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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-01-28
(54)【発明の名称】ロックを制御するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   E05B 47/00 20060101AFI20220121BHJP
【FI】
E05B47/00 H
E05B47/00 G
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019548510
(86)(22)【出願日】2017-11-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-13
(86)【国際出願番号】 CN2017110169
(87)【国際公開番号】W WO2018095222
(87)【国際公開日】2018-05-31
【審査請求日】2019-07-23
(31)【優先権主張番号】201611059241.9
(32)【優先日】2016-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201611153363.4
(32)【優先日】2016-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201611155484.2
(32)【優先日】2016-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201611151128.3
(32)【優先日】2016-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520214972
【氏名又は名称】ベイジン チーシェン サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】フー ジーフェン
【審査官】鳥井 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-500997(JP,A)
【文献】特開2009-102006(JP,A)
【文献】特開2016-188478(JP,A)
【文献】特開2002-227476(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105480327(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施錠機構を含むロックであって、前記施錠機構は、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成され、前記ロックは、前記施錠機構が前記第1の位置にある施錠ステータスと、前記施錠機構が前記第2の位置にある開ステータスとを有する、ロックと、
前記施錠機構を前記第1の位置と前記第2の位置との間で動かすように構成された制御デバイスと、
命令のセットを保存するストレージデバイスと、
前記ストレージデバイスと通信する少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行するとき、前記システムに、
前記ロックが前記施錠ステータスになるように前記ロックを閉める要求を取得することと、
前記施錠機構を前記第1の位置に向かって動かすために前記制御デバイスを作動させることと、
前記施錠機構が前記第1の位置に向かって動く間に前記ロックの動作情報を取得することと、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断することと、
前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすかどうかについての前記判断の結果に基づいて、前記施錠機構を前記第1の位置または前記第2の位置に動かすために前記制御デバイスを作動させることと、
を行わせるように構成され、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する前記条件を満たすかどうかを判断するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記システムに、
前記ロックを閉める前記要求を中断する要求を取得すること、および前記取得された中断する要求に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断すること、または、
前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる回数が閾値数以上であるかどうかを判断すること、および前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる前記回数が前記閾値数以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断すること、または、
前記ロックを閉める継続時間が閾値期間以上であるかどうかを判断すること、および前記ロックを閉める前記継続時間が前記閾値期間以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断すること、
を行わせるようにさらに構成される、システム。
【請求項2】
前記システムは、前記ロックが前記開ステータスにあるかまたは施錠ステータスにあるかを判断するように構成されたステータス検出デバイスをさらに含み、前記制御デバイスを作動させて前記ロックを閉めるために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記システムに、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるかどうかを判断するために前記ステータス検出デバイスを作動させることと、
前記ロックが前記施錠ステータスにないとの前記判断の結果に基づいて、前記施錠機構を前記第1の位置に向かって動かすために前記制御デバイスを作動させることと、
を行わせるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記システムに、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるかどうかを判断するために前記ステータス検出デバイスを作動させることと、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるとの前記判断の結果に応答して、前記ロックが施錠されていることを示すメッセージを端末デバイスへ送信することと、
を行わせるようにさらに構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ステータス検出デバイスは、第1のスイッチと第2のスイッチとを含み、前記ロックが前記開ステータスにあるかまたは施錠ステータスにあるかを検出するために、前記ステータス検出デバイスは、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第1のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第1のスイッチに物理的に繋がっているとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記施錠ステータスにあると判断することと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第2のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第2のスイッチに物理的に繋がっているとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記開ステータスにあると判断することと、
を行うようにさらに構成される、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ステータス検出デバイスは、スイッチを含み、前記ロックが前記開ステータスにあるかまたは施錠ステータスにあるかを検出するために、前記ステータス検出デバイスは、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記スイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記スイッチに物理的に繋がっていないとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記開ステータスにあると判断することと、
を行うようにさらに構成される、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムは、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するように構成された障害物検出デバイスをさらに含み、前記制御デバイスを作動させて前記ロックを閉めるために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記システムに、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記施錠機構の前記経路に障害物が存在するかどうかを検出するために前記障害物検出デバイスを作動させることと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記経路に障害物が存在しないとの前記検出の結果に応答して、前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させることと、
を行わせるように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記ロックが前記施錠ステータスになるように前記ロックを閉める前記要求を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記システムに、
タイミングデバイスから参照時間を取得することと、
前記取得された参照時間に基づいて、現在時間を判断することと、
前記現在時間が前記ロックを閉める条件を満たすかどうかを判断することと、
前記現在時間が前記ロックを閉める前記条件を満たすとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックを閉める前記要求を生成することと、
を行わせるようにさらに構成される、請求項1~6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
1つ以上のプロセッサおよび1つ以上のストレージ媒体を有するコンピューティングデバイス上で実施される方法であって、前記方法は、
ロックが施錠ステータスになるように前記ロックを閉める要求を取得するステップであって、前記ロックは、施錠機構を含み、前記施錠機構は、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成され、前記ロックは、前記施錠機構が前記第1の位置にある前記施錠ステータスと、前記施錠機構が前記第2の位置にある開ステータスとを有する、ステップと、
前記施錠機構を前記第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させるステップと、
前記施錠機構が前記第1の位置に向かって動く間に前記ロックの動作情報を取得するステップと、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断するステップと、
前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすかどうかについての前記判断の結果に基づいて、前記施錠機構を前記第1の位置または前記第2の位置に動かすために前記制御デバイスを作動させるステップと、
を含み、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する前記条件を満たすかどうかを判断する前記ステップは、
前記ロックを閉める前記要求を中断する要求を取得するステップ、および前記取得された中断する要求に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、または、
