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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-13
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】ビデオを録画する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/76 20060101AFI20220118BHJP
   H04N 5/92 20060101ALI20220118BHJP
   G10L 19/00 20130101ALI20220118BHJP
【FI】
H04N5/76
H04N5/92 010
G10L19/00 312F
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021504427
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2019098460
(87)【国際公開番号】W WO2020024950
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-01-26
(31)【優先権主張番号】201810865723.6
(32)【優先日】2018-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810865722.1
(32)【優先日】2018-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518031631
【氏名又は名称】北京微播視界科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Microlive Vision Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Room 408, 4F No.51, Zhichun Road, Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲駅▼
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103208298(CN,A)
【文献】特開平09-106662(JP,A)
【文献】特開2003-348534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L13/00-13/10
19/00-99/00
H04N5/222-5/257
5/76-5/775
5/80-5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生時間長を前記時間長に設定することであって、前記録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて前記オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられることと、
前記オーディオプレーヤを起動することであって、前記ビデオエンコーダは、前記オーディオプレーヤを起動する前に起動されることと、
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、前記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送することと、
を含む、ビデオを録画する方法。
【請求項2】
録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように前記オーディオプレーヤを制御することと、符号化を停止するように前記ビデオエンコーダを制御することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記録画再開命令を検出したことに応答した後、前記オーディオプレーヤを起動する前に、前記ビデオエンコーダを起動する場合、前記符号化を停止するように前記ビデオエンコーダを制御した後、
前記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定することと、
前記総時間長を、前記オーディオプレーヤの最終再生時間長として決定することと、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記録画再開命令を検出したことに応答する前に、前記ビデオエンコーダを起動する場合、前記符号化を停止するように前記ビデオエンコーダを制御した後、
前記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定することと、
前記総時間長を、前記オーディオプレーヤの最終再生時間長として決定することと、
前記ビデオエンコーダを起動することと、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記総時間長を、前記オーディオプレーヤの最終再生時間長として決定した後、
前記最終再生時間長により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、前記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出することと、
既に符号化されたビデオデータおよび前記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶することと、
を更に含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、収集したビデオデータを削除することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記録画再開命令を検出したことに応答した後、前記オーディオプレーヤを起動する前に、前記ビデオエンコーダを起動する場合、
録画再開命令を検出したことに応答し、予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記録画再開命令を検出したことに応答する前に、前記ビデオエンコーダを起動する場合、前記ビデオエンコーダを起動する前に、
予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生された場合、前記符号化識別子を、現在収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送することを指示するための第2プリセット値に設定することを更に含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
録画停止命令を検出したことに応答し、前記符号化識別子を前記第1プリセット値に設定することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生時間長を前記時間長に設定するように構成される第1設定ユニットであって、前記録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて前記オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられる第1設定ユニットと、
前記オーディオプレーヤを起動するように構成される第1起動ユニットと、
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、前記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送するように構成される伝送ユニットと、
前記オーディオプレーヤを起動する前に、前記ビデオエンコーダを起動するように構成される第2起動ユニットと、
を備える、ビデオを録画するための装置。
【請求項12】
録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように前記オーディオプレーヤを制御し、符号化を停止するように前記ビデオエンコーダを制御するように構成される制御ユニットを更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2起動ユニットが、録画再開命令を検出したことに応答した後、前記オーディオプレーヤを起動する前に、前記ビデオエンコーダを起動するように構成される場合、
前記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記総時間長を、前記オーディオプレーヤの最終再生時間長として決定するように構成される第2決定ユニットと、
を更に備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第2起動ユニットが、前記録画再開命令を検出したことに応答する前に、前記ビデオエンコーダを起動するように構成される場合、
前記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記総時間長を、前記オーディオプレーヤの最終再生時間長として決定するように構成される第2決定ユニットと、
前記ビデオエンコーダを起動するように構成される第3起動ユニットと、
を更に備える、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記最終再生時間長により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、前記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出するように構成される抽出ユニットと、
既に符号化されたビデオデータおよび前記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶するように構成される記憶ユニットと、
を更に備える、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、収集したビデオデータを削除するように構成される削除ユニットを更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記第2起動ユニットが、録画再開命令を検出したことに応答した後、前記オーディオプレーヤを起動する前に、前記ビデオエンコーダを起動するように構成される場合、
録画再開命令を検出したことに応答し、予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定するように構成される第2設定ユニットを更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記第2起動ユニットが、前記録画再開命令を検出したことに応答する前に、前記ビデオエンコーダを起動するように構成される場合、
ビデオエンコーダを起動する前に、予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定するように構成される第2設定ユニットを更に備える、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記ターゲットのオーディオデータが前記再生時間長に再生された場合、前記符号化識別子を、現在収集したビデオデータを前記ビデオエンコーダに伝送することを指示するための第2プリセット値に設定するように構成される第3設定ユニットを更に備える、請求項17または18に記載の装置。
【請求項20】
録画停止命令を検出したことに応答し、前記符号化識別子を前記第1プリセット値に設定するように構成される第4設定ユニットを更に備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプログラムが記憶されているように構成される記憶装置と、
