(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-19
(45)【発行日】2022-01-27
(54)【発明の名称】駐車誘導システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20220120BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20220120BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G06T7/00 650B
(21)【出願番号】P 2019504134
(86)(22)【出願日】2018-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2018015531
(87)【国際公開番号】W WO2020105784
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2019-01-22
(31)【優先権主張番号】10-2018-0146414
(32)【優先日】2018-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519023813
【氏名又は名称】ネクスパシステム シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100081318
【氏名又は名称】羽切 正治
(74)【代理人】
【識別番号】100132458
【氏名又は名称】仲村 圭代
(74)【代理人】
【識別番号】100165146
【氏名又は名称】小野 博喜
(72)【発明者】
【氏名】ソ, チュン ヨン
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-081013(JP,A)
【文献】特表2015-514264(JP,A)
【文献】特開平05-250537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/14
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラが少なくとも1つの映像を入力される第1のステップと、
前記少なくとも1つの映像内でモーションが感知されるか否かを判断する第2のステップと、
前記モーションが感知される場合、前記少なくとも1つの映像内のオブジェクト認識を試みる第3のステップと、
前記オブジェクト認識が成功する場合、前記認識したオブジェクトが、所定の複数の駐車面の少なくとも一部である第1の駐車面と重なる領域が発生したかを判断する第4のステップと、
前記重なる領域が発生した場合、前記認識したオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断する第5のステップと、
前記認識したオブジェクトが車両である場合、前記オブジェクトが前記第1の駐車面領域外の前方まで含んでいるか否かを判断する第5-1のステップと、
前記第5-1のステップにおいて、前記オブジェクトが前記第1の駐車面領域外の前方まで含まないと判断した場合に、前記車両が前記第1の駐車面の全領域のうち、所定の割合以上の領域を占有するか否かを判断する第6のステップと、
前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有した場合、前記車両が前記第1の駐車面に駐車したことと決定する第7のステップと、
前記車両の車両番号を認識する第8のステップとを含み、
前記第1の駐車面領域外の前方は、前記第1の駐車面と前記カメラとの間の領域であり、
前記第5のステップでは、前記カメラの映像に基づく画面で一定のサイズ以上の物体を車両であると判断し、
前記第5-1のステップにおいて、前記オブジェクトが前記第1の駐車面領域外の前方まで含むと判断した場合、既存の駐車面状態を維持
し、
前記既存の駐車面状態は、前記オブジェクトによる遮蔽、又は、空駐車面であることを特徴とする駐車誘導方法。
【請求項2】
前記第2のステップにおいて、所定の時間以上、前記モーションが感知されない場合、前記第3のステップを行い、
前記第3のステップは、更に、前記映像内で所定のサイズ以上のオブジェクトが存在するかを判断する第3-1のステップと、前記オブジェクトを基準に、一定の距離離隔したオブジェクトボックスを設定する第3-2のステップと、を含み、
前記第5のステップにおいて前記認識したオブジェクトが人間であった場合、前記第5のステップの以後には、更に、前記第1の駐車面の既存の状態をそのまま維持するステップ
を含み、
前記第6のステップにおいて、前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有しない場合、前記第1の駐車面は、出車されたことと決定し、
前記第8のステップは、更に、
前記オブジェクトボックスの全領域のうち、所定の下端の領域を番号認識領域と設定する第8-1のステップと、
前記番号認識領域に対して、番号認識動作を行う第8-2のステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の駐車誘導方法。
【請求項3】
少なくとも1つの映像を入力されるカメラと、
前記少なくとも1つの映像内でモーションが感知される場合、前記少なくとも1つの映像内のオブジェクト認識を試みる制御部とを含み、
前記制御部は、
前記オブジェクト認識が成功する場合、前記認識したオブジェクトが、所定の複数の駐車面の少なくとも一部である第1の駐車面と重なる領域が発生したかを判断し、
前記重なる領域が発生した場合、前記認識したオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断し、
前記認識したオブジェクトが車両である場合、前記オブジェクトが第1の駐車面領域外の前方まで含んでいるか否かを判断し、
前記オブジェクトが前記第1の駐車面領域外の前方まで含まないと判断した場合、前記車両が前記第1の駐車面の全領域のうち、所定の割合以上の領域を占有するか否かを判断し、
前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有した場合、前記車両が前記第1の駐車面に駐車したことと決定し、
前記車両の車両番号を認識し、
前記カメラの映像に基づく画面で一定のサイズ以上の物体を車両であると判断し、
前記オブジェクトが前記第1の駐車面領域外の前方まで含むと判断した場合、既存の駐車面状態を維持
し、
前記第1の駐車面領域外の前方は、前記第1の駐車面と前記カメラとの間の領域であり、
