(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-02-14
(54)【発明の名称】蒸しバスケットを備える加熱調理家電製品
(51)【国際特許分類】
A47J 43/08 20060101AFI20220204BHJP
A47J 43/044 20060101ALI20220204BHJP
【FI】
A47J43/08
A47J43/044
(21)【出願番号】P 2019521830
(86)(22)【出願日】2017-10-23
(86)【国際出願番号】 FR2017052912
(87)【国際公開番号】W WO2018078265
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2020-09-09
(32)【優先日】2016-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロベール スミット
(72)【発明者】
【氏名】パトリック チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ポマール
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-535473(JP,A)
【文献】登録実用新案第3196504(JP,U)
【文献】特表2017-527381(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/00-37/07
A47J 42/00-44/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部分(7)と、調理容器(2)と、前記調理容器(2)内に入っている食品を加熱するための電熱装置(6)と、前記調理容器(2)内に配置された蒸しバスケット(50)と、ハブ(51)と、前記調理容器(2)内に配置された前記ハブ(51)を回転軸(58)の周りに回転駆動するための駆動装置(99)と、少なくとも2つの交換可能な回転式加工ツール(52)と
を備える加熱調理家電製品であって、
前記ハブ(51)は、前記蒸しバスケット(50)の下で前記ハブ(51)に取り付けられた前記回転式加工ツール(52)のうちの1つを回転駆動するために用意された駆動部位(51a)を備える加熱調理家電製品において、
前記ハブ(51)は前記蒸しバスケット(50)を貫くこと、前記ハブ(51)は、前記蒸しバスケット(50)内に延びる支持部位(51c)を有すること、および前記上部分(7)によって前記調理容器(2)が閉ざされるときに前記回転式加工ツール(52)のうちの少なくとももう1つが前記支持部位(51c)に取り付けられ得ることを特徴とする加熱調理家電製品。
【請求項2】
前記支持部位(51c)は、前記回転式加工ツール(52)の回転駆動を引き起こすような駆動機構を有していないことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理家電製品。
【請求項3】
前記支持部位(51c)は円筒部位(51f)であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理家電製品。
【請求項4】
前記ハブ(51)は、駆動部位(51a)を備える本体(51d)を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項5】
前記ハブ(51)は、前記駆動部位(51a)の上方で前記本体(51d)の周りにオーバーモールドされた外周部分(51e)を有することを特徴とする請求項4に記載の加熱調理家電製品。
【請求項6】
外周部分(51e)
は円筒部位(51f)をなすことを特徴とする請求項3または請求項5に記載の加熱調理家電製品。
【請求項7】
前記上部分(7)によって前記調理容器(2)が閉ざされるとき、前記蒸しバスケット(50)内で複数の回転式加工ツール(52)が前記支持部位(51c)に対して積み重ねて取り付けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項8】
前記支持部位(51c)は、前記回転式加工ツール(52)の回転駆動を引き起こすような駆動機構を有していないことを特徴とする請求項7に記載の加熱調理家電製品。
【請求項9】
前記上部分(7)は、前記ハブ(51)を前記回転軸(58)の周りに回転駆動するために前記容器(2)上に配置された上部動力ボックス(4)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項10】
