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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-18
(45)【発行日】2022-01-27
(54)【発明の名称】自動金属薄板一体化フロッグ固定
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20220119BHJP
【FI】
F21V19/00 214
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021537091
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 EP2019086720
(87)【国際公開番号】W WO2020141115
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】19150195.6
(32)【優先日】2019-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ピート ジミー
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/008363(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2886945(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明要素のための支持体であって、前記照明要素が、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有し、前記支持体が、ボディと、前記光源支持体を前記支持体に固定するための固定要素とを有し、前記ボディが、平面を有し、前記固定要素の少なくとも一部が、前記ボディの前記平面の一部であり、前記固定要素が、第1構成、及び前記第1構成とは異なる第2構成で構成可能である中央部を有し、前記中央部に力を加えることによって、一方の構成から他方の構成への変更が達成されることができ、前記固定要素が、前記中央部の両方の構成で前記中央部から延在するよう構成される2つの突出要素を有し、それぞれの突出要素の末端部が、前記中央部の前記第1構成では第1相互距離を有し、前記中央部の前記第2構成では第2相互距離を有し、前記第1相互距離が前記第2相互距離よりも大きく、前記固定要素が、前記第1構成で前記光源支持体を受け、前記第2構成で前記突出要素によって前記光源支持体を前記支持体に固定するよう構成され、
前記中央部が前記第1構成にあるときは、前記中央部がスナップして又はジャンプして前記第2構成になるように、前記光源支持体が第1方向に力を加えることによって前記固定要素に押し込まれることができ、
前記中央部が前記第2構成にあるときは、第2方向に力を加えることによって、前記光源支持体が前記固定要素から解放されることができ、
前記第1方向及び前記第2方向が、前記平面に対して垂直であり、前記第2方向が、前記第1方向とは逆である支持体。
【請求項2】
前記固定要素が、前記ボディの1つ以上の部分の打ち抜き、引き伸ばし及びプレスのうちの1つ以上によって得られる請求項1に記載の支持体。
【請求項3】
前記第1構成が、前記突出要素に対して凸状の構成であり、前記第2構成が、前記突出要素に対して凹状の構成である請求項1乃至2のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項4】
前記中央部が、円形の形状を有し、前記中央部が、少なくとも2つの放射状に構成されるコネクタ要素であって、前記コネクタ要素の間に放射状に構成される開口部を有するコネクタ要素で前記ボディに関連付けられる中央要素を有し、前記突出要素が、前記コネクタ要素の打ち抜き部分である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項5】
前記中央部が、矩形の形状を有し、前記中央部が、少なくとも2つの橋を架けるように構成されるコネクタ要素で前記ボディに関連付けられる中央要素を有し、前記コネクタ要素が、前記中央要素と前記ボディとの間の距離を埋め、前記突出要素が、前記コネクタ要素の打ち抜き部分である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項6】
前記ボディが第1厚さH1を有し、前記コネクタ要素が第2厚さH2を有し、H2<H1である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項7】
前記第1厚さH1が、0.3乃至2mmの範囲から選択され、前記第2厚さH2が、0.1乃至1.5mmの範囲から選択される請求項6に記載の支持体。
【請求項8】
ロック構成では前記中央部を前記第2構成に維持し、ロック解除構成では前記中央部の前記第2構成から前記第1構成への変更を可能にするよう構成されるロックシステムを更に有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項9】
前記ロックシステムの少なくとも一部が前記ボディの一部である請求項8に記載の支持体。
【請求項10】
前記ボディが、第2要素を更に有し、前記ロックシステムが、前記第2要素を有し、前記第2要素が、前記第2要素に力を加えるときに、前記固定要素から離れる方向に前記ボディの平面内で移動可能であり、前記ロックシステムが、前記第2要素に力が加えられないときには、ロック構成で前記中央部を前記第2構成に維持し、前記第2要素に前記力が加えられるときには、ロック解除構成で前記第1構成への変更を可能にするよう構成され、前記固定要素が、前記中央部から延在するロック要素を更に有し、前記ロック要素が、前記固定要素が前記第1構成から前記第2構成に変化するときには、前記ロック要素が摩擦で前記ボディの一部に沿って移動するように構成され、前記第2構成では、前記ロック要素が、前記第1構成への戻りを防止し、前記第2要素に力を加えるときに、前記第2要素が前記固定要素から離れる方向に前記ボディの平面内で移動されるときには、前記ロック要素が、前記ボディの前記一部を通り、前記固定要素の前記第1構成への戻りを可能にすることができる請求項8乃至9のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項11】
前記突出要素が、導電性要素に機能的に結合される電極を有し、前記電極が、前記照明要素によって含まれ、前記光源に機能的に結合される第2導電性要素に機能的に結合するよう構成される請求項1乃至10のいずれか一項に記載の支持体。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の支持体を有する照明デバイス。
