(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】活動応援方法および活動応援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220119BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220119BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 446
(21)【出願番号】P 2017116276
(22)【出願日】2017-06-13
【審査請求日】2020-05-25
(73)【特許権者】
【識別番号】517209031
【氏名又は名称】株式会社MGRシステム企画
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】特許業務法人あーく特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】千々松 芳弘
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-223529(JP,A)
【文献】特開2016-218645(JP,A)
【文献】特開2006-271611(JP,A)
【文献】特開2004-013518(JP,A)
【文献】特表2009-519539(JP,A)
【文献】特開2013-135849(JP,A)
【文献】特開2003-299061(JP,A)
【文献】特開平09-026966(JP,A)
【文献】特開2003-323567(JP,A)
【文献】特開2008-299535(JP,A)
【文献】特開2002-210060(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0137320(KR,A)
【文献】東京オリンピックを礎に、究極の映像配信を実現 2020年に向けた「Open Media Innovation Platform」構想,日経エレクトロニクス,日本,日経BP社,2014年10月31日,第1145号,PP.54-59
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント活動中に、当該イベントに参加する各当事者の情報を、
サーバーから見学者であるユーザーの端末へと提供する工程と、
ユーザーの端末から、特定した当事者への応援を
サーバーで受け付ける工程と、
各当事者毎にあらかじめ設定されている広告主の広告の中から、ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告を、当該ユーザーの端末に
サーバーから返信する工程と、
を含むことを特徴とする活動応援方法。
【請求項2】
サーバーから返信した広告を、当事者の情報とともにユーザーの端末に表示する工程をさらに含む請求項1に記載の活動応援方法。
【請求項3】
ユーザーの端末から、当該ユーザーが特定した当事者への課金応援を
サーバーで受け付ける工程
をさらに含む請求項1または2に記載の活動応援方法。
【請求項4】
課金応援を受け付けたユーザーの端末に、当該課金応援を受けた当事者からのメッセージを
サーバーから送る工程を含む請求項3に記載の活動応援方法。
【請求項5】
各当事者毎に
、ユーザーの端末からサーバーが受けた応援または課金応援の情報の数をカウントし、応援または課金応援の情報の量を、活動中に、
サーバーから沿道のモニターまたは当事者のスマート端末を通じて、当該各当事者に知らせる工程をさらに含む請求項1ないし4の何れか一に記載の活動応援方法。
【請求項6】
応援または課金応援の情報の数量は、音質または音量の変化、色の変化、カウント数表示、数量変化を表示するグラフ表示の中から選択される少なくとも1種以上によって行われるものである請求項5に記載の活動応援方法。
【請求項7】
イベント活動は、順位または得点を競うフィットネス活動である請求項1ないし6の何れか一に記載の活動応援方法。
【請求項8】
イベント活動中の当事者の位置情報を検出
してサーバーに保存する工程と、
この位置情報を、
サーバーからユーザーの端末へと提供する工程とをさらに含む請求項7に記載の活動応援方法。
【請求項9】
応援を受け付ける工程は、応援情報が音声、文章、動画の何れかである場合、
イベント活動中は、応援情報の提供元であるユーザー端末から受け付けた応援の数だけをカウントして、その数に連動して当該ユーザーの端末に広告を返信し、具体的な応援情報の内容は、イベント活動の終了後、または各当事者の好きなタイミングで各当事者に知らせる工程をさらに含む請求項1ないし8の何れか一に記載の活動応援方法。
【請求項10】
位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報を基に、当事者のアバターが仮想空間で再現したイベント活動
を送信する工程をさらに含む請求項
8に記載の活動応援方法。
【請求項11】
位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、端末から、お気に入りの当事者の登録を受け付ける工程と、受け付けた端末に、登録した当事者が近づいて来た時に、当該当事者の接近を知らせる工程とをさらに含む請求項
8または10に記載の活動応援方法。
【請求項12】
位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報と、応援または課金応援を受けた
ユーザーの端末、あるいは事前登録しておいた
ユーザーの端末
の位置情報とから、これらユーザーの端末に当事者
が近づいて来たときに、当該
当事者が使用するスマート端末に、これらユーザーの端末
への接近を知らせる工程をさらに含む
請求項8または10に記載の活動応援方法。
【請求項13】
仮想空間
で再現されるイベント活動の表示を、特定の当事者を設定することにより、当該当事者の位置情報を中心としたもの、あるいは
所望の位置を設定することにより、当該位置を中心としたものに替えることができる工程をさらに含む請求項
10に記載の活動応援方法。
【請求項14】
当事者のアバターが仮想空間で再現したイベント活動を送信する工程は、カメラで撮影されたイベント活動の動画の配信工程と
連動させて、仮想空間の表示、動画の配信、またはそれらの同時表示に切り換える連動工
程をさらに含む請求項
10に記載の活動応援方法。
【請求項15】
動画の配信は地上波テレビ放送である請求項14に記載の活動応援方法。
【請求項16】
イベント活動を行う各当事者の情報を、見学者であるユーザーの端末へと提供する情報提供手段と、
ユーザーの端末から、特定の当事者への応援を受け付ける応援受付手段と、
イベント活動に参加する各当事者毎に、広告主の広告を管理する広告管理手段と、
ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告を、広告管理手段から呼び出して当該広告をユーザーの端末に返信する広告手段と、を具備することを特徴とする活動応援装置。
【請求項17】
広告手段は、当事者の情報とともに広告を表示したものをユーザーの端末に返信するものである請求項16に記載の活動応援装置。
【請求項18】
ユーザーの端末から、当該ユーザーが特定した当事者への課金応援を受け付けて、受け付けた課金をユーザーに請求するとともに、集まった課金を当事者に提供する課金応援管理手段
をさらに含む請求項16または17に記載の活動応援装置。
【請求項19】
課金応援を受け付けたユーザーの端末に、当該課金応援を受けた当事者からのメッセージを送る課金応援感謝手段をさらに含む請求項18に記載の活動応援装置。
【請求項20】
各当事者毎に応援または課金応援の情報の数をカウントし、応援または課金応援の情報の数を、イベント活動中に、当該各当事者に知らせる量通知手段をさらに含む請求項16ないし19の何れか一に記載の活動応援装置。
【請求項21】
量通知手段による応援または課金応援の情報の数は、音質または音量の変化、色の変化、カウント数表示、量変化を表示するグラフ表示の中から選択される少なくとも1種以上によって行われるものである請求項20に記載の活動応援装置。
【請求項22】
イベント活動中の当事者の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
