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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-17
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】高性能被膜
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/24 20060101AFI20220119BHJP
   B65D 55/08 20060101ALI20220119BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
B65D51/24 200
B65D55/08 120
B65D25/20 P
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019520200
(86)(22)【出願日】2017-06-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-09-19
(86)【国際出願番号】 EP2017025184
(87)【国際公開番号】W WO2018001572
(87)【国際公開日】2018-01-04
【審査請求日】2020-06-15
(31)【優先権主張番号】16020251.1
(32)【優先日】2016-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518454405
【氏名又は名称】アムコア フレキシブルズ カプセルズ フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パンテンドル、ジョアン
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0141384(US,A1)
【文献】特開2014-012560(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0110725(US,A1)
【文献】特開2014-114070(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0311111(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0137533(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02991001(EP,A1)
【文献】仏国特許出願公開第01191958(FR,A1)
【文献】国際公開第2014/116599(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00-55/16
B65D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド(4)と、周方向開封領域(20)を含む金属スカート(7)とを備える、キャップ(1)であって、アンテナ回路(14)及びレッグ回路(17)を含む応答装置(10)を備え、前記レッグ回路(17)が、前記金属スカート(7)まで延在し、且つ、開封領域(20)に解放不能に固定され、それにより、前記レッグ回路(17)が、前記開封領域(20)の分断によって破壊可能であることを特徴とする、キャップ(1)。
【請求項2】
ヘッド(4)と、周方向引裂きバンド(20)を含む金属スカート(7)とを備え、それにより、前記ヘッド(4)が、前記アンテナ回路(14)と、前記引裂きバンド(20)を横断して前記金属スカート(7)まで延在し且つ前記引裂きバンド(20)に解放不能に固定される前記レッグ回路(17)とを含むNFCチップ(10)を備え、それにより、前記レッグ回路(17)が、前記引裂きバンド(20)の除去によって破壊可能であり、
周方向開封領域(20)が前記周方向引裂きバンド(20)であり、応答装置(10)が前記NFCチップ(10)であることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ(1)。
【請求項3】
前記ヘッド(4)が、13.56MHzまでのMHz範囲内の無線周波数を通過させるプラスチック材料で作られることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ(1)。
【請求項4】
前記応答装置が、前記キャップ(1)の内側上に配置された前記アンテナ回路(14)と前記レッグ回路(17)とを含むNFCチップ(10)であり、それにより、前記ヘッド(4)が、13.56MHzまでのMHz範囲内の無線周波数を通過させるプラスチック材料で作られることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ(1)。
【請求項5】
前記応答装置が、前記キャップ(1)の外側上に配置される前記アンテナ回路(14)及び前記レッグ回路(17)を含むNFCチップ(10)であることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ(1)。
【請求項6】
前記ヘッド(4)及び前記金属スカート(7)が金属で作られることを特徴とする、請求項5に記載のキャップ(1)。
【請求項7】
前記金属が、アルミニウム、アルミニウム合金、錫、及び錫合金から成る群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載のキャップ(1)。
