(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】誘導子に基づく電磁デバイスのためのパルス制御デバイス
(51)【国際特許分類】
H02H 7/08 20060101AFI20220119BHJP
H02H 9/02 20060101ALI20220119BHJP
H02P 31/00 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
H02H7/08 P
H02H9/02 D
H02P31/00
(21)【出願番号】P 2021099880
(22)【出願日】2021-06-16
【審査請求日】2021-06-29
(31)【優先権主張番号】RU2020139422
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RU
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521263227
【氏名又は名称】ベース フィールド パワー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100182903
【氏名又は名称】福田 武慶
(72)【発明者】
【氏名】エラー サーゲイ ヴァレンティノヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】ブレディキーン イゴール ユルイェヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】ゴールデン ミカイル ペトロヴィッチ
【審査官】下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-535571(JP,A)
【文献】特表2016-502387(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0201620(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H02H 7/06 - 7/097
H02H 9/00 - 9/08
H02P 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1回路と、第2回路と、第3回路と、を含むデバイスであって、
前記第1回路は、
電源と、
誘導要素と、
閉鎖位置にある第1キーと、を含み、
前記第2回路は、
前記電源と、
前記誘導要素と、
一方向に電流を流す要素と、
バッファーエネルギーストレージと、
開放位置にある前記第1キーと、を含み、
前記第2回路は、前記誘導要素に二次電流を発生させ、前記二次電流は、前記誘導要素の周りに二次磁場を形成し、それによって前記誘導要素と前記バッファーエネルギーストレージで二次的に有用な仕事を生産し、
一方向に電流を流す前記要素は、前記誘導要素に結合され、
前記バッファーエネルギーストレージは、前記第1キーを介して前記電源のマイナスに結合され、
前記第2回路はさらに開放位置にある第2キーを含み、前記第2キーは、前記誘導要素および電気負荷に結合され、前記電気負荷は、前記バッファーエネルギーストレージおよび一方向に電流を流す前記要素に結合され、
前記第3回路は、
前記電源と、
前記バッファーエネルギーストレージと、
前記電気負荷と、
閉鎖位置にある前記第2キーと、
開放位置にある前記第1キーと、
を含み、
前記バッファーエネルギーストレージは、全体を通じてゼロより大きいままであり、それによって前記電源を充電する、デバイス。
【請求項2】
前記誘導要素の内側に導入されたコアをさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
一方向に電流を流す前記要素は、半導体ダイオードである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記第1キーは、前記第1回路の閉鎖および開放を介して、パルスを生成し、パルスの周波数およびパルスの範囲は、前記誘導要素の特性に基づいて決定される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記電源は、直流(DC)電源である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記誘導要素は、
ブラシ付きDC電気モーターの一部を含み、前記電気負荷は、前記
