(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】カーテンレール構造
(51)【国際特許分類】
A47H 1/144 20060101AFI20220119BHJP
A47H 1/04 20060101ALI20220119BHJP
A47H 2/02 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
A47H1/144
A47H1/04 B
A47H2/02
(21)【出願番号】P 2017153841
(22)【出願日】2017-08-09
【審査請求日】2020-06-11
(31)【優先権主張番号】P 2016161796
(32)【優先日】2016-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【氏名又は名称】須田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100129229
【氏名又は名称】村澤 彰
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 智
(72)【発明者】
【氏名】張替 寛司
【審査官】藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3145072(JP,U)
【文献】特開2012-235811(JP,A)
【文献】米国特許第05791013(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平に延びて設けられる1本又は2本以上のレール本体と、前記レール本体を壁又は窓枠に取付ける複数のブラケットと、前記レール本体に沿って延びて設けられ前記レール本体上面から前記壁又は前記窓枠に至るまでを覆い長手方向に伸縮可能な天板とを備えたカーテンレール構造であって、
前記天板が、その長手方向で第1天板部と第2天板部とに分割されかつ互いに長手方向にスライド可能に構成され前記第1天板部が係合機構により前記第2天板部の下面に接した状態に保持さ
れ、
前記係合機構が、前記第2天板部の下面に形成され前記第2天板部の全長にわたって延びる連結用凹条と、前記第1天板部の上面に形成され前記第1天板部の全長にわたって延びかつ前記連結用凹条に係合した状態で前記連結用凹条に沿ってスライド可能な連結用凸条とを有することを特徴とするカーテンレール構造。
【請求項2】
前記第1天板部及び前記第2天板部が、前記天板を最も伸長させたときの全長の半分より所定長だけ長くそれぞれ形成された請求項
1記載のカーテンレール構造。
【請求項3】
前記レール本体の端部にエンドキャップが装着され、前記天板の端部が前記エンドキャップに係止部材により係止された請求項1記載のカーテンレール構造。
【請求項4】
前記第1天板部が第1クリップを介して前記ブラケットに取付けられ、前記第1クリップが前記第1天板部の上面への前記連結用凸条の形成により前記第1天板部の下面に形成されたクリップ用凹条を係合可能な第1係合片と、前記ブラケットに掛止可能な第1掛止部とを有する請求項
1記載のカーテンレール構造。
【請求項5】
前記第1天板部が第2クリップを介して前記レール本体に取付けられ、前記第2クリップが前記第1天板部の上面への前記連結用凸条の形成により前記第1天板部の下面に形成されたクリップ用凹条を係合可能な第2係合片と、前記レール本体に掛止可能な第2掛止部とを有する請求項
1記載のカーテンレール構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁又は窓枠にブラケットを介して1本又は2本以上のレール本体の上面が伸縮可能な天板により覆われるカーテンレール構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水平に延びて設けられる1本又は2本以上のレール本体と、このレール本体を壁又は窓枠に取付けるブラケットと、レール本体に沿って延びて設けられレール本体及びブラケットの上面を覆う天板とを備えたカーテンレール構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このカーテンレール構造では、天板がブラケットの側面にクリップを介して直接取付けられる。具体的には、天板の下面にこの天板の長手方向に延びかつ互いに対向する一対の凹溝が形成され、ブラケットが、上片と、この上片の側縁に垂設された側片とを有する。また、クリップが、前記天板の一対の凹溝にそれぞれ係止可能な一対の天板係止爪と、側片の下端に係止可能な側片係止爪とを有する。
【0003】
このように構成されたカーテンレール構造では、天板をブラケットの側面にクリップを介して取付けたので、天板をブラケットの上面に密着又は極めて接近させることができる。この結果、ブラケットを天井に接近した状態で壁等に取付けても、天板の取付スペースを確保できる。また、クリップの側片係止爪をブラケットの側片下端に係止するとともに、天板下面の一対の凹溝にクリップの一対の天板係止爪をそれぞれ係止するだけで、天板をブラケットに取付けることができる。この結果、天板のブラケットへの取付工数を低減できる。
【0004】
