(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】フレキシブルディスプレイパネルを有するスマートウォッチ
(51)【国際特許分類】
G04G 9/00 20060101AFI20220203BHJP
A44C 5/00 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
G04G9/00 301Z
G04G9/00 302D
A44C5/00 D
(21)【出願番号】P 2021500302
(86)(22)【出願日】2020-02-04
(86)【国際出願番号】 CN2020074300
(87)【国際公開番号】W WO2020164415
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-01-06
(31)【優先権主張番号】201910111783.3
(32)【優先日】2019-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507362513
【氏名又は名称】浙江吉利控股集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY HOLDING GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】1760 Jiangling Road, Binjiang District, Hangzhou Zhejiang (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100206612
【氏名又は名称】新田 修博
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】リ シュフ
【審査官】細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204229762(CN,U)
【文献】特開2010-288272(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0199712(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0327987(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0124395(US,A1)
【文献】特表2017-516539(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0364557(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0183364(US,A1)
【文献】特表2017-532728(JP,A)
【文献】実開昭59-137588(JP,U)
【文献】中国実用新案第206699578(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0094053(KR,A)
【文献】特開2016-058734(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 3/00-99/00
G09F 9/00- 9/46
A44C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンド(11)及びフレキシブルディスプレイパネル(12)を含むスマートウォッチ(10)であって、
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第1端は、前記バンド(11)に取り付けられ、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第2端は、フリーエンドであり、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、曲げ状態とフラット状態とを有しており、
前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)とともに曲げられ、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)の外側に位置し且つ前記バンド(11)の外面と密着接触され、
前記フラット状態では、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第2端は、前記バンド(11)の外面から離脱し、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、展開されて前記バンド(11)と同じ平面に位置し、
前記スマートウォッチ(10)は、充電可能な電池(14)を含み、前記電池(14)は、前記バンド(11)内に配置され、前記電池(14)は、曲げ可能であり、
前記スマートウォッチ(10)には、マイクロ発電装置(15)が設けられ、前記マイクロ発電装置(15)は、前記バンド(11)内に設置され、前記マイクロ発電装置(15)は、前記電池(14)に接続され且つ前記電池(14)を充電し、
前記マイクロ発電装置(15)は、可動磁石及び固定コイルを含み、ウォッチが揺れている時に前記可動磁石は、固定子コイル内で往復し、磁石が往復して移動する過程では、磁石は固定子コイルと相互作用して、電気エネルギーを発生させ
、
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、第一表示領域(121)と第二表示領域(122)とを含み、
前記曲げ状態では、前記第一表示領域(121)のみがオンされ、前記第二表示領域(122)がオフされ、
前記フラット状態では、前記第一表示領域(121)と前記第二表示領域(122)は、同時にフルスクリーン表示に使用され、