ブラシ付きDC電気モーターの独立した励起巻線を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記誘導要素および前記電気負荷は、永久磁石モーターである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記誘導要素は、永久磁石モーターの一部を含み、前記電気負荷は、ガルバニックエネルギーストレージである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記誘導要素は、チョークであり、前記電気負荷は、変成器である、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、電気工学に関し、特に電気モーターおよび/または誘導子と組み合わせたパルス制御ユニットの設計に関し、また、それは、DCモーター、発生器、変成器などの電磁機器および電気機械において、特に電気モーターおよび/または誘導子と組み合わせた制御ユニットとして使用され得る。
【0002】
提案された発明の目的は、電源からの操作時間を長くし、電源から電気機械または変成器までの電気回路の負荷を減らすことである。
【背景技術】
【0003】
誘導子に自己誘導の起電力(EMF)を形成するデバイスは、
図1Aおよび
図1Bに示すように、広く知られている方式である。これは、直流電源PS、誘導子L、電気負荷D、およびキーKを含む。キーKを閉鎖すると、電源からの電流が誘導子Lに流れ、誘導子Lの周囲に電磁界が発生する。負荷としては、例えばLEDを用いることができるが、これは逆極性で接続されているため点灯しない。キーKを開放すると、
図1BのようにPSからの電流が遮断され、磁界がコイルに巻き戻り、誘導子の両端に電位差が生じる。LEDが誘導子を閉鎖すると、コイル自体にもLEDにも二次電流が発生し、LEDが短時間点灯する。このシャント方式は、自己誘導EMFからキーを保護するために広く使われており、また、ほとんどすべてのパルスDCモーター制御ユニットに採用されている。
【0004】
この方法の欠点は、自己誘導EMFエネルギーの一部がシャントダイオードの熱として放出され、また一部が周囲の空間に散逸することである。
【0005】
提案された解決策の技術的結果は、誘導子に基づく電磁デバイスの効率を向上しつつ、電源から消費される消費電力を低減し、エネルギーを節約する。さらに、電源は自己誘導から追加的に保護され、これによりデバイスの信頼性が向上する。
【発明の概要】
【0006】
この技術的結果は、DC電源PSと、1または複数の誘導子Lと、片側導電要素D1と、電気負荷Rと、2つのキーK1およびK2と、バッファーエネルギーストレージCとを含むデバイスによって達成され、ここで、キーK1による誘導子Lが電源のマイナスに接続され、バッファーエネルギーストレージが電源のマイナスに接続され、D1のカソードがバッファーエネルギーストレージCに接続され、電気負荷RがD1のカソードおよびバッファーエネルギーストレージのカソードに接続され、電気負荷Rが、キーK2を介して、電源のプラスおよび1または複数の誘導子Lの先頭に接続される。
図2~4を参照。
【0007】
本発明の第1態様では、第1回路と、第2回路と、第3回路と、を含むデバイスであって、第1回路は、電源と、誘導要素と、閉鎖位置にある第1キーと、を含み、第2回路は、電源と、誘導要素と、一方向に電流を流す要素と、バッファーエネルギーストレージと、閉鎖位置にある第1キーと、を含み、第2回路は、誘導要素に二次電流を発生させ、二次電流は、誘導要素の周りに二次磁場を形成し、それによって誘導要素とバッファーエネルギーストレージで二次的に有用な仕事を生産し、一方向に電流を流す要素は、誘導要素に結合され、バッファーエネルギーストレージは、第1キーを介して電源のマイナスに結合され、第2回路はさらに開放位置にある第2キーを含み、第2キーは、誘導要素および電気負荷に結合され、電気負荷は、バッファーエネルギーストレージおよび一方向に電流を流す要素に結合され、第3回路は、電源と、バッファーエネルギーストレージと、電気負荷と、閉鎖位置にある第2キーと、開放位置にある第1キーと、を含む、デバイスが提供される。
【0008】
デバイスは、誘導要素の内側に導入されたコアをさらに含み得る。
【0009】
一方向に電流を流す要素は、半導体ダイオードであり得る。
【0010】
第1キーは、第1回路の閉鎖および開放を介して、パルスを生成し得、パルスの周波数およびパルスの範囲は、誘導要素の特性に基づいて決定される。
【0011】
電源は、直流(DC)電源であり得る。
【0012】
誘導要素は、ブラシ付きDC電気モーターの一部を含み得、電気負荷は、ブラシ付きDC電気モーターの独立した励起巻線を含み得る。
【0013】
誘導要素および電気負荷は、永久磁石モーターであり得る。
【0014】
誘導要素は、永久磁石モーターの一部を含み得、電気負荷は、ガルバニックエネルギーストレージであり得る。
【0015】