しかし、上記従来の特許文献1に示されたカーテンレール構造では、レール本体や天板の長さが窓の幅より長い場合には、レール本体や天板を窓の幅に合せて切らなければならず、作業性が悪い問題点があった。
【0005】
この点を解消するために、レール本体が第1レール部及び第2レール部を有し、天板が第1天板部及び第2天板部を有し、第1レール部内に第2レール部の一部を挿入してスライド可能に構成することにより、複数のレール本体の全長をそれぞれ変更可能とし、また第1天板部及び第2天板部の重なり部分の長さを変えることにより、天板の全長を変更可能とし、第1レール部及び第2レール部上面を第1天板部及び第2天板部によりそれぞれ覆う方法が知られている。そして、天板の固定構造として、天板をレール本体に両面粘着テープにより固定する構造と、天板をレール本体両端のエンドキャップに係止機構により固定する構造とがある。
【0006】
天板の両面粘着テープによる固定構造では、先ず、第1レール部及び第2レール部を伸縮して、レール本体の全長を窓の幅に合せて調整する。次いで、複数の台座を第1レール部及び第2レール部の長手方向に所定の間隔をあけて取付ける。次に、これらの台座の上面に両面粘着テープを介して第1天板部及び第2天板部を取付ける。更に、上記台座を取付けたレール本体を壁又は窓枠に取付ける。
【0007】
一方、天板の係止機構による固定構造では、先ず、第1レール部及び第2レール部を伸縮して、レール本体の全長を窓の幅に合せて調整する。次に、レール本体両端の一対のエンドキャップのうち一方のエンドキャップに第1天板部の一端部を係止機構により係止し、他方のエンドキャップに第2天板部の一端部を係止機構により係止する。更に、上記天板を取付けたレール本体を壁又は窓枠に取付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2012-235811号公報(請求項1~3、段落[0016]、[0017]、
図1、
図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来の天板の両面粘着テープによる固定構造では、レール本体の全長を窓の幅に合せて調整した後に、天板に対する台座の位置が両面粘着テープにより固定されるため、出荷段階でレール本体と天板は別々に梱包しなければならず、使用者又は作業者による取付現場での比較的煩わしい作業が発生する不具合がある。また、上記従来の天板の両面粘着テープによる固定構造では、長期間使用すると、両面粘着テープが劣化してその粘着力が低下し、天板が台座から剥がれてしまう問題点もあった。更に、上記従来の天板の係止機構による固定構造では、レール本体の長手方向の中央付近で第1天板部の他端部及び第2天板部の他端部が固定されていないため、振動が発生したり、風が吹いたり、或いはレール本体の下方から何らかの荷重が作用したりすると、天板が浮き上がるおそれがある。
【0010】
本発明の第1の目的は、レール本体が伸縮可能に構成される場合、出荷段階でレール本体及び天板を一体的に組立てておくことができ、1つに梱包できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第2の目的は、レール本体が伸縮可能に構成されず、レール本体を取付現場において窓等の幅に合せて切断する場合、天板を窓等の幅に合せて切断する必要がなく、取付現場における作業性を向上できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第3の目的は、取付現場でレール本体及び天板を同時に伸縮させて窓等の幅に合せるだけで、カーテンレールを壁又は窓枠に取付けることができる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第4の目的は、長期間使用しても、天板がレール本体から離脱しない、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第5の目的は、振動が発生したり、風が吹いたり、或いはレール本体の下方から何らかの荷重が作用したりしても、レール本体の長手方向の中央付近で第1天板部及び第2天板部が浮き上がることがない、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第6の目的は、第2クリップを複数のブラケット間の任意の位置に配置することにより、第1天板部の撓みを軽減できる、カーテンレール構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点は、
図1、
図10及び
図11に示すように、水平に延びて設けられる1本又は2本以上のレール本体11,12と、レール本体11,12を壁15又は窓枠に取付ける複数のブラケット13,14と、レール本体11,12に沿って延びて設けられレール本体11,12上面から壁15又は窓枠に至るまでを覆い長手方向に伸縮可能な天板16とを備えたカーテンレール構造であって、天板16が、その長手方向で第1天板部17と第2天板部18とに分割されかつ互いに長手方向にスライド可能に構成され第1天板部17が係合機構19により第2天板部18の下面に接した状態に保持さ
れ、図1、図3及び図7に示すように、係合機構19が、第2天板部18の下面に形成され第2天板部18の全長にわたって延びる連結用凹条18aと、第1天板部17の上面に形成され第1天板部17の全長にわたって延びかつ連結用凹条18aに係合した状態で連結用凹条18aに沿ってスライド可能な連結用凸条17aとを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第
