(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-19
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】通信方法、通信デバイス、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 45/24 20220101AFI20220203BHJP
H04W 84/12 20090101ALN20220203BHJP
【FI】
H04L45/24
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2020512405
(86)(22)【出願日】2018-08-14
(86)【国際出願番号】 CN2018100493
(87)【国際公開番号】W WO2019042124
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-04-09
(31)【優先権主張番号】201710774331.4
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シァオジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チチャン
(72)【発明者】
【氏名】ニィウ,レェホォン
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0171163(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0005742(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0063413(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0323164(US,A1)
【文献】特開2017-005536(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル・イーサネット・プロトコルFlexEネットワークに基づく通信方法であって、
第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することであり、Nが正の整数であるとして、前記第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第1指示情報は、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記受信することと、
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることと
を有する方法。
【請求項2】
第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することより前に、当該方法は、
前記第1通信デバイスによって、前記第1FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信することを更に有し、
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、
前記APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てること、又は
前記APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプである場合に、前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすること
を有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1通信デバイスによって、前記第1FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信することの後で、
前記第1通信デバイスによって、前記APSプロトコル要求を更新し、更新されたAPSプロトコル要求を、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信することを更に有し、
前記第1通信デバイスは、前記第2FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1指示情報及び/又は前記APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる、
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、
前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットについて、
前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを前記第1指示情報が示し、且つ、前記第1通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、前記第1通信デバイスによって、当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てること、及び/又は
前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを前記第1指示情報が示し、且つ、前記第1通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、前記第1通信デバイスによって、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすること
を有する、
請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットについて、前記第1指示情報は、当該スロットに対応するFlexEクライアント識別子を有するか、あるいは、非割り当て識別子を有し、
当該スロットに対応する前記FlexEクライアント識別子は、前記第2通信デバイスによって当該スロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子であり、前記非割り当て識別子は、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、
KがNよりも大きくない正の整数であるとして、前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中のK個のスロットについて、
前記第1指示情報に含まれ、前記第1FlexEグループの前記K個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、前記第1通信デバイスが前記第1FlexEグループの前記K個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、前記第1通信デバイスによって、前記第1FlexEグループの前記K個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てることを有し、
Kが1よりも大きいとき、前記第1通信デバイスによって前記第1FlexEグループの前記K個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することの後で、
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、前記第2FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを更に有し、
前記第1通信デバイスは、前記第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1通信デバイスによって、前記第1指示情報に基づいて前記第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、
KがNよりも大きくない正の整数であるとして、前記第2FlexEグループの前記N個のスロットの中のK個のスロットについて、
前記第1指示情報に含まれ、前記第1FlexEグループのK個のスロットに対応する前記FlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、前記第1通信デバイスが前記第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、前記第1通信デバイスによって、前記第2FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、前記第1通信デバイスによって前記第2FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、
前記第1通信デバイスによって、前記第1FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと、前記第2FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立することと
を有する、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1FlexEグループは、M
11個の作業スロット及びM
12個の保護期間を有し、(M
11+M
12)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M
12は、Kよりも小さくない正の整数であり、
前記第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、前記第1FlexEグループのM
12個の保護期間の中のK個のスロットであり、
前記第2FlexEグループは、M
21個の作業スロット及びM
22個の保護期間を有し、(M
21+M
22)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M
22は、Kよりも小さくない正の整数であり、
前記第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、前記第2FlexEグループのM
22個の保護期間の中のK個のスロットであり、
M
22はM
11よりも小さくなく、M
12はM
21よりも小さくない、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
M
22
個の保護期間は、各々の前もってセットされたランクを有し、前記第1FlexEグループのK個のスロットは、前記第2FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、
前記第1FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、前記M
12個の保護期間における当該スロットのランクは、前記M
22個の保護期間における、当該スロットに対応し且つ前記第2FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
フレキシブル・イーサネット・プロトコルFlexEネットワークに基づく通信方法であって、
第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、前記第4FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することと、
前記第4通信デバイスによって、前記第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3指示情報を第5通信デバイスへ送信することであり、Nが正の整数であるとして、前記第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第3指示情報は、前記第4通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記第4通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記送信することと
を有し、
前記第4通信デバイスは、前記第4FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第5通信デバイスへ接続され、前記第4通信デバイスは、前記第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第6通信デバイスへ接続される、
方法。
【請求項12】
第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることの後で、且つ、第3指示情報を送信することの前に、
前記第4通信デバイスによって、前記第4FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、第1APSプロトコル要求を前記第5通信デバイスへ送信することを更に有し、
前記第4通信デバイスが、前記第4FlexEグループの当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ、前記第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた前記ユーザクライアントを、前記第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、
前記第4通信デバイスが、前記第4FlexEグループの当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、且つ、前記第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた前記ユーザクライアントを、前記第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
フレキシブル・イーサネット・プロトコルFlexEネットワークに基づく通信方法であって、
第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ前記第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、前記第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することと、
前記第7通信デバイスによって、前記第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第4指示情報を第8通信デバイスへ送信することであり、Nが正の整数であるとして、前記第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第4指示情報は、前記第7通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記第7通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記送信することと
を有し、
前記第7通信デバイスは、前記第5FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第8通信デバイスへ接続され、前記第7通信デバイスは、前記第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第9通信デバイスへ接続される、
方法。
【請求項14】
第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることの後で、且つ、第4指示情報を送信することの前に、
前記第7通信デバイスによって、前記第5FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、APSプロトコル要求を前記第8通信デバイスへ送信することを更に有し、
前記第7通信デバイスが、前記第5FlexEグループの当該スロットに対して前記第1FlexEクライアントを割り当て、且つ、前記第6FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられており且つ前記第5FlexEグループによって運ばれる前記第2FlexEクライアントを、前記第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、
前記第7通信デバイスが、前記第5FlexEグループの当該スロットに割り当てられている前記第1FlexEクライアントをキャンセルし、且つ、前記第1FlexEクライアントと関連付けられた前記第2FlexEクライアントを、前記第6FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信するよう構成されるトランシーバであり、Nが正の整数であるとして、前記第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第1指示情報は、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記トランシーバと、
前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう構成されるプロセッサと
を有する通信デバイス。
【請求項16】
前記トランシーバは、
前記第1FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信するよう更に構成され、
前記プロセッサは、
前記APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、前記第1指示情報に基づいて前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当て、あるいは、
前記APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプである場合に、前記第1指示情報に基づいて、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする
よう構成される、
請求項15に記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記APSプロトコル要求を更新するよう更に構成され、
前記トランシーバは、
更新されたAPSプロトコル要求を、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信するよう更に構成され、
前記通信デバイスは、前記第2FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される、
請求項16に記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記第1指示情報及び/又は前記APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる、
請求項16又は17に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットについて、
前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを前記第1指示情報が示し、且つ、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるよう、及び/又は
前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを前記第1指示情報が示し、且つ、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう
構成される、
請求項15乃至18のうちいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中の当該スロットについて、前記第1指示情報は、当該スロットに対応するFlexEクライアント識別子を有するか、あるいは、非割り当て識別子を有し、
当該スロットに対応する前記FlexEクライアント識別子は、前記第2通信デバイスによって当該スロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子であり、前記非割り当て識別子は、前記第2通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、
前記プロセッサは、
KがNよりも大きくない正の整数であるとして、前記第1FlexEグループの前記N個のスロットの中のK個のスロットについて、
前記第1指示情報に含まれ、前記第1FlexEグループの前記K個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、前記通信デバイスが前記第1FlexEグループの前記K個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、前記第1FlexEグループの前記K個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てるよう構成され、
Kが1よりも大きいとき、前記第1FlexEグループの前記K個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、
請求項15乃至19のうちいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記プロセッサは、
前記第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、前記第1指示情報に基づいて、前記第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう更に構成され、
前記通信デバイスは、前記第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される、
請求項20に記載の通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサは、
KがNよりも大きくない正の整数であるとして、前記第2FlexEグループの前記N個のスロットの中のK個のスロットについて、
前記第1指示情報に含まれ、前記第1FlexEグループのK個のスロットに対応する前記FlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、前記通信デバイスが前記第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、前記第2FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、前記第2FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じであり、
前記第1FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと、前記第2FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立する
よう構成される、
請求項21に記載の通信デバイス。
【請求項23】
前記第1FlexEグループは、M
11個の作業スロット及びM
12個の保護期間を有し、(M
11+M
12)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M
12は、Kよりも小さくない正の整数であり、
前記第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、前記第1FlexEグループのM
12個の保護期間の中のK個のスロットであり、
前記第2FlexEグループは、M
21個の作業スロット及びM
22個の保護期間を有し、(M
21+M
22)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M
22は、Kよりも小さくない正の整数であり、
前記第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、前記第2FlexEグループのM
22個の保護期間の中のK個のスロットであり、
M
22はM
11よりも小さくなく、M
12はM
21よりも小さくない、
請求項21又は22に記載の通信デバイス。
【請求項24】
M
22
個の保護期間は、各々の前もってセットされたランクを有し、前記第1FlexEグループのK個のスロットは、前記第2FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、
前記第1FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、前記M
12個の保護期間における当該スロットのランクは、前記M
22個の保護期間における、当該スロットに対応し且つ前記第2FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである、
請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項25】
通信デバイスであって、
第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、前記第4FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更するよう構成されるプロセッサと、
前記第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3指示情報を第5通信デバイスへ送信するよう構成されるトランシーバであり、Nが正の整数であるとして、前記第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第3指示情報は、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記トランシーバと
を有し、
前記通信デバイスは、前記第4FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第5通信デバイスへ接続され、前記通信デバイスは、前記第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第6通信デバイスへ接続される、
通信デバイス。
【請求項26】
前記トランシーバは、
前記第4FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、第1APSプロトコル要求を前記第5通信デバイスへ送信するよう更に構成され、
前記通信デバイスが、前記第4FlexEグループの当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ、前記第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた前記ユーザクライアントを、前記第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、
前記通信デバイスが、前記第4FlexEグループの当該スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、且つ、前記第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた前記ユーザクライアントを、前記第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである、
請求項25に記載の通信デバイス。
【請求項27】
通信デバイスであって、
第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ前記第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、前記第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう構成されるプロセッサと、
前記第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第4指示情報を第8通信デバイスへ送信するよう構成されるトランシーバであり、Nが正の整数であるとして、前記第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、前記第4指示情報は、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、前記通信デバイスが当該スロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記トランシーバと
を有し、
前記通信デバイスは、前記第5FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、前記第8通信デバイスへ接続され、前記通信デバイスは、前記第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第9通信デバイスへ接続される、
通信デバイス。
【請求項28】
前記トランシーバは、
前記第5FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、APSプロトコル要求を前記第8通信デバイスへ送信するよう更に構成され、
前記通信デバイスが、前記第5FlexEグループの当該スロットに対して前記第1FlexEクライアントを割り当て、且つ、前記第6FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられており且つ前記第5FlexEグループによって運ばれる前記第2FlexEクライアントを、前記第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、
前記通信デバイスが、前記第5FlexEグループの当該スロットに割り当てられている前記第1FlexEクライアントをキャンセルし、且つ、前記第1FlexEクライアントと関連付けられた前記第2FlexEクライアントを、前記第6FlexEグループによって運ばれる前記FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、前記APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである、
請求項27に記載の通信デバイス。
【請求項29】
前記第4指示情報及び/又は前記APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる、
請求項28に記載の通信デバイス。
【請求項30】
コンピュータ実行可能命令を記憶し、
コンピュータによって呼び出される場合に、前記コンピュータ実行可能命令は、前記コンピュータが請求項1乃至14のうちいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にする、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に、特に、通信方法、通信デバイス、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers,IEEE)に従属する802.3作業部会によって定義された802.3標準イーサネット(Standard Ethernet,StdE)の関連規格は、産業界で広く引用されている。標準イーサネットは、簡単な原理、容易な実装、及び安い価格の利点により、製造業者からの評判が高い。しかし、技術の発展とともに、バンド幅の粒度の間の差はますます大きくなり、標準イーサネットのポートは、ますます高まる実際のアプリケーション要件を満足することができない。メインストリームアプリケーションによって必要とされるバンド幅が如何なる既存のイーサネット標準レートにも対応していないという場合が、起こる可能性が極めて高い。例えば、50Gb/sサービスが100GEポートによって運ばれる場合に、リソースの無駄が存在し、そして、現在対応していないイーサネット標準粒度が、200Gb/sサービスを運ぶために使用され得る。
【0003】
