(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-14
(45)【発行日】2022-01-25
(54)【発明の名称】メッセージ送受信システム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/00 20220101AFI20220118BHJP
【FI】
H04L51/00
(21)【出願番号】P 2021153682
(22)【出願日】2021-09-21
【審査請求日】2021-09-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518389060
【氏名又は名称】株式会社Flucle
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】三田 弘道
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112445906(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112118169(CN,A)
【文献】特開2003-178012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより操作されるユーザ端末と、
社会保険労務士、弁護士、税理士、弁理士、公認会計士、司法書士、行政書士およびその事務所所員を含む士業等により操作される士業端末との間でメッセージデータを送受信するメッセージ送受信システムであって、
前記士業端末は、
送受信された既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部と、
送信する新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部と、
前記新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報を表示可能な送信候補情報表示部と、
前記送信メッセージ候補情報を検索するための検索機能表示部と、
を有するメッセージ送受信アプリケーション画面を表示し、
複数の前記送信メッセージ候補情報を表示する送信メッセージ候補情報表示ステップと、
複数の前記送信メッセージ候補情報から士業により選択された前記新規メッセージを前記送信準備メッセージ表示部に表示する返信情報表示ステップと
を実行することを含み、
前記送信メッセージ候補情報は、テキスト情報と、添付ファイル情報とを有するとともに、前記送信メッセージ候補情報が相互に関連を有する場合に関連度情報を有する、
ことを特徴とする、メッセージ送受信システム。
【請求項2】
前記士業端末は、前記送信メッセージ候補情報を追加アップデートできる、請求項1に記載のメッセージ送受信システム。
【請求項3】
複数の前記士業端末は、ホスト事務所グループを構成し、前記ホスト事務所グループ内でのみ前記送信メッセージ候補情報の一部を共有する、請求項1または2に記載のメッセージ送受信システム。
【請求項4】
ユーザにより操作されるユーザ端末と、
社会保険労務士、弁護士、税理士、弁理士、公認会計士、司法書士、行政書士およびその事務所所員を含む士業等により操作される士業端末との間でメッセージデータを送受信するメッセージ送受信システムであって、
前記士業端末は、
送受信された既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部と、
送信する新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部と、
前記新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報を表示可能な送信候補情報表示部と、
前記送信メッセージ候補情報を検索するための検索機能表示部と、
を有するメッセージ送受信アプリケーション画面を表示し、
複数の前記送信メッセージ候補情報を表示する送信メッセージ候補情報表示ステップと、
複数の前記送信メッセージ候補情報から士業により選択された前記新規メッセージを前記送信準備メッセージ表示部に表示する返信情報表示ステップと
を実行することを含み、
複数の前記士業端末は、ホスト事務所グループを構成し、前記ホスト事務所グループ内でのみ前記送信メッセージ候補情報の一部を共有する、
ことを特徴とする、メッセージ送受信システム。
【請求項5】
前記士業端末は、返信情報表示ステップにより前記送信準備メッセージ表示部に表示された前記送信メッセージ候補情報の前記テキスト情報を編集可能である、請求項1~4のいずれか一項に記載のメッセージ送受信システム。
【請求項6】
