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特許7011318広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220203BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018178433
(22)【出願日】2018-09-25
(65)【公開番号】P2020052490
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-07-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514274085
【氏名又は名称】株式会社Shirofune
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】菊池 満長
(72)【発明者】
【氏名】竹下 智視
(72)【発明者】
【氏名】前田 寿之
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-112063(JP,A)
【文献】特表2010-512599(JP,A)
【文献】特開2009-271661(JP,A)
【文献】特開2018-088282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の商材の広告について、前記広告の成果を向上させる1以上の指標を受け付ける指標受付部と、
商材と指標ごとの広告配信の成果とその時の配信設定とが関連付けて格納されたデータベースを参照し、前記特定の商材の指標ごとの成果に基づいて、前記指標受付部受け付けた1以上の指標を利用するか否かを判定する指標判定部と、
前記データベースに格納された前記特定の商材と同一商材の配信設定を参照し、前記指標判定部が利用すると判定した前記指標が現状の配信設定よりもよい配信設定に基づいて、前記広告配信の設定を行う配信設定部と、
を備えることを特徴とする広告配信設定装置。
【請求項2】
前記指標受付部で受け付けた1以上の指標の優先順位を受け付ける優先順位受付部を備え、
前記指標判定部は、
前記優先順位受付部で受け付けた優先順位に基づいて、前記指標受付部受け付けた1以上の指標を利用するか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の広告配信設定装置。
【請求項3】
前記指標判定部で利用すると判定された指標の数が所定数を超える場合又は前記所定数に満たない場合、前記所定数となるまで、前記指標を取捨選択する指標選択部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の広告配信設定装置。
【請求項4】
前記データベースに格納されている成果に応じて、前記指標に対して重み付けする重み付け部を備え、
前記配信設定部は、
前記重み付け部で前記指標に付与された重み付けに応じて、前記広告配信の設定を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の広告配信設定装置。
【請求項5】
指標受付部が、特定の商材の広告について、前記広告の成果を向上させる1以上の指標を受け付ける工程と、
指標判定部が、商材と指標ごとの広告配信の成果とその時の配信設定とが関連付けて格納されたデータベースを参照し、前記特定の商材の指標ごとの成果に基づいて、前記指標受付部受け付けた1以上の指標を利用するか否かを判定する工程と、
配信設定部が、前記データベースに格納された前記特定の商材と同一商材の配信設定を参照し、前記指標判定部が利用すると判定した前記指標が現状の配信設定よりもよい配信設定に基づいて、前記広告配信の設定を行う工程と、
を備えることを特徴とする広告配信設定方法。
【請求項6】
コンピュータを、
特定の商材の広告について、前記広告の成果を向上させる1以上の指標を受け付ける指標受付部と、
商材と指標ごとの広告配信の成果とその時の配信設定とが関連付けて格納されたデータベースを参照し、前記特定の商材の指標ごとの成果に基づいて、前記指標受付部受け付けた1以上の指標を利用するか否かを判定する指標判定部と、
前記データベースに格納された前記特定の商材と同一商材の配信設定を参照し、前記指標判定部が利用すると判定した前記指標が現状の配信設定よりもよい配信設定に基づいて、前記広告配信の設定を行う配信設定部と、
として動作させることを特徴とする広告配信設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年インターネット上には、多数の仮想店舗が開設されており、一般消費者にとって当該仮想店舗において商品・サービスを購入することは珍しいことではなくなってきている。一方で、インターネット上に多数の仮想店舗が開設されている状況下、店舗間の競争は激化しており、各店舗は業績を維持・向上させるために取扱商品・サービスの販売促進活動が重要なものとなってきている。
【0003】
