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特許7012691音声に基づくテレビ制御方法、スマート端末及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-01-28
(54)【発明の名称】音声に基づくテレビ制御方法、スマート端末及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/472 20110101AFI20220121BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20220121BHJP
   H04N 21/439 20110101ALI20220121BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
H04N21/472
H04N21/442
H04N21/439
G06F3/16 630
G06F3/16 620
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019167714
(22)【出願日】2019-09-13
(65)【公開番号】P2020010387
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2019-09-13
(31)【優先権主張番号】201811516131.X
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】515329827
【氏名又は名称】百度在線網絡技術(北京)有限公司
【氏名又は名称原語表記】BAIDU ONLINE NETWORK TECHNOLOGY(BEIJING)CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】3/F Baidu Campus,No.10,Shangdi 10th Street, Haidian District,Beiging,100085 China
(73)【特許権者】
【識別番号】521235408
【氏名又は名称】シャンハイ シャオドゥ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】侯 在鵬
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-056944(JP,A)
【文献】特開2003-051993(JP,A)
【文献】特開2013-088535(JP,A)
【文献】特開2018-190436(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0002150(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0122378(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0285065(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0322881(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107710148(CN,A)
【文献】韓国登録特許第10-1716732(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
G06F 3/16
G10L 15/00 -17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビが待機状態にあるとき、スマート端末が第1の音声信号を受信することと、
前記スマート端末が、前記第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別することと、
前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することと、
前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することと、
前記テレビが画面をつけているオン状態にあるとき、前記スマート端末が第2の音声信号を受信することと、
前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを判断する必要がなく、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別することと、
前記スマート端末が、前記テレビの画面によって前記第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを直接表示することと、を含み、
前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することは、
前記スマート端末が、前記目標再生操作、及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、前記目標再生操作の再生タイプを決定することを含み、前記ユーザ操作と再生タイプとの間の対応関係はユーザ定義であり、
前記テレビがスマートテレビであり、前記スマートテレビにインストールされた音声appは前記スマートテレビが待機状態にあってもオン状態にあってもオンラインであり、ユーザにサービスを提供することを特徴とする音声に基づくテレビ制御方法。
【請求項2】
前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することは、
前記目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、前記スマート端末が、前記テレビの前記画面をオン状態にするように制御することと、
前記スマート端末が、前記テレビの前記画面によって前記目標再生操作に対応するコンテンツを表示することと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の音声に基づくテレビ制御方法。
【請求項3】
前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することは、