【請求項13】
(i)請求項1乃至11のいずれか一項に記載の支持体と、(ii)照明要素とを有するパーツのキットであって、前記照明要素が、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有するパーツのキット。
【請求項14】
前記照明要素が、前記光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される複数の固体光源とを有する請求項13に記載のパーツのキット。
【請求項15】
前記光源支持体がプリント回路基板を有する請求項13乃至14のいずれか一項に記載のパーツのキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PCB(プリント回路基板)などの光源要素を支持するための支持体に関する。発明は、このような支持体を有する照明デバイスにも関する。更に、本発明は、光源要素を支持するための支持体だけでなく、光源要素も有するパーツのキットにも関する。
【背景技術】
【0002】
例えばLEDパッケージを保持するための要素は、当技術分野において知られている。例えば、US2013/0201701は、ソケットアセンブリが、LEDプリント回路基板(PCB)であって、前記LEDプリント回路基板(PCB)に取り付けられるLEDを備えるLEDプリント回路基板(PCB)を有する発光ダイオード(LED)パッケージを含むことを記載している。ソケットアセンブリは、LEDパッケージを支持構造体に保持するためのクランプも含む。クランプは、ベース(base)が支持構造体と係合するように支持構造体に取り付けられるよう構成されるベースを含む。クランプは、ベース及びスプリングフィンガ(spring finger)がクランプの一体ボディを規定するようにベースから延在するスプリングフィンガを含む。スプリングフィンガは、LEDパッケージのLED PCBと係合し、支持構造体に向かう方向に作用するクランプ力をLED PCBに加えるよう構成される。
【0003】
EP 2 886 945 A1は、少なくとも1つのLED光源を有するプリント回路基板と、ベースプロファイル(base profile)に取り付けられることができるライトストリップと、少なくとも1つのLED光源を或る発光方向において覆う光学部品とを備える照明器具であり、ライトストリップが、回路基板及び光学部品が固定される取付面を備える支持部を有する照明器具であって、照明器具が、ライトストリップの支持部の取付面上のプリント回路基板及び光学部品が固定される一体(one-piece)取付要素を有することを特徴とする照明器具を開示している。本発明による照明器具は、プリント回路基板と光学部品とを、それらの製造中に或る部分においてライトストリップに固定することを可能にする。更に、前記照明器具の取付要素は、この製造ステップにおいて、比較的少ない比較的単純な構成要素を使用することを可能にする。このやり方においては、相対的に速く、効率的で、それにもかかわらず十分に安全なランプの製造が可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、LEDを備える剛性PCBは、ほとんどの場合には、ネジによって照明器具に取り付けられる。この取り付けは、照明器具の工場において実施され、訓練された熟練人材を必要とする。その次に、前記取り付けは、ネジ又はテープによる照明器具へのモジュールの固定を必要とする。このネジ又はテープによる固定は、多くの時間がかかり、前記固定を正しいやり方で一定の性能でやり終えるためには、余分な技能、工具及び境界線を必要とする。また、この場合、ネジ又はテープのような余分な構成要素も必要とされる。必要とされる前記時間及び前記余分な構成要素は、照明モジュールを固定するためのコストを増加させている。現在の照明モジュールの固定には、ネジを組み立てるために必要とされる多くの時間のための高い組み立てコスト(時間のかかる固定)、余分な構成要素のコスト(ネジ、ワッシャ又はテープ)、固定するための追加の工具コスト(余分な手、ネジのための工具又はテープ固定のために表面をきれいにするための工具)を含む、高い固定コストという問題がある。また、前記モジュールを前記照明器具に対して位置合わせするために余分な境界線が必要とされる。全部ひっくるめて、現在のやり方においては間違った固定のリスクが高い(使用しにくい)。更に、現在のコンセプトは、前記固定を再び解くことを面倒にする。
【0005】
従って、光源要素を支持するための代替支持体を提供することが、本発明の或る態様であり、前記代替支持体は、好ましくは、更に、上記の不利な点のうちの1つ以上を少なくとも部分的に取り除く。本発明は、従来技術の不利な点のうちの少なくとも1つを解消若しくは改善すること、又は有用な代替手段を提供することを目的とし得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1態様においては、(実施形態においては、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有する照明要素のような)支持体(「ゲスト支持体」)を有する要素を支持するための(金属ベースの)支持体(「ホスト支持体」)であって、前記(金属ベースの)支持体が、(金属)ボディ(「ボディ」)と、光源支持体のような前記要素を前記(金属ベースの)支持体に固定するための固定要素とを有し、前記固定要素の少なくとも一部が、前記(金属)ボディの一部であり、前記固定要素が、第1構成、及び前記第1構成とは異なる第2構成で構成可能である中央部を有し、前記中央部に力を加えることによって、一方の構成から他方の構成への変更が達成されることができ、前記固定要素が、前記中央部の両方の構成で前記中央部から延在するよう構成される2つの突出要素を有し、それぞれの突出要素の末端部が、前記中央部の前記第1構成では第1相互距離(d1)を有し、前記中央部の前記第2構成では第2相互距離(d2)を有し、前記第1相互距離(d1)が前記第2相互距離(d2)よりも大きく、前記固定要素が、前記第1構成で前記光源支持体のような前記支持体を受け、前記第2構成で前記光源支持体のような前記支持体を前記金属ベースの支持体に固定するよう構成される(金属ベースの)支持体を提供する。前記(ホスト)支持体は、金属以外の材料で作成されてもよい。前記(ホスト)支持体は、金属ベース及び/又はポリマベースのものであってもよい。前記ポリマは、プラスチック材料、好ましくは、硬質プラスチック材料であってもよい。前記ボディは、金属及び/又はポリマを有してもよい。前記ボディは、金属以外の材料を有してもよい。前記ポリマは、プラスチック材料、好ましくは、硬質プラスチック材料であってもよい。
