(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-19
(45)【発行日】2022-01-27
(54)【発明の名称】食品販売設備
(51)【国際特許分類】
B60P 3/025 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
B60P3/025
(21)【出願番号】P 2021165288
(22)【出願日】2021-10-07
【審査請求日】2021-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519128174
【氏名又は名称】株式会社YES
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 保
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-324852(JP,A)
【文献】実開昭57-050778(JP,U)
【文献】実開昭49-042618(JP,U)
【文献】特開2021-083173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P3/025
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席及び荷台を有する車両と、
前記荷台に設けられ、かつ、冷凍食品を収容する冷凍室を有する自動販売機と、
前記荷台に設けられ、かつ、前記冷凍室を冷却する冷凍機と、
前記車両の前後方向で、前記運転席と前記冷凍機との間に空間を形成する空間形成部材と、
が設けられ
、
前記自動販売機の上部に天板が設けられ、
前記天板の上面は、前記車両の後部から前記運転席に近づくことに伴い低くなる向きで傾斜されている、食品販売設備。
【請求項2】
請求項1記載の食品販売設備において、
前記自動販売機は、前記冷凍室を形成する本体を備え、
前記荷台は、前記本体を兼ねており、
前記冷凍室及び前記冷凍機は、前記本体の内部に設けられている、食品販売設備。
【請求項3】
請求項1または2記載の食品販売設備において、
前記冷凍機は、前記車両の前後方向で前記冷凍室と前記運転席との間に設けられている、食品販売設備。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項記載の食品販売設備において、
前記車両の前後方向における前記自動販売機の後部には、
前記冷凍食品を購入する利用者により操作される操作部と、
前記利用者が購入した前記冷凍食品を取り出すための取り出し口と、
が設けられている、食品販売設備。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項記載の食品販売設備において、
前記荷台における前記自動販売機の側方に、前記冷凍食品の情報を表示するモニタが設けられている、食品販売設備。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか1項記載の食品販売設備において、
前記荷台における前記自動販売機の側方に、前記冷凍食品のサンプルを置く展示部が設けられている、食品販売設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動販売機を車両の荷台に設けた食品販売設備に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機を車両の荷台に設けた食品販売設備の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている食品販売設備は、車両荷台部位と、車両荷台部位に設けられた自動販売機と、を有する。車両荷台部位の側方に、跳ね上げ自在な側扉、及びスライド可能な側扉が設けられ、車両荷台部位の後方に、スライド可能な後扉が設けられている。