(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-26
(54)【発明の名称】屋根裏の頂部に隣接して断熱するためのシステム、方法、および装置
(51)【国際特許分類】
E04B 1/76 20060101AFI20220119BHJP
E04B 7/18 20060101ALI20220119BHJP
E04D 12/00 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
E04B1/76 500J
E04B7/18 Z
E04D12/00 H
(21)【出願番号】P 2019515924
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(86)【国際出願番号】 US2017053963
(87)【国際公開番号】W WO2018064305
(87)【国際公開日】2018-04-05
【審査請求日】2020-07-31
(32)【優先日】2016-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506207358
【氏名又は名称】サートゥンティード エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【氏名又は名称】木下 智文
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-フィリップ・ンドポ-エポイ
(72)【発明者】
【氏名】ジェローム・アルール
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・クライド・ブラント
(72)【発明者】
【氏名】トッド・ピー・ディノイア
(72)【発明者】
【氏名】ルーク・ピエール・ヴィトリー
(72)【発明者】
【氏名】コナー・パトリック・マクドナルド
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィット・エム・パカナ
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04266384(US,A)
【文献】特開2001-011965(JP,A)
【文献】実開昭52-145917(JP,U)
【文献】実開平04-042520(JP,U)
【文献】実開平06-078442(JP,U)
【文献】仏国特許出願公開第02636657(FR,A1)
【文献】国際公開第2015/117154(WO,A1)
【文献】国際公開第2007/031290(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/62-1/99
E04B 7/18
E04B 9/00
E04B 9/06
E04B 9/16-9/22
E04B 9/26
E04D 3/35
E04D 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱材を支持するための吊設具であって、
梁に連結されるように構成された梁取り付け構成要素を備える第1の端部と、
障壁に連結されるように構成された障壁取り付け構成要素を備える第2の端部と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分と、を含み、
前記梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触するように適合された前記第1の面の底部に位置する少なくとも1つの
第1の半径方向リップ、を備え、
前記第1の半径方向リップが前記第1の面の第1の半径方向側部上にあり、
梁取り付け部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の第2の半径方向側部上に第2の半径方向リップを備え、前記第1の半径方向側部および前記第2の半径方向側部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の反対側の半径方向側部である、吊設具。
【請求項2】
断熱システムであって、
梁と、
障壁と、
少なくとも1つの吊設具と、を備え、前記吊設具が、
梁に連結される梁取り付け構成要素を備える第1の端部、
障壁に連結される障壁取り付け構成要素を備える第2の端部、および
前記第1の端部と前記第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分、を含み、
前記梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触する前記第1の面の底部に位置する少なくとも1つの
第1の半径方向リップ、を備え、
前記第1の半径方向リップが前記第1の面の第1の半径方向側部上にあり、
梁取り付け部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の第2の半径方向側部上に第2の半径方向リップを備え、前記第1の半径方向側部および前記第2の半径方向側部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の反対側の半径方向側部であり、
断熱材が、前記吊設具によって画定された前記断熱空間を少なくとも部分的に充填する、断熱システム。
【請求項3】
デッキと前記デッキに緊結された梁とを備える屋根裏を有する家のために断熱システムを設置するための方法であって、前記断熱システムが、
障壁を提供することと、
少なくとも1つの吊設具を提供することであって、前記少なくとも1つの吊設具が、梁に連結されるように構成された梁取り付け構成要素を備える第1の端部、障壁に連結されるように構成された障壁取り付け構成要素を備える第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間の軸方向中央部分、を備え、前記梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触するように適合された前記第1の面の底部に位置する少なくとも1つの
第1の半径方向リップ、を備え
、前記第1の半径方向リップが前記第1の面の第1の半径方向側部上にあり、梁取り付け部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の第2の半径方向側部上に第2の半径方向リップを備え、前記第1の半径方向側部および前記第2の半径方向側部が、前記梁取り付け構成要素の前記第1の面の反対側の半径方向側部である、少なくとも1つの吊設具を提供することと、
前記障壁取り付け構成要素を前記障壁に取り付けることと、
前記半径方向リップが前記梁の底部と接触して前記第1の端部と前記第2の端部との間に画定された断熱空間を提供するように前記梁取り付け構成要素を前記梁に取り付けることであって、前記半径方向リップが、前記断熱空間のサイズを決定する、前記梁取り付け構成要素を前記梁に取り付けることと、
前記断熱空間内に断熱材を提供することと、を含む、方法。
【請求項4】
前記第1の半径方向リップが、梁取り付け構成要素の前記第1の面の前記第1の半径方向側部に複数の半径方向リップを備える、
請求項1に記載の吊設具。
【請求項5】
前記第2の半径方向リップが、梁取り付け構成要素の前記第1の面の前記第2の半径方向側部に複数の半径方向リップを備える、
請求項1および4のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項6】
梁取り付け構成要素の前記第1の面が、緊結具を収容するように適合された複数の孔を備える、
請求項1、4および5のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項7】
前記障壁取り付け構成要素が、緊結具を用いて固設されるように適合されており、前記緊結具が、障壁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、または接着剤を含む、
請求項1、および4から6のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項8】
前記梁取り付け構成要素が、緊結具を用いて固設されるように適合されており、前記緊結具が、梁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、または接着剤を含む、
請求項1、および4から7のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項9】
前記障壁取り付け構成要素が、支承を備え、前記支承が、前記障壁内の溝の半径方向内側にあり、前記溝の両側に係合するように構成された円形または多角形の断面を含む細長い実質的に平坦な形状を備える、
請求項1、および4から8のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項10】
前記障壁取り付け構成要素が、前記吊設具を前記障壁に連結するように構成されたアーチを備え、前記アーチが、少なくとも2つの軸方向側部を備え、各軸方向側部が、前記吊設具の軸に沿って変化する半径方向直径を有する、
請求項1、および4から9のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項11】
前記障壁が、障壁-吊設具取り付け構成要素を備える実質的に平面状の細長いパネルを備え、前記障壁-吊設具取り付け構成要素が、溝、平面状表面、張り出し部、またはそれらの組み合わせを備える、
請求項1、および4から10のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項12】
前記梁が、梁-吊設具取り付け構成要素を備える実質的に平面状の細長いパネルを備え、前記梁-吊設具取り付け構成要素が、溝、平面状表面、張り出し部、またはそれらの組み合わせを備える、
請求項1、および4から11のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項13】
前記障壁が、スタッド、押縁、ストラップ材、メッシュ、石膏ボード、格子、ネット、仕上げ面、テープ、または膜のうちの少なくとも1つを含むように構成されている、
請求項1、および4から12のいずれか一項に記載の吊設具。
【請求項14】
前記障壁が、水分管理を提供するように構成されている、
請求項1、および4から13のいずれか一項に記載の吊設具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、断熱材に関し、特に、建築物の屋根裏の頂部に隣接して建築物を断熱するためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
米国南部では、暖房、換気、および空調(HVAC)ダクトは、家の中に空間がないため、伝統的に家の屋根裏に設置されている。これらの家は、洪水の脅威(南東)または地震の脅威(南西)のせいで地下室をほとんど有していない。ほとんどのHVACダクトは、部分的な漏れがあり、それらが屋根裏の断熱材の上に配設されている場合、かなりのエネルギーが損失される。HVACダクトが空調空間内に位置するのが一般的なやり方である。
【0003】
2017年1月にカリフォルニア州は、屋根裏の床の既存の断熱材に加えて、屋根デッキの下または上のいずれかにより多くの断熱材を追加する新しい選択肢を導入した。代替的に、同じレベルの断熱材(気候帯に応じてR30~R38)を屋根デッキの下に配設して、全てのHVACダクトが断熱空間内に位置することを確実にすることができる。
【0004】
屋根裏の屋根垂木の間に断熱材が付いている家は、屋根裏のHVACにとって最良の構成を提供する。しかしながら、ほとんどの屋根垂木は、2×4インチまたは2×6インチであり、それらは、ガラス繊維またはセルロースなどの伝統的な断熱材で建築基準により必要とされるR値(例えば、R30~R49)に到達するには小さすぎる。垂木の間と下の両方を断熱するための解決策が必要である。屋根裏が換気されていない場合、かかる設計はまた、水分管理に関するより高いリスクを有する。
【0005】
いくつかの基本的な解決策は、屋根垂木への木材建材(例えば、2×6インチまたは2×8インチの梁)の追加、または所望の高さの木材I型ジョイストの取り付けなど、断熱請負業者によって何十年も使用されている。しかしながら、これらの解決策は屋根の重量を増加させ、それはトラス構造設計の変更を必要とする。さらに、これらの解決策は、設置するのに時間がかかり、残された熱橋(木材)を伝え、断熱材の連続層を提供しない。
【0006】
吹き込みブランケットシステム(BIBS)用の布帛を使用する別の解決策がWO2015/117154に開示されている。しかしながら、このシステムは、垂木と屋上デッキの外側被覆材との間の各接合部をかしめて屋根全体を気密にしなければならないので、設置するのにかなり時間がかかる。複雑なトラス設計、屋根の隅棟、谷、交差トラスなどでは、これを達成するのは困難であり得る。また、棟換気口をハウスラップで気密にすることが必要とされることに加えて、水分の問題を回避するために棟換気口および隅棟の頂部に「拡散ポート」(例えば、蒸気開放屋根膜を有する気密開口部)の追加を必要とする。
【0007】
さらに、断熱材を吹く前にBIBS膜を正しく重畳させてステープル留めしなければならず、これは、重畳部が何にも取り付けられていないため、断熱材の重量によりたるみを生み出す。かかる構成は、明確かつ一貫した厚さおよびR値を有することをほとんど不可能にする。これは、吹き込み断熱材の重量による膜のたるみによるものであり、膜と断熱材との間に間隙が残る。この問題は、空洞が正しく充填されることを確実にするために断熱材の密度を増加させることによって対処することができる。
【0008】
加えて、垂木が完璧に位置合わせされていない場合、定規を用いて布帛の重畳を手動で調整しなければならず、これはさらにより多くの時間がかかる。このシステムも、屋根裏の部屋のための仕上がった天井を形成するための石膏ボードのような負荷をそれに取り付けることができないので、制限される。さらに、この解決策は、気候ゾーン3の寒い冬の間に内部蒸気遅延剤なしでの長期の耐久性に関する残された論点を伴う、米国気候帯1~3に限定される。
【0009】
Saint-Gobain Isover FranceのSuspente Integra2システムなど、これらの問題のいくつかに対処するための解決策が存在する。その全体が参照により本明細書に組み入れられる、米国公開第2011/0016816号を参照のこと。その解決策は、気密性および水分管理を高めるために垂木の下に断熱材の第2の層を取り付ける。これは、石膏ボードを保持する金属製レールを用いてケーブルなどのための空間を維持しながら、石膏ボードの背後にスマート蒸気遅延剤膜をクリッピングすることによって達成される。それにもかかわらず、この金属の解決策は、商業用建築物のような金属製レールではなく、木製スタッドおよび垂木のみを使用する米国の住宅市場には適合しない。
【0010】
加えて、最近の建築基準およびプログラム要件は、基準の火災安全要求をも満たすコンパートメント化のより容易でより効果的な方法の必要性を駆り立てている。例えば、2012年の国際省エネルギー基準(IECC)は、気候帯3~8における一世帯および多世帯の建設に3 ACH50試験圧力の気密性を要求しており、米国中でより広く採用されている。商業用建築物については、米国暖房空調学会(ASHRAE)標準189と同様に、エネルギーと環境デザインのリーダーシップ(LEED)にも同様のコンパートメント化要件がある。従来の解決策は新しい建築物全体の気密性要件を達成することを非常に困難にするので、断熱システムの改善は引き続き関心がもたれている。
【発明の概要】
【0011】
屋根裏の頂部近くで断熱するためのシステム、方法、および装置の実施形態が開示される。屋根裏は、屋上デッキを支持する垂木を含み得る。一例では、屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具は、軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を含み得る。細長い外形は、屋根デッキにではなく、垂木にのみ連結されるように構成された近位端部を有し得る。近位端部は平面状であり、かつ設置時に屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成され得る。梁の遠位端部は、実質的に平面状であり、かつ近位端部と平行であり得る。実質的に平面状であるウェブは、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在し得る。近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って断熱空間が画定される。加えて、遠位端部は、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成され得る。
【0012】
別の実施形態では、建築物の屋根裏を断熱するためのシステムが開示される。建築物は、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを含み得る。本システムは、屋根裏内で断熱材を支持するための梁を含み得る。梁の各々は、軸、および軸方向の細長い外形を含み得る。細長い外形は、屋根デッキにではなく、垂木にのみ装着される近位端部を含み得る。近位端部は、平面状であり、かつ屋根デッキに対して実質的に平行であり得る。梁は、実質的に平面状であり、かつ近位端部と平行な遠位端部を含み得る。実質的に平面状であるウェブは、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在し得る。近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って断熱空間が画定される。本システムは、断熱空間内の梁のうちの隣接するものに、およびそれらの間に装着される断熱バットをさらに含み得る。断熱バットの各々は、断熱材料と、梁の遠位端部に面する外層とを含み得る。外層は、ACH50<3の気密性を達成することを可能にし得る。第1のテープを梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用してそれらの間に気密障壁を形成することができる。気密障壁はまた、ACH50<3を達成することを可能にし得る。
【0013】
屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有する建築物の屋根裏を断熱する方法の一実施形態も開示される。本方法は、軸方向の細長い外形を備える梁を提供することと、梁の近位端部のみを垂木に緊結することと、梁のうちの隣接するものの遠位端部に断熱バットを位置決めすることとを含み、断熱バットの各々は、断熱材料と、梁の遠位端部に面する外層とを含み得る。外層は、ACH50<3の気密性を含み得る。加えて、本方法は、テープを梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用してそれらの間に気密障壁を形成することを含み得る。気密障壁は、ACH50<3の気密性を含み得る。
【0014】
さらに別の実施形態では、吊設具は、軸、および軸方向の外形、を有する梁を含み得る。外形は、軸方向に細長く、かつ実質的に平面状である遠位端部を含み得る。ストラップは、遠位端部から延在し得る。ストラップは、実質的に平面状であり、かつ遠位端部に対して直角であり得る。各ストラップは、平面状の、それぞれの垂木に連結されるように構成された近位端部を含み得る。近位端部と遠位端部との間のストラップに沿って断熱空間が画定される。遠位端部は、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成され得る。
【0015】
屋根裏の頂部に隣接して断熱するための代替のシステム、方法、および装置の実施形態も開示される。例えば、システムは、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有する建築物の屋根裏を断熱する。本システムは、垂木に位置合わせされて装着されたブラケットと、ブラケットを介して垂木から懸吊されるようにブラケットに取り付けられた梁とを含み得る。加えて、断熱バットが梁の間に延在し得、テープを使用して断熱バットを梁に固設することができる。
【0016】
別の実施形態では、屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具が開示される。吊設具は、軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を含み得る。細長い外形は、垂木に連結されるように構成された近位端部と、近位端部から離間された遠位端部と、近位端部と遠位端部との間に延在するウェブとを含み得る。近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って断熱空間が画定され得る。遠位端部は、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成され得る。加えて、梁は、ウェブが近位端部および遠位端部に対して直角ではならないように梁が重畳される重畳位置を含み得る。梁はまた、ウェブが近位端部および遠位端部に対して実質的に直角である設置位置を有し得る。
【0017】
屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具の代替の実施形態は、軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を含み得る。細長い外形は、垂木に連結されるように構成された近位端部と、近位端部から離間された遠位端部と、近位端部と遠位端部との間に延在するウェブとを含み得る。近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って断熱空間が画定され得る。遠位端部は、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成され得る。加えて、ウェブは、細長い外形の全体を跨ぐ中実部分と、近位端部のうちのそれぞれのものに係合するセグメント化部分とを含み得、セグメント化部分内の空隙は、近位端部から中実部分まで延在する。
【0018】
別の態様では、吊設具を使用して屋根デッキを有する屋根裏で断熱材を支持することができる。吊設具は、梁に連結される第1の端部と、障壁に連結される第2の端部とを含み得る。吊設具はまた、第1の端部と第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分を含み得る。吊設具はまた、第1の面と、梁の底部と接触するように適合された第1の面の底部に位置する半径方向リップとを有する梁取り付け構成要素を含み得る。
【0019】
別の実施形態では、断熱システムが開示される。断熱システムは、梁、障壁、および少なくとも1つの吊設具を含み得る。吊設具は、梁に連結される第1の端部と、障壁に連結される第2の端部とを含み得る。吊設具はまた、第1の端部と第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分を含み得る。断熱システムは、吊設具によって画定された断熱空間を少なくとも部分的に充填する断熱材をさらに含み得る。
【0020】
デッキとデッキに緊結された梁とを備える屋根裏を有する家のために断熱材を設置するための方法が開示される。本方法は、障壁を提供することと、少なくとも1つの吊設具を提供することとを含み得る。吊設具は、梁に連結される第1の端部と、障壁に連結される第2の端部とを含み得る。吊設具はまた、第1の端部と第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分を含み得る。吊設具はまた、第1の面と、梁の底部と接触するように適合された第1の面の底部に位置する半径方向リップとを有する梁取り付け構成要素を含み得る。本方法は、障壁取り付け構成要素を障壁に取り付けることと、半径方向リップが梁の底部と接触して第1の端部と第2の端部との間に画定された断熱空間を提供するように梁取り付け構成要素を梁に取り付けることとを含み得、半径方向リップは、断熱空間のサイズを決定する。本方法はさらに、断熱空間内に断熱材を提供することを含み得る。
【0021】
これらの実施形態の前述のならびに他の目的および利点は、添付の特許請求の範囲および添付の図面と併せて以下の詳細な説明を鑑みれば、当業者には明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
実施形態の特徴および利点が成し遂げられる様式がより詳細に理解され得るように、より具体的な説明を、添付の図面に図示されるその実施形態を参照することによって行うことができる。しかしながら、図面はいくつかの実施形態を図示するに過ぎず、したがって、他の同等に有効な実施形態が存在し得るため、範囲を限定するとみなされるべきではない。
【0023】
【
図1】断熱材を支持するための梁の一実施形態の頂部正面等角図(top,front isometric view)である。
【
図5】断熱材を支持するための梁の別の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図9】最終アセンブリ前の示される
図5の梁の概略端面図である。
【
図10】屋根裏を断熱するためのシステムの一実施形態を有する屋根裏の底面等角図であり、システムは部分的に設置されて示されている。
【
図11】屋根裏を断熱するためのシステムの別の実施形態を有する屋根裏の底面等角図である。
【
図12】屋根裏を断熱するためのシステムのさらに別の実施形態を有する屋根裏の拡大底面等角図である。
【
図13】屋根裏を断熱するためのシステムのまた別の実施形態を有する屋根裏の拡大底面等角図である。
【
図14】屋根裏を断熱するためのシステムの代替の実施形態を有する屋根裏の底面等角図である。
【
図15】屋根裏を断熱するためのシステムの別の代替の実施形態を有する屋根裏の底面等角図である。
【
図16】屋根裏を断熱するためのシステムのさらに別の代替の実施形態を有する屋根裏の底面等角図である。
【