前記既存の駐車面状態は、前記オブジェクトによる遮蔽、又は、空駐車面であることを特徴とする駐車誘導システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記映像内で所定のサイズ以上のオブジェクトが存在するかを判断し、
前記オブジェクトを基準に、一定の距離離隔したオブジェクトボックスを設定し、
前記オブジェクトボックス内に存在するオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断することを特徴とする請求項3に記載の駐車誘導システム。
【請求項5】
前記認識したオブジェクトが人間である場合、
前記制御部は、
前記第1の駐車面の既存の状態をそのまま
維持することを特徴とする請求項3に記載の駐車誘導システム。
【請求項6】
視覚、聴覚、又は、触覚に関する出力を発生する出力部を含み、前記出力部は、前記駐車誘導システムで処理される情報を表示するディスプレイ部と、前記駐車誘導システムで行われる機能に関する音響信号を出力する音響出力モジュールと、前記駐車誘導システムのイベント発生を報知するアラーム部と、ハプティックモジュールと、プロジェクタモジュールと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の駐車誘導システム。
【請求項7】
前記ハプティックモジュールは、前記駐車誘導システムのユーザが感じられる様々な触覚効果を発生させることを特徴とする請求項6に記載の駐車誘導システム。
【請求項8】
前記プロジェクタモジュールは、前記制御部の制御信号によって、前記ディスプレイ部上に表示される映像と同一であるか、少なくとも一部が異なる映像を、外部スクリーン又は壁に表示可能であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の駐車誘導システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効率よいオブジェクト認識及び番号認識方法が適用された駐車誘導システムに関し、具体的に、本発明は、モーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式を適用した駐車誘導システムに関する。
【背景技術】
【0002】
経済成長と所得増加に伴い、車両の需要が急増していることに対して、道路事情や交通状況を管理する人力は、不足している実情である。そこで、制限された人員で現在の交通管理体系を克服しようとする努力がなされている。
【0003】
このような努力の一環として、車両の自動認識(番号認識を含む)システムの開発が活発に行われている。車両認識又は車両の番号(文字)認識を通じて、交通取締は勿論、交通量調査、盗難車両検挙、出入車両統制、駐車施設管理などの多様な分野に効率よく利用可能であり、現在まで多くの研究がなされている。
【0004】
特に、車両ナンバープレートの文字を認識するための過程は、他の文字認識とは異なり、周辺の環境的な影響で、カメラノイズ、照明変化、天気などによって、歪んだ現象が発生するため、強力な処理方法が考えられるべきである。しかし、車両のナンバープレート領域の場合、その固有の特性上、内容が制限されており、一般の文字認識(パターン認識)と比較して、構造が単純である。このような理由によって、車両番号認識(License Plate Recognition: LPR)は、環境的な特性、車両の需要増加、人力需給、及び駐車空間の資源管理を効率よく運営するための最も通常のシステムであると言える。
【0005】
LPRシステム又は番号認識の技術は、イギリスで1976年に最初に開発された。その以後、数十年の間、技術が進化し、市場需要が増加することにつれ、LPRシステムは成長しつつ、東南アジアを始めとしたヨーロッパに逐次拡大された。これにより、米国の北米地域でも、LPRシステム市場が大きく成長している。これは、効率的な犯罪鎮圧及び予防技術に対する強い動機付与となり、より広い市場に活性化されるきっかけとなった。
【0006】
過去の車両番号認識(LPR)又はALPR(Automated LPR)システムは、車両ナンバープレートを判読するために、カメラより獲得されたイメージ(映像)に、光学文字認識(Optical Character Recognition: OCR)を用いて、監視方法(Surveillance Method)で適用された。近年、駐車管理システムの名前で、駐車空間の効率的な業務を行っている。現在、LPRシステムは、駐車環境に関して、管理人が駐車料金を精算することで、人力需給及び人件費の負担の現状を解決しており、LPRシステムの需要は増加しつつ、技術の変化及び開発が持続的になっている。
【0007】
また、公共安全と個人保安などの理由で、現代には、あっちこっちにCCTV(closed circuit television)が設置されており、現在も進行中であり、CCTVなどで記録された資料は、犯罪予防と犯罪発生時の証拠資料として活用されている。
【0008】
しかし、CCTVにより特定の車両を確認するためには、車両の予想動線を予め把握して、動線内のCCTVをリアルタイムで監視するか、録画された内容を一々再生して車両を確認しなければならないという不便さと、人的・物的・時間的な制約がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、効率よいオブジェクト認識及び番号認識方法が適用された駐車誘導システムに関し、具体的に、モーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導システムをユーザに提供しようとする。
【0011】
一方、本発明で達成しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の技術的課題を達成するための本発明の1様態である駐車誘導方法は、カメラが少なくとも1つの映像を入力される第1のステップと、前記少なくとも1つの映像内でモーションが感知されるか否かを判断する第2のステップと、前記モーションが感知される場合、前記少なくとも1つの映像内のオブジェクト認識を試みる第3のステップと、前記オブジェクト認識が成功する場合、前記認識したオブジェクトが、所定の複数の駐車面の少なくとも一部である第1の駐車面と重なる領域が発生したかを判断する第4のステップと、前記重なる領域が発生した場合、前記認識したオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断する第5のステップと、前記認識したオブジェクトが車両である場合、前記車両が前記第1の駐車面の全領域のうち、所定の割合以上の領域を占有するか否かを判断する第6のステップと、前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有した場合、前記車両が前記第1の駐車面に駐車したことと決定する第7のステップと、前記車両の車両番号を認識する第8のステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
