側細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第2の外側細長い伝導要素は、前記第1のビアを通して前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項6に記載のPCS。
【請求項8】
前記第1のビアは、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つの前記最初の一部から第1の方向に角度を付けてオフセットされ、前記PCSは、前記少なくとも1つの誘電層を通して延びる第2のビアをさらに備え、
前記第2のビアは、
前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つの前記最初の一部から第2の方向に角度を付けてオフセットされ、
少なくとも前記終端構造を通して、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つおよび前記第1の細長い伝導要素のうちの前記第2の1つを電気的に相互接続し、
前記第2の方向は、前記第1の方向の反対である、請求項5に記載のPCS。
【請求項9】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された第1および第2の外側細長い伝導要素をさらに備え、それぞれは、前記原点からの第3の半径方向距離と、前記原点からの第4の半径方向距離との間で半径方向に延び、
前記第4の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離より長く、前記第3の半径方向距離は、前記第2の半径方向距離より長く、
前記第1および第2の外側細長い伝導要素のそれぞれは、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項8に記載のPCS。
【請求項10】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された第3および第4の外側細長い伝導要素をさらに備え、それぞれは、前記第3の半径方向距離と、前記第4の半径方向距離との間で半径方向に延び、
前記第1および第2の外側細長い伝導要素のいずれも、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに電気的に接続されず、
前記第3および第4の外側細長い伝導要素は、前記第1および第2の外側細長い伝導要素のように、前記少なくとも1つの誘電層の反対側上にあり、
前記第3の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層によって前記第3の外側細長い伝導要素と前記第1の外側細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記第1の外側細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第4の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層によって前記第4の外側細長い伝導要素と前記第2の外側細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記第2の外側細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第3の外側細長い伝導要素は、前記第1のビアを通して前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続され、
前記第4の外側細長い伝導要素は、前記第2のビアを通して前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項9に記載のPCS。
【請求項11】
前記第1および第2の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層の同一表面上に配置されている、請求項9または請求項10に記載のPCS。
【請求項12】
軸方向束モータまたは発電機の固定子としての使用のために構成された平面複合構造(PCS)であって、前記PCSは、
少なくとも1つの誘電層と、
前記少なくとも1つの誘電層上に角度を付けて配列された第1の細長い伝導要素であって、前記第1の細長い伝導要素のそれぞれは、前記少なくとも1つの誘電層と関連付けられた原点からの第1の半径方向距離と、前記原点からの第2の半径方向距離との間で半径方向に延び、前記第2の半径方向距離は、前記第1の半径方向距離より長い、第1の細長い伝導要素と、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導内側端巻きであって、前記伝導内側端巻きのそれぞれは、前記第1の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導内側端巻きと、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された伝導外側端巻きであって、前記伝導外側端巻きのそれぞれは、前記第2の半径方向距離で前記第1の細長い伝導要素のうちの少なくとも2つの一部間で接続されている、伝導外側端巻きと、
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された第1および第2の外側細長い伝導要素であって、それぞれは、前記原点からの第3の半径方向距離と、前記原点からの第4の半径方向距離との間で半径方向に延びる、第1および第2の外側細長い伝導要素と
を備え、
前記第4の半径方向距離は、前記第3の半径方向距離より長く、
前記第3の半径方向距離は、前記第2の半径方向距離より長く、
前記第1および第2の外側細長い伝導要素のそれぞれは、前記第1の細長い伝導要素のうちの最初の1つに熱的に接続されている、PCS。
【請求項13】
前記第1および第2の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層の同一表面上に配置されている、請求項12に記載のPCS。
【請求項14】
前記少なくとも1つの誘電層上に配置された第3および第4の外側細長い伝導要素をさらに備え、それぞれは、前記第3の半径方向距離と、前記第4の半径方向距離との間で半径方向に延び、
前記第1および第2の外側細長い伝導要素のいずれも、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに電気的に接続されず、
