(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-27
(54)【発明の名称】毛ガイドおよび毛切断アセンブリ
(51)【国際特許分類】
B26B 19/20 20060101AFI20220119BHJP
B26B 19/28 20060101ALI20220119BHJP
B26B 19/38 20060101ALI20220119BHJP
【FI】
B26B19/20
B26B19/28 E
B26B19/38 C
(21)【出願番号】P 2020566257
(86)(22)【出願日】2019-05-01
(86)【国際出願番号】 EP2019061168
(87)【国際公開番号】W WO2019228740
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2021-09-29
(32)【優先日】2018-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】パーウ,ヘンドリク クラース
(72)【発明者】
【氏名】ジェンキンス,マイケル リース
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-526392(JP,A)
【文献】特開2007-151925(JP,A)
【文献】米国特許第2616169(US,A)
【文献】特表2004-520129(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/20
B26B 19/28
B26B 19/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛切断アセンブリ用の毛ガイドであって、前記毛切断アセンブリは、切断ユニット支持部材と少なくとも2つの切断ユニットとを有し、各前記切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに前記外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、前記外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも前記切断ゾーンの主環状壁内に設けられる毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各前記切断ユニットは、前記切断ユニット支持部材に対して枢動可能であり、前記毛ガイドは:
- 前記毛切断アセンブリの前記切断ユニット支持部材に結合されるように構成される毛ガイド支持部材、および
- 少なくとも2つの環状毛ガイド部材であって、各々が中心軸と、前記中心軸に対して半径方向に延びる主方向を有するとともに前記中心軸周りに延びる環状毛ガイドゾーンに配置される複数の毛ガイド要素とを有する、少なくとも2つの環状毛ガイド部材、
を有し、
- 各前記環状毛ガイド部材は、前記毛ガイド支持部材が前記毛切断アセンブリに結合されるとき前記複数の毛ガイド要素がそれぞれの前記切断ユニットの前記主環状壁を部分的に覆うように、前記環状毛ガイド部材が前記毛切断アセンブリの前記少なくとも2つの切断ユニットのそれぞれの切断ユニットに関連付けられるように、前記毛ガイド支持部材に対して配置され、
- 各前記環状毛ガイド部材は、前記毛ガイド支持部材が前記毛切断アセンブリに結合されるとき、前記環状毛ガイド部材がそれぞれの前記切断ユニットと共に枢動可能であるように、前記毛ガイド支持部材に対して枢動可能である、
毛ガイド。
【請求項2】
前記毛ガイド支持部材が前記毛切断アセンブリに結合されるとき、前記毛ガイド要素の遠位部分は、それぞれの前記切断ユニットの前記外部切断部材の外面から離れる成分を持つ方向に延びる、
請求項1に記載の毛ガイド。
【請求項3】
それぞれの前記環状毛ガイド部材は、それぞれの前記環状毛ガイド部材の中心から前記環状毛ガイド部材の間の中心点まで延びる線に対して垂直に配置される枢動軸周りに枢動可能である、
請求項1又は2に記載の毛ガイド。
【請求項4】
前記毛ガイド支持部材が前記毛切断アセンブリに結合されるとき、前記環状毛ガイド部材の各々は、それぞれの前記切断ユニットの枢動軸と整列される枢動軸周りに枢動可能である、
請求項1又は2に記載の毛ガイド。
【請求項5】
前記毛ガイドは、3つの前記環状毛ガイド部材を有し、前記環状毛ガイド部材の各々の前記枢動軸は、他の前記環状毛ガイド部材の前記枢動軸に対して120度に配置される、
請求項3又は4に記載の毛ガイド。
【請求項6】
各前記切断ユニットの前記環状切断ゾーンはさらに、前記外部切断部材の中央壁部分を取り囲む内側側壁を有し、前記中央壁部分は、少なくとも前記内側側壁に隣接する環状凹部領域において、前記主環状壁に対して凹み、各前記環状毛ガイド部材の前記毛ガイド要素のうちの少なくとも1つは、前記中心軸からある距離に配置される内方に向けられた丸い端部であって、前記毛ガイド支持部材が前記毛切断アセンブリに結合されるとき、前記丸い端部が前記中心軸に対して半径方向に、少なくとも部分的にそれぞれの前記切断ユニットの前記内側側壁の内方に配置され、且つ前記中心軸に対して軸方向に、それぞれの前記切断ユニットの前記環状凹部領域からある距離に配置されるようになる、内方に向けられた丸い端部を有する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の毛ガイド。
【請求項7】
前記毛ガイド支持部材は、前記毛切断アセンブリの前記切断ユニット支持部材に取り外し可能に結合可能であるように構成される、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の毛ガイド。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の毛ガイドを有し、さらに、切断ユニット支持部材と、少なくとも2つの切断ユニットとを有する毛切断アセンブリであって、各前記切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに前記外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、前記外部切断部材は、少なくとも前記切断ゾーンの主環状壁に設けられた毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各前記切断ユニットは、前記切断ユニット支持部材に対して枢動可能であり、前記毛ガイド支持部材は、前記切断ユニット支持部材に対して固定位置に配置される、
毛切断アセンブリ。
【請求項9】
前記毛ガイド支持部材は、前記切断ユニット支持部材と一体に形成される、
請求項8に記載の毛切断アセンブリ。
【請求項10】
各前記環状毛ガイド部材は、それぞれの前記切断ユニットを取り囲むとともに支持し、前記毛ガイド支持部材に対して枢動可能である、環状支持要素を有し、前記環状毛ガイド部材の前記毛ガイド要素は、前記環状支持要素に対して静止位置に配置される、
請求項8又は9に記載の毛切断アセンブリ。
【請求項11】
請求項8乃至10のいずれか1項に記載の毛切断アセンブリを有し、さらに、前記毛切断アセンブリの前記切断ユニットの前記内部切断部材を回転可能に駆動するアクチュエータを収容するメインボディを有する、
毛切断装置。
【請求項12】
前記毛切断アセンブリは、前記メインボディに解放可能に結合される、
請求項11に記載の毛切断装置。
【請求項13】
毛切断システムのための部品のキットであって、前記キットは:
切断ユニット支持部材と少なくとも2つの切断ユニットとを有する毛切断装置であって、各前記切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに前記外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、前記外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも前記切断ゾーンの主環状壁に設けられた毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各前記切断ユニットは、前記切断ユニット支持部材に対して枢動可能であり、前記毛切断装置はさらに、前記切断ユニットの前記内部切断部材を回転可能に駆動するアクチュエータを収容するメインボディを有する、毛切断装置と;
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の毛ガイドを有する毛切断アクセサリであって、前記毛ガイド支持部材は、前記毛切断装置の前記切断ユニット支持部材に取り外し可能に結合可能であるように構成される、毛切断アクセサリと;
を有する、
部品のキット。
【請求項14】
毛切断システムのための部品のキットであって、前記キットは:
切断ユニット支持部材と、少なくとも2つの切断ユニットとを有する第1の毛切断アクセサリであって、各前記切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに前記外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、前記外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも前記切断ゾーンの主環状壁に設けられる毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各前記切断ユニットは、前記切断ユニット支持部材に対して枢動可能である、第1の毛切断アクセサリと、
請求項8乃至10のいずれか1項に記載の毛切断アセンブリを有する第2の毛切断アクセサリと、
を有し、
- 前記第2の毛切断アクセサリの前記毛切断アセンブリの前記切断ユニットの前記毛入口開口部は、前記第1の毛切断アクセサリの前記切断ユニットに設けられる前記毛入口開口部より大きい幅を有する、
部品のキット。
【請求項15】
前記第1および前記第2の毛切断アクセサリの前記切断ユニットの前記内部切断部材を回転可能に駆動するためのアクチュエータを収容するメインボディをさらに有し、前記第1および前記第2の毛切断アクセサリは、前記メインボディに交換可能に結合可能である、
請求項14に記載の部品のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、毛切断アセンブリのための毛ガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
電気式毛切断装置は、身体の毛を切るために広く使用されており、典型的には、ハンドルおよび切断ヘッドを含む。外部切断部材と、切断動作を行うために外部切断部材に対して回転する内部切断部材とを有する回転カッタが知られている。幾つかの構成では、外部切断部材は、複数の毛入口開口部を有することがあり、内部切断部材は、毛入口開口部内に延びる毛を切断する複数の鋭い要素を有することがある。
【0003】
切断するために毛を毛入口開口部に導くために、毛ガイドが設けられることがある。毛ガイドは、切断ヘッドがユーザの皮膚を横切って移動するときに、毛を毛入口開口部に向かって操るように構成されることがある。また、このような毛ガイドは、切断後に残る毛の長さを制御することもできる。
【0004】
いくつかの例では、毛ガイドの外面は、予め設定された距離より短い毛は切断されず、例えば予め設定された距離より長くならないように予め設定された距離より長い毛が切断されるように、予め設定された距離だけ切断ヘッドの外面から離間される。このような毛ガイドの例は、特許文献1に開示されており、そこでは、変化する厚さのさらなるグリッドが、皮膚から所定の距離で毛を切断するために、切断ヘッドの基本グリッド上に取り付け可能である。
【0005】
しかしながら、このタイプの毛ガイドは、特に皮膚の凸部領域において、毛切断装置が使用されるとき、ユーザの皮膚に圧力ピークを生じさせる可能性がある。さらに、グリッドを既存のグリッドの頂部に取り付けることは、特に耳の近くおよび鼻の下の毛切断装置の到達可能性を低下させる可能性がある。
【0006】
さらに、このタイプの毛ガイドはまた、毛が毛切断装置の切断部材にアクセスするのを妨げ、それによって、切断効率を低下させ、毛切断に要する時間を増加させ、毛切断によって引き起こされる皮膚刺激を増加させる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【0008】
本発明の一態様によれば、毛切断アセンブリ用の毛ガイドが提供され、毛切断アセンブリは、切断ユニット支持部材と少なくとも2つの切断ユニットとを有し、各切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも切断ゾーンの主環状壁内に設けられる毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各切断ユニットは、切断ユニット支持部材に対して枢動可能(pivotable)であり、前記毛ガイドは:
- 毛切断アセンブリの切断ユニット支持部材に結合されるように構成される毛ガイド支持部材、および
- 各々が中心軸と、中心軸に対して半径方向に延びる主方向を有するとともに中心軸周りに延びる環状毛ガイドゾーンに配置される複数の毛ガイド要素とを有する、少なくとも2つの環状毛ガイド部材、
を有し、
- 各環状毛ガイド部材は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるとき、複数の毛ガイド要素がそれぞれの切断ユニットの主環状壁を部分的に覆うように、環状毛ガイド部材が、毛切断アセンブリの少なくとも2つの切断ユニットのそれぞれの切断ユニットに関連付けられるように、毛ガイド支持部材に対して配置され、
- 各環状毛ガイド部材は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるとき、環状毛ガイド部材がそれぞれの切断ユニットと共に枢動可能であるように、毛ガイド支持部材に対して枢動可能である。
【0009】
環状毛ガイド部材を毛ガイド支持部材に対して枢動可能であるように配置することによって、環状毛ガイド部材は、シェービング中にユーザの皮膚の形状に適合するように、毛切断アセンブリの切断ユニットと共に枢動可能である。これは、毛切断中、特に、皮膚の凸領域上で毛を切断するときに、ユーザの皮膚に加えられる圧力のピークを減少させる。
【0010】
毛ガイド要素の遠位部分は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるときに、各切断ユニットの外部切断部材の外面、例えば、主環状壁から離れる成分を持つ方向に延び得る。例えば、毛ガイド要素の遠位部分は、対応する切断ユニットの回転軸に平行な方向の成分を有して外部切断部材の外面から離れて延び得る。
【0011】
したがって、毛ガイド要素の遠位部分は、環状毛ガイド部材が枢動される角度に関係なく、毛を持ち上げ、外部切断部材の毛入口開口部に向かって毛を案内するように配置され得る。
【0012】
