(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-13
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】流体製品を分注するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20220118BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20220118BHJP
A47K 5/12 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
B65D83/00 K
A45D34/04 555
A47K5/12 A
(21)【出願番号】P 2018532062
(86)(22)【出願日】2016-12-06
(86)【国際出願番号】 EP2016079912
(87)【国際公開番号】W WO2017102447
(87)【国際公開日】2017-06-22
【審査請求日】2019-11-11
(32)【優先日】2015-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フランク マンディカ
(72)【発明者】
【氏名】ジョアン サバティエ
(72)【発明者】
【氏名】レジス フェレイレ
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-107915(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0017778(US,A1)
【文献】実開平06-082992(JP,U)
【文献】特開平11-104028(JP,A)
【文献】特開2004-181450(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
A45D 34/04
A47K 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間のケラチン物質上の領域に適用される流体製品を分注するための電気泳動電気器具であって、
- 前記
流体製品を含有する容器(3)、
- 回転自在に駆動されるシャフトを含む電気モーター(10)、
- 前記モーターの回転によって作動される分注手段(5)であって、分注される量は前記モーターの回転に応じる、分注手段(5)、
- 前記モーターの運転を制御するスイッチング本体(14)、
- 前記シャフトによって回転自在に駆動される停止制御要素(11)であって、その回転の間に、前記スイッチング本体(14)に前記モーターの電力供給を中断させる動作位置につく、停止制御要素(11)、
- 前記停止制御要素(11)が動作位置にあるときに前記モーターの始動を強制するように、発動させられたときに活性化状態に切り替わるような方法で配置された再起動回路(20)であって、前記再起動回路は、前記停止制御要素がその動作位置を離れるのに十分に長く活性化されたままであり、前記再起動回路は、次いで、前記再起動回路が再び不活性になると前記停止制御要素がその動作位置に復帰したときに前記モーターが運転を停止するように不活性になる、再起動回路(20)、
を含み、
前記電気泳動電気器具は、
前記流体製品に含まれる電気を伝える組成物と接触する電極と、前記流体製品が適用される前記領域において電流が流れることを可能とするように使用者によって保持ざれる対電極と、を含み、前記
流体製品が適用される
前記領域を電流の対象とするように配置されて、前記
流体製品の作用を促進させることを特徴とする電気泳動電気器具。
【請求項2】
前記スイッチング本体(14)は、電気機械式スイッチであることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動電気器具。
【請求項3】
前記停止制御要素は、前記スイッチング本体を押圧するように配置されたカム(11)であることを特徴とする請求項2に記載の電気泳動電気器具。
【請求項4】
前記カム(11)は、前記停止制御要素が動作位置にあるときに、前記スイッチング本体を押圧することを特徴とする請求項3に記載の電気泳動電気器具。
【請求項5】
前記スイッチング本体(14)は、前記電気モーター(10)と直列に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電気泳動電気器具。
【請求項6】
前記再起動回路(20)は、発動させられた後にそれが活性であり続ける間の期間を規定するタイムアウトを含み、この期間は、再起動回路が発動させられた後に前記シャフトが1回転しかできないほど、十分に短いことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気泳動電気器具。
【請求項7】
前記活性化状態における前記再起動回路(20)は、前記スイッチング本体(14)を短絡させることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の電気泳動電気器具。
【請求項8】
前記分注手段は、前記シャフトの回転によって作動させられるポンプ(5)であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電気泳動電気器具。
【請求項9】
前記シャフトの各回転時にポンプ本体(6)に作動ストロークを開始させるように配置されたカム(12)を含むことを特徴とする請求項8に記載の電気泳動電気器具。
【請求項10】
前記停止制御要素は、前記スイッチング本体を押圧するように配置されたスイッチ作動カム(11)であり、
前記分注手段は、前記シャフトの回転によって作動させられるポンプ(5)であり、
前記電気泳動電気器具は、前記シャフトの各回転時にポンプ本体(6)に作動ストロークを開始させるように配置されたポンプ作動カム(12)を含み、