前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる回数が閾値数以上であるかどうかを判断するステップ、および前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる前記回数が前記閾値数以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、または、
前記ロックを閉める継続時間が閾値期間以上であるかどうかを判断するステップ、および前記ロックを閉める前記継続時間が前記閾値期間以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、
をさらに含む、方法。
【請求項9】
前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる前記ステップは、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるかまたは開ステータスにあるかを判断するためにステータス検出デバイスを作動させるステップと、
前記ロックが前記施錠ステータスにないかまたは開ステータスにないかについての前記判断の結果に基づいて、前記施錠機構を前記第1の位置に向かって動かすために前記制御デバイスを作動させるステップと、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるかどうかを判断するために前記ステータス検出デバイスを作動させるステップと、
前記ロックが前記施錠ステータスにあるとの前記判断の結果に応答して、前記ロックが施錠されていることを示すメッセージを端末デバイスへ送信するステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ステータス検出デバイスは、第1のスイッチと第2のスイッチとを含み、前記ロックが前記施錠ステータスにあるかまたは開ステータスにあるかを判断するために前記ステータス検出デバイスを作動させる前記ステップは、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第1のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断するステップと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第1のスイッチに物理的に繋がっているとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記施錠ステータスにあると判断するステップと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第2のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断するステップと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記第2のスイッチに物理的に繋がっているとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記開ステータスにあると判断するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ステータス検出デバイスは、スイッチを含み、前記ロックが前記施錠ステータスにあるかまたは前記開ステータスにあるかを判断するために前記ステータス検出デバイスを作動させる前記ステップは、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記スイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断するステップと、
前記施錠機構の少なくとも一部が前記スイッチに物理的に繋がっていないとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックが前記開ステータスにあると判断するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる前記ステップは、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するために障害物検出デバイスを作動させるステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記経路に障害物が存在しないとの前記検出の結果に応答して、前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させるステップと、
をさらに含む、請求項8~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
システムの少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記システムに方法を実行させる命令を保存している非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記方法は、
ロックが施錠ステータスになるように前記ロックを閉める要求を取得するステップであって、前記ロックは、施錠機構を含み、前記施錠機構は、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成され、前記ロックは、前記施錠機構が前記第1の位置にある前記施錠ステータスと、前記施錠機構が前記第2の位置にある開ステータスとを有する、ステップと、
前記施錠機構を前記第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させるステップと、
前記施錠機構が前記第1の位置に向かって動く間に前記ロックの動作情報を取得するステップと、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断するステップと、
前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすかどうかについての前記判断の結果に基づいて、前記施錠機構を前記第1の位置または前記第2の位置に動かすために前記制御デバイスを作動させるステップと、
を含み、
前記ロックの前記動作情報が前記ロックの動作に関する前記条件を満たすかどうかを判断する前記ステップは、
前記ロックを閉める前記要求を中断する要求を取得するステップ、および前記取得された中断する要求に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、または、
前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる回数が閾値数以上であるかどうかを判断するステップ、および前記ロックを閉めるために前記制御デバイスを作動させる前記回数が前記閾値数以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、または、
前記ロックを閉める継続時間が閾値期間以上であるかどうかを判断するステップ、および前記ロックを閉める前記継続時間が前記閾値期間以上であるとの前記判断の結果に基づいて、前記ロックの前記動作情報が前記条件を満たすと判断するステップ、
をさらに含む、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2016年11月25日出願の中国特許出願第201611059241.9号、2016年12月14日出願の中国特許出願第201611153363.4号、2016年12月14日出願の中国特許出願第201611155484.2号、および2016年12月14日出願の中国特許出願第201611151128.3号の優先権を主張する。上記参照した出願はそれぞれ、その全体を参照により本明細書に明示的に援用される。
【0002】
技術分野
本開示は、全般的に、セキュリティシステムに関し、特に、セキュリティシステムにおいてロックを制御するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ロックは、デバイス(例えばドア、自転車、引き出し)を保護するための重要なツールである。したがって、ロックを効率的に制御し、保護される必要があるデバイスを一層適切に保護する機構を開発することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の或る側面によれば、システムは、ロックと、制御デバイスと、命令のセットを保存するストレージデバイスと、ストレージデバイスと通信する少なくとも1つのプロセッサとを含んでもよい。ロックは、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成された施錠機構を含んでもよい。ロックは、施錠機構が第1の位置にある施錠ステータス、および施錠機構が第2の位置にある開ステータスを有してもよい。制御デバイスは、施錠機構を第1の位置と第2の位置との間で動かしてもよい。命令を実行すると、少なくとも1つのプロセッサはシステムに、ロックが施錠ステータスになるようにロックを閉める要求を取得することと、施錠機構を第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させることとをさせるように構成されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、第1の位置に向かって施錠機構が動く間にロックの動作情報を取得することと、ロックの動作情報がロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断することとをさせてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックの動作情報が条件を満たすかどうかについての判断の結果に基づいて、第1の位置または第2の位置に施錠機構を動かすために制御デバイスを作動させることをさせてもよい。
【0005】
一部の実施形態において、システムは、ロックが開ステータスにあるかまたは施錠ステータスにあるかを判断するように構成されたステータス検出デバイスをさらに含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックが施錠ステータスにあるかどうかを判断するためにステータス検出デバイスを作動させることと、ロックが施錠ステータスにないとの判断の結果に基づいて、施錠機構を第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させることとをさせてもよい。
【0006】
一部の実施形態において、システムは、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するように構成された障害物検出デバイスをさらに含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物か存在するかどうかを検出するために障害物検出デバイスを作動させることと、第1の位置と第2の位置との間の経路に障害物が存在しないとの検出の結果に応答してロックを閉めるために制御デバイスを作動させることとをさせてもよい。
【0007】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、施錠機構の経路に障害物が存在するとの検出の結果に応答して警告を生成させてもよい。
【0008】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックの動作情報が条件を満たすとの判断の結果に応答して、ロックが開いていることまたは施錠されていることを示すメッセージを端末デバイスへ送信させてもよい。
【0009】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックが施錠ステータスにあるかどうかを判断するためにステータス検出デバイスを作動させることと、ロックが施錠ステータスにあるとの判断の結果に応答してロックが施錠されていることを示すメッセージを端末デバイスへ送信することとをさせてもよい。
【0010】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックを閉める要求を中断する要求を取得することと、取得された中断する要求に基づいてロックの動作情報が条件を満たすと判断することとをさせてもよい。