毛ガイド要素の遠位部分は、切断ユニットの回転軸に対して外側切断要素の主環状壁の内方の毛ガイド要素の部分であり得る。代替的には、遠位部分の一部は、主環状壁と整列され得る、例えば、半径方向に整列され得る。
【0013】
それぞれの環状毛ガイド部材は、他の環状毛ガイド部材の枢動軸とは異なる枢動軸周りに枢動可能である。各環状毛ガイド部材の枢動軸は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるときに、それぞれの切断ユニットの枢動軸と整列され得る。1つまたは複数の構成では、それぞれの環状毛ガイド部材は、それぞれの環状毛ガイド部材の中心から環状毛ガイド部材の間の中心点まで延びる線に対して垂直に配置される枢動軸周りに枢動可能であり得る。毛ガイドは、3つの環状毛ガイド部材を有し得、環状毛ガイド部材の各々は、他の環状毛ガイド部材の枢動軸に対して120度に配置される枢動軸周りに枢動可能である。
【0014】
このように環状毛ガイド部材を構成することは、環状毛ガイド部材の外面が、環状毛ガイド部材が枢動される角度に応じて、凹面または凸面を形成することを可能にする上で有益である。
【0015】
毛ガイド支持部材は、毛切断アセンブリの切断ユニット支持部材に取り外し可能に結合可能であるように構成され得る。代替的には、毛ガイド支持部材は、毛ガイド支持部材が切断ユニット支持部材の上方に配置されるように、毛切断装置用のハンドルに取り外し可能に結合可能であるように構成され得る。
【0016】
各切断ユニットの環状切断ゾーンはさらに、外部切断部材の中央壁部分を取り囲む内側側壁を有し得る。中央壁部分は、少なくとも内側側壁に隣接する環状凹部領域において、主環状壁に対して凹み得る。各環状毛ガイド部材の毛ガイド要素のうちの少なくとも1つは、内方に向けられた丸い端部を有し得る。内方に向けられた丸い端部は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるとき、丸い端部が中心軸に対して半径方向に、少なくとも部分的にそれぞれの切断ユニットの内側側壁の内方に配置されるように、中心軸からある距離に配置され得る。追加的にまたは代替的に、内方に向けられた丸い端部は、毛ガイド支持部材が毛切断アセンブリに結合されるとき、丸い端部が、中心軸に対して軸方向に、それぞれの切断ユニットの環状凹部領域からある距離に配置されるように配置され得る。
【0017】
本発明の別の態様によれば、毛切断アセンブリは、上述のような毛ガイドを有し、さらに、切断ユニット支持部材と、少なくとも2つの切断ユニットとを有し、各切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、外部切断部材は、少なくとも切断ゾーンの主環状壁に設けられた毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各切断ユニットは、切断ユニット支持部材に対して枢動可能であり、毛ガイド支持部材は、切断ユニット支持部材に対して固定位置に配置される。例えば、毛ガイド支持部材は、切断ユニット支持部材と一体に形成され得る。
【0018】
各環状毛ガイド部材は、それぞれの切断ユニットを取り囲むとともに支持し、毛ガイド支持部材に対して枢動可能である環状支持要素を有し得る。環状毛ガイド部材の毛ガイド要素は、環状支持要素に対して静止位置に配置され得る。
【0019】
本発明の別の態様によれば、毛切断装置は、上述したような毛切断アセンブリを有し、さらに、毛切断アセンブリの切断ユニットの内部切断部材を回転可能に駆動するアクチュエータを収容する、ハンドルなどのメインボディを有する。毛切断アセンブリは、メインボディに解放可能に結合され得る。
【0020】
本発明の別の態様によれば、毛切断システムのための部品のキットが提供され、キットは:
切断ユニット支持部材と少なくとも2つの切断ユニットとを有する毛切断装置であって、各切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも切断ゾーンの主環状壁に設けられた毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各切断ユニットは、切断ユニット支持部材に対して枢動可能であり、毛切断装置はさらに、切断ユニットの内部切断部材を回転可能に駆動するアクチュエータを収容するメインボディを有する、毛切断装置と;
本明細書に記載された毛ガイドを有する毛切断アクセサリであって、毛ガイド支持部材は、毛切断装置の切断ユニット支持部材に取り外し可能に結合可能であるように構成される、毛切断アクセサリと;
を有する。
【0021】
本発明の別の態様によれば、毛切断システムのための部品のキットが提供され、キットは:
切断ユニット支持部材と、少なくとも2つの切断ユニットとを有する第1の毛切断アクセサリであって、各切断ユニットは、外部切断部材と、回転軸周りに外部切断部材に対して回転可能である内部切断部材とを有し、外部切断部材は、環状切断ゾーンであって、少なくとも切断ゾーンの主環状壁に設けられる毛入口開口部を有する環状切断ゾーンを有し、各切断ユニットは、前記切断ユニット支持部材に対して枢動可能である、第1の毛切断アクセサリと、
本明細書に記載された毛切断アセンブリを有する第2の毛切断アクセサリと、
を有し、
第2の毛切断アクセサリの毛切断アセンブリの切断ユニットの毛入口開口部は、第1の毛切断アクセサリの切断ユニットに設けられる毛入口開口部より大きい幅を有する。
【0022】
第2の毛切断アクセサリの切断ユニットにより大きい幅の毛入口開口部を設けることは、ユーザの毛を切断する際の切断ユニットの性能、例えば、速度を改善する。第2の毛切断アクセサリの切断ユニットは、ユーザの皮膚に直接接触しないため、快適性に影響を及ぼさない。
【0023】
キットは、第1及び第2の毛切断アクセサリの切断ユニットの内部切断部材を回転可能に駆動するためのアクチュエータを収容するハンドルなどのメインボディをさらに有し得る。第1および第2の毛切断アクセサリは、例えば、第1および第2の毛切断アクセサリのうちの1つが、メインボディアクチュエータによって回転可能に駆動されることができるように、メインボディに交換可能に結合可能であり得る。
【0024】
不必要な努力の重複及び本明細書におけるテキストの反復を回避するために、特定の特徴が、本発明の1つ又は複数の態様又は実施形態のみに関連して説明される。しかしながら、技術的に可能である場合、本発明の任意の態様または実施形態に関連して説明される特徴はまた、本発明の任意の他の態様または実施形態と共に使用され得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明をより良く理解するために、また、それがどのように実施され得るかをより明確に示すために、例として、添付の図面が参照される。
【0026】
【
図1】本発明を理解するために有用である先行技術の毛切断装置の概略斜視図である。
【
図2】本発明を理解するために有用である、先行技術の毛ガイドの概略斜視図である。
【
図3】
図1の毛切断装置に取り付けられた
図2の毛ガイドを有する従来技術の毛切断システムの概略斜視図である
【
図4】
図3の線A-Aに沿って取られた
図3の従来技術の毛ガイドおよび毛切断装置の切断ユニットの概略断面図である;
【
図5】
図1の毛切断装置に取り付けられた、本発明による毛ガイドを有する、本発明による毛切断システムの概略斜視図である
【
図6】
図5の線B-Bに沿った、
図5の毛切断装置の毛ガイドおよび切断ユニットの概略断面図である
【
図7】本発明による毛切断アセンブリの概略斜視図である。
【