そのようなインターネット上での販売促進活動に関するものとして、検索連動型広告やディスプレイ広告がある。検索連動型広告とは、検索サイトにおいて、利用者の入力した検索語(キーワード)に基づいて検索結果のページに表示される広告のことである。検索サイトの利用者が実際に検索したキーワードに関連する広告が表示されるため、一般のウェブサイトに掲載される広告よりも利用者の興味を引きやすく、実際に広告がクリックされビジネスにつながる率が高いとされる。代表的なものに、Googleアドワーズ、オーバーチュア社のスポンサードサーチなどがある。ディスプレイ広告とは、WEBページやアプリ上の広告枠に表示される広告であり、画像などをクリックすることでユーザを広告主が設定したWEBページへと誘導させることができる。ディスプレイ広告は、バナー画像を表示させることが多いので、バナー広告と呼ばれることもある。
【0004】
上記広告の成果(効果)を確認するための指標として、クリック件数やコンバージョン件数(例えば購入、資料請求、問い合わせの件数)など、種々の指標が知られている。従来の広告配信においては、利用者に成果を向上させたい指標(例えば、問い合わせ件数)を指定させ、この指定された指標の成果が向上するように広告配信をするものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-177628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の手法では、向上させる対象の指標は複数の中から一つを選択する、または複数の指標を合算するなどして新しい指標を作成した上で一つを選択する必要があった。また、成果の向上を機能させるには一定のサンプル数(件数)が求められるため、利用者は複数の指標の成果数を考慮しながら、一つを選択する、または複数の指標を単純合算したり、重み付けをしながら合算しなければならなかった。そのため、各指標の重要性や優先順位は理解していても、それを意図通りに実際に指標設定することは非常に困難であった。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、効果的な広告配信設定を行うことのできる広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく、本発明の広告配信設定装置は、広告配信の成果を測る複数の指標のうち、どの指標を利用して前記広告配信を行うかの指定を受け付ける指標受付部と、前記指標ごとに成果が格納されたデータベースを参照し、前記指標ごとの成果に基づいて、前記指標受付部で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する指標判定部と、前記指標判定部での判定結果に基づいて、前記広告配信の設定を行う配信設定部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、指標ごとに成果が格納されたデータベースを参照し、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定し、該判定結果に基づいて、広告配信の設定を行うので、成果の向上が期待できる指標を選択して効果的な広告配信設定を行うことができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、効果的な広告配信設定を行うことのできる広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る広告配信設定システムの概略構成図である。
図2A】実施形態に係るユーザ端末の構成図である。
図2B】実施形態に係るユーザ端末の機能ブロック図である。
図3A】実施形態に係るサーバの構成図である。
図3B】実施形態に係るサーバの記憶装置に格納されているデータベースの一例である。
図3C】実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。
図4A】実施形態に係るサーバのユーザ登録処理を示すフローチャートである。
図4B】実施形態に係るサーバの成果格納処理を示すフローチャートである。
図4C】実施形態に係るサーバの広告配信設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0013】
(実施形態)
初めに、図1を参照して広告配信設定システム1の構成について説明する。広告配信設定システム1は、複数のユーザ端末2と、これら複数のユーザ端末2とネットワーク4を介して接続されたサーバ3とを備える。なお、ネットワーク4は、相互に通信できればよくどのような通信網で構成されていてもかまわない。また、広告配信設定システム1が備えるユーザ端末2及びサーバ3の数は任意である。また、サーバ3は、Webサーバの機能を有し、ユーザ端末2は、Webクライアントの機能を有している。サーバ3は、ユーザ端末2に表示されたWebブラウザに情報を表示させ、Webブラウザ上で入力された情報を取得することが可能に構成されている。
【0014】
(ユーザ端末2)
図2Aは、ユーザ端末2の構成図である。ユーザ端末2は、PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)などである。図2Aは、ユーザ端末2の主なハード構成を示しており、通信IF200A、記憶装置200B、入力装置200C、表示装置200D、CPU200Eがバス200Fを介して接続された構成を備える。
【0015】