前記テキスト情報は、少なくとも返信文情報、条文情報、提案文情報、公的資料情報、判例情報を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のメッセージ送受信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ送受信において送信メッセージを選択できるメッセージ送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年メールシステムやチャットシステムのようにメッセージの送受信を行うメッセージ送受信システムが多く利用されている。これらのメッセージ送受信システムでは、自身から、テキスト情報や添付ファイルによりメッセージを作成し送信するだけでなく、他者からのメッセージに対して、返信文としてテキスト情報を入力し、また添付ファイルを添付して返信が行われる。
【0003】
メッセージ送受信システムには、単純にメッセージを作成し、送受信を行うにとどまらず、送信または返信メッセージをシステム自体が生成するものがある。例えば、特許文献1に示すメッセージ生成装置は、ユーザが所属する他のコミュニティを、アクセス制御情報から検索する検索処理と、検索結果に基づいて、類似質問メッセージに対応する応答メッセージを生成する生成処理と、生成された応答メッセージを送信する送信処理とを実行することにより、メッセージが生成されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述したようなメッセージ送受信システムは、社会保険労務士、弁護士、税理士、弁理士、公認会計士、司法書士、行政書士およびその事務所所員等の、いわゆる士業と、そのクライアントの間で行われるメッセージのやり取りにも利用されている。このような場合、クライアントからの質問や問い合わせに対して、士業等は自身の専門分野における知識に基づいたメッセージや資料を返信する。
【0006】
しかし、自身の専門分野における知識に基づいたメッセージや資料は、士業等の各人が個々の経験に基づいて蓄積した内容に依存しており、返信される情報が適切かどうかを担保できていなかった。また、士業等の各人が自ら返信作業をするため、テキストの入力や添付ファイルを探して添付するなどの返信メッセージを作成する作業が迂遠であった。これらの問題は、特に、メッセージ送受信システムが発展し、メッセージの送受信量が増加するほど、課題としての重要度が増している。
【0007】
また、士業等の情報源は法律条文や各官庁から発信される情報のように共通性を有しており、本来は情報を共有することで正当性や適格性を担保しやすい。そうであるにもかかわらず、士業等は、個々の経験により業務を行うことが多く、同業の士業同士で情報を共有しようとする慣習はなく、情報を共有することで正当性や適格性を担保しようという思想はなかった。
【0008】
(1)本発明に係るメッセージ送受信システムは、ユーザにより操作されるユーザ端末と、士業等により操作される士業端末との間でメッセージデータを送受信するメッセージ送受信システムであって、前記士業端末は、送受信された既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部と、送信する新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部と、前記新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報を表示可能な送信候補情報表示部と、前記送信メッセージ候補情報を検索するための検索機能表示部と、を有するメッセージ送受信アプリケーション画面を表示し、複数の前記送信メッセージ候補情報を表示する送信メッセージ候補情報表示ステップと、複数の前記送信メッセージ候補情報から士業により選択された前記新規メッセージを前記送信準備メッセージ表示部に表示する返信情報表示ステップとを含み、前記送信メッセージ候補情報は、テキスト情報と、添付ファイル情報とを有するとともに、各テキスト情報、各添付ファイル情報が相互に関連を有する場合に関連度情報を有する、ことを特徴とする。
【0009】
このメッセージ送受信システムによれば、クライアントであるユーザに対する士業等からの返信メッセージにおいて、複数の送信メッセージ候補情報から返信メッセージとなる新規メッセージを作成できる。複数の送信メッセージ候補情報は定型化されたものであるため、これに基づいて作成される返信メッセージは、情報の適切性を担保できる。また、返信メッセージを複数の送信メッセージ候補情報から選択することにより作成できるため、メッセージの作成も容易になる。
【0010】
(2)前述したメッセージ送受信システムにおいて、前記士業端末は、前記送信メッセージ候補情報を追加アップデートできるようにしてもよい。これにより、個々の士業が持つ個々の経験を生かした送信メッセージ候補情報を共有することができる。一方で、送信メッセージ候補情報は、選択されて使用されるため、情報の適正性を失うことはない。
【0011】
