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特許7009899制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20220119BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220119BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220119BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
G06F3/0481 170
H04N1/00 C
B41J29/42 F
G03G21/00 386
H04N1/00 350
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2017196497
(22)【出願日】2017-10-10
(65)【公開番号】P2019070937
(43)【公開日】2019-05-09
【審査請求日】2020-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】森田 光貴
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-182765(JP,A)
【文献】特開2016-071680(JP,A)
【文献】特開2007-194902(JP,A)
【文献】特開2002-354170(JP,A)
【文献】特開2004-132740(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/42
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する制御装置であって、
機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録する登録部と、
前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示し、
前記登録部は、前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録し、
前記表示制御部は、選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加
前記表示制御部は、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示する、
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類に応じて、前記一覧に表示する設定項目を変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記画面の種類に基づいて、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の中から一部の設定項目を抽出し、前記一覧に、抽出した前記一部の設定項目を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記一覧に、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面に応じた設定項目と、前記画面によらずに登録可能な設定項目と、を表示する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記登録部は、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類と、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録し、
前記表示制御部は、機能に対応する前記画面毎に、前記アイコン表示領域に表示するショートカットアイコンを変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の制御装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、所定の機能の設定項目に対応付けて登録されたショートカットアイコンは、前記所定の機能に対応する画面が表示されている時は、前記登録済みのショートカットアイコンとして表示し、前記所定の機能以外の機能に対応する画面が表示されている時は、前記未登録のショートカットアイコンとして表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する装置における、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録するショートカットアイコン登録方法であって、
前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する第1処理と、
前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示する第2処理と、
前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録する第3処理と、
選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加する第4処理と、を実行
前記第2処理では、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示する、
ことを特徴とするショートカットアイコン登録方法。
【請求項8】
前記第2処理では、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類に応じて、前記一覧に表示する設定項目を変更する、
ことを特徴とする請求項に記載のショートカットアイコン登録方法。
【請求項9】
前記第2処理では、前記画面の種類に基づいて、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の中から一部の設定項目を抽出し、前記一覧に、抽出した前記一部の設定項目を表示する、
ことを特徴とする請求項に記載のショートカットアイコン登録方法。
【請求項10】
前記第2処理では、前記一覧に、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面に応じた設定項目と、前記画面によらずに登録可能な設定項目と、を表示する、
ことを特徴とする請求項又はに記載のショートカットアイコン登録方法。
【請求項11】
前記第3処理では、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類と、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録し、
その後の前記第1処理では、機能に対応する前記画面毎に、前記アイコン表示領域に表示するショートカットアイコンを変更する、
ことを特徴とする請求項乃至10のいずれか一に記載のショートカットアイコン登録方法。
【請求項12】
