(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】スポーツ用具のライブ判定のための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20220203BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220203BHJP
A63F 13/65 20140101ALN20220203BHJP
【FI】
A63B71/06 M
G06Q50/10
A63F13/65
(21)【出願番号】P 2018532272
(86)(22)【出願日】2016-12-12
(86)【国際出願番号】 DE2016100575
(87)【国際公開番号】W WO2017101905
(87)【国際公開日】2017-06-22
【審査請求日】2019-12-12
(31)【優先権主張番号】102015121854.2
(32)【優先日】2015-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518212311
【氏名又は名称】ペルツァー,フランク
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ペルツァー,フランク
【審査官】石原 豊
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-137556(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0077422(US,A1)
【文献】特表2014-531588(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0328516(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0062056(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC A63B 1/00 -26/00
A63B69/ 00-71/16
A63F 9/ 24
A63F13/ 00-13/98
G06T 7/ 00- 7/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムを用いたスポーツ用具(3)のライブ判定のための方法であって、当該システムは、位置監視システム(2)と、ユーザ装置(7)と、中央サーバ装置(5)とを有し、当該中央サーバ装置(5)には、上記位置監視システム(2)および上記ユーザ装置(7)が機能的に接続されており、
試合中に、競技場(1)の領域におけるスポーツ用具(3)のライブ位置を、上記位置監視システム(2)を用いて測定する工程であって、上記スポーツ用具(3)は、上記試合中に上記競技場(1)の上記領域において試合に従属して移動する、測定する工程と、
上記ユーザ装置(7)を用いてユーザ入力を検出する工程であって、上記ユーザ入力は、上記スポーツ用具(3)のユーザ定義の位置選択を示す、検出する工程と、
上記中央サーバ装置(5)における、
上記スポーツ用具(3)のライブ位置データを提供する工程であって、当該ライブ位置データは、上記競技場(1)の上記領域における上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置を示す、提供する工程と、
上記スポーツ用具(3)の位置データを提供する工程であって、当該位置データは、上記競技場(1)の上記領域における上記ユーザ定義の位置選択を示す、提供する工程と、
チェックデータを提供する工程であって、当該チェックデータは、上記ユーザ定義の位置選択に割り当てられるチェック基準を示す、提供する工程と、
上記チェック基準が満たされているかどうか判定する工程であって、ここで上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとが比較される、判定する工程と、
を含み、
上記チェック基準は時間的なチェック基準を含み、
上記時間的なチェック基準は或る時間を特定するとともに、上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は上記時間内に行われ
、
上記時間的なチェック基準はチェック時刻を特定するとともに、上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は、上記チェック時刻に行われることを特徴とする、
方法。
【請求項2】
