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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-01-28
(54)【発明の名称】分割錠剤供給装置及び薬剤払出し装置
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20220121BHJP
   A61J 3/06 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
A61J3/00 310F
A61J3/06 Q
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018079851
(22)【出願日】2018-04-18
(65)【公開番号】P2019187493
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000151472
【氏名又は名称】株式会社トーショー
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(72)【発明者】
【氏名】大村 司郎
(72)【発明者】
【氏名】山本 繁幸
(72)【発明者】
【氏名】山本 拓
(72)【発明者】
【氏名】深津 邦夫
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-12893(JP,A)
【文献】特開2007-202796(JP,A)
【文献】国際公開第2015/011890(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割錠剤を収容する薬剤収容部を形成するとともに、その一部に分割錠剤の放出開口を形成した円筒壁と、
前記円筒壁の内部に設けられ、その内側が凹面で形成され、回転することによりその上部に載置された分割錠剤を回転移動させる小径ターンテーブルと、
前記小径ターンテーブルの上に内周側から外周側に向かって曲線状に配設されており、前記小径ターンテーブルの上の分割錠剤の移送路を規制することにより、前記小径ターンテーブルの回転に伴って分割錠剤を前記小径ターンテーブルの外周方向に移動させる固定の整流ガイドと、
前記小径ターンテーブルの外周に設けられ、その外周が前記円筒壁の内周近傍に延在しており、回転することにより、前記小径ターンテーブルから移載された分割錠剤を載置して前記円筒壁の前記放出開口方向に搬送し、前記放出開口から分割錠剤を放出する大径ターンテーブルと、を具備し、
前記大径ターンテーブルの少なくとも前記整流ガイドと対向する位置よりも下流側、かつ前記放出開口よりも上流側に設けられ、前記大径ターンテーブルの分割錠剤載置幅を、前記分割錠剤の分割面と円弧面との距離の1/2とほぼ等しく形成した幅規制部を具備する、
ことを特徴とする分割錠剤供給装置。
【請求項2】
前記幅規制部は、前記大径ターンテーブル全周に亘って前記円筒壁の内周と前記大径ターンテーブルの内周との距離が前記分割錠剤の分割面と円弧面との距離の1/2とほぼ等しく形成した、
ことを特徴とする請求項1記載の分割錠剤供給装置。
【請求項3】
前記幅規制部は、前記大径ターンテーブルの上に設けられ、前記分割錠剤の寸法に応じて前記円筒壁の内周面からの突出量を変更可能な幅規制ガイド板で形成した、
ことを特徴とする請求項1記載の分割錠剤供給装置。
【請求項4】
前記幅規制ガイド板の内周側は前記円筒壁の内周と同じ円周形状に形成した、
ことを特徴とする請求項3記載の分割錠剤供給装置。
【請求項5】
前記整流ガイドの外周側の端部近傍の外側に、前記分割錠剤の分割面が前記大径ターンテーブルの中心側となって搬送されたとき、分割錠剤の角部が当接することにより分割錠剤を回動させる凸部を形成した、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の分割錠剤供給装置。
【請求項6】
前記大径ターンテーブルの回転角速度は前記小径ターンテーブルの回転角速度よりも速く設定されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の分割錠剤供給装置。
【請求項7】
前記放出開口から放出された分割錠剤を検出するセンサと、
前記センサの出力に基づいて、前記分割錠剤の放出が所定時間検出されないときに前記小径ターンテーブル及び大径ターンテーブルを所定時間逆転させる制御部と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の分割錠剤供給装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の分割錠剤供給装置が複数収納された棚部と、
前記棚部の下方に設けられ、前記分割錠剤供給装置から放出された分割錠剤を分包紙で分包する分包部と、