前記第1処理では、所定の機能の設定項目に対応付けて登録されたショートカットアイコンは、前記所定の機能に対応する画面が表示されている時は、前記登録済みのショートカットアイコンとして表示し、前記所定の機能以外の機能に対応する画面が表示されている時は、前記未登録のショートカットアイコンとして表示する、
ことを特徴とする請求項11に記載のショートカットアイコン登録方法。
【請求項13】
表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する装置で動作する、
機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンの登録を制御するショートカットアイコン登録制御プログラムであって、
前記装置に、
前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する第1処理、
前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示する第2処理、
前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録する第3処理、
選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加する第4処理、を実行させ、
前記第2処理では、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示する、
ことを特徴とするショートカットアイコン登録制御プログラム。
【請求項14】
前記第2処理では、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類に応じて、前記一覧に表示する設定項目を変更する、
ことを特徴とする請求項13に記載のショートカットアイコン登録制御プログラム。
【請求項15】
前記第2処理では、前記画面の種類に基づいて、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の中から一部の設定項目を抽出し、前記一覧に、抽出した前記一部の設定項目を表示する、
ことを特徴とする請求項14に記載のショートカットアイコン登録制御プログラム。
【請求項16】
前記第2処理では、前記一覧に、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面に応じた設定項目と、前記画面によらずに登録可能な設定項目と、を表示する、
ことを特徴とする請求項14又は15に記載のショートカットアイコン登録制御プログラム。
【請求項17】
前記第3処理では、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、前記未登録のショートカットアイコンが選択された時に表示されている前記画面の種類と、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録し、
その後の前記第1処理では、機能に対応する前記画面毎に、前記アイコン表示領域に表示するショートカットアイコンを変更する、
ことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか一に記載のショートカットアイコン登録制御プログラム。
【請求項18】
前記第1処理では、所定の機能の設定項目に対応付けて登録されたショートカットアイコンは、前記所定の機能に対応する画面が表示されている時は、前記登録済みのショートカットアイコンとして表示し、前記所定の機能以外の機能に対応する画面が表示されている時は、前記未登録のショートカットアイコンとして表示する、
ことを特徴とする請求項17に記載のショートカットアイコン登録制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムに関し、特に、画面を遷移して複数の機能の設定項目を設定する制御装置、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録するショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコンの登録を制御するショートカットアイコン登録制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の機能を備える装置では、各機能の各設定項目に対応する画面を表示し、画面を遷移して設定項目を設定し、その設定に従って複数の機能を実行させる。その際、複数の機能の設定操作を容易にするために、各機能の各設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンが利用されている。
【0003】
このショートカットアイコンを登録する方法として、ショートカットアイコンを登録するための設定画面を利用する方法がある。例えば、下記特許文献1には、表示手段と、各種機能を実現する複数のプログラムを記憶する記憶手段と、各プログラムの起動を指示する複数の指示アイコンを設定する設定手段と、前記設定手段に設定された複数の指示アイコンの表示を指示する表示指示手段と、前記表示指示手段による表示指示に応じて、前記設定手段に設定された複数の指示アイコンを前記表示手段に表示させるとともに、表示させた複数の指示アイコンを所定時間が経過すると非表示にする表示制御手段と、を備える電子機器が開示されており、ショートカット設定が選択されたら設定画面を表示し、当該設定画面でショートカットの設定を行うことが記載されている。
【0004】
この方法の場合、ショートカットアイコンを登録する度に設定画面に遷移しなければならないため、ショートカットアイコンの登録に手間がかかるという問題がある。この問題を解決するために、はが提案されている。例えば、下記特許文献2には、ショートカット登録領域のアイコンを操作することにより当該アイコンに対応して記憶された装置動作状態を再現するショートカット機能におけるアイコン登録方法であって、装置動作状態が記憶されていない空アイコンの操作により、該操作時点における装置動作状態が該アイコンに対応して記憶され、装置動作状態が記憶されている実アイコンの操作により、該アイコンに対応して記憶された装置動作状態を再現するショートカットアイコン登録方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2004-132740号公報