この位置情報を、ユーザーの端末へと提供する位置情報提供手段とをさらに含む請求項16ないし21の何れか一に記載の活動応援装置。
【請求項23】
応援受付手段は、音声、文章、動画の何れかによって応援情報を受け付け、イベント活動中は、応援情報の提供元の数だけをカウントして、広告管理手段および広告手段と連動し、具体的な応援情報の内容は、イベント活動の終了後、または当事者の好きなタイミングで当事者に提供するようになされたものである請求項16ないし22の何れか一に記載の活動応援装置。
【請求項24】
位置情報提供手段は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報を基に、当事者のアバターによって仮想空間でのイベント活動を再現し、この再現された仮想イベント活動を、ユーザーの端末に送信する仮想再現手段をさらに含む請求項
22に記載の活動応援装置。
【請求項25】
位置情報提供手段は、ユーザーの端末からお気に入りの当事者の登録を受け付ける当事者受付手段と、受け付けた
ユーザーの端末に登録した当事者が近づいて来た時に、当該当事者の接近を
ユーザーの端末に知らせる
ユーザー通知手段をさらに含む請求項22
または24の何れか一に記載の活動応援装置。
【請求項26】
位置情報提供手段は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報と、応援または課金応援を受けた
ユーザーの端末、あるいは事前登録しておいた
ユーザーの端末
の位置情報とから、これらのユーザーの端末に、当事者が近づいて来たときに、当該
当事者が使用するスマート端末に、これらのユーザーの端末
への接近を当事者に知らせる
当事者通知手段をさらに含む
請求項24に記載の活動応援装置。
【請求項27】
仮想空間
で再現されるイベント活動の表示を、特定の当事者を設定することにより、当該当事者の位置情報を中心としたもの、あるいは
所望の位置設定することにより、当該位置を中心としたものに替えることができる移動手段をさらに含む請求項
24に記載の活動応援装置。
【請求項28】
仮装再現手段は、カメラで撮影されたイベント活動の動画の配信手段と
連動させて、仮想空間の表示、動画の配信、またはそれらの同時表示に切り換える連動手段をさらに含む請求項
24に記載の活動応援装置。
【請求項29】
請求項16ないし28の何れか一に記載の活動応援装置を実行するための命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マラソン大会等のレースや各種スポーツ競技を含むフィットネス活動、その他各種のイベント活動において、スマートフォンやパーソナルコンピュータを利用することで、当該活動におけるアスリート等の当事者に広告収入を発生させて、当該当事者を応援する装置と、それを実行する方法とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、地上波デジタル放送で行われるマラソン大会などのレースにおいては、データ放送で、アスリートのプロフィールや戦歴などの情報を表示できるようになっており、視聴者は、視聴している地上波デジタル放送の情報以外に、データ放送を介して放送局からの情報を収集できるようになっている。また、放送局は、データ放送を介して、視聴者からアスリートへの応援メールを受け付けたり、アンケートやクイズの回答を受け付けたり、視聴者へのプレゼントの応募などを受け付けたりすることで、視聴者からの情報を収集できるようになされている。このように、放送局は、データ放送を介して、放送局と視聴者との間での双方向通信による視聴者へのサービス向上を図っている。
【0003】
従来より、このような双方向通信サービスをスマートフォンに応用する技術としては、アスリートが付けたGPSなどの位置情報を、応援者のスマートフォンに伝えて、各アスリートの通過順位や現在位置などを伝える一方、応援者は、アスリートに対して応援メッセージなどを送付できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1の場合、スマートフォンを通じてアスリートと応援者との間での双方向通信が可能となることで、応援者はマラソン大会などの大勢の中からでもお目当てのアスリートに連絡をし易くなる。また、アスリートも同じ大会に出場している友人や沿道で応援してくれる応援者に連絡をし易くなるとともに、応援者からの応援メッセージなどを受け取って楽しみながらレースに参加できることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、マラソン大会を例に挙げて説明すると、アスリートにとって最も重要なことは、自分自身がレースに集中することである。すなわち、レース中は、ライバル選手が何処でスパートを仕掛けてくるか、自分の現在のペースは問題無いか、この先の展開をどのようにすべきか等、色々と集中しておかなければならない事項が多く存在する。したがって、上記従来のシステムによって応援メッセージがレース中に送られて来ると、アスリートは、集中力を欠くこととなり、非常に迷惑なものとなる。特に、応援メッセージとして具体的な内容が述べられていると、画像メッセージ、音声メッセージ、文章メッセージの何れの場合であっても、アスリートの邪魔にしかならない。このようなことは、特にトップアスリートにとって顕著なものであるが、一般参加しているアスリートにとっても迷惑なものとなる。すなわち、マラソンのラスト5キロ位になると、自分自身との戦いになるため、親兄弟や親戚や友人など自分の身近な人物から優しいメッセージを受け取ると、自分自身に集中することができず、その結果、メッセージを読んだり聞いたり見たりするのに気を取られ、頑張ることを止め、折角のレースが台無しになってしまう。
【0007】
また、レースによっては、沿道や先導車から、監督の指示が飛ぶことがあるが、前記したようなメッセージを受け取っていると、最も重要な監督の指示がアスリートに伝わり難くなるといった不都合を生じることとなる。したがって、上記従来のシステムは、応援者にとっては、応援しているつもりが、その応援がアスリートに伝わらず、逆に、アスリートを邪魔するものとなり、アスリートにとっては、応援してもらっているつもりが、競技の邪魔をされ、やる気を無くすものとなるといった不都合を生じることとなる。
【0008】
しかし、その一方で、アスリートは、応援してくれるファンがあってこそ、レース等のイベントが盛り上がり、かつ、プロアスリートの場合は、多くのファンの応援を背景にして自身のスポンサーを獲得できるのであって、上記従来のシステムのように、アスリートと応援者との間の双方向通信による応援メッセージを完全に排除したり、無下にしてしまうと、応援してくれるファンを失うこととなり、それと同時に自身のスポンサーを無くすことにも繋がることとなる。
【0009】
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであって、アスリート等のイベントの当事者や応援者にとって有効な形で、応援したり、応援してもらったりすることができ、競技等のイベントをより楽しいものにすることができる活動応援装置と、その装置を使った活動応援方法とを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明の活動応援方法は、イベント活動中に、当該イベントに参加する各当事者の情報を、サーバーから見学者であるユーザーの端末へと提供する工程と、ユーザーの端末から、特定した当事者への応援をサーバーで受け付ける工程と、各当事者毎にあらかじめ設定されている広告主の広告の中から、ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告を、当該ユーザーの端末にサーバーから返信する工程と、を含むものである。
【0011】
上記活動応援方法は、サーバーから返信した広告を、当事者の情報とともにユーザーの端末に表示する工程をさらに含むものであってもよい。
【0012】
上記活動応援方法は、ユーザーの端末から、当該ユーザーが特定した当事者への課金応援をサーバーで受け付ける工程をさらに含むものであってもよい。
【0013】
上記活動応援方法は、課金応援を受け付けたユーザーの端末に、当該課金応援を受けた当事者からのメッセージをサーバーから送る工程を含むものであってもよい。