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の側方は、第三表示領域(123)をさらに含み、前記第三表示領域(123)は、前記第一表示領域(121)と前記第二表示領域(122)の背面に向かって折り畳まれることができ、前記曲げ状態では、前記第三表示領域(123)は、前記第一表示領域(121)と前記第二表示領域(122)の背面に折り畳まれて収められ、前記フラット状態では、前記第三表示領域(123)も展開して、前記第一表示領域(121)、前記第二表示領域(122)及び前記第三表示領域(123)が同時に同一平面内に位置し、
前記第一表示領域(121)と前記第二表示領域(122)の背面には、凹部(126)が設けられ、前記第三表示領域(123)は、折り畳まれた後に前記凹部(126)の中に嵌め込まれることを特徴とするスマートウォッチ。
【請求項2】
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)と同じ方向に沿って延伸することを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項3】
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、OLEDディスプレイであることを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項4】
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第1端は、前記バンド(11)の一端に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項5】
前記バンド(11)には、第一係合部材(114)が設けられており、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)には、前記第一係合部材(114)に対応する第二係合部材(124)が設けられており、
前記第二係合部材(124)は、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第2端に設けられ、
前記曲げ状態では、前記第一係合部材(114)と前記第二係合部材(124)は、互いに結合されることを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項6】
前記第一係合部材(114)と前記第二係合部材(124)は、磁気連結部品であり、前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)に吸着されることを特徴とする請求項5に記載のスマートウォッチ。
【請求項7】
前記第一係合部材(114)と前記第二係合部材(124)は、バックル構造であり、前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)にロックされることを特徴とする請求項5に記載のスマートウォッチ。
【請求項8】
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、曲げられた後に、前記フラット状態に戻る傾向があり、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)と前記バンド(11)との間の結合が解除されると、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、自己の弾性作用により、前記曲げ状態から前記フラット状態に戻ることを特徴とする請求項5に記載のスマートウォッチ。
【請求項9】
前記フレキシブルディスプレイパネル(12)と前記バンド(11)は、取り外し可能な連結であり、前記バンド(11)と前記フレキシブルディスプレイパネル(12)には、信号伝送と電力供給のための接点(111)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項10】
前記バンド(11)の一端には、自分撮りカメラ(112)が設けられており、前記バンド(11)の他端には、メインカメラ(113)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項11】
前記スマートウォッチは、コントローラ(13)をさらに含み、前記コントローラ(13)は、前記バンド(11)内に設けられ、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)は、前記バンド(11)内のコントローラ(13)と電気的に接続されて、信号の交換を行うことを特徴とする
請求項1に記載のスマートウォッチ。
【請求項12】
前記スマートウォッチ(10)は、センサー(125)をさらに含み、前記センサー(125)は、前記フレキシブルディスプレイパネル(12)が曲げ状態にある時に制御信号を生成し、前記コントローラ(13)は、前記制御信号に基づいて前記フレキシブルディスプレイパネル(12)の第二表示領域(122)をオフさせるように制御することを特徴とする
請求項11に記載のスマートウォッチ。
【請求項13】
前記センサー(125)は、近接センサー、光センサーまたは圧力センサーであることを特徴とする
請求項12に記載のスマートウォッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
【0002】
本出願は、2019年2月12日に出願された中国特許出願第201910111783.3号に基づいており、その優先権を主張している。上記で特定された出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本発明は、ウェアラブルデバイス技術分野に関し、特にスマートウォッチに関するものである。
【背景技術】
【0004】