【文献】特開2012-123477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、空アイコンを押下した時の画面をショートカット登録する方法を利用したとしても、ショートカットアイコンを登録するためには、その都度、ショートカット登録したい画面まで遷移しなければならず、やはり、ショートカットアイコンの登録に手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画面を遷移することなく、簡便にショートカットアイコンを登録することができる制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面は、表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する制御装置であって、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録する登録部と、前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示し、前記登録部は、前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録し、前記表示制御部は、選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加し、前記表示制御部は、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示することを特徴とする。
【0009】
本発明の一側面は、表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する装置における、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録するショートカットアイコン登録方法であって、前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する第1処理と、前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示する第2処理と、前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録する第3処理と、選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加する第4処理と、を実行し、前記第2処理では、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示することを特徴とする。
【0010】
本発明の一側面は、表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する装置で動作する、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンの登録を制御するショートカットアイコン登録制御プログラムであって、前記装置に、前記画面に、前記ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域を表示し、前記アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する第1処理、前記未登録のショートカットアイコンが選択されたら、前記画面に、前記未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示する第2処理、前記一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された前記未登録のショートカットアイコンと、選択された前記設定項目と、を対応付けて登録する第3処理、選択された前記未登録のショートカットアイコンに、選択された前記設定項目を識別可能にする情報を付加する第4処理、を実行させ、前記第2処理では、前記一覧に、選択された前記未登録のショートカットアイコンの近傍に表示されている前記登録済みのショートカットアイコンに対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムによれば、画面を遷移することなく、簡便にショートカットアイコンを登録することができる。
【0012】
その理由は、制御装置に、各々の機能の各々の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録する登録部と、画面に、設定項目を設定可能に表示する設定領域と、ショートカットアイコンを表示するアイコン表示領域と、を表示し、アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する表示制御部と、を設け、表示制御部は、未登録のショートカットアイコンが選択されたら、画面に、未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示し、登録部は、一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された未登録のショートカットアイコンと選択された設定項目とを対応付けて登録し、表示制御部は、選択された未登録のショートカットアイコンに、選択された設定項目を識別可能にする情報を付加するからである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を模式的に示す図である。
図2】本発明の第1の実施例に係る印刷システムの他の構成を模式的に示す図である。
図3】本発明の第1の実施例に係るクライアント装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図6】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置に表示される画面の一例である。
図7】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置に表示される画面(設定項目選択時)の一例である。
図8】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置に表示されるコピー画面(アイコン登録時)の一例である。
図9】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図10】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置に表示されるコピー画面(空アイコン選択時)の一例である。
図11】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置に表示されるコピー画面(設定項目の一覧表示時)の一例である。
図12】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置に表示されるコピー画面(設定項目選択時)の一例である。
図13】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置に表示されるコピー画面(アイコン登録時)の一例である。
図14】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図15】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図16】本発明の第3の実施例に係るアイコン配置図の一例である。
図17】本発明の第3の実施例に係るアイコンと画面の種類と設定項目とを対応付けるテーブル(コピー画面でのアイコン登録後)の一例である。
図18】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面の一例である。