【0014】
上記活動応援方法は、各当事者毎に、ユーザーの端末からサーバーが受けた応援または課金応援の情報の数をカウントし、応援または課金応援の情報の量を、活動中に、サーバーから沿道のモニターまたは当事者のスマート端末を通じて、当該各当事者に知らせる工程をさらに含むものであってもよい。
【0015】
上記活動応援方法において、応援または課金応援の情報の数は、音質または音量の変化、色の変化、カウント数表示、数量変化を表示するグラフ表示の中から選択される少なくとも1種以上によって行われるものであってもよい。
【0016】
上記活動応援方法において、イベント活動は、順位または得点を競うフィットネス活動であってもよい。
【0017】
上記活動応援方法は、イベント活動中の当事者の位置情報を検出してサーバーに保存する工程と、この位置情報を、サーバーからユーザーの端末へと提供する工程とをさらに含むものであってもよい。
【0018】
上記活動応援方法において、応援を受け付ける工程は、応援情報が音声、文章、動画の何れかである場合、イベント活動中は、応援情報の提供元であるユーザー端末から受け付けた応援の数だけをカウントして、その数に連動して当該ユーザーの端末に広告を返信し、具体的な応援情報の内容は、イベント活動の終了後、または各当事者の好きなタイミングで各当事者に知らせる工程をさらに含むものであってもよい。
【0019】
上記活動応援方法において、位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報を基に、当事者のアバターが仮想空間で再現したイベント活動を送信する工程をさらに含むものであってもよい。
【0020】
上記活動応援方法において、位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、端末から、お気に入りの当事者の登録を受け付ける工程と、受け付けた端末に、登録した当事者が近づいて来た時に、当該当事者の接近を知らせる工程とをさらに含むものであってもよい。
【0021】
上記活動応援方法において、位置情報をサーバーからユーザーの端末へと提供する工程は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報と、応援または課金応援を受けたユーザーの端末、あるいは事前登録しておいたユーザーの端末の位置情報とから、これらユーザーの端末に当事者が近づいて来たときに、当該当事者が使用するスマート端末に、これらユーザーの端末への接近を知らせる工程をさらに含むものであってもよい。
【0022】
上記活動応援方法は、仮想空間で再現されるイベント活動の表示を、特定の当事者を設定することにより、当該当事者の位置情報を中心としたもの、あるいは所望の位置を設定することにより、当該位置を中心としたものに替えることができる工程をさらに含むものであってもよい。
【0023】
上記活動応援方法において、当事者のアバターが仮想空間で再現したイベント活動を送信する工程は、カメラで撮影されたイベント活動の動画の配信工程と連動させて、仮想空間の表示、動画の配信、またはそれらの同時表示に切り換える連動工程をさらに含むものであってもよい。
【0024】
上記活動応援方法において、動画の配信は地上波テレビ放送であってもよい。
【0025】
上記課題を解決するための本発明に係る活動応援装置は、イベント活動を行う各当事者の情報を、見学者であるユーザーの端末へと提供する情報提供手段と、ユーザーの端末から、特定の当事者への応援を受け付ける応援受付手段と、イベント活動に参加する各当事者毎に、広告主の広告を管理する広告管理手段と、ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告を、広告管理手段から呼び出して当該広告をユーザーの端末に返信する広告手段と、を具備するものである。
【0026】
上記活動応援装置において、広告手段は、当事者の情報とともに広告を表示したものをユーザーの端末に返信するものであってもよい。
【0027】
上記活動応援装置は、ユーザーの端末から、当該ユーザーが特定した当事者への課金応援を受け付けて、受け付けた課金をユーザーに請求するとともに、集まった課金を当事者に提供する課金応援管理手段をさらに含むものであってもよい。
【0028】
上記活動応援装置は、課金応援を受け付けたユーザーの端末に、当該課金応援を受けた当事者からのメッセージを送る課金応援感謝手段をさらに含むものであってもよい。
【0029】
上記活動応援装置は、各当事者毎に応援または課金応援の情報の数をカウントし、応援または課金応援の情報の数を、イベント活動中に、当該各当事者に知らせる量通知手段をさらに含むものであってもよい。
【0030】
上記活動応援装置において、量通知手段による応援または課金応援の情報の数は、音質または音量の変化、色の変化、カウント数表示、量変化を表示するグラフ表示の中から選択される少なくとも1種以上によって行われるものであってもよい。
【0031】
上記活動応援装置は、イベント活動中の当事者の位置情報を検出する位置情報検出手段と、この位置情報を、ユーザーの端末へと提供する位置情報提供手段とをさらに含むものであってもよい。
【0032】
上記活動応援装置において、応援受付手段は、音声、文章、動画の何れかによって応援情報を受け付け、イベント活動中は、応援情報の提供元の数だけをカウントして、広告管理手段および広告手段と連動し、具体的な応援情報の内容は、イベント活動の終了後、または当事者の好きなタイミングで当事者に提供するようになされたものであってもよい。
【0033】
上記活動応援装置において、位置情報提供手段は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報を基に、当事者のアバターによって仮想空間でのイベント活動を再現し、この再現された仮想イベント活動を、ユーザーの端末に送信する仮想再現手段をさらに含むものであってもよい。
【0034】
上記活動応援装置において、位置情報提供手段は、端末からお気に入りの当事者の登録を受け付ける当事者受付手段と、受け付けた端末に登録した当事者が近づいて来た時に、当該当事者の接近を端末に知らせる当事者通知手段をさらに含むものであってもよい。
【0035】
上記活動応援装置において、位置情報提供手段は、当事者が使用するスマート端末から検出した位置情報と、応援または課金応援を受けたユーザーの端末、あるいは事前登録しておいたユーザーの端末の位置情報とから、これらのユーザーの端末に、当事者が近づいて来たときに、当該当事者が使用するスマート端末に、これらのユーザーの端末への接近を当事者に知らせる当事者通知手段をさらに含むものであってもよい。
【0036】
上記活動応援装置は、仮想空間で再現されるイベント活動の表示を、特定の当事者を設定することにより、当該当事者の位置情報を中心としたもの、あるいは所望の位置設定することにより、当該位置を中心としたものに替えることができる移動手段をさらに含むものであってもよい。
【0037】
上記活動応援装置において、仮装再現手段は、カメラで撮影されたイベント活動の動画の配信手段と連動させて、仮想空間の表示、動画の配信、またはそれらの同時表示に切り換える連動手段をさらに含むものであってもよい。
【0038】
上記課題を解決するための本発明に係るコンピュータプログラムは、上記活動応援装置を実行するための命令を含むものである。
【発明の効果】
【0039】
以上述べたように、本発明によると、イベント活動中に、当該イベントに参加する各当事者の情報を、見学者であるユーザーの端末へと提供し、ユーザーの端末からは、特定した当事者への応援を受け付け、各当事者毎にあらかじめ設定されている広告主の広告の中から、ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告を、当該ユーザーの端末に返信することで、前記当事者は広告主からの広告収入を得る形で前記ユーザーから応援してもらうことができ、前記ユーザーは、当該広告主の広告を見ることで前記当事者を応援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】本発明に係る活動応援装置の全体構成の概略を示すブロック図である。
【
図2】(a)および(b)は本発明に係る活動応援装置の情報提供手段を説明する概略図である。
【