通信IF200Aは、サーバ3と通信するためのインターフェースである。記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD: Solid State Drive)である。記憶装置200Bには、ユーザ端末2のユーザIDが格納されている。このユーザIDは、ユーザ端末2から送信される情報に付与される。なお、本実施形態では、サーバ3が各ユーザ端末2に対してユーザIDを決定・付与しているが、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどをユーザIDとして利用してもよい。
【0016】
入力装置200Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどであり、ユーザUは、入力装置200Cを操作して、広告配信設定システム1の運用に必要な情報を入力することができる。表示装置200Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置200Dは、サーバ3から送信される情報に基づいて画面を表示する。
【0017】
CPU200Eは、ユーザ端末2を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0018】
図2Bは、実施形態に係るユーザ端末2の機能ブロック図である。図2Bに示すように、ユーザ端末2は、通信部201、記憶装置制御部202、入力装置制御部203、表示装置制御部204などを備える。なお、図2Bに示す機能は、ユーザ端末2のROM(不図示)に記憶された広告配信設定プログラムをCPU200Eが実行することにより実現される。
【0019】
通信部201は、サーバ3との間で情報の送受信を行う。記憶装置制御部202は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部202は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。入力装置制御部203は、入力装置200Cを制御する。具体的には、入力装置制御部203は、入力装置200Cで入力された情報を受け付ける。表示装置制御部204は、表示装置200Dを制御する。具体的には、表示装置制御部204は、サーバ3から送信される情報に基づいて表示装置200Dへ画面を表示させる。
【0020】
(サーバ3)
図3Aは、実施形態に係るサーバ3(広告配信設定装置)の構成図である。図3Aは、サーバ3の主なハード構成を示しており、サーバ3は、通信IF300A、記憶装置300B、CPU300Cがバス300Dを介して接続された構成を備える。なお、サーバ3は、その他、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置、及び液晶モニタや有機ELモニタなどの表示装置を備えていてもよい。
【0021】
通信IF300Aは、ユーザ端末2と通信するためのインターフェースである。記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。なお、記憶装置300Bに格納された情報の詳細については後述する。CPU300Cは、実施形態に係るサーバ3(広告配信設定装置)を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0022】
本実施形態では、図3Aに示すように、サーバ3が記憶装置300Bを備える構成となっているが、サーバ3とネットワーク4を介して接続された他のサーバが備えていてもよい。また、広告配信設定プログラムをサーバ3とネットワーク4を介して接続された他のサーバからダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0023】
図2Bは、実施形態に係るサーバ(広告配信設定装置)の記憶装置に格納されているデータベースの一例である。記憶装置300Bには、図3Bに示すように、ユーザDB1、指標DB2などのデータベースが格納されている。
【0024】
(ユーザDB1)
ユーザDB1には、広告配信設定システム1を利用するユーザUの属性情報が、ユーザUごとにユーザID(固有識別子)に関連付けて格納されている。属性情報には、例えば、ユーザ名、年齢、性別、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス等)、課金のための情報(クレジットカード番号や銀行口座番号等)、ログインID(LID)、パスワード(PW)などの情報が含まれている。また、ユーザDB1には、広告配信設定の情報(以下、広告配信設定情報)が、ユーザUごとにユーザID(固有識別子)に関連付けて格納されている。
【0025】
(指標DB2)
指標DB2には、指標の成果がユーザID(固有識別子)に関連付けて格納されている。以下の表1は、指標DB2に格納されている指標の成果の一例である。
【表1】
【0026】
上記表1に示すように、各ユーザIDには、商材(広告配信対象であるURL)、配信設定ID、指標A~Fの成果などの情報が関連付けられている。ここで、指標A~Fは、例えば、広告配信の成果であるインプレッションの件数、クリックの件数、問い合わせの件数、実際に購入に至った件数、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コストなどである(表1の各指標に対する成果(件数(サンプル数)や金額などの数値))。なお、表1において、同一のユーザIDは、同一人物であることを示している。また、各広告配信の成果は、上記表1に示すもの以外にも種々の成果、例えば、資料請求やユーザ登録、来店予約数、電話問い合わせなどのサンプル数(件数)を採用することができる。