【0007】
このような(ホスト)支持体は、光源のための支持体のような前記ゲスト支持体などの別のボディの容易な固定を可能にし得る。前記ゲスト支持体は、前記ホスト支持体に容易に固定されることができる。前記固定要素が、利用可能であるとき、又は前記第1構成にされているとき、前記ゲスト支持体は、前記固定要素に押し込まれることができ、前記固定要素は、スナップ(snap)して又はジャンプして前記第2構成になり、前記第2構成では、前記ゲスト支持体は前記突出要素によって固定される。従って、前記固定要素は、「フロッグ固定要素(frog fixation element)」又は「フロッグ固定」と呼ばれることもある。更に、このような固定要素では、前記固定要素に反対方向に加えられる圧力が、前記ゲスト支持体を再び解放することもできる。従って、前記固定要素は、迅速な固定を可能にし、必要に応じて、例えば(1つ以上の電子部品を備える)前記ゲスト支持体の修理又は交換のための、解除も可能にする。
【0008】
前記(金属ベースの)支持体(「ホスト支持体」)は、双安定ものであってもよく、即ち、2つの安定状態を有し、即ち、2つの状態で静止することができる。
【0009】
特に、前記中央部が前記第1構成にあるときは、前記中央部がスナップして又はジャンプして前記第2構成になるように、前記光源支持体が第1方向に力を加えることによって前記固定要素に押し込まれることができ、前記中央部が前記第2構成にあるときは、第2方向に力を加えることによって、前記光源支持体が前記固定要素から解放されることができ、前記第1方向及び前記第2方向は、前記平面Pに対して垂直であり、前記第2方向は、前記第1方向とは逆である。
【0010】
前記ゲスト支持体は、前記ゲスト支持体に機能的に結合される機能要素、特に、電子部品を含んでもよい。前記電子部品は、能動又は受動電子部品を含み得る。能動電子部品は、電子の流れを電気的に制御する能力(電気制御電気)を備える任意のタイプの回路部品であり得る。前記能動電子部品の例は、ダイオード、特に、発光ダイオード(LED)である。LEDは、本明細書においては、固体照明デバイス又は固体光源というより一般的な用語でも示される。従って、実施形態においては、前記電子部品は、能動電子部品を有する。特に、前記電子部品は、固体光源を有する。能動電子部品の他の例は、バッテリ、圧電素子、集積回路(IC)、及びトランジスタなどの電源を含み得る。更に他の実施形態においては、前記電子部品は、受動電子部品を含み得る。別の電気信号によって電流を制御することができない部品は、受動デバイスと呼ばれる。抵抗器、コンデンサ、インダクタ、変圧器などが、受動デバイスとみなされ得る。実施形態においては、前記電子部品は、RFID(Radio-frequency identification)チップを含み得る。RFIDチップは、受動的であってもよく、又は能動的であってもよい。
【0011】
特に、前記電子部品は、(LEDなどの)固体光源、RFIDチップ、及びICのうちの1つ以上を含み得る。「電子部品」という用語は、複数の同様の又は複数の異なる電子部品を指すこともある。前記支持体は、特に、PCBを有し得る。
【0012】
実施形態においては、前記電子部品は、固体光源などの光源を有する。特に、前記支持体は、(斯くして、)光源支持体であって、前記光源支持体に機能的に結合される光源を備える光源支持体を有する。以下では、本発明を、特に、光源支持体(及び前記光源支持体に機能的に結合される光源)に関連して説明する。
【0013】
上記のように、前記支持体又はホスト支持体は、特に、金属ベースの支持体を有する。前記金属ベースの支持体は、金属ボディと、前記光源支持体を前記金属ベースの支持体に固定するための固定要素とを有する。金属の利点は、圧力を加えることによって、及び/又は打ち抜き(punching)によって、その中に及び/又はそれに構造が作成され得ることである。前記金属ベースの支持体は、1つ以上の(電気)絶縁層を有してもよい。例えば、前記金属ベースの支持体は、前記金属ボディと(前記金属ボディ上の)1つ以上の(電気)絶縁層とを含むスタックを有してもよい。更に、前記支持体は、実施形態においては、導電性トラック、又は絶縁電気配線などの絶縁導電体を有してもよい。
【0014】
「固定要素」という用語は、複数の(異なる)固定要素を指すこともある。従って、前記(金属ベースの)支持体は、複数の(異なる)固定要素を有してもよい。それらが、全て、同じゲスト支持体を固定するよう構成されてもよく、又は2つ以上が、同じゲスト支持体を固定するよう構成されてもよく、又は1つ以上の固定要素のサブセットが、異なるゲスト支持体を固定するよう構成されてもよい。従って、実施形態においては、前記(金属ベースの)支持体は、(複数の)(異なる)固定要素の(線形)アレイを有してもよい。
【0015】
従って、特に、前記金属ベースの支持体、より特に、前記金属ボディは、金属板又は金属シートを有する。前記固定要素は、前記金属ボディの1つ以上の部分の打ち抜き、引き伸ばし(stretching)及びプレス(pressing)のうちの1つ以上によって得られる。このような方法は、当技術分野においては知られている。打ち抜きは、前記金属ボディにおいて貫通孔又は貫通スリットを生成することを含み得る。プレスは、前記金属ボディの一部を変形させることを含み得る。引き伸ばしは、前記金属ボディの一部を変形させることであって、この変形によって、変形される前記一部の少なくとも一部の厚さが減少される、前記金属ボディの一部を変形させることを含んでもよい。引き伸ばしは、材料特性の局所的な変化を引き起こすこともある。金属を巧みに加工するための当技術分野において知られている他の方法も使用されてもよい。従って、本発明は、実施形態においては、前記金属ボディの製造中に、前記固定要素が(既知の技術での相対的に単純なやり方で)導入され得るので、自動金属薄板一体化フロッグ固定(automatic sheet metal integrated frog fixation)を提供する。
【0016】
それ故、実施形態においては、前記固定要素の少なくとも一部は、前記金属ボディの一部である。前記金属ボディ及び前記固定要素は、モノリシック要素(又はモノリシックボディ)であってもよい。
【0017】