上記スポーツ用具(3)の上記ユーザ定義の位置選択は印(1)の内側または外側の区域を示すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記チェック基準はユーザ定義のチェックパラメータを含み、当該ユーザ定義のチェックパラメータは、上記ユーザ装置(7)によって、上記ユーザ入力との関連で検出されることを特徴とする、請求項1~
2の何れか1項に記載の方法。
【請求項4】
ビデオ監視システムが位置監視システム(2)として用いられることを特徴とする、請求項1~
3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
上記ライブ位置データおよび上記位置データは上記競技場(1)の上記領域における上記スポーツ用具(3)の2Dの位置決定を示すことを特徴とする、請求項1~
4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
上記ユーザ定義の位置選択を検出する際に、上記スポーツ用具(3)の選択可能な位置に対する選択メニューが上記ユーザ装置(7)の表示装置を用いて出力されるとともに、上記ユーザによる上記選択可能な位置のうち1つの選択が検出されることを特徴とする、請求項1~
5の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
結果チェックデータは上記中央サーバ装置(5)において提供され、上記中央サーバ装置(5)は上記チェック基準による上記判定の結果を示すことを特徴とする、請求項1~
6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
スポーツ用具(3)のライブ判定のためのシステムであって、
位置監視システム(2)であって、競技場(1)の領域におけるスポーツ用具(3)の位置をライブで測定するために配置される位置監視システム(2)と、
ユーザ装置(7)であって、ユーザ入力を検出するために配置されるユーザ装置(7)と、
中央サーバ装置(5)であって、上記位置監視システム(2)と上記ユーザ装置(7)とが機能的に接続されている中央サーバ装置(5)と、
を備え、
上記システムは、
試合中に、上記競技場(1)の上記領域における上記スポーツ用具(3)のライブ位置を、上記位置監視システム(2)を用いて測定する工程であって、上記スポーツ用具(3)は上記試合中に上記競技場(1)の上記領域における試合に従属して移動する、測定する工程と、
上記ユーザ装置(7)を用いてユーザ入力を検出する工程であって、上記ユーザ入力は上記スポーツ用具(3)のユーザ定義の位置選択を示す、検出する工程と、
上記中央サーバ装置(5)における、
上記スポーツ用具(3)のライブ位置データを提供する工程であって、当該ライブ位置データは上記競技場(1)の上記領域における上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置を示す、提供する工程と、
上記スポーツ用具(3)の位置データを提供する工程であって、当該位置データは上記競技場(1)の上記領域における上記ユーザ定義の位置選択を示す、提供する工程と、
チェックデータを提供する工程であって、当該チェックデータは上記ユーザ定義の位置選択に割り当てられるチェック基準を示す、提供する工程と、
上記チェック基準が満たされているかどうか判定する工程であって、ここで上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとが比較される、判定する工程と、
を実行するために配置され、
上記チェック基準は時間的なチェック基準を含み、
上記時間的なチェック基準は或る時間を特定するとともに、上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は上記時間内に行われ
、
上記時間的なチェック基準はチェック時刻を特定するとともに、上記スポーツ用具(3)の上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は、上記チェック時刻に行われることを特徴とする、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツ用具のライブ判定のための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特にサッカーの試合に関連して、特にビデオ監視システムを用いて、試合中に、試合球の位置をライブで測定することが知られている。また、試合球にRFIDチップが備えられた監視システムも提案されている。