図8】本発明の毛切断システムのための部品のキットの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、概して、電気式回転シェーバの形態の従来技術の毛切断装置100を示す。毛切断装置100は、メインボディまたはハンドル104に取り付けられた切断ユニット支持部材102を有する。
【0028】
切断ユニット支持部材102は、回転カッタの形態の第1、第2、及び第3の切断ユニット106、108、110を支持する。切断ユニット106、108、110は、切断ユニット支持部材102の上面の開口部に実質的に三角形配置で配置されている。切断ユニット106、108、110は、シェービング中にユーザの顔に良好に適合するように、切断ユニット支持部材102に対して枢動可能である。
【0029】
切断ユニット106、108、110は、切断ユニットの外面、例えば外部表面が、凹面または凸面の部分を画定できるように、切断ユニット支持部材102に対して枢動可能である。例えば、切断ユニット106、108、110は、各特定の切断ユニットの中心から切断ユニット106、108、110のすべての間の中心点までの線に対して垂直であるように配置された各枢動軸106a、108a、110a周りに枢動するように構成され得る。3つの切断ユニットが設けられた
図1に示す構成では、枢動軸は、互いに対して120度配置される。したがって、切断ユニットは、それらの間に凹面または凸面を画定するように、切断ユニットのすべての間の中心点に向かってまたは中心点から離れるように傾斜するように構成される。
【0030】
各切断ユニット106、108、110は、形態および機能が実質的に同一であるため、切断ユニット106の1つのみが詳細に説明され、この説明は、他の2つの切断ユニット108、110に等しく適用されるべきである。
【0031】
切断ユニット106は、外部切断部材112を有する。内部切断部材(図示せず)は、外部切断部材112の下に配置されている。内部切断部材は、回転軸x周りに外部切断部材に対して回転可能である。内部切断部材は、ハンドル104に収容される、電気モータ(図示せず)などのアクチュエータによって回転するように駆動することができる。外部切断部材112は、環状切断ゾーン114をさらに有する。
【0032】
環状切断ゾーン114は、主環状壁115を有し、そこには複数の毛入口開口部116が設けられる。毛入口開口部116は、毛が、毛入口開口部116の切断エッジと回転する内部切断部材の切断エッジとの間で切断されるように、切断ユニット106内に延びることを可能にする。毛入口開口部116は、良くバランスの取れたシェービング性能を提供するように、サイズが決められ、成形される。特に、毛入口開口部116は、毛が入ることを可能にし、一方、皮膚が内部切断部材に接触するのを防止し、それによってシェービングの間の皮膚の刺激を低減するように、サイズ決めされ、成形される。
【0033】
切断ユニット106、108、110は、
図4を参照して以下により詳細に説明される。
【0034】
切断ユニット支持部材102は、それぞれの切断ユニット106、108、110の周囲に延び、切断ユニット106、108、110の周囲に切断ユニット支持部材の外面に延びる皮膚支持リム107、109、111によって切断ユニット106、108、110を支持する。
【0035】
毛を剃るために、毛切断装置100がユーザの皮膚の上を動かされると、皮膚支持リム107、109、111は、外部切断部材112への圧力を低減するために、切断ユニット106、108、110の周囲の皮膚を支持する。皮膚支持リム107、109、111はまた、例えば、毛切断装置100がユーザの皮膚の上に移動される方向に、それぞれの切断ユニット106、108、110の前方で皮膚を締め付けるように作用し、これは毛を直立させることを補助し、切断ユニット106、108、110によって毛がより良く且つ近くで切断されることができるようにする。
【0036】
皮膚支持リム107、109、111は、切断ユニット支持部材102に枢動可能に結合され、その結果、皮膚支持リム107、109、111は、切断ユニット106、108、110と同じ方法で、シェービング中にユーザの顔の形状に適合することができる。皮膚支持リム107、109、111は、対応するそれぞれの切断ユニット106、108、110と共に枢動するように構成され得る。代替的には、皮膚支持リム107、109、111は、切断ユニット106、108、110とは独立して枢動するように構成され得る。
【0037】
また、毛切断装置100は、以下に説明するように、毛ガイドの対応する結合部材と結合または係合する結合部材120を有する。
図1では、結合部材120は、切断ユニット支持部材102上に形成される。しかしながら、同様に、結合部材が、ハンドル104上に追加的または代替的に形成されてもよいことが想定される。
【0038】
図2は、毛切断装置100と共に使用するための従来技術の毛ガイド200を示す。毛ガイド200は、毛ガイド200のメインボディの形態の毛ガイド支持部材202を有する。支持部材202の内面は、毛切断装置100の切断ユニット支持部材102の外面の形状に実質的に適合する。毛ガイド支持部材202は、毛ガイド200を装置100上の所定の位置に保持するように毛切断装置100の結合部材120と取り外し可能に係合するための結合部材204を有する。このように、毛ガイド200は、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合されることなくまたは毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合された状態で、ユーザが毛切断装置を使用することができるように、毛切断装置100の切断ユニット支持部材102に取り外し可能に結合可能であるように構成される。結合部材120、204は、詳細には示されていないが、例えば、スナップ接続を提供する形態で、当業者に知られた任意の好適な形態であり得る。
【0039】
毛ガイド200は、さらに、3つの環状毛ガイド部材206、208、210を有する。環状毛ガイド部材206、208、210の各々は、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合されるときに、切断ユニット106、108、110の各々と協働するように配置される。3つの環状毛ガイド部材206、208、210は実質的に同一であるため、環状毛ガイド部材206のうちの1つのみを詳細に説明する。
【0040】
環状毛ガイド部材206は、毛ガイド200が毛切断装置100に結合されているときに、切断ユニット106の回転軸xと一致する中心軸yを有する。環状毛ガイド部材206は、毛ガイド支持部材202の円形開口部218の周囲に円周方向に等間隔で配置される複数の毛ガイド要素212をさらに有する。
【0041】
毛ガイド要素212は、中心軸yの周りに延びる環状の毛ガイドゾーン214内に配置され、各々は、中心軸yに対して半径方向の延長の主方向を有する。図示された構成では、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合されているとき、毛ガイド要素212は、それぞれの毛ガイド要素212に隣接する特定の毛入口開口部116の延長の主方向に平行に延びる。例えば、毛入口開口部116が直線状のスロットである場合、毛ガイド要素212は直線的に延び得る。代替的には、毛入口開口部116が弓形スロットである場合、毛ガイド要素212もまた、半径方向に隣接する毛入口開口部116の形状に従うように弓形であり得る。
【0042】