を具備する薬剤払出し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤を分割した分割錠剤(半錠)を1個ずつ供給可能な分割錠剤供給装置及び供給された分割錠剤を分包して払出す薬剤払出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
調剤業務において、数百種類にも及ぶ多様な形状の錠剤やカプセル剤を処方箋に従って、たとえば朝昼晩で2週間分42回分を、それぞれ1回分ずつ、所定の複数種類の錠剤やカプセル剤を所定数計数した上で、1ケの個包に封入することができる薬剤払出し装置(特許文献1)が実用化して、調剤業務の効率化と誤服用の防止などに大きく寄与してきた。
【0003】
これらの薬剤払出し装置に収容される薬剤供給装置は必然的に、それぞれの錠剤やカプセル剤の形状に対応して、正しく1個ずつ供給することが出来るような構造を取る必要がある。このため、薬剤の出口部を中心とする各部の寸法を供給する薬剤に応じて変化させる必要があり、結果としてそれらの薬剤供給装置は、薬剤の種別毎に固有のもの(専用カセット)とする必要があった。
【0004】
一方で、例えばジェネリック薬品の登場などによって、近年薬剤の品種は増大する一方であり、これに対応して、専用の薬剤供給装置を準備する必要があった。これに対して、前記の問題を解消するために、特許文献2に示すように薬剤の形状が異なるものであっても、機構側を大幅に変更しなくとも、正確に1個ずつ供給できる、薬剤供給装置が考えられているが、扱い得る錠剤は円形平板状のもの、長円平板状もの、円柱形カプセルのものに限られていた。
【0005】
また、小児医療の現場などでは薬剤の用量を厳密に管理する必要のある場合に、錠剤を中央で半分に切断した形状にして、1錠分の容量の半分とした分割錠剤(いわゆる半錠)を処方する必要がある。このような半錠を処方する場合の方法としては、薬剤払出し装置の錠剤供給装置から1錠ずつ繰出して、途中で半錠に切断することで半錠を払出す「半錠カット・フィーダ」方式(特許文献3)と、予め別の装置で半錠に切断した上で、この半錠を専用カセットに装填して払出す「半錠フィーダ」方式(特許文献4、5)が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第6255528号公報
【文献】WO2017/094687
【文献】特開2018-27261号公報
【文献】特開2015-12893号公報
【文献】特開2004-41433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1記載の装置においては、多数の種類の錠剤を払出しできるが、それぞれのカセットは1種類の錠剤に対応しており、新たな形状の錠剤が登場したときは新たな専用カセットを準備する必要が生じる。
【0008】
また、特許文献2記載の装置は、錠剤寸法データを別に記憶しておき、当該錠剤の払い出しが指示されると、錠剤通過経路を錠剤の幅や高さに応じて高さ規制体と幅規制体とを錠剤の寸法に合わせて事前に設定するようにしている。
【0009】
半錠の錠剤を分包する場合は、調剤効率の観点から、特許文献3記載の「半錠カット・フィーダ」のほうが効率的であるが、装置内で切断したときの切断精度が低くなること、切断時の破断粉の発生から「半錠フィーダ」が好ましいと考える調剤現場も存在する。しかしながら、特許文献4、5記載の半錠フィーダ用の専用カセットを用意するとさらに専用カセットの種類が増大し、薬剤払出し装置を維持管理する上で大きな負担となってしまう。また、半錠の場合、円形や長円形の錠剤に比して外形に角部が形成されるため、その角部によって搬送途中での詰りが発生しやすいという問題もあった。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、分割錠剤を供給するに当たり、分割錠剤の詰りを防止した分割錠剤供給装置及び薬剤払出し装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
分割錠剤を収容する薬剤収容部を形成するとともに、その一部に分割錠剤の放出開口を形成した円筒壁と、前記円筒壁の内部に設けられ、その内側が凹面で形成され、回転することによりその上部に載置された分割錠剤を回転移動させる小径ターンテーブルと、前記小径ターンテーブルの上に内周側から外周側に向かって曲線状に配設されており、前記小径ターンテーブルの上の分割錠剤の移送路を規制することにより、前記小径ターンテーブルの回転に伴って分割錠剤を前記小径ターンテーブルの外周方向に移動させる固定の整流ガイドと、前記小径ターンテーブルの外周に設けられ、その外周が前記円筒壁の内周近傍に延在しており、回転することにより、前記小径ターンテーブルから移載された分割錠剤を載置して前記円筒壁の前記放出開口方向に搬送し、前記放出開口から分割錠剤を放出する大径ターンテーブルと、を具備し、前記大径ターンテーブルの少なくとも前記整流ガイドと対向する位置よりも下流側、かつ前記放出開口よりも上流側に設けられ、前記大径ターンテーブルの分割錠剤載置幅を、前記分割錠剤の分割面と円弧面との距離の1/2とほぼ等しく形成した幅規制部を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る薬剤払出し装置の錠剤カセット棚を引き出した状態を示す斜視図。