この課題に対処するために、オプティカル・インターネットワーキング・フォーラム(Optical Internetworking Forum,OIF)はフレキシブル・イーサネット(Flexible Ethernet,FlexE)を発表した。FlexEは、様々なイーサネットMACレートをサポートする基盤技術である。複数の100GE(Physical,PHYs)ポートが結合され、各100GEポートは、5Gの粒度で時間領域において20個のスロットを有する。FlexEは、次の機能:レートが単一のイーサネットポートのそれよりも大きい媒体アクセス制御(Medium Access Control,MAC)サービスをサポートするよう1つのリンクグループとして複数のイーサネットポートが結合されるボンディング;レートがリンクグループバンド幅よりも小さいか又は単一のイーサネットポートのバンド幅よりも小さいMACサービスをサポートするようスロットがサービスに割り当てられるサブレーティング;及び、リンクグループにわたる複数のMACサービスの同時の伝送をサポートするよう、例えば、2×100GEリンクグループにわたる1つの150G MACサービス及び2つの25G MACサービスの同時の伝送をサポートするようスロットがサービスに割り当てられるチャネライゼーション、をサポートし得る。
【0004】
FlexEでは、伝送パイプラインバンド幅のハード分離を実装するよう、スロットは時分割多重化(Time Division Multiplexing,TDM)方式で分割される。1つのサービスデータフローは、異なったレートのサービスを整合させるように、1つ以上のスロットを割り当てられてよい。1つのFlexEグループ
(FlexE Group)は、1つ以上の物理リンクインターフェイス
(PHY)を含んでよい。
図1は、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信システムの概略図の例である。
図1に示されるように、FlexEグルー
プは4つのPHYを含む。フレキシブル・イーサネット・プロトコルクライアント(FlexE Client)は、FlexEグループの所与のスロット(1つ以上のスロット)で伝送されるクライアントデータフローを表す。1つのFlexEグループが複数のFlexEクライアントを運んでよい。1つのFlexEクライアントは、1つ以上のユーザサービスデータフロー(媒体アクセス制御(Medium Access Control,MAC)クライアントとも呼ばれ得る。)に対応してよい。フレキシブル・イーサネット・プロトコルレイヤ
(FlexE Shim
)は、FlexEクライアントからMACクライアントへのデータ適応及び変換を提供する。
【0005】
図2は、4つの物理リンクインターフェイスにわたるFlexEグループ(4つのPHYを統合)のスロット割り当てステータスの概略図の例である。
図2に示されるように、各PHYは20個のサブスロットを有する。従って、FlexEグループは20×4個のサブスロット(サブカレンダ)を有する。
図2に示されるように、説明は、
図1のFlexEグルー
プが4つのPHYを含む例を使用することによって与えられる。4つのPHYは夫々、PHY A1201、PHY B1202、PHY C1203、及びPHY D1204である。FlexEグループはFlexEカレンダ
(FlexE calendar)に対応している。1つのFlexEグループに含まれる単一の物理リンクに対応するFlexEカレンダは、サブカレンダ
(sub-calendar)と呼ばれ得る。FlexEカレンダは1つ以上のサブカレンダを含んでよい。各サブカレンダは、単一の物理リンク上の20個のスロット
(slot)が対応するFlexEクライアントに対してどのように割り当てられるかを示し得る。すなわち、各サブカレンダは、単一の物理リンク上のスロットとFlexEクライアントとの間の対応を示し得る。
図2に示されるように、各PHYは20個のスロットに対応してよく、20個のスロットは夫々、
図2ではスロット0からスロット19によって表されている。
図2は、PHY A1201、PHY B1202、PHY C1203、及びPHY D1204の夫々に対応する20個のスロットの概略図である。
【0006】
要するに、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに適用可能な通信ソリューションが至急必要とされる。
【発明の概要】
【0007】
本願の実施形態は、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信ソリューションを実装するための通信方法、通信デバイス、及び記憶媒体を提供する。
【0008】
第1の態様によれば、本願の実施形態は、フレキシブル・イーサネット・プロトコル(FlexE)ネットワークに基づく通信方法を提供する。方法は、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することであり、Nが正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記受信することと、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることとを含む。このようにして、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信ソリューションは実装される。更に、通信デバイスは指示情報を認識し、指示情報に示されるスロット割り当てステータスに基づき通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新することができるので、スロット割り当ての柔軟性は改善される。
【0009】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することより前に、方法は、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信することを更に含み、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てること、又はAPSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプである場合に、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。
【0010】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信することの後で、方法は、第1通信デバイスによって、APSプロトコル要求を更新し、更新されたAPSプロトコル要求を、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信することを更に含む。第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。通信デバイスは、受信されたAPSプロトコル要求を更新し、任意に、受信されたAPSプロトコル要求内の対象アドレスを更新し、それから、対象アドレスが変更されたAPSプロトコル要求を送信してよい。更新及び送信されるAPSプロトコル要求のタイプは、変更されないことが知られ得る。このようにして、ネットワーク全体における通信デバイスは、APSプロトコル要求に基づいて、対応する処理を実行する。可能な設計において、第1指示情報及び/又はAPSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。このようにして、解決法は、先行技術と更に互換性があることができる。
【0011】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを第1指示情報が示し、且つ、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、そのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てること、及び/又は第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを第1指示情報が示し、且つ、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1通信デバイスによって、そのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。このようにして、第1通信デバイスは、中央集権型コントローラを必要とせずに、隣接ノードに関する情報に基づきFlexEクライアントを柔軟に生成及び削除することを可能にされ得る。
【0012】
可能な設計において、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第2通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第2通信デバイスがスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。このようにして、指示情報によって示されるコンテンツの要件は、たった2種類の識別子を使用することによって満足され、解決法はより簡単であることができ、実行が容易である。
【0013】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第1通信デバイスが第1FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てることを含み、Kが1よりも大きいとき、第1通信デバイスによって第1FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は、同じである。このようにして、第1通信デバイスは、1つ以上のスロットをFlexEクライアントに割り当てることを可能にされ得、各スロットは、固定バンド幅を有し得る。任意に、FlexEクライアントは、より多くのスロットを割り当てられる場合に、より大きい伝送バンド幅を有する。
【0014】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信することの後で、方法は、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを更に含む。第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。すなわち、通信デバイスは、一方の側のリンクから受信された指示情報(例えば、第1の受信された指示情報であってよい。)に基づいて、通信デバイスの両方向のFlexEグループのスロット割り当てステータスを更新する。例えば、第1指示情報は、第2指示情報より前に受信され、第1FlexEグループのスロット割り当てステータス及び第2FlexEグループのスロット割り当てステータスは、第1指示情報に基づき更新され、それにより、スタンバイリンクを有効にするための基礎が構築される。
【0015】
可能な設計において、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第1通信デバイスが第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、第2FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第1通信デバイスによって第2FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと、第2FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立することとを含む。このようにして、通信デバイスによって2つのFlexEグループで確立されるFlexEクライアントは、スタンバイリンクを有効にするための基礎が構築されるように、接続され得る。
【0016】
可能な設計において、第1FlexEグループは、M11個の作業スロット及びM12個の保護期間を含み、(M11+M12)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M12は、Kよりも小さくない正の整数であり、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、第1FlexEグループのM12個の保護期間の中のK個のスロットであり、第2FlexEグループは、M21個の作業スロット及びM22個の保護期間を含み、(M21+M22)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M22は、Kよりも小さくない正の整数であり、第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、第2FlexEグループのM22個の保護期間の中のK個のスロットであり、M22はM11よりも小さくなく、M12はM21よりも小さくない。このようにして、指示情報に基づきスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるとき、通信デバイスは、保護期間に対してFlexEクライアントを割り当てることができる。従って、作業スロットで伝送される元のサービスが影響を及ぼされないだけでなく、他のサービスも保護期間に伝送され得る。
【0017】
可能な設計において、第1FlexEグループのK個のスロットは、第2FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、第1FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M12個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M22個の保護期間における、そのスロットに対応し且つ第2FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。このようにして、通信デバイスは、ルールに従って保護期間を決定することができ、それにより、簡単な解決法が、スロット割り当てステータス変化前のスロットと、スロット割り当てステータス変化後のスロットとの間の対応を実装するために使用可能である。
【0018】
第2の態様によれば、本願の実施形態は、フレキシブル・イーサネット・プロトコル(FlexE)ネットワークに基づく通信方法を提供する。方法は、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することと、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3指示情報を第5通信デバイスへ送信することであり、Nが正の整数であるとして、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、第4通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第4通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記送信することとを含み、第4通信デバイスは、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第5通信デバイスへ接続され、第4通信デバイスは、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第6通信デバイスへ接続される。このようにして、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信ソリューションは実装される。更に、ユーザクライアントは、他のFlexEグループと関連付けられるように変更されるので、障害が起こるときにユーザクライアントのサービスを伝送するようスタンバイリンクを有効にするための基礎が構築される。
【0019】
可能な設計において、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することの後で、方法は、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを更に含む。すなわち、第4通信デバイスは、ユーザクライアントと、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立し、そして、ユーザクライアントと、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の以前に確立された関連付け関係は、非アクティブ状態になる。このようにして、障害修正状態で、ユーザクライアントのサービス伝送パスを回復するための基礎が築かれる。
【0020】
可能な設計において、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることの後で、且つ、第3指示情報を送信することの前に、方法は、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第1APSプロトコル要求を第5通信デバイスへ送信することを更に含み、第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。このようにして、指示情報を受信する通信デバイスは、指示情報によって示されるスロット割り当てステータスに基づいて、通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新すべきかどうかをより柔軟に決定することができ、それによって、柔軟性は更に改善される。可能な設計において、第3指示情報及び/又は第1APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。このようにして、解決法は、先行技術と更に互換性があることができる。
【0021】
可能な設計において、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第4通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第4通信デバイスがFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。このようにして、指示情報によって示されるコンテンツの要件は、たった2種類の識別子を使用することによって満足され、解決法はより簡単であることができ、実行が容易である。
【0022】
可能な設計において、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、ユーザクライアントが第3FlexEグループのK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第4通信デバイスによって第4FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、第4通信デバイスによって、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更することとを含む。このようにして、使用されるスロットの数は、ユーザクライアントが他のFlexEクライアントと関連付けられるよう変更された後に変わらないままであることができ、それによって、関連付け変更後のユーザクライアントのサービスに対する影響は、低減される。
【0023】
可能な設計において、第3FlexEグループは、M31個の作業スロット及びM32個の保護期間を含み、(M31+M32)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M31は、Kよりも小さくない正の整数であり、第4FlexEグループは、M41個の作業スロット及びM42個の保護期間を含み、(M41+M42)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M42は、Kよりも小さくない正の整数であり、M42はM31よりも小さくなく、M32はM41よりも小さくなく、ユーザクライアントが第3FlexEグループのK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、ユーザクライアントが第3FlexEグループのM
31
個の作業スロットの中のK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのM42個の保護期間の中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることを含む。このようにして、指示情報に基づきスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるとき、通信デバイスは、保護期間に対してFlexEクライアントを割り当てることができる。従って、作業スロットで伝送される元のサービスが影響を及ぼされないだけでなく、他のサービスも保護期間に伝送され得る。
【0024】
可能な設計において、第3FlexEグループのK個のスロットは、第4FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、第4FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M42個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M31個の作業スロットにおける、そのスロットに対応し且つ第3FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。このようにして、通信デバイスは、ルールに従って保護期間を決定することができ、それにより、簡単な解決法が、スロット割り当てステータス変化前のスロットと、スロット割り当てステータス変化後のスロットとの間の対応を実装するために使用可能である。
【0025】
可能な設計において、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することは、第3FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるか、又は第3FlexEグループ番号を含む手動切り替えコマンドを第4通信デバイスが受けるときに、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することを含み、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第3FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるか、あるいは、第4FlexEグループ番号を含む手動切り替えキャンセルコマンドを第4通信デバイスが受けるときに、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。このようにして、不具合状況に対処する処理能力は改善可能であり、手動構成の柔軟性も改善可能である。
【0026】
可能な設計において、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを変更することは、第4通信デバイスによって、第4通信デバイス対してFlexEクライアントを割り当てることと、第5通信デバイスによって送られた第2APSプロトコル要求を受信した後に、第4通信デバイスによって、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することを含む。任意に、第5通信デバイスによって送られた第2APSプロトコル要求を受信した後に、第4通信デバイスは、スロット割り当てが第5通信デバイスの側で実行されている可能性があることを知る。この場合に、パケット損失レートは、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することによって、低減され得る。
【0027】
第3の態様によれば、本願の実施形態は、フレキシブル・イーサネット・プロトコル(FlexE)ネットワークに基づく通信方法を提供する。方法は、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することと、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第4指示情報を第8通信デバイスへ送信することであり、Nが正の整数であるとして、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、第7通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第7通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される、前記送信することとを有し、第7通信デバイスは、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第8通信デバイスへ接続され、第7通信デバイスは、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第9通信デバイスへ接続される。このようにして、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信ソリューションは実装される。更に、ユーザクライアントは、他のFlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更されるので、障害が起こるときにユーザクライアントのサービスを伝送するようスタンバイリンクを有効にするための基礎が構築される。
【0028】
可能な設計において、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することの後で、方法は、第7通信デバイスによって、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルすることを更に含む。このようにして、障害修正状態で、ユーザクライアントのサービス伝送パスを回復するための基礎が築かれる。
【0029】
可能な設計において、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることの後で、且つ、第4指示情報を送信することの前に、方法は、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、APSプロトコル要求を第8通信デバイスへ送信することを更に含み、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、且つ、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。このようにして、指示情報を受信する通信デバイスは、指示情報によって示されるスロット割り当てステータスに基づいて、通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新すべきかどうかをより柔軟に決定することができ、それによって、柔軟性は更に改善される。可能な設計において、第4指示情報及び/又はAPSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。このようにして、解決法は、先行技術と更に互換性があることができる。
【0030】
可能な設計において、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第7通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第7通信デバイスがFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。このようにして、指示情報によって示されるコンテンツの要件は、たった2種類の識別子を使用することによって満足され、解決法はより簡単であることができ、実行が容易である。
【0031】
可能な設計において、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第7通信デバイスによって第5FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、第7通信デバイスによって、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することとを含む。このようにして、使用されるスロットの数は、ユーザクライアントが他のFlexEクライアントと関連付けられるよう変更された後に変わらないままであることができ、それによって、関連付け変更後のユーザクライアントのサービスに対する影響は、低減される。
【0032】
可能な設計において、第6FlexEグループは、M61個の作業スロット及びM62個の保護期間を含み、(M61+M62)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M61は、Kよりも小さくない正の整数であり、第5FlexEグループは、M51個の作業スロット及びM52個の保護期間を含み、(M51+M52)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M52は、Kよりも小さくない正の整数であり、M52はM61よりも小さくなく、M62はM51よりも小さくなく、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることは、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのM51個の作業スロットの中のK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのM52個の保護期間の中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることを含む。このようにして、指示情報に基づきスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるとき、通信デバイスは、保護期間に対してFlexEクライアントを割り当てることができる。従って、作業スロットで伝送される元のサービスが影響を及ぼされないだけでなく、他のサービスも保護期間に伝送され得る。
【0033】
可能な設計において、第2FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットは、第1FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、第1FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M52個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M51個の作業スロットにおける、そのスロットに対応し且つ第2FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。このようにして、通信デバイスは、ルールに従って保護期間を決定することができ、それにより、簡単な解決法が、スロット割り当てステータス変化前のスロットと、スロット割り当てステータス変化後のスロットとの間の対応を実装するために使用可能である。
【0034】
可能な設計において、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、第6FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるときに、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することを含み、第7通信デバイスによって、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルすることは、第6FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるときに、第7通信デバイスによって、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルすることを含む。このようにして、不具合状況に対処する処理能力、及び不具合修正能力は改善可能である。