を備え、
前記少なくとも1つのプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実現させる、端末装置。
【請求項22】
プロセッサにより実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本願は、2018年08月01日に中国専利局に出願された出願番号が201810865723.6である発明と、2018年08月01日に中国専利局に出願された出願番号が201810865722.1である発明との中国特許出願に対して、優先権の利益を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本願に援用する。
【0002】
本願の実施例は、コンピュータ技術分野に関し、例えば、ビデオを録画する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
サウンドトラック付きビデオを録画するとき、通常、カメラを用いてビデオを収集すると同時にオーディオ(サウンドトラック)を再生する。例えば、ある曲の再生中にユーザが演じる歌唱動作を録画し、録画されたビデオは該曲をバックグラウンドミュージックとする。ビデオ録画機能を有するアプリケーションにおいて、録画されたサウンドトラック付きビデオには、オーディオとビデオとが同期しないことがよく発生する。
【0004】
サウンドトラック付きビデオを分割録画するとき、関連する方式は、通常、録画再開命令を検出した後、ビデオエンコーダとオーディオプレーヤとを同時にオンにし、ビデオエンコーダを用いてビデオデータの符号化を行い、オーディオプレーヤを用いてオーディオデータの再生を行い続ける。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、ビデオを録画する方法および装置を提出する。
【0006】
本願の実施例は、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を上記時間長に設定することであって、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられることと、オーディオプレーヤを起動することであって、ビデオエンコーダは、オーディオプレーヤを起動する前に起動されることと、ターゲットのオーディオデータが再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することとを含むビデオを録画する方法を提供する。
【0007】
本願の実施例は、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を上記時間長に設定するように構成される設定ユニットであって、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられる設定ユニットと、オーディオプレーヤを起動するように構成される第1起動ユニットと、ターゲットのオーディオデータが再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送するように構成される伝送ユニットと、オーディオプレーヤを起動する前に、ビデオエンコーダを起動するように構成される第2起動ユニットとを備えるビデオの録画装置を更に提供する。
【0008】
本願の実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサにより実行されると、1つまたは複数のプロセッサがいずれかの実施例に記載のビデオを録画する方法を実現する1つまたは複数のプログラムが記憶されている記憶装置とを備える端末装置を更に提供する。
【0009】
本願の実施例は、プロセッサにより実行されると、いずれかの実施例に記載のビデオを録画する方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体を更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の実施例に係るシステムアーキテクチャー図である。
図2】本願の実施例に係るビデオを録画する方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例に係るビデオを録画する方法の応用シーンの模式図である。
図4】本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。
図5】本願の実施例に係るビデオの録画装置の構造模式図である。
図6】本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。
図7】本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。
図8】本願の実施例に係る別のビデオの録画装置の構造模式図である。
図9】本願の実施例に係る端末装置のコンピュータシステムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面および実施例を参照しながら、本願について説明する。ここで説明する具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解できる。なお、説明の便宜上、図面には本願に関連する部分のみが示される。
【0012】
以下、図面および実施例を参照しながら本願について説明する。
【0013】
図1は、本願の実施例に係るシステムアーキテクチャー図である。図1は、本願のビデオを録画する方法またはビデオの録画装置を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャー100を示す。
【0014】
図1に示すように、システムアーキテクチャー100は、端末装置101、端末装置102、端末装置103、ネットワーク104、およびサーバ105を備える。ネットワーク104は、端末装置101と、端末装置102と、端末装置103と、サーバ105との間に通信リンクの媒体を提供するために用いられる。ネットワーク104は、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブル等のような任意の接続タイプのネットワークを含んでもよい。
【0015】
ユーザは、端末装置101、端末装置102、端末装置103を用いてネットワーク104を介してサーバ105とインタラクションを行い、メッセージ(例えば、オーディオ・ビデオデータアップロード要求、オーディオデータ取得要求)等を送受信する。端末装置101、端末装置102、端末装置103には、ビデオ録画系アプリケーション、オーディオ再生系アプリケーション、ビデオ符号化系アプリケーション、インスタントメッセージングツール、メールボックスクライアント、ソーシャルプラットフォームソフトウェア等のような様々な通信クライアントアプリケーションがインストールされ得る。
【0016】
端末装置101、端末装置102、端末装置103はハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。端末装置101、端末装置102、端末装置103がハードウェアである場合、スクリーンを有してビデオの録画およびオーディオの再生を実現できる様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型携帯コンピュータ、およびデスクトップ型コンピュータ等を含んでもよいが、これらに限定されない。端末装置101、端末装置102、端末装置103がソフトウェアである場合、端末装置101、端末装置102、端末装置103は、上記列挙された電子機器にインストールされることができる。端末装置101、端末装置102、端末装置103は、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散型サービスを提供するために用いられる)として実現されてもよく、単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0017】
端末装置101、端末装置102、端末装置103には、ビデオデータを収集するための画像収集装置(例えば、カメラ)が取り付けられてもよい。一実施例において、ビデオを構成する最小視覚単位はフレーム(Frame)である。各フレームは1つの静止画像である。時間的に連続したフレーム系列を合成すると、動的ビデオを形成する。一実施例において、端末装置101、端末装置102、端末装置103には、音声を再生するために、電気信号を音声に変換するように構成される装置(例えば、スピーカ)が取り付けられてもよい。一実施例において、オーディオデータは、一定の周波数でアナログオーディオ信号に対してアナログデジタル変換(Analogue-to-Digital Conversion、ADC)を行った後に得たデータである。オーディオデータの再生は、デジタルオーディオ信号をデジタルアナログ変換し、アナログオーディオ信号に復元し、更にアナログオーディオ信号(アナログオーディオ信号が電気信号である)を音声に変換して出力する過程である。
【0018】
端末装置101、端末装置102、端末装置103は、それぞれに取り付けられた画像収集装置(例えば、カメラ)を用いてビデオデータの収集を行うことができ、且つ、それぞれに取り付けられたビデオエンコーダを用いてビデオデータの符号化を行うことができる。一実施例において、端末装置101、端末装置102、端末装置103は、更に、それぞれに取り付けられたオーディオプレーヤを用いてオーディオデータの再生を行うこともできる。端末装置101、端末装置102、端末装置103は、ビデオエンコーダ、オーディオプレーヤ等に対して制御、設定等を行うことができる。
【0019】
サーバ105は、様々なサービスを提供するサーバであってもよく、例えば、端末装置101、端末装置102、端末装置103に取り付けられたビデオ録画系アプリケーションをサポートするバックグラウンドサーバであってもよい。バックグラウンドサーバは、受信したオーディオ・ビデオデータアップロード要求等のデータに対して解析、記憶等の処理を行うことができる。バックグラウンドサーバは、更に、端末装置101、端末装置102、端末装置103から送信されたオーディオ・ビデオデータ取得要求を受信し、該オーディオ・ビデオデータ取得要求が指示するオーディオ・ビデオデータを端末装置101、端末装置102、端末装置103にフィードバックすることができる。
【0020】
一実施例において、サーバ105はハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。サーバ105がハードウェアである場合、複数のサーバからなる分散型サーバクラスタとして実現されてもよく、単一のサーバとして実現されてもよい。サーバ105がソフトウェアである場合、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散型サービスを提供するために用いられる)として実現されてもよく、単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実現されてもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0021】
本実施例において、本願の実施例に係るビデオを録画する方法は、一般的に、端末装置101、端末装置102、端末装置103により実行され、それに対応し、ビデオの録画装置は、一般的に、端末装置101、端末装置102、端末装置103に設けられている。
【0022】
図1における端末装置、ネットワークおよびサーバの数は例示的なものに過ぎないことが理解されるべきである。実際の必要に応じ、任意の数の端末装置、ネットワークおよびサーバを有することができる。
【0023】
引き続き図2を参照し、図2は、本願の実施例に係るビデオを録画する方法のフローチャートである。該ビデオを録画する方法は、以下のステップを含む。