近年、大衆の異なる需要を満たすために、電子機器の形態は徐々に多様化されている。その中で、ウェアラブルデバイスは、スマートフォンに続いて開発された科学技術の産物である。ウェアラブルデバイスは、着用し易く、いつでも使えるという特徴を持っているので、消費者の中で人気を呼んでおり、その機能も益々多様になってきました。今の段階では、メガネ、ブレスレット、ウォッチなどの様々な形態のウェアラブルデバイスがある。その中で、スマートウォッチは最も一般的なウェアラブルデバイスとして、ユーザにより革新的な体験を提供している。スマートウォッチは、一般的なウォッチが備える時間表示機能を除いて、運動データの記録、体調の検出、写真の閲覧、メールの送受信などの機能も備えている。従ってスマートウォッチは、益々人々の生活に広く使われるようになっている。
【0005】
しかし、現在市販されているスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスは、殆ど単一の小さなサイズのスクリーンしか持っていないため、操作範囲が小さく、実現可能な表示機能が限られている。例えば、時間や電気量などの少数の情報だけを表示する。ユーザがスマートウォッチを利用して、表示内容が多い操作、例えば、メールを送受信したり、ウェブページを閲覧したりする場合、不便を感じて、ユーザ体験が悪い。スマートウォッチの機能が益々複雑になるにつれて、効果的なヒューマンコンピュータインタラクションを実現するために、より大きな表示画面が必要となるが、既存のマイクロスクリーンのスマートウォッチは需要を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、既存のスマートウォッチのディスプレイが小さく、表示内容が限られ、ユーザ体験が悪いことを解決することができるスマートウォッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の実施形態に係るスマートウォッチは、バント及びフレキシブルディスプレイパネルを含み、前記フレキシブルディスプレイパネルの第1端は、前記バンドに取り付けられ、前記フレキシブルディスプレイパネルの第2端は、フリーエンドであり、前記フレキシブルディスプレイパネルは、曲げ状態とフラット状態とを有しており、前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンドとともに曲げられ、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンドの外側に位置し且つ前記バンドの外面と密着接触され、前記フラット状態では、前記フレキシブルディスプレイパネルの第2端は、前記バンドの外面から離脱し、前記フレキシブルディスプレイパネルは、展開されて同じ平面に位置する。
【0008】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンドと同じ方向に沿って延伸する。
【0009】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルは、OLEDディスプレイである。
【0010】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルの第1端は、前記バンドの一端に取り付けられる。
【0011】
さらに、前記バンドには、第一係合部材が設けられており、前記フレキシブルディスプレイパネルには、第一係合部材に対応する第二係合部材が設けられており、前記第二係合部材は、前記フレキシブルディスプレイパネルの第2端に設けられる。前記曲げ状態では、前記第一係合部材と前記第二係合部材は、互いに結合される。
【0012】
さらに、前記第一係合部材と前記第二係合部材は、磁気連結部品であり、前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンドに吸着される。
【0013】
さらに、前記第一係合部材と前記第二係合部材は、バックル構造であり、前記曲げ状態では、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンドにロックされる。
【0014】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルは、曲げられた後に、前記フラット状態に戻る傾向があり、前記フレキシブルディスプレイパネルと前記バンドとの間の結合が解除されると、前記フレキシブルディスプレイパネルは、自己の弾性作用により、前記曲げ状態から前記フラット状態に戻る。
【0015】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルと前記バンドは、取り外し可能な連結であり、前記バンドと前記フレキシブルディスプレイパネルには、信号伝送と電力供給のための接点が設けられている。
【0016】
さらに、前記バンドの一端には、自分撮りカメラが設けられており、前記バンドの他端には、メインカメラが設けられている。
【0017】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルは、第一表示領域と第二表示領域とを含み、前記曲げ状態では、前記第一表示領域のみがオンされ、前記第二表示領域がオフされ、前記フラット状態では、前記第一表示領域と前記第二表示領域が同時にフルスクリーン表示に使用される。
【0018】
さらに、前記スマート腕時計は、コントローラをさらに含み、前記コントローラは、前記バンド内に設けられ、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記バンド内のコントローラと電気的に接続されて、信号の交換を行う。
【0019】
さらに、前記スマート腕時計は、センサーをさらに含み、前記センサーは、前記フレキシブルディスプレイパネルが曲げ状態にある時に制御信号を生成し、前記コントローラは、前記制御信号に基づいて前記フレキシブルディスプレイパネルの第2表示領域をオフさせるように制御する。
【0020】
さらに、前記センサーは、近接センサー、光センサーまたは圧力センサーである。
