(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-19
(45)【発行日】2022-01-27
(54)【発明の名称】3次元画像のためのディスプレイ
(51)【国際特許分類】
H04N 13/307 20180101AFI20220120BHJP
G02B 30/10 20200101ALI20220120BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20220120BHJP
H04N 13/398 20180101ALI20220120BHJP
【FI】
H04N13/307
G02B30/10
G09G5/36 510V
H04N13/398
(21)【出願番号】P 2018539266
(86)(22)【出願日】2017-01-19
(86)【国際出願番号】 US2017014166
(87)【国際公開番号】W WO2017132050
(87)【国際公開日】2017-08-03
【審査請求日】2020-01-17
(32)【優先日】2016-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514108838
【氏名又は名称】マジック リープ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Magic Leap,Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 W SUNRISE BLVD,PLANTATION,FL 33322 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ケーラー, エイドリアン
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-216071(JP,A)
【文献】特開2005-308980(JP,A)
【文献】特表2015-501951(JP,A)
【文献】特開2013-064996(JP,A)
【文献】特開2007-226013(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0097448(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0152672(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0132497(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0192430(US,A1)
【文献】特開平09-230321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 13/00
G02B 30/00
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置であって、前記ディスプレイ装置は、
回転可能構造と、
前記回転可能構造を回転させるように構成されるモータと、
前記回転可能構造上に配置される複数のライトフィールドサブディスプレイであって、各ライトフィールドサブディスプレイは、
複数のマイクロレンズを備えるマイクロレンズアレイと、
複数のピクセルサブセットを備えるピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、関連付けられたマイクロレンズに対して空間的に固定され、光を生成するように構成される、ピクセルアレイと
を備え、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、前記ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、前記ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度において前記ライトフィールドサブディスプレイから伝搬し、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、一定の非ゼロ距離だけ相互に離間している、複数のライトフィールドサブディスプレイと、
前記ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される非一過性メモリであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向における前記オブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、
前記非一過性メモリ、前記モータ、および前記ライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合されるプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記モータを駆動し、前記回転可能構造を回転軸を中心として回転させることであって、前記回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ことと、
前記ライトフィールド画像にアクセスすることと、
前記回転角度に少なくとも部分的に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングし、マッピングされたライトフィールド画像を提供することと、
前記マッピングされたライトフィールド画像に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサと
を備え
、
少なくとも一部のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記回転可能構造は、複数の伸長要素を備え、前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記伸長要
素に沿って配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記回転可能構造は、透明回転可能要素を備え、前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記透明回転可能要素の表面上に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の伸長要素は、前記回転軸と垂直な平面から湾曲される、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記ディスプレイ装置は、ある視認方向から視認されるように構成され、前記複数の伸長要素は、前記視認方向から凸面状である、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸から半径方向に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
各ライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸からのその位置に基づいて、対応する半径を有し、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、前記プロセッサは、前記半径に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイの照明の強度または持続時間をスケーリングするようにプログラムされる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記スケーリングは、前記ライトフィールドサブディスプレイの半径と線形である、請求項
7に記載の装置。
【請求項9】
前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するようにプログラムされる前記プロセッサと組み合わせて、オーディオを投影するように構成されるスピーカシステムをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
オーディオを受信するように構成されるマイクロホンをさらに備え、前記プロセッサは、
オーディオ入力を前記マイクロホンから受信することと、
前記オーディオ入力がオーディオコマンドであることを認識することと、
前記オーディオコマンドに基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイの照明を修正するためのアクションを開始することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ディスプレイ装置の所定の距離内のエンティティを検出するように構成される近接度センサをさらに備え、前記プロセッサは、前記近接度センサが前記エンティティを検出することに基づいて、アクションを開始するための実行可能命令でプログラムされる、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
オブジェクトの3-D表現を表示するための方法であって、前記方法は、
モータを駆動し、複数のライトフィールドサブディスプレイを備える回転可能構造を回転軸を中心として回転させることであって、前記回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ことと、
ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスすることであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向における前記オブジェクトの複数の異なるビューを提供する、ことと、
前記回転角度に少なくとも部分的に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングし、マッピングされたライトフィールド画像を提供することと、
前記マッピングされたライトフィールド画像に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を含み、
各ライトフィールドサブディスプレイは、
複数のマイクロレンズを備えるマイクロレンズアレイと、
複数のピクセルサブセットを備えるピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、関連付けられたマイクロレンズに対して空間的に固定され、光を生成するように構成される、ピクセルアレイと
を備え、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、前記ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、前記ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度において前記ライトフィールドサブディスプレイから伝搬し、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、一定の非ゼロ距離だけ相互に離間して
おり、
少なくとも一部のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、方法。
【請求項13】
前記ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、前記オブジェクトの複数の異なるビューの
うちの個別のビューを示し、各レンダリングされたフレームは、前記レンダリングされたフレームをレンダリングするように組み合わせる、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、前記レンダリングされたフレーム内の位置を有する、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングすることは、前記回転角度に少なくとも部分的に基づき、マッピングすることは、各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けることを含み、各ライトフィールドサブディスプレイの位置は、前記時間の関数としての回転角度に基づく、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記レンダリングされたピクセル位置は、前記複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることはさらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定することを含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することは、
所与のレンダリングされたフレームのために、前記判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明することであって、前記照明の方向は、前記レンダリングされたフレームの視認方向に関連する、ことと、
前記回転可能構造の回転、前記複数のレンダリングされたフレーム、および各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイの照明をストロボ照射することと
を含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
画像の3-D表現を表示するためのディスプレイ装置であって、前記ディスプレイ装置は、
1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイであって、前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれは、複数の表示位置を有し、前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイは、1つまたは複数の回転軸を中心として回転するように構成される、1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイと、
前記ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される非一過性メモリであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、
前記非一過性メモリおよび前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合されるプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記回転軸のうちの少なくとも1つを中心として前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイの回転を駆動することであって、前記複数の表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、
前記ライトフィールド画像および前記複数の表示位置に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサと
を備え
、
少なくとも一部のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、ディスプレイ装置。
【請求項19】
回転させられ、前記少なくとも1つの回転軸を中心とした前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイの回転を引き起こすように構成される回転可能構造をさらに備え、前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転可能構造上に配置される、請求項
18に記載の装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、
前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイの回転に少なくとも部分的に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数の表示位置にマッピングし、マッピングされたライトフィールド画像を提供することと、
前記マッピングされたライトフィールド画像に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、請求項
18または請求項
19に記載の装置。
【請求項21】
各ライトフィールドサブディスプレイは、
複数のマイクロレンズを備えるマイクロレンズアレイと、
複数のピクセルサブセットを備えるピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、関連付けられたマイクロレンズに対して空間的に固定され、光を生成するように構成される、ピクセルアレイと
を備え、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、前記ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、前記ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度において前記ライトフィールドサブディスプレイから伝搬し、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、一定の非ゼロ距離だけ相互に離間している、請求項
18に記載の装置。
【請求項22】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離未満である、請求項
21に記載の装置。
【請求項23】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離より大きい、請求項
21に記載の装置。
【請求項24】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離に等しい、請求項
21に記載の装置。
【請求項25】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記複数の角度において生成された光の間の間隙が低減されるように選択される、請求項
21に記載の装置。
【請求項26】
各ライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、請求項
21に記載の装置。
【請求項27】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離未満である、請求項1に記載の装置。
【請求項28】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離より大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項29】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記マイクロレンズアレイの焦点距離に等しい、請求項1に記載の装置。
【請求項30】
各ピクセルサブセットと関連付けられたマイクロレンズとの間の前記一定の非ゼロ距離は、前記複数の角度において生成された光の間の間隙が低減されるように選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項31】
各ライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、請求項1に記載の装置。
【請求項32】
各ライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸の軸方向に面している、請求項
12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2016年1月29日に出願され、“HOLOGRAPHIC PROPELLER”と題された米国仮特許出願第62/288,680号、2016年5月31日に出願され、“DISPLAY FOR THREE-DIMENSIONAL IMAGE”と題された米国仮特許出願第62/343,722号、2016年5月31日に出願され、“CURVED DISPLAY FOR THREE-DIMENSIONAL IMAGE”と題された米国仮特許出願第62/343,767号に対し、35 U.S.C.§119(e)のもとで優先権を主張するものである。これらの先行出願の全ての開示は、本明細書の一部とみなされ、これらの出願の全体が参照により本明細書中に援用される。
【0002】
(分野)
本開示は、オブジェクトの3次元表現を表示するための、より具体的には、オブジェクトのライトフィールドを表示し、該オブジェクトの3次元表現を描出するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
自然オブジェクトからの光は、それが人間の眼に遭遇するとき、空間内の各点において、光線の観点での特定のコンテンツ(大きさおよび方向を伴う)を有する。本構造は、ライトフィールドとして知られる。従来の2次元(2-D)ディスプレイ(絵画、写真、コンピュータモニタ、テレビ等)は、光を等方的に放出する(例えば、光は、ディスプレイから均一に放出される)。その結果、これらの2-Dディスプレイは、それらが表すオブジェクトのライトフィールドを近似し得るにすぎない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
故に、自然オブジェクトによって生成され得る正確なまたは近似的なライトフィールドを再現するかまたは再現することを試みるディスプレイを構築することが望ましい。そのようなディスプレイは、3次元(3-D)であるように見え、自然オブジェクトと間違えられ得る、より引き付けるような画像を生成する。これらの特徴は、従来の2-Dディスプレイによって達成不可能である。
【0005】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、回転可能構造と、回転可能構造を回転させるように構成される、モータと、回転可能構造上に配置される、複数のライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリ、モータ、およびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、モータを駆動し、回転可能構造を回転軸を中心として回転させることであって、回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ことと、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。本方法は、モータを駆動し、複数のライトフィールドサブディスプレイを含む回転可能構造を回転軸を中心として回転させるステップであって、回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ステップを含んでもよい。本方法はまた、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスするステップであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの異なるビューを提供する、ステップと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイを照明するステップとを含んでもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、回転されるように構成される、ライトフィールドサブディスプレイであって、複数の表示位置を有する、ライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、ライトフィールドサブディスプレイを回転軸を中心として回転させることであって、表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像を表示位置にマッピングし、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイであって、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイのそれぞれは、複数の表示位置を有し、該1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイは、1つまたはそれを上回る回転軸を中心として回転するように構成される、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよび1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、回転軸のうちの少なくとも1つを中心として1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの回転を駆動することであって、表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、少なくとも部分的に、ライトフィールド画像および表示位置に基づいて、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、基準視認方向から視認されるように構成される、ディスプレイパネルであって、基準視認方向と垂直な平面から湾曲される、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネル上に配置される、複数のライトフィールドサブディスプレイとを含んでもよい。ディスプレイ装置はまた、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる観察方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。本方法は、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスするステップであって、ライトフィールド画像は、異なる観察方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、ステップを含んでもよい。本方法はまた、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップを含んでもよい。本方法はまた、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップを含んでもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、基準視認方向から視認されるように構成される、ディスプレイパネルであって、基準視認方向と垂直な平面から湾曲される、ディスプレイパネルを含んでもよい。ディスプレイ装置はまた、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイであって、それぞれ、ディスプレイパネル上の位置を有する、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを含んでもよい。ディスプレイ装置はまた、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサとを含んでもよい。プロセッサは、ライトフィールド画像にアクセスし、少なくとも部分的に、ライトフィールド画像およびディスプレイパネル上の1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明するための実行可能命令でプログラムされてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置および方法が、開示される。一実装では、ディスプレイ装置は、複数のライトフィールドサブディスプレイを備える、湾曲パネルを含んでもよい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置であって、前記ディスプレイ装置は、