2の観点は、第
1の観点に基づく発明であって、更に
図10及び
図11に示すように、第1天板部17及び第2天板部18が、天板16を最も伸長させたときの全長の半分より所定長だけ長くそれぞれ形成されたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第
3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に
図4~
図10に示すように、レール本体11,12の端部にエンドキャップ21,22が装着され、天板16の端部がエンドキャップ21,22に係止部材23,24により係止されたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第
4の観点は、第
1の観点に基づく発明であって、更に
図1及び
図2に示すように、第1天板部17が第1クリップ26を介してブラケット13に取付けられ、第1クリップ26が第1天板部17の上面への連結用凸条17aの形成により第1天板部17の下面に形成されたクリップ用凹条17dを係合可能な第1係合片26aと、ブラケット13に掛止可能な第1掛止部26bとを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の第
5の観点は、第
1の観点に基づく発明であって、更に
図12及び
図13に示すように、第1天板部17が第2クリップ52を介してレール本体11,12に取付けられ、第2クリップ52が第1天板部17の上面への連結用凸条17aの形成により第1天板部17の下面に形成されたクリップ用凹条17dを係合可能な第2係合片52aと、レール本体11,12に掛止可能な第2掛止部52bとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第1の観点のカーテンレール構造では、天板をその長手方向で第1天板部と第2天板部とに互いに長手方向にスライド可能に分割し、第1天板部が係合機構により第2天板部の下面に接した状態に保持されるので、レール本体が伸縮可能に構成される場合、出荷段階でレール本体及び天板を一体的に組立てておくことができる。この結果、出荷段階でレール本体と天板は別々に梱包しなければならず、使用者又は作業者による取付現場での比較的煩わしい作業が発生する、従来の天板の両面粘着テープによる固定構造と比較して、本発明では、一体的に組立てられたレール本体及び天板を1つに梱包できるとともに、取付現場でレール本体及び天板を同時に伸縮させて窓等の幅に合せるだけで、カーテンレールを壁又は窓枠に取付けることができる。一方、レール本体が伸縮可能に構成されず、レール本体を取付現場において窓等の幅に合せて切断する場合、天板を窓等の幅に合せて切断する必要がなく、天板を伸縮させて窓等の幅に合せるだけで済むので、取付現場における作業性を向上できる。
【0018】
また、第1天板部が係合機構により第2天板部の下面に接した状態に保持される、即ち第1天板部及び第2天板部の重なった部分が係合機構により係合しているので、振動が発生したり、風が吹いたり、或いはレール本体の下方から何らかの荷重が作用したりしても、レール本体の長手方向の中央付近で第1天板部及び第2天板部が浮き上がることがない。更に、レール本体が1本である場合、レール本体に沿って延びて設けられた天板がレール本体上面から壁又は窓枠に至るまでを覆い、レール本体が2本以上である場合、レール本体に沿って延びて設けられた天板がこれらのレール本体のうち壁又は窓枠から最も遠いレール本体から各レール本体上面を通って壁又は窓枠に至るまでを覆うので、窓から入射した光がレール本体の上方に漏れるのを天板が遮蔽する、即ち天板が窓からの入射光を室内に侵入するのを防止できるとともに、室内の暖気又は冷気がレール本体上部から窓側に流入し窓を伝わって逃げるのを防ぎ、省エネルギ効果を高める。
【0019】
更に、本発明の第1の観点のカーテンレール構造では、係合機構の連結用凹条を、第2天板部の下面に第2天板部の全長にわたって延びて形成し、連結用凸条を、第1天板部の上面に第1天板部の全長にわたって延びて形成し、連結用凸条が連結用凹条に係合した状態で連結用凹条に沿ってスライド可能に構成したので、第1天板部及び第2天板部の重なった部分での第1天板部及び第2天板部の浮き上がりを防止できる。
【0020】
本発明の第2の観点のカーテンレール構造では、第1天板部及び第2天板部を、天板が最も伸長したときの全長の半分より所定長だけ長くなるようにそれぞれ形成したので、天板を最も短縮させたときの天板の全長と、天板を最も伸長させたときの天板の全長との差が最も大きくなり、天板を最も効果的に伸長できる。
【0021】
本発明の第3の観点のカーテンレール構造では、複数のレール本体の端部にエンドキャップを装着し、天板の端部をエンドキャップに係止部材により係止したので、天板の長手方向への意図しない移動を防止できるとともに、レール本体の全長にわたって第1天板部及び第2天板部の浮き上がりを防止できる。また、長期間使用すると、両面粘着テープが劣化してその粘着力が低下し、天板が台座から剥がれてしまう従来の天板の両面粘着テープによる固定構造と比較して、本発明では、長期間使用しても、天板がレール本体から離脱することはない。
