(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】関節インプラント及び方法
(51)【国際特許分類】
A61F 2/42 20060101AFI20220119BHJP
A61F 2/38 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
A61F2/42
A61F2/38
(21)【出願番号】P 2018524417
(86)(22)【出願日】2016-11-11
(86)【国際出願番号】 US2016061627
(87)【国際公開番号】W WO2017083718
(87)【国際公開日】2017-05-18
【審査請求日】2018-07-04
【審判番号】
【審判請求日】2020-10-19
(32)【優先日】2015-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515246513
【氏名又は名称】バイオメット マニュファクチャリング,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド エム.アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ケー.ベレルスマン
【合議体】
【審判長】内藤 真徳
【審判官】栗山 卓也
【審判官】平瀬 知明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0312842(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0035013(US,A1)
【文献】国際公開第2010/144065(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2012/0172880(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0070271(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F2/28-2/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨インプラントであって、
インプラント軸線に沿って第1端からその反対側の第2端まで延びる円筒形部材であって、
当該円筒形部材が、その中に配置され前記第1端から前記第2端へ向かって延びる空洞を有し、
前記空洞が、前記第1端から前記第2端まで延び、且つ前記インプラント軸線に対して直交に測られる断面直径を有し、
前記断面直径が、前記第1端と前記第2端との間の第1の位置において最小値を有し、
前記断面直径が、前記第1の位置から前記第1端に向かってかつ前記第1の位置から前記第2端に向かって増大し、
前記断面直径が、前記第1端と前記第2端との少なくとも1つでのみ最大となり、
当該円筒形部材が、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を備える、円筒形部材と、
関節部分と前記関節部分から離れて延びるコア部分とを備える関節部材であって、当該関節部材が、前記コア部分が前記円筒形部材に配置された前記空洞の中に延びるように、前記円筒形部材に結合され、当該関節部分が、前記円筒形部材の前記第1端に隣接して位置付けられ且つ前記円筒形部材の前記第1端を覆うように前記インプラント軸線から半径方向外向きに延び、前記コア部分が、前記インプラント軸線に沿って前記第1端から前記第2端まで各位置において前記空洞の前記断面直径と略一致する断面直径を有する、関節部材と、
を備える、骨インプラント。
【請求項2】
前記関節部材が一体型である、請求項1に記載の骨インプラント。
【請求項3】
前記関節部材が、ポリエチレン及びコバルトクロムの少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の骨インプラント。
【請求項4】
前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凹状である、請求項1~3のいずれか1項に記載の骨インプラント。
【請求項5】
前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状である、請求項1~4のいずれか1項に記載の骨インプラント。
【請求項6】
前記円筒形部材が、チタン合金及びタンタル合金の少なくとも1つを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の骨インプラント。
【請求項7】
前記関節部材の前記コア部分が、前記円筒形部材の前記第1端から前記第2端まで延びる、請求項1~6のいずれか1項に記載の骨インプラント。
【請求項8】
システムであって、
第1骨インプラントであって、
ある外径を有し且つインプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びる第1円筒形部材であって、当該第1円筒形部材が、その中に配置され前記第1端から前記第2端へ向かって延びる空洞を有し、前記空洞が、前記第1端から前記第2端まで延び、且つ前記インプラント軸線に対して直交に測られる断面直径を有し、
前記断面直径が、前記第1端と前記第2端との間の第1の位置において最小値を有し、
前記断面直径が、前記第1の位置から前記第1端に向かってかつ前記第1の位置から前記第2端に向かって増大し、