前記固定要素は、第1構成、及び前記第1構成とは異なる第2構成で構成可能である中央部を有し、前記中央部に力を加えることによって、一方の構成から他方の構成への変更が達成されることができる。従って、前記中央部の構成からの前記変更は、特に、前記固定要素のロック及びロック解除を提供する。前記中央部は、実施形態においては、弾性特性を有してもよい。変形させると、前記中央部は、他方の構成になるよう、及び戻るよう、ジャンプし得る。同様の構成は、例えば、ヘアクリップ(フロッグ)又はスナップヘアクリップからも知られている。従って、本明細書において提示されている固定要素は、「スナップ固定要素」と示されることもある。それ故、「打ち抜き又はクリップ動作」のような用語及び同様の用語は、「スナップ」又は「スナップ動作」、及び同様の記載を指すこともある。「前記中央部の構成」という語句及び同様の語句の代わりに、「前記固定要素の構成」という語句及び同様の語句が適用されることがある。
【0018】
前記固定要素は、前記中央部の両方の構成で前記中央部から延在するよう構成される2つの突出要素を有する。これは、両方の構成で、前記第1構成でも前記第2構成でも、前記突出要素は前記中央部から延在することを意味する。しかしながら、前記中央部が構成を変化させているので、前記突出要素の位置又は角度は変更され得る。位置の変更により、前記突出要素は、別の要素(例えば、前記ホスト支持体)を挟み得る、又はクリップ(clip)し得る。
【0019】
「2つの突出要素」という語句は、2つよりも多くの突出要素が利用可能である実施形態も包含し得る。従って、実施形態においては、前記固定要素は、(複数の)(異なる)突出要素の(線形)アレイを有してもよい。より特には、実施形態においては、前記固定要素は、各々が複数の(異なる)突出要素を有する2つの(線形)アレイを有してもよい。実施形態においては、異なるアレイの前記突出要素は、特には、等距離に構成されてもよい(即ち、特には、前記アレイは平行に構成され、前記突出要素は全て本質的に同じ形状を有してもよい)。前記突出要素の長さは2乃至10mmのオーダーであり得るが、他の寸法も可能であり得る。
【0020】
特には、前記突出要素は、前記中央部の少なくとも一部が前記突出要素の間に構成されるように、構成される。実施形態においては、前記突出要素は、前記中央部の一部であってもよく、即ち、前記中央部に(直接)物理的に結合されてもよい。以下に示すように、実施形態においては、前記突出要素は前記中央部から打ち抜かれてもよい。特には、前記突出要素は、実質的に前記中央部全体が前記突出要素の間に構成されるように、前記中央部の縁端部に構成される。
【0021】
上記のように、前記中央部が構成を変化させているので、位置又は角度は変更され得る。従って、前記突出要素の末端部間の距離などの相互距離は、2つの構成の間で異なり得る。これは、前記第1構成でゲスト支持体などの要素を受けること、及び前記第2構成での打ち抜き又はクリップ動作を可能にする。それぞれの突出要素の末端部は、前記中央部の前記第1構成では第1相互距離(d1)を有し、前記中央部の前記第2構成では第2相互距離(d2)を有し、前記第1相互距離(d1)は、前記第2相互距離(d2)よりも大きい。前記相互距離の間の差は、例えば0.2乃至10mmの範囲内のように小さくてもよく、一般に、約0.5乃至5mmの範囲から選択される。
【0022】
従って、前記(金属ベースの)支持体は、例えば照明要素のための支持体であってもよい。前記照明要素は、実施形態においては、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有してもよい。しかしながら、前記照明要素は、前記(金属ベースの)(ホスト)支持体の一部ではなく、前記ホスト支持体に固定され得るものであることに留意されたい。
【0023】
従って、前記ホスト支持体の前記固定要素は、特には、前記第1構成で前記光源支持体を受け、前記第2構成で前記光源支持体を前記金属ベースの支持体に固定するよう構成され得る。
【0024】
前記スナップ固定は、例えば、それぞれ凸状及び凹状である、又はその逆である第1構成及び第2構成によって特徴づけられ得る。特には、実施形態においては、前記第1構成は、前記突出要素に対して凸状の構成であり、前記第2構成は、前記突出要素に対して凹状の構成である。これは、前記第1構成から前記第2構成に移行するときに、前記突出要素、又は前記末端部が、互いに対して動かされる単純な機構を提供し得る。
【0025】
本質的に円形の又は本質的に矩形の全体形状の前記固定要素などの、幾つかの全体形状の前記固定要素が可能であり得る。
【0026】
実施形態においては、前記中央部は、円形の形状を有し、前記中央部は、少なくとも2つの放射状に構成されるコネクタ要素であって、前記コネクタ要素の間に放射状に構成される開口部を有するコネクタ要素で前記金属ボディに関連付けられる中央要素を有する。
【0027】
特には、実施形態においては、前記突出要素は、前記コネクタ要素の打ち抜き部分(punched part)である。前記放射状に構成される開口部は、前記支持体の一部の材料の完全な除去の結果であり得るのに対して、前記突出要素は、幾らかの部分は前記金属ボディに物理的に結合されたままである、1つ以上の切断の結果であり得る。これは、金属部分を離れたところへ曲げることを可能にし、それによって、前記突出要素が形成され得る。
【0028】
その代わりに、又は加えて、前記中央部は、矩形の形状を有し、前記中央部は、少なくとも2つの橋を架けるように構成されるコネクタ要素で前記金属ボディに関連付けられる中央要素を有し、前記コネクタ要素は、前記中央要素と前記金属ボディ(の残りの部分)との間の距離を埋める。前記矩形の形状は、前記金属ボディにおいて切れ目が設けられている細長いスリットによって境界を定められてもよい。
【0029】
実施形態においては、前記突出要素は、前記コネクタ要素の打ち抜き部分である。上記のように、前記突出要素は、幾らかの部分は前記金属ボディに物理的に結合されたままである、1つ以上の切断の結果であり得る。これは、金属部分を離れたところへ曲げることを可能にし、それによって、突出要素が形成され得る。
【0030】
前記固定要素、又は前記固定要素の少なくとも一部に可撓性を与えるために、前記コネクタ要素は、前記金属ボディ(の残りの部分)の厚さよりも小さい厚さを有してもよい。従って、実施形態においては、前記ボディは第1厚さ(H1)を有し、前記コネクタ要素は第2厚さ(H2)を有し、H2<H1である。特には、実施形態においては、前記第1厚さ(H1)は、0.3乃至5mmなどの、約0.3乃至8mmの範囲から選択されてもよく、特には、約0.3乃至0.8mmの範囲内のような、0.3乃至1mmの範囲内などの、0.3乃至2mmの範囲内であってもよく、前記第2厚さ(H2)は、約0.2乃至0.6mmの範囲内のような、0.1乃至1mmなどの、0.1乃至1.5mmの範囲から選択されるものなどの、0.1乃至2mmの範囲から選択されるものである。上記のように、実施形態においては、H2<H1である。
【0031】