図2】実施形態に係る薬剤払出し装置の内部を透視した正面図。
図3】第1の実施形態に係る半錠供給装置の平面の断面図。
図4】第1の実施形態に係る半錠供給装置の側面の断面図。
図5】第1の実施形態に係る半錠の形状と搬送状態を説明するための断面図。
図6】第2の実施形態に係る半錠供給装置の平面の断面図。
図7】第2の実施形態に係る突起部による半錠の回動作用を説明する図。
図8】第2の実施形態に係る半錠の形状と搬送状態を説明するための断面図。
図9】実施形態に係る薬剤払い出し装置のブロック図。
図10】実施形態に係る薬剤払い出し装置の動作を説明するためのフローチャート。
図11】錠剤供給装置の動作を説明するための図。
図12】分割錠剤である半錠を説明するための図。
図13】半錠供給装置で分割面が円筒壁側に揃い、半錠を正しく搬送している状態を示す図。
図14】半錠供給装置で円周面が円筒壁側に揃い、半錠を正しく搬送している状態を示す図。
図15】半錠供給装置で円周面が円筒壁側に揃い、半錠の円周部が第1の導出ガイドの先端によって停止された状態を示す図。
図16図15の状態から後続する半錠が搬送されて半錠が詰まった状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態に係る半錠供給装置及び薬剤払出し装置を、図面を用いて説明する。
まず、丸い錠剤及び丸い錠剤を半分に分割した分割錠剤(半錠)を錠剤供給装置で供給したときの問題点を図11乃至図16を用いて説明する。図11は錠剤供給装置500の平面の断面図で、円筒状の壁501の内部には小径ターンテーブル502が軸を中心に回転自在に設けられ、図示しない駆動源によって矢印Y1方向に回転駆動される。この小径ターンテーブル502の外周には大径ターンテーブル503が図示しない駆動源によって矢印Y2方向に小径ターンテーブル502の回転角速度よりも速い回転角速度で回転駆動されるようになっている。大径ターンテーブル503の外周は円筒壁501の内周まで延在している。これら円筒壁501、小径ターンテーブル502、大径ターンテーブル503によって薬剤収容部を形成している。
【0014】
小径ターンテーブル502の上には、内周端が小径ターンテーブル502の軸近傍に固定され、外周端が大径ターンテーブル503の近傍まで曲線状(半円形)に延在した固定の整流ガイド504が設けられている。円筒壁501の一部には壁が除去された錠剤の放出開口505が設けられ、その放出開口505の外部には錠剤の放出ガイド506が設けられている。
【0015】
放出開口505の近傍には錠剤を1錠ずつ放出開口に導くための導出ガイド507が設けられ、導出ガイド507の先端507aは鋭角になっており、錠剤の形状によって先端507aが回動して錠剤を1錠のみ通過させるようになっている。
【0016】
このような構成で小径ターンテーブル502の上に丸い錠剤Pを収納し、小径ターンテーブル502、大径ターンテーブル503を回転させると小径ターンテーブル502の上の錠剤Pは小径ターンテーブル502とともに回転方向に移動するが、固定の整流ガイド504によって回転方向の移動が規制されることによって錠剤Pは小径ターンテーブル502の外周方向に移動し、最終的に大径ターンテーブル503の上に移載される。
【0017】
大径ターンテーブル503に移載された錠剤Pは大径ターンテーブル503の回転に伴って搬送され、導出ガイド507の先端507aによって1錠ずつ放出開口505を経由して放出ガイド506に放出される。
【0018】
このような錠剤供給装置に、分割錠剤を収容して供給した場合、次に説明するような問題点がある。
【0019】
図12に示すように、丸い錠剤Pを半分に分割した分割錠剤(半錠)は分割面Dと円弧面Rとの接続部に角部Eが形成される。本実施形態では図12(a)に示す円形平板状の丸い錠剤を例に説明するが、図12(b)に示すような長円平板状のものにも適用できることは勿論である。
【0020】
図13に示すように、半錠供給装置では大径ターンテーブルの錠剤載置幅、すなわち円筒壁501の内周から大径ターンテーブル503の内周までの距離は半錠の分割面Dから円弧面Rまでの距離にほぼ等しくなるように構成されるのが一般的である。これは、放出開口部505に半錠1個ずつ揃って供給されるようにするためである。
【0021】