前記目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、前記スマート端末が、前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するように前記テレビを制御し、前記テレビが前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、前記テレビの前記画面がオフ状態にあることを含むことを特徴とする、請求項1に記載の音声に基づくテレビ制御方法。
【請求項4】
前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、
前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することは、
前記スマート端末が、前記第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて前記目標再生操作の再生タイプを決定することを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の音声に基づくテレビ制御方法。
【請求項5】
前記スマート端末が、前記テレビ、前記テレビに接続されたスマートテレビボックス又は前記テレビに接続されたスマートスピーカであることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の音声に基づくテレビ制御方法。
【請求項6】
テレビが待機状態にあるときに、第1の音声信号を受信するために用いられる受信モジュールと、
前記第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別するために用いられる識別モジュールと、
前記目標再生操作の再生タイプを決定するために用いられる決定モジュールと、
前記目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御するために用いられる再生モジュールと、を含み、
前記受信モジュールが、さらに、前記テレビが画面をつけているオン状態にあるとき、第2の音声信号を受信することに用いられ、
前記識別モジュールが、さらに、前記目標再生操作の再生タイプを判断する必要がなく、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別することに用いられ、
前記再生モジュールが、さらに、前記テレビの画面によって前記第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを直接表示することに用いられ、
前記決定モジュールが、具体的に、
前記目標再生操作、及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、前記目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられ、前記ユーザ操作と再生タイプとの間の対応関係はユーザ定義であり、
前記テレビがスマートテレビであり、前記スマートテレビにインストールされた音声appは前記スマートテレビが待機状態にあってもオン状態にあってもオンラインであり、ユーザにサービスを提供することを特徴とするスマート端末。
【請求項7】
前記再生モジュールが、
前記目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、前記テレビの前記画面をオン状態にするように制御すること、及び
前記テレビの前記画面によって前記目標再生操作に対応するコンテンツを表示することに用いられることを特徴とする、請求項に記載のスマート端末。
【請求項8】
前記再生モジュールが、
前記目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するように前記テレビを制御し、前記テレビが前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、前記テレビの前記画面がオフ状態にあることに用いられることを特徴とする、請求項に記載のスマート端末。
【請求項9】
前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、
前記決定モジュールが、
前記第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて前記目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられることを特徴とする、請求項6~8のいずれか一項に記載のスマート端末。
【請求項10】
前記スマート端末が、前記テレビ、前記テレビに接続されたスマートテレビボックス又は前記テレビに接続されたスマートスピーカであることを特徴とする、請求項6~8のいずれか一項に記載のスマート端末。
【請求項11】
スマートテレビ又はスマートテレビボックスであるスマート端末であって、
プロセッサ、メモリ、オーディオデバイス及びトランシーバを含み、
前記オーディオデバイスが音声信号を受信することに用いられ、
前記メモリがコマンドを格納することに用いられ、
前記トランシーバが他の機器と通信することに用いられ、
前記プロセッサが前記スマート端末に請求項1~のいずれか一項に記載の方法を実行させるために前記メモリに格納された前記コマンドを実行することに用いられることを特徴とするスマート端末。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコマンドが格納され、
前記コマンドが実行されると、コンピュータに請求項1~のいずれか一項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートテレビの分野に関し、特に、音声に基づくテレビ制御方法、スマート端末及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術とインターネットの急速な発展に伴い、テレビの機能はますます強くなってきており、テレビの機能は、家族向けのビデオやネットワークプログラムを提供するだけでなく、インターネットをサーフィンし、ゲームをし、音楽を聴くことなども実現できる。
