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  • 特許-医療用ステント 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】医療用ステント
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/90 20130101AFI20220119BHJP
【FI】
A61F2/90
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018202915
(22)【出願日】2018-10-29
(65)【公開番号】P2019209111
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2020-04-09
【審判番号】
【審判請求日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0065592
(32)【優先日】2018-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】312007799
【氏名又は名称】株式会社ファーストメディカル
(73)【特許権者】
【識別番号】518383529
【氏名又は名称】ゴ ムーンファ
【氏名又は名称原語表記】GO Moon-hwa
【住所又は居所原語表記】303-802, 12, Terminal 6-gil, Dongnam-gu, Cheonan-si, Chungcheongnam-do, Republic of Kore
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュヨル
(72)【発明者】
【氏名】ゴ ムーンファ
【合議体】
【審判長】佐々木 一浩
【審判官】栗山 卓也
【審判官】莊司 英史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/071231(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/003470(WO,A1)
【文献】特開2004-49806(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0304093(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F2/04-2/06
A61F2/82-2/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステントにおいて、
ワイヤが長手方向に対して20°以上70°以下の角で傾斜しながら山部と谷部に交差してメッシュ構造をなす円筒形の第1編み部と、
前記第1編み部のワイヤでフック結合なしに一体に連続して延びるワイヤが長手方向に対して0°以上20°未満の角で長手方向に曲げられて延びる円筒形の第2編み部とを含み、
前記第1編み部と前記第2編み部は、長手方向に交互に繰り返され、
前記ワイヤは、前記第1編み部と前記第2編み部との各境界に屈折部を有し、
前記第2編み部は、側方から圧力が加えられても、ステント本体の長手方向に実質的に伸縮しないように前記屈折部の角度が変化し、前記第1編み部より長く、前記ワイヤを2回以上の偶数回撚り合わせた医療用ステント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステントに関し、特に食道、血管などの人体内腔に挿入して通路を確保する医療用ステントに関する。
【背景技術】
【0002】
食道、十二指腸、胆道、尿道管、気道などの人体内腔に腫瘍や他の原因で狭窄部位が発生すると、当該器官が正常に機能しないので、当該狭窄部位にステントを挿入し、狭窄部位を拡張して通路を確保する手術を行う。このような人体内腔の通路確保にステントが広く用いられている。
【0003】
ステントは超弾性形状記憶合金のワイヤを対角線方向に上下で交差するように編んで複数の菱形状の空間部を有する中空の円筒体で構成するが、このような中空式円筒体は放射状にテンション作動しながら狭窄部位を拡張させる。
【0004】
このように、ステントはワイヤを交差させて菱形状の空間部を有するメッシュ構造をなすので、一側で押圧が発生するとステントが長手方向に弾性移動しながらステントが最初の位置から離脱することがある。そうすると、病変部位の狭窄を防止することができないので、再手術することも多い。
【0005】
このようなステントの位置離脱を解決するために、従来技術は、放射状に突出する係止突出部を表面にさらに構成して滑らないようにしたり(特許文献1:滑り防止用ステントの製造方法及びそれにより製造された滑り防止ステント)、ワイヤを互いに係止(フック連結)してワイヤの進行方向を反対方向に切り替えて一側表面の押圧が長手方向に伝達されることを防止する方式(特許文献2:長手方向の中央より両側部位のラジアルフォースが小さい医療用ステント)などを提示している。
【0006】
しかし、特許文献1においては、係止突出部の形状を長く維持することが困難であり、係止突出部の幅方向の圧縮率が小さくなるという問題がある。また、特許文献1においては、長手方向の膨張率が大きいので、手術後にステントが病変位置から他の位置に移動することがある。
【0007】