このように構成された半錠供給装置の薬剤収容部に半錠を収容して小径ターンテーブル502と大径ターンテーブル503とを回転させると、小径ターンテーブル502の上の半錠は整流ガイド504によって外周方向に移動され、大径ターンテーブル503に載置されて搬送される。大径ターンテーブル503に載置された半錠は、その分割面Dが円筒壁501側に面したものP1と、円弧面Rが円筒壁501側に面したものP2とが混在する。半錠の分割面Dが円筒壁501側に面すると、導出ガイド507の先端507aの部分を通過するときに、導出ガイド507の先端507aに対して円弧面Rが面するので半錠は支障無く通過することができる。
【0022】
一方、図14に示すように半錠の円弧面Rが円筒壁501側に面している半錠P2はその分割面Dが大径ターンテーブル503の内周の面と揃った状態であれば、導出ガイド507の先端507aの部分を通過できる。しかしながら、図15にP3で示すように半錠の円弧面Rが円筒壁501側に面し、しかも搬送方向の前側の角部Eが大径ターンテーブル503の内周よりも突出した状態で搬送されると、半錠の大径ターンテーブル502よりも突出した角部Eが導出ガイド507の先端507aに接触して搬送が妨げられる。この状態で後続する半錠が搬送されてくると搬送が妨げられている半錠P3によって搬送が停止され、結果として図16に示すように半錠の詰りが発生してしまい、半錠の供給ができなくなってしまう。
【0023】
このような問題点を解決するために、本実施の形態では大径ターンテーブル503上で全ての半錠の分割面Dが円筒壁501側に面するように工夫したものである。
【0024】
以下、第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は薬剤払出し装置100の1つの錠剤カセット棚200aを引き出した状態を示す斜視図である。図2は薬剤払出し装置100の内部を透視した正面図である。薬剤払出し装置100には、その上部に4台の錠剤カセット棚200a~200dが並んで収容されている。それぞれの錠剤カセット棚200は、図1に200aで示すように手動で手前に引き出せるようになっている。
【0025】
この錠剤カセット棚200a~200dのそれぞれには、その右側に右カセット収容部201、左側に左カセット収容部202が具備される。それぞれのカセット収容部201,202は5段に形成され、各段にはそれぞれが特定の寸法と形状の錠剤を払出す錠剤供給装置である専用カセット203が収容されるようになっている。カセット収容部201、202に収容される専用カセット203は、例えば特許第6255528号公報に記載されたような従来から公知のもので、それぞれの錠剤の寸法と形状に適合した専用カセットである。実施形態では、各棚に50個から58個、4棚全体として232個の専用カセット203を収容することができる。
【0026】
一方、最も下段には分割錠剤である半錠の供給に対応した半錠カセット204a、204bが収容されている。この半錠カセット204a、204bが本発明の分割錠剤供給装置に対応する。以下、半錠カセット204a、204bをまとめて半錠カセット204と記す。
【0027】
半錠カセット204は各棚に4ケ収容され、薬剤払出し装置100全体で計16ケ収容できる。この半錠カセット204は、専用カセット203より大型化する(図2では専用カセット203と半錠カセット204とを同じサイズで記載してあるが、半錠カセット204は専用カセット203の約2個分の大きさである)。このため、それぞれの薬局において、使用頻度の高い錠剤は、専用カセット203を使用し、使用頻度の低い半錠は半錠カセット204を使用するようにする。
【0028】
次に、205は垂直シュートであって、矢印206のようにカセット収容部から放出される錠剤を、各棚200の下部に位置する棚バッファ部207に自然落下させる。棚バッファ部207は、回動するシャッタ機構208とガイド体209とで構成され、シャッタ208が閉鎖されていると、下向きの三角形空間のバッファを形成して、落下してくる錠剤を一旦保留しておくことができる。棚バッファ部207は、そのシャッタ機構208が、図示しない制御部からの指令で開くと矢印210の方向に錠剤は落下することができる。この各棚の下部に設けられた4つの棚バッファ207の下に、それぞれのシャッタ機構208が開いたときに、その錠剤を受け入れることができる大きなロート形状を持つ斜めシュート211が配置されている。この斜めシュート211によって落下した錠剤は中央のシュート出口212に集められる。
【0029】
さらに斜めシュート211の下部に包装機213が配置されている。包装機213は内蔵する分包紙ロール214に1包分ずつ所定の印字を行ったり、1包ずつ熱シールを行ったりする機能を持っている。前記のシュート出口212から導かれる複数の錠剤を例えば朝昼晩という服用単位毎に215のように個包して、矢印216方向に搬送することで、連続包装して出口217から完成品を排出するものである。
【0030】
図3は本実施形態の要部である半錠カセット204の平面の断面図、図4は半錠カセット204の側面の断面図である。
【0031】
