IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタホーム株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図1
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図2
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図3
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図4
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図5
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図6
  • 特許-鉄骨梁の耐火構造 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】鉄骨梁の耐火構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/94 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
E04B1/94 N
E04B1/94 D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2017223732
(22)【出願日】2017-11-21
(65)【公開番号】P2019094654
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】堀 勝
(72)【発明者】
【氏名】新井 良昭
(72)【発明者】
【氏名】森下 俊直
(72)【発明者】
【氏名】松尾 真美子
(72)【発明者】
【氏名】亀山 太一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 達也
(72)【発明者】
【氏名】小川 祥
(72)【発明者】
【氏名】松本 健規
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】実公昭48-020904(JP,Y1)
【文献】特開2002-013224(JP,A)
【文献】特開2014-025213(JP,A)
【文献】特開2010-138612(JP,A)
【文献】実開昭48-014016(JP,U)
【文献】英国特許出願公開第02333110(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の躯体の一部を構成する鉄骨梁と、
前記鉄骨梁を屋内側から被覆すると共に、前記鉄骨梁の長手方向にて複数に分割された耐火被覆材と、
前記鉄骨梁と前記耐火被覆材との間かつ前記耐火被覆材の分割位置を跨ぐように設けられると共に、前記鉄骨梁の屋内側の少なくとも一つの角部の一部を屋内側から覆う金属製の下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、前記鉄骨梁のウェブの面直方向に延設された一対のフランジを有し、該一対のフランジのうち少なくとも一方の当該フランジが、前記ウェブ及び前記鉄骨梁の一対のフランジのうち建物下方向側のフランジに当接する鉄骨梁の耐火構造。
【請求項2】
前記下地部材は、前記ウェブ及び前記鉄骨梁の一対のフランジのうち建物下方向側のフランジにのみ当接する、
請求項1記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項3】
前記鉄骨梁がH型鋼又はI型鋼により構成されており、
前記下地部材は、前記鉄骨梁のウェブの少なくとも一部を覆うと共に当該ウェブに対して屋内側に設けられた固定部材取付面を有している、
請求項1又は請求項2記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項4】
前記下地部材は、一対の当該フランジのうち一方の当該フランジが前記ウェブに当接し、他方の当該フランジは前記ウェブと離間されている、
請求項記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項5】
前記下地部材には、前記鉄骨梁のウェブの略面直方向に延設されていると共に建物上下方向にて前記鉄骨梁のフランジの板厚と略同一の寸法とされかつ前記鉄骨梁側が開放された切欠部が形成されており、
当該切欠部の前記鉄骨梁側は、前記鉄骨梁側へ向かうにつれて前記鉄骨梁のフランジの厚さ方向外側へ傾斜されたガイド部を有している、
請求項又は請求項記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項6】
前記下地部材の切欠部の内部には、前記鉄骨梁の一対のフランジのうち建物下方側のフランジが挿入されている、
請求項~請求項のいずれか一項に記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項7】