前記上部分(7)は中蓋(3)を備えること、および前記調理容器(2)は前記中蓋(3)を保持することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項11】
前記中蓋(3)は
、上部動力ボックス(4)によって回転駆動されて前記ハブ(51)を回転駆動する回転式伝達機構(33)を保持することを特徴とする請求項10に記載の加熱調理家電製品。
【請求項12】
前記調理容器(2)は底(25)を有し、前記底(25)から立ち上がる心出し具(28)を備えること、および前記ハブ(51)は前記心出し具(28)に取り付けられることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項13】
前記調理容器(2)を受けるベース部(1)を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の加熱調理家電製品。
【請求項14】
前記電熱装置(6)は前記調理容器(2)によって保持されること、および前記ベース部(1)は、前記調理容器(2)が前記ベース部(1)上に配置されるときに前記電熱装置(6)に給電するための加熱用電気コネクタ(15)を備えることを特徴とする請求項13に記載の加熱調理家電製品。
【請求項15】
前記ベース部(1)は
、上部動力ボックス(4)に給電するための動力用電気コネクタ(11)を有するコラム(10)を備えることを特徴とする請求項13または14に記載の加熱調理家電製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理容器と、調理容器内に配置された蒸しバスケットと、調理容器内で回転駆動されるハブと、交換可能な少なくとも2つの加工ツールとを備える加熱調理家電製品の技術分野に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、ただし排他的であることなく、交換可能な加工ツールのうちの1つを保持するハブを回転駆動するために調理容器の上方に配置された上部動力ボックスを備える加熱調理家電製品に関する。
【背景技術】
【0003】
調理容器内に配置された蒸しバスケットと、調理容器の底に配置されたハブと、調理容器内に配置されたハブを回転駆動するための駆動装置とを備える加熱調理家電製品が知られている(例えば、特許文献1参照)。ハブは、蒸しバスケットの下方に配置された刃物ツールを回転駆動するために用意された駆動部位を備えている。製品は、刃物ツールの代わりにハブに取り付けることができる乳化ツールを備える。しかし、この文献では、乳化ツールのための収納については言及していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的の1つは、経済的な構造で製品の付属品をコンパクトに収納できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、上部分と、調理容器と、調理容器内に入っている食品を加熱するための電熱装置と、調理容器内に配置された蒸しバスケットと、ハブと、調理容器内に配置されたハブを回転軸の周りに回転駆動するための駆動装置と、少なくとも2つの交換可能な回転式加工ツールとを備える加熱調理家電製品であって、ハブは、蒸しバスケットの下でハブに取り付けられた回転式加工ツールのうちの1つを回転駆動するために用意された駆動部位を備える加熱調理家電製品を用いることで、ハブは、蒸しバスケットを貫くこと、蒸しバスケット内に延びる支持部位を有すること、および上部分によって調理容器が閉ざされるときに回転式加工ツールのうちの少なくとももう1つが支持部位に取り付けられ得ることによって達成される。
【0007】
こうした措置(disposition)により、調理容器内に納められた蒸しバスケットを備える加熱調理家電製品であって、調理容器内に少なくとも2つの回転式加工ツールが納まる収納時の構成を有する加熱調理家電製品を得ることができる。
【0008】
有利な実施形態によれば、支持部位は、前記回転式加工ツールの回転駆動を引き起こすような駆動機構を有していない。
【0009】
この措置により、ハブに複数の回転式加工ツールが取り付けられた場合に駆動装置に過度な応力がかかるのを防ぐことができる。
【0010】
その場合、有利には、支持部位は円筒部位である。
【0011】
このような構造により、支持部位に取り付けられた回転式加工ツールの回転駆動を防ぐことができる。このような構造は蒸しバスケットの回転駆動を防ぐこともできる。
【0012】
さらに有利には、ハブは駆動部位を備える本体を有する。
【0013】
この措置により、ハブの構造を単純化することができる。
【0014】