吊り下げ構成などでの、例えば衝撃による、又はゲスト要素の重量による、固定解除を防止するために、前記第2構成で固定をロックすることが望ましい場合がある。従って、実施形態においては、前記(金属ベースの)支持体は、ロック構成では前記中央部を前記第2構成に維持し、ロック解除構成では前記中央部の前記第2構成から前記第1構成への変更を可能にするよう構成されるロックシステムを更に有してもよい。
【0032】
前記ロックシステムは、前記ホスト支持体に追加されてもよく、又は実施形態においては前記ホスト支持体の一部であってもよい。それ故、実施形態においては、前記ロックシステムの少なくとも一部は、前記金属ボディの一部である。
【0033】
特定の実施形態においては、前記(金属)ボディは、第2要素を更に有してもよく、前記ロックシステムが、前記第2要素を有し、前記第2要素は、(実施形態においては、)(前記固定要素から離れる方向に)前記第2要素に力を加えるときに、前記固定要素から離れる方向に前記金属ボディの平面(P)内で移動可能であり、前記第2要素は、第2架橋要素で前記中央部に接続され、前記ロックシステムは、前記第2要素に力が加えられないときには、ロック構成で前記中央部を前記第2構成に維持し、前記第2要素に前記力が加えられるときには、ロック解除構成で前記第1構成への変更を可能にするよう構成される。
【0034】
他の実施形態においては、前記第2要素は、前記平面(P)の外へ移動可能であってもよい。特には、しかしながら、前記第2要素の移動は、1つの直線的な移動ではなく、前記第2要素がロック解除されることができ、前記中央部が押されるようなものである。このため、前記ロック構成のロック解除は、前記ホスト支持体の平面内の若しくは前記ホスト支持体に平行な平面内の圧力によって及び/又は回転によって、行われ得るのに対して、前記第2構成から前記第1構成に変更するための圧力は、前記ホスト支持体の平面(又は前記ホスト支持体に平行な平面)に対して垂直であり得る。
【0035】
実施形態においては、前記金属ボディ又は前記固定要素は、一種の返し(barb)を含んでもよく、前記返しは、前記第1構成から前記第2構成への移行は、例えば前記中央部に圧力を加えることによって達成され得る(上記も参照)のに対して、前記第2構成から前記第1構成への移行は、圧力を加え、前記返しのロックを解除することによってのみ達成され得るように構成されてもよい。例えば、前記返しに力を加えることによって、又は前記返しを引き戻すことによって、前記中央部が、前記第1構成が得られるように押し戻され得る。前記ロックシステムが、前記返しのロックを解除するために使用されてもよい。「返し」という用語は、複数の異なる返しを指すこともある。特定の実施形態においては、前記返しは、前記中央部に機能的に結合される。
【0036】
それ故、特定の実施形態においては、前記(金属ベースの)ボディは、第2要素を更に有してもよく、前記ロックシステムが、前記第2要素を有し、前記第2要素は、前記第2要素に力を加えるときに、前記固定要素から離れる方向に前記金属ボディの平面(P)内で移動可能であり、前記ロックシステムは、前記第2要素に力が加えられないときには、ロック構成で前記中央部を前記第2構成に維持し、前記第2要素に前記力が加えられるときには、ロック解除構成で前記第1構成への変更を可能にするよう構成され、前記固定要素は、前記中央部から延在するロック要素を更に有し、前記ロック要素は、前記固定要素が前記第1構成から前記第2構成に変化するときには、前記ロック要素が摩擦で前記金属ボディの一部に沿って移動するように構成され、前記第2構成では、前記ロック要素が、前記第1構成への戻りを防止し、前記第2要素に力を加えるときに、前記第2要素が前記固定要素から離れる方向に前記金属ボディの平面(P)内で移動されるときには、前記ロック要素が、前記金属ボディの前記一部を通り、前記固定要素の前記第1構成への戻りを可能にすることができる。前記ロック要素は、返しの機能又は同様の機能を有してもよい。従って、前記金属ボディ又は前記中央部に結合され得る(が、他の選択肢も可能であり得る)前記ロック要素は、前記中央部に圧力を加えるだけで前記第1構成に戻ることを防止するが、前記返しを引き戻す又は前記金属ボディの一部を引き戻すなどの追加の動作を必要とする。前記金属ボディは、実施形態においては前記ロックシステムによって供給されるような、幾つかの柔軟な部分を有してもよい。
【0037】
更に他の実施形態においては、前記突出要素は、前記光源(又は他の電子部品)と(前記(金属ベースの)支持体を有する照明デバイスの外部にあってもよい)電源との間の電気的結合をもたらすために利用されてもよい。従って、実施形態においては、前記突出要素は、導電性要素に機能的に結合される電極を有し、前記電極は、前記照明要素によって含まれ、前記光源に機能的に結合される第2導電性要素に機能的に結合するよう構成される。
【0038】
更に他の態様においては、本発明は、本明細書において規定されているような(金属ベースの)支持体を有する照明デバイスも提供する。特には、このような照明デバイスは、前記照明要素も有してもよく、前記照明要素は、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有する。実施形態においては、前記照明デバイスは、照明器具であってもよい。
【0039】
前記照明デバイスは、例えば、オフィス照明システム、家庭用アプリケーションシステム、店舗照明システム、家庭用照明システム、アクセント照明システム、スポット照明システム、劇場照明システム、光ファイバアプリケーションシステム、投影システム、自己照明ディスプレイシステム(self-lit display system)、画素化ディスプレイシステム、セグメント化ディスプレイシステム、警告標識システム、医療用照明アプリケーションシステム、インジケータサインシステム、装飾照明システム、携帯用システム、自動車アプリケーション、(屋外)道路照明システム、都市照明システム、温室照明システム、園芸照明、又はLCDバックライトの一部であってもよく、又はそれらにおいて利用されてもよい。
【0040】
更に他の態様においては、本発明は、(i)前記(金属ベースの)支持体と、(ii)照明要素とを有するパーツのキットであって、前記照明要素が、特には、光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される光源とを有するパーツのキットも提供する。
【0041】
「パーツのキット」という用語は、特に、別個のものであってもよいが、(本発明との関連においては、)一緒に使用されるよう設計される2つ以上のアイテム(パーツ)を指す。特に、2つ以上のアイテム(パーツ)が、デバイス、装置又はシステムなどの単一の構成内に配設されるよう設計され得る。「パーツのキット」という用語は、物理的なキット内の前記2つ以上のアイテムを指すことがあるが、必ずしもそうとは限らない。前記2つ以上のアイテムが、一緒に、所望の効果を提供してもよい。本明細書においては、前記所望の効果は、特に、ゲスト支持体などの要素の、前記ホスト支持体などの別の要素における固定である。