一方、特許文献2においては、長手方向の膨張を防止することができるが、圧縮率が小さいので手術で幅を圧縮することに限界があり、その結果、幅が狭い微細な人体内腔に挿入することは困難である。また、特許文献2においては、ワイヤを反対方向に折り曲げるので機械作業(自動化)が困難であり、その結果、収率が低くなり、生産コストが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国登録特許第1657648号公報
【文献】韓国公開特許第2013-0126776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ステントの一側の押圧が長手方向に移動することを防止すると共に圧縮率を最大化することにより、幅が狭い微細な人体内腔にも容易に挿入できる構造のステントを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のステントは、第1編み部、第2編み部から構成してもよい。
【0011】
第1編み部は、複数のワイヤを山部と谷部に交差させて菱形状の空間部を有するメッシュ構造で構成してもよい。第1編み部は、ベンディング、すなわち円周状に曲げて円筒形に構成してもよい。
【0012】
第2編み部は、第1編み部から長手方向に延びてもよい。第2編み部は、第1編み部のワイヤがその端部で長手方向に折り曲げられてもよい。第2編み部は、円筒形に構成してもよい。
【0013】
本発明のステントは、第1編み部と第2編み部を長手方向に交互に繰り返して構成してもよい。
【0014】
本発明のステントにおいて、第2編み部は、ワイヤを縄状に撚り合わせて構成してもよい。
【0015】
本発明のステントにおいて、第2編み部は、ワイヤを2回以上の偶数回撚り合わせて構成してもよい。
【0016】
本発明のステントにおいて、第1編み部は、第2編み部より長くてもよい。
【0017】
本発明のステントにおいて、第1編み部は、第2編み部より短くてもよい。
【発明の効果】
【0018】
上記構成を有する本発明のステントによれば、第2編み部が長手方向に折り曲げられた部分を有するので、ステントの一側に押圧が発生しても押圧が長手方向に移動することを防止することができる。
【0019】
本発明のステントによれば、縄状に撚り合わせた構造は、フック(hook)方式の撚り合わせ構造に比べて、圧縮率が菱形メッシュ構造と同程度に大きいので、本発明のステントを微細な人体内腔に挿入して用いる上で全く障害にならない。
【0020】
本発明のステントによれば、第1編み部と第2編み部の長さを相対的に調節するだけで、圧縮率を大きくすることもでき、小さくすることもできるので、手術部位に合わせて容易に変形させて用いることができる。
【0021】
また、本発明のステントによれば、縄状の撚り合わせ構造は、フック構造とは異なり、機械作業(自動化)が可能であるので、収率を高くすることができ、生産コストを低くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1a】本発明によるステントの実物写真である。
図1b】本発明によるステントの展開図である。
図2】本発明によるステントの作用を示す図である。
図3】本発明による他のステントの展開図である。
図4】本発明によるさらに他のステントの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明について詳細に説明する。
【0024】
図1aは本発明によるステントの実物写真であり、図1bは本発明によるステントの展開図である。
【0025】
図1a、図1bに示すように、本発明のステント100は、複数のワイヤ10を編み合わせることにより、形状が異なる2つの編み部110、120で構成することができる。
【0026】
ワイヤ10は、金属、合成高分子、天然高分子などで構成することができる。
【0027】
金属としては、形状記憶合金を用いることが好ましく、例えばニッケル-チタン形状記憶合金(Ni-Ti shape memory alloy)、マルテンサイトのニッケル-チタン形状記憶合金(martensitic Ni-Ti shape memory alloy)などを用いることができる。他の金属としては、ステンレス鋼(stainless steel)、タンタル(tantalum)、タングステン(W, tungsten)、金(Au, gold)、白金(platinum)、銀(Ag, silver)、ニッケル(nickel)、チタン(Ti, titanium)、クロム(Cr, chrome)、コバルト-クロム合金(Co-Cr, cobalt chrome alloy)、白金-クロム合金(Pt-Cr, platinum-chrome alloy)、白金-イリジウム合金(Pt-Ir, platinum-iridium alloy)、マグネシウム合金(magnesium alloy)などを用いることができる。
【0028】