【0022】
本発明の第4の観点のカーテンレール構造では、第1天板部を第1クリップを介してブラケットに取付け、第1係合片に第1天板部下面のクリップ用凹条を係合し、第1掛止部によりブラケットに掛止したので、第1天板部の浮き上がりを更に確実に防止できる。このとき、第1係合片に第1天板部下面のクリップ用凹条を係合することにより、第1クリップを第1天板部のクリップ用凹条に沿ってスライドできる。この結果、第1天板部の長手方向の任意の位置で第1天板部をブラケットに固定できる。
【0023】
本発明の第5の観点のカーテンレール構造では、第1天板部を第2クリップを介してレール本体に取付け、第2係合片に第1天板部下面のクリップ用凹条を係合し、第2掛止部をレール本体に掛止したので、第2クリップを複数のブラケット間の任意の位置に配置することができ、これにより第1天板部の撓みを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明第1実施形態のカーテンレール構造を示す
図11のA-A線断面図である。
【
図10】そのカーテンレールを斜め上方から見た斜視図である。
【
図11】そのカーテンレールを斜め下方から見た斜視図である。
【
図12】本発明第2実施形態のカーテンレール構造を示す
図15のJ-J線断面図である。
【
図14】第1及び第2天板を取外した状態でカーテンレールを斜め上方から見た斜視図である。
【
図15】そのカーテンレールを斜め下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
<第1の実施の形態>
図1、
図3、
図10及び
図11に示すように、カーテンレール構造は、互いに平行に設けられ長手方向に伸縮可能な2本のレール本体11,12と、これらのレール本体11,12を壁15に取付ける2つのブラケット13,14と、2本のレール本体11,12のうち壁15から最も遠いレール本体11から各レール本体11,12上面を通って壁15に至るまでを覆い長手方向に伸縮可能な天板16とを備える。2本のレール本体11,12は、壁15から遠い室内側レール本体11と、室内側レール本体11と同一水平面内で間隔をあけて平行に設けられ壁15に近い窓側レール本体12とからなる。室内側レール本体11は、その長手方向で室内側第1レール部11aと室内側第2レール部11bとに分割され、かつ室内側第1レール部11aに室内側第2レール部11bを挿入して互いにスライドさせることにより長手方向に伸縮可能に構成される(
図10及び
図11)。また、窓側レール本体12は、その長手方向で窓側第1レール部12aと窓側第2レール部12bとに分割され、かつ窓側第1レール部12aに窓側第2レール部12bを挿入して互いにスライドさせることにより長手方向に伸縮可能に構成される。なお、室内側レール本体11及び窓側レール本体12は、鋼板のプレス加工やアルミニウム合金の押出し加工又は引抜き加工等によりそれぞれ形成される。
【0027】
2つのブラケット13,14は、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aを保持する第1ブラケット13と、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bを保持する第2ブラケット14とからなる(
図1、
図3、
図10及び
図11)。第1ブラケット13は、略L字状に形成され第1取付部13b及び第1保持部13cからなる第1ブラケット本体13aと、第1ブラケット本体13aの第1保持部13cにビス13eにより取付けられ第1保持部13cで保持された室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aを第1保持部13cに固定する第1固定片13dとをそれぞれ有する(
図1)。また、第2ブラケット14は、略L字状に形成され第2取付部14b及び第2保持部14cからなる第2ブラケット本体14aと、第2ブラケット本体14aの第2保持部14cにビス14eにより取付けられ第2保持部14cで保持された室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bを第2保持部14cに固定する第2固定片14dとをそれぞれ有する(
図3)。なお、
図1中の符号13fは第1ブラケット13の第1取付部13bを壁15に取付けるためのビスであり、
図3中の符号14fは第2ブラケット14の第2取付部14bを壁15に取付けるためのビスである。また、第1ブラケット13及び第2ブラケット14は、鋼板、プラスチック、アルミニウム、アルミニウム合金等により形成される。
【0028】
天板16は、室内側レール本体11及び窓側レール本体12の上面と、室内側レール本体11及び窓側レール本体12間の上方と、室内側レール本体11及び窓側レール本体12のうち壁15に近い窓側レール本体12と壁15との間の上方とを覆うように構成される(
図1、
図3、
図10及び
図11)。これにより窓から入射した光が室内側レール本体11及び窓側レール本体12の上方に漏れるのを天板16が遮蔽するように構成される。また、天板16は、その長手方向で第1天板部17と第2天板部18とに分割され、かつ互いに長手方向にスライド可能に構成され、第1天板部17が係合機構19により第2天板部18の下面に接した状態に保持される(