【0042】
「光源」という用語は、発光ダイオード(LED)、共振空洞発光ダイオード(RCLED)、垂直キャビティレーザダイオード(VCSEL)、端面発光レーザなどのような半導体発光デバイスを指し得る。「光源」という用語は、パッシブマトリクス(PMOLED)又はアクティブマトリクス(AMOLED)などの有機発光ダイオードを指すこともある。特定の実施形態においては、前記光源は、(LED又はレーザダイオードなどの)固体光源を有する。実施形態においては、前記光源は、LED(発光ダイオード)を有する。「LED」という用語は、複数のLEDを指すこともある。更に、「光源」という用語は、実施形態においては、所謂チップオンボード(COB)光源を指すこともある。「COB」という用語は、特に、包まれてもおらず、接続されてもおらず、PCBのような基板上に直接取り付けられている半導体チップの形態のLEDチップを指す。従って、複数の半導体光源が同じ基板上に構成されてもよい。実施形態においては、COBは、単一の照明モジュールとして一緒に構成されるマルチLEDチップである。「光源」という用語は、2乃至2000個の固体光源などの複数の光源に関することもある。
【0043】
前記光源は、白色光を供給するよう構成されてもよいが、実施形態においては、色付きのものも可能であってもよい。更に、複数の(異なる)光源が利用可能である場合、カラーポイント、相関色温度(CCT)及び演色評価数(CRI)のような1つ以上のスペクトル特性を制御することも可能であってもよい。本明細書における白色光という用語は、当業者には知られている。前記白色光は、特に、約2000Kと20000Kとの間の、特に2700乃至20000Kの、一般照明の場合は特に約2700乃至6500Kの範囲内の、バックライト用途の場合は特に約7000乃至20000Kの範囲内の相関色温度(CCT)を有し、特に、BBL(黒体軌跡)から約15SDCM(カラーマッチングの標準偏差)内の、特にBBLから約10SDCM内の、更により特にBBLから約5SDCM内の光に関する。
【0044】
実施形態においては、前記光源は、約5000Kと20000Kとの間の相関色温度(CCT)を有する光源光を供給してもよく、例えば、直接蛍光体変換LED(例えば10000Kを得るための蛍光体の薄層を備える青色発光ダイオード)であってもよい。従って、特定の実施形態においては、前記光源は、5000乃至20000Kの範囲内の、更により特には、8000乃至20000Kなどの6000乃至20000Kの範囲内の相関色温度を持つ光源光を供給するよう構成される。 相対的に高い色温度の利点は、前記光源光内に相対的に高い青色成分が存在し得ることであり得る。
【0045】
特には、(本明細書において記載されているような)前記照明要素は、前記光源支持体と、前記光源支持体に機能的に結合される複数の固体光源とを有してもよい。上記のように、実施形態においては、前記照明要素は、複数の異なる光源を有してもよい。上記のように、実施形態においては、前記光源支持体は、プリント回路基板(PCB)を有してもよい。
【0046】
幾つかの更なる特定の実施形態については、以下で更に説明する。
【0047】
実施形態においては、前記(金属ベースの)支持体は、アルミニウム、銅、鉄、鋼などで作成されてもよい。従って、前記支持体は、特には、特に少なくとも250W/mKのような、少なくとも200W/mKなどの、少なくとも100W/mKの熱伝導率を有してもよい。前記熱伝導率が高ければ高いほど、熱管理が良好になり、前記光源のルーメン出力が高くなる可能性がある。
【0048】
それでも、前記(金属ベースの)支持体は、1つ以上の(電気)絶縁層を有することもある。(電気)絶縁層は、安全(対策)を提供し得る。従って、実施形態においては、前記(金属ベースの)支持体は、層のスタックを有してもよく、前記層のうちの1つは金属層であってもよい。
【0049】
前記光源支持体は、特には、硬くてもよい。
【0050】
上記のように、前記突出要素は、電極を有してもよい。クランプ位置においては、前記電極は、前記光源支持体上の電極と接触し得る(上記も参照)。このやり方においては、LEDなどの固体光源(又は他の電子部品)は、前記金属ベースの支持体から給電されることができる。
【0051】
前記金属ベースの支持体は、複数の固定要素(「クランプ」)を有してもよい。
【0052】
前記システム、又は装置、又はデバイスは、或る「モード」又は「動作モード」又は「動作のモード」で動作を実行し得る。同様に、方法においては、動作、又は段階、又はステップが、或る「モード」又は「動作モード」又は「動作のモード」で実行され得る。「モード」という用語は、「制御モード」と示されることもある。これは、前記システム、又は装置、又はデバイスが、別の制御モード、又は複数の他の制御モードを提供するよう適合されることもあることを除外しない。同様に、これは、前記モードを実行する前に及び/又は前記モードを実行した後に、1つ以上の他のモードが実行され得ることを除外しない場合がある。
【0053】
しかしながら、実施形態においては、少なくとも前記制御モードを提供するよう適合される制御システムが利用可能である場合がある。他のモードが利用可能である場合には、このようなモードの選択は、特には、ユーザーインターフェースを介して実行されてもよいが、センサ信号又は(時間)スキームに依存してモードを実行するような他の選択肢も可能であってもよい。前記動作モードは、実施形態においては、単一の動作モード(即ち、更なる調整可能性のない、「オン」)でしか動作することができないシステム、又は装置、又はデバイスを指すこともある。
【図面の簡単な説明】
【0054】
ここで、ほんの一例として、対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略的な図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1a】実施形態、とりわけ、本質的に矩形の形状を有する固定要素の実施形態を概略的に示す。
図1b】実施形態、とりわけ、本質的に矩形の形状を有する固定要素の実施形態を概略的に示す。
図1c】実施形態、とりわけ、本質的に矩形の形状を有する固定要素の実施形態を概略的に示す。
図2a】実施形態、とりわけ、本質的に円形の形状を有する固定要素の実施形態を概略的に示す。
図2b】実施形態、とりわけ、本質的に円形の形状を有する固定要素の実施形態を概略的に示す。