【0027】
以下の表2は、表1の配信設定IDに関連付けられた広告の配信設定の情報の一例である。
【表2】
【0028】
上記表2に示すように、各配信設定IDには、デバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価などの情報が関連付けられている。表2において、デバイスは、広告を出稿する機器の種別であり、例えば、PC、タブレット、スマートフォン等である。ブランドは、例えば、店舗名、会社名、商品名等である。エリアは、広告を出稿する範囲である。キーワードは、検索に使用される単語等である。広告媒体は、広告を出稿する媒体であり、例えば、グーグル(登録商標)やヤフー(登録商標)である。広告期間は、広告を配信(出稿)する期間である。総予算は、当該広告期間中の広告費の総額(月額の予算等)である。クリック単価は、1クリック当たりに広告業者に払い込む広告費(クリック単価)である。また、各配信設定IDに関連付ける配信設定の情報は、上記表2に示すもの以外にも種々の設定、例えば、インプレッション単価や、ユーザUの属性情報(例えば、性別、年齢など)、興味関心のあるカテゴリなどを採用することができる。
【0029】
例えば、ある商材(URL)の指標C(例えば、問い合わせ件数)を向上させたい場合に、指標Cだけを商材の配信設定の最適化の対象としてしまうと、指標Cのサンプル数(問い合わせ件数)が著しく少ない場合(例えば、指標DB2に格納されている上記商材(URL)に関連付けられた問い合わせ件数が数件である場合)、他の指標の数値を全く考慮せず、かつ、指標Cの成果を向上させるために参考となる配信設定が存在しないため、商材の配信設定の最適化が全くなされない虞がある。
【0030】
これに対して、本実施形態では、商材(広告配信対象であるURL)と、広告配信の成果(インプレッション数、クリック数、問い合わせ件数、実際に購入に至った件数、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コストなどの情報)と、その時の配信設定(デバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価などの情報)とを関連付けて指標DB2に格納している。換言すると、指標DB2には、商材(URL)の各指標の成果が配信設定ごとに格納されている。このため、指標DB2を参照することで、各商材について、過去の指標の成果とその時の配信設定との関係性を認識することができる。これにより、指標DB2を参照して、指標C(例えば、問い合わせ件数)のサンプル数(件数)が著しく少ない場合に、指標Cに加えて、他のサンプル数(件数)の多い指標B(例えば、クリック数)を参考にして商材の配信設定の最適化を行うことができる。
【0031】
図3Cは、実施形態に係るサーバ3(広告配信設定装置)の機能ブロック図である。図3Cに示すように、サーバ3は、記憶装置制御部301、指標提示部302、指標受付部303、優先順位受付部304、指標判定部305、指標選択部306、重み付け部307、配信設定部308、認証部309、成果取得部310などを備える。なお、図3Cに示す機能は、サーバ3のROM(不図示)に記憶された広告配信設定プログラムをCPU300Cが実行することにより実現される。
【0032】
記憶装置制御部301は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部301は、記憶装置300BのユーザDB1、指標DB2への情報の書き込みや読み出しを行う。
【0033】
指標提示部302は、広告配信の成果(効果)を測る複数の指標を提示する。指標提示部302により提示された複数の指標は、ユーザ端末2の表示装置200Dに表示される。ユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作して表示装置200Dに表示された複数の指標から広告の成果を向上させたい指標を指定する。なお、指標提示部302により提示される指標は、上記表1に示されるものに限られず、種々の指標を採用することができる。
【0034】
指標受付部303は、広告配信の成果を測る複数の指標のうち、どの指標を利用して広告配信を行うかの指定を受け付ける。具体的には、ユーザ端末2から送信される指標の指定を受け付ける。
【0035】
優先順位受付部304は、指標受付部303で受け付けた指標の優先順位を受け付ける。ここで、優先順位は、ユーザUが指定した指標のうちどの指標から優先して利用するかを示す順位である。
【0036】
指標判定部305は、指標ごとに成果が格納された指標DB2を参照し、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する。具体的には、指標判定部305は、指標受付部303で指定を受け付けた指標の指標DB2に格納された成果が所定条件を満たす場合、指標を利用すると判定する。
【0037】