前記第3のステップは、更に、前記映像内で所定のサイズ以上のオブジェクトが存在するかを判断する第3-1のステップと、前記オブジェクトを基準に、一定の距離離隔したオブジェクトボックスを設定する第3-2のステップとを含み、前記第5のステップは、前記オブジェクトボックス内に存在するオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断する。
【0014】
前記第8のステップは、更に、前記オブジェクトボックスの全領域のうち、所定の下端の領域を番号認識領域と設定する第8-1のステップと、前記番号認識領域に対して、番号認識動作を行う第8-2のステップと、前記番号認識動作の失敗及び成功より、前記車両のナンバープレートの位置と前記オブジェクトボックスの間の関連値を累積して格納する第8-3のステップとを含む。
【0015】
前記第8のステップが、前記車両ではない他の車両に適用される場合、前記累積した複数の関連値のうち、‘前記他の車両のナンバープレートの位置と、前記他の車両のオブジェクトボックスの間の関連値'と最も類似した第1の関連値を決め、前記第1の関連値に関するモデルにより、前記他の車両の番号認識動作を行う。
【0016】
前記認識したオブジェクトが人間である場合、前記第5のステップの以後には、更に、前記第1の駐車面の既存の状態をそのまま維持するステップを含み、前記既存の状態は、入車又は空車状態である。
【0017】
前記第6のステップにおいて、前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有しない場合、前記第1の駐車面は、出車されたことと決定するステップを更に含む。
【0018】
前記第2のステップにおいて、所定の時間以上、前記モーションが感知されない場合、前記第3のステップを行う。
【0019】
また、前記の技術的課題を達成するための本発明の他の1様態である駐車誘導システムは、少なくとも1つの映像を入力されるカメラと、前記少なくとも1つの映像内でモーションが感知される場合、前記少なくとも1つの映像内のオブジェクト認識を試みる制御部とを含み、前記制御部は、前記オブジェクト認識が成功する場合、前記認識したオブジェクトが、所定の複数の駐車面の少なくとも一部である第1の駐車面と重なる領域が発生したかを判断し、前記重なる領域が発生した場合、前記認識したオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断し、前記認識したオブジェクトが車両である場合、前記車両が前記第1の駐車面の全領域のうち、所定の割合以上の領域を占有するか否かを判断し、前記車両が前記所定の割合以上の領域を占有した場合、前記車両が前記第1の駐車面に駐車したことと決定し、前記車両の車両番号を認識することを特徴とする。
【0020】
前記制御部は、前記映像内で所定のサイズ以上のオブジェクトが存在するかを判断し、前記オブジェクトを基準に、一定の距離離隔したオブジェクトボックスを設定し、
前記オブジェクトボックス内に存在するオブジェクトが車両であるか、人間であるかを判断する。
【0021】
前記制御部は、前記オブジェクトボックスの全領域のうち、所定の下端の領域を番号認識領域と設定し、前記番号認識領域に対して、番号認識動作を行い、前記番号認識動作の失敗及び成功より、前記車両のナンバープレートの位置と前記オブジェクトボックスの間の関連値を累積してメモリに格納する。
【0022】
前記番号認識動作が前記車両ではない他の車両に適用される場合、前記制御部は、前記累積した複数の関連値のうち、‘前記他の車両のナンバープレートの位置と、前記他の車両のオブジェクトボックスの間の関連値'と最も類似した第1の関連値を決定し、前記第1の関連値に関するモデルにより、前記他の車両の番号認識動作を行う。
【0023】
前記認識したオブジェクトが人間である場合、前記制御部は、前記第1の駐車面の既存の状態をそのまま維持し、前記既存の状態は、入車又は空車状態である。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、効率よいナンバープレート探知及び番号認識方法が適用された駐車誘導システムに関し、具体的に、モーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導システムを、ユーザに提供することができる。
【0025】
本発明では、モーション認識に関して、カメラ映像から、以前の映像との動きを判断して、動きがある場合にのみ動作し、動きがない場合でも、一定の周期で処理動作を行い、オブジェクト認識に関して画面で一定のサイズ以上の物体を検知し、検知位置を四角状に特定した後、種類を判断することで、精度を高めることができる。
【0026】
また、本発明では、駐車場内の面設定に関して、検知した物体のうち、駐車場面の一定以上の前方にある物体を判別している場合、該当駐車面と重なる箇所を探して遮蔽として処理し、自動車中にそれぞれの駐車面と重なる割合が一定値を超えると、その駐車面が占有していると処理し、該当駐車面に重なる割合が一定以上大きい自動車物体がなく、且つ、遮蔽に該当しない場合は、空駐車面と判定することで、エラーを減らすことができる。
【0027】
また、本発明では、映像内で物体領域ボックスを1/3下端に移動して、番号認識領域を設定し、毎回の番号認識結果と位置を格納し、番号の統計を求め、最も多いものを決めることで、番号認識率を高めることができる。
【0028】
一方、本発明より得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、明確に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、本発明に適用される駐車誘導システムを説明するブロック構成図である。
【
図2】
図2は、本発明が提案するモーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導方法を説明するシーケンス図である。
【
図3b】は、本発明における車両オブジェクト検知の一例を示している。
【