図19】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面(空アイコン選択時)の一例である。
図20】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面(設定項目選択時)の一例である。
図21】本発明の第3の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面(アイコン登録時)の一例である。
図22】本発明の第3の実施例に係るアイコンと画面に種類と設定項目とを対応付けるテーブル(スキャン画面でのアイコン登録後)の一例である。
図23】本発明の第4の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面(空アイコン選択時)の一例である。
図24】本発明の第4の実施例に係る画像形成装置に表示されるスキャン画面(設定項目の一覧表示時)の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
背景技術で示したように、ショートカットアイコンを登録する方法として、ショートカットアイコンを登録するための設定画面を利用する方法があるが、この方法の場合、ショートカットアイコンを登録する度に設定画面に遷移しなければならないため、ショートカットアイコンの登録に手間がかかる。また、別の方法として、空のショートカットアイコンを押下した時の画面をショートカット登録する方法もあるが、この方法でも、ショートカットアイコンを登録するためには、その都度、ショートカット登録したい画面まで遷移しなければならず、やはり、ショートカットアイコンの登録に手間がかかる。
【0015】
特に、印刷装置には、コピー/スキャン/FAXなどの多数の機能があり、各々の機能を動作させるためには、多数の機能の多数の設定項目を設定する必要があるため、画面遷移が複雑になり、ショートカット登録したい画面までたどり着くのに時間がかかる。
【0016】
そこで、本発明の一実施の形態では、直観的かつ簡易な操作でショートカットアイコンの登録が行えるようにする。具体的には、表示部に表示する画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する制御装置に、各々の機能の各々の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録する登録部と、画面に、設定項目を設定可能に表示する設定領域と、ショートカットアイコンを表示するアイコン表示領域と、を表示し、アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて未登録のショートカットアイコンを表示する表示制御部と、を設け、表示制御部は、未登録のショートカットアイコンが選択されたら、画面に、未登録のショートカットアイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示し、登録部は、一覧の中から設定項目が選択されたら、選択された未登録のショートカットアイコンと選択された設定項目とを対応付けて登録し、表示制御部は、選択された未登録のショートカットアイコンに、選択された設定項目を識別可能にする情報を付加する。
【0017】
このように、アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて、未登録のショートカットアイコンを選択可能に表示し、未登録のショートカットアイコンが選択されたら、登録可能な設定項目の一覧を表示することにより、ショートカットアイコンを登録するための設定画面やショートカット登録したい画面に遷移する必要がなくなるため、手間をかけずにショートカットアイコンの登録を行うことができる。
【0018】
以下、ショートカットアイコンの登録を行う分野として、複数の基本機能があり、各々の基本機能に複数の詳細機能があり、機能に関する設定を行うために、多数の画面を遷移する必要がある印刷分野を前提として説明する。また、以下では、登録済みのショートカットアイコンを単にアイコンと呼び、未登録のショートカットアイコンを空アイコンと呼ぶ。
【実施例1】
【0019】
まず、本発明の第1の実施例に係る制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムについて、図1乃至図8を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図であり、図3は、クライアント装置の構成を示すブロック図、図4は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図5は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図6乃至図8は、本実施例の画像形成装置に表示される画面の一例である。
【0020】
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、イントラネット上に、通信ネットワーク40で接続可能なクライアント装置10と画像形成装置20とがそれぞれ配置される。なお、図1では、印刷システムをクライアント装置10と画像形成装置20とで構成しているが、図2に示すように、画像形成装置20を制御するコントローラ50を備える構成としてもよい。上記通信ネットワーク40の規格としてEthernet(登録商標)などを用いることができるが、コントローラ50から画像形成装置20へのデータ転送はEthernet(登録商標)以外にもIEEE1394、Parallelなどを用いることも可能である。以下、図1の構成を前提にして、各装置について詳細に説明する。
【0021】
[クライアント装置]
クライアント装置10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、図3(a)に示すように、制御部11と記憶部15とネットワークI/F部16と表示部17と操作部18などで構成される。
【0022】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)12と、ROM(Read Only Memory)13やRAM(Random Access Memory)14などのメモリとで構成され、これらはバスを介して接続されている。CPU12は、ROM13や記憶部15からプログラムを読み出し、RAM14に展開して実行することにより、クライアント装置10の全体制御を行う。
【0023】
また、図3(b)に示すように、上記制御部11(CPU12)により、OS(Operating System)11a、アプリケーション11b、プリンタドライバ11cなどが実行される。
【0024】
OS11aは、Windows(登録商標)やmacOS(登録商標)、Android(登録商標)などであり、クライアント装置10でアプリケーション11bやプリンタドライバ11cを動作可能にする。
【0025】
アプリケーション11bは、文書作成や表計算、画像加工などを行うソフトウェアであり、印刷指示の際にプリンタドライバ11cを読み出し、アプリケーション11bで作成した原稿データをプリンタドライバ11cに転送する。