【0011】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックを閉めるために制御デバイスを作動させる回数が閾値数以上であるかどうかを判断することと、ロックを閉めるために制御デバイスを作動させる回数が閾値以上であるとの判断の結果に基づきロックの動作情報が条件を満たすと判断することとをさせてもよい。
【0012】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、ロックを閉める継続時間が閾値期間以上であるかどうかを判断することと、ロックを閉める継続時間が閾値期間以上であるとの判断の結果に基づきロックの動作情報が条件を満たすと判断することとをさせてもよい。
【0013】
一部の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、システムにさらに、タイミングデバイスから参照時間を取得することと、取得された参照時間に基づいて現在時間を判断することとをさせてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムに、現在時間がロックを閉める条件を満たすかどうかを判断することと、現在時間がロックを閉める条件を満たすとの判断の結果に基づいて、ロックを閉める要求を生成することとをさらにさせてもよい。
【0014】
一部の実施形態において、制御デバイスは、モータ、ウォーム、またはウォームギアのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0015】
一部の実施形態において、ステータス検出デバイスは、第1のスイッチを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムに、施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているであろうとの判断の結果に基づいて、ロックが施錠ステータスにあるであろうと判断することとをさらにさせてもよい。
【0016】
一部の実施形態において、ステータス検出デバイスは、第2のスイッチをさらに含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムに、施錠機構の少なくとも一部が第2のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、施錠機構の少なくとも一部が第2のスイッチに物理的に繋がっているであろうとの判断の結果に基づいて、ロックが開ステータスにあると判断することとをさらにさせてもよい。
【0017】
一部の実施形態において、ステータス検出デバイスは、スイッチを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、システムに、施錠機構の少なくとも一部がスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することと、施錠機構の少なくとも一部がスイッチに物理的に繋がっていないであろうとの判断の結果に基づいて、ロックが開ステータスにあるであろうと判断することとをさらにさせてもよい。
【0018】
本開示の別の側面によれば、コンピュータに実装された方法は、少なくとも1つのプロセッサにより実行される以下の動作のうちの1つ以上を含んでもよい。本方法は、ロックが施錠ステータスになるようにロックを閉める要求を取得するステップを含んでもよい。ロックは、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成された施錠機構を含んでもよい。ロックは、施錠機構が第1の位置にある施錠ステータスと、施錠機構が第2の位置にある開ステータスとを有してもよい。本方法はさらに、施錠機構を第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させるステップと、施錠機構が第1の位置に向かって動く間にロックの動作情報を取得するステップとを含んでもよい。本方法は、ロックの動作情報がロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断するステップと、ロックの動作情報が条件を満たすかどうかについての判断の結果に基づいて、施錠機構を第1の位置または第2の位置に動かすために制御デバイスを作動させるステップとをさらに含んでもよい。
【0019】
本開示のさらに別の側面によれば、システムの少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとシステムに方法を実行させる命令を保存している非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体が設けられる。本方法は、ロックが施錠ステータスになるようにロックを閉める要求を取得するステップを含んでもよい。ロックは、第1の位置と第2の位置との間を動くように構成された施錠機構を含んでもよい。ロックは、施錠機構が第1の位置にある施錠ステータスと、施錠機構が第2の位置にある開ステータスとを有してもよい。本方法はさらに、施錠機構を第1の位置に向かって動かすために制御デバイスを作動させるステップと、施錠機構が第1の位置に向かって動く間にロックの動作情報を取得するステップとを含んでもよい。本方法は、ロックの動作情報がロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断するステップと、ロックの動作情報が条件を満たすかどうかについての判断の結果に基づいて、施錠機構を第1の位置または第2の位置に動かすために制御デバイスを作動させるステップとをさらに含んでもよい。
【0020】
本開示について、例示的な実施形態の点からさらに記載する。これらの例示的な実施形態は、図面を参照して詳しく記載される。これらの実施形態は、非限定的な例示的実施形態であり、類似した参照符号は、図面のうちいくつかの図面にわたって同様の構造を表現する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の一部の実施形態による、例示的なセキュリティシステムを示す概略図である。
図2】本開示の一部の実施形態による、例示的なコンピューティングデバイスのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。
図3】本開示の一部の実施形態による、例示的なモバイルデバイスのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。
図4】本開示の一部の実施形態による、保護される必要がある例示的なデバイスのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。
図5】本開示の一部の実施形態による、例示的な処理デバイスを示すブロック図である。
図6】本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図7】本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図8】本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める命令を生成する例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図9】本開示の一部の実施形態による、例示的なロックを示す概略図である。
図10A】本開示の一部の実施形態による、例示的なロックを示す概略図である。
図10B】本開示の一部の実施形態による、例示的なロックを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の記載は、当業者が本開示を作製し、使用できるように提示され、特定の用途およびその要件の文脈で示されている。開示された実施形態に対する様々な改変が、当業者には容易に明らかになるであろう。本明細書に定義された全般的な原理は、本開示の意図および範囲から逸脱することなく他の実施形態および用途に応用され得る。したがって、本開示は、示される実施形態に限定されず、特許請求の範囲に合致する最も広い範囲を与えられる。
【0023】
本明細書で使用される専門用語は、特定の例示的な実施形態を記載するものでしかなく、限定的な意図はない。本明細書で使用されるとき、単数形「a(或る)」、「an(或る)」、および「the(この)」は、文脈によりそうでないことが明示的に示されていない限り、複数形も含むよう意図されることもある。さらに、当然のことながら、「comprise(備える)」、「comprises(備える)」、および/または「comprising(備えている)」、「include(含む)」、「includes(含む)」、および/または「including(含んでいる)」という用語は、本開示で使用されるとき、記載された特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/もしくは構成要素の存在を指定するが、他の1つ以上の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外するものではない。
【0024】
これらの特徴および他の特徴、ならびに本開示の特性、ならびに動作の方法、および構造の関連要素の機能、および部品の組み合わせ、および製造の簡潔さが、添付の図面を参照しながら以下の記載を検討するとより明らかとなるであろう。添付図面はすべて本開示の一部を構成する。なお、当然のことながら、図面は例示および説明のためのものでしかなく、本開示の範囲を限定することは意図されていない。当然のことながら、図面は正確な縮尺ではない。
【0025】
当然のことながら、本明細書で使用される「システム」、「エンジン」、「ユニット」、および/または「モジュール」という用語は、小さい順に種々のレベルの種々の構成要素、要素、部品、セクション、または組立品を区別する1つの方法である。なお、他の表現が同じ目的を達成するのであれば、それらにより用語が置き換えられてもよい。
【0026】
当然のことながら、文脈が別段のことを明確に示さない限り、ユニット、エンジン、またはモジュールが別のユニット、エンジン、またはモジュール「上」にある、「に接続されている」、または「に結合されている」ものとして言及される場合、それは他のユニット、エンジン、またはモジュール上に直接あっても、それに接続もしくは結合されても、またはそれと通信してもよく、あるいは介在するユニット、エンジン、またはモジュールが存在してもよい。本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意の組み合わせすべてを含む。
【0027】
本開示において使用されるフローチャートは、本開示のいくつかの実施形態によりシステムが実施する動作を示す。当然のことながら、フローチャートの動作は、順序通りに実施されなくてもよい。逆に、動作は逆順でまたは同時に実施されてもよい。さらに、他の1つ以上の動作がフローチャートに追加されてもよい。1つ以上の動作がフローチャートから省略されてもよい。
【0028】
本開示において使用される測位技術は、グローバルポジショニングシステム(GPS:global positioning system)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS:global navigation satellite system)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS:quasi-zenith satellite system)、ワイヤレスフィディリティ(WiFi:wireless fidelity)測位技術、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせに基づいてもよい。本開示では上記の測位システムの1つ以上が区別なく使用され得る。
【0029】
本開示は、ロックを制御するシステムおよび方法に関する。ロックは、セキュリティシステムに関係する情報に基づいてデバイス(例えば自転車、ドア)を保護するために使用されてもよい。システムは、ロックを閉める要求を受信する方法を実行してもよい。システムは、ロックを閉めるために制御デバイスを作動させる方法を実行してもよい。制御デバイスは、ロックが施錠ステータスとなる一定の位置に向かって動くようにロックの施錠機構を駆動してもよい。一定の位置に向かって施錠機構が動く間に、システムは、ロックの動作情報を捕捉し、ロックの動作情報がロックの動作に関する条件を満たすかどうかを判断する方法を実行してもよい。ロックの動作情報が条件を満たすかどうかについての判断に応答して、システムは、ロックを開けるか、または閉めるために制御デバイスを作動させる方法を実行してもよい。