前記断面直径が、前記第1端と前記第2端との少なくとも1つでのみ最大となり、当該第1円筒形部材が、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を備える、第1円筒形部材と、
関節部分と前記関節部分から離れて延びるコア部分とを備える第1関節部材であって、当該第1関節部材が、前記コア部分が前記第1円筒形部材に配置された前記空洞の中に延びるように前記第1円筒形部材に結合され、前記関節部分が、前記第1円筒形部材の前記第1端に隣接して位置付けられて、前記第1円筒形部材の前記第1端を被うように前記インプラント軸線から半径方向外向きに延び、前記コア部分が、前記インプラント軸線に沿って前記第1端から前記第2端まで各位置において前記空洞の前記断面直径と略一致する断面直径を有する、第1関節部材と、
を備える、第1骨インプラントと、
第2骨インプラントであって、
ある外径を有し且つ
インプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びる第2円筒形部材であって、当該第2円筒形部材が、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を備える、第2円筒形部材と、
前記第2円筒形部材の前記第1端に近接する関節部分と、
を備える第2骨インプラントと、
を備え、
前記第1骨インプラントの前記第1円筒形部材の前記外径が、前記第2骨インプラントの前記第2円筒形部材の前記外径より小さい、
システム。
【請求項9】
前記第1円筒形部材及び前記第2円筒形部材のいずれか又は両方が、チタン、チタン合金、タンタル及びタンタル合金の少なくとも1つを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2骨インプラントの前記関節部分及び前記第2円筒形部材が一体型である、請求項8又は9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2骨インプラントの前記関節部分が非多孔質金属又は金属合金を含む、請求項8~10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2円筒形部材が、更に、その中に配置され前記第1端から前記第2端へ向かって延びる空洞を備え、前記第2骨インプラントが、更に、前記関節部分と前記関節部分から離れて延びるコア部分とを備える第2関節部材を備え、前記第2関節部材が、前記コア部分が前記第2円筒形部材に配置された前記空洞の中に延びるように前記第2円筒形部材に結合され、前記関節部分が、前記第2円筒形部材の前記第1端に隣接して位置付けられ且つ前記第2円筒形部材の前記第1端を覆うように前記インプラント軸線から半径方向外向きに延びる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1関節部材の前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凹状である、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2関節部材の前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1関節部材の前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状である、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2関節部材の前記関節部分の関節面が、前記インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凹状である、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1関節部材及び前記第2関節部材の少なくとも一方が一体型である、請求項12~16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1関節部材及び前記第2関節部材の少なくとも一方が、ポリエチレン及びコバルトクロムの少なくとも1つを含む、請求項12~17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1円筒形部材及び前記第2円筒形部材の少なくとも1つが、チタン合金及びタンタル合金の少なくとも1つを含む、請求項8~18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1円筒形部材に配置された前記空洞が、前記第1端から前記第2端まで延び、且つ、前記第1関節部材の前記コア部分が、前記第1円筒形部材の前記第1端から前記第2端まで延びる、請求項8~19のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2円筒形部材に配置された前記空洞が、前記第1端から前記第2端まで延び、且つ、前記第2関節部材の前記コア部分が、前記第2円筒形部材の前記第1端から前記第2端まで延びる、
請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権出願]
本出願は、2015年11月12日に提出された米国仮特許出願第62/254282号明細書(参照によりその全体が本明細書に援用される)に対する優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示は、骨の内方成長を促進するための関節インプラント並びにこれに関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、本開示に関連する背景情報を示すものであり、必ずしも先行技術ではない。