誘導要素はチョークされ得、電気負荷は変成器であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1Aおよび
図1B(先行技術)は、回路が開放されたときに発生する高電圧の自己誘導EMFからキーKを保護するための既知の回路を示す。
【0017】
【
図2】
図2A~2Cは、提案されたデバイスの操作の異なるモーメントを示す。このデバイスは、
図1A~1Bのデバイスと比較して、30~50%の効率向上を提供する。
【0018】
【
図3】
図3A~
図3Cは、独立した励起巻線を有するユニバーサルモーターのための提案されたデバイスの実装を示す。
【0019】
【
図4】
図4A~
図4Cは、2つの永久磁石モーターのための提案されたデバイスの実装を示す。
【0020】
【
図5】
図5A~5Cは、永久磁石モーターおよびガルバニックエネルギーストレージのための提案されたデバイスの実装を示す。
【0021】
【
図6】
図6A~
図6Cは、チョークおよび変成器のための提案されたデバイスの実装を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の技術的結果は、電気モーター、パルス変成器、および誘導子に基づく他の電磁デバイスのための省エネルギー化にある。
【0023】
デバイス1は、
図2A~2Cに示す3つの回路を含む。
図2Aを参照すると、第1回路は、電源(PS)2と、誘導要素3と、初期には閉鎖している第1キー5と、を有する。第2回路は、第1回路と同じ誘導要素3に接続され、誘導要素3は、一方向に電流を流す要素7に接続され、これは、バッファーエネルギーストレージ4に接続され、これは、次に電源2のマイナスに接続されている。
図2Bは、第1キー5が開放され、誘導要素3に接続されている第2キー6が開放されているときの第2ステップを示す。第2回路は、第1回路の誘導要素3に二次電流を発生させる役割を果たし、これにより、誘導要素3の周囲に二次磁界が形成され、それにより、第1回路の誘導要素3に二次的に有用な仕事が発生し、また、第2回路のバッファーエネルギーストレージ4にも二次的に有用な仕事が発生する。第3回路は、バッファーエネルギーストレージ4を含み、これは、4における電圧レベルが電源2よりも高いため、エネルギー源として機能し、これにより、次いでバッファーエネルギーストレージ4のエネルギーを使用し、このエネルギーを、負荷Rに接続されている第2キー6が閉鎖しているときに、負荷Rの電流を介して電源2に戻すことを可能にし、第1キー5が開放されている間、第2キー6が電源PSに接続される。
図2Cを参照。
【0024】
電源によって生成されるパルス持続時間とパルス間の間隔を変化させ、パルス持続時間とそれらの間の間隔が、電源からのエネルギーをシステムに通した後の負荷消費の減少を決定する。この場合、1または複数の追加の誘導要素Lがあってもよい。
【0025】
バッファーエネルギーストレージCは、コンデンサの形態であってもよい。
【0026】
あるいは、電気負荷Rは、電気機械の一部、LED、変成器、電気モーター、およびその他の誘導子ベースの電磁デバイスを含み得る。
【0027】
初期状態では、第1キーK1は閉鎖され(第2キーK2は開放されている)、誘導子/誘導子コイルLには電流が流れている。電流が最大になると同時に、キーK1が開放される。誘導子コイルLでは、D1、バッファーエネルギーストレージC、および電源を介して誘導子がシャントされるため、電位差が生じる。閉鎖ループでは、自己誘導のEMFが発生し、そこからバッファーエネルギーストレージCが充電される(
図2Bを参照)。このとき、バッファーエネルギーストレージCの電圧は、電源の電圧よりも高い。電流がD1を通過すると(D1がLEDの場合)、我々はLEDの短い点滅が見えよう。このように、電源の電圧よりも高い電圧で充電されたバッファーエネルギーストレージCは、それ自体が電源のエネルギー源となっている。これにより、誘導子に基づく電磁デバイスの効率が向上するとともに、電源から消費されるエネルギーを削減し、エネルギーを節約し得る。
【0028】
第2キーK2が閉鎖されると(
図2Cを参照)、バッファーエネルギーストレージCのエネルギーは、負荷Rを介して電源に放出される。これにより、我々はメインパルスの生成に費やされた電源のエネルギーコストを部分的に補い、RがLEDの場合にはそれが短時間点灯する。このシャントオプションにより、第1キーK1を自己誘導EMFから保護することができ、D1およびRに有用な仕事が行われ、PSからメインパルスを生成することに費やされたエネルギーが部分的に補われる。
【0029】
このデバイスは、
図1A~1Bに例示されているように、先行技術のデバイスと比較して30~50%の効率向上を提供する。