前記耐火被覆材の分割位置には、当該分割位置を跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材が設けられている、
請求項1~請求項のいずれか一項に記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項8】
前記下地部材は、前記鉄骨梁の一対のフランジのうちの一方の当該フランジから、前記鉄骨梁の一対のフランジの間の中間部と他方の当該フランジとの間の位置まで延設されている、
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の鉄骨梁の耐火構造。
【請求項9】
H型鋼又はI型鋼により構成され、建物の躯体の一部を構成する鉄骨梁と、
前記鉄骨梁を屋内側から被覆すると共に、前記鉄骨梁の長手方向にて複数に分割された耐火被覆材と、
前記鉄骨梁と前記耐火被覆材との間かつ前記耐火被覆材の分割位置を跨ぐように設けられると共に、前記鉄骨梁の屋内側の少なくとも一つの角部の一部を屋内側から覆う金属製の下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、前記鉄骨梁のウェブの少なくとも一部を覆うと共に当該ウェブに対して屋内側に設けられた固定部材取付面を有し、前記ウェブの面直方向に延設された一対のフランジを有して、一対の当該フランジのうち一方の当該フランジが前記ウェブに当接し、他方の当該フランジは前記ウェブと離間されている、鉄骨梁の耐火構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄骨梁の耐火構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、耐火被覆材の重なり部分の固定方法が開示されている。この耐火被覆材の重なり部分の固定方法では、H型鋼の鉄骨を長手方向に覆う複数のシート状の耐火被覆材が設けられており、このうち一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材との継ぎ目部では、一方の耐火被覆材を他方の耐火被覆材に対して厚さ方向に重ねるように構成されている。そして、一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材とが重なり合った部位では、先端が尖った不燃性のねじが一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材とに挿通されており、このねじを回転させることで一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材とが締結されている。これによって、火災時に一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材との継ぎ目から熱が鉄骨へ向けて侵入するのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-25213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、一方の耐火被覆材が他方の耐火被覆材に対して厚さ方向に重なるように構成されていることから、一方の耐火被覆材には厚さ方向に変形させることによる負荷が掛かる。また、火災時に耐火被覆材に熱が加わると、耐火被覆材の材質によっては耐火被覆材が熱収縮する可能性がある。したがって、厚さ方向に変形させることで負荷が掛かっている状態にてさらに熱収縮による収縮応力が耐火被覆材に加わることで、一方の耐火被覆材と他方の耐火被覆材とが重なり合った部位に隙間が発生し、この隙間から熱が鉄骨へ侵入して鉄骨の強度が低下する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
【0005】
本発明は上記問題を考慮し、火災時における梁の強度の低下を効果的に抑制することができる鉄骨梁の耐火構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、建物の躯体の一部を構成する鉄骨梁と、前記鉄骨梁を屋内側から被覆すると共に、前記鉄骨梁の長手方向にて複数に分割された耐火被覆材と、前記鉄骨梁と前記耐火被覆材との間かつ前記耐火被覆材の分割位置を跨ぐように設けられると共に、前記鉄骨梁の屋内側の少なくとも一つの角部の一部を屋内側から覆う金属製の下地部材と、を有している。
【0007】
第2の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、第1の態様に係る発明において、前記鉄骨梁がH型鋼又はI型鋼により構成されており、前記下地部材は、前記鉄骨梁のウェブの少なくとも一部を覆うと共に当該ウェブに対して屋内側に設けられた固定部材取付面を有している。
【0008】