【0021】
さらに、前記フレキシブルディスプレイパネルの側方は、第3表示領域をさらに含み、前記第3表示領域は、前記第1表示領域と前記第2表示領域の背面に向かって折り畳まれることができ、前記曲げ状態では、前記第3表示領域は、前記第1表示領域と前記第2表示領域の背面に折り畳まれて収められ、前記フラット状態では、前記第3表示領域も展開して、前記第1表示領域、前記第2表示領域及び前記第3表示領域が同時に同一平面内に位置する。
【0022】
さらに、前記第一表示領域と前記第二表示領域の背面には、凹部が設けられ、前記第三表示領域は、折り畳まれた後に前記凹部の中に嵌め込まれる。
【0023】
さらに、前記スマート腕時計は、充電可能な電池を含み、前記電池は、前記バンド内に配置され、前記電池は、曲げ可能である。
【0024】
さらに、前記スマート腕時計には、マイクロ発電装置が設けられ、前記マイクロ発電装置は、前記バンド内に設置され、前記マイクロ発電装置は、前記電池に接続され且つ前記電池を充電する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態に係るスマートウォッチでは、フレキシブルディスプレイパネルの一方の端だけがバンドと接続され、フレキシブルディスプレイパネルの他方の端はアクティブエンドであり、フレキシブルディスプレイパネルに屈曲とフラットとの2つの状態を持たせることができる。曲げ状態では、スマートウォッチのディスプレイが小さくなり、着用し易くなる。フラット状態では、スマートウォッチのディスプレイが大きくなり、大画面の操作を楽しむことができ、ユーザの使用体験が大幅に向上される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の各実施形態に係るスマートウォッチと外部端末との無線接続を示す図である。
【0027】
【
図2】
図2は、本発明の各実施形態に係るスマートウォッチのハードウェアの構造を示す図である。
【0028】
【
図3】
図3は、本発明の第1実施形態に係るスマートウォッチの正面構造を示す図である。
【0029】
【
図4】
図4は、
図3におけるスマートウォッチの背面構造を示す図である
【0030】
【
図5】
図5は、
図3におけるスマートウォッチのバンドの構造を示す図である。
【0031】
【
図6】
図6は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルが曲げ状態での着用模式図。
【0032】
【
図7】
図7は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルが曲げ状態での断面図である。
【0033】
【
図8】
図8は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルがフラット状態での着用模式図である。
【0034】
【
図9】
図9は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルがフラット状態での断面図である。
【0035】
【
図10】
図10は、本発明の第2実施形態に係るスマートウォッチの正面構造を示す図である。
【0036】
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の各実施形態に係るスマートウォッチについて、図面を参照しながら説明する。後の説明では、要素を表す「モジュール」または「ユニット」などのサフィックスは、本発明の説明を容易にするためだけに使用され、それ自体は特定の意味を持たない。従って、「モジュール」と「ユニット」を混合して使用することができる。
【0038】
図1に示すように、スマートウォッチ100は、外部端末200と通信してデータを送信または受信するように構成されている。外部端末200は、様々な形態で実施することができる。例えば、外部端末200は、携帯電話、ノートパソコン、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットパソコン)、PMP(携帯式マルチメディアプレーヤー)、ナビゲーション装置などの携帯端末、及びデジタルテレビ、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができる。
【0039】
図2に示すように、スマートウォッチ100は、無線通信ユニット110、A/V(オーディオ/ビデオ)入力ユニット120、ユーザ入力ユニット130、感知ユニット140、出力ユニット150、メモリ160、インターフェースユニット170、コントローラ180及び電源ユニット190などの部品を有する。
図2には、様々な部品を有するスマートウォッチ100が示されているが、すべての部品を実装する必要がなく、代替的により多くまたはより少ない部品を具備ことができることが理解されるべきである。
【0040】
無線通信ユニット110は、通常スマートウォッチ100と外部端末200またはネットワークとの間で通信するための1つ又は1つ以上の通信モジュールを含む。例えば、無線通信ユニット110は、移動通信モジュール111、無線インターネットモジュール112、短距離通信モジュール113及び位置決めモジュール114のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0041】
移動通信モジュール111は、無線信号を基地局、外部端末、及びサーバのうちの少なくとも1つに送信し、及び/またはそれらから無線信号を受信するためのモジュールである。このような無線信号は、音声通話信号、ビデオ通話信号、またはテキスト及び/またはマルチメディアメッセージに従って送信及び/または受信される様々なタイプのデータを含むことができる。移動通信のための技術標準または通信方法は、グローバル移動通信システム(GSM)、コードディビジョンマルチアクセス(CDMA)、CDMA