回転可能構造と、
前記回転可能構造を回転させるように構成されるモータと、
前記回転可能構造上に配置される複数のライトフィールドサブディスプレイと、
前記ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される非一過性メモリであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向における前記オブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、
前記非一過性メモリ、前記モータ、および前記ライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合されるプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記モータを駆動し、前記回転可能構造を回転軸を中心として回転させることであって、前記回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ことと、
前記ライトフィールド画像にアクセスすることと、
少なくとも部分的に、前記回転角度に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることと、
少なくとも部分的に、前記マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサと
を備える、ディスプレイ装置。
(項目2)
前記回転可能構造は、複数の伸長要素を備え、前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記伸長要素または透明回転可能要素に沿って配置される、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記複数の伸長要素は、前記回転軸と垂直な平面から湾曲される、項目2に記載の装置。
(項目4)
前記ディスプレイ装置は、ある視認方向から視認されるように構成され、前記複数の伸長要素は、前記視認方向から凸面状である、項目2に記載の装置。
(項目5)
前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸から半径方向に配置される、項目1に記載の装置。
(項目6)
各ライトフィールドサブディスプレイは、前記回転軸からのその位置に基づいて、対応する半径を有し、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、前記プロセッサは、前記半径に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイの照明の強度または持続時間をスケーリングするようにプログラムされる、項目1に記載の装置。
(項目7)
前記スケーリングは、前記ライトフィールドサブディスプレイの半径と線形である、項目6に記載の装置。
(項目8)
各ライトフィールドサブディスプレイは、
複数のマイクロレンズを備えるマイクロレンズアレイと、
複数のピクセルサブセットを備えるピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、マイクロレンズと関連付けられ、光を生成するように構成される、ピクセルアレイと
を備え、
各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、前記ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、前記ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度において前記ライトフィールドサブディスプレイから伝搬する、項目1-7のいずれか1項に記載の装置。
(項目9)
前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するようにプログラムされる前記プロセッサと組み合わせて、オーディオを投影するように構成されるスピーカシステムをさらに備える、項目1に記載の装置。
(項目10)
オーディオを受信するように構成されるマイクロホンをさらに備え、前記プロセッサは、
オーディオ入力を前記マイクロホンから受信することと、
前記オーディオ入力がオーディオコマンドであることを認識することと、
前記オーディオコマンドに基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイの照明を修正するためのアクションを開始することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、項目1に記載の装置。
(項目11)
前記ディスプレイ装置の所定の距離内のエンティティを検出するように構成される近接度センサをさらに備え、前記プロセッサは、前記近接度センサが前記エンティティを検出することに基づいて、アクションを開始するための実行可能命令でプログラムされる、項目1に記載の装置。
(項目12)
オブジェクトの3-D表現を表示するための方法であって、前記方法は、
モータを駆動し、複数のライトフィールドサブディスプレイを備える回転可能構造を回転軸を中心として回転させるステップであって、前記回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ステップと、
前記ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスするステップであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向における前記オブジェクトの複数の異なるビューを提供する、ステップと、
少なくとも部分的に、前記回転角度に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップと、
少なくとも部分的に、前記マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップと
を含む、方法。
(項目13)
前記ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、前記オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示し、各レンダリングされたフレームは、前記レンダリングされたフレームをレンダリングするように組み合わせる、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、前記レンダリングされたフレーム内の位置を有する、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングするステップは、少なくとも部分的に、前記回転角度に基づき、各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けるステップを含み、各ライトフィールドサブディスプレイの位置は、前記時間の関数としての回転角度に基づく、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記レンダリングされたピクセル位置は、前記複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記ライトフィールド画像を前記複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップはさらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定するステップを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップは、
所与のレンダリングされたフレームのために、前記判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明するステップであって、前記照明の方向は、前記レンダリングされたフレームの視認方向に関連する、ステップと、
前記回転可能構造の回転、前記複数のレンダリングされたフレーム、および各レンダリングされたピクセルの位置と前記回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイの照明をストロボ照射するステップと
を含む、項目14-16のいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
画像の3-D表現を表示するためのディスプレイ装置であって、前記ディスプレイ装置は、
1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイであって、前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイのそれぞれは、複数の表示位置を有し、前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイは、1つまたはそれを上回る回転軸を中心として回転するように構成される、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイと、
前記ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される非一過性メモリであって、前記ライトフィールド画像は、異なる視認方向における前記オブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、
前記非一過性メモリおよび前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合されるプロセッサであって、前記プロセッサは、
前記回転軸のうちの少なくとも1つを中心として前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの回転を駆動することであって、前記複数の表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、
少なくとも部分的に、前記ライトフィールド画像および前記複数の表示位置に基づいて、前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサと
を備える、ディスプレイ装置。
(項目19)
前記少なくとも1つの回転軸を中心とした前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの回転に基づいて回転されるように構成される回転可能構造をさらに備え、前記複数のライトフィールドサブディスプレイは、前記回転可能構造上に配置される、項目18に記載の装置。
(項目20)
前記プロセスは、
少なくとも部分的に、前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの回転に基づいて、前記ライトフィールド画像を前記複数の表示位置にマッピングすることと、
少なくとも部分的に、前記マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、前記1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明することと
を行うための実行可能命令でプログラムされる、項目18または19に記載の装置。
【0013】
本明細書に説明される主題の1つまたはそれを上回る実装の詳細が、付随の図面および以下の説明に記載される。他の特徴、側面、および利点は、説明、図面、および請求項から明白となるであろう。本概要または以下の発明を実施するための形態のいずれも、本発明の主題の範囲を定義または限定することを主張するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する。
【0015】
【
図2A】
図2Aおよび2Bは、ライトフィールド画像情報を出力するためのライトフィールドサブディスプレイの実施例を図式的に図示する、斜視(
図2A)および上面(
図2B)図である。
【
図2B】
図2Aおよび2Bは、ライトフィールド画像情報を出力するためのライトフィールドサブディスプレイの実施例を図式的に図示する、斜視(
図2A)および上面(
図2B)図である。
【0016】
【
図3A】
図3A-3Cは、
図2Aおよび2Bのライトフィールドサブディスプレイの実施形態の一部を図式的に描写する、断面側面図である。
【
図3B】
図3A-3Cは、
図2Aおよび2Bのライトフィールドサブディスプレイの実施形態の一部を図式的に描写する、断面側面図である。
【
図3C】
図3A-3Cは、
図2Aおよび2Bのライトフィールドサブディスプレイの実施形態の一部を図式的に描写する、断面側面図である。
【0017】
【
図4A】
図4Aおよび4Bは、ライトフィールド画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図式的に図示する。
【
図4B】
図4Aおよび4Bは、ライトフィールド画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図式的に図示する。
【0018】
【
図5A】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5B】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5C】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5D】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5E】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5F】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【
図5G】
図5A-5Gは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する。
【0019】
【
図6A】
図6Aおよび6Bは、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現(本実施例では、イヌ)を表示する例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、斜視図である。
【
図6B】
図6Aおよび6Bは、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現(本実施例では、イヌ)を表示する例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、斜視図である。
【0020】
【
図7】
図7は、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現を表示する別の例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、斜視図である。
【0021】
【
図8】
図8は、ディスプレイ装置を使用してオブジェクトの3-D表現を表示する方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0022】
【
図9】
図9は、ライトフィールド画像情報をディスプレイ装置のライトフィールドサブディスプレイにマッピングする方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0023】
【
図10】
図10は、ディスプレイ装置のライトフィールドサブディスプレイを照明する方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0024】
【
図11】
図11は、例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、斜視図である。
【0025】
【
図12A】
図12Aおよび12Bは、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現(本実施例では、イヌ)を表示する
図11の例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、上面図である。
【
図12B】
図12Aおよび12Bは、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現(本実施例では、イヌ)を表示する
図11の例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、上面図である。
【0026】
【
図13A】
図13Aは、別の例示的ディスプレイ装置を図式的に図示する、斜視図である。
【0027】
【
図13B】
図13Bは、複数の観察者によって視認される画像の3-D表現を表示する
図13Aのディスプレイ装置を図式的に図示する、上面図である。
【0028】
【
図14A】
図14A-14Eは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する、斜視図である。
【
図14B】
図14A-14Eは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する、斜視図である。
【
図14C】
図14A-14Eは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する、斜視図である。
【
図14D】
図14A-14Eは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する、斜視図である。
【
図14E】
図14A-14Eは、ディスプレイ装置の種々の実施例を図式的に図示する、斜視図である。
【0029】
【
図15】
図15は、ディスプレイ装置を使用してオブジェクトの3-D表現を表示する方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0030】
【
図16】
図16は、ライトフィールド画像情報をディスプレイ装置のライトフィールドサブディスプレイにマッピングする方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0031】
【
図17】
図17は、ディスプレイ装置のライトフィールドサブディスプレイを照明する方法の実施例のプロセスフロー図である。
【0032】
図面全体を通して、参照番号は、参照される要素間の対応を示すために再使用され得る。図面は、本明細書に説明される例示的実施形態を図示するために提供され、本開示の範囲を限定することを意図されない。
【発明を実施するための形態】
【0033】
概要
多くのタイプのライトフィールドディスプレイは、現時点では、コストがかかり、したがって、多くの用途(例えば、商業用広告、家庭用視聴等)に好適ではない。ライトフィールドディスプレイ、例えば、フラットパネルディスプレイの現在の実装は、多数のピクセルおよび導波管を利用し、オブジェクトの3-D表現を模倣する。任意の単一時間点において、そのような表現は、いくつかの画像が表示されることを要求し、各画像は、異なる視認方向においてオブジェクトをレンダリングし、かつオブジェクトが3次元であるように見えるように、焦点深度を変動させる。いくつかの実装では、フラットディスプレイパネルを利用することは、3-D表現のますます限定された視野を、フラットディスプレイパネルに対して法線方向からますます大きな角度に位置付けられる観察者に提供し得る。本開示は、任意の単一インスタンスにおいて複数の視認角度または焦点深度を表示可能なライトフィールドサブディスプレイ技術を実装することに起因して、法外に高価ではなく、3次元表現で表示されているオブジェクトの複数の異なるビュー間で切り替えるように制御されることができる、ライトフィールドディスプレイの実施例を説明する。本開示は、3-D表現で表示されているオブジェクトのより大きい視野を提供するように構成され得る、いくつかの実施例を説明する。そのようなディスプレイは、広告、家庭用視聴、内部または外部装飾、芸術等の屋内または屋外ディスプレイ用途のために使用されてもよい。例えば、店先または他のビジネスは、従来の2次元ディスプレイとは対照的に、オブジェクトを3次元で表示することによって、顧客を誘引することを所望し得る。3次元表現は、フラット2次元表現とは対照的に、通行人の目を引く、または注目を集める可能性が高くなり得る。
【0034】
本開示は、いくつかのライトフィールドサブディスプレイを組み合わせる、回転可能構造(例えば、プロペラ)を備え、個々のライトフィールドサブディスプレイが、回転可能構造の現在の回転状態およびディスプレイによって投影されるべき全体的画像に応じて、異なる画像でストロボ照射される、ディスプレイ装置の実施例を説明する。ストロボ照射(例えば、表示されるコンテンツの切替)率は、オブジェクトを視認する人物の眼に知覚不可能な周波数であり得る。回転可能構造の回転運動は、ライトフィールドサブディスプレイを特定の面積から掃引させ、その結果、3-D画像を観察者に提供するディスプレイのより低コストの実装が、可能性となる。
【0035】
本開示はまた、いくつかのライトフィールドサブディスプレイを組み合わせる、湾曲ディスプレイパネルを備え、個々のライトフィールドサブディスプレイが、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置およびディスプレイ装置によって投影されるべき全体的画像に応じて、異なる視認方向を表す異なる画像で照明される、ディスプレイ装置の実施例を説明する。ディスプレイパネルの曲線は、ライトフィールドサブディスプレイに、ディスプレイ装置に対する法線方向からのより大きな角度における観察者によって知覚することがより容易であるオブジェクトの3-D表現を表示させ得る。
【0036】
例示的ディスプレイ装置
図1は、オブジェクトの3-D表現として観察可能な画像を表示するように構成される、ディスプレイ装置100の実施例を図示する。ディスプレイ装置100は、回転可能構造105と、モータ104と、制御システム110とを含む。回転可能構造105は、制御システム110のローカルデータ処理モジュールからの入力に基づいて、回転可能構造105を経路103に沿って回転軸120を中心として駆動するように構成される、モータ104に結合されてもよい。制御システム110は、ディスプレイ装置100に固定して取り付けられる、またはディスプレイ装置100に関連する他の場所(例えば、部屋の別個の部分または中央制御屋内)に位置する等、種々の構成で搭載され得る、ディスプレイ装置100に動作可能に結合されてもよい。回転可能構造105は、1つまたはそれを上回る伸長要素102に沿って配置されるライトフィールドサブディスプレイ101のアレイを含んでもよい。ライトフィールドサブディスプレイ101は、制御システム110によって制御され、オブジェクトの3-D表現を生成および表示してもよい。
【0037】
いくつかの実装では、回転可能構造105の移動は、ライトフィールドサブディスプレイ101を経路103を中心として移動させ、これは、ライトフィールドサブディスプレイ101を照明するように、制御システム110によって駆動されたとき、表示されるべきオブジェクトの3-D表現として見物人によって観察可能な画像を表示する。例えば、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ装置100から視認可能距離に位置する人物が、回転可能構造105に向かって見ることによって、ディスプレイ装置100によって表示される画像を視認することが可能である店先または視認可能面積内に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、オブジェクトの拡張3-D表現が、モータ104によって回転可能構造105上に付与される回転移動に起因して、ライトフィールドサブディスプレイ101が経路103を中心として回転されるにつれて生成される。いくつかの実施形態では、複数のライトフィールドサブディスプレイ101はそれぞれ、以下に説明されるように、デジタルメモリ112(例えば、非一過性データ記憶装置)内に記憶されるライトフィールド画像データに従って照明され、オブジェクトの3-D表現を表示し得る、1つまたはそれを上回るピクセルを備えてもよい。いくつかの実施形態では、スピーカ118は、オーディオ出力を提供するために、ディスプレイ装置100に結合されてもよい。
【0038】
再び
図1を参照すると、回転可能構造105は、軸120を中心として回転するプロペラと同様に配列されてもよい。
図1に図示されるように、プロペラ配列を有する回転可能構造105は、複数の伸長要素102を含んでもよい。伸長要素102はまた、プロペラの複数のアームまたはブレードとして構成されてもよい。