前記第3および第4の外側細長い伝導要素は、前記第1および第2の外側細長い伝導要素のように、前記少なくとも1つの誘電層の反対側上にあり、
前記第3の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層によって前記第3の外側細長い伝導要素と前記第1の外側細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記第1の外側細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第4の外側細長い伝導要素は、前記少なくとも1つの誘電層によって前記第4の外側細長い伝導要素と前記第2の外側細長い伝導要素との間の熱接続を確立するために、前記第2の外側細長い伝導要素の長さの少なくとも一部に沿って延び、
前記第3の外側細長い伝導要素は、第1のビアを通して前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続され、
前記第4の外側細長い伝導要素は、第2のビアを通して前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つに熱的に接続されている、請求項12または13に記載のPCS。
【請求項15】
前記第1および第2の外側細長い伝導要素のうちの少なくとも1つは、前記第1の細長い伝導要素のうちの前記最初の1つから角度を付けてオフセットされている、請求項12~14のいずれか一項に記載のPCS。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本開示は、米国仮特許出願第62/236,407号(2015年10月2日出願、Steven R.Shaw、名称「STRUCTURES TO REDUCE LOSSES IN PRINTED CIRCUIT BOARD WINDINGS」)および米国仮特許出願第62/236,422号(2015年10月2日出願、Steven R.Shaw、名称「STRUCTURES FOR THERMAL MANAGEMENT IN PRINTED CIRCUIT BOARD STATORS」)に関連し、両出願に対する優先権を主張し、それらの内容は、あらゆる目的のためにそれらの全体において参照により本明細書に引用される。
【0002】
(開示の範囲)
本明細書に説明される実施形態は、概して、印刷回路基板デバイスにおける熱管理の分野に関する。より具体的には、本明細書に開示されるような実施形態は、電気モータおよび発電機のための印刷回路基板上に作製される固定子における熱管理の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
印刷回路基板(PCB)内の電気導線を通した高電流を取り扱う現在の電気モータおよび他の電気デバイスは、PCBにおける大量の熱消散から生じる複数の問題に直面している。問題のいくつかは、基板の反りを含み、それは、モータおよび発電機の回転子に関する機械的故障および破壊的機械的障害につながる。さらに、PCB内の高温勾配は、基板内の電気導線または誘電材料の剥離もしくは局所的故障等、PCBの構造損傷につながり得る。印刷回路基板機械の空隙内で典型的に使用される希土類磁石も、温度に敏感である。磁石温度が、規定された値を超える場合、磁石は、劣化し、それらの磁場を喪失し得る。
【0004】
本開示に説明される特徴(すなわち、最新技術)を伴わずに構築された印刷回路基板電気機械は、種々の方略を採用して、熱を管理する。集合的に、これらの方略は、基本的印刷回路基板固定子設計の商業的魅力および市場性を限定する。これらの方略は、a)機械構造がヒートシンクとしての役割を果たすように、所望の機械的動作部分と比較して機械を大型化すること、b)機械を能動的に冷却すること、c)回転子と固定子との間により大きい空隙等の効率低下特徴を導入すること、d)機械を断続使用用途に限定すること、および/または、e)機械に温度感知コントローラを装備することを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の実施形態では、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合構造(PCS)を含み、PCSは、少なくとも部分的に、中心原点と、周縁とによって特徴付けられる。固定子は、PCSの中心原点から周縁に向かって距離rまで半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置される複数の第1の伝導要素であって、各第1の伝導要素は、好ましい終端構造内で終端されている、第1の伝導要素と、PCSの中心原点からの半径rから周縁に向かって半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置されている複数の第2の伝導要素とも含み得る。さらに、いくつかの実施形態によると、第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、接続構成に従って、好ましい終端構造において第2の伝導要素のうちの少なくとも1つに接続される。
【0006】
第2の実施形態では、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、少なくとも1つの伝導層とを備えているPCSを含み、PCSは、少なくとも部分的に、中心原点と、周縁とによって特徴付けられる。固定子は、中心原点からの開始半径rからPCSの周縁に向かって半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置される複数の第1の伝導要素であって、各第1の伝導要素は、好ましい開始構造において始まる第1の伝導要素も含み得る。さらに、固定子は、中心原点からの半径r-1からPCSの中心原点に向かって半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置されている複数の第2の伝導要素を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、接続構成に従って、好ましい開始構造において第2の伝導要素のうちの少なくとも1つに接続される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
固定子であって、前記固定子は、