【0024】
ステップ2010において、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定する。
【0025】
本実施例において、ビデオを録画する方法の実行主体(例えば、図1に示す端末装置101、端末装置102、端末装置103)は、ターゲットのオーディオデータを予め取得して記憶することができる。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータは、ユーザがビデオのサウンドトラックとして予め指定するオーディオデータ(voice data)、例えば、ある指定曲に対応するオーディオデータであってもよい。上記実行主体には、ビデオエンコーダが取り付けまたは配置されてもよい。一実施例において、上記ビデオエンコーダは、ビデオデータを符号化するために使用できる。本実施例において、ビデオの符号化とは、特定の圧縮技術により、あるビデオフォーマットのファイルを別のビデオフォーマットファイルに変換する方式を指す。上記ビデオエンコーダは、ソフトウェア(例えば、あるコンポーネント、コードモジュール等)またはハードウェアの形式であってもよく、ここでは限定しない。
【0026】
録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定することができる。本実施例において、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために使用できる。一実施例において、録画再開命令がトリガされる前に、上記実行主体には、予め録画されたが録画が完了していないビデオが記憶されてもよい。本実施例において、予め録画されたビデオは、既にビデオエンコーダにより符号化されている。上記実行主体は、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定することができる。一実施例において、毎回の録画過程において、ビデオエンコーダにより符号化されたビデオの時間長は、以下のような方式により決定できる。まず、該回の録画におけるビデオエンコーダにデータを伝送する開始時間および停止時間を決定し、その後、該停止時間と該開始時間との差を、ビデオエンコーダが該回の録画過程で既に符号化したビデオの時間長として決定する。一実施例において、該時間長は、該回の録画が成功したビデオの時間長として見なされてもよい。複数回の録画過程で既に符号化されたビデオの時間長を合計すると、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を得ることができる。
【0027】
一実施例において、上記実行主体は、更に他の方法で既に録画されたビデオの時間長を決定することができ、ここでは説明を省略する。
【0028】
一実施例において、上記実行主体に、予め録画されたが録画が完了していないビデオが記憶されていなければ、すなわち、本回の録画が最初のビデオ録画であれば、再生進捗を直接0に設定してもよい。この場合、ターゲットのオーディオデータの開始位置から再生する。
【0029】
一実施例において、オーディオデータは、音声信号をデジタル化した後のデータである。音声信号のデジタル化過程は、一定の周波数で連続したアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換してオーディオデータを得る過程である。通常、音声信号のデジタル化過程は、サンプリング、量子化、および符号化という3つのステップを含む。ここで、サンプリングとは、一定の時間間隔毎の信号サンプル値系列で元の時間的に連続した信号を代替することを指す。量子化とは、有限振幅で元の時間的に連続的に変化する振幅値を近似的に表し、アナログ信号の連続振幅を、有限数の、一定の時間間隔を有する離散値に変更することを指す。符号化とは、一定の規則に従い、量子化された後の離散値をバイナリコードで表すことを指す。一実施例において、パルス符号変調(Pulse Code Modulation、PCM)は、アナログオーディオ信号をサンプリング、量子化、符号化してデジタル化されたオーディオデータに変換することを実現できる。従って、上記ターゲットのオーディオデータは、PCM符号化フォーマットのデータストリームであってもよく、ターゲットのオーディオデータを記載するファイルのフォーマットはwavフォーマットであってもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータを記載するファイルのフォーマットは、mp3フォーマット、apeフォーマット等のような他のフォーマットであってもよい。この場合、上記ターゲットのオーディオデータは他の符号化フォーマット(例えば、先進的音響符号化(Advanced Audio Coding、AAC)等のロッシー圧縮フォーマット(lossy compression format))のデータであってもよく、PCM符号化フォーマットに限定されない。上記実行主体は、ターゲットのオーディオデータを記載するファイルをフォーマット変換してもよく、該ファイルをwavフォーマットに変換し、変換された後のファイル内のターゲットのオーディオデータは、PCM符号化フォーマットのデータストリームである。
【0030】
通常、上記実行主体には、ビデオ録画系アプリケーションがインストールされてもよい。該ビデオ録画系アプリケーションは、サウンドトラック付きビデオの録画をサポートすることができる。上記サウンドトラック付きビデオは、ビデオデータを収集すると同時にオーディオデータを再生するビデオであってもよい。録画されたサウンドトラック付きビデオ中の音声は、該オーディオデータに対応する音声である。例えば、ある曲の再生中にユーザが演じる歌唱動作を録画し、録画されたビデオは、該曲をバックグラウンドミュージックとする。上記ビデオ録画系アプリケーションは、サウンドトラック付きビデオの連続録画および分割録画をサポートすることができる。分割録画の場合、ユーザは、まず、録画ボタンをクリックし、第1セグメントのビデオの録画を行う。続いて、録画ボタンを再びクリックし、録画一時停止命令をトリガする。続いて、録画ボタンを再びクリックし、録画再開命令をトリガし、第2セグメントのビデオの録画を行う。その後、録画ボタンを再びクリックし、録画一時停止命令をトリガする。それ以降も同様にする。一実施例において、他の方式で録画命令、録画一時停止命令および録画再開命令をトリガしてもよい。例えば、録画ボタンを長押しすることにより各セグメントのビデオの録画を行うことができる。録画ボタンを解放すると、録画一時停止命令をトリガする。ここでは説明を省略する。
【0031】
ステップ2020において、ビデオエンコーダおよびオーディオプレーヤを順次起動する。
【0032】
本実施例において、上記実行主体には、オーディオプレーヤが取り付けまたは配置されてもよい。本実施例において、上記オーディオプレーヤは、オーディオデータの再生を行うために用いられる。本実施例において、オーディオの再生は、デジタル化されたオーディオデータをデジタルアナログ変換し、デジタル化されたオーディオデータをアナログオーディオ信号に復元する過程である。上記オーディオプレーヤは、ソフトウェア(例えば、あるコンポーネント、コードモジュール等)またはハードウェアの形式であってもよく、ここでは限定しない。
【0033】
本実施例において、ステップ2010を実行した後、上記実行主体は、ビデオエンコーダおよびオーディオプレーヤを順次起動することができる。すなわち、まず、ビデオエンコーダを起動する。ビデオエンコーダの起動が成功した後、オーディオプレーヤを起動する。なお、オーディオプレーヤを起動してからビデオエンコーダを起動する場合、または、オーディオプレーヤおよびビデオエンコーダを同時に起動する場合、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されたときにもビデオエンコーダの起動がまだ成功しておらず、ターゲットのオーディオデータの再生とビデオデータの符号化とが同期しなくなる可能性がある。ビデオエンコーダの起動が成功した後にオーディオプレーヤを起動すると、この状況を回避することができる。本実施例において、上記実行主体は、上記ビデオエンコーダ、オーディオデコーダの起動または停止を制御することができる。
【0034】
ステップ2030において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。
【0035】
本実施例において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することができる。これにより、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された後、ビデオデータの符号化を本格的に行い始めることにより、オーディオデータの再生とビデオデータの符号化との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させることができる。
【0036】
一実施例において、上記実行主体には、画像収集装置、例えば、カメラが取り付けられてもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。
【0037】
一実施例において、ターゲットのオーディオデータが前記再生進捗に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、上記実行主体は収集したビデオデータを削除することができる。一実施例において、上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。上記はステップ2010を実行する前に行い、すなわち、録画再開命令を検出する前に、カメラはオン状態にあってもよいし、オフ状態にあってもよい。カメラがオン状態にあれば、撮像を継続的に行うことができるが、撮像した画像をビデオエンコーダに伝送せず、撮像した画像も記憶せず、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されるまで撮像した画像を廃棄する(すなわち、フレームロス処理を行う)ことができる。録画再開命令を検出する前に、カメラがオフ状態にあれば、録画再開命令を検出した後、カメラをオンにして撮像することができる。この場合にも、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されるまで撮像したフレームを廃棄する。
【0038】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、以下のようなステップを更に含んでもよい。録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御する。その後、符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御する。
【0039】
一実施例において、上記符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御した後、上記ビデオを録画する方法は、以下を更に含んでもよい。まず、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定する。本実施例において、既に符号化されたビデオデータの総時間長は、現在既に録画されたビデオデータの総時間長である。その後、上記総時間長を、上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定することができる。本実施例において、上記既に符号化されたビデオデータは、ステップ2010の前に既に録画されたビデオデータを含む。
【0040】