図1に関連するディスプレイ装置100は、4つの伸長要素102を有するように示されるが、伸長要素102の数、配列、長さ、幅、または形状は、異なることができる(例えば、
図5A-5G参照)。例えば、伸長要素102の数は、1、2、3、4、5、6つ、またはそれを上回ることができる(例えば、
図5Aおよび5Bに図示されるように)。伸長要素102は、直線(例えば、
図1、5A、および5B)であり得るか、
図5Cに図示されるように湾曲され得るか、または、プロペラの回転軸120と垂直な平面内またはその平面外に湾曲され得る(例えば、
図7)。
【0039】
図1を継続して参照すると、各伸長要素102は、伸長要素102の長さに沿って配置される、ライトフィールドサブディスプレイ101のアレイを含む。
図1は、各伸長要素102上に配置される、5つのライトフィールドサブディスプレイ101(および伸長要素が交差する、ディスプレイの中心における付加的な随意のサブディスプレイ)を示すが、他の実施形態も、可能性として考えられる。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ101の数は、各伸長要素102上に1、2、3、4、5、6つ、またはそれを上回ることができる。別の実施形態では、回転可能構造は、その上に配置される単一のライトフィールドサブディスプレイを備えてもよい。ライトフィールドサブディスプレイ101は、ライトフィールドを生成するように構成される、任意のディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ101は、異方性光を放出する(例えば、指向性に放出される)ように構成される1つまたはそれを上回るピクセルを備えてもよい。例えば、
図2A-3Cに関連してより詳細に説明されるであろうように、ライトフィールドサブディスプレイ101は、光をマイクロレンズアレイに向かって等方的に放出するピクセルアレイに隣接して配置されるマイクロレンズアレイを備えてもよい。マイクロレンズアレイは、ピクセルアレイからの光を、異なる出射角度において伝搬し、ライトフィールド画像を生成する、ビームのアレイへと再指向する。いくつかの実施形態では、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルとして構成されてもよい。別の実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ101は、
図4Aおよび4Bに関連して以下に説明されるように、ライトフィールドを生成する導波管スタックアセンブリを含んでもよい。
【0040】
ディスプレイ装置はまた、回転可能構造105を駆動するように構成されるモータ104を含む。例えば、モータ104は、回転経路103によって図示されるように、回転可能構造105を円運動において回転軸120を中心として回転させてもよい。回転可能構造105が、モータ104によって駆動されると、ライトフィールドサブディスプレイ101も同様に、回転経路103を中心として回転される。制御システム110は、モータ104によって回転可能構造105に所望の周波数において適用される回転率を制御するように構成されてもよい。回転の周波数は、回転可能構造102が、視認者に知覚不可能であり得るように選択され得、その人は、代わりに、人間の視覚系の視覚の存続に起因して、主に、3-D画像を知覚する。そのようなディスプレイは、時として、概して、視覚の存続(POV)ディスプレイと称される。他の回転周波数も、可能性として考えられる。ライトフィールドサブディスプレイ101の回転と各ライトフィールドサブディスプレイ101の照明の組み合わせは、観察者によって視認され得る画像の表現を投影する。画像は、オブジェクト、グラフィック、テキスト等を含むことができる。画像は、ビデオにおけるように移動または変化されるように現れるオブジェクトまたは物を投影する、一連の画像フレームの一部であってもよい。表現は、3-Dであるように現れ得、観察者によって、投影ではなく、自然オブジェクトであるように間違われ得る。モータ104および制御システム110は、それらが視認者に明白ではないように配置されることができる(例えば、プロペラの下方にあって、好適な伝動装置を介して、それに接続される)。プロペラのアームは、不可視であるため(プロペラが十分に急速で回転されるとき)、画像は、中空に浮いているように現れ、それによって、通行人からの注意を誘引し得る。故に、ディスプレイ装置100は、有利には、広告、マーケティング、もしくは販売において、提示のために、または別様に関心を引く、もしくは情報を視認者に伝達するために使用されることができる。
【0041】
コンピュータ化された制御システム110のローカルデータ処理モジュールは、ハードウェアプロセッサ112と、デジタルメモリ114とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、デジタルメモリ114は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)または任意の非一過性コンピュータ可読媒体であってもよい。デジタルメモリ114は、ハードウェアプロセッサ112のための命令を定義するデータを記憶するように構成されてもよい。これらの命令は、ディスプレイ装置100の機能を行うようにハードウェアプロセッサ112を構成する。例えば、ハードウェアプロセッサ112およびデジタルメモリ114は両方とも、ライトフィールドデータの処理、キャッシュ、および記憶を補助するために利用されてもよい。データは、a)表示されるべきオブジェクトのライトフィールド画像、b)時間の関数としてのライトフィールドサブディスプレイ位置、またはc)ライトフィールド画像のライトフィールドサブディスプレイ位置へのマッピングに関連するデータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像は、オブジェクトの複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、ある視認方向(例えば、観察者がディスプレイ装置100に対し得る方向)におけるオブジェクトの2-D表現である。各レンダリングされたフレームは、以降、レンダリングされたピクセルと称される、複数のピクセルを備えてもよく、これは、組み合わせられることによって、表示されるべきオブジェクトの画像を表す。各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム上の位置(例えば、レンダリングされたピクセル位置)と関連付けられてもよい。複数のレンダリングされたフレームおよびレンダリングされたピクセル位置は、制御システム110によるアクセスおよび使用のために、デジタルメモリ114内に記憶されてもよい。ライトフィールド画像は、撮像パラメータ(例えば、レンダリングされたフレームを表示するための光の色および強度)を含んでもよく、撮像パラメータは、レンダリングされたフレームの視認方向と関連付けられる。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ位置は、時間の関数としての伸長要素102に沿ったライトフィールドサブディスプレイ101の位置と、回転可能構造105の回転率に基づく回転角度とによって定義される。ライトフィールドサブディスプレイ位置はまた、時間の関数としての各ライトフィールドサブディスプレイのコンポーネント(例えば、以下に説明されるマイクロレンズ)の位置を含んでもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ112は、デジタルメモリ114に動作可能に結合され、デジタルメモリ114内のデータを分析および処理するように構成されてもよい。ハードウェアプロセッサ112はまた、モータ104に動作可能に結合され、モータ104をある回転率で駆動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、回転率は、ライトフィールド画像、ライトフィールドサブディスプレイ101の数、または伸長要素102の数に基づいて、事前に選択されてもよい。ハードウェアプロセッサ112はまた、各ライトフィールドサブディスプレイ101に動作可能に結合され、デジタルメモリ114内に記憶されるライトフィールド画像に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイ101(例えば、以下に説明されるように、各ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセル)を駆動するように構成されてもよい。例えば、回転可能構造105が、ハードウェアプロセッサ112によって実行される命令に基づいて回転される間、回転が、ライトフィールドサブディスプレイ101上に付与され、それらを回転軸120を中心として回転経路103に沿って一連の同心状円弧から掃引させる。ハードウェアプロセッサ112はまた、各ライトフィールドサブディスプレイ101(例えば、以下に説明されるピクセル)を駆動し、ライトフィールドサブディスプレイ101(またはその中のピクセル)がレンダリングされたピクセル位置およびデジタルメモリ112内に記憶される画像パラメータと関連付けられた位置に到達するにつれて、光を放出してもよい。回転可能構造105の回転率は、それらが回転するにつれて、観察者が回転可能構造105の伸長要素102を知覚せず(例えば、回転可能構造105が事実上透明に見える)、代わりに、ライトフィールドサブディスプレイ101からの照明が見え、それによって、オブジェクトの3-D表現を表示するように十分に高速であることができる。
【0043】
オブジェクトの3-D表現の表示が遂行され得る1つの可能性として考えられる様式は、多数の視点が制御システム110または別のレンダリングエンジンによって事前にレンダリングされ得ることである。回転可能構造105の任意の所与の配向(例えば、回転角度)に関して、時間(t)におけるライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルの位置(z)(例えば、回転可能構造105の回転に基づく)をレンダリングされたフレーム(k)のレンダリングされたピクセル(u)にマッピングするマッピングが、生成され得るか、または、読み出され得る。本マッピングは、プロセッサ112によって遂行されてもよく、これは、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(GPU)、または特殊目的ハードウェア(例えば、浮動点ゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC))を含んでもよい。
【0044】
一実施形態では、制御システム110は、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセルをマッピングするように構成されることができる。例えば、レンダリングされたフレームkは、表示されるべきオブジェクトの視認方向と関連付けられることができ、レンダリングされたピクセル(u)は、レンダリングされたフレーム(k)内の位置(例えば、座標、例えば、XおよびY座標または位置座標によって表される)を有することができる。本マッピングは、一定であって、表示されるべきオブジェクトから独立してもよく、したがって、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))において(例えば、デジタルメモリ114内に)事前に算出および記憶されてもよい。
【0045】
一実施形態では、制御システム110はまた、レンダリングされたピクセル位置をライトフィールドサブディスプレイ101の位置にマッピングするように構成されてもよい。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ101の各ピクセルは、回転可能構造105の回転率に基づいて、異なる時間に異なる位置に位置することができる。回転率は、必須ではないが、時間において一定であってもよい。加えて、ライトフィールドサブディスプレイ101は、時間に伴って回転されるため、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルによって放出される光のためのレンダリングされたピクセル位置は、本全体的回転のために変換されてもよい。故に、レンダリングされたフレーム(k)の各レンダリングされたピクセル位置(u)は、ピクセルが経路103に沿って掃引するにつれて、時間(t)の関数としての伸長要素102に沿ったピクセルの位置(z)に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルの所与の位置と関連付けられることができる。したがって、各レンダリングされたフレームの対応するレンダリングされたピクセルは、ともに収集され、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルにマッピングされることができる。マッピングは、レンダリングされたピクセル位置がライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルに変換され、ライトフィールドサブディスプレイ101から放出される光がレンダリングされたフレームの視認方向に基づいて異方的に指向されるように構成される。これはまた、上記に説明されるものと同一データ構造または異なるデータ構造であり得る、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))において事前に算出および記憶されてもよい(例えば、デジタルメモリ114内に)。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルは、回転可能構造105が回転するにつれて、レンダリングされたフレームにマッピングされた変換画像パラメータに基づいて、ストロボ照射されてもよい(例えば、ライトフィールド画像の異なるレンダリングされたフレーム間で交互される、または切り替えられる)。
【0046】
いくつかの実施形態では、いくつかのライトフィールドサブディスプレイ101は、回転軸120からより遠いため、いくつかのライトフィールドサブディスプレイ101は、回転軸120により近いかまたはその上にあるライトフィールドサブディスプレイ101と比較して、より大きい円形面積を掃引する。いくつかの場合では、回転軸120から離れるライトフィールドサブディスプレイ101からの、表示されるオブジェクトの観察者によって視認される光の見掛け強度は、面積あたりの照明量が回転軸120からより遠いライトフィールドサブディスプレイ101に対して減少するため、回転軸120により近いライトフィールドサブディスプレイ101から放出される光の強度より低い傾向にあり得る。したがって、いくつかの実装では、回転可能構造105にわたる画像の見掛け強度を比較的に一定に保つために、照明の明るさ、ストロボの持続時間、またはその両方が、回転軸120からの距離に基づいて、特定のライトフィールドサブディスプレイ101のための半径に伴って線形にスケーリングされることができる。他の実装では、より大きい半径におけるライトフィールドサブディスプレイ101は、増加されたサイズ、増加されたピクセルの数、またはその両方(回転軸により近いライトフィールドサブディスプレイ101と比較して)を有する。さらに他の実装では、より多くのライトフィールドサブディスプレイ101が、例えば、隣接するライトフィールドサブディスプレイ101間の間隔を減少させるか、または、回転軸からの距離が増加するにつれて、伸長要素102をサブ要素に分岐させることによって、より大きい半径において使用されてもよい。
【0047】
制御システム110は、ネットワークへの接続を含み、例えば、ディスプレイ装置100によって表示されるべき画像または画像表示命令を受信することができる。ディスプレイ装置100は、オーディオ能力を含むことができる。例えば、ディスプレイ装置100は、スピーカシステム118を含むか、または、それに接続され、投影された画像と組み合わせて、オーディオを投影してもよい。いくつかの実装では、ディスプレイ装置100は、マイクロホン119および音声認識技術を含み、ディスプレイ装置100が、視認者からのオーディオコマンドまたは注釈を受信および処理することを可能にすることができる。例えば、ディスプレイ装置100は、関与視認者からの注釈を認識し、注釈に応答して、ディスプレイ装置100を修正するためのアクションを行うように構成されてもよい(例えば、投影された画像の色を変化させる、投影された画像を変化させる、注釈に対するオーディオ応答を出力する等によって)。実施例として、小売店環境では、ディスプレイは、販売のための製品の画像を示してもよく、製品の価格についての質問に応答して、ディスプレイは、聴覚的に価格を出力し得る(例えば、「本製品は本日2ドルで販売されています」。)か、または、表示される画像内の変化(例えば、価格を示すテキストまたはグラフィック)によって価格を出力し得る。
【0048】
ディスプレイ装置100は、近接度センサ116を含み、オブジェクトが近傍にあるかどうかを検出してもよく、制御システム110は、可聴もしくは視覚的警告を表示する、またはプロペラの回転を停止もしくは減速する等の適切なアクションを行ってもよい。そのような実装は、視認者が、急速に回転するプロペラアームについて把握せずに、3-D可視オブジェクトにタッチしようとする場合、安全性利点を提供し得る。
【0049】
ライトフィールドを生成するためのデバイスの実施例が、本明細書に説明されるが、単一ライトフィールドサブディスプレイタイプがオブジェクトの3-D表現をディスプレイ装置内に表示するために必要とされるわけではないことを理解されたい。複数のライトフィールドサブディスプレイが回転可能構造上に配置され、オブジェクトの3-D表現を生成するような他のライトフィールドディスプレイも、想定される。例えば、2016年1月29日に出願され、「Holographic Propeller」と題された米国特許出願第62/288,680号(それが開示する全てに関して、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるライトフィールドサブディスプレイ、アセンブリ、または配列のいずれかが、オブジェクトの3-D表現を表示するために実装されることができる。本明細書に開示される実施形態のいくつかの1つの非限定的利点は、ライトフィールドサブディスプレイのアレイを回転される伸長要素に沿って取り付けることによって、ディスプレイ装置が、ピクセルによって被覆される単一非回転ディスプレイと比較して、低減された数のライトフィールドサブディスプレイを利用して、3-D表現を表示し得ることである。本実施形態の別の非限定的利点は、ディスプレイ全体を照明し、画像を生成する、単一ディスプレイと比較して、より少ないディスプレイ要素またはライトフィールドサブディスプレイが任意の1回に照明される必要があることである。いくつかの実施形態では、制御システム110は、ディスプレイ装置100によって投影されるべき所望の画像に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイ101の作動(例えば、各ライトフィールドサブディスプレイの照明のタイミング、強度、および色)を制御するように構成されてもよい。
【0050】
(マイクロレンズアレイアセンブリを備える例示的ライトフィールドサブディスプレイ)
図2A-2Bは、
図1の回転可能構造105に沿って配置され得る、ライトフィールドサブディスプレイ101の実施例を図示する。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1010は、以下に説明されるように、
図13Aまたは14A-14Eのディスプレイパネル1305上に配置されてもよい。
図2Aは、複数のピクセル205を備えるピクセルアレイ220から離間されるマイクロレンズアレイ210を有する、ライトフィールドサブディスプレイ101の一部の分解斜視図である。マイクロレンズアレイ210は、複数のマイクロレンズ215を含む。
図2Bは、
図2Aに示されるライトフィールドディスプレイ101の一部の上面図である。ピクセルアレイ220のピクセル205は、画像をレンダリングするための光を放出するように構成される、液晶(LC)、発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、または任意の他のタイプのピクセル構造であることができる。概して、ピクセルアレイ220のピクセル205は、少なくとも、ピクセルアレイ220の上方の方向に、マイクロレンズアレイ210に向かって、光を実質的に等方的に放出する。本明細書に図示される
図2A-2Bおよび他の図は、正確な縮尺ではない場合があり、例証目的のためだけのものである。さらに、これらの図は、ライトフィールドサブディスプレイ101の一部を図式的に図示し、これは、4つを上回るマイクロレンズ215と、100を上回るピクセル205とを含んでもよい。
【0051】
図2Aおよび2Bは、ライトフィールドサブディスプレイ101が、複数のマイクロレンズ215を有するマイクロレンズアレイ220を含むことを図示する。
図2Aおよび2Bに示されるマイクロレンズアレイ210は、マイクロレンズ215の2×2アレイを含む。各マイクロレンズ215は、ピクセルアレイ220のピクセル205のサブセットと関連付けられる。例えば、マイクロレンズ215aは、マイクロレンズ215aの下方に配置されるピクセルアレイ220のピクセル205のサブセット225からの光を種々の角度方向に再指向するために使用される。マイクロレンズ215aによる光の再指向は、
図3A-3Cを参照して説明されるであろう。
【0052】
図2A-2Bのライトフィールドサブディスプレイ101を採用する、ディスプレイ装置100の分解能は、例えば、マイクロレンズアレイ210内に含まれるマイクロレンズ215の数および各マイクロレンズと関連付けられたサブセット225内のピクセルの数に依存し得る。いくつかの実施形態では、各マイクロレンズ215は、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルとして構成されてもよい。例えば、
図2Aに図示されるピクセルアレイ220は、10×10ピクセルのアレイを含む(破線で示される)。各マイクロレンズ215は、例えば、
図2Aおよび2Bに図示されるように、ピクセル205のサブセット225と関連付けられてもよく、マイクロレンズ215aは、ピクセル205の5×5サブセット225と関連付けられる(実線で示される)。マイクロレンズアレイ210およびピクセルアレイ220は、例証であることが意図され、他の実施形態では、マイクロレンズおよびピクセルの配列、数、形状等は、図示されるものと異なることができる。例えば、ピクセルアレイ220は、各マイクロレンズ215がピクセルアレイ220上のピクセルの10×10アレイを被覆するように、マイクロレンズ210のアレイによって被覆される、100×100ピクセルを含んでもよい。
【0053】
図2A-2Bに示される実施例では、マイクロレンズ215の断面形状は、円形であるように描写されるが、しかしながら、それらは、長方形または任意の他の形状であってもよい。いくつかの実施形態では、個々のマイクロレンズ215の形状または間隔は、マイクロレンズアレイ210にわたって変動することができる。また、
図2Aおよび2Bは、10×10ピクセルアレイにわたって配置される、2×2マイクロレンズアレイを描写するが、これは、例証目的のためのものであって、マイクロレンズアレイ210またはピクセルアレイ220のいずれかのための任意の他の数または寸法n×m(n、m=1、2、3、4、5、10、20、30、64、100、512、768、1024、1280、1920、3840、または任意の他の整数)が、使用されることができることを理解されたい。
【0054】
マイクロレンズアレイ210を利用する、1つの非限定的利点は、単一ライトフィールドサブディスプレイ101の各マイクロレンズアレイ210が、ライトフィールドをディスプレイ装置の観察者に提供可能なライトフィールドディスプレイとして構成されてもよいことである。ライトフィールドディスプレイは、色および強度とともに、放出される光の方向を制御可能である。対照的に、従来のディスプレイは、光を全ての方向に等方的に放出する。例えば、マイクロレンズ215aは、ピクセル205のサブセット225と関連付けられてもよい。ピクセル205のサブセット225は、等方性である光を放出し得るが、光がマイクロレンズ215aを通して通過するとき、光は、観察者に向かって指向され、観察者が集束させている焦点面における空間内の点から発生する、光の光線を模倣またはシミュレートする。
【0055】
図3A-3Cは、ピクセルアレイ220およびマイクロレンズアレイ210の複数の配列のための光線トレースの例証的表現を含む、ライトフィールドサブディスプレイ101の部分的側面図である。
図3Aは、ピクセルアレイ220のピクセル205のサブセット225から放出される光の光線を含む、ライトフィールドサブディスプレイ101の部分的断面側面図を図示する。ピクセルアレイ220のピクセル205は、マイクロレンズアレイ210から距離aに位置付けられる。いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサは、ピクセルアレイ220の各ピクセル205を駆動し、デジタルメモリ114内に記憶される画像データに基づいて、光を放出するように構成される。個々のピクセル205のそれぞれから放出される光は、関連付けられたマイクロレンズ215a下のピクセル205のサブセット225から放出される光の空間範囲が、異なる出射角度で伝搬する光ビーム305aのアレイを生成するように、マイクロレンズアレイ210と相互作用する。
図3Aに図示される実施形態では、マイクロレンズアレイ210と個々のピクセル205との間の距離aは、マイクロレンズアレイ210内のマイクロレンズ215の焦点距離(f)とほぼ等しい。距離aが焦点距離(f)と等しいとき、ピクセルアレイ220の個々のピクセル205から放出される光は、ピクセル205のサブセット225から放出される光の空間範囲が、光305aの実質的にコリメートされたビームのアレイを異なる出射角度で生成するように、マイクロレンズアレイ210と相互作用する。光線に関する異なる線タイプ(例えば、実線、点線等)は、光の色または強度を指すものではなく、単に、例証であって、異なるピクセルによって放出される光の光線の幾何学形状を描写する。
【0056】
