(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】マンコンベヤ
(51)【国際特許分類】
B66B 23/22 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
B66B23/22 Z
(21)【出願番号】P 2018148079
(22)【出願日】2018-08-07
【審査請求日】2019-11-19
【審判番号】
【審判請求日】2020-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 雅也
【合議体】
【審判長】平田 信勝
【審判官】田村 嘉章
【審判官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開平4-32490(JP,A)
【文献】特開昭62-31688(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00 - 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人を搬送する搬送部と、
前記搬送部の幅方向の外側に配置される欄干部と、
インバータを内部に有する電装盤と、を備え、
前記欄干部は、内部に、前記搬送部が人を搬送する方向に沿って並べられる複数の柱を備え、
前記電装盤は、前記欄干部の内部に収容され、且つ、隣接される一対の前記柱間に配置され、
前記電装盤は、前記人を搬送する方向視にて、前記柱と重なり、
前記欄干部は、前記電装盤を固定する欄干本体部と、前記電装盤よりも前記幅方向の内側に配置され
、前記欄干本体部に着脱される複数のパネルと、を備え、
前記電装盤の全体は、複数の前記パネルのうちの一つのパネルに、前記幅方向で覆われ、
前記一つのパネルの端部は、前記幅方向視にて、前記隣接される一対の前記柱とそれぞれ重なる、マンコンベヤ。
【請求項2】
前記欄干部は、前記電装盤を固定する欄干本体部と、前記電装盤よりも幅方向の内側に配置され、前記欄干本体部に着脱される複数のパネルと、を備え、
前記欄干部は、水平方向に沿ってそれぞれ配置される上端部及び下端部と、前記上端部及び前記下端部間に配置され、水平方向に対して傾斜する傾斜部と、を備え、
前記電装盤の全体は、前記傾斜部の内部に配置され、
前記電装盤は、直方体状に形成され、水平方向に対して傾斜するように配置される、請求項1に記載のマンコンベヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、マンコンベヤは、人を搬送する搬送部と、搬送部を支持する構造部と、電装品を内部に有する電装盤とを備えている(例えば、特許文献1)。そして、電装盤は、構造部の端部に配置される機械室の内部に収容されている。
【0003】
ところで、機械室の内部に各機器を収容できる空間は、限られている。したがって、例えば、電装盤を複数設置したい場合や、電装盤を追加して設置したい場合に、機械室の内部に電装盤を設置できないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、電装盤を確実に設置することができるマンコンベヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マンコンベヤは、人を搬送する搬送部と、前記搬送部の幅方向の外側に配置される欄干部と、電装品を内部に有する電装盤と、を備え、前記電装盤は、前記欄干部の内部に収容される。
【0007】
また、マンコンベヤにおいては、前記欄干部は、前記電装盤を固定する欄干本体部と、前記電装盤よりも幅方向の内側に配置され、前記欄干本体部に着脱される複数のパネルと、を備え、前記電装盤の全体は、複数の前記パネルのうちの一つに、幅方向で覆われる、という構成でもよい。
【0008】
また、マンコンベヤにおいては、前記欄干部は、前記電装盤を固定する欄干本体部と、前記電装盤よりも幅方向の内側に配置され、前記欄干本体部に着脱される複数のパネルと、を備え、前記欄干部は、水平方向に沿ってそれぞれ配置される上端部及び下端部と、前記上端部及び前記下端部間に配置され、水平方向に対して傾斜する傾斜部と、を備え、前記電装盤の少なくとも一部は、前記傾斜部の前記パネルに、幅方向で覆われる、という構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るマンコンベヤの全体概要図である。
【
図2】
図2は、同実施形態に係るマンコンベヤの要部概要図である。
【
図4】
図4は、
図2の状態から一つのパネルが取り外された状態を示す要部図である。
【
図5】
図5は、他の実施形態に係るマンコンベヤの要部縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、マンコンベヤにおける一実施形態について、
図1~
図4を参照しながら説明する。なお、各図(
図5も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、躯体に固定される構造部2と、人を搬送する搬送部3と、人につかまれる手摺部4と、搬送部3及び手摺部4を駆動させる駆動部5と、マンコンベヤ1の制御する第1電装盤(制御盤)6とを備えている。なお、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