2000(コードディビジョンマルチアクセス2000)、広帯域CDMA(WCDMA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、HSUPA(高速アップリンクパケットアクセス)、長期進化(LTE)、LTE-A(高度長期進化)などを含むことができる。
【0042】
ワイヤレスインターネットモジュール112は、ワイヤレスインターネットアクセスをサポートするためのモジュールである。ワイヤレスインターネットアクセスの実現に適した技術は、WLAN(ワイヤレスLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)、Wibro(ワイヤレスブロードバンド)、Wimax(グローバルマイクロウェーブ相互接続)、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)及びHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス)などを含む。
【0043】
短距離通信モジュール113は、短距離通信をサポートするためのモジュールである。短距離通信を実現するための技術は、ブルートゥース(Bluetooth)、無線周波数識別(RFID)、赤外線データ協会(IrDA)、超広帯域(UWB)、ZigBee、ニアフィールドコミュニケーション(NFC)、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)、ワイヤレスUSB(ワイヤレスユニバーサルシリアルバス)などを含むことができる。
【0044】
位置決めモジュール114は、スマートウォッチ100の位置情報を取得するためのモジュールである。位置決めモジュール114の典型的な例は、GPS(グローバルポジショニングシステム)である。
【0045】
A/V入力ユニット120は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために使用される。A/V入力ユニット120は、カメラ121及びマイク122を含むことができる。カメラ121は、写真またはビデオを撮影するために使用される。マイク122は、通話モード及び録音モードなどの動作モードでマイクを介して音を受信し、且つこのような音を音声データに処理することができる。
【0046】
ユーザ入力ユニット130は、ユーザが様々なタイプの情報を入力することを可能にし、且つキーボード、キー、タッチスクリーン131などを含み得る。特に、タッチスクリーン311は、表示ユニット151の上に重ねられてもよい。
【0047】
感知ユニット140は、通常、スマートウォッチ100の内部情報、スマートウォッチ100の周囲環境情報、及びユーザ情報などのうちの1つまたは複数を感知するように構成される。感知ユニット140は、一般に1つまたは複数のセンサーを含む。例えば、近接センサー141を有する感知ユニット140が
図2に示されている。近接センサー141は、機械的な接触なしに磁場、赤外線などにより、表面に近い物体の有無または表面の近くに位置する物体を感知するセンサーを含むことができる。また、感知ユニット140は、加速度センサー、磁気センサー、ジャイロセンサー、光センサー、運動センサーなどの他のタイプのセンサーを含み得る。スマートウォッチ100は、感知ユニット140から得られた情報を利用することができる。例えば、コントローラ180は、通常、感知ユニット140と協力して、感知ユニット140のセンシング結果に基づいてスマートウォッチ100の動作を制御する。
【0048】
出力ユニット150は、通常、オーディオ、ビデオなどの様々なタイプの情報を出力するように構成される。出力ユニット150は、表示ユニット151、オーディオ出力モジュール152、リマインダーユニット153などを含み得る。表示ユニット151は、タッチセンサーを含む統合構造を有し得り、即ち、タッチスクリーン311は、表示ユニット151の中に統合されている。表示ユニット151は、スマートウォッチ100で処理された情報を表示することができる。表示ユニット151は、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタLCD(TFT-LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどのうちの少なくとも1つを含み得る。オーディオ出力モジュール152は、通常、オーディオデータを出力するように構成される。オーディオ出力モジュール152は、スピーカー、ブザーなどを含み得る。リマインダーユニット153は、イベントの発生を通知することができる。一般的なイベントには、着信、メッセージ受信などがある。リマインダーユニット153は、振動の形で出力を提供することができ、コールまたはメッセージが受信されると、リマインダーユニット153は、ユーザに通知するために振動することができる。
【0049】
メモリ160は、コントローラ180によって実行されるソフトウェアプログラム、静止画像、ビデオなどを格納することができる。メモリ160は、フラッシュメモリ、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気ディスク及び光ディスク(CD)などを含み得る。
【0050】
インターフェースユニット170は、スマートウォッチ100に接続することができる様々なタイプの外部デバイスのインターフェースとして機能する。インターフェースユニット170は、外部装置から送信されたデータを受信するか、またはスマートウォッチ100の内部データを外部装置に送信することができる。例えば、インターフェースユニット170は、有線または無線ポート、外部電源ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有するデバイスに接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、及びヘッドフォンポートなどを含み得る。識別モジュールは、スマートウォッチ100を使用する権限を検証するための様々な情報を格納するチップであり、且つユーザ識別モジュール(UIM)、ユーザ識別モジュール(SIM)、ユニバーサルユーザ識別モジュール(USIM)などを含み得る。さらに、識別モジュールを備えたデバイスは、スマートカードの形をとることができる。