いくつかの実施形態では、各個々のマイクロレンズ215下に配置されるピクセル205のサブセット225内のピクセルの数は、マイクロレンズアレイ210内の各マイクロレンズから放出されるように設計される光305aのビームの数に基づいて選択されることができる。例えば、マイクロレンズ215aの真下のn×mピクセル205のサブセット225は、観察者によって知覚可能な光ビームのn×mアレイを生成し、したがって、ディスプレイ装置100によって表されるオブジェクトのn×mの異なる視認方向を表すことができる。種々の実装では、nおよびm(相互に異なり、ピクセル205の各サブセット225内でも異なり得る)は、例えば、1、2、3、4、5、10、16、32、64、100、256、またはそれを上回るもの等の整数であることができる。例えば、ピクセル205の5×5サブセット225を有する、
図2Aのマイクロレンズ215aは、光を25の異なる方向に放出してもよい。各方向は、ディスプレイ装置100によって表示されるべき画像の視認方向と関連付けられてもよい。
【0057】
図3Aに図示される実施形態では、個々のピクセル205は、個々のピクセル205から放出される光が、完全または部分的に、マイクロレンズ215によってコリメートされ、出射角度に再指向され、マイクロレンズ215の真下のピクセル205のサブセット225が、それぞれ、ディスプレイによって生成された全体的ライトフィールドの特定の角度に対応する、光305aの多数のビームを効果的に生成するように、マイクロレンズアレイ210の焦点距離(f)に位置付けられる。いくつかの実装では、比較的に少ないピクセルが、ピクセル205のサブセット225内に存在する場合、間隙310aが、光305aの個々のコリメートされたビーム間に存在し得る。間隙310aは、間隙310aと関連付けられた角度において画像を視認している観察者によって知覚可能であり得、間隙310aの角度範囲が大きすぎる場合、画像の外観から注意散漫にし得る。間隙310aは、その角度で観察者に指向される光305aの強度の減衰として観察され得る。間隙310aが、角度範囲内で大きすぎる場合、観察者は、観察者が、その頭部もしくは眼を移動させる、またはディスプレイに対するその位置を若干変化させると変調するように、表示される画像の明るさを知覚し得、これは、注意散漫にし得る。一実施形態では、間隙310aは、間隙310aの角度範囲が十分に小さくなるように、ピクセル205のサブセット225内のピクセルの数を増加させることによって低減されてもよい。光線トレースソフトウェアが、使用され、ライトフィールドサブディスプレイ101からの光の分布をモデル化し、観察者がディスプレイを視認する典型的距離、容認可能な変調量等の要因に基づいて、ピクセルおよびマイクロレンズの数、間隔、空間分布等を判定することができる。
【0058】
別の実施形態では、代替として、または本明細書に説明される実施形態と組み合わせて、ピクセル205のサブセット225内のピクセルは、マイクロレンズのマイクロレンズ215(例えば、
図3Bおよび3C参照)の焦点面230より若干大きいまたは小さい、マイクロレンズアレイ210からの距離aに設置されることができる。これは、ライトフィールドサブディスプレイ101からの遠視野におけるライトフィールド内により少ない、低減された、または無間隙が存在するように、個々のビームのある程度の発散をもたらし得る。例えば、
図3Bは、距離aが焦点距離fより小さく、したがって、光305bのビームが外向きに発散し、それによって、間隙310bの角度範囲を低減させる、シナリオを図示する。
図3Cは、ビームが中心ビームに向かって発散し得るように、距離aが焦点距離fを上回り、いくつかの実施形態では、より大きい間隙310cをもたらし得る、シナリオを図示する。
【0059】
(導波管スタックアセンブリを備えるライトフィールドサブディスプレイ)
図2A-3Cは、ディスプレイ装置100において使用するためのマイクロレンズアレイ210を備える、例示的ライトフィールドサブディスプレイ101を示すが、これは、例証のためであって、限定ではない。本明細書に開示される実施形態の種々の利点は、ライトフィールドサブディスプレイ101のうちの1つまたはそれを上回るものとして使用されるライトフィールドを生成可能な任意の変形例およびタイプのディスプレイによって達成されてもよいことを理解されたい。例えば、2014年11月27日に出願され、「Virtual and Augmented Reality Systems and Methods」と題され、米国特許公開第2015/0205126号として公開された米国特許出願第14/555,585号(それが開示する全てに関して、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明される、ライトフィールドディスプレイ、スタックされた導波管アセンブリ、または他の光学エミッタのいずれかが、
図1のディスプレイ100のライトフィールドサブディスプレイ101のうちの1つまたはそれを上回るものとして、または以下に説明される
図11のディスプレイ1100のライトフィールドサブディスプレイ1101のうちの1つまたはそれを上回るものとして、実装されることができる。さらに、スタックされた導波管アセンブリは、代替として、または
図2Aおよび2Bのマイクロレンズアレイを備える、ライトフィールドサブディスプレイと組み合わせて、実装されてもよい。
【0060】
図4Aおよび4Bは、ライトフィールドサブディスプレイ101として実装され得る、スタックされた導波管アセンブリ178の1つのそのような実施形態を図示する。例えば、
図4Aおよび4Bは、複数の深度平面を使用して3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。
図4Aおよび4Bに図示される光学は、それぞれ、光を異なる焦点面に投影するように構成される、透過性ビームスプリッタ基板のスタックされた導波管アセンブリに対応する。
【0061】
図4Aを参照すると、眼404(単眼または両眼であり得る)からの種々の距離におけるオブジェクトは、それらのオブジェクトが合焦するように、眼404によって遠近調節される。その結果、特定の遠近調節された状態は、特定の深度平面におけるオブジェクトまたはオブジェクトの一部が、眼がその深度平面に対して遠近調節された状態にあるとき、合焦するように、関連付けられた焦点距離を有して、特定の深度平面と関連付けられると言え得る。いくつかの実施形態では、3次元画像は、眼404毎に、画像の異なる提示(例えば、異なるレンダリングされたフレーム)を提供することによって、また、深度平面または遠なる視認角度のそれぞれに対応する画像の異なる提示を提供することによって、シミュレートされてもよい。理論によって限定されるわけではないが、人間の眼は、典型的には、深度知覚を提供するために、有限数深度面を解釈し得ると考えられる。その結果、知覚される深度の高度に真実味のあるシミュレーションが、これらの限定された数の深度面のそれぞれに対応する画像の異なる表現を眼に提供することによって達成され得る。
【0062】
図4Aは、画像情報をユーザに出力するためのスタックされた導波管アセンブリ178の実施例を図示する。スタックされた導波管アセンブリまたは導波管のスタック178は、複数の導波管182、184、186、188、190を使用して、3次元知覚を眼/脳に提供するために利用されてもよい。いくつかの実施形態では、導波管アセンブリ178は、
図1のライトフィールドサブディスプレイ101に対応してもよい。
【0063】
図4Aを継続して参照すると、スタックされた導波管アセンブリ178はまた、複数の特徴198、196、194、192を導波管の間に含んでもよい。いくつかの実施形態では、特徴198、196、194、192は、レンズであってもよい。導波管182、184、186、188、190または複数のレンズ198、196、194、192は、種々のレベルの波面曲率または光線発散を伴って、画像情報を眼に送信するように構成されてもよい。各導波管レベルは、特定の深度平面と関連付けられてもよく、その深度平面に対応する画像情報を出力するように構成されてもよい。画像投入デバイス410、420、430、440、450は、それぞれ、眼404に向かって出力するために、各個別の導波管にわたって入射光を分散させるように構成され得る、導波管182、184、186、188、190の中にレンダリングされたフレーム画像情報を投入するために利用されてもよい(前述のように)。いくつかの実施形態では、光の単一ビーム(例えば、コリメートされたビーム)が、各導波管の中に投入され、レンダリングされたフレームの特定の導波管と関連付けられる深度面に対応する特定の角度(および発散量)において眼404に向かって指向される、クローン化されたコリメートビームの場全体を出力してもよい。
【0064】
導波管182、184、186、188、190は、全内部反射(TIR)によって、光を各個別の導波管内で伝搬させるように構成されてもよい。導波管182、184、186、188、190はそれぞれ、主要上部および底部表面と、それらの主要上部と底部表面との間に延在する縁とを伴う、平面であるかまたは別の形状(例えば、湾曲)であってもよい。図示される構成では、導波管182、184、186、188、190はそれぞれ、光を再指向させ、各個別の導波管内で伝搬させ、導波管から、画像情報を眼404に出力することによって、光を導波管から抽出するように構成される、光抽出光学要素282、284、286、288、290を含んでもよい。抽出された光のビームは、導波管によって、導波管内で伝搬する光が光再指向要素に衝打する場所に出力される。光抽出光学要素282、284、286、288、290は、例えば、反射または回折光学特徴であってもよい。説明を容易にし、図面を明確にするために、導波管182、184、186、188、190の底部主要表面に配置されて図示されるが、いくつかの実施形態では、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、上部または底部主要表面に配置されてもよい、または直接導波管182、184、186、188、190の容積内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、透明基板に取り付けられ、導波管182、184、186、188、190を形成する、材料の層内に形成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、導波管182、184、186、188、190は、モノリシック材料片であってもよく、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、その材料片の表面上および/または内部に形成されてもよい。
【0065】
図4Aを継続して参照すると、本明細書に議論されるように、各導波管182、184、186、188、190は、光を出力し、特定の深度平面または視認方向に基づいて、レンダリングされたフレームまたは提示を形成するように構成される。例えば、眼の最近傍の導波管182は、そのような導波管182の中に投入されるにつれて、コリメートされた光を眼404に送達するように構成されてもよい。コリメートされた光は、光学無限遠焦点面を表し得る。次の導波管184は、眼404に到達し得る前に、第1のレンズ192(例えば、負のレンズ)を通して通過する、コリメートされた光を送出するように構成されてもよい。第1のレンズ192は、眼/脳が、その次の導波管184から生じる光が光学無限遠から眼404に向かって内向きにより近い第1の焦点面または視認方向から生じるように解釈するように、若干の凸面波面曲率を生成するように構成されてもよい。同様に、第3の導波管186は、眼404に到達する前に、その出力光を第1のレンズ192および第2のレンズ194の両方を通して通過させる。第1および第2のレンズ192および194の組み合わせられた屈折力は、眼/脳が、第3の導波管186から生じる光が次の導波管184からの光であった光学無限遠から人物に向かって内向きにさらにより近い第2の焦点面または視認方向から生じるように解釈するように、波面曲率の別の増分量を生成するように構成されてもよい。故に、導波管スタックの1つまたはそれを上回る導波管は、個々に、または他の導波管と組み合わせて、ライトフィールドサブディスプレイの1つまたはそれを上回るピクセルとして構成されてもよい。
【0066】
他の導波管層(例えば、導波管188、190)およびレンズ(例えば、レンズ196、198)も同様に、スタック内の最高導波管190を用いて、人物に最も近い焦点面を表す集約焦点パワーのために、その出力をそれと眼との間のレンズの全てを通して送出するように構成される。スタックされた導波管アセンブリ178の他側の世界144から生じる光を視認/解釈するとき、レンズ198、196、194、192のスタックを補償するために、補償レンズ層180が、スタックの上部に配置され、下方のレンズスタック198、196、194、192の集約パワーを補償してもよい。そのような構成は、利用可能な導波管/レンズ対と同じ数の知覚される焦点面を提供する。導波管の光抽出光学要素およびレンズの集束側面は両方とも、静的であってもよい(例えば、動的または電気アクティブではない)。いくつかの代替実施形態では、いずれかまたは両方とも、電気アクティブ特徴を使用して、動的であってもよい。
【0067】
図4Aを継続して参照すると、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、光をその個別の導波管から再指向し、かつ導波管と関連付けられた特定の深度平面(または視認方向)のための適切な発散またはコリメーション量を用いて本光を出力するように構成されてもよい。その結果、異なる関連付けられた深度平面(または視認方向)を有する導波管は、関連付けられた深度平面(または視認方向)に応じた異なる発散量を用いて光を出力する、異なる構成の光抽出光学要素を有してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に議論されるように、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、具体的角度において光を出力するように構成され得る、立体または表面特徴であってもよい。例えば、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、体積ホログラム、表面ホログラム、および/または回折格子であってもよい。他の実施形態では、それらは、単に、スペーサ(例えば、空隙を形成するためのクラッディング層または構造)であってもよい。
【0068】
図4Bは、導波管によって出力された出射ビームの実施例を示す。1つの導波管が、図示されるが、導波管アセンブリ178内の他の導波管も、同様に機能してもよく、導波管アセンブリ178は、複数の導波管を含むことを理解されたい。光400が、導波管182の入力縁382において導波管182の中に投入され、TIRによって導波管182内を伝搬する。光400が光抽出光学要素282に衝突する点において、光の一部が、出射ビーム402として導波管から出射する。出射ビーム402は、略平行として図示されるが、それらはまた、導波管182と関連付けられた深度平面または視認角度に応じて、ある角度で眼404に伝搬するように再指向されてもよい(例えば、発散出射ビームを形成する)。略平行出射ビームは、眼404から長距離(例えば、光学無限遠)において深度平面上に設定されるように現れる画像を形成するように光を抽出する光抽出光学要素を伴う、導波管を示し得ることを理解されたい。他の導波管または他の光抽出光学要素のセットは、眼404がより近い距離に遠近調節し、網膜に合焦させることを要求し、光学無限遠より眼404に近い距離からの光として脳によって解釈されるであろう、より多く発散する出射ビームパターンを出力してもよい。
【0069】
(オブジェクトの3-D表現を表示するための代替実施形態)
図1は、その上に配置されるライトフィールドサブディスプレイ101を伴う4つの伸長要素102を有する、回転可能構造105を備える、ディスプレイ装置100の実施例を示すが、ディスプレイ装置100は、他の実施形態では、異なるように構成されることができる。例えば、回転可能構造は、任意の形状またはサイズを有する、任意の数の伸長要素を備えてもよい。さらに、回転可能構造は、ライトフィールドサブディスプレイの1つまたはそれを上回るアレイを有する、単一構造であってもよい。
図5A-5Gは、本明細書の本開示による、ディスプレイ装置100の実施形態のいくつかを図示するが、しかしながら、他の構成も、可能性として考えられる。
【0070】
図5Aおよび5Bは、プロペラとして構成される異なる回転可能構造105を伴う、ディスプレイ装置100を図示し、伸長要素102の数および配列は、
図1に図示されるものと異なる(モータ104および制御システム110は、示されない)。例えば、
図5Aは、3つの伸長要素102aを備える、回転可能構造105aを図示する。
図1の伸長要素102と同様に、各伸長要素102aは、複数のライトフィールドサブディスプレイ101を含む。
図5Aは、3つの等しく離間される伸長要素102aの配列を図示するが、伸長要素102aは、等しく離間される必要はなく、任意の間隔をその間に有してもよい。
図5Bは、6つの伸長要素102bを備える、回転可能構造105bの別の実施例を図示する。伸長要素は、長さまたは幅が等しくある必要はない。さらに、
図5Aおよび5Bに図示されるように、各伸長要素(102a、102b)上のライトフィールドサブディスプレイ101の数は、同一であるが、これは、回転可能構造の全ての設計に該当する必要はない。ライトフィールドサブディスプレイ101の数は、ディスプレイ装置100の特定の用途によって要求されるように変動されてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、伸長要素は、直線である必要はないが、任意の非直線形状を有してもよい(例えば、湾曲、弧状、セグメント化等)。例えば、
図5Cは、伸長要素102cが弧状形状を有する、別の回転可能構造105cを図示し、弧は、ライトフィールドサブディスプレイ101がその上に配置される同一平面に沿ってある。例えば、伸長要素102cは、回転可能構造105cの回転軸120と垂直な平面に沿って湾曲される。
【0072】
いくつかの実施形態では、伸長要素は、正方形または長方形断面を有する必要はない。例えば、各伸長要素は、円形または卵形断面を有してもよい。他の実施形態では、伸長要素は、任意の多角形形状の断面(例えば、三角形、五角形、六角形等の断面形状)を有してもよい。
図1および5A-5Gに図示される実施形態は、複数のライトフィールドサブディスプレイ101が回転軸120と垂直に単一平面表面に沿って配置されるように描写するが、これは、該当する必要はない。例えば、
図5Aを参照すると、ライトフィールドサブディスプレイ101a(破線で示される)は、随意に、伸長要素の他の表面上に配置されることができる。
【0073】
同様に、各伸長要素は、回転可能構造の回転軸120と異なる第2の回転軸を中心として回転されてもよい。例えば、
図5Aを参照すると、各伸長要素102aは、伸長要素に沿って延在する軸530を有してもよい。ディスプレイ装置100は、次いで、個々に、または組み合わせて、伸長要素105aのうちの1つまたはそれを上回るものをその独自の軸530を中心として回転するように構成されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置100は、複数の回転可能構造を備えてもよい。例えば、
図5Dは、回転軸120を中心として相互に独立して回転され得る、複数の回転可能構造105dおよび105eを図示する。
図5Dは、2つの回転可能構造(105d、105e)を図示するが、3、4、5、またはそれを上回る回転可能構造も、利用されることができる。
図5Dに示されるように、伸長要素102dおよび102eの数は、各回転可能構造上で同一である必要はないが、しかしながら、それらは、2つの回転可能構造上で数、形状、および配列が同一であってもよい。いくつかの実施形態では、回転可能構造105dの回転率または回転方向は、回転可能構造105eの回転率または回転方向と同一である。別の実施形態では、回転率または回転方向は、異なる回転可能構造に関して異なり、例えば、回転可能構造は、反対方向に回転する。さらに、各回転可能構造上に配置されるライトフィールドサブディスプレイ101は、同一または同一配列である必要はない。
【0075】
いくつかの実施形態では、いくつかの伸長要素の使用に加えて、またはその代替として、ディスプレイ装置100の回転可能構造105は、モータ104によって回転され得る、透明要素を備えてもよい。透明要素は、プレキシガラスディスクまたは薄い2-Dポリマーの熱可塑性もしくはアクリル要素であることができる。例えば、
図5Eおよび5Fは、そのような配列の実施例を図示する。
図5Eは、透明要素510を備える、例示的回転可能構造105fの斜視図である。
図5Fは、
図5Eに示される線A-Aに沿って得られるディスプレイ装置100の断面図である。ライトフィールドサブディスプレイ101は、上記に説明されるように、任意の好適な配列において透明要素510に取り付けられ、制御システム110によって照明されることができる。
図5Eおよび5Fに図示されるように、ライトフィールドサブディスプレイ101は、ライトフィールドサブディスプレイ101の配列が
図1および5A-5Cに示される伸長要素102に沿った配列に類似するように、伸長方向502fに沿って透明要素510の表面上に配置されてもよい。
図5Fは、透明要素510の上側表面上のライトフィールドサブディスプレイ101を図示するが、ライトフィールドサブディスプレイ101は、透明要素510の下側表面に取り付けられる、または透明要素510内に配置されてもよい。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ101は、第1の透明ディスクの表面に取り付けられ、次いで、第2の透明ディスクが、第1のディスクにわたって配置されることができる。そのような実施形態は、有利には、サブディスプレイが観察者によってタッチされないように、またはそれを環境損傷から保護することができる。
【0076】
透明要素510の材料は、各ライトフィールドサブディスプレイ101からの光透過の光学性質に全くまたは最小限しか影響を及ぼさないように選択されてもよい(例えば、材料は、可視光下では実質的に透明である)。他の実施形態では、透明要素510は、色フィルタ処理、偏光修正、またはライトフィールドサブディスプレイ101から放出される光上に付与される他の光学性質を含んでもよい。
図5Eおよび5Fのディスプレイ装置の1つの非限定的利点は、ライトフィールドサブディスプレイ101が、回転ディスクに取り付けられる、またはその中に含有され、これが、外部アイテム(例えば、画像を視認している人物からの手)が
図1および5A-5Cに示されるプロペラ実施形態の各アーム間に挿入されるリスクを最小限にし得、それによって、ディスプレイ装置100を損傷させる、または外部アイテムに害を及ぼす潜在性を低減させ得ることである。
【0077】
図5Gは、定常である、ディスプレイ装置の実施形態を図示する。ディスプレイ装置500は、透明基板550上に配置される、ライトフィールドサブディスプレイ101のアレイを備える。
図5Gは、ライトフィールドサブディスプレイ101の11×11アレイを図式的に図示するが、しかしながら、任意のサイズn×mのライトフィールドサブディスプレイアレイが、実装されてもよい。ライトフィールドサブディスプレイ101のアレイのサブセットは、制御システム110によって照明され、任意の数または配列の伸長要素502gを生成することによって、伸長特徴502gを形成してもよい。照明される、ライトフィールドサブディスプレイ101のサブセットアレイは、伸長特徴502gがディスプレイ装置500を中心として電気的に回転されるような回転率で変化されてもよい。事実上、ライトフィールドサブディスプレイ101の伸長特徴502gを連続して照明することによって、制御システム110は、プロペラのアームの物理的回転を電子的に模倣することができる。
【0078】
伸長特徴502gが回転するにつれて、時間におけるインスタンス毎に、伸長特徴502gを構成する、ライトフィールドサブディスプレイ101のサブセットアレイは、変化する。故に、伸長特徴502gは、ライトフィールドサブディスプレイ101のストロボ照射またはオンおよびオフの結果として、経路503gを中心として回転するように見える。伸長特徴502gが「回転」されるにつれて、ライトフィールドサブディスプレイ101のサブセットアレイのライトフィールドサブディスプレイ101は、コントローラ110によって制御され、画像の3-D表現を表示する。
図5Gに図示される実施形態の1つの非限定的利点は、ディスプレイ装置500の機械的回転部分が存在せず、回転が、コントローラによる処理を通してライトフィールドサブディスプレイ101上に付与されることである。したがって、周囲面積に損傷および傷害を生じさせ得る、回転可能構造が存在しない。
図5Gに示される実施形態では、モータは、ディスプレイ装置500が定常であるため、使用されない。しかしながら、他の実施形態では、モータが、基板500の物理的回転と照明されるライトフィールドサブディスプレイ101の電子「回転」の組み合わせが、ライトフィールド画像を提供するように、基板550を回転させるために使用されることができる。
【0079】
(例示的非平面ライトフィールドディスプレイ装置)
図6Aおよび6Bは、ディスプレイ装置100の実施例と、異なる視認方向におけるディスプレイ装置100によって表示される例示的画像610(イヌ)を視認している複数の観察者620a、620bとの斜視図である。
図6Aおよび6Bに図示されるディスプレイ装置100は、
図1および5A-5Gのディスプレイ装置100に実質的に類似してもよい。
【0080】
図6Aは、ディスプレイ装置100のほぼ正面、例えば、回転軸120の方向に対して小角度に位置付けられる、観察者620aを図示する。観察者620aに関するディスプレイ装置100の視野は、点線615aとして図示される。観察者620aに関して、視野615aは、ディスプレイ装置100によって表示される画像を完全に視認するために十分に広い。
【0081】
対照的に、
図6Bは、観察者620bが、回転軸120から外れたある角度においてディスプレイ装置100によって投影された画像610を視認しているように位置付けられる、観察者620bを図示する。観察者620bが、回転軸120からますます大きな角度において画像610を視認するにつれて、視野615bは、ますます狭くなり得る。狭い視野615bは、歪曲された画像、平坦化された画像、またはさらに視認不可能画像をもたらし得る。いくつかの実施形態では、これは、ライトフィールドサブディスプレイ101がますます大きな斜角から視認されることに起因し得、ライトフィールドサブディスプレイ101は、回転軸120からの増加した大きな角度において光を指向不可能である。ディスプレイ装置100から投影された光の3-Dライトフィールド性質に起因して、軸外の観察者(例えば、観察者620b)は、ディスプレイから投影されている異なる視点の画像610を知覚するであろう。