【0003】
現在、市場におけるスマートテレビ及びスマートテレビボックスは、ユーザがテレビの画面をつけなければ、これらの機能を実現できない。ユーザがリモコンを介してテレビの画面を消した状態、すなわちテレビとテレビボックスが待機状態にあるとき、テレビはリモコンボタン及び音声などのインタラクションをサポートできない。ユーザがテレビを見る必要がある場合、又は他のニーズがある場合、リモコンを介してテレビの画面を再度つける必要があり、操作が面倒であり、ユーザのエクスペリエンスが良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は音声に基づくテレビ制御方法、スマート端末及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、ユーザがテレビを制御することを容易にし、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様にて提供される音声に基づくテレビ制御方法は、テレビが待機状態にあるとき、スマート端末が第1の音声信号を受信することと、前記スマート端末が、前記第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別することと、前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することと、前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することと、を含む。
【0006】
一つの選択できる態様として、前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することは、前記目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、前記スマート端末が前記テレビ画面をオン状態にするように制御することと、前記スマート端末が、前記テレビ画面によって前記目標再生操作に対応するコンテンツを表示することと、を含む。
【0007】
一つの選択できる態様として、前記スマート端末が、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御することは、前記目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、前記スマート端末が、前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するように前記テレビを制御し、前記テレビが前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、前記テレビ画面がオフ状態にあることを含む。
【0008】
一つの選択できる態様として、前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することは、前記スマート端末が、前記目標再生操作及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、前記目標再生操作の再生タイプを決定することを含む。
【0009】
一つの選択できる態様として、前記ユーザ操作と再生タイプとの間の対応関係はユーザ定義である。
【0010】
一つの選択できる態様として、前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、前記スマート端末が、前記目標再生操作の再生タイプを決定することは、前記スマート端末が、前記第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて前記目標再生操作の再生タイプを決定することを含む。
【0011】
一つの選択できる態様として、さらに、前記テレビがオン状態にあるとき、前記スマート端末が第2の音声信号を受信することと、前記スマート端末が前記第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別することと、前記スマート端末が前記第2の音声信号に対応する目標再生操作に基づいて、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを表示することと、を含む。
【0012】
一つの選択できる態様として、前記スマート端末が、前記テレビ、前記テレビに接続されたスマートテレビボックス又は前記テレビに接続されたスマートスピーカである。
【0013】
本発明の第2の態様にて提供されるスマート端末は、テレビが待機状態にあるとき、第1の音声信号を受信するために用いられる受信モジュールと、前記第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別するために用いられる識別モジュールと、前記目標再生操作の再生タイプを決定するために用いられる決定モジュールと、目標再生操作の再生タイプに基づいて、前記目標再生操作に対応するコンテンツを再生するように前記テレビを制御するために用いられる再生モジュールと、を含む。
【0014】
一つの選択できる態様として、前記再生モジュールが、前記目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、前記テレビ画面をオン状態にするように制御すること、及び前記テレビ画面によって前記目標再生操作に対応するコンテンツを表示することに用いられる。
【0015】
一つの選択できる態様として、前記再生モジュールが、前記目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するように前記テレビを制御し、前記テレビが前記目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、前記テレビ画面がオフ状態にあることに用いられる。
【0016】
一つの選択できる態様として、前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、前記決定モジュールが、前記目標再生操作及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、前記目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられる。