【0051】
コントローラ180は、通常、移動端末の全体的な動作を制御する。例えば、コントローラ180は、
図2に記載された様々な各種コンポーネントによって入力または出力された信号、データ、情報などを処理するか、またはメモリ160に格納されたアプリケーションプログラムを起動する。
【0052】
電源ユニット190は、スマートウォッチ100の中の様々なコンポーネントに必要な電力を供給する。電源ユニット190は、電池を含み得り、電池は充電できるように配置されている。
【0053】
本明細書に記載の様々な実施形態は、例えば、コンピュータソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用するコンピュータ可読媒体で実施されることができる。ハードウェアの実施については、特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能なロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、及びマイクロプロセッサの中の少なくとも1つによって実施されることができる。ソフトウェアの実施については、少なくとも1つの機能または操作の実行を許容する単独のソフトウェアモジュールによって実施されることができる。ソフトウェアコードは、任意の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアアプリケーションによって実施され得る。ソフトウェアコードは、メモリ160に格納され、且つコントローラ180によって実行され得る。
【0054】
第1実施形態
【0055】
図3は、本発明の第1実施形態に係るスマートウォッチの正面構成を示す図である。
図4は
図3におけるスマートウォッチの背面構成を示す図である。
図3及び
図4に示すように、本発明の第1実施形態に係るスマートウォッチ10は、
図2に示したスマートウォッチ100と同じまたは類似する特徴を有するように構成できる。
【0056】
このスマートウォッチ10は、バンド11とフレキシブルディスプレイパネル12とを含み、フレキシブルディスプレイパネル12とバンド11は同じ方向に沿って延び、フレキシブルディスプレイパネル12の一端(第1の端部)はバンド11に取り付けられ、フレキシブルディスプレイパネル12の他端(第2端部)はフリーエンドとなっている。具体的には、フレキシブルディスプレイパネル12の第1端部は、バンド11の一端に取り付けられてもよい。
【0057】
フレキシブルディスプレイパネル12は、曲げ状態とフラット状態とを有するので、実際の必要に応じて、曲げ状態とフラット状態との間で変換されて、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0058】
図6は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルが曲げ状態での着用模式図でありる。
図7は、曲げ状態
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルが曲げ状態での断面図であり、曲げ状態
図6及び7に示すように、曲げ状態では、フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11と共に屈曲されて、手首に着用される。そして、フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11の外側に配置される。また、フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11の外面に密着接触する。
【0059】
図8は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルがフラット状態での着用模式図である。
図9は、
図3におけるスマートウォッチのフレキシブルディスプレイパネルがフラット状態での断面図である。
図8及び
図9に示すように、フラット状態では、フレキシブルディスプレイパネル12の第2端部がバンド11の外面から離脱し、且つフレキシブルディスプレイパネル12が展開されて同じ平面に位置する。この時、フレキシブルディスプレイパネル12は、その第1端部によって、バンド11に連結されて支持される。
【0060】
本実施形態では、フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11に全体的に連接されていないが、一端のみがバンド11に連接され、且つ及びバンド11内の回路基板(図示せず)と電気的に接続されて、信号を交換する。フレキシブルディスプレイパネル12のもう一方の端は、可動端である。従って、フレキシブルディスプレイパネル12は、ウォッチバンド11に対して移動可能であり、曲げ及びフラットとの2つの状態を有する。曲げ状態では、スマートウォッチ10のディスプレイが小さくなり、装着し易くなる。フラット状態では、スマートウォッチ10の表示画面が大きくなり、大画面の操作体験を楽しむのに便利である。
【0061】
具体的には、フレキシブルディスプレイパネル12は、OLED(Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイであってもよい。OLEDディスプレイは、フレキシブルな材料に基づいて作成されてもよいので、容易に折り畳まれたり、曲げられたりすることができる。
【0062】