【0082】
故に、
図7は、回転軸120からより大きい角度においてオブジェクトの3-D表現を表示するように構成される、ディスプレイ装置100の実施形態を図示する。
図7は、回転可能構造105が観察者720a、720bに対して凸面状であるように湾曲される、ディスプレイ装置100の実施例の斜視図を図示する。
【0083】
図7に図示される実施形態では、回転可能構造105の伸長要素102は、回転軸120と垂直な平面から湾曲され、凸面を達成する。凸面回転可能構造105を有する、ディスプレイ装置100の利点は、(例えば、観察者720aのように)ディスプレイ装置の真正面ではない観察者(例えば、観察者720b)に、ディスプレイ装置100の実質的視野715bが見え得ることである(例えば、
図6Aおよび6Bの平坦回転可能構造と比較して、増加された視野)。
【0084】
伸長要素102の曲率は、ディスプレイ装置100のための所望の視野を提供するように選択されることができる。曲率は、伸長要素102に沿って一定、または伸長要素102毎に同一である必要はない。例えば、各伸長要素は、異なる曲率半径を有してもよい、または単一伸長要素102は、回転軸からの距離または伸長要素102に沿った距離に依存する、曲率半径を有してもよい。
【0085】
さらに、
図7は、
図1の回転可能構造105に類似する回転可能構造105を有する、ディスプレイ装置100を図示するが、他の実施形態では、ディスプレイ装置100は、本明細書に説明される任意の回転可能構造を含むことができる。
【0086】
(オブジェクトの3-D表現を表示するための例示的ルーチン)
図8は、本明細書に説明されるディスプレイ装置を使用して、オブジェクトの3-D表現を表示するための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン800は、ライトフィールド画像データを処理し、ライトフィールドサブディスプレイを照明し、オブジェクトまたは画像の3-D表現を表示するための例示的フローである。ルーチン800は、ディスプレイ装置100の実施形態の制御システム110によって行われてもよい。
【0087】
ルーチン800は、ブロック810から開始し、次いで、ブロック820に進み、そこでは、制御システムは、回転可能構造105が経路103に沿ってある回転率で回転軸120を中心として回転されるように、モータ104によって回転可能構造を駆動する。モータ104が回転可能構造105を駆動する結果、回転可能構造105のライトフィールドサブディスプレイ101は、時間の関数としての回転角度に基づく位置と関連付けられる。一定回転率に関して、回転角度は、回転率に時間を乗じて初期回転角度(時間=0)をプラスしたものである。いくつかの実施形態では、回転率は、部分的に、回転可能構造105の配列(例えば、伸長要素または回転可能構造上に配置されるサブディスプレイの数または空間配列)に基づいてもよい。回転率はまた、部分的に、表示されるべきオブジェクトおよびディスプレイ装置100によって表されるべきオブジェクトのレンダリングされたフレームの数に基づいてもよい。上記に説明されるように、回転率は、人間視覚系が伸長要素を知覚しないように十分に高速であることができる。
【0088】
ルーチン800は、ブロック830に継続し、そこでは、ライトフィールド画像は、例えば、メモリ114または別の異なるもしくは遠隔の記憶ユニットからアクセスされる。いくつかの実装では、画像は、表示されるべきオブジェクトのライトフィールド表現である。ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームから作製されてもよい。各レンダリングされたフレームは、異なる視認方向における表示されるべきオブジェクトの表現であってもよい。このように、複数のレンダリングされたフレームはそれぞれ、オブジェクトの視認方向と関連付けられる。他の実装では、オブジェクトの画像は、オブジェクトが空間内で移動するように見えるように逐次化されてもよい。この場合、アクセスされるライトフィールド画像は、複数のライトフィールド画像を含んでもよく、各ライトフィールド画像は、ビデオの単一フレームである。
【0089】
ルーチン800は、ブロック840に継続し、そこでは、ライトフィールド画像は、ライトフィールドサブディスプレイにマップされる。例えば、
図1の制御システム110は、部分的に、ディスプレイ装置の回転角度に基づいて、アクセスされるライトフィールド画像とライトフィールドサブディスプレイ101のそれぞれの関連付けまたはマッピングを生成するための命令を実行してもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像の各レンダリングされたフレームは、ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセル(例えば、
図2Aおよび2Bのマイクロレンズ)にマッピングされてもよい。マッピングは、部分的に、時間の関数としての回転可能構造の回転率または回転角度に基づいてもよい。ライトフィールド画像のマッピングはまた、ライトフィールドサブディスプレイのマッピングされたピクセル(例えば、
図2Aおよび2Bのマイクロレンズ)によって表示されるべきレンダリングされたフレームと関連付けられた視認方向に放出されるべき光の色および強度を判定することを含んでもよい。一実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイへのライトフィールド画像のマッピングは、
図9と関連して以下に詳述されるルーチンに従って行われてもよい。
【0090】
ルーチン800は、ブロック850に継続し、そこでは、ライトフィールドサブディスプレイが、照明される。例えば、ライトフィールドサブディスプレイは、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて照明されてもよい。
図1の制御システム110は、部分的に、マッピングされたライトフィールド画像および回転可能構造105の時間の関数としての回転角度に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ101を照明させるための命令を実行してもよい。一実装では、ライトフィールドサブディスプレイ101は、時間の関数として、かつ部分的に、レンダリングされたフレームに基づいて、変調されてもよい(例えば、オンおよびオフにされる)。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ101の位置が、回転可能構造105の回転に起因して移動されるにつれて、表されるべきレンダリングされたフレームは、変化されてもよく、ライトフィールドサブディスプレイ101は、複数のレンダリングされたフレーム間で切り替えられてもよい(例えば、ストロボ照射される)。一実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ101の照明は、
図10に関連して以下に詳述されるルーチンに従って行われてもよい。その後、ブロック860において、ルーチン800は、終了する。
【0091】
種々の実施形態では、ルーチン800は、
図1のディスプレイ装置100のハードウェアプロセッサ(例えば、
図1の制御システム110のハードウェアプロセッサ112)によって行われてもよい。他の実施形態では、コンピュータ実行可能命令を伴う、遠隔コンピューティングデバイス(ディスプレイ装置とネットワーク通信する)が、ディスプレイ装置にルーチン800の側面を行わせることができる。
【0092】
(ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイにマッピングするための例示的ルーチン)
図9は、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイにマッピングするための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン900は、
図1の制御システム110のハードウェアプロセッサ112または遠隔コンピューティングデバイスが、少なくとも部分的に、回転可能構造105の回転角度に基づいて、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイ101のそれぞれにマッピングし得る、1つの方法の一実施例であり得る。
【0093】
ルーチン900は、ブロック910から開始し、次いで、ブロック920に進み、そこでは、ライトフィールド画像の1つまたはそれを上回るレンダリングされたフレームが、読み出される。例えば、ルーチン900のブロック920では、ライトフィールド画像が、制御システム110のデジタルメモリ114からアクセスされ、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを含んでもよい。各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示してもよい。さらに、レンダリングされたフレームは、表示されるべきオブジェクトの画像を表すように組み合わせられ得る、複数のレンダリングされたピクセルを備えてもよい。ルーチンは、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセル毎に、サブルーチン930に継続する。
【0094】
レンダリングされたピクセル毎に、サブルーチン930は、ブロック940に進み、そこでは、所与のレンダリングされたピクセルの位置が、読み出される。各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有してもよい。例えば、レンダリングされたフレームは、所与の視認方向に関するオブジェクトの2-D表現であってもよく、各レンダリングされたピクセルは、そのレンダリングされたフレーム内の座標(例えば、XおよびY座標)位置を有してもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像の各レンダリングされたフレームは、レンダリングされたピクセルの位置がレンダリングされたフレーム毎に一定であるように、同一数のレンダリングされたピクセルを含んでもよい。
【0095】
ブロック950では、ライトフィールドサブディスプレイ位置が、少なくとも部分的に、回転可能構造の回転率(時間の関数として)に基づいて、時間の関数として判定される。
【0096】
ブロック960では、所与のレンダリングされたピクセルの各レンダリングされたピクセル位置が、ライトフィールドサブディスプレイ位置と関連付けられる。いくつかの実施形態では、上記に説明されるように、レンダリングされたピクセルの位置(u)は、時間の関数(t)としての回転可能構造105上のライトフィールドサブディスプレイ位置(z)と関連付けられてもよく、各ライトフィールドサブディスプレイ101の位置は、時間の関数としての回転角度に基づく。レンダリングされたピクセルの数および位置がレンダリングされたフレーム間で不変である、いくつかの実施形態では、関連付けは、ライトフィールド画像の任意のレンダリングされたフレームに関して一定であってもよい。ブロック970では、ルーチン900は、レンダリングされたピクセルとライトフィールドサブディスプレイ位置を関連付ける、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))を生成(および記憶)することができる。複数のディスプレイ装置は、相互から離れて位置するかまたは物理的に別個に位置する複数のディスプレイ装置によって表示される画像を同期させるように、同一ルックアップテーブルにアクセスすることが可能であってもよい。ブロック980において、ルーチンは、終了する。
【0097】
(ライトフィールドサブディスプレイを照明するための例示的ルーチン)
図10は、ディスプレイ装置(例えば、
図1のディスプレイ装置100)のライトフィールドサブディスプレイを照明するための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン1000は、
図1の制御システム110のハードウェアプロセッサ112または遠隔コンピューティングデバイスが、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールドデータに基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ101を照明するために使用され得る、方法の一実施例であり得る。
【0098】
ルーチン1000は、ブロック1010から開始し、次いで、ブロック1020に進み、そこでは、ライトフィールド画像が、読み出される。上記に説明されるように、、ライトフィールド画像は、異なる視認方向を表す、複数のレンダリングされたフレームを含んでもよい。複数のレンダリングされたフレームは、オブジェクトをレンダリングされたフレームと関連付けられた視認方向に描出するようにレンダリングされたフレームの各レンダリングされたピクセルと関連付けられた画像をレンダリングするための他の光学性質の中でもとりわけ、色および強度(例えば、画像パラメータ)を含んでもよい。ルーチン1000は、レンダリングされたフレーム毎に、サブルーチン1030に継続する。
【0099】
レンダリングされたフレーム毎に、サブルーチン1030は、ブロック1040に進み、変換されるレンダリングされたピクセル位置が、判定される。変換されるレンダリングされたピクセル位置は、例えば、
図9のルーチン900において判定されるように、関連付けられたライトフィールドサブディスプレイの位置に変換されるレンダリングされたピクセルの位置に関連してもよい。いくつかの実施形態では、変換されるレンダリングされたピクセル位置の判定は、データ構造(例えば、
図9のブロック960において生成されたデータ構造)にアクセスすることによって行われてもよい。
【0100】
ブロック1050では、ライトフィールドサブディスプレイによって放出されるべき光の色および強度は、少なくとも部分的に、表示されるべきレンダリングされたフレームに基づいて判定される。一実装では、色および強度は、ライトフィールドサブディスプレイ101によって表示されるべきレンダリングされたピクセルによって定義されてもよい。例えば、
図2Aおよび2Bを参照すると、各レンダリングされたフレームは、視認方向と関連付けられる。ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルアレイ225内の各ピクセル(例えば、ピクセル205)は、所与のレンダリングされたピクセルにマッピングされ得る、マイクロレンズ215aとの関連付けに基づいて、光を放出する方向と関連付けられてもよい。したがって、ピクセルアレイ225の各ピクセル205は、時間における任意のインスタンスで所与の視認方向と関連付けられてもよい。本関連付けに基づいて、ピクセルアレイ225の所与のピクセル205と関連付けられるであろう、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセルを判定することが可能である。本関連付けから、サブルーチン1030は、レンダリングされたフレームの視認方向に基づいて、レンダリングされたピクセルの色および強度を読み出し、ライトフィールドサブディスプレイ101の所与のピクセルが放出するであろう、光の色および強度を判定してもよい。
【0101】
サブルーチン1030は、ブロック1060に継続し、そこでは、各ライトフィールドサブディスプレイは、判定された色および強度ならびに回転可能構造の回転角度に基づいて照明される。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ101が回転経路103を通して回転されるにつれて、ライトフィールドサブディスプレイ101によって表示されるべきレンダリングされたフレームは、位置の変化に基づいて変化してもよい。故に、ライトフィールドサブディスプレイ1010のピクセル205は、ライトフィールドサブディスプレイ101が回転されるにつれて、ライトフィールドサブディスプレイ101によって表示されるべきレンダリングされたフレームに基づいて、照明またはストロボ照射されてもよい(例えば、ライトフィールド画像の異なるレンダリングされたフレーム間で交互される、または切り替えられる)。その後、ブロック1080において、ルーチン1000は、終了する。
【0102】
(例示的平面ライトフィールドディスプレイ装置)
図11は、オブジェクトの3-D表現として観察可能な画像を表示するように構成される、ディスプレイ装置1100(例えば、本実施例では、フラット画面または平面テレビ)の実施例を図示する。ディスプレイ装置1100は、ディスプレイパネル1105と、制御システム1110とを含む。
図11に図示される実施形態では、ディスプレイ装置1100はまた、ベゼル1115と、スタンド1130(またはディスプレイ装置を垂直または水平表面のいずれかに固着する他の様式)とを含んでもよい。ディスプレイパネル1105は、ディスプレイパネルの視認表面上に配置され、基準視認方向1120において視認されるように構成される、ライトフィールドサブディスプレイ1101のアレイを含んでもよい。基準視認方向1120は、ディスプレイパネル1105の平面と垂直であることができる。基準視認方向1120は、したがって、ディスプレイの真正面に位置付けられる視認者の方向を向いている。ライトフィールドサブディスプレイ1101は、制御システム1110によって制御され、オブジェクトの3-D表現を生成および表示してもよい。オブジェクトの3-D表現を表示する、1つの可能性として考えられる様式は、複数のライトフィールドサブディスプレイ1101が、異なる出射角度で伝搬し、ライトフィールド画像を生成する、光ビームのアレイの中に光を異方的に指向し得るように遂行されることができる。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、
図2A-3Cに関連して説明されるライトフィールドサブディスプレイ101に実質的に類似してもよい。しかしながら、他の構成も、可能性として考えられる。
【0103】
図12Aおよび12Bは、ディスプレイ装置1100の実施例と、異なる視認方向におけるディスプレイ装置1100によって表示される例示的画像1210(本実施例では、イヌ)を視認している複数の観察者1220a、1220bとのトップダウンビューである。
図12Aおよび12Bに図示されるディスプレイ装置1100は、
図11のディスプレイ装置1100に実質的に類似してもよい。
【0104】
図12Aは、ディスプレイ装置1100のほぼ正面、例えば、基準視認方向1120に対して小角度に位置付けられる、観察者1220aを図示する。観察者1220aに関するディスプレイ装置1100の視野は、点線1215aとして図示される。観察者1220aに関して、視野1215aは、ディスプレイ装置1100によって表示される画像を完全に視認するために十分に広い。
【0105】
対照的に、
図12Bは、観察者1220bが、基準視認方向1120から外れたある角度において、ディスプレイ装置1100によって投影された画像1210を視認しているように位置付けられる、観察者1220bを図示する。観察者1220bが、基準視認方向1120からますます大きな角度で画像1210を視認するにつれて、視野1215bは、ますます狭くなり得る。狭い視野1215bは、歪曲された画像、平坦化された画像、またはさらに視認不可能画像をもたらし得る。いくつかの実施形態では、これは、ライトフィールドサブディスプレイ1101がますます大きな斜角から視認されることに起因し得、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、基準視認方向1120から増加したより大きな角度において光を指向することが不可能である。ディスプレイ装置1100から投影された光の3-Dライトフィールド性質に起因して、軸外の観察者(例えば、観察者1220b)は、ディスプレイから投影されている異なる視点の画像1210を知覚するであろう。
【0106】
(例示的非平面ライトフィールドディスプレイ装置)
図13Aは、オブジェクトの3-D表現として観察可能な画像を表示するように構成される、ディスプレイ装置1100の実施例を図示する。ディスプレイ装置1100は、ディスプレイパネル1305と、制御システム1110とを含む。制御システム1110は、ディスプレイ装置1100に固定して取り付けられる、またはディスプレイ装置1100に関連する他の場所(例えば、部屋の別個の部分または中央制御屋内に)位置する等、種々の構成において搭載され得る、ディスプレイ装置1100に動作可能に結合されてもよい。ディスプレイパネル1305は、ある視認方向から視認されるように構成され、視認表面上に配置されるライトフィールドサブディスプレイ1101のアレイを含んでもよい。
図13Aは、基準視認方向1120からより大きい角度(例えば、
図11の平面ディスプレイ1100と比較して、視認方向からより大きい角度)でオブジェクトの3-D表現を表示するように構成される湾曲ディスプレイパネル1305を有する、ディスプレイ装置1100の実施例を描写する。
図11を参照して説明されるように、基準視認方向は、ディスプレイの中心に対して接する平面と垂直であることができる(例えば、
図13A参照)。基準視認方向1120は、概して、ディスプレイ装置1100の真正面に位置付けられる視認者の方向に向いている。いくつかの実施形態では、制御システム1110は、ディスプレイ装置1100によって投影されるべき所望の画像に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイ1101の作動(例えば、各ライトフィールドサブディスプレイ1101の照明のタイミング、強度、および色)を制御するように構成されてもよい。
【0107】
図13Aに図示される実施形態では、ディスプレイ装置1100は、液晶ディスプレイ(LCD)テレビ、発光ダイオード(LED)テレビ、または他のフラット画面テレビに類似する様式で動作され得る、テレビとして描写される。そのような構成は、ベゼル1115と、スタンド1130とを含んでもよい。スタンド1130は、ディスプレイ装置1100を水平表面(例えば、台または棚)上に支持するように構成されてもよい。別の実施形態では、スタンド1130は、ディスプレイ装置を垂直表面(例えば、壁)に取り付けるか、または、ディスプレイ装置1100をディスプレイ装置1100の上方の取付部から吊架するように構成される、吊架式デバイスとして構成されてもよい。ベゼル1115は、制御システム1110と、ディスプレイ装置100を動作させるための他の電子および駆動回路とを備えてもよい。
【0108】
図13Aに図示されるように、ディスプレイパネル1305は、そこに適用される曲線を有する。例えば、ディスプレイパネル1305は、基準視認方向1120から視認され、基準視認方向1120と垂直な平面から湾曲されるように構成されてもよい。曲率半径は、
図13Bに関連して以下に説明されるように、
図11の平面ディスプレイ1100と比較して、視認方向からより大きい角度を提供するように構成される、任意の所望の曲率であってもよい。
図13Aは、ディスプレイ装置1100の実施例を図示し、ディスプレイパネル1305は、基準視認方向1120に対して凸面状であるように、基準視認方向1120と垂直な平面から湾曲される。例えば、
図13Aは、X、Y、およびZ軸として示される想像軸を描写する。これらの軸は、例証目的のためだけのものである。
図13Aの実施形態では、Z軸は、基準視認方向1120と平行であってもよい。XおよびY軸は、X軸と垂直な平面、例えば、基準視認方向120を形成してもよい。XおよびY軸もまた、相互に垂直であってもよく、X軸は、水平であって、Y軸は、垂直である。
図13Aに示されるように、ディスプレイパネル1305は、視認方向と垂直な平面から湾曲され、垂直(例えば、Y)軸を中心として凸面状に湾曲されてもよい。ディスプレイパネル1305は、円筒形である形状を有してもよく、例えば、ディスプレイパネル1305は、一端で立っている円筒形の一部に類似してもよい。
図13Aは、ディスプレイパネル1305の一実施例を図示するが、しかしながら、他の構成も、例えば、
図14A-14Eに示されるように、可能性として考えられる。
【0109】
図13Aを継続して参照すると、ディスプレイパネル1305は、その上に配置されるライトフィールドサブディスプレイ101のアレイを含んでもよい。
図13Aは、ディスプレイパネル上に配置される121のライトフィールドサブディスプレイ1101を示すが、他の実施形態も、可能性として考えられる。例えば、ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ1101の数は、わずか1、2、3、4、5、6つ、もしくはそれを上回る、または以下に説明されるように、所望の画像分解能を提供するための必要に応じた数であることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイパネル1305は、その上に配置される、単一ライトフィールドサブディスプレイ1101を備えてもよい。ライトフィールドサブディスプレイ1101は、ライトフィールドを生成するように構成される、任意のディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、異方性光を放出する(例えば、指向性に放出される)ように構成される、1つまたはそれを上回るピクセルを備えてもよい。例えば、
図2A-3Cに関連してより詳細に説明されるように、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、マイクロレンズアレイに向かって光を等方的に放出するピクセルアレイに隣接して配置される、マイクロレンズアレイを備えてもよい。マイクロレンズアレイは、ピクセルアレイから、異なる出射角度で伝搬し、ライトフィールド画像を生成する、ビームのアレイの中に光を再指向する。いくつかの実施形態では、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルとして構成されてもよい。別の実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、