図3】本発明に係る活動応援装置の応援受付手段を説明する概略図である。
【
図4】本発明に係る活動応援装置の広告管理手段を説明する概略図である。
【
図5】本発明に係る活動応援装置の広告手段を説明する概略図である。
【
図6】本発明に係る活動応援装置の最初の使用方法を説明する概略図である。
【
図7】本発明に係る活動応援装置で使用される各種端末を示す概略図である。
【
図8】本発明に係る活動応援装置を使用する当事者が事前に行う工程を説明するフロー図である。
【
図9】(a)は本発明に係る活動応援装置の課金応援管理手段を説明する概略図、(b)および(c)は課金応援管理手段における課金画面の他の実施の形態を示す概略図である。
【
図10】(a)および(b)は本発明に係る活動応援装置の量通知手段を説明する概略図である。
【
図11】(a)および(b)は本発明に係る活動応援装置の位置情報検出手段を説明する概略図である。
【
図12】本発明に係る活動応援装置の位置情報提供手段を説明する概略図である。
【
図13】本発明に係る活動応援装置の当事者受付手段を説明する概略図である。
【
図14】本発明に係る活動応援装置の仮想空間再現手段を説明する概略図である。
【
図15】本発明に係る活動応援装置の移動手段を説明する概略図である。
【
図16】本発明に係る活動応援装置の仮想空間再現手段と動画放送とを端末に表示する一例を示す概略図である。
【
図17】本発明に係る活動応援装置の動画配信手段を説明する概略図である。
【
図18】本発明に係る活動応援装置の連動手段を説明する概略図である。
【
図19】本発明に係る活動応援装置のユーザー通知手段を説明する概略図である。
【
図20】本発明に係る活動応援装置の当事者通知手段を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
【0042】
図1は本発明に係る活動応援装置1の全体構成の概略を示し、
図2ないし
図5は同活動応援装置1における、情報提供手段2、応援受付手段3、広告管理手段4、広告手段5を示している。
【0043】
この活動応援装置1は、イベント活動を行う各当事者の情報を、ユーザーの端末11へと提供する情報提供手段2と、各当事者の情報提供を受けたユーザーの端末11から、特定の当事者への応援を受け付ける応援受付手段3と、イベントに参加する各当事者毎に、広告主の広告12を管理する広告管理手段4と、ユーザーからの応援を受け付けた当事者に設定されている広告12を、広告管理手段4から呼び出して当該広告12をユーザーに返信する広告手段5と、を具備している。
【0044】
情報提供手段2は、
図2(a)に示すように、ユーザーの各端末11からのアクセスに応じて、サーバー10のデータベース10aから、各端末11が呼び出した所定の当事者の情報を、当該各端末11に提供するように構成されている。したがって、
図2(b)に示すように、サーバー10のデータベース10aには、イベント活動にエントリーした各当事者毎に情報があらかじめ構築されている。各当事者毎に構築される情報としては、イベント活動によっても異なるが、例えば、フィットネス活動の場合、本人の写真、動画、音声、エントリーナンバーや背番号、過去の活動成績、年齢、性別、所属団体、プロフィール、GPS番号等、この種のデータベース10aに登録されるべき一般情報や、位置情報、得点情報、応援受付記録、広告管理記録、獲得応援件数、獲得応援金額等、イベント活動に基づく活動情報、などが入力されている。また、イベント活動が楽器演奏、演劇、舞踊などの文化芸術活動の場合、上記情報に加えて、役柄、使用楽器、などが入力される。なお、活動情報については、イベント活動が、例えば、マラソンなどのように順位が変わるフィットネス活動の場合、フィットネス活動中の最新情報にリアルタイムで更新されながら、データベース10aに構築される。フィットネス活動中に構築される情報としては、フィットネス活動の種類によっても異なるが、通過順位や、現在位置、得点記録、獲得セット数など、各フィットネス活動に応じたものを挙げることができる。また、イベント活動が、フィットネス活動であってバスケットボールやサッカーなどのチーム、または、文化芸術活動であって劇団や楽団などのように、一つの団体で行われる場合、これら団体全体を当事者として情報提供手段2に情報を構築するものであってもよい。
【0045】
このように構築されたデータベース10aから、ユーザーの各端末11に提供される各当事者の情報は、あらかじめ管理者側で特定することができるようになされており、この特定された情報を、ユーザーが各端末11を操作することによって自由に呼び出すことができる。各当事者の情報を呼び出す際は、エントリー順、背番号順、年齢順、過去の成績順、五十音順、アルファベット順、等の各種方法によって情報を呼び出すことができるようになされている。また、呼び出した情報は、複数人毎のグループ表示されるようになされたものであってもよいし、さらにそこから限定して各アスリート毎に個別表示されるようになされたものであってもよい。呼び出した情報の表示方法については、特に限定されるものではなく、一般的に使用されている各種の表示方法が利用される。
【0046】
応援受付手段3は、
図3に示すように、ユーザーの各端末11に表示される各当事者毎に設けられた受付ボタン31を押圧することによって、当該受付ボタン31を押圧した当事者の応援をサーバー10に受け付けてもらうことができるように構成されている。この際、端末11は、前記した情報提供手段2によって呼び出した、エントリー順、背番号順、年齢順、過去の成績順、五十音順、アルファベット順、等の所定のカテゴリーに仕分けた順番等、グループ表示されたグループ画面110に、複数の当事者の名前と並んでそれぞれ受付ボタン31が設けられ、その中から所望の当事者を選択して当該受付ボタン31を押圧することができるようになされたものであってもよいし、これら複数の当事者の名前の中から特定の当事者の名前を押圧して個人情報を呼び出した個人画面111に、特定の当事者のプロフィールとともに受付ボタン31が設けられ、当該受付ボタン31を押圧することができるようになされたものであってもよい。
【0047】
広告管理手段4は、
図4に示すように、各当事者毎の広告12を、サーバー10のデータベース10aに構築して構成されている。この広告12としては、例えば、特定の当事者毎に、当該当事者個人を特定する、例えば名前A,B,C,D…とともに、これら当事者が所属する企業の広告12、当事者をサポートしている企業の広告12、当事者が参加するマラソン大会(イベント活動の一例)のスポンサー企業の広告12、当事者が当該マラソン大会に参加するためにスポット契約したスポンサーの広告12、といった具合に一人の当事者に対して1つ以上の広告12がデータベース10aに構築されている。また、当事者を特定しないが、イベント活動で広告12を出したいといった事業主または企業などがある場合は、これらの広告12に合った当事者のデータベース10aに、当該広告12が割り振られて構築される。例えば、シリアスランナー向けのシューズ、サプリメント、等の広告12がある場合は、トップランナーの当事者のデータベース10aに広告12が割り振られて構築され、美容関係、アパレル関係、化粧品等の女性向けの広告12がある場合は、若い女性ランナーの当事者のデータベース10aに広告12が割り振られて構築される。ただし、広告12に合った当事者を判断できない場合は、とりあえず全ての当事者のデータベース10aに、これらの広告12を構築しておき、後述する広告手段5によって広告12を送信する際に、ユーザー側から得られる情報によって広告12を送信する相手を判断するようにしてもよい。これら広告12は、特に限定されるものではなく、通常のインターネットまたは地上波テレビ放送で使用されている広告12と同じものであってもよいし、イベント活動用に作成された専用の広告12であってもよいし、当事者が出演して作成された広告12であってもよい。具体的には、ユーザーの端末11の全画面または一部の画面に表示される動画の広告12であってもよいし、ユーザーの端末11の全画面または一部の画面にポップアップしてくる静止画像の広告12であってもよいし、静止画像の広告12に音声が付いたものであってもよいし、ユーザーの端末11の画面はそのままで音声だけで広告する音声の広告12であってもよい。前記静止画像の広告12の場合、当該静止画像の広告12をクリックすることで広告主のホームページや動画の広告12に誘導するようになされた広告12であってもよい。広告12の表示時間としても、特に限定されるものではなく、イベント活動の種類に応じて用意される。これらの広告12は、各広告12毎に、宣伝広告する回数、順番、その他、各種条件を与えてやることで、ユーザーの端末11に広告12を送信できるように準備されている。