少なくとも1つの誘電層および複数の伝導層を備えている平面複合構造(PCS)であって、前記PCSは、中心原点および周縁によって少なくとも部分的に特徴付けられている、PCSと、
前記PCSの前記中心原点から前記周縁に向かって距離r まで半径方向に延びている複数の第1の伝導要素であって、前記複数の第1の伝導要素は、前記PCS上に角度を付けて配置され、各第1の伝導要素は、好ましい終端構造内で終端されている、複数の第1の伝導要素と、
前記PCSの前記周縁に向かって前記中心原点からの半径r から半径方向に延びている複数の第2の伝導要素であって、前記複数の第2の伝導要素は、前記PCS上に角度を付けて配置されている、複数の第2の伝導要素と
を備え、
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、接続構成に従って、前記好ましい終端構造において前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つに接続されている、固定子。
(項目2)
<r である、項目1に記載の固定子。
(項目3)
=r である、項目1に記載の固定子。
(項目4)
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、銅、炭素、または任意の他の導電性材料を含む、項目1に記載の固定子。
(項目5)
前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つは、銅、炭素、または任意の他の熱伝導性材料を含む、項目1に記載の固定子。
(項目6)
前記好ましい終端構造は、ハンマーヘッド構成を含む、項目1に記載の固定子。
(項目7)
前記接続構成は、熱接続を備えている、項目1に記載の固定子。
(項目8)
前記接続構成は、電気接続を備えている、項目1に記載の固定子。
(項目9)
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つおよび前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つは、異なる伝導層上に位置している、項目1に記載の固定子。
(項目10)
前記接続構成は、熱接続を備えている、項目9に記載の固定子。
(項目11)
前記熱接続は、前記PCSの周縁に向かって前記中心原点からの半径r から半径方向に延び、前記PCS上に角度を付けて配置されている複数の第3の伝導要素を備え、前記第3の伝導要素のうちの少なくとも1つと前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つとは、一致し、それらは、異なる伝導層上に位置している、項目10に記載の固定子。
(項目12)
<r である、項目11に記載の固定子。
(項目13)
前記接続構成は、電気接続を備えている、項目9に記載の固定子。
(項目14)
前記電気接続は、前記伝導層のうちの1つ上で始まり、前記伝導層のうちの別のもの上で終わる少なくとも1つのビアを備えている、項目13に記載の固定子。
(項目15)
固定子であって、前記固定子は、
少なくとも1つの誘電層および少なくとも1つの伝導層を備えている平面複合構造(PCS)であって、前記PCSは、中心原点および周縁によって少なくとも部分的に特徴付けられている、PCSと、
前記PCSの前記周縁に向かって前記中心原点からの開始半径r から半径方向に延びている複数の第1の伝導要素であって、前記複数の第1の伝導要素は、前記PCS上に角度を付けて配置され、各第1の伝導要素は、好ましい開始構造において始まる、複数の第1の伝導要素と、
前記中心原点からの半径r -1 から前記PCSの中心原点に向かって半径方向に延びている複数の第2の伝導要素であって、前記複数の第2の伝導要素は、前記PCS上に角度を付けて配置されている、複数の第2の伝導要素と
を備え、
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、接続構成に従って、前記好ましい開始構造において前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つに接続されている、固定子。
(項目16)
-1 <r である、項目15に記載の固定子。
(項目17)
-1 =r である、項目15に記載の固定子。
(項目18)
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つは、銅、炭素、または任意の他の導電性材料を含む、項目15に記載の固定子。
(項目19)
前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つは、銅、炭素、または任意の他の熱伝導性材料を含む、項目15に記載の固定子。
(項目20)
前記好ましい開始構造は、半径方向ビアブロック構成を含む、項目15に記載の固定子。
(項目21)
前記接続構成は、熱接続を備えている、項目15に記載の固定子。
(項目22)
前記接続構成は、電気接続を備えている、項目15に記載の固定子。
(項目23)
前記第1の伝導要素のうちの少なくとも1つと前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つとは、異なる伝導層上に位置している、項目15に記載の固定子。
(項目24)
前記接続構成は、熱接続を備えている、項目23に記載の固定子。
(項目25)
前記熱接続は、前記中心原点からの半径r -2 から前記PCSの中心原点に向かって半径方向に延びている複数の第3の伝導要素であって、前記複数の第3の伝導要素は、前記PCS上に角度を付けて配置されている、複数の第3の伝導要素を備え、前記第3の伝導要素のうちの少なくとも1つと前記第2の伝導要素のうちの少なくとも1つとは、一致し、それらは、異なる伝導層上に位置している、項目24に記載の固定子。
(項目26)
-2 <r -1 である、項目25に記載の固定子。
(項目27)
前記接続構成は、電気接続を備えている、項目23に記載の固定子。
(項目28)
前記電気接続は、前記伝導層のうちの1つ上で始まり、前記伝導層のうちの別のもの上で終わる少なくとも1つのビアを備えている、項目23に記載の固定子。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、いくつかの実施形態による、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有するPCBを含む固定子の平面図を図示する。