合成高分子は、分解性(degradable)高分子と非分解性(non-degradable)高分子に分けられる。分解性高分子としては、ポリ乳酸(poly(lactic acid))及びその共重合体(copolymers)、ポリグリコール酸(poly(glycolic acid))及びその共重合体、ポリヒドロキシブチレート(poly(hydroxy butyrate))、ポリεカプロラクトン(poly(e-caprolactone))及びその共重合体、ポリアルキレンサクシネート(poly(alkylene succinates))、ポリアンハイドライド(polyanhydrides)、ポリオルトエステル(poly(ortho esters))などを用いることができ、非分解性高分子としては、ポリアミド(polyamides: nylons)、ポリシアノアクリレート(poly(cyano acrylates))、ポリホスファゼン(polyphosphazenes)、熱可塑性ポリウレタン(thermoplastic polyurethanes)、低密度ポリエチレン(polyethylene, low density)、ポリビニルアルコール(poly(vinyl alcohol))、ポリエチレンオキシド(poly(ethylene oxide))、ポリヒドロキシエチルメタクリレート(poly(hydroxyethyl methacrylate))、ポリメチルメタクリレート(poly(methyl methacrylate))、ポリテトラフルオロエチレン(poly(tetrafluoroethylene), PTFE)、ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane)、ポリ(エチレンオキシド-b-プロピレンオキシド)(poly(ethylene oxide-b-propylene oxide))、ポリビニルメチルエーテル(poly(vinyl methyl ether))、ポリ(N-アルキルアクリルアミド)(poly(N-alkyl acrylamide))、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)、ポリプロピレン(polypropylene)などを用いることができる。
【0029】
天然高分子としては、コラーゲン(collagen)、アルブミン(albumin)、絹タンパク質(silk protein)、ポリリジン(poly(L-lysine))、ポリグルタミン酸(poly(L-glutamic acid))、ポリアスパラギン酸(poly(aspartic acid))、多糖類(polysaccharides)及びその誘導体、カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose)、硫酸セルロース(cellulose sulphate)、アガロース(agarose)、アルジネート(alginate)、カラギーナン(carrageenan)、ヒアルロン酸(hyaluronic acid)、ヘパリン(heparin)、グリコサミノグリカン(glycosaminoglycan)、デキストラン(dextran)及びその誘導体、キトサン(chitosan)及びその誘導体などを用いることができる。
【0030】
ワイヤ10は、弾性を有する材質で構成することができる。
【0031】
ワイヤ10は、1つの材質で構成することもでき、2つ以上の材質を組み合わせて構成することもできる。ワイヤ10は、長手方向の膨張率と幅方向の圧縮率を均一に維持するために、1つの材質で構成することが好ましい。
【0032】
ワイヤ10は、人体内腔に用いることができるように、コーティング処理を施してもよい。
【0033】
ステント100は、第1編み部110、第2編み部120などに区分して構成することができる。第1編み部110と第2編み部120は、長手方向に交互に繰り返されるように配置することができる。
【0034】
第1編み部110は、メッシュ構造、すなわち複数のワイヤ10を山部と谷部に交差させて菱形状の空間部を有するように構成することができる。第1編み部110において、ワイヤ10は斜め、すなわち螺旋状に移動しながら長手方向に延びる。螺旋状において、傾斜角が大きくなるほど長手方向の膨張率と幅方向(放射状)の圧縮率が大きくなるので、手術部位である人体内腔の直径に応じて傾斜角を変えて選択することができ、手術部位の直径が小さければワイヤ10の螺旋傾斜角を小さくし、手術部位の直径が大きければワイヤ10の螺旋傾斜角を大きくする。第1編み部110において、ワイヤ10の螺旋傾斜角は、長手方向に対して水平に回転しながら20~70゜の範囲で選択される。
【0035】
第1編み部110は、設定した螺旋傾斜角を維持してワイヤ10の進行方向を切り替えることなく、すなわち特定方向に曲げることなく連続して延びる。
【0036】
第1編み部110は、円周状に曲げて円筒形に構成することができる。
【0037】
このように、第1編み部110は、菱形空間を有するメッシュ構造をなしており、ワイヤ10の進行方向が曲げられずに延びるので、長手方向の膨張率と幅方向の圧縮率を最大に維持することができる。
【0038】
第2編み部120は、第1編み部110から長手方向にワイヤ10を延長して構成することができる。第2編み部120は、円周状に曲げて円筒形に構成することができる。
【0039】
第2編み部120は、第1編み部110の端部で第1編み部110の進行方向を長手方向に曲げて構成することができる。第2編み部120は、ステント100の長手方向の膨張率をなくすか、最小限に抑えるためのものであり、第1編み部110の端部に位置するワイヤ10の進行方向を螺旋状から長手方向に切り替えることができる。第2編み部120のワイヤ10は、長手方向に対して水平に回転しながら測定した傾斜角が0゜であれば長手方向を意味し、0゜より大きければ一部螺旋状を含むものとみなされる。第2編み部120が螺旋状を含むと、第2編み部120においても長手方向の膨張がある程度発生する。第2編み部120の一部の螺旋傾斜角は、第1編み部110の螺旋傾斜角の範囲である20~70゜を考慮して20゜未満の値から選択される。
【0040】