また、自動販売機は、車両荷台部位の側方に対応する箇所に、コイン投入ユニット、商品透視窓、商品選択ボタン、商品ストッカー等を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、自動販売機における放熱について記載されておらず、その点で改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的は、自動販売機の放熱性を向上可能な食品販売設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の食品販売設備は、運転席及び荷台を有する車両と、前記荷台に設けられ、かつ、冷凍食品を収容する冷凍室を有する自動販売機と、前記荷台に設けられ、かつ、前記冷凍室を冷却する冷凍機と、前記車両の前後方向で、前記運転席と前記冷凍機との間に空間を形成する空間形成部材と、が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の食品販売設備によれば、自動販売機の熱は、運転席と冷凍機との間の空間に存在する空気へ伝達され、自動販売機の放熱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態1における食品販売設備の正面図である。
【
図4】
図3に示す自動販売機の外扉が開かれた状態の背面図である。
【
図5】実施形態2における食品販売設備の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の食品販売設備の一実施形態を図面に基づいて説明する。食品販売設備は、車両の荷台に自動販売機が設けられており、利用者が、自動販売機を操作して冷凍食品を購入できる環境を提供するものである。食品販売施設は、冷凍食品を販売することに加えて、モニタを備えていてもよい。モニタを有する食品販売設備は、モニタの画面に表示される映像を利用者に見てもらうことで、“お母さんが家族の帰りを待っている”、あるいは、“明日はきっといいことあるよね”、というように、ほのぼのとした雰囲気、または、印象を抱いてもらうことをコンセプトとしている。さらに、モニタを有する食品販売設備は、利用者に冷凍食品を購入して家に持ち帰ってもらい、冷凍食品を調理して食べてもらうことで、“仕事、勉強で疲れた体及び頭を休められる”という気持ちになってもらうことも、コンセプトに含まれる。
【0010】
(実施形態1)
図1、
図2、
図3及び
図4には、実施形態1の食品販売設備10が示されている。食品販売設備10は、模擬車両11、自動販売機12及びモニタ13を有する。模擬車両11は、運転席14及び荷台15を有しているが、模擬車両11は、自走するための駆動源は備えていない。また、運転席14には、ステアリングホイール、アクセルぺダル、ブレーキペダル脱等は設けられていない。模擬車両11の前後方向において、運転席14の後方に荷台15が設設けられている。運転席14は、車両の運転席を模した外観及び形状を有しており、運転席14は、主として金属製である。
【0011】
運転席14の下部には、前輪16及び2本の支柱17が取り付けられている。2本の支柱17は、運転席14の左右方向に間隔をおいて設けられている。2本の支柱17は、運転席14に対して取り付け及び取り外しが可能である。2本の支柱17は、模擬車両11の前後方向A1において、前輪16より後方に設けられている。2本の支柱17は、金属製または木材製の何れでもよい。前輪16は、金属製ホイールの外周に、合成ゴムを取り付けたものである。前輪16及び2本の支柱17は、共に設置場所18に接触されており、運転席14は、前輪16及び2本の支柱17という、3箇所で支持されている。設置場所18は、地面、通路等のうちの何れでもよい。
【0012】
荷台15は、模擬車両11の前後方向A1において運転席14より後方に設けられている。荷台15は、箱形状でもよいし、骨格形状でもよい。本開示で説明する例は、箱形状の荷台15である。荷台15の底部20の下方には、複数の後輪、一例として2個の後輪21が設けられている。2個の後輪21は、模擬車両11の左右方向に間隔をおいて配置されている。そして、模擬車両11の前後方向A1において、運転席14と荷台15との間に空間B1が設けられている。荷台15と運転席14とを連結部材19により連結することにより、空間B1を形成してもよい。荷台15及び連結部材19は、一例として金属製である。なお、連結部材19は、無くてもよい。
【0013】
複数、例えば、2本の支柱22が、荷台15の底部20に設けられている。2本の支柱22は、模擬車両11の左右方向に間隔をおいて配置されている。2本の支柱22は、模擬車両11の前後方向A1において、後輪21と運転席14との間に設けられている。2本の支柱22は、例えば、金属製、木材製、樹脂製のうちの何れでもよい。後輪21は、金属製ホイールの外周に、合成ゴムを取り付けたものである。2本の支柱22の下端は、共に設置場所18に接触されている。