より具体的に説明すると、指標判定部305は、広告配信の成果のうちインプレッション数、クリック数、問い合わせ件数、実際に購入に至った件数など成果が件数で表される指標については、指標受付部303で指定を受け付けた指標の指標DB2に格納されたサンプル数(件数)が所定数以上である場合、指標を利用すると判定する。
【0038】
また、指標判定部305は、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コスト、クリック単価など成果が件数ではなく、金額で表される指標については、指標受付部303で指定を受け付けた指標の指標DB2に格納された金額が所定金額未満又は所定金額以上である場合に、指標を利用すると判定する。
【0039】
この場合、指標判定部305は、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コストクリック単価などコストとみなされる指標については、指標の指標DB2に格納された金額が所定金額未満である場合に指標を利用すると判定し、1回当たりの購入金額など売上とみなされる指標については、指標の指標DB2に格納された金額が所定金額以上である場合に、指標を利用すると判定する。
【0040】
なお、指標判定部305は、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する際、優先順位受付部304で受け付けた優先順位に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する。つまり、指標判定部305は、優先順位の高い順に指標を利用するか否かを判定する。
【0041】
指標選択部306は、指標判定部305で利用すると判定された指標の数が所定数(例えば、3つ)を超える場合又は所定数に満たない場合、所定数となるまで、指標を取捨選択する。具体的には、指標DB2を参照し、指標選択部306は、所定数を超える場合には、指標DB2に格納されたサンプル数(件数)が少ないものから順に所定数となるまで指標を捨て、所定数に満たない場合には、指標DB2に格納されたサンプル数(件数)が多いものから順に所定数となるまで指標(指標判定部305ですでに利用すると判定されている指標以外の指標)を追加する。なお、所定数は、任意の数であり、1以上であればよい。例えば、所定数は1であってもよいし、指標提示部302で提示される全ての指標の数であってもよい。
【0042】
重み付け部307は、優先順位や指標DB2に格納されている成果に応じて、指標選択部306で選択された指標に対して重み付けする。具体的には、重み付け部307は、優先順位が高いものや広告配信の成果のうちインプレッション数、クリック数、問い合わせ件数、実際に購入に至った件数など成果が件数で表される指標については、サンプル数(件数)が多く、成果の立証が十分である指標については、重み付けを重くし、優先順位が低いものや指標DB2に格納されたサンプル数(件数)が少なく、成果の立証が他の指標に比して十分されていない指標については、重み付けを軽くするなどの調整を行う。
【0043】
また、重み付け部307は、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コスト、クリック単価など成果が件数ではなく、金額で表される指標については、指標受付部303で指定を受け付けた指標の指標DB2に格納された金額に応じて重み付けする。
【0044】
この場合、重み付け部307は、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コストクリック単価などコストとみなされる指標については、指標の指標DB2に格納された金額が所定金額よりも少ないもの(指標)ほど重み付けを重くし、優先順位が低いものや指標の指標DB2に格納された金額が所定金額よりも多いもの(指標)については、重み付けを軽くするなどの調整を行う。
【0045】
また、重み付け部307は、1回当たりの購入金額など売上とみなされる指標については、指標の指標DB2に格納された金額が所定金額よりも多いもの(指標)ほど重み付けを重くし、優先順位が低いものや指標の指標DB2に格納された金額が所定金額よりも少ない(指標)については、重み付けを軽くするなどの調整を行う。なお、重み付けには上記の情報以外の情報を用いてもよい。
【0046】
配信設定部308は、指標選択部306で選択された指標と、重み付け部307による指標への重み付けとに基づいて、広告配信の設定を行う。具体的には、配信設定部308は、指標選択部306で選択された各指標が、重み付け部307で重み付けされた割合で向上するように広告の配信設定を行う。ここで、配信設定部308は、表2に示したデバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価の変更・追加・削除などを行うことで広告配信の設定を行う。
【0047】
例えば、配信設定部308は、指標C(例えば、問い合わせ件数)について、特定の広告の成果を向上させる場合、指標DB2に格納されている上記特定の広告の過去の配信設定を参照し、指標Cのサンプル数(件数)が現状の配信設定よりもよい(サンプル数が多いことを意味する)配信設定に基づいて、現状の配信設定を変更する。具体的には、指標Cのサンプル数(件数)が現状の配信設定よりも多い過去の配信設定に基づいて、現状の配信設定のデバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価を変更・追加・削除していく。