バンド11は、ユーザの手首30に着用するために使用され、且つスマートウォッチ10の着用を容易にするために、フレキシブルな材料で作られる。バンド11は、具体的に革、ゴム、シリカゲル、合成樹脂などにより作られる。さらに、バンド11の両端に固定構造を設けることができる。例えば、バンド11の一端に係止ピンを設け、バンド11の他端に係止ピンに対応する多数の孔を設ける。係止ピンと孔との協力により、バンド11が手首30に装用されていることを実現する。当然のことながら、バンド11は、係止ピン及びと孔との組み合せに加えて、スナップ及び磁気吸引などの他の方法によって手首30に着用されることも可能である。
【0063】
本実施形態では、バンド11は、伝統的な2本のバンドではなく、ワンピースの全体構造である。曲げ状態では、フレキシブルディスプレイパネル12の第1端がバンド11に取り付けられているので、フレキシブルディスプレイパネル12の第2端がバンド11と結合されてもよく、例えば、バンド11に第1係合部材114を設けると共に、フレキシブルディスプレイパネル12に第2係合部材124を設ける。第2係合部材係合部材124は、具体的にフレキシブルディスプレイパネル12の第2端(即ち、自由端)に設けられ、第1係合部材114と第2係合部材124との結合によって、フレキシブルディスプレイパネル12を曲げ状態でバンド11と相対的に固定させることができる。フレキシブルディスプレイパネル12を展開する必要がある時に、フレキシブルディスプレイパネル12の第2端に外へ一定の力を加えてこそ、フレキシブルディスプレイパネル12とバンド11との間の結合を解除することができる。
【0064】
一例では、第1係合部材114と第2係合部材124は、フレキシブルディスプレイパネル12を曲げ状態でバンド11に吸着させるための磁気連結部品とすることができる。他の例では、他の方法で屈曲されたフレキシブルディスプレイパネル12をバンド11に固定することができる。例えば、バンド11とフレキシブルディスプレイパネル12に、バックル構造を設け、屈曲されたフレキシブルディスプレイパネル12をバンド11に留める。
【0065】
一実施形態では、フレキシブルディスプレイパネル12は、曲げられた後に、フラット状態に戻る傾向を有し得る。フレキシブルディスプレイパネル12とバンド11との間の結合が解除されると、フレキシブルディスプレイパネル12は、自己の弾性作用により、曲げ状態からフラット状態に戻り、同一の表示面にすることができる。
【0066】
図5は、
図3におけるスマートウォッチのバンドの構成を示す図である。
図3ないし
図5を組み合せて参照すると、フレキシブルディスプレイパネル12とバンド11は、取り外し可能な連結であってもよく、バンド11とフレキシブルディスプレイパネル12には信号伝送と電力供給のための接点111が設けられている。フレキシブルディスプレイパネル12とバンド11を置き換えることができる。ユーザが実際の必要に応じて組み合わせて使用することができ、スマートウォッチ10を更新する必要がある場合、フレキシブルディスプレイパネル12またはバンド11を交換するだけでよく、ユーザの使用コストを低減することができる。そして、ユーザは、異なる使用シーン(例えば、生活と仕事)に応じて、異なるバンドを着用することを選択できる。これにより、ユーザの使用をより柔軟にし、ユーザ体験を向上させることができる。
【0067】
さらに、バンド11におけるスクリーンに近い一端には、自分撮りカメラ112が設けられており、バンド11におけるスクリーンから離れている一端には、メインカメラ113が設けられている。これにより、このスマートウォッチ10は、携帯電話と同様に、カメラ機能を備えるようになる。
【0068】
さらに、スマートウォッチ10は、コントローラ13を含み得り、コントローラ13は、バンド11内に設置されてもよい。コントローラ13は、スマートウォッチ10の全体動作を制御するために使用される。フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11内のコントローラ13と電気的に接続されて、信号の交換を行う。また、バンド11内には、
図2に示す他のコンポーネント、例えばメモリなどが設けられてもよい。実際の使用シーンでは、スマートウォッチ10は、スマートフォン端末として使用されることができ、メモリは、ソフトウェアプログラムを記憶するために使用されることができ、コントローラ13は、メモリ内に格納されたソフトウェアプログラムを実行することによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
【0069】
フレキシブルディスプレイパネル12は、バンド11の延在方向に沿って、第1表示領域121と第2表示領域122とを備えてもよく、ユーザがスマートウォッチ10を着用した後、フレキシブルディスプレイパネル12を曲げると、第1表示領域121だけで現在の時間、天気、及びメッセージリマインダなどの情報を表示することができ、第2表示領域122は、消費電力を節約するためにオフされる。例えば、
図6に示すように、第1表示領域121には時計21が表示されている。フルスクリーン表示が必要な場合には、フレキシブルディスプレイパネル12を平面状態に展開して、携帯電話と同じ機能を実現し、スマートウォッチ10の表示面積を大幅に向上させ、ユーザの使用体験を向上させることができる。例えば、
図8に示すように、アプリケーションのアイコン22を第1表示領域121と第2表示領域122に同時に表示させることができる。また、フレキシブルディスプレイパネル12の最下端には、スマートウォッチ10の一般的な機能ボタン23、例えば電話ダイヤルボタンなどがあり得る。
【0070】
具体的には、スマートウォッチ10は、フレキシブルディスプレイパネル12が曲げ状態にある時に制御信号を生成するためのセンサー125をさらに含む。コントローラ13は、前記制御信号に基づいて、フレキシブルディスプレイパネル12の第2表示領域122をオフさせるように制御して、スマートウォッチ10の消費電力を低減する。センサー125は、バンド11またはフレキシブルディスプレイパネル12に設けられてもよく、本実施形態においては、センサー125は、フレキシブルディスプレイパネル12に設けられており、且つ近接センサーであってもよい。センサー125は、フレキシブルディスプレイパネル12がバンド11に向かって屈曲して接近していることを検知した時に、前記制御信号を発生させ、制御部13に前記制御信号に基づいて第2表示領域122をオフにする。