図4b】は、本発明における車両及び人間の混合したオブジェクト検知の一例を示している。
【
図5b】は、本発明における駐車面をセットする一例を示している。
【
図6b】は、本発明における遮蔽として処理する一例を示している。
【
図7b】は、本発明における番号を認識する一例を示している。
【
図8】
図8は、本発明が提案する駐車案内方法を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
駐車誘導システム
本発明が提案するモーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導システムの具体的な説明に先立って、該当システムの各構成に含まれる駐車誘導システムについて、基本的に説明する。
【0031】
図1は、本発明に適用される駐車誘導システムを説明するブロック構成図である。
【0032】
前記駐車誘導システムは、無線通信部110と、A/V(Audio/Video)入力部120と、ユーザ入力部130と、感知部140と、出力部150と、メモリ160と、インターフェース部170と、制御部180と、給電部190とを含む。
【0033】
但し、
図1に示されている構成要素は必須ではなく、それより多くの構成要素を有するか、それより少ない構成要素を有する駐車誘導システムを具現することができる。
【0034】
以下、前記構成要素について、考察してみる。
【0035】
無線通信部110は、駐車誘導システムと無線通信システムの間、又は駐車誘導システムと駐車誘導システムが位置したネットワークの間の無線通信を可能とする1以上のモジュールを含む。
【0036】
例えば、無線通信部110は、放送受信モジュール111と、移動通信モジュール112と、無線インターネットモジュール113と、近距離通信モジュール114と、位置情報モジュール115とを含む。
【0037】
放送受信モジュール111は、放送チャンネルを介して、外部の放送管理サーバより、放送信号及び/又は放送に関する情報を受信する。
【0038】
前記放送チャンネルは、衛星チャンネル、地上波チャンネルを含む。前記放送管理サーバは、放送信号及び/又は放送に関する情報を生成し送信するサーバ、又は生成済みの放送信号及び/又は放送に関する情報を提供されて、駐車誘導システムに送信するサーバである。前記放送信号は、TV放送信号、ラジオ放送信号、データ放送信号を含むだけでなく、TV放送信号又はラジオ放送信号にデータ放送信号が結合された形状の放送信号も含む。
【0039】
前記放送に関する情報は、放送チャンネル、放送プログラム、又は放送サービス提供者に関する情報である。前記放送に関する情報は、移動通信網を介しても提供される。このような場合、前記移動通信モジュール112によって受信される。
【0040】
前記放送に関する情報は、様々な形態で存在する。例えば、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)のEPG(Electronic Program Guide)、又はDVB-H(Digital Video Broadcast-Handheld)のESG(Electronic Service Guide)の形態で存在する。
【0041】
前記放送受信モジュール111は、例えば、DMB-T(Digital Multimedia Broadcasting-Terrestrial)、DMB-S(Digital Multimedia Broadcasting-Satellite)、MediaFLO(Media Forward Link Only)、DVB-H(Digital Video Broadcast-Handheld)、ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcast-Terrestrial)などのデジタル放送システムを用いて、デジタル放送信号を受信することができる。もちろん、前記放送受信モジュール111は、上述したデジタル放送システムだけでなく、他の放送システムに適して構成される。
【0042】
放送受信モジュール111を介して受信された放送信号及び/又は放送に関する情報は、メモリ160に格納される。
【0043】
移動通信モジュール112は、移動通信網上で、基地局、外部の駐車誘導システム、サーバの少なくとも1つと無線信号を送受信する。
【0044】
文字/マルチメディアメッセージ送受信による様々な形態のデータを含むことができる。
【0045】
無線インターネットモジュール113は、無線インターネット接続のためのモジュールであり、駐車誘導システムに内装又は外装される。無線インターネットの技術としては、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband(登録商標))、Wimax(World Interoperability for Microwave Access(登録商標))、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などが利用可能である。
【0046】
近距離通信モジュール114は、近距離通信のためのモジュールである。近距離通信(short range communication)技術として、ブルトゥース(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(登録商標)、Wi-Fi(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))などが利用可能である。
【0047】
位置情報モジュール115は、駐車誘導システムの位置を獲得するためのモジュールであって、その代表例として、GPS(Global Position System)モジュールがある。
【0048】
図1を参照すると、A/V(Audio/Video)入力部120は、オーディオ信号又はビデオ信号の入力のためのもので、これにはカメラ121とマイク122などが含まれる。カメラ121は、撮影モードでイメージセンサによって得られる静止画又は動画などの画像フレームを処理する。処理された画像フレームは、ディスプレイ部151に表示される。
【0049】
カメラ121で処理された画像フレームは、メモリ160に格納されるか、無線通信部110を介して外部に伝送される。カメラ121は、使用環境によって、2以上設けられる。
【0050】
マイク122は、録音モード、音声認識モードなどで、マイクロホン(Microphone)によって、外部の音響信号を入力されて、電気的な音声データとして処理する。処理された音声データは、移動通信モジュール112を介して、移動通信基地局へ送信可能な形態に変換出力される。マイク122には、外部の音響信号を入力される過程で発生するノイズを除去するための様々な雑音除去アルゴリズムが具現される。