【0017】
一つの選択できる態様として、前記ユーザ操作と再生タイプとの間の対応関係はユーザ定義である。
【0018】
一つの選択できる態様として、前記目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、前記決定モジュールが、前記第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて前記目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられる。
【0019】
一つの選択できる態様として、前記受信モジュールが、さらに、前記テレビがオン状態にあるとき、第2の音声信号を受信することに用いられ、前記識別モジュールが、さらに、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別することに用いられ、前記再生モジュールが、さらに、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作に基づいて、前記第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを表示することに用いられる。
【0020】
一つの選択できる態様として、前記スマート端末は、前記テレビ、前記テレビに接続されたスマートテレビボックス又は前記テレビに接続されたスマートスピーカである。
【0021】
本発明の第3の態様にて提供されるスマート端末は、スマートテレビ又はスマートテレビボックスであり、プロセッサ、メモリ、オーディオデバイス及びトランシーバを含み、前記オーディオデバイスは音声信号を受信することに用いられ、前記メモリはコマンドを格納することに用いられ、前記トランシーバは他の機器と通信することに用いられ、前記プロセッサは前記スマート端末に本発明の第1の態様に記載の方法を実行させるために前記メモリに格納されたコマンドを実行することに用いられる。
【0022】
本発明の第4の態様はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコマンドが格納され、前記コマンドが実行されると、コンピュータに本発明の第1の態様にて提供される方法を実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明にて提供される音声に基づくテレビ制御方法、スマート端末及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、テレビが待機状態にあるとき、スマート端末が、第1の音声信号を受信することと、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別することと、目標再生操作の再生タイプを決定することと、目標再生操作の再生タイプに基づいて、目標再生操作に対応するコンテンツを再生するようにテレビを制御することと、を含む。テレビが待機状態にあるとき、この音声に基づくテレビ制御方法は、ユーザによって入力された異なる音声要件に基づいてユーザが要求するコンテンツを再生するためにテレビの画面を自動的につけるか、又は画面が消えている状態でユーザが要求するコンテンツを自動的に音声で再生できるので、より多くの選択をユーザに提供し、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施例1に係る音声に基づくテレビ制御方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例2に係る音声に基づくテレビ制御方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施例3に係るスマート端末の構成概略図である。
図4】本発明の実施例4に係るスマートテレビの構成概略図である。
図5】本発明の実施例5に係るスマートテレビボックスの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
上記図面は明細書に組み込まれて明細書の一部を構成しており、本発明による実施例を示し、さらに本明細書と共に本発明の原理を説明する。上記図面により、本発明の明確な実施例が示され、後述のようにより詳細に説明する。これらの図面及び論述は、決して本発明の範囲を任意の形態で限定することを意図するものではなく、特定の実施例を参照しながら当業者に本発明の概念を説明するものである。
【0026】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決策を明確に説明する。当然ながら、説明される実施例は本発明の部分的な実施例であり、実施例の全てではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を用いずに得た全ての他の実施例は、本発明の保護範囲内に属する。
【0027】
本発明は、スマートテレビ又はスマートテレビボックスであるスマート端末によって実行される音声に基づくスマートテレビの制御方法を提供する。
【0028】
スマートテレビとは、スマートフォンのような、完全にオープンなプラットフォームを有し、オペレーティングシステム(例えばAndroid)が搭載されており、ユーザによってソフトウェア、ゲームなど、サードパーティサービスプロバイダーが提供するプログラムをインストール及びアンインストールすることができ、これらのプログラムによってテレビの機能を継続的に拡張し、かつネットワークケーブルやワイヤレスネットワークを介してインターネットサーフィンを実現できるようなテレビの総称である。
【0029】
さらに、スマートテレビは、従来のテレビメーカーが持っていないアプリケーションプラットフォームの利点を持っている。ネットワークに接続すると、IEブラウザ、フルHD3D体性感覚ゲーム、ビデオ通話、家族向けKTV、オンライン教育など、さまざまなエンターテイメント、情報及び学習リソースを提供でき、かつ無限に拡張でき、さらにそれぞれ組織と個人、プロとアマチュアのソフトウェア愛好家が、何万ものユーティリティソフトウェアを独自に開発し、共有することをサポートできる。ネットワーク検索、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IPと略称する)テレビ、ビデオオンデマンド(Video on Demand、VODと略称する)、デジタルミュージック、オンラインニュース、ネットワークビデオテレフォニーなどのさまざまなアプリケーションサービスを実現する。ユーザはテレビチャンネルとウェブサイトを検索したり、テレビ番組を録画したり、衛星とケーブルテレビの番組及びオンラインビデオを再生したりすることができる。