【0030】
図1は、本開示の一部の実施形態による、例示的なセキュリティシステム100を示す概略図である。セキュリティシステム100は、サーバ110、ネットワーク120、1つ以上の端末デバイス130、デバイス140、ストレージ150、測位デバイス160、およびロック170を含んでもよい。セキュリティシステム100は、本開示の中で開示される方法および/またはプロセスを実施することによって、ロック170によりデバイス140を保護してもよい。一部の実施形態において、保護されるデバイス140は、自転車シェアリングシステムにおける自転車であってもよい。自転車シェアリングシステムは、ユーザが乗車のために自転車を使用できるようにする自転車シェアリングサービスを提供してもよい。ユーザが乗車を終えて自転車を返却したいとき、ユーザは、自転車の駐輪が許可される任意のエリアに自転車を置いて、自転車をロックしてもよい。その結果、自転車は次のユーザのための準備ができてもよい。
【0031】
サーバ110は、セキュリティシステム100の様々な機能性を提供するために、端末デバイス130、デバイス140、および/またはロック170と通信してもよい。一部の実施形態において、サーバ110は、端末デバイス130から、例としてネットワーク120を介して、デバイス140に関連する要求を受信してもよい。例としてサーバ110は、端末デバイス130から、例としてネットワーク120を介して、デバイス140を施錠する要求を受信してもよい。別の例として、デバイス140は、自転車シェアリングシステムにおける自転車であってもよく、要求は、自転車を借用(またはレンタル)するためのサービス要求であってもよい。サービス要求は、乗車および/または自転車に関する注文情報を含んでもよく、例として、自転車のタイプ、出発場所、目的地、走行距離、ルート、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせが含まれる。サービス要求はさらに、ユーザに関する情報(例えばユーザアカウント情報)および/または端末デバイス130に関する情報(例えば端末デバイス130の地点)を含んでもよい。
【0032】
サーバ110はさらに、端末デバイス130、デバイス140、および/またはロック170へ情報を送信してもよい。例としてサーバ110は、デバイス140を施錠する命令、デバイス140を解錠する命令、および/またはデバイス140に関係する情報(例えばデバイス140が施錠されているかどうかを示す情報)を、デバイス140および/またはロック170へ送信してもよい。
【0033】
一部の実施形態において、デバイス140は、自転車シェアリングシステムにおける自転車であってもよい。サーバ110は、端末デバイス130から受信されたサービス注文に応答して1つ以上の自転車を特定し、例として1つ以上の自転車の地点、乗車の料金(例えば乗車の合計料金、乗車1時間当たりのレート)、または同様のもの、またはそれらの組み合わせを含む、1つ以上の自転車に関する情報を端末デバイス130へ送信してもよい。サーバ110はさらに、端末デバイス130、自転車、および/またはストレージ150から取得された過去のデータに基づいて、ホットスポットエリアを判断してもよい。ホットスポットエリアは、自転車の需要が高いエリアであってもよい。過去のデータは、エリアにおける自転車の検索数を含んでもよい。過去のデータはさらに、過去のサービス注文に関するデータ(例えば自転車がエリア内で使用された回数)を含んでもよい。過去のデータは、端末デバイス130を介してユーザにより提供された情報(例えばユーザにより提出された、より多くの自転車を或るエリアに配置するようにとのアドバイス)をさらに含んでもよい。サーバ110はさらに、サービス料金の管理を提供してもよい。サーバ110は、月間会員、四半期会員、季節(例えば春、夏)会員、年間会員、または乗車当たりの料金に基づいて乗車の費用を決定してもよい。
【0034】
一部の実施形態において、サーバ110は、単一のサーバであっても、またはサーバグループであってもよい。サーバグループは、アクセスポイントを介してネットワーク120に接続された集中型サーバグループであってもよく、またはそれぞれ1つ以上のアクセスポイントを介してネットワーク120に接続された分散型サーバグループであってもよい。一部の実施形態において、サーバ110は、ネットワーク120にローカルで接続されてもよく、またはネットワーク120とリモート接続されていてもよい。例としてサーバ110は、端末デバイス130、デバイス140、および/またはストレージ150に保存された情報および/またはデータに、ネットワーク120を介してアクセスしてもよい。別の例としてストレージ150は、サーバ110のバックエンドデータストレージとしての機能を果たしてもよい。一部の実施形態において、サーバ110はクラウドプラットフォーム上に実装されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0035】
一部の実施形態において、サーバ110は処理エンジン112を含んでもよい。処理エンジン112は、本開示における1つ以上の機能の実行に関係する情報および/またはデータを処理してもよい。例として、処理エンジン112は、ロックのステータスを判断するためにロック170の動作情報を処理してもよい。一部の実施形態において、処理エンジン112は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい(例えばシングルコア処理エンジン(単数または複数)またはマルチコア処理エンジン(単数または複数))。単なる例として、処理エンジン112は、中央処理ユニット(CPU:central processing unit)、特定用途向け集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP:application-specific instruction-set processor)、グラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)、物理処理ユニット(PPU:physics processing unit)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable logic device)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC:reduced instruction-set computer)、マイクロプロセッサ、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0036】
ネットワーク120は、情報および/またはデータのやり取りを促進してもよい。一部の実施形態において、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えばサーバ110、端末デバイス130、デバイス140、ストレージ150、またはロック170)は、ネットワーク120を介してセキュリティシステム100内の別の構成要素(単数または複数)に情報および/またはデータを送信してもよい。例としてサーバ110は、ネットワーク120を介してストレージ150から複数のデバイス140のデータにアクセスし、且つ/またはそれを取得してもよい。別の例として、サーバ110は、デバイス140が施錠されているかどうかを示すメッセージを、ネットワーク120を介して端末デバイス130へ送信してもよい。さらに別の例として、測位デバイス160は、ネットワーク120を介して端末デバイス130へ測位情報を送信してもよい。
【0037】
一部の実施形態において、ネットワーク120は、任意のタイプの有線もしくはワイヤレスのネットワーク、またはそれらの組み合わせであってもよい。単なる例としてネットワーク120は、ケーブルネットワーク、ワイヤーラインネットワーク、光ファイバネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN:metropolitan area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換ネットワーク(PSTN:public switched telephone network)、Bluetoothネットワーク、ZigBeeネットワーク、近距離無線通信(NFC:near field communication)ネットワーク、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、ネットワーク120は、1つ以上のネットワークアクセスポイントを含んでもよい。例としてネットワーク120は、基地局および/またはインターネット相互接続点120-1、120-2、…、などの有線またはワイヤレスのネットワークアクセスポイントを含んでもよく、それらを通してセキュリティシステム100の1つ以上の構成要素がネットワーク120に接続されてデータおよび/または情報をやり取りしてもよい。
【0038】
一部の実施形態において、ユーザは端末デバイス130の所有者であってもよい。端末デバイス130は、ユーザから入力を受け取り、入力に関する情報をサーバ110へネットワーク120を介して送信してもよい。端末デバイス130はさらに、ネットワーク120を介してサーバ110から情報を受信してもよい。例として端末デバイス130は、デバイス140に関してユーザからサーバ110に対する入力を受け取り、さらに/またはサーバ110から情報もしくは命令を受信してもよい。単なる例として、ユーザは、ユーザがデバイス140を施錠できない場合にメンテナンスサービスの要求を入力してもよい。端末デバイス130は、メンテナンスサービスの要求をサーバ110へ送信するように構成されてもよい。
【0039】
一部の実施形態において、デバイス140は、自転車シェアリングシステムにおける自転車であってもよい。端末デバイス130は、端末デバイス130の地点付近の自転車を検索するためにサーバ110へサービス要求を送信するように構成されてもよい。サーバ110は、サービス要求に従い、且つそれに応答して、端末デバイス130の地点付近の1つ以上の自転車(例えば自転車の地点、自転車の数)を特定してもよい。サーバ110はさらに、特定された1つ以上の自転車に関する情報を、端末デバイス130へネットワーク120を介して送信してもよい。特定された1つ以上の自転車の情報は、電子地図に関連して端末デバイス130上で表示されてもよい。端末デバイス130は、端末デバイス130上で表示された自転車から選択された自転車を示すユーザからの入力を受け取ってもよく、これがサーバ110へ送信されてもよい。端末デバイス130はさらに、ユーザを選択された自転車の地点へ誘導する徒歩ナビゲーションを提供してもよい。別の例として端末デバイス130は、自転車を予約するためのユーザからの入力を受け取って、情報をサーバ110へ送信してもよい。さらに別の例として、端末デバイス130は、ユーザにより提供されたフィードバック情報をサーバ110へ送信してもよい。フィードバック情報は、自転車のステータス(例えば自転車の任意の部分の修理が必要かどうか)、改善提案などを含んでもよい。
【0040】