【請求項8】
前記キャップ(1)の外側上に配置された前記アンテナ回路(14)を含む前記NFCチップ(10)が、プラスチック材料で作られた上層によって覆われることを特徴とする、請求項6又は7に記載のキャップ(1)。
【請求項9】
前記応答装置(10)が、レッグ回路(17)が破壊されていない状態で前記キャップ(1)の完全性に関する情報を読取りデバイスに伝送し、
前記完全性に関する情報が周方向引裂きバンド(20)が操作されていないという情報であることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか一項に記載のキャップ(1)。
【請求項10】
前記読取りデバイスが、ハンドヘルド・デバイスであることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか一項に記載のキャップ(1)。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項に記載のキャップ(1)を備える、瓶。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイン及び蒸留酒又は概してアルコール飲料を収容する容器及び瓶のための被膜に関する。具体的には、本発明は、偽造防止特徴(anti-counterfeiting feature)を備える被膜に関する。
【背景技術】
【0002】
製品のなかには、いったん瓶又はパッケージが開封されると、急速に劣化するものがある。したがって、昨今では、多くの製造業者が、パッケージが開封された場合に消費者に警告するラベル及びデバイスを同封する。例えば、それらの蓋により真空下で封止されるガラス・ジャー内の食品のための簡便なシステムは、金属リッド・トップ(metal lid top)の状態を検査するための警告ラベルを備え、この蓋は、真空状態が維持されている限り、下方に膨らむ。いったんジャーが開封されると、真空状態が失われて、蓋は上方に膨らみ、もはや下方には膨らまない。
【0003】
製品偽造は、顧客及び製造業者に対してさらなる厄介な状況をもたらす。具体的には、より高価な製品は、包装並びに関連する全てのシール及び安全確保デバイスを正確に複製することを、偽造者にとって魅力的なものにする。結果として、一方では、消費者は、低品質の偽造品、又は規定された特性を少しも満たしていない製品を購入するリスクを負う。他方では、製造業者は、売上高の低下による損失に見舞われ、また、偽造された製品により、製造業者の信用及び好評が損なわれるリスクを負う。
【0004】
したがって、多くの高価な製品は、市場において改ざん又は偽造の対象になる。ワイン及び高級な蒸留酒は、高い価値を有することが多いので、そのような行為を特に受けやすく、また、そのような改ざん又は偽造は、検出するのが困難であり得る。改ざん及び偽造は、重大な商業的問題になり、結果として、収入の減少、製品の品質及び確実性に対する消費者の信用の低下、並びにブランド価値の低下をもたらす可能性がある。それらの高額な原価及び消費者の信用への依存により、ワイン及び蒸留酒製品はまた、製品の改ざん及び偽造によって生じ得る負の市場効果に特に敏感である。さらに、個々の製品に関するさらなる情報、例えば、一般に製造業者、ブランドに関する情報、又はさらなる態様ではその生産から最終消費者に至るまでの製品に関する追跡情報を含み且つ伝える必要性もまた、増大している。
【0005】
米国特許出願公開第2005/0162277号は、製品パッケージの分離可能な部分上に重合されたRFIDチップ及びアンテナを含む製品安全保障システムについて説明している。パッケージが開封されると、アンテナが損傷し、RFIDチップへの電子アクセスが不可能になる。
【0006】
利用可能な製品安全確保及び証明システムの多くは、どのみち、初めて又は改ざんのためにパッケージが開かれたときにRFIDチップ、そのアンテナ、又はその両方が破壊されることに頼る。つまり、これらのシステムは、パッケージが初めてアクセスされると、より複雑な情報の伝送及び持続的な情報の交換を提供すること及び可能にすることがない。RFIDチップ、又はその必須部品のうちの1つが破壊されると、さらなるアクセスは不可能であり、さらなる情報は読み出され得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許出願公開第2005/0162277号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、改ざんを証明する、単純であるが確実な保護機能を提供することである。さらなる目的は、改ざん検出システムの安全性情報を含む情報への継続的なアクセス可能性を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
目的は、請求項1に記載のキャップによって達成される。さらなる有利な実施例は、従属請求項において定義される。本発明によるキャップを備える瓶が、請求項12において定義される。
【0010】
本発明によるキャップが、ヘッド及びスカートを備える。スカートは、周方向開封領域を含む。キャップは、アンテナ回路及びレッグ回路(leg circuit)を含む応答装置をさらに備え、それにより、レッグ回路は、スカートまで延在し、且つ、開封領域に解放不可能に取り付けられ、それにより、レッグ回路は、開封領域の分断によって破壊可能である。
【0011】