【0004】
骨軟骨性病変は、外傷性損傷(例えば、重症の捻挫)によって生じる可能性のある足首及び膝領域(並びに他の関節)において一般に見られる損傷である。骨軟骨性病変は、骨及び骨を取り囲む軟骨の両方に影響を与える関節面への損傷である。このような病変は、距骨が脛骨と接する足首関節において又は距骨が踵骨と接する距骨下関節において生じる可能性がある。これより軽症の事例においては、骨軟骨性病変は、活動を制限して単に損傷した軟骨及び骨が治癒できるようにすることによって、治療できる。但し、いくつかの事例においては、外科的治療が必要となる。いくつかの外科的治療は、従来の骨及び軟骨移植術、挫滅組織切除(即ち、損傷した軟骨及び骨の除去)又は、病変の微小破壊を含む。これらの技法は、比較的大きい病変を治療する際には有効ではない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本節は、開示の概要を示すものであり、開示の全範囲またはその特徴全ての包括的な開示ではない。
【0006】
発明者は、特に、解決すべき問題は、距骨の大きい嚢胞性タイプV病変の効果的治療法を含むと、認識している。本開示は、距骨及び軟骨の損傷部位へ挿入しこれと置き換えるためのインプラントによって、関節接合可能な関節面を与えながら、骨内方成長を促進する解決法を与える。したがって、本開示は、円筒形部材と関節部材とを備えることができる骨インプラントを提供する。円筒形部材は、インプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる。円筒形部材は、その中に配置されて第1端から第2端へ向かって延びる空洞を有することができる。円筒形部材は、骨組織の内方成長を促進するための相互接続された開気孔構造を含むことができる。関節部材は、関節部分と、関節部分から離れて延びるコア部分とを含むことができる。関節部材は、コア部分が円筒形部材に配置された空洞の中に延びるように円筒形部材に結合でき、関節部分は、円筒形部材の第1面に隣接して位置付けられ且つ円筒形部材の第1面を覆うようにインプラント軸線から半径方向外向きに延びる。
【0007】
別の実施例において、本開示は、第1骨インプラントと第2骨インプラントとを含むシステムを提供する。第1骨インプラントは、第1円筒形部材と第1関節部材とを含むことができる。第1円筒形部材は、第1インプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる。第1円筒形部材は、その中に配置され第1端から第2端へ向かって延びる空洞を有することができる。第1円筒形部材は、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気泡構造を含むことができる。第1関節部材は、関節部分と、関節部分から離れて延びるコア部分とを含むことができる。第1関節部材は、コア部分が第1円筒形部材に配置された空洞の中に延びるように第1円筒形部材に結合でき、関節部分は、第1円筒形部材の第1面に隣接して位置付けられ且つ第1円筒形部材の第1面を覆うようにインプラント軸線から半径方向外向きに延びる。第2骨インプラントは、第2円筒形部材と、関節部分とを含むことができる。第2円筒形部分は、第1インプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる。第2円筒形部材は、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を含むことができる。第1骨インプラントの第1円筒形部材の外径は、第2骨インプラントの第2円筒形部材の外径より小さくすることができる。
【0008】
別の実施例において、骨欠損内の点まで骨の外部から骨トンネルを準備することを含む方法が提供される。骨トンネルは、多平面位置決めジグ上に照準アームを含むガイドを使用することによって方向を定めることができる。照準アームは、関節内部において、インプラントの留置のために最適化される位置に配置できる。その後、ジグは、骨欠損にアクセスするために小さい切開部及び骨トンネルを作ることができる点において、同じ骨の部分に接触できるように位置付けできる。骨トンネルは、ガイドワイヤを配置し、ひとたびガイドワイヤを所定の場所に置いた後に、カニューレ式ドリル、リーマ又は骨トレフィンで骨を穿孔することによって、生成できる。2つの対向するインプラントが処方される場合、第2骨及びインプラントのための骨トンネルは、第1骨の初期骨トンネルを介して穿孔できる。また、第2骨に複数インプラントが処方される場合、対応する複数の骨トンネルは、関節を回転し、第1骨の第1骨トンネルと一線状になるように病変及び第2インプラント箇所を再配置することによって、第2骨の中に穿孔できる。更に、第1骨にガイドを再配置し複数のガイドワイヤ及びトンネルを配置することによって、複数の骨トンネルを第1骨の中に穿孔できる。第1骨の骨トンネルは、第2骨のトンネルと同じサイズか又は僅かにこれより大きくできる。これによって、第2骨へのインプラントの挿入を容易にすることができる。挿入装置は、骨トンネル又は関節空間を通過するインプラントの挿入を支援できる。インプラントの最終留置は、骨トンネルを介して行うことが想定される。
【0009】