図1B図1Bは、いくつかの実施形態による、固定子の断面図を図示する。
図2図2は、いくつかの実施形態による、PCB上に半径方向に配置される複数の伝導要素を含む固定子の詳細を図示する。
図3図3は、いくつかの実施形態による、固定子の中心原点に近接する内側エリアの詳細を図示し、内側エリアは、PCB上に半径方向に、かつ角度を付けて配置される複数の伝導要素を含む。
図4図4は、いくつかの実施形態による、固定子の中心原点に近接する内側エリアの詳細を図示し、内側エリアは、PCB上の異なる伝導層上に半径方向に、かつ角度を付けて配置される複数の伝導要素を含む。
図5図5は、いくつかの実施形態による、終端構造を含む伝導要素の詳細を図示する。
図6A図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6B図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6C図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6D図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6E図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6F図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6G図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6H図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図6I図6A-Iは、いくつかの実施形態による、固定子内の異なる接続構成の詳細を図示し、各接続構成は、終端構造において第2の伝導要素に接続される第1の伝導要素を含む。
図7A図7A-Dは、いくつかの実施形態による、熱を消散させている間の固定子の熱画像を図示し、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む。
図7B図7A-Dは、いくつかの実施形態による、熱を消散させている間の固定子の熱画像を図示し、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む。
図7C図7A-Dは、いくつかの実施形態による、熱を消散させている間の固定子の熱画像を図示し、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む。
図7D図7A-Dは、いくつかの実施形態による、熱を消散させている間の固定子の熱画像を図示し、固定子は、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む。
図8図8は、いくつかの実施形態による、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む固定子を製造する方法におけるフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面では、同一または類似参照番号によって示される要素およびステップは、別様に示されない限り、同一または類似要素およびステップに関連付けられる。
【0009】
本開示の実施形態は、熱がPCB固定子構造内で生じるという点において、広範囲の印刷回路基板熱管理における大部分と異なり、本開示の実施形態の目的は、固定子および周囲の構成要素を保護する目的のために、その熱を伝達することである。近年の多くの進歩は、敏感な構成要素内で生じる熱を管理することに焦点を当てており、印刷回路基板上の構造が、多くの場合、コストのかかる個別的なヒートシンク構成要素を排除する目的を伴って、ヒートシンクとして使用される。本開示の実施形態は、単相および多相(例えば、3相)モータならびに発電機に適用可能である。
【0010】
図1Aは、いくつかの実施形態による、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層111、121、および131とを有する平面複合構造(PCS)110を含む固定子100の平面図を図示する。伝導要素111、121、および131は、PCB構造の外環において使用され得る、本開示の実施形態による熱緩和構造の一部であり得る。PCS110は、少なくとも部分的に、中心原点101と、周縁102とによって特徴付けられる。固定子100は、PCS110の原点101から周縁102に向かって距離142(r1)まで半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置される複数の第1の伝導要素111を含み、各第1の伝導要素は、好ましい終端構造115において終端される。さらに、いくつかの実施形態では、固定子100は、原点101からの半径143(r2)から周縁102に向かって半径方向に延び、PCS上に角度を付けて配置される複数の第2の伝導要素121を含む。故に、第1の伝導要素111は、原点101から周縁102への半径方向rと垂直である角度方向θに沿って、互いから間隔を置かれる。同様に、第2の伝導要素121も、方向θに沿って、互いから間隔を置かれる。いくつかの実施形態では、第1の伝導要素111の少なくとも1つは、接続構成に従って、好ましい終端構造115において第2の伝導要素121の少なくとも1つに接続される。
【0011】
固定子100は、図1Aの平面図に図示されるものに類似する複数の層を含み得る。複数の層は、一連のコイルまた巻線を提供するように配列され得、それらは、通常直列に接続され、モータまたは発電機の極を形成する。そして、極は、典型的には、群に分離され、少なくとも1つの群は、モータに供給される(または発電機によって発生させられる)電流の各相のためのものである。集合的に、外部電気回路によって適切に制御されると、PCS110内の導体111、151、および152の配列は、回転電流密度および関連付けられた磁場を生成する。この回転電流密度(および磁場)は、トルクを周囲磁気構造または電流密度に及ぼすことができる。半径方向構造(「活性エリア」)を伴う印刷回路基板の部分は、この相互作用に関与するように設計された固定子の部分である。故に、固定子100の活性エリアは、伝導要素151および152を通して結合される伝導要素111を含み、回転電流を形成し得る。いくつかの実施形態は、PCS110の中心原点101を通過するシャフトに固定された2組の希土類磁石を含み、それは、コンパクトな高効率軸方向磁場同期電気機械を形成する。非均質磁場と相互作用する、回転電流密度を含む活性エリアに加え、固定子100は、周縁エリアにおける伝導要素121と、内部エリアにおける伝導要素131とを含み得る。故に、伝導要素121および131は、動作中、固定子100によって発生させられる熱を消散させる。