【0035】
第4の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む。メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されている命令を実行し、トランシーバを、信号を受信又は信号を送信するように制御するよう構成される。プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、通信デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される。
【0036】
第5の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む。メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されている命令を実行し、トランシーバを、信号を受信又は信号を送信するように制御するよう構成される。プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、通信デバイスは、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される。
【0037】
第6の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む。メモリは、命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶されている命令を実行し、トランシーバを、信号を受信又は信号を送信するように制御するよう構成される。プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、通信デバイスは、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実行するよう構成される。
【0038】
第7の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実装するよう構成され、上記の方法におけるステップを実装するよう夫々構成される対応する機能モジュールを含む。
【0039】
第8の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実装するよう構成され、上記の方法におけるステップを実装するよう夫々構成される対応する機能モジュールを含む。
【0040】
第9の態様によれば、本願の実施形態は、通信デバイスを提供する。通信デバイスは、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のうちのいずれか1つに従う方法を実装するよう構成され、上記の方法におけるステップを実装するよう夫々構成される対応する機能モジュールを含む。
【0041】
第10の態様によれば、システムが提供される。システムは、上記の通信デバイスを含む。
【0042】
第11の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(あるいは、コード又は命令と呼ばれ得る。)を含む。実行されるとき、コンピュータプログラムは、コンピュータが、第1の態様乃至第3の態様又は第1の態様乃至第3の態様のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にする。
【0043】
第12の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム(あるいは、コード又は命令と呼ばれ得る。)を記憶する。コンピュータで実行されるとき、コンピュータプログラムは、コンピュータが、第1の態様乃至第3の態様又は第1の態様乃至第3の態様のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】フレキシブル・イーサネット・プロトコルに基づく通信システムの概略図である。
【
図2】4つの物理リンクインターフェイス(4つのPHYを統合)にわたるFlexEグループのスロット割り当てステータスの概略図である。
【
図3】本願の実施形態に従う通信デバイスの略構造図である。
【
図4】本願の実施形態に従う通信システムの略アーキテクチャ図である。
【
図5A】本願の実施形態に従う通信システムの略アーキテクチャ図である。
【
図5B】本願の実施形態に従う通信システムの略アーキテクチャ図である。
【
図6】本願の実施形態に従うフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)Eネットワークに基づく通信方法の略フローチャートである。
【
図7】本願の実施形態に従う第4通信デバイスの略構造図である。
【
図8】本願の実施形態に従う他のフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)ネットワークに基づく通信方法の略フローチャートである。
【
図9】本願の実施形態に従う第7通信デバイスの略構造図である。
【
図10】本願の実施形態に従う他のフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)ネットワークに基づく通信方法の略フローチャートである。
【
図11】本願の実施形態に従う第1通信デバイスの略構造図である。
【
図12】本願の実施形態に従う他の第1通信デバイスの略構造図である。
【
図14】本願の実施形態に従う線形ネットワーキングシステムの略アーキテクチャ図である。
【
図15】本願の実施形態に従う
図14の他の線形ネットワーキングリンクの概略図である。
【
図16】本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
【
図17】本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
【
図18】本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
【
図19】本願の実施形態に従う他の通信デバイスの概略図である。
【
図20】本願の実施形態に従う他の通信デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図3は、本願の実施形態に従う通信デバイスの略構造図である。
図3に示されるように、通信デバイス2101は1つ以上のポートを含んでよい。通信デバイス2101の任意のポートは、標準イーサネットプロトコルのみをサポートするか、あるいは、フレキシブル・イーサネット・プロトコルのみをサポートするか、あるいは、標準イーサネットプロトコル及びフレキシブル・イーサネット・プロトコルの両方をサポートしてよい。例えば、
図3の通信デバイス2101は、第1タイプポート2103、第2タイプポート2104、第2タイプポート2105、第2タイプポート2106、及び第2タイプポート2107を含む。
【0046】
本願のこの実施形態における第1タイプポートは、標準イーサネットプロトコルのみをサポートするポートであってよい。この場合に、第1タイプポートは、標準イーサネットプロトコルのみに従って情報を送信することができる。任意に、第1タイプポートは、代替的に、標準イーサネットプロトコル及びフレキシブル・イーサネット・プロトコルの両方をサポートするポートであってよい。この場合に、第1タイプポートは、現在標準イーサネットプロトコルを使用中であるポートである。本願のこの実施形態における第2タイプポートは、フレキシブル・イーサネット・プロトコルのみをサポートするポートであってよい。この場合に、第2タイプポートは、フレキシブル・イーサネット・プロトコルのみに従って情報を送信することができる。任意に、第2タイプポートは、代替的に、標準イーサネットプロトコル及びフレキシブル・イーサネット・プロトコルの両方をサポートするポートであってよい。この場合に、第2タイプポートは、現在フレキシブル・イーサネット・プロトコルを使用中であるポートである。例えば、第1ポートは、標準イーサネットプロトコル及びフレキシブル・イーサネット・プロトコルをサポートしてよく、第1ポートがある期間に標準イーサネットプロトコルに従って情報を送信する場合に、第1ポートは、標準イーサネットプロトコルに従って情報を送信する期間において第1タイプポートと呼ばれ得る。あるいは、第1ポートがある期間にフレキシブル・イーサネット・プロトコルに従って情報を送信する場合に、第1ポートは、フレキシブル・イーサネット・プロトコルに従って情報を送信する期間において第2タイプポートと呼ばれ得る。
【0047】
図3に示されるように、本願のこの実施形態における通信デバイス2101は、スイッチングユニット2102を更に含み、通信デバイス2101のポートどうしは、スイッチングユニット2102を使用することによって接続される。任意に、通信デバイス2101のポートは、スイッチングユニット2102を使用することによってユーザクライアント
(user client)へも接続されてよい。任意に、通信デバイス
2101は、FlexE共有プロテクションリング(FlexE Shared protection ring,FlexE-SPRing)ユニット2108を含んでよい。ユニットは、FlexEリンク不具合の検出又はFlexEクライアントの生成の能力がある2ファイバリングネットワーク保護スイッチング機能ユニットとも呼ばれることがあり、リングネットワークAPSプロトコル要求を送信及び受信することに関与してよく、保護期間のパススルー
(pass-through)などを実装してよい。任意に、通信デバイス
2101は、FlexE共有プロテクションリングユニット2108の機能を有してよく、あるいは、機能は、通信デバイス2101のチップに組み込まれてもよい。FlexE共有プロテクションリングユニット2108はまた、複数の機能ユニットを含んでもよく、
図3は、機能ユニット分割のほんの一例である。
【0048】
FlexEでは、複数のPHYが1つのリンクグループとして結合され得る(すなわち、複数のポートは1つのリンクグループとして結合される)。リンクグループは、1つのFlexEグループ
(FlexE group)と呼ばれてよく、1つのFlexEグループとして結合されるポートは、FlexEプロトコルをサポートするポートであってよい。
図3に示されるように、第2タイプポート2104及び第2タイプポート2105は1つのFlexEグループとして結合され、第2タイプポート2106及び第2タイプポート2107は1つのFlexEグループとして結合される。各FlexEグループ内の各PHYは、20個のスロットに対応してよく、1つのFlexEグループが2つのPHYを含む場合には、40個のスロットが利用可能である。1つのFlexEグループでは、1つのスロットが、PHY識別子及びスロット識別子を使用することによって一意に決定され得る。例えば、
図2のPHY A1201のスロット0の場合に、PHY A1201がPHY識別子であり、スロット0がスロット識別子である。他の例として、
図3の第2タイプポート2104のPHYのスロット0の場合に、第2タイプポート2104のPHYがPHY識別子であり、スロット0がスロット識別子である。
【0049】
図4は、本願の実施形態に従う通信システムの略アーキテクチャ図の例である。
図4に示されるように、通信デバイス2301及び通信デバイス2302は、ポートを使用することによって接続され、通信デバイス2302及び通信デバイス2303は、ポートを使用することによって接続される。通信デバイス2301及び通信デバイス2302を接続する1つ以上のPHYは、FlexEグループ2404として結合され、通信デバイス2302及び通信デバイス2303を接続する1つ以上のPHYは、FlexEグループ2401として結合される。
図4は、FlexEグループ2401及びFlexEグループ2402が夫々20個のスロットを含む例を使用することによって説明される。本願のこの実施形態では、各通信デバイスは、FlexEグループのスロットを占有するためにFlexEクライアント
(FlexE Clien
t)を生成する必要があり、FlexEクライアントとスロットとの間の関連付け関係を確立する。次いで、1つのFlexEクライアント及びもう1つのFlexEクライアントが結合されてよく、あるいは、FlexEクライアント及びユーザクライアント
(user clien
t)が結合されてよい。
【0050】
図4に示されるように、通信デバイス2301は、FlexEクライアント2237を生成し、生成されたFlexEクライアント2237を使用することによってFlexEグループ2404のスロット0
(slot
0)及びスロット2を占有する。すなわち、通信デバイス2301は、FlexEクライアント2237とFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2235とFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2との間で関連付け関係を確立する。すなわち、FlexEクライアント2235とFlexEクライアント2237との間には関連付け関係が存在する。任意に、FlexEクライアント2235の識別子及びFlexEクライアント2237の識別子は、同じであっても、又は異なってもよい。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2231とFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2235とFlexEクライアント2231との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2303は、FlexEクライアント2233とFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2との間で関連付け関係を確立する。このようにして、1つのリンクに対応するFlexEクライアントは、続けて“通信デバイス2303のFlexEクライアント2233-通信デバイス2302のFlexEクライアント2231-通信デバイス2302のFlexEクライアント2235-通信デバイス2301のFlexEクライアント2237”である。情報は、そのリンクに対応するPHY及びスロットで送信され得る。
【0051】
相応して、
図4に示されるように、通信デバイス2301は、FlexEクライアント2238を生成し、生成されたFlexEクライアント2238を使用することによってFlexEグループ2404のスロット3及びスロット7を占有する。すなわち、通信デバイス2301は、FlexEクライアント2238とFlexEグループ2404のスロット3及びスロット7との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2236とFlexEグループ2404のスロット3及びスロット7との間で関連付け関係を確立する。すなわち、FlexEクライアント2236とFlexEクライアント2238との間には関連付け関係が存在する。任意に、FlexEクライアント2236の識別子及びFlexEクライアント2238の識別子は、同じであっても、又は異なってもよい。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2232とFlexEグループ2401のスロット3及びスロット7との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2302は、FlexEクライアント2236とFlexEクライアント2232との間で関連付け関係を確立する。通信デバイス2303は、FlexEクライアント2234とFlexEグループ2401のスロット3及びスロット7との間で関連付け関係を確立する。このようにして、1つのリンクに対応するFlexEクライアントは、続けて“通信デバイス2303のFlexEクライアント2234-通信デバイス2302のFlexEクライアント2232-通信デバイス2302のFlexEクライアント2236-通信デバイス2301のFlexEクライアント2238”である。情報は、そのリンクに対応するPHY及びスロットで送信され得る。
【0052】
本願の実施形態は、線形ネットワーキングシナリオ及びリングネットワークネットワーキングシナリオのような様々な形の通信システムに適用可能である。リングネットワークネットワーキングシナリオは、少なくとも3つの通信デバイスが使用され、通信デバイスが円形トポロジを形成するように光ファイバを使用することによって順に頭部と尾部で接続されるネットワーキングシナリオである。1つの通信デバイスは、1つ以上のリングネットワーク内の通信デバイスであってよい。本願の実施形態で、ポートどうしは、ファイバの2つのグループを使用することによって接続される(あるいは、2ファイバ様態と呼ばれてもよく、一方のグループは送信ファイバであり、他方のグループは受信ファイバであり、2つのグループのうちのどちらか一方が1つ以上のファイバを含んでよい)。例えば、第1ポートは第2ポートを経接続され、第1ポートによって第2ポートへ情報を送信する機能、及び第2ポートによって第1ポートへ情報を送信する機能は、一対のファイバを使用することによって実装されてよい。
【0053】
以下は、本願の実施形態が適用される可能性がある適用シナリオについて記載する。
図5A及び
図5Bは、本願の実施形態に従う通信システムの略アーキテクチャ図の例である。
図5A及び
図5Bに示されるように、本願のこの実施形態では、通信デバイス2303は通信デバイス2304へ接続され、通信デバイス2304は通信デバイス2301へ接続され、通信デバイス2301は通信デバイス2302へ接続され、通信デバイス2302は通信デバイス2303へ接続される。すなわち、通信デバイス2301、通信デバイス2302、通信デバイス2303、及び通信デバイス2304は、リングネットワークを形成する。任意に、
図5A及び
図5Bの任意の通信デバイスは、他のリングネットワークの中にもあってよい。例えば、通信デバイス2303は、他のリングネットワークの中にもあってよい。
図5A及び
図5Bに示されるように、通信デバイス2301及び通信デバイス2302を接続する1つ以上のPHYはFlexEグループ2404として結合され、通信デバイス2302及び通信デバイス2303を接続する1つ以上のPHYはFlexEグループ2401として結合され、通信デバイス2303及び通信デバイス2304を接続する1つ以上のPHYはFlexEグループ2402として結合され、通信デバイス2304及び通信デバイス2301を接続する1つ以上のPHYはFlexEグループ2403として結合される。
【0054】
通信デバイス2301は、ユーザクライアント
(user clien
t)2311と通信してよい。通信デバイス2303は、ユーザクライアント2312と通信してよい。通信デバイス2303と通信デバイス2301との間には2つのリンク、すなわち、“通信デバイス2301-通信デバイス2304-通信デバイス2303”及び“通信デバイス2301-通信デバイス2302-通信デバイス2303”が存在する。
図5及び
図5Bにおいて、リンク“ユーザクライアント2311-通信デバイス2301-通信デバイス2302-通信デバイス2303-ユーザクライアント2312”は作動状態にあり、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間の情報伝送は、このリンクを使用することによって実装され得る。通信デバイス2302と通信デバイス2303との間のリンクで不具合が起こる場合に、本願のこの実施形態で提供される解決法が適用されてよく、リンク“ユーザクライアント2311-通信デバイス2301-通信デバイス2304-通信デバイス2303-ユーザクライアント2312”が有効にされて、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間の情報伝送が実装される。従って、FlexEに基づく通信ソリューション及びトラブルシューティングソリューションの両方が提供される。ネットワーク要素が一対のファイバ(トランシーバ機能を実装)を使用することによって接続されるリングネットワークは、保護スイッチング機能とも呼ばれる不具合自己修正機能を提供することができる。本願のこの実施形態における解決法は、サービス中断時間を50ミリ秒未満にするように、適用されてよい。
【0055】
任意に、通信デバイス2301と通信デバイス2303との間のリンク上に他の通信デバイスが存在しなくてもよい。この場合に、通信デバイス2301及び通信デバイス2303は直接接続される。代替的に、通信デバイス2301と通信デバイス2303との間のリンク上に1つ以上の他の通信デバイスが存在してもよい。例えば、
図5A及び
図5Bのリンク“通信デバイス2301-通信デバイス2304-通信デバイス2303”上で、通信デバイス2301と通信デバイス2303との間には1つの通信デバイス2304がある。任意に、
図5A及び
図5Bにおいて、リンク“通信デバイス2301-通信デバイス2304-通信デバイス2303”に関して、通信デバイス2301と通信デバイス2304との間に1つ以上の他の通信デバイスが存在してもよく、且つ/あるいは、通信デバイス2304と通信デバイス2303との間に1つ以上の他の通信デバイスが存在してもよい。同様に、任意に、リンク“通信デバイス2301-通信デバイス2302-通信デバイス2303”に関して、通信デバイス2303と通信デバイス2302との間に1つ以上の他の通信デバイスが存在してもよく、且つ/あるいは、通信デバイス2302と通信デバイス2303との間に1つ以上の他の通信デバイスが存在してもよい。
【0056】
任意に、本願のこの実施形態では、保護グループ番号のような何らかの情報が、各通信デバイスで構成されてよい(例えば、第3FlexEグループ番号と第4FlexEグループ番号との間の関連付け関係が、第4通信デバイスで構成されてよい。)。すなわち、相互に保護を提供する2つのFlexEグループが前もって設定されてよく、第3FlexEグループ及び第4FlexEグループのような、相互に保護を提供する2つのFlexEグループは、保護グループと呼ばれ得る。任意に、保護グループは、1つの保護されたサービスフローに特有であってよい。1つのサービスフローのためのアクティブ伝送パス及びスタンバイ伝送パスに対応している同じ通信デバイスのFlexEグループが、1つの保護グループを形成する。サービスフローは、デフォルトでアクティブパスで伝送され、不具合が起こった後にスタンバイ伝送パスへ切り替えられる。アクティブパス及びスタンバイパスを有しているサービスフローに対応している同じ通信デバイスのFlexEグループは、保護グループである。他の例として、各通信デバイスで構成される情報は、通信デバイスの識別子と、リングネットワークトポロジに含まれる各通信デバイスの識別子、及び通信デバイス間の接続ステータスを含み得る、通信デバイスのリングネットワークトポロジと、通信デバイスの両方向のFlexEグループ、並びに各FlexEグループの保護期間及び作動スロットの割り当てステータスと、通信デバイスがAPSプロトコルをサポートするかどうかのステータスと、通信デバイスのウェイト・ツー・リストア(Wait to Restore,WTR)の設定と、ユーザサービスと作動スロットとの間のスイッチング関係と、保護スイッチング機能のサポート開始又は一時停止とである。例えば、「保護スイッチング機能のサポート開始」が通信デバイスで構成される場合に、通信デバイスは、サービスフローがスタンバイパスへ切り替えられることを許可し、あるいは、「保護スイッチング機能の一時停止又は起動禁止」が通信デバイスで構成される場合に、通信デバイスは、サービスフローがスタンバイパスへ切り替えられることを許可せず、すなわち、保護スイッチングが非アクティブである。
【0057】
上記の内容に基づいて、
図6は、本願の実施形態に従うフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)ネットワークに基づく通信方法の略フローチャートの例である。通信方法を実行する第4通信デバイスは、ユーザクライアントへ接続され、且つ、ユーザクライアントと関連付けられたFlexEグループを変更する必要がある通信デバイスであってよい。例えば、第4通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2303であってよく、第6通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2302であってよく、第5通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2304であってよい。通信方法における第3FlexEグループは、
図5BのFlexEグループ2401であってよく、第4FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2402であってよい。
図6に示されるように、方法は、次のステップを含む。
【0058】
ステップ3101:第4通信デバイスは、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てる。
【0059】
ステップ3102:第4通信デバイスは、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する。すなわち、第4通信デバイスは、ユーザクライアントと第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間で関連付け関係を確立し、そして、ユーザクライアントと第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の前に確立された関連付け関係は、非アクティブ状態になる。任意に、1つのFlexEグループは1つ以上のFlexEクライアントを運んでもよい。第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、ユーザクライアントと第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の相互関係を確立することとしても説明され得る。
【0060】
ステップ3103:第4通信デバイスは、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3指示情報を第5通信デバイスへ送信し、このとき、Nが正の整数であるとして、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、第4通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第4通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、第4通信デバイスは、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第5通信デバイスへ接続され、第4通信デバイスは、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第6通信デバイスへ接続される。任意に、スロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、FlexEクライアントとスロットとの間の関連付け関係を確立することである。
【0061】
ステップ3101、ステップ3102、及びステップ3103は、ランダムな順序で実行されてよい。任意に、本願のこの実施形態で、ステップ3103は、周期的に実行されてよい。すなわち、第4通信デバイスは、第4通信デバイスのスロット処理ステータスを、例えば、FlexEクライアントが割り当てられているか、それとも割り当てられていないかを示すために、第3指示情報を周期的に送信する。ステップ3101とステップ3102との間には比較的長い時間インターバルが存在してよい。例えば、ステップ3103がステップ3101の後で実行され、次いで、ステップ3102が実行される。従って、ステップ3101が実行された後、すなわち、FlexEクライアントが第4FlexEグループのスロットに割り当てられた後、第3指示情報は他の通信デバイスへ送信される。従って、他の通信デバイスも、第3指示情報に基づいて、対応するスロット構成を実行することができる。すなわち、他の通信デバイスが対応するスロット構成を実行した後、第4通信デバイスはステップ3102を実行する、すなわち、ユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する。このようにして、ユーザクライアントのパケット損失レートは低減され得る。
【0062】
すなわち、本願のこの実施形態では、1つのFlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントは、他のFlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更され得る。更には、第4通信デバイスは第3指示情報を送信するので、ユーザクライアントを1つのリンクから他のリンクへ切り替えるための基礎が構築され得、すなわち、ユーザクライアントのサービスを1つのリンクから他のリンクへ切り替えるための基礎が構築される(あるいは、保護スイッチング機能と呼ばれ得る)。
【0063】
任意に、第5通信デバイス及び第6通信デバイスは同じ通信デバイスであってよく、あるいは、異なる通信デバイスであってもよい。例えば、リングネットワークでは、第5通信デバイス及び第6通信デバイスは異なる通信デバイスであってよい。リングネットワークでは、通信デバイスは、FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、その通信デバイスの両側の通信デバイスへ接続される。通信デバイスの両側のFlexEグループは、両方向のFlexEグループと呼ばれることがあり、いずれの方向にしても1つ以上のFlexEグループが存在する。1つの通信デバイスの両方向のFlexEグループは、東側FlexEグループ及び西側FlexEグループと呼ばれてもよい。例えば、第4通信デバイスの第3FlexEグループ及び第4FlexEグループは、両方向のFlexEグループであり、第3FlexEグループは東側FlexEグループと呼ばれてよく、第4FlexEグループは西側FlexEグループと呼ばれてよい。任意に、第3FlexEグループと第4FlexEグループとの間の関連付け関係は、前もって設定されてよい。従って、第3FlexEグループと関連付けられたユーザクライアントがマイグレートされる必要があるとき、ユーザクライアントは、第4FlexEグループと関連付けられるように変更され得る。相応して、第4FlexEグループと関連付けられたユーザクライアントがマイグレートされる必要があるとき、ユーザクライアントは、第3FlexEグループと関連付けられるように変更され得る。他の任意の解決法では、第3FlexEグループと関連付けられたユーザクライアントがマイグレートされる必要があるとき、第4FlexEグループは、第3FlexEグループに対応するものとは異なった方向にある全てのFlexEグループから選択され得る。すなわち、第3FlexEグループ及び第4FlexEグループは、別々に通信デバイスの2つの方向にあり、すなわち、第5通信デバイス及び第6通信デバイスは、2つの異なる通信デバイスである。
【0064】
線形ネットワークでは、第5通信デバイス及び第6通信デバイスは、同じ通信デバイスであってよい。すなわち、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第5通信デバイスへ元々接続されているユーザクライアントが、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更された後、ユーザクライアントは、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第5通信デバイスへ接続される。任意の実施において、第3FlexEグループと第4FlexEグループとの間の関連付け関係は、前もって設定されてよい。他の任意の実施では、第3FlexEグループと関連付けられたユーザクライアントがマイグレートされる必要があるとき、1つのFlexEグループが、第4通信デバイスと第5通信デバイスとの間のリンクに対応する、第3FlexEグループを除く全てのFlexEグループから、第4FlexEグループとして選択されてよい。