図17】剥離紙セグメントを示すテープの一実施形態の概略図である。
【
図18】屋根裏断熱材用の吊設具の別の実施形態の一方の端部を部分的に断面で示す頂部正面等角図である。
【
図19】設置位置および重畳位置でそれぞれ示された吊設具の別の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図20】設置位置および重畳位置でそれぞれ示された吊設具の別の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図21】設置位置および重畳位置でそれぞれ示された吊設具の別の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図22】設置位置および重畳位置でそれぞれ示された吊設具の別の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図23】
図21および22の吊設具の構成要素の正面図である。
【
図24】
図21および22の吊設具の設置時の下部等角図である。
【
図25】吊設具のさらに他の代替の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図26】吊設具のさらに他の代替の実施形態の頂部正面等角図である。
【
図27】
図18の吊設具用ブラケットの代替の実施形態の底面等角図である。
【
図28】それぞれ吊設具の別の実施形態の等角図および端面図である。
【
図29】それぞれ吊設具の別の実施形態の等角図および端面図である。
【
図30】
図27~29のブラケットと吊設具とのアセンブリの一実施形態の等角図である。
【
図31】屋根裏を断熱するためのシステムの一実施形態を有する屋根裏の底面等角図であり、システムは部分的に設置されて示されている。
【
図32】屋根裏を断熱するためのシステムの別の実施形態を有する屋根裏の底面等角図である。
【
図33】屋根裏を断熱するためのシステムのさらに別の実施形態を有する屋根裏の拡大底面等角図である。
【
図34】屋根裏を断熱するためのシステムのまた別の実施形態を有する屋根裏の拡大底面等角図である。
【
図35】剥離紙セグメントを示すテープの一実施形態の概略図である。
【
図36】断熱システムの一実施形態の側面図である。
【
図37】断熱システム用吊設具の一実施形態の斜視図である。
【
図45】断熱システムの別の実施形態の部分断面側面図である。
【
図48】断熱システムの一実施形態の部分断面側面図である。
【
図49】断熱システムのさらに別の実施形態の部分断面側面図である。
【0024】
異なる図面における同じ参照符号の使用は、類似のまたは同一の項目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
屋根裏の頂部に隣接して断熱するためのシステム、方法、および装置の実施形態が開示される。例えば、
図1~4は、屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具を示す。吊設具は、軸22、および軸方向の細長い外形、を有する梁20を含み得る。
図1~4は、梁のJ型梁のバージョンを示す。
図5~9は、梁20のI型梁のバージョンを示す。加えて、梁は、C型梁またはS型梁であり得る。用途によっては、フランジが梁の両側で断熱材を支持し得るため、I型梁またはJ型梁の設計が好ましい場合がある。他の用途の場合、C型梁またはS型梁の片側は、仕上げ面をステープル留めしてテープ留めする前に摩擦によってのみ梁の間に断熱材を固設し得る。
【0026】
細長い外形のバージョンは、近位端部24を含み得る。近位端部24は、屋根デッキにではなく、垂木にのみ連結されるように構成され得る。一例では、梁20の近位端部24を垂木の底部表面にのみ取り付けることができる。
【0027】
近位端部24は平面状であり得、かつ設置時に屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成され得る。細長い外形は、遠位端部26をさらに含み得る。遠位端部26は、実質的に平面状であり、かつ近位端部24と平行であり得る。加えて、細長い外形は、ウェブ28を含み得る。ウェブ28は、実質的に平面状であり得る。ウェブ28は、近位端部24と遠位端部26との間に、それらに対して実質的に直角に延在し得る。
【0028】
近位端部24と遠位端部26との間でウェブ28に沿って断熱空間30が画定され得る。さらに詳細に論じられるように、遠位端部26は、断熱空間30内に位置する断熱バットに連結されるように構成され得る。梁20は、ストラップ材または支持膜などの任意の追加の支持部材なしでガラス繊維バットを支持するように構成され得る。
【0029】
梁20の実施形態は、ポリマーを含み得る。例えば、梁20は、次の材料のうちの1つ以上を含み得る。熱可塑性プラスチック、射出成形プラスチック、未使用ポリ塩化ビニル(PVC)、再生PVC、発泡PVC、CPVC、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリイミド、熱可塑性オレフィン(TPO)、ナイロンなど、および前述の材料のガラス強化バージョン。梁20のバージョンは、ポリマーのみからなり得る。一部の実施形態では、梁20の少なくとも一部は、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つであり得る。梁20の例は、例えば、手ばさみのような手動工具を用いて容易に切断され得る。一例では、梁20は、金属製ではない。梁20内の孔または穴を用いて、その重量を低減し、熱橋の問題を低減することができる。
【0030】
他の実施形態では、梁20の一部は、異なる材料などの2つ以上の材料から形成され得る。例えば、梁20の第1の部分はガラス強化PVCを含み得、梁の第2の部分はPVCを含み得る。梁20の一部は、異なる熱膨張率を有し得る。
【0031】
梁20のバージョンは、特定の熱膨張率(CTE)を含み得る。例えば、CTEは、約100E-06in/(in.F)以下、例えば、約80E-06in/(in.F)以下、約60E-06in/(in.F)以下、約50E-06in/(in.F)以下、約40E-06in/(in.F)以下、約30E-06in/(in.F)以下、約20E-06in/(in.F)以下、またはさらに約10E-06in/(in.F)以下であり得る。他の例では、CTEは、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0032】
一部の実施形態では、梁20は、屋根裏トラス設計による曲げモーメントに供され得る。例えば、最大許容変形量を次の説明によって表現することができる。梁が水平に位置決めされ、その近位端部で垂木に取り付けられた状態で、梁の各直線脚部に対して、梁の近位端部から10インチの遠位端部に0.5lbの負荷を加えると、約2インチ以下の最大垂直偏向を与えるであろう。これは、約5度の角度または偏向に対応する。他の実施形態では、最大垂直偏向は、約1インチ以下、またはさらには約0.1インチ以下(すなわち、知覚される変形なし)であり得る。
【0033】
梁20は、約1フィート~約20フィートの間の任意の長さを有し得る。いくつかのバージョンでは、梁20の長さは、一人だけでの取り扱いをよりよく可能にするために約6フィート~約8フィートであり得る。梁は、屋根裏トラスおよび外側屋根被覆材を設置するフレーマによって設置され得る。断熱請負業者は、断熱材およびテープを設置し得る。かかる設置は、より長いバージョンの梁20(例えば、8フィート以上)にとって好ましい場合がある。より短いバージョンの梁(例えば、8フィート未満)の場合、断熱請負業者にとっては、梁20および断熱材の両方を設置することが好ましい場合がある。
【0034】
ウェブ28の例は、その自重下で、最大偏向を有し得る。いくつかのバージョンでは、ウェブ28の最大偏向は、近位端部24および遠位端部26に関して法線に対して約10度であり得る。他の例では、最大偏向は、約8度、例えば、約6度、約5度、約4度、約3度、約2度、またはさらには約1度であり得る。他の例では、最大偏向は、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0035】
上記のように、梁20の例は、重量、熱膨張率、収縮量、および熱橋の問題を低減するために穿孔されていてもよい。いくつかのバージョンでは、近位端部24は、穿孔32を含み得る。穿孔32の実施形態は、平行な列のスリットを含み得る。スリットは、丸みを帯びた長円形および長方形のうちの少なくとも1つであり得る。一例では、ウェブ28は、穿孔されていてもよい。別の例では、遠位端部26は、穿孔されていない。
【0036】
梁20の一部の実施形態では、細長い外形の各端部は、第2の梁20に係合するように構成されたタブ34を備え得る。1つのバージョンでは、タブ34は、近位端部24にのみ位置し得る。
【0037】
図9に示されるように、梁20は、ポリマー材料などの単一層の材料を含み得る。材料は、軸方向に最終断面形状に重畳されるかまたは熱成形され得る。加えて、最終断面形状は、リブ付き縁部を用いて接着、超音波溶接、またはヒートステークされ得る。代替的に、梁20は、異形押出として形成され得る。
【0038】
図10および11は、建築物の屋根裏40を断熱するためのシステムの実施形態を示す。建築物は、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏40の内側で屋根デッキを支持する垂木42とを含み得る。本システムは、屋根裏40内で断熱材44を支持するための梁20を含み得る。梁20の各々は、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる特徴を含み得る。梁20を垂木42に横断させることができる。梁20の近位端部24は、ステープル、釘、またはネジなどの緊結具を用いて垂木42に装着され得る。本システムは、屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙43をさらに含み得る。
【0039】
一部の実施形態では、断熱材は、垂木42の下に配設され得、換気空気間隙43は、下端と屋根頂部の棟換気口との間に位置し得る。代替的に、換気開口部(例えば、O’Hagin換気口)を屋根被覆材に直接用いることができる。これらの解決策は、自然対流および風を使用して断熱材が(気候帯に関係なく)水分の蓄積を回避することを可能にし得る。断熱材内の対流を制限するために、吹き込み断熱材で伝統的に行われているように、換気バッフルを屋根被覆材にステープル留めして、下端と棟換気口との間に連続的な空気間隙を提供することができる。別の実施形態では、対流を制限するために、屋根デッキの近くの断熱材の片側に仕上げ面を用いることができる。断熱材の反対側は、建築物の内側のスマート蒸気遅延剤を用いることができる。次いで、空気間隙が垂木自体の厚さによって確実にされる。例えば、典型的な2×4梁は、3.5インチの空気間隙を提供するであろう。他の例では、垂木が2×6または2×8梁である場合、換気バッフル、例えば、1.5インチの厚さを有する従来のバッフルを屋根デッキにステープル留めすることができる。用途によっては、断熱材の第1の層を垂木の間に配設することができ、断熱材の第2の層を垂木の下に配設して、断熱材のレベルを増加させ、垂木の下に設置される断熱材の厚さを低下させることができる。
【0040】
いくつかのバージョンでは、
図10に示されるように、梁20をトラスに対して直角に設置することができ、これは、熱橋を制限する。しかしながら、梁20をトラスと平行に設置することもできる。
【0041】
断熱材44は、断熱空間30内の梁20のうちの隣接するものに、およびそれらの間に装着される断熱バットをさらに備え得る。断熱材44の断熱バットの各々は、断熱材料と、梁20の遠位端部26に面する外層46とを含み得る。外層46の例は、(米国建築物基準で露出表面に必要とされる)防火クラスA(fire class A)、スマート蒸気遅延剤(SVR)、およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含み得る。代替的に、断熱材44のバットは、1つ以上の外層に面していなくてもよい。
【0042】
本システムの実施形態は、第1のテープ48をさらに含み得る。例えば、第1のテープ48としては、例えば、ミネソタ州セントポールの3M Companからの3M 8067テープなどの全天候用点滅テープ、またはペンシルベニア州マルバーンのCertainTeedからのCertaTapeが挙げられ得る。本システムのバージョンは、梁20の遠位端部26と断熱バットの外層46とに適用される第1のテープ48を含み得る。
【0043】
第1のテープ48を使用して、本システムの構成要素間に気密障壁を形成することができる。かかる気密障壁は、ACH50<3の気密性を含み得る。本システムの他の実施形態では、気密性および気密障壁は、ACH50<2.5を含み得る。他のバージョンは、ACH50<2.5、例えば、ACH50<2.0、ACH50<1.6、ACH50<1.0、ACH50<0.8、またはさらにはACH50<0.6を含み得る。さらに他の例では、気密性および気密障壁は、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0044】
本システムのいくつかのバージョンでは、本システムの材料は、断熱材44を形成する断熱バット以外、梁20のうちの隣接するものの間には延在しない。例えば、本システムは、断熱材44の真下に他の支持部材または支持構造、例えば、ストラップ材、シート障壁などを含み得ない。断熱材44の仕上げ面を梁20にステープル留めすることができる。仕上げ面の表面を、バット間の接合部を正しくテープ留めするために追加の断片が必要とされないような方法で真っ直ぐに引っ張ることができる。しかしながら、本システムの他のバージョンは、梁20の軸に対して直角な当接バット接合部の間にテープ48のバットのみのストリップ(batt-only strip)(
図12)を含み得る。一例では、バットのみのテープストリップが梁20のうちの隣接するものの間に延在する。いくつかのバージョンでは、断熱材44のバットは、テープ留めする前に最初に梁20にステープル留めされ得る。
【0045】
いくつかの用途では、屋根裏40の突出部50(
図10、11、および13)は、断熱材44のバットを通って延在し得る。例えば、突出部50は、屋根をさらに支持するトラス部材などの他の構造部材を含み得る。突出部50の他の例としては、換気管、配管構成要素、ダクト、導管、または屋根裏内にもしくは屋根の近くに通常見られる他の構造を挙げることができる。テープ48を突出部50と断熱材44のバットとの間に適用することができる。テープ48は、これらの構成要素間に気密障壁を形成し得る。気密障壁のバージョンは、本明細書の他の箇所に記載されているように、ACH50<3以下を含む。
【0046】
本システムの他の実施形態は、第1のテープ48とは異なる第2のテープ52をさらに含み得る。例えば、第2のテープ52としては、ストレッチテープを挙げることができる。ストレッチテープは、少なくとも約100%の伸長能力を含み得る。ストレッチテープの例としては、ペンシルベニア州マルバーンのCertainTeedによるCertaFlashストレッチテープ、デラウェア州ウィルミントンのDuPontからのIsostretchテープ、またはノースカロライナ州シャーロットのHuber Engineered Wordsから入手可能なZIPシステムストレッチテープを挙げることができる。第2のテープ52を突出部50と断熱材44のバットとの間に適用して構成要素間に気密障壁を形成することができる。気密障壁は、本明細書の他の箇所に記載されているように、ACH50<3以下を含む。
【0047】
建築物の屋根裏40を断熱する方法の実施形態も開示される。例えば、本方法は、軸方向の細長い外形を備える梁20を提供することを含み得る。本方法のバージョンは、梁20の近位端部24のみを垂木42に緊結することを含み得る。一部の実施形態では、本方法は、梁20のうちの隣接するものの遠位端部26に断熱材44の断熱バットを位置決めすることを含む。断熱材44のバットの各々は、断熱材料と、梁20の遠位端部26に面する外層46とを含み得る。外層46は、本明細書に記載されているように、ACH50<3以上の気密性を含み得る。
【0048】
本方法の例は、第1のテープ48を梁20の遠位端部26、および断熱材44のバットの外層46に適用することをさらに含み得る。本明細書に記載されているように、これらの構成要素間に気密障壁を形成することができる。先に論じられるように、気密障壁は、ACH50<3の気密性を含む。一実施形態では、本方法は、断熱バット以外、梁のうちの隣接するものの間に材料を延在させないことをさらに含み得る。
【0049】
図17は、第2のテープ52の裏面側の一実施形態を示しており、予め開裂されたセグメント201~205の中のその剥離ライナを示している。セグメント201~205を系統的に除去し、(本明細書に記載されているように)断熱バットを通って延在する突出部50(
図13)に第2のテープ52を適用して実質的に気密なシールを形成することは、設置速度および効率を大幅に高める。
【0050】
例えば、ステップの次の順序は、第2のテープ52の適用の方法の一実施形態を表す。1つのバージョンでは、セグメント204が最初に除去される。セグメント204は、それが1.5インチの幅を有する突出部(例えば、垂木、トラスなど)に適用されその周りを回ることができるように、約2インチの幅である。セグメント204を除去した状態で、第2のテープ52を突出部の前面に適用することができる。次に、第2のテープ52が突出部の側部で引き伸ばされ得るように、セグメント203および205が除去される。最後のステップでは、セグメント201および202が除去され、第2のテープ52が断熱バットの仕上げ面に引き伸ばされる。
【0051】
代替の実施形態では、第2のテープ52の裏面の剥離ライナは、長さ方向に単一の二等分スリットを含み得る。この例では、ライナの底部半分(セグメント203~205の組み合わせに相当)を最初に除去することができる。次に、第2のテープ52が引き伸ばされて、突出部に適用されることになる。次に、ライナの頂部半分(セグメント201と202との組み合わせに相当)が除去され、第2のテープ52が引き伸ばされて、断熱バットに適用されることになる。
【0052】
図14~16は、吊設具の代替の実施形態を示す。かかる吊設具は、軸122、および軸方向の外形、を有する梁120を含み得る。外形は、軸方向に細長く、かつ実質的に平面状である遠位端部126を含み得る。外形は、遠位端部126から延在するストラップ128をさらに含み得る。ストラップ128は、実質的に平面状であり、かつ遠位端部126に対して直角であり得る。しかしながら、ストラップ128は、依然として平面状であり、かつ遠位端部126に対して直角のままでありながら、それらのそれぞれの軸を中心として任意の角度に向けられ得る。他の実施形態では、ストラップ128は、それらがそれぞれの軸の周りにねじれを含むように、非平面状であり得る。例えば、ねじれは、約1度~約90度の範囲であり得る。
【0053】
各ストラップ128はまた、平面状であり、かつそれぞれの屋根裏の垂木142に連結されるように構成された近位端部124を含み得る。近位端部124と遠位端部126との間でストラップ128に沿って断熱空間130が画定され得る。遠位端部126は、断熱空間130内に位置する断熱材の1つ以上のバットに連結されるように構成され得る。
【0054】
図14に示されるように、近位端部124は、遠位端部126に対して実質的に平行であり得る。近位端部124は、設置時に屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成され得る。
図14では、近位端部124は、垂木142の底部表面にのみ取り付けられるように構成され得る。
【0055】
図15では、近位端部124およびストラップ128の一部は、遠位端部126に対して実質的に直角であるように示されている。近位端部124の他の部分は、遠位端部126と平行であり得る。ストラップ128によって画定される平面は、垂木142の軸方向長さに沿って画定される垂直平面に対して直角であるように構成され得る。しかしながら、
図16に示されるように、ストラップ128によって画定される平面は、垂木142の軸方向長さに沿って画定される垂直平面と平行であるように構成され得る。
【0056】
図15および16では、近位端部124は、垂木142の底部表面および側部表面に、または垂木142の側部表面にのみ取り付けられるように構成され得る。他のバージョンでは、近位端部124は、垂木142の露出表面を包囲し得る。近位端部124の代替の実施形態は、梁120の位置決めをより容易にするためのストッパを備え得る。例えば、いくつかのバージョンでは、梁120は、垂木142に押し付けられ得、ストッパのために正しい位置で止まり、梁120の位置をさらに測定する必要はない。
【0057】
ストラップを有する梁はまた、より小さな表面接触を提供し、より高い曲げ応力を有し得る。ストラップを有する梁は、T字形押出または射出成形形状を含み得る。しかしながら、かかる設計は、ストラップと垂木との間の接合部を補強し、それら自体の重量下での曲げに対してよりよい機構を提供し得る。いくつかのバージョンでは、断熱材のバットは、穴および熱橋を回避するために切断または開裂されなければならないことがある。
【0058】
かかる吊設具設計の実施形態は、約1/32インチ、約1/16インチ、または約1/8インチなどの選択された厚さを含み得る。好適な材料は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、発泡PVC、CPVC、充填剤で強化されたPVC(例えば、CaCO3、ガラス繊維など)、およびガラス強化アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)を含み得る。
【0059】
屋根裏の頂部に隣接して断熱するための代替のシステム、方法、および装置の実施形態が開示される。例えば、
図17および27~30は、地震安全要件によって規制されている地理的領域に非常に適している。地震領域では、断熱吊設具が吊設具と屋根裏構造との間に固定された接合部を有するように断熱吊設具を支えることはできない。換言すれば、吊設具および屋根裏構造は、独立して移動しなければならない。したがって、本設計は、地震規制に準拠するだけでなく、構成要素の熱収縮および膨張にも適応する摺動表面を用いる。これらの実施形態は、より軽量であり、屋根の温度変動に対してより柔軟であり得る。これらの設計は、水分および熱で移動し得る垂木に取り付けられた連続的な梁よりも釘が飛び出すリスクを下げことができる。それらはまた、トラスが独立して移動し、屋根により多くの弾性を与えて振動を吸収することを可能にするために地震領域に必要とされる、トラス間の支えを低減する。
【0060】
図18は、屋根裏の垂木に梁1820を取り付けるシステムおよび方法の一実施形態を示す。例えば、梁1820は、近位端部1824、遠位端部(図示せず)、ウェブ1828、および断熱空間1830を含み得る。近位端部1824は、リブ1801のような特徴を含み得る。リブ1801の実施形態は、近位端部1824の一方の側から延在し得る。リブ1801は、近位端部1824に向かって折り返すリップ1803で終端し得る。
【0061】
加えて、システムの実施形態は、ブラケット1811を含み得る。
図18の左側のブラケット1811は、理解を容易にするために部分的に断面で示される。各ブラケット1811は、垂木に取り付けるための特徴を備え得る。例えば、特徴は、垂木を(例えば、締まりばめを介して)密接に受容するための垂木クリップ1813を含み得る。垂木クリップ1813は、恒久的な取り付けの前にブラケット1811の重量を支持することを可能にすることができる。1つのバージョンでは、垂木クリップ1813は、ステープルまたはネジなどの緊結具を用いて垂木にさらに固設され得る。
【0062】
別の例では、クリップ1813は、追加の緊結具を使用せずに、梁の重量および断熱材を保持するための歯などを含み得る。ブラケット1811は、垂木上の線(例えば、チョークまたはレーザ線)に沿って位置合わせされ得る。別の実施形態では、梁1820の端部の最も外側のブラケット1811を梁1820に予め取り付けることができ、次いで、ブラケット1811を垂木に取り付ける。第2または第3のトラスごとなど、追加のブラケット1811を追加することができる。ブラケット1811を梁1820に予め取り付けることは、チョーク線またはレーザを使用する必要なしに、わずかな位置ずれの小さなリスクのみで、本システムの全ての要素の迅速な位置合わせを可能にする、先に記載されるJ型梁と同様の利点を提供し得る。
【0063】
ブラケット1811の実施形態は、梁1820がブラケット1811内にクリップ留めされるように、近位端部1824のリブ1801など、近位端部1824の少なくとも一部を受容し得る。一部の実施形態では、梁1820を固設するために追加の工具または緊結具は必要とされない。これは、熱膨張または収縮に対する梁1820の移動を可能にし、地震用の支えを回避する。
【0064】
ブラケット1811のバージョンは、リブ1801を受容するためのリブクリップ1815を含み得る。リブクリップ1815は、歯(単数または複数)1817などの係合特徴を備え得る。歯1817を提供して、リップ1803をリブクリップ1815内に係合しさらに固設することができる。
【0065】
図27は、この設計の代替のバージョンをブラケット1851として示す。示されるように、ブラケット1851も屋根裏の垂木1842に装着されるように構成されている。リブクリップ1855の上部部分1856は、ブラケット1811の上部部分よりも延在している。ブラケット1811と同様に、ブラケット1851は梁1820のリブ1801に係合する。しかしながら、上部部分1856は、ブラケット1811よりも梁1820のさらにより近位端部1824にさらに係合するように構成されている。ブラケット1851は、その他の点ではブラケット1811に関して本明細書に記載されているように構成され得る。
【0066】
図28および29は、吊設具2820の別の実施形態を示す。吊設具2820はまた、リブ2801を備える近位端部2824と、遠位端部2826と、ウェブ2828とを有するJ型梁設計である。いくつかのバージョンでは、ウェブ2828の長さLwは、ブラケット1851の長さLb(