【0003】
検出されたスポーツ用具の位置データは、例えばライブ動画を作成するために用いられ、ユーザが当該ライブ動画を利用できるようになる。例えば、この種の方法は、国際公開WO2014/006143A1号文献に記載されている。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、スポーツ用具のライブ判定のための方法およびシステムを記述することにあり、当該方法および当該システムによって、スポーツ用具のための位置監視システムを用いて、ユーザはオンライン対話ができるようになる。当該対話は、好ましくは、ライブかつリアルタイムで可能になるべきである。
【0005】
上記の目的を達成するために、独立請求項1および11に係るスポーツ用具のライブ判定のための方法およびシステムが創作される。代替的構成は、従属請求項の内容である。
【0006】
一態様によれば、システムを用いた、スポーツ用具のライブ判定のための一方法が創作される。上記システムは、位置監視システムと、ユーザ装置と、上記位置監視システムおよび上記ユーザ装置に機能的に接続される中央サーバ装置と、を有する。この機能的な接続により、特に、単一指向性または指向性のデータ交換が可能になる。上記方法において、スポーツ用具のライブ位置は、試合中に、上記位置監視システムを用いて競技場の領域において測定される。上記スポーツ用具は、上記試合中に、上記競技場の上記領域において、試合に従属して移動する。例えば、スポーツ用具はサッカーボールであってもよく、サッカーピッチの上記領域におけるサッカーボールの位置は、ライブで測定される。さらに、ユーザ入力は上記ユーザ装置を用いて検出され、上記ユーザ入力は、上記スポーツ用具に関するユーザ定義の位置選択を示す。上記中央サーバ装置において、上記スポーツ用具のライブ位置データと、上記スポーツ用具の位置データとが提供され、スポーツ用具のライブ位置データは、上記競技場の上記領域におけるスポーツ用具のライブ位置を示すとともに、上記スポーツ用具の位置データは、上記競技場の上記領域における上記ユーザ定義の位置選択を示す。さらに、チェックデータは、上記中央サーバ装置において提供される。当該チェックデータは、上記ユーザ定義の位置選択に対して割り当てられるチェック基準を示す。上記チェック基準が満たされているかどうかは、上記中央サーバ装置において判定され、上記スポーツ用具の上記ライブ位置データと上記位置データとは、ここで比較される。
【0007】
さらなる態様によれば、スポーツ用具のライブ判定のための一システムが創作される。上記システムは、競技場の上記領域におけるスポーツ用具の位置をライブで測定するために配置される位置監視システムを有する。さらに、上記システムは、ユーザ入力を検出するために配置されるユーザ装置と、上記位置監視システムおよび上記ユーザ装置と機能的に接続される中央サーバ装置とを有する。上記システムは、試合中に、上記競技場の上記領域におけるスポーツ用具のライブ位置を上記位置監視システムを用いて測定する工程であって、上記スポーツ用具は上記試合中に上記競技場の上記領域において、試合に従属して移動する、測定する工程と、上記ユーザ装置を用いてユーザ入力を検出する工程であって、上記ユーザ入力は上記スポーツ用具に関するユーザ定義の位置選択を示す、検出する工程と、を実行するために構成される。上記スポーツ用具のライブ位置データを提供する工程であって、当該ライブ位置データは上記競技場の上記領域におけるスポーツ用具の上記ライブ位置を示す、提供する工程;上記スポーツ用具の位置データを提供する工程であって、当該位置データは上記競技場の上記領域における上記ユーザ定義の位置選択を示す、提供する工程;チェックデータを提供する工程であって、当該チェックデータは上記ユーザ定義の位置選択に対して割り当てられているチェック基準を示す、提供する工程;および上記チェック基準が満たされているかどうか判定する工程であって、上記スポーツ用具の上記ライブ位置データと上記位置データとがここで比較される、判定する工程;は、上記中央サーバ装置において実行される。
【0008】
提案される技術により、一方では競技場の領域におけるスポーツ用具の位置と、他方ではユーザによって特定されるスポーツ用具の位置選択とを、1回または複数回、ライブでおよび任意にリアルタイムで互いに比較できるようになる。当該技術は、例えば、オンラインゲームシステムまたはオンラインベッティングシステムに関連して用いられ得る。
【0009】
スポーツ用具のライブ位置データ、ならびにスポーツ用具の位置データの提供および/または処理解析は、少なくともある程度は、システムのクライアント装置において代わりに実行され得、当該クライアント装置は、任意に、ユーザ装置の中に形成され得る。