【0012】
構造部2は、躯体に固定されるトラス構造2aを備えている。トラス構造2aは、上下階の間に掛け渡されている。また、トラス構造2aは、上方の端部と下方の端部とに、それぞれ機械室2b,2bを備えている。具体的には、トラス構造2aは、マンコンベヤ1の各乗降口1aの下方に、機械室2bを備えている。なお、構造部2は、各構成3~6を支持している。
【0013】
搬送部3は、無端回転する環状の走行部(例えば、チェーン)3aと、走行部3aに対して回転可能に接続され、人が乗る踏面を有する複数のステップ3bとを備えている。なお、走行部3aは、第1横方向(幅方向)D1に離れて一対設けられている。そして、複数のステップ3bは、一対の走行部3a,3aの間に配置され、それぞれの走行部3aに対して回転可能に接続されている。
【0014】
なお、第1横方向D1は、水平方向と平行な方向であって、上下方向D3は、水平方向と直交する方向であって、鉛直方向と平行な方向である。また、第2横方向D2は、水平方向と平行な方向であって、且つ、第1横方向D1と直交する方向である。
【0015】
手摺部4は、無端回転する環状の手摺ベルト4aと、手摺ベルト4aを支持する欄干部7とを備えている。手摺部4(手摺ベルト4a及び欄干部7)は、搬送部3を幅方向D1で挟むように、一対設けられている。即ち、手摺部4(手摺ベルト4a及び欄干部7)のそれぞれは、搬送部3よりも、搬送部3の幅方向D1の外側に配置されている。
【0016】
駆動部5は、ステップ3bが反転するように、走行部3aが巻き掛けられる一対の第1回転部(例えば、スプロケット)5a,5aと、第1回転部5aを回転させる駆動源(例えば、モータ)5bとを備えている。第1回転部5aは、構造部2に回転可能に接続されている。なお、上方の第1回転部5a及び駆動源5bは、上方の機械室2bの内部に配置されており、下方の第1回転部5aは、下方の機械室2bの内部に配置されている。
【0017】
また、駆動部5は、手摺ベルト4aを無端回転させるために、外周部が手摺ベルト4aに加圧して接触される第2回転部5cを備えている。第2回転部5cは、図示していない伝達手段を経由して、駆動源5bの駆動を受けて回転している。
【0018】
構造部2は、水平方向に沿ってそれぞれ配置される構造上端部2c及び構造下端部2dと、構造上端部2c及び構造下端部2d間に配置され、水平方向に対して傾斜する構造傾斜部2eとを備えている。そして、構造上端部2c及び構造下端部2dは、それぞれ機械室2bを備えている。また、構造上端部2c及び構造下端部2dは、乗降口1aの床を構成するために、それぞれ機械室2bを覆う床板2fを備えている。
【0019】
欄干部7は、水平方向に沿ってそれぞれ配置される欄干上端部7a及び欄干下端部7bと、欄干上端部7a及び欄干下端部7b間に配置され、水平方向に対して傾斜する欄干傾斜部7cとを備えている。欄干上端部7aは、構造上端部2cの上方に配置され、欄干下端部7bは、構造下端部2dの上方に配置され、欄干傾斜部7cは、構造傾斜部2eの上方に配置されている。
【0020】
図2及び
図3に示すように、欄干部7は、構造部2よりも上方に配置されている。そして、欄干部7は、欄干本体部7dと、欄干本体部7dに着脱される複数のパネル7eとを備えている。複数のパネル7eは、搬送部3が人を搬送する方向に沿って並列されている。
【0021】
欄干本体部7dは、トラス構造2aの上枠2gに固定される柱7fと、柱7fと上枠2gとの間に配置され、柱7fと上枠2gとを連結させる連結部7gとを備えている。柱7fは、所定間隔を有し、搬送部3が人を搬送する方向に沿って並列されている。
【0022】
欄干本体部7dは、柱7fの上部に固定される上支持部7hと、上支持部7hに支持されるデッキ部7iと、デッキ部7iの上に固定され、手摺ベルト4aを案内する手摺レール7jとを備えている。デッキ部7iは、幅方向D1の内側に配置される主デッキ7kと、幅方向D1の外側に配置される外デッキ7mとを備えている。なお、手摺レール7jは、主デッキ7kに固定されている。
【0023】
欄干本体部7dは、柱7fの下部に固定される下支持部7nと、下支持部7nに支持される内デッキ7pと、内デッキ7pの下部に連結されるスカートパネル7qとを備えている。スカートパネル7qは、ステップ3bの側部に近接して配置されている。
【0024】
また、マンコンベヤ1は、第2電装盤8と、第2電装盤8を欄干部7に固定する盤固定部9とを備えている。例えば、第2電装盤8は、ケーブル10によって、第1電装盤6(
図1参照)と電気的に接続されている。なお、ケーブル10は、構造部2の内部に布設されている。
【0025】
第2電装盤8は、隣接される一対の柱7f,7f間に配置されている。そして、盤固定部9は、第2電装盤8と一対の柱7f,7fのそれぞれとを連結している。即ち、第2電装盤8は、欄干本体部7d(一対の柱7f,7f)に固定されている。
【0026】
第2電装盤8は、電装品8aと、電装品8aを収容する盤体8bとを備えている。電装品8aは、特に限定されないが、例えば、走行部3a(
図1参照)及び手摺ベルト4aの走行速度を変更させるためのインバータでもよく、また、例えば、常用電源の電圧を変圧させるトランスでもよく、また、例えば、各制御を行うシーケンサでもよい。