【0048】
認証部309は、ユーザ端末2から送信されるログインIDとパスワードの組み合わせが、記憶装置300BのユーザDB1に格納されているログインIDとパスワードの組み合わせと一致するかどうかを判定し、一致する場合にはログインを許可し、一致しない場合にはログインを許可しない。
【0049】
成果取得部310は、広告配信を行った成果を指標ごとに取得する。具体的には、成果取得部310は、配信された広告のインプレッション数、クリック数、コンバージョン数(例えば購入数や資料請求数、問い合わせ数)など表1に示した指標の成果を所定期間(例えば1日)ごとに取得する。なお、成果取得部310は、必要に応じて指標の成果を算出する(例えば、平均CPC、平均クリック単価など)。成果取得部310で取得された成果は、記憶装置制御部301により記憶装置300Bの指標DB2へ格納される。
【0050】
(サーバ3の処理)
図4A図4Cは、実施形態に係るサーバ3の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図4A図4Cを参照して、実施形態に係るサーバ3の処理について説明するが、図1図3Cを参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0051】
(ユーザ登録処理)
図4Aは、実施形態に係るサーバ3のユーザ登録処理を示すフローチャートである。以下、図4Aを参照して、サーバ3のユーザ登録処理について説明する。
【0052】
(ステップS101)
初めにユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作してサーバ3へとアクセスする。
【0053】
(ステップS102)
サーバ3は、ユーザ端末2からアクセスがあると属性情報を入力するための画面情報を生成し、サーバ3からネットワーク4を介してユーザ端末2へ送信する。ネットワーク4を介してサーバ3から送信された画面情報は、ユーザ端末2の表示装置200Dに表示される。ユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作して属性情報を入力する。なお、ログインIDは、サーバ3が重複しないものを自動で発行するようにしてもよい。入力された属性情報は、通信部201によりネットワーク4を介してサーバ3へ送信される。
【0054】
(ステップS103)
サーバ3の記憶装置制御部301は、ネットワーク4を介してユーザ端末2から送信された属性情報をユーザIDに関連付けて記憶装置300Bへ格納する。
なお、上記ユーザ登録においては、入力された属性情報でいったん仮登録を行い、登録されたメールアドレスへ招待用のURLを送り、該URLからアスセスすることで正式に登録する構成としてもよい。
【0055】
(成果格納処理)
図4Bは、実施形態に係るサーバ3の成果格納処理を示すフローチャートである。以下、図4Bを参照して、サーバ3の成果格納処理について説明する。
【0056】
(ステップS201)
成果取得部310は、広告配信を行った成果を指標ごとに取得する。具体的には、成果取得部310は、広告配信の成果であるインプレッションの件数、クリックの件数、問い合わせの件数、実際に購入に至った件数、問い合わせ1件当たりの広告配信コスト、購入1件当たりの広告配信コストなど表1に示した指標の成果を所定期間(例えば1日)ごとに取得する。
【0057】
(ステップS202)
記憶装置制御部301は、ステップS101で取得された指標の成果を、指標が取得された際の広告の配信設定と共に記憶装置300Bの指標DB2へ格納する。つまり、各商材について、どのような配信設定の時にどのような成果があったかの情報が指標ごとに指標DB2に格納される。これにより、ある商材について、どのような配信設定を行うと、どのような成果が得られるかが推測可能となる。
【0058】
(広告配信設定処理)
図4Cは、実施形態に係るサーバ3の広告配信設定処理を示すフローチャートである。以下、図4Cを参照して、サーバ3の広告配信設定処理について説明する。
【0059】
(ステップS301)
初めに、ユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作してサーバ3へアクセスする。ユーザ端末2からアクセスがあると、サーバ3は、ログインIDおよびパスワードを入力するための画面情報を生成し、ネットワーク4を介してユーザ端末2へ送信する。ネットワーク4を介してサーバ3から送信された画面情報は、ユーザ端末2の表示装置200Dに表示される。ユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作して、ログインIDおよびパスワードを入力する。入力したログインIDおよびパスワードは、通信部201によりネットワーク4を介してサーバ3へ送信される。
【0060】
(ステップS302)