前記スイッチ作動カム(11)および前記ポンプ作動カム(12)は、前記ポンプ作動カムが前記ポンプを作動させた後に前記スイッチ作動カム(11)が前記スイッチング本体を作動させるように、前記シャフト上で角度オフセットされていることを特徴とする請求項3または9に記載の電気泳動電気器具。
【請求項11】
前記シャフトの各回転時にポンプ本体(6)に作動ストロークを開始させるように配置されたポンプ作動カム(12)を含み、前記ポンプ(5)は膜(6)ポンプであり、前記ポンプ作動カム(12)は膜(6)を押圧することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の電気泳動電気器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体製品の分注、およびより具体的には、排他的にではなく、あらかじめ規定された量の化粧品または皮膚科学的製品を送達することのできる包装および分注デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
分注されるべき製品を含有する容器と容器に据え付けられたポンプとを含んで、ポンプが作動させられたときに1回分の製品を分注する分注デバイスは、広く知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、手当される領域に適用される製品量を最適に調整することができるように、分注される製品の量を電子的に制御する必要がある。
【0004】
この必要は、より具体的には、イオン泳動装置(iontophoresis devices)のような、化粧品または皮膚科学的製品の適用と共同する電流の印加によって人間のケラチン物質を手当するデバイスについて、存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従って、その態様の1つによる、流体製品を分注するためのデバイスであって、
- 前記製品を含有する容器、
- 回転自在に駆動されるシャフトを含む電気モーター、
- モーターの回転によって作動させられる分注手段であって、分注される量はモーターの回転に応じる、分注手段、
- モーターの運転を制御するスイッチング本体、
- シャフトによって回転自在に駆動される停止制御要素であって、回転の間に、スイッチング本体にモーターの電力供給を中断させる動作位置につく、停止制御要素、
- 停止制御要素が動作位置にあるときにモーターの始動を強制するように、発動させられたときに活性化状態に切り替わるような方法で配置された再起動回路であって、再起動回路は、停止制御要素がその動作位置を離れるのに十分に長く活性化されたままであり、再起動回路は、次いで、再起動回路が再び不活性になると停止制御要素がその動作位置に復帰したときにモーターが運転を停止するように、不活性になる、再起動回路、を含む、デバイスの目的を有する。
【0006】
本発明を用いて、モーターが作動させられるたびに、分注手段に作用し、およびあらかじめ規定された量の製品を分注することができる。
【0007】
1つの実施形態において、スイッチング本体は電気機械式スイッチであり、および停止制御要素は、スイッチを押圧するように配置されたカムである。具体的には、カムは、停止制御要素が動作位置にあるとき、常閉型であるスイッチに作用することができる。変形として、スイッチは常開型であり、およびカムは、実質的に、シャフトの1回転中に、動作位置以外の、モーターが停止しなければならない場所で、スイッチを押圧する。スイッチング本体としての電気機械式スイッチの使用は、信頼のできるおよび経済的な解決策である。
【0008】
スイッチは、電気モーターと直列に電気的に接続されていてもよく、後者は、スイッチが閉じられたとき動作する。
【0009】
変形として、スイッチは、電気モーターの運転を制御する電子電力部品(electronic power component)または継電器を制御する。直接制御は、化粧品または皮膚科学的製品を分注するときにモーターによって吸収される電流が相対的に低いままであることができるので、コストを削減するために好ましい。
【0010】
好ましくは、再起動回路は、発動させられた後にそれが活性であり続ける間の期間を規定するタイムアウトを含み、この期間は、好ましくは、再起動回路が発動させられた後にモーターシャフトが1回転しかできないほど、十分に短い。
【0011】
さらに好ましくは、活性化状態における再起動回路は、スイッチング本体を短絡させる。
【0012】
分注手段は、好ましくは、シャフトの回転によって作動させられるポンプである。
【0013】
デバイスは、シャフトの各回転時にポンプ本体に作動ストロークを開始させるように配置されたカムを含んでいてもよい。
【0014】
スイッチ作動カムおよびポンプ作動カムは、好ましくは、ポンプ作動カムがポンプを作動させた後にスイッチ作動カムがスイッチを作動させるように、シャフト上で角度オフセットされている。
【0015】
ポンプは、膜を押圧する作動ポンプを含む膜ポンプであってもよい。
【0016】
再起動回路を、手動で発動させることができる。
【0017】
変形として、デバイスは、製品が必要とされるときを自動的に決定し、および必要に応じた1回分の製品を分注するように再起動回路を制御する、制御回路を含んでいてもよい。
【0018】
製品は、いかなる種類のものであってもよく、好ましくは、化粧品または皮膚科学的製品である。
【0019】
デバイスは、製品を用いて手当てされる領域に電流を流すことを可能にする電極を含んでいてもよく、デバイスは、ことによると、電気泳動電気器具である。
【0020】
本発明は、非制限的な実施例の実施の以下の詳細な記載を読むことによって、および添付図面を調べることによって、よりよく理解される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明による実施例の電気器具の概略的な斜視図である。
【
図2】ケースの一部分が取り外された、
図1における電気器具を示す図である。
【
図3】
図3および