【0065】
ステップ3101及びステップ3102を実施するための可能な解決法において、第3FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるとき、第4通信デバイスは、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する。このようにして、1つのリンクで不具合が起こるときに、ユーザクライアントに対応する情報を伝送するために他のリンクを有効にする基礎が、構築され得る。第4通信デバイスは、リンク検出機能を有して構成されてよく、リンク上で不具合が起きているかどうかを検出し得る。例えば、第4通信デバイスが、前もって設定された存続期間内に、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって情報を受信しない場合には、第4通信デバイスは、第3FlexEグループに対応するリンクで不具合が起きていると決定する。
【0066】
ステップ3101を実施するための他の可能な解決法において、第4通信デバイスが手動切り替えコマンドを受け、手動切り替えコマンドが第3FlexEグループ番号を含むときに、第4通信デバイスは、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する。このようにして、ユーザクライアントに対応する情報の伝送リンクは変更され得、ユーザクライアントに対応する情報伝送の柔軟性は改善される。第4通信デバイスは、手動切り替えコマンドが受け取られるかどうかを検出してよい。手動切り替えコマンドは、手動入力されてよく、あるいは、第4通信デバイス又は他の通信デバイスによって、特定の通信ポリシーなどに従って生成されてもよい。手動切り替えコマンドは、第3FlexEグループ番号を含んでよい。従って、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた全てのユーザクライアントは、第4FlexEグループと関連付けられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更され得る。任意に、手動切り替えコマンドは、1つ以上のユーザクライアント識別子を含んでもよい。従って、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ1つ以上のユーザクライアント識別子によって識別されるユーザクライアントが、第4FlexEグループと関連付けられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更され得る。
【0067】
ステップ3102の後、任意の実施において、第4通信デバイスは、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。すなわち、第4通信デバイスは、ユーザクライアントと、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立し、そして、ユーザクライアントと、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の以前に確立された関連付け関係は、非アクティブ状態になる。
【0068】
可能な実施解決法において、第4通信デバイスが、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第3FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるときに、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。従って、不具合が直されるときに、ユーザクライアントに対応するリンクを回復するための基礎が、構築される。第4通信デバイスは、リンク検出機能を有して構成されてよく、リンクが通常動作状態(すなわち、不具合が直された状態)2あるかどうかを検出し得る。例えば、第4通信デバイスが、前もって設定された存続期間内に、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって情報を受信する場合には、第4通信デバイスは、第3FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあると決定する。
【0069】
他の可能な実施解決法において、第4通信デバイスが、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、手動切り替えキャンセルコマンドが第4FlexEグループ番号を含む場合に、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。このようにして、ユーザクライアントに対応する情報の伝送リンクは変更され得、ユーザクライアントに対応する情報伝送の柔軟性は改善される。第4通信デバイスは、手動切り替えキャンセルコマンドが受け取られるかどうかを検出してよい。手動切り替えキャンセルコマンドは、手動入力されてよく、あるいは、第4通信デバイス又は他の通信デバイスによって、特定の通信ポリシーなどに従って生成されてもよい。手動切り替えキャンセルコマンドは、第4FlexEグループ番号を含んでよい。従って、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるようにステップ3101で変更されている全てのユーザクライアントは、第3FlexEグループと関連付けられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更し直されてよい。任意に、手動切り替えキャンセルコマンドは、1つ以上のユーザクライアント識別子を含んでもよい。従って、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるようにステップ3101で変更されており且つ1つ以上のユーザクライアント識別子によって識別されるユーザクライアントが、第3FlexEグループと関連付けられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更し直されてよい。
【0070】
ステップ3101の後且つステップ3103の前に、任意の実施解決法において、第4通信デバイスは、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第1自動保護スイッチング(Automatic Protection Switching,APS)プロトコル要求を前記第5通信デバイスへ送信する。第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプである。第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。
【0071】
任意の実施において、第4通信デバイスのスロット割り当てステータスが変化し、他の通信デバイスが第4通信デバイスとともにスロット割り当てステータスを調整する必要があるとき、第4通信デバイスは第1APSプロトコル要求を送信し、スロット割り当てステータスの変化に基づいて第1APSプロトコル要求のタイプをセットしてよい。第4通信デバイスのスロット割り当てステータスが変化し、他の通信デバイスが第4通信デバイスとともにスロット割り当てステータスを調整する必要がない場合には、第4通信デバイスはAPSプロトコル要求を送信しなくてもよく、あるいは、第1タイプ及び第2タイプとは異なった他のタイプの第1APSプロトコル要求を送信してもよい。従って、第1APSプロトコル要求を受信する通信デバイスが、第4通信デバイスのスロット割り当てステータスが変化していることに気付くとき、その通信デバイスは、第4通信デバイスとともにスロット割り当てステータスを調整する必要はなく、例えば、如何なる処理も実行しなくてもよく、あるいは、この状況を報告してもよい。従って、解決法は、先行技術と更に互換性があることができる。
【0072】
他の任意の実施において、第1APSプロトコル要求は、前もって設定された第1期間により送信されてよく第3指示情報は、前もって設定された第2期間により送信されてよい。第1期間は第2期間よりも短い。第3指示情報は、第3指示情報より前の最新の第1APSプロトコル要求と関連付けられてよい。従って、第3指示情報を受信するとき、他の通信デバイスは、最新の受信された第1APSプロトコル要求のタイプを決定し、そして、他の通信デバイスは、最新の受信された第1APSプロトコル要求のタイプ及び第3指示情報に基づいて処理を実行してよい。従って、第3指示情報を受信する通信デバイスが、第4通信デバイスのスロット割り当てステータスが変化していることに気付き、最新の受信された第1APSプロトコル要求のタイプが、その通信デバイスに、第3指示情報に基づいてスロット調整を実行するように指示するとき(例えば、第1APSプロトコル要求のタイプは、第1タイプ又は第2タイプである。)、通信デバイスはスロット調整を実行する。第3指示情報を受信する通信デバイスが、第4通信デバイスのスロット割り当てステータスが変化していることに気付、最新の受信された第1APSプロトコル要求のタイプが、その通信デバイスに、第3指示情報に基づいてスロット調整を実行しないように指示するとき(例えば、第1APSプロトコル要求は、第1タイプ及び第2タイプとは異なった他のタイプであるか、あるいは、第3指示情報はスロット割り当てを示すが、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第2タイプであるか、あるいは、第3指示情報は、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするように指示するが、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第1タイプである。)、通信デバイスは、第3指示情報に基づいてスロット調整を実行しないか、あるいは、如何なる処理も実行しなくてよい。更には、任意に、通信デバイスは、この状況を報告してもよい。従って、解決法は、先行技術と更に互換性があることができる。
【0073】
任意に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプである。この場合に、第3指示情報を受信する他の通信デバイスも、スロット割り当て動作を実行する必要がある。第1タイプは、前もって設定されたコード形状であってよい。第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。この場合に、第3指示情報を受信する他の通信デバイスも、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする動作を実行する必要がある。第2タイプも、前もって設定されたコード形状であってよい。
【0074】
任意に、前もって設定された第1タイプ及び前もって設定された第2タイプは、異なった形式のコード形状であってよい。例えば、第1タイプの第1APSプロトコル要求が受信されるとき、スロット割り当て動作のみが実行される。たとえ、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする状況があるとしても、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする動作は実行されない。従って、より正確なコマンドが送信され得る。任意に、前もって設定された第1タイプ及び前もって設定された第2タイプは、代替的に、同じ形式のコード形状であってもよい。従って、他の通信デバイスが第1タイプ又は第2タイプの第1APSプロトコル要求を受信するとき、他の通信デバイスは、第3指示情報に基づいて動作を実行してよい。第3指示情報が、スロット割り当て動作、及びスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする動作の両方を指示する(例えば、第3指示情報は、FlexEクライアントが第4FlexEグループのスロット0及びスロット2に割り当てられており、第4FlexEグループのスロット3及びスロット7に割り当てられているFlexEクライアントがキャンセルされることを指示する)場合には、他の通信デバイスは、スロット割り当て動作、及びスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする動作の両方を実行してよい。
【0075】
可能な実施解決法において、第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることと、第5通信デバイスによって送信された第2APSプロトコル要求を受信した後に、第4通信デバイスによって、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することとを含む。任意に、第5通信デバイスによって送信された第2APSプロトコル要求を受信した後に、第4通信デバイスは、スロット割り当てが第5通信デバイスの側で実行されている可能性があることを知る。この場合に、パケット損失レートは、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することによって、低減され得る。
【0076】
フレキシブル・イーサネット・プロトコルでは、固定フレームフォーマットが物理ポートの伝送に基づき構成されてよく、時分割多重化(Time Division Multiplexing,TDM)に基づくスロット分割が実行される。FlexEスロットは、66Bの粒度で分割されてよく、1スロット粒度は、相応して、1つの64B/66Bコードブロックを運ぶ。100GE PHYポートの場合に、データコードブロックフローは、20の周期で64B/66Bコードブロックを含んでよい。100GE PHYポートは20個のスロットに対応し、各スロットのバンド幅は5Gであり、1スロット(slot)と呼ばれる。本願のこの実施形態における64B/66Bは、64ビットのビットブロックと理解されてよく、66ビットのコードブロックは、64ビットのビットブロックを符号化することによって取得される。
【0077】
フレキシブル・イーサネットに関して、時分割多重化フレーム構造は、64B/66Bコードブロックに基づき構成されてよい。FlexEオーバーヘッド(overhead frame,OH)コードブロックは、アライメントを実装するようにFlexEの各PHYで周期的にデータに挿入される。例えば、1つの66BオーバーヘッドコードブロックFlexE OHは、1023×20個の66Bペイロードデータコードブロックごとに挿入されてよい。例えば、66Bコードブロックの8つの行(各行は、1つのOHコードブロックと、1023×20個のデータ(Data)を含む。)が、フレキシブル・イーサネット・プロトコルの1つのプロトコルフレームを形成する。フレキシブル・イーサネット・プロトコルの32個のプロトコルフレームは、フレキシブル・イーサネット・プロトコルの1つのマルチフレームを形成してよい。
【0078】
可能な実施解決法において、フレキシブル・イーサネット・プロトコルのプロトコルフレームの第1OHコードブロックで、ビット0乃至7の0x4Bフィールド、及びビット32乃至35の0x5フィールドはともに、FlexEフレームオーバーヘッドコードブロックのフレームヘッダ指示マークフィールドを形成する。2つの管理チャネルがFlexE OHで定義される。管理チャネルは、64B/66Bコードブロックシーケンスに基づき符号化が実行され且つ1.2Mb/s及び1.8Mb/sのレートにある2つの運用、管理及び保守(Operation, Administration and Maintenance,OAM)通信リンクを実行するために使用されてよい。更には、本願のこの実施形態では、64B/66B符号化が、100GE物理レイヤシナリオのために使用されてよい。
【0079】
FlexE Implementation agreement 1.0によれば、1つのFlexEグループの各PHYで、1つのFlexEオーバーヘッドフレームの64B/66Bコードブロックは、13.1μsのインターバルで遠端のPHYへ送られ、FlexEオーバーヘッドフレームの8つの連続して送られた64B/66Bコードブロックは、1つのFlexEオーバーヘッドフレームを形成する。FlexEにおいて、オーバーヘッドフレーム内のいくつかのフィールドは、FlexEカレンダを運ぶよう定義され、カレンダは、両端の通信デバイスが同じFlexEカレンダを使用して、FlexEクライアントに対応するデータフローを受信及び送信することを確かにするように、FlexEオーバーヘッドフレームを使用することによって遠端の通信デバイスでのPHYに同期される。
【0080】
先行技術と更に互換性があるように、第3指示情報及び/又は第1APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。任意に、第2APSプロトコル要求も、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよい。FlexEを使用する各ポートは、FlexEオーバーヘッドフレームを周期的に送信してよい。任意の実施において、第1APSプロトコル要求は、前もって設定された第1期間により送信されてよく、第3指示情報は、前もって設定された第2期間により送信されてよい。第1期間は第2期間よりも短い。第3指示情報及び第1APSプロトコル要求がFlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。従って、第3指示情報を含むFlexEオーバーヘッドフレームは、第1APSプロトコル要求も含む。従って、FlexEオーバーヘッドフレームを受信する通信デバイスは、同じFlexEオーバーヘッドフレームに含まれている第1APSプロトコル要求及び第3指示情報に基づいて、(例えば、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第1タイプであり、第3指示情報がスロット割り当てを示す場合に)スロット割り当てを実行すべきかどうかを、あるいは、(例えば、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第2タイプであり、第3指示情報が、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするように指示する場合に)スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすべきかどうかを、あるいは、(例えば、第1APSプロトコル要求が第1タイプ及び第2タイプとは異なった他のタイプであるか、又は第3指示情報はスロット割り当てを指示するが、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第2タイプであるか、又は第3指示情報は、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするように指示するが、第1APSプロトコル要求が前もって設定された第1タイプである場合に)如何なる処理も実行すべきでないかどうかを決定してよい。
【0081】
任意に、第4通信デバイスは、不具合を検出するか、あるいは、保護スイッチングを開始する通信デバイスであるから、第4通信デバイスは、受信されたAPSプロトコル要求を終了する。具体的に言えば、第4通信デバイスは、受信された第2APSプロトコル要求を認識し、その場合に、更新、次いで送信といった、処理を実行せず、それによって、APSプロトコル要求がネットワーク内で過剰に伝送されることを防ぐ。
【0082】
第3指示情報は、具体的に、様々な方法で与えられてよい。例えば、任意の実施において、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第4通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第4通信デバイスがFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。非割り当て識別子は、前もって設定された文字列であってよく、例えば、“0x00”であってよい。
【0083】
表1は、FlexEオーバーヘッドフレームの例である。表1に示されるように、第1OHコードブロックに関して、ビット0乃至7は0x4Bを運んでよく、ビット8はFlexEカレンダ(Calendar,C)を運んでよく、使用中であるFlexEカレンダを表してよく、このとき、カレンダA又はカレンダBが利用可能であり、ビット9は、オーバーヘッドマルチフレーム識別子(Overhead Multiframe,OMF)を運んでよく、任意に、1つのマルチフレームで、最初の16個のオーバーヘッドフレームのOMFフィールドは0であってよく、第2の16個のオーバーヘッドフレームのOMFフィールドは1であってよく、ビット10は、リモート物理ポート障害(Remote PHY Fault,RPF)を運んでよく、ビット11は保留フィールド(Reserved,Res)、すなわち、未使用フィールドを運んでよく、ビット12~31は、FlexEグループ番号(FlexE group Number)を運んでよく、ビット32~35は0x5を運んでよく、ビット35~63は、0x000_0000を運んでよい。
【0084】
第2OHコードブロックに関して、ビット0はCを運んでよく、ビット1乃至8はFlexEマッピングテーブル(FlexE Map)を運んでよく、ビット9乃至16はFlexE番号(FlexE Number)を運んでよく、ビット17乃至63は保留ビット(Reserved)であってよい。
【0085】
第3OHコードブロックに関して、ビット0はCを運んでよく、ビット1乃至16はカレンダAのクライアント
(Client calendar A)を運んでよく、ビット17乃至32はカレンダBのクライアント
(Client calendar B)を運んでよく、ビット33はCRを運んでよく、ビット34はCAを運んでよく、ビット35乃至47はReservedを運んでよく、ビット48乃至63はCRC-16を運んでよい。
【表1】
【0086】
表2は、表1中の第3OHコードブロックのClient calendar Aの例である。表2に示されるように、対応するスロット割り当てステータスは、第3OHコードブロックのビット0乃至16で運ばれてよい。例えば、FlexEクライアントがスロット0に割り当てられる場合に、スロット0に対応する第3OHコードブロックのビット1乃至16中のカレンダAは、スロット0に割り当てられているFlexEクライアントの識別子で満たされてよい。他の例として、FlexEクライアントがスロット1に割り当てられない場合に、スロット1に対応する第3OHコードブロックのビット1乃至16中のカレンダAは、非割り当て識別子、例えば、上記の例の“0x00”で満たされてよい。
【表2】
【0087】
任意の実施において、指示情報(例えば、指示情報は第3指示情報であってよく、あるいは、上記の内容における第1指示情報及び第2指示情報のような指示情報であってよい)は、第3OHコードブロックのビット1乃至16で運ばれてよく、APSプロトコル要求(例えば、APSプロトコル要求は、第1APSプロトコル要求、又は上記の内容における第2APSプロトコル要求のようなAPSプロトコル要求であってよく、あるいは、更新された第5APSプロトコル要求のような、上記の内容における更新されたAPSプロトコル要求であってよい)は、第2OHコードブロックのビット17乃至63の保留ビットのうちの2バイト、及び/又は第3OHコードブロックの保留ビット35乃至47のうちの13ビットで運ばれるか、あるいは、APSプロトコル要求は、他の利用可能な領域を使用することによって運ばれてもよく、このとき、領域のサイズは2バイト及び/又は4バイトに制限されず、あるいは、第1APSプロトコル要求は、第1OHコードブロックのビット12乃至31で運ばれてよい。
【0088】
任意に、第4通信デバイスが、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、ユーザクライアントが第3FlexEグループのK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第4通信デバイスによって第4FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、第4通信デバイスによって、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更することとを含む。すなわち、1つのFlexEグループと関連付けられたユーザクライアントが他のFlexEグループと関連付けられるように変更されるとき、ユーザクライアントと関連付けられたスロットの数は同じであることができる。このようにして、関連付けが変更されるユーザクライアントのサービス伝送ステータスは、基本的には変わらないままである。更には、任意に、Kが1よりも大きいとき、第4通信デバイスによって第4FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである。更には、任意に、第3FlexEグループによって運ばれ且つユーザクライアントと関連付けられるFlexEクライアントの識別子は、第4FlexEグループによって運ばれ且つユーザクライアントと関連付けられるFlexEクライアントの識別子とは異なる。更には、任意に、第4FlexEグループによって運ばれ且つユーザクライアントと関連付けられるFlexEクライアントの識別子は、ネットワーク全体で一意であることができる。ネットワーク全体は、FlexEクライアントが位置しているリングネットワーク又は線形ネットワークであってよい。
【0089】
任意に、識別子は、何らかの前もって設定されたルールに従って、新たに確立されたFlexEクライアントへ割り当てられてよく、例えば、第3FlexEグループによって運ばれ且つ関連付け変更前にユーザクライアントと関連付けられているFlexEクライアントの識別子に基づいて、生成されてよい。従って、第3FlexEグループの両端にある対応する通信デバイスは、同じFlexEクライアント識別子を新しいFlexEクライアントへ割り当てることができる。
【0090】
任意の実施において、1つのFlexEグループのスロットは、作業スロット及び保護期間に分けられてよい。作業スロットは、通常動作状態にあるサービスを送信するために使用され、保護期間は、スタンバイのために使用されてよい。多くの分割方法がある。例えば、1つのFlexEグループの1つのPHYに対応する20個のスロットは、いくつかの作業スロットと、いくつかの保護期間とに分けられてよく、あるいは、1つのFlexEグループに関して、いくつかのPHYに対応するスロットは作業スロットとして分類されてよく、他のPHYに対応するスロットは保護期間として分類されてよい。1つのFlexEグループが複数のPHYを含むとき、各PHYにはランクが存在する。このランクは、前もって設定されてよく、例えば、ポートに関する識別子番号、位置、又は他の情報に基づき決定されてよい。各PHYに対応する20個のスロットは、時間順に1つのランクを有してよい。従って、言い換えれば、1つのFlexEグループに対応する作業スロットセットの中の各作業スロットごとにランクが存在し、1つのFlexEグループに対応する保護期間セットの中の各保護期間ごとにランクが存在し、スロットのランクは、そのスロットに対応するPHYのランク及びそのスロットの順序によって一緒に決定されてよい。例えば、PHY AがPHY Bより前のランクを占め、スロット0の時間がスロット2のそれよりも長い場合に、PHY Aのスロット0はPHY Aのスロット2より前のランクを占め、PHY Aのスロット2はPHY Bのスロット0の前のランクを占める。
【0091】
任意に、2つのFlexEグループが、相互に保護を提供するように前もって設定されてよい。例えば、第3FlexEグループ及び第4FlexEグループは、相互に保護を提供するように前もって設定されてよい。従って、第3FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるとき、第3FlexEグループの作業スロットに対応する情報は、第4FlexEグループの保護期間で伝送されてよい。相応して、第4FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるとき、第4FlexEグループの作業スロットに対応する情報は、第3FlexEグループの保護期間で伝送されてよい。従って、第3FlexEグループの保護期間の数は、第4FlexEグループの作業スロットの数よりも少なくない必要があり、第4FlexEグループの保護期間の数は、第3FlexEグループの作業スロットの数よりも少なくない必要がある。
【0092】
任意の実施において、第3FlexEグループは、M31個の作業スロット及びM32個の保護期間を含み、(M31+M32)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M31は、Kよりも小さくない正の整数である。第4FlexEグループは、M41個の作業スロット及びM42個の保護期間を含み、(M41+M42)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M42は、Kよりも小さくない正の整数であり、M42はM31よりも小さくなく、M32はM41よりも小さくない。
【0093】
任意に、ユーザクライアントが第3FlexEグループのK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、ユーザクライアントが第3FlexEグループのM31個の作業スロットの中のK個のスロットと関連付けられる場合に、第4通信デバイスによって、第4FlexEグループのM42個の保護期間の中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることを含む。本願のこの実施形態では、保護期間は、通常は使用されず、処理のためのスタンバイスロットとしてのみ使用される。例えば、不具合が起こるか、あるいは、ユーザクライアントのFlexEグループ関連付けが変更される必要があるときに、保護期間は使用されてよい。従って、第4FlexEグループの作業スロットで送信される元のサービスは影響を及ぼされず、更には、第3FlexEグループから第4FlexEグループへ関連付けが変更されるユーザクライアントのサービスは、保護期間において伝送され得る。
【0094】
更に、任意に、第3FlexEグループのK個のスロットは、第4FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にある。第4FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M42個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M31個の作業スロットにおける、そのスロットに対応し且つ第3FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。例えば、ユーザクライアントと関連付けられる第3FlexEグループのK個のスロットが第3FlexEグループの作業スロットセットの中で1番目及び3番目のランクを占める場合に、ユーザクライアントが関連付けられるよう変更される第4FlexEグループのK個のスロットは、第4FlexEグループの保護期間セットの中で1番目及び3番目のランクを占める。従って、通信デバイスは、ルールに従って保護期間を決定することができ、それにより、簡単な解決法が、スロット割り当てステータス変化前のスロットと、スロット割り当てステータス変化後のスロットとの間の対応を実装するために使用可能である。
【0095】
図7は、本願の実施形態に従う第4通信デバイスの略構造図の例である。
図7に示されるように、説明は、第4通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2303であり、対応する第5通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2304であってよく、第6通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2302であってよいところの例を使用することによって、与えられる。第4FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2402であり、第3FlexEグループは、