図3に示すように、従来技術の毛ガイド200は、毛ガイド200の環状毛ガイド部材206、208、210が、切断ユニット支持部材102によって支持された切断ユニット106、108、110と整列するように、切断ユニット支持部材102の上に毛切断装置100に取り付け可能である。使用時には、切断ユニット106、108、110の環状切断ゾーン114の頂部の環状毛ガイド部材206、208、210の存在は、皮膚と切断ユニット106、108、110の内部切断部材との間の距離を増大させるので、切断後に、残りの毛が、毛ガイド200を使用せずに切断ユニット106、108、110によって切断される毛と比較して、より長い長さを有するようになる。したがって、毛ガイド200の使用なしで、毛切断装置100は、標準のシェービング機能を有し、毛ガイド200を使用すると、毛切断装置100は、毛トリミング機能を有する。
【0043】
毛ガイド200はまた、切断ユニット106、108、110の毛入口開口部116内に毛をより良好に案内して、毛の切断を改善するように機能する。
【0044】
次に、従来技術のヘアガイド200の切断ユニット支持部材102によって支持される切断ユニット106、108、110との協働について、
図4を参照してより詳細に説明する。
図4は、
図3に示す線A-Aに沿った従来技術の毛切断装置100及び従来技術の毛ガイド200の切断ユニットの断面図を示す。より一般的には、
図4は、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合されるときの、切断ユニット支持部材102に支持された切断ユニット106の環状切断ゾーン114及び毛ガイド200の環状毛ガイドゾーン214の半径方向に延びる断面を示している。
【0045】
図4に明確に示すように、外部切断部材112の環状切断ゾーン114は、外部切断部材112の中央壁部分118を取り囲む内側側壁117と、環状切断ゾーン114の主環状壁115を取り囲む外側側壁113とを有する。内側側壁117は、中央壁部分118が主環状壁115に対して凹むように、回転軸xに対して部分的に半径方向内方に、切断ユニット支持部材102に向かって部分的に軸方向に、主環状壁115から延びる。したがって、内側側壁117は、主環状壁115と中央壁部分118との間に段付きまたは傾斜した移行部を形成する。したがって、内側側壁117に隣接する中央壁部分118の領域は、切断ユニット106の環状凹部領域と称され得る。この環状凹部領域は、回転軸xの軸方向における内側側壁117の長さだけ、主環状壁115から凹むと理解される。外側側壁113は、毛ガイド支持部材202及び毛ガイド200の毛ガイド要素212によって囲まれる。
【0046】
幾つかの構成では、中央壁部分118は、切断ユニット106(図示せず)のさらなる中央要素の周囲にリング状に延びる環状壁であり得る。しかしながら、他の構成では、中央壁部分118は、内側側壁117及び主環状壁115によって囲まれる切断ユニット106の中央領域を形成する実質的に円形の壁部分であり得る。このような構成では、内側側壁117に隣接する中央壁部分118の環状領域は、環状凹部領域であることが理解されるであろう。
【0047】
環状毛ガイド部材206、208、210の各々の位置において、毛ガイド200の毛ガイド支持部材202は、切断ユニット106、108、110のそれぞれに関連する円形開口部218を有し、その中に毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に取り付けられるときに、それぞれの切断ユニット106、108、110が少なくとも部分的に受け入れられ得る。
【0048】
複数の毛ガイド要素212は、
図2及び
図3に示すように、各円形開口部218の周囲に沿って環状のくし状部を形成するために、円形開口部218の上方で略半径方向内側に延びる。各開口部218及びそのそれぞれの毛ガイド要素212は、環状毛ガイド部材206、208、210を形成する。
【0049】
図4に示すように、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に取り付けられるとき、毛ガイド要素212の各々は、それぞれの切断ユニット106、108、110の主環状壁115の上に配置される。したがって、環状毛ガイド部材206、208、210は、毛ガイド部材202が切断ユニット支持部材102に結合されるとき、複数の毛ガイド要素212が関連する切断ユニットの主環状壁115を部分的に覆うように、環状毛ガイド部材206、208、210が切断ユニット106、108、110のそれぞれの1つに結合されるように、毛ガイド200の毛ガイド支持部材202に対して配置される。
【0050】
図4に示される構成では、毛ガイド要素212は、内方に向けられた丸い端部220をさらに有する。丸い端部220は、根元部216と反対側の毛ガイド要素212の半径方向内側端部にあり、半径方向距離D2にわたって延びている。
【0051】
丸い端部220は、中心軸yからある距離に配置され、毛ガイド200が毛切断装置100に結合されるとき、丸い端部220は、中心軸yに対して半径方向に関連する切断ユニットの環状切断ゾーン114の内側側壁117の少なくとも部分的に内側に配置される。したがって、丸い端部220は、中心軸yを含む平面で見たときに、中央壁部分118によって形成される環状凹部領域を少なくとも部分的に覆う。
【0052】
しかしながら、中央壁部分118の上方の切断ユニット106、108、110の領域は、実質的に開口している、すなわち、中央壁部分118は、毛ガイド200の毛ガイド要素212によって実質的に覆われていないことが理解されるべきである。切断ユニット106、108、110の各々のためのこの開放中央領域は、毛ガイド要素212の丸い端部220の間のスペース内への、そしてさらに主環状壁115に設けられた毛入口開口部116内への毛の自由なアクセスを可能にする。
【0053】
さらに、丸い端部220は、中心軸yに対して軸方向に、関連する切断ユニットの内側側壁117に隣接する中央壁部分118の環状凹部領域から距離D3に配置される。換言すれば、前記軸方向において、丸い端部220は、前記距離D3だけ、環状凹部領域及び中央壁部分118から離間されている。従って、各毛ガイド要素212の丸い端部220は、中央壁部分118の環状凹部領域に距離D3だけ張り出し、関連する切断ユニット106、108、110又は支持部材202のいずれかの部分によって支持されていない主環状壁115から半径方向内方に突出する。
【0054】
先に説明したように、切断ユニット106、108、110の中央壁部分118の環状凹部領域に張り出す丸い端部220の特定の構成の結果として、切断ユニット106、108、110は、それらの中央領域において、より容易に毛を受容することができる。毛は、これらの中央領域にマスクされず、毛ガイド200が結合された毛切断装置100が皮膚および毛成長方向に対して任意の方向に移動するとき、これらの中央領域から環状切断ゾーン114に向かってガイドされることができる。
【0055】
毛ガイド要素212が半径方向内方に延び、切断ユニット106の周囲に沿って分布すると、毛ガイド要素212は必然的に皮膚に対して異なる方向に延びる。毛ガイド要素212のこの多方向配置は、毛の成長方向に依存しない毛の持ち上げおよびキャッチを可能にする。これは、毛切断装置が、同じ方向のストロークに沿った一貫した動きを必要とせずに、効果的に毛をカットすることができるので、経験の浅いユーザに特に有用であることができる。
【0056】