その場合、有利には、ハブは、駆動部位の上方で本体の周りにオーバーモールドされた外周部分を有する。
【0015】
この措置により、より平滑な表面性状を外周部分に得ること、および/または食品が引っかかりにくい材質を用いることが可能になる。
【0016】
その場合、有利には、外周部分は円筒部位をなす。
【0017】
さらに有利には、上部分によって調理容器が閉ざされるとき、蒸しバスケット内で複数の回転式加工ツールが支持部位に対して積み重ねて取り付けられる。
【0018】
この措置により、調理容器内に少なくとも3つの回転式加工ツールが納まる収納時の構成を有する製品を得ることができる。
【0019】
その場合、有利には、支持部位は、前記回転式加工ツールの回転駆動を引き起こすような駆動機構を有していない。
【0020】
この措置により、ハブの支持部位に複数の回転式加工ツールが取り付けられた場合に駆動装置に過度な応力がかかるのを防ぐことができる。
【0021】
実施形態によれば、上部分は、ハブを回転軸の周りに回転駆動するために調理容器の上に配置された上部動力ボックスを備える。あるいは、加熱調理家電製品は、ハブを回転軸の周りに回転駆動するために調理容器を受ける動力ベース部などを備えることもできよう。その場合、上部分は蓋などによって形成され得る。
【0022】
その場合、有利には、上部分は中蓋を備え、調理容器はその中蓋を保持する。
【0023】
この措置により、上部動力ボックスを食品の飛散物から守ることができる。
【0024】
その場合、有利には、中蓋は、上部動力ボックスによって回転駆動されてハブを回転駆動する回転式伝達機構を保持する。
【0025】
さらに有利には、調理容器は底を有し、その底から立ち上がる心出し具を備え、ハブはその心出し具に取り付けられる。
【0026】
実施形態によれば、加熱調理家電製品は調理容器を受けるベース部を備える。
【0027】
その場合、有利には、電熱装置は調理容器によって保持され、ベース部は、調理容器がベース部上に配置されるときに電熱装置に給電するための加熱用電気コネクタ(15)を備える。
【0028】
この措置により、電熱装置の制御を容易にすることができる。
【0029】
あるいは、電熱装置はベース部によって保持されることなどができよう。
【0030】
さらに有利には、ベース部は、上部動力ボックスに給電するための動力用電気コネクタを有するコラムを備える。
【0031】
この措置により装置の給電を単純化でき、給電を全面的にベース部から行うことが可能になる。
【0032】
本発明は、何ら限定的でないものとして取り上げ、添付の図面で図解する実施例を検討することによってよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明による調理家電製品の実施例の分解斜視図である。
【
図2】
図1に示された調理家電製品の使用時の構成による垂直断面図である(ベース部は図示せず)。
【
図3】
図1に示された調理家電製品のベース部を上から見た斜視図である。
【
図4】
図1に示された調理家電製品の調理容器を下から見た斜視図である。
【
図5】
図1に示された調理家電製品のハブの斜視図である。
【
図6】
図1に示された調理家電製品の回転式加工ツールのうちの1つの斜視図である。
【
図7】
図1に示された調理家電製品の蒸しバスケットの斜視図である。
【
図8】
図1に示された調理家電製品が収納時の構成にあるときの垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図示した加熱調理家電製品は、上部分7と、調理容器2と、調理容器2内に入っている食品を加熱するための電熱装置6と、調理用付属品5とを備える。調理用付属品5には、蒸しバスケット50、ハブ51、および少なくとも2つの交換可能な回転式加工ツール52が含まれ、交換可能な回転式加工ツール52のそれぞれはハブ51に取り付けられるようになっている。
【0035】
図1から見て取れるように、回転式加工ツール52は、乳化ツール53、撹拌ツール54、歯状刃物ツール55、および切断刃物ツール56を含む。
【0036】
図示した加熱調理家電製品は、調理容器2内に配置されたハブ51を回転軸58の周りに回転駆動するための駆動装置99を備える。
【0037】
上部分7によって調理容器2が閉ざされる。所望であれば、上部分7は、特に食品を投入するため、および/または蒸気を逃がすために、1つまたは複数の開口を有することができる。あるいは、または補足的に、上部分7は、特に蒸気を逃がすために、調理容器2とともに逃し穴を設けることができる。
【0038】
使用時の構成では、調理家電製品は、