【0048】
広告手段5は、
図5に示すように、前記した応援受付手段3によって応援を受け付けたユーザーの各端末11に、前記広告管理手段4に管理されている各当事者の広告12を送信し、当該端末11を介してユーザーに広告12を見せるようになされている。この際、広告管理手段4に複数の広告12が管理されている場合には、あらかじめ設定した順に従って、広告12が送信される。この広告12を送信する順としては、例えば、広告管理手段4に管理されている広告12の件数が多い順に行うものであってもよいし、当事者やスポンサー企業が要望した企業順に行うものであってもよいし、アトランダムに行うものであってもよいし、各種の設定ができるようになされている。また、特定のフィットネス活動において、一つの端末11から複数回の応援を受け付けることができるような場合、広告12を送信する順としては、同じ企業の広告12を重複して何度も送信するものであってもよいし、重複しないように送信するものであってもよいし、重複して流す広告12と重複して流さない広告12とを混ぜて送信するものであってもよい。これらは、広告手段5の設定をしておくことによって、あらかじめ広告管理手段4に管理されている広告12を自由に送信することができるようになされている。また、当事者を特定しない広告12がデータベース10aに構築されている場合は、ユーザーの端末11から情報を読み取ることに同意を得ていれば、読み取った情報を基に、ユーザーに合った広告12を送信することができる。このようにユーザーに合った広告12を送信することで、ユーザーも有益な情報が得られることとなる。また、広告12は、ユーザーの各端末11の種類に合わせて所定の広告12が送信される。例えば、スマートフォンを使って活動応援装置1のみを立ち上げている場合には、特に限定されることなく、スマートォン用に設定された各種の広告12が送信できるが、テレビモニターやタブレット端末などを使って地上波テレビ放送やインターネット放送などで当該イベントの動画放送13を見ながら活動応援装置1を立ち上げている場合には、動画放送13のデータ放送欄に、動画放送13を邪魔しないように音声無し12の広告が送信される。インターネット放送などで当該イベントの動画放送13を見ながら活動応援装置1を立ち上げている場合には、使用している端末用に設定され、かつ、動画放送13を邪魔しないように、音声無しの広告12が送信される。また、この活動応援装置1専用の動画放送13を行っているような場合には、動画放送13を中断して広告12が送信されるようなものであってもよい。
【0049】
また、広告12を送信するタイミングとしては、応援受付手段3によって応援を受け付けて直ぐに行うものであってもよいし、イベント活動の種類に応じて調整されるものであってもよい。イベント活動の種類に応じて調製する場合、例えば、マラソン大会等の場合は、展開が少ないレース序盤やスタート前に広告12を送信するようにしてもよいし、バスケットボールやサッカーなどの場合は、ハーフタイムに広告12を送信するようにしてもよいし、野球やソフトボールの場合は各回の攻守交代時に広告12を送信するようにしてもよいし、バレーボールやバスケットボールなどの場合には、各セット間やタイムアウト時に広告12を送信するようにしてもよいし、水泳や陸上トラック競技などの場合には、スタート前の選手紹介時に広告12を送信するようにしてもよいし、柔道、レスリング、ボクシングなどの場合には、各ラウンド間に広告12を送信するようにしてもよい。
【0050】
このようにして構成される活動応援装置1を使用するには、
図6に示すように、利用する当事者や主催者は、各自の端末11から、前記した情報提供手段2、広告管理手段4、広告手段5などに必要なデータを構築するために、サーバー10のデータベース10aに情報を構築しておかなければならない。一方、利用するユーザーは、活動応援装置1を使用可能な状態にしておかなければならない。この活動応援装置1を使用可能な状態とは、サーバー10にアクセスし、端末11に専用プログラムのアプリケーションをダウンロードして使用するものであってもよいし、サーバー10に構築された専用のインターネットサイトにアクセスして使用するものであってもよい。この際、ユーザーが使用する端末11としては、
図7に示すように、スマートフォン11a、パーソナルコンピュータ11b、タブレット端末11cや、インターネット接続されたテレビモニター11d等、ユーザーが視認可能な各種の端末11を使用することができる。
【0051】
次に、マラソン大会を例にして活動応援装置1を使用する場合について説明する。
【0052】
まず、
図8に示すように、当事者であるアスリートは、大会にエントリーする際、一般的な書式的事項の登録をした後(ステップ1)、活動応援装置1を使用できない一般参加か、活動応援装置1を使用できるプロ参加かを選択し(ステップ2)、一般参加の場合は、データベース10aに書式的事項の登録をして、登録を完了する。
【0053】
プロ参加の場合は、データベース10aに書式的事項を登録した後、所属企業が有るか否か(ステップ3)、大会スポンサーやスポット契約したスポンサー等の広告契約が有るか否か(ステップ4)、後述する課金応援をするか否か(ステップ5)の選択をし、該当する場合は、該当するデータを入力する。該当しない場合は、その他の情報登録(ステップ6)等の入力を行い登録が完了する(ステップ7)。これらの入力は、大会前に各選手に与えられたコード番号を利用して各選手が広告内容のデータをあらかじめ入力しておき、大会会場ではコードを読み取るとこによって登録を完了させるようにすることが好ましい。
【0054】
広告内容のデータを入力しておく際、一般の広告以外に、当事者が出演する等の専用広告がある場合もあらかじめ入力しておく。
【0055】
一方、ユーザーは、
図6に示すように、サーバー10のデータベース10aから専用プログラムのアプリケーションを端末11にダウンロードして活動応援装置1を立ち上げる。
【0056】
そして、マラソン大会の当日、コースの沿道で応援する場合は、
図2(a)に示すように、端末11を利用して情報提供手段2から応援する当事者の情報等を呼び出す。この際、ユーザーは、応援する当事者を、エントリーナンバーで検索したり、名前で検索したり、年齢別で検索したり、通過順位で検索したり、色々な検索方法で検索することができる。例えば、通過順位で検索した場合、
図3に示すように、端末11のグループ画面110には、一位から順に、例えば10名単位で上位の当事者と当該10名分の受付ボタン31が表示される。ここで受付ボタン31を押圧せずに当事者の名前を押圧すると、端末11の個人画面111には、各当事者のプロフィールと、当該当事者の受付ボタン31がある個別のページに行く。また、上位10名以外の当事者を検索する場合は、画面を下にスクロールするか次ページに行く。ただし、通過順位で検索することができるのは、レースが開始された後に、情報提供手段2の情報がリアルタイムで更新され出してからのことで、スタート前の場合は、他の方法で検索しなければならない。このようにして応援するお目当ての当事者を探し当てた後は、応援受付手段3の受付ボタン31を押圧する。
【0057】
すると、予め設定された順番やタイミングで、広告管理手段4が、該当する当事者の広告12をダウンロードして、
図5に示すように、広告手段5によってユーザーの端末11で広告12が再生される。ユーザーがこの送信されて来た広告12を見ると、当該ユーザーが応援していた当事者には、ユーザーが広告12を見たことによる広告宣伝費が入ることとなる。これにより、当事者は、広告収入を得ることができ、当該広告収入を介してユーザーから応援してもらうことができる。
【0058】