【0071】
第2表示領域122をオフさせるように制御するための前記制御信号を生成するために、近接センサーを除いて、センサー125は、光センサー、圧力センサー及びその他のセンサーであってもよい。
【0072】
第1表示領域121と第2表示領域122は、別々の独立した表示領域として、それぞれ2つの制御回路によって制御されてもよいし、同じ表示マザーボードが一体的に切断された1つの全体として、同一の制御回路によって制御されてもよい。
【0073】
さらに、スマートウォッチ10は、充電可能な電池14を含んでもよく、電池14はバンド11内に設置されてもよく、電池14はバンド11の形状に適合するように曲げられて、バンド11内に設けられてもよい。具体的には、電池14は、グラフェン電池であり得る。グラフェン電池は、柔軟で曲げ可能な特性を有し、時計バンド11の湾曲した形状に適応することができる。
【0074】
曲がった時の電池の厚さによる内外の径差は、ポリマーリチウムイオン電池の曲がりにくい根本的な原因となる。研究により、幾つかの層引いては単層構造になるように電池を薄くし、且つ薄膜の弾性を強化することによって、曲げた時の内径と外径の差を非常に小さくし、リング状に曲げることができる電池を形成することを示した。このような極薄電池の容量を確保するために、複数のセルをスタックして、その電極を引き出して並列に接続することができる。各電池間は、剛性を用いずに一定の範囲でスライドして、曲げた時の各層間の変位差を吸収することで、電池に大きな容量を持たせるとともに、電池を曲げることができる。このため、電池14は、ポリマーリチウムイオン電池であってもよい。
【0075】
さらに、スマートウォッチ10には、マイクロ発電装置15が設けられてもよい。マイクロ発電装置15は、バンド11内に設置されてもよい。また、マイクロ発電装置15は、電池14に接続されて、バンド11内の電池14を充電することができる。マイクロ発電装置15は、可動磁石及び固定コイルを含む。マイクロ発電装置15は、ウォッチが揺れている時に発電するために用いられ、電池14に電気エネルギーを提供する。
【0076】
本実施形態では、マイクロ発電装置15は、具体的に磁気誘導ワイヤーカットの原理を利用して作られたマイクロ誘導発電機であり、ユーザがスマートウォッチ10を充電したい場合、ウォッチを往復して揺り動かすことができる。この時、マイクロ誘導発電機の中の磁石は、固定子コイル内で往復し、磁石が往復して移動する過程では、磁石は固定子コイルと相互作用して、電気エネルギーを発生させる。発生した電気エネルギーは、マイクロ誘導発電機と接続された電池14に充電されて、電気量を蓄積する。これに基づいて、ユーザがスマートウォッチを着用して正常に走行したり運動したりする時に、スマートウォッチは、揺動されて、その中の磁石を動かして固定子コイルを切断するような運動を行う。これにより、スマートウォッチに蓄電するための電気エネルギーは発生される。
【0077】
本実施形態のスマートウォッチ10は、フレキシブルディスプレイパネル12が一端だけバンド11と接続されており、フレキシブルディスプレイパネル12の他端がアクティブである。これにより、フレキシブルディスプレイパネル12に屈曲とフラットとの2つの状態を持たせることができる。曲げ状態では、スマートウォッチ10のディスプレイが小さくなり、着用し易くなる。フラット状態では、スマートウォッチ10のディスプレイが大きくなり、大画面の操作を楽しむことができ、ユーザの使用体験を大幅に向上させる。
【0078】
第2実施形態
【0079】
図10は、本発明の第2実施形態に係るスマートウォッチの正面構成を示す図である。
図11は、
図10におけるスマートウォッチの背面構成を示す図である。
図10及び
図11に示すように、本発明の第2実施形態で提供されるスマートウォッチは、主として次の点で上記の第1実施形態と異なっている。第2実施形態では、フレキシブルディスプレイパネル12の側方は、第3表示領域123をさらに含むことが可能である。第3表示領域123の表示面積は、第1表示領域121と第2表示領域122との和に略等しい。また、第3表示領域123は、第1表示領域121と第2表示領域122の背面に向かって折り畳まれることができる。第1表示領域121と第2表示領域122の背面には、凹部126が設けられる。第3表示領域123は、折り畳まれた後に凹部126の中に嵌め込むことができる。
【0080】
本実施形態では、フレキシブルディスプレイパネル12が曲げ状態にある場合、第3表示領域123は、第1表示領域121と第2表示領域122の背面に折り畳まれて収められる。また、フレキシブルディスプレイパネル12がフラット状態にある場合、第3表示領域123も展開して、第1表示領域121、第2表示領域122、及び第3表示領域123が同時に同一平面内に位置することによって、2倍ほどの表示領域を増加させて、ユーザの使用体験をさらに向上させることができる。
【0081】
本第2実施形態の他の構成は、上記の第1実施形態を参照してもよく、ここでは説明を省略する。
【0082】
以上は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明をいかなる形式で限定するものではない。本発明は、好ましい実施形態で上記のように掲載されたが、本発明を上述した実施形態に限定するものではない。本技術分野に精通した技術者としては、本発明の技術提案の範囲を逸脱することなく、上記で開示された技術内容に基づいて、若干の変更または修正を行っても良い。しかし、本発明の技術的精神を逸脱していない場合に、本発明の技術的本質に基づいて、上記の実施形態に対してなされたいかなる簡単な修正、同等の変化と修飾は、いずれも本発明の技術提案の範囲内に属する。