一部の実施形態において端末デバイス130は、モバイルデバイス130-1、タブレットコンピュータ130-2、ラップトップコンピュータ130-3、車両の組み込みデバイス130-4、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてモバイルデバイス130-1は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてスマートホームデバイスは、スマート照明デバイス、インテリジェント電気器具の制御デバイス、スマート監視デバイス、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターホン、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマート履物、スマートグラス、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマート衣類、スマートバックパック、スマートアクセサリ、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態においてスマートモバイルデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ゲーム用デバイス、ナビゲーションデバイス、販売時点情報管理(POS:point of sale)デバイス、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において仮想現実デバイスおよび/または拡張現実デバイスは、仮想現実ヘルメット、仮想現実グラス、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実グラス、拡張現実パッチ、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例として仮想現実デバイスおよび/または拡張現実デバイスは、Google Glass(商標)、Oculus Rift(商標)、Hololens(商標)、Gear VR(商標)などを含んでもよい。一部の実施形態において、車両の組み込みデバイス130-4は、組み込みコンピュータ、組み込みオンボードテレビ、組み込みタブレットなどを含んでもよい。一部の実施形態において、端末デバイス130は、ユーザおよび/または端末デバイス130の位置を特定するために測位デバイス160と通信するように構成された信号送信器および信号受信器を含んでもよい。例として端末デバイス130は、ユーザおよび/または端末デバイス130の位置を特定するために命令を測位デバイス160へ送信してもよい。
【0041】
デバイス140は、保護される必要がある任意のデバイスを含んでもよい。例示的なデバイス140は、自転車、自動車、ドア、窓、戸棚、引き出し、小包、金庫、鞄、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。ロック170は、デバイス140を施錠するように構成されてもよい。ロック170は、その機能を実施する機構の任意の組み合わせを含んでもよい。ロック170は、機械式ロックであってもよく、または電子ロックであってもよい。デバイス140およびロック170は、相互に機械的に接続された別々の部品であってもよい。例として、デバイス140およびロック170は別々の部品であり、ロック170はデバイス140上に取り付けられてもよい。さらに、または代わりに、デバイス140およびロックは、一体型デバイスを構成してもよい。ロック170に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図4図11およびそれらの関連する説明)。
【0042】
デバイス140および/またはロック170は、サーバ110、ネットワーク120、端末デバイス130、および/または測位デバイス160と通信してもよい。例として、デバイス140および/またはロック170は、デバイス140および/またはロック170のステータス情報を、ネットワーク120を介してサーバ110へ送信してもよい。ステータス情報は、デバイス140の地点、デバイス140の施錠/解錠ステータス、デバイス140の電池残量、ロック170の動作情報、または同様のもの、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。サーバ110は、ステータス情報に基づいてデバイス140を監視してもよい。別の例として、デバイス140および/またはロック170は、端末デバイス130および/またはサーバ110から命令(例えばデバイス140を施錠/解錠する命令)を受信してもよい。さらに別の例として、デバイス140は、デバイス140の位置を特定する測位デバイス160と通信するように構成された信号送信器および信号受信器(例えばデバイス140のGPS構成要素)を含んでもよい。
【0043】
一部の実施形態において、デバイス140は、自転車であってもよい。自転車は、例として一輪車、二輪車、三輪車、タンデム、原動機付き自転車、電動自転車、モペットなどを含む任意のタイプの自転車であってもよい。自転車の色は限定されない。単なる例として、自転車の車体の色は黄色であってもよい。一部の実施形態において、自転車はロック170を含んでもよい。自転車および/またはロック170は、固有のシンボルを用いて識別されてもよい。固有のシンボルは、バーコード、クイックレスポンス(QR:quick response)コード、文字および/または数字を含むシリアル番号、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例として、ロック170の識別(ID:identification)が、ロック170のQRコードおよび/または自転車のQRコードを端末デバイス130のモバイルアプリケーションまたは端末デバイス130のカメラ(あれば)によりスキャンすることにより取得されてもよい。単なる例として、ロック170のIDは、iPhoneのカメラにより自転車のQRコードをスキャンすることにより取得されてもよい。
【0044】
ストレージ150は、データおよび/または命令を保存してもよい。データは、ユーザ、端末デバイス130、デバイス140などに関係するデータを含んでもよい。単なる例として、デバイス140は、自転車シェアリングシステムの自転車であってもよい。ユーザに関係するデータは、例としてユーザの名前、ユーザの携帯番号、ユーザのID番号、ユーザのタイプ(例えば年間カードユーザ、四半期カードユーザ、または月間カードユーザ)、ユーザの使用記録(例えば乗車時間、コスト)、ユーザの信用格付け、過去のルート、口座残高などを含むユーザプロファイルを含んでもよい。自転車に関係するデータは、自転車のサービス状態(非アクティブ状態、予約状態、乗車中、メンテナンス状態、紛失状態)、自転車の位置、自転車のタイプ(例えば一輪車、二輪車、三輪車、タンデム、原動機付き自転車、電動自転車)などを含んでもよい。一部の実施形態において、ストレージ150は、端末デバイス130および/またはデバイス140から取得されたデータを保存してもよい。例としてストレージ150は、端末デバイス130に関連するログ情報を保存してもよい。一部の実施形態において、ストレージ150は、本開示に記載された例示的な方法を実行するためにサーバ110が実行または使用できるデータおよび/または命令を保存してもよい。
【0045】
一部の実施形態において、ストレージ150は、大容量ストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性読み取り書き込みメモリ、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例示的な大容量ストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどを含んでもよい。例示的なリムーバブルストレージは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、ZIPディスク、磁気テープなどを含んでもよい。例示的な揮発性読み取り書き込みメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)を含んでもよい。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックRAM(DDR SDRAM:double data rate synchronous dynamic RAM)、スタティックRAM(SRAM:static RAM)、サイリスタRAM(T-RAM:thyristor RAM)、およびゼロキャパシタRAM(Z-RAM:zero-capacitor RAM)などを含んでもよい。例示的なROMは、マスクROM(MROM:mask ROM)、プログラマブルROM(PROM:programmable ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM:erasable programmable ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM:electrically erasable programmable ROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM:compact disk ROM)、およびデジタル多用途ディスクROMなどを含んでもよい。一部の実施形態において、ストレージ150はクラウドプラットフォーム上に実装されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0046】
測位デバイス160は、例として、端末デバイス130またはデバイス140(例えば自転車)のうちの1つ以上などのオブジェクトに関連する情報を判断してもよい。例として、測位デバイス160は、端末デバイス130および/またはデバイス140の現在時間と現在地点とを判断してもよい。一部の実施形態において、測位デバイス160は、グローバルポジショニングシステム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、北斗ナビゲーション衛星システム、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)などであってもよい。情報は、対象物の地点、高度、速度、もしくは加速度、および/または現在時間を含んでもよい。地点は、緯度座標および経度座標などの座標の形式であってもよい。測位デバイス160は、例として衛星160-1、衛星160-2、および衛星160-3など、1つ以上の衛星を含んでもよい。衛星160-1~160-3は、上述した情報を独立して、または共同で判断してもよい。測位デバイス160は、ネットワーク120を介して端末デバイス130またはデバイス140へ上述の情報を送信してもよい。
【0047】
一部の実施形態において、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素は、ストレージ150に保存されているデータおよび/または命令に、ネットワーク120を介してアクセスしてもよい。一部の実施形態において、ストレージ150は、バックエンドストレージとしてサーバ110に直接接続されてもよい。一部の実施形態において、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えばサーバ110、端末デバイス130、またはデバイス140)は、ストレージ150にアクセスする許可を有してもよい。一部の実施形態において、1つ以上の条件が満足されると、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素は、ユーザおよび/またはデバイス140に関係する情報を読み取りおよび/または変更してもよい。例としてサーバ110は、自転車の乗車の完了後、1つ以上のユーザの情報を読み取りおよび/または変更してもよい。
【0048】
一部の実施形態において、デバイス140は、自転車シェアリングシステムの自転車であってもよい。セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素間の情報のやり取りが、端末デバイス130上で自転車シェアリングサービスのモバイルアプリケーションを起動すること、自転車サービスを要求すること、または端末デバイス130を介して(例えば自転車を探す)クエリを入力することによって開始されてもよい。サービス要求の対象は、任意の製品とされ得る。一部の実施形態において、製品は、食品、薬、日用品、化学製品、電気器具、衣料、自動車、住宅、高級品、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。他の一部の実施形態において、製品は、サービス商品、金融商品、知識商品、インターネット商品、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。インターネット商品は、個別のホスト商品、ウェブ商品、モバイルインターネット商品、商業用ホスト商品、組み込み商品、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。モバイルインターネット商品は、モバイル端末のソフトウェア、プログラム、システム、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせにおいて使用されてもよい。モバイル端末は、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートウォッチ、販売時点情報管理(POS)デバイス、オンボードコンピュータ、オンボードテレビ、ウェアラブルデバイス、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例として製品は、コンピュータまたは携帯電話上で使用される任意のソフトウェアおよび/またはアプリケーションであってもよい。ソフトウェアおよび/またはアプリケーションは、社交、買物、輸送、娯楽、学習、投資、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせに関係してもよい。一部の実施形態において、輸送に関係するソフトウェアおよび/またはアプリケーションは、旅行用ソフトウェアおよび/またはアプリケーション、車両スケジューリングソフトウェアおよび/またはアプリケーション、地図ソフトウェアおよび/またはアプリケーションなどを含んでもよい。