一実施例において、上記総時間長を上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定した後、上記ビデオを録画する方法は、以下を更に含んでもよい。まず、上記最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、上記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。本実施例において、最終再生進捗に対応するターゲットのオーディオデータの再生終了位置を決定することができる。ターゲットのオーディオデータの再生起始位置から再生終了位置までで構成される区間をターゲットのオーディオデータ区間として、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。その後、既に符号化されたビデオデータおよび上記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶することができる。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータをそれぞれ2つのファイルに記憶し、上記2つのファイルのマッピングを確立してもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータを同一のファイルに記憶してもよい。
【0041】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、録画再開命令を検出したことに応答し、予め確立された符号化識別子を第1プリセット値(例えば、「NO」、または「N」、または「0」等)に設定することを更に含んでもよい。本実施例において、上記第1プリセット値は、現在収集したビデオデータを削除することを指示するために使用できる。
【0042】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記符号化識別子を第2プリセット値(例えば、「YES」、または「Y」、または「1」等)に設定することを更に含んでもよい。本実施例において、上記第2プリセット値は、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するために使用できる。
【0043】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、録画停止命令を検出したことに応答し、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定することを更に含んでもよい。
【0044】
引き続き図3を参照し、図3は、本願の実施例に係るビデオを録画する方法の応用シーンの模式図である。図3の応用シーンにおいて、ユーザは端末装置301を持ち、サウンドトラック付きビデオの録画を行う。端末装置301において、ショートビデオ録画系アプリケーションが実行されている。ユーザは、該ショートビデオ録画系アプリケーションのインタフェースで、ある音楽(例えば、曲『小さいリンゴ』)を選択し、サウンドトラック付きビデオを分割録画する。該音楽は、ターゲットのオーディオデータ302に対応する。あるセグメントのビデオの録画が完了した後、ユーザは、サウンドトラック付きビデオの録画ボタンをクリックした後、録画再開命令をトリガする。該録画再開命令を検出した後、端末装置301は、オーディオプレーヤの再生進捗をビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長に設定する。その後、上記ビデオエンコーダおよび上記オーディオプレーヤを順次起動し、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータ303を収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送する。
【0045】
本願の上記実施例に係る方法は、録画再開命令を検出した後、オーディオプレーヤの再生進捗をビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長に設定し、その後、ビデオエンコーダおよび上記オーディオプレーヤを順次起動し、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送する。これにより、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長をオーディオプレーヤの再生進捗に設定し、再生進捗の偏差による録画されたビデオのオーディオとビデオとが同期しないことの発生を回避することができる。それと同時に、ビデオエンコーダを早めに起動し、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することにより、ビデオデータの符号化とオーディオデータの再生との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させる。
【0046】
引き続き図4を参照し、図4は、本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。本実施例に係る方法は、以下のステップを含む。
【0047】
ステップ4010において、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定する。
【0048】
本実施例において、ビデオを録画する方法の実行主体(例えば、図1に示す端末装置101、端末装置102、端末装置103)には、ビデオエンコーダが取り付けまたは配置されてもよい。録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化した時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定する。本実施例において、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために使用できる。
【0049】
本実施例において、録画再開命令を検出したことに応答し、上記実行主体は、予め確立された符号化識別子を第1プリセット値(例えば、「NO」、または「N」、または「0」等)に設定してもよい。本実施例において、上記第1プリセット値は、現在収集したビデオデータを削除することを指示するために使用できる。
【0050】
本実施例において、上記実行主体には、画像収集装置、例えば、カメラが取り付けられてもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。ステップ4010を実行する前に、すなわち、録画再開命令を検出する前に、カメラはオン状態にあってもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いて画像収集を継続的に行うことができる。ビデオデータを収集した(すなわち、フレーム毎に収集した)ことに応答し、現在の符号化識別子の値が上記第1プリセット値であるか否かを判定することができ、符号化識別子の値が上記第1プリセット値であると判定した場合、上記符号化識別子の値が第2プリセット値(例えば、「YES」、または「Y」、または「1」等)であると判定したまで現在収集したビデオデータを削除する(すなわち、フレームロス処理を行う)ことができる。本実施例において、上記第2プリセット値は、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するために使用できる。
【0051】
ステップ4020において、ビデオエンコーダおよびオーディオプレーヤを順次起動する。
【0052】
本実施例において、上記実行主体には、オーディオプレーヤが取り付けまたは配置されてもよい。上記実行主体は、ビデオエンコーダおよびオーディオプレーヤを順次起動することができる。すなわち、まず、ビデオエンコーダを起動する。ビデオエンコーダの起動が成功した後、オーディオプレーヤを起動する。
【0053】
ステップ4030において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。
【0054】
本実施例において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することができる。これにより、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された後、ビデオデータの符号化を本格的に行い始めることにより、オーディオデータの再生とビデオデータの符号化との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させることができる。
【0055】
一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記実行主体は、ビデオデータを収集した場合、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するするように、上記符号化識別子を上記第2プリセット値に設定することができる。
【0056】
ステップ4040において、録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するようにオーディオプレーヤを制御する。
【0057】
本実施例において、録画停止命令を検出したことに応答し、上記実行主体は、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止すると同時に、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御することができる。
【0058】
一実施例において、録画停止命令を検出したことに応答し、上記実行主体は、ビデオデータを撮像し続ける場合、撮像し続けたビデオデータを廃棄することを指示するように、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定することもできる。
【0059】
ステップ4050において、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御する。
【0060】
本実施例において、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するようにオーディオプレーヤを制御した後、上記実行主体は、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御することができる。すなわち、上記ビデオエンコーダを停止する。
【0061】
ステップ4060において、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定する。
【0062】
本実施例において、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御した後、上記実行主体は、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定することができる。本実施例において、既に符号化されたビデオデータの総時間長は、現在既に録画されたビデオデータの総時間長である。上記既に符号化されたビデオデータは、ステップ4010の前に既に録画されたビデオデータを含む。
【0063】
ステップ4070において、総時間長をオーディオプレーヤの最終再生進捗として決定する。
【0064】
本実施例において、上記実行主体は、決定した総時間長をオーディオプレーヤの最終再生進捗として決定することができる。
【0065】
ステップ4080において、最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。
【0066】
本実施例において、上記実行主体は、まず、最終再生進捗に対応するターゲットのオーディオデータの再生終了位置を決定することができる。その後、ターゲットのオーディオデータの再生起始位置から再生終了位置までで構成される区間をターゲットのオーディオデータ区間として決定することができる。最後に、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出することができる。