図2に示すように、調理容器2内に配置された回転式加工付属品57を備える。回転式加工ツール52はそれぞれ、ハブ51に取り付けることで回転式加工付属品57を形成することができる。
【0039】
図示した加熱調理家電製品は、
図3を見るとよくわかるように、ベース部1を備えている。ベース部1は調理容器2を受ける台座12を形成する。そのため、ベース部1は、調理容器2の下部を受けるために台座12内に設けられた窪み13を有する。ベース部1は、台座12に配置された操作盤14を有する。
【0040】
【0041】
ベース部1は、ベース部1上に配置された調理容器2と接触するようにしたセンサ16を備える温度制御装置をさらに備える。より具体的には、図示した実施例では、センサ16は、窪み13の中に設けられている。
【0042】
調理容器2は、有利には金属製、好ましくはステンレス鋼製のフレーム20を備える。調理容器2は、
図2から見て取れるように、フレーム20に取り付けられたハンドル80を備える。調理容器2は底25を有する。調理容器2は、その底25から立ち上がる心出し具28を備える。
図2から見て取れるように、ハブ51は、心出し具28に取り付けられる。
【0043】
図示した実施例では、調理容器2は、
図2からよりよく見て取れるように、フレーム20の下に設けられた熱拡散プレート60を備えている。熱拡散プレート60は、有利にはアルミニウム製である。調理容器2は、ベース部1上に載るようにされた基部24を備える。基部24は、フレーム20の下に取り付けられる。基部24は、調理容器2がベース部1上の定位置にあるときに窪み13の中にはまる。
【0044】
図示した実施例では、電熱装置6は、熱拡散プレート60の下に固定された遮蔽付き加熱要素61によって形成されている。熱拡散プレート60は、フレーム20の下に設けられる。
図4を見るとわかるように、基部24からは3本の底ピン61a、61b、61cが出ている。底ピン61a、61b、61cのうちの2本は、遮蔽付き加熱要素61の端子に接続されており、接地線をなす第3のピンは、フレーム20および/または熱拡散プレート60に接続される。底ピン61a、61b、61cへの給電は、加熱用電気コネクタ15によって行われる。
【0045】
図2および
図4を見るとわかるように、基部24には開口部27があり、そこから底25をのぞくことができる。開口部27は、センサ16が通るように設けられる。
図8を見るとわかるように、センサ16は調理容器2の底25と接する。センサ16は、調理容器2の底25に対して中心位置となるように設けられる。回転軸58はセンサ16を通る。
【0046】
図示した実施例では、駆動装置99は上部分7の中に設けられている。そのため、上部分7は上部動力ボックス4を備える。より具体的には、上部分7は中蓋3を備える。中蓋3は、回転軸58の周りに延びる本体部30を備える。
【0047】
図示した実施例では、ベース部1は、上部動力ボックス4に給電するための動力用電気コネクタ11を有するコラム10を備えている。より具体的には、動力用電気コネクタ11は、コラム10内に横方向に設けられる。台座12の上部分はコラム10の方向に高くなっている。台座12の上部分は平坦であり、窪み13を取り囲む。コラム10は、窪み13に関して操作盤14と反対側に設けられる。
【0048】
好ましい実施形態によれば、中蓋3は回転式伝達機構33を保持する。
図3に示すように、回転式伝達機構33は、上部動力ボックス4によって回転駆動されて、調理容器2内に配置されたハブ51を回転駆動する。変形形態として、上部動力ボックス4は、ハブ51を直接回転駆動することもできよう。その場合、中蓋3は軸方向に自由な貫通部を有する。
【0049】
上部動力ボックス4は、
図2から見て取れるように、中蓋3の回転式伝達機構33を介してハブ51を駆動するために用意された減速機41を駆動する電動機40を納める。
【0050】
上部動力ボックス4は、上部動力ボックス4を調理容器2上で回転させるとハンドル80内で阻止されるように用意された錠止脚47を備える。
【0051】
図2から見て取れるように、上部動力ボックス4は、調理容器2上に配置されてハブ51を回転軸58の周りに回転駆動する。調理容器2は中蓋3を保持する。中蓋3は、上部動力ボックス4を保持する。
【0052】
ハブ51は、蒸しバスケット50の下方でハブに取り付けられた回転式加工ツール52のうちの1つを回転駆動するために用意された駆動部位51aを備える。換言すれば、回転式加工ツール52は、調理容器2の底と蒸しバスケット50の底との間でハブに取り付けられる。
図5から見て取れるように、駆動部位51aはハブ51の下部に含まれる。回転式加工ツール52は、