図27)に一致するように寸法決めされ得る。加えて、遠位端部2826は、小さな垂直フランジ2827を備え得る。
図30に示されるように、フランジ2827は、ウェブ2828と平行であり得、ブラケット1851の下部縁部1861を捕捉するように構成され得る。したがって、フランジ2827は、設置角度にかかわらず、ブラケット1851によって吊設具2820を安定化および拘止するのを助ける。
【0067】
かかる吊設具設計の実施形態は、約1/32インチ、約1/16インチ、または約1/8インチなどの選択された厚さを含み得る。好適な材料は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、発泡PVC、CPVC、充填剤で強化されたPVC(例えば、CaCO3、ガラス繊維など)、およびガラス強化アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)を含み得る。
【0068】
図19および20は、吊設具の別の実施形態を示す。梁1920は、垂木に連結されるように構成された近位端部1924と、近位端部1924から離間された遠位端部1926と、近位端部1924と遠位端部1926との間に延在する断熱空間1930を有するウェブ1928(例えば、示されるウェブセグメント)とを含み得る。近位端部1924は、使用中に熱サイクル、膨張、および収縮に供されるので、示されるようにまたは他のセグメント化構成でセグメント化され得る。代替的に、近位端部1924は、単一の連続構造を含み、低い熱膨張率を有する材料から形成され得る。
【0069】
梁1920の実施形態はまた、ウェブ1928が近位端部1924および遠位端部1926に対して実質的に直角である設置位置(
図2)を含み得る。加えて、梁1920は、ウェブ1928がもはや近位端部1924および遠位端部1926に対して実質的に直角ではないように、梁1920が(例えば、枢動点を中心として)少なくとも部分的に重畳される重畳位置(
図20)を含み得る。
【0070】
任意選択で、梁1920は、いったん重畳位置から設置位置に向かってまたは設置位置に移動されると、1つ以上の場所に係止されて、再び重畳されるのを防止するように構成され得る。いくつかの目的のために重畳位置を使用することができる。例えば、完全に重畳された場合、近位端部1924、遠位端部1926、およびウェブ1928は、互いにほぼまたは実質的に平行であり得る。完全に重畳された位置は、包装および出荷に好適であり得る。梁1920はまた、部分的に重畳された様々な位置を含み得、それらの各々は、係止特徴または機構によってさらなる移動から固設され得る。かかる部分的に重畳された位置は、様々な厚さの断熱材に適応するのに好適であり得る。例えば、
図20の位置では、梁1920は、設置位置において約10インチの断熱材の代わりに、約6インチの断熱材を支持するのに好適であり得る。
【0071】
図21~24は、
図19および20の代替の実施形態を示す。梁2120は、近位端部2124と、遠位端部2126と、ウェブ2128(例えば、示されるようにウェブセグメント)とを含み得る。近位端部2124は、示されるようにまたは他のセグメント化構成でセグメント化され得る。代替的に、近位端部2124は、単一の連続構造を含み、低い熱膨張率を有する材料から形成され得る。
【0072】
梁2120の実施形態はまた、ウェブ2128が近位端部2124および遠位端部2126に対して実質的に直角である設置位置(
図21および24)を含み得る。加えて、梁2120は、ウェブ2128がもはや近位端部2124および遠位端部2126に対して実質的に直角ではないように、梁2120が(例えば、枢動点を中心として)少なくとも部分的に重畳される重畳位置(
図22)を含み得る。
【0073】
任意選択で、梁2120は、いったん重畳位置から設置位置に向かってまたは設置位置に移動されると、1つ以上の場所に係止されて、再び重畳されるのを防止するように構成され得る。例えば、
図23は、選択された位置で遠位端部2126内の穴にスナップ嵌合するように構成され得る片持ち戻り止め2129を有するウェブ2128のウェブセグメントを示す。梁2120が(本明細書の他の箇所に記載されるように)屋根裏のジョイスト2142(
図24)上に設置されると、隣接する梁2120のいくつかの実施形態は、示されるように、レール2151によって一緒に強化され得る。
【0074】
図25および26は、吊設具のさらに他の実施形態を示す。各吊設具は、他の実施形態に関して本明細書の他の箇所に記載されるように、近位端部2524、ウェブ2528、および遠位端部2526を有する梁2520を含む。いくつかの例では、近位端部2524のうちの隣接するものの間の中心間の水平距離は、約8インチであり得る。この構成により、梁2520を、約16インチまたは約24インチの中心間トラス分離を有する従来の屋根設計に取り付けることが可能になる。
【0075】
梁2520のウェブ2528は、遠位端部2526の全長を跨ぐ中実部部分2529と、近位端部2524のそれぞれに係合するセグメント化部分2531との両方を含み得る。各梁2520はまた、近位端部2524から中実部分2529まで延在する空隙2533を含む。
図25では、空隙2533は、
図26の空隙よりも浅い。
【0076】
動作時の梁3100の実施形態を
図31に示す。梁310は、本明細書に開示される梁のいずれかであり得る。各梁3100は、ポリマーを含み得る。例えば、梁3100は、次の材料のうちの1つ以上を含み得る。熱可塑性プラスチック、射出成形プラスチック、未使用ポリ塩化ビニル(PVC)、再生PVC、発泡PVC、CPVC、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリイミド、熱可塑性オレフィン(TPO)、ナイロンなど、および前述の材料のガラス強化バージョン。梁3100のバージョンは、ポリマーのみからなり得る。一部の実施形態では、梁3100の少なくとも一部は、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つであり得る。梁3100の例は、例えば、手ばさみのような手動工具を用いて容易に切断され得る。一例では、梁3100は、金属製ではない。梁3100内の孔または穴を用いて、その重量を低減し、熱橋の問題を低減することができる。
【0077】
他の実施形態では、梁3100の一部は、異なる材料などの2つ以上の材料から形成され得る。例えば、梁3100の第1の部分はガラス強化PVCを含み得、梁の第2の部分はPVCを含み得る。梁3100の一部は、異なる熱膨張率を有し得る。
【0078】
梁3100のバージョンは、特定の熱膨張率(CTE)を含み得る。例えば、CTEは、約100E-06in/(in.F)以下、例えば、約80E-06in/(in.F)以下、約60E-06in/(in.F)以下、約50E-06in/(in.F)以下、約40E-06in/(in.F)以下、約30E-06in/(in.F)以下、約20E-06in/(in.F)以下、またはさらに約10E-06in/(in.F)以下であり得る。他の例では、CTEは、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0079】
一部の実施形態では、梁3100は、屋根裏トラス設計による曲げモーメントに供され得る。例えば、最大許容変形量を次の説明によって表現することができる。梁が水平に位置決めされ、その近位端部で垂木に取り付けられた状態で、梁の各直線脚部に対して、梁の近位端部から10インチの遠位端部に0.5lbの負荷を加えると、約2インチ以下の最大垂直偏向を与えるであろう。これは、約5度の角度または偏向に対応する。他の実施形態では、最大垂直偏向は、約1インチ以下、またはさらには約0.1インチ以下(すなわち、知覚される変形なし)であり得る。
【0080】
梁3100は、約1フィート~約20フィートの間の任意の長さを有し得る。いくつかのバージョンでは、梁3100の長さは、一人だけでの取り扱いをよりよく可能にするために約6フィート~約8フィートであり得る。梁は、屋根裏トラスおよび外側屋根被覆材を設置するフレーマによって設置され得る。断熱請負業者は、断熱材およびテープを設置し得る。かかる設置は、より長いバージョンの梁20(例えば、8フィート以上)にとって好ましい場合がある。より短いバージョンの梁(例えば、8フィート未満)の場合、断熱請負業者にとっては、梁20および断熱材の両方を設置することが好ましい場合がある。
【0081】
ウェブの例は、その自重下で、最大偏向を有し得る。いくつかのバージョンでは、ウェブの最大偏向は、近位端部および遠位端部に関して法線に対して約10度であり得る。他の例では、最大偏向は、約8度、例えば、約6度、約5度、約4度、約3度、約2度、またはさらには約1度であり得る。他の例では、最大偏向は、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0082】
梁3100の例は、重量、熱膨張率、収縮量、および熱橋の問題を低減するために穿孔されていてもよい。いくつかのバージョンでは、近位端部は、穿孔を含み得る。穿孔の実施形態は、平行な列のスリットを含み得る。スリットは、丸みを帯びた長円形および長方形のうちの少なくとも1つであり得る。一例では、ウェブは、穿孔されていてもよい。別の例では、遠位端部は、穿孔されていない。
【0083】
梁3100の例は、ポリマー材料などの単一層の材料を含み得る。材料は、軸方向に最終断面形状に重畳されるかまたは熱成形され得る。加えて、最終断面形状は、リブ付き縁部を用いて接着、超音波溶接、またはヒートステークされ得る。代替的に、梁3100は、異形押出として形成され得る。
【0084】
図31および32は、建築物の屋根裏3140を断熱するためのシステムの実施形態を示す。建築物は、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏3140の内側で屋根デッキを支持する垂木3142とを含み得る。本システムは、屋根裏3140内で断熱材3144を支持するための梁3100を含み得る。梁3100は、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる特徴を含み得る。梁3100を垂木3142に横断させることができる。梁3100の近位端部は、ステープル、釘、またはネジなどの緊結具を用いて垂木3142に装着され得る。本システムは、屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙3143をさらに含み得る。
【0085】
一部の実施形態では、断熱材は、垂木3142の下に配設され得、換気空気間隙3143は、下端と屋根頂部の棟換気口との間に位置し得る。代替的に、換気開口部(例えば、O’Hagin換気口)を屋根被覆材に直接用いることができる。これらの解決策は、自然対流および風を使用して断熱材が(気候帯に関係なく)水分の蓄積を回避することを可能にし得る。断熱材内の対流を制限するために、吹き込み断熱材で伝統的に行われているように、換気バッフルを屋根被覆材にステープル留めして、下端と棟換気口との間に連続的な空気間隙を提供することができる。別の実施形態では、対流を制限するために、屋根デッキの近くの断熱材の片側に仕上げ面を用いることができる。断熱材の反対側は、建築物の内側のスマート蒸気遅延剤を用いることができる。次いで、空気間隙が垂木自体の厚さによって確実にされる。例えば、典型的な2×4梁は、3.5インチの空気間隙を提供するであろう。他の例では、垂木が2×6または2×8梁である場合、換気バッフル、例えば、1.5インチの厚さを有する従来のバッフルを屋根デッキにステープル留めすることができる。用途によっては、断熱材の第1の層を垂木の間に配設することができ、断熱材の第2の層を垂木の下に配設して、断熱材のレベルを増加させ、垂木の下に設置される断熱材の厚さを低下させることができる。
【0086】
いくつかのバージョンでは、
図31に示されるように、梁3100をトラスに対して直角に設置することができ、これは、熱橋を制限する。しかしながら、梁3100をトラスと平行に設置することもできる。
【0087】
断熱材3144は、断熱空間1430内の梁3100のうちの隣接するものに、およびそれらの間に装着される断熱バットをさらに備え得る。断熱材3144の断熱バットの各々は、断熱材料と、梁3120の遠位端部に面する外層3146とを含み得る。外層3146の例は、(米国建築物基準で露出表面に必要とされる)防火クラスA、スマート蒸気遅延剤(SVR)、およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含み得る。代替的に、断熱材3144のバットは、1つ以上の外層に面していなくてもよい。
【0088】
本システムの実施形態は、第1のテープ3148をさらに含み得る。例えば、第1のテープ3148としては、例えば、ミネソタ州セントポールの3M Companからの3M 8067テープなどの全天候用点滅テープ、またはペンシルベニア州マルバーンのCertainTeedからのCertaTapeが挙げられ得る。本システムのバージョンは、梁3100の遠位端部と断熱バットの外層3146とに適用される第1のテープ3148を含み得る。
【0089】
第1のテープ3148を使用して、本システムの構成要素間に気密障壁を形成することができる。かかる気密障壁は、ACH50<3の気密性を含み得る。本システムの他の実施形態では、気密性および気密障壁は、ACH50<2.5を含み得る。他のバージョンは、ACH50<2.5、例えば、ACH50<2.0、ACH50<1.6、ACH50<1.0、ACH50<0.8、またはさらにはACH50<0.6を含み得る。さらに他の例では、気密性および気密障壁は、これらの値のいずれかの間の範囲内にあり得る。
【0090】
本システムのいくつかのバージョンでは、本システムの材料は、断熱材3144を形成する断熱バット以外、梁3100のうちの隣接するものの間には延在しない。例えば、本システムは、断熱材3144の真下に他の支持部材または支持構造、例えば、ストラップ材、シート障壁などを含み得ない。断熱材3144の仕上げ面を梁3100にステープル留めすることができる。仕上げ面の表面を、バット間の接合部を正しくテープ留めするために追加の断片が必要とされないような方法で真っ直ぐに引っ張ることができる。しかしながら、本システムの他のバージョンは、梁3100の軸に対して直角な当接バット接合部の間にテープ3148のバットのみのストリップ(
図33)を含み得る。一例では、バットのみのテープストリップが梁3100のうちの隣接するものの間に延在する。いくつかのバージョンでは、断熱材3144のバットは、テープ留めする前に最初に梁3100にステープル留めされ得る。
【0091】
いくつかの用途では、屋根裏3140の突出部3150(
図31、32、および34)は、断熱材3144のバットを通って延在し得る。例えば、突出部3150は、屋根をさらに支持するトラス部材などの他の構造部材を含み得る。突出部3150の他の例としては、換気管、配管構成要素、ダクト、導管、または屋根裏内にもしくは屋根の近くに通常見られる他の構造を挙げることができる。テープ3148を突出部3150と断熱材3144のバットとの間に適用することができる。テープ3148は、これらの構成要素間に気密障壁を形成し得る。気密障壁のバージョンは、本明細書の他の箇所に記載されているように、ACH50<3を含む。
【0092】
本システムの他の実施形態は、第1のテープ3148とは異なる第2のテープ3152をさらに含み得る。例えば、第2のテープ3152としては、ストレッチテープを挙げることができる。ストレッチテープは、少なくとも約100%の伸長能力を含み得る。ストレッチテープの例としては、ペンシルベニア州マルバーンのCertainTeedによるCertaFlashストレッチテープ、デラウェア州ウィルミントンのDuPontからのIsostretchテープ、またはノースカロライナ州シャーロットのHuber Engineered Wordsから入手可能なZIPシステムストレッチテープを挙げることができる。第2のテープ3152を突出部3150と断熱材3144のバットとの間に適用して構成要素間に気密障壁を形成することができる。気密障壁は、本明細書の他の箇所に記載されているように、ACH50<3以下を含む。
【0093】
建築物の屋根裏3140を断熱する方法の実施形態も開示される。例えば、本方法は、軸方向の細長い外形を備える梁3100を提供することを含み得る。本方法のバージョンは、梁3100の近位端部24またはブラケットのみを垂木3142に緊結することを含み得る。一部の実施形態では、本方法は、梁3100のうちの隣接するものの遠位端部に断熱材3144のバットを位置決めすることとを含む。断熱材3144のバットの各々は、断熱材料と、梁3100の遠位端部に面する外層3146とを含み得る。外層3146は、本明細書に記載されているように、ACH50<3の気密性を含み得る。
【0094】
本方法の例は、第1のテープ3148を梁3100の遠位端部、および断熱材3144のバットの外層3146に適用することをさらに含み得る。本明細書に記載されているように、これらの構成要素間に気密障壁を形成することができる。先に論じられるように、気密障壁は、ACH50<3の気密性を含む。一実施形態では、本方法は、断熱バット以外、梁のうちの隣接するものの間に材料を延在させないことをさらに含み得る。
【0095】
図35は、第2のテープ3152の裏面側の一実施形態を示しており、予め開裂されたセグメント3502~3510の中のその剥離ライナを示している。セグメント3502~3510を系統的に除去し、(本明細書に記載されているように)断熱バットを通って延在する突出部3150(
図34)に第2のテープ3152を適用して実質的に気密なシールを形成することは、設置速度および効率を大幅に高める。
【0096】
例えば、ステップの次の順序は、第2のテープ3152の適用の方法の一実施形態を表す。1つのバージョンでは、セグメント3508が最初に除去される。セグメント3508は、それが1.5インチの幅を有する突出部(例えば、垂木、トラスなど)に適用されその周りを回ることができるように、約2インチの幅である。セグメント3508を除去した状態で、第2のテープ3152を突出部の前面に適用することができる。次に、第2のテープ3152が突出部の側部で引き伸ばされ得るように、セグメント3506および3510が除去される。最後のステップでは、セグメント3502および3504が除去され、第2のテープ3152が断熱バットの仕上げ面に引き伸ばされる。
【0097】
代替の実施形態では、第2のテープ3152の裏面の剥離ライナは、長さ方向に単一の二等分スリットを含み得る。この例では、ライナの底部半分(セグメント3506~3510の組み合わせに相当)を最初に除去することができる。次に、第2のテープ3152が引き伸ばされて、突出部に適用されることになる。次に、ライナの頂部半分(セグメント3502と3504との組み合わせに相当)が除去され、第2のテープ3152が引き伸ばされて、断熱バットに適用されることになる。
【0098】
閉所空間を断熱するためのシステム、方法、および装置、または吊設具の実施形態が開示される。一変形例では、閉所空間は屋根裏であり得る。例えば、
図36は、屋根デッキ3625を備える屋根3623を有する断熱システム3621を示す。家の屋根裏は、屋根デッキ3625の真下に位置し得る。梁または垂木3627は、屋根裏の内側で屋根デッキ3625を支持し得る。外装屋根葺き製品3629は、梁3627と反対側の屋根デッキ3625に装着され得る。一実施形態では、デッキ3625は屋根裏床デッキであり得、梁3627は床接合部であり得る。一実施形態では、デッキ3625は屋根裏側壁パネルであり得、梁3627は側壁梁であり得る。
【0099】
加えて、吊設具3641を屋根裏内で断熱材3643を支持するために使用することができる。いくつかのバージョンでは、断熱システム3621は、1つ以上の障壁3631を含み得る。吊設具3641の実施形態は、第1の端部3645および第2の端部3647を有する吊設具本体を含み得る。一部の実施形態では、断熱空間は、障壁3631の内側の第1および第2の端部3645、3647と梁3627との間の空間を含み得る。一部の実施形態では、断熱空間は、障壁3631と梁3627との間の空間を含み得る。一部の実施形態では、断熱空間は、障壁3631とデッキ3625との間の空間を含み得る。断熱空間は、断熱材3643を少なくとも部分的に包含し得る。
【0100】
一実施形態では、障壁3631は、断熱空間からの断熱材3643の移動を防止する任意の障害物として画定され得る。障壁3631の実施形態は、スタッド、レール、押縁、ストラップ材、石膏ボード、格子(状のスタッド、厚板、もしくは別の構成要素)、ネット、仕上げ面(断熱材のもしくは他の仕上げ面を含む)、メッシュ、コーティングされたもしくはコーティングされていない布帛、不織布もしくは織布、液体混合物から作製された障壁、テープ、膜、断熱材のクラフト直面バット(kraft-faced batt)、またはそれらの組み合わせを含み得るか、あるいは別のタイプであり得る。いくつかの例では、障壁3631は、木材またはプラスチックから形成され得る。障壁3631はまた、開口ガラスメッシュ(open glass mesh)、蒸気閉鎖ポリエチレン(vapor closed polyethylene)、スマート蒸気遅延剤(SVR)、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。障壁3631は、ガラス繊維、ストーンウール、またはセルロースのうちの少なくとも1つを含む吹き込み断熱材を支持し得る。加えて、障壁3631は、吹き込み断熱材の圧力を支持するガラスネットで強化され得る。さらに他のバージョンでは、障壁3631は、吊設具3641の第2の端部3647に装着された石膏ボードを含み得る。一例では、SVRは、石膏ボードに装着され得る。他のバージョンでは、障壁3631は、断熱材付属品3644を介して断熱材3643に取り付けられた仕上げ面を含み得る。断熱材付属品3644は、障壁3631に固設されるように適合され得るか、または緊結具3711を介して面するように適合され得る。緊結具3711は、釘、ステープル、ボルト、ネジ、接着剤、接着テープ(片面もしくは両面)、フック、フックアンドループ布帛システム、ピン、それらの組み合わせを含み得るか、または別のタイプであり得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、梁3627は、実質的に平面状の細長いパネルであり得る。梁3627は、梁-吊設具取り付け構成要素3633を含み得る。梁-吊設具取り付け構成要素3633は、溝、平面状表面、張り出し部、もしくはそれらの組み合わせを含み得るか、または別のタイプであり得る。梁-吊設具取り付け構成要素3633は、梁3627を吊設具3641に連結、対形成、係合、または別様に取り付けるのを助け得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、障壁3631は、実質的に平面状の細長いパネルであり得る。障壁3631は、梁-吊設具取り付け構成要素3635を含み得る。障壁-吊設具取り付け構成要素3635は、溝、平面状表面、張り出し部、もしくはそれらの組み合わせを含み得るか、または別のタイプであり得る。障壁-吊設具取り付け構成要素3635は、障壁3631を吊設具3641に連結、対形成、係合、または別様に取り付けるのを助け得る。
【0103】
図36~37に示されるように、吊設具3641の実施形態は、軸3649を含み得る。少なくとも一実施形態では、軸方向中央部分3654は、吊設具3641の第1の端部3645と第2の端部3647との間に軸方向の空間を画定し得る。軸方向中央部分3654は、シャフトであり得る。いくつかの実施形態では、吊設具は、梁取り付け構成要素3651を含み得る。梁取り付け構成要素3651は、吊設具3641の第1の端部3645で吊設具3641を梁3627に連結、係合、固設、または取り付け得る。第1の端部3645は、梁取り付け構成要素3651を含み得る。梁取り付け構成要素3651は、梁3627の軸方向底部3626で吊設具3641を梁3627に連結し得る。梁取り付け構成要素3651は、緊結具3711を介して梁3627に固設されるように適合され得る。緊結具3711は、吊設具3641に連結されるかもしくはそれと一体の梁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、接着剤、テープ(片面もしくは両面)、フック、フックアンドループ、ピンを含み得るか、または別のタイプであり得る。いくつかの実施形態では、吊設具は、障壁取り付け構成要素3653を含み得る。障壁取り付け構成要素3653は、吊設具3641の第2の端部3647で吊設具3641を障壁3631に連結、係合、固設、または取り付け得る。第2の端部3647は、障壁取り付け構成要素3653を含み得る。障壁取り付け構成要素3653は、障壁3631の軸方向頂部3632で吊設具3641を障壁3631に連結し得る。障壁取り付け構成要素3651は、緊結具3711を介して障壁3631に固設されるように適合され得る。緊結具3711は、吊設具3641に連結されるかもしくはそれと一体の梁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、接着剤、テープ(片面もしくは両面)、フック、フックアンドループ、ピンを含み得るか、または別のタイプであり得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、吊設具3641は、熱可塑性プラスチック、塩素化ポリマー、ポリオレフィン、アクリレート、アミド、エステル、ポリイミド、それらの組み合わせなどのプラスチックを含み得るか、または別のタイプであり得る。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、射出成形可能であり得るかもしくは押出され得るポリマー、ポリマーブレンド、あるいはかかるポリマーの組成物または非繊維状および/もしくは繊維状形態の鉱物、ガラス、ポリマーおよび/もしくは天然充填剤とのブレンドを含み得る。一実施形態では、吊設具は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、架橋PVC、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、熱可塑性プラスチック、塩素化ポリマー、それらの組み合わせを含み得るか、または別のタイプであり得る。いくつかのバージョンでは、吊設具3641自体は、ゴム、セラミック、それらの組み合わせなどの非金属材料であり得るか、または別のタイプであり得る。一部の実施形態では、吊設具3641は、金属製であり得る。いくつかの変形例では、吊設具3641は、非金属製コーティングを有する金属製であり得る。非金属製コーティングは、本明細書に記載されているプラスチックを含み得る。他のバージョンでは、吊設具3641の一部分だけが熱橋を形成しないように金属製であり得る。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、1W/mK以下の最大熱伝導率を有し得る。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、0.5W/mK以下の熱伝導率を有し得る。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、剛性であり、変形可能なように設計され得ない。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、成形プロセスを通して形成され得る。特定の実施形態では、吊設具3641は、積層、鋳造、成形、押出などの当技術分野で想定されるかまたは知られている任意の方法によって溶融加工され得る。一実施形態では、吊設具3641を射出成形することができる。