【0051】
ユーザ入力部130は、ユーザが駐車誘導システムの動作制御のための入力データを発生させる。ユーザ入力部130は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(静圧/停電)、ジョグホイール、ジョグスイッチからなる。
【0052】
感知部140は、駐車誘導システムの開閉状態、駐車誘導システムの位置、ユーザの接触有無、駐車誘導システムの方位、駐車誘導システムの加速/減速などのように、駐車誘導システムの現状態を感知して、駐車誘導システムの動作を制御する感知信号を発生させる。
【0053】
感知部140は、給電部190の給電可否、インターフェース部170の外部の駐車誘導システム結合の可否などを感知する。
【0054】
一方、前記感知部140は、近接センサ141を含む。
【0055】
出力部150は、視覚、聴覚、又は触覚などに関する出力を発生するためのもので、ディスプレイ部151と、音響出力モジュール152と、アラーム部153と、ハプティックモジュール154と、プロジェクタモジュール155とを含む。
【0056】
ディスプレイ部151は、駐車誘導システムで処理される情報を表示(出力)する。
【0057】
ディスプレイ部151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)の少なくとも1つを含む。
【0058】
これらのうち、一部のディスプレイは、外部を見られるように、透明型又は光透過型からなる。これは、透明ディスプレイといい、前記透明ディスプレイの代表例としては、TOLED(Transparent OLED)などがある。ディスプレイ部151の後方構造も、光透過型構造からなることができる。このような構造により、ユーザは、駐車誘導システムボディのディスプレイ部151が占める領域を通じて、駐車誘導システムボディの後方に位置した事物を見ることができる。
【0059】
駐車誘導システムの形態により、ディスプレイ部151が2つ以上存在する。例えば、駐車誘導システムには、複数のディスプレイ部が1つの面に離隔するか、一体に配置され、また、互いに異なる面にそれぞれ配置されることもできる。
【0060】
ディスプレイ部151とタッチ動作を感知するセンサ(以下、‘タッチセンサ’という)とが相互レイヤー構造をなす場合(以下、‘タッチスクリーン’という)、ディスプレイ部151は、出力装置の他に、入力装置としても使用可能である。タッチセンサは、例えば、タッチフィルム、タッチシート、タッチパッドなどの形態を有する。
【0061】
タッチセンサは、ディスプレイ部151の特定の部位に加えられた圧力、又はディスプレイ部151の特定の部位で発生する静電容量などの変化を、電気的な入力信号に変換するように構成される。タッチセンサは、タッチされる位置及び面積だけでなく、タッチ時の圧力までも検出できるように構成される。
【0062】
タッチセンサに対するタッチ入力がある場合、それに対応する信号は、タッチ制御機に送出される。タッチ制御機は、その信号を処理した後、対応するデータを制御部180に伝送する。もって、制御部180は、ディスプレイ部151のある領域がタッチされたか否か分かることになる。
【0063】
前記近接センサ141は、前記タッチスクリーンによって覆われる駐車誘導システムの内部領域、又は前記タッチスクリーンの近傍に配置される。前記近接センサは、所定の検出面に近づける物体、あるいは、近傍に存在する物体の有無を電磁系の力又は赤外線を用いて、機械的に接触することなく、検出するセンサをいう。近接センサは、接触式センサよりは寿命が長く、その活用度も高い。
【0064】
前記近接センサの例としては、透過型光電センサ、直接反射型光電センサ、ミラー反射型光電センサ、高周波発振型近接センサ、静電容量型近接センサ、磁気型近接センサ、赤外線近接センサがある。前記タッチスクリーンが静電式の場合は、前記ポインタの近接による電界の変化で、前記ポインタの近接を検出するように構成される。この場合、前記タッチスクリーン(タッチセンサ)は、近接センサに分類される。
【0065】
以下では、説明の便宜のために、前記タッチスクリーン上にポインタが接触されず、且つ、近接し、前記ポインタが前記タッチスクリーン上に位置することが認識される行為を、“近接タッチ(proximity touch)”といい、前記タッチスクリーン上にポインタが実際に接触される行為を“接触タッチ(contact touch)”という。前記タッチスクリーン上でポインタに近接タッチされる位置とは、前記ポインタが近接タッチされる時、前記ポインタが前記タッチスクリーンに対して、垂直に対応する位置を意味する。
【0066】
前記近接センサは、近接タッチと、近接タッチパターン(例えば、近接タッチ距離、近接タッチ方向、近接タッチ速度、近接タッチ時間、近接タッチ位置、近接タッチ移動状態など)を感知する。前記感知された近接タッチ動作及び近接タッチパターンに相応する情報は、タッチスクリーン上に出力される。
【0067】
音響出力モジュール152は、録音モード、音声認識モード、放送受信モードなどで無線通信部110から受信されるか、メモリ160に格納されたオーディオデータを出力する。音響出力モジュール152は、駐車誘導システムで行われる機能に関する音響信号を出力したりする。このような音響出力モジュール152には、レシーバ(Receiver)、スピーカ(speaker)、ブザー(Buzzer)などが含まれる。
【0068】
アラーム部153は、駐車誘導システムのイベント発生を報知するための信号を出力する。
【0069】
アラーム部153は、ビデオ信号やオーディオ信号の他に、例えば、振動でイベント発生を報知するための信号を出力する。
【0070】
前記ビデオ信号やオーディオ信号は、ディスプレイ部151や音声出力モジュール152によっても出力され、これらのディスプレイ部151、音声出力モジュール152は、アラーム部153の一部として分類可能である。
【0071】
ハプティックモジュール(haptic module)154は、ユーザが感じられる様々な触覚効果を発生させる。ハプティックモジュール154が発生させる触覚効果の代表例としては、振動がある。ハプティックモジュール154が発生する振動の強さとパターンなどは、制御可能である。
【0072】
例えば、互いに異なる振動を合成して出力するか、順次出力することもできる。
【0073】