【0030】
提案されたデバイスの様々な実装を以下に開示する。
【0031】
図3A~3Cは、独立した励磁巻線を有するブラシ付きDC電気モーターのための提案されたデバイスの実装を示す。提案されたデバイスの操作は以下の通りである。電源2が点けられると、コンデンサ4の電圧が電源のレベルに均等化される。ブラシ付きDC電気モーターを起動する前に、キー5および6を開放する。
【0032】
第1キー5を閉鎖した後、電源2、モーターアーマチュア3、および第1キー5を含む回路に電流が現れる(
図3A)。電流が最大値に達すると、第1キー5が開放される(
図3Bを参照)。第1回路にはもはや電流が流れなくなり、モーターローター3の巻線には電源の電圧を超える電位差(自己誘導のEMF)が現れる。モーターローター3の巻線(L1)、ダイオード7(D1)、コンデンサ4(C)、および電源2で構成される第2回路に、電流が流れる。コンデンサ4は充電される。コンデンサの電圧が電源の電圧よりも高くなると、第2キー6が閉鎖される(
図3Cを参照)。コンデンサ4(C)、励磁巻線8(L2)、第2キー6(K2)、および電源2からなる第3回路に電流が流れる。コンデンサ4(C)は、電源との電圧レベルが等しくなるまで、電源の励磁巻線8(L2)および第2キー6(K2)を介して放電される。電圧が等しくなると、第2キー6のK2が開放される。このサイクルが完了すると、第1キー5が閉鎖された後、すべてのステップが繰り返される。
【0033】
図4A~4Cは、2つの永久磁石モーターのための提案されたデバイスの実装を示す。提案されたデバイスの操作は以下の通りである。電源2が点けられると、コンデンサ4の電圧が電源のレベルに均等化される。ブラシ付きDC電気モーターを起動する前に、キー5および6を開放する。
【0034】
第1キー5を閉鎖した後、電源2、モーターアーマチュア3、および第1キー5から構成される回路に電流が現れる(
図4A)。電流が最大値に達すると、第1キー5が開放される(
図4B)。第1回路にはもはや電流が流れなくなり、モーターローター3の巻線には電源の電圧を超える電位差(自己誘導のEMF)が現れる。第1モーターローター3の巻線(L1)、ダイオード7(D1)、コンデンサ4(C)、および電源2で構成される第2回路に、電流が流れる。コンデンサ4は充電される。コンデンサの電圧が電源の電圧よりも高くなると、第2キー6が閉鎖される(
図4C)。コンデンサ4(C)、第2モーターローター8(L2)、第2キー6(K2)、および電源2からなる第3回路に電流が流れる。コンデンサ4(C)は、電源との電圧レベルが等しくなるまで、電源の第2モーターローター8(L2)および第2キー6(K2)を介して放電される。電圧が等しくなると、第2キー6のK2が開放される。このサイクルが完了すると、第1キー5が閉鎖された後、すべてが繰り返される。
【0035】
図5A~
図5Cは、永久磁石モーターおよびガルバニックエネルギーストレージのための提案されたデバイスの実装を示す。提案されたデバイスの操作は以下の通りである。電源2が点けられると、コンデンサ4の電圧が電源のレベルに均等化される。ブラシ付きDC電気モーターを起動する前に、キー5および6を開放する。
【0036】
第1キー5を閉鎖した後、電源2、モーターアーマチュア3、および第1キー5から構成される回路に電流が現れる(
図5A)。電流が最大値に達すると、第1キー5が開放される(
図5B)。第1回路にはもはや電流が流れなくなり、モーターローター3の巻線には電源の電圧を超える電位差(自己誘導のEMF)が現れる。モーターローター3の巻線(L1)、ダイオード7(D1)、コンデンサ4(C)、および電源2で構成される第2回路に、電流が流れる。コンデンサ4は充電される。コンデンサの電圧が電源の電圧よりも高くなると、第2キー6が閉鎖される(
図5C)。コンデンサ4(C)、ガルバニックエネルギーストレージ8(L2)、第2キー6(K2)、および電源2からなる第3回路に電流が流れる。コンデンサ4(C)は、電源との電圧レベルが等しくなるまで、電源のガルバニックエネルギーストレージ8(L2)および第2キー6(K2)を介して放電される。電圧が等しくなると、第2キー6のK2が開放される。このサイクルが完了すると、第1キー5が閉鎖された後、すべてが繰り返される。
【0037】
図6A~
図6Cは、チョークおよび変成器のための提案されたデバイスの実装を示す。提案されたデバイスの操作は以下の通りである。電源2が点けられると、コンデンサ4の電圧が電源のレベルに均等化される。ブラシ付きDC電気モーターを起動する前に、キー5および6を開放する。
【0038】
第1キー5を閉鎖した後、電源2、チョーク3、および第1キー5からなる回路に電流が現れる(
図6A)。電流が最大値に達すると、第1キー5が開放される(