サーバ3の認証部309は、ユーザ端末2から送信されるログインIDとパスワードの組み合わせが、記憶装置300BのユーザDB1に格納されているログインIDとパスワードの組み合わせと一致するかどうかを判定する。ログインIDとパスワードの組み合わせが一致しない場合(S302のNO)、認証部309はS301の処理へと戻る。なお、S301の処理へと戻る際に、ログインエラーをユーザ端末2の表示装置200Dに表示するようにしてもよい。また、ログインIDとパスワードの組み合わせが一致する場合(S302のYES)認証部309は、サーバ3へのログインを許可する。
【0061】
(ステップS303)
サーバ3の指標提示部302は、広告配信の成果を測る複数の指標を提示する。この指標は、指標DB2に格納されている指標の項目(表1参照)を利用して提示される。
【0062】
(ステップS304)
指標提示部302により提示された複数の指標は、ユーザ端末2の表示装置200Dに表示される。ユーザUは、ユーザ端末2の入力装置200Cを操作して表示装置200Dに表示された複数の指標から広告の成果を向上させたい指標を指定する。指標受付部303は、ユーザUがユーザ端末2の入力装置200Cを操作して指定した指定を受け付ける。
【0063】
(ステップS305)
優先順位受付部304は、ユーザUがユーザ端末2の入力装置200Cを操作して入力した優先順位(ユーザUが指定した指標のうちどの指標から優先して利用するかを示す順位)を受け付ける。
【0064】
(ステップS306)
指標判定部305は、指標ごとに成果が格納された指標DB2を参照し、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを、優先順位受付部304で受け付けた優先順位に基づいて判定する。
【0065】
(ステップS307)
指標選択部306は、指標判定部305で利用すると判定された指標の数が所定数(例えば、3つ)を超える場合又は所定数に満たない場合、所定数となるまで、指標を取捨選択する。
【0066】
(ステップS308)
重み付け部307は、指標DB2に格納されている成果に応じて、指標選択部306で選択された指標に対して重み付けする。
【0067】
(ステップS309)
配信設定部308は、指標選択部306で選択された指標と、重み付け部307で指標に重み付けとに基づいて、広告配信の設定を行う。
【0068】
なお、上記説明では、重み付け部307が指標DB2に格納されている成果に応じて、指標選択部306で選択された指標に対して重み付けする構成となっているが、重み付け部307が、指標受付部303で指定を受け付けた指標に対して重み付けをしたのち、指標判定部305は、指標ごとに成果が格納された指標DB2を参照し、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを、優先順位受付部304で受け付けた優先順位に基づいて判定するようにしてもよい。
【0069】
以上のように、本実施形態に係るサーバ3(広告配信設定装置)は、広告配信の成果を測る複数の指標のうち、どの指標を利用して前記広告配信を行うかの指定を受け付ける指標受付部303と、指標ごとに成果が格納された指標DB2を参照し、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する指標判定部305と、指標判定部での判定結果に基づいて、広告配信の設定を行う配信設定部308と、を備えている。
【0070】
すなわち、指標ごとの成果に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定して、広告配信の設定を行っている。このため、成果の向上が期待できる指標を効果的に選択して広告配信設定を行うことができ、広告配信効果の向上が期待できる。また、ユーザUがどの指標を利用すれば広告配信の効果が向上するかを試行錯誤する必要がなく、ユーザUの広告配信設定の負担を低減することができる。また、ユーザUは、成果を期待する指標を選択するだけでよく、難しい広告配信の設定から解放され、心理的負担感が軽減される。
【0071】
また、何を目指して広告配信の設定を運用しているのかが不明瞭であると、そもそも効果が測れないばかりか、無駄な広告費を垂れ流している状態となる(例えば、売上を増やしたいのか、サービスサイトの会員数を増やしたいのか、はたまたローンチ直後などサイトへの誘導数を増やしたいのか、目的に応じて見るべき指標が変わってくる)。しかし、本実施形態に係るサーバ3(広告配信設定装置)では、そもそも効果が測れない指標を設定することを抑制でき、無駄な広告費を垂れ流すことを抑制できる。
【0072】
また、本実施形態に係るサーバ3の指標判定部305は、指標受付部303で指定を受け付けた指標の指標DB2に格納された成果が所定条件を満たす場合に、指標を利用すると判定する。このため、格納された成果の小さな指標の利用を排除して、成果が確実に見込める指標を利用して広告配信設定を行うことができる。このため、広告配信効果のさらなる向上が期待できる。
【0073】
また、本実施形態に係るサーバ3は、指標受付部303で受け付けた指標の優先順位を受け付ける優先順位受付部304を備え、指標判定部305は、優先順位受付部304で受け付けた優先順位に基づいて、指標受付部303で指定を受け付けた指標を利用するか否かを判定する。すなわち、ユーザUが指定した優先順位に従って指標を利用するか否かを判定していくので、ユーザUの意向が反映されやすく、ユーザUが希望する設定に近い形で広告配信設定を行うことができる。