【0010】
或る実施形態において、いずれの場合にも中央サーバ装置に連結している、同一のユーザ装置または様々なユーザ装置を用いて、複数のユーザのために、ユーザ定義の位置選択を検出することを提供し得る。いずれの場合にも検出される位置選択は、異なるユーザによって異なってもよい。また、代替的にまたは追加的に、様々なユーザ定義の位置選択に対して、同一または異なるチェック基準が提供され得る。各ユーザ選択は、同じ一つのチェック基準に基づいて判定されてもよい。例えば、スポーツ用具のライブ位置が、ユーザ定義の位置選択に関連したチェック基準を満たすように、様々なユーザ定義の位置選択群の中からどのユーザ定義の位置選択が、最初に、最後に、ある特定の時間に、または指定の時間間隔内に、行われるかをチェックすることができる。
【0011】
ライブ位置が測定される競技場(例えば、球場、競走路、スキー場、または屋内のホール)、およびライブで観察されるイベントによって、それは、種々のスポーツ用具(例えば、試合球、レーシングカー、オートバイ、またはスキー)に関係してもよい。
【0012】
ユーザ装置を備え得るゲーム機に関連する技術を使用する場合において、ユーザ定義の位置選択を決定するために、ゲーム機を用いてユーザ入力が検出され得、ユーザによってゲーム機を用いて制御される遊技用具(例えばレーシングカー)の位置が、例えばゲーム機の制御装置を用いて決定される。ユーザは、スポーツ用具の位置選択を、ゲーム機を操作することによって決定する。位置データがユーザによって任意で決定され得る時、当該位置データは、(ゲームの)競走路上のレーシングカーの位置に一致し得る。同様のものが、オンラインゲームに関連して代替的に提供され得る。
【0013】
上記ユーザ定義の位置選択は、スポーツ用具のための印(例えば、競技場におけるピッチまたは競走路の印)の内側および/または外側の区域を示してもよい。競技場の区域(特に、競技場におけるピッチまたは競走路の区域)を示す代わりに、または示すとともに、ユーザ定義の位置選択は、競技場における印の内側および/または外側の局所(地点)領域を示し得る。この印は、競技場の領域において、ユーザによって定義されるユーザ定義の印を含み得、これによって、例えば、競技場の領域において、ユーザは、例えばサッカーのピッチ上の、または競走路の競技用トラック上のラインを定義することによって、ユーザ装置を用いて印の入力をする。領域(区域)も、ユーザ入力によって定義され得る。サッカーのピッチに関して、ユーザ定義の位置選択は、例えば、ピッチの2分の1および/またはペナルティーエリアに関連してもよい。しかしながら、ゴールラインおよび/またはサイドラインもまた、ユーザ定義の位置選択によって定義され得る。このとき、チェック基準は、サッカーボールが当該領域の内側または外側のどちらに位置するかを特定し得る。このように、ユーザは、例えば、サッカーボールの考えられる位置に対してペナルティーエリアの領域を選択し得る。
【0014】
上記チェック基準は、時間的なチェック基準を含んでもよい。時間的なチェック基準は、例えば、スポーツ用具がユーザ定義の位置選択の場所または領域に到達するであろう時刻を決定し得る。一実施形態において、上記時間的なチェック基準は、上記ユーザ定義の位置選択によって決定される上記競技場の上記場所または上記領域の外側に、スポーツ用具が依然としてあるであろう時間をも特定し得る。
【0015】
時間的なチェック基準は、或る時間を特定し得、スポーツ用具のライブ位置データと位置データとの比較が、当該時間内に行われ得る。スポーツ用具のライブ位置と位置データとの比較は、当該時間内に、一回または複数回行われ得る。継続的なデータ比較が行われ得、当該継続的なデータ比較においては、現在のライブ位置データが中央サーバ装置に提供される際に、絶え間なく、改めて比較が行われ得る。この実施形態または他の実施形態において、位置監視システム自体によって、比較のために用いられるライブ位置データが提供され得る。或いは、ライブ位置データは、中央サーバ装置において測定され、この場合、当該中央サーバ装置において、位置監視システムから受信される位置監視信号は、監視される。ライブ位置データの提供は、リアルタイムで行われ得る。これに関連して、上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は、リアルタイムで、一回または複数回行われ得る。
【0016】
上記時間的なチェック基準は、チェック時刻を特定し得、上記スポーツ用具の上記ライブ位置データと上記位置データとの比較は、上記チェック時刻に行われ得る。