【0014】
このように、荷台15は、2個の後輪21、及び2本の支柱22により、4箇所で支持されている。鉛直方向、つまり、車両11の高さ方向において、荷台15の底部20は、運転席14の底部23より上に位置する。前輪16、後輪21、支柱17,22により、運転席14の底部24の高さ、及び荷台15の底部20の高さが定まる。また、運転席14は、前輪16及び支柱17により前後方向A1で動かないように固定されている。具体的には、支柱17と設置場所18との摩擦力または係合力により、運転席14が前後方向A1で移動しないように位置決めされる。荷台15は、後輪21及び支柱22により前後方向A1で動かないように固定されている。具体的には、支柱22と設置場所18との摩擦力または係合力により、荷台15が前後方向A1で移動しないように位置決めされる。このような原理により、車両11の前後方向A1における空間B1の距離L1が定まる。
距離L1は、荷台15と運転席14との間隔である。また、連結部材19が設けられていると、運転席14と荷台15との距離L1を、一層確実に固定できる。前輪16、後輪21、支柱17,22、連結部材19は、空間形成部材の一例である。
【0015】
自動販売機12は、荷台15に設けられている。自動販売機12は、冷凍食品を利用者に対して販売するものである。自動販売機12は、箱形状の本体25と、本体25の内部に設けられた冷凍室26と、冷凍室26を覆う内扉27と、本体25の開口部28を開閉する外扉29と、冷凍室26内の冷凍食品を冷却する冷凍機30と、を有する。本実施形態に示す自動販売機12は、荷台15が本体25を兼ねている。模擬車両11の前後方向A1において、本体25の最も後部に開口部28が設けられている。
【0016】
冷凍室26は、本体25の内部に設けられている。冷凍室26は、冷凍食品31を収容する空間であり、図示しない壁によって上下、左右、前方を取り囲まれており、かつ、気密性が確保されている。冷凍食品31は、例えば、もつ煮に必要な食材を合成樹脂製の袋に密封し、かつ、その袋を紙製の箱に収容したものである。箱には、文字及び絵が表示されている。例えば、“さあ、お食べ”の文字と共に、お母さんが笑ったイラスト等が表示されている。その冷凍食品31が、冷凍室26内で高さ方向に複数並べて収容される。さらに、冷凍室26に輸送通路32がつながっている。
【0017】
図示はしないが、冷凍室26内に送り出し機構が設けられている。送り出し機構は、冷凍室26に収容されている冷凍食品31のうち、利用者が購入した冷凍食品31を輸送通路32へ送り出すためのものである。冷凍室26に収容されている冷凍食品31のうち、利用者により購入された冷凍食品31は、冷凍室26から輸送通路32へ送られる。
【0018】
冷凍機30は、本体25の内部に設けられている。冷凍機30は、模擬車両11の前後方向A1において、冷凍室26と運転席14との間に設けられている。冷凍機30は、一例として、蒸気圧縮式冷凍機を用いることが可能であり、冷媒が、圧縮、凝縮、膨張、蒸発の冷凍サイクルを繰り返すことにより、冷凍室26内の冷凍食品31を冷却する。
【0019】
内扉27は、冷凍室26の後方を覆うように設けられており、かつ、本体25に対して開閉が可能である。内扉27は、一例として金属製である。また、外扉29は、本体25に対しヒンジ33を介して作動可能に取り付けられている。外扉29が開口部28を閉じられていると、外扉29は内扉27を覆う。外扉29の外面は、模様、絵柄が印刷されたシートによりラッピングされている。また、
図3のように、外扉29の外面に操作部34、硬貨投入口35、紙幣投入口36、釣銭返却レバー37、釣銭返却口38、鍵部39、第1表示部40及び第2表示部41が設けられている。
【0020】
操作部34は、自動販売機12を利用する利用者により操作される。操作部34は、液晶パネル等により構成されており、利用者が操作部34の画面をタッチすると、商品番号、商品名、商品価格、購入、取消等の選択ボタンが表示される。硬貨投入口35は、利用者が操作部34を操作して商品を選択及び購入する操作を行った後に、硬貨を投入するために設けられている。紙幣投入口36は、利用者が操作部34を操作して商品を選択及び購入する操作を行った後に、紙幣を投入するために設けられている。
【0021】