ハプティックモジュール154は、振動の他にも、接触肌面について垂直運動するピン配列、噴射口や吸入口による空気の噴射力や吸入力、肌表面に対する擦れ、電極(electrode)の接触、静電気力などの刺激による効果と、吸熱や発熱可能な素子を用いた冷温感再現による効果など、様々な触覚効果を発生することができる。
【0074】
ハプティックモジュール154は、直接的な接触により、触覚効果を伝達することができるだけでなく、ユーザが指や腕などの筋感覚を通じて、触覚効果を感じられるように具現することもできる。ハプティックモジュール154は、携帯駐車誘導システムの構成様態によって、2以上設けられる。
【0075】
プロジェクタモジュール155は、駐車誘導システムを用いて、イメージプロジェクト(project)の機能を行うための構成要素であって、制御部180の制御信号によって、ディスプレイ部151上に表示される映像と同一であるか、少なくとも一部が異なる映像を、外部スクリーン又は壁に表示可能である。
【0076】
具体的に、プロジェクタモジュール155は、映像を外部に出力するための光(一例として、レーザ光)を発生させる光源(図示せず)、光源によって発生した光を用いて、外部に出力する映像を生成するための映像生成手段(図示せず)、及び映像を一定の焦点距離で外部に拡大出力するためのレンズ(図示せず)を含む。また、プロジェクタモジュール155は、レンズ又はモジュールの全体を機械的に動かして、映像投射方向を調節する装置(図示せず)を含むことができる。
【0077】
プロジェクタモジュール155は、ディスプレイ手段の素子の種類によって、CRT(Cathode Ray Tube)モジュール、LCD(Liquid Crystal Display)モジュール、及びDLP(Digital Light Processing)モジュールなどに分けられる。特に、DLPモジュールは、光源より発生した光がDMD(Digital Micromirror Device)チップに反射されることで生成された映像を拡大投射する方式で、プロジェクタモジュール151の小型化に有利である。
【0078】
望ましくは、プロジェクタモジュール155は、駐車誘導システムの側面、正面、又は背面に長さ方向に設けられる。また、プロジェクタモジュール155は、必要によって、駐車誘導システムのある位置でも設けられることは、言うまでもない。
【0079】
メモリ160は、制御部180の処理及び制御のためのプログラムが格納され、入出力されるデータ(例えば、メッセージ、オーディオ、静止画、動画など)の仮格納のための機能も行う。前記メモリ160には、前記データのそれぞれに対する使用頻度も共に格納される。また、前記メモリ160には、前記タッチスクリーン上のタッチ入力時に出力される様々なパターンの振動及び音響に関するデータを格納することができる。
【0080】
メモリ160は、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(Random Access Memory、RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(Read-Only Memory、ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクの少なくとも1つのタイプの格納媒体を含む。駐車誘導システムは、インターネット(internet)上で、前記メモリ160の格納機能を行うウェブストレージ(web storage)に関して動作することもできる。
【0081】
インターフェース部170は、駐車誘導システムに連結される全ての外部の駐車誘導システムとの通路役割を果たす。インターフェース部170は、外部の駐車誘導システムからデータを伝送されるか、電源を供給されて、駐車誘導システム内の各構成要素に伝達するか、駐車誘導システム内部のデータが外部の駐車誘導システムに伝送される。例えば、有無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有無線データポート、メモリカード(memory card)ポート、識別モジュールが設けられた装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、イヤホンポートなどが、インターフェース部170に含まれる。
【0082】
識別モジュールは、駐車誘導システムの使用権限を認証するための各種の情報を格納したチップであって、ユーザ認証モジュール(User Identify Module、UIM)、加入者認証モジュール(Subscriber Identify Module、SIM)、汎用ユーザ認証モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)などを含む。識別モジュールが設けられた装置(以下、‘識別装置’)は、スマートカード(smart card)の形式で製作される。従って、識別装置は、ポートを介して、駐車誘導システムと連結可能である。
【0083】
前記インターフェース部は、移動駐車誘導システムが外部のクレードル(cradle)と連結される時、前記クレードルからの電源が前記移動駐車誘導システムに供給される通路となるか、ユーザによって、前記クレードルより入力される各種の指令信号が、前記移動駐車誘導システムに伝達される通路となり得る。前記クレードルより入力される各種の指令信号又は前記電源は、前記移動駐車誘導システムが前記クレードルに正しく装着されたことを認知するための信号として動作される。
【0084】
制御部180は、通常、駐車誘導システムの全般的な動作を制御する。
【0085】
制御部180は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール200を備える。マルチメディアモジュール200は、制御部180内に具現されるか、制御部180と別に具現される。
【0086】
前記制御部180は、前記タッチスクリーン上で行われる手書き入力又は描き入力を各々文字及びイメージとして認識するパターン認識処理を行うことができる。
【0087】
給電部190は、制御部180の制御によって、外部の電源、内部の電源を印加されて、各構成要素の動作に必要な電源を供給する。
【0088】
ここで説明される多様な実施例は、例えば、ソフトウェア、ハードウェア、又は、これらの組み合わせを用いて、コンピュータ又はこれに類似した装置で判読可能な記録媒体内で具現可能である。
【0089】
ハードウェア的な具現によると、ここで説明される実施例は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays、プロセッサ(processors)、コントローラ(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能を行うための電気的なユニットの少なくとも1つを用いて具現可能である。一部の場合、本明細書で説明する実施例が制御部180自体で具現される。