周方向開封領域は、様々な方法で形成され得る。周方向開封領域は、引裂きバンド(tear band)などの、除去され得るスカート上の定められた領域であってもよい。開封領域はまた、ナイフで切ることによって分断されるスカート上の定められた領域であてもよい。
【0012】
開封領域はまた、スカートの長手方向の延びのほぼ中間に配置された、スカート上の周方向ミシン目で構成されてもよい。開封領域、即ち周方向ミシン目はまた、キャップのヘッド部分に対してスカート上の別の距離のところに配置されてもよい。
【0013】
したがって、スカート上の開封領域は、スカートの上方部分からのスカートの下方部分の構造的分離が達成され得るスカートの領域を指定し、それにより、スカートの上方部分は、キャップのヘッド部に隣接する。したがって、開封領域は、スカートの上方部分とスカートの下方部分との間の構造上のヒューズとして機能する。前述の構造上のヒューズ、即ちその機能は、周方向引裂きバンド、1つ若しくは複数のミシン目又は脆弱なライン(line of weakness)、又は開封領域に沿ってナイフを用いてなされる単純な切断などの、様々な方法で達成され得る。開封領域又は構造上のヒューズの分断に応じて、1つ又は複数のレッグ回路も分断され、このレッグ回路は、少なくともスカートの開封領域又は構造上のヒューズまで、好ましくはそれを越えて延在し、且つ、開封領域に解放不可能に取り付けられる。レッグ回路は、応答装置の回路網の一部であり、且つ、アンテナ回路とは異なる。アンテナ回路は、キャップのヘッド部分内に配置されることが好ましい。したがって、少なくとも1つのレッグ回路の分裂の後でも、応答装置は切断されず、機能し続ける。少なくとも1つのレッグ回路は、応答装置から読み出され得る情報を変更するスイッチとして機能する。変更された情報は、例えば、開封領域又は構造上のヒューズが破壊されたことを示してもよい。情報は少なくとも1つのレッグ回路を分断させることによって変更されるので、レッグ回路を復元する試みは、変更された情報を戻すことにはならない。レッグ回路は、この点において、改ざんを確実に証明する1回限りのスイッチとして機能する。少なくとも1つのレッグ回路は、スカートの内側上に配置されることが好ましく、これは、キャップが容器を閉口するときにレッグ回路がスカートと容器の側壁との間に配置されることを意味する。
【0014】
スカートは、様々な材料で作られ得る。スカートは、金属で作られてもよい。しかし、スカートはまた、様々な種類の積層品、例えば、1つ又は複数のプラスチック層及び1つ又は複数の金属層を含む積層品を備えてもよい。1つ又は複数のプラスチック層と少なくとも1つの金属化プラスチック層とを含む積層品も考えられる。
【0015】
レッグ回路は、応答装置の回路網の一部である。レッグ回路は、細長く且つ回路網の残りの部分から離れる方向に延在する、回路網の一部を示す。レッグ回路は、針状のループの形態を有することが好ましいが、楕円形などの別の形状を有してもよい。レッグ回路は、応答装置の位置を越えてキャップの一部まで延在し、実例として、応答装置がキャップのヘッド内に位置決めされる場合、レッグ回路は、開封領域を含むキャップのスカートの部分まで少なくとも延在する。レッグ回路は、開封領域に解放不能に固定され、つまり、レッグ回路は、破壊されなければ開封領域から分離され得ない形で、開封領域に取り付けられる。レッグ回路の破壊により、応答装置から読み出され得る情報が変更されるので、レッグ回路は、スイッチの機能を有する。さらに、特定のレッグ回路のスイッチとしてのこの機能は、特定のレッグ回路の破壊後に前述のレッグ回路は不可逆的に損傷するので、1回しか引き起こされ得ない。
【0016】
好ましい一実施例では、本発明によるキャップは、ヘッド及び金属スカートを備える。金属スカートは、好ましくは2つの脆弱ラインによって区切られる、周方向引裂きバンドをさらに備える。ヘッドは、近距離無線通信チップ(NFCチップ:near field communication chip)を備え、前述のNFCチップは、アンテナ回路及びレッグ回路を含む。レッグ回路は、好ましくは2つの脆弱ラインによって区切られた周方向引裂きバンドを横断して、金属スカートへ延在する。レッグ回路は、引裂きバンドに解放不能に固定され、また、レッグ回路は、引裂きバンドの除去によって破壊可能である。
【0017】
NFCチップは、ヘッドの外側又は内側のどちらかに配置される。NFCチップのうちの金属スカートへ延在する部分のみが、レッグ回路である。当然ながら、レッグ回路はNFCチップの導電性部分であるので、レッグ回路は、望ましくない短絡を防ぐために、電気的に絶縁された形で金属スカートに固定されるべきである。NFCチップ自体は、NFCチップ及びその回路網にある程度の保護を提供し且つチップの機械的安定性を高める基板上に配置されてもよい。そのような基板上に配置されたNFCチップは、キャップのヘッドの外側又は内側上に配置されるNFCタグを形成する。
【0018】
NFCチップのレッグ回路は、周方向引裂きタブの除去に応じた電気回路の確実な断絶を達成するために、引裂きバンドにしっかりと即ち解放不能に固定されなければならない。レッグ回路は、全体として、有利には金属スカートに解放不能に固定される。NFCチップ、そのアンテナ回路及びレッグ回路が基板上に配置されてNFCタグを形成する場合、前述のNFCタグは、例えば恒久的な接着剤により、キャップに固定され得る。NFCタグのうちのNFCチップ及びアンテナ回路を含む部分は、キャップのヘッドの外側面又は内側面上に配置される。金属スカートまで延在するレッグ回路を含むNFCタグの部分もまた、その結果として金属スカートの外側面又は内側面上に配置される。