【0012】
熱消散を達成するために、固定子100のいくつかの実施形態は、好ましい終端構造115と、好ましい開始構造105とを半径方向に配置された伝導要素111の両端に含む。したがって、周縁エリア内の伝導要素121は、終端構造115を通して、伝導要素111に結合され得る。内部エリア内の伝導要素131は、開始構造105を通して、伝導要素111に結合され得る。構造105および115は、熱接続、電気接続、またはその2つの組み合わせであり得る接続構成を含む。例えば、熱接続は、2つの要素間に電気接続が存在しないように、伝導要素111と伝導要素121との間に物理的間隙が存在する場合のものであり得る。しかし、2つの切断された要素111および121の近接度は、熱を一方の伝導要素から他方(111または121)に効率的に伝達するための熱構成において十分であり得る。
【0013】
熱は、複数の機構によって、固定子100内で発達させられる。1つの機構は、電流搬送導体内の抵抗損失である。この機構は、電流の2乗および有効抵抗に比例する電力に寄与し、すなわち、Pjoule=I2R。抵抗Rは、銅厚および電気抵抗率が、概して、均一であるので、固定子100に見られるような特徴幅(例えば、面内幅)にほぼ比例し得る。1つの層を次の層に接続するビアでは、銅電気抵抗率は、平面内より幾分高い。さらに、電流の周波数が増加するにつれて、それ自身の磁場との電流の相互作用、例えば、表皮深さ効果を含むように抵抗Rを修正する必要があり得る。実際には、これは、伝導される電流のより高い周波数成分に対して抵抗を増加させるが、熱が固定子上で発生させられる場所を実質的に変化させない。
【0014】
熱発生の第2の機構は、回転子磁石に起因する時変磁場との銅の相互作用(電流搬送または非搬送)に関連する。関連付けられた輪郭Cによって外接される面積Aに対して、以下のように、輪郭に沿って電場が存在する。
【0015】
【数1】
【0016】
ここで、面積差
【0017】
【数2】
【0018】
の方向は、右手の法則によって、
【0019】
【数3】
【0020】
に関連する。PCS内の伝導性材料において、電場
【0021】
【数4】
【0022】
は、渦電流密度および時変磁束密度
【0023】
【数5】
【0024】
が存在する任意の場所における関連付けられた損失につながる。一般に、これらの渦電流も、
【0025】
【数6】
【0026】
に影響を及ぼし、磁気拡散方程式につながり、損失の精密な計算は、これを考慮しなければならない。これは、固定子のこの部分が回転子のシャフトが移動する度にさらされる回転磁場に起因して、固定子アセンブリ内の半径方向活性エリアトレースに関連する。これらの損失は、モータが外部回路によって駆動されるときの任意の伝導関連損失に加えたものであり、実際、この損失機構は、固定子100が外部回路に接続されない場合でも存在する。
【0027】
固定子100における設計考慮点は、固定子活性エリア内における伝導性と渦電流損失との間のトレードオフを伴う。伝導性損失を低減させるために、導体は、より広くなければならない(または後続層上で並列に接続される)。渦電流損失を低減させるために、時変束を捕捉する有効面積Aは、より小さくなければならず、したがって、導体は、より狭くなければならない。
【0028】
第3の熱源は、電流搬送導体からの磁場に起因する渦電流を伴う。この影響は、基板の内環および外環においてで検討することが重要であり、異なる層が、異なる機能を行う。この機構を熱緩和構造の設計において考慮することも重要である。
【0029】
固定子100内の異なる要素の寸法および割合は、所望に応じて変動し得る。いくつかの実施形態では、半径142(r)は、半径143(r)と等しく、間隙を1つ以上の伝導要素111と121との間にもたらさないことが望ましくあり得る。他の実施形態では、半径142(r)は、半径143(r)より小さく、間隙を1つ以上の伝導要素111と121との間にもたらし得る。同様に、固定子100内の異なる要素を形成する材料も、所望に応じて、本開示の範囲内で変動し得る。故に、伝導要素111、121、131、151、および152のうちの少なくとも1つは、銅、または炭素(例えば、グラフェン層、またはカーボンナノチューブ層、もしくは他の炭素同素体)、または銅-炭素複合材、または他の導電性材料もしくは複合材を含み得る。伝導要素121、131は、熱伝導性材料を含み得る。
【0030】
故に、本開示に準拠する実施形態では、伝導要素111、121、および131は、渦電流損失のための低減された面積
【0031】
【数7】
【0032】
を有する熱導体としての役割を果たす。加えて、伝導要素121は、周辺エリア内のラミネートされた銅トレースの使用を通して、固定子100の厚さ一貫性を向上させ得る。伝導要素131は、固定子100の内側エリア上の熱除去トレースである。いくつかの実施形態では、伝導要素131は、開始構造105を通して伝導要素121に電気的に接続され得る。故に、開始構造105は、終端構造115に類似する。しかしながら、開始構造105は、典型的には、中心原点101の近傍の空間制約に起因して、角度を付けて分散される代わりに、半径方向に分散される。
【0033】
図1Bは、いくつかの実施形態による、固定子100の断面図を図示する。限定ではないが、例証目的のために、「Z」軸が、固定子100内の異なる層のスタックの方向に示され、垂直軸「r」は、その断面に沿って示される。図に見られるように、固定子100は、伝導層161aと161bとの間に挟まれる誘電基板162を含み得る。ビア125は、伝導層161aと161bとの間の電気伝導を提供する。加えて、ビア125は、これらの要素(例えば、銅、アルミニウム、スズ、タングステン、および派生化合物)内で典型的に使用される伝導性材料に起因して、層161aと161bとの間の熱伝導も提供し得る。誘電基板162は、エポキシ樹脂結合剤(例えば、FR-4等)を伴う織布ファイバガラスを含む複合材料等、PCB内で使用される任意の材料を含み得る。
【0034】