更なる応用分野は、本明細書の説明から明らかになるだろう。本概要における説明及び具体的実施例は、単なる例示であり、本開示の範囲を限定するためのものではない。
【0010】
本明細書において説明する図面は、全ての可能な実施形態ではなく選択された実施形態のみを例示するためのものであり、本開示の範囲を限定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本開示の少なくとも1つの実施例に従った例示的な骨インプラントの斜視図である。
【
図1B】本開示の少なくとも1つの実施例に従った別の例示的な骨インプラントの斜視図である。
【
図2A】本開示の少なくとも1つの実施例に従った骨インプラントの側面断面図である。
【
図2B】本開示の少なくとも1つの実施例に従った骨インプラントの側面断面図である。
【
図2C】本開示の少なくとも1つの実施例に従った骨インプラントの側面断面図である。
【
図3】本開示の少なくとも1つの実施例に従った骨インプラントの斜視図である。
【
図4】本開示の少なくとも1つの実施例に従った埋植可能関節システムの側面図である。
【
図5】本開示の少なくとも1つの実施例に従った埋植可能関節システムの側面図である。
【
図6】本開示の少なくとも1つの実施例に従った埋植可能関節システムの側面図である。
【
図7A】骨インプラントを埋植するための1つの例示的なガイドを示す。
【
図8A】骨インプラントを埋植するための1つの例示的な方法を示す。
【
図8B】骨インプラントを埋植するための1つの例示的な方法を示す。
【
図9】骨インプラントを埋植するための別の例示的な方法を示す。
【
図10A】アクセスポイントの様々な実施例の前-後図である。
【
図10B】アクセスポイントの様々な実施例の内-外図である。
【
図11】骨インプラントを埋植するための別の例示的な方法を示す。
【0012】
対応する参照番号は、図面を通じて対応する部品を指す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
例示的な実施形態について、添付図面を参照して更に詳しく説明する。
【0014】
本開示は、距骨及びこれに隣接する軟骨の損傷部位に挿入してこれと置き換えるためのインプラントを提供する。インプラントは、関節接合可能な関節面を提供すると同時に骨内方成長を促進する。このようなインプラントは、タイプV病変など、距骨の大きい嚢胞性病変の外科的治療に使用できる。
【0015】
図1A~1Bに示すように、骨インプラント100(又はその後の全ての例においては100’)は、距骨において骨軟骨性病変が存在する部位に埋植できる。骨インプラント100は、円筒形部材102と、関節部材104とを備えることができる。円筒形部材102は、インプラント軸線106に沿って第1端108からその反対側の第2端110まで延びることができる。円筒形部材102は、その中に配置され第1端108から第2端110へ向かって延びる空洞112を有することができる。関節部材104は、関節部分114と、関節部分から離れて延びるコア部分116とを備えることができる。関節部材104は、コア部分116が円筒形部材102に配置された空洞112の中まで延びるように、円筒形部材102に結合でき、関節部分114は、円筒形部材102の第1端108に隣接して位置付けられる。関節部分114は、円筒形部材102の第1端108を覆うように、インプラント軸線106から半径方向外向きに延びることができる。関節部材104は、一体型(モノリシック)とすることができる。関節部材104は、ポリエチレン、コバルトクロム、セラミック、ヒドロゲル、ポリウレタン、シリコーン又はPEEKの少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
関節部分114は、(インプラント100が埋植される)第1骨と第1骨に隣接する第2骨との関節接合を支持する面を提供できる。
図1に示すように、関節部分114は、概ね平面状の関節面118を有することができる。
図2Aに示すように、インプラント200の関節部分214は、インプラント軸線106を横切る平面に対して少なくとも部分的に
凸状の関節面218aを有することができる。これに加えて又はこれに代わって、
図2Bに示すように、インプラント200’の関節部分214は、インプラント軸線206を横切る平面に対して少なくとも部分的に
凹状の関節面218bを有することができる。更に、円筒形部材202に配置される空洞212及びこれに加えて関節部材204のコア部分216は、円筒形部材202の第2端210まで延びることができる。
【0017】
図1Bに示す付加的又は代替的実施例において、インプラント100’は、円筒形部材102の長さの少なくとも一部分に亘って延びる螺旋ネジ部120を有することができる。螺旋ネジ部120は中実とすることができる。螺旋ネジ部120は、例示的に且つ非限定的に、初期安定性、挿入選択肢及びこれと同種のものなどの利点を与えることができる。
図2Cに示す付加的又は代替的実施例において、インプラント200”は、円筒形部材202の第2端210に結合されたネジ切り部材220を有することができる。ネジ切り部材220は、円筒形部材202と一体的に形成されることができる、円筒形部材202と係合可能であることができる、又は、円筒形部材202とは別個の構成部品であることができる。ネジ切り部材の直径D
Aは、インプラントの直径D
Bより大きくすることができる。螺旋ネジ部120及びネジ切り部材220のいずれか又は両方は、本明細書において開示するインプラントの任意の実施例と組み合わせることができる。