【0030】
テレビボックスは、スマートテレビボックスとも呼ばれ、高解像度マルチメディアインタフェース(High Definition Multimedia Interface、HDMI(登録商標)と略称する)又は色収差ラインなどの技術により、従来のテレビに接続するだけで、従来のテレビにウェブブラウジング、ネットワークビデオの再生、アプリケーションのインストールを実現でき、さらにユーザの携帯電話やタブレットにおける写真やビデオを自宅の大画面テレビに投影できる小型のコンピュータ端末機器である。
【0031】
スマートテレビボックスにもオペレーティングシステム(例えばAndroidシステム)が搭載されており、従来のセットトップボックスと非常に似ているが、そのコンテンツと機能は従来のセットトップボックスよりはるかに強く、表示機能を持たないことを除いて、スマートテレビとほとんど変わらず、すなわち、スマートテレビボックスにはスマートテレビのほとんどの機能がある。したがって、スマートテレビは、従来のテレビに基づいてスマートテレビボックスを内蔵するものと考えられる。
【0032】
図1は本発明の実施例1に係る音声に基づくテレビ制御方法のフローチャートであり、図1に示すように、本発明による実施例はステップS101~S104を含む。
【0033】
ステップS101では、テレビが待機状態にあるとき、スマート端末は第1の音声信号を受信する。
【0034】
スマート端末は、テレビ、テレビに接続されたスマートテレビボックス、又はテレビに接続されたスマートスピーカである。スマート端末がテレビである場合、テレビはスマートテレビである。スマート端末がスマートテレビボックス又はスマートスピーカである場合、スマートテレビボックス又はスマートスピーカに接続されたテレビは、従来のテレビであってもよく、スマートテレビであってもよい。スマートテレビボックスとスマートスピーカは、有線で従来のテレビ又はスマートテレビに接続できる。
【0035】
テレビが待機状態にあることとは、テレビの画面が消えるが、テレビは電源に接続されており、テレビコンポーネントの一部がオフ状態にあり、テレビコンポーネントの他の一部が動作状態にあるので、待機状態においてもテレビが依然として電力を消費する。
【0036】
本実施例では、スマート端末がスマートテレビである場合、スマートテレビが待機状態にあるとき、依然として音声信号を受信することができ、すなわち、音声信号を処理するためのモジュールはスマートテレビが待機状態にある場合にも依然として動作状態にあり、音声信号を処理するためのモジュールは、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールを含む。
【0037】
ハードウェアモジュールは、マイクロホンと処理ユニットとを含んでよく、マイクロホンは音声信号を収集するために用いられ、処理ユニットは収集された音声信号を識別するなどの一連の動作を実行するために用いられる。
【0038】
ソフトウェアモジュールは、スマートテレビ上で実行される音声アプリケーション(application、app)であってもよく、例えば小度音声アシスタントが挙げられ、音声appは音声対話を制御するために用いられ、本実施例では、スマートテレビにインストールされた音声appはスマートテレビが待機状態にあってもオン状態にあってもオンラインであり、ユーザにサービスを提供する。
【0039】
スマート端末がスマートテレビボックス又はスマートスピーカである場合、スマートテレビボックス又はスマートスピーカはテレビに接続されると同時に電源に接続され、テレビが待機状態にあるとき、スマートテレビボックス又はスマートスピーカは正常に動作する。
【0040】
本実施例では、テレビ画面のオフはリモコンによって制御することができ、ユーザはリモコンでのオン/オフボタンを介してテレビの画面を消す。また、音声appでテレビ画面を消すこともでき、ユーザはオフのためのキーワードを含む音声信号をテレビに入力し、テレビでの音声appは音声信号を識別した後テレビの画面を消す。例えば、オン状態では、ユーザは「小度、小度、テレビを消す」とテレビに伝え、小度音声アシスタントは音声信号を受信してからテレビの画面を消す。
【0041】
ステップS102では、スマート端末は、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別する。
【0042】
本発明では、スマート端末は音声識別モジュールと意図分析モジュールとを含み、音声識別モジュールは人の音声を識別し、音声信号をテキスト情報に変換するために用いられる。意図解析モジュールは、テキスト情報を分析し処理してユーザの意図を取得し、すなわち第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別するために用いられる。
【0043】
例えば、ユーザによって入力された第1の音声信号は「周XXの歌を再生する」であり、音声識別モジュール及び意図分析モジュールによって処理されて、テレビで周XXの歌を再生するという第1の音声信号に対応する目標再生操作が取得される。
【0044】
別の例では、ユーザによって入力された第1の音声信号は「北京天気」であり、スマート端末は、北京の天気を照会するという第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別する。
【0045】
別の例では、ユーザによって入力された第1の音声信号は「XXは誰ですか?」であり、スマート端末は、XXの個人情報を照会するという第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別する。
【0046】
ステップS103では、スマート端末は、目標再生操作の再生タイプを決定する。
【0047】