【0019】
さらに、NFCチップ又はNFCタグは、2つ以上のレッグ回路を備え得る。NFCチップ又はNFCタグは、例えば、2つ、3つ、4つ、さらにはより多くのレッグ回路を備え得る。これらのレッグ回路は、金属スカートの周りに均等に分散されることが好ましい。4つのレッグ回路が存在する場合、これは、周方向引裂きバンドの90°毎にレッグ回路を提供する。8つのレッグ回路の場合、均等に分散されたレッグ回路間の角度は、45°である。これは、破壊されたレッグ回路の数に基づいて、引裂きバンドの操作の範囲に関して格段に分化した判定を可能にする。
【0020】
NFCチップは、より詳細な情報の伝達を可能にする。例えば、チップは、最終消費者によって読み出され得る、製造業者に関する情報を記憶してもよい。チップはさらに、製品の信頼性に関する情報をさらに提供してもよく、また、購入前のある時点で引裂きバンドが改ざんされていた場合には最終消費者に警告してもよい。さらに、製品は、その全ライフサイクルにわたって正確に追跡されてもよい。チップは、顧客関係管理に有用な情報、例えば競争に有用な情報をさらに記憶してもよい。
【0021】
さらなる実施例では、キャップのヘッドは、プラスチック材料で作られる。前述のプラスチック材料は、MHz範囲内の無線周波数を通過させる。有利には、材料は、13MHzから14MHzの範囲、好ましくは13.56MHzまでの無線周波数を通過させる。これは、アンテナ回路を含むNFCチップをキャップのヘッドの内側上に配置することを可能にする。
【0022】
好ましい一実施例では、アンテナ回路を含むNFCチップは、内側上に配置される。この場合、キャップのヘッドは、上記のようにプラスチック材料がMHz範囲内の無線周波数を通過させるので、そのようなプラスチック材料で作られなければならない。これは、不適切な取扱いによる機械的損傷からのNFCチップ及びその回路の保護を提供する。
【0023】
キャップの別の実施例では、アンテナ回路を含むNFCチップは、キャップの外側上に配置される。そのような構成では、キャップのヘッドもまた、金属で、好ましくはキャップのスカートと同じ金属又は金属合金で作られ得る。そのアンテナ回路を含むNFCチップがキャップの外側上に配置されるときに、キャップの材料、即ち金属は、電波の送達を危うくすること又は妨げることすらない。NFCチップ及びその回路は、それらが電気的に絶縁される形でキャップの外側上に配置される。
【0024】
NFCチップ及びアンテナがキャップの外側上に配置される場合、キャップのヘッドが作られる金属は、アルミニウム、アルミニウム合金、錫、及び錫合金から成る群から選択されることが好ましい。
【0025】
キャップの金属スカートもまた、アルミニウム、アルミニウム合金、錫、及び錫合金から成る群から選択される材料で作られることが好ましい。
【0026】
キャップの外側上に配置される、アンテナ回路を含むNFCチップは、MHz範囲内の無線周波数を通過させる上層によって覆われることが好ましい。上層は、プラスチック材料で作られることが好ましい。上層は、NFCチップと適切な読取りデバイスとの通信を遮断することなしに、NFCチップ及びアンテナ回路の機械的保護を提供する。
【0027】
さらなる実施例では、NFCチップは、レッグ回路が破壊されていない状態でキャップの完全性に関する情報を読取りデバイスに伝送する。これは、キャップ、具体的には引裂きバンドが操作されていないという情報をNFCチップが伝送すること、この状況情報を読み取るときまでキャップが開かれていないことを意味する。したがって、NFCチップは、キャップが改ざんされていないという情報を伝送することができ、したがって、完全性タグ(integrity tag)として機能することができる。
【0028】
有利には、読取りデバイスは、NFCチップと通信することが可能なハンドヘルド・デバイスである。特に好ましいのは、NFC通信が可能な携帯電話である。
【0029】
好ましい一実施例では、瓶が、本発明によるキャップを備える。
【0030】
本発明によるキャップは、図面における例示的な実施例を参照して、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】キャップの第1の斜視図である。
図2】キャップの第2の斜視図である。
図3】NFCタグの図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、本発明によるキャップ1の第1の斜視図を示す。キャップ1は、ヘッド4及び金属スカート7を備える。キャップ1の内側の大部分が可視であるように、ヘッド4の平坦部分上に配置されたアンテナ回路14を含むNFCチップ10が示されている。さらに、NFCチップ10から引裂きバンド20を横断して金属スカート7まで延在するレッグ回路17が示されている。引裂きバンド20は、2つの脆弱ライン23及び26によって区切られる。引裂きバンド20は、把持タブ29をさらに備える。
【0033】
図2は、キャップ1の断面の斜視図を示す。この場合もやはり、キャップ1は、ヘッド4、及び実質的に円筒形のスカート7を含む。2つの弱体化ライン23及び26によって区切られる周方向引裂きバンド20は、部分的にのみ見られる。示されたレッグ回路17の部分は、金属スカート7へ延在し、さらに引裂きバンド20を横断する。
【0034】
図3は、NFCタグ32を示す。そのアンテナ回路14及び2つのレッグ回路17を含むNFCチップ10は、恒久的な接着剤により基板35上にしっかりと配置される。
図1
図2
図3