半錠カセット204は、下板301の上に各機構が取付けられている。302は軸心保持台であって、軸受303を介して、垂直軸304が回転自在に取付けられている。垂直軸304の途中には歯車305が固定されており、下板301に固定された第1のモータ306によって、歯車307を介して、回転力が伝達され、垂直軸304が回転することができる。垂直軸304には内側に凹面が形成された逆円錐形の円錐円盤308(小径ターンテーブル)が固定され、垂直軸304が回転することにより、この円錐円盤308も矢印308aの方向に回転する。
【0032】
この円錐円盤308の外側には、円錐円盤308の外周を囲むように回転円筒312が設けられている。回転円筒312の下端部の内周には全周に亘って突部313が形成され、この突部313が下板301に固定された3本の支軸314の上部に設けられた溝軸受け315と径合することによって回転円筒312を回転自在に支持している。また、回転円筒312の下端部の外周には歯車316が形成され、この歯車316が中間歯車317を介して第2のモータ318の軸に結合された歯車319と噛み合うことで、第2のモータ318が回転すると回転円筒312も回転する。
【0033】
回転円筒312の上端は、その内周が円錐円盤308の外周とほぼ接する位置で、その上面が平坦な大径ターンテーブル320を形成している。大径ターンテーブル320は矢印320a方向に円錐円盤308の回転角速度よりも速い回転角速度で回転することにより、円錐円盤308から半錠を大径ターンテーブル320に移載するとき、詰まることなく高速で移載できる。大径ターンテーブル320の外周には大径ターンテーブル320の外周とほぼ接するように円筒壁321が下板301に固定されている。円筒壁321の内周と大径ターンテーブル320の内周との距離は収容される半錠の分割面Dと円弧面Rとの距離、すなわち錠剤が円形であったときの円の半径の1/2とほぼ同等に形成されている。これら円錐円盤308、大径ターンテーブル320及び円筒壁321によって複数の半錠を収容する薬剤収容部を形成している。
【0034】
また、円筒壁321の一部には壁が除去され、半錠を放出する放出開口322が設けられ、その放出開口322の外側には半錠の落下シュート323が設けられている。この落下シュート323の上部には放出した錠剤を透過光で検知する第1のセンサS1が、落下シュート323の下部には分包機213に供給される錠剤を透過光で検知する第2のセンサS2がそれぞれ設けられている。
【0035】
一方、円錐円盤308の上部まで突出している垂直軸304は、半円錐体309に対して回転自在に嵌め込まれている。さらに半円錐体309はその上部を円筒壁321に固定された固定板310に固定されている。また、半円錐体309の側部には曲線状(半円形)の整流ガイド311の内周端が固定され、整流ガイド311の外周端は大径ターンテーブル320の近傍に接近するように配置されている。整流ガイド311の下端は円錐円盤308の上面との間に、収容される半錠が通過できないわずかな隙間が形成されている。
【0036】
324は、放出開口322へ通過する半錠の幅を規制する導出ガイドであり、軸325に軸支され、この軸325に固定された歯車326と、対向する歯車327を介して、第3のモータ328によってその先端324aを破線のように回動可能としている。そして、第3のモータ328を所定角度回転することで、導出ガイド先端324aと円筒壁321の内面との間隙を、半錠の分割面Dと円弧面Rとの距離(すなわち、錠剤が円形であったときの半径)の1.5倍程度とすることにより、円筒壁321と導出ガイド324の先端324aとの間隙に半錠が1個ずつ通過できるようにしている。
【0037】
次に、半錠のサイズと、円筒壁321の内周から大径ターンテーブル320の内周までの距離との関係について、図5を用いて説明する。
図5において、半錠H1及びH2の分割面Dと円弧面Rとの距離をQとしたとき、半錠Hの重心位置Gは半錠Hの1/2Qの位置よりも分割面D側に存在する。そこで、本実施形態では円筒壁321の内周から大径ターンテーブル320の内周までの距離Wを1/2Qとほぼ等しく形成している。よって、分割面Dが円筒壁321側に面して大径ターンテーブル320に載置されて搬送される半錠H2は、図5(b)に示すように重心の位置が大径ターンテーブル320の上に存在するので、半錠H2は大径ターンテーブル320から落下することがない。
【0038】
一方、円弧面Rが円筒壁321側に面して大径ターンテーブル320に載置されて搬送される半錠H1は、図5(a)に示すように重心の位置が大径ターンテーブル320の内周よりも内側に存在することになる。したがって、半錠H1は大径ターンテーブル320に載置し続けることができず、円錐円盤308に落下することになる。円錐円盤308に落下した半錠は再度、整流ガイド311によって大径ターンテーブル320に載せられる。これを繰返すことにより、最終的に分割面Dが円筒壁321側に面した状態で載置され、放出開口322から落下シュート323に落下されて供給されることになる。