本実施例では、目標再生操作の再生タイプは、オーディオ再生タイプ及び画像再生タイプを含むことができる。
【0048】
オーディオ再生タイプに対応する再生操作は、テレビ画面をつけることなく、テキスト読み上げ(Text To Speech、TTS)放送又はリソースオーディオによって満足できる。オーディオ再生タイプに対応する再生操作は、例えば、天気の照会、百科事典の質問と回答、一般的な情報の照会、スマートホームコントロール、ゴシップ、音楽の鑑賞、オーディオの物語の本の鑑賞、ニュース聞きなどである。
【0049】
画像再生の種類に対応する再生操作のコンテンツは、テレビ画面で表示する必要がある全てのコンテンツを含み、写真、アルバムだけでなく、ビデオ、生放送なども含む。
【0050】
例示的な形態では、スマート端末は、目標再生操作及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、目標再生操作の再生タイプを決定する。
【0051】
対応関係には、オーディオ再生タイプ及び画像再生タイプのそれぞれに対応するユーザ操作が含まれ、例えば、オーディオ再生タイプに対応するユーザ操作は、天気予報の再生、クロストークの再生、ニュースの再生、音楽の再生などである。画像再生タイプに対応するユーザ操作は、映画の再生、テレビ番組の再生、生放送の再生、写真の鑑賞、アルバムの鑑賞などである。
【0052】
ユーザ操作と再生タイプとの対応関係は、ユーザ定義でもよいし、システム自体で設定されてもよい。これに対応して、スマート端末は設定ページを提供する必要があり、ユーザはテレビ又はテレビに接続されたスマートフォンを介して設定ページを開き、設定ページ内でユーザ操作を再生タイプに関連付ける。
【0053】
スマート端末は、目標再生操作に基づいて、対応関係を照会し、目標再生操作に対応する再生タイプを取得する。
【0054】
他の例示的な形態では、スマート端末は、第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて目標再生操作の再生タイプを決定する。
【0055】
再生タイプに関連するキーワードは、「音声再生」、「ビデオ再生」、「聴く」、「見る」、「表示」などのキーワードであってよい。例えば、ユーザが天気予報を見たい場合、ユーザは音声信号である「天気予報を見る」を入力することができ、「見る」は再生タイプに関連するキーワードであり、スマート端末は「見る」に基づいて画像再生タイプとして再生タイプを決定する。
【0056】
ユーザがクロストークを聞きたい場合、ユーザは「クロストークを聞く」又は「クロストークを音声で再生する」という音声信号を入力することができ、「聞く」及び「音声で再生する」は再生タイプに関連するキーワードであり、スマート端末は「聞く」又は「音声で再生する」に基づいて、オーディオ再生タイプとして再生タイプを決定することができる。
【0057】
ユーザがクロストーク番組を見たい場合、音声信号である「クロストーク番組を見る」を入力することができ、「見る」は再生タイプに関連するキーワードであり、スマート端末は「見る」に基づいて、画像再生タイプとして再生タイプを決定することができる。
【0058】
ステップS104では、スマート端末は、目標再生操作の再生タイプに基づいて、目標再生操作に対応するコンテンツを再生するようにテレビを制御する。
【0059】
目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、スマート端末はテレビ画面をつけるように制御し、スマート端末はテレビ画面によって目標再生操作に対応するコンテンツを表示する。
【0060】
スマート端末がテレビである場合、テレビはそれ自身のオンオフモジュールを制御して電源を入れ、そしてテレビ画面をつける。スマート端末がスマートテレビボックス又はスマートスピーカである場合、スマートテレビボックス又はスマートスピーカはテレビにオンコマンドを送信し、テレビがオンコマンドを受信した後、オンオフモジュールを制御して電源を入れ、テレビ画面をつける。
【0061】
目標再生操作が識別された後、スマート端末は、目標再生操作に対応するコンテンツを検索し、テレビ画面をつけた後、目標再生操作に対応するコンテンツを自動的に再生し、ユーザが視聴したいコンテンツを手動で検索して再生する必要がなく、ユーザの操作を簡略化し、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0062】
例えば、テレビ画面がオフ状態にある場合、ユーザは「Andy Lauの映画」、「家族のアルバムを見る」と言うと、小度音声アシスタントは「すぐにテレビ画面をつける」を音声で再生し、その後、テレビ画面を自動的につけて、Andy Lauの映画の結果、家族のアルバムのコンテンツを表示する。
【0063】
目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、スマート端末は、オーディオで目標再生操作に対応するコンテンツを再生するようにテレビを制御し、テレビが目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、テレビの画面はオフ状態にある。この形態では、テレビは音声を介してユーザと対話できるスマートスピーカに相当する。
【0064】
例えば、テレビ画面がオフ状態にあるとき、ユーザは「北京天気」、「郭徳綱のクロストーク」、「BBCニュース」と言うと、テレビは画面が消えている状態で、天気TTS放送、郭徳綱のクロストークオーディオ、BBCニュースオーディオに戻ってユーザのために再生し、テレビ画面で再生する必要はない。
【0065】
本実施例では、第1の音声信号はさらに「テレビをつける」であってもよく、スマート端末は、第1の音声信号に対応する目標再生操作がテレビをつけるということを決定すると、画面をつけるようにテレビを制御し、テレビ画面をつけた後にテレビのメインページ(HOMEページ)を表示する。
【0066】
本実施例では、テレビが待機状態にあるとき、スマート端末は第1の音声信号を受信し、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別し、目標再生操作の再生タイプを決定し、目標再生操作の再生タイプに基づいて、目標再生操作に対応するコンテンツを再生するようにテレビを制御する。テレビが待機状態にあるとき、方法は、ユーザによって入力された異なる音声要件に基づいてユーザが要求するコンテンツを再生するためにテレビの画面を自動的につけるか、又は画面が消えている状態でユーザが要求するコンテンツを自動的に再生し、より多くの選択をユーザに提供し、ユーザのエクスペリエンスを向上させることができる。