【0017】
上記チェック基準は、上記ユーザ装置を用いた上記ユーザ入力との関連で検出される、ユーザ定義のチェックパラメータを含み得る。ユーザ定義のチェックパラメータは、全体的にまたは部分的に、時間的なチェック基準を決定し得る。例えば、ユーザは、ここで、スポーツ用具のライブ位置データと位置データとの比較において、チェック基準が満たされるべき時刻を決定し得る。また、ユーザは、比較の時刻を、例えばユーザ入力から3分等に決定し得る。
【0018】
ビデオ監視システムは、位置監視システムとして用いられ得る。スポーツ用具の位置測定のためのビデオ監視システムは、それ自体、種々の実施形態において知られている。例えば、サッカーボールのライブ位置は、サッカーの試合中にビデオ監視システムを用いて測定される。また、RFIDベースのシステム(RFID‐無線ICタグ)が用いられてもよい。
【0019】
上記ライブ位置データおよび上記位置データは、競技場の領域における上記スポーツ用具の2Dでの位置決定を示し得る。また、3Dでの位置決定が提供されてもよい。
【0020】
上記ユーザ定義の位置選択を検出する場合、上記スポーツ用具の選択可能な位置に関する選択メニューは、上記ユーザ装置の表示装置によって出力され得、上記ユーザによる上記選択可能な位置のうち1つの選択が検出され得る。ここで、スポーツ用具の複数の所定の位置は、選択するためにユーザに提供され得る。サッカーの試合に関連して、当該所定の位置は、例えば、ピッチの2分の1またはペナルティーエリアに関連し得る。代替的にまたは追加的に、ユーザは、ユーザ入力により、自由に選択可能な位置(すなわち、所定の選択メニューによって決定されない位置)の選択ができる。
【0021】
結果チェックデータは、上記チェック基準による判定の結果を示し、上記中央サーバ装置および/または上記ユーザ装置(特に、クライアントとして形成される場合)に提供され得る。結果チェックデータは、例えば、スポーツ用具のライブ位置とユーザ定義の位置選択とが一致するかどうか、およびスポーツ用具のライブ位置とユーザ定義の位置選択とが一致する時を(すなわち、ライブ位置が、ユーザ定義の位置選択の領域に位置することを)、特定する。所定の時間内におけるこのような一致の頻度が判定され得る。当該時間は、チェック基準によって判定され得る。また、スポーツ用具のライブ位置とユーザ定義の位置選択との比較に関連して、或るイベントが発生するまたは発生しないことに関連する他の頻度解析または統計解析が行われてもよい。
【0022】
さらに、競技場の領域における選手のライブ位置は、位置監視システムを用いて、一時的に、または絶えずライブで測定され得る。チェック基準は、例えば競技場の領域におけるスポーツ用具と選手との接触を判定するために、スポーツ用具および選手のライブ位置に対して比較が実行されるということを決定し得る。
【0023】
スポーツ用具のライブ判定のためのシステムに関連して、これまで説明された代替の実施形態は、これに相当するものとして提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】スポーツ用具のライブ判定のためのシステムの概略図を示す。
【
図2】競技場のピッチ上における各ユーザ定義の位置選択についての概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
さらなる例示的な実施形態は、以下に、図面の図に関連して説明される。
図1は、スポーツ用具のライブ判定のためのシステムの概略図を示す。
図2は、競技場のピッチ上における各ユーザ定義の位置選択についての概略図を示す。
【0026】
図1は、スポーツ用具のライブ判定のためのシステムの概略ブロック図を示す。ここに示した例示的実施形態において、例えばサッカーの試合またはフットボールの試合のような、試合は、ピッチを備えた競技場1の領域において行われる。代替の実施形態においては、競技場は、自動車またはオートバイ用の競走路であってもよい。また、例えば水球の試合にとっては、ここで理解される意図において、プールが競技場であってもよい。また、競技場は、屋内のホールに形成されてもよい。
【0027】
複数の監視装置2.1~2.nを備える位置監視システム2は、試合中、競技場1の領域におけるスポーツ用具3のライブ位置を測定するために、継続的に用いられる。例えば、位置監視システム2は、ビデオ監視システムとして形成され得る。この種類の監視システムは、種々の具体的態様における監視システムとして知られている。
【0028】