釣銭返却レバー37は、利用者が、商品価格を超える金額に相当する硬貨または紙幣を投入し、かつ、商品を購入する操作を行った後に、利用者が操作するものである。釣銭返却口38は、利用者が釣銭返却レバー37を操作した後に、自動販売機12から返却される釣銭を利用者が取り出すために設けられている。さらに、図示はしないが、外扉29の内面に釣銭収容部が設けられている。釣銭収容部は、冷凍食品31が購入された場合の釣銭として返却する金銭を、予め収容するために設けられている。
【0022】
第1表示部40及び第2表示部41は、例えば、金属板である。第1表示部40及び第2表示部41は、所定の取り付け手段、例えば、両面テープを用いて外扉29の外面に取り付けられている。第1表示部40には、例えば、冷凍食品31の調理例を示す絵等が表示される。第2表示部41には、冷凍食品に添付される補助食材、調味料等が表示される。鍵部39は、外扉29が開口部28を閉じられている状態を維持または解除するために設けられている。鍵部39は、自動販売機12の管理者、または、冷凍食品31の補給者により操作される。
【0023】
さらに、本体25の下部であり、かつ、模擬車両11の前後方向A1において最後部に取り出し口42が設けられている。取り出し口42は、外扉29が閉じられている状態において、外扉29の下に位置する。取り出し口42は、
図4に示す輸送通路32につながっている。利用者が購入した冷凍食品31は、輸送通路32を通って取り出し口42へ送られる。さらに、取り出し口42を開閉する扉43が設けられている。利用者は、扉43を開くことにより、取り出し口42へ送られている冷凍食品31を、取り出し口42から取り出すことができる。
【0024】
本体25の右側面及び左側面には、凹部61がそれぞれ設けられ、モニタ(ディスプレイ)13が、凹部61にそれぞれ配置されている。本体25の右側面は、模擬車両11を
図1のように正面から見た場合の左右方向における右側を意味し、本体25の左側面は、模擬車両11を正面から見た場合の左右方向における左側を意味する。
図2には、本体25の左側面に設けられたモニタ13が示されている。モニタ13は、液晶モニタまたはプラズマモニタの何れでもよい。また、本体25の左側面及び右側面に暖簾44が掛けられている。本体25においてモニタ13より上に支持棒45が略水平に取り付けられており、暖簾44が支持棒45により吊り下げられている。暖簾44には、“直売所”等の文字が表示されている。本体25には、支持棒45を取り付け及び取り外しできる取り付け具46が設けられている。
【0025】
本体25において暖簾44より上に表示板47が設けられている。表示板47には、第1表示部48、第2表示部49及び第3表示部50が設けられている。第1表示部48及び第3表示部50には、文字が記載され、第2表示部49には、絵が示されている。さらに、本体25の上部を覆う天板51を設けることもできる。天板51を設ける場合、天板51は、合成樹脂製、一例としてアクリル樹脂製の板である。天板51の上面は、模擬車両11の前後方向A1で、本体25の最後部から運転席14に近づくことに伴い低くなるように、本体25の上端縁に対して傾斜している。本体25の上端縁は、略水平である。なお、食品販売設備10が降雨で濡れない環境で使用されるのであれば、天板51は無くてもよい。
【0026】
次に、食品販売設備10の利用例を説明する。モニタ13の画面には、調理したもつ煮を食卓に並べるイメージ映像及び文字、お母さんが作ってくれたもつ煮を家族と共に味わっている映像及び文字が表示される。利用者は、モニタ13の画面に表示される映像及び文字等の情報を見ることで、冷凍食品31を調理して食べる雰囲気を想像することができ、かつ、購買意欲が増す。
【0027】
自動販売機12は、外扉29が閉じられている状態で利用される。利用者は、操作部34を操作することにより、冷凍食品31を選択及び購入し、扉43を開いて取り出し口42から冷凍食品31を取り出す。冷凍機30の蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、冷媒の凝縮工程で生じる熱は、本体25を介して、本体25の外部の空気へ伝達される。ここで、冷凍機30は、模擬車両11の前後方向A1において、冷凍室26と運転席14との間に設けられており、本体25と運転席14との間の空間B1の空気へ熱が伝達される。このため、熱により温度が上昇した空気が上昇し易く、本体25の温度上昇を抑制できる。したがって、自動販売機12の放熱性が向上する。
【0028】