【0049】
当業者には当然のことながら、セキュリティシステム100の要素が実行するとき、要素は、電気信号および/または電磁信号により実行してもよい。例として、端末デバイス130が、判断を下す、デバイス140を解錠するなどのタスクを処理するとき、端末デバイス130は、そのプロセッサ内の論理回路を動作させて当該タスクを処理してもよい。端末デバイス130がクエリ(例えばデバイス140の地点に関する情報)をサーバ110に発信するとき、端末デバイス130のプロセッサは、クエリをエンコードした電気信号を生成してもよい。次に、端末デバイス130のプロセッサは、電気信号を出力ポートへ送信してもよい。端末デバイス130が有線ネットワークを介してサーバ110と通信する場合、出力ポートは、サーバ110の入力ポートへ電気信号をさらに送信するケーブルに物理的に接続されていてもよい。端末デバイス130がワイヤレスネットワークを介してサーバ110と通信する場合、端末デバイス130の出力ポートは、電気信号を電磁信号に変換する1つ以上のアンテナであってもよい。同じく、デバイス140および/またはロック170は、そのプロセッサ内の論理回路の動作によりタスクを処理して、電気信号または電磁信号を介してサーバ110から命令および/またはサービス注文を受信してもよい。端末デバイス130、デバイス140、ロック170、および/またはサーバ110などの電子デバイス内で、それらのプロセッサが命令を処理し、命令を発信し、さらに/またはアクションを実行するとき、命令および/またはアクションは電気信号を介して伝えられる。例として、プロセッサは、データ(例えば複数のユーザプロファイル)をストレージ媒体(例えばストレージ150)から読み出すとき、ストレージ媒体の読み取りデバイスに電気信号を発信してもよく、読み取りデバイスはストレージ媒体中の構造化データを読み取ってもよい。構造化データは、電子デバイスのバスを介して電気信号の形態でプロセッサへ送信されてもよい。ここで、電気信号とは、1つの電気信号、一連の電気信号、および/または複数の別々の電気信号を指し得る。
【0050】
図2は、本開示の一部の実施形態による、コンピューティングデバイス200の例示的なハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。コンピューティングデバイス200は、汎用コンピュータであってもよく、または専用コンピュータであってもよい。コンピューティングデバイス200は、本明細書に記載されるセキュリティシステム100の任意の構成要素を実装するために使用され得る。例として、サーバ110の処理エンジン112、および/または端末デバイス130は、コンピューティングデバイス200上に、そのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを介して実装されてもよい。便宜上、かかるコンピュータは1つだけ示されているが、本明細書に記載されるセキュリティシステム100に関係するコンピュータ機能は、処理負荷を分散させるためにいくつかの類似のプラットフォーム上に分散方式で実装されてもよい。
【0051】
コンピューティングデバイス200は、例として、データ通信を促進するためにそれに接続されたネットワーク(例えばネットワーク120)と相互接続される、COMポート250を含んでもよい。コンピューティングデバイス200はさらに、本明細書に記載されるサーバ110の機能を実行するためにプログラム命令を実行するプロセッサ220を含んでもよい。例示的なコンピュータプラットフォームは、コンピュータによる様々なデータファイルの処理および/または送信のため、内部通信バス210、種々の形態のプログラムストレージおよびデータストレージ、例としてディスク270、および読み取り専用メモリ(ROM)230、またはランダムアクセスメモリ(RAM)240などを含んでもよい。例示的なコンピュータプラットフォームはさらに、プロセッサ220により実行されるようにROM230、RAM240、および/または別のタイプの非一時的ストレージ媒体に保存されたプログラム命令を含んでもよい。本開示の方法および/またはプロセスは、プログラム命令として実装されてもよい。コンピューティングデバイス200はさらに、コンピュータ、ユーザ、およびその中の他の構成要素間の入出力をサポートするI/O(input/output:入出力)260を含む。コンピューティングデバイス200はさらに、ネットワーク通信を介してプログラミングおよびデータを受信してもよい。
【0052】
単なる例示のために、コンピューティングデバイス200の中には1つのみのCPUおよび/またはプロセッサが示される。しかしながら、本開示におけるコンピューティングデバイス200は、複数のCPUおよび/またはプロセッサも含んでもよく、したがって、本開示の記載では1つのCPUおよび/またはプロセッサにより実行される動作および/または方法ステップが、複数のCPUおよび/またはプロセッサにより一緒または別々にも実行され得ることに留意されたい。例として、コンピューティングデバイス200のCPUおよび/またはプロセッサが、ステップAおよびステップBの両方を実行し得る。別の例におけるものとして、ステップAおよびステップBは、コンピューティングデバイス200において異なる2つのCPUおよび/またはプロセッサにより一緒にまたは別々に実行されることもできる(例えば第1のプロセッサがステップAを実行して第2のプロセッサがステップBを実行する、または第1および第2のプロセッサが一緒にステップAおよびBを実行する)。
【0053】
図3は、本開示の一部の実施形態による、端末デバイスが実装され得るモバイルデバイス300の例示的なハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。図3に示されるように、モバイルデバイス300は、通信モジュール310、ディスプレイ320、グラフィックス処理ユニット(GPU)330、プロセッサ340、I/O350、メモリ360、およびストレージ390を含んでもよい。一部の実施形態において、システムバスまたはコントローラ(図示せず)を含むがこれらに限定されない、他の任意の適切な構成要素もモバイルデバイス300に含まれてもよい。一部の実施形態において、モバイルオペレーティングシステム370(例えばiOS(商標)、Android(商標)、Windows Phone(商標))、および1つ以上のアプリケーション380は、CPU340により実行されるために、ストレージ390からメモリ360にロードされてもよい。アプリケーション380は、サーバ110からの、デバイス140のステータス(例えばデバイス140の地点)に関する情報を送信、受信、および提示する、ブラウザまたはその他任意の適切なアプリを含んでもよい。情報ストリームとのユーザの相互作用は、I/O350を介して実現されて、ネットワーク120を介してサーバ110および/またはセキュリティシステム100の他の構成要素に提供されてもよい。一部の実施形態において、ユーザはモバイルデバイス300を介してデバイス140(例えば自転車)を借用(またはレンタル)してもよい。ユーザはさらに、モバイルデバイス300を介してデバイス140のロック170を制御してもよい。例として、ユーザは、ロックを閉める命令をモバイルデバイス300を介して入力してもよい。
【0054】
図4は、本開示の一部の実施形態による、保護される必要があるデバイス140のハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。デバイス140は、ロック170、処理デバイス420、通信ポート430、ステータス検出デバイス440、制御デバイス450、障害物検出デバイス460、電源470、およびタイミングデバイス480を含んでもよい。
【0055】
ロック170は、デバイス140を保護するように構成されてもよい。例として、デバイス140は、自転車であってもよく、ロック170は、自転車の車輪1つ以上を施錠するように構成されてもよい。一部の実施形態において、ロック170は、自転車施錠用の柱状物、またはラックなどの固定物に自転車を固定するように構成されてもよい。ロック170は、その機能を実施する機構の任意の組み合わせを含んでもよい。例として、ロック170は、機械式ロックまたは電子ロックを含んでもよい。
【0056】
一部の実施形態において、ロック170は、施錠機構を含んでもよい。施錠機構は、ロックピン、ボルト、ロックシリンダ、または同様のものを含んでもよい。施錠機構は、所定の経路に沿って動くことができてもよい。ロック170のステータスは、施錠機構が動くのとともに変化してもよい。例として、施錠機構は、第1の位置と第2の位置との間を動いてもよい。ロック170は、施錠機構が第1の位置にあるときに施錠ステータスを有してもよい。ロック170は、施錠機構が第2の位置にあるときに開ステータスを有してもよい。
【0057】
処理デバイス420は、例としてロック170を含む、デバイス140の構成要素1つ以上に関係する情報および/または命令を捕捉してもよい。処理デバイス420はさらに、情報および/または命令を処理してもよい。さらに、または代わりに、処理デバイス420は、捕捉および/または処理された情報および/または命令に基づいてデバイス140の他の構成要素の動作を制御してもよい。一部の実施形態において、処理デバイス420は、捕捉モジュール、制御モジュール、および処理モジュールを含んでもよい。処理デバイス420に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図5およびそれらの関連する説明)。
【0058】
一部の実施形態において処理デバイス420は、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、物理処理ユニット(PPU)、デジタル処理プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定はされない。
【0059】
通信ポート430は、例としてデバイス140、端末デバイス130、および/またはサーバ110を含む、セキュリティシステム100の他の構成要素間の通信を促進してもよい。通信ポート430は、セルラ通信技術(例えばGSM、CDMA、2G、3G、4G)、短距離無線通信技術(例えばBluetooth、NFC、無線周波数(RF:radio frequency)、Zigbee)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT:narrow band internet of things)、低消費電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN:lower-power wide-area network)(例えばLoRa)などの様々なワイヤレス技術を利用し得る。
【0060】
ステータス検出デバイス440は、ロック170のステータスを判断してもよい。ステータス検出デバイス440は、第1のスイッチを含んでもよい。ステータス検出デバイス440は、ロック170のステータスを、施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することにより判断してもよい。施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているとの判断の結果に応じ、ステータス検出デバイス440は、ロック170が施錠ステータスにあると判断してもよい。他方、施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっていないとの判断の結果に応じて、ステータス検出デバイス440は、ロックは施錠ステータスにない(すなわち開ステータスにある)と判断してもよい。