第3の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、第2の態様に係る発明において、前記下地部材は、前記ウェブの面直方向に延設された一対のフランジを有しており、一対の当該フランジのうち一方の当該フランジが前記ウェブに当接し、他方の当該フランジは前記ウェブと離間されている。
【0009】
なお、「ウェブの面直方向」とは、ウェブ面に対して直交する方向をいう。
【0010】
第4の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、第2又は第3の態様に係る発明において、前記下地部材には、前記鉄骨梁のウェブの略面直方向に延設されていると共に建物上下方向にて前記鉄骨梁のフランジの板厚と略同一の寸法とされかつ前記鉄骨梁側が開放された切欠部が形成されており、当該切欠部の前記鉄骨梁側は、前記鉄骨梁側へ向かうにつれて前記鉄骨梁のフランジの厚さ方向外側へ傾斜されたガイド部を有している。
【0011】
第5の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、第2~第4のいずれか一つの態様に係る発明において、前記下地部材の切欠部の内部には、前記鉄骨梁の一対のフランジのうち建物下方側のフランジが挿入されている。
【0012】
第6の態様に係る鉄骨梁の耐火構造は、第1~第5のいずれか一つの態様に係る発明において、前記耐火被覆材の分割位置には、当該分割位置を跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材が設けられている。
【0013】
第1の態様によれば、建物の躯体の一部を構成する鉄骨梁は、屋内側から耐火被覆材により被覆されている。耐火被覆材は、鉄骨梁の長手方向にて複数に分割されている。また、鉄骨梁と耐火被覆材との間には、金属製の下地部材が耐火被覆材の分割位置を跨ぐよう設けられている。この下地部材は、鉄骨梁の屋内側の少なくとも一つの角部を屋内側から覆っている。つまり、鉄骨梁の屋内側の当該角部は、下地部材を介して耐火被覆材に覆われている。一般的に、鉄骨梁が耐火被覆材にて被覆される場合、鉄骨梁の角部に応力が集中することで、耐火被覆材における当該角部に対応した部位が厚さ方向に潰されて、この潰された部位から熱が鉄骨梁へと侵入し易くなる。しかしながら、本発明では、この角部に下地部材が設けられていることから、耐火被覆材が潰されても下地部材によって鉄骨梁への熱の侵入を抑制することができる。
【0014】
第2の態様によれば、鉄骨梁がH型鋼又はI型鋼により構成されており、下地部材は、鉄骨梁のウェブの少なくとも一部を覆うと共にウェブに対して屋内側に設けられた固定部材取付面を有している。したがって、耐火被覆材の分割位置にて耐火被覆材を固定する際に、耐火被覆材における鉄骨梁のウェブに対応した部位では、固定部材取付面をいわば裏当てにして締結具等により固定することができる。これによって、耐火被覆材をウェブに固定する場合と比べてウェブと離間した位置で固定することができる。つまり、施工者の手が届き易い位置で固定できるので、耐火被覆材の固定時における施工性を向上させることができる。
【0015】
第3の態様によれば、下地部材は、ウェブの面直方向に延設された一対のフランジを有しており、一対のフランジのうち一方のフランジがウェブに当接していることから、この一方のフランジにてウェブを利用した下地部材の位置決めを行うことができる。また、他方のフランジはウェブと離間されていることから、他方のフランジからウェブひいては鉄骨梁へ熱が伝達されなくなる。これにより、下地部材から鉄骨梁へ伝わる熱の量を減らすことができる。
【0016】
第4の態様によれば、下地部材には、鉄骨梁のウェブの略面直方向に延設されていると共に建物上下方向にて鉄骨梁のフランジの板厚と略同一の寸法とされかつ鉄骨梁側が開放された切欠部が形成されていることから、この切欠部内に鉄骨梁のフランジを挿入することで、下地部材を鉄骨梁へと容易に保持させることができる。また、切欠部の鉄骨梁側は、鉄骨梁側へ向かうにつれて鉄骨梁のフランジの厚さ方向外側へ傾斜されたガイド部を有していることから、切欠部内に鉄骨梁のフランジを挿入する際に、ガイド部に沿ってフランジを切欠部内へと案内することができる。これにより、鉄骨梁に下地部材を取り付ける際の施工性を向上させることができる。
【0017】
第5の態様によれば、下地部材の切欠部の内部には、鉄骨梁の一対のフランジのうち建物下方側のフランジが挿入されていることから、鉄骨梁の上部に設けられた上階の床構成部材に下地部材が当接するのを回避することができる。
【0018】
第6の態様によれば、耐火被覆材の分割位置には、分割位置を跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材が設けられていることから、火災時に耐火被覆材が熱収縮することで分割位置に隙間ができる場合でも、増し張り耐火被覆材によって鉄骨梁への熱の侵入が抑制される。これにより、より一層鉄骨梁への熱の侵入を抑制することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明に係る鉄骨梁の耐火構造は、火災時における梁の強度の低下を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施形態に係る鉄骨梁の耐火構造を有する梁を屋内側から見た概略斜視図である。