図1、
図10及び
図11)。更に、第1天板部17及び第2天板部18は、天板16を最も伸長させたときの全長の半分より所定長だけ長くそれぞれ形成される。ここで、上記所定長としては、15~20mmの範囲に設定されることが好ましい。これにより天板16を最も短縮させたときの天板16の全長と、天板16を最も伸長させたときの天板の全長との差が最も大きくなり、天板を最も効果的に伸長できる。上記所定長を15~20mmの範囲に限定したのは、15mm未満では振動や風等により係合機構19による係合が外れてしまうおそれがあり、20mmを超えると第1天板部17及び第2天板部18の重なり部分が必要以上に長くなって天板16の材料が無駄になるからである。なお、天板16は、塩化ビニル、ポリスチレン、ABS等のプラスチックの押出し成形又は引抜き成形や、アルミニウム合金等の軽量合金の押出し成形又は引抜き成形により形成される。
【0029】
上記係合機構19は、第2天板部18の下面に形成され第2天板部18の全長にわたって延びる連結用凹条18aと、第1天板部17の上面に形成され第1天板部17の全長にわたって延びかつ連結用凹条18aに係合した状態で連結用凹条18aに沿ってスライド可能な連結用凸条17aとを有する(
図1、
図3、
図4及び
図7)。連結用凹条18aは、第2天板部18の上面のうちその幅方向中央を扁平な台形状に盛り上げて横断面略T字状に形成される(
図1及び
図7)。また、連結用凸条17aは、第1天板部17の上面のうちその幅方向中央を横断面略T状に突出して形成される(
図1、
図3及び
図4)。そして、連結用凹条18aに連結用凸条17aを挿入することにより、連結用凸条17aが連結用凹条18aに係合するように構成される。なお、
図1及び
図7中の符号17bは、第1天板部17の両側縁のうち壁15から離れた側縁に沿って斜め下方に突設された第1傾斜片であり、符号17cは、第1天板部17の両側縁のうち壁15に密着した側縁に沿って起立した第1起立片である。また、
図1、
図3及び
図4中の符号18bは、第2天板部18の両側縁のうち壁15から離れた側縁に沿って斜め下方に突設された第2傾斜片であり、符号18cは、第2天板部18の両側縁のうち壁15に密着した側縁に沿って起立した第2起立片である。
【0030】
一方、室内側レール本体11及び窓側レール本体12の端部には第1エンドキャップ21及び第2エンドキャップ22がそれぞれ装着される(
図4~
図9)。即ち、第1エンドキャップ21は、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの一端部に装着されるとともに、第1天板部17の一端部に装着される(
図7~
図9)。第2エンドキャップ22は、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの一端部に装着されるとともに、第2天板部18の一端部に装着される(
図4~
図6)。また、第1天板部17の一端部は第1エンドキャップ21に第1係止部材23により係止され(
図8及び
図9)、第2天板部18の一端部は第2エンドキャップ22に第2係止部材24により係止される(
図5及び
図6)。第1係止部材23は、第1エンドキャップ21の上壁21aに形成された弾性変形可能な一対の第1係止爪23aと、第1天板部17の一端部に形成され一対の第1係止爪23a,23aに係止可能な一対の第1係止孔23b,23bとを有する(
図8及び
図9)。更に、第2係止部材24は、第2エンドキャップ22の上壁22aに形成された弾性変形可能な一対の第2係止爪24a,24aと、第2天板部18の一端部に形成され一対の第2係止爪24a,24aに係止可能な一対の第2係止孔24b,24bとを有する(
図5及び
図6)。第1エンドキャップ21及び第2エンドキャップ22は、塩化ビニル、アクリロニトリル、ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン等のプラスチックにより形成される。
【0031】
一方、第1天板部17は第1クリップ26を介して第1ブラケット13に取付けられる(
図1及び
図2)。この第1クリップ26は、第1天板部17のクリップ用凹条17dを係合可能な板状の第1係合片26aと、第1ブラケット13に掛止可能な第1掛止部26bとを有する(
図2)。上記クリップ用凹条17dは、第1天板部17の上面への連結用凸条17aの形成により、即ち連結用凸条17aを形成する壁部の厚さを一定にすることにより、第1天板部17の下面に横断面略T字状に形成される。このクリップ用凹条17dを第1係合片26aに嵌入することにより、第1係合片26aがクリップ用凹条17dに係合するように構成される。また、上記第1掛止部26は、この実施の形態では、第1ブラケット13を挟持するように第1ブラケットに掛止可能に構成される。なお、
図1及び
図2中の符号26cは、第1係合片26aの下面中央から垂下されたピンであり、このピン26cは第1ブラケット13の第1保持部13c及び第1固定片13dに形成された通孔13g,13hに挿通されることにより、第1クリップ26を位置決めできるようになっている。上記第1係合片26a、第1掛止部26b及びピン26cは、ポリアセタール、ナイロン、ABS等のプラスチックにより一体的に形成される。また、
図1及び