【0061】
さらに、または代わりに、ステータス検出デバイス440は、第2のスイッチを含んでもよい。ステータス検出デバイス440は、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを、施錠機構の少なくとも一部が第2のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することにより判断してもよい。施錠機構の少なくとも一部が第2のスイッチに物理的に繋がっているとの判断の結果に応じ、ステータス検出デバイス440は、ロック170が開ステータスにあると判断してもよい。
【0062】
制御デバイス450は、ロック170を制御してもよい。例として、制御デバイス450は、サーバ110および/または端末デバイス130からの命令に応答して、ロック170を開けること(すなわちデバイス140を解放すること)および施錠すること(すなわちデバイス140を施錠すること)ができる。一部の実施形態において、制御デバイス450は、ロック170の施錠機構の動きを制御することによりロック170のステータスを制御してもよい。例として、制御デバイス450は、ロック170が別のステータスになるように、施錠機構を一定の位置(例えばロック170の施錠ステータスに対応する第1の位置、またはロック170の開ステータスに対応する第2の位置)に向かって動かしてもよい。一部の実施形態において、制御デバイス450は、モータ、ウォームギア、およびウォームを含んでもよい。制御デバイス450に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図9および関連する説明)。
【0063】
障害物検出デバイス460は、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを判断してもよい。障害物検出デバイス460は、信号放出デバイスおよび信号受信デバイスを含んでもよい。信号放出デバイスは、信号受信デバイスに向かって信号を放出してもよい。信号は、赤外光、紫外光、レーザ光、可視光、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、信号放出デバイスは、ロック170の開ステータスに対応する第2の位置またはその付近に取り付けられてもよく、信号受信器は、ロック170の施錠ステータスに対応する第1の位置またはその付近に取り付けられてもよい。あるいは、信号放出デバイスが、第1の位置またはその付近に取り付けられてもよく、信号受信器が、第2の位置またはその付近に取り付けられてもよい。
【0064】
障害物検出デバイス460は、信号受信デバイスが信号放出デバイスからの信号を受信するかどうかについての判断に基づいて、施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを判断してもよい。第1の位置と第2の位置の間の施錠機構の経路に障害物が存在する場合、障害物は、信号受信デバイスに信号が伝播するのを完全または部分的に遮断してもよい。障害物検出デバイス460は、信号受信デバイスが信号を受信しないか、または受信する信号が弱い場合、施錠機構の経路に障害物が存在すると判断してもよい。障害物検出デバイス460は、信号受信デバイスが信号を受信するか、または受信する信号が強い場合、障害物は存在しないと判断してもよい。
【0065】
一部の実施形態において、障害物検出デバイス460は、赤外線放出器および赤外線受信器を含む赤外線デバイスであってもよい。赤外線放出器は、赤外線受信器に向かって赤外光を放出してもよい。障害物検出デバイス460は、赤外線受信器が赤外光を受信しないか、または受信する赤外光が弱い場合、施錠機構の経路に障害物が存在すると判断してもよい。障害物検出デバイス460は、赤外線受信器が赤外光を受信するか、または受信する赤外光が強い場合、施錠機構の経路に障害物は存在しないと判断してもよい。
【0066】
電源470は、デバイス140の構成要素(例えば通信ポート430、ステータス検出デバイス440、制御デバイス450、および障害物検出デバイス460)の動作のための電力を供給してもよい。電源470は、太陽エネルギー、運動エネルギー(例えばデバイス140の乗車中に電池が充電されてもよい)、風力エネルギー、機械エネルギーなどにより充電された電池を含んでもよい。一部の実施形態において、電源470は、18650電池であってもよい。
【0067】
タイミングデバイス480は、処理デバイス420に参照時間を提供してもよい。一部の実施形態において、タイミングデバイス480は、クロックチップおよび水晶発振器を含んでもよい。水晶発振器は、現在時間を追跡してもよく、クロックチップは、現在時間を処理デバイス420へ送信してもよい。現在時間は、処理デバイス420の参照時間としての機能を果たしてもよい。
【0068】
一部の実施形態において、デバイス140は、例として測位モジュール(例えばGPSデバイス)、ディスプレイ、可動構成要素(例えばペダル、車輪)、ギアリング構成要素(例えば自転車のチェーン)、拘束構成要素(例えばブレーキ)、警報構成要素(例えばベル)、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせなど、他の1つ以上の構成要素を含んでもよい。一部の実施形態において、1つ以上の構成要素は統合された1つの構成要素であってもよい。例として、処理デバイス420、通信ポート430、ステータス検出デバイス440、制御デバイス450、障害物検出デバイス460、電源470、およびタイミングデバイス480のいずれか1つがロック170に統合されてもよい。
【0069】
デバイス140の上記の説明は、例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者は、本開示の原理から逸脱することなく、上記の方法およびシステムの応用の、形態および細部における様々な改変および変更に想到し得る。なお、そうした変形および改変も本開示の範囲内に入る。
【0070】
図5は、本開示の一部の実施形態による、例示的な処理デバイス420を示すブロック図である。処理デバイス420は、捕捉モジュール510、制御モジュール520、処理モジュール530、および送信モジュール540を含んでもよい。各モジュールは、以下のアクションを実行するように設計されているハードウェア回路、1つ以上のストレージ媒体に保存された命令のセット、および/またはハードウェア回路と1つ以上のストレージ媒体との組み合わせとされ得る。
【0071】
捕捉モジュール510は、情報および/または命令を取得するように構成されてもよい。情報および/または命令は、ロック170など、デバイス140の1つ以上の構成要素に関係してもよい。例として、情報は、ロック170の動作情報(例えばロック170のステータス)および/または測位情報、時間情報を含んでもよい。命令は、ロック170を閉める要求、ロック170を閉める要求を中断する要求、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0072】
捕捉モジュール510は、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えばストレージデバイス150、サーバ110、端末デバイス130)から、情報および/または命令を通信ポート430およびネットワーク120を介して捕捉してもよい。さらに、または代わりに、捕捉モジュール510は、ステータス検出デバイス440、障害物検出デバイス460、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせなど、デバイス140の1つ以上の構成要素から情報および/または命令を捕捉してもよい。
【0073】
制御モジュール520は、デバイス140の1つ以上の構成要素の動作を制御してもよい。例として、制御モジュール520は、ロック170のステータスを判断するためにステータス検出デバイス440を作動させてもよい。別の例として、制御モジュール520は、施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するために障害物検出デバイス460を作動させてもよい。
【0074】
処理モジュール530は、デバイス140の1つ以上の構成要素に関係する情報を処理するように構成されてもよい。例として、処理モジュール530は、動作情報、測位情報、障害物検出の結果、ステータス検出の結果、時間情報、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせなど、ロック170に関係する情報を処理してもよい。処理モジュール530は、情報を処理してロック170の動作を決定してもよい。例として処理モジュール530は、時間情報および/または動作情報に基づいてロック170が閉められる、または開けられる必要があるかどうかを判断してもよい。
【0075】
送信モジュール540は、サーバ110、端末デバイス130などのセキュリティシステム100の他の構成要素に情報および/または命令を送信するように構成されてもよい。例として送信モジュール540は、ロック170のステータスを示すメッセージを端末デバイス130へ送信してもよい。
【0076】
一部の実施形態において、処理デバイス420は、他の1つ以上のモジュールを含んでもよい。例として処理デバイス420は、上述のモジュールにより生成されたデータを保存するストレージモジュールを含んでもよい。一部の実施形態において、記載される1つ以上のモジュールが、処理エンジン112に統合されてもよい。さらに、または代わりに、処理エンジン112は、本願において開示された処理デバイス420の機能の少なくとも一部を実行するように構成され処理デバイス420のものに類似した1つ以上のモジュールを含んでもよい。
【0077】
処理デバイス420の上記の説明は、例示目的で提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者は、本開示の原理から逸脱することなく、上記の方法およびシステムの応用の、形態および細部における様々な改変および変更に想到し得る。なお、そうした変形および改変も本開示の範囲内に入る。
【0078】
図6は、本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める例示的なプロセスを示すフローチャートである。プロセス600は、セキュリティシステム100により実行されてもよい。例として、プロセス600は、ストレージデバイス(例えばストレージデバイス150および/またはデバイス140のストレージデバイス)に保存された命令のセット(例えばアプリケーション)として実施されてもよい。一部の実施形態において、プロセス600の少なくとも一部は、処理エンジン112(例として図2に示されるコンピューティングデバイス200に実装される)またはデバイス140の処理デバイス420により実行されてもよい。例示を目的として、処理デバイス420上のプロセス600の実施が例として記載される。
【0079】
601において、処理デバイス420(例えば捕捉モジュール510)は、ロックを閉める要求を取得してもよい。一部の実施形態において、ロックは、デバイス140のロック170であってもよい。ロック170は、ロックピン、ボルト、ロックシリンダ、または同様のものなどの施錠機構を含んでもよい。施錠機構は、所定の経路に沿って動くことができてもよい。ロック170のステータスは、施錠機構が動くのとともに変化してもよい。例として、施錠機構は、第1の位置と第2の位置との間を動いてもよい。ロック170は、施錠機構が第1の位置にあるときに施錠ステータスを有してもよい。ロック170は、施錠機構が第2の位置にあるときに開ステータスを有してもよい。
【0080】