図2】(A)は図1のA-A線に沿って切断した状態を示す断面図であり、(B)は図1のB-B線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図3】一実施形態に係る鉄骨梁の耐火構造における梁と床部材との関係を示す図2(B)に対応した断面図である。
図4】一実施形態に係る鉄骨梁の耐火構造における下地部材の鉄骨梁への取り付け状態を示す斜視図である。
図5図4のC-C線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図6】一実施形態における鉄骨梁の耐火構造のその他の例を示す断面図である。
図7】対比例に係る鉄骨梁の耐火構造を有する梁を屋内側から見た状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図1~6を用いて、本発明に係る鉄骨梁の耐火構造の一実施形態について説明する。
【0022】
<全体構成>
図1には、鉄骨梁の耐火構造10が適用された図示しない建物の一部が示されている。以後の説明では、建物の桁方向をX方向、妻方向をY方向、上下方向(高さ方向)をZ方向と称する。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。X方向及びY方向は、上下方向と交差する横方向の一例である。
【0023】
建物は、一例として、図2(B)に示されるように、下階としての一階部分12と、上階としての二階部分14と、図示しない屋根部とを有する。また、建物は、基礎上に鉄骨の柱(いずれも不図示)及び鉄鋼により構成された鉄骨梁18を組み上げた鉄骨軸組構造の躯体と、Z方向に立設された外壁パネル16とを含んで構成されている。一階部分12と二階部分14との間には、床部20が設けられている。なお、外壁パネル16は、軽量気泡コンクリートで構成されたALC外壁や外壁フレーム(いずれも不図示)等を含んで構成されている。
【0024】
床部20は、鉄骨梁18としての床大梁22及び床梁24(図6参照)と、床大梁22及び床梁24の上面に敷設された床パネル26とを含んで構成されている。床パネル26は、一例として、プレキャストコンクリート板にて構成されると共に、平面視で矩形の板状に形成されている。また、床パネル26と外壁パネル16との間には、断熱材28が設けられている。断熱材28は、一例として不燃性の繊維系断熱材の集合体であるロックウールを含んで構成されており、略直方体状に形成されている。さらに、図示はしないが、床パネル26上には、床パネル26よりも厚さが充分に薄い平板材により構成された床板が載置されている。
【0025】
<梁>
床大梁22は、Z方向にて一階部分12の図示しない天井材と床パネル26との間かつ外壁パネル16の近傍に配置されている。なお、床大梁22と天井材との間には、Z方向にて空間が設けられている。
【0026】
床大梁22は、X方向に沿って延設された長尺平板状のウェブ22Aを備えている。ウェブ22Aは幅方向がZ方向に沿っており、その上端にはフランジ22Bがウェブ22Aの長手方向に沿って連続して形成されている。また、ウェブ22Aの下端にはフランジ22Cがウェブ22Aの長手方向に沿って連続して形成されている。フランジ22B、22Cはそれぞれウェブ22Aの厚さ方向を幅方向とした長尺平板状とされ、それぞれの幅方向略中央部にてウェブ22Aに繋がっている。すなわち、床大梁22は、所謂「H型鋼」とされている。なお、上述した床大梁22は、X方向に延設されているが、同様の構成の床大梁22は、図示しないがY方向に沿っても延設されており、X方向に沿って延設された床大梁22とY方向に沿って延設された床大梁22とで平面視にて略矩形となるようにそれぞれ連結されている。そして、床大梁22のフランジ22B上には、上述した床パネル26が載置されており、床大梁22は床パネル26の屋外側(図2(B)ではY方向)の端部とその近傍を下側から支えている。床大梁22と床パネル26とは、床固定金物32によって互いに連結されている(図3参照)。
【0027】
床大梁22のフランジ22Bには、断面L字形状の取付アングル58が図示しない締結具によって固定されている。この取付アングル58には、外壁パネル16が締結具64により固定されている。
【0028】
図6に示されるように、床梁24は、一例として、床大梁22とY方向に離間して設けられており、Z方向にて一階部分12の図示しない天井材と床パネル26との間かつ床パネル26のY方向略中央部に配置されている。床大梁22と同様に、床梁24と天井材との間には、Z方向にて空間が設けられている。
【0029】