【0026】
プリンタドライバ11cは、アプリケーション11bで作成した原稿データを、画像形成装置20が解釈可能な言語の印刷ジョブ(PJL(Printer Job Language)やPS(PostScript)、PCL(Printer Control Language)等のページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データ、または、PDF(Portable Document Format)データ)に変換する。このプリンタドライバ11cは、画像形成装置20の機能を利用して印刷処理を実行させるための印刷設定画面を表示部17に表示させるが、プリンタドライバ11cに、後述する画像形成装置20の制御部(登録部及び表示制御部)の機能を持たせて、本発明のショートカットアイコン登録制御を実現してもよい。
【0027】
記憶部15は、HDDやSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU12が各部を制御するためのプログラム、プログラムの実行に必要なデータ、原稿データ、印刷ジョブなどを格納する。
【0028】
ネットワークI/F部16は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント装置10を通信ネットワーク40に接続し、画像形成装置20に印刷ジョブを送信可能にする。
【0029】
表示部17は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどで構成され、アプリケーション11bの原稿作成画面、プリンタドライバ11cの印刷設定画面などを表示する。操作部18は、キーボードやマウス、表示部17と一体となったタッチセンサなどで構成され、原稿の作成、印刷条件の設定などの操作を可能にする。
【0030】
[画像形成装置]
画像形成装置20は、MFP(Multi-Functional Peripherals)などの印刷装置であり、図4(a)に示すように、制御部21と記憶部25とネットワークI/F部26とFAX送受信部27と表示操作部28と画像処理部29と画像読取部30と画像形成部31と後処理部32などで構成される。
【0031】
制御部21は、CPU22とROM23やRAM24などのメモリとで構成され、これらはバスを介して接続されている。CPU22は、ROM23や記憶部25からプログラムを読み出し、RAM24に展開して実行することにより、画像形成装置20の全体制御を行う。
【0032】
上記制御部21は、画面を遷移して、複数の機能の設定項目を設定する制御装置として機能する。具体的には、制御部21は、図4(b)に示すように、登録部21a、表示制御部21bなどとして機能する。
【0033】
登録部21aは、画像形成装置20の各々の機能の各々の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録する。具体的には、表示操作部28から出力される信号に基づいて、後述する設定項目の一覧の中から設定項目が選択されたかを判断し、一覧の中から設定項目が選択されたら、後述するアイコン表示領域に表示されたアイコンの中から選択された未登録のショートカットアイコン(空アイコン)と、当該空アイコンに対して登録可能な設定項目の一覧の中から選択された設定項目と、を対応付け、対応付け情報(後述する対応付けテーブル)を記憶部25などに保存して登録する。
【0034】
表示制御部21bは、表示操作部28に、機能の設定項目を設定可能に表示する設定領域と、ショートカットアイコンを選択可能に表示するアイコン表示領域と、を含む画面(メニュー画面やコピー画面、スキャン画面など)を表示し、アイコン表示領域に、登録済みのショートカットアイコンに加えて、未登録のショートカットアイコン(空アイコン)を表示する。また、表示制御部21bは、上記画面において、表示操作部28から出力される信号に基づいて、アイコン表示領域の空アイコンが選択されたかを判断し、空アイコンが選択されたら、上記画面に、当該空アイコンに登録可能な設定項目の一覧を表示する。そして、選択された空アイコンに、一覧の中から選択された設定項目を識別可能にする情報(文字列や画像)を付加する。
【0035】
なお、上記登録部21a、表示制御部21bはハードウェアとして構成してもよいし、制御部21を登録部21a、表示制御部21bとして機能させるショートカットアイコン登録制御プログラムとして構成し、当該ショートカットアイコン登録制御プログラムをCPU22に実行させるようにしてもよい。
【0036】
記憶部25は、HDDやSSDなどで構成され、CPU22が各部を制御するためのプログラム、プログラムの実行に必要なデータ、クライアント装置10から取得した印刷ジョブ、アイコンと画面の種類と設定項目とを対応付ける対応付けテーブルなどを記憶する。
【0037】
ネットワークI/F部26は、NICやモデムなどで構成され、画像形成装置20を通信ネットワーク40に接続し、クライアント装置10から印刷ジョブを受信可能にする。
【0038】
FAX送受信部27は、ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication)勧告T.30で規定される、PhaseA~Eの5つのフェーズのFAX通信制御シーケンスに従い、公衆回線網(PSNT:Public Switched Telephone Networks)を介して、相手方のFAX通信装置とのFAX通信を行う。
【0039】
表示操作部28は、LCDや有機ELディスプレイなどの表示部上に透明電極が格子状に配置された感圧式や静電容量式の操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどであり、画像形成装置20の機能に関する各種画面を表示し、画像形成装置20の機能に関する各種操作を可能にする。なお、ここでは、表示部と操作部とが一体となった構成としているが、表示部と操作部とは別々の装置としてもよい。
【0040】
画像処理部29は、RIP(Raster Image Processor)を備え、印刷ジョブを解析して中間データを生成し、レンダリングを行ってラスターデータを生成する(この一連の処理をラスタライズ処理と呼ぶ。)。
【0041】
画像読取部(スキャナ)30は、原稿台上に載置された原稿から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0042】
画像形成部31は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成のために必要な要素、すなわち、帯電装置、感光体ドラム、露光装置、転写ローラ、転写ベルト、定着装置などで構成される。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像データに応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を一次転写ローラ、二次転写ベルトを介して紙媒体に転写して定着装置で定着させる処理を行う。
【0043】