図4は、2つの異なる視野角からのポンプ作動機構を示す図である。
【
図4】
図3および
図4は、2つの異なる視野角からのポンプ作動機構を示す図である。
【
図5】分注デバイスの電子回路の簡略された図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に示される電気器具(またはデバイス)1は、具体的には
図2に見えるように、分注されるべき製品を含有する容器3を収容するケース2を含む。
【0023】
この容器3は、例えば、製品が尽きたときに置き換えられるリフィルによって画定されてもよく、または変形として、容器は、毎回、製品の外側の備蓄(reserve)からの製品で充填される。
【0024】
電気器具1は、検討される実施例において、膜6を含むポンプであるポンプ5を含み、ポンプは膜6の押圧および解放の動きによって作動させられる。そのようなポンプは、それ自体知られている。
【0025】
ポンプ5は、容器3によって供給され、および作動させられたとき、それは容器3内の取り出される製品を電気器具1のヘッドに接続された分注ノズル7に向かって押す。後者は、ノズル7によって送達される製品を人間のケラチン物質上において分注するように適合された任意のアプリケーション本体を含んでいてもよい。適用可能な場合、電気器具1は、また、製品が適用される領域に電流を流し製品の作用を促進させるように配置され、この場合の電気器具1は、例えば、電気泳動電気器具である。
【0026】
電気器具1は、不可視の、電気を伝える組成物と接触する電極と、示されていない、手当される領域において電流が流れることを可能にするように使用者によって保持される対電極と、を含んでいてもよい。
【0027】
ポンプ5は、電気器具のケース2内に任意の適切な手段によって固定的に保持される本体を含む。電気モーター10は、ポンプ5を作動させるために使用される。このモーター10は、第1のカム11および第2のカム12が据え付けられたシャフトを、X軸の周りに回転させる。
【0028】
検討される実施例において、X軸は、ノズル7の長手方向軸と実質的に平行に方向付けられている。
【0029】
第1のカム11は、レバーが切り替えられたときにスイッチの状態を変化させるレバー15を含む、マイクロスイッチのような電気機械式スイッチ14に作用するように配置されている。
【0030】
第2のカム12は、X軸の周りの各回転時に、ポンプ5の膜6に、後者を押圧しおよび次いでそれを解放するように作用するように配置されている。
【0031】
モーター10は、カム12がポンプ6に作用するために必要な力を有するように、ギアが付けられている。
【0032】
図5に概略的に示される電子再起動回路20は、モーター10の運転を制御するために、電気器具1内に収容される。
【0033】
スイッチ14は、示されていない、スイッチ14のタブ16に接続されている導線(conductors)を用いて、
図5における略図によるモーター10に直列に電気的に接続されている。
【0034】
電気器具は、電子回路20およびモーター10の運転に電力を供給するために必要な電気エネルギーを提供する電源23を収容する。
【0035】
カム11および12は、レバー15の作動によりスイッチの状態が変化する瞬間である出発および到着点を持つ回転をカム11が完了するときに、カム12がポンプ5を作動させて後者が1回分の製品を分注することができるように、角度オフセットされている。後者は、スイッチ14内に一体化されたバネによって、それ自体知られている方法で、休止位置(resting position)に戻される。
【0036】
運転(operation)は、以下の通りである。初期構成は
図3および4におけるものであると想定され、第1のカム11は、レバー15を押圧して、スイッチ14にその状態を変化させる。検討される実施例において、レバー15がカム11によって移動させられたとき、スイッチ14は、オン状態から、それが開くようになる状態になる。検討される実施例において、モーター10は、カム11がレバー15から離れて移動しおよびスイッチ14がその休止構成に戻ると、電気モーター10は閉状態におけるスイッチ14を介して電動されるように、電源23に対して直列に電気的に接続されている。
【0037】
電子回路20は、それをオンにするために、例えばトランジスタのような電子スイッチ31に電位窓30を適用することを可能にするタイムアウトを含み、このスイッチ31は、スイッチ14と平行に据え付けられている。
【0038】
1回分の製品を分注するために、使用者は、例えば電子回路20に接続された製品1回分分注制御ボタンを押圧することによってタイムアウトを発動させ、およびモーター10は始動する。タイムアウトの継続時間dは、第1のカム11がレバー15を離れおよびスイッチ14がその構成上の休止に戻るために十分に長い。次いで、窓30が経過するとスイッチ31はオフ状態に戻るが、カム12の回転は、スイッチ14の閉状態のために継続する可能性がある。この回転は、第1のカム11がレバー15に再び到達し、およびスイッチ14にその状態をオフに変更させるまで継続し、このケースにおいてモーター10は停止する。この運転サイクルの間のカム12の回転は、ポンプ5の膜6を作動させ、および1回分の製品の分注を引き起こす。
【0039】
1回分の分注を再開するために、電子回路20による新しい窓30の供給(issuing)により、分注サイクルが再び開始される。
【0040】
もちろん、本発明は、今しがた記載されてきた実施例に限定されるものではない。例えば、スイッチ14は、レバースイッチではなく、磁界の影響下で移動することができるブレードを含むリードスイッチであってもよく、およびカム11は、このブレードに作用することができる磁石付きのホイールに置き換えられて、モーターシャフトの特定の角度位置へスイッチの状態を変化させる。
【0041】
膜ポンプ5およびカム12は、モーターによって駆動されるねじ付きロッドの回転の影響下で容器内を移動することができるピストンに置き換えられてもよい。