図3中の符号31は、室内側レール本体11に沿って摺動する複数の室内側ランナであり、これらの室内側ランナ31に室内側カーテン(図示せず)の上端が取付けられる。更に、
図1及び
図3中の符号32は、窓側レール本体12に沿って摺動する複数の窓側ランナであり、これらの窓側ランナ32に窓側カーテン(図示せず)の上端が取付けられる。
【0032】
このように構成されたカーテンレールを工場において組立てる手順を説明する。先ず、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aを第1ブラケット13に互いに平行になるように取付けた後に、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの一端部に第1エンドキャップ21を取付ける。次に、第1ブラケット13に第1クリップ26を取付けた後に、第1天板部17を室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの上面に沿ってスライドさせながら、第1天板部17のクリップ用凹条17dを第1係合片26aに係合させる。更に、第1天板部17を室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの上面に沿ってスライドさせ、第1エンドキャップ21の上壁21aに形成された一対の第1係止爪23a,23aに第1天板部17の一端部に形成された一対の第1係止孔23b,23bをそれぞれ係止させる(
図8及び
図9)。これによりカーテンレールの第1仮組体が完成する。
【0033】
一方、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bを第2ブラケット14に互いに平行になるように取付けた後に、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの一端部に第2エンドキャップ22を取付ける。次に、第2天板部18を室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの上面に沿ってスライドさせ、第2エンドキャップ22の上壁22aに形成された一対の第2係止爪24a,24aに第2天板部18の一端部に形成された一対の第2係止孔24b,24bをそれぞれ係止させる(
図5及び
図6)。これによりカーテンレールの第2仮組体が完成する。そして、第1仮組体の室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aに室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bをそれぞれ挿入するとともに、第1仮組体の第1天板部17の連結用凸条17aに第2仮組体の第2天板部18の連結用凹条18aを嵌入することにより、第1仮組体と第2仮組体とが連結され、室内側レール本体11及び窓側レール本体12の全長を最も短くした状態で梱包される。このように出荷段階で室内側レール本体11及び窓側レール本体12と第1天板部17及び第2天板部18とを一体的に組立てておくことができる。
【0034】
このように組立てられたカーテンレールを取付現場の壁15に取付けるには、室内側レール本体11及び窓側レール本体12と、第1天板部17及び第2天板部18を同時に伸縮させて窓の幅に合せた後に、第1ブラケット13をビス13eにより壁15に取付け(
図1)、第2ブラケット14をビス14eにより壁15に取付ける(
図3)。このように極めて簡単な作業でカーテンレールを壁15に取付けることができる。
【0035】
このように取付けられたカーテンレールでは、第1天板部17が係合機構19により第2天板部18の下面に接した状態に保持される、即ち第1天板部17及び第2天板部18の重なった部分が係合機構19により係合しているので、振動が発生したり、風が吹いたり、或いは室内側レール本体11及び窓側レール本体12の下方から何らかの荷重が作用したりしても、室内側レール本体11及び窓側レール本体12の長手方向の中央付近で第1天板部17及び第2天板部18が浮き上がることはない。また、係合機構19の連結用凹条18aを、第2天板部18の下面に第2天板部18の全長にわたって延びて形成し、連結用凸条17aを、第1天板部17の上面に第1天板部17の全長にわたって延びて形成したので、第1天板部17及び第2天板部18の重なった部分での第1天板部17及び第2天板部18の浮き上がりを防止できる。
【0036】
また、第1天板部17の一端部を第1エンドキャップ21に第1係止部材23により係止し、第2天板部18の一端部を第2エンドキャップ22に第2係止部材24により係止したので、第1天板部17及び第2天板部18の長手方向への意図しない移動を防止できるとともに、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの全長にわたって第1天板部17の浮き上がりを防止できるとともに、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの全長にわたって第2天板部18の浮き上がりを防止できる。更に、第1天板部17を第1クリップ26を介して第1ブラケット13に取付け、第1クリップ26の係合片26aを第1天板部17下面のクリップ用凹条17dに係合したので、第1天板部17の浮き上がりを更に確実に防止できる。このとき、第1係合片26aに第1天板部17下面のクリップ用凹条17dを係合することにより、第1クリップ26を第1天板部17のクリップ用凹条17dに沿ってスライドできる。この結果、第1天板部17の長手方向の任意の位置で第1天板部17を第1ブラケット13に固定できる。