【0067】
ステップ4090において、既に符号化されたビデオデータおよびターゲットのオーディオデータ区間を記憶する。
【0068】
本実施例において、上記実行主体は、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータをそれぞれ2つのファイルに記憶し、上記2つのファイルのマッピングを確立してもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータを同一のファイルに記憶してもよい。
【0069】
図4から見られるように、図2に対応する実施例と比べ、本実施例におけるビデオを録画する方法は、録画停止命令を検出した後に実行する操作を表す。録画を停止した場合、ビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止すると同時に、オーディオプレーヤがターゲットのオーディオデータを再生することを停止するため、ビデオの符号化とオーディオの再生との同期停止を実現する。これにより、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を更に向上させる。また、本実施例に係る方法は、更にオーディオ・ビデオデータを記憶する操作を強調する。これにより、後続の再生、アップロード等を容易にするように、オーディオ・ビデオファイルの生成を実現ことができる。
【0070】
引き続き図5を参照し、図5は、本願の実施例に係るビデオの録画装置の構造模式図である。上記図に示す方法の実現として、本願の実施例はビデオの録画装置を提供し、該装置の実施例は図2に示す方法の実施例に対応し、該装置は、具体的に様々な電子機器に適用できる。
【0071】
図5に示すように、本実施例に係るビデオの録画装置は、録画再開命令を検出したことに応答し、既に録画されたビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を上記時間長に設定するように構成される第1設定ユニット501であって、上記録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて上記オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられる第1設定ユニット501と、ビデオエンコーダおよび上記オーディオプレーヤを順次起動するように構成される起動ユニット502と、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送するように構成される伝送ユニット503とを備える。
【0072】
一実施例において、該装置は、制御ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記制御ユニットは、録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御し、符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御するように構成されてもよい。
【0073】
一実施例において、該装置は、第1決定ユニットおよび第2決定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第1決定ユニットは、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定するように構成されてもよい。上記第2決定ユニットは、上記総時間長を上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定するように構成されてもよい。
【0074】
一実施例において、該装置は、抽出ユニットおよび記憶ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記抽出ユニットは、上記最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、上記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出するように構成されてもよい。上記記憶ユニットは、既に符号化されたビデオデータおよび上記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶するように構成されてもよい。
【0075】
一実施例において、該装置は、削除ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記削除ユニットは、ターゲットのオーディオデータが再生進捗に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、収集したビデオデータを削除するように構成されてもよい。
【0076】
一実施例において、該装置は、第2設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第2設定ユニットは、録画再開命令を検出したことに応答し、予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0077】
一実施例において、該装置は、第3設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第3設定ユニットは、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記符号化識別子を、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するための第2プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0078】
一実施例において、該装置は、第4設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第4設定ユニットは、録画停止命令を検出したことに応答し、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0079】
本願の上記実施例に係る装置は、第1設定ユニット501により録画再開命令を検出した後、オーディオプレーヤの再生進捗を既に録画されたビデオの時間長に設定し、その後、起動ユニット502はビデオエンコーダおよび上記オーディオプレーヤを順次起動し、その後、伝送ユニット503は、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗まで再生されたと判定した場合、ビデオデータを収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送する。これにより、既に録画されたビデオの時間長に基づいてオーディオプレーヤの再生進捗を設定し、再生進捗の偏差による録画されたビデオのオーディオとビデオとが同期しないことの発生を回避することができる。それと同時に、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することにより、ビデオデータの符号化とオーディオデータの再生との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させる。
【0080】
引き続き図6を参照し、図6は、本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。該ビデオを録画する方法は、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ210において、ビデオエンコーダを起動する。
【0082】
本実施例において、ビデオを録画する方法の実行主体(例えば、図1に示す端末装置101、端末装置102、端末装置103)には、ビデオエンコーダが取り付けまたは配置されてもよい。上記実行主体は、上記ビデオエンコーダの起動または停止を制御する。本実施例において、上記実行主体は、上記ビデオエンコーダを起動し、ユーザがビデオの録画を行うために準備することができる。
【0083】
本実施例において、ビデオエンコーダは、ビデオデータを符号化するために使用できる。本実施例において、ビデオの符号化とは、特定の圧縮技術により、あるビデオフォーマットのファイルを別のビデオフォーマットファイルに変換する方式を指す。上記ビデオエンコーダは、ソフトウェア(例えば、あるコンポーネント、コードモジュール等)またはハードウェアの形式であってもよく、ここでは限定しない。
【0084】
ステップ220において、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化した時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定する。
【0085】
本実施例において、上記実行主体には、ターゲットのオーディオデータが予め取得されて記憶されてもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータは、ユーザがビデオのサウンドトラックとして予め指定するオーディオデータ(voice data)、例えば、ある指定曲に対応するオーディオデータであってもよい。
【0086】
録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定することができる。本実施例において、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために使用できる。一実施例において、録画再開命令がトリガされる前に、上記実行主体には、予め録画されたが録画が完了していないビデオが記憶されてもよい。本実施例において、予め録画されたビデオは、既にビデオエンコーダにより符号化されている。上記実行主体は、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定することができる。一実施例において、毎回の録画過程において、ビデオエンコーダにより符号化したビデオの時間長は、以下のような方式により決定できる。まず、該回の録画におけるビデオエンコーダにデータを伝送する開始時間および停止時間を決定し、その後、該停止時間と該開始時間との差を、ビデオエンコーダが該回の録画過程で既に符号化したビデオの時間長として決定する。一実施例において、該時間長は、該回の録画が成功したビデオの時間長として見なされてもよい。複数回の録画過程で既に符号化されたビデオの時間長を合計すると、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を得ることができる。一実施例において、上記実行主体は、更に他の方法で既に録画されたビデオの時間長を決定することができ、ここでは説明を省略する。
【0087】
本実施例において、オーディオデータは、音声信号をデジタル化した後のデータである。音声信号のデジタル化過程は、一定の周波数で連続したアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換してオーディオデータを得る過程である。通常、音声信号のデジタル化過程は、サンプリング、量子化、および符号化という3つのステップを含む。ここで、サンプリングとは、一定の時間間隔毎の信号サンプル値系列で元の時間的に連続した信号を代替することを指す。量子化とは、有限振幅で元の時間的に連続的に変化する振幅値を近似的に表し、アナログ信号の連続振幅を、有限数の、一定の時間間隔を有する離散値に変更することを指す。符号化とは、一定の規則に従い、量子化された後の離散値をバイナリコードで表すことを指す。一実施例において、PCMは、アナログオーディオ信号をサンプリング、量子化、符号化してデジタル化されたオーディオデータに変換することを実現できる。従って、上記ターゲットのオーディオデータは、PCM符号化フォーマットのデータストリームであってもよく、ターゲットのオーディオデータを記載するファイルのフォーマットはwavフォーマットであってもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータを記載するファイルのフォーマットは、mp3フォーマット、apeフォーマット等のような他のフォーマットであってもよい。この場合、上記ターゲットのオーディオデータは他の符号化フォーマット(例えば、AAC等のロッシー圧縮フォーマット)のデータであってもよく、PCM符号化フォーマットに限定されない。上記実行主体は、ターゲットのオーディオデータを記載するファイルをフォーマット変換してもよく、該ファイルを記録wavフォーマットに変換し、変換された後のファイル内のターゲットのオーディオファイルは、PCM符号化フォーマットのデータストリームである。