故に、いくつかの実施形態では、固定子100は、異なる伝導層161aおよび161b上に位置する、伝導要素111、121、または131のうちの少なくとも1つを含む(図1A参照)。例えば、伝導要素111aは、固定子100の活性エリア内にあり、伝導層161a上に配置される複数の伝導要素111のうちの1つであり得る。対応して、伝導要素111bは、固定子100の活性エリア内にあり、伝導層161b上に配置される複数の伝導要素111のうちの1つであり得る。より一般的には、伝導要素121a(図6A参照)および131aは、伝導層161a上に配置される伝導要素121および131に対応する。同様に、伝導要素121b(図6A参照)および131bは、伝導層161b上に配置される、伝導要素121および131に対応する。
【0035】
複数の伝導層161aおよび161b内に配列される伝導要素111、121、および131は、固定子100内の熱消散を改良し得る。典型的には、熱は、導電性要素自体を介して、偏って伝達される。例えば、銅の熱伝導性(401W/(mK)時)は、周囲誘電材料FR-4の熱伝導性(面内0.81W/(mK)時)を約500倍上回る。さらに、熱がZ-方向に沿って流動するとき、銅は、熱伝導機構としてさらに有意となり、面外方向におけるFR-4の熱伝導性の約1,400倍を有する。固定子構造の全体的熱伝導性は、導電性要素および周囲誘電体の相対的面積に依存することに留意されたい。
【0036】
図2は、いくつかの実施形態によると、PCS110上に半径方向に配置される複数の伝導要素111、121、および131を含む固定子100の詳細を図示する。伝導要素152が、PCS110上に角度を付けて配置される。いくつかの実施形態では、固定子100は中心原点101からの半径241(r)から周縁102に向かって半径方向に延び、PCS110上に角度を付けて配置される複数の第3の伝導要素211をさらに含み、第3の伝導要素のうちの少なくとも1つ211および第2の伝導要素のうちの少なくとも1つ121bは、一致し、それらは、異なる伝導層上に位置する。例えば、一般性を失うことなく、伝導要素211は、伝導層161a内に含まれ、伝導要素121bは、伝導層161b内に含まれ得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、伝導要素111、121、および131間の熱結合も、電気接続をこれらの伝導要素間にもたらすことによって、有意に向上させられる。故に、いくつかの実施形態は、隙間を固定子100の内側エリア内の伝導要素131と伝導要素111との間に提供し、例えば、伝導要素151のための空間を提供する。同様に、いくつかの実施形態は、隙間を伝導要素111と固定子100の周辺エリア内の伝導要素121との間に提供し、例えば、伝導要素152のための空間を提供する。より一般的には、本開示に準拠する固定子100の実施形態は、依然として、2つを分離する誘電材料の小間隙を通して良好な熱結合を提供しながら、異なる電位において、電気隙間を2つの伝導要素間に提供する。さらに、ビアを通して異なる伝導層への強固な熱接続を提供することによって、このアプローチは、特に効果的となる(例えば、ビア125および伝導層162aならびに162b、図1B参照)。伝導要素が、第1の伝導層上で中断される場合でも、伝導層を横断してビア区分が、熱除去を第1の伝導層から第2の伝導層に提供する。
【0038】
伝導要素111と伝導要素131との間の電気および熱結合は、伝導要素111のうちの1つの始点を開始構造105に接触する中心原点101から距離141(r)に含む。伝導要素131のうちの1つの始点は、中心原点101から距離242(r-1)にある。伝導要素111の反対端は、中心原点101から距離142(r)における終端構造115上で終了する。
【0039】
図3は、いくつかの実施形態による、半径方向に配置される複数の伝導性要素111および131と、PCS110上に角度を付けて配置される伝導要素151とを含む固定子100の中心原点101の近位の内側エリアの詳細を図示する。中心原点101の近傍の空間制約に起因して、いくつかの実施形態では、ある伝導要素131のみが、開始構造105を通して、対応する伝導要素111に熱的および/または電気的に結合され得る。この配列は、中心原点101の近傍の隣接する伝導要素131間の望ましくない電気接触を回避する。
【0040】
図4は、いくつかの実施形態による、半径方向に配置される複数の伝導性要素111を含む、固定子100の中心原点101の近位の内側エリアの詳細を図示する。伝導要素151は、角度を付けて配置される。伝導要素431aおよび431bは、PCS上の異なる伝導層上に配置される。PCS110の内側エリアの非常に制約された空間内の熱および電気伝導の問題に対処するために、伝導要素431aは、多層PCS110の異なる層上で伝導要素431bと交互する。開始構造105内の内側ビアは、伝導要素111を通して熱を消散させる。熱除去トレース431aおよび431bを別個の伝導層内に互い違いにすることによって、それらは、同一伝導層上の隣接する伝導要素間の所望の隙間を維持しながら、内向きに延びていることができる。例えば、ビアブロックを通した全ての第3の伝導要素131の接続等、この特徴に準拠した他の互い違い構成も、想定され得る。
【0041】
図5は、いくつかの実施形態による、終端構造115を含む伝導要素111の詳細を図示する。終端構造115は、T形状または「ハンマーヘッド」構成を有する。いくつかの実施形態では、終端構造115は、ハンマーヘッド構成の代わりに、正方形パッドを含み得る。終端構造115は、終端構造115で終了する伝導性要素111からの渦電流および伝導性損失等、固定子100の活性エリアと周辺エリアとの間の遷移において、異なる源からの熱の角度分布を改良する(すなわち、θ方向に沿って)。加えて、終端構造115は、損失が入射時変磁場に起因して生じ得る面積を低減させる(方程式1参照)。
【0042】
いくつかの実施形態は、1つ以上のビアを終端構造115の外側部分の近傍の層間に含み、ビアは、ハンマーヘッド特徴の空間範囲と併せて、単点熱終端(例えば、開始構造105、図1A参照)と比較して、熱の角度集中を低減させる傾向にある。終端構造115のハンマーヘッド特徴は、活性エリアにわたる永久磁石アセンブリからの時変磁場漏出への周辺エリアにおける固体銅要素の露出を低減させる。図2に示される具体的寸法および比率は、所望のモータまたは発電機設計を含む要因に応じて、最適化を受け得る。さらに、固定子100内の2つの基本材料間の熱伝導性の偏った比率(例えば、伝導要素111、121、および131のための銅対誘電基板162内のFR-4)は、固定子100および終端構造115に実質的に準拠する終端構造115の異なる設計が、熱消散のために等しく効果的であり得ることを示唆する。