【0090】
ソフトウェアモジュールとして具現可能である。前記ソフトウェアモジュールのそれぞれは、本明細書で説明される1つ以上の機能及び作動を行うことができる。適切なプログラム言語として書かれたソフトウェアアプリケーションでソフトウェアコードが具現される。前記ソフトウェアコードは、メモリ160に格納され、制御部180によって実行可能である。
【0091】
駐車誘導方法
前述した本発明の構成を基に、駐車誘導方法を、
図2を参照して具体的に説明する。
【0092】
図2は、本発明が提案するモーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導方法を説明するシーケンス図である。
【0093】
図2を参照すると、まず、制御部180がモーションを検知するステップ(S10)が行われる。この時、モーション検知(Motion Detection)は、動きがある場合とない場合とを区分して処理される。
【0094】
すなわち、カメラ121が獲得した映像から、以前の映像との動きを判断して、動きがある場合にのみ、制御部180によってオブジェクト認識の試みが行われる(S20)。
【0095】
一方、動きがない場合は、一定の周期を適用して、オブジェクト認識を試みるようになるが、例えば、動きがない場合、20秒毎に一回ずつ、モーション可否を判断(S30)する。
【0096】
この時、20秒以内でモーションが認識されると、制御部180は、オブジェクト認識を試み(S20)、20秒以上認識されるモーションがない場合は、20秒が経過した後に、制御部180がオブジェクト認識を試みる(S20)ことになる。
【0097】
但し、ここで、20秒の周期は、本発明が適用される単なる一例に過ぎず、より多様な周期が適用され得ることは、自明である。
【0098】
オブジェクト認識ステップ(S20)では、自動車(乗用車、SUV、バン、トラックなど)、バス、人間、バイク、自転車などのオブジェクトが認識される。
【0099】
ここで、制御部180は、画面で一定のサイズ以上の物体を検知し、検知位置を四角状と特定して、種類を判断することができる。
【0100】
図3a及び
図3bは、本発明における車両オブジェクト検知の一例を示している。
【0101】
図3a及び
図3bを参照すると、画面で一定のサイズ以上の物体である車両に関する検知位置を四角状と特定して認識する一例が示されている。
【0102】
また、
図4a及び
図4bは、本発明における車両及び人間が混合したオブジェクト検知の一例を示している。
【0103】
図4a及び
図4bを参照すると、画面で一定のサイズ以上の物体である車両と複数の人間に関する検知位置を四角形と特定して認識する一例が示されている。
【0104】
ステップS20の以後、制御部18がオブジェクト認識を成功したかを判断するステップ(S40)が行われる。
【0105】
もし、オブジェクト認識が失敗した場合は、ステップS10乃至ステップS30が再度行われる。
【0106】
オブジェクト認識に成功した場合、制御部180は、設定された駐車面との関連性を比較(S50)し、駐車面と重なる領域が発生したか否かを判断(S60)する。
【0107】
もし、駐車面と重なる領域が発生しない場合は、ステップS10乃至ステップS30を再度行い、発生した場合は、車両又は人間であるかのオブジェクトの種類を判断(S70)し、人間である場合は、既存の駐車面状態を維持する(S90)。
【0108】
もし、車両である場合は、オブジェクトが駐車面領域外の前方まで含んでいるか否かを判断(S80)し、含む場合は、既存の駐車面状態を維持し(S90)、含まない場合は、駐車面領域の一定の領域以上を占めているか否かを判断することになる(S100)。
【0109】
図5a及び
図5bは、本発明に関して、駐車面をセットする一例を示している。
【0110】
図5a及び
図5bを参照すると、ステップS100において、一定の領域以上占めると判断される場合は、制御部180は、入車処理を行う(S110)。
【0111】
また、ステップS100において、一定の領域以上占めていない場合は、出車(空車)処理することになる(S130)。
【0112】
更に、ステップS110、S120、及びS130におけるイメージなどのデータは、データベース化して、格納可能である。
【0113】
ステップS50乃至S130に関して、検知した物体のうち、駐車場面の一定以上の前方にある物体を判別している場合、該当駐車面と重なる箇所を探して、遮蔽として処理することができる。
【0114】
また、前記遮蔽に該当しない自動車、バス中にそれぞれの駐車面と重なる割合を求め、その割合が一定値を超えると、その駐車面車があることと判定することも可能である。
【0115】
図6a及び
図6bは、本発明に関して、遮蔽として処理する一例を示している。
【0116】
図6a及び
図6bを参照すると、もし、本実施例で重なる割合が駐車面の2つを占める場合、二面を同時占有したことと決定することができる。
【0117】
また、駐車面と重なる物体のうち、人間がいる場合、遮蔽として判断し、駐車面の満/空状態を以前の状態に維持することができる。
【0118】
また、該当駐車面に重なる割合が一定以上大きい自動車/バス物体がないと、遮蔽に該当しない場合、空の駐車面と判定する。
【0119】
一方、ステップS110の以後、車両番号を認識する動作を行う(S120)。
【0120】
ステップS120において、制御部180は、駐車面が占有状態と判断されると、該当物体領域で番号認識を行うが、映像内で物体領域ボックスを1/3下端に移動して、番号認識領域を設定する。
【0121】
これは、ナンバープレートが下端に位置するので、認識率向上のために適用されることである。
【0122】
また、制御部180は、毎回の番号認識結果と位置を格納し、番号の統計を求めて、最も多いことと決定する方式を適用する。
【0123】
また、制御部180は、以前に認識されたナンバープレートの位置と現在の映像との関連値を求めて、関連値が高い場合、番号認識をスキップすることで、全体の処理速度を向上することができる。
【0124】
この時、一定の時間の間スキップが繰り返されると、無視し、番号認識が行われる。
【0125】
これに関して、
図7a及び
図7bは、本発明における番号認識する一例を示している。
【0126】
一方、番号が未整合された車両が発生することがあり、このような未整合車両を捜さなればならないというニーズがある。