【0088】
通常、上記実行主体には、ビデオ録画系アプリケーションがインストールされてもよい。該ビデオ録画系アプリケーションは、サウンドトラック付きビデオの録画をサポートすることができる。上記サウンドトラック付きビデオは、ビデオデータを収集すると同時にオーディオデータを再生するビデオであってもよい。録画されたサウンドトラック付きビデオ中の音声は、該オーディオデータに対応する音声である。例えば、ある曲の再生中にユーザが演じる歌唱動作を録画し、録画されたビデオは、該曲をバックグラウンドミュージックとする。上記ビデオ録画系アプリケーションは、サウンドトラック付きビデオの連続録画および分割録画をサポートすることができる。分割録画の場合、ユーザは、まず、録画ボタンをクリックし、第1セグメントのビデオの録画を行うことができる。続いて、録画ボタンを再びクリックし、録画一時停止命令をトリガする。続いて、録画ボタンを再びクリックし、録画再開命令をトリガし、第2セグメントのビデオの録画を行う。その後、録画ボタンを再びクリックし、録画一時停止命令をトリガする。それ以降も同様にする。一実施例において、他の方式で録画命令、録画一時停止命令および録画再開命令をトリガしてもよい。例えば、録画ボタンを長押しすることにより各セグメントのビデオの録画を行うことができる。録画ボタンを解放すると、録画一時停止命令をトリガする。ここでは説明を省略する。
【0089】
ステップ230において、オーディオプレーヤを起動する。
【0090】
本実施例において、上記実行主体には、オーディオプレーヤが取り付けまたは配置されてもよい。本実施例において、上記オーディオプレーヤは、オーディオデータの再生を行うために用いられる。本実施例において、オーディオの再生は、デジタル化されたオーディオデータをデジタルアナログ変換し、デジタル化されたオーディオデータをアナログオーディオ信号に復元する過程である。上記ビデオエンコーダおよびオーディオプレーヤは、ソフトウェア(例えば、あるコンポーネント、コードモジュール等)またはハードウェアの形式であってもよく、ここでは限定しない。
【0091】
本実施例において、ステップ220を実行した後、上記実行主体は、オーディオプレーヤを起動することができる。本実施例において、上記実行主体は、上記オーディオデコーダの起動または停止を制御することができる。
【0092】
ステップ240において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。
【0093】
本実施例において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することができる。これにより、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された後、ビデオデータの符号化を本格的に行い始めることにより、オーディオデータの再生とビデオデータの符号化との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させることができる。
【0094】
一実施例において、上記実行主体には、画像収集装置、例えば、カメラが取り付けられてもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。
【0095】
一実施例において、ターゲットのオーディオデータが前記再生進捗に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、上記実行主体は収集したビデオデータを削除することができる。一実施例において、上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。ステップ2010を実行する前に、すなわち、録画再開命令を検出する前に、カメラはオン状態にあってもよいし、オフ状態にあってもよい。カメラがオン状態にあれば、撮像を継続的に行うことができるが、撮像した画像をビデオエンコーダに伝送せず、撮像した画像も記憶せず、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されるまで撮像した画像を廃棄する(すなわち、フレームロス処理を行う)ことができる。録画再開命令を検出する前に、カメラがオフ状態にあれば、録画再開命令を検出した後、カメラをオンにして撮像することができる。この場合にも、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されるまで撮像したフレームを廃棄する。
【0096】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、以下のようなステップを更に含んでもよい。録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御する。その後、符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御する。
【0097】
一実施例において、上記符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御した後、上記ビデオを録画する方法は、以下を更に含んでもよい。まず、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定する。本実施例において、既に符号化されたビデオデータの総時間長は、現在既に録画されたビデオデータの総時間長である。本実施例において、上記既に符号化されたビデオデータは、ステップ210の前に既に録画されたビデオデータを含む。その後、上記総時間長を、上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定することができる。最後に、上記ビデオエンコーダを起動することができる。
【0098】
一実施例において、上記総時間長を上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定した後、上記ビデオを録画する方法は、以下を更に含んでもよい。まず、上記最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、上記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。本実施例において、最終再生進捗に対応するターゲットのオーディオデータの再生終了位置を決定することができる。ターゲットのオーディオデータの再生起始位置から再生終了位置までで構成される区間をターゲットのオーディオデータ区間として、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。その後、既に符号化されたビデオデータおよび上記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶することができる。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータをそれぞれ2つのファイルに記憶し、上記2つのファイルのマッピングを確立してもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータを同一のファイルに記憶してもよい。
【0099】
一実施例において、上記ビデオエンコーダを起動する前に、上記ビデオを録画する方法は、予め確立された符号化識別子を第1プリセット値(例えば、「NO」、または「N」、または「0」等)に設定することを更に含んでもよい。本実施例において、上記第1プリセット値は、現在収集したビデオデータを削除することを指示するために使用できる。
【0100】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記符号化識別子を第2プリセット値(例えば、「YES」、または「Y」、または「1」等)に設定することを更に含んでもよい。本実施例において、上記第2プリセット値は、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するために使用できる。
【0101】
一実施例において、上記ビデオを録画する方法は、録画停止命令を検出したことに応答し、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定することを更に含んでもよい。
【0102】
引き続き図3を参照し、図3の応用シーンにおいて、ユーザは端末装置301を持ち、サウンドトラック付きビデオの録画を行う。端末装置301において、ショートビデオ録画系アプリケーションが実行されている。ユーザは、該ショートビデオ録画系アプリケーションのインタフェースで、ある音楽(例えば、曲『小さいリンゴ』)を選択し、サウンドトラック付きビデオを分割録画する。該音楽は、ターゲットのオーディオデータ302に対応する。あるセグメントのビデオの録画が完了した後、端末装置301は、まず、ビデオエンコーダを起動し、ユーザの次回の録画のために準備する。ユーザは、サウンドトラック付きビデオの録画ボタンをクリックした後、録画再開命令をトリガする。該録画再開命令を検出した後、端末装置301は、オーディオプレーヤの再生進捗を既に符号化されたビデオの時間長に設定する。その後、オーディオプレーヤを起動し、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータ303を収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送する。
【0103】
本願の上記実施例に係る方法は、ビデオエンコーダを起動することにより、録画再開命令を検出した後、オーディオプレーヤの再生進捗を既に符号化されたビデオの時間長に設定し、その後、オーディオプレーヤを起動し、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。これにより、既に符号化されたビデオの時間長をオーディオプレーヤの再生進捗に設定し、再生進捗の偏差による録画されたビデオのオーディオとビデオとが同期しないことの発生を回避することができる。それと同時に、ビデオエンコーダを早めに起動し、録画を再開した後、ビデオエンコーダの起動操作を実行しなくてもよく、録画を再開した後に実行する操作の複雑度を低減し、ユーザがトリガした録画再開命令に応答する効率を向上させることができる。それと同時に、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することにより、ビデオデータの符号化とオーディオデータの再生との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させる。
【0104】
引き続き図7を参照し、図7は、本願の実施例に係る別のビデオを録画する方法のフローチャートである。本実施例に係る方法は、以下のステップを含む。
【0105】
ステップ410において、ビデオエンコーダを起動する。
【0106】