図2c】固定要素の実施形態の幾つかの態様、並びに他の実施形態及び態様を概略的に示す。
図2d】固定要素の実施形態の幾つかの態様、並びに他の実施形態及び態様を概略的に示す。
図2e】固定要素の実施形態の幾つかの態様、並びに他の実施形態及び態様を概略的に示す。
図3a】実施形態、とりわけ、ロックシステムの実施形態と組み合わせた固定要素の実施形態を概略的に示す。
図3b】実施形態、とりわけ、ロックシステムの実施形態と組み合わせた固定要素の実施形態を概略的に示す。
【0055】
概略的な図面は、必ずしも縮尺通りではない。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1a乃至1bは、支持体100、特に照明素子200のための金属ベースの支持体100の実施形態を概略的に示している。
【0057】
実質的には、図1aは、(i)金属ベースの支持体100と、(ii)照明要素200とを有するパーツのキットも概略的に示している。実質的には、図1bは、金属ベースの支持体100と照明要素200とを有する照明デバイス1000も概略的に示している。
【0058】
概略的に示されているように、照明要素200は、PCBなどの光源支持体300と、光源支持体300に機能的に結合される、固体光源などの光源10とを有する。ここでは、例として、照明要素200は、光源支持体300と、光源支持体300に機能的に結合される複数の固体光源110とを有する。
【0059】
金属ベースの支持体100は、金属ボディ140と、光源支持体300を金属ベースの支持体100に固定するための固定要素400とを有する。概略的に示されているように、固定要素400の少なくとも一部は、金属ボディ140の一部である。
【0060】
固定要素400は、第1構成、及び第1構成とは異なる第2構成で構成可能である中央部410を有する。一方の構成から他方の構成への変更は、中央部410に力を加えることによって、達成されることができ(例えば図1c参照)、力の方向は、図示されているような第2構成から第1構成に戻る可能な変更を意味する。
【0061】
固定要素400は、中央部410の両方の構成で中央部410から延在するよう構成される少なくとも2つの突出要素420を有する(図1bも参照)。それぞれの突出要素420の末端部421は、中央部410の第1構成では第1相互距離を有し、中央部410の第2構成では第2相互距離を有し(図2c及び2dも参照)、第1相互距離は、第2相互距離よりも大きい。突出要素は、例えば、金属ボディから離れるように打ち抜かれ得る。これは、開口部414を残し、開口部414も概略的に示されている。
【0062】
図1aにおいて示されているように、固定要素400は、第1構成では光源支持体300を受けるよう構成され、図2bにおいて示されているように、固定要素は、第2構成では光源支持体300を金属ベースの支持体100に固定するよう構成される。
【0063】
固定要素400は、金属ボディ140の1つ以上の部分の打ち抜き、引き伸ばし及びプレスのうちの1つ以上によって得られ得る。
【0064】
図1a乃至1cは、中央部410が円形の形状を有する実施形態を概略的に示している。中央部は、少なくとも2つの放射状に構成されるコネクタ要素412であって、コネクタ要素412の間に放射状に構成される開口部413を有するコネクタ要素412で金属ボディ140に関連付けられる中央要素411を有する。特には、突出要素420は、コネクタ要素412の打ち抜き部分である。
【0065】
従って、図1及び2において示されているように、中央部が第1構成にあるときは、中央部がスナップして又はジャンプして第2構成になるように、光源支持体が、第1方向に力を加えることによって固定要素に押し込まれることができ、中央部が第2構成にあるときは、第2方向に力を加えることによって、光源支持体が固定要素から解放されることができ、第1方向及び第2方向は、平面Pに対して垂直であり、第2方向は、第1方向とは逆である。
【0066】
図2a乃至2bは、中央部410が、矩形の形状を有し、中央部が、少なくとも2つの橋を架けるように構成されるコネクタ要素412で金属ボディ140に関連付けられる中央要素411を有し、コネクタ要素412が、中央要素411と金属ボディ140の残りの部分との間の距離を埋める実施形態を概略的に示している。特には、突出要素420は、コネクタ要素412の打ち抜き部分である。
【0067】
図1a乃至1c及び2a乃至2bにおいて概略的に示されているように、第1構成は、突出要素420に対して、及び平面Pに対して、凸状の構成であり(図1a及び図2a参照)、第2構成は、突出要素420及び平面Pに対して、凹状の構成である(図1c及び図2b参照)。
【0068】
図2c乃至2dを参照すると、それぞれの突出要素420の末端部421は、中央部410の第1構成では第1相互距離d1を有し、中央部410の第2構成では第2相互距離d2を有する。第1相互距離d1は、第2相互距離d2よりも大きい。このやり方においては、突出要素420は、ゲスト支持体、本明細書においては特に光源支持体のような要素をパチンと留めることができる。
【0069】
実施形態においては、金属ボディ140は、第1厚さH1を有してもよい。コネクタ要素412は、第2厚さH2を有する。特には、H2<H1が適用され得る。実施形態においては、第1厚さH1は、0.3乃至2mmの範囲から選択され、第2厚さH2は、0.1乃至1.5mmの範囲から選択される。
【0070】
図2eは、図2dにおいて概略的に示されているのと本質的に同じ実施形態であるが、ハウジング、及び光出射窓であって、光源10の光源光11が前記光出射窓を通ってハウジングから脱出し得る光出射窓などの、幾つかの付加的な特徴を備える実施形態を概略的に示している。更に、突出要素420が、導電性要素424に機能的に結合される電極423を有し、電極423が、照明要素200によって含まれ、光源10に機能的に結合される第2導電性要素23に機能的に結合するよう構成される特定の変形例が概略的に示されている。
【0071】
図3a乃至3bは、ロック構成では中央部410を第2構成に維持し、ロック解除構成では中央部410の第2構成から第1構成への変更を可能にするよう構成されるロックシステム500(の実施形態)を更に有する金属ベースの支持体100の実施形態を概略的に示している。この実施形態において示されているように、ロックシステム500の少なくとも一部は、金属ボディ140の一部であってもよい。
【0072】
ここで、これらの概略的に示されている実施形態においては、金属ボディ140は、第2要素600を更に有してもよい。ロックシステム500が、この第2要素600を有する。第2要素600は、(固定要素400から離れる方向に)第2要素600に力を加えるときに、固定要素400から離れる方向に金属ボディ140の平面P内で移動可能である。