捕捉モジュール510は、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えばサーバ110、端末デバイス130)からロックを閉める要求を取得してもよい。例として捕捉モジュール510は、ロック170を閉める要求を端末デバイス130から取得してもよい。ロック170を閉める要求は、端末デバイス130を介してユーザ(例えばロック170が取り付けられているデバイス140の所有者、ロック170が取り付けられているデバイス140の借用者)により入力されてもよい。簡潔にするために、ロック170が取り付けられるデバイス140は、本明細書においてデバイス140と呼ばれる。
【0081】
さらに、または代わりに、捕捉モジュール510は、ロック170を閉める要求を処理モジュール530から取得してもよい。処理モジュール530は、現在時間、ロック170の動作情報、デバイス140の動作情報、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせなどに従って、ロック170を閉める要求を生成してもよい。例として処理モジュール530は、現在時間に従ってロック170を閉める要求を生成してもよい。現在時間に基づいてロック170を閉める要求を生成することに関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図8および関連する説明)。
【0082】
別の例として、処理モジュール530は、ロック170またはデバイス140が1つの場所にとどまる継続時間に従って、ロック170を閉める要求を生成してもよい。デバイス140の測位構成要素140は、デバイス140の測位情報を収集してもよい。処理モジュール530は、ロック170またはデバイス140が或る場所にとどまる継続時間を、測位情報に基づいて判断してもよい。処理モジュール530は、例として、継続時間が期間閾値を超過すると、ロック170を閉める要求を生成してもよい。
【0083】
602において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が施錠されている(すなわち施錠ステータスにある)かどうかを判断するためにステータス検出デバイス440を作動させてもよい。ステータス検出デバイス440は、図4に関連して記載した第1のスイッチを含んでもよい。ステータス検出デバイス440は、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを、施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているかどうかを判断することにより判断してもよい。施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっているとの判断の結果に応じ、ステータス検出デバイス480は、ロック170が施錠ステータスにあると判断してもよい。施錠機構の少なくとも一部が第1のスイッチに物理的に繋がっていないとの判断の結果に応じ、ステータス検出デバイス440は、ロック170が施錠ステータスにないと判断してもよい。ステータス検出デバイス440に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図4および関連する説明)。
【0084】
ステータス検出デバイス440は、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかについての判断の結果を処理デバイス420(例えば処理モジュール530)へ送信してもよい。ロック170が施錠ステータスにあるとの判断の結果に応じ、プロセス600は終了されてもよい。ロック170が施錠ステータスにないとの判断の結果に応じ、プロセス600は603に進んでもよい。
【0085】
603において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するために障害物検出デバイス460を作動させてもよい。一部の実施形態において、障害物検出デバイス460は、図4に関連して記載されたように障害物検出を実行するよう構成された、信号放出デバイスおよび信号受信デバイスを含んでもよい。障害物検出デバイス460に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図4および関連する説明)。
【0086】
障害物検出デバイス460は、施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかについての判断の結果を処理デバイス420(例えば処理モジュール530)へ送信してもよい。
【0087】
604において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、障害物検出デバイス460から受信される障害物検出の結果に基づいて、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを判断してもよい。施錠機構の経路に障害物が存在しないとの結果に応じて、プロセス600は、606に進んでもよい。他方、施錠機構の経路に障害物が存在するとの結果に応じて、プロセス600は、605に進んでもよい。
【0088】
605において、処理デバイス420は、障害物の警告を生成してもよい。例として、制御モジュール520は、障害物を警告するための警報を生成するためにロック170またはデバイス140の警報デバイス(図示せず)を作動させてもよい。警報は、音、振動、光、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。あるいは、またはさらに、送信モジュール540は、通信ポート430およびネットワーク120を介してユーザ(例えばデバイス140の所有者、デバイス140の借用者)の端末デバイス130にメッセージを送信してもよい。メッセージは、施錠機構の経路に障害物があることを示してもよい。メッセージは、テキストメッセージ、音声メッセージ、電話、図表メッセージ、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0089】
さらに、または代わりに、送信モジュール540は、メッセージをサーバ110へ送信してもよい。メッセージは、例として、デバイス140のID、デバイス140の位置情報など、ロック170(またはデバイス140)に関係する情報をさらに含んでもよい。サーバ110は、ロック170(またはデバイス140)に近いメンテナンスステーションを判断して、メンテナンスステーションの情報をロック170(またはデバイス140)へ送信してもよい。ロック170(またはデバイス140)は、それと引き換えに、メッセージをメンテナンスステーションへ送信してもよい。あるいは、送信モジュール540は、メッセージを直接、メンテナンスステーションおよび/またはセキュリティシステム100のメンテナンス係へ送信してもよい。
【0090】
606において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が施錠ステータスになることができるように施錠機構を第1の位置に向かって動かすために、制御デバイス450を作動させてもよい。一部の実施形態において、制御デバイス450は、モータ、ウォームギア、およびウォームを含んでもよい。モータは、ウォームギアを特定の方向に回転するように駆動してもよく、これがウォームを回転させてもよい。ウォームの回転は、ロック170が施錠されるように施錠機構を第1の位置に向かって動かしてもよい。制御デバイス450に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図4および図9ならびにそれらの関連する説明)。
【0091】
607において、処理デバイス420(例えば捕捉モジュール510)は、第1の位置に向かって施錠機構が動く間にロック170の動作情報を取得してもよい。ロック170の動作情報は、ロック170を閉めるために制御デバイス450を作動させる回数、ロック170を閉める継続時間、および/またはロック170を閉める要求を中断する要求、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。捕捉モジュール510は、ストレージデバイス150、ロック170またはデバイス140のストレージ(図示せず)など、セキュリティシステム100のストレージデバイスから動作情報を取得してもよい。
【0092】
608において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、ロック170の動作情報がロック170の動作に関する条件を満たすかどうかを判断してもよい。例として、動作情報は、ロック170を閉めるために制御デバイス450を作動させる回数であってもよい。条件は、回数が閾値数以上であることであってもよい。処理モジュール530は、制御デバイス450を作動させる回数が閾値数以上であれば、動作情報が条件を満たすと判断してもよい。別の例として、動作情報は、ロック170を閉める継続時間であってもよい。条件は、ロック170を閉める継続時間が閾値期間以上であることであってもよい。処理モジュール530は、ロック170を閉める継続時間が閾値期間以上であれば、動作情報が条件を満たすと判断してもよい。さらに別の例として、条件は、ロック170を閉める要求を中断する要求が、第1の位置に向かって施錠機構が動く間に取得されるかどうかということであってもよい。中断する要求は、捕捉モジュール510および/または通信ポート430などにより捕捉されてもよい。処理モジュール530は、第1の位置に向かって施錠機構が動く間に中断する要求が取得されると、動作情報が条件を満たすと判断してもよい。一部の実施形態において、中断する要求は、端末を介してユーザにより入力されてもよい(図7に関連して記載する)。
【0093】
ロック170を閉める条件(例えば閾値数および/または閾値継続時間)は、手動でセットされてもよく、または種々の状況に応じてセキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えば処理モジュール530)により決定されてもよい。処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170の動作情報が条件を満たすかどうかについての判断の結果に基づいて、第1の位置または第2の位置に施錠機構を動かすために制御デバイス450を作動させてもよい。例として、動作情報が条件を満たすとの判断の結果に応じて、プロセス600は609に進んでもよい。他方、動作が条件を満たさないとの判断の結果に応じて、プロセス600は610に進んでもよい。
【0094】
609において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が開ステータスになるように施錠機構を第2の位置に動かすために、制御デバイス450を作動させてもよい。ステップ609は、ステップ606と類似してもよく、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0095】
610において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを判断するためにステータス検出デバイス440を作動させてもよい。ステータス検出デバイス440は、ステータス検出の結果を処理デバイス420へ送信してもよい。ステップ610は、ステップ602と類似してもよく、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0096】
611において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、ステータス検出デバイス440から受信されたステータス検出の結果に基づいて、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを判断してもよい。ロック170が施錠にあるとの判断の結果)に応じて、プロセス600は終了されてもよい。他方、ロック170が施錠にないとの判断の結果に応じて、プロセス600は、動作情報が条件を満たすまで、つまりロック170が施錠ステータスになるまで、606に進んでもよい。例として、処理デバイス420は、施錠機構を第1の位置に向かって動かすために制御デバイス450を作動させるよう、再びステップ604を実行してもよい。捕捉モジュール510は、ロック170を閉めるために制御デバイス450を作動させる回数、ロック170を閉める継続時間、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせなどのロック170の動作情報を更新してもよい。さらに処理モジュール530は、更新された動作情報が条件を