毛ガイド要素212の丸い端部220はまた、毛ガイド200を使用するときにユーザの皮膚の快適性を改善する。特に、丸い端部220は、毛ガイド要素212が皮膚に接触し皮膚に対して移動する際に、毛を引っ掛けるまたはユーザの皮膚を刺激したりする可能性がある硬い又は鋭いエッジを丸い端部220が持たないように、半球形のドーム状の端部表面を備え得る。
【0057】
従って、毛ガイド200は、より経験の浅いユーザによっても、またより経験のあるユーザによっても同様に使用可能であり得る、より快適で、効率的で、より容易な毛切断システムを提供する。
【0058】
図2~4に示す従来技術の毛ガイド200では、複数の毛ガイド要素212の各々は、前述したように、丸い端部220を有する。他の構成では、複数の毛ガイド要素212の全てがそのような丸い端部220を有し得るわけではないことに留意されたい。
【0059】
さらに、
図2~4に示す従来技術の毛ガイド200では、すべての毛ガイド要素212の丸い端部220は、環状毛ガイド部材206、208、210の中心軸yから等距離に配置されているが、代替構成では、毛ガイド要素の丸い端部は、中心軸yから異なる距離に配置され得る。
【0060】
さらに、
図2~4に示す毛ガイド200では、毛ガイド要素212は、隣接する毛ガイド要素の各対の間に等距離で環状毛ガイドゾーン214に配置されているが、代替構成では、隣接する毛ガイド要素の対は、代わりに、異なる相互距離で配置され得る。
【0061】
さらに、
図2~
図4に示す従来技術の毛ガイド200では、毛ガイド要素212は、各々等しい形状及び等しい寸法を有するが、代替構成では、毛ガイドは、相互に異なる形状又は相互に異なる寸法を有する毛ガイド要素を有し得る。
【0062】
さらに、
図2~
図4に示す従来技術の毛ガイド200では、3つの環状毛ガイド部材206、208、210は実質的に同一であるが、代替構成では、毛ガイドは、異なる方法で構成された2つ以上の環状毛ガイド部材を有し得る。例えば、環状毛ガイド部材は、例えば、切断ユニットの特性が互いに異なる場合に、毛ガイド部材の個々の環状毛ガイド部材の各々の毛ガイド特性を、切断装置100の個々の切断ユニット106、108、110の特性に適合させるために、異なる数の毛ガイド部材又は異なる形状及びサイズの毛ガイド部材を有し得る。
【0063】
図2~4に示す従来技術の構成では、毛ガイド200は、毛ガイド200が切断ユニット支持部材102に結合されるときに、環状毛ガイド部材206、208、210が、毛切断装置100の切断ユニット支持部材102に対して固定された関係で配置されるように構成される。従って、切断ユニット106、108、110及び皮膚支持リム107、109、111は、ユーザの皮膚の輪郭に適合するために、切断ユニット支持部材102に対して枢動可能であり得るが、切断ユニット及び皮膚支持リムの上に位置する環状毛ガイド部材206、208、210及び関連する毛ガイド要素212は、同様の方法で移動することはできない。これは、毛を切る際に、特に、皮膚の凸領域上で毛を切るときに、ユーザの皮膚に加えられる圧力のピークを導く可能性がある。
【0064】
図5を参照すると、本発明の一実施形態による毛ガイド500は、毛ガイド500のメインボディの形態の毛ガイド支持部材502を有する。毛ガイド支持部材502は、上述した従来技術の毛ガイド200の毛ガイド支持部材202と同様であり得、従来技術の毛ガイド200の毛ガイド支持部材202に関して説明した特徴は、毛ガイド支持部材502に等しく適用され得る。
【0065】
毛ガイド支持部材502は、切断ユニット106、108、110および皮膚支持リム107、109、111の上に毛ガイド500を毛切断装置100に解放可能に結合するために、切断ユニット支持部材102上に設けられた結合部材120に解放可能に結合するように構成される結合部分504、または毛切断装置100のハンドル104上に設けられた結合部分を有する。
【0066】
毛ガイド500は、各環状毛ガイド部材506、508、510が毛ガイド支持部材502上に枢動可能に取り付けられている点で、従来技術の毛ガイド200とは異なる。その結果、毛ガイド支持部材502が毛切断装置100に結合されるとき、環状毛ガイド部材506、508、510は、毛切断装置100の切断ユニット支持部材102に対して、それぞれの切断ユニット106、108、110と共に、枢動可能である。このようにして、環状毛ガイド部材506、508、510は、毛切断中にユーザの皮膚の形状に適合するように枢動することができる。
【0067】
図5に示す構成では、環状毛ガイド部材506、508、510は、毛ガイド部材502上に枢動可能に取り付けられ、環状毛ガイド部材506、508、510の各々が、それぞれの環状毛ガイド部材の中心506b、508b、510bと、環状毛ガイド部材の全ての間の中心点503との間の線に垂直であるそれぞれの枢動軸506a、508a、510a周りに枢動可能である。図示の構成では、3つの環状毛ガイド部材506、508、510が設けられ、したがって、環状毛ガイド部材の各々の枢動軸は、他の環状毛ガイド部材の枢動軸に対して120度に配置される。
【0068】
上述したように、毛ガイド500が切断ユニット支持部材102に結合されるとき、毛ガイド500の環状毛ガイド部材506、508、510は、それぞれ、毛切断装置100の切断ユニット106、108、110のうちのそれぞれ1つに関連付けられる。それぞれの環状毛ガイド部材の枢動軸506a、508a、510aは、対応する切断ユニットの枢動軸106a、108a、110aに平行、またはそれらと整列し得る。したがって、それぞれの環状毛ガイド部材506、508、510は、対応する切断ユニット106、108、110と共に枢動することができる。
【0069】
各環状毛ガイド部材506、508、510は、それぞれの環状支持要素507、509、511、及び複数の毛ガイド要素512を有する。図示の実施形態では、毛ガイド要素512は、それぞれの環状支持要素507、509、511から上方および半径方向内方に延びる。毛ガイド要素512は、環状支持要素507、509、511の周囲に等距離に離間して配置され、環状支持要素507、509、511に固定されるか、または一体的に形成される。
【0070】
毛ガイド要素512は、丸い端部520に向かって内側にテーパー状になり、この端部520は、環状支持要素507、509、511内に設けられた円形毛受容開口部518を一緒に取り囲む。丸い端部520は、環状毛ガイド部材506、508、510の皮膚の上の滑らかな通過を確実にする。毛ガイド要素512の他の形状および間隔が考えられる。例えば、それぞれの環状毛ガイド部材506、508、510の毛ガイド要素512は、円形開口部518を画定するのではなく、中央ハブ(図示せず)で交わる。この構成は、環状毛ガイド部材506、508、510の一体性を増大させるが、毛が切断ユニット106、108、110に到達するのを阻止する可能性がある。
【0071】
環状毛ガイド部材506、508、510は、毛ガイド支持部材502に枢動可能に結合されている。この目的のために、
図5に示すように、環状支持要素507、509、511は、毛ガイド支持部材502上の突起502a、502b、502cに形成されたスロット内に受け入れられるように、環状支持要素507、509、511から半径方向外方に突出するトラニオン507b、509b、511bを有する。
【0072】
図示のように、各環状支持要素507、509、511は、環状支持要素507、509、511から直径方向に反対方向に延びる2つのトラニオン507b、509b、511bを有する。環状支持要素507、509、511のトラニオン507b、509b、511bは、それぞれの環状毛ガイド部材506、508、510の枢動軸506a、508a、510aの位置を定める。