【0039】
その結果、図3に示す例では、分割面Dが円筒壁321側に面した半錠P5、P6、P7、P9は放出開口322から放出され、円弧面Rが円筒壁321側に面した半錠P8、P10は円錐円盤308に落下することになる。
【0040】
以上のように大径ターンテーブル320の半錠載置幅である、円筒壁321の内周から大径ターンテーブル320の内周までの距離を、半錠の分割面Dと円弧面Rとの距離の1/2とほぼ等しく形成したので、円弧面Rが円筒壁321側に面した半錠は導出ガイド324に到達する前に円錐円盤308上に落下するので導出ガイド324の部分で半錠が詰まることが無い。
【0041】
次に第2の実施形態について、図6乃至図8を参照して説明する。
図6は半錠供給装置の平面の断面図である。図6において、408は内側が凹面になっている逆円錐形の円錐円盤(小径ターンテーブル)で、垂直軸が回転することにより、この円錐円盤408も矢印408aの方向に回転する。
【0042】
この円錐円盤408の外側には、円錐円盤408の外周を囲むように回転円筒412が設けられている。この回転円筒412の上端には、その内周が円錐円盤408の外周とほぼ接する位置で、その上面が平坦な大径ターンテーブル420を形成している。大径ターンテーブル420は矢印420a方向に円錐円盤408の回転角速度よりも速い角速度で回転する。この大径ターンテーブル420の外周には大径ターンテーブル420の外周とほぼ接するように円筒壁421が下板301に固定されている。ここで、大径円筒壁421から大径ターンテーブル420の内周までの距離L1は、この半錠供給装置で取扱う最大の半錠の分割面Dと円弧面Rとの距離Qよりも長く形成されているところが第1の実施形態と異なっている。これら円錐円盤408、大径ターンテーブル420及び円筒壁421によって複数の半錠を収容する薬剤収容部を形成している。
【0043】
また、円筒壁421の一部には壁が除去され、半錠を放出する放出開口422が設けられ、その放出開口422の外側には半錠の落下シュート423が設けられている。落下シュート423には図示しないが、第1の実施形態と同様に第1のセンサS1及び第2のセンサS2がそれぞれ設けられている。
【0044】
411は曲線状(半円形)の整流ガイドで、内周端が半円錐体409の側部に固定され、外周端は大径ターンテーブル420の近傍に接近するように配置されている。整流ガイド311の外周端の端部の外側、すなわち大径ターンテーブル420側には半円柱状の突起部411aが設けられている。
【0045】
整流ガイド411の突起部411aよりも大径ターンテーブル420の回転方向下流側には円筒壁421から突出した半錠幅規制ガイド板405が設けられている。この半錠幅規制ガイド板405の内側には上流側のテーパ部405aと下流側の内側円弧面405bとが形成されている。そして、この半錠幅規制ガイド板405の円筒壁421側に形成されたリードスクリュー(雌ネジ)407に対して、パルスモータ404の軸に直結されているリードスクリュー(雄ネジ)406が回転可能に設けられている。パルスモータ軸とリードスクリュー406、407を結ぶ線Cは、円錐円盤408及び大径ターンテーブル420の回転軸芯を通るように構成されており、パルスモータ404を回転することにより、半錠規制ガイド板405の内側円弧面405bの円筒壁421からの突出量が可変できるようになっている。すなわち半錠幅規制ガイド板405の内側円弧面405bは円筒壁421の内周とほぼ同じ内周を形成しており、パルスモータ404を回転させることにより、内側円弧面405bから大径ターンテーブル420の内周までの距離L2を供給する半錠のサイズに応じて可変できるようになっている。
【0046】
さらに、半錠規制板405よりも下流の放出開口422近傍には、導出ガイド424が設けられている。導出ガイド424は軸425を中心に回動可能で、図示しないモータを回転させることにより、導出ガイド424の先端424aと半錠規制ガイド板405の円弧面405bとの距離を半錠が1個ずつ通過できるようになっている。
【0047】
次に、このように構成された第2の実施形態の半錠供給装置の動作について、図7及び図8も参照して説明する。まず、図6に示した薬剤収容部に収容する半錠のサイズに応じて、パルスモータ404を回転させて半錠規制ガイド板405の突出量を調整して、内側円弧面405bから大径ターンテーブル420の内周までの距離L2を、半錠の分割面Dと円弧面Rとの距離Qの1/2Qとほぼ同等に設定する。また、図示しないモータを回転させることにより、導出ガイド424の先端の位置を設定する。
【0048】
この状態で薬剤収容部に半錠を収容して円錐円盤408と大径ターンテーブル420とを回転させる。この回転にともなって円錐円盤408上の半錠は円錐円盤408とともに回転するが、固定の整流ガイド411によって回転方向への移動が規制されることにより、整流ガイド411に沿って円錐円盤408の外周方向に移動する。