図4Aおよび4Bに関連して以下に説明されるように、ライトフィールドを生成する、導波管スタックアセンブリを含んでもよい。
【0110】
いくつかの実装では、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、制御システム1110によって制御され、オブジェクトの3-D表現を生成および表示してもよい。例えば、制御システム1110は、ライトフィールドサブディスプレイ1101の照明を駆動し、オブジェクトの3-D表現として表示されるべき見物人によって観察可能な画像を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のライトフィールドサブディスプレイ1101はそれぞれ、以下に説明されるように、コントローラ1110のデジタルメモリ1112(例えば、非一過性データ記憶装置)内に記憶されるライトフィールド画像データに従って照明され、オブジェクトの3-D表現を表示し得る、1つまたはそれを上回るピクセルを備えてもよい。各ライトフィールドサブディスプレイ1101の照明は、観察者によって視認され得る、画像の表現を投影してもよい。画像は、オブジェクト、グラフィック、テキスト等を含むことができる。画像は、ビデオ内におけるように移動または変化するように見える、オブジェクトまたは物を投影する、一連の画像フレームの一部であってもよい。表現は、3-Dであるように現れ得、投影ではなく自然オブジェクトであるように、観察者に間違われ得る。光は、ライトフィールドサブディスプレイ1101から指向性に放出されるため、画像は、空中に浮いているように現れ、それによって、通行人からの注意を誘引し得る。故に、ディスプレイ装置1100は、有利には、広告、マーケティング、または販売において、提示のため、または別様に関心を引く、もしくは情報を視認者に伝達するために使用されることができる。ディスプレイ装置1100は、ディスプレイ装置1100から視認可能距離に位置する人物が、ディスプレイパネル1305に向かって見ることによって、ディスプレイ装置1100によって表示される画像を視認可能である、店先または視認可能面積に設置されてもよい。
【0111】
コンピュータ化された制御システム1110のローカルデータ処理モジュールは、ハードウェアプロセッサ1112と、デジタルメモリ1114とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、デジタルメモリ1114は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)または任意の非一過性コンピュータ可読媒体であってもよい。デジタルメモリ1114は、ハードウェアプロセッサ1112のための命令を定義するデータを記憶するように構成されてもよい。これらの命令は、ディスプレイ装置1100の機能を行うようにハードウェアプロセッサ1112を構成してもよい。例えば、ハードウェアプロセッサ1112およびデジタルメモリ1114は両方とも、ライトフィールドデータの処理、キャッシュ、および記憶を補助するために利用されてもよい。データは、a)表示されるべきオブジェクトのライトフィールド画像、b)ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイの位置、またはc)ライトフィールドサブディスプレイ位置へのライトフィールド画像のマッピングに関連するデータを含んでもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像は、オブジェクトの複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、視認方向(例えば、観察者がディスプレイ装置1100に対し得る方向)におけるオブジェクトの2-D表現である。各レンダリングされたフレームは、以降、レンダリングされたピクセルと称される、複数のピクセルを備えてもよく、これは、組み合わせられ、表示されるべきオブジェクトの画像を表し得る。各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム上の位置(例えば、レンダリングされたピクセル位置)と関連付けられてもよい。複数のレンダリングされたフレームおよびレンダリングされたピクセル位置は、制御システム1110によるアクセスおよび使用のために、デジタルメモリ1114内に記憶されてもよい。ライトフィールド画像は、撮像パラメータ(例えば、レンダリングされたフレームを表示するための光の色および強度)を含んでもよく、撮像パラメータは、レンダリングされたフレームの視認方向と関連付けられる。
【0113】
いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ位置は、ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ1101の位置であってもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、
図13Aに図示されるように、アレイまたはグリッド状パターンで配列されてもよい。他の構成も、可能性として考えられる。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、ディスプレイパネル1305上の中心点から半径方向に延在する、螺旋配列において配列されてもよい。または、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、自転車の車輪のスポークと同様に、中心点から外向きに延在する多数の線形配列で配列されてもよい。ライトフィールドサブディスプレイ位置はまた、時間の関数として各ライトフィールドサブディスプレイ1101のコンポーネント(例えば、以下に説明されるマイクロレンズ)の位置を含んでもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、ハードウェアプロセッサ1112は、デジタルメモリ1114に動作可能に結合され、デジタルメモリ1114内のデータを分析および処理するように構成されてもよい。ハードウェアプロセッサ1112はまた、各ライトフィールドサブディスプレイ101に動作可能に結合され、デジタルメモリ1114内に記憶されるライトフィールド画像に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルを駆動するように構成されてもよい。例えば、ハードウェアプロセッサ1112は、各ライトフィールドサブディスプレイ1101(例えば、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセル)を駆動し、レンダリングされたピクセル位置およびデジタルメモリ1112内に記憶される画像パラメータと関連付けられた光を放出してもよい。いくつかの実施形態では、画像パラメータは、レンダリングされたフレームの他のレンダリングされたピクセルと組み合わせられると、画像をレンダリングする、レンダリングされたピクセルの特性として構成されてもよい。非限定的実施例として、画像パラメータは、画像をレンダリングするための色、強度、形状、明るさ、または任意の他の光学性質として構成されてもよい。レンダリングされたフレームの指向性側面は、観察者に、ライトフィールドサブディスプレイ1101からの照明をオブジェクトの3-D表現を表示するものとして知覚させ得る。
【0115】
オブジェクトの3-D表現の表示が遂行され得る、1つの可能性として考えられる様式は、多数の視点が制御システム1110または別のレンダリングエンジンによって事前にレンダリングされ得ることである。ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ1101の任意の所与の配列に関して、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルの位置(z)を表示されるべきレンダリングされたフレーム(k)のレンダリングされたピクセル(u)にマッピングする、マッピングが、生成される、または読み出されてもよい。本マッピングは、プロセッサ112によって遂行されてもよく、これは、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(GPU)、または特殊目的ハードウェア(例えば、浮動点ゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC))を含んでもよい。
【0116】
一実施形態では、制御システム1110は、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセルをマッピングするように構成されることができる。例えば、レンダリングされたフレームkは、表示されるべきオブジェクトの視認方向と関連付けられることができ、レンダリングされたピクセル(u)は、レンダリングされたフレーム(k)内の位置(例えば、座標、例えば、XおよびY座標または位置座標によって表される)を有することができる。本マッピングは、一定であって、表示されるべきオブジェクトから独立してもよく、したがって、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))において(例えば、デジタルメモリ1114内に)事前に算出および記憶されてもよい。
【0117】
一実施形態では、制御システム1110はまた、レンダリングされたピクセル位置をライトフィールドサブディスプレイ1101の位置にマッピングするように構成されてもよい。例えば、ライトフィールドサブディスプレイ1101の各ピクセルは、異なるディスプレイパネル1305上の位置に位置することができる。ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルによって放出される光のためのレンダリングされたピクセル位置は、ライトフィールドサブディスプレイ1101の位置のために変換されてもよい。故に、レンダリングされたフレーム(k)の各レンダリングされたピクセル位置(u)は、ディスプレイパネル1105上のピクセルの位置(z)に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルの所与の位置と関連付けられることができる。したがって、各レンダリングされたフレームの対応するレンダリングされたピクセルは、ともに収集され、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルにマッピングされることができる。マッピングは、レンダリングされたピクセル位置がライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルに変換され、ライトフィールドサブディスプレイ1101から放出される光がレンダリングされたフレームの視認方向に基づいて異方的に指向されるように構成される。これはまた、上記に説明されるものと同一のデータ構造または異なるデータ構造であり得る、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))において事前に算出および記憶されてもよい(例えば、デジタルメモリ1114内に)。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセルは、異なる画像フレームが表示されるにつれて(例えば、画像は、ビデオにおけるように移動または変化するように現れるオブジェクトまたは物を投影する、一連の画像フレームの一部であってもよい)、レンダリングされたピクセル毎に画像パラメータを含む、レンダリングされたフレームの変換されるレンダリングされたピクセル位置に基づいて、ストロボ照射されてもよい(例えば、ライトフィールド画像の異なるレンダリングされたフレーム間で交互される、または切り替えられる)。
【0118】
いくつかの実施形態では、画像パラメータは、ディスプレイパネル305の形状またはライトフィールドサブディスプレイ1101(またはそのピクセル)の位置に基づいてもよい。例えば、ディスプレイパネル1305の曲線に起因して、いくつかのライトフィールドサブディスプレイ1101は、他のライトフィールドサブディスプレイ1101と比較して、観察者からより遠くなる。ディスプレイパネル1305の中心の近傍に配置される、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、観察者に物理的により近くなり得る一方、ディスプレイパネル1305の縁(例えば、ディスプレイパネル1305の右または左側のライトフィールドサブディスプレイ)の近傍に配置される、ライトフィールドサブディスプレイ101は、より遠くなる。いくつかの場合では、観察者から離れたライトフィールドサブディスプレイ1101からの、表示されるオブジェクトの観察者によって視認されるような光の見掛け強度は、距離あたりの照明量が観察者からより遠いライトフィールドサブディスプレイ1101に関して減少するため、観察者により近いライトフィールドサブディスプレイ1101から放出される光の強度より低い傾向にあり得る。したがって、いくつかの実装では、ディスプレイパネル1305にわたる画像の見掛け強度を比較的に一定に保つために、照明の明るさが、観察者からの距離に基づいてスケーリングされることができる。例えば、照明は、最も近いライトフィールドサブディスプレイ1101と特定のライトフィールドサブディスプレイ1101との間の距離の差異に基づいてスケーリングされてもよい。いくつかの実施形態では、スケーリングは、ディスプレイパネル1305の形状に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、スケーリングは、ディスプレイパネル1305の形状に関連して線形または湾曲であってもよい。他の実装では、より大きい距離におけるライトフィールドサブディスプレイ1101は、増加されたサイズ、増加されたピクセルの数、またはその両方(観察者により近いライトフィールドサブディスプレイ1101と比較して)を有してもよい。さらに他の実装では、より多くのライトフィールドサブディスプレイ1101が、例えば、隣接するライトフィールドサブディスプレイ1101間の間隔を減少させることによって、より大きい距離において使用されてもよい。
【0119】
制御システム110は、ネットワークへの接続を含み、例えば、ディスプレイ装置1100によって表示されるべき画像または画像表示命令を受信することができる。ディスプレイ装置1100は、オーディオ能力を含むことができる。例えば、ディスプレイ装置1100は、スピーカシステム1118を含むか、または、それに接続され、投影された画像と組み合わせて、オーディオを投影してもよい。いくつかの実装では、ディスプレイ装置1100は、マイクロホン1119および音声認識技術を含み、ディスプレイ装置1100が、視認者からのオーディオコマンドまたは注釈を受信および処理することを可能にすることができる。例えば、ディスプレイ装置1100は、関与する視認者からの注釈を認識し、注釈に応答して、ディスプレイ装置1100を修正するためのアクションを行うように構成されてもよい(例えば、投影された画像の色を変化させる、投影された画像を変化させる、注釈に対するオーディオ応答を出力する等によって)。実施例として、小売店環境では、ディスプレイは、販売のための製品の画像を示してもよく、製品の価格についての質問に応答して、ディスプレイは、聴覚的に(例えば、「本製品は本日2ドルで販売されています」。)または表示される画像内の変化(例えば、価格を示すテキストまたはグラフィック)によって価格を出力してもよい。
【0120】
ディスプレイ装置1100は、近接度センサ1116を含み、オブジェクトが近傍にあるかどうかを検出してもよく、制御システム1110は、検出に基づいて、適切なアクションを行うことができる。例えば、近接度センサ1116は、通行人を検出し、ディスプレイ装置1100をアクティブ化し、オブジェクトを表示し、通行人を誘引してもよい。いくつかの実施形態では、近接度センサ1116は、観察者の不在を検出し、ディスプレイ装置1100をオフまたはシャットダウンするように構成されてもよい。
【0121】
任意の特定の科学的理論に拘束されるわけではないが、本明細書に説明される実施形態の1つの非限定的利点は、
図13Bに描写されるように、ディスプレイ装置1100の真正面ではない観察者に、ディスプレイ装置1100の実質的視野が見え得るということである(例えば、
図12Aおよび12Bの平面ディスプレイパネル1105と比較して、増加された視野)。
図13Bは、基準視認方向1120からより大きい角度でオブジェクトの3-D表現を表示するように構成される、
図13Aのディスプレイ装置1100の実施形態のトップダウンビューを図示する。
図13Bは、ディスプレイパネル1305が観察者1220a、1220bに対して凸面状であるように湾曲される、ディスプレイ装置1100の実施例のトップダウンビューを図示する。
【0122】
図13Bに図示される実施形態では、ディスプレイパネル1305は、上記に説明されるように、基準視認方向1120と垂直な平面から湾曲され、凸面を達成する。凸面ディスプレイパネル1305を有する、ディスプレイ装置1100の1つの非限定的利点は、(例えば、観察者1220aのように)ディスプレイ装置の真正面ではない観察者(例えば、観察者1220b)に、ディスプレイ装置1100の実質的視野1315bが見え得ることである(例えば、
図12Aおよび12Bの平面ディスプレイパネル1105と比較して、増加された視野)。いくつかの実施形態では、観察者の視野は、ディスプレイパネル1305が湾曲される平面と垂直な平面上で増加されてもよい。例えば、
図13Bに図示されるように、ディスプレイパネル1305は、XおよびY軸によって形成される平面から湾曲され、観察者1220bの視野1315bは、XおよびZ軸によって形成される平面上で増加される(視野1215bと比較して)。他の構成も、ディスプレイパネル1305の曲率に基づいて、例えば、
図14A-14Eに示されるように、可能性として考えられる。
【0123】
ディスプレイパネル1305の曲率は、ディスプレイ装置1100のための所望の視野を提供するように選択されることができる。曲率は、ディスプレイパネル1305に沿って一定であることまたはディスプレイパネル1305の軸毎に同一であることは必要ない(例えば、
図14A-14Eに図示されるように)。例えば、Y軸を中心とした曲率半径は、X軸を中心とした曲率半径と異なってもよい。または、ディスプレイパネル1305は、一方または両方の軸を中心として変動する、曲率半径を有してもよい。故に、
図13Bは、
図13Bのディスプレイパネル1305に類似するディスプレイパネル1305を有する、ディスプレイ装置1100を図示するが、他の実施形態では、ディスプレイ装置1100は、本明細書に説明されるように、任意のディスプレイパネルを含むことができる。
【0124】
ライトフィールドを生成するためのデバイスの実施例は、本明細書に、
図2A-4Bを参照して説明されるが、単一ライトフィールドサブディスプレイタイプがオブジェクトの3-D表現をディスプレイ装置内に表示するために必要とされるわけではないことを理解されたい。複数のライトフィールドサブディスプレイが湾曲ディスプレイパネル上に配置され、オブジェクトの3-D表現を生成するような他のライトフィールドディスプレイも、想定される。例えば、2016年1月29日に出願され、「Holographic Propeller」と題された米国特許出願第62/288,680号および2016年5月31日に出願され、「Display for Three-Dimensional Image」と題された米国特許出願第62/343,722号(そのそれぞれが開示する全てに関して参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるライトフィールドサブディスプレイ、アセンブリ、または配列のいずれかが、オブジェクトの3-D表現を表示するために実装されることができる。
【0125】
(オブジェクトの3-D表現を表示するための代替実施形態)
図11は、視認方向と垂直な平面から湾曲されるディスプレイパネル1305を備える、ディスプレイ装置1100の実施例を示すが、ディスプレイ装置1100は、他の実施形態では、異なるように構成されることができる。例えば、ディスプレイ装置1100は、任意の数のライトフィールドサブディスプレイを備えてもよく、例えば、ディスプレイパネル1305は、ディスプレイパネル1305の全体にわたって配置される、単一ライトフィールドサブディスプレイを備えてもよい。別の実施形態では、組み合わせて、または代替として、ディスプレイパネル1305は、任意の形状またはサイズを有してもよい。
図14A-14Eは、本明細書の本開示によるディスプレイ装置1100の実施形態のいくつかを図示するが、しかしながら、他の構成も、可能性として考えられる。いくつかの実施形態では、種々の構成は、円筒形、球状、扁平楕円体、または長平楕円体の一部として成形される、ディスプレイパネルを生成してもよい。
【0126】
図14Aは、
図13Aのディスプレイパネル1305と異なる曲率を用いて構成される、ディスプレイパネル1305aを含む、ディスプレイ装置1100を図示する。例えば、
図14Aは、例証目的のためだけに、想像軸X、Y、およびZを描写し、これは、
図13Aに描写される軸に実質的に類似してもよい。故に、
図14Aは、基準視認方向1120(例えば、Z軸)と垂直な平面から湾曲され、水平(例えば、X)軸を中心として凸面状に湾曲される、ディスプレイパネル1305aを図示する。ディスプレイパネル1305aは、円筒形形状を有してもよく、例えば、ディスプレイパネル1305aは、湾曲表面上に位置付けられる、円筒形の一部に類似してもよい。
【0127】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置1100は、例えば、
図14Bおよび14Cに示されるように、2つの軸を中心として湾曲される、ディスプレイパネル1305を備えてもよい。例えば、
図14Bは、水平(例えば、X)軸および垂直(例えば、Y)軸を中心として湾曲される、ディスプレイパネル1305bの実施形態を図示する。いくつかの実施形態では、水平および垂直軸を中心とした曲率半径は、実質的に同一であってもよい。同様に定寸される半径は、球体の一部として成形される、ディスプレイパネル1305bをもたらし得る。他の実施形態では、水平および垂直軸を中心とした曲率半径は、例えば、
図14Cに示されるように、異なってもよい。
図14Cは、
図14Bに類似する、ディスプレイパネル1305cの実施形態を描写するが、しかしながら、水平(例えば、X)軸を中心とした曲率半径は、垂直(例えば、Y)軸を中心とした曲率半径より小さくなり得る。垂直軸を中心とした半径より小さい、水平軸を中心とした曲率半径は、扁平楕円体の一部として成形される、ディスプレイパネル1305cをもたらし得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、水平(例えば、X)軸を中心とした曲率半径は、垂直(例えば、Y)軸を中心とした曲率半径より大きくなり得、これは、長平楕円体の一部として成形される、ディスプレイパネル(図示せず)をもたらし得る。
【0128】
他の構成も、可能性として考えられる。例えば、軸は、第1、第2、および第3の軸と見なされてもよい。第3の軸は、基準視認方向1120と平行であってもよく、第1および第2の軸は、上記に説明される軸に類似する、第3の軸と垂直な平面を形成してもよい。しかしながら、第1および第2の軸は、相互に垂直である必要はなく、各軸に対して90度未満またはそれを上回るある角度にあってもよい。いくつかの実施形態では、組み合わせて、または代替として、第1および第2の軸はまた、水平または垂直である必要はなく、
図13Aおよび14A-14Cに関連して議論される水平または垂直配列に対して任意の角度にあってもよい。故に、ディスプレイパネル1305は、視認方向と垂直な平面から湾曲されてもよく、第1の軸、第2の軸、または第1および第2の軸を中心として湾曲されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置1100は、相互に独立して湾曲され得る複数のディスプレイ領域を含む、ディスプレイパネル1305を備えてもよい(例えば、
図14Dおよび14E)。例えば、ディスプレイパネルは、複数のディスプレイ領域に比喩的に分割されてもよく、それぞれ、ライトフィールドサブディスプレイまたは1つもしくはそれを上回る個々のライトフィールドサブディスプレイの一部を構成する。各ディスプレイ領域は、平面表面または湾曲表面を含んでもよい。例えば、
図14Dは、例証的ライン1465dおよび1485eに沿って分割される(点線として示される)、複数のディスプレイ領域(例えば、ディスプレイ領域1460d、1470d、および1480d)を備える、ディスプレイパネル1305dの実施形態を図示する。ディスプレイ領域1470dは、ディスプレイパネル1305dの中心面積の近傍またはそれを中心として位置付けられてもよい。本実施形態では、ディスプレイ領域1470dは、ディスプレイ領域1470dが基準視認方向1120と略垂直であるように、湾曲されなくてもよい。ディスプレイ領域1460dおよび1480dは、本明細書に説明されるものと実質的に類似する様式において、視認方向と垂直な平面から湾曲されてもよい。同様に、
図14Eは、例証的線1465e(点線円形線として示される)に沿って分割される2つのディスプレイ領域460eおよび1470eを備える、ディスプレイパネル1305eの実施形態を図示する。ディスプレイ領域1470eは、ディスプレイ領域1470eが基準視認方向1120と略垂直であるという点において、
図14Dのディスプレイ領域1470dに類似してもよい。ディスプレイ領域1460eは、本明細書に説明されるものと実質的に類似する様式において、視認方向と垂直な平面から湾曲されてもよい。故に、ディスプレイパネル1305eは、平面表面をディスプレイ領域1470eに有する、部分的球体(またはいくつかの実施形態では回転楕円体)であってもよい。
【0130】
ある実施形態が、本明細書に説明されたが、他の構成も、可能性として考えられる。例えば、ディスプレイパネルは、任意の数のディスプレイ領域、例えば、1、2、4、5、6つ等を備えてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ領域のそれぞれに適用される曲線は、同一である必要はなく、他のディスプレイ領域と比較して、ディスプレイ領域毎に異なってもよい。他の実施形態では、ディスプレイパネルは、ディスプレイ領域の形状または構成において対称である必要はない。いくつかの実施形態では、中心面積の近傍に配置されるディスプレイ領域は、平面である必要はなく、湾曲されてもよい一方、ディスプレイパネルの縁のまたは中心面積から外れた他のディスプレイ領域は、平面であってもよい。