本実施例において、ビデオを録画する方法の実行主体(例えば、図1に示す端末装置101、端末装置102、端末装置103)には、ビデオエンコーダが取り付けまたは配置されてもよい。上記実行主体は、上記ビデオエンコーダの起動または停止を制御する。本実施例において、上記実行主体は、上記ビデオエンコーダを起動することができる。
【0107】
本実施例において、ビデオエンコーダを起動する前に、上記実行主体は、予め確立された符号化識別子を第1プリセット値(例えば、「NO」、または「N」、または「0」等)に設定してもよい。本実施例において、上記第1プリセット値は、現在収集したビデオデータを削除することを指示するために使用できる。
【0108】
本実施例において、上記実行主体には、画像収集装置、例えば、カメラが取り付けられてもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いてビデオデータの収集を行うことができる。上記はステップ410を実行する前に行い、すなわち、ビデオエンコーダを起動する前に、カメラはオン状態にあってもよい。上記実行主体は、上記カメラを用いて画像収集を継続的に行うことができる。ビデオデータを収集した(すなわち、フレーム毎に収集した)ことに応答し、現在の符号化識別子の値が上記第1プリセット値であるか否かを判定することができる。符号化識別子の値が上記第1プリセット値であると判定した場合、上記符号化識別子の値が第2プリセット値(例えば、「YES」、または「Y」、または「1」等)であると判定したまで現在収集したビデオデータを削除する(すなわち、フレームロス処理を行う)ことができる。本実施例において、上記第2プリセット値は、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するために使用できる。
【0109】
ステップ420において、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定する。
【0110】
本実施例において、上記実行主体は、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定することができる。本実施例において、録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けてオーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために使用できる。
【0111】
ステップ430において、オーディオプレーヤを起動する。
【0112】
本実施例において、上記実行主体には、オーディオプレーヤが取り付けまたは配置されてもよい。本実施例において、上記オーディオプレーヤは、オーディオデータの再生を行うために用いられる。ステップ420を実行した後、上記実行主体は、オーディオプレーヤを起動することができる。本実施例において、上記実行主体は、上記オーディオデコーダの起動または停止を制御することができる。
【0113】
ステップ440において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。
【0114】
本実施例において、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することができる。これにより、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された後、ビデオデータの符号化を本格的に行い始めることにより、オーディオデータの再生とビデオデータの符号化との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させることができる。
【0115】
一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記実行主体は、ビデオデータを収集した場合、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するように、上記符号化識別子を上記第2プリセット値に設定することができる。
【0116】
ステップ450において、録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するようにオーディオプレーヤを制御する。
【0117】
本実施例において、録画停止命令を検出したことに応答し、上記実行主体は、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止すると同時に、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御することができる。
【0118】
一実施例において、録画停止命令を検出したことに応答し、上記実行主体は、ビデオデータを撮像し続ける場合、撮像し続けたビデオデータを廃棄することを指示するように、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定することもできる。
【0119】
ステップ460において、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御する。
【0120】
本実施例において、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するようにオーディオプレーヤを制御した後、上記実行主体は、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御することができる。すなわち、上記ビデオエンコーダを停止する。
【0121】
ステップ470において、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定する。
【0122】
本実施例において、符号化を停止するようにビデオエンコーダを制御した後、上記実行主体は、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定することができる。上記既に符号化されたビデオデータは、ステップ410の前に既に録画されたビデオデータを含む。
【0123】
ステップ480において、総時間長をオーディオプレーヤの最終再生進捗として決定する。
【0124】
本実施例において、上記実行主体は、決定した総時間長をオーディオプレーヤの最終再生進捗として決定することができる。
【0125】
ステップ490において、ビデオエンコーダを起動する。
【0126】
本実施例において、上記実行主体は、オーディオプレーヤの最終再生進捗を決定した後、次のセグメントのビデオの録画を行うために、ビデオエンコーダを再起動してもよい。
【0127】
ステップ4100において、最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出する。
【0128】
本実施例において、上記実行主体は、まず、最終再生進捗に対応するターゲットのオーディオデータの再生終了位置を決定することができる。その後、ターゲットのオーディオデータの再生起始位置から再生終了位置までで構成される区間をターゲットのオーディオデータ区間として決定することができる。最後に、ターゲットのオーディオデータ区間を抽出することができる。
【0129】
ステップ4110において、既に符号化されたビデオデータおよびターゲットのオーディオデータ区間を記憶する。
【0130】
本実施例において、上記実行主体は、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータをそれぞれ2つのファイルに記憶し、上記2つのファイルのマッピングを確立してもよい。一実施例において、上記ターゲットのオーディオデータ区間および既に符号化されたビデオデータを同一のファイルに記憶してもよい。
【0131】
図7から見られるように、図6に対応する実施例と比べ、本実施例におけるビデオを録画する方法は、録画停止命令を検出した後に実行する操作を表す。録画を停止した場合、ビデオデータをビデオエンコーダに伝送することを停止すると同時に、オーディオプレーヤがターゲットのオーディオデータを再生することを停止するため、ビデオの符号化とオーディオの再生との同期停止を実現する。これにより、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を更に向上させる。また、本実施例に係る方法は、更にオーディオ・ビデオデータを記憶する操作を強調する。これにより、後続の再生、アップロード等を容易にするように、オーディオ・ビデオファイルの生成を実現することができる。
【0132】
引き続き図8を参照し、図8は、本願の実施例に係る別のビデオの録画装置の構造模式図である。上記の複数の図に示す方法の実現として、本願の実施例はビデオの録画装置を提供し、該装置の実施例は図6に示す方法の実施例に対応し、該装置は、様々な電子機器に適用できる。
【0133】
図8に示すように、本実施例に係るビデオの録画装置は、ビデオエンコーダを起動するように構成される第1起動ユニット510と、録画再開命令を検出したことに応答し、既に録画されたビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を上記時間長に設定するように構成される第1設定ユニット520であって、上記録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて上記オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられる第1設定ユニット520と、上記オーディオプレーヤを起動するように構成される第2起動ユニット530と、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、上記ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送するように構成される伝送ユニット540とを備える。
【0134】
一実施例において、該装置は、制御ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記制御ユニットは、録画停止命令を検出したことに応答し、収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを停止し、再生を停止するように上記オーディオプレーヤを制御し、符号化を停止するように上記ビデオエンコーダを制御するように構成されてもよい。
【0135】
一実施例において、該装置は、第1決定ユニット、第2決定ユニットおよび第3起動ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第1決定ユニットは、上記ビデオエンコーダが既に符号化したビデオデータの総時間長を決定するように構成されてもよい。上記第2決定ユニットは、上記総時間長を上記オーディオプレーヤの最終再生進捗として決定するように構成されてもよい。上記第3起動ユニットは、上記ビデオエンコーダを起動するように構成されてもよい。
【0136】
一実施例において、該装置は、抽出ユニットおよび記憶ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記抽出ユニットは、上記最終再生進捗により指示された既に再生したターゲットのオーディオデータをターゲットのオーディオデータ区間として、上記ターゲットのオーディオデータ区間を抽出するように構成されてもよい。上記記憶ユニットは、既に符号化されたビデオデータおよび上記ターゲットのオーディオデータ区間を記憶するように構成されてもよい。
【0137】
一実施例において、該装置は、削除ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記削除ユニットは、ターゲットのオーディオデータが再生進捗に再生される前に、ビデオデータを収集したことに応答し、収集したビデオデータを削除するように構成されてもよい。