一方、広告主は、ユーザーの端末11を介して、当該ユーザーに確実に広告12を見てもらうことができる。特に、マラソン大会の場合、地上波テレビ放送があったとしても、先頭集団に入っていない限り、当事者のユニホームに付した所属団体の広告12は放送されない。しかも、放送されたとしても写る角度によっては充分に読み取れない場合が多く、充分な宣伝広告効果が得られない場合が多い。したがって、実力のある当事者を確保できない団体にとっては、所属する当事者が写らないまま地上波テレビ放送が終了してしまい、沿道の観客に対してのみ広告効果が得られるだけになる。ただし、沿道の観客の場合でも、目の前を直ぐに通りすぎるので、充分な宣伝広告効果が得られるとは言い難い。しかし、この活動応援装置1を使用することで、ユーザーは端末11から確実に広告12を見ることとなるので、広告主は、充分な宣伝効果が得られることとなる。また、大きなマラソンなどの場合では、会場に看板を出したり、プログラムに広告を出したりすることで、万人に広告することとなるため、広告費が高くなり、資本力のある大企業でなければ、スポンサーになれない。しかし、この活動応援装置1によって特定の当事者に限度額を決めて広告12を依頼しておけば、広告主は、広告12を見てもらうユーザーのターゲットを絞れることとなる。しかも、広告宣伝費の上限を設定できるので、街の商店のような小規模な店の広告主であっても広告12をすることができることとなる。逆に当事者側からすると、大企業でなくても、小規模な広告主を集めることで、自分を応援してもらえるスポンサーを見つけることができることとなる。
【0059】
なお、各当事者毎に、このマラソン大会での広告宣伝費の限度額等を設定しておきたい場合には、あらかじめ広告管理手段4において限度額を設定しておくことができる。
【0060】
この活動応援装置1の場合、沿道で当事者のレース展開を見ながら応援する場合には有効となるが、先頭集団も通過してしまい、一般参加のランナー等が走って来る状況になると、レース展開がわからなくなるので、当事者が頑張っているのか否かがわからない状態となる。したがって、マラソン大会で頑張っているにも関わらず、無名の当事者は、応援受付手段3によって応援を集めることはできなくなってしまう。そのため、マラソン大会が、地上波テレビ放送やインターネット放送で行われているような場合には、
図5に示すように、これらの動画放送13を見ながら使用することが好ましい。これらの動画放送13を見ながら使用することができるように、地上波テレビ放送の場合には、この活動応援装置1を、動画放送13を取り込んだデータ放送画面130で使用できるようにしたものであってもよい。インターネット放送の場合にも、地上波テレビ放送のデータ放送と同じように一つの画面で放送を見ながらこの活動応援装置1を使用できるように画面を分割表示したり、好みに応じて画面を切り換え表示するように構成したものであってもよい。
【0061】
この場合、地上波テレビ放送やインターネット放送等の動画放送13を見ることによって、マラソン大会の現在の状況を把握することができるので、現在応援している当事者以外に、レース展開を見ながら、頑張っている他の当事者を、追加で応援することもできることとなる。
【0062】
なお、有名な当事者の場合、マラソン大会の前のエントリーの段階で、所属企業や大会スポンサーやスポット契約したスポンサー等、広告管理手段4に多くの広告12の件数を受け付けることができるように登録できるが、無名の当事者や新人の当事者の場合、広告管理手段4に多くの広告12の件数を登録できないことが考えられ、登録できても限度額が低く設定されることが考えられる。このような場合、無名の当事者や新人の当事者は、マラソン大会で活躍して多くの応援受付手段3による応援を受け付けたとしても、広告管理手段4から送信される広告12がすぐに上限に達してしまい、充分な広告収入を得られなくなってしまう場合も懸念される。
【0063】
したがって、このように充分な広告収入が確保できないにも関わらず活躍している当事者を救済するための手段として、活動応援装置1には、
図9(a)に示すように、課金応援管理手段6が設けられていてもよい。
【0064】
この課金応援管理手段6は、情報提供手段2によって当事者の情報提供を受けた際に表示される応援受付手段3のグループ画面110または個人画面111の受付ボタン31と一緒に課金応援ボタン61を表示するようになされている。この課金応援ボタン61を押圧すると、当事者には、課金応援管理手段6で受け付けた数に応じて現金が入ることとなる。この現金は、ユーザーの端末11を契約している携帯電話会社やインターネットのプロバイダから、ユーザーに請求されるものであってもよいし、端末11を介してクレジットカードで引き落とすようになされたものであってもよいし、仮想通貨で支払うようにしたものであってもよい。また、課金応援管理手段6の課金応援ボタン61は、一回の押圧で所定の金額だけしか課金されないようにしたものであってもよいし、課金応援ボタン61を押圧した後、
図9(b)に示すように、テンキーで直接金額を入力できるようになされた専用の課金画面61aに切り替わるものであってもよいし、
図9(c)に示すように、プラスボタン610またはマイナスボタン611を押す回数や押す時間で金額が増減できるようになされた専用の課金画面61bに切り替わるものであってもよい。
【0065】
この課金応援管理手段6を使用することで、イベント活動に参加する当事者は、無名や新人のアスリートであって、知名度が無い場合であっても、マラソン大会で見せ場を作るようなレース展開や印象的な感動を与えることができれば、広告収入が上限に達した後でも、この課金応援管理手段6によって現金収入を得ることができる。この課金応援管理手段6は、応援受付手段3と併用して用いられるものであってもよいので、当事者が有名なアスリートの場合であっても、応援受付手段3によって広告収入を得ながら、課金応援管理手段6によって現金を入手することができる。この課金応援管理手段6は、応援受付手段3が限度額に達する前は、受付ボタン31または課金応援ボタン61の何れかを押すことができるようになされているが、応援受付手段3が限度額に達した場合、受付ボタン31が無効となり、受付ボタン31を押した際には、課金応援ボタン61による課金応援管理手段6の利用を促すようにメッセージが表示される。
【0066】
なお、この課金応援管理手段6には、課金応援感謝手段60が付加されていてもよい。この課金応援感謝手段60は、課金応援してもらったユーザーの端末11に、当事者のホームページや、当該当事者のソーシャル・ネットワーク・サービス(以下、単にSNSと言う。)に勧誘する案内を送信したり、感謝のメッセージを送信したり、広告12を受けてくれた企業のホームページやショッピングサイトを案内するようになされている。また、この活動応援装置1の専用の各当事者のSNSがあり、そこに勧誘するようにしたものであってもよい。
【0067】
このようにすることで、当事者が、無名や新人のアスリートの場合であっても、短期間に活動応援装置1で多くの評価を得ることができる状況に持って行くことができることとなる。また、次回のレースがある際には、自身のSNSから宣伝をすることで、自分の応援者を確保し、拡大して行くことができる。また、広告12を受けてくれた企業のホームページを案内することで、当該ホームページからユーザーが商品購入等を行うことによるアフィリエイト収入を得ることもできる。
【0068】
一方、企業は、課金応援管理手段6を介して応援してくれたユーザーに対して、応援してもらった当事者が、自社のホームページやショッピングサイトを案内してくれることにより、さらに広告宣伝による効果を得ることができる。
【0069】
上記した活動応援装置1を使用する場合、当事者は、応援受付手段3または課金応援管理手段6を介して応援してもらっているが、沿道から声援してもらう場合と異なり、レース中は、その応援の程度がどのようなものか把握することができない。したがって、当事者は、量通知手段7を有する活動応援装置1を使用するものであってもよい。
【0070】
この量通知手段7は、前記した応援受付手段3や課金応援管理手段6によってユーザーの端末11から受けた応援の数量を集計して、当事者に知らせるようになされている。この際、当事者に知らせる手段としては、
図10に示すように、マラソン大会を行っているコースから当事者が視認可能な位置にモニター14を設け、当該モニター14に応援の数量を表示したり(