【0074】
また、本実施形態に係るサーバ3は、指標判定部305で利用すると判定された指標の数が所定数(例えば、3つ)を超える場合又は所定数に満たない場合、所定数となるまで、指標を取捨選択する指標選択部306を備える。すなわち、指標を所定数に限ることで、所定数を超える場合には、効果の小さな指標を捨て、所定数に満たない場合には、指標を追加するので、効果の高い指標に注力した広告配信設定を行うことができる。この結果、広告配信設定による広告の効果が増強される。
【0075】
また、本実施形態に係るサーバ3は、指標DB2に格納されている成果に応じて、指標に対して重み付けする重み付け部307を備える。そして、配信設定部308は、重み付け部で指標に付与された重み付けに応じて、広告配信の設定を行う。このため、例えば、優先順位が高いものや格納されたサンプル数(件数)や金額が多く、成果の立証が十分である指標については、重み付けを重くし、優先順位が低いものや格納されたサンプル数(件数)や金額が少なく、成果の立証が他の指標に比して十分されていない指標については、重み付けを軽くすることで、より効果的に広告配信設定を行うことができる。
【0076】
単に、各指標を等分の重みがあるものとして単純に合算してしまうと、指標Aに十分なサンプル量があるものの、指標Cの方がサンプル数(件数)がずっと多いといった場合、大事なはずの指標Aが最適化には活かされなくなってしまい、ユーザUの意図と反する虞があるが、格納されたサンプル数(件数)に応じて各指標の重み付けを行うことで、このような問題が生じることを抑制することができる。また、指標Aと指標Cを合算する際に重み付けを行おうとしても、厳密に指標Aと指標Cの価値の差分を算出し、指標Aは指標Cの1.3倍の価値があるなどと算出するのは困難を極める。
【0077】
(その他の実施形態)
本発明は、前記各形態の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に設計変更して具体化できる。例えば、本発明に係る広告配信設定装置、広告配信設定方法および広告配信設定プログラムは、ディスプレイ広告、リスティング広告、SNS内に表示される広告など種々の広告の配信設定に適用可能である。
【0078】
また、上記実施形態では、特定の広告について指標の成果を向上させたい場合、配信設定部308は、指標DB2に格納されている同一商材の過去の配信設定に基づいて配信設定を変更(最適化)しているが、商材のカテゴリ(例えば、和菓子、フランス料理、日本料理など)が同一であれば、他の商材の過去の配信設定(向上させたい指標のサンプル数(件数)が現状の配信設定よりもよいことが前提である)に基づいて、現状の配信設定のデバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価を変更・追加・削除していくようにしてもよい。
【0079】
また、商材のカテゴリ以外にも、2つの商材の設定項目の重複率が高い場合(例えば、購入しているキーワードの重複率が所定の閾値を越えている場合)に、他の商材の過去の配信設定(向上させたい指標のサンプル数(件数)が現状の配信設定よりもよいことが前提である)に基づいて、現状の配信設定のデバイス、ブランド、エリア、キーワード、広告媒体、広告期間、総予算(月額予算等)、クリック単価を変更・追加・削除していくようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、指標提示部302が指標を提示して、ユーザUに選択させたのち、この選択された指標を利用するか否かを指標判定部305が判定する構成となっているが、指標判定部305で利用可能な指標を予め判定し、利用可能な指標を指標提示部302が提示する構成としてもよい。この場合、指標提示部302により提示される指標が予め利用可能なものに制限されているので、ユーザUに提示した指標の優先順位のみを入力させるように構成してもよい。
【0081】
また、本発明は、複数指標から最適化したいものを選んで設定を変更するものであれば、広告以外、例えば、健康管理、資産運用、学力向上、経営管理といったシステムについても適用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0082】
以上説明したように、本発明は、効果的な広告配信設定を行うことのできる広告配信設定装置、広告配信設定方法及び広告配信設定プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 広告配信設定装置システム
2 ユーザ端末
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C 入力装置
200D 表示装置
200E CPU
200F バス(BUS)
201 通信部
202 記憶装置制御部
203 入力装置制御部
204 表示装置制御部
3 サーバ(広告配信設定装置)
301 記憶装置制御部
302 指標提示部
303 指標受付部
304 優先順位受付部
305 指標判定部
306 指標選択部
307 重み付け部
308 配信設定部
309 認証部
310 成果取得部
4 ネットワーク

図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C