【0073】
トラニオン507b、509b、511bおよびスロットは、トラニオンが対応するスロット内で回転または枢動することができるように、断面が丸い、または少なくとも部分的に丸く成り得る。これにより、環状毛ガイド部材506、508、510は、毛ガイド支持部材502に対して枢動可能に支持される。
【0074】
図示の構成では、トラニオン507b、509b、511bは環状支持要素507、509、511上に形成され、トラニオンを受容するためのスロットは毛ガイド支持部材502上に形成されるが、他の構成では、トラニオンが毛ガイド支持部材502上に形成され得、環状支持要素507、509、511はトラニオンを受容するためのスロットを有し得ることが等しく想定される。
【0075】
さらに、図示の構成では、トラニオン507b、509b、511bは、環状支持要素507、509、511から半径方向外方に突出するが、トラニオンまたはスロットは、側壁、例えば環状支持要素507、509、511の半径方向外側の側壁に形成され得ることが等しく想定される。例えば、穴又はスロットは、環状支持要素507、509、511内に形成され得、毛ガイド支持部材502上に形成されたトラニオンは、スロット内に突出し得る。
【0076】
上述したように、
図2および
図6を参照すると、環状毛ガイド部材506、508、510はそれぞれ、環状支持要素507、509、511内に設けられた円形開口部518の周りに円周方向に配置された複数の毛ガイド要素512を有する。円形開口部518及び毛ガイド要素512は、
図2~
図4を参照して上述した従来技術の毛ガイド200の円形開口部218及び毛ガイド要素212と同様にすることができ、円形開口部218及び毛ガイド要素212に関して説明した特徴は、円形開口部518及び毛ガイド要素512に等しく適用することができる。
【0077】
図6を参照すると、各毛ガイド要素512は、上面512aおよび下面512bを有する。毛ガイド500が、毛切断装置100の切断ユニット支持部材102に結合されるとき、毛ガイド要素512の下面512bの一部が、毛ガイド要素512の中央領域512cにおいて、毛切断装置100の関連付けられた切断ユニットの主環状壁115の外面115aに接触する。中央領域512cは、回転軸xに対して主環状壁115の半径方向の延長の大部分にまたがる半径方向距離または長さD1にわたって延びる。
【0078】
本発明による毛ガイド500の毛ガイド要素512は、毛ガイド要素512が、毛ガイド要素212上に設けられる内方に向けられた丸い端部220の代わりに、外方に向けられた丸い端部520を有し得るという点で、従来技術の毛ガイド200の毛ガイド要素212とは異なる。外方に向けられた丸い端部520は、毛ガイド500が毛切断装置に結合されているときに、長さD2にわたって、外部切断部材112に対して外方に、例えば、外部切断部材112から離れて、突出するように成形された毛ガイド要素512の遠位部分512dによって形成される。換言すれば、毛ガイド要素の遠位部分512dは、外部切断部材112の外面から離れた成分を有する、例えば、関連する切断ユニットの回転軸xに平行な方向の成分を有する方向に延び得る。外方に向けられた丸い端部520は、その他の点では、内方に向けられた丸い端部220と同様であり得る。
【0079】
外方に向けられた丸い端部520は、実質的に半球状であり得る。代替的には、外方に向けられた丸い端部520は、例えば、毛ガイド要素512の側面上に、1つまたは複数の平坦な面を有し得る。
【0080】
図6に示されるように、毛ガイド要素512の遠位部分512dは、例えば回転軸xに対して、主環状壁115の内方に配置され得る。従って、外方に向けられた丸い端部520は、中央壁部分118によって形成される環状凹部領域の上に位置する。幾つかの構成では、遠位部分512dは、例えば、主環状壁115の一部を越えて半径方向に内方に延び得る。
【0081】
この方法で毛ガイド要素512の遠位部分512dを外部切断部材112から外方に突出するように成形することは、環状毛ガイド部材506、508、510が切断ユニット106、108、110と共に枢動するとき、特に、環状毛ガイド部材および切断ユニットが、切断ユニットの外面が凹面の部分を画定するように枢動するとき、毛を毛入口開口部116に向かって持ち上げ、案内する毛ガイド要素512の能力を向上させる。
【0082】
図6に示されるように、毛ガイド要素512の遠位部分512dが、外部切断部材112から離れて突出するように成形されるとき、毛ガイド要素512の上面512aおよび下面512bの両方は、外部切断部材112から離れて外向きの成分を有する、例えば、外部切断部材112から離れる回転軸xの方向の成分を有する方向に延び得る。
【0083】
図7を参照すると、本発明による毛切断アセンブリ700、例えば、ヘアトリミングアクセサリは、本発明による切断ユニット支持部材720および毛ガイド740を有する。切断ユニット支持部材720は、
図1を参照して上述した毛切断装置100の切断ユニット支持部材102と同様であり、切断ユニット支持部材102に対して枢動可能に取り付けられている3つの切断ユニット722、724、726を支持する。
【0084】
切断ユニット722、724、726は、上述の切断ユニット106、108、110と同様である。特に、切断ユニット722、724、726は、各々、外部切断部材112と同様の外部切断部材728と、外部切断部材728の下に配置される内部切断部材(図示せず)とを有する。内部切断部材は、外部切断部材に形成された毛入口開口部728aを介してそれぞれの切断ユニットに入る毛を切断するために、外部切断部材に対して回転軸x(
図7を参照)周りに回転可能である。
【0085】
毛切断アセンブリ700は、切断ユニット722、724、726、例えば、切断ユニットの内部切断部材がハンドルに収容されたアクチュエータによって駆動されることを可能にするために、ハンドル104などの毛シェービング装置またはトリミング装置のメインボディまたはハンドルに取り外し可能に結合可能であり得る。この目的のために、切断ユニット支持部材720は、毛シェービング装置またはトリミング装置のメインボディに設けられた協働結合要素と結合するための適切な結合要素を備え得る。
【0086】
毛ガイド740は、前述のように、毛ガイド500と同様であり、毛ガイド支持部材742と、3つの環状毛ガイド部材744、746、748とを有する。環状毛ガイド部材744、746、748は、環状毛ガイド部材506、508、510と同様である。各環状毛ガイド部材744、746、748は、それぞれの環状支持要素745、747、749と複数の毛ガイド要素712とを有する。環状支持要素745、747、749は、各々、毛ガイド支持部材742上に枢動可能に取り付けられ、その結果、環状毛ガイド部材744、746、748は、毛ガイド支持部材742に対して各枢動軸744a、746a、748a周りに枢動可能することができ、それにより、ユーザの皮膚の輪郭に従うことができる。枢動軸744a、746a、748aは、環状支持要素745、747、749の各々と毛ガイド支持部材742との間に配置される任意の適切な枢動構造によって実現され得る。枢動構造は、
図7には詳細には示されていない。
【0087】
毛ガイド要素712は、毛ガイド要素712と対応する環状支持要素745、747、749との間に固定された、すなわち静止した関係が存在するように、対応する環状支持要素745、747、749に固定されて結合され得るまたはこれらと一体的に形成され得る。