(3)前述したメッセージ送受信システムにおいて、複数の前記士業端末は、ホスト事務所グループを構成し、前記ホスト事務所グループ内でのみ前記送信メッセージ候補情報の一部を共有するようにしてもよい。そのようにすれば、士業事務所単位で送信メッセージ候補情報を共有し、士業事務所の統一性を持った業務が可能になる。
【0012】
(4)本発明にかかる他のメッセージ送受信システムは、ユーザにより操作されるユーザ端末と、士業等により操作される士業端末との間でメッセージデータを送受信するメッセージ送受信システムであって、前記士業端末は、送受信された既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部と、送信する新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部と、前記新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報を表示可能な送信候補情報表示部と、前記送信メッセージ候補情報を検索するための検索機能表示部と、を有するメッセージ送受信アプリケーション画面を表示し、複数の前記送信メッセージ候補情報を表示する送信メッセージ候補情報表示ステップと、複数の前記送信メッセージ候補情報から士業により選択された前記新規メッセージを前記送信準備メッセージ表示部に表示する返信情報表示ステップとを含み、複数の前記士業端末は、ホスト事務所グループを構成し、前記ホスト事務所グループ内でのみ前記送信メッセージ候補情報の一部を共有する、ことを特徴とする。
【0013】
そのようにすれば、クライアントであるユーザに対する士業等からの返信メッセージにおいて、複数の送信メッセージ候補情報から返信メッセージとなる新規メッセージを作成できる。複数の送信メッセージ候補情報は定型化されたものであるため、これに基づいて作成される返信メッセージは、情報の適切性を担保できる。また、返信メッセージを複数の送信メッセージ候補情報から選択することにより作成できるため、メッセージの作成も容易になる。
【0014】
(5)前記したメッセージ送受信システムにおいて、前記士業端末は、返信情報表示ステップにより前記送信準備メッセージ表示部表示された前記送信メッセージ候補情報の前記テキスト情報を編集可能である。そのようにすれば、適格性のある送信メッセージ候補情報をクライアントの事例にアレンジした返信メッセージを作成できるため、情報の適格性をさらに高めることができる。
【0015】
(6)前記したメッセージ送受信システムにおいて、前記テキスト情報は、少なくとも返信文情報、条文情報、提案文情報、公的資料情報、判例情報を含んでもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、クライアントと士業等の間のメッセージのやり取りにおいて、士業等が適正性の高い情報で返信が可能となり、かつ、返信メッセージの作成も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のメッセージ送受信システムの概略図である。
【
図2】
図1のメッセージ送受信システムにおいて、士業端末に表示されるメッセージ送受信アプリケーション画面の一例を示す図である。
【
図3】本発明の送信メッセージ候補情報同士の関係性を示す概念図である。
【
図4】
図2におけるメッセージ送受信アプリケーション画面の他の例を示す図である
【
図5】
図4のメッセージ送受信アプリケーション画面で送信メッセージ候補情報の詳細を表示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態に係るメッセージ送受信システムSについて、図面を参照しながら説明する。
<メッセージ送受信システムS>
【0019】
図1は、本実施形態に係るメッセージ送受信システムSの運用形態の概念を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るメッセージ送受信システムSは、サーバ装置1と、サーバ装置1にインターネット2を介して接続する複数のユーザ端末3および複数の士業端末4とを含む。
【0020】
本実施形態において、士業端末4が、社会保険労務士事務所の所員(例えば、社会保険労務士)により操作され、ユーザ端末3が、当該社会保険労務士事務所のクライアントであるユーザにより操作される形態を例に説明する。なお、士業端末4は、社会保険労務士に限らず、弁護士、税理士、弁理士、公認会計士、司法書士、行政書士等に加え、各事務所の所員である士業等により操作される。
【0021】
サーバ装置1は、従来よく知られるクライアントサーバシステムのサーバ用ホストマシンである。また、ユーザ端末3および士業端末4は、従来よく知られる、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどに代表される情報処理装置である。
【0022】