【0049】
このとき図7(a)に示すように半錠の分割面Dが整流ガイド411の外側の面に摺動してきた半錠H3、すなわち円弧面Rが円筒壁421に面している半錠H3は、その移動方向前端の角部Eが整流ガイド411に形成された円柱状の突起部411aによって係止される。半錠H3の角部Eが係止された状態で大径ターンテーブル420がさらに回転することによって、半錠H3はその位置で図7(b)に示すように時計回り方向に回動させられる。大径ターンテーブル420の幅L1は半錠H3のサイズに対して充分大きいので、図7(c)に示すように半錠H3が円錐円盤408に落下することなく、分割面Dが円筒壁421に面した状態で大径ターンテーブル420によって搬送される。
【0050】
一方、円弧面Rが整流ガイド411の外側の面に摺動してきた半錠H4は、図7(d)に示すように、半錠の円弧面Rが整流ガイド411の円柱状の突起部411aに接触するが、円弧面Rで滑ることにより、半錠H4が回動することなく、図7(e)に示すように半錠H4の分割面Dが円筒壁421に面した状態で大径ターンテーブル420によって搬送される。
【0051】
ここで、全ての半錠がその分割面Dを円筒壁421に面した状態で搬送されるとは限らない。このため、半錠規制ガイド板405によって、大径ターンテーブル420に載置されて搬送される半錠をその内周方向に移動させる。その結果、分割面Dを円筒壁421に面して搬送される半錠P12、P13は落下すること無く通過できるが、半錠の円弧面Rが円筒壁421に面して搬送される半錠P15、P16は、半錠の重力の位置Gが大径ターンテーブル420の内周よりも内側に存在することになり、大径ターンテーブル420から円錐円盤408の上に落下する。落下した半錠は再度整流ガイド411によって大径ターンテーブル420に載置されることになる。
【0052】
半錠規制ガイド板405による半錠の移動と、大径ターンテーブル420からの落下の様子を図8に示す。すなわち、図8(a)は分割面Dが円筒壁421に面して搬送される半錠H5が半錠規制ガイド板405の位置に搬送される前の状態を示し、図8(b)は大径ターンテーブル420が回転して半錠H5が半錠規制ガイド板405によって内周方向に移動させられた状態を示す。図8(b)に示すように分割面Dが円筒壁421側に面している半錠H5は、その重心が大径ターンテーブル420の上にあるので落下せずに放出開口422方向に搬送される。
【0053】
一方、図8(c)に示すように円弧面Rが円筒壁421側に面して搬送された半錠H6は半錠規制ガイド板405によって内周方向に移動させられる。その結果、図8(d)に示すように円弧面Rが円筒壁421側に面して搬送された半錠H6の重心は大径ターンテーブル420よりも内周側まで移動させられるので大径ターンテーブル420から円錐円盤408に落下することになる。
【0054】
以上説明したように、大径ターンテーブルの整流ガイドと対向する位置よりも半錠の搬送方向下流側で、かつ半錠の放出開口よりも上流側の、大径ターンテーブルの半錠載置幅を、半錠の分割面と円弧面との距離の1/2とほぼ等しく形成した幅規制部を設けたので、円弧面を円筒壁に面して搬送される半錠は落下して導出ガイドまで到達することが無く、導出ガイド部で半錠が詰まることが無い。
【0055】
また、整流ガイドの外周側の端部近傍の外側に、半錠に形成される角部が当接する突起部を形成したので、半錠の分割面Dが整流ガイド411の外側に面して摺動してきた半錠、すなわち円弧面Rが円筒壁側に面している半錠は突起部によって回動させられ、半錠の分割面が円筒壁側に向くので、導出ガイド部で半錠が詰まることが無い。
【0056】
図9は、第1の実施形態で説明した薬剤払出し装置100の制御ブロック図である。
薬剤払出し装置100内には全体制御部218が設けられ、この全体制御部218には筐体内通信路を介して、包装機213、複数の専用カセット201,202、及び複数の半錠カセット204が接続されている。また、全体制御部218はLANを経由して薬局内の処方箋システム219に接続されている。
【0057】
半錠カセット204内には半錠カセット制御部413が設けられている。半錠カセット制御部413には円錐円盤308を回転駆動する第1のモータ306、回転円筒312すなわち大径ターンテーブル320を回転駆動する第2のモータ318、導出ガイド324を回動駆動する第3のモータ328、及び落下シュート323に設けられ、通過する錠剤を検出する第1のセンサS1、第2のセンサS2がそれぞれ接続されている。
【0058】