図10(a)参照)、当事者自身がイベント活動中に着用しているスマートグラス15aやスマートウォッチ15bなどのスマート端末15に応援の数量を表示したりすることによって行われる。コースから当事者が視認可能な位置としては、コースの沿道にモニター14を設けるものであってもよいし、コースを通過する移動車両にモニター14を設けるものであってもよい。また、応援の数量の表示としては、音質または音量の変化、色の変化、応援の数量のカウント数の表示、応援の数量を示すグラフ表示、の中から選択される少なくとも1種以上によって行うことができる。また、カウント数の表示以外でこれらの表示を行う場合は、単位時間当たりの応援の数量の表示を行うものであってもよいし、応援の数量を積算して応援の数量の表示を行うものであってもよいし、他の当事者との間での相対評価で単位時間当たりの応援の数量の表示を行うものであってもよいし、他の当事者との間での相対評価で応援の数量を積算して応援の数量の表示を行うものであってもよい。
【0071】
この量通知手段7を備えることで、当事者は、レース中のユーザーの反応をリアルタイムで知ることができる。すなわち、自分のパフォーマンスがどの程度の収入になっているのかを知ることができるので、当事者は、沿道で声援を受ける以上にやる気を出すことできる。また、ユーザーは、沿道の声援以上に当事者を効果的に応援することができる。また、このように単純に応援の数量を当事者に知らせることは、具体的なメッセージを当事者に送りつける場合と異なり、当事者は、感覚的、かつ、瞬間的にユーザーの応援を受け取ることができるので、当事者の集中力を邪魔することにもならない。
【0072】
また、上記した活動応援装置1を使用するにあたり、地上波テレビ放送やインターネット放送などの動画放送13を見ながら使用している時には、放送されている先頭集団にお目当ての当事者がいれば、放送を見ることで順位を確認することができるが、放送を見ていない場合や、放送で写っていない後方集団にお気に入りの当事者がいるような場合、お気に入りの当事者をすぐに見つけ出すことができない。したがって、沿道で応援していてもお目当ての当事者が既に通過してしまったのか、まだ通過していないのかを把握することができない。したがって、活動応援装置1には、
図11および
図12に示すように、当事者の位置を検出する位置情報検出手段8と、この検出した各当事者の位置情報を、ユーザーの端末へと送信する位置情報提供手段81とを設けたものであってもよい。
【0073】
位置情報検出手段8としては、
図11に示すように、当事者の靴等に装着するチップ8aと、コース上の所望の位置に敷設されてチップ8aに反応するマット8bとを具備し、マット8b上を当事者が通過することで、当該マット8bがチップ8aを認識するようになされたものであってもよいし、当事者がフィットネス活動中に着用しているスマートグラス15aやスマートウォッチ15bなどのスマート端末15に内蔵されたGPS機能を利用するものであってもよい。
【0074】
位置情報提供手段81は、
図12に示すように、上記位置情報検出手段8によって得られた情報を常に最新情報に更新しながらサーバー10に保存するようになされており、ユーザーが、端末11から所望の当事者の位置情報を求めることで、当該情報をユーザーの端末11に提供するようになされている。この際、提供する情報は、現在位置、現在位置での順位等が挙げられる。また、ユーザーは、当事者の名前、エントリーナンバー、応援受付した当事者、課金応援を受付した当事者など、データベースに登録した各種の選手情報から位置情報の提供を受けることができるようになされている。位置情報は、一覧表で提供するものであってもよいし、コース図などのグラフィック表示により提供するものであってもよい。
【0075】
このように、位置情報検出手段8で各当事者の位置情報を検出し、検出した位置情報を位置情報提供手段81によって各ユーザーの端末11に提供することで、ユーザーは、端末11から所望の当事者がどの位置にいるのかを容易に把握することができることとなる。
【0076】
また、上記した位置情報提供手段81によって所望の当事者の位置情報を検知する場合、
図13に示すように、前記した各種の選手情報から位置情報の提供を受ける以外に、これらとは別にお気に入りの当事者を登録できる当事者受付手段82を設け、この当事者受付手段82でお気に入りの当事者を登録しておくようにしてもよい。この場合、前記した応援受付手段3や課金応援管理手段6で応援した当事者をお気に入りとして表示することもできるし、これらとは関係無く、お気に入りの当事者を端末11の画面にリストアップして、これらお気に入りの当事者の位置情報を素早く把握することができることとなる。
【0077】
前記した位置情報検出手段8として、各当事者が、スマートグラス15aやスマートウォッチ15bなどのスマート端末15に内蔵されたGPS機能を利用する場合、位置情報提供手段81は、位置情報検出手段8によって得られた全当事者の位置情報を常に最新情報に更新しながらサーバー10に保存しているので、前記したユーザーの端末11からの要求に応じて位置情報を提供すること以外に、
図14に示すように、仮想空間再現手段83によって仮想空間830でのレースの状況を提供するようにしてもよい。すなわち、この仮想空間再現手段83は、マラソン大会のコースが仮想空間830に再現されており、この仮想空間830において、各当事者のGPS情報を基に、選手登録時に登録しておいた各当事者のアバター831を走らせることができるように構成されている。この際、仮想空間830は、拡大したり縮小したり、平面画像や三次元画像に切り換えることができるようになされている。また、拡大したり縮小したりすることで、画面に映り込む当事者のアバター831の人数が自動的に調整されるように構成されている。
【0078】
この仮想空間再現手段83は、地上波テレビ放送のように提供する側が編集して所定の仮想空間830のレース状況を提供するものであってもよいし、
図15に示すように、移動手段84を備えることで、所望の当事者の周囲の仮想空間830のレース状況を提供するように切り換えることができるようになされたものであってもよい。すなわち、この移動手段84は、特定の当事者を設定すると、その当事者のGPS情報が中心になるように画面が表示されるように構成されている。この際、特定の当事者としては、例えば、常に一位に相当するアバター831aを表示するといったように順位で設定するものであってもよいし、応援受付手段3や課金応援管理手段6によって応援した当事者のリストから特定の当事者を設定するものであってもよいし、これらとは別に設定したお気に入りの当事者のリストから特定のアバター831bを設定するものであってもよい。また、これらリストから選択することで、仮想空間830に現れる当事者のアバター831は簡単に変更することができるようになされている。
【0079】
なお、
図15において、端末11には、上段に縮小した仮想空間830を示し、下段に拡大した仮想空間830を示しているが、一方が平面表示で、他方が立体表示となされたものであってもよいし、一画面で、平面表示または立体表示されるものであってもよい。また、画面は、ユーザーが操作によって自由に拡大したり縮小したり、仮想空間830内でコース上を進めたり後退させたりできるようになされたものであってもよい。この際、仮想空間830に表示されるアバター831は、仮想空間830のスケールに合わせて自動的に調整される。
【0080】
このような仮想空間再現手段83を用いることで、地上波テレビ放送やインターネット放送が無い場合であっても、レースの状況を容易に把握することができることとなる。また、移動手段84を用いることで、地上波テレビ放送やインターネット放送では無理であった、自分の好きな順位のレース状況を見ることができることとなる。もちろん、
図16に示すように、この仮想空間再現手段83は、地上波テレビ放送やインターネット放送などの動画放送13と併用できるようになされたものであっても良い。この場合、仮想空間再現手段83は、端末11の画面に動画放送13と仮想空間830とを両方ともに表示するようになされたものであってもよいし、何れか一方を表示するようになされたものであってもよい。また、両方表示する場合、仮想空間830は、動画放送13の画面の順位に同期して仮想空間830が表示するようになされたものであってもよいし、動画放送13の画面の順位とは関係なく、ユーザーが自由に端末11を操作して所望の位置の仮想空間830を表示できるようになされたものであってもよい。
【0081】
また、上記では仮想空間再現手段83によって、レース状況を把握することができるようになされているが、仮想空間再現手段83に代えて、