【0105】
吊設具3641は、第1の端部3645と第2の端部3647との間の全長LHを有し得る。全長LHは、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mm、少なくとも500mm、または少なくとも1000mmであり得る。全長LHは、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下、または500mm以下、または1000mm以下であり得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、
図37~38に示されるように、吊設具3641は、第1の面3660を有する梁取り付け構成要素3651を含み得る。第1の面3660は、第1の側部3661、第2の側部3663、第1の縁部3665、および第2の縁部3667を有し得る。第1の面3660は、頂部3761および底部3763を含み得る。第1の面3660は、軸3649と平行であり得る。いくつかの実施形態では、第1の面3660は、少なくとも1つの孔3662を含み得る。第1の面3660は、複数の孔3662を含み得る。第1の面3660は、格子状の孔3662を含み得る。孔3662は、吊設具3641を梁3627に取り付けるために、緊結具3711を収容または受容するように適合され得る。緊結具3711は、吊設具3641に連結されるかもしくはそれと一体の梁取り付け張り出し部、例えば、釘、ボルト、ステープル、ネジ、接着剤、テープ(片面もしくは両面)、フック、フックアンドループシステム、ピン、それらの組み合わせを含み得るか、または別のタイプであり得る。いくつかの変形例では、緊結具3711を吊設具3641内に埋め込むことができる。いくつかの変形例では、形成プロセス中に緊結具3711を吊設具3641内に埋め込むことができる。一実施形態では、緊結具は、緊結具が単純なハンマで取り付けられ得るように、形成プロセス中に吊設具内に埋め込まれる。いくつかの実施形態では、第1の面3660は、その軸方向長さに下に延びるスパイン3657を含み得る。第1の面3660は、梁-吊設具取り付け構成要素3633を介して、吊設具3641を梁3627に取り付け得る。
【0107】
第1の面3660は、頂部3761と底部3763との間に長さLFFを有し得る。第1の面3660の長さLFFは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mm、または少なくとも500mmであり得る。第1の面3660の長さLFFは、5mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下、または500mm以下であり得る。いくつかの実施形態では、長さLFFは、リップ3664を必要とせずに吊設具3641を調整するために、梁27の長さLBに対応するように修正され得る。
【0108】
第1の面3660は、第1の側部3661の半径方向の第1の端部と第1の側部3661の半径方向の第2の端部との間に幅WFFを有し得る。第1の面3660の幅WFFは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。幅WFFは、5mm、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下であり得る。いくつかの実施形態では、リップ3664を必要とせずに吊設具3641を調整するために、幅WFFを梁3627の幅WBに対応するように修正することができる。
【0109】
第1の面3660は、第1の縁部3665と第2の縁部3667との間に厚さTFFを有し得る。第1の面3660の厚さTFFは、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mmであり得る。厚さTFFは、0.5mm以下、1mm以下、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、または25mm以下であり得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、
図37~40に示されるように、吊設具3641は、少なくとも1つの半径方向リップ3664を含み得る。半径方向リップ3664は、それが別個の構成要素を含まないように吊設具と一体的に形成され得る。半径方向リップ3664は、梁3627の底部3629と接触するように適合され得る。梁3627の底部3629は、軸方向底部部分であり得る。一実施形態では、半径方向リップ3664は、梁取り付け構成要素3651の第1の面3660から第1の側部3661または第2の側部3663のうちの少なくとも1つに張り出し得る。別の実施形態では、半径方向リップ3664は、縁部3665、3667から張り出し得る。半径方向リップ3664は、多角形または非円形の形状の断面を有し得る。断面形状は、半径方向リップ3664の長さに沿って変化し得る。半径方向リップ3664は、弓形部分を含み得る。半径方向リップ3664は、半径方向縁部3669をさらに含み得る。一実施形態では、半径方向リップ3664は、屋根デッキ3625に対して実質的に平行であるように構成されたフランジ3671を含み得る。フランジ3671は、それが別個の構成要素を含まないように吊設具3641と一体的に形成され得る。一実施形態では、半径方向リップ3664またはフランジ3671は、半径方向縁部3669から軸方向に間に延在する少なくとも1つの強化翼3673を含み得る。強化翼3673は、屋根デッキ3625に対して実質的に直角であるように構成され得る。強化翼3673は、強化翼が別個の構成要素を含まないように吊設具3641と一体的に形成され得る。半径方向リップ3664は、梁-吊設具取り付け構成要素3633を介して、吊設具3641を梁3627に取り付け得る。半径方向リップ3664は、複数の孔3702を含み得る。半径方向リップ3664は、格子状の孔3702を含み得る。孔3702は、吊設具3641を梁3627に取り付けるために、緊結具3711を収容するように適合され得る。いくつかの実施形態では、半径方向リップ3664は、梁3627に対して吊設具3641をよりよく調整するために破断するように適合され得る。
【0111】
半径方向リップ3664は、リップ長さLLで張り出し得る。リップ長さLLは、少なくとも1mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。リップ長さLLは、1mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。リップ長さLLと第1の面の長さLFFの比は、1:2、1:4、1:8、1:10、1:15、1:20であり得るか、または別の値であり得る。
【0112】
半径方向リップ3664は、リップ幅LWを有し得る。リップ幅LWは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。リップ幅LWは、5mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下であり得る。リップ幅LWと第1の面の幅WFFの比は、1:2、1:4、1:8、1:10、1:15、1:20であり得るか、または別の値であり得る。
【0113】
半径方向リップ3664は、リップ厚さTWを有し得る。リップ厚さTWは、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mmであり得る。リップ厚さTWは、0.5mm以下、1mm以下、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、または25mm以下であり得る。リップ厚さTWと第1の面の厚さTFFの比は、1:2、1:4、1:8、1:10、1:15、1:20であり得るか、または別の値であり得る。
【0114】
半径方向リップ3664は、吊設具3641の軸3649と角度αを形成し得る。角度αは、吊設具41の軸49に対して直角な方向から少なくとも±5°、少なくとも±10°、少なくとも±15°、少なくとも±20°、少なくとも±25°、少なくとも±30°、少なくとも±35°、少なくとも±40°、少なくとも±45°、少なくとも±50°、少なくとも±55°、少なくとも±60°少なくとも±65°、少なくとも±70°、少なくとも±75°、少なくとも±80°、少なくとも±85°、少なくとも±90°であり得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの半径方向リップ3664は、複数の半径方向リップ3664、3664’を含み得る。少なくとも1つの半径方向リップ3664は第2の半径方向側部3663上に第2の半径方向リップ3664’を含み得が、第1の半径方向リップ3664は第1の半径方向側部3661から張り出し得る。このようにして、第1の半径方向リップ3664および第2の半径方向リップ3664’は、梁取り付け構成要素3651の第1の面3660の両側3661、3663にあってもよい。いくつかの実施形態では、梁取り付け構成要素3651は、第1の面3660の第1の半径方向側部3661上において、その面におよびその面に沿った位置に複数の半径方向リップ3664、3664’を含み得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる半径方向長さLLおよび幅WL、ならびに厚さTLのものであり得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる形状のものであっても、同じ形状のものであってもよい。いくつかの実施形態では、梁取り付け構成要素3651は、第1の面3660の第2の半径方向側部3663上において、その面におよびその面に沿った位置に複数の半径方向リップ3664、3664’を含み得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる半径方向長さLLおよび幅WL、ならびに厚さTLのものであり得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる形状のものであっても、同じ形状のものであってもよい。いくつかの実施形態では、梁取り付け構成要素3651は、第1の面3660の第1の縁部3665上において、その縁部におよびその縁部に沿った位置に複数の半径方向リップ3664、3664’を含み得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる半径方向長さLLおよび幅WL、ならびに厚さTLのものであり得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる形状のものであっても、同じ形状のものであってもよい。いくつかの実施形態では、梁取り付け構成要素3651は、第1の面3660の第2の縁部3667上において、その縁部におよびその縁部に沿った位置に複数の半径方向リップ3664、3664’を含み得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なるまたは同じ半径方向長さLL、幅WL、および厚さTLのものであり得る。半径方向リップ3664、3664’は、異なる形状のものであっても、同じ形状のものであってもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、
図36~42に示されるように、障壁取り付け構成要素3653は、支承3680を含み得る。支承3680は、吊設具3641を障壁3631に連結するように構成され得る。いくつかの実施形態では、
図39~42に示されるように、支承3680は、円形または多角形の断面を含む細長い実質的に平坦な形状を有し得る。ある特定の実施形態では、
図37に示されるように、支承3680は、長方形であり得る。他の実施形態では、
図41および42に示されるように、支承3680は、円形または実質的に円形の形状であり得る。支承3680は、障壁3631上に形成されるか、障壁3631に連結されるか、もしくは障壁3631と一体の溝3701の半径方向内側にあるように構成されるか、またはその両側に係合するように構成され得る。一部の実施形態では、溝3701は、障壁3631として含まれるレール上に形成され得る。一部の実施形態では、断熱材3643が設置されている間、支承3680と溝3701との間の接合部は、実質的に静的な取り付けを維持するために摩擦を有する境界面を有し得る。一部の実施形態では、梁3627、障壁3631、または吊設具3641の熱膨張、水分膨張、または収縮の場合に、支承3680と溝3701との間の接合部によって、支承3680または溝3701および障壁3631が摺動することがある。支承は、第1の側部3681、第2の側部3683、第1の縁部3685、第2の縁部3687、第3の縁部3747、および第4の縁部3749を有し得る。支承3680は、頂部3737および底部3739を有し得る。支承3680は、障壁-吊設具取り付け構成要素3635を介して、吊設具3641を障壁3631に取り付け得る。いくつかの実施形態では、障壁取り付け構成要素3653は、複数の孔3802を含み得る。障壁取り付け構成要素3653は、格子状の孔3802を含み得る。孔3802は、吊設具3641を障壁3631に取り付けるために、緊結具3711を収容するように適合され得る。緊結具3711は、吊設具3641に連結されるかもしくはそれと一体の障壁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、接着剤、釘、ボルト、ステープル、ネジ、接着剤、テープ(片面もしくは両面)、フック、フックアンドループ、ピンを含み得るか、または別のタイプであり得る。いくつかの変形例では、緊結具3711を吊設具3641内に埋め込むことができる。いくつかの変形例では、注入プロセスを含み得る形成プロセス中に、緊結具3711を吊設具3641内に埋め込むことができる。
【0117】
支承3680は、x方向において第1の側部3681の軸方向第1の縁部3685と第1の側部3681の第2の縁部3687との間に長さLSを有し得る。長さLSは、少なくとも1mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。長さLSは、1mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。
【0118】
支承3680は、y方向において第1の側部3681の軸方向第3の縁部3747と第1の側部3681の第4の縁部3749との間に幅WSを有し得る。幅WSは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。幅WSは、5mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下であり得る。
【0119】
支承3680は、頂部3737と底部3739との間に厚さTSを有し得る。厚さTSは、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mmであり得る。厚さTSは、0.5mm以下、1mm以下、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、25mm以下であり得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、
図43および44に示されるように、障壁取り付け構成要素3653は、アーチ3690を含み得る。アーチ3690は、吊設具3641を障壁3631に連結するように構成され得る。アーチ3690は、少なくとも2つの軸方向側部3691、3693、頂部3695、および底部3697を含むことができ、各軸方向側部3691、3693は、吊設具3641の軸3649に沿って変化する半径方向直径を有する。軸方向側部3691、3693は、前側部3691a、3693aと、後側部3691b、3693bとを有し得る。アーチ3690は、障壁3631上に形成されたか、それと連結されたか、またはそれと一体の張り出し部3703の両側を包み込むか、またはそれに係合するように構成されたクランプ3692を含み得る。クランプ3692は、張り出し部3703で障壁3631を把持するように構成され得る。クランプ3692は、アーチの軸方向側部3691と3693との間の空間が張り出し部3703の幅よりも小さくあり得る未設置位置と、軸方向側部3691、3693を、固設される前に張り出し部3703の幅に適応するように離して撓ませることができる設置位置とを有するように構成され得る。アーチ3690またはクランプ3692は、障壁-吊設具取り付け構成要素3635を介して、吊設具3641を障壁3631に取り付け得る。いくつかの実施形態では、アーチは、
図55に示されるように、張り出し部3703と面一に係合するためのポケット3682を形成し得る。ポケット3682は、空間を形成し、軸方向側部3691と3693との間に位置し得る。ポケット3682または張り出し部3703は、多角形、円形、または非円形を含む任意の形状であり得る。張り出し部3703は、矢印形状であり得る。
【0121】
アーチ3690は、頂部3695と底部3697との間に長さLAを有し得る。長さLAは、少なくとも1mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。長さLAは、1mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。
【0122】
アーチ3690は、第1の側部3691と第2の側部3693との間に幅WAを有し得る。幅WAは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも50mm、少なくとも100mm、少なくとも200mmであり得る。幅WAは、5mm以下、10mm以下、20mm以下、50mm以下、100mm以下、200mm以下であり得る。
【0123】
アーチ3690は、側部の前側部3691a、3693aと、後側部3691b、3693bとの間に厚さTA有し得る。厚さTAは、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mmであり得る。厚さTAは、0.5mm以下、1mm以下、5mm以下、10mm以下、15mm以下、20mm以下、25mm以下であり得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、障壁取り付け構成要素3653は、障壁取り付け構成要素3653と障壁3631とを連結または連結解除するように適合されたクリップ3665を含み得る(
図39および40)。クリップ3665のバージョンは、吊設具3641の第2の端部3647の両側を包み込み、それらに係合する細長い実質的に平坦な構成要素を含み得る。クリップ3665を押し下げるかまたは作動させて、障壁3631と吊設具3641とを連結または連結解除することができる。
【0125】
いくつかの実施形態では、
図45に示されるように、システム3521は、軸方向中央部分3654、障壁3631、障壁取り付け構成要素3653、梁3627、または梁取り付け構成要素3651のうちの少なくとも1つに連結された少なくとも1つの断熱材支持部材3666、3668をさらに含み得る。少なくとも1つの断熱材支持部材3666、3668は、実質的に平面状の細長いパネルを含み得る。実質的に平面状の細長いパネルまたは第1の断熱材支持部材3666は、クリップ3665に係合されていても、それと接触していても、それに直接緊結されていてもよい。加えて、第2の断熱材支持部材3668は、互いに実質的に直角であり得る第1の断熱材支持部材3666に係合されていても、それと接触していても、直接緊結されていてもよい。1つのバージョンでは、第2の断熱材支持部材3668は、強化リブ3670を含み得る。一実施形態では、第1の断熱材支持部材3666の実質的に平面状の細長いパネルを障壁取り付け構成要素3653に直接緊結することができ、第2の断熱材支持部材3668の実質的に平面状の細長いパネルを第1のパネルに直接緊結することができ、第2の支持部材3668は、第1の支持部材3666に対して実質的に直角であり得る。一実施形態では、第1の断熱材支持部材3666の実質的に平面状の細長いパネルを梁取り付け構成要素3651に直接緊結することができ、第2の断熱材支持部材3668の実質的に平面状の細長いパネルを第1のパネルに直接緊結することができ、第2の支持部材3668は、第1の支持部材3666に対して実質的に直角であり得る。
【0126】
さらに
図45を参照すると、吊設具3641の実施形態は、梁取り付け構成要素3651または障壁取り付け構成要素3653の一方または両方の内側に位置し得る、金属プレートなどのプレート3675を含み得る。いくつかの実施形態では、吊設具3641は、吊設具3641、断熱空間、障壁3631、もしくは梁3627のうちの少なくとも1つを調整するための断熱システム3621の測定、調整、および較正、または断熱システム3621の別の変数を容易にするために、吊設具3641の面に沿って定規3705を含み得る。
【0127】
断熱システム3621はまた、第1の端部3645と第2の端部3647との間の断熱空間内に位置し、それらの間の接合部に伸縮性をもたせ(elastify)、それらの遮音性を改善するための圧縮性、非圧縮性、連続気泡、または独立気泡フォーム3677(
図46、45)を含み得る。さらに別の実施形態では、障壁3631または梁3627は、磁石(図示せず)を用いて吊設具3641に固設され得る。
【0128】
図46に示されるように、第1の端部3645または梁取り付け構成要素3651の実施形態は、梁3627の軸方向底部3626に直接螺合され得る先のとがったネジまたは釘を含み得る緊結具3611を含み得る。梁3627の軸方向底部3626は、屋根デッキ3625に対して実質的に平行であり得る。一例では、吊設具3641の第1の端部3645は、緊結具3711を梁3627に係合させるためのネジ回し、ハンマ、または他の手段3682によって係合され駆動されるように構成されたソケット(図示せず)を含み得る。
【0129】
図47に示されるように、第2の端部3647または障壁取り付け構成要素3653の実施形態は、障壁3631の軸方向頂部3632に直接螺合され得る先のとがったネジまたは釘3765を含み得る緊結具3611を含み得る。障壁3631の軸方向頂部3632は、屋根デッキ3625に対して実質的に平行であり得る。一例では、吊設具3641の第2の端部3647は、緊結具3711を障壁3631に係合させるためのネジ回し、ハンマ、または他の手段3682によって係合され駆動されるように構成されたソケット(図示せず)を含み得る。
【0130】
断熱システム3621の実施形態は、吊設具3641が第1の端部3645または第2の端部3647に隣接して1つ以上の通気性ハウスラップ3684(
図45)を支持することを可能にし得る。加えて、バッフル3688の使用の有無にかかわらず、布帛3686を第2の端部3647に隣接して位置決めすることができる。
【0131】