床梁24は、床大梁22と同様にH型鋼とされている。すなわち、床梁24は、X方向に沿って延設された長尺平板状のウェブ24Aを備えている。このウェブ24Aは、幅方向がZ方向に沿っており、その上端にはフランジ24Bがウェブ24Aの長手方向に沿って連続して形成されている。また、ウェブ24Aの下端には、フランジ24Cがウェブ24Aの長手方向に沿って連続して形成されている。フランジ24B、24Cは、それぞれウェブ24Aの厚さ方向を幅方向とした長尺平板状とされており、それぞれの幅方向略中央部にてウェブ24Aに繋がっている。そして、床梁24のフランジ24B上には、上述した床パネル26が載置されており、床梁24は床パネル26を下側から支えている。
【0030】
<下地部材>
図4に示されるように、床大梁22には、下地部材34が取り付けられている。この下地部材34は、一例として鋼板により構成されており、第1フランジ34Aと、第2フランジ34Bと、固定部材取付面としての締結壁部34Cと、によってZ方向視にて略U字状に形成されている(図5参照)。第1フランジ34Aと第2フランジ34Bとは、X方向にて互いに離間しており、それぞれはウェブ22Aの面直方向に沿って延設されている。
【0031】
図5に示されるように、第1フランジ34A及び第2フランジ34Bは、Y方向における寸法がそれぞれ異なる寸法に設定されている。すなわち、第1フランジ34Aは、Y方向における屋外側端部34AAがウェブ22Aに当接されている。一方、第2フランジ34Bは、Y方向における屋外側端部34BAがウェブ22Aと離間されている。また、第1フランジ34AのY方向における屋内側端部34ABと、第2フランジ34BのY方向における屋内側端部34BBとは、床大梁22のフランジ22Cの屋内側端部22CAに対して屋内側に位置しており(図4参照)、屋内側端部34ABと屋内側端部34BBとのY方向における位置は、略同一とされている。さらに、図4に示されるように、第1フランジ34Aと第2フランジ34BのそれぞれのZ方向における上端部34AC、34BCは、ウェブ22AのZ方向における略中央部より上方側かつ床大梁22のフランジ22Bより下方側に位置している(図3も参照)。
【0032】
第1フランジ34AのZ方向下側には、切欠部38が形成されている。切欠部38は、第1フランジ34Aの厚さ方向にて貫通された切り欠きとされており、具体的には、X方向視においてウェブ22Aの面直方向に延設されていると共に、Z方向の寸法がフランジ22Cの板厚と略同一の切り欠きとされている。また、切欠部38は、床大梁22側が開放されていると共に、切欠部38における床大梁22側のZ方向上側には、ガイド部40が設けられている。ガイド部40は、Y方向にて屋外側へ向かうにつれてZ方向上側へと傾斜されている。換言すると、ガイド部40は、床大梁22側へ向かうにつれてフランジ22Cの厚さ方向外側へ傾斜されている。なお、切欠部38のZ方向下側は、Y方向にて第1フランジ34Aの屋外側端部34AAより屋内側、かつ切欠部38のZ方向上側端部とガイド部40との境界より屋外側に位置されている(図3参照)。また、第2フランジ34BのZ方向下側にも、上述した構成の切欠部38及びガイド部40が形成されている。
【0033】
締結壁部34Cは、第1フランジ34A及び第2フランジ34Bのそれぞれの屋内側端部34AB、34BB同士を連結するよう構成されており、ウェブ22Aと平行な壁面とされている。したがって、締結壁部34Cは、ウェブ22Aに対して屋内側に配置されている。
【0034】
第1フランジ34A及び第2フランジ34Bのそれぞれの切欠部38の内部には、床大梁22の屋内側の角部としてのフランジ22Cにおける屋内側の部位が挿入されている。これにより、下地部材34は、床大梁22の屋内側に保持されている。換言すると、床大梁22の屋内側の角部の一部は、下地部材34によって屋内側から覆われている。なお、後述する耐火被覆材46が取り付けられる前の状態では、下地部材34は、床大梁22の長手方向に沿って変位可能とされている。したがって、下地部材34の位置の調整が行い易くなる。
【0035】
図6に示されるように、床梁24には、床大梁22と同様に下地部材34がフランジ24Cに取り付けられている。床梁24における下地部材34は、ウェブ24Aを挟んで対向して設けられている。
【0036】
<耐火被覆材>
図2(B)に示されるように、床大梁22の屋内側には、床大梁22を屋内側から被覆するように耐火被覆材46が設けられている。この耐火被覆材46は、一例として、耐熱ロックウールを含んで構成されており、Z方向における上端部46Aが床パネル26に取り付けられると共に、Z方向における下端部46Bが外壁パネル16に取り付けられている。具体的には、床パネル26の下側面26Aに沿って延設された上端部46Aと、上端部46Aの屋外側端部からZ方向下方側へ延設された第1側壁部46Cと、第1側壁部46Cの下端からY方向屋外側へ延設された第2側壁部46Dと、第2側壁部46Dの屋外側端部から外壁パネル16の屋内側面16Aに沿ってZ方向下方側へ延設された下端部46Bとを有している。第1側壁部46Cは、床大梁22におけるフランジ22Bの屋内側端部22BA及びフランジ22Cの屋内側端部22CAのそれぞれを繋ぐように延設されている。なお、下地部材34が設けられた位置では、第1側壁部46Cは下地部材34の締結壁部34Cに沿って延設されている(図3参照)。これにより、下地部材34は、第1側壁部46Cからウェブ22A側へ向かう付勢力を受けるため、床大梁22に対する変位が抑制される。また、第2側壁部46Dは、床大梁22のフランジ22Cの下側面に沿って延設されている。