図5BのFlexEグループ2401である。ユーザクライアントは、
図5Bのユーザクライアント2312である。
【0096】
図7に示されるように、ユーザクライアント2312は、FlexEグループ2401に対応するリンクを使用することによって通信デバイス2302へ接続され、ユーザクライアントは、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2233と関連付けられており、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2233は、FlexEグループ2401のスロット0及びスロット2を占有する。例では、各FlexEグループは20個のスロットを含み、スロット0乃至スロット9は作業スロットとして分類され、スロット10乃至スロット19は保護期間として分類される。任意に、異なるFlexEグループのスロット分割方法は異なってもよい。例えば、1つのFlexEグループに関しては、スロット4乃至スロット12が作業スロットとして分類されてよく、残りのスロットが保護期間として分類されてよく、他のFlexEグループに関しては、スロット0乃至スロット9が作業スロットとして分類されてよく、スロット10乃至スロット19が保護期間として分類されてよい。
【0097】
ユーザクライアント2312は、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2233に割り当てられたスロット0及びスロット2を使用することによって情報を送信し、そして、通信デバイス2303は、通信デバイス2303と通信デバイス2302との間のFlexEグループ2401に対応するリンク上で不具合が起こることを検出する。例えば、通信デバイス2302によって送信された情報が、前もって設定された存続期間内に、FlexEグループ2401に対応するリンクを使用することによって受信されないとき、通信デバイス2303と通信デバイス2302との間のFlexEグループ2401に対応するリンク上で不具合が起きている(すなわち、情報が、FlexEクライアント2233によって占有されるスロット0及びスロット2で伝送され得ない)と決定され得る。任意に、通信デバイスは、リンク検出機能を有してよく、例えば、OAMユニットを使用することによって不具合検出を実行してよい。本願のこの実施形態では、任意に、通信デバイスは、FlexEグループレイヤ及び/又はPHYポートのアラームステータス(信号喪失(Loss of Signal,LOS)、局所破損(Local Fault,LF)、高ビットエラーレート(High Bit Error Rate,High BER)(高ビットエラーレートは、伝送されるビットの大部分がエラービットであることを示す)、ロック喪失、などを含む。)を検出してよい。
【0098】
図7に示されるように、通信デバイス2303は、FlexEグループ2402のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てる。任意に、割り当てられるスロットの数は、FlexEグループ2401においてユーザクライアント2312に対応するスロットの数と同じである。
図7に示されるように、FlexEクライアント2501はスロット10及びスロット12を割り当てられる。FlexEグループ2402のスロット10は、FlexEグループ2401のスロット0に対応している。FlexEグループ2401のスロット0は、FlexEグループ2401の全ての作業スロットの中で1番目のランクを占め、FlexEグループ2402のスロット10も、FlexEグループ2402の全ての保護期間の中で1番目のランクを占める。FlexEグループ2402のスロット12は、FlexEグループ2401のスロット2に対応している。FlexEグループ2401のスロット2は、FlexEグループ2401の全ての作業スロットの中で3番目のランクを占め、FlexEグループ2402のスロット12も、FlexEグループ2402の全ての保護期間の中で3番目のランクを占める。任意に、割り当てられるFlexEクライアント2501の識別子は、ネットワーク全体で一意であってよい。
【0099】
通信デバイス2303がFlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2501を割り当てた後、送られる第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、送られる第3指示情報において、スロット10は、FlexEクライアント2501の識別子に対応しており、スロット12は、FlexEクライアント2501の識別子に対応している。具体的に、スロット10とFlexEクライアント2501の識別子との間の関係と、スロット12とFlexEクライアント2501の識別子との間の関係との組が、確立されてよい。対応するスロット10及びスロット12は、FlexEグループ2402のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応する“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい。)は、FlexEクライアント2501の識別子に更新される。
【0100】
任意に、ユーザクライアント2312とFlexEクライアント2501と間の関連付け関係は、通信デバイス2304によって送信された第2APSプロトコル要求が受信された後に確立されてよい。すなわち、ユーザクライアント2312とFlexEクライアント2233との間の関連付け関係はキャンセルされる。従って、ユーザクライアント2312に関する情報は、FlexEグループ2402に対応するリンク上でスロット10及びスロット12で伝送される。任意に、通信デバイス2303は、不具合を検出するか、あるいは、保護スイッチングを開始する(手動切り替えコマンドを受け取る)ノードであるから、通信デバイス2303は、受信された第2APSプロトコル要求を終了する、すなわち、第2APSプロトコル要求をもはや更新及び送信しない。
【0101】
更には、任意に、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正されていることを通信デバイス2303が検出する場合に、ユーザクライアント2312は、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2233と関連付けられるように変更されてよく、あるいは、言い換えれば、ユーザクライアント2312とFlexEグループ2402によって運ばれるFlexEクライアント2501との間の関連付け関係はキャンセルされてよく、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に割り当てられているFlexEクライアント2501はキャンセルされてよい。従って、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正された後、ユーザクライアント2312のサービスは、元のリンクを使用することによって依然として送信され得る。任意に、ウェイト・ツー・リストアが、通信デバイスで前もって構成されてもよい。不具合が消えた後にウェイト・ツー・リストアにおいて不具合が起きないか、あるいは、不具合が消えたことが検出される場合に、タイマが起動される。タイマの時間がウェイト・ツー・リストアよりも長く、タイマの起動中にFlexEグループ2401に対応するリンク上で二度と不具合が起きない場合に、通信デバイス2303は、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正されていることを検出する。従って、不具合修正についての誤った判断の回数は減り、それにより、ユーザクライアントの誤操作の数は減る。
【0102】
通信デバイス2303が、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に割り当てられているFlexEクライアント2501をキャンセルした後、対応するスロット10及びスロット12は、FlexEグループ2402のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられてよく、スロット10及びスロット12に対応するFlexEクライアント2501の識別子は、“0x00”(0x00は、“非割り当て識別子”として定義されてよい。)に更新される。
【0103】
上記の内容及び同じ概念に基づいて、
図8は、本願の実施形態に従うフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)ネットワークに基づく通信方法の略フローチャートの例である。通信方法を実行する第7通信デバイスは、ユーザクライアントに関連付けられた2つの通信デバイスの間に位置し且つ一端にあるFlexEグループに対応するリンクに不具合があることを検出する通信デバイスであってよく、あるいは、通信方法を実行する第7通信デバイスは、ユーザクライアントに関連付けられた2つの通信デバイスの間に位置し且つ手動切り替えコマンドを受け取る通信デバイスであってよい。手動切り替えコマンドは、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって元々送信される必要がある情報を、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信されるように変更することを要求する。この場合に、手動切り替えコマンドは、第6FlexEグループ番号を含んでよい。例えば、第7通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2302であってよく、第9通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2303であってよく、第8通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2301であってよい。通信方法における第6FlexEグループは、
図5BのFlexEグループ2401であってよく、第5FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2404であってよい。
図8に示されるように、方法は次のステップを含む。
【0104】
ステップ3201:第7通信デバイスは、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てる。
【0105】
ステップ3202:第7通信デバイスは、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する。すなわち、第1FlexEクライアントと第2FlexEクライアントとの間の関連付け関係が確立され、第2FlexEクライアントと第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントとの間の前に確立されていた関連付け関係は非アクティブ状態になる。任意に、1つのFlexEグループは1つ以上のFlexEクライアントを運んでよい。例えば、第2FlexEクライアントは、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられ且つ第5FlexEグループによって運ばれる任意のFlexEクライアントであってよい。
【0106】
ステップ3203:第7通信デバイスは、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第4指示情報を第8通信デバイスへ送信し、このとき、Nが正の整数であるとして、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、第7通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第7通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、第7通信デバイスは、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第8通信デバイスへ接続され、第7通信デバイスは、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第9通信デバイスへ接続される。
【0107】
ステップ3201、ステップ3202、及びステップ3203は、ランダムな順序で実行されてよい。任意に、本願のこの実施形態で、ステップ3203は、周期的に実行されてよい。すなわち、第7通信デバイスは、第7通信デバイスのスロット処理ステータスを、例えば、FlexEクライアントが割り当てられているか、それとも割り当てられていないかを示すために、第4指示情報を周期的に送信する。ステップ3201とステップ3202との間には比較的長い時間インターバルが存在してよい。例えば、ステップ3203がステップ3201の後で実行され、次いで、ステップ3202が実行される。従って、ステップ3201が実行された後、すなわち、FlexEクライアントが第5FlexEグループのスロットに割り当てられた後、第4指示情報は他の通信デバイスへ送信される。従って、他の通信デバイスも、第4指示情報に基づいて、対応するスロット構成を実行することができる。すなわち、他の通信デバイスが対応するスロット構成を実行した後、第7通信デバイスはステップ3202を実行する。このようにして、ユーザクライアントのパケット損失レートは低減され得る。
【0108】
すなわち、本願のこの実施形態では、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって受信される情報は、第7通信デバイスで情報ループバックを実装するように、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信されてよい。更に、第7通信デバイスは第4指示情報を送信するので、1つのリンクから他のリンクへの切り替えのための基礎が構築され得る。
【0109】
ステップ3201及びステップ3202で、任意の実施において、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することは、第6FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるときに、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更することを含む。任意に、リンクで不具合が起こることを第7通信デバイスが検出する関連した内容に関しては、リンクで不具合が起こることを第4通信デバイスが検出する上記の内容を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。任意に、第6FlexEグループと第5FlexEグループとの間の関連付け関係は、第7通信デバイスで前もって設定されてよい。第6FlexEグループ及び第5FlexEグループは、互いの保護グループと呼ばれ得る。第6FlexEグループに対応するリンク上で不具合が起こるときに、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって元々送信される必要がある情報は、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信される。相応して、第5FlexEグループに対応するリンク上で不具合が起こるときに、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって元々送信される必要がある情報は、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信される。
【0110】
ステップ3202の後、任意の実施において、第7通信デバイスは、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルする。従って、障害が修正されるときに元のサービスリンクを回復するための基礎が築かれる。
【0111】
任意に、第7通信デバイスが、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルすることは、第6FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるときに、第7通信デバイスによって、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルすることを含む。
【0112】
任意の実施において、ステップ3201の後且つステップ3203の前に、方法は、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3APSプロトコル要求を第8通信デバイスへ送信することを更に含み、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、且つ、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第3APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第3APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。前もって設定された第1タイプ及び前もって設定された第2タイプについては、上記の内容を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0113】
任意に、第7通信デバイスによって送信される第3APSプロトコル要求並びに上記の内容における第1APSプロトコル要求及び第2APSプロトコル要求は、全てAPSプロトコルに基づく情報である、集合的にAPSプロトコル要求と呼ばれ得る。第1、第2、及び第3は、単に区別のために使用され、限定のためではない。第7通信デバイスが第3APSプロトコル要求のタイプを設定する方法は、第4通信デバイスが第1APSプロトコル要求のタイプを設定する上記の方法と同様であり、詳細はここで再び記載されない。
【0114】
任意に、第7通信デバイスは、第8通信デバイスから送信される第4APSプロトコル要求を受信してよい。任意に、第7通信デバイスは、不具合を検出するか、あるいは、保護スイッチングを開始する通信デバイスであるから、第7通信デバイスは、受信されたAPSプロトコル要求を終了する。具体的に言えば、第7通信デバイスは、受信された第4APSプロトコル要求を認識し、その場合に、更新、次いで送信という処理を実行せず、それによって、APSプロトコル要求がネットワーク内で過剰に送信されないようにする。
【0115】
第4指示情報及び/又は第3APSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。第4APSプロトコル要求も、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよい。第3APSプロトコル要求を送信する方法については、第1APSプロトコル要求を送信する上記の方法を参照されたい。第4指示情報を送信する方法については、第3指示情報を送信する上記の方法を参照されたい。
【0116】
任意に、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第7通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第7通信デバイスがFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。非割り当て識別子及びFlexEクライアント識別子については、上記の内容を参照されたい。すなわち、1つのFlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントが、他のFlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更されるとき、第2FlexEクライアントと関連付けられたFlexEクライアントに割り当てられるスロットの数は同じであってよい。このようにして、関連付けが変更されるユーザクライアントのサービス伝送ステータスは基本的に変わらないままである。任意に、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスは、第5FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第7通信デバイスによって第5FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じであり、第7通信デバイスは、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する。
【0117】
任意に、識別子は、何らかの前もって設定されたルールに従って、新たに確立されたFlexEクライアントへ割り当てられてよく、例えば、第6FlexEグループによって運ばれ且つ関連付け変更前にユーザクライアントと関連付けられているFlexEクライアントの識別子に基づいて、生成されてよい。従って、第6FlexEグループの両端にある対応する通信デバイスは、同じFlexEクライアント識別子を新しいFlexEクライアントへ割り当てることができる。例えば、第9通信デバイスが第4通信デバイスである場合に、第4FlexEグループによって運ばれ且つユーザクライアントと関連付けられているFlexEクライアントの上記の割り当てられた識別子は、新たに確立された第1FlexEクライアントの識別子と同じである。任意に、第1FlexEクライアントの識別子は、ネットワーク全体で一意であってよい。ネットワーク全体は、FlexEクライアントが位置しているリングネットワーク又は線形ネットワークであってよい。
【0118】
任意の実施において、1つのFlexEグループのスロットは、作業スロット及び保護期間に分けられてよい。作業スロットは、通常動作状態にあるサービスを送信するために使用され、保護期間は、スタンバイのために使用されてよい。具体的なスロット分割方法については、上記の内容を参照されたい。第6FlexEグループは、M61個の作業スロット及びM62個の保護期間を含み、(M61+M62)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M61は、Kよりも小さくない正の整数であり、第5FlexEグループは、M51個の作業スロット及びM52個の保護期間を含み、(M51+M52)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M52は、Kよりも小さくない正の整数であり、M52はM61よりも小さくなく、M62はM51よりも小さくない。
【0119】
任意に、第5FlexEグループ及び第6FlexEグループは、相互に保護を提供するように前もって設定される。従って、第5FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるとき、第5FlexEグループの作業スロットで元々送信される必要がある情報は、第6FlexEグループの保護期間で伝送されてよい。相応して、第6FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるとき、第6FlexEグループの作業スロットで元々送信される必要がある情報は、第5FlexEグループの保護期間で伝送されてよい。このようにして、第5FlexEグループの保護期間の数は、第6FlexEグループの作業スロットの数よりも少なくない必要があり、第6FlexEグループの保護期間の数は、第5FlexEグループの作業スロットの数よりも少なくない必要がある。
【0120】
任意に、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスが、第5FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることは、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのM51個の作業スロットの中のK個のスロットに割り当てられる場合に、第7通信デバイスによって、第5FlexEグループのM52個の保護期間の中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てることを含む。
【0121】
任意に、第2FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットは、第1FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、第1FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M52個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M51個の作業スロットにおける、そのスロットに対応し且つ第2FlexEクライアントを運ぶ第5FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。本願のこの実施形態では、保護期間は、通常は使用されず、処理のためのスタンバイスロットとしてのみ使用される。例えば、不具合が起こるか、あるいは、ユーザクライアントのFlexEグループ関連付けが変更される必要があるときに、保護期間は使用されてよい。従って、第5FlexEグループの作業スロットで送信される元のサービスは影響を及ぼされず、更には、第6FlexEグループから第5FlexEグループへ関連付けが変更されるユーザクライアントのサービスは、保護期間において伝送され得る。
【0122】
図9は、本願の実施形態に従う第7通信デバイスの略構造図の例である。
図9に示されるように、説明は、第7通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2302であり、対応する第8通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2301であってよく、第9通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2301であってよいところの例を使用することによって、与えられる。第5FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2404であり、第6FlexEグループは、
図5BのFlexEグループ2401である。
【0123】
図9に示されるように、通信デバイス2302は、FlexEグループ2401を使用することによって通信デバイス2303へ接続され、通信デバイス2302は、FlexEグループ2404を使用することによって通信デバイス2301へ接続される。FlexEグループ2401及びFlexEグループ2404は、運ばれるFlexEクライアントを使用することによって関連付けられる。第2FlexEクライアントは、
図9のFlexEクライアント2235である。FlexEクライアント2235はFlexEクライアント2231と関連付けられる。情報は、FlexEグループ2404によって運ばれるFlexEクライアント2235に対応するスロット0及びスロット2を使用することによって入力され、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2231に対応するスロット0及びスロット2を使用することによって出力されてよい。代替的に、情報は、FlexEグループ2401によって運ばれるFlexEクライアント2231に対応するスロット0及びスロット2を使用することによって入力され、FlexEグループ2404によって運ばれるFlexEクライアント2235に対応するスロット0及びスロット2を使用することによって出力されてよい。例では、各FlexEグループは20個のスロットを含み、スロット0乃至スロット9は作業スロットとして分類され、スロット10乃至スロット19は保護期間として分類される。任意に、異なるFlexEグループのスロット分割方法は異なってもよい。例えば、1つのFlexEグループに関しては、スロット4乃至スロット12が作業スロットとして分類されてよく、残りのスロットが保護期間として分類されてよく、他のFlexEグループに関しては、スロット0乃至スロット9が作業スロットとして分類されてよく、スロット10乃至スロット19が保護期間として分類されてよい。
【0124】
通信デバイス2302と通信デバイス2303との間のFlexEグループ2401に対応するリンク上で不具合が起こることを通信デバイス2302が検出する場合に、決定方法については上記の内容が参照されてよい。
図9に示されるように、通信デバイス2302は、FlexEグループ2404のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てる。任意に、割り当てられるスロットの数は、FlexEグループ2401においてFlexEクライアント2235に対応するスロットの数と同じである。
図9に示されるように、FlexEクライアント2506はスロット10及びスロット12を割り当てられる。FlexEクライアント2506は第1FlexEクライアントである。
【0125】
FlexEグループ2404のスロット10は、FlexEグループ2404のスロット0に対応している。FlexEグループ2404のスロット0は、FlexEグループ2404の全ての作業スロットの中で1番目のランクを占め、FlexEグループ2404のスロット10も、FlexEグループ2404の全ての保護期間の中で1番目のランクを占める。FlexEグループ2404のスロット12は、FlexEグループ2404のスロット2に対応している。FlexEグループ2404のスロット2は、FlexEグループ2404の全ての作業スロットの中で3番目のランクを占め、FlexEグループ2404のスロット12も、FlexEグループ2404の全ての保護期間の中で3番目のランクを占める。任意に、割り当てられるFlexEクライアント2506の識別子は、ネットワーク全体で一意であってよい。任意に、FlexEクライアント2506の識別子は、
図7でFlexEグループ2402に対応しており且つ通信デバイス2303によって割り当てられるFlexEクライアント2501の識別子と同じである。例えば、通信デバイス2303及び通信デバイス2302は両方とも、FlexEグループ2401に対応するリンクに基づいてFlexEクライアント識別子を生成する。任意に、通信デバイス2302は、FlexEグループ2401に対応するリンクを使用することによって通信デバイス
2303へ接続されるので、
図7で通信デバイス2303のFlexEグループ2401によって運ばれ且つFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2を占有するFlexEクライアント2233の識別子は、
図9で通信デバイス2302のFlexEグループ2401によって運ばれ且つFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2を占有するFlexEクライアント2231の識別子と同じであり得る。
【0126】
通信デバイス2302がFlexEグループ2404のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2506を割り当てた後、送られる第3APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、送られる第4指示情報において、スロット10は、FlexEクライアント2506の識別子に対応しており、スロット12は、FlexEクライアント2506の識別子に対応している。具体的に、スロット10とFlexEクライアント2506の識別子との間の関係と、スロット12とFlexEクライアント2506の識別子との間の関係との組が、確立されてよい。対応するスロット10及びスロット12は、FlexEグループ2404のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応する“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい。)は、FlexEクライアント2506の識別子に更新される。