【0018】
円筒形部材102、202は、いくつかの実施例において、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を有する材料を含むことができる。材料は、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、タンタル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)及びコバルトクロム合金の少なくとも1つとすることができる。1つの適切な材料は、Zimmer Biomet(インディアナ州、ワルソー)が販売するOsseoTi多孔質金属を含む。OsseoTiは、Ti6AI4Vを含み、ヒトの多孔質(cancellous)骨の多孔質(porous)構造を概ね模倣する多孔質構造を有することができる。OsseoTiは、非常に高い生体適合性を有することができ、優れた腐食耐性を有することができる。これに加えて又はこれに代わって、材料は、同様にZimmer Biomet(インディアナ州、ワルソー)が販売するTrabecular Metalを含むことができる。この種の材料は、米国特許第5282861号明細書及びLevine,B.R.他の「整形外科手術における多孔質タンタルの実験的及び臨床的性能」(Biometerials 27(2006)4671-4681)(その開示は、参照により本明細書に援用される)において開示されるように化学的蒸着(CVD)工程によって、タンタルなどの生体適合性金属を浸透させこれでコーティングした網状ガラス質炭素フォーム基質から形成できる。このような構造は、骨及び/又は軟組織と接触するために特に適し、この点に関して、インプラントとこれを取り囲む体組織との間の固定(例えば骨統合化)を強化するために、時間経過により骨組織又はその他の組織の多孔質組織への成長を許容し促進することによって、細胞及び組織の内方成長の受容体となる、骨代用物並びにその他のインプラント及びインプラント構成要素として有益であり得る。様々な実施例によれば、円筒形部材102、202は、脱灰骨基質(DBM)、骨形成プロテイン(BMP)及び抗生物質などの生物工学製品を含むことができる。他の特徴によれば、円筒形部材102、202は、抗感染薬、骨誘導薬、自己血製品、ヒドロゲル、自己細胞、同種異系細胞、ペプチド及びバルク同種異系移植片の少なくとも1つを含むことができる。
【0019】
図3に示すように、本開示は、インプラント軸線306に沿ってその第1端308からその反対側の第2端310まで延びることができる円筒形部材302を備える骨インプラント300を提供する。円筒形部材302は、円筒形部材102、202に関して上で説明した任意の材料又はその任意の組合せを含むことができる。円筒形部材302の第1端308に近接する領域は、関節部分314を備えることができる。関節部分314は、円筒形部材302と一体型に形成できる。関節部分314は、例示的に且つ非限定的に、チタン合金、タンタル合金及びこれと同種のものなどの円筒形部材302の材料の非多孔質異形体を含むことができる。代替的に、関節部分314は、円筒形部材302とは異なる材料から形成できる。例えば、関節部分314は、コバルトクロム又はその他の適切な金属を含むことができる。いくつかの実施例において、関節部分314は、研磨金属又は金属合金を含むことができる、関節面318を備えることができる。研磨関節面318は、より小さい摩擦で隣接する面(例えば、別のインプラント又は隣接する骨)との間の骨インプラントの関節接合を助けて、インプラントの寿命を長くすることができる。
【0020】
図4に示すように、本開示は、関節の第1骨420の中へ埋植するための第1インプラント410と、関節の第2骨440へ埋植するための第2インプラント430と、を備えるシステム400も提供する。1つの実施例において、システムは、足首に使用できる。この場合、第1骨は、距骨であり、第2骨は、踵骨又は脛骨である。1つの実施例において、インプラントは、又は、2つのインプラントを備えるシステムは、距骨と踵骨との関節接合を容易にできる(この場合、距骨インプラントは距骨の下部領域に位置付けられる)。別の実施例において、インプラントは、又は、2つのインプラントを備えるシステムは、距骨と脛骨との間の関節接合を容易にできる(この場合、距骨インプラントは、距骨の上部領域に位置付けられる)。第1インプラント410及び第2インプラント430は、各々、
図1~3を参照して上で説明したインプラントの任意のものを備えることができる。更に、第1インプラント410及び第2インプラント430は、相互に同じであることができる、又は、相互に異なるものとすることができる。
【0021】
1つの実施例において、互いに対するインプラントのより効果的な関節接合を支援するために、第1インプラント410の関節面412は、少なくとも部分的に凸状であり、第2インプラント430の関節面432は、少なくとも部分的に凹状(又はその逆)とすることができる。他の実施例において、関節面412、432の一方又は両方は、概ね平面状とすることができる。第1骨インプラント及び第2骨インプラント410、430が、少なくとも部分的に直接的に相互に対向し且つ相互に関節接合する場合、第1又は第2関節面412、432の一方は、金属を含み、対向する第1又は第2関節面は、ポリエチレンを含むことができる。代替的に、対向する第1及び第2関節面318、338の各々は、金属を含むことができる、又は、各々は、ポリエチレンを含むことができる。
【0022】