各ユーザ端末3および各士業端末4とはサーバ装置1はと通信することにより、メッセージの送受信が可能となっている。メッセージ送受信システムSは、サーバ装置1が、各ユーザ端末3と各士業端末4にメッセージの交換サービスを提供するいわゆるクラウドサービスである。
【0023】
本実施形態において、複数(図では3台)の士業端末4は、後述する送信メッセージ候補情報M1を共有可能な1つのグループ4Gを構成している。例えば、1つの事務所に所属する士業等が操作する複数の士業端末4を1つの事務所グループ4Gと構成するようにしてもよい。
【0024】
各士業端末4は、メッセージ送受信システムSとインターネット2を介して通信することにより、メッセージ送受信アプリケーションを起動し、メッセージ送受信アプリケーション画面4D4Dを表示する。
【0025】
図2に示すように、メッセージ送受信アプリケーション画面4Dは、ユーザ端末3と士業端末4で送受信された既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部41と、士業端末4から送信する新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部42と、新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報M1を表示可能な送信候補情報表示部43と、送信メッセージ候補情報M1を検索するための検索機能表示部44とを備える。
【0026】
既存メッセージ表示部41は、ユーザ端末3から送信され、士業端末4で受信したメッセージと、士業端末4から送信された既存メッセージが下方ほど新しいメッセージとなる順に並んでいる。
【0027】
送信準備メッセージ表示部42は、既存メッセージ表示部41の最下部のメッセージ(最新のメッセージ)の下側に設けられている。送信準備メッセージ表示部42は、後述する送信メッセージ候補情報M1を選択することで、送信メッセージ候補情報M1を返信準備メッセージとして表示する。ただし、士業等により選択された送信メッセージ候補情報M1は、コピー&ペーストにより送信準備メッセージ表示部42に表示されてもよい。
【0028】
検索機能表示部44は、検索ボタン44aと、検索キーワード入力部44bと、送信文チェックボックス部44cと、条文チェックボックス部44dと、提案資料チェックボックス部44eと、公的資料チェックボックス部44fと、判例チェックボックス部44gとを備える。なお、チェックボックスの対象となる資料の種類は増加してもよく、また、各チェックボックスに代えて、資料ごとにタブ形式でまとめて表示するようにしてもよい。
【0029】
検索キーワード表示部は、従来よく知られるように、検索キーワード入力部44bにテキスト(キーワード)を入力され、検索ボタン44aをクリックされることで、当該テキストを含む、または当該テキストに関連する送信メッセージ候補情報M1を送信候補情報表示部43に表示する。したがって、送信候補情報表示部43は、士業等が検索機能表示部44を操作することにより、検索内容に関連性のある複数の送信メッセージ候補情報M1を表示する。
【0030】
また、検索ボタン44aを押す前に、送信文チェックボックス部44cと、条文チェックボックス部44dと、提案資料チェックボックス部44eと、公的資料チェックボックス部44fと、判例チェックボックス部44gのうち、所望のチェックボックスにチェックを入れることで、チェックボックスを入れたコンテンツのみの送信メッセージ候補情報M1を表示することができる。
【0031】
送信候補情報表示部43に表示される複数の送信メッセージ候補情報M1は、サーバ装置1から士業端末4に送信される。サーバ装置1において、送信メッセージ候補情報M1は、記憶部(図示しない)に記憶されている。
【0032】
図3に示すように、送信メッセージ候補情報M1は、テキスト情報Tと、テキスト情報Tに紐づいた添付ファイル情報Aを含む。テキスト情報Tは、少なくとも返信文情報、条文情報、提案文情報、公的資料情報、判例情報を含む。また、添付ファイル情報Aは、紐づいたテキスト情報Tに関連する情報がファイル形式で添付される。
【0033】
各テキスト情報Tと各添付ファイル情報Aを含む送信メッセージ候補情報M1は、相互に関連を有する場合に関連度情報Rを有する。すなわち、送信メッセージ候補情報M1は、各テキスト情報Tまたは各添付ファイル情報Aが相互に関連を有する場合に関連度情報R(
図3において送信メッセージ候補情報M1をつなぐ実線)を有する。したがって、例えば、1の送信メッセージ候補情報M1は、多対多の関係で他の送信メッセージ候補情報M1と有機的に関連度情報Rにより関連している。また、他の1つの送信メッセージ候補情報M1は、他の送信メッセージ候補情報M1と関連していないものもある。
【0034】