【0027】
盤体8bの寸法は、特に限定されない。例えば、盤体8bは、直方体状に形成されており、150mm以上である辺を少なくとも一つ有することができ、また、例えば、450mm以上である辺を少なくとも一つ有することができ、また、例えば、500mm以上である辺を少なくとも一つ有することができる。
【0028】
また、第2電装盤8の重量は、特に限定されない。例えば、第2電装盤8は、1kg以上の重量を有することができ、また、例えば、5kg以上の重量を有することができ、また、例えば、10kg以上の重量を有することができる。
【0029】
パネル7eは、第2電装盤8よりも幅方向D1の内側に配置されており、幅方向D1で第2電装盤8を覆っている。また、デッキ部7iは、第2電装盤8よりも上下方向D3の上側に配置されており、上下方向D3で第2電装盤8を覆っている。なお、パネル7e及びデッキ部7iは、第2電装盤8から離れている。これにより、第2電装盤8からパネル7e及びデッキ部7iに伝熱することを抑制することができている。
【0030】
ところで、欄干部7及び第2電装盤8の幅方向D1の外側には、躯体11が存在している。そして、欄干部7と躯体11とが協働することによって、具体的には、パネル7e、デッキ部7i及び躯体11が協働することによって、構造部2よりも上方に、閉空間が存在している。そして、第2電装盤8は、その閉空間に配置されている。
【0031】
このように、第2電装盤8は、欄干部7の内部に収容されている。したがって、機械室2b(
図1参照)の内部のスペースに関わらず、第2電装盤8を設置することができる。これにより、例えば、電装盤6,8を複数設置したい場合や、電装盤8を追加して設置したい場合に、電装盤8を確実に設置することができる。
【0032】
また、例えば、第2電装盤8に対する作業を行うために、第2電装盤8を取り外して、作業位置まで運ぶ作業を行う場合がある。このとき、第2電装盤8が機械室2bの内部に配置されている場合には、床板2fを取り外し、第2電装盤8を持ち上げるようにして、機械室2bの外部に運搬する必要がある。
【0033】
それに対して、第2電装盤8が欄干部7に配置されている場合には、パネル7eを取り外し、第2電装盤8を側方に移動するようにして、欄干部7の外部に運搬するだけでよい。したがって、斯かる作業を容易に行うことができる。特に、第2電装盤8の重量が大きい場合(例えば、10kg以上の重量がある場合)には、その効果が顕著になる。
【0034】
また、例えば、第2電装盤8が、発熱する電装品8aを備えている場合には、盤体8bの外部に放熱する。そして、上方の機械室2bでは、第1電装盤6及び駆動源5b(
図1参照)が発熱しているため、発熱する装置5b,6,8の配置を分散することができている。これにより、機械室2bの内部及び欄干部7の内部の温度が上がり過ぎることを抑制することができる。なお、外デッキ7mと躯体11との間に、隙間を埋めるための介在体(例えば、パッキン)12が設けられている。
【0035】
また、第2電装盤8は、欄干部7の欄干傾斜部7cの内部に収容されている。即ち、第2電装盤8は、欄干傾斜部7cのパネル7eに、幅方向D1で覆われている。これにより、欄干傾斜部7cのパネル7eが欄干本体部7dから取り外され、第2電装盤8が開放されることによって、第2電装盤8に対する作業(例えば、点検作業、保守作業、交換作業)を行うことができる。
【0036】
これにより、例えば、乗降口1aに配置される床板2f(
図1参照)が、作業時に外されることが多いため、欄干上端部7a及び欄干下端部7b(
図1参照)の付近に足場がない場合が多いことに対して、第2電装盤8に対する作業を行う際に、搬送部3を足場として利用することができる。その結果、第2電装盤8に対する作業を容易に行うことができる。
【0037】
また、パネル7eが欄干本体部7dに取り付けられている際に、パネル7eの端部は、柱7fと位置合わせされている。即ち、パネル7eの端部は、幅方向D1で柱7fと重なっている。これにより、第2電装盤8の全体は、一つのパネル7eに、幅方向D1で覆われている。したがって、一つのパネル7eが欄干本体部7dから取り外されることによって、
図4に示すように、第2電装盤8が開放される。その結果、第2電装盤8に対する作業を容易に行うことができる。
【0038】
以上より、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送する搬送部3と、前記搬送部3の幅方向D1の外側に配置される欄干部7と、電装品8aを内部に有する電装盤8と、を備え、前記電装盤8は、前記欄干部7の内部に収容される。
【0039】
斯かる構成によれば、電装盤8が欄干部7の内部に収容されているため、機械室2bの内部のスペースに関わらず、電装盤8を設置することができる。したがって、電装盤8を確実に設置することができる。
【0040】
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1においては、前記欄干部7は、前記電装盤8を固定する欄干本体部7dと、前記電装盤8よりも幅方向D1の内側に配置され、前記欄干本体部7dに着脱される複数のパネル7eと、を備え、前記電装盤8の全体は、複数の前記パネル7eのうちの一つに、幅方向D1で覆われる、という構成である。