【0067】
図2は本発明の実施例2に係る音声に基づくテレビ制御方法のフローチャートであり、図2に示すように、本実施例にて提供される方法はステップS201~S208を含む。
【0068】
ステップS201では、テレビが待機状態にあるとき、スマート端末は第1の音声信号を受信する。
【0069】
ステップS202では、スマート端末は、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別する。
【0070】
ステップS203では、スマート端末は、目標再生操作の再生タイプを決定する。
【0071】
ステップS204では、目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、スマート端末はテレビ画面をつけるように制御する。
【0072】
ステップS205では、スマート端末はテレビ画面によって目標再生操作に対応するコンテンツを表示する。
【0073】
ステップS201~S205の具体的な実施形態については、実施例1の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
【0074】
ステップS206では、スマート端末は第2の音声信号を受信する。
【0075】
スマート端末がテレビ画面をつけるように制御した後、テレビはオン状態になり、オン状態で、スマート端末はユーザによって入力された第2の音声信号を受信する。
【0076】
ステップS207では、スマート端末は、第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別する。
【0077】
識別プロセスは、実施例1において、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別するプロセスを参照する。
【0078】
ステップS208では、スマート端末はテレビ画面によって第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを表示する。
【0079】
テレビがオン状態にあるとき、第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを直接テレビ画面によって表示し、第2の音声信号に対応する目標再生操作の再生タイプを決定する必要がない。
【0080】
テレビがオン状態にあるとき、音声形態によってテレビと対話すると、手を自由にすることができ、対話をより簡単かつ効率的にし、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0081】
図3は本発明の実施例3に係るスマート端末の構成概略図である。図3に示すように、本実施例にて提供されるスマート端末は、テレビが待機状態にあるとき、第1の音声信号を受信するために用いられる受信モジュール11と、第1の音声信号に対応する目標再生操作を識別するために用いられる識別モジュール12と、目標再生操作の再生タイプを決定するために用いられる決定モジュール13と、目標再生操作の再生タイプに基づいて、目標再生操作に対応するコンテンツを再生するようにテレビを制御するために用いられる再生モジュール14と、を含む。
【0082】
一つの選択できる態様として、再生モジュール14は具体的には、目標再生操作の再生タイプが画像再生タイプである場合、テレビ画面をつけるように制御すること、及びテレビ画面によって目標再生操作に対応するコンテンツを表示することに用いられる。
【0083】
一つの選択できる態様として、再生モジュール14は具体的には、目標再生操作の再生タイプがオーディオ再生タイプである場合、目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するようにテレビを制御し、テレビが目標再生操作に対応するコンテンツをオーディオで再生するとき、テレビ画面がオフ状態にあることに用いられる。
【0084】
一つの選択できる態様として、目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプとを含み、決定モジュール13は具体的には、目標再生操作及びユーザ操作と再生タイプとの間の予め記憶された対応関係に基づいて、目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられる。
【0085】
一つの選択できる態様として、ユーザ操作と再生タイプとの間の対応関係はユーザ定義である。
【0086】
一つの選択できる態様として、目標再生操作の再生タイプは画像再生タイプとオーディオ再生タイプを含み、決定モジュール13は具体的には、第1の音声信号に含まれる再生タイプに関連するキーワードに基づいて目標再生操作の再生タイプを決定することに用いられる。
【0087】
一つの選択できる態様として、受信モジュール11はさらに、テレビがオン状態にあるとき、第2の音声信号を受信することに用いられ、識別モジュール12はさらに、第2の音声信号に対応する目標再生操作を識別することに用いられ、再生モジュール14はさらに、第2の音声信号に対応する目標再生操作に基づいて、第2の音声信号に対応する目標再生操作のコンテンツを表示することに用いられる。
【0088】
一つの選択できる態様として、スマート端末は、テレビ、テレビに接続されたスマートテレビボックス、又はテレビに接続されたスマートスピーカである。
【0089】
本実施例にて提供されるスマート端末は、実施例1又は実施例2に記載の方法を実行することができ、具体的な実現方法及び技術的効果は同様であり、詳細についてはここでは再度説明しない。
【0090】