図4は、第1インプラント410の関節面412が第2インプラント430の関節面432に直接対向することを示しているが、必ずしもそうである必要はない。
図5に示すように、第1インプラント510の関節面512は、各インプラントが少なくとも部分的に骨又は周囲組織と直接接触して関節接合するように、第2インプラント530の関節面532から少なくとも部分的にオフセットできる。これに加えて又はこの代わりに、最適の治療結果が得られるようにインプラント520、530を整列させるべく、脚の骨を相互に対して回転させることができる。
【0023】
他の様々な実施例において、3、4、5又は潜在的にはさらに多くのインプラントを、埋植可能システムに使用できる。
図6に示すように、システム600は、例えば5つの骨インプラント(関節の第1骨に2つのインプラント602、604及び関節の対向する骨に3つのインプラント606、608、610)を備えることができる。この実施例において、複数のインプラントを、単一のアクセスホールを介して準備できる。1つの実施例として、インプラント606及び608は、インプラント602と関連するアクセスホールを介して準備でき、その後インプラント602を準備できる。別の実施例として、インプラント608及び610は、インプラント604に関連するアクセスホールを介して準備でき、その後インプラント604を準備できる。
【0024】
別の実施例において、ドリルガイド700を提供できる。ドリルガイド700は、本体702と、スロット付きスリーブ704と、脚708と、を備えることができる。本体702は、脚708とスリーブ704との間の角度を変えるために、軸線712の周りで回転するように角度調節可能とすることができる。本体702は、第2平面において脚708とスリーブ704との間の角度を変えるために軸714の周りで回転するように角度調節可能とすることができる。スリーブ704は、調節性、及び、ガイドピン706が骨に配置された後のガイドピンからの取り除き性を促進するために、2つのスロット付き入れ子式スリーブを備えることができる。脚708は、開放されスロット付きである挿入端部を有することができる。脚708は、生来の骨の欠損を特定し易くできる。ガイド脚は、例えば、インプラント用の複数のガイドピン及びホールの間に適切な間隔を確保するために、各々対応するインプラント寸法より大きい寸法a及びbを有することができる。
【0025】
別の実施例において、少なくとも
図8A、8B、9及び11は、骨インプラントを埋植するための1つの方法を図解する。第1直径D1を有するドリルは、関節の第1骨を通過して第1骨に対向する関節の第2骨の中まで第1穴を作ることができる。第1直径より大きい第2直径D2を有する第2ドリルは、第1骨の中までカウンタボアを作ることができる。第2インプラントは、第1ドリルに対応する第1直径D1を有することができ、関節の第2骨の中まで挿入できる。第1インプラントは、第2ドリルに対応する第2直径D2を有することができ、第1インプラントの挿入後第1骨の中まで挿入できる。
図8A及び8Bに示す1つの実施例において、第1インプラント810は、距骨820であることができる第1骨の中に埋植でき、第2インプラント830は、脛骨であることができる第2骨の中に埋植できる。
図9に示す別の実施例において、第1インプラント910は、脛骨920であることができる第1骨の中に埋植でき、第2インプラント930は、距骨940であることができる第2骨の中に埋植できる。
図11に示す別の実施例において、第1インプラント910は、脛骨920であることができる第1骨の中に埋植でき、第2インプラント930は、距骨940であることができる第2骨の中に埋植できる。
図10A及び10Bに示すように、インプラントアクセス戦略の数及び実施例は多数あり、1つ又は複数のインプラントを埋植するために、1つ又は複数のアクセスポイントを使用できる。
図10A及び10Bのホール配置は、単なる例示であり、限定的であることを意図しない。
【0026】
少なくとも
図4、8A、8B、9及び10に示す構成などの骨インプラントを埋植する方法は、第1骨から第2骨までワイヤ又はドリルホールを配置することを含むことができる。開示を明確にするために、下記の開示においては、(特に明示しない限り)脛骨が第1骨であり、距骨が第2骨であるが、本明細書において開示する又は技術上既知の組合せのいずれでも、本明細書において説明する方法を用いて、採用できる。ワイヤ又はドリルホールは、治療対象の関節欠損の部位に亘って配置できる。関節欠損は、関節の第1骨又は第2骨(例えば、脛骨又は距骨)に在る可能性がある。ガイドワイヤは、脛骨を通過して関節空間の中まで挿入できる。第1ホールは、カニューレ式ドリルを用いて脛骨を通過して関節空間まで穿孔できる。ワイヤ及びドリルは取り除くことができる。距骨欠損の場所は、脛骨ホールと一線上に維持されることができ、第2ソリッドドリルは、距骨の中まで穿孔して、第2インプラントの深さを設定できる。第2インプラントの深さは、例えば、約10mmから約20mmとすることができる。任意に、ガイドワイヤは、関節空間を横切って距骨の中まで配置できる。任意に、ソリッドドリルの代わりに、カニューレ式ドリルが、脛骨を通過して距骨の中まで穿孔して、第2インプラントのインプラント高さのために深さを設定できる。
【0027】
複数のインプラントが必要とされる実施例において、
図6に示すように、第2ピンの配置を容易にするために、第2ガイドピンを使用できる。第2ピンの配置のために、同じガイド又は第2ガイドを使用できる。これに加えて又はこれに代えて、複数の距骨インプラントの埋植を容易にするために同じ脛骨ホールを使用できる。少なくとも