【0043】
図6A-Iは、いくつかの実施形態による、異なる接続構成615a、615b、615c、および615d(集合的に、以降、接続構成615と称される)の詳細を図示する。接続構成615は、終端構造115において第2の伝導要素121a、bに接続される、第1の伝導要素111a、bを含む。終端構造115は、伝導要素111a、bと伝導要素121a、bとの間の熱および電気結合を形成するビア125を含む。3次元軸(Z、r、θ)は、図1A-Bおよび図2-4に示されるものと一貫する。図中の要素の軸標識および具体的向きは、例証目的のためだけに選定され、描写される異なる実施形態を限定するものと見なされるべきではない。
【0044】
図6Aは、いくつかの実施形態による、接続構成615aの斜視図を示す。接続構成615aは、伝導要素111a、bおよび121a、bを2つの異なる伝導層(例えば、伝導層161aおよび161b、図1B参照)内に含み、終端構造115において電気および熱結合を形成する。より具体的には、接続構成615aは、電気および熱結合を伝導要素111a、bと伝導要素121a、bとの間に提供する。
【0045】
図6Bは、図6Aに図示される伝導要素111a、bおよび121a、bの長さに沿った接続構成615aの断面図である。図6Bは、伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへ、最終的には、ヒートシンク620への接続構成615a内の熱流動を図式的に示す。いくつかの実施形態では、伝導要素121aおよび121bは、少なくとも部分的に一致するが、PCS110の反対伝導層内に位置することが望ましい。故に、伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへの熱流動は、伝導要素111a、bおよび121a、bの半径方向経路に沿って向上させられる。
【0046】
図6Cは、伝導要素111a、bおよび121a、bを同一伝導層内に含み、終端構造115において電気および熱結合を形成する、接続構成615aの平面図を示す。終端構造115は、4つのビア125を有するハンマーヘッド特徴を含み、向上させられた熱消散および電気接続を層間に提供する。
【0047】
図6Dは、伝導要素111a、b、121a、b、および152aを2つの異なる伝導層内に含み、終端構造115において電気および熱結合を形成する、接続構成615bの斜視図を示す。より具体的には、接続構成615bは、終端構造115内のビア125を通して、電気および熱結合を伝導要素111a、bと伝導要素121bとの間に提供する。さらに、接続構成615bは、熱結合を同一伝導層上の伝導要素111aと伝導要素121aとの間に提供し、電気接続をそれらの間に提供しない。接続構成615bを含む実施形態は、伝導要素152aが、伝導要素111aまたは121aのうちのいずれか1つとして異なる電位で動作するとき、望ましくあり得る。接続構成615bを含む、いくつかの実施形態は、伝導要素121aが、伝導要素111aとして異なる電位で動作するとき、望ましくあり得る。
【0048】
図6Eは、図6Dに図示される伝導要素111a、bおよび121a、bの長さに沿った接続構成615bの断面図である。図6Eは、伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへ、そこからヒートシンク620の中への熱流動も図式的に示す。伝導要素121aおよび121bは、少なくとも部分的に、PCS110の平面に沿って一致するので、熱は、2つの伝導要素間の電位における任意の差異に関係なく、伝導要素121bから伝導要素121aに流動する。
【0049】
図6Fは、伝導要素111a、b、121a、b、および152aを2つの異なる伝導層内に含み、終端構造115において電気および熱結合を形成する接続構成615cの斜視図を示す。接続構成615cは、伝導要素111aおよび121aが、電気的に接続されない一方、伝導要素111a、bが、終端特徴115内のビア125を通して伝導要素121bに電気的および熱的に接続されるという点において接続構成615bに類似する。しかしながら、接続構成615cでは、終端構造115は、ハンマーヘッド構成を有する(図5参照)。故に、接続構成615c内の伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへの熱流動は、電気構成にかかわらず、伝導要素111a、b、および121a、bの半径方向経路に沿って向上させられる。
【0050】
図6Gは、図6Fに図示される伝導要素111a、b(集合的に、111)および121a、b(集合的に、121)の長さに沿った接続構成615cの断面図である。図6Gは、伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへ、そこからヒートシンク620の中への熱流動も図式的に示す。
【0051】
図6Hは、伝導要素111、121、および152bを2つの異なる伝導層内に含み、終端構造115において電気および熱結合を形成する接続構成615dの斜視図を示す。接続構成615dは、異なる伝導層内の伝導要素が電気的および熱的に接続される(すなわち、ビア125を通して、伝導要素111bおよび伝導要素121a)という点において、接続構成615bおよび615cに類似する。しかしながら、接続構成615dでは、伝導要素152bは、PCS110の別の伝導層上に配置される。故に、伝導要素111bを伝導要素121bから電気的に隔離することが望ましくあり得る。
【0052】
図6Iは、図6Hに図示される伝導要素111および121の長さに沿った接続構成615dの断面図である。図6Iは、伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへ、そこからヒートシンク620の中への熱流動も図式的に示す。示されるように、接続構成615d内の伝導要素111a、bから伝導要素121a、bへの熱流動は、電気構成にかかわらず、伝導要素111a、bおよび121a、bの半径方向経路に沿って向上させられる。
【0053】