後処理部32は、画像形成部31から搬送される用紙に対して、制御部21からの指示に従って、パンチ、ステープル、折り、断裁、製本、糊による貼り付けなどのユーザが希望するフィニッシング処理を加えて出力する。
【0044】
なお、図1乃至図4は、本実施例の印刷システムの一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。例えば、図4では、画像形成装置20にFAX送受信部27や後処理部32を設けたが、これらは省略してもよい。また、上記では、画像形成装置20に備える機能に対して画像形成装置20の画面でショートカットアイコンを登録する構成としたが、画像形成装置20に備える機能に対してクライアント装置10で動作するプリンタドライバ11cの印刷設定画面やコントローラ50の設定画面でショートカットアイコンを登録することもでき、その場合は、クライアント装置10の制御部11やコントローラ50の制御部を、登録部及び表示制御部として機能させる(クライアント装置10のCPU12やコントローラ50の制御部を構成するCPUにショートカットアイコン登録制御プログラムを実行させる)ようにすればよい。
【0045】
以下、本実施例の画像形成装置20の基本動作について、画面例を参照しながら説明する。CPU22は、ROM23又は記憶部25に記憶したショートカットアイコン登録制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図5のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
【0046】
図5に示すように、制御部21(表示制御部21b)は、表示操作部28から出力される信号に基づいて、アイコン表示領域の空アイコンが選択されたかを判断し(S101)、空アイコンが選択されたら(S101のYes)、選択された空アイコンに対してショートカット登録可能な設定項目の一覧を表示する(S102)。
【0047】
図6は、画像形成装置20の表示操作部28に表示される画面60(例えばメニュー画面)の一例であり、この画面60には、機能の設定項目を設定可能に表示する設定領域61と共に、アイコンを表示するアイコン表示領域62が表示され、アイコン表示領域62には、登録済みアイコン63(ここでは、文字や画像が付加された5行2列の10個のアイコン)に加えて空アイコン64(ここでは、文字や画像が付加されていない2行2列の4個のアイコン)とが表示される。この状態において、いずれかの空アイコン64が選択(タッチパネルの場合はタッチ)されると、画面60上(ここでは設定領域61内)に空アイコン64に対して登録可能な設定項目を一覧表示する一覧画面65が表示される。なお、設定領域61やアイコン表示領域62は図の構成に限定されない。また、アイコン表示領域62に表示されるアイコンの数や形状も図の構成に限定されず、少なくとも1つの空アイコン64が表示可能であればよい。
【0048】
次に、制御部21(登録部21a)は、表示操作部28から出力される信号に基づいて、一覧の中から設定項目が選択されたかを判断し(S103)、設定項目が選択されたら(S103のYes)、空アイコンにショートカット登録を行う(S104)。例えば、図7に示すように、一覧画面65の中から所望の設定項目(ここでは「コピー」)が選択されると、選択された空アイコン64と一覧画面65の中から選択された設定項目とが対応付けて登録される。
【0049】
そして、制御部21(表示制御部21b)は、空アイコンの表示を、登録された設定項目に変更する(S105)。例えば、図8に示すように、選択した空アイコン64に、一覧画面65の中から選択された設定項目を識別可能にする情報(ここでは「コピー」の文字列)が付加される。
【0050】
このように、アイコン表示領域62に、登録済みアイコン63に加えて空アイコン64を選択可能に表示し、空アイコン64が選択されたら、当該空アイコン64に登録可能な設定項目の一覧を表示することにより、ショートカットアイコンを登録するための設定画面やショートカット登録したい画面に遷移する必要がなくなるため、手間をかけずにショートカット登録を行うことができる。
【実施例2】
【0051】
次に、本発明の第2の実施例に係る制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムについて、図9乃至図13を参照して説明する。図9は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図10乃至図13は、本実施例の画像形成装置に表示される画面の一例である。
【0052】
前記した第1の実施例では、本発明のショートカットアイコン登録方法の基本動作について説明したが、特定の機能の画面が表示されている時に空アイコンが選択された場合、空アイコンに対して上記特定の機能に関する設定項目が選択される蓋然性が高いことから、本実施例では、空アイコンが選択された時に表示される画面の種類に応じて、一覧画面に表示する機能の設定項目を動的に変更する。
【0053】
その場合、印刷システムの構成は第1の実施例と同様であるが、画像形成装置20の制御部21(表示制御部21b)は、空アイコンが選択された時に表示されている画面の種類に応じて、一覧に表示する設定項目を動的に変更する。例えば、画面の種類に基づいて、空アイコンに登録可能な設定項目の中から一部の設定項目を抽出し、抽出した設定項目を一覧画面に表示する。また、空アイコンに登録可能な設定項目の一覧に、空アイコンが選択された時に表示されている画面に応じた設定項目と、画面によらずに登録可能な設定項目と、を表示する。
【0054】
以下、本実施例の画像形成装置20の動作について、画面例を参照しながら説明する。CPU22は、ROM23又は記憶部25に記憶したショートカットアイコン登録制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、図5のフローチャート図に示す全体動作は第1の実施例と同様であるため、説明を省略し、図5のS102の設定項目の一覧表示処理の詳細について説明する。
【0055】
[設定項目の一覧表示処理]
図9に示すように、制御部21(表示制御部21b)は、空アイコンが選択された時に表示していた画面を特定する(S201)。次に、制御部21(表示制御部21b)は、特定した画面に対応付けられている(特定した画面で設定する機能に関する)設定項目(機能別設定項目と呼ぶ。)を取得し(S202)、続いて、空アイコンが選択された時に表示していた画面に関わらずに表示する設定項目(共通設定項目と呼ぶ。)を取得する(S203)。そして、制御部21(表示制御部21b)は、機能別設定項目と共通設定項目とを選択肢として、ショートカット登録ができる設定項目の一覧を表示する(S204)。
【0056】
図10は、コピー画面66の一例であり、このコピー画面66には、第1の実施例と同様に、コピー機能の設定項目を設定可能に表示する設定領域61と共に、アイコンを表示するアイコン表示領域62が表示され、アイコン表示領域62には、登録済みアイコン63(ここでは、11個のアイコン)と空アイコン64(ここでは3個のアイコン)とが表示される。この状態において、いずれかの空アイコン64が選択されると、図11に示すように、コピー画面66上(ここでは設定領域61内)に空アイコン64に対して登録可能な設定項目の一覧を示す一覧画面65が表示される。