【0037】
以上の構成の耐火被覆材46における上端部46Aは、Z方向下方側から挿通される締結具48によって床パネル26に締結されている(図1参照)。また、下端部46Bは、Y方向に沿って挿通される締結具49によって外壁パネル16に締結されている(図1参照)。これにより、床大梁22は、耐火被覆材46、外壁パネル16及び床パネル26に囲われている。
【0038】
図1に示されるように、耐火被覆材46は、床大梁22の長手方向にて複数に分割されている。この耐火被覆材46の分割位置SLには、この分割位置SLを跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材50が取り付けられている。増し張り耐火被覆材50は、耐火被覆材46と同様に耐熱ロックウールを含んで構成されており、Z方向における上端部50Aが耐火被覆材46の上端部46Aを介して床パネル26に取り付けられている(図2(B)参照)。また、増し張り耐火被覆材50のZ方向における下端部50Bは、耐火被覆材46の下端部46Bを介して外壁パネル16に取り付けられている(図2(B)参照)。さらに、上端部50Aと下端部50Bとの間の中間部50Cは、耐火被覆材46の第1側壁部46C及び第2側壁部46Dに沿って延設されている。そして、上端部50Aは、Z方向下方側から挿通される締結具52によって床パネル26に締結されている。また、下端部50Bは、Y方向屋内側から挿通される締結具54によって外壁パネル16に締結されている。さらに、図2(B)に示されるように、中間部50Cにおける床大梁22のフランジ22Cの屋内側端部22CAに対応した位置は、屋内側からフランジ22Cに向かって挿通される溶接ピン56によって耐火被覆材46と共に床大梁22にスタッド溶接される。さらにまた、中間部50Cにおける溶接ピン56と上端部50Aとの間は、Y方向屋内側から挿通される締結具57によって下地部材34の締結壁部34Cに締結されている。
【0039】
図6に示されるように、床梁24の屋内側には、床梁24を屋内側から被覆するように耐火被覆材60が設けられている。この耐火被覆材60は、耐火被覆材46と同様に耐熱ロックウールを含んで構成されており、Y方向における一端部60Aが床パネル26に取り付けられると共に、Y方向における他端部60Bが床パネル26に取り付けられている。具体的には、床パネル26の下側面26Aに沿って延設された一端部60Aと、一端部60Aにおける床梁24側の端部からZ方向下方側へ延設された第1側壁部60Cと、第1側壁部60Cの下端からY方向に沿って延設された第2側壁部60Dとを有している。また、床パネル26の下側面26Aに沿って延設されかつ一端部60Aに対して床梁24を挟んで反対側に設けられた他端部60Bと、他端部60Bにおける床梁24側の端部からZ方向下方側へ延設されかつ第2側壁部60DのY方向の一端部とつなげられた第3側壁部60Eとを有している。これにより、耐火被覆材60は、X方向視にて断面がハット型形状とされている。なお、図示はしないが、床梁24における一対の下地部材34が設けられた位置では、第1側壁部60C及び第3側壁部60Eは下地部材34の締結壁部34Cに沿ってそれぞれ延設されている。これにより、床梁24における一対の下地部材34は、第1側壁部60C及び第3側壁部60Eからそれぞれウェブ24A側へ向かう付勢力を受けるため、床梁24に対する変位が抑制される。
【0040】
なお、図示はしないが、耐火被覆材60は、耐火被覆材46と同様に床梁24の長手方向にて複数に分割されており、分割位置には、当該分割位置を跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材62が取り付けられている。増し張り耐火被覆材62は、耐火被覆材60と同様に耐熱ロックウールを含んで構成されており、Y方向における一端部62Aが耐火被覆材60の一端部60Aを介して床パネル26に取り付けられている。また、増し張り耐火被覆材62のY方向における他端部62Bは、耐火被覆材60の他端部60Bを介して床パネル26に取り付けられている。さらに、増し張り耐火被覆材62の一端部62Aと他端部62Bとの間の中間部62Cは、耐火被覆材60の第1側壁部60C、第2側壁部60D及び第3側壁部60Eに沿って延設されている。そして、一端部62A及び他端部62Bは、Z方向下方側から挿通される締結具52によってそれぞれ床パネル26に締結されている。また、中間部62Cにおける床梁24のフランジ24CのY方向端部24CA、24CBのそれぞれに対応した位置は、屋内側からフランジ24Cに向かって挿通される溶接ピン56によって耐火被覆材46と共に床梁24にそれぞれスタッド溶接される。さらに、中間部62Cにおける一方の溶接ピン56と一端部62Aとの間及び他方の溶接ピン56と他端部62Bとの間には、それぞれY方向に沿って床梁24側へ向かって挿通される締結具57によって下地部材34の締結壁部34Cに締結されている。