図7A-Dは、いくつかの実施形態による、熱を消散している間の固定子700aおよび700b(集合的に、以降、「固定子700」と称される)の熱画像を図示し、それぞれ、少なくとも1つの誘電基板162と、伝導層161aおよび161bとを有するPCS110を含む。固定子700aは、伝導要素111および121を含まないが、固定子700bは、それらを含む(図1A-B参照)。熱画像は、固定子700上の選択された場所に伝導性損失を介して熱を導入し、動作中のモータまたは発電機内の温度分布を模倣することによって得られる。動作中のモータまたは発電機内の熱源およびヒートシンクは、周囲磁気および機械的構成要素を含む。このアプローチは、本明細書に開示される実施形態に準拠した異なる固定子設計間の熱性能の撮像および比較を可能にする。
【0054】
伝導性を介した熱の導入は、固定電力量(約20W)を固定子700に10分にわたって送達するように電力供給源を構成することを含む。固定子700は、次いで、FLIRデジタルIRカメラを用いて撮像された。境界条件が、固定子700をエンクロージャ750内に設置し、固定子の露出された半分を熱撮像のために利用可能なままにすることによって確立された。加えて、PCS110の4つの角のうちの3つのみが、エンクロージャ750にしっかりとクランプ締めされた。このクランプ締め構成は、全ての他の条件が一定に保持されたまま、熱を固定子700からエンクロージャ750に除去することにおける熱設計の有効性の比較を可能にする。固定子700は、3つのY字状接続相のうちの2つを横断して励起された。
【0055】
図7Aは、固定子700aが、良好な熱接触が存在しない、左角においてより高温であり、温度が、良好に終端される場合でも、固定子700aを横断して非常に均一であることを示す。これは、ヒートシンクの場合の品質から独立して、熱を固定子700aから伝達することが困難であることを示唆する。
【0056】
図7B-Dは、本明細書に開示されるような伝導要素111および121(図1A-B、2-5、および6A-I参照)を含む、固定子700bのための同一試験および測定手順の結果を示す。図7A-7Dにおける温度読み取り値は、例証にすぎず、本明細書に開示される実施形態をいかようにも限定しない。しかしながら、エンクロージャ750にクランプ締めされる固定子700bの部分(図7B-Dにおけるより暗い部分)は、不良な熱終端を伴う部分(図7B-Dにおけるより明るい部分)より比較的に低温であることが明らかである。これは、本発明の実施形態に準拠する特徴が、熱を固定子700bからエンクロージャ750に除去することにおいて効果的であることを示唆する。
【0057】
図7Cでは、固定子700bは、異なるパターンを良好な熱終端を伴うエリアと不良な熱終端を伴う角との間に示す。しかしながら、この場合、クランプに直に隣接する位相710cの熱の痕跡は、ほぼ完全にない。
【0058】
図7Dは、図7Cにおける効果をさらに詳細に示す。基板の左側(良好にクランプ締めされる)と右側(より不良な接触)との間の差異と、角度方向と比較して(θ、境界条件が変化するにつれて)、半径方向における(r、シンクに向かって)鋭い勾配がないこととに留意されたい。全体として、固定子700aと固定子700bの熱除去有効性の比較は、本発明の実施形態のうちの1つ以上のものに説明される特徴(例えば、伝導要素111、121、および131)を組み込むことが、有意に優れた有効性を伴って、熱を活性領域(伝導要素111を含む)から除去することができることを示す。
【0059】
図8は、いくつかの実施形態による、少なくとも1つの誘電層と、複数の伝導層とを有する平面複合層(PCS)を含む固定子を製造する方法800におけるフローチャートを図示する(例えば、固定子100、PCS110、誘電基板162、伝導層161a、b、図1A-Bから図6参照)。
【0060】
本開示に準拠する方法は、少なくともいくつかであるが、全てではない異なる順序で行われる、方法800に例証されるステップを含み得る。さらに、本開示に準拠する方法は、時間的に重複し、またはほぼ同時に行われる、方法800におけるような少なくとも2つ以上のステップを含み得る。
【0061】
ステップ802は、PCSの中心原点から第1の距離まで第1の伝導要素を誘電基板上に半径方向に配置することによって、第1の伝導層をPCS上に形成するステップを含む(例えば、伝送層161a、誘電基板162、および伝導要素111、111a、b、図1A-Bならびに図4および6A-I参照)。ステップ804は、PCSの中心原点からの第2の距離から第2の伝導要素を半径方向に配置することによって、第1の伝導層と反対の第2の伝導層をPCS上に形成することを含む(例えば、伝送層161bおよび伝導要素121、121a、b、131、131a、b、211、図1A-Bならびに図2図4、および6A-I参照)。ステップ806は、第1の伝導要素を第2の伝導要素と終端構造を通して結合することを含む(例えば、終端構造115、図1A参照)。ステップ808は、第1または第2の伝送層のうちの1つにおいて、PCSの中心原点からの第3の距離から半径方向に延びている第3の伝導要素をPCS上に形成することを含む(例えば、伝導要素121、121a、b、131、131a、b、211、図1A-Bならびに図2図4、および6A-I参照)。ステップ810は、第1の伝導要素を第3の伝導要素と第2の終端構造を通して結合することを含む(例えば、終端構造105または115、図1A参照)。
【0062】
いくつかの実施形態では、第1の伝導要素と第2または第3の伝導要素の結合は、熱結合、電気結合、または両方のうちの任意の1つを含み得る。さらに、結合は、誘電基板を通して一方の伝導層から別の伝導層に進むビアを含む始端および/または終端構造を有する接続構成を含み得る(例えば、ビア125および接続構成615、図6A-I参照)。いくつかの実施形態では、第1の伝導要素は、PCSの活性エリア内にあり、少なくとも1つの第2または第3の伝導要素は、PCSの内部エリア内にある。故に、終端構造は、空間制約に起因して、PCS上に半径方向に向けられ得る(例えば、終端構造105)。いくつかの実施形態では、第2または第3の伝導要素が、PCSの周縁エリア内にあるとき、終端構造は、PCS上に角度を付けて向けられ得る(例えば、終端構造115)。
【0063】
当業者は、本発明が、その精神および不可欠な特性から逸脱することなく、他の具体的形態で具現化され得ることを認識するであろう。前述の実施形態は、したがって、あらゆる点において、本明細書に説明される本発明の限定ではなく、例証と見なされるものとする。本発明の範囲は、したがって、前述の説明によってではなく、添付の請求項によって示され、請求項の均等性の意味および範囲内で生じる、あらゆる変更は、したがって、その中に包含されること
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図7A
図7B
図7C
図7D
図8