図48に示されるように、断熱システム3621は、断熱材のクラフト直面バット3790を含む断熱材を含み得る。一部の実施形態では、本明細書に記載されているような断熱材のクラフト直面バット3790または断熱材3643は、吊設具3641の第1の端部3645と第2の端部3647との間の断熱空間を充填し得る。一部の実施形態では、本明細書に記載されているような断熱材のクラフト直面バット3790または断熱材3643は、梁3627と障壁3647との間の断熱空間を充填し得る。一部の実施形態では、本明細書に記載されているような断熱材のクラフト直面バット3790または断熱材3643は、梁3627の底部3626と障壁3631の頂部3632との間の断熱空間を充填し得る。一部の実施形態では、本明細書に記載されているような断熱材のクラフト直面バット3790または断熱材3643は、デッキ3625と障壁3631との間の断熱空間を充填し得る。一部の実施形態では、断熱材3643内の空気の流れを回避するために、当技術分野で一般的に知られているように、換気バッフル3688を下端と棟換気口との間でデッキ3625の下に設置することができる。一部の実施形態では、吊設具3641の第2の端部3647は、クラフト直面バット3790に接着されるか、テープ留めされるか、またはステープル留めされるかのうちの少なくとも1つによって閉鎖され得る。一部の実施形態では、吊設具3641の第2の端部3645は、クラフト直面バット3790に接着されるか、テープ留めされるか、またはステープル留めされるかのうちの少なくとも1つによって閉鎖され得る。いくつかの実施形態では、テープ3689を使用して、吊設具3641の第1または第2の端部3645、3647をクラフト直面バット3790に緊結することができる。テープは、剥離可能なライナ、剥離コーティングを有し得るか、あるいは吊設具3641の第1もしくは第2の端部3645、3647のいずれかに、またはクラフト直面バット3790に適用するために広げられてもよい。一部の実施形態では、断熱材のクラフト直面バット3790の仕上げ面または断熱材3643と吊設具3641との間の接合部をテープ3689によって取り付けることができる。一部の実施形態では、テープ3689は、吊設具3641上、または断熱材のクラフト直面バット3790もしくは断熱材3643上にあり得る。一部の実施形態において、テープ3689は、両面であり得る。一例として、剥離可能なライナを有するテープ3689を、第1の端部3645および第2の端部3647の一方または両方に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、テープ3689は、梁取り付け構成要素3651または障壁取り付け構成要素3653のうちの少なくとも1つの上にあり得る。1つのバージョンでは、テープ3689は、ブチルテープであり得る。かかる閉鎖は、気密性および水分管理を高め、そのたるみを回避し得る。たるみにより、システム内に穴が発生し、2つの断熱層の間に熱橋が発生し、潜在的に不要な空気の流れをもたらすことがある。クラフト直面バット3790の数、層化、または配置は、任意の値でよく、
図48に示される実施形態に限定されない。
【0132】
断熱システム3621の実施形態は、屋根裏の他の部分のために変更または適合されてもよい。例えば、断熱システム3621はまた、屋根裏の垂直壁または水平床で使用するために構成され得る。
図49に示されるように、家用の断熱システム3721は、デッキ3725を有する屋根裏と、デッキ3725に緊結された梁3727とを含み得る。デッキ3725は、屋根裏床デッキ、垂直壁デッキ、または屋根デッキであり得る。梁3727は、床ジョイスト、垂直壁の梁、または屋根垂木であり得る。
【0133】
図49に示されるように、断熱システム3721の実施形態は、障壁3731、および屋根裏に断熱空間を提供するための吊設具3741を含み得る。吊設具3741の各々は、シャフトを有する中央部分と、梁3727のうちの1つに連結される第1の端部3745と、障壁3731に連結される遠位端部3747とを含み得る。障壁3731の内側の吊設具3741の第1の端部3745と第2の端部3747との間に断熱材3743を少なくとも部分的に包含するための断熱空間を画定することができる。吊設具3741は、断熱システム3721が障壁3731の頂部の上の物体3750を支持および格納することができるように耐荷重性であり得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、断熱システム3621の任意の構成要素または構成要素の組み合わせ(障壁3631、吊設具3641(その構成要素のいずれかを含む))、断熱材3643、梁3627、テープ3689、断熱材支持部材3666、3668、ハウスラップ3684、バッフル3688、布帛3683、クラフト直面バット3790、それらの任意の組み合わせ、または他の構成要素を含む)は、防火クラスA(ASTM E84分類)であり得る。難燃剤を断熱システム3621の任意の構成要素に添加することができる。一実施形態では、断熱システム3621は、防火クラスA評定を有する。別の実施形態では、障壁3631、吊設具3641(その構成要素のいずれかを含む)、断熱材3643、梁3627、テープ3689、断熱材支持部材3666、3668、ハウスラップ3684、バッフル3688、布帛3683、クラフト直面バット3790、それらの任意の組み合わせ、または他の構成要素は、防火クラスA評定を有する。
【0135】
いくつかの実施形態では、断熱システム3621の任意の構成要素または構成要素の組み合わせ(障壁3631、吊設具3641(その構成要素のいずれかを含む)、断熱材3643、梁3627、テープ3689、断熱材支持部材3666、3668、ハウスラップ3684、バッフル3688、布帛3683、クラフト直面バット3790、それらの任意の組み合わせ、または他の構成要素を含む)は、システム3621の内側に位置決めされた気候帯に適合したスマート蒸気遅延剤、蒸気開放膜、または蒸気障壁の使用のおかげで、断熱システム3621の適用に基づいて、望ましいレベルの水分管理を提供し、調整するように構成され得る。これらの構成要素の例は、Knappらの米国特許公開第2015-0176211号、Kunzelらの米国特許第7,008,890号、およびPeetらの国際特許公開第WO2015/095786号に示されている。
【0136】
いくつかの実施形態では、断熱システム3621の任意の構成要素または構成要素の組み合わせ(障壁3631、吊設具3641(その構成要素のいずれかを含む))、断熱材3643、梁3627、テープ3689、断熱材支持部材3666、3668、ハウスラップ3684、バッフル3688、布帛3683、クラフト直面バット3790、それらの任意の組み合わせ、または他の構成要素を含む)は、断熱システム3621の用途に基づいて、望ましいレベルの気密性を提供し、調整するように構成され得る。一実施形態では、断熱システムは、時間当たりの換気回数(「ACH」)評定、例えば、「ACH50」((50Paでの時間当たりの空気交換)評定)を与えることができる。一実施形態では、断熱システムは、5以下、例えば、3以下、例えば、1.5以下、または0.6以下のACH50評定を含み得る。屋根の内側の気密性が改善されるため、屋根デッキ(アセンブリの外側)の気密性を使用した文献に記載されている他の解決策よりも優れた水分制御が得られる。
【0137】
ここで
図50~52を参照すると、断熱材支持レールが図示されており、概して、5000で示されている。示されるように、断熱材支持レール5000は、ベースプレート5004を含む略U字形の本体5002を含み得る。第1のタイン5006は、ベースプレート5004から延在し得る。さらに、第2のタイン5008は、ベースプレート5004から延在し得る。タイン5006、5008は、断熱材支持レール5000の本体5002のベース5004に対して実質的に直角であり得る。各タイン5006、5008は、断熱材係合構造5014、5016で形成された遠位端部5010、5012を含み得る。断熱材係合構造5014、5016は、棘またはフックを含み得る。以下により詳細に記載されるように、断熱材支持レール5000を使用して、断熱材を支持することができる。
【0138】
特定の態様では、断熱材支持レール5000は、概して細長く、長さと幅を含み得る。長さと幅の比RLWは、0.1以下であり得る。さらに、RLWは、0.09以下、例えば、0.08以下、0.07以下、0.06以下、または0.05以下であり得る。別の態様では、RLWは、0.005以上、例えば、0.01以上、0.02以上、0.03以上、または0.04以上であり得る。RLWは、本明細書に記載のRLWの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0139】
図53~55は、断熱システム5300を図示する。示されるように、断熱システム5300は、第1の建築物構造5302、第2の建築物構造5304、および第3の建築物構造5306を含み得る。特定の態様では、建築物構造5304、5306、5308は、トラス、例えば、屋根葺きトラスである。また、3つの建築物構造5304、5306、5308が図示されているが、システム5300は、
図53に示される構造5304、5306、5308と同様の様式で離間された、または建設業界でよく知られているように離間された任意の数の建築物構造を含み得ることが理解され得る。
【0140】
図53~55はさらに、断熱システム5300が、第1の建築物構造5302の一方の側に連結または別様に付着された第1の断熱材支持レール5312と、第1の建築物構造5302の反対側に連結または別様に付着された第2の断熱材支持レール5314とを含み得ることを示す。第3の断熱材支持レール5314は、第2の建築物構造5304の一方の側に連結または別様に付着され得、第4の断熱材支持レール5316は、第2の建築物構造5304の反対側に連結または別様に付着され得る。さらに、第5の断熱材支持レール5318は、第3の建築物構造5306の一方の側に連結または別様に付着され得、第6の断熱材支持レール5320は、第3の建築物構造5306の反対側に連結または別様に付着され得る。
【0141】
特定の態様では、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、本明細書に記載されている断熱材支持レールのいずれかと同様に構成され得る。さらに、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、ステープル、釘、ネジ、のり、テープ、または任意の他の適切な緊結手段を使用してそれぞれの建築物構造5302、5304、5306に付着され得る。断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、比較的軽量の断熱バット、またはロールから切断された軽量断熱材の断片を係合して保持する能力以外は、構造上の価値がほとんどまたは全くないことが理解されるべきである。換言すれば、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、非構造的、非荷重伝達性、および非耐荷重性である。
【0142】
さらに、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、上に断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320が設置された建築物構造5302、5304、5306の耐荷重特性を変化させない。したがって、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320が、事前設計された建築物構造、例えば、本明細書に記載されている建築物構造5302、5304、5306のうちの1つ以上の上に設置されている場合、事前設計された建築物構造は、意図したとおりに機能し、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、上に断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320のうちの1つ以上が設置されている事前設計された建築構造の性能、または任意の構造特性もしくは耐荷重特性を実質的に変更しない。一態様では、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、ポリマーを含み得る。例えば、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、次の材料のうちの1つ以上を含み得る。熱可塑性プラスチック、射出成形プラスチック、未使用ポリ塩化ビニル(PVC)、再生PVC、発泡PVC、CPVC、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリイミド、熱可塑性オレフィン(TPO)、ナイロンなど、および前述の材料のガラス強化バージョン。断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320を押出して、本明細書に記載の断面形状のいずれかを形成することができることが理解されるべきである。別の実施形態では、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320は、軽量木材を含む。
【0143】
緊結具によって提供される、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320と、それらが上に設置された建築物構造5302、5304、5306との間の接合部もまた非荷重伝達性の接合部であることも理解されるべきである。これはさらに、断熱材支持レール5310、5312、5314、5316、5318、5320が、上に断熱材支持レール5310、5312、5314、5316が設置された建築物構造5302、5304、5306の事前設計された耐荷重特性を変更することを防止するであろう。
【0144】
図53~55に戻って参照すると、断熱システム5300は、第1の建築物構造5302と第2の建築物構造5304との間、例えば、第1の建築物構造5302に付着された第2の断熱材支持レール5312と、第2の建築物構造5304に付着された第3の断熱材支持レール5314との間に確立または別様に形成された第1の空洞5330をさらに含み得る。さらに、断熱システム5300は、第2の建築物構造5304と第3の建築物構造5306との間、例えば、第2の建築物構造5304に付着された第4の断熱材支持レール5316と、第3の建築物構造5306に付着された第5の断熱材支持レール5318との間に確立または別様に形成された第2の空洞5332を含み得る。
【0145】
特定の態様では、各空洞5330、5332は、空洞幅WCを画定し得、WCは、48.0インチ以下である。さらに、WCは、44.0インチ以下、例えば、40.0インチ以下、36.0インチ以下、32.0インチ以下、28.0インチ以下、24.0インチ以下、23.5.0インチ以下、23.0インチ以下、22.5インチ以下、22.0インチ以下、21.5インチ以下、21.0インチ以下、20.5インチ以下、20.0インチ以下、19.5インチ以下、19.0インチ以下、18.5インチ以下、18.0インチ以下、17.5インチ以下、17.0インチ以下、16.5インチ以下、または16.0インチ以下であり得る。別の態様では、WCは、10.0インチ以上、例えば、10.5インチ以上、11.0インチ以上、11.5インチ以上、または12.0インチ以上であり得る。WCは、本明細書に記載のWCの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0146】
図53~55にさらに示されるように、断熱システム5300は、第1の空洞5330内に設置され、第2および第3の断熱材支持レール5312、5314の係合によって適所にしっかりと保持される第1の断熱バット5340を含み得る。第2の断熱バット5342は、第2の空洞5342内に設置または別様に配列され、第4および第5の断熱材支持レール5316、5318の係合によって適所にしっかりと保持され得る。特定の態様では、断熱バット5340、5342は、事前に切断された断熱バットであり得る。別の態様では、断熱バット5340、5342は、断熱材ロールから切断され得る。
図55に示されるように、断熱バット5340は、W
Cよりも大きい幅を有することができる。したがって、断熱バット5340、5342は、断熱材支持レール上に膨張し、互いに係合して断熱バット5340、5342の上と下に気密空間を作り出すことができる。断熱バット5340、5342をさらにシールするために、断熱バット5340、5342の上に提供された障壁5350、5352をテープ5360でシールすることができる。
【0147】
特定の態様では、断熱バット5340、5342は、床5370の上の高さHに配設され得、Hは、3フィート以上であり得る。さらに、Hは、3.5フィート以上、例えば、4.0フィート以上、4.5フィート以上、5.0フィート以上、5.5フィート以上、または6.0フィート以上であり得る。別の態様では、Hは、10.0フィート以下、例えば、9.5以下、9.0フィート以下、8.5フィート以下、8.0フィート以下、7.5フィート以下、7.0フィート以下、または6.5フィート以下であり得る。
【0148】
図53~55に示されるように、断熱バット5340、5342を設置することが特定の方法ステップを含み得ることが理解され得る。例えば、断熱材を設置する方法は、第1のトラス上に第1のレールを設置することと、第1のトラスから距離を置いて離間された第2のトラス上に第2のレールを設置して、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞を確立することと、第1の空洞内に第1の断熱バットを設置することとを含み得る。本方法は、第2のレールの反対側の第2のトラス上に第3のレールを設置することと、第2のトラスから距離を置いて離間された第3のトラス上に第4のレールを設置して、第3のレールと第2のレールとの間に第2の空洞を確立することとをさらに含み得る。さらに、本方法は、第2の空洞内に第2の断熱バットを設置することを含み得る。本方法はまた、第1のレールおよび第2のレールを第1のトラスに付着させることと、第3のレールおよび第4のレールを第2のトラスに付着させることとを含み得る。特に、レールを付着させることは、レールをステープル留めすることを含み得る。特に、ステープルは、100パスカル以下の剪断強度を有し得る。さらに、ステープルは、95パスカル以下、例えば、90パスカル以下、85パスカル以下、80パスカル以下、または75パスカル以下であり得る剪断強度を有し得る。別の態様では、ステープルは、10パスカル以上、例えば、15パスカル以上、20パスカル以上、25パスカル以上、30パスカル以上、35パスカル以上、40パスカル以上、45パスカル以上、または50パスカル以上であり得るの剪断強度を有し得る。ステープルの剪断強度は、本明細書に記載の最大値と最小値との間であり得、それらのいずれかを含むことが理解され得る。
【0149】
本方法はまた、第1のバットと第2のバットとの間の直線接合部にテープを適用することを含み得る。断熱バットまたはその一部(例えば、障壁フラップ)は、各レールの面にステープル留めまたは別様に付着され得ることが理解され得る。レールを実質的に水平に設置することができることが理解され得る。さらに、レールをトラスの垂直中心線に対して実質的に直角に設置することができる。特定の態様では、レールの各々は、本明細書に記載されているように、開放端部と閉鎖端部とを有する略U字形の断面を含み、閉鎖端部がそれぞれのトラスに隣接した状態で各レールが設置されている。
【0150】
図56は、別の断熱システム5600を示す。示されるように、断熱システム5600は、第1の建築物構造5602、第2の建築物構造5604、および第3の建築物構造5606を含み得る。
図56はさらに、断熱システム5600が、第1の建築物構造5602に連結または別様に付着された第1の断熱材支持レール5612を含み得ることを示す。第2の断熱材支持レール5614は、第2の建築物構造5604に連結または別様に付着され得る。第3の断熱材支持レール5614は、第3の建築物構造5606に連結または別様に付着され得る。
【0151】
特定の態様では、断熱材支持レール5610、5612、5614は、本明細書に記載されている断熱材支持レールのいずれかと同様に構成され得る。さらに、断熱材支持レール5610、5612、5614は、ステープル、釘、ネジ、のり、テープ、または任意の他の適切な緊結手段を使用してそれぞれの建築物構造5602、5604、5606に付着され得る。断熱材支持レール5610、5612、5614は、比較的軽量の断熱バット、またはロールから切断された軽量断熱材の断片を係合して保持する能力以外は、構造上の価値がほとんどまたは全くないことが理解されるべきである。換言すれば、断熱材支持レール5610、5612、5614は、非構造的、非荷重伝達性、および非耐荷重性である。
【0152】
さらに、断熱材支持レール5610、5612、5614は、上に断熱材支持レール5610、5612、5614が設置された建築物構造5602、5604、5606の耐荷重特性を変化させない。したがって、断熱材支持レール5610、5612、5614が、事前設計された建築物構造、例えば、本明細書に記載されている建築物構造5602、5604、5606のうちの1つ以上の上に設置されている場合、事前設計された建築物構造は、意図したとおりに機能し、断熱材支持レール5610、5612、5614は、上に断熱材支持レール5610、5612、5614のうちの1つ以上が設置されている事前設計された建築構造の性能、または任意の構造特性もしくは耐荷重特性を実質的に変更しない。
【0153】
一態様では、断熱材支持レール5610、5612、5614は、ポリマーを含み得る。例えば、断熱材支持レール5610、5612、5614は、次の材料のうちの1つ以上を含み得る。熱可塑性プラスチック、射出成形プラスチック、未使用ポリ塩化ビニル(PVC)、再生PVC、発泡PVC、CPVC、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリイミド、熱可塑性オレフィン(TPO)、ナイロンなど、および前述の材料のガラス強化バージョン。断熱材支持レール5610、5612、5614を押出して本明細書に記載の断面形状のいずれかを形成できることが理解されるべきである。別の実施形態では、断熱材支持レール5610、5612、5614は、軽量木材を含む。
【0154】
緊結具によって提供される、断熱材支持レール5610、5612、5614と、それらが上に設置された建築物構造5602、5604、5606との間の接合部もまた非荷重伝達性の接合部であることも理解されるべきである。これはさらに、断熱材支持レール5610、5612、5614が、上に断熱材支持レール5610、5612、5614が設置された建築物構造5602、5604、5606の事前設計された耐荷重特性を変更することを防止する。
【0155】
さらに
図56を参照すると、断熱システム5600は、第1の建築物構造5602と第2の建築物構造5604との間、例えば、第1の断熱材支持レール5610と第2の建築物構造5604との間に確立または別様に形成された第1の空洞5630をさらに含み得る。さらに、断熱システム5600は、第2の建築物構造5604と第3の建築物構造5606との間、例えば、第2の断熱材支持レール5612と第3の建築物構造5606との間に確立または別様に形成された第2の空洞5632を含み得る。
【0156】
特定の態様では、各空洞5630、5632は、空洞幅WCを画定し得、WCは、48.0インチ以下である。さらに、WCは、44.0インチ以下、例えば、40.0インチ以下、36.0インチ以下、32.0インチ以下、28.0インチ以下、24.0インチ以下、23.5.0インチ以下、23.0インチ以下、22.5インチ以下、22.0インチ以下、21.5インチ以下、21.0インチ以下、20.5インチ以下、20.0インチ以下、19.5インチ以下、19.0インチ以下、18.5インチ以下、18.0インチ以下、17.5インチ以下、17.0インチ以下、16.5インチ以下、または16.0インチ以下であり得る。別の態様では、WCは、10.0インチ以上、例えば、10.5インチ以上、11.0インチ以上、11.5インチ以上、または12.0インチ以上であり得る。WCは、本明細書に記載のWCの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0157】
図56にさらに示されるように、断熱システム5600は、第1の空洞5630内に設置された第1の断熱バット5640を含み得る。第2の断熱バット5642は、第2の空洞5642内に設置または別様に配列され得る。特定の態様では、断熱バット5640、5642は、事前に切断された断熱バットであり得る。別の態様では、断熱バット5640、5642は、断熱材ロールから切断され得る。
図55に示されるように、断熱バット5640は、W
Cよりも大きい幅を有することができる。したがって、断熱バット5640、5642は、互いに係合するように断熱材支持レール上および建築物構造の周りに膨張して、断熱バット5640、5642の上と下に気密空間を作り出すことができる。断熱バット5640、5642をさらにシールするために、断熱バットの上に提供された障壁をテープでシールすることができる。
【0158】
特定の態様では、断熱バット5640、5642は、床5670の上の高さHに配設され得、Hは、3フィート以上であり得る。さらに、Hは、3.5フィート以上、例えば、4.0フィート以上、4.5フィート以上、5.0フィート以上、5.5フィート以上、または6.0フィート以上であり得る。別の態様では、Hは、10.0フィート以下、例えば、9.5以下、9.0フィート以下、8.5フィート以下、8.0フィート以下、7.5フィート以下、7.0フィート以下、または6.5フィート以下であり得る。
【0159】
図56に示されるように、断熱バット5640、5642を設置することが特定の方法ステップを含み得ることが理解され得る。例えば、断熱材を設置する方法は、第1のレールと第2のトラスとの間に第1の空洞を確立するために第1のレールを第1のトラスの上に設置することと、第2のレールと第3のトラスとの間に第2の空洞を確立するために第2のレールを第2のトラスの上に設置することと、第1の空洞内に第1の断熱バットを設置することとを含み得る。本方法は、第2の空洞内に第2の断熱バットを設置することをさらに含み得る。それに従って、本方法は、第1のバットと第2のバットとの間の直線接合部にテープを適用することを含み得る。断熱バットまたはその一部(例えば、障壁フラップ)は、各レールの面にステープル留めまたは別様に付着され得ることが理解され得る。レールを実質的に水平に設置することができることが理解され得る。さらに、レールをトラスの垂直中心線に対して実質的に直角に設置することができる。特定の態様では、レールの各々は、本明細書に記載されているように、開放端部と閉鎖端部とを有する略U字形の断面を含み、閉鎖端部がそれぞれのトラスに隣接した状態で各レールが設置されている。
【0160】
ここで
図57~60を参照すると、別の断熱システムが図示されており、概して、5700で示されている。示されるように、断熱システム5700は、第1の壁スタッド5702、第2の壁スタッド5704、および第3の壁スタッド5706を含み得る。