【0127】
更には、FlexEクライアント2506とFlexEクライアント2235と間の関連付け関係が確立されてよい。任意に、FlexEクライアント2506とFlexEクライアント2235との間の関連付け関係は、通信デバイス2301によって送信された第4APSプロトコル要求が受信された後に確立されてもよい。すなわち、FlexEクライアント2235とFlexEクライアント2231との間の関連付け関係はキャンセルされる。従って、FlexEクライアント2231に対応するスロットで元々送信される必要がある情報は、FlexEクライアント2506を使用することによって送信される。任意に、通信デバイス2302は、不具合を検出するか、あるいは、保護スイッチングを開始する(手動切り替えコマンドを受け取る)ノードであるから、通信デバイス2302は、受信された第4APSプロトコル要求を終了する、すなわち、第4APSプロトコル要求をもはや更新及び送信しない。
【0128】
更には、任意に、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正されていることを通信デバイス2302が検出する場合に、FlexEクライアント2235とFlexEクライアント2231との間の関連付け関係が確立されてよく、すなわち、FlexEクライアント2506とFlexEクライアント2235との間の関連付け関係はキャンセルされ、FlexEグループ2404のスロット10及びスロット12に割り当てられたFlexEクライアント2506はキャンセルされる。従って、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正された後、元のリンクは回復され得る。任意に、ウェイト・ツー・リストアが、通信デバイスで前もって構成されてもよい。不具合が消えた後にウェイト・ツー・リストアにおいて不具合が起きないか、あるいは、不具合が消えたことが検出される場合に、タイマが起動される。タイマの時間がウェイト・ツー・リストアよりも長く、タイマの起動中にFlexEグループ2401に対応するリンク上で二度と不具合が起きない場合に、通信デバイス2302は、FlexEグループ2401に対応するリンク上の不具合が修正されていることを検出する。従って、不具合修正についての誤った判断の回数は減り、それにより、ユーザクライアントの誤操作の数は減る。
【0129】
通信デバイス2302が、FlexEグループ2404のスロット10及びスロット12に割り当てられているFlexEクライアント2506をキャンセルした後、対応するスロット10及びスロット12は、FlexEグループ2404のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられてよく、スロット10及びスロット12に対応するFlexEクライアント2506の識別子は、“0x00”(0x00は、“非割り当て識別子”として定義されてよい。)に更新される。
【0130】
本願のこの実施形態では、不具合の存続期間において、及び不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアにおいて、送信されるAPSプロトコル要求及びFlexEカレンダ情報は、保護スイッチング機能を保つために使用されてよい。例えば、不具合の存続期間において、及び不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアにおいて、保護スイッチング機能は、スロットに対してFlexEクライアントを割り当てるように起動され、起動された保護スイッチング機能は保たれる(すなわち、ユーザクライアントのサービスがアクティブリンクからスタンバイリンクへマイグレートされた後)。「リバートなし(Do No Revert)のAPS情報」が、周期的に送信されるFlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよい。例えば、「リバートなし(Do No Revert)のAPS情報」を表すために、特定のコード形状が使用される。任意に、FlexEカレンダ情報は、保護スイッチング後に、Calendar情報において送信され続けてもよい(すなわち、FlexEクライアントがスロットに割り当てられた後、指示情報はその後に周期的に送信されてよい。周期的に送信される指示情報は、FlexEクライアントがスロットに割り当てられているとの情報を示す)。
【0131】
上記の内容及び同じ概念に基づいて、
図10は、本願の実施形態に従う他のフレキシブル・イーサネット・プロトコル
(FlexE
)ネットワークに基づく通信方法の略フローチャートの例である。通信方法を実行する第1通信デバイスは、一端にあるFlexEグループに対応するリンク上で不具合が起こっていないことを検出する通信デバイスであってよく、あるいは、通信方法を実行する第1通信デバイスは、手動切り替えコマンドを受け取らない通信デバイスであってよい。例えば、第1通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2304であってよい。この場合に、第2通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2303であってよく、第3通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2301であってよい。通信方法において、第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2402であってよく、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403であってよい。
【0132】
他の例として、第1通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2304であってよい。この場合に、第2通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2301であってよく、第3通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2303であってよい。通信方法において、第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403であってよく、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2402であってよい。
【0133】
他の例として、第1通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2301であってよい。この場合に、第2通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2304であってよく、第3通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2302であってよい。通信方法において、第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403であってよく、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2404であってよい。
【0134】
他の例として、第1通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2301であってよい。この場合に、第2通信デバイスは、
図5Bの通信デバイス2302であってよく、第3通信デバイスは、
図5Aの通信デバイス2304であってよい。通信方法において、第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2404であってよく、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403であってよい。
【0135】
図10に示されるように、方法は次のステップを含む。
【0136】
ステップ3301:第1通信デバイスは、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信し、このとき、Nが正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。
【0137】
ステップ3302:第1通信デバイスは、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。
【0138】
本願のこの実施形態では、通信デバイスは指示情報を認識し、指示情報によって示されているスロット割り当てステータスに基づいて、通信デバイスのスロット割り当てステータス更新し、それによって、スロット割り当ての柔軟性は改善されるとともに、不具合が起こるときにスタンバイリンクを有効にする基礎が構築される。
【0139】
ステップ3302で、第1通信デバイスが、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを第1指示情報が示し、且つ、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、そのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることを含む。任意に、第1通信デバイスが、第1指示情報に基づいて、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを第1指示情報が示し、且つ、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1通信デバイスによって、そのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。
【0140】
上記の内容に基づいて、第2通信デバイス及び第3通信デバイスは、第1通信デバイスの両側で接続されている異なった通信デバイスであってよく、第1FlexEグループ及び第2FlexEグループは、両方向のFlexEグループと呼ばれ得る。本願のこの実施形態で、通信デバイスは、一方の方向から1つの指示情報、例えば、第1指示情報を受信してよく、あるいは、2つの指示情報、例えば、第1指示情報及び第2指示情報を2つの方向のリンクから夫々受信してよい。
【0141】
任意の実施において、任意に、第1通信デバイスが、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信した後で、方法は、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを更に含む。第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。任意に、第1FlexEグループと第2FlexEグループとの間の関連付け関係は、第1通信デバイスで前もって設定されてよい。任意に、第1FlexEグループ及び第2FlexEグループは、互いの保護グループであるようセットされてよい。保護グループの関連する内容については、上記の内容を参照されたい。すなわち、通信デバイスは、一方の側のリンクから受信された指示情報(例えば、第1の受信された指示情報であってよい。)に基づいて、通信デバイスの両方向のFlexEグループのスロット割り当てステータスを更新する。例えば、第1指示情報は、第2指示情報より前に受信され、第1FlexEグループのスロット割り当てステータス及び第2FlexEグループのスロット割り当てステータスは、第1指示情報に基づき更新される。
【0142】
第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのスロット割り当てステータスを更新する任意の実施において、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEを割り当てていることを第1指示情報が示す場合に、第1通信デバイスは、第2FlexEグループのアイドルスロット(FlexEクライアントが割り当てられていないスロット)にFlexEクライアントを割り当てる。この場合に、そのスロットと、FlexEクライアントが割り当てられる第2FlexEグループのアイドルスロットとの間には対応が存在し、対応は、通信デバイスに記憶されてよい。任意に、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを第1指示情報が示し、第1通信デバイスが、そのスロットに対応している第2FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1通信デバイスは、そのスロットに対応している第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。
【0143】
第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのスロット割り当てステータスを更新する他の任意の実施において、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEを割り当てていることを第1指示情報が示し、第1通信デバイスが、そのスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットにFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスは、そのスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットにFlexEクライアントを割り当てる。任意に、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを第1指示情報が示し、第1通信デバイスが、そのスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットにFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1通信デバイスは、そのスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットにFlexEクライアントをキャンセルする。
【0144】
他の任意の実施において、第1通信デバイスは、両方のリンクから受信された指示情報に基づいて、両方のFlexEグループのスロット割り当てステータスを夫々更新してよい。例えば、任意に、第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3通信デバイスによって送られた第2指示情報を受信し、第1通信デバイスは、第2指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第2指示情報に基づいて、第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2指示情報は、第3通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第3通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、ここで、Nは正の整数である。
【0145】
第2指示情報に基づいて第2FlexEグループのスロット割り当てステータスを更新する任意の実施において、第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てていることを第2指示情報が示し、第1通信デバイスが、そのスロットにFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスは、そのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てる。任意に、第1通信デバイスが、第2指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第3通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てていないことを第2指示情報が示し、第1通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1通信デバイスによって、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることを含む。
【0146】
本願のこの実施形態では、指示情報を受信する前に、第1通信デバイスは、APSプロトコル要求を更に受信する。任意に、第1通信デバイスが、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信する前に、方法は、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第5APSプロトコル要求を受信することを更に含む。任意に、第2指示情報を受信する前に、第1通信デバイスはまた、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第6APSプロトコル要求を受信する。
【0147】
スロットにFlexEクライアントを割り当てる任意の実施において、第1通信デバイスが、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルすることは、第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることを含む。任意に、第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプであり、且つ、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報が、第2通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用される場合に、第1通信デバイスは、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てる。
【0148】
従って、第1通信デバイスによって受信された第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプでないが、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報が、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用される場合に、第1通信デバイスは、如何なる処理も実行しなくてよく、あるいは、状況を報告してよいので、作業者が処理を行う。第1通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新すべきかどうかが、指示情報に基づいて、より柔軟に選択され得ることが分かる。
【0149】
更には、任意に、第1通信デバイスが第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのスロットにFlexEクライアントを割り当てており、第1通信デバイスが第1指示情報又は第2指示情報に基づいて第2FlexEグループのスロットにFlexEクライアントを割り当てている場合に、第1FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントと、第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントとの間の関連付け関係が確立され、あるいは、すなわち、第1FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントと、第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントとは接続される。第1FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントの識別子と、第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントの識別子とは、同じであっても、又は異なってもよい。
【0150】
他の態様において、任意に、第1通信デバイスが、第1指示情報に基づいて、第1FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、第1通信デバイスが、第1指示情報又は第2指示情報に基づいて、第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする場合に、第1FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントと、第2FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントとの間の関連付け関係は、キャンセルされる。
【0151】
スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする他の任意の実施において、第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプである場合に、第1通信デバイスは、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。任意に、第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプであり、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報が、第2通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される場合に、第1通信デバイスは、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルする。
【0152】
従って、第1通信デバイスによって受信された第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプでないが、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報が、第2通信デバイスがそのスロットにFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される場合に、第1通信デバイスは、如何なる処理も実行しなくてよく、あるいは、状況を報告してよいので、作業者が処理を行う。第1通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新すべきかどうかが、指示情報に基づいて、より柔軟に選択され得ることが分かる。
【0153】
更には、任意に、1つ以上のAPSプロトコル要求(例えば、第5APSプロトコル要求及び第6APSプロトコル要求)が受信されてよく、1つ以上の指示情報(例えば、第1指示情報及び第2指示情報)が受信されてよい。前もって設定された第1周期で複数のAPSプロトコル要求(例えば、第5APSプロトコル要求及び第6APSプロトコル要求)が受信され、前もって設定された第2周期で複数の指示情報(例えば、第1指示情報及び第2指示情報)が受信される場合に、指示情報が受信されるとき、任意に、現在時間に最も近いAPSプロトコル要求が見つけられてよく、それから、通信デバイスのスロット割り当てステータスを更新すべきかどうかが、見つけられたAPSプロトコル要求のタイプ及び指示情報に基づいて決定される。
【0154】
例えば、複数の第5APSプロトコル要求が前もって設定された第1周期で受信され、複数の第1指示情報が前もって設定された第2周期で受信され、そして、1つの第1指示情報が受信されるとき、第1指示情報の受信時点に最も近い時点で受信される1つの第5APSプロトコル要求が、全ての受信されたAPSプロトコル要求から見つけられ、スロット割り当てステータスは、見つけられた第5APSプロトコル要求のタイプ及び第1指示情報に基づいて処理されるか、又は処理されない。他の例として、複数の第6APSプロトコル要求が前もって設定された第1周期で受信され、複数の第2指示情報が前もって設定された第2周期で受信され、そして、1つの第2指示情報が受信されるとき、第2指示情報の受信時点に最も近い時点で受信される1つの第6APSプロトコル要求が、全ての受信されたAPSプロトコル要求から見つけられ、スロット割り当てステータスは、見つけられた第6APSプロトコル要求のタイプ及び第2指示情報に基づいて処理されるか、又は処理されない。
【0155】
任意の実施において、第2周期は、第1周期よりも長い。任意に、第1指示情報、第2指示情報、第5APSプロトコル要求、及び第6APSプロトコル要求のうちのいずれか1つ以上は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。
【0156】
任意に、APSプロトコル要求及び指示情報は、1つのFlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよい。例えば、第5APSプロトコル要求及び第1指示情報は1つのFlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよく、第6APSプロトコル要求及び第2指示情報はもう1つのFlexEオーバーヘッドフレームで運ばれてよい。具体的な搬送方法については、上記の内容を参照されたい。
【0157】
任意に、第1通信デバイスは、不具合を検出しないノード、又は手動切り替えコマンドを受け取らないノードであるから、第1通信デバイスは、受信されたAPSプロトコル要求(例えば、第5APSプロトコル要求及び第6APSプロトコル要求)を更新し、次いで送信し得る。任意に、第1通信デバイスが、第1FlexEグループに対応する前記リンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第5APSプロトコル要求を受信した後に、方法は、第1通信デバイスによって、第5APSプロトコル要求を更新し、更新された第5APSプロトコル要求を、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信することを更に含む。第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。任意に、第1通信デバイスが第5APSプロトコル要求を更新することは、第5APSプロトコル要求内の対象アドレスを更新することであってよい。上記の内容に基づいて、第1通信デバイスはネットワークトポロジを保持してよく、例えば、第1通信デバイスの前ホップ通信デバイスの識別子、及び第1通信デバイスの次ホップ通信デバイスの識別子のような情報を含んでよい。従って、不具合を検出するか又は手動保護コマンドを受け取る通信デバイスによって開始されたAPSプロトコル要求は、ネットワーク全体で送信されてよく、それにより、ネットワーク全体の中のある通信デバイスは、スタンバイリンクを有効又は無効にすることができる。
【0158】
任意の実施において、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第2通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第2通信デバイスがスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。
【0159】
任意に、第1通信デバイスが、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第1通信デバイスが第1FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てることを含み、Kが1よりも大きいとき、第1通信デバイスによって第1FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は、同じである。すなわち、Kが2よりも大きいとき、第2通信デバイスが第1FlexEグループのK個のスロットに対して同じFlexEクライアントを割り当てている場合には、第1通信デバイスも、第1FlexEグループのK個のスロットに対して同じFlexEクライアントを割り当てる必要がある。任意に、第1FlexEグループのK個のスロットに対して第2通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子と、第1FlexEグループのK個のスロットに対して第1通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子とは、同じであっても、又は異なってもよい。
【0160】
任意の実施において、例えば、第1通信デバイスは、1つの第1指示情報を受信し、このとき、第1指示情報は、第2通信デバイスが第1FlexEグループのスロット0にFlexEクライアントAを割り当てていることを示す。任意に、第1通信デバイスはまた、第1FlexEグループのスロット0にFlexEクライアントBも割り当ててよく、FlexEクライアントAとFlexEクライアントBとの間の関連付け関係を確立し得る。更には、第1通信デバイスは、第2の第1指示情報を受信し、このとき、第1指示情報は、第2通信デバイスが第1FlexEグループのスロット2にFlexEクライアントAを割り当てていることを示す。任意に、第1通信デバイスはまた、第1FlexEグループのスロット2にFlexEクライアントBを割り当ててよい。FlexEクライアントBは前に確立されているので、FlexEクライアントBに対応するスロットがスロット2に加えられることが受け入れられる。任意に、FlexEクライアントAの識別子と、FlexEクライアントBの識別子とは、同じであっても、又は異なってもよい。FlexEクライアントAの識別子がFlexEクライアントBの識別子とは異なるとき、FlexEクライアントAの識別子とFlexEクライアントBの識別子との間の関連付け関係は、通信デバイスに記憶されてよい。
【0161】
任意に、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第1通信デバイスが第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、第2FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第1通信デバイスによって第2FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである、ことと、第1通信デバイスによって、第1FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと、第2FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立することとを含む。
【0162】
相応して、任意の実施において、任意に、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第1通信デバイスが、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1通信デバイスによって、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てることを含み、Kが1よりも大きいとき、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットのうちのいずれか2つに対して第1通信デバイスによって割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである。すなわち、Kが2よりも大きいとき、第2通信デバイスが第1FlexEグループのK個のスロットに対して同じFlexEクライアントを割り当てている場合には、第1通信デバイスも、第2FlexEグループのK個のスロットに対して同じFlexEクライアントを割り当てる必要がある。任意に、第1FlexEグループのK個のスロットに対して第2通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子と、第1FlexEグループのK個のスロットに対して第1通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子とは、同じであっても、又は異なってもよい。任意に、第1FlexEグループのK個のスロットに対して第1通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子と、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットに対して第1通信デバイスによって割り当てられるFlexEクライアントの識別子とは、同じであっても、又は異なってもよい。