図4は本発明の実施例4に係るスマートテレビの構成概略図である。図4に示すように、本実施例にて提供されるスマートテレビは、プロセッサ21、メモリ22、トランシーバ23、オーディオデバイス24及びディスプレイ25を含み、メモリ22、トランシーバ23、オーディオデバイス24及びディスプレイ25はバスを介してプロセッサ21に接続されて通信を行い、メモリ22はコマンドを格納することに用いられ、オーディオデバイス24は音声信号を処理することに用いられ、ディスプレイ25は画像信号を表示することに用いられ、トランシーバ23は他の機器と通信することに用いられ、プロセッサ21は、スマート端末に実施例1又は実施例2に記載の方法を実行させるためにメモリ22に格納されたコマンドを実行することに用いられる。詳細についてはここでは再度説明しない。
【0091】
プロセッサ21は、マイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCUと略称する)であってよく、MCUは、シングルチップマイクロコンピュータ(Single Chip Microcomputer)又はシングルチップマイコンとも呼ばれ、プロセッサ21は、中央処理装置(Central Process Unit、CPUと略称する)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSPと略称する)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASICと略称する)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGAと略称する)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイスであってもよい。
【0092】
メモリ22は、任意の種類の揮発性又は不揮発性の記憶装置、又はそれらの組み合わせによって実現することができ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static Random-Access Memory、SRAMと略称する)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable read only memory、EEPROMと略称する)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROMと略称する)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROMと略称する)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクが挙げられる。
【0093】
トランシーバ23は、スマート機器が、WiFi、2G、3G、又はそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスできるように、他の機器と有線又は無線通信リンクを確立することができる。例示的な実施例では、トランシーバ23は、近距離通信を容易にするために、近距離無線通信(NFC)モジュールも含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、ウルトラワイドバンド(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、及び他の技術に基づいて実現することができる。
【0094】
バスは、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISA)バス、周辺機器コンポーネント(Peripheral Component、PCI)バス、又は拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスであってもよい。バスはアドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分けられることができる。表示を簡単にするために、本出願の図面におけるバスは、1つのバス又は1つのタイプのバスのみに限定されない。
【0095】
オーディオデバイス24は、例えばマイクロホン及びスピーカのようなオーディオ入力及び出力機器を含んでよく、一つの選択できる態様として、オーディオコーデック機器又はオーディオエンハンスメント機器を含んでもよい。オーディオデバイス24は、ユーザによって入力された音声信号を取得して再生することができる。
【0096】
ディスプレイ25は、テレビが出力する画像、映像などのデータを表示するためのものであり、ディスプレイ25は発光ダイオード(Light Emitting Diode、LEDと略称する)のものであってよい。
【0097】
図4に示されるスマートテレビは、本発明に関連する構成要素のうちのいくつかだけを示しており、スマートテレビはまた、より多くの構成要素を含んでもよく、本発明はこれについて限定しない。
【0098】
図5は本発明の実施例5に係るスマートテレビボックスの構成概略図である。図5に示すように、本実施例にて提供されるスマートテレビボックスはプロセッサ31、メモリ32、トランシーバ33及びオーディオデバイス34を含み、メモリ32、トランシーバ33、オーディオデバイス34はバスを介してプロセッサ31に接続されて通信を行い、メモリ32はコマンドを格納することに用いられ、オーディオデバイス34は音声信号を処理することに用いられ、トランシーバ33は他の機器と通信することに用いられ、プロセッサ31は、スマートテレビボックスに実施例1又は実施例2に記載の方法を実行させるためにメモリ32に格納されたコマンドを実行することに用いられる。詳細についてはここでは再度説明しない。
【0099】
テレビと比較して、スマートテレビボックスはディスプレイがなく、スマートテレビボックスはスマートフォンに接続し、スマートフォンでスマートテレビボックスを制御することができる。もちろん、スマートテレビボックスはディスプレイを含んでもよい。
【0100】
スマート端末がスマートスピーカである場合、スマートスピーカの構造は、図5に示されるスマートテレビボックスを参照してもよく、同様に、スマートスピーカはディスプレイを有してもよいし、ディスプレイを有さなくてもよい。
【0101】
本発明の実施例6はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコマンドが格納され、コマンドが実行されると、コンピュータに本発明の実施例1又は実施例2にて提供される方法を実行させる。
図1
図2
図3
図4
図5