図57はさらに、断熱システム5700が、第1の壁スタッド5702の面に連結または別様に付着された第1の断熱材支持レール5712を含み得ることを示す。第2の断熱材支持レール5714は、第2の壁スタッド5704の面に連結または別様に付着され得る。第3の断熱材支持レール5714は、第3の壁スタッド5706の面に連結または別様に付着され得る。断熱材支持レール5710、5712、5714は、略U字形であり得、断熱材支持レール5710、5712、5714を、断熱材支持レール5710、5712、5714の各々の(断面における)最長寸法が壁スタッド5702、5704、5706の(断面における)最長寸法に対して実質的に直角であるように、壁スタッド5702、5704、5706の面に設置することができる。換言すれば、U字形レール5710、5712、5714は、本明細書の他の箇所に記載されているように、ベースプレート、第1のタイン、および第2のタインを有することができ、各レール5710、5712、5714のタインのうちの1つをそれぞれの壁スタッド5702、5704、5706の面に対して付着させることができる。かかる事例では、各レール5710、5712、5714のベースプレートは、各壁スタッド5702、5704、5706の面に対して実質的に直角である。特定の態様では、それぞれの壁スタッド5702、5704、5708上の各断熱材支持レール5710、5712、5714の全体の深さは、約3.5インチである。
【0161】
特定の態様では、断熱材支持レール5710、5712、5714は、本明細書に記載されている断熱材支持レールのいずれかと同様に構成され得る。さらに、断熱材支持レール5710、5712、5714は、ステープル、釘、ネジ、のり、テープ、または任意の他の適切な緊結手段を使用してそれぞれの壁スタッド5702、5704、5706に付着され得る。
【0162】
図57~60はさらに、断熱システム5700が断熱材支持レール5710、5712、5714の反対側の壁スタッド5702、5704、5706に付着された外側被覆材5720を含み得ることを示す。さらに、断熱システム5700は、第1の壁スタッド5702と第2の壁スタッド5704との間、例えば、第1の断熱材支持レール5710と第2の断熱材支持レール5712との間、またはそれらの組み合わせの間に確立または別様に形成された第1の空洞5730を含み得る。さらに、断熱システム5700は、第2の壁スタッド5704と第3の壁スタッド5706との間、第2の断熱材支持レール5712と第3の断熱材支持レール5714との間、またはそれらの組み合わせの間に確立または別様に形成された第2の空洞5730を含み得る。
【0163】
特定の態様では、各空洞5730、5732は、空洞幅WCを画定し得、WCは、48.0インチ以下である。さらに、WCは、44.0インチ以下、例えば、40.0インチ以下、36.0インチ以下、32.0インチ以下、28.0インチ以下、24.0インチ以下、23.5.0インチ以下、23.0インチ以下、22.5インチ以下、22.0インチ以下、21.5インチ以下、21.0インチ以下、20.5インチ以下、20.0インチ以下、19.5インチ以下、19.0インチ以下、18.5インチ以下、18.0インチ以下、17.5インチ以下、17.0インチ以下、16.5インチ以下、または16.0インチ以下であり得る。別の態様では、WCは、10.0インチ以上、例えば、10.5インチ以上、11.0インチ以上、11.5インチ以上、または12.0インチ以上であり得る。WCは、本明細書に記載のWCの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0164】
図59および60にさらに示されるように、断熱システム5700は、第1の空洞5730内に設置された第1の断熱バット5740を含み得る。第2の断熱バット5742は、第2の空洞5742内に設置または別様に配列され得る。特定の態様では、断熱バット5740、5742は、事前に切断された断熱バットであり得る。別の態様では、断熱バット5740、5742は、断熱材ロールから切断され得る。
図55に示されるように、断熱バット5740は、W
Cよりも大きい幅を有することができる。したがって、断熱バット5740、5742は、互いに係合するように断熱材支持レール上および建築物構造の周りに膨張して、断熱バット5740、5742の上と下に気密空間を作り出すことができる。断熱バット5740、5742をさらにシールするために、断熱バットの上に提供された障壁をテープ5760でシールすることができる。
【0165】
断熱システム5700は、壁スタッド5702、5704、5706に対して垂直に配向されたレール5710、5712、5714を示す。レール5710、5712、5714を壁スタッド5702、5704、5706に対して水平に設置することができることが理解され得る。したがって、レール5710、5712、5714の間に設置された断熱バット5740、5742はまた、壁スタッド5702、5704、5706に対して水平であり得る。さらに、断熱バット5740、5740と外側被覆材5720との間に空気間隙を提供することができる。
【0166】
図57~60に図示される断熱システム5700は、その中に様々な構成要素を設置するための特定の方法ステップを含み得る。例えば、断熱材を設置する方法は、第1の垂直スタッド上に第1のレールを設置することと、第1の垂直スタッドから距離を置いて離間された第2の垂直スタッド上に第2のレールを設置して、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞を確立することと、第1の空洞内に第1の断熱バットを設置することとを含み得る。本方法は、第2の垂直スタッドから距離を置いて離間された第3の垂直スタッド上に第3のレールを設置して、第2のレールと第3のレールとの間に第2の空洞を確立することと、第2の空洞内に第2の断熱バットを設置することとをさらに含み得る。さらに、本方法は、第1のバットと第2のバットとの間の直線接合部にテープを適用することを含み得る。特定の態様では、レールを実質的に垂直に設置することができる。さらに、レールをスタッドに対して実質的に平行に設置することができる。特定の態様では、レールの各々は、開放端部と閉鎖端部とを有する略U字形の断面を含み得、開放端部がスタッドの面に対して直角な状態で各レールが設置されている。また、レールの各々は、各レールの開放端部が同じ方向に面するように設置されている。
【0167】
図61~65は、本明細書に記載の断熱システムと併せて使用することができる様々な他の断熱材支持レールを示す。
図61は、略L字形の断熱材支持レール6100を示す。
図62は、略T字形の90度回転した断熱材支持レール6200を示す。
図63は、略I字形の断熱材支持レール6300を示す。
図64は、ベースプレートとそこから延在する2つの傾斜したタインを有する略K字形の断熱材支持レール6300を示す。
図65は、ベースプレートとそれから実質的に直角に延在する2つのタインを含む断熱材支持レール6500を示す。断熱材支持レール6100、6200、6300、6400、6500の各々は、本明細書でより詳細に記載されている断熱材支持レール5000に関連して記載されているように、フックまたは棘を含み得ることが理解され得る。
【0168】
図66を参照すると、別の断熱システムが図示されており、概して6600で示されている。示されるように、断熱システム6600は、第1の壁スタッド6602、第2の壁スタッド6604、および第3の壁スタッド6606を含み得る。
図66はさらに、断熱システム6600が、第1の壁スタッド6602の面に連結または別様に付着された第1の吊設具6612を含み得ることを示す。第2の吊設具レール6614は、第2の壁スタッド6604の面に連結または別様に付着され得る。第3の吊設具6614は、第3の壁スタッド6606の面に連結または別様に付着され得る。吊設具6610、6612、6614は、本明細書に記載の吊設具のいずれかと同様であり得る。
【0169】
図示のように、第1の断熱材支持レール6616は。第1の吊設具6610に連結され得る。さらに、第2の断熱材支持レール6618は、第2の吊設具6612に連結され得る。第3の断熱材支持レール6620は、第3の吊設具6614に連結され得る。断熱材支持レール6616、6618、6620は、略U字形であり得、断熱材支持レール6616、6618、6620を、レール6616、6618、6620の開口部が吊設具6610、6612、6614の端部の周りに延在するように、吊設具6610、6612、6614の上に設置することができる。
【0170】
図66~60はさらに、断熱システム6600が吊設具6610、6612、6614の反対側の壁スタッド6602、6604、6606に付着された外側被覆材6622を含み得ることを示す。さらに、断熱システム6600は、第1の壁スタッド6602と第2の壁スタッド6604との間、第1の吊設具6610と第2の吊設具6612との間、第1の断熱材支持レール6616と第2の断熱材支持レール6618との間、またはそれらの組み合わせの間に確立または別様に形成された第1の空洞6630を含み得る。さらに、断熱システム6600は、第2の壁スタッド6604と第3の壁スタッド6606との間、第2の吊設具6612と第3の吊設具6614との間、第2の断熱材支持レール6618と第3の断熱材支持レール6620との間、またはそれらの組み合わせの間に確立または別様に形成された第2の空洞6632を含み得る。
【0171】
特定の態様では、各空洞6630、6632は、空洞幅WCを画定し得、WCは、48.0インチ以下である。さらに、WCは、44.0インチ以下、例えば、40.0インチ以下、36.0インチ以下、32.0インチ以下、28.0インチ以下、24.0インチ以下、23.5.0インチ以下、23.0インチ以下、22.5インチ以下、22.0インチ以下、21.5インチ以下、21.0インチ以下、20.5インチ以下、20.0インチ以下、19.5インチ以下、19.0インチ以下、18.5インチ以下、18.0インチ以下、17.5インチ以下、17.0インチ以下、16.5インチ以下、または16.0インチ以下であり得る。別の態様では、WCは、10.0インチ以上、例えば、10.5インチ以上、11.0インチ以上、11.5インチ以上、または12.0インチ以上であり得る。WCは、本明細書に記載のWCの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0172】
さらに、各空洞6630、6632は、外側被覆材6622からレール6616、6618、6630の面まで測定された空洞深さWDを画定し得、WDは、12.0インチ以下である。さらに、WDは、11.5インチ以下、例えば、11.0インチ以下、10.5インチ以下、または10.0インチ以下であり得る。別の態様では、WDは、3.5インチ以上、例えば、4.0インチ以上、4.5インチ以上、5.0インチ以上、5.5インチ以上、または6.0インチ超であり得る。WDは、本明細書に記載のWDの最大値と最小値との間の範囲内であり得、それらのいずれかを含むことが理解されるべきである。
【0173】
図66にさらに示されるように、断熱システム6600は、第1の空洞6630内に設置された第1の断熱バット6640を含み得る。第2の断熱バット6642は、第2の空洞6642内に設置または別様に配列され得る。特定の態様では、断熱バット6640、6642は、事前に切断された断熱バットであり得る。別の態様では、断熱バット6640、6642は、断熱材ロールから切断され得る。
図55に示されるように、断熱バット6640は、W
Cよりも大きい幅を有することができる。したがって、断熱バット6640、6642は、互いに係合するように断熱材支持レール上および建築物構造の周りに膨張して、断熱バット6640、6642の上と下に気密空間を作り出すことができる。断熱バット6640、6642をさらにシールするために、断熱バットの上に提供された障壁をテープでシールすることができる。
【0174】
さらに他のバージョンは、以下の実施形態のうちの1つ以上を含み得る。
実施形態1.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成された近位端部であって、少なくとも1つの平面状部分を備え、設置されたときに、屋根デッキに対して実質的に平行であり、垂木に対して実質的に直角であるように構成されている、近位端部と、
近位端部と屋根デッキとの間に提供されるように構成されている換気空気間隙と、
実質的に平面状であり、近位端部の平面状部分に平行である遠位端部と、
実質的に平面状である少なくとも1つのウェブであって、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在し、近位端部と遠位端部との間に位置する孔または空隙を備える、少なくとも1つのウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されている、吊設具。
【0175】
実施形態2.梁が、ポリマー組成物からなる、実施形態1の吊設具。
【0176】
実施形態3.梁が、手ばさみなどの手動工具を用いて切断され得、梁が、任意の追加のストラップ材なしでガラス繊維バットを支持するように構成されている、実施形態1の吊設具。
【0177】
実施形態4.梁が、穿孔されている、実施形態1の吊設具。
【0178】
実施形態5.近位端部が、穿孔を備える、実施形態1の吊設具。
【0179】
実施形態6.穿孔が、平行な列のスリットを含む、実施形態5の吊設具。
【0180】
実施形態7.スリットが、丸みを帯びた長円形および長方形のうちの少なくとも1つである、実施形態6の吊設具。
【0181】
実施形態8.ウェブが、穿孔されている、実施形態1の吊設具。
【0182】
実施形態9.遠位端部が、穿孔されていない、実施形態1の吊設具。
【0183】
実施形態10.梁が、I型梁、J型梁、C型梁、およびS型梁のうちの少なくとも1つを含む、実施形態1の吊設具。
【0184】
実施形態11.細長い外形の各端部が、第2の梁と係合するように構成されたタブを備える、実施形態1の吊設具。
【0185】
実施形態12.タブが、近位端部にのみ位置する、実施形態11の吊設具。
【0186】
実施形態13.梁の一部が、異なる材料から形成されている、実施形態1の吊設具。
【0187】
実施形態14.梁の第1の部分が、ガラス強化ポリ塩化ビニル(PVC)を含み、梁の第2の部分が、PVCを含む、実施形態13の吊設具。
【0188】
実施形態15.梁の一部が、異なる熱膨張率を有する、実施形態1の吊設具。
【0189】
実施形態16.梁が、約50E-06in/(in.F)以下の熱膨張率を含む、実施形態1の吊設具。
【0190】
実施形態17.10インチの距離で0.5lbの重量を有する梁が、約0.1インチ~約2インチの範囲の最大垂直偏向を有する、実施形態1の吊設具。
【0191】
実施形態18.梁が、その自重下で、近位端部および遠位端部によって画定される平面に対して、約1度~約5度の範囲の最大偏向を有する、実施形態1の吊設具。
【0192】
実施形態19.梁が、ポリマー材料の単一層を含む、実施形態1の吊設具。
【0193】
実施形態20.梁の少なくとも一部が、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つである、実施形態1の吊設具。
【0194】
実施形態21.梁の近位端部が、垂木の底部表面にのみ取り付けられている、実施形態1の吊設具。
【0195】
実施形態22.建築物の屋根裏を断熱するためのシステムであって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、システムが、
屋根裏で断熱材を支持するための梁を備え、梁の各々が、軸、および軸方向の細長い外形、を備え、細長い外形が、
屋根デッキにではなく、垂木にのみ装着される近位端部であって、平面状であり、屋根デッキに対して実質的に平行である、近位端部と、
実質的に平面状であり、近位端部に平行である遠位端部と、
実質的に平面状であるウェブであって、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在する、ウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、システムがさらに、
断熱空間内の梁のうちの隣接するものに、およびそれらの間に装着される断熱バットであって、断熱バットの各々が、断熱材料、および梁の遠位端部に面する外層を含み、外層が、ACH50<3の気密性を含む、断熱バットと、
梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用されて、それらの間に気密障壁を形成する第1のテープと、を備え、気密障壁が、ACH50<3を含む、システム。
【0196】
実施形態23.システムの材料が、断熱バットおよび第1のテープ以外、梁のうちの隣接するものの間には延在しない、実施形態22のシステム。
【0197】
実施形態24.気密性および気密障壁が、ACH50<1.6を含む、実施形態22のシステム。
【0198】
実施形態25.気密性および気密障壁が、ACH50<0.6を含む、実施形態22のシステム。
【0199】
実施形態26.外層が、スマート蒸気遅延剤(SVR)およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含む、実施形態22のシステム。
【0200】
実施形態27.当接バット間に形成された接合部をシールする追加のテープストリップをさらに備え、追加のテープストリップが、梁の軸に対して実質的に直角であり、追加のテープストリップが、梁のうちの隣接するものの間に延在する、実施形態22のシステム。
【0201】
実施形態28.バットが、テープ留めする前に最初に梁にステープル留めされる、実施形態22のシステム。
【0202】
実施形態29.システムが、断熱材の下に他の支持部材または支持構造を備えない、実施形態22のシステム。
【0203】
実施形態30.梁が、垂木を横断する、実施形態22のシステム。
【0204】
実施形態31.第1のテープが、全天候用点滅テープを含む、実施形態22のシステム。
【0205】
実施形態32.断熱バットを通って延在する屋根裏の突出部をさらに備え、テープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含む、実施形態22のシステム。
【0206】
実施形態33.断熱バットを通って延在する屋根裏の突出部をさらに備え、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2のテープが、第1のテープとは異なる、実施形態22のシステム。
【0207】
実施形態34.屋根裏の突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含む、実施形態33のシステム。
【0208】
実施形態35.第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を備えるストレッチテープである、実施形態33のシステム。
【0209】
実施形態36.屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙をさらに備える、実施形態22のシステム。
【0210】
実施形態37.梁の近位端部が、緊結具で垂木に装着されている、実施形態22に記載のシステム。
【0211】
実施形態38.緊結具が、ステープル、釘、またはネジを含む、実施形態37のシステム。
【0212】
実施形態39.梁が、金属製ではない、実施形態22のシステム。
【0213】
実施形態40.建築物の屋根裏を断熱する方法であって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、方法が、
(a)軸方向の細長い外形を備える梁を提供することと、
(b)梁の近位端部のみを垂木に緊結することと、
(c)梁のうちの隣接するものの遠位端部に断熱バットを位置決めすることであって、断熱バットの各々が、断熱材料、および梁の遠位端部に面する外層を含み、外層が、ACH50<3の気密性を含む、位置決めすることと、
(d)テープを梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用してそれらの間に気密障壁を形成することと、を含み、気密障壁が、ACH50<3の気密性を含む、方法。
【0214】
実施形態41.断熱バットおよびテープ以外、梁のうちの隣接するものの間に材料を延在させないことをさらに含む、実施形態40の方法。
【0215】
実施形態42.屋根裏の突出部が、断熱バットを通って延在し、方法が、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成することをさらに含み、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2のテープが、第1のテープとは異なる、実施形態40の方法。
【0216】
実施形態43.突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含み、第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を有するストレッチテープを含む、実施形態42の方法。
【0217】
実施形態44.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の外形、を有する梁、を備え、外形が、
軸方向に細長く、かつ実質的に平面状である遠位端部と、
遠位端部から延在するストラップであって、実質的に平面状であり、かつ遠位端部に対して直角であり、各ストラップが、平面状の、それぞれの垂木に連結されるように構成された近位端部を備える、ストラップと、
近位端部と遠位端部との間のストラップに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されている、吊設具。
【0218】
実施形態45.近位端部が、遠位端部に対して実質的に平行であり、近位端部が、設置時に屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0219】
実施形態46.近位端部が、遠位端部に対して実質的に直角である、実施形態44の吊設具。
【0220】
実施形態47.ストラップによって画定される平面が、垂木の軸方向長さに沿って画定される垂直平面に対して直角であるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0221】
実施形態48.ストラップによって画定される平面が、垂木の軸方向長さに沿って画定される垂直平面に対して平行であるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0222】
実施形態49.近位端部が、垂木の底部表面にのみ取り付けられるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0223】
実施形態50.近位端部が、垂木の底部表面および側部表面に取り付けられるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0224】
実施形態51.近位端部が、垂木の側部表面にのみ取り付けられるように構成されている、実施形態44の吊設具。
【0225】
実施形態52.垂木およびトラス構造を有する屋根裏の断熱システム内にシールを形成する方法であって、
(a)梁を垂木に設置することと、
(b)トラス部材が断熱バットを通って延在するように、断熱バットを梁に装着することと、
(c)剥離ライナが取り付けられており、セグメントに分割されたテープを提供することと、次いで、
(d)剥離ライナのセグメントを系統的に除去しながら、テープを1つのトラス部材および断熱バットに適用することと、を含む、方法。
【0226】
実施形態53.平行な列のスリットが、軸方向と実質的に位置合わせされている、実施形態6の吊設具。
【0227】
実施形態54.ポリマー材料の単一層が、軸方向に沿って最終断面形状に重畳され、リブ付き縁部を用いて超音波溶接され、ヒートステークされ、および熱成形されるかの少なくとも1つである、実施形態19の吊設具。
【0228】
実施形態55.遠位端部が、断熱バットを支持する平面状部分を含む、実施形態40の方法。
【0229】
実施形態56.建築物の屋根裏を断熱するためのシステムであって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、システムが、
垂木に位置合わせされて装着されたブラケットと、
ブラケットを介して垂木から懸吊されるようにブラケットに取り付けられた梁と、
梁の間に延在する断熱バットと、
断熱バットを梁に固設するためのテープと、を備える、システム。
【0230】
実施形態57.梁と垂木とが独立して移動するように、梁および垂木が、それらの間に固定された接合部を有していない、実施形態56のシステム。
【0231】
実施形態58.ブラケットおよび梁が、それらの間に摺動表面を備える、実施形態56のシステム。
【0232】
実施形態59.各梁が、近位端部、遠位端部、近位端部と遠位端部との間のウェブを有し、近位端部が、リブを有する、実施形態56のシステム。
【0233】
実施形態60.リブが、近位端部の一方の側から延在し、リブが、近位端部に向かって折り返すリップで終端する、実施形態59のシステム。
【0234】
実施形態61.それぞれの梁がブラケット内にクリップ留めされるように、各ブラケットが、リブおよびリップを受容する、実施形態60のシステム。
【0235】
実施形態62.ブラケットが、それぞれの垂木を密接に受容するための垂木クリップを含み、垂木クリップが、垂木に恒久的に取り付ける前に垂木の上でブラケットの重量を支持する、実施形態56のシステム。
【0236】
実施形態63.各ブラケットが、追加の緊結具を使用せずに、それぞれの梁を固設し、断熱バットを支持するための歯を有するクリップを備える、実施形態56のシステム。
【0237】
実施形態64.クリップの上部部分が、それぞれの梁の近位端部の頂部と重なる、実施形態63のシステム。
【0238】
実施形態65.梁のウェブの長さが、ブラケットの長さと実質的に等しい、実施形態56のシステム。
【0239】
実施形態66.梁の遠位端部が、それぞれのブラケットの下部縁部を捕捉する垂直フランジを備える、実施形態56のシステム。
【0240】
実施形態67.梁が、ポリマー組成物からなる、実施形態56のシステム。
【0241】