送信候補情報表示部43で表示される送信メッセージ候補情報M1は、検索キーワード入力部44bに入力されたテキスト(キーワード)に関する送信メッセージ候補情報M1だけでなく、当該送信メッセージ候補情報M1と関連度情報Rを有す送信メッセージ候補情報M1を表示するようにしてもよい。この関連度情報Rは、士業等の利用頻度などを加味してAI(人工知能)により関連度情報Rが編集されるようにしてもよい。
【0035】
関連度情報Rが編集されることにより、検索キーワード入力部44bに入力されたテキスト(キーワード)に関する送信メッセージ候補情報M1と関連度情報Rを有す送信メッセージ候補情報M1が変化することになる。すなわち、関連度情報Rを編集すうことにより、送信候補情報表示部43に表示される複数の送信メッセージ候補情報M1を最適化できる。
【0036】
<メッセージ返信ステップ>
【0037】
次に、士業端末4におけるメッセージ返信ステップを画面の遷移を用いて説明する。
【0038】
第1のメッセージ返信ステップとして、士業端末4においてメッセージ送受信システムSのアプリケーションを起動する。これにより、士業端末4には
図4に示すメッセージ送受信アプリケーション画面4Dを表示する。
【0039】
第2のメッセージ返信ステップとして、既存メッセージ表示部41の既存メッセージに対する返信メッセージである新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報M1を検索するために、検索機能表示部44の検索キーワード入力部44bにテキストを入力し、検索ボタン44aをクリックする。これにより、送信候補情報表示部43に、新規メッセージの候補である複数の送信メッセージ候補情報M1が表示される。
【0040】
このステップでは、検索ボタン44aを押す前に、送信文チェックボックス部44cと、条文チェックボックス部44dと、提案資料チェックボックス部44eと、公的資料チェックボックス部44fと、判例チェックボックス部44gのうち(
図2を参照)、所望のチェックボックスにチェックを入れることで、チェックボックスを入れたコンテンツのみの送信メッセージ候補情報M1を表示することができる。
【0041】
第3のメッセージ返信ステップとして、送信候補情報表示部43に表示された複数の送信メッセージ候補情報M1から新規メッセージの候補になる送信メッセージ候補情報M1を選択する。これにより、
図5に示すように、選択された送信メッセージ候補情報M1の詳細情報が表示される。
【0042】
第4のメッセージ返信ステップとして、送信メッセージ候補情報M1の詳細情報に含まれる送信メッセージ挿入ボタンM2をクリックする。これにより、送信準備メッセージ表示部42に送信メッセージ候補情報M1が複製される。なお、送信メッセージ候補情報M1は、送信メッセージ挿入ボタンをクリックすることなく、従来よく知られる、コピー&ペーストの操作により送信準備メッセージ表示部42に複製されてもよい。
【0043】
第5のメッセージ返信ステップとして、送信準備メッセージ表示部42に複製された送信メッセージ候補情報M1は送信ボタンをクリックすることにより送信される。なお、送信準備メッセージ表示部42に複製された送信メッセージ候補情報M1は編集された後に送信されてもよい。
【0044】
本実施形態において、メッセージ送受信システムSは、いわゆるクラウドサービスである形態について説明した。しかし、メッセージ送受信システムSは、オンプレミスのシステムとして実施されてもよい。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、メッセージ送受信システムなどとして、好適に採用することができる。
【符号の説明】
【0047】
S メッセージ送受信システム
1 サーバー装置
2 インターネット
3 ユーザ端末
4 士業端末
41 既存メッセージ表示部
42 送信準備メッセージ表示部
43 送信候補情報表示部
44 検索機能表示部
M1 送信メッセージ候補情報
4D メッセージ送受信アプリケーション画面
【要約】 (修正有)
【課題】クライアントと士業等の間のメッセージのやり取りにおいて、士業等が適正性の高い情報で返信が可能となり、かつ、返信メッセージの作成も容易なメッセージ送受信システムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末と、士業端末との間でメッセージデータを送受信するメッセージ送受信システムにおいて、士業端末は、既存メッセージを表示する既存メッセージ表示部41と、新規メッセージを表示する送信準備メッセージ表示部42と、複数の送信メッセージ候補情報を表示可能な送信候補情報表示部43と、送信メッセージ候補情報を検索するための検索機能表示部44と、を有するメッセージ送受信アプリケーション画面4Dを表示し、複数の送信メッセージ候補情報を表示する送信メッセージ候補情報表示ステップと、複数の送信メッセージ候補情報から士業により選択された新規メッセージを送信準備メッセージ表示部に表示する返信情報表示ステップと、を実行する。
【選択図】
図2