【0041】
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0042】
ここで、図7に示される対比例を用いながら、本実施形態の作用並びに効果を説明することにする。なお、本実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
【0043】
図7に示されるように、対比例における鉄骨梁の耐火構造100では、床大梁22(図2参照)の屋内側にこの床大梁22を屋内側から被覆するように耐火被覆材46が設けられている。この耐火被覆材46は、床大梁22の長手方向にて複数に分割されている。したがって、この耐火被覆材46の分割位置SLでは、一方の耐火被覆材46の長手方向端部と他方の耐火被覆材46の長手方向端部とが互いに突き合わされた構成とされている。
【0044】
火災時に耐火被覆材46に熱が加わると、耐熱ロックウールを含んで構成された耐火被覆材46は熱収縮するため、分割位置SLにて隙間Sが発生する可能性がある。この隙間Sより、火炎や熱等が床大梁22側へと侵入することで、床大梁22の強度が低下する可能性がある。
【0045】
これに対し、本実施形態によれば、図2(B)に示されるように、建物の躯体の一部を構成する床大梁22は、屋内側から耐火被覆材46により被覆されている。耐火被覆材46は、床大梁22の長手方向にて複数に分割されている。また、床大梁22と耐火被覆材46との間には、金属製の下地部材34が耐火被覆材46の分割位置SLを跨ぐよう設けられている(図2(A)参照)。この下地部材34は、床大梁22のフランジ22Cにおける屋内側端部22CAを屋内側から覆っている。つまり、床大梁22のフランジ22Cにおける屋内側端部22CAは、下地部材34を介して耐火被覆材46に覆われている。一般的に、床大梁22が耐火被覆材46にて被覆される場合、床大梁22のフランジ22Cの屋内側端部22CAに応力が集中することで、耐火被覆材46における屋内側端部22CAに対応した部位が厚さ方向に潰されて、この潰された部位から熱が床大梁22へと侵入し易くなる。しかしながら、本実施形態では、このフランジ22Cにおける屋内側端部22CAに下地部材34が設けられていることから、耐火被覆材46が潰されても下地部材34によって床大梁22への熱の侵入を抑制することができる。これにより、火災時の床大梁22の強度の低下を効果的に抑制することができる。
【0046】
また、図6に示されるように、床梁24についても、上述した床大梁22と同様の作用効果が得られる。すなわち、床梁24は、屋内側から耐火被覆材60によりそれぞれ被覆されている。耐火被覆材60は、床梁24の長手方向にてそれぞれ複数に分割されている。また、床梁24と耐火被覆材60との間には、金属製の下地部材34が耐火被覆材60の分割位置(不図示)を跨ぐよう設けられている。この下地部材34は、床梁24のフランジ24CにおけるY方向端部24CA、24CBを屋内側から覆っている。つまり、床梁24のフランジ24CにおけるY方向端部24CA、24CBは、下地部材34を介して耐火被覆材60に覆われている。したがって、本実施形態では、このフランジ24CにおけるY方向端部24CA、24CBに下地部材34が設けられていることから、耐火被覆材60が潰されても下地部材34によって床梁24への熱の侵入を抑制することができる。これにより、火災時の床梁24の強度の低下を効果的に抑制することができる
【0047】
さらに、図2(B)及び図6にそれぞれ示されるように、床大梁22及び床梁24がH型鋼により構成されており、下地部材34は、床大梁22のウェブ22A及び床梁24のウェブ24Aの少なくとも一部を覆うと共にウェブ22A、24Aに対して屋内側に設けられた締結壁部34Cを有している。したがって、耐火被覆材46の分割位置SLにて耐火被覆材46を固定する際に、耐火被覆材46、60における床大梁22及び床梁24のウェブ22A、24Aに対応した部位では、締結壁部34Cをいわば裏当てにして締結具57等により固定することができる。これによって、耐火被覆材46、60を、ウェブ22A、24Aに固定する場合と比べてウェブ22A、24Aと離間した位置で固定することができる。つまり、施工者の手が届き易い位置で固定できるので、耐火被覆材46、60の固定時における施工性を向上させることができる。
【0048】
さらにまた、下地部材34は、ウェブ22A、24Aの面直方向に延設された一対の第1フランジ34A及び第2フランジ34Bを有しており、第1フランジ34A及び第2フランジ34Bのうち第1フランジ34Aがウェブ22A、24Aに当接していることから、第1フランジ34Aにてウェブ22A、24Aを利用した下地部材34の位置決めを行うことができる。また、第2フランジ34Bはウェブ22A、24Aと離間されていることから、第2フランジ34Bからウェブ22A、24Aへ熱が伝達されなくなる。これにより、下地部材34から床大梁22及び床梁24へ伝わる熱の量を減らすことができる。