実施形態68.梁が、手ばさみなどの手動工具を用いて切断され得、梁が、任意の追加のストラップ材なしでガラス繊維バットを支持するように構成されている、実施形態56のシステム。
【0242】
実施形態69.梁が、穿孔されている、実施形態56のシステム。
【0243】
実施形態70.梁の近位端部が、穿孔を備える、実施形態56のシステム。
【0244】
実施形態71.梁のウェブが、穿孔されている、実施形態56のシステム。
【0245】
実施形態72.梁の遠位端部が、穿孔されていない、実施形態56のシステム。
【0246】
実施形態73.梁が、I型梁およびJ型梁のうちの少なくとも1つを含む、実施形態56のシステム。
【0247】
実施形態74.梁の一部が、異なる材料から形成されている、実施形態56のシステム。
【0248】
実施形態75.梁の一部が、異なる熱膨張率を有する、実施形態56のシステム。
【0249】
実施形態76.梁が、約50E-06in/(in.F)以下の熱膨張率を含む、実施形態56のシステム。
【0250】
実施形態77.10インチの距離で0.5lbの重量を有する各梁が、約0.1インチ~約2インチの範囲の最大垂直偏向を有する、実施形態56のシステム。
【0251】
実施形態78.各梁が、その自重下で、その近位端部および遠位端部によって画定される平面に対して、約1度~約5度の範囲の最大偏向を有する、実施形態56のシステム。
【0252】
実施形態79.各梁が、ポリマー材料の単一層を含む、実施形態56のシステム。
【0253】
実施形態80.各梁の少なくとも一部が、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つである、実施形態56のシステム。
【0254】
実施形態81.システムの材料が、断熱バットおよび第1のテープ以外、梁のうちの隣接するものの間には延在しない、実施形態56のシステム。
【0255】
実施形態82.システムが気密性を備え、気密障壁がACH50<1.6を含む、実施形態56のシステム。
【0256】
実施形態83.気密性および気密障壁が、ACH50<0.6を含む、実施形態82のシステム。
【0257】
実施形態84.断熱バットが、スマート蒸気遅延剤(SVR)およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含む外層を備える、実施形態56のシステム。
【0258】
実施形態85.当接バット間に形成された接合部をシールする追加のテープストリップをさらに備え、追加のテープストリップが、梁の軸に対して実質的に直角であり、追加のテープストリップが、梁のうちの隣接するものの間に延在する、実施形態56のシステム。
【0259】
実施形態86.断熱バットが、テープ留めする前に最初に梁にステープル留めされる、実施形態56のシステム。
【0260】
実施形態87.システムが、断熱バットの下に他の支持部材または支持構造を備えない、実施形態56のシステム。
【0261】
実施形態88.梁が、垂木に対して直角である、実施形態56のシステム。
【0262】
実施形態89.テープが、全天候用点滅テープを含む、実施形態56のシステム。
【0263】
実施形態90.屋根裏が、断熱バットを通って延在する突出部を備え、テープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含む、実施形態56のシステム。
【0264】
実施形態91.屋根裏が、断熱バットを通って延在する突出部を備え、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2テープが、テープとは異なる、実施形態56のシステム。
【0265】
実施形態92.突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含む、実施形態91のシステム。
【0266】
実施形態93.第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を備えるストレッチテープである、実施形態91のシステム。
【0267】
実施形態94.屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙をさらに備える、実施形態56のシステム。
【0268】
実施形態95.梁が、金属製ではない、実施形態56のシステム。
【0269】
実施形態96.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成され近位端部と、
近位端部から離間された遠位端部と、
近位端部と遠位端部との間に延在するウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されており、
梁は、ウェブが近位端部および遠位端部に対して直角ではないように梁が重畳される重畳位置と、ウェブが近位端部および遠位端部に対して実質的に直角である設置位置とを有する、吊設具。
【0270】
実施形態97.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成され近位端部と、
近位端部から離間された遠位端部と、
近位端部と遠位端部との間に延在するウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されており、
ウェブが、細長い外形の全体を跨ぐ中実部分と、近位端部のうちのそれぞれのものに係合するセグメント化部分とを備え、セグメント化部分内の空隙が、近位端部から中実部分まで延在する、吊設具。
【0271】
実施形態98.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成された近位端部であって、少なくとも1つの平面状部分を備え、設置されたときに、屋根デッキに対して実質的に平行であり、垂木に対して実質的に直角であるように構成されている、近位端部と、
近位端部と屋根デッキとの間に提供されるように構成されている換気空気間隙と、
実質的に平面状であり、近位端部の平面状部分に平行である遠位端部と、
実質的に平面状である少なくとも1つのウェブであって、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在し、近位端部と遠位端部との間に位置する孔または空隙を備える、少なくとも1つのウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されている、吊設具。
【0272】
実施形態99.梁が、ポリマー組成物からなる、実施形態98の吊設具。
【0273】
実施形態100.梁が、手ばさみなどの手動工具を用いて切断され得、梁が、任意の追加のストラップ材なしでガラス繊維バットを支持するように構成されている、実施形態98の吊設具。
【0274】
実施形態101.梁が、穿孔されている、実施形態98の吊設具。
【0275】
実施形態102.近位端部が、穿孔を備える、実施形態98の吊設具。
【0276】
実施形態103.穿孔が、平行な列のスリットを含む、実施形態102の吊設具。
【0277】
実施形態104.スリットが、丸みを帯びた長円形および長方形のうちの少なくとも1つである、実施形態103の吊設具。
【0278】
実施形態105.ウェブが、穿孔されている、実施形態98の吊設具。
【0279】
実施形態106.遠位端部が、穿孔されていない、実施形態98の吊設具。
【0280】
実施形態107.梁が、I型梁、J型梁、C型梁、およびS型梁のうちの少なくとも1つを含む、実施形態98の吊設具。
【0281】
実施形態108.細長い外形の各端部が、第2の梁と係合するように構成されたタブを備える、実施形態98の吊設具。
【0282】
実施形態109.タブが、近位端部にのみ位置する、実施形態108の吊設具。
【0283】
実施形態110.梁の一部が、異なる材料から形成されている、実施形態98の吊設具。
【0284】
実施形態111.梁の第1の部分が、ガラス強化ポリ塩化ビニル(PVC)を含み、梁の第2の部分が、PVCを含む、実施形態110の吊設具。
【0285】
実施形態112.梁の一部が、異なる熱膨張率を有する、実施形態98の吊設具。
【0286】
実施形態113.梁が、約50E-06in/(in.F)以下の熱膨張率を含む、実施形態98の吊設具。
【0287】
実施形態114.10インチの距離で0.5lbの重量を有する梁が、約0.1インチ~約2インチの範囲の最大垂直偏向を有する、実施形態98の吊設具。
【0288】
実施形態115.梁が、その自重下で、近位端部および遠位端部によって画定される平面に対して、約1度~約5度の範囲の最大偏向を有する、実施形態98の吊設具。
【0289】
実施形態116.梁が、ポリマー材料の単一層を含む、実施形態98の吊設具。
【0290】
実施形態117.梁の少なくとも一部が、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つである、実施形態98の吊設具。
【0291】
実施形態118.梁の近位端部が、垂木の底部表面にのみ取り付けられている、実施形態98の吊設具。
【0292】
実施形態119.建築物の屋根裏を断熱するためのシステムであって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、システムが、
屋根裏で断熱材を支持するための梁を備え、梁の各々が、軸、および軸方向の細長い外形、を備え、細長い外形が、
屋根デッキにではなく、垂木にのみ装着される近位端部であって、平面状であり、屋根デッキに対して実質的に平行である、近位端部と、
実質的に平面状であり、近位端部に平行である遠位端部と、
実質的に平面状であるウェブであって、近位端部と遠位端部との間に、それらに対して実質的に直角に延在する、ウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、システムがさらに、
断熱空間内の梁のうちの隣接するものに、およびそれらの間に装着される断熱バットであって、断熱バットの各々が、断熱材料、および梁の遠位端部に面する外層を含み、外層が、ACH50<3の気密性を含む、断熱バットと、
梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用されて、それらの間に気密障壁を形成する第1のテープと、を備え、気密障壁が、ACH50<3を含む、システム。
【0293】
実施形態120.システムの材料が、断熱バットおよび第1のテープ以外、梁のうちの隣接するものの間には延在しない、実施形態119のシステム。
【0294】
実施形態121.気密性および気密障壁が、ACH50<1.6を含む、実施形態119のシステム。
【0295】
実施形態122.気密性および気密障壁が、ACH50<0.6を含む、実施形態119のシステム。
【0296】
実施形態123.外層が、スマート蒸気遅延剤(SVR)およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含む、実施形態119のシステム。
【0297】
実施形態124.当接バット間に形成された接合部をシールする追加のテープストリップをさらに備え、追加のテープストリップが、梁の軸に対して実質的に直角であり、追加のテープストリップが、梁のうちの隣接するものの間に延在する、実施形態119のシステム。
【0298】
実施形態125.バットが、テープ留めする前に最初に梁にステープル留めされる、実施形態119のシステム。
【0299】
実施形態126.システムが、断熱材の下に他の支持部材または支持構造を備えない、実施形態119のシステム。
【0300】
実施形態127.梁が、垂木を横断する、実施形態119のシステム。
【0301】
実施形態128.第1のテープが、全天候用点滅テープを含む、実施形態119のシステム。
【0302】
実施形態129.断熱バットを通って延在する屋根裏の突出部をさらに備え、テープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含む、実施形態119のシステム。
【0303】
実施形態130.断熱バットを通って延在する屋根裏の突出部をさらに備え、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2のテープが、第1のテープとは異なる、実施形態119のシステム。
【0304】
実施形態131.屋根裏の突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含む、実施形態130のシステム。
【0305】
実施形態132.第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を備えるストレッチテープである、実施形態130のシステム。
【0306】
実施形態133.屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙をさらに備える、実施形態119のシステム。
【0307】
実施形態134.梁の近位端部が、緊結具で垂木に装着されている、実施形態119に記載のシステム。
【0308】
実施形態135.緊結具が、ステープル、釘、またはネジを含む、実施形態134のシステム。
【0309】
実施形態136.梁が、金属製ではない、実施形態119のシステム。
【0310】
実施形態137.建築物の屋根裏を断熱する方法であって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、方法が、
(a)軸方向の細長い外形を備える梁を提供することと、
(b)梁の近位端部のみを垂木に緊結することと、
(c)梁のうちの隣接するものの遠位端部に断熱バットを位置決めすることであって、断熱バットの各々が、断熱材料、および梁の遠位端部に面する外層を含み、外層が、ACH50<3の気密性を含む、位置決めすることと、
(d)テープを梁の遠位端部および断熱バットの外層に適用してそれらの間に気密障壁を形成することと、を含み、気密障壁が、ACH50<3の気密性を含む、方法。
【0311】
実施形態138.断熱バットおよびテープ以外、梁のうちの隣接するものの間に材料を延在させないことをさらに含む、実施形態137の方法。
【0312】
実施形態139.屋根裏の突出部が、断熱バットを通って延在し、方法が、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成することをさらに含み、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2のテープが、第1のテープとは異なる、実施形態137の方法。
【0313】
実施形態140.突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含み、第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を有するストレッチテープを含む、実施形態139の方法。
【0314】
実施形態141.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の外形、を有する梁、を備え、外形が、
軸方向に細長く、かつ実質的に平面状である遠位端部と、
遠位端部から延在するストラップであって、実質的に平面状であり、かつ遠位端部に対して直角であり、各ストラップが、平面状の、それぞれの垂木に連結されるように構成された近位端部を備える、ストラップと、
近位端部と遠位端部との間のストラップに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されている、吊設具。
【0315】
実施形態142.近位端部が、遠位端部に対して実質的に平行であり、近位端部が、設置時に屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0316】
実施形態143.近位端部が、遠位端部に対して実質的に直角である、実施形態141の吊設具。
【0317】
実施形態144.ストラップによって画定される平面が、垂木の軸方向長さに沿って画定される垂直平面に対して直角であるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0318】
実施形態145.ストラップによって画定される平面が、垂木の軸方向長さに沿って画定される垂直平面に対して平行であるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0319】
実施形態146.近位端部が、垂木の底部表面にのみ取り付けられるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0320】
実施形態147.近位端部が、垂木の底部表面および側部表面に取り付けられるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0321】
実施形態148.近位端部が、垂木の側部表面にのみ取り付けられるように構成されている、実施形態141の吊設具。
【0322】
実施形態149.垂木およびトラス構造を有する屋根裏の断熱システム内にシールを形成する方法であって、
(a)梁を垂木に設置することと、
(b)トラス部材が断熱バットを通って延在するように、断熱バットを梁に装着することと、
(c)剥離ライナが取り付けられており、セグメントに分割されたテープを提供することと、次いで、
(d)剥離ライナのセグメントを系統的に除去しながら、テープを1つのトラス部材および断熱バットに適用することと、を含む、方法。
【0323】
実施形態150.平行な列のスリットが、軸方向と実質的に位置合わせされている、実施形態103の吊設具。
【0324】
実施形態151.ポリマー材料の単一層が、軸方向に沿って最終断面形状に重畳され、リブ付き縁部を用いて超音波溶接され、ヒートステークされ、および熱成形されるかの少なくとも1つである、実施形態116の吊設具。
【0325】
実施形態152.遠位端部が、断熱バットを支持する平面状部分を含む、実施形態137の方法。
【0326】
実施形態153.建築物の屋根裏を断熱するためのシステムであって、建築物が、屋根デッキを備える屋根と、屋根裏の内側で屋根デッキを支持する垂木とを有し、システムが、
垂木に位置合わせされて装着されたブラケットと、
ブラケットを介して垂木から懸吊されるようにブラケットに取り付けられた梁と、
梁の間に延在する断熱バットと、
断熱バットを梁に固設するためのテープと、を備える、システム。
【0327】
実施形態154.梁と垂木とが独立して移動するように、梁および垂木が、それらの間に固定された接合部を有していない、実施形態153のシステム。
【0328】
実施形態155.ブラケットおよび梁が、それらの間に摺動表面を備える、実施形態153のシステム。
【0329】
実施形態156.各梁が、近位端部、遠位端部、近位端部と遠位端部との間のウェブを有し、近位端部が、リブを有する、実施形態153のシステム。
【0330】
実施形態157.リブが、近位端部の一方の側から延在し、リブが、近位端部に向かって折り返すリップで終端する、実施形態156のシステム。
【0331】
実施形態158.それぞれの梁がブラケット内にクリップ留めされるように、各ブラケットが、リブおよびリップを受容する、実施形態157のシステム。
【0332】
実施形態159.ブラケットが、それぞれの垂木を密接に受容するための垂木クリップを含み、垂木クリップが、垂木に恒久的に取り付ける前に垂木の上でブラケットの重量を支持する、実施形態153のシステム。
【0333】
実施形態160.各ブラケットが、追加の緊結具を使用せずに、それぞれの梁を固設し、断熱バットを支持するための歯を有するクリップを備える、実施形態153のシステム。
【0334】
実施形態161.クリップの上部部分が、それぞれの梁の近位端部の頂部と重なる、実施形態160のシステム。
【0335】
実施形態162.梁のウェブの長さが、ブラケットの長さと実質的に等しい、実施形態153のシステム。
【0336】
実施形態163.梁の遠位端部が、それぞれのブラケットの下部縁部を捕捉する垂直フランジを備える、実施形態153のシステム。
【0337】
実施形態164.梁が、ポリマー組成物からなる、実施形態153のシステム。
【0338】
実施形態165.梁が、手ばさみなどの手動工具を用いて切断され得、梁が、任意の追加のストラップ材なしでガラス繊維バットを支持するように構成されている、実施形態153のシステム。
【0339】
実施形態166.梁が、穿孔されている、実施形態153のシステム。
【0340】
実施形態167.梁の近位端部が、穿孔を備える、実施形態153のシステム。
【0341】
実施形態168.梁のウェブが、穿孔されている、実施形態153のシステム。
【0342】
実施形態169.梁の遠位端部が、穿孔されていない、実施形態153のシステム。
【0343】
実施形態170.梁が、I型梁およびJ型梁のうちの少なくとも1つを含む、実施形態153のシステム。
【0344】
実施形態171.梁の一部が、異なる材料から形成されている、実施形態153のシステム。
【0345】
実施形態172.梁の一部が、異なる熱膨張率を有する、実施形態153のシステム。
【0346】
実施形態173.梁が、約50E-06in/(in.F)以下の熱膨張率を含む、実施形態153のシステム。
【0347】
実施形態174.10インチの距離で0.5lbの重量を有する各梁が、約0.1インチ~約2インチの範囲の最大垂直偏向を有する、実施形態153のシステム。
【0348】
実施形態175.各梁が、その自重下で、その近位端部および遠位端部によって画定される平面に対して、約1度~約5度の範囲の最大偏向を有する、実施形態153のシステム。
【0349】
実施形態176.各梁が、ポリマー材料の単一層を含む、実施形態153のシステム。
【0350】
実施形態177.各梁の少なくとも一部が、押出成形および射出成形のうちの少なくとも1つである、実施形態153のシステム。
【0351】
実施形態178.システムの材料が、断熱バットおよび第1のテープ以外、梁のうちの隣接するものの間には延在しない、実施形態153のシステム。
【0352】
実施形態179.システムが気密性を備え、気密障壁がACH50<1.6を含む、実施形態153のシステム。
【0353】
実施形態180.気密性および気密障壁が、ACH50<0.6を含む、実施形態179のシステム。
【0354】
実施形態181.断熱バットが、スマート蒸気遅延剤(SVR)およびクラフト紙のうちの少なくとも1つを含む外層を備える、実施形態153のシステム。
【0355】
実施形態182.当接バット間に形成された接合部をシールする追加のテープストリップをさらに備え、追加のテープストリップが、梁の軸に対して実質的に直角であり、追加のテープストリップが、梁のうちの隣接するものの間に延在する、実施形態153のシステム。
【0356】
実施形態183.断熱バットが、テープ留めする前に最初に梁にステープル留めされる、実施形態153のシステム。
【0357】
実施形態184.システムが、断熱バットの下に他の支持部材または支持構造を備えない、実施形態153のシステム。
【0358】
実施形態185.梁が、垂木に対して直角である、実施形態153のシステム。
【0359】
実施形態186.テープが、全天候用点滅テープを含む、実施形態153のシステム。
【0360】
実施形態187.屋根裏が、断熱バットを通って延在する突出部を備え、テープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含む、実施形態153のシステム。
【0361】
実施形態188.屋根裏が、断熱バットを通って延在する突出部を備え、第2のテープを突出部と断熱バットとの間に適用してそれらの間に気密障壁を形成し、気密障壁が、ACH50<3を含み、第2テープが、テープとは異なる、実施形態153のシステム。
【0362】
実施形態189.突出部が、屋根をさらに支持するトラス部材を含む、実施形態188のシステム。
【0363】
実施形態190.第2のテープが、少なくとも約100%の伸長能力を備えるストレッチテープである、実施形態188のシステム。
【0364】
実施形態191.屋根デッキとシステムの上部部分との間に換気空気間隙をさらに備える、実施形態153のシステム。
【0365】
実施形態192.梁が、金属製ではない、実施形態153のシステム。
【0366】
実施形態193.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成され近位端部と、
近位端部から離間された遠位端部と、
近位端部と遠位端部との間に延在するウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されており、
梁は、ウェブが近位端部および遠位端部に対して直角ではないように梁が重畳される重畳位置と、ウェブが近位端部および遠位端部に対して実質的に直角である設置位置とを有する、吊設具。
【0367】
実施形態194.屋根デッキを支持する垂木を有する屋根裏内で断熱材を支持するための吊設具であって、
軸、および軸方向の細長い外形、を有する梁を備え、細長い外形が、
垂木に連結されるように構成され近位端部と、
近位端部から離間された遠位端部と、
近位端部と遠位端部との間に延在するウェブと、
近位端部と遠位端部との間でウェブに沿って画定された断熱空間と、を備え、
遠位端部が、断熱空間内に位置する断熱バットに連結されるように構成されており、
ウェブが、細長い外形の全体を跨ぐ中実部分と、近位端部のうちのそれぞれのものに係合するセグメント化部分とを備え、セグメント化部分内の空隙が、近位端部から中実部分まで延在する、吊設具。
【0368】
実施形態195.断熱材を支持するための吊設具であって、
梁に連結されるように構成された梁取り付け構成要素を備える第1の端部と、
障壁に連結されるように構成された障壁取り付け構成要素を備える第2の端部と、
第1の端部と第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分と、を備え、梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触するように適合された第1の面の底部に位置する少なくとも1つの半径方向リップ、を備える、吊設具。
【0369】