【0041】
斯かる構成によれば、一つのパネル7eが欄干本体部7dから取り外されることによって、電装盤8が開放される。これにより、電装盤8に対する作業を行うことができる。
【0042】
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1においては、前記欄干部7は、前記電装盤8を固定する欄干本体部7dと、前記電装盤8よりも幅方向D1の内側に配置され、前記欄干本体部7dに着脱される複数のパネル7eと、を備え、前記欄干部7は、水平方向に沿ってそれぞれ配置される上端部7a及び下端部7bと、前記上端部7a及び前記下端部7b間に配置され、水平方向に対して傾斜する傾斜部7cと、を備え、前記電装盤8の少なくとも一部は、前記傾斜部7cの前記パネル7eに、幅方向D1で覆われる、という構成である。
【0043】
斯かる構成によれば、傾斜部7cのパネル7eが欄干本体部7dから取り外されることによって、電装盤8が開放される。これにより、電装盤8に対する作業を行うことができる。
【0044】
なお、マンコンベヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0045】
(1)上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、パネル7e、デッキ部7i及び躯体11が協働することによって、構造部2よりも上方に、第2電装盤8を収容する閉空間が存在している、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、
図5に示すように、第2電装盤8よりも、幅方向D1の外側に配置される外装パネル7rを備えている、という構成でもよい。
【0046】
図5に係る欄干部7においては、パネル7e、デッキ部7i及び外装パネル7rが協働することによって、構造部2よりも上方に、第2電装盤8を収容する閉空間が存在している。外装パネル7rは、幅方向D1で第2電装盤8を覆っている。なお、外装パネル7rは、デッキ部7i(外デッキ7m)に連結されており、第2電装盤8から離れている。
【0047】
(2)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、第1電装盤6は、機械室2bの内部に収容され、第2電装盤8は、欄干部7の内部に収容されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、全ての電装盤6,8が、欄干部7の内部に収容されている、という構成でもよい。また、一部の電装盤6,8が、一方の欄干部7の内部に収容され、残りの電装盤6,8が、他方の欄干部7の内部に収容されている、という構成でもよい。
【0048】
(3)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、第2電装盤8の全体は、一つのパネル7eに、幅方向D1で覆われている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第2電装盤8は、複数のパネル7eに、幅方向D1で覆われている、という構成でもよい。即ち、所定のパネル7eは、第2電装盤8の一部を、幅方向D1で覆っている、という構成でもよい。
【0049】
(4)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、第2電装盤8は、欄干部7の欄干傾斜部7cの内部に収容されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第2電装盤8は、欄干部7の欄干上端部7a又は欄干下端部7bの内部に収容されている、という構成でもよい。即ち、第2電装盤8は、欄干上端部7a又は欄干下端部7bのパネル7eに、幅方向D1で覆われている、という構成でもよい。
【0050】
(5)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、パネル7eは、欄干本体部7dに着脱可能である、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、パネル7eは、欄干本体部7dに着脱不能に固定されている、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…マンコンベヤ、1a…乗降口、2…構造部、2a…トラス構造、2b…機械室、2c…構造上端部、2d…構造下端部、2e…構造傾斜部、2f…床板、2g…上枠、3…搬送部、3a…走行部、3b…ステップ、4…手摺部、4a…手摺ベルト、5…駆動部、5a…第1回転部、5b…駆動源、5c…第2回転部、6…第1電装盤、7…欄干部、7a…欄干上端部、7b…欄干下端部、7c…欄干傾斜部、7d…欄干本体部、7e…パネル、7f…柱、7g…連結部、7h…上支持部、7i…デッキ部、7j…手摺レール、7k…主デッキ、7m…外デッキ、7n…下支持部、7p…内デッキ、7q…スカートパネル、7r…外装パネル、8…第2電装盤、8a…電装品、8b…盤体、9…盤固定部、10…ケーブル、11…躯体、12…介在体、D1…第1横方向(幅方向)、D2…第2横方向、D3…上下方向