【0131】
(オブジェクトの3-D表現を表示するための例示的ルーチン)
図15は、本明細書に説明されるディスプレイ装置を使用して、オブジェクトの3-D表現を表示するための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン1500は、処理ライトフィールド画像およびライトフィールドサブディスプレイを照明し、オブジェクトまたは画像の3-D表現を表示するための例示的フローである。ルーチン1500は、ディスプレイ装置1100の実施形態の制御システム1110によって行われてもよい。
【0132】
ブロック1510では、ライトフィールド画像は、例えば、メモリ1114または別の異なるまたは遠隔の記憶ユニットからアクセスされる。いくつかの実装では、画像は、表示されるべきオブジェクトのライトフィールド表現である。ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームから作製されてもよい。各レンダリングされたフレームは、異なる視認方向における表示されるべきオブジェクトの表現であってもよい。このように、複数のレンダリングされたフレームはそれぞれ、オブジェクトの視認方向と関連付けられる。他の実装では、オブジェクトの画像は、オブジェクトが空間内で移動するように見えるように逐次化されてもよい。この場合、アクセスされるライトフィールド画像は、複数のライトフィールド画像を含んでもよく、各ライトフィールド画像は、ビデオの単一フレームである。
【0133】
ルーチン1500は、ブロック1520に継続し、そこでは、ライトフィールド画像は、ライトフィールドサブディスプレイにマップされる。例えば、
図13Aの制御システム1110は、部分的に、ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ1101の位置に基づいて、アクセスされたライトフィールド画像とライトフィールドサブディスプレイ1101のそれぞれの関連付けまたはマッピングを生成するための命令を実行してもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像の各レンダリングされたフレームは、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセル(例えば、マイクロレンズ)にマッピングされてもよい。マッピングは、部分的に、ディスプレイパネル1305上のピクセル(例えば、
図2Aおよび2Bのマイクロレンズ)の位置に基づいてもよい。ライトフィールド画像のマッピングはまた、ライトフィールドサブディスプレイ1101のマッピングされたピクセル(例えば、
図2Aおよび2Bのマイクロレンズ)によって表示されるべきレンダリングされたフレームと関連付けられた視認方向に放出されるべき光の色および強度を判定することを含んでもよい。一実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101へのライトフィールド画像のマッピングは、
図16に関連して以下に詳述されるルーチンに従って行われてもよい。
【0134】
ルーチン1500は、ブロック1530に継続し、そこでは、ライトフィールドサブディスプレイは、照明される。例えば、ライトフィールドサブディスプレイは、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、照明されてもよい。
図13Aの制御システム1110は、部分的に、マッピングされたライトフィールド画像およびディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ1101の位置に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ1101を照明させるための命令を実行してもよい。一実装では、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、部分的に、オブジェクトが空間内で移動して見えるように構成されるオブジェクトのレンダリングされたフレーム間での切替に基づいて、時間の関数として変調されてもよい(例えば、オンおよびオフにされる)。一実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイ1101の照明は、
図17に関連して以下に詳述されるルーチンに従って行われてもよい。その後、ルーチン1500は、終了する。
【0135】
種々の実施形態では、ルーチン1500は、
図13Aのディスプレイ装置1100のハードウェアプロセッサ(例えば、
図13Aのハードウェアプロセッサ1112)によって行われてもよい。他の実施形態では、コンピュータ実行可能命令を伴う、遠隔コンピューティングデバイス(ディスプレイ装置とネットワーク通信する)が、ディスプレイ装置にルーチン1500の側面を行わせることができる。
【0136】
(ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイにマッピングするための例示的ルーチン)
図16は、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイにマッピングするための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン1600は、
図13Aの制御システム1110のハードウェアプロセッサ1112または遠隔コンピューティングデバイスが、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ101の位置に基づいて、ライトフィールド画像をライトフィールドサブディスプレイ1101のそれぞれにマッピングし得る、1つの方法の一実施例であり得る。
【0137】
ルーチン1600は、ブロック1610から開始し、そこでは、ライトフィールド画像の1つまたはそれを上回るレンダリングされたフレームが、読み出される。例えば、ブロック1610では、ライトフィールド画像は、制御システム1110のデジタルメモリ1114からアクセスされ、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを含んでもよい。各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示してもよい。さらに、レンダリングされたフレームは、表示されるべきオブジェクトの画像を表すように組み合わせられ得る、複数のレンダリングされたピクセルを備えてもよい。ルーチンは、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセル毎に、サブルーチン1620に継続する。
【0138】
レンダリングされたピクセル毎に、サブルーチン1620は、ブロック1630に進み、各レンダリングされたピクセルの位置が、読み出される。各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有してもよい。例えば、レンダリングされたフレームは、所与の視認方向に関するオブジェクトの2-D表現であってもよく、各レンダリングされたピクセルは、そのレンダリングされたフレーム内の座標(例えば、XおよびY座標)位置を有してもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールド画像の各レンダリングされたフレームは、レンダリングされたピクセルの位置がレンダリングされたフレーム毎に一定であるように、同一数のレンダリングされたピクセルを含んでもよい。
【0139】
ブロック1640では、ライトフィールドサブディスプレイ位置は、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて判定される。例えば、
図13Aの各ライトフィールドサブディスプレイ1101は、ディスプレイパネル1305内の場所(例えば、XおよびY座標)を有してもよい。いくつかの実施形態では、各ライトフィールドサブディスプレイ1101(または、例えば、そのピクセル)の基準視認方向1120(例えば、Z座標)と垂直な平面からの距離が、判定されてもよい。いくつかの実施形態では、ライトフィールドサブディスプレイの位置は、定常のままであってもよく、したがって、判定は、事前に生成される、またはメモリ(例えば、メモリ1114または遠隔メモリデバイス)内に記憶され、プロセッサ(例えば、プロセッサ1112)によって読み出される、またはアクセスされてもよい。
【0140】
ブロック1650では、各レンダリングされたピクセル位置は、ライトフィールドサブディスプレイ位置と関連付けられる。いくつかの実施形態では、上記に説明されるように、、レンダリングされたピクセルの位置(u)は、ディスプレイパネル1305上のライトフィールドサブディスプレイ位置(z)(例えば、ライトフィールドサブディスプレイ1101のピクセル位置)と関連付けられてもよい。レンダリングされたピクセルの数および位置がレンダリングされたフレーム間で不変である、いくつかの実施形態では、関連付けは、ライトフィールド画像の任意のレンダリングされたフレームに関して一定であってもよい。ブロック1660では、ルーチン1600は、レンダリングされたピクセルとライトフィールドサブディスプレイ位置を関連付ける、データ構造(例えば、ルックアップテーブル(LUT))を生成(および記憶)することができる。複数のディスプレイ装置は、相互から離れて位置するかまたは物理的に別個に位置する複数のディスプレイ装置によって表示される画像を同期させるように、同一ルックアップテーブルにアクセスすることが可能であってもよい。その後、ルーチン1600は、終了する。
【0141】
(ライトフィールドサブディスプレイを照明するための例示的ルーチン)
図17は、ディスプレイ装置(例えば、
図13Aのディスプレイ装置1100)のライトフィールドサブディスプレイを照明するための例証的ルーチンのフロー図である。ルーチン1700は、
図13Aの制御システム1110のハードウェアプロセッサ1112または遠隔コンピューティングデバイスが、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールドデータに基づいて、ライトフィールドサブディスプレイ1101を照明するために使用され得る、方法の一実施例であり得る。
【0142】
ルーチン1700は、ブロック1710から開始し、そこでは、ライトフィールド画像が、読み出される。上記に説明されるように、ライトフィールド画像は、異なる視認方向を表す、複数のレンダリングされたフレームを含んでもよい。複数のレンダリングされたフレームは、オブジェクトをレンダリングされたフレームと関連付けられた視認方向に描出するようにレンダリングされたフレームの各レンダリングされたピクセルと関連付けられた画像をレンダリングするための他の光学性質の中でもとりわけ、色および強度(例えば、画像パラメータ)を含んでもよい。ルーチン1700は、レンダリングされたフレーム毎に、サブルーチン1720に継続する。
【0143】
レンダリングされたフレーム毎に、サブルーチン1720は、ブロック1730に進み、そこでは、変換されるレンダリングされたピクセル位置が、判定される。変換されるレンダリングされたピクセル位置は、例えば、
図16のルーチン1600において判定されるように、関連付けられたライトフィールドサブディスプレイの位置に変換されるレンダリングされたピクセルの位置に関連してもよい。いくつかの実施形態では、変換されるレンダリングされたピクセル位置の判定は、データ構造(例えば、
図16のブロック1660において生成されたデータ構造)にアクセスすることによって行われてもよい。
【0144】
ブロック1740では、ライトフィールドサブディスプレイによって放出されるべき光の色および強度は、少なくとも部分的に、表示されるべきレンダリングされたフレームに基づいて判定される。一実装では、色および強度は、ライトフィールドサブディスプレイ1101によって表示されるべきレンダリングされたピクセルによって定義されてもよい。例えば、
図2Aおよび2Bを参照すると、各レンダリングされたフレームは、視認方向と関連付けられる。ライトフィールドサブディスプレイ101のピクセルアレイ225内の各ピクセル(例えば、ピクセル205)は、所与のレンダリングされたピクセルにマッピングされ得る、マイクロレンズ215aとの関連付けに基づいて、光を放出する方向と関連付けられてもよい。したがって、ピクセルアレイ220の各ピクセル205は、時間における任意のインスタンスで所与の視認方向と関連付けられてもよい。本関連付けに基づいて、ピクセルアレイ220の所与のピクセル205と関連付けられるであろう、レンダリングされたフレームのレンダリングされたピクセルを判定することが可能である。本関連付けから、サブルーチン1720は、レンダリングされたフレームの視認方向に基づいて、レンダリングされたピクセルの色および強度を読み出し、ライトフィールドサブディスプレイ1101の所与のピクセルが放出するであろう、光の色および強度を判定してもよい。
【0145】
いくつかの実施形態では、ブロック1740において、ライトフィールドサブディスプレイによって放出されるべき光の強度が、観察者に対するライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて判定されてもよい。例えば、ディスプレイパネル1305の曲線に起因して、いくつかのライトフィールドサブディスプレイ1101は、上記に説明されるように、他のライトフィールドサブディスプレイ1101と比較して、観察者からより遠くなる。ディスプレイパネル1305の中心の近傍に配置される、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、観察者に物理的により近くなり得る一方、ディスプレイパネル1305の縁の近傍に配置される、ライトフィールドサブディスプレイ1101は、より遠くなり得る。いくつかの場合では、ディスプレイパネル1305の観察者から離れたライトフィールドサブディスプレイ1101からの、表示されるオブジェクトの観察者によって視認されるような光の見掛け強度は、距離あたりの照明量が観察者からより遠いライトフィールドサブディスプレイ1101に関して減少するため、観察者により近いライトフィールドサブディスプレイ1101から放出される光の強度より低くなる傾向になり得る。したがって、いくつかの実装では、ディスプレイパネル1305にわたる画像の見掛け強度を比較的に一定に保つために、照明の明るさが、観察者から距離に基づいてスケーリングされることができる。例えば、照明は、最も近いライトフィールドサブディスプレイ1101と特定のライトフィールドサブディスプレイ1101との間の距離の差異に基づいてスケーリングされることができる。いくつかの実施形態では、スケーリングは、ディスプレイパネル1305の形状に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、スケーリングは、ディスプレイパネル1305の形状に関連して、線形または湾曲であってもよい。
【0146】
サブルーチン1720は、ブロック1750に継続し、そこでは、各ライトフィールドサブディスプレイは、判定された色および強度ならびにディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて照明される。例えば、制御システム1110は、変換されるレンダリングされたピクセル位置と関連付けられた判定された色および強度に基づいて、ディスプレイパネル1305の各ライトフィールドサブディスプレイ1101を照明するための命令を実行してもよい。その後、ブロック1750において、ルーチン1700は、終了する。
【0147】
付加的側面
第1の側面では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置が、開示される。ディスプレイ装置は、回転可能構造と、回転可能構造を回転させるように構成される、モータと、回転可能構造上に配置される、複数のライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリ、モータ、およびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサであって、該プロセッサは、モータを駆動し、回転可能構造を回転軸を中心として回転させることであって、回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ことと、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサとを備える。
【0148】
第2の側面では、回転可能構造は、複数の伸長要素を備え、複数のライトフィールドサブディスプレイは、伸長要素または透明回転可能要素に沿って配置される、側面1に記載の装置。
【0149】
第3の側面では、複数の伸長要素は、回転軸と垂直な平面に沿って湾曲される、側面1または2に記載の装置。
【0150】
第4の側面では、複数の伸長要素は、回転軸と垂直な平面から湾曲される、側面1-3のうちの任意の1項に記載の装置。
【0151】
第5の側面では、ディスプレイ装置は、ある視認方向から視認されるように構成され、複数の伸長要素は、視認方向から凸面状である、側面1-4のうちの任意の1項に記載の装置。
【0152】
第6の側面では、回転可能構造の少なくとも一部は、透明である、側面1-5のうちの任意の1項に記載の装置。
【0153】
第7の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイは、回転軸から半径方向に配置される、側面1-6のうちの任意の1項に記載の装置。
【0154】
第8の側面では、各ライトフィールドサブディスプレイは、回転軸からのその位置に基づいて、対応する半径を有し、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、プロセッサは、半径に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイの照明の強度または持続時間をスケーリングするようにプログラムされる、側面1-7のうちの任意の1項に記載の装置。
【0155】
第9の側面では、スケーリングは、ライトフィールドサブディスプレイの半径と線形である、側面1-8のうちの任意の1項に記載の装置。
【0156】
第10の側面では、各ライトフィールドサブディスプレイは、複数のマイクロレンズを備える、マイクロレンズアレイと、複数のピクセルサブセットを備える、ピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、マイクロレンズと関連付けられ、光を生成するように構成される、ピクセルアレイとを備え、各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度においてライトフィールドサブディスプレイから伝搬する、側面1-9のうちの任意の1項に記載の装置。
【0157】
第11の側面では、ピクセルサブセットは、関連付けられたマイクロレンズの焦点を中心として位置付けられる、側面1-10のうちの任意の1項に記載の装置。
【0158】
第12の側面では、各ライトフィールドサブディスプレイは、1つまたはそれを上回る導波管を備える、スタックされた導波管アセンブリを備え、1つまたはそれを上回る導波管はそれぞれ、複数のオブジェクトの異なるビューのうちの1つまたはそれを上回るものの光を投影するように構成される、側面1-11のうちの任意の1項に記載の装置。
【0159】
第13の側面では、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示し、各レンダリングされたフレームは、組み合わせられると、レンダリングされたフレームをレンダリングする、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有する、側面1-12のうちの任意の1項に記載の装置。
【0160】
第14の側面では、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングするために、プロセッサは、各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けるようにプログラムされ、各ライトフィールドサブディスプレイの位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、側面1-13のうちの任意の1項に記載の装置。
【0161】
第15の側面では、レンダリングされたピクセル位置は、複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、側面1-14のうちの任意の1項に記載の装置。
【0162】
第16の側面では、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするために、さらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、プロセッサは、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定するようにプログラムされる、側面1-15のうちの任意の1項に記載の装置。
【0163】
第17の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、プロセッサは、所与のレンダリングされたフレームのために、判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明し、照明の方向は、レンダリングされたフレームの視認方向に関連し、回転可能構造の回転、複数のレンダリングされたフレーム、および各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイの照明をストロボ照射するようにプログラムされる、側面1-16のうちの任意の1項に記載の装置。
【0164】
第18の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するようにプログラムされるプロセッサと組み合わせて、オーディオを投影するように構成される、スピーカシステムをさらに備える、側面1-17のうちの任意の1項に記載の装置。
【0165】
第19の側面では、オーディオを受信するように構成される、マイクロホンをさらに備え、プロセッサは、オーディオ入力をマイクロホンから受信し、オーディオ入力がオーディオコマンドであることを認識し、オーディオコマンドに基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイの照明を修正するためのアクションを開始するための実行可能命令でプログラムされる、側面1-18のうちの任意の1項に記載の装置。
【0166】
第20の側面では、ディスプレイ装置の所定の距離内のエンティティを検出するように構成される、近接度センサをさらに備え、プロセッサは、近接度センサがエンティティを検出することに基づいて、アクションを開始するための実行可能命令でプログラムされる、側面1-19のうちの任意の1項に記載の装置。
【0167】
第21の側面では、オブジェクトの3-D表現を表示するための方法が、開示される。本方法は、モータを駆動し、複数のライトフィールドサブディスプレイを備える回転可能構造を回転軸を中心として回転させるステップであって、回転可能構造は、時間の関数としての回転角度に位置付けられる、ステップと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスするステップであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、ステップと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップとを含む。
【0168】
第22の側面では、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示し、各レンダリングされたフレームは、レンダリングされたフレームをレンダリングするように組み合わせる、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有する、側面21に記載の方法。
【0169】
第23の側面では、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングするステップは、少なくとも部分的に、回転角度に基づき、各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けるステップであって、各ライトフィールドサブディスプレイの位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ステップを含む、側面21または22に記載の方法。
【0170】
第24の側面では、レンダリングされたピクセル位置は、複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、側面21-23のいずれか1項に記載の方法。
【0171】
第25の側面では、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップはさらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定するステップを含む、側面21-24のいずれか1項に記載の方法。
【0172】
第26の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップは、所与のレンダリングされたフレームのために、判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明するステップであって、照明の方向は、レンダリングされたフレームの視認方向に関連する、ステップと、回転可能構造の回転、複数のレンダリングされたフレーム、および各レンダリングされたピクセルの位置と回転可能構造上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイの照明をストロボ照射するステップとを含む、側面21-25のいずれか1項に記載の方法。