【0057】
ここで、一覧画面65には、空アイコン64に対して登録可能な設定項目として、空アイコン64を選択した時に表示されているコピー画面66に対応付けけられている機能別設定項目65a(ここでは、「確認コピー」と「排紙トレイ設定」)と、空アイコン64を選択した時に表示されている画面に関わらずに表示する共通設定項目65b(ここでは、「COPY」と「SCAN」と「BOX」)と、が表示される。
【0058】
そして、図12に示すように、一覧画面65の中から所望の設定項目(ここでは「排紙トレイ設定」)を選択すると、選択された空アイコン64と一覧画面65の中から選択された設定項目とが対応付けられ、図13に示すように、選択した空アイコン64に、一覧画面65の中から選択された設定項目を識別可能にする情報(ここでは「排紙トレイ設定」の文字列)が表示される。
【0059】
このように、空アイコン64を選択した時に表示されている画面の種類に応じて、一覧画面65に表示する設定項目を動的に変更することにより、ユーザが所望する設定項目を容易にショートカット登録することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【実施例3】
【0060】
次に、本発明の第3の実施例に係る制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムについて、図14乃至図22を参照して説明する。図14及び図15は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図16は、アイコン配置図の一例、図17及び図22は、アイコンと画面の種類と設定項目とを対応付けるテーブルの一例である。また、図18乃至図21は、本実施例の画像形成装置に表示される画面の一例である。
【0061】
前記した第2の実施例では、コピー画面66が表示されている時に、空アイコン64にコピー機能に関連する「排紙トレイ設定」を登録したが、この「排紙トレイ設定」は、他の機能の画面を表示しているときに使用される可能性は低く、アイコン表示領域62にアイコンを無駄に表示することになる。そこで、本実施例では、表示される画面に応じて、登録済みアイコン63を動的に変更する。
【0062】
その場合、印刷システムの構成は第1の実施例と同様であるが、画像形成装置20の制御部21(登録部21a)は、一覧画面で選択された設定項目をショートカット登録する際に、空アイコンが選択された時に表示していた画面を特定し、当該画面に関連付けて、選択された設定項目をショートカット登録する。すなわち、制御部21(登録部21a)は、対応付けテーブルに、アイコンと画面の種類と設定項目とを対応付けて登録する。
【0063】
また、画像形成装置20の制御部21(表示制御部21b)は、機能に対応する画面毎に、アイコン表示領域に表示するアイコンを変更する。例えば、所定の機能の設定項目に対応付けて登録されたアイコンは、所定の機能に対応する画面が表示されている時は、登録済みのアイコンとして表示し、所定の機能以外の機能に対応する画面が表示されている時は、未登録のアイコン(空アイコン)として表示する。
【0064】
以下、本実施例の画像形成装置20の動作について、画面例を参照しながら説明する。CPU22は、ROM23又は記憶部25に記憶したショートカットアイコン登録制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図14及び図15のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、図5のフローチャート図に示す全体動作は第1の実施例と同様であるため、説明を省略し、図5のS104の空アイコンのショートカット登録処理の詳細に関して、図14のフローチャート図を参照して説明する。
【0065】
[ショートカット登録処理]
図14に示すように、制御部21(登録部21a)は、選択された設定項目が共通設定項目であるかを判断する(S301)。選択された設定項目が共通設定項目の場合は(S301のYes)、制御部21(登録部21a)は、画面共通として、選択された設定項目をショートカット登録する(S302)。一方、選択された設定項目が共通設定項目でない場合は(S301のNo)、制御部21(登録部21a)は、空アイコンが選択された時に表示していた画面を特定し(S303)、特定した画面に対応付けて、選択された設定項目をショートカット登録する(S304)。
【0066】
例えば、第2の実施例のように、コピー画面66が表示されている時に、一覧画面65の中から「排紙トレイ設定」が選択された場合、選択された空アイコン64と空アイコン64を選択した時に表示されている画面の種類(コピー画面66)と一覧画面65の中から選択された設定項目とが対応付けられて登録される。
【0067】
図16は、アイコン配置図の一例であり、図17は、空アイコン64に「排紙トレイ設定」が対応付けられた状態における、アイコンと画面の種類と設定項目とを対応付ける対応付けテーブルの一例である。No.1及びNo.2のアイコンには、各々、空アイコン64を選択した時に表示していた画面に関わらずに表示する共通設定項目として、「機械状態」、「ジョブリスト」が登録され、No.13のアイコンには、空アイコン64を選択した時に表示されていたコピー画面66に対応付けられている機能別設定項目として「排紙トレイ設定」が登録される。
【0068】
次に、このような対応付けテーブルが登録された後に、画面が遷移した場合のアイコン表示の切り替え処理について、図15のフローチャート図を参照して説明する。
【0069】
[アイコン表示の切り替え処理]
図15に示すように、制御部21(表示制御部21b)は、表示操作部28から出力される信号に基づいて、画面が遷移したかを判断する(S401)。画面が遷移した場合は(S401のYes)、制御部21(表示制御部21b)は、上記フローで登録された対応付けテーブルを参照して、画面に対応付けられたアイコンがあるかを判断し(S402)、画面に対応付けられたアイコンがない場合は(S402のNo)、一連の処理を終了する。
【0070】
一方、画面に対応付けられたアイコンがある場合は(S402のYes)、制御部21(表示制御部21b)は、遷移した画面に対応付けられた設定項目にアイコンを変更し(S403)、遷移前の画面では設定項目に対応付けられていたが、遷移後の画面では設定項目に対応付けられていないアイコンは空アイコンに変更する(S404)。
【0071】
図18は、コピー画面66で空アイコン64に「排紙トレイ設定」を登録した後に遷移したスキャン画面67の一例である。このスキャン画面67にも、スキャン機能の設定項目を設定可能に表示する設定領域61と共に、アイコンを表示するアイコン表示領域62が表示され、アイコン表示領域62には、登録済みアイコン63と空アイコン64とが表示される。ここで、図13のコピー画面66で、No.13のアイコンに「排紙トレイ設定」を登録したが、スキャン機能では「排紙トレイ設定」のアイコンは不要なため、スキャン画面67を表示する際に、No.13のアイコンは空アイコン64として表示される。すなわち、アイコン表示領域62の登録済みアイコン63を、表示されている画面に応じて動的に変更する。