図17に示すような動画配信手段85を備えていてもよい。この動画配信手段85は、例えば、マラソン大会のコース上に、所定間隔をあけて固定カメラ85aを設け、これらカメラ85aによって撮影した動画を動画放送13として配信することによって行われる。この際、動画放送13は、編集した動画を放送するものであってもよいし、ユーザーが端末11を操作して自由に、所望の固定カメラ85aに切り換えて、当該固定カメラ85aによる動画を見るものであってもよい。
【0082】
また、
図18に示すように、連動手段86を設けることで、仮想空間再現手段83と動画配信手段85とを連動させてもよい。この連動手段86は、前記した動画配信手段85を構成する固定カメラ85aにGPS機能が付加されており、仮想空間再現手段83によって再現される仮想空間830に固定カメラ85aの位置が連動して表示されるようになされている。また、仮想空間830には固定カメラ85aの撮影範囲85bが表示されるようになっており、ユーザーは、端末11に表示される仮想空間830の当事者のアバター831を見てレース状況を把握しているが、当該アバターが仮想空間830に表示される固定カメラ85aの撮影範囲85bに入ってくると、動画放送13の配信に切り換える。すると、自分が仮想空間830で見ているアバター831に相当する当事者が現実に走っている動画を固定カメラ85aの画像を介して見られることとなる。仮想空間830から動画放送13への切り換えは、ユーザーが端末11を操作して自由に行うものであってもよいし、お気に入りの当事者をあらかじめ設定しておいて、その当事者が固定カメラ85aの撮影範囲85bに入って来たら自動でその当事者の動画放送13を行うようにしてもよい。
【0083】
このような連動手段86を用いることで、地上波テレビ放送やインターネット放送がされない場合であっても、レース状況を容易に把握できることとなる。しかも、地上波テレビ放送やインターネット放送のように、編集された動画ではなく、ユーザーが選択した固定カメラ85aの映像を見ることができるので、動画を見る自由度が高くなる。
【0084】
なお、上記した連動手段86では、動画配信手段85である固定カメラ85aの位置に当事者が近づいて来た時に仮想空間830から固定カメラ85aの動画に切り換えることができるようになされているが、この固定カメラ85aに代えて、当事者のGPSを追跡するドローンに搭載した移動カメラ(図示省略)によって各当事者の動画を撮影して常に好きなタイミングで仮想空間830から動画放送13、動画放送13から仮想空間830、または仮想空間830と動画放送13との同時表示に切り換えることができるようにしたものであってもよい。
【0085】
また、上記した活動応援装置1では、イベント活動中に各当事者が着用しているスマートグラス15aやスマートウォッチ15bなどのスマート端末15を利用して各当事者の位置情報をリアルタイムに把握することができるので、沿道で応援しているユーザーに対しては、
図19に示すように、ユーザー通知手段87を用いることで、所望の当事者の接近をユーザーの端末11に知らせるようにしてもよい。
【0086】
すなわち、このユーザー通知手段87は、ユーザーが使用する端末11のGPS情報と、ユーザーが応援する当事者のスマート端末15のGPS情報とから、ユーザーから所定の距離の範囲870内に、当事者が近づいて来た場合に、ユーザーの端末11に対して、当該当事者の接近を音声87aによって知らせるようになされている。この場合、ユーザーの端末11に対しては、音声87a以外に、バイブレーションや光やメール等、各種の方法で知らせるものであってもよい。また、ユーザーと当事者との間の距離は、管理者が設定するものであってもよいし、ユーザーが設定を変更して自由に設定できるようにするものであってもよい。これにより、沿道で応援している場合に、当事者の接近を事前に知ることができるので、見逃すことなく応援できることとなる。
【0087】
前記ユーザー通知手段と同様に、
図20に示すように、当事者通知手段88によって、イベント活動中に、自身を応援してくれているユーザーの接近を当事者が着用しているスマートグラス15aやスマートウォッチ15bなどのスマート端末15に知らせるようにしてもよい。
【0088】
この当事者通知手段88は、ユーザーが使用する端末11のGPS情報と、ユーザーが応援する当事者のスマート端末15のGPS情報とから、当事者から所定の距離の範囲880内に、ユーザーが近づいて来た場合に、当事者のスマート端末15に対して、自分を応援してくれているユーザーの接近を音声88aで知らせるようになされている。この場合、当事者のスマート端末15に対しては、音声88a以外に、バイブレーションや光等、各種の方法で知らせるものであってもよい。また、当事者とユーザーとの間の距離は、管理者が設定するものであってもよいし、当事者が設定を変更して自由に設定できるようにするものであってもよい。これにより、当事者は、競技中に、自分を応援してくれているユーザーが沿道のどの当たりにいるのかを把握することができる。
【0089】
なお、上記活動応援装置1においては、イベント活動としてマラソン大会を例にとって説明したが、マラソン大会の他にも、トレイルラン、駅伝、など当事者が競う各種の大会やレース、プール、河川、湖、山、海などで当事者自身、またはこれら当事者がカヌー、ヨット、ジェットスキー、サーフボード、その他、各種の乗り物や道具を使って行われる各種の大会やレース、MTB、ロードレーサー、BMX、などの自転車を使った各種の大会やレース、オンロード、オフロードなどにおいて自動車またはオートバイを使って行われる各種の大会やレース、バイアスロン、トライアスロン、アドベンチャーレースなど、複数の競技を組み合わせた各種の大会やレース等の、順位を競ったり、完走を目指す各種のフィットネス活動であってもよい。
また、イベント活動としては、上記したような順位を競うフィットネス活動に限定されるものではなく、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、卓球、テニス、ハンドボール、バトミントン、等の点数を競う各種のフィットネス活動であってもよいし、フィギアスケート、シンクロナイズドスイミンク、体操、新体操、などの芸術性を競うフィットネス活動であってもよいし、柔道、剣道、空手、フェンシング、レスリング、ボクシングなどの相手と戦うフィットネス活動であってもよい。
【0090】
また、活動応援装置1としては、前記したようなフィットネス活動の他に、演奏、演劇、舞踏、ミュージカル、講演会、講習会、落語、漫談、その他、各種エンターテイメントショーなどの文化、芸術活動のイベントを対象とするものであってもよい。これら文化、芸術活動を対象とした活動応援装置1の場合、当事者としては、演者の個人を応援するものであってもよいし、劇団、楽団など、団体を当事者としてまとめて応援するものであってもよい。また、この場合、ユーザーの端末11への広告12の送信は、開始前、休憩時間、終演後などのタイミングを図って行われる。
【0091】
なお、活動応援装置1における応援受付手段3は、受付ボタン31を押圧するといった簡単な操作で当事者を応援することができるが、この受付ボタン31を押す替わりに、メッセージを送って応援受付手段3による応援を受け付けるものであってもよい。ただし、メッセージの場合、そのまま当事者のスマート端末15に送ると、当事者の邪魔になってしまうので、一通のメッセージで受付ボタン31を一回押した場合と同じように処理され、メッセージ自体は当事者には送信されない。そして、メッセージは、後に当事者が自らのタイミングで受け取ることができる、または、この活動応援装置1の専用のSNSのページで公開される。このようにすることで、当事者は、イベントの邪魔にならない自分のタイミングでユーザーの意見を聞くことができ、ユーザーは当事者の邪魔にならないように、自身の意見を当事者に伝えることができることとなる。
【符号の説明】
【0092】
1 活動応援装置
11 端末
12 広告
13 動画放送
15 スマート端末
2 情報提供手段
3 応援受付手段
4 広告管理手段
5 広告手段
6 課金応援管理手段
60 課金応援感謝手段
7 量通知手段
8 位置情報検出手段
81 位置情報提供手段
82 当事者受付手段
83 仮想空間再現手段
830 仮想空間
831 アバター
84 移動手段
85 動画配信手段
86 連動手段
87 ユーザー通知手段
88 当事者通知手段