示した例において、スポーツ用具3は、例えばサッカーボールまたはフットボール等の試合球である。他の実施形態において、例えば競走路に関連して、自動車またはオートバイはスポーツ用具を形成し、監視時間中のスポーツ用具の位置は、位置監視システム2によってライブで検出される。
【0029】
位置監視システム2は、データ交換を行うために、無線および/または有線の接続4を介して中央サーバ装置5に連結する。
【0030】
中央サーバ装置5は、さらなる無線および/または有線の接続6を介してユーザ装置7に連結する。ユーザ装置7は、例えば携帯電話、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、ゲーム機、またはパソコンであってもよい。ユーザ装置7は、中央サーバ装置5のクライアントとして形成され得、記号8に基づき
図1に概略的に示すユーザ入力を、ユーザが行うことを可能にする。
【0031】
例示的な一実施形態において、例えば、位置監視システム2自体および/または中央サーバ装置5において、スポーツ用具3の位置のライブ監視に基づいて、スポーツ用具3のライブ位置データが生成される。ライブ位置データは、例えばリアルタイムで、中央サーバ装置5に提供される。
【0032】
さらに、ユーザ入力は、スポーツ用具3のユーザ定義の位置選択を示すが、当該ユーザ入力は、ユーザ装置7において検出される。この目的を達成するため、ユーザが競技場1の或る領域(例えばサッカーの試合の場合、2つのペナルティーエリアのうち1つ)を選択できるように、ユーザ装置7において、ユーザのためにピッチ1が概略的に示されてもよい。ユーザ入力は、マウス、キーボード、ゲーム機、アイトラッカー、音声入力を用いて、および/またはタッチセンシティブスクリーンを用いて検出され得る。ユーザ定義の位置選択に対して、位置データがユーザ装置7において作成され、その後、中央サーバ装置5へ送信される。
【0033】
代替の実施形態において、ユーザ定義の位置選択は、競走路上に沿った位置(例えば、カーブ等の区画またはゴール等の車道上の標識)に関連してもよい。
【0034】
中央サーバ装置5および/またはユーザ装置7において、ライブ位置データと位置データとは比較される。これは、特に、スポーツ用具3のライブ位置がユーザ定義の位置選択の領域に位置するかどうか、および任意で、スポーツ用具3のライブ位置がユーザ定義の位置選択の領域に位置する時を判定するためである。すなわち、例えば、サッカーボールがユーザによって選択されたペナルティーエリアに入るかどうか、および任意で、サッカーボールがユーザによって選択されたペナルティーエリアに入る時を判定するためである。別の実施形態において、どのくらいの時間、サッカーボールがユーザによって選択されたペナルティーエリアに入らないかをチェックすることが可能である。スポーツ用具のライブ位置データと位置データとの比較が解析される形式は、チェック基準によって決定される。これは、ユーザ入力との関係において検出され得る。または、チェック基準は、中央サーバ装置において決定される。また、ユーザ定義によるチェック基準の変更は、中央サーバ装置において提供され得る。
【0035】
チェック基準に照らした、スポーツ用具3のライブ位置データと位置データとの比較に対して、結果チェックデータは、中央サーバ装置5において作成され得る。当該結果チェックデータは、ユーザ装置7の表示装置を用いてユーザに対して結果を表示するために、ユーザ装置7に送信され得る。
【0036】
図1に示すシステムは、ユーザ装置7に相当する方法で別のユーザによって使用され得るさらなるユーザ装置9を有する。このように、別のユーザ定義の位置選択は中央サーバ装置5において検出されるとともに処理され得、この結果、ライブ位置データとの比較が実行される。例えば、どちらのユーザ定義の位置選択が最初にスポーツ用具3のライブ位置に一致するかをチェックすることが可能である。この情報は、例えば、オンラインゲームシステムまたはオンラインベッティングシステムにおいてさらに処理され得る。
【0037】
図2は、サッカーピッチとして示されるピッチ20に関連した、考え得るユーザ定義の位置選択についての概略図を示す。ピッチ20は、印21によって定義され、特に、ゴールライン、サイドライン、およびペナルティーエリアラインを含む。ユーザ定義の位置選択は、陰影によって概略的に示されているが、ピッチ20内および/またはピッチ20に隣接した或る領域に関連し得る。印21を考慮して位置選択を行うことができる。
【0038】
上述の明細書、特許請求の範囲、および図面に開示される特徴は、個々にも、いかなる組合せにおいても、種々の諸実施形態を実行するために重要であり得る。