【0073】
ロックシステム500は、第2要素600に力が加えられないときには、ロック構成で中央部410を第2構成に維持し、第2要素600に力が加えられるときには、ロック解除構成で第1構成への変更を可能にするよう構成される。固定要素400は、中央部410から延在するロック要素613を更に有し、ロック要素613は、一種の返しの機能を持っていてもよい。特には、ロック要素613は、固定要素400が第1構成から第2構成に変化するときには、ロック要素613が摩擦で金属ボディ140の一部に沿って移動するように構成され、第2構成では、ロック要素613が、第1構成への戻りを防止する。第2要素600に力を加えるときに、第2要素600が固定要素400から離れる方向に金属ボディ140の平面P内で移動されるときには、ロック要素は、前記金属ボディの一部を通ることができる。従って、図3a及び3cにおいて示されているような力を加えることによって、固定要素400は、第2構成から第1構成への変更が達成され得るように、ロック解除されることができる。参照符号417は、機械的なヒンジを指す。金属ボディは局所的に幾らかの可撓性を有し得るので、第2要素600を固定要素400から離れる方向に押す又は引くことで、ロック要素613が金属ボディに沿って移動することができ、固定要素が第2構成から第1構成に変化することができるように中央部に圧力を加えるときに第1構成が採用され得る。
【0074】
特には、2つ以上のロックシステムが固定要素400に適用されてもよい。
【0075】
「複数」という用語は、2つ以上を指す。
【0076】
本明細書における「実質的に」又は「本質的に」という用語、及び同様の用語は、当業者には理解されるだろう。「実質的に」又は「本質的に」という用語は、「全体的に」、「完全に」、「全て」などを備える実施形態も含み得る。従って、実施形態においては、「実質的に」又は「本質的に」という形容詞が取り除かれることもある。適用可能な場合には、「実質的に」という用語又は「本質的に」という用語は、100%を含む、95%以上、特に99%以上、更により特に99.5%以上などの、90%以上に関することもある。
【0077】
「有する」という用語は、「有する」という用語が「から成る」を意味する実施形態も含む。
【0078】
「及び/又は」という用語は、特に、「及び/又は」の前及び後で言及されている項目のうちの1つ以上に関する。例えば、「項目1及び/又は項目2」という語句、及び同様の語句は、項目1及び項目2のうちの1つ以上に関し得る。「有する」という用語は、或る実施形態においては、「から成る」を指す場合があるが、別の実施形態においては、「少なくとも規定されている種を含み、随意に、1つ以上の他の種を含む」を指す場合もある。
【0079】
更に、明細書及び特許請求の範囲における、第1、第2、第3などの用語は、同様の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも、逐次的又は時間的な順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書において記載されている本発明の実施形態は、本明細書において記載又は図示されている順序以外の順序で動作が可能であることは理解されるべきである。
【0080】
本明細書においては、とりわけ、動作中の、デバイス、装置、又はシステムが記載されているかもしれない。当業者には明らかであるだろうように、本発明は、動作の方法、又は動作中の、デバイス、装置、若しくはシステムに限定されるものではない。
【0081】
上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明を説明するものであり、当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、多くの他の実施形態を設計することができるだろうことに留意されたい。
【0082】
特許請求の範囲において、括弧内に配置される如何なる参照符号も、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0083】
「有する」という動詞及びその語形変化の使用は、請求項において示されている要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。文脈から明らかに別の意味が必要とされない限り、明細書及び特許請求の範囲全体を通して、「有する」などの単語は、排他的又は網羅的な意味とは対照的な、包括的な意味で、即ち、「含むが、これに限定されない」という意味で解釈されるべきである。
【0084】
要素の単数形表記は、このような要素の複数の存在を除外するものではない。
【0085】
本発明は、幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって実施されてもよく、又は適切にプログラムされたコンピュータによって実施されてもよい。幾つかの手段を列挙している、デバイスの請求項、又は装置の請求項、又はシステムの請求項においては、これらの手段のうちの幾つかは、ハードウェアの全く同一のアイテムによって実施されてもよい。単に、或る特定の手段が、相互に異なる従属請求項において挙げられているという事実は、これらの手段の組み合わせは有利になるようには使用されることができないことを示すものではない。
【0086】
本発明は、デバイス、装置、若しくはシステムを制御し得る、又は本明細書において記載されている方法若しくはプロセスを実行し得る制御システムも提供する。更に、本発明は、デバイス、装置、又はシステムに機能的に結合される又は含まれるコンピュータにおいて実行するときに、このようなデバイス、装置、又はシステムの1つ以上の制御可能な要素を制御するコンピュータプログラム製品も提供する。
【0087】
本発明は、更に、明細書において記載されている、及び/又は添付の図面において示されている、特徴付けている特徴のうちの1つ以上を有するデバイス、装置、又はシステムに当てはまる。本発明は、更に、明細書において記載されている、及び/又は添付の図面において示されている、特徴付けている特徴のうちの1つ以上を有する方法又はプロセスに関する。
【0088】
この特許において説明されている様々な態様は、更なる利点を提供するために組み合わされることができる。更に、当業者は、実施形態は組み合わされることができること、及び3つ以上の実施形態も組み合わされることができることを理解するだろう。更に、特徴のうちの幾つかは、1つ以上の分割出願のための基礎を形成することができる。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B