図5に示す1つの実施例において、ガイドピンを取り除いた状態の脚は、第2距骨ホールの場所を脛骨ホール及びガイドと整列するように回転できる。その後、ガイドピンを配置し、整列した場所に第2距骨ホールを穿孔できる。
【0028】
別の実施例において、モジュール式カッター又はリーマを、小さい切開部から関節空間の中へ挿入できる。カッターは、ガイドピンに取り付けでき、距骨及び脛骨において所望の深さまで骨組織を切断できる。両刃カッターを使用することができ又は片刃カッターを使用することができ、各ホールのために再配置を必要とする。このような方法は、米国特許第9301766号明細書(参照によりその全体が本明細書に援用される)において開示される。
【0029】
別の実施例において、例えば
図7A及び7Bに示すドリルガイド700等、ピン706又はワイヤを覆うドリルを備える、ドリルガイドを採用できる。第1ドリル704aは、距骨を通過して脛骨の中まで第1ホールを穿孔するために使用できる。第2ドリル704bは、第1直径より大きい第2直径を持ち、脛骨の中までのみ穿孔できる。この方法は、例えば
図1B及び2Cのインプラントの1つを用いて、脛骨インプラントに付加的固定を可能にする。
【0030】
別の実施例において、踵骨と距骨との間の関節を準備して、上の距骨/脛骨の実施例と同様に埋植できる。必要であれば、ガイドを採用できる。関節にアクセスして病変を特定できる。ガイドワイヤを配置できる。インプラントホール(1つ又は複数)を穿孔できる。ここで、例えば
図1B及び2Cのインプラントの1つを用いて、調節又は付加的固定を伴うインプラントが採用される場合、第1皮質を通過して踵骨をオーバードリル(過穿孔(over drilled))できる。
【0031】
様々な覚書及び実施例
実施例1は、インプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる円筒形部材を備える骨インプラントである。円筒形部材は、その中に配置され第1端から第2端へ向かって延びることができる空洞を有することができる。円筒形部材は、骨の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を含むことができる。関節部材は、関節部分と、関節部分から離れて延びるコア部分とを備えることができる。関節部材は、コア部分が円筒形部材に配置された空洞の中に延びるように円筒形部材に結合できる。関節部分は、円筒形部材の第1面に隣接して位置付けでき且つ円筒形部材の第1面を覆うようにインプラント軸線から半径方向外向きに延びることができる。
【0032】
実施例2において、実施例1の内容は、任意に、関節部材が一体型であり得ることを含む。
【0033】
実施例3において、実施例1又は2の内容は、任意に、関節部材がポリエチレン及びコバルトクロムの少なくとも1つを含むことを含む。
【0034】
実施例4において、実施例1~3のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、関節部分の関節面がインプラント軸線を横断する平面に対して少なくとも部分的に凹状となり得ることを含む。
【0035】
実施例5において、実施例1~4のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、関節部分の関節面がインプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状となり得ることを含む。
【0036】
実施例6において、実施例1~5のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、円筒形部材がチタン合金及びタンタル合金の少なくとも1つを含むことを含む。
【0037】
実施例7において、実施例1~6のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、円筒形部材に配置された空洞が、反対側の第2面まで延びること、及び、関節部材の細長いコアが、円筒形部材の反対側の第2面まで延びることを含む。
【0038】
実施例8は、第1骨インプラントと第2骨インプラントとを備えるシステムである。第1骨インプラントは、ある外径を有しインプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる第1円筒形部材を備えることができる。第1円筒形部材は、その中に配置され第1端から第2端へ向かって延びる空洞を有することができる。第1円筒形部材は、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔組織を備えることができる。第1骨インプラントは、更に、関節部分と関節部分から離れて延びるコア部分とを備えることができる第1関節部材を含むことができる。第1関節部材は、コア部分が第1円筒形部材に配置された空洞の中に延びるように第1円筒形部材に結合できる。関節部分は、第1円筒形部材の第1面に隣接して位置付けることができ、第1円筒形部材の第1面を覆うようにインプラント軸線から半径方向外向きに延びることができる。第2骨インプラントは、ある外径を有しインプラント軸線に沿ってその第1端からその反対側の第2端まで延びることができる第2円筒形部材を備えることができる。第2円筒形部材は、骨組織の内方成長を促進するための相互接続開気孔構造を備えることができる。第2骨インプラントは、更に、第2円筒形部材の第1端に近接する関節部分を備えることができる。第1骨インプラントの第1円筒形部材の外径は、第2骨インプラントの第2円筒形部材の外径より小さくできる。