そして、処方箋に従って分包動作を開始する場合は、処方箋システム219から全体制御部218に対して、1服用当たりの錠剤名、数量、朝昼晩等の服用指示、日数等の指示が伝えられる。全体制御部218は、1服用あたり必要な各錠剤が入っている専用カセット201,202に対して、必要な数量の払出し指示をする。同様に半錠カセット204の制御部413にも、必要な数量の払出し指示が伝えられる。この分包指令に基づいて専用カセット201,202からの錠剤の放出、半錠カセット204からの半錠の放出、及び包装機213により放出された錠剤の包装が成されるものである。
【0059】
次に、半錠カセット204からの半錠の放出動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
すなわち、全体制御部218から半錠カセット204の制御部413にも、放出する数量指示が伝えられる。
【0060】
なお、この制御部413は、予めこの半錠カセットに特定の寸法の錠剤をセットする準備操作において、その寸法に対応して、第3のモータ318を所定パルス駆動して、導出ガイド324の先端324aと円筒壁321の内面との幅を、半錠幅の1.5倍程度として、1錠のみが順次通過できるように設定している。
【0061】
制御部413は全体制御部218から放出すべき放出指令数量nを受信する(ST1)。放出数量nを受信すると制御部413は落下シュート323の上部に設けられた第1センサS1の出力に基づいて半錠の放出数量を計数する第1のカウンタ(第1の計数手段)の値Cをゼロにクリアする。また、第1のセンサの出力に基づいて半錠の放出が所定時間途絶えたことを検出するタイマPをリセット(P=0)する(ST2)。これら第1のカウンタ及びタイマは図示しないが、制御部413内のRAMに設けられている。
【0062】
次に、第1のモータ306及び第2のモータ318を駆動して円錐円盤308及び大径ターンテーブル320を回転させる(ST3)。半錠が放出開口322から放出されるまでは落下シュート323の第1のセンサS1はONとならず(ST4=N)、タイマPが所定時間経過したかが判別される(ST5)。タイマPが所定時間経過していなければ第1のセンサS1が半錠を検出するまで繰り返す。円錐円盤308及び大径ターンテーブル320が回転して半錠が1個ずつ放出開口322から放出され、この放出された半錠が落下シュート323を落下する途中で第1のセンサS1によって検出される(ST4)。第1のセンサS1がONとなることにより、第1のカウンタの値Cがカウントアップ(C=C+1)されるとともにタイマPがリセットされる(P=0)(ST6)。カウントアップした結果、第1のカウンタの値Cが放出数nと一致したか否かが判定される(ST7)。第1のカウンタの値Cが放出指令数nと一致していないと、ST4に戻って錠剤の放出が継続される。
【0063】
一方、半錠が導出ガイド324の先端324aの部分で詰まりが生じると、半錠は放出できなくなり、タイマPが所定時間経過すると(ST5=Y)、第1のモータ306及び第2のモータ318を所定時間だけ逆転させる(ST8)。第1のモータ306及び第2のモータ318を所定時間逆転させると、導出ガイド324部分で詰まりが生じていた半錠は大径ターンテーブル320上を逆走されるか、円錐円盤308上に落下して詰まりが除去される。
【0064】
その後、タイマPをリセット(P=0)して(ST9)、第1のモータ306及び第2のモータ318を正回転させて(ST3)半錠の放出を継続する。ST7で放出した半錠の数Cが放出指令数nに等しくなると(ST7=Y)、第1のモータ306及び第2のモータ318を停止させて(ST10)、放出動作を終了する。
【0065】
このように、大径ターンテーブル320の上の半錠の向きを、極力、分割面Dが円筒壁321側に面するようにしたので詰まりの生じにくい半錠供給装置を提供できるものである。それでも導出ガイド部で詰まりが生じたときは、第1のモータ306及び第2のモータ318を逆転させて詰まりを除去するようにしたので、保守の手間も省けるものである。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態、変形例を説明したが、これらの実施形態、変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態、変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
100・・・錠剤払出し装置
200・・・錠剤カセット棚
201,202・・・専用カセット
204・・・半錠カセット(薬剤供給装置)
213・・・包装機
306・・・第1のモータ
308,408・・・円錐円盤(小径ターンテーブル)
311,411・・・整流ガイド
411a・・・突起部
318・・・第2のモータ
320,420・・・大径ターンテーブル
321,421・・・円筒壁
322,422・・・放出開口
324,424・・・導出ガイド
405・・・半錠規制ガイド板(幅規制部)
D・・・分割面
R・・・円弧面
E・・・角部
413・・・半錠カセット制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16