【0037】
<第2の実施の形態>
図12~
図15は本発明の第2の実施の形態を示す。
図12~
図15において
図1、
図2、
図10及び
図11と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、第1天板部17が第2クリップ52を介して室内側レール本体11の室内側第1レール部11a及び窓側レール本体12の窓側第1レール部12aに取付けられる。この第2クリップ52は、第1天板部17の上面への連結用凸条17aの形成により第1天板部17の下面に形成されたクリップ用凹条17dを係合可能な第2係合片52aと、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aに掛止可能な第2掛止部52bとを有する。上記クリップ用凹条17dは、第1の実施の形態と同様に、第1天板部17の上面への連結用凸条17aの形成により、即ち連結用凸条17aを形成する壁部の厚さを一定にすることにより、第1天板部17の下面に横断面略T字状に形成される(
図12)。このクリップ用凹条17dを第2係合片52aに嵌入することにより、第2係合片52aがクリップ用凹条17dに係合するように構成される。
【0038】
また、第2掛止部52は、室内側レール本体11の室内側第1レール部11aから窓側レール本体12の窓側第1レール部12aに掛けて延びるフラットバー状の基部52c両端のうち室内側の端部から垂下された室内側垂下片52dの下端に設けられ室内側第1レール部11aに掛止可能な室内側爪52eと、基部52c両端のうち窓側の端部から垂下された窓側垂下片52fの下端に設けられた窓側爪52gとからなる(
図12)。室内側爪52eは、室内側第1レール部11aの上部に横断面略逆Ω字状に形成された凹溝11cの上面開口部の両側縁を覆う一対の突片11d,11dのうち窓側の突片11dに掛止し、窓側爪52gは、窓側第1レール部12aの上部両側にそれぞれ膨出して設けられた一対の膨出部12c,12cのうち窓側の膨出部12cに掛止するように構成される。また、基部52cの両側縁から一対の側片52h,52hがそれぞれ垂下される(
図13)。これらの側片52h,52hは、室内側から窓側に向うに従って段階的に高くなるように形成される。そして、側片52h,52hの室内側下面は室内側第1レール部11aの上面に当接し、側片52h,52hの窓側下面は窓側第1レール部12aの上面に当接するように構成される(
図12)。更に、基部52cの上面中央には、基部52cの幅方向に延びるリブ52iを介して上記第2係合片52aの下面中央が接続される(
図12~
図14)。上記第2係合片52a、基部52c、室内側垂下片52d、第2掛止部52b(室内側爪52e及び窓側爪52g)、窓側垂下片52f、一対の側片52h,52h及びリブ52iは、ポリアセタール、ナイロン、ABS等のプラスチックにより一体的に形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0039】
このように構成されたカーテンレールを工場において組立てる手順を説明する。先ず、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aを第1ブラケット13に互いに平行になるように取付けた後に、室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの一端部に第1エンドキャップ21を取付ける。次いで、第2クリップ52を、第1ブラケット13を基準として第1エンドキャップ21が取付けられていない側の室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aに掛止させる。具体的には、第2掛止部52の室内側爪52eを室内側第1レール部11aの一対の突片11d,11dのうち窓側の突片11dに掛止させ、第2掛止部52bの窓側爪52gを窓側第1レール部12aの一対の膨出部12c,12cのうち窓側の膨出部12cに掛止させる。次に、第1ブラケット13に第1クリップ26を取付けた後に、第1天板部17を室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの上面に沿ってスライドさせながら、第1天板部17のクリップ用凹条17dを第2係合片52a及び第1係合片26aに係合させる。更に、第1天板部17を室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aの上面に沿ってスライドさせ、第1エンドキャップ21に形成された第1係止爪(図示せず)に第1天板部17の一端部に形成された第1係止孔(図示せず)を係止させる。これによりカーテンレールの第1仮組体が完成する。
【0040】