実施形態196.断熱システムであって、梁と、障壁と、少なくとも1つの吊設具と、を備え、吊設具が、梁に連結される梁取り付け構成要素を備える第1の端部、障壁に連結される障壁取り付け構成要素を備える第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間に断熱空間を画定する軸方向中央部分、を備え、梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触する第1の面の底部に位置する少なくとも1つの半径方向リップ、を備え、断熱材が、吊設具によって画定された断熱空間を少なくとも部分的に充填する、断熱システム。
【0370】
実施形態197.デッキとデッキに緊結された梁とを備える屋根裏を有する家のための断熱システムを設置するための方法であって、断熱システムが、障壁を提供することと、少なくとも1つの吊設具を提供することであって、少なくとも1つの吊設具が、梁に連結されるように構成された梁取り付け構成要素を備える第1の端部、障壁に連結されるように構成された障壁取り付け構成要素を備える第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間の軸方向中央部分、を備え、梁取り付け構成要素が、第1の面、および梁の底部と接触するように適合された第1の面の底部に位置する少なくとも1つの半径方向リップ、を備える、少なくとも1つの吊設具を提供することと、障壁取り付け構成要素を障壁に取り付けることと、半径方向リップが梁の底部と接触して第1の端部と第2の端部との間に画定された断熱空間を提供するように梁取り付け構成要素を梁に取り付けることであって、半径方向リップが、断熱空間のサイズを決定する、梁取り付け構成要素を梁に取り付けることと、断熱空間内に断熱材を提供することと、を含む、方法。
【0371】
実施形態198.梁取り付け部が、梁取り付け構成要素の第1の面の第2の半径方向側部に第2の半径方向リップを備え、第1の半径方向側部および第2の半径方向側部が、梁取り付け構成要素の第1の面の反対側の半径方向側部である、実施形態1~3のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0372】
実施形態199.第1の半径方向リップが、梁取り付け構成要素の第1の面の第1の半径方向側部に複数の半径方向リップを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0373】
実施形態200.第2の半径方向リップが、梁取り付け構成要素の第1の面の第2の半径方向側部に複数の半径方向リップを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0374】
実施形態201.梁取り付け構成要素の第1の面が、複数の孔を備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0375】
実施形態202.梁取り付け構成要素の第1の面が、その軸方向長さに下に延びるスパインを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0376】
実施形態203.障壁取り付け構成要素が、緊結具を用いて固設されるように適合されており、緊結具が、障壁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、または接着剤を含む、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0377】
実施形態204.障壁取り付け構成要素が、緊結具を用いて固設されるように適合されており、緊結具が、梁取り付け張り出し部、釘、ボルト、ステープル、ネジ、または接着剤を含む、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0378】
実施形態205.障壁取り付け構成要素が、支承を備え、支承が、障壁内の溝の半径方向内側にあり、溝の両側に係合するように構成された円形または多角形の断面を含む細長い実質的に平坦な形状を備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0379】
実施形態206.障壁取り付け構成要素が、吊設具を障壁に連結するように構成されたアーチを備え、アーチが、少なくとも2つの軸方向側部を備え、各軸方向側部が、吊設具の軸に沿って変化する半径方向直径を有する、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0380】
実施形態207.障壁取り付け構成要素が、障壁取り付け構成要素と障壁とを連結または連結解除するように適合されたクリップを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0381】
実施形態208.アーチが、障壁上の張り出し部で障壁を把持するように構成されたクランプを備える、実施形態12の吊設具、断熱システム、または方法。
【0382】
実施形態209.障壁が、障壁-吊設具取り付け構成要素を備える実質的に平面状の細長いパネルを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0383】
実施形態210.障壁-吊設具取り付け構成要素が、溝、平面状表面、張り出し部、またはそれらの組み合わせを備える、実施形態15の吊設具、断熱システム、または方法。
【0384】
実施形態211.梁が、梁-吊設具取り付け構成要素を備える実質的に平面状の細長いパネルを備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0385】
実施形態212.梁-吊設具取り付け構成要素が、溝、平面状表面、張り出し部、またはそれらの組み合わせを備える、実施形態17の吊設具、断熱システム、または方法。
【0386】
実施形態213.金属プレートが、障壁取り付け構成要素または梁取り付け構成要素のうちの少なくとも1つの内側に位置する、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0387】
実施形態214.断熱材が、障壁と梁との間に位置し、それらの間の接合部に伸縮性をもたせ、それらの遮音性を改善するように構成された圧縮性フォームを含む、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0388】
実施形態215.障壁取り付け構成要素が、吊設具の障壁取り付け構成要素の孔を通って障壁の第1の端部に直接螺合されるように構成された先のとがったネジまたは釘を備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0389】
実施形態216.梁取り付け構成要素が、吊設具の第1の面の孔を通って梁の第1の端部に直接螺合されるように構成された先のとがったネジまたは釘を備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0390】
実施形態217.梁取り付け構成要素の少なくとも1つの半径方向リップが、屋根デッキに対して実質的に平行であるように構成されたフランジを備え、フランジは、それが吊設具に取り付けられた別個の構成要素を含まないように、吊設具と一体的に形成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0391】
実施形態218.半径方向リップが、半径方向リップの半径方向縁部から軸方向に延在する強化翼をさらに備える、実施形態217の吊設具、断熱システム、または方法。
【0392】
実施形態219.強化翼が、屋根デッキに対して実質的に直角であるように構成されており、翼は、それが吊設具に取り付けられた別個の構成要素を含まないように、吊設具と一体的に形成されている、実施形態218の吊設具、断熱システム、または方法。
【0393】
実施形態220.梁取り付け構成要素または障壁取り付け構成要素のうちの少なくとも1つの上に剥離可能なライナを有するテープをさらに備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0394】
実施形態221.テープが、ブチルテープを含む、実施形態220の吊設具、断熱システム、または方法。
【0395】
実施形態222.障壁が、スタッド、押縁、ストラップ材、石膏ボード、格子、ネット、仕上げ面、メッシュ、テープ、または膜のうちの少なくとも1つを含むように構成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0396】
実施形態223.障壁が、木材またはプラスチックを含むように構成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0397】
実施形態224.障壁が、開口ガラスメッシュ、蒸気閉鎖ポリエチレン、またはスマート蒸気遅延剤(SVR)のうちの少なくとも1つを含むように構成されており、
障壁が、ガラス繊維、ストーンウール、またはセルロースのうちの少なくとも1つを含む吹き込み断熱材を支持するように構成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0398】
実施形態225.障壁が、吹き込み断熱材の圧力を支持するテープで強化されるように構成されている、実施形態224の吊設具、断熱システム、または方法。
【0399】
実施形態226.障壁が、吹き込み断熱材の圧力を支持するガラスネットで強化されるように構成されている、実施形態225の吊設具。
【0400】
実施形態227.障壁が、吊設具の第2の端部に装着された石膏ボードを含むように構成され、SVRが、石膏ボードに装着されるように構成されている、実施形態225の吊設具。
【0401】
実施形態228.吊設具が、プラスチックを含む、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0402】
実施形態229.吊設具が、ガラス繊維で強化されたポリメチルメタクリレート(PMMA)を含む、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0403】
実施形態230.吊設具が、0.5W/mKの最大熱伝導率を有する、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0404】
実施形態231.吊設具が、剛性であり、変形可能なように設計されていない、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0405】
実施形態232.障壁取り付け構成要素または梁取り付け構成要素のうちの少なくとも1つに連結された少なくとも1つの断熱材支持部材をさらに備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0406】
実施形態233.少なくとも1つの断熱材支持部材が、実質的に平面状の細長いパネルを備える、実施形態232の吊設具、断熱システム、または方法。
【0407】
実施形態234.実質的に平面状の細長いパネルが、障壁取り付け構成要素に直接緊結された第1のパネルと、第1のパネルに直接緊結された第2のパネルとを備え、第2のパネルが、第1のパネルに対して実質的に直角であり、第2のパネルが、強化リブを備える、実施形態233の吊設具、断熱システム、または方法。
【0408】
実施形態235.実質的に平面状の細長いパネルが、梁壁取り付け構成要素に直接緊結された第1のパネルと、第1のパネルに直接緊結された第2のパネルとを備え、第2のパネルが、第1のパネルに対して実質的に直角であり、第2のパネルが、強化リブを備える、実施形態233の吊設具、断熱システム、または方法。
【0409】
実施形態236.吊設具自体が、金属製ではない、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0410】
実施形態237.梁取り付け構成要素の少なくとも1つの半径方向リップが、破断するように適合されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0411】
実施形態238.デッキが、屋根裏床デッキであり、梁が、床ジョイストである、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0412】
実施形態239.デッキが、屋根裏側壁パネルであり、梁が、側壁梁である、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0413】
実施形態240.デッキが、屋根デッキであり、梁が、屋根垂木である、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0414】
実施形態241.吊設具が障壁の頂部の上の物体または障壁に取り付けられた物体を支持および格納するように、吊設具が耐荷重性である、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0415】
実施形態242.吊設具が、垂木に対する吊設具の測定および調整を容易にするように構成された定規を備える、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0416】
実施形態243.障壁が、水分管理を提供するように構成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0417】
実施形態244.障壁が、気密性を提供するように構成されている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0418】
実施形態245.梁、吊設具、または障壁のうちの少なくとも1つが、防火クラスAの物質である、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0419】
実施形態246.障壁が、仕上げ面を備え、仕上げ面が、接着剤、ステープル、釘、またはネジを含む緊結具を備える断熱材取り付け構成要素を介して断熱材に取り付けられている、先行する実施形態のいずれかの吊設具、断熱システム、または方法。
【0420】
実施形態247.トラス内に断熱材を吊設するための断熱システムであって、
第1のトラス上に設置されるように構成された第1のレールと、
第1のトラスから離間された第2のトラス上に設置されるように構成された第2のレールと、を備え、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞が確立され、第1の空洞が、第1の断熱バットを受容して係合するように構成されている、断熱システム。
【0421】
実施形態248.
第2のレールの反対側の第2のトラス上に設置されるように構成された第3のレールをさらに備える、実施形態247の断熱システム。
【0422】
実施形態249.
第2のトラスから離間された第3のトラス上に設置されるように構成された第4のレールをさらに備え、第3のレールと第4のレールとの間に第2の空洞が確立され、第2の空洞が、第2の断熱バットを受容して係合するように構成されている、実施形態248の断熱システム。
【0423】
実施形態250.各レールが、細長く、かつ長さと幅とを含み、長さと幅の比RLWが、0.1以下である、実施形態249の断熱システム。
【0424】
実施形態251.RLWが、0.09以下、例えば、0.08以下、0.07以下、0.06以下、または0.05以下である、実施形態250の断熱システム。
【0425】
実施形態252.RLWが、0.005以上、例えば、0.01以上、0.02以上、0.03以上、または0.04以上である、実施形態251の断熱システム。
【0426】
実施形態253.各レールが、略U字形の断面形状を含む、実施形態252の断熱システム。
【0427】
実施形態254.各レールが、ベースプレートと、そこから延在する第1のタインおよび第2のタインと、を含む、実施形態253の断熱システム。
【0428】
実施形態255.各空洞が、空洞幅WCを画定し、WCが、48.0インチ以下である、実施形態249の断熱システム。
【0429】
実施形態256.WCが、44.0インチ以下、例えば、40.0インチ以下、36.0インチ以下、32.0インチ以下、28.0インチ以下、24.0インチ以下、23.5.0インチ以下、23.0インチ以下、22.5インチ以下、22.0インチ以下、21.5インチ以下、21.0インチ以下、20.5インチ以下、20.0インチ以下、19.5インチ以下、19.0インチ以下、18.5インチ以下、18.0インチ以下、17.5インチ以下、17.0インチ以下、16.5インチ以下、または16.0インチ以下である、実施形態255の断熱システム。
【0430】
実施形態257.WCが、10.0インチ以上、例えば、10.5インチ以上、11.0インチ以上、11.5インチ以上、または12.0インチ以上である、実施形態256の断熱システム。
【0431】
実施形態258.第1および第2の断熱バットが、床の上の高さHに配設され、Hが、3フィート以上である、実施形態249の断熱システム。
【0432】
実施形態259.Hが、3.5フィート以上、例えば、4.0フィート以上、4.5フィート以上、5.0フィート以上、5.5フィート以上、または6.0フィート以上である、実施形態258の断熱システム。
【0433】
実施形態260.Hが、10.0フィート以下、例えば、9.5以下、9.0フィート以下、8.5フィート以下、8.0フィート以下、7.5フィート以下、7.0フィート以下、または6.5フィート以下である、実施形態259の断熱システム。
【0434】
実施形態261.断熱材を設置する方法であって、
第1のトラス上に第1のレールを設置することと、
第1のトラスから距離を置いて離間された第2のトラス上に第2のレールを設置して、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞を確立することと、
第1の空洞内に第1の断熱バットを設置することと、を含む、方法。
【0435】
実施形態262.
第2のレールの反対側の第2のトラス上に第3のレールを設置することをさらに含む、実施形態261の方法。
【0436】
実施形態263.
第2のトラスから距離を置いて離間された第3のトラス上に第4のレールを設置して、第3のレールと第2のレールとの間に第2の空洞を確立することをさらに含む、実施形態262の方法。
【0437】
実施形態264.
第2の空洞内に第2の断熱バットを設置することをさらに含む、実施形態263の方法。
【0438】
実施形態265.
第1のバットと第2のバットとの間の直線接合部にテープを適用することをさらに含む、実施形態264の方法。
【0439】
実施形態266.レールが、実質的に水平に設置される、実施形態261の方法。
【0440】
実施形態267.レールが、トラスの垂直中心線に対して実質的に直角に設置される、実施形態261の方法。
【0441】
実施形態268.レールの各々が、開放端部と閉鎖端部とを有する略U字形の断面を含み、閉鎖端部がトラスに隣接した状態で各レールが設置される、実施形態261の方法。
【0442】
実施形態269.切妻を断熱するための断熱システムであって、
第1の垂直スタッド上に設置されるように構成された第1のレールと、
第1の垂直スタッドから離間された第2の垂直スタッド上に設置されるように構成された第2のレールと、を備え、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞が確立され、第1の空洞が、第1の断熱バットを受容して係合するように構成されている、断熱システム。
【0443】
実施形態270.
第2の垂直スタッドから離間された第3の垂直スタッド上に設置されるように構成された第3のレールをさらに備え、第2のレールと第3のレールとの間に第2の空洞が確立され、第2の空洞が、第2の断熱バットを受容して係合するように構成されている、実施形態269のシステム。
【0444】
実施形態271.各レールが、略U字形であり、ベースプレートと、そこから延在する第1のタインおよび第2のタインと、を含む、実施形態270のシステム。
【0445】
実施形態272.各レールが、第1のタインまたは第2のタインを介して垂直スタッドに付着されるように構成されている、実施形態271のシステム。
【0446】
実施形態273.ベースプレートが垂直スタッドの面に対して実質的に直角であるように、各レールが垂直スタッドに付着されるように構成されている、実施形態271のシステム。
【0447】
実施形態274.断熱材を設置する方法であって、
第1の垂直スタッド上に第1のレールを設置することと、
第1の垂直スタッドから距離を置いて離間された第2の垂直スタッド上に第2のレールを設置して、第1のレールと第2のレールとの間に第1の空洞を確立することと、
第1の空洞内に第1の断熱バットを設置することと、を含む、方法。
【0448】
実施形態275.
第2の垂直スタッドから距離を置いて離間された第3の垂直スタッド上に第3のレールを設置して、第2のレールと第3のレールとの間に第2の空洞を確立することをさらに含む、実施形態274の方法。
【0449】
実施形態276.
第2の空洞内に第2の断熱バットを設置することをさらに含む、実施形態275の方法。
【0450】
実施形態277.
第1のバットと第2のバットとの間の直線接合部にテープを適用することをさらに含む、実施形態276の方法。
【0451】
実施形態278.レールが、実質的に垂直に設置される、実施形態275の方法。
【0452】
実施形態279.レールが、スタッドに対して実質的に平行に設置される、実施形態275の方法。
【0453】
実施形態280.レールの各々が、開放端部と閉鎖端部とを有する略U字形の断面を含み、開放端部がスタッドの面に対して直角である状態で各レールが設置される、実施形態275の方法。
【0454】
実施形態281.各レールの開放端部が同じ方向に面するように、レールの各々が設置される、実施形態280の方法。
【0455】
この書面の説明は、最良の形態を含む実施形態を開示するために、およびまた当業者が本発明を製作および使用することを可能にするために例を使用する。特許性のある範囲は特許請求の範囲によって定義され、そして当業者に思い浮かぶ他の例を含み得る。かかる他の例は、それらが特許請求の範囲の文字どおりの言語と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文字どおりの言語とは非実質的に異なる同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあると意図される。
【0456】
概要または実施例にて上述の行為の全てが必要とされるわけではないこと、特定の行為のうちの一部分は必要とされない場合があること、また1つ以上のさらなる行為が記載のものに加えて実施される場合があることに留意されたい。またさらに、行為が列挙される順序は、必ずしもそれらが実施される順序ではない。
【0457】
前述の明細書において、概念を、特定の実施形態を参照して説明してきた。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解する。したがって、明細書および図は限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきであり、かかる修正は全て本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
【0458】
本明細書で使用される場合、「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」という用語、またはこれらの任意の他の変形例は、非排他的包含を網羅することを意図する。例えば、特徴の列挙を含むプロセス、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるわけではないが、明確には列挙されていないか、またはこのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有である他の特徴を含んでもよい。さらに、そうではないと明確に記載されない限り、「または(or)」は、包含的または(inclusive-or)を指し、排他的または(exclusive-or)を指すものではない。例えば、条件AまたはBは、以下のうちのいずれか1つよって満たされる:Aが真であり(または存在し)かつBが偽である(または存在しない)、Aが偽であり(または存在しない)かつBが真である(または存在する)、およびAとBの両方が真である(または存在する)。
【0459】
また、「a」または「an」の使用は、本明細書において説明される要素および構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜性のために、かつ本発明の範囲の一般的な意味を付与するために行われる。この説明は、1つまたは少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、単数形もまた、それが他の意味であることが明らかでない限り、複数形を含む。
【0460】
利益、他の利点、および問題の解決策が、特定の実施形態に関して上記に説明されてきた。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策を生じさせるか、またはより明白にさせることができる任意の特徴(複数可)は、特許請求の範囲内のうちのいずれかまたは全ての決定的な、必須の、または本質的な特徴と解釈されるべきではない。
【0461】
本明細書を読んだ後、当業者は、明瞭性のために、ある特定の特徴が、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載され、また、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることを理解するであろう。逆に、簡潔性のために、単一の実施形態の文脈に記載の様々な特徴はまた、別個にまたは任意の下位組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲内に記載の値への言及は、その範囲内の各値および全ての値を含む。