さらに、運転席14と本体25との間に空間B1が設けられているため、運転席14の温度が上昇していた場合に、運転席14の熱が本体25に伝達されることを抑制できる。また、本体25の底部20と設置場所18との間に空間B2が形成され、かつ、本体25の底部20は、運転席14の底部24より上に位置する。したがって、本体25の熱が底部20から外部の空気に伝達された場合に、温度が上昇した空気は、本体25の側方へ向けて流れ易い。
【0029】
また、冷凍食品31を購入する利用者は本体25の後方に居り、モニタ13を見る利用者は本体25の側方に居る。このため、利用者同士の混雑を抑制できる。さらに、温度が上昇した空気は、空間B1から上昇するため、モニタ13を見る利用者の不快感を抑制可能である。さらに、天板51が設けられている場合において、天板51の上面は、模擬車両11の前方へ向けて傾斜している。このため、天板51に降り注いだ雨は、天板51の上面に沿って運転席14へ近づくように流れ、かつ、本体25と運転席14との間の空間B1へ落下する。したがって、本体25の後方、または、本体25の側方に居る利用者に対して、雨水が落下することを防止できる。
【0030】
(実施形態2)
図5及び
図6には、実施形態2の食品販売設備10が示されている。実施形態2の食品販売設備10は、前述のモニタ13に代えて、展示部60を有している。本体25の左側面及び右側面に凹部61がそれぞれ設けられ、展示部60が凹部61にそれぞれ配置されている。展示部60は凹部61の内部から、凹部61の外部に亘って配置されている。
図6には、本体25の左側面に設けられた展示部60が示されている。展示部60には、
図4に示されている冷凍食品31のサンプル62及び値札63が展示されている。利用者は、展示部60のサンプル62を見てから、自動販売機12で冷凍食品31を購入することができる。
図5及び
図6に示された他の構成は、
図1及び
図2に示された構成と同じである。実施形態2の食品販売設備10においても、実施形態1の食品販売設備10と同様の効果を得ることができる。
【0031】
(補足説明)
本開示の食品販売設備は、図面に開示された実施形態に基づき説明されているが、具体的な構成については、この実施形態に限られるものではない。例えば、フレーム形状の荷台と、自動販売機の本体とが別々に設けられ、荷台上に自動販売機の本体が載せられていてもよい。表示板の一側縁を、ヒンジを介して本体に取り付けて、表示板を本体に対して第1の位置と第2の位置との間で作動できるように構成してもよい。表示板が、下方へ垂れ下がった状態が第1の位置であり、表示板が略水平に停止された状態が、第2の位置である。この場合、表示板を第2位置に停止させるストッパが設けられる。表示板が第2の位置で停止されると、モニタが雨で濡れることを抑制できる。なお、冷凍食品、及び冷凍食品の食品サンプルは、もつ煮に限らず、豚肉、牛肉、鶏肉、餃子等であってもよい。
【0032】
また、本体の左側面にモニタを設け、本体の右側面に展示部を設けてもよい。また、本体の右側面にモニタを設け、本体の左側面に展示部を設けてもよい。さらに、車両は、模擬車両に代えて、自走するための駆動源を備えているもの、つまり、公道を走行することができる車両でもよい。公道を走行できる車両は、設置場所として道路、駐車場等に置かれる。駆動源は、前輪または後輪の少なくとも一方にトルクを伝達するものであり、駆動源は、内燃機関または電動モータの何れでもよい。この場合、運転席に車体フレームが連結され、車体フレームの上に荷台が設けられ、荷台の上に自動販売機が設けられる。車体フレームによって、運転席と冷凍機との間に空間が形成される。つまり、車体フレームは、空間形成部材に相当する。
【符号の説明】
【0033】
10…食品販売設備、11…車両、12…自動販売機、13…モニタ、14…運転席、15…荷台、19…連結部材、25…本体、26…冷凍室、30…冷凍機、31…冷凍食品、34…操作部、42…取り出し口、51…天板、60…展示部、62…サンプル、A1…前後方向
【要約】
【課題】自動販売機の放熱性を向上可能な食品販売設備を提供する。
【解決手段】運転席14及び荷台15を有する車両11と、荷台15に設けられ、かつ、冷凍食品を収容する冷凍室26を有する自動販売機12と、荷台15に設けられ、かつ、冷凍室26を冷却する冷凍機30と、車両11の前後方向A1で、運転席14と冷凍機30との間に空間B1を形成する支柱17,22、前輪16及び後輪21と、が設けられている、食品販売設備10を構成した。
【選択図】
図2