【0127】
すなわち、出車時に未認識又は誤認識されるイベントは、作業者によって修正が可能であるか、入車時に誤認識されるイベントは、全車両を点検しなければならない。
【0128】
また、出車の精算時、入車の誤認識により、該当車両を探せない問題が発生し、入車中、出車と類似したイメージを探す必要があるという問題点もある。
【0129】
従って、本発明では、入車中で番号認識の結果が未認識又は認識車のうち、3桁番号と類似した車を候補群とし、候補群を基に、色相、メーカーロゴ、SURF matchingの3種類で順位を決定して表示した後、作業者が選択する方式によって、該当問題を解消することができる。
【0130】
本発明による駐車案内方法
図8は、本発明に関して、本発明が提案する駐車案内方法を説明するシーケンス図である。
【0131】
図8による本発明が提案する駐車案内方法は、前述したシステム100、及びユーザが利用する端末を基に行われる。
【0132】
図8を参照すると、まず、固定カメラ121を用いて、空の駐車領域及び占有された駐車領域を周期的にチェックするステップ(S210)が行われる。
【0133】
この時、各駐車面の前方で駐車面番号標識が行われており(S220)、運転手が駐車後、該当駐車面番号と駐車車両番号が表示されるように、アプリケーションを用いて写真をアップロードするステップ(S230)が行われる。
【0134】
以後、アプリケーションにより、現在の位置情報を共にサーバに転送して、駐車場位置を判別(S240)し、アップロードされた写真より、駐車面番号と車両番号を獲得して、駐車開始DBに格納するステップ(S250)が行われる。
【0135】
また、ステップS250の以後に、アプリケーションより出車を選択すると、駐車料金が事前に登録された決済方式で処理(S260)され、事前に登録された決済方法がないと、駐車場に設備された無人精算器で駐車面番号を入力して、駐車料金を決済するステップ(S270)が行われる。
【0136】
入車とはなっているが、一定の時間内に入車登録となっていない場合、管理者に自動通報するステップ(S280)、及び決済することなく出車される場合、管理者に自動通報するステップ(S290)が適用される。
【0137】
本発明による効果
本発明は、効率よいオブジェクト認識及び番号認識方法が適用された駐車誘導システムに関し、具体的に、モーション認識、オブジェクト認識、駐車面設定、番号認識方式などを適用した駐車誘導システムを、ユーザに提供することができる。
【0138】
本発明では、モーション認識に関して、カメラ映像より、以前の映像との動きを判断して、動きがある場合にのみ動作し、動きがない場合でも、一定の周期で処理動作を行い、オブジェクト認識に関して、画面で一定のサイズ以上の物体を検知し、検知位置を四角形と特定した後、種類を判断することで、精度を高めることができる。
【0139】
また、本発明では、駐車場内の面設定に関して、検知した物体のうち、駐車場面の一定以上前方にある物体を判別している場合、該当駐車面と重なる箇所を探して遮蔽として処理し、自動車、バス中にそれぞれの駐車面と重なる割合が一定値を超えると、その駐車面が占有したことと処理し、該当駐車面に重なる割合が一定以上大きい自動車/バス物体がなく、且つ、遮蔽に該当しない場合は、空の駐車面として判定することで、エラーを減らすことができる。
【0140】
また、本発明では、映像内で物体領域ボックスを1/3下端に移動して、番号認識領域を設定し、毎回の番号認識結果と位置を格納して、番号の統計を求め、最も多いものを決定することで、番号認識率を高めることができる。
【0141】
上述した本発明の実施例は、様々な手段により、具現可能である。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせなどによって具現される。
【0142】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、1又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現される。
【0143】
ファームウエアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、以上で説明した機能又は動作を行うモジュール、手続き又は関数などの形態で具現される。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されて、プロセッサによって駆動される。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置して、既に公知の手段によって、前記プロセッサとデータをやりとりすることができる。
【0144】
上述したように開示された本発明の好適な実施例に対する詳細な説明は、当業者が本発明を具現し実施できるように提供されている。前記では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は、本発明の領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更できることを理解されるだろう。例えば、当業者は、上述した実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で利用可能である。よって、本発明は、ここに現れた実施形態に制限されることではなく、ここで開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を付与しようとすることである。
【0145】
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴を逸脱しない範囲で、他の特定の形態に具体化することができる。よって、前記の詳細な説明は、あらゆる面で制限的に解析されてはいけなく、例示的なことと考えられるべきである。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解析によって決められるべきであり、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに現れた実施形態に制限されことではなく、ここで開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を付与しようとすることである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して、実施例を構成するか、出願後の補正によって、新たな請求項として含むことができる。