図6B)。第1回路にはもはや電流が流れなくなり、チョーク3の巻線には電源の電圧を超える電位差(自己誘導のEMF)が現れる。チョーク3の巻線(L1)、ダイオード7(D1)、コンデンサ4(C)、および電源2でからなる第2回路に、電流が流れる。コンデンサ4は充電される。コンデンサの電圧が電源の電圧よりも高くなると、第2キー6が閉鎖される(
図6C)。コンデンサ4(C)、変成器8(L2)、第2キー6(K2)、および電源2からなる第3回路に電流が流れる。コンデンサ4(C)は、電源との電圧レベルが等しくなるまで、電源の変成器8(L2)および第2キー6(K2)を介して放電される。電圧が等しくなると、第2キー6のK2が開放される。このサイクルが完了すると、第1キー5が閉鎖された後、すべてが繰り返される。
【0039】
説明および図示されるように、本発明は、第1回路と、第2回路と、第3回路と、を含み、第1回路は、電源と、誘導要素と、閉鎖位置にある第1キーと、を含み、第2回路は、電源と、誘導要素と、一方向に電流を流す要素と、バッファーエネルギーストレージと、開放位置にある第1キーと、を含み、第2回路は、誘導要素に二次電流を発生させ、二次電流は、誘導要素の周りに二次磁場を形成し、それによって誘導要素とバッファーエネルギーストレージで二次的に有用な仕事を生産し、一方向に電流を流す要素は、誘導要素に結合され、バッファーエネルギーストレージは、第1キーを介して電源のマイナスに結合され、第2回路はさらに開放位置にある第2キーを含み、第2キーは、誘導要素および電気負荷に結合され、電気負荷は、バッファーエネルギーストレージおよび一方向に電流を流す要素に結合され、第3回路は、電源と、バッファーエネルギーストレージと、電気負荷と、閉鎖位置にある第2キーと、開放位置にある第1キーと、を含む。
【0040】
いくつかの態様では、デバイスは、誘導要素の内側に導入されたコアを含む、または一方向に電流を流す要素は、半導体ダイオードである、または第1キーは、第1回路の閉鎖および開放を介して、パルスを生成し、パルスの周波数およびパルスの範囲は、誘導要素の特性に基づいて決定される、または電源は、直流(DC)電源である、または誘導要素は、ユニバーサルブラシ付きDC電気モーターの一部を含み、電気負荷は、ユニバーサルブラシ付きDC電気モーターの独立した励起巻線を含む、または誘導要素および電気負荷は、永久磁石モーターである、または誘導要素は、永久磁石モーターの一部を含み、電気負荷は、ガルバニックエネルギーストレージである、または誘導要素は、チョークであり、電気負荷は、変成器である。
【0041】
本発明の好ましい実施形態の説明は、図示および説明の目的で提示される。網羅的であること、または開示された正確な形態に本発明を限定することは意図されていない。明らかに、多くの修正および変形は、当業者には明らかであろう。本発明の範囲は、以下の請求項およびその等価物によって定義されることが意図される。
【0042】
さらに、「実施例」または「例示的」という言葉は、本明細書では、一例、例示、または図示として仕えることを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載されている任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。むしろ、「実施例」または「例示的」という言葉の使用は、概念を具体的に示すことを意図している。本願で使用されるように、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを採用する」というのは、任意の自然な包含的な置換を意味することが意図されている。つまり、XがAを採用し、XがBを採用し、またはXがAとBの両方を採用している場合、「XはAまたはBを採用する」ということは、前述のいずれの場合でも満たされる。さらに、本願および添付の特許請求の範囲で使用される「a」および「an」という冠詞は、別段の指定がない限り、または文脈から単数形に指示されていることが明らかでない限り、一般に「1または複数」を意味すると解釈されるべきである。
【要約】 (修正有)
【課題】電源からの操作時間を長くし、電源から電気機械または変成器までの電気回路の負荷を減らすデバイスを提供する。
【解決手段】電気モーター及び/又は誘導子を組み合わせたパルス制御デバイスであって、電気モーター、発生器及び変圧器などの電磁デバイス並びに電気機械に、電気モーターと組み合わせた制御ユニット及び/又は誘導子の組み合わせとして使用される。
【効果】誘導子に基づく電磁デバイスの効率の向上を創出しつつ、電源から消費される消費電力を低減し、エネルギーを節約する。さらに、電源は自己誘導から追加的に保護され、これによりデバイスの信頼性が向上する。
【選択図】なし