【0049】
また、下地部材34には、床大梁22及び床梁24のウェブ22A、24Aの略面直方向に延設されていると共に建物上下方向にて床大梁22及び床梁24のフランジ22C、24Cの板厚と略同一の寸法とされかつ床大梁22及び床梁24側が開放された切欠部38が形成されていることから、この切欠部38内に床大梁22及び床梁24のフランジ22C、24Cを挿入することで、下地部材34を床大梁22及び床梁24へと容易に保持させることができる。また、切欠部38の床大梁22及び床梁24側は、床大梁22及び床梁24へ向かうにつれて床大梁22及び床梁24のフランジ22C、24Cの厚さ方向外側へ傾斜されたガイド部40を有していることから、切欠部38内に床大梁22及び床梁24のフランジ22C、24Cを挿入する際に、ガイド部40に沿ってフランジ22C、24Cを切欠部38内へと案内することができる。これにより、床大梁22及び床梁24に下地部材34を取り付ける際の施工性を向上させることができる。
【0050】
さらに、下地部材34の切欠部38の内部には、床大梁22及び床梁24のうち建物下方側のフランジ22C、24Cが挿入されていることから、床大梁22及び床梁24の上部に設けられた上階の床パネル26に下地部材34が当接するのを回避することができる。
【0051】
さらにまた、床大梁22及び床梁24は、床パネル26からZ方向下方側への荷重を受けるため、一般的に床大梁22及び床梁24を被覆する耐火被覆材46は、熱収縮すると図7に示されるようにZ方向下方側を中心として隙間Sが発生する。しかしながら、本実施形態では、図2(B)及び図6にそれぞれ示されるように、床大梁22及び床梁24のうち建物下方側のフランジ22C、24Cのそれぞれに下地部材34が取り付けられているため、Z方向下方側を中心に発生する隙間Sを下地部材34がいわば塞ぐ構成となる。これにより、効果的に熱の侵入を抑制することができる。
【0052】
また、耐火被覆材46、60は、下地部材34の締結壁部34Cに締結具57を介して締結されている。さらに、耐火被覆材46、60は、床大梁22及び床梁24に溶接ピン56を介して取り付けられている。つまり、耐火被覆材46、60の分割位置SLの近傍に、耐火被覆材46、60の下地部材34、床大梁22及び床梁24への取付部が多く設定されていることから、分割位置SLから隙間Sが発生するのを抑制することができる。したがって、一方の耐火被覆材46、60と他方の耐火被覆材46、60とを単純な突合せ構成とすることができるので、耐火被覆材46、60に掛かる負荷を低減することができると共に、耐火被覆材46、60の施工性をさらに向上させることができる。
【0053】
また、耐火被覆材46、60の分割位置SLには、分割位置SLを跨ぐように屋内側から増し張り耐火被覆材50、62が設けられていることから、火災時に耐火被覆材46、60が熱収縮することで分割位置SLに万が一隙間S(図7参照)ができる場合でも、増し張り耐火被覆材50、62によって隙間Sが塞がれるので、床大梁22及び床梁24への熱の侵入が抑制される。これにより、より一層床大梁22及び床梁24への熱の侵入を抑制することができる。
【0054】
なお、本実施形態では、床大梁22及び床梁24がH型鋼により構成されているが、これに限らず、I型鋼やその他の形状としてもよい。
【0055】
また、梁の耐火構造10は、一階部分12と二階部分14との間に設けられているが、これに限らず、一階部分12の床下に適用されてもよいし、それ以外の部位に適用されてもよい。
【0056】
さらに、下地部材34のガイド部40は、切欠部38のZ方向上側に形成されているが、これに限らず、切欠部38のZ方向下方側に形成されていてもよいし、切欠部38のZ方向上側及び下側のそれぞれに形成されてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0058】
10 耐火構造
22 床大梁(鉄骨梁)
22A ウェブ
22B フランジ(鉄骨梁のフランジ)
22C フランジ(鉄骨梁のフランジ)
22CA 屋内側端部(鉄骨梁の屋内側の角部)
24 床梁(鉄骨梁)
24A ウェブ
24B フランジ(鉄骨梁のフランジ)
24C フランジ(鉄骨梁のフランジ)
24CA Y方向端部(鉄骨梁の屋内側の角部)
24CB Y方向端部(鉄骨梁の屋内側の角部)
34 下地部材
34A 第1フランジ(下地部材におけるウェブの面直方向に延設されたフランジ)
34B 第2フランジ(下地部材におけるウェブの面直方向に延設されたフランジ)
34C 締結壁部(固定部材取付面)
38 切欠部
40 ガイド部
46 耐火被覆材
50 増し張り耐火被覆材
60 耐火被覆材
62 増し張り耐火被覆材
SL 分割位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7