第2編み部120は、長手方向に方向転換された隣接ワイヤ10を長手方向にクロス(cross)、すなわち縄状に撚り合わせて構成することができる。クロスが1回行われると、第2編み部120の次に第1編み部110が再開する際にワイヤ10の進行方向が反対方向に変更される。クロスが2回行われると、第2編み部120の次に第1編み部110が再開する際にワイヤ10の進行方向がそのまま維持される。このように、クロスを奇数回行うとワイヤ10の進行方向が変更され、クロスを偶数回行うとワイヤ10の進行方向が維持される。第1編み部110の長手方向の膨張率と幅方向の圧縮率を最大に維持する
必要がある場合、第2編み部120の前後で第1編み部110のワイヤ10が同一方向に進行すると、長手方向の膨張率と放射状の圧縮率を最大に維持することが容易になるので、第2編み部120のクロスは2回以上の偶数回とすることが好ましい。
【0041】
第2編み部120は、2回以上のクロスを有する多重撚り合わせ構造を有する。第2編み部120は、長手方向に配置されると長手方向の膨張率がほぼゼロ(zero)に近づくので、第2編み部120を長くするとステント100全体の長手方向の膨張率を小さくすることができ、逆に第2編み部120を短くするとステント100全体の長手方向の膨張率を大きくすることができる。
【0042】
第2編み部120は、ワイヤ10の進行方向を曲げてはいるが、ワイヤ10の進行方向と反対となる方向に曲げるフック(hook)構造とは異なり、ワイヤ10の進行方向を維持しているので、幅方向の圧縮率をメッシュ構造の第1編み部110とほぼ同じレベルに維持することができる。
【0043】
このように、第2編み部120は、ステント100の幅方向の圧縮率はほぼそのまま維持し、長手方向の膨張率は長さを変更して調節することができる。その結果、血管などの狭い人体内腔を手術する上で全く問題がなく、一側の押圧による長手方向の影響まで防止することができ、人体内腔の連動運動によるステント100の位置移動も効果的に防止することができる。
【0044】
図2は本発明によるステントの作用を示す図である。
【0045】
第1編み部110は、図2に示すように、側方から圧力が加えられると、幅方向に圧縮されながら長手方向に伸張する。
【0046】
一方、第2編み部120は、側方から圧力が加えられると、幅方向には圧縮されるが、長手方向にはほとんど伸張しない。図2に示すように、第2編み部120のワイヤ10が長手方向に配置されると、第2編み部120の長手方向の膨張はほとんどない。
【0047】
ステント100の特性を評価する場合、長手方向の変形に関して短縮性(shortening)、移動防止性(anti-migration)の評価指標がある。
【0048】
短縮性(shortening)は、側方からの圧着(圧縮)により長手方向の変形が起こる程度を示す。直径が大きい元のステントを圧着(圧縮)して直径が小さい伝達器具(delivery
device)に装着すると、ステント100は元の長さより長く装着され、その結果、手術が行われる際にステント100が手術部位に正しく装着されないことがある。よって、幅方向の圧縮率が十分であれば、短縮性は低いほど有利である。すなわち、長手方向の膨張率が小さいことが好ましい。
【0049】
移動防止性(anti-migration)は、装着されたステント100が人体内腔の連動運動により位置移動することを防止する程度を示す。移動防止性は、高いほど有利である。
【0050】
このような理由から、ステント10を構成する際に、短縮性と移動防止性が良好なフック(hook)結合方式、すなわちワイヤ10の進行方向を反対方向に曲げる方式を適用してきた。しかし、フック方式を用いると、短縮性、移動防止性には優れるが、幅方向の圧縮率が小さいので、体積を減らすのに限界がある。その結果、ステント100を幅方向に圧着して伝達器具(delivery device)に装着する際に困難が生じる。
【0051】
しかし、本発明のステント100は、図2に示すように、第2編み部120の幅方向の
圧縮率が第1編み部110の幅方向の圧縮率と同程度に良好であるので、短縮性と移動防止性を良好に維持しながらも、幅方向の圧縮率を最大化することができ、その結果、ステント100を伝達器具(delivery device)に装着する際の困難を排除することができる。
【0052】
また、本発明は、第1編み部110より第2編み部120を長く構成すると、短縮性、移動防止性の特性を容易に達成することができる。
【0053】
図3は本発明による他のステントの展開図である。
【0054】
図3に示すように、他の形態のステント200は、第1編み部210を第2編み部220より密に構成することができる。この場合、ステント200の幅方向の圧縮率を最大化することができる。
【0055】
図4は本発明によるさらに他のステントの展開図である。
【0056】
図4に示すように、さらに他の形態のステント300は、第1編み部310を第2編み部320より粗く構成している。この場合、ステント300の長手方向の膨張率はさらに小さくなり、短縮性、移動防止性はさらによくなる。
【0057】
以上、本発明を様々な実施形態に基づいて説明したが、これらは本発明を例証するものである。通常の技術者であれば、これらの実施形態を様々に変更又は修正することができる。しかし、本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって定められるので、これらの変更や修正は本発明に含まれるものと解釈される。
【符号の説明】
【0058】
10 ワイヤ
100,200,300 ステント
110,210,310 第1編み部
120,220,320 第2編み部
図1a
図1b
図2
図3
図4