【0072】
その後、図19に示すように、No.13の空アイコン64を選択すると、図20に示すように、スキャン画面67上(ここでは設定領域61内)に空アイコン64に対して登録可能な設定項目の一覧を示す一覧画面65が表示される。この一覧画面65には、コピー画面66の場合と同様に、空アイコン64に対して登録可能な機能として、空アイコン64を選択した時に表示されているスキャン画面67に対応付けられている機能別設定項目(ここでは、「PDF/JPEG選択」と「宛先設定」)と、空アイコン64を選択した時に表示している画面に関わらずに表示する共通設定項目(ここでは、「COPY」と「SCAN」と「BOX」)と、が表示される。
【0073】
この一覧画面65の中から所望の設定項目(ここでは「宛先設定」)を選択すると、選択された空アイコン64と空アイコン64の選択時に表示されていた画面(スキャン画面67)と一覧画面65の中から選択された設定項目(「宛先設定」)とが対応付けられ、図21に示すように、選択された空アイコン64に、選択された設定項目を識別可能にする情報(ここでは「宛先設定」の文字列)が表示される。そして、図22に示す対応付けテーブルにおいて、図16のアイコン配置図に示すNo.1及びNo.2のアイコンには、図17と同様に、各々、空アイコン64を選択した時に表示していた画面に関わらずに表示する機能として、「機械状態」、「ジョブリスト」が登録されるが、No.13のアイコンには、コピー画面66に対応付けて「排紙トレイ設定」が登録され、スキャン画面67に対応付けて「宛先設定」が登録される。すなわち、アイコン表示領域62の同じ位置に表示されるアイコンであっても、画面毎に対応付けられる設定項目が動的に変更される。
【0074】
このように、機能に対応する画面毎に、アイコン表示領域62に表示するアイコンを変更する(登録済みアイコン63を空アイコン64として表示したり、登録済みアイコン63の表示を変更したりする)ことにより、画面に応じたアイコンを適切に表示することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【実施例4】
【0075】
次に、本発明の第4の実施例に係る制御装置、ショートカットアイコン登録方法及びショートカットアイコン登録制御プログラムについて、図23及び図24を参照して説明する。図23及び図24は、本実施例の画像形成装置に表示される画面の一例である。
【0076】
前記した第2の実施例では、一覧画面65に、空アイコン64に対して登録可能な設定項目として、空アイコン64を選択した時に表示されている画面に対応付けられている設定項目を表示したが、空アイコン64を登録する際に、ユーザは使い勝手を考えて、空アイコン64近傍の登録済みアイコン63に関連する設定項目を登録する場合が多い。そこで、本実施例では、空アイコン64が選択された時に一覧画面65に表示する設定項目として、空アイコン64近傍の登録済みアイコン63に登録されている設定項目に関連する設定項目を表示する。
【0077】
その場合、印刷システムの構成は第1の実施例と同様であるが、画像形成装置20の制御部21(表示制御部21b)は、空アイコン64に登録可能な設定項目の一覧を表示する際に、選択された空アイコン64の近傍に表示されている登録済みアイコン63に対応付けて登録されている設定項目に関連する設定項目を優先的に表示する。
【0078】
このショートカットアイコンの登録制御について、画面例を参照して説明する。
【0079】
図23は、スキャン画面67の一例である。このスキャン画面67のアイコン表示領域62の中から空アイコン64を選択すると、図24に示すように、スキャン画面67上(ここでは設定領域61内)に空アイコン64に対して登録可能な設定項目の一覧を示す一覧画面65が表示される。
【0080】
ここで、前記した第2及び第3の実施例では、この一覧画面65には、空アイコン64を選択した時に表示されているスキャン画面67に対応付けられている機能別設定項目(「PDF/JPEG選択」や「宛先設定」)と、空アイコン64を選択した時に表示されている画面に関わらずに表示する共通設定項目(「COPY」と「SCAN」と「BOX」)と、を表示したが、本実施例では、選択した空アイコン64の近傍に「コピー」の登録済みアイコン63があるため、コピー機能に関連する設定項目として、「確認コピー」と「排紙トレイ設定」を表示する。
【0081】
このように、空アイコン64の選択時の設定項目として、空アイコン64の近傍の登録済みアイコン63に登録された設定項目に関連する設定項目を表示することにより、所望の設定項目を迅速にアイコンに登録することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0082】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
【0083】
例えば、上記各実施例では、画像形成装置20でショートカットアイコンを登録する場合について記載したが、クライアント装置10で動作するプリンタドライバ11cの印刷指示画面やコントローラ50の設定画面でショートカットアイコンを登録する場合に対しても、本発明のショートカットアイコン登録方法を同様に適用することができる。
【0084】
また、上記各実施例では、印刷に関する機能に対してショートカットアイコンを登録する場合について記載したが、画面を遷移して設定を行う任意の機能に対して、本発明のショートカットアイコン登録方法を同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、画面を遷移して複数の機能の設定項目を設定する制御装置、機能の設定項目に対応する画面への遷移を指示するショートカットアイコンを登録するショートカットアイコン登録方法、ショートカットアイコンの登録を制御するショートカットアイコン登録制御プログラム及び当該ショートカットアイコン登録制御プログラムを記録した記録媒体に利用可能である。
【符号の説明】
【0086】
10 クライアント装置
11 制御部
11a OS
11b アプリケーション
11c プリンタドライバ
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 記憶部
16 ネットワークI/F部
17 表示部
18 操作部
20 画像形成装置
21 制御部
21a 登録部
21b 表示制御部
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 記憶部
26 ネットワークI/F部
27 FAX送受信部
28 表示操作部
29 画像処理部
30 画像読取部
31 画像形成部
32 後処理部
40 通信ネットワーク
50 コントローラ
60 画面
61 設定領域
62 アイコン表示領域
63 登録済みアイコン
64 空アイコン
65 一覧画面
65a 機能別設定項目
65b 共通設定項目
66 コピー画面
67 スキャン画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24