【0039】
実施例9において、実施例8の内容は、任意に、第1円筒形部材及び第2円筒形部材のいずれか又は両方が、チタン、チタン合金、タンタル及びタンタル合金の少なくとも1つを含むことができることを含む。
【0040】
実施例10において、実施例8又は9の内容は、任意に、第2骨インプラントの関節部分と第2円筒形部材が一体型であり得ることを含む。
【0041】
実施例11において、実施例8~10のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第2骨インプラントの関節部分が非多孔質金属又は金属合金を含むことができることを含む。
【0042】
実施例12において、実施例8~11のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第2円筒形部材が、更に、その中に配置され第1端から第2端へ向かって延びることができる空洞を備え、第2インプラントが、更に、関節部分と関節部分から離れて延びることができるコア部分とを備える第2関節部材を備え、第2関節部材が、コア部分が第2円筒形部材に配置された空洞の中に延びるように第2円筒形部材に結合でき、関節部分は、第2円筒形部材の第1面に隣接して位置付けされることができ且つ第2円筒形部材の第1面を覆うようにインプラント軸線から半径方向外向きに延びることができる、ことを含む。
【0043】
実施例13において、実施例8~12のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1関節部材の関節部分の関節面が、インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凹状であり得る、ことを含む。
【0044】
実施例14において、実施例13の内容は、任意に、第2関節部材の関節部分の関節面が、インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状であり得る、ことを含む。
【0045】
実施例15において、実施例8~14のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1関節部材の関節部分の関節面が、インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凸状であり得る、ことを含む。
【0046】
実施例16において、実施例15の内容は、任意に、第2関節部材の関節部分の関節面が、インプラント軸線を横切る平面に対して少なくとも部分的に凹状であり得る、ことを含む。
【0047】
実施例17において、実施例8~16のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1関節部材及び第2関節部材の少なくとも一方が一体型であり得る、ことを含む。
【0048】
実施例18において、実施例8~17のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1関節部材及び第2関節部材の少なくとも一方が、ポリエチレン及びコバルトクロムの少なくとも1つを含むことができる、ことを含む。
【0049】
実施例19において、実施例8~18のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、円筒形部材が、チタン合金及びタンタル合金の少なくとも1つを含むことができる、ことを含む。
【0050】
実施例20において、実施例8~19のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1円筒形部材に配置された空洞が、反対側の第2面まで延びることができ、第1関節部材の細長いコアが、第1円筒形部材の反対側の第2面まで延びることができる、ことを含む。
【0051】
実施例21において、実施例8~20のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第2円筒形部材に配置された空洞が、反対側の第2面まで延びることができ、第2関節部材の細長いコアが、第2円筒形部材の反対側の第2面まで延びることができる、ことを含む。
【0052】
以上の非限定的実施例の各々は、それ自体で成り立つ、又は、他の実施例の1つ若しくはそれ以上と様々な順列若しくは組合せで組み合わせることができる。実施例において、不定冠詞及び定冠詞は、交換可能に使用され、例えば、所与の実施例において「(前記)骨インプラント」と言うとき、これは、所与の実施例と任意に組み合わされる前の実施例において説明される骨インプラントを指す可能性があり、又は、全く別個の骨インプラントを指す可能性がある。同様に、「(1つの)骨インプラント」は、新たに導入された骨インプラント又は前の実施例において説明された骨インプラントを指す可能性がある。
【0053】
実施形態の以上の説明は、例示及び説明のためのものである。説明は網羅的であること又は開示を限定することを意図しない。特定の実施形態の個々の要素又は特徴は、全般的に、その特定の実施形態に限定されず、適用可能な場合には、明確に指示又は説明されない場合でも、選択された実施形態において交換可能であり使用可能である。実施形態は、様々な態様で変形できる。これらの変形は、開示からの逸脱とはみなされず、これらの全ての修正は、開示の範囲内に含まれるものとする。