【0163】
他の任意の実施において、任意に、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てることは、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が、同じであり、且つ、第5APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、第1通信デバイスによって、第2FlexEグループのK個のスロット(アイドルスロットであってよく、あるいは、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットであってよい。)の夫々に対してFlexEクライアントを割り当てることを含み、Kが1よりも大きいとき、K個のスロット(アイドルスロットであってよく、あるいは、K個のスロットの識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットであってよい。)の識別子によって識別される第2FlexEグループのスロットのうちのいずれか2つに対して第1通信デバイスによって割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである。
【0164】
相応して、他の任意の実施において、任意に、第1通信デバイスが第2指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットにFlexEクライアントを割り当てる方法については、第1通信デバイスによって、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットにFlexEクライアントを割り当てる上記の方法を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0165】
任意の実施において、1つのFlexEグループのスロットは、作業スロットと、保護期間とに分けられてよい。作業スロットは、通常動作状態にあるサービスを送信するために使用され、保護期間は、スタンバイのために使用されてよい。分割方法については、上記の内容を参照されたい。任意に、第1FlexEグループは、M11個の作業スロット及びM12個の保護期間を含み、(M11+M12)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M12は、Kよりも小さくない正の整数であり、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、第1FlexEグループのM12個の保護期間の中のK個のスロットであり、第2FlexEグループは、M21個の作業スロット及びM22個の保護期間を含み、(M21+M22)は、Nよりも大きくない正の整数であり、M22は、Kよりも小さくない正の整数であり、第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットは、第2FlexEグループのM22個の保護期間の中のK個のスロットであり、M22はM11よりも小さくなく、M12はM21よりも小さくない。このようにして、指示情報に基づきスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるとき、通信デバイスは、保護期間に対してFlexEクライアントを割り当てることができる。従って、作業スロットで伝送される元のサービスが影響を及ぼされないだけでなく、他のサービスも保護期間に伝送され得る。
【0166】
任意に、第1FlexEグループのK個のスロットは、第2FlexEグループのK個のスロットと一対一の対応にあり、第1FlexEグループのK個のスロットの中のスロットについて、M12個の保護期間におけるそのスロットのランクは、M22個の保護期間における、そのスロットに対応し且つ第2FlexEグループのK個のスロットに含まれるスロットのランクと同じである。このようにして、通信デバイスは、ルールに従って保護期間を決定することができ、それにより、簡単な解決法が、スロット割り当てステータス変化前のスロットと、スロット割り当てステータス変化後のスロットとの間の対応を実装するために使用可能である。
【0167】
更には、任意に、スロット割り当てステータスを更新した後、第1通信デバイスはまた、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、指示情報を送信し、例えば、第5指示情報を送信する。第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第5指示情報は、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。任意に、第1通信デバイスは、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第6指示情報を送信する。第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第6指示情報は、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第1通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。
【0168】
図11は、本願の実施形態に従う第1通信デバイスの略構造図の例である。
図11に示されるように、説明は、第1通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2304であり、対応する第2通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2303であってよく、第3通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2301であってよいところの例を使用することによって、与えられる。第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2402であり、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403である。
【0169】
図11に示されるように、通信デバイス2304は、第1タイプのAPSプロトコル要求を受信するとともに、第1指示情報を受信する。第1指示情報は、FlexEクライアントがFlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に割り当てられていることを示す。通信デバイス2304は、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2502を割り当て、FlexEグループ2403のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2503を割り当てる。任意に、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に割り当てられ、第1指示情報によって示されるFlexEクライアントは、FlexEクライアント2502及びFlexEクライアント2503と同じであってよく、あるいは、3つのうちの2つは、同じであっても、又は異なってもよい。3つの間の対応は、3つのうちの2つが同じか又は異なるときに確立されてよい。通信デバイス2304は、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第2指示情報を受信してよく、そして、FlexEグループ2403のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアントが割り当てられていることを第2指示情報が示すと決定する場合には第2指示情報を無視してよい。代替的に、これは、第2指示情報に基づいて通信デバイス2304のスロット割り当てステータスを更新することとして記載されてもよい。これは、この例では記載されない。具体的な例及び起こりえる状況については、上記の内容を参照されたい。
【0170】
図11に示されるように、FlexEグループ2402のスロット10は、FlexEグループ2403のスロット10に対応している。FlexEグループ2403のスロット10は、FlexEグループ2403の全ての保護期間の中で1番目のランクを占め、FlexEグループ2402のスロット10も、FlexEグループ2402の全ての保護期間の中で1番目のランクを占める。FlexEグループ2402のスロット12は、FlexEグループ2403のスロット12に対応している。FlexEグループ2403のスロット12は、FlexEグループ2403の全ての保護期間の中で3番目のランクを占め、FlexEグループ2402のスロット12も、FlexEグループ2402の全ての保護期間の中で3番目のランクを占める。
【0171】
通信デバイスは、受信されたAPSプロトコル要求を更新し、任意に、受信されたAPSプロトコル要求内の対象アドレスを更新し、それから、対象アドレスが更新されているAPSプロトコル要求を送信してよい。更新及び送信されるAPSプロトコル要求のタイプは、変更されないことが知られ得る。このようにして、ネットワーク全体における通信デバイスは、APSプロトコル要求に基づいて、対応する処理を実行する。任意に、APSプロトコル要求が第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって受信される場合に、更新されたAPSプロトコル要求は、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信される、あるいは、APSプロトコル要求が第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって受信される場合に、更新されたAPSプロトコル要求は、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信される。
【0172】
FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2502を割り当てた後、通信デバイス2304は第5指示情報を送信し、送信される第5指示情報の中で、スロット10はFlexEクライアント2502の識別子に対応し、スロット12はFlexEクライアント2502の識別子に対応する。具体的に、スロット10とFlexEクライアント2502の識別子との間の関係と、スロット12とFlexEクライアント2502の識別子との間の関係との組が確立され得る。対応するスロット10及びスロット12が、FlexEグループ2402のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応する“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい)が、FlexEクライアント2502の識別子に更新される。
【0173】
FlexEグループ2403のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2503を割り当てた後、通信デバイス2304は第3指示情報を送信し、送信される第6指示情報の中で、スロット10はFlexEクライアント2503の識別子に対応し、スロット12はFlexEクライアント2503の識別子に対応する。具体的に、スロット10とFlexEクライアント2503の識別子との間の関係と、スロット12とFlexEクライアント2503の識別子との間の関係との組が確立され得る。対応するスロット10及びスロット12が、FlexEグループ2403のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応する“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい)が、FlexEクライアント2503の識別子に更新される。
【0174】
通信デバイスは、FlexEグループ2402とFlexEクライアント2502との間の関連付け関係を確立し、そして、確立することは、FlexEグループ2402とFlexEクライアント2502との間のパススルー関係を確立することとも呼ばれ得る。
【0175】
次いで、任意に、通信デバイス2303によって送信される前もって設定された第2タイプのAPSプロトコル要求が受信され、且つ、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアントが割り当てられていないことを示す第1指示情報が受信された後に、FlexEグループ2402のスロット10及びスロット12に割り当てられたFlexEクライアントはキャンセルされ、FlexEグループ2403のスロット10及びスロット12に割り当てられたFlexEクライアントはキャンセルされる。具体的に、対応するスロット10及びスロット12が、FlexEグループ2402のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応するFlexEクライアント2502の識別子は“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい)に更新され、且つ、対応するスロット10及びスロット12がFlexEグループ2403のFlexEオーバーヘッドフレームから見つけられ、スロット10及びスロット12に対応するFlexEクライアント2503の識別子は“0x00”(0x00は“非割り当て識別子”として定義されてよい)に更新される。
【0176】
図12は、本願の実施形態に従う他の第1通信デバイスの略構造図の例である。
図12に示されるように、説明は、第1通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2301であり、対応する第2通信デバイスが
図5Bの通信デバイス2302であってよく、第3通信デバイスが
図5Aの通信デバイス2304であってよいところの例を使用することによって、与えられる。第1FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2404であり、第2FlexEグループは、
図5AのFlexEグループ2403である。この例は、
図11に示されるものに類似し、違いは、通信デバイス2301がFlexEグループ2403のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2504を確立し、FlexEグループ2404のスロット10及びスロット12に対してFlexEクライアント2505を確立する点にある。更には、通信デバイス2301は、FlexEクライアント2504とFlexEクライアント2505との間の関連付け関係を確立し、あるいは、すなわち、FlexEクライアント2504及びFlexEクライアント2505は接続される。他の内容はここで再び記載されない。詳細については、
図11の関連する内容を参照されたい。
【0177】
図13A及び
図13Bは、本願の実施形態に従う
図5A及び
図5Bのリンクの他のタイプの概略図の例である。
図7及び
図9の概略図に基づいて、
図5A及び
図5Bにおいて、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間のリンクに対応するスロットは、続けて“ユーザクライアント2311-通信デバイス2301に対応するFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2-通信デバイス2302に対応するFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2-通信デバイス2302に対応するFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2-通信デバイス2303に対応するFlexEグループ2401のスロット0及びスロット2-ユーザクライアント2312”であることが分かる(このリンクは、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間のアクティブリンクと呼ばれる)。
【0178】
図13A及び
図13Bに示されるように、通信デバイス2303と通信デバイス2302との間のFlexEグループ2401に対応するリンク上で不具合が起こった後、
図7、
図9、
図11、及び
図12の例を参照して、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間のリンク上のスロットは、続けて“ユーザクライアント2311-通信デバイス2301に対応するFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2-通信デバイス2302に対応するFlexEグループ2404のスロット0及びスロット2-通信デバイス2302に対応するFlexEグループ2404のスロット10及びスロット12(FlexEグループ2404のスロット10及びスロット12はFlexEグループ2404の保護期間である)-通信デバイス2301に対応するFlexEグループ2401のスロット10及びスロット12-通信デバイス2301に対応するFlexEグループ2403のスロット10及びスロット12-通信デバイス2304に対応するFlexEグループ2403のスロット10及びスロット12-通信デバイス2304に対応するFlexEグループ2402のスロット10及びスロット12-通信デバイス2303に対応するFlexEグループ2402のスロット10及びスロット12-ユーザクライアント2312”である(このリンクは、ユーザクライアント2311とユーザクライアント2312との間のスタンバイリンクと呼ばれる)。従って、本願のこの実施形態で提供される解決法が使用される場合に、FlexEグループに対応するリンク上で不具合が起こるときに、スタンバイリンクが有効にされ得、すなわち、保護スイッチング機能が実行され、ユーザクライアントのサービスがアクティブリンクからスタンバイリンクへ切り替えられて、ユーザクライアントのサービスが引き続き伝送されることが確かにされることが分かる。任意に、不具合の存続期間内、及び不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアにおいて(例えば、ウェイト・ツー・リストアが5秒である場合に、不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアは、不具合が消えた後の5秒である)、保護スイッチング機能起動状態が維持されてよく、すなわち、ユーザサービスがスタンバイリンクを使用することによって伝送される状態が維持されてよい。不具合が消えた後、且つ、不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアの後(例えば、ウェイト・ツー・リストアが5秒である場合に、不具合が消えた後のウェイト・ツー・リストアは、不具合が消えた後の5秒である)、ユーザサービスは、スタンバイリンクからアクティブリンクに戻されてよい。
【0179】
本願のこの実施形態で提供される解決法では、第4通信デバイス及び第1通信デバイスは同じ通信デバイスであってよい。この場合に、通信デバイスは2つのネットワーク内にあってよく、一方のネットワークでは第4通信デバイスの役割を果たし、他方のネットワークでは第1通信デバイスの役割を果たす。通信デバイスは1つ以上のFlexEグループを含む。通信デバイスは、1つ以上のFlexEグループについて、第4通信デバイスによって実行される解決法を実行してよく、あるいは、通信デバイスの1つ以上の他のFlexEグループについて、第1通信デバイスによって実行される解決法を実行してよい。
【0180】
本願のこの実施形態で提供されるは、
図5A、
図5B、
図13A、及び
図13Bのリングネットワークに適用され、線形ネットワーキングシナリオのような様々なシナリオにも適用されてよい。
図14は、本願の実施形態に従う線形ネットワーキングシナリオの略アーキテクチャ図の例である。
図14に示されるように、通信デバイス2701は1つ以上のポートを含む。フレキシブル・イーサネット・プロトコルが適用される通信デバイス2701上のポートは、1つのFlexEグループを形成し、通信デバイス2701は、FlexEグループ2703及びFlexEグループ2704のような1つ以上のFlexEグループに対応している。通信デバイス2702は1つ以上のポートを含む。フレキシブル・イーサネット・プロトコルが適用される通信デバイス2702上のポートは、1つ以上のFlexEグループを形成し、通信デバイス2702は、FlexEグループ2703及びFlexEグループ2704のような1つ以上のFlexEグループに対応している。通信デバイス2701と通信デバイス2702との間には、FlexEグループ2703に対応するリンクと、FlexEグループ2704に対応するリンクとが存在する。
図14に示されるように、ユーザクライアント2705とユーザクライアント2706との間のリンクは、“ユーザクライアント2705-通信デバイス2701のFlexEグループ2703に対応するポート-通信デバイス2702のFlexEグループ2703に対応するポート-ユーザクライアント2706”である。例えば、ユーザクライアント2705によって送出された情報は、FlexEグループ2703に対応するリンクを使用することによって通信デバイス2702へ送信され、通信デバイス2702は、FlexEグループ2703によって受信された情報をユーザクライアント2706へ送信する。
【0181】
図15は、本願の実施形態に従う
図14の他の線形ネットワーキングリンクの概略図の例である。
図15に示されるように、FlexEグループ2703に対応するリンク上で不具合が起こる場合に、通信デバイス2701及び通信デバイス2702は、第4通信デバイスによって実行される動作を実行してよい。この場合に、通信デバイス2701が第4デバイスであり、FlexEグループ2703が第3FlexEグループであり、FlexEグループ2704が第4FlexEグループである。通信デバイス2702の視点からは、通信デバイス2702が第4デバイスであり、FlexEグループ2703が第3FlexEグループであり、FlexEグループ2704が第4FlexEグループである。通信デバイス2701は、FlexEグループ2704によって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるようにユーザクライアント2705を変更し、通信デバイス2702は、FlexEグループ2704によって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるようにユーザクライアント2706を変更する。
【0182】
通信デバイス2701は、前もって設定された第1タイプのAPSプロトコル要求と、第3指示情報とを送信してよい。通信デバイス2701によって送信される第3指示情報は、通信デバイス2701がFlexEグループ2704のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示す。通信デバイス2702は、前もって設定された第1タイプのAPSプロトコル要求と、第3指示情報とを送信してよい。第3指示情報は、通信デバイス2702がFlexEグループ2704のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示す。
【0183】
任意に、通信デバイス2701と通信デバイス2702との間には、1つ以上の通信デバイスが存在してもよい。任意に、通信デバイス2701と通信デバイス2702との間のデバイスは、第1通信デバイスによって実行される動作を実行してよく、詳細はここで再び記載されない。
【0184】
本願のこの実施形態で提供される解決法では、FlexEが適用される通信デバイスは、2ファイバ共有保護リングを構成するために使用されてよく、FlexE通信デバイスのネットワーキングシナリオは拡張される。上記の通信デバイスは、スイッチングデバイスとも呼ばれ得る。更に、本願のこの実施形態で提供される解決法は、2ファイバ共有を構成するために適用され、円形トポロジにおける通信デバイスは、リングネットワークの保護スイッチング機能を共有することを可能にされ得、線形保護スイッチングデバイス又は専用の冗長性信頼デバイスが各通信デバイスに配置される必要がなく、それにより、高速な不具合自己修正機能が、デバイス資源の利用を最大化することを前提としてリングネットワークにもたされる。更には、本願のこの実施形態では、FlexE Implementation Agreement 1.0に従って合意されたFlexEグループオーバーヘッドフレームが、FlexEグループのスロット更新情報(第1指示情報及び第2指示情報のような上記の指示情報)を運ぶために使用され、通信デバイスは、非リングネットワークトポロジ環境を構成するように、FlexEが適用される既存の通信デバイスと通信することを可能にされ、それにより、互換性は比較的に優れている。
【0185】
上記の実施形態及び同じ概念に基づいて、
図16は、本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
図16に示されるように、通信デバイス4100は、ネットワークデバイス、あるいは、ネットワークデバイス上に配置され得るチップ又は回路のような、チップ又は回路であってよい。通信デバイスは、
図6に示されるいずれか1つ以上に対応する方法で第4通信デバイスによって実行されるステップを実装することができる。通信デバイス4100は、第4通信デバイスであってよく、あるいは、第4通信デバイスによって実行される解決法を実行可能な他の通信デバイスであってもよい。通信デバイス4100は、代替的に、
図3の通信デバイス2101であってよい。通信デバイス4100は、処理ユニット4102及びトランシーバユニット4101を含む。通信デバイス4100は、
図8及び/又は
図10に示される解決法を実行する能力を更に有してよい。
【0186】
処理ユニット4102は、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう構成される。トランシーバユニット4101は、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第3指示情報を第5通信デバイスへ送信するよう構成され、Nが正の整数であるとして、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、通信デバイス4100がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、通信デバイス4100がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、通信デバイス4100は、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第5通信デバイスへ接続され、通信デバイス4100は、第3FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第6通信デバイスへ接続される。
【0187】
可能な設計において、処理ユニット4102は、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう更に構成される。
【0188】
可能な設計において、トランシーバユニット4101は、第4FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第1APSプロトコル要求を第5通信デバイスへ送信するよう更に構成され、このとき、通信デバイス4100が、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、通信デバイス4100が、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、第1APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。
【0189】
第3指示情報及び第1APSプロトコル要求の関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0190】
可能な設計において、第4FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第3指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、通信デバイス4100によってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、通信デバイス4100がFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0191】
処理ユニット4102は、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、ユーザクライアントが第3FlexEグループのK個のスロットと関連付けられる場合に、第4FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、通信デバイス4100によって第4FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じであり、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう更に構成される。
【0192】
第3FlexEグループ及び第4FlexEグループの保護期間及び作業スロットの関連する内容については、上記の内容を参照されたい。可能な設計において、処理ユニット4102は、ユーザクライアントが第3FlexEグループのM31個の作業スロットの中のK個のスロットと関連付けられる場合に、第4FlexEグループのM
42
個の保護期間の中のK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるよう構成される。関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0193】
可能な設計において、処理ユニット4102は、第3FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるか、又は第3FlexEグループ番号を含む手動切り替えコマンドがトランシーバユニット4101を使用することによって受け取られるときに、第4FlexEグループのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、あるいは、第3FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるか、又は第4FlexEグループ番号を含む手動切り替えキャンセルコマンドがトランシーバユニット4101を使用することによって受け取られるときに、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第4FlexEグループのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう構成される。
【0194】
可能な設計において、処理ユニット4102は、第4通信デバイス対してFlexEクライアントを割り当て、第5通信デバイスによって送られた第2APSプロトコル要求が受信された後に、第3FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられたユーザクライアントを、第4FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう構成される。