【0088】
毛ガイド740は、毛ガイド支持部材742が、切断ユニット支持部材720に対して固定位置に配置されている点で、毛ガイド500とは異なる。換言すれば、毛ガイド740は、切断ユニット支持部材720から取り外すことができない(切断アセンブリ700を分解することによる以外)。
図7に示す構成では、毛ガイド支持部材742は、切断ユニット支持部材720と一緒に単一の部品を形成するように、切断ユニット支持部材720と一体に形成される。
【0089】
切断ユニット支持部材720に固定して結合されたまたは一体的に形成された毛ガイド支持部材742を有する毛切断アセンブリ700では、切断ユニット722、724、726はそれぞれ、毛ガイド740の環状支持要素745、747、749のそれぞれの1つによって支持される。図示されるように、環状支持要素745、747、749は、切断ユニットを支持するために、それぞれの切断ユニット722、724、726を取り囲む。
【0090】
毛ガイド740は、毛切断アセンブリ700の切断ユニット支持部材720に対して固定位置に配置されるため、切断ユニット722、724、726、例えば、切断ユニットの外部切断部材728は、通常使用中にユーザの皮膚に接触することができない。代わりに、毛ガイド740がユーザの皮膚に接触し、切断ユニット722、724、726の外表面は、ほぼ環状毛ガイド部材744、746、748の毛ガイド要素712の厚さだけ、ユーザの皮膚から離間される。この構成は、毛切断アセンブリ700が、上述した毛ガイド200、500と同様に、環状毛ガイド部材744、746、748が外部切断部材728の主環状壁を覆う位置において、ユーザの毛を毛ガイド要素712の厚さにほぼ等しい長さにトリミングするために使用されることを可能にする。
【0091】
さらに、ユーザの皮膚は、毛切断アセンブリ700の通常の使用中に切断ユニット722、724、726から離間されているため、ユーザの皮膚の摩耗や刺激を増大させるリスクなしに、外部切断部材728の毛入口開口部728aのサイズ、例えば、幅を増大させることができる、すなわち、外部切断部材112上に設けられる毛入口開口部116と比較して。
【0092】
毛入口開口部728aのサイズを大きくすることによって、毛は、切断ユニット106、108、110よりも迅速かつ効率的に、切断ユニット722、724、726によって受け取られ、切断されることができる。
【0093】
図7に示すように、毛ガイド支持部材742が、切断ユニット支持部材720に固定して結合されるまたは切断ユニット支持部材720と一体的に形成される場合、環状支持要素745、747、749は、シェービング中にユーザの皮膚を支持および伸張する際に、
図1を参照して上述した毛切断装置100の皮膚支持リム107、109、111と同じ機能を実行するように構成され得る。環状支持要素745、747、749は、皮膚支持リムに結合されていてもよく、それと一体に形成されていてもよく、またはそれを置き換えてもよい。いずれの場合においても、環状支持要素745、747、749は、シェービング中にユーザの皮膚に接触する環状支持要素の外面が、少なくとも切断ユニット722、724、726の直ぐ周囲の領域において、皮膚支持リム107、109、111と実質的に同じ形状を有するように構成され得る。これは、毛切断アセンブリ700のリーチが、上述の切断ユニット支持部材102と実質的に同じになることを可能にする。
【0094】
図8を参照すると、本発明による毛切断システム用の部品800のキットは、第1の毛切断アクセサリ810および第2の毛切断アクセサリ820を有する。第1の毛切断アクセサリ810は、
図1の毛切断装置を参照して前述した切断ユニット支持部材102および切断ユニット106、108、110と同様の、切断ユニット支持部材102と、切断ユニット支持部材102によって支持される3つの切断ユニット106、108、110を有する。切断ユニット支持部材102は、切断システムのメインボディへの第1の毛切断アクセサリ810の取り外し可能な結合のための適切な結合要素を備える。第2の毛切断アクセサリ820は、
図7を参照して本明細書で前述したように、毛切断アセンブリ700を有する。上述したように、切断ユニット支持部材102および毛切断アセンブリ700の両方は、毛切断システムのメインボディまたはハンドル104に取り外し可能に結合可能である。従って、第1及び第2の毛切断アクセサリ810、820は、ハンドル104に現在結合されている毛切断アクセサリに応じて、ユーザの毛を剃る又はトリミングするように構成された毛切断システムを提供するために、ハンドル104に交換可能に結合され得る。部品800のキットは、ハンドル104をさらに有し得る。
【0095】
図8に示す部品800のキットでは、第2の毛切断アクセサリ820に設けられた切断ユニットの毛入口開口部は、第1の毛切断アクセサリ810に設けられた切断ユニットの毛入口開口部より大きい幅を有し得る。
【0096】
他の構成では、部品800のキットは、第2のアクセサリ820の代わりに、またはこれに加えて、毛ガイド500を含み得る。毛ガイド500は、上述の方法で第1のアクセサリ810に結合するように構成され得る。
【0097】
図に示す構成では、毛切断装置100および毛切断アセンブリ700は3つの切断ユニット106、108、110、722、724、726を有し、毛ガイド200、500、740は、3つの切断ユニット106、108、110、722、724、726を有し、これらの切断ユニットは、毛ガイド200、500が切断ユニット支持部材102に結合されるときに、3つの環状毛ガイド部材の各々が、毛ガイド要素212、512が関連する切断ユニットの主環状壁115を部分的に覆うように、3つの切断ユニット106、108、110、722、724、726のそれぞれの1つと関連付けられるように、毛ガイド支持部材202、502、742に対して配置される。代替実施形態では、毛ガイドは、異なる数の環状毛ガイド部材、例えば、それぞれ2つまたは4つの切断ユニットを有し得る毛切断装置100または毛切断アセンブリ700と共に使用するための2つまたは4つの環状毛ガイド部材を有し得る。他の実施形態では、毛ガイドは、それが協働する毛切断装置の切断ユニットの数よりも小さい数の環状毛ガイド部材を有し得る。このような実施形態では、毛ガイドが毛切断装置に結合されているとき、毛切断装置の切断ユニットの全てが毛ガイドの環状毛ガイド部材に関連付けられているわけではなく、切断ユニットの1つまたは複数は、例えば、毛ガイドの環状毛ガイド部材によって覆われていないことがある。毛ガイドの別の変形では、環状毛ガイド部材の少なくとも1つでは、複数の毛ガイド要素は、環状毛ガイド部材の特定の角度セクタにのみ設けられ、一方、環状毛ガイド部材の残りの角度部分には、毛ガイド部材は設けられない。
【0098】
当業者にとって、異なる毛切断装置は、異なるサイズの切断ユニットを有することは明らかである。このような切断ユニットはよく知られているので、本発明による毛ガイド並びにその部品及び寸法が、どのようにして異なる毛切断装置の特定の切断ユニットに合うように適合させることができるかが理解されるであろう。従って、この場合には、本発明による毛ガイドの特定の特徴を、それが関連付けられる毛切断装置の特徴に関連付けて規定することが適切である。
【0099】
当業者には理解されるであろうが、本発明は、例として、1つまたは複数の例示的な実施例に関して説明されたが、開示された例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、代替例を構築することができる。