図6から見て取れるように、1つまたは複数の加工具52cを保持する円環52bの内側に有利には納まる駆動機構52aを有する。ハブ51は円環52bを貫通する。駆動部位51aは、ハブ51に取り付けられた回転式加工ツール52の駆動機構52aを回転駆動するために用意された駆動機構51bを有する。
【0053】
ハブ51は、駆動部位51aの上に延びる支持部位51cを備える。図示した実施例では、支持部位51cは、回転式加工ツール52の回転駆動を引き起こすような駆動機構を有していない。より具体的には、支持部位51cは円筒部位51fである。
【0054】
図示した実施例では、ハブ51は、支持部位51cの上に延びる伝達部位51gを備えている。伝達部位51gは、回転式伝達機構33を介して上部動力ボックス4によって駆動されるように用意される。
【0055】
有利な構造によれば、ハブ51は、駆動部位51aおよび伝達部位51gを形成する本体51dを有する。
図2から見て取れるように、ハブ51は、駆動部位51aの上方および伝達部位51gの下方で本体51dの周りにオーバーモールドされた外周部分51eを有する。外周部分51eは、円筒部位51fをなす。
【0056】
図7を見るとよくわかるように、蒸しバスケット50は、底50bを貫く軸方向貫通部50aを有する。蒸しバスケット50は、穴明き構造である。
図7に示す実施例では、蒸しバスケット50は、底50bから出る側壁50cを有する。底50bおよび側壁50cは、細長い開孔50dを有する。蒸しバスケット50は、たとえば十分な耐温度性能を有するプラスチック素材などで製作して、蒸気を発生させる環境下での使用に耐えるようにする。変形形態として、蒸しバスケット50は、特に金網で製作することもできよう。
【0057】
収納時の構成では、調理用付属品5は、
図8に示すように、調理容器2内に収納することができる。
【0058】
蒸しバスケット50は、使用時の構成および収納時の構成の調理容器2内に配置することができる。ハブ51の駆動部位51aは、調理容器2内の定位置にある蒸しバスケット50の下に配置されたいずれか1つの回転式加工ツール52を回転駆動するために用意される。ハブ51の支持部位51cは、調理容器2内の定位置にある蒸しバスケット50の内部に延びる。
【0059】
図2および
図8から見て取れるように、ハブ51は、調理容器2内に配置された蒸しバスケット50を貫く。駆動部位51aは、軸方向貫通部50aの下方に延びる。支持部位51cは、軸方向貫通部50aの上方に延びる。そのため、
図8に示すように、ハブ51および蒸しバスケット50が調理容器2内に配置されるとき、駆動部位51aは蒸しバスケット50の下に延びる。
図8に示すように、ハブ51および蒸しバスケット50が調理容器2内に配置されるとき、支持部位51cは蒸しバスケット50の内部に延びる。
【0060】
上部分7によって調理容器2が閉ざされるとき、調理容器2内に配置された蒸しバスケット50の内部に延びるハブ51の支持部位51cに回転式加工ツール52のうちの少なくとももう1つが取り付けられ得る。図示した実施例では、回転式加工ツール52が蒸しバスケット50内のハブ51に取り付けられるとき、駆動機構52aは支持部位51cに回転自在に取り付けられる。そのため、回転式加工ツール52は回転駆動されない。
【0061】
より具体的には、
図8を見るとわかるように、上部分7によって調理容器2が閉ざされるとき、蒸しバスケット内50で複数の回転式加工ツール52が支持部位51に対して積み重ねて取り付けられる。
【0062】
そのため、ユーザーは、いずれか1つの回転式加工ツール52(高さがかさむ乳化ツール53は除く)を蒸しバスケット50の下に配置し、その他の1つまたは複数の回転式加工ツールを蒸しバスケットの中に配置して、回転式加工ツール52をハブ51に取り付けた状態で、上部分7によって閉ざされた調理容器2の中に各種回転式加工ツール52を収納することができる。所望の場合には、少なくともいずれか1つの回転式加工ツール52は、蒸しバスケット50の上方まで延びてもよい。
【0063】
変形形態として、上部分7は必ずしも中蓋3を備えていなくともよい。駆動装置99は必ずしも上部分7の中に設けられなくともよい。上部分7は必ずしも上部動力ボックス4を備えていなくともよい。駆動装置99は、ハブ51を回転駆動するために、調理容器2を受けるベース部1の中に設けられるなどとすることができる。
【0064】
変形形態として、電熱装置6は必ずしも調理容器2によって保持されるものでなくともよい。電熱装置6は、特にベース部1の中に設けられるものであってよい。
【0065】
本発明は、説明された実施例やその変形形態だけにいささかも限定されるものではなく、請求項の枠内でいくつもの変更を包含するものである。