【0173】
第27の側面では、画像の3-D表現を表示するためのディスプレイ装置が、開示される。ディスプレイ装置は、回転されるように構成される、ライトフィールドサブディスプレイであって、複数の表示位置を有する、ライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサであって、該プロセッサは、ライトフィールドサブディスプレイを回転軸を中心として回転させることであって、複数の表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、回転角度に基づいて、ライトフィールド画像を複数の表示位置にマッピングすることと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサとを備える。
【0174】
第28の側面では、画像の3-D表現を表示するためのディスプレイ装置が、開示される。ディスプレイ装置は、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイであって、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイはそれぞれ、複数の表示位置を有し、該1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイは、1つまたはそれを上回る回転軸を中心として回転するように構成される、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよび1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサであって、該プロセッサは、回転軸のうちの少なくとも1つを中心として1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの回転を駆動することであって、複数の表示位置は、時間の関数としての回転角度に基づく、ことと、少なくとも部分的に、ライトフィールド画像および複数の表示位置に基づいて、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサとを備える。
【0175】
第29の側面では、オブジェクトの3-D表現を表示するためのディスプレイ装置が、開示される。ディスプレイ装置は、基準視認方向から視認されるように構成される、ディスプレイパネルであって、該ディスプレイパネルは、基準視認方向と垂直な平面から湾曲される、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネル上に配置される、複数のライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる観察方向における複数のオブジェクトの異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサであって、該プロセッサは、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングすることと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサとを備える。
【0176】
第30の側面では、ディスプレイパネルは、基準視認方向に対して凸面状である、側面29に記載の装置。
【0177】
第31の側面では、第1の軸は、水平であって、ディスプレイパネルは、第1の軸を中心として湾曲される、側面30に記載の装置。
【0178】
第32の側面では、第2の軸は、垂直であって、ディスプレイパネルは、第2の軸を中心として湾曲される、側面30または31に記載の装置。
【0179】
第33の側面では、第1および第2の軸は、垂直であって、ディスプレイパネルは、第1および第2の軸の両方を中心として湾曲される、側面30-32のうちの任意の1項に記載の装置。
【0180】
第34の側面では、第1の軸を中心とした曲率半径は、第2の軸を中心とした曲率半径と異なる、側面30-33のうちの任意の1項に記載の装置。
【0181】
第35の側面では、第1の軸を中心とした曲率半径は、第2の軸を中心とした曲率半径と実質的に同一である、側面30-33のうちの任意の1項に記載の装置。
【0182】
第36の側面では、ディスプレイパネルは、基準視認方向と垂直な第1の軸および第2の軸を備える、側面29-35のうちの任意の1項に記載の装置。
【0183】
第37の側面では、ディスプレイパネルは、複数のディスプレイ領域を備え、少なくとも1つのディスプレイ領域は、基準視認方向と垂直な平面から湾曲される、側面29-36のうちの任意の1項に記載の装置。
【0184】
第38の側面では、ディスプレイ領域のうちの少なくとも1つは、基準視認方向と略垂直である、側面37に記載の装置。
【0185】
第39の側面では、ディスプレイパネルは、円筒形、球状、扁平楕円体、および長平楕円体のうちの少なくとも1つである、形状を有する、側面29-38のうちの任意の1項に記載の装置。
【0186】
第40の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、プロセッサは、別のライトフィールドサブディスプレイの位置に対するディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールドサブディスプレイの照明の強度または持続時間をスケーリングするようにプログラムされる、側面29-39のうちの任意の1項に記載の装置。
【0187】
第41の側面では、各ライトフィールドサブディスプレイは、複数のマイクロレンズを備える、マイクロレンズアレイと、複数のピクセルサブセットを備える、ピクセルアレイであって、各ピクセルサブセットは、マイクロレンズと関連付けられ、光を生成するように構成される、ピクセルアレイとを備え、各ピクセルサブセットおよび関連付けられたマイクロレンズは、複数の角度において出射光を生成するように配列され、ピクセルサブセットの第1のピクセルからの光は、ピクセルサブセットの第2のピクセルの角度と異なる角度においてライトフィールドサブディスプレイから伝搬する、側面29-40のうちの任意の1項に記載の装置。
【0188】
第42の側面では、ピクセルサブセットは、概して、関連付けられたマイクロレンズの焦点に位置付けられる、側面41に記載の装置。
【0189】
第43の側面では、各ライトフィールドサブディスプレイは、1つまたはそれを上回る導波管を備える、スタックされた導波管アセンブリを備え、1つまたはそれを上回る導波管はそれぞれ、オブジェクトの複数の異なるビューのうちの1つまたはそれを上回るものの光を投影するように構成される、側面29-42のうちの任意の1項に記載の装置。
【0190】
第44の側面では、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示し、各レンダリングされたフレームは、組み合わせられると、レンダリングされたフレームをレンダリングする、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有する、側面29-43のうちの任意の1項に記載の装置。
【0191】
第45の側面では、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングするために、プロセッサは、各レンダリングされたピクセルの位置とディスプレイパネル上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けるようにプログラムされる、側面44に記載の装置。
【0192】
第46の側面では、レンダリングされたピクセル位置は、複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、側面45に記載の装置。
【0193】
第47の側面では、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするために、さらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、プロセッサは、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置とディスプレイパネル上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定するようにプログラムされる、側面44-46のうちの任意の1項に記載の装置。
【0194】
第48の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するために、プロセッサは、所与のレンダリングされたフレームのために、判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明するようにプログラムされ、照明の方向は、レンダリングされたフレームの視認方向および各レンダリングされたピクセルの位置とディスプレイパネル上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに関連する、側面47に記載の装置。
【0195】
第49の側面では、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するようにプログラムされるプロセッサと組み合わせて、オーディオを投影するように構成される、スピーカシステムをさらに備える、側面29-48のうちの任意の1項に記載の装置。
【0196】
第50の側面では、オーディオを受信するように構成される、マイクロホンをさらに備え、プロセッサは、オーディオ入力をマイクロホンから受信することと、オーディオ入力がオーディオコマンドであることを認識することと、オーディオコマンドに基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイの照明を修正するためのアクションを開始することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、側面29-49のうちの任意の1項に記載の装置。
【0197】
第51の側面では、ディスプレイ装置の所定の距離内のエンティティの存在または不在を検出するように構成される、近接度センサをさらに備え、プロセッサは、近接度センサがエンティティの存在または不在を検出することに基づいて、アクションを開始するための実行可能命令でプログラムされる、側面29-50のうちの任意の1項に記載の装置。
【0198】
第52の側面では、オブジェクトの3-D表現を表示するための方法が、開示される。本方法は、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像にアクセスするステップであって、ライトフィールド画像は、異なる観察方向における複数のオブジェクトの異なるビューを提供する、ステップと、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップと、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップとを含む。
【0199】
第53の側面では、ライトフィールド画像は、複数のレンダリングされたフレームを備え、各レンダリングされたフレームは、オブジェクトの複数の異なるビューの異なるビューを示し、各レンダリングされたフレームは、レンダリングされたフレームをレンダリングするように組み合わせる、複数のレンダリングされたピクセルを備え、各レンダリングされたピクセルは、レンダリングされたフレーム内の位置を有する、側面52に記載の方法。
【0200】
第54の側面では、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイにマッピングするステップは、各レンダリングされたピクセルの位置とディスプレイパネル上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置を関連付けるステップを含む、側面53に記載の方法。
【0201】
第55の側面では、少なくとも部分的に、ディスプレイパネル上のライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、ライトフィールド画像を複数のライトフィールドサブディスプレイのそれぞれにマッピングするステップはさらに、ライトフィールドサブディスプレイ毎に、表示されるべきレンダリングされたフレームおよび各レンダリングされたピクセルの位置とディスプレイパネル上の各ライトフィールドサブディスプレイの位置の関連付けに基づいて、色および強度を判定するステップを含む、側面54に記載の方法。
【0202】
第56の側面では、少なくとも部分的に、マッピングされたライトフィールド画像に基づいて、複数のライトフィールドサブディスプレイを照明するステップはさらに、所与のレンダリングされたフレームのために、判定された色および強度に基づいて、各ライトフィールドサブディスプレイを照明するステップであって、照明の方向は、レンダリングされたフレームの視認方向に関連する、ステップを含む、側面55に記載の方法。
【0203】
第57の側面では、レンダリングされたピクセル位置は、複数のレンダリングされたフレーム間で不変である、側面52-56のいずれか1項に記載の方法。
【0204】
第58の側面では、画像の3-D表現を表示するためのディスプレイ装置が、開示される。ディスプレイ装置は、基準視認方向から視認されるように構成される、ディスプレイパネルであって、該ディスプレイパネルは、基準視認方向と垂直な平面から湾曲される、ディスプレイパネルと、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイであって、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイはそれぞれ、ディスプレイパネル上の位置を有する、ライトフィールドサブディスプレイと、ディスプレイ装置によって表示されるべきライトフィールド画像を記憶するように構成される、非一過性メモリであって、ライトフィールド画像は、異なる視認方向におけるオブジェクトの複数の異なるビューを提供する、非一過性メモリと、非一過性メモリおよびライトフィールドサブディスプレイに動作可能に結合される、プロセッサであって、該プロセッサは、ライトフィールド画像にアクセスすることと、少なくとも部分的に、ライトフィールド画像およびディスプレイパネル上の1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイの位置に基づいて、1つまたはそれを上回るライトフィールドサブディスプレイを照明することとを行うための実行可能命令でプログラムされる、プロセッサとを備える。
【0205】
第59の側面では、ライトフィールドディスプレイ装置が、開示される。ライトフィールドディスプレイ装置は、複数のライトフィールドサブディスプレイを備える、湾曲パネルを備える。
【0206】
第60の側面では、湾曲パネルは、水平方向に沿って湾曲される、垂直方向に沿って湾曲される、または水平方向および垂直方向の両方に沿って湾曲される、側面59に記載の装置。
結論
【0207】
本明細書に説明される、または添付される図に描写されるプロセス、方法、およびアルゴリズムはそれぞれ、具体的かつ特定のコンピュータ命令を実行するように構成される、1つまたはそれを上回る物理的コンピューティングシステム、ハードウェアコンピュータプロセッサ、特定用途向け回路、もしくは電子ハードウェアによって実行される、コードモジュールにおいて具現化され、それによって完全もしくは部分的に自動化され得る。例えば、コンピューティングシステムは、具体的コンピュータ命令とともにプログラムされた汎用コンピュータ(例えば、サーバ)または専用コンピュータ、専用回路等を含むことができる。コードモジュールは、実行可能プログラムにコンパイルおよびリンクされる、動的リンクライブラリ内にインストールされ得る、または解釈されるプログラミング言語において書き込まれ得る。いくつかの実装では、特定の動作および方法が、所与の機能に特有の回路によって実施され得る。
【0208】
さらに、本開示の機能性のある実装は、十分に数学的、コンピュータ的、または技術的に複雑であるため、(適切な特殊化された実行可能命令を利用する)特定用途向けハードウェアまたは1つもしくはそれを上回る物理的コンピューティングデバイスもしくは特殊グラフィック処理ユニットは、例えば、関与する計算の量もしくは複雑性に起因して、または画像ディスプレイに結果を実質的にリアルタイムで提供するために、機能性を実施する必要があり得る。例えば、ビデオは、多くのフレームを含み、各フレームは、数百万のピクセルを有し得、具体的にプログラムされたコンピュータハードウェアは、商業的に妥当な時間量において所望の画像処理タスクまたは用途を提供するようにビデオデータを処理する必要がある。
【0209】
コードモジュールまたは任意のタイプのデータは、ハードドライブ、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、光学ディスク、揮発性もしくは不揮発性記憶装置、同一物の組み合わせ、または同等物を含む、物理的コンピュータ記憶装置等の任意のタイプの非一過性コンピュータ可読媒体上に記憶され得る。本方法およびモジュール(またはデータ)はまた、無線ベースおよび有線/ケーブルベースの媒体を含む、種々のコンピュータ可読透過媒体上で生成されたデータ信号として(例えば、搬送波または他のアナログもしくはデジタル伝搬信号の一部として)透過され得、種々の形態(例えば、単一もしくは多重化アナログ信号の一部として、または複数の離散デジタルパケットもしくはフレームとして)をとり得る。開示されるプロセスまたはプロセスステップの結果は、任意のタイプの非一過性有形コンピュータ記憶装置内に持続的もしくは別様に記憶され得る、またはコンピュータ可読透過媒体を介して通信され得る。
【0210】
本明細書に説明される、または添付される図に描写されるフロー図における任意のプロセス、ブロック、状態、ステップ、もしくは機能性は、プロセスにおいて具体的機能(例えば、論理もしくは算術)またはステップを実装するための1つもしくはそれを上回る実行可能命令を含む、コードモジュール、セグメント、またはコードの一部を潜在的に表すものとして理解されたい。種々のプロセス、ブロック、状態、ステップ、または機能性は、組み合わせられる、再配列される、追加される、削除される、修正される、または別様に本明細書に提供される例証的実施例から変更されることができる。いくつかの実施形態では、付加的または異なるコンピューティングシステムもしくはコードモジュールが、本明細書に説明される機能性のいくつかまたは全てを実施し得る。本明細書に説明される方法およびプロセスはまた、任意の特定のシーケンスに限定されず、それに関連するブロック、ステップ、または状態は、適切な他のシーケンスで、例えば、連続して、並行に、またはある他の様式で実施されることができる。タスクまたはイベントが、開示される例示的実施形態に追加される、またはそれから除去され得る。さらに、本明細書に説明される実装における種々のシステムコンポーネントの分離は、例証を目的とし、全ての実装においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではない。説明されるプログラムコンポーネント、方法、およびシステムは、概して、単一のコンピュータ製品においてともに統合される、または複数のコンピュータ製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。多くの実装変形例が、可能である。
【0211】
本プロセス、方法、およびシステムは、ネットワーク(または分散)コンピューティング環境において実装され得る。例えば、制御システム110は、ネットワーク環境と通信することができる。ネットワーク環境は、企業全体コンピュータネットワーク、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、クラウドコンピューティングネットワーク、クラウドソースコンピューティングネットワーク、インターネット、およびワールドワイドウェブを含む。ネットワークは、有線もしくは無線ネットワークまたは任意の他のタイプの通信ネットワークであり得る。
【0212】
本開示のシステムおよび方法は、それぞれ、いくつかの革新的側面を有し、そのうちのいかなるものも、本明細書に開示される望ましい属性に単独で関与しない、またはそのために要求されない。上記に説明される種々の特徴およびプロセスは、相互に独立して使用され得る、または種々の方法で組み合わせられ得る。全ての可能な組み合わせおよび副次的組み合わせが、本開示の範囲内に該当することが意図される。本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白であり得、本明細書に定義される一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の実装に適用され得る。したがって、請求項は、本明細書に示される実装に限定されることを意図されず、本明細書に開示される本開示、原理、および新規の特徴と一貫する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0213】
別個の実装の文脈において本明細書に説明されるある特徴はまた、単一の実装における組み合わせにおいて実装されることができる。逆に、単一の実装の文脈において説明される種々の特徴もまた、複数の実装において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。さらに、特徴がある組み合わせにおいてアクションするものとして上記に説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つまたはそれを上回る特徴は、いくつかの場合では、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。いかなる単一の特徴または特徴のグループも、あらゆる実施形態に必要または必須ではない。
【0214】
とりわけ、「~できる(can)」、「~し得る(could)」、「~し得る(might)」、「~し得る(may)」、「例えば(e.g.,)」、および同等物等、本明細書で使用される条件文は、別様に具体的に記載されない限り、または使用されるような文脈内で別様に理解されない限り、概して、ある実施形態がある特徴、要素、またはステップを含む一方、他の実施形態がそれらを含まないことを伝えることが意図される。したがって、そのような条件文は、概して、特徴、要素、もしくはステップが、1つもしくはそれを上回る実施形態に対していかようにも要求されること、または1つもしくはそれを上回る実施形態が、著者の入力または促しの有無を問わず、これらの特徴、要素、もしくはステップが任意の特定の実施形態において含まれるか、もしくは、実施されるべきかを決定するための論理を必然的に含むことを示唆することを意図されない。用語「~を備える」、「~を含む」、「~を有する」、および同等物は、同義語であり、非限定的方式で包括的に使用され、付加的要素、特徴、行為、動作等を除外しない。また、用語「または」は、その包括的意味において使用され(およびその排他的意味において使用されず)、したがって、例えば、要素のリストを接続するために使用されると、用語「または」は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、または全てを意味する。加えて、本願および添付される請求項で使用されるような冠詞「a」、「an」、および「the」は、別様に規定されない限り、「1つまたはそれを上回る」または「少なくとも1つ」を意味するように解釈されるべきである。
【0215】
本明細書で使用されるように、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す語句は、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。ある実施例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、ならびにA、B、およびCを網羅することが意図される。語句「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」等の接続文は、別様に具体的に記載されない限り、概して、項目、用語等がX、Y、またはZのうちの少なくとも1つであり得ることを伝えるために使用されるような文脈で別様に理解される。したがって、そのような接続文は、概して、ある実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、およびZのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在するように要求することを示唆することを意図されない。
【0216】
同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で行われるとは限らず、または、連続的順序で実施されるとは限らず、または、全ての図示される動作が実施されるとは限らないと認識されるべきである。さらに、図面は、フローチャートの形態で1つまたはそれを上回る例示的プロセスを図式的に描写し得る。しかしながら、描写されない他の動作も、図式的に図示される例示的方法およびプロセス内に組み込まれることができる。例えば、1つまたはそれを上回る付加的動作が、図示される動作のいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはその間に実施されることができる。加えて、動作は、他の実装において再配列される、または再順序付けられ得る。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。さらに、上記に説明される実装における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実装におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品においてともに統合される、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。加えて、他の実装も、以下の請求項の範囲内である。いくつかの場合では、請求項に列挙されるアクションは、異なる順序で実施され、依然として、望ましい結果を達成することができる。