【0138】
一実施例において、該装置は、第2設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第2設定ユニットは、ビデオエンコーダを起動する前に、予め確立された符号化識別子を、現在収集したビデオデータを削除することを指示するための第1プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0139】
一実施例において、該装置は、第3設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第3設定ユニットは、上記ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、上記符号化識別子を、現在収集したビデオデータを上記ビデオエンコーダに伝送することを指示するための第2プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0140】
一実施例において、該装置は、第4設定ユニット(図示せず)を更に備えてもよい。ここで、上記第4設定ユニットは、録画停止命令を検出したことに応答し、上記符号化識別子を上記第1プリセット値に設定するように構成されてもよい。
【0141】
本願の上記実施例に係る装置は、第1起動ユニット510によりビデオエンコーダを起動し、第1設定ユニット520は、録画再開命令を検出した後、オーディオプレーヤの再生進捗を既に符号化されたビデオの時間長に設定し、その後、第2起動ユニット530はオーディオプレーヤを起動し、最後に、伝送ユニット540は、ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生されたことを決定した場合、ビデオデータを収集したことに応答し、ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送する。これにより、既に符号化されたビデオの時間長をオーディオプレーヤの再生進捗に設定し、再生進捗の偏差による録画されたビデオのオーディオとビデオとが同期しないことの発生を回避することができる。それと同時に、ビデオエンコーダを早めに起動し、録画を再開した後に実行する操作の複雑度を低減することができる。ターゲットのオーディオデータが上記再生進捗に再生された場合、収集したビデオデータをビデオエンコーダに伝送することにより、ビデオデータの符号化とオーディオデータの再生との同期進行を実現し、サウンドトラック付きビデオの録画過程中のオーディオ・ビデオ同期効果を向上させる。
【0142】
以下、図9を参照し、図9は、本願の実施例に係る端末装置のコンピュータシステムの構造模式図である。図9に示す端末装置は一例に過ぎず、本願の実施例の機能および使用範囲を限定するものではない。
【0143】
図9に示すように、コンピュータシステム600は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)601を備え、CPU01は、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)602に記憶されたプログラム、または記憶部分608からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)603にロードされたプログラムに基づき、様々な適当な動作および処理を実行することができる。RAM603には、システム600の動作に必要な各種のプログラムおよびデータが更に記憶されている。CPU601、ROM602およびRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。入出力(Input/Ouput、I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0144】
キーボード、マウス等を含む入力部分606と、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等およびスピーカ等を含む出力部分607と、ハードディスク等を含む記憶部分608と、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)カード、モデム等のようなネットワークインタフェースカードを含む通信部分609という部材は、I/Oインタフェース605に接続されている。通信部分609は、インターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ610も必要に応じてI/Oインタフェース605に接続されている。半導体メモリ等のようなリムーバブル媒体611は、ドライバ10がリムーバブル媒体611から読み出したコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分608にインストールされるように、必要に応じてドライバ610に取り付けられている。
【0145】
本開示の実施例によれば、上記フローチャートを参照して説明した過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に搭載されたコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信部分609によりネットワークからダウンロードされてインストールされ得、および/またはリムーバブル媒体611からインストールされ得る。該コンピュータプログラムがCPU601により実行されると、本願の方法に限定された上記機能を実行する。一実施例において、本願に係るコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、またはコンピュータ可読記憶媒体、あるいは上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置またはデバイス、あるいは以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のワイヤを有する電気的接続、携帯型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、RAM、ROM、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)またはフラッシュメモリ、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本願において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むまたは記憶する任意の有形媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置またはデバイスにより使用され得るか、またはそれと組み合わせて使用され得る。本願において、コンピュータ可読の信号媒体は、ベースバンドでまたはキャリアの一部として伝搬するデータ信号を含んでもよく、データ信号にコンピュータ可読のプログラムコードが搭載されている。このような伝搬されるデータ信号は、複数種の形式を採用してもよく、電磁信号、光信号または上記の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読の信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスにより使用されるか、またはそれと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当な媒体で伝送することができ、無線、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)等、または上記の任意の適当な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0146】
図面におけるフローチャートおよびブロック図は、本願の実施例によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の実現可能な体系アーキテクチャー、機能および操作を示す。この面で、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムフラグメント、またはコードの一部を表すことができ、該モジュール、プログラムフラグメント、またはコードの一部は、所定のロジック機能を実現するための1つまたは複数の実行可能命令を含む。なお、ブロック図および/またはフローチャートにおける各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現でき、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現できる。
【0147】
本願の実施例に係るユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。記載されたユニットはプロセッサに設けられてよく、例えば、プロセッサは、設定ユニット、起動ユニット、および伝送ユニットを備えると記載されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、ある場合、該ユニット自体を限定するものではなく、例えば、設定ユニットは、更に、「音楽プレーヤの再生進捗を設定するユニット」と記載されてもよい。また、例えば、プロセッサは、第1起動ユニット、設定ユニット、第2起動ユニット、および伝送ユニットを備えると記載されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、ある場合、該ユニット自体を限定するものではなく、例えば、第1起動ユニットは、更に「ビデオエンコーダを起動するユニット」と記載されてもよい。
【0148】
一方、本願は、コンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータ可読媒体は、上記実施例に記載された装置に含まれるものであってもよいし、単独で存在して該装置に取り付けられていないものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体には1つまたは複数のプログラムが搭載され、上記1つまたは複数のプログラムが該装置により実行されると、該装置は、録画再開命令を検出したことに応答し、ビデオエンコーダが既に符号化したビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定し、ここで、該録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて該オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられ、該ビデオエンコーダおよび該オーディオプレーヤを順次起動し、該ターゲットのオーディオデータが該再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、該ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを該ビデオエンコーダに伝送し、、または、該装置は、ビデオエンコーダを起動し、録画再開命令を検出したことに応答し、既に録画されたビデオの時間長を決定し、オーディオプレーヤの再生進捗を該時間長に設定し、ここで、該録画再開命令は、ビデオデータを収集し続けて該オーディオプレーヤを用いてターゲットのオーディオデータを再生し続けることを指示するために用いられ、該オーディオプレーヤを起動し、該ターゲットのオーディオデータが該再生進捗に再生された場合、ビデオデータを収集したことに応答し、該ビデオエンコーダに収集したビデオデータを符号化させるように、収集したビデオデータを該ビデオエンコーダに伝送する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9