【0195】
上記の実施形態及び同じ概念に基づいて、
図17は、本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
図17に示されるように、通信デバイス4200は、ネットワークデバイス、あるいは、ネットワークデバイス上に配置され得るチップ又は回路のような、チップ又は回路であってよい。通信デバイスは、
図8に示されるいずれか1つ以上に対応する方法で第7通信デバイスによって実行されるステップを実装することができる。通信デバイス4200は、第7通信デバイスであってよく、あるいは、第7通信デバイスによって実行される解決法を実行可能な他の通信デバイスであってもよい。通信デバイス4200は、代替的に、
図3の通信デバイス2101であってよい。通信デバイス4200は、処理ユニット4202及びトランシーバユニット4201を含む。通信デバイス
4200は、
図6及び/又は
図10に示される解決法を実行する能力を更に有してよい。
【0196】
処理ユニット4202は、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう構成される。トランシーバユニット4201は、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第4指示情報を第8通信デバイスへ送信するよう構成され、Nが正の整数であるとして、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、通信デバイス4200がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、通信デバイス4200がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用され、通信デバイス4100は、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第8通信デバイスへ接続され、通信デバイス4200は、第6FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第9通信デバイスへ接続される。
【0197】
可能な設計において、処理ユニット4202は、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルするよう更に構成される。
【0198】
可能な設計において、トランシーバユニット4201は、第5FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、APSプロトコル要求を第8通信デバイスへ送信するよう更に構成され、このとき、通信デバイス4200が、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、且つ、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第1タイプであり、あるいは、通信デバイス4200が、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルし、且つ、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更する場合に、APSプロトコル要求のタイプは、前もって設定された第2タイプである。
【0199】
第4指示情報及びAPSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0200】
可能な設計において、第5FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第4指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、通信デバイス4200によってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、通信デバイス4200がFlexEクライアントをスロットに割り当てていないことを示すために使用される。処理ユニット4202は、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのK個のスロットに割り当てられる場合に、第5FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第5FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じであり、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更するよう構成される。
【0201】
第6FlexEグループの保護期間及び作業スロットの関連する内容については、上記の内容を参照されたい。可能な設計において、処理ユニット4202は、第2FlexEクライアントが第5FlexEグループのM51個の作業スロットの中のK個のスロットに割り当てられる場合に、第5FlexEグループのM52個の保護期間の中のK個のスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当てるよう構成される。
【0202】
可能な設計において、処理ユニット4202は、第6FlexEグループに対応するリンクで不具合が起こるときに、第5FlexEグループのスロットに対して第1FlexEクライアントを割り当て、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられており且つ第5FlexEグループによって運ばれる第2FlexEクライアントを、第1FlexEクライアントと関連付けられるように変更し、あるいは、第6FlexEグループに対応するリンクが通常動作状態にあるときに、第1FlexEクライアントと関連付けられた第2FlexEクライアントを、第6FlexEグループによって運ばれるFlexEクライアントと関連付けられるように変更し、第5FlexEグループのスロットに割り当てられている第1FlexEクライアントをキャンセルするよう構成される。
【0203】
上記の実施形態及び同じ概念に基づいて、
図18は、本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
図18に示されるように、通信デバイス4300は、ネットワークデバイス、あるいは、ネットワークデバイス上に配置され得るチップ又は回路のような、チップ又は回路であってよい。通信デバイスは、
図10に示されるいずれか1つ以上に対応する方法で
第1通信デバイスによって実行されるステップを実装することができる。通信デバイス4300は、
第1通信デバイスであってよく、あるいは、
第1通信デバイスによって実行される解決法を実行可能な他の通信デバイスであってもよい。通信デバイス4300は、代替的に、
図3の通信デバイス2101であってよい。通信デバイス4300は、処理ユニット4302及びトランシーバユニット4301を含む。通信デバイス
4300は、
図6及び/又は
図8に示される解決法を実行する能力を更に有してよい。
【0204】
トランシーバユニット4301は、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られた第1指示情報を受信するよう構成され、このとき、Nが正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを示すために使用されるか、あるいは、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。処理ユニット4302は、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう構成される。
【0205】
可能な設計において、トランシーバユニット4301は、第1FlexEグループに対応するリンクを使用することによって、第2通信デバイスによって送られたAPSプロトコル要求を受信するよう更に構成され、処理ユニット4302は、APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第1タイプである場合に、第1指示情報に基づいて第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、あるいは、APSプロトコル要求のタイプが前もって設定された第2タイプである場合に、第1指示情報に基づいて、スロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう構成される。
【0206】
可能な設計において、処理ユニット4302は、APSプロトコル要求を更新するよう更に構成され、トランシーバユニット4301は、更新されたAPSプロトコル要求を、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって送信するよう更に構成される。通信デバイス4300は、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。
【0207】
第1指示情報及びAPSプロトコル要求は、FlexEオーバーヘッドフレームで運ばれる。関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0208】
可能な設計において、処理ユニット4302は、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていることを第1指示情報が示し、且つ、通信デバイス4300がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、そのスロットに対してFlexEクライアントを割り当て、且つ/あるいは、第2通信デバイスがそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを第1指示情報が示し、且つ、通信デバイス4300がそのスロットに対してFlexEクライアントを割り当てている場合に、そのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう構成される。
【0209】
可能な設計において、第1FlexEグループのN個のスロットの中のスロットについて、第1指示情報は、そのスロットに対応するFlexEクライアント識別子を含むか、あるいは、非割り当て識別子を含む。スロットに対応するFlexEクライアント識別子は、第2通信デバイスによってそのスロットに対して割り当てられたFlexEクライアントの識別子である。非割り当て識別子は、第2通信デバイスがスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていないことを示すために使用される。処理ユニット4302は、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第1FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、通信デバイス4300が第1FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第1FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当てるよう構成され、このとき、Kが1よりも大きい場合に、第1FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じである。
【0210】
可能な設計において、処理ユニット4302は、第1指示情報に基づいて第2FlexEグループのN個のスロットの中のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てるか、あるいは、第1指示情報に基づいて、第2FlexEグループのN個のスロットの中のそのスロットに割り当てられているFlexEクライアントをキャンセルするよう更に構成される。通信デバイス4300は、第2FlexEグループに対応するリンクを使用することによって第3通信デバイスへ接続される。
【0211】
可能な設計において、処理ユニット4302は、KがNよりも大きくない正の整数であるとして、第2FlexEグループのN個のスロットの中のK個のスロットについて、第1指示情報に含まれ、第1FlexEグループのK個のスロットに対応するFlexEクライアント識別子が同じであり、且つ、通信デバイス4300が第2FlexEグループのK個のスロットに対してFlexEクライアントを割り当てていない場合に、第2FlexEグループのK個のスロットの夫々に対してFlexEクライアントを割り当て、Kが1よりも大きいとき、第2FlexEグループのK個のスロットのうちのいずれか2つに対して割り当てられたFlexEクライアント識別子は同じであり、第1FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントと、第2FlexEグループのK個のスロットに割り当てられたFlexEクライアントとの間の関連付け関係を確立するよう構成される。第1FlexEグループ及び第2FlexEグループの保護期間及び作業スロットの関連する内容については、上記の実施形態を参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0212】
任意に、
図16、
図17、及び
図18のうちのいずれか1つに示される通信デバイスは、同じ通信デバイスであってよい。この場合に、通信デバイスは、様々な解決法を実行する能力を有している。例えば、
図16及び
図18が同じ通信デバイスを示す場合に、通信デバイスは、
図16に示される通信デバイスによって実行される解決法を実行することができるだけでなく、
図18に示される通信デバイスによって実行される解決法を実行することもできる。
【0213】
本願の実施形態におけるユニット分割は一例であり、論理機能分割にすぎないことが留意されるべきである。実際の実施では他の分割様態が存在する可能性がある。本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに組み込まれてもよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてよく、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0214】
上記の方法及び同じ概念に基づいて、
図19は、本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
図19に示されるように、通信デバイスは、ネットワークデバイス、あるいは、ネットワークデバイス上に配置され得るチップ又は回路のような、チップ又は回路であってよい。通信デバイス5100は、プロセッサ5101及びメモリ5103を含んでよい。メモリ5103は、命令を記憶するよう構成され、プロセッサ5101は、メモリ5103に記憶されている命令を実行するよう構成され、それにより、通信デバイスは、
図6、
図8、及び
図10に示されるいずれか1つ以上に従う方法を実装する。
【0215】
更には、通信デバイス5100は、トランシーバ5102を更に含んでもよい。また更には、通信デバイス5100は、バス5105及び通信インターフェイス5104を更に含んでもよい。
【0216】
バス5105は、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(peripheral component interconnect,PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture,EISA)バス、などであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス、などに分類されてよい。表現の容易にのために、1つの太線しか、
図18ではバスを表すために使用されないが、ただ1つのバス又はただ一種類のバスしか存在しないことを意味するものではない。
【0217】
メモリ5103は、ランダム・アクセス・メモリ(random-access memory,RAM)のような揮発性メモリ(volatile Memory)であってよい。メモリはまた、フラッシュ・メモリ(flash memory)、ハード・ディスク(hard disk drive,HDD)、又はソリッド・ステート・ドライブ(solid-state drive,SDD)のような不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよい。メモリ5103は更には、上記のタイプのメモリの組み合わせであってもよい。
【0218】
通信インターフェイス5104は、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、又はそれらの組み合わせであってよい。有線通信インターフェイスは、例えば、イーサネット・インターフェイスであってよい。イーサネット・インターフェイスは、光学インターフェイス、電気インターフェイス、又はそれらの組み合わせであってよい。無線通信インターフェイスは、WLANインターフェイスであってよい。通信インターフェイス5104は、上記のポート、例えば、第1タイプポート及び第2タイプポートであってよい。
【0219】
プロセッサ5101は、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、ネットワーク・プロセッサ(network processor,NP)、又はCPUとNPとの組み合わせであってよい。プロセッサ5101は、ハードウェアチップを更に含んでもよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、プログラム可能論理デバイス(programmable logic device,PLD)、又はそれらの組み合わせであってよい。PLDは、結合プログラム可能論理デバイス(complex programmable logic device,CPLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array,FPGA)、ジェネリック・アレイ・ロジック(generic array logic,GAL)、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。
【0220】
任意に、メモリ5103は、プログラム命令を記憶するよう更に構成されてよい。プロセッサ5101は、メモリ5103に記憶されているプログラム命令を呼び出し、信号の受信及び信号の送信を行うようにトランシーバ5102を制御することができるとともに、上記の解決法で示されている実施形態の1つ以上のステップ又は任意の実施を実行することができ、それにより、通信デバイス5100は、上記の方法の通信デバイスの機能を実装する。
【0221】
任意に、通信デバイス5100が
図6に示される解決法を実行するよう構成される場合に、通信デバイス5100は、第4通信デバイス、あるいは、
図7の通信デバイス2303の関連する解決法を実行する通信デバイス、あるいは、
図16の通信デバイス4100の関連する解決法を実行する通信デバイスであってよい。この場合に、トランシーバ5102は、
図16のトランシーバユニット4101であってよく、プロセッサ5101は、
図16の処理ユニット4102であってよい。すなわち、プロセッサ5101は、処理ユニット4102によって実行される解決法を実行してよく、トランシーバ5102は、トランシーバユニット4101によって実行される解決法を実行してよい。繰り返しを避けるために、詳細はここで再び記載されない。
【0222】
任意に、通信デバイス5100が
図8に示される解決法を実行するよう構成される場合に、通信デバイス5100は、第7通信デバイス、あるいは、
図9の通信デバイス2302の関連する解決法を実行する通信デバイス、あるいは、
図17の通信デバイス4200の関連する解決法を実行する通信デバイスであってよい。この場合に、トランシーバ5102は、
図17のトランシーバユニット4201であってよく、プロセッサ5101は、
図17の処理ユニット4202であってよい。すなわち、プロセッサ5101は、処理ユニット4202によって実行される解決法を実行してよく、トランシーバ5102は、トランシーバユニット4201によって実行される解決法を実行してよい。繰り返しを避けるために、詳細はここで再び記載されない。
【0223】
任意に、通信デバイス5100が
図10に示される解決法を実行するよう構成される場合に、通信デバイス5100は、第1通信デバイス、あるいは、
図11の通信デバイス2304の関連する解決法を実行する通信デバイス、あるいは、
図18の通信デバイス4300の関連する解決法を実行する通信デバイスであってよい。この場合に、トランシーバ5102は、
図18のトランシーバユニット4301であってよく、プロセッサ5101は、
図18の処理ユニット4302であってよい。すなわち、プロセッサ5101は、処理ユニット4302によって実行される解決法を実行してよく、トランシーバ5102は、トランシーバユニット4301によって実行される解決法を実行してよい。繰り返しを避けるために、詳細はここで再び記載されない。
【0224】
実施プロセスにおいて、上記の方法のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、あるいは、ソフトウェアの形で命令を実行することによって、実施され得る。本願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、あるいは、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュ・メモリ、リード・オンリー・メモリ、プログラム可能リード・オンリー・メモリ、電気的消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタ、などのような、当該技術における成熟した記憶媒体に置かれてよい。記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共同して上記の方法のステップを完了する。繰り返しを避けるために、詳細はここで再び記載されない。
【0225】
上記の実施形態及び同じ概念に基づいて、
図20は、本願の実施形態に従う通信デバイスの概略図である。
図20に示されるように、通信デバイス6101は、上記の内容における通信デバイスであってよく、例えば、
図16の通信デバイス4100、又は
図17の通信デバイス4200、又は
図18の通信デバイス4300、又は
図5A乃至
図15の通信デバイス、例えば、通信デバイス2301若しくは通信デバイス2302、又は
図3の通信デバイス2101であってよい。
【0226】
通信デバイス6101は、パケット搬送デバイスと呼ばれ得る。特定の実施中に、本願のこの実施形態における通信デバイス6101は、1.5レイヤスイッチングをサポートするネットワークデバイスで実装されてよく、通信デバイス(又はネットワークデバイスと称される)の製品形態は、インターネット・プロトコル・ラジオ・アクセス・ネットワーク(Internet Protocol Radio Access Network,IPRAN)若しくはパケット・トランスポート・ネットワーク(Packet Transport Network,PTN)ボックス、又はフレキシブル・イーサネット・プロトコルをサポートするポートを含むモジュラー構成スイッチデバイスである。本願のこの実施形態では、実施される製品の解決法において、FlexE共有保護リングユニット6105が通信デバイスに加えられてよい。FlexE共有保護リングユニット6105は、
図19のプロセッサ5101及びトランシーバ5102によって実行される関連する内容を実行するよう構成されてよく、あるいは、
図16のトランシーバユニット4101及び処理ユニット4102によって実行される関連する内容を実行するよう構成されてよく、あるいは、
図17のトランシーバユニット4201及び処理ユニット4202によって実行される関連する内容を実行するよう構成されてよく、あるいは、
図18のトランシーバユニット4301及び処理ユニット4302によって実行される関連する内容を実行するよう構成されてよい。
【0227】
図20に示されるように、通信デバイス6101は、マスタ制御スイッチングボード6104、インターフェイスボード6102、及びインターフェイスボード6103を含んでよい。マスタ制御スイッチングボード6104は、上記の内容におけるスイッチングユニット、例えば、
図3のスイッチングユニット2102であってよい。スイッチングユニット又はマスタ制御スイッチングボードは、他の図には示されていないが、ポートどうしは、マスタ制御スイッチングボード又はスイッチングユニットを使用することによって接続される。マスタ制御スイッチングボード6104は、ネットワーク・プロセッサ(Network Processor,NP)又はスイッチングネットワークチップ6203を含み、ネットワーク・プロセッサ(Network Processor,NP)又はスイッチングネットワークチップ6203は、
図19のプロセッサ
5101の部分であってよい。
【0228】
図20に示されるように、インターフェイスボード6102は、ユーザ側インターフェイスボードであってよく、ユーザ側インターフェイスチップ6201を含んでよい。ユーザ側インターフェイスチップ6201は、上記の第1タイプポートであってよく、例えば、
図3の第1ポート2103であってよい。ユーザ側インターフェイスチップ6201は、インターフェイスを通じてマスタ制御スイッチングボード6104へ接続される。
【0229】
図20に示されるように、インターフェイスボード6103は、ネットワーク側インターフェイスボードであってよく、ネットワーク側インターフェイスチップ6202を含んでよい。ネットワーク側インターフェイスチップ6202は、上記の第2タイプポートであってよく、例えば、
図3の第2タイプポート2104であってよい。ネットワーク側インターフェイスチップ6202は、インターフェイスを通じてマスタ制御スイッチングボード6104へ接続される。
【0230】
本明細書中の第1、第2、第3、第4、及び様々な数字は、説明を簡単にするために、区別のために使用されており、本発明の実施形態の範囲を制限するために使用されていないことが更に理解されるべきである。
【0231】
本明細書中の語「及び/又は」は、関連するオブジェクトを記載するための関連付け関係のみを示し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合を表し得る。Aのみが存在、A及びBの両方が存在、Bのみが存在。そのうえ、本明細書中の文字「/」は、一般に、関連するオブジェクトの間の“論理和”関係を示す。
【0232】
上記のプロセスの連続番号は、本願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施プロセスに対する如何なる制限とも見なされるべきではない。
【0233】
当業者であれば、本明細書で開示される実施形態で記載されている実例となる論理ブロック(illustrative logical block)と組み合わせて、ステップ(step)は、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施されてよいことに気付き得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、夫々の特定の用途のために、記載される機能を実装するように、種々の方法を使用し得るが、実施が本発明の範囲を超えることは考えられるべきではない。
【0234】
当業者に当然ながら、便宜上及び簡潔な記載のために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な作動プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細はここで再び記載されない。
【0235】
本願で与えられているいくつかの実施形態で、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の様態で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載される装置実施形態は、一例に過ぎない。例えば、ユニット分割は、論理機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが他のシステムにまとめられ又は一体化されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されるか又は実行されなくてもよい。その上、表示又は議論される相互結合又は直接結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用することによって実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信は、電子的な、機械的な、又は他の形態で実装されてもよい。
【0236】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に分離していてもしていなくてもよく、ユニットとして表示されるユニットは、物理的なユニットであってもなくてもよく、一カ所に位置してもよく、あるいは、複数のネットワークユニット上に分布してもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態の解決法の目的を達成するように実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0237】
更には、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに組み込まれてよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。
【0238】
上記の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって実施されてよい。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合に、実施形態は、完全に又は部分的にコンピュータプログラム製品の形で実施されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータでロードされ実行される場合に、本発明の実施形態に従うプロシージャ又は機能が全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用のコンピュータ、専用のコンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、あるいは、コンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、若しくはデジタル加入者回線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、電波、及びマイクロ波、など)で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、あるいは、1つ以上の使用可能な媒体を組み込むサーバ又はデータセンタのようなデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD))、などであってよい。
【0239】
上記の説明は、本発明の具体的な実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を制限する意図はない。本発明で開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される如何なる変形又は置換も、本発明の保護範囲の中にあるべきである。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【0240】
本願は、「COMMUNICATION METHOD, COOMUNICATIONS DEVICE, AND STORAGE MEDIUM」と題されて、2017年8月31日付けで中国特許庁に出願された中国特許出願第201710774331.4号の優先権を主張する。なお、先の中国出願は、その全文を参照により本願に援用される。