一方、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bを第2ブラケット14に互いに平行になるように取付けた後に、室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの一端部に第2エンドキャップ22を取付ける。次に、第2天板部18を室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bの上面に沿ってスライドさせ、第2エンドキャップ22に形成された第2係止爪(図示せず)に第2天板部18の一端部に形成された第2係止孔(図示せず)を係止させる。これによりカーテンレールの第2仮組体が完成する。そして、第1仮組体の室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aに室内側第2レール部11b及び窓側第2レール部12bをそれぞれ挿入するとともに、第1仮組体の第1天板部17の連結用凸条17aに第2仮組体の第2天板部18の連結用凹条18aを嵌入することにより、第1仮組体と第2仮組体とが連結され、室内側レール本体11及び窓側レール本体12の全長を最も短くした状態で梱包される。このように出荷段階で室内側レール本体11及び窓側レール本体12と第1天板部17及び第2天板部18とを一体的に組立てておくことができる。
【0041】
このように組立てられたカーテンレールを取付現場の壁15に取付ける手順は、第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0042】
このように取付けられたカーテンレールでは、第1天板部17を第2クリップ52を介して室内側レール本体11の室内側第1レール部及び窓側レール本体12の窓側第1レール部に取付け、第2係合片52aに第1天板部17下面のクリップ用凹条17dを係合し、第2掛止部52bを室内側第1レール部11a及び窓側第1レール部12aに掛止したので、第2クリップ52を第1及び第2ブラケット13,14間の任意の位置に配置することができる。この結果、第1天板部17の撓みを軽減できる。上記以外の作用及び効果は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0043】
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、レール本体として、互いに平行に設けられ長手方向に伸縮可能な2本のレール本体(室内側レール本体及び窓側レール本体)を挙げたが、レール本体は、長手方向に伸縮可能な1本のレール本体であってもよく、互いに平行に設けられ長手方向に伸縮可能な3本以上のレール本体であってもよく、又は長手方向に伸縮不能な1本のレール本体であってもよく、或いは互いに平行に設け長手方向に伸縮不能な2本以上のレール本体であってもよい。ここで、レール本体が長手方向に伸縮可能又は伸縮不能な1本のレール本体である場合、レール本体に沿って延びて設けられた天板がレール本体上面から壁又は窓枠に至るまでを覆うので、窓から入射した光がレール本体の上方に漏れるのを天板が遮蔽するとともに、室内の暖気又は冷気がレール本体上部から窓側に流入し窓を伝わって逃げるのを防ぎ、省エネルギ効果を高める。また、レール本体が長手方向に伸縮不能な1本又は2本以上のレール本体である場合、レール本体を取付現場において窓等の幅に合せて切断する必要があるけれども、天板を窓等の幅に合せて切断する必要がなく、天板を伸縮させて窓等の幅に合せるだけで済むので、取付現場における作業性を向上できる。
【0044】
また、上記第1及び第2の実施の形態では、レール本体をブラケットを介して壁に取付けたが、レール本体をブラケットを介して窓枠に取付けてもよい。また、上記第1及び第2の実施の形態では、2つのブラケットによりレール本体を壁に取付けたが、3つ又は4つ以上のブラケットによりレール本体を壁に取付けてもよい。また、上記第2の実施の形態では、第1天板を1つの第2クリップを介して2本のレール本体に固定したが、第1天板を2つ以上の第2クリップを介して2本のレール本体に固定してもよい、即ち2つ以上の第2クリップを2本のレール本体に掛止しかつ第1天板に係合させることにより第1天板を2本のレール本体に固定してもよい。また、第1天板を1つの第2クリップを介して1本又は3本以上のレール本体に固定してもよい。また、第1天板を2つ以上の第2クリップを介して1本又は3本以上のレール本体に固定してもよい、即ち2つ以上の第2クリップを1本又は3本以上のレール本体に掛止しかつ第1天板に係合させることにより第1天板を1本又は3本以上のレール本体に固定してもよい。更に、上記第2の実施の形態では、第1クリップと第2クリップを併用したが、第1クリップを用いずに、第2クリップのみを用いてもよい。この場合、第2クリップは、第1クリップの機能である第1天板部の浮き上がり防止機能も有する。
【符号の説明】
【0045】
11 室内側レール本体(レール本体)
12 窓側レール本体(レール本体)
13 第1ブラケット(ブラケット)
14 第2ブラケット(ブラケット)
15 壁
16 天板
17 第1天板部
17a 連結用凸条
17d クリップ用凹条
18 第2天板部
18a 連結用凹条
19 係合機構
21 第1エンドキャップ(エンドキャップ)
22 第2エンドキャップ(エンドキャップ)
23 第1係止部材(係止部材)
24 第2係止部材(係止部材)
26 第1クリップ
26a 第1係合片
26b 第1掛止部
52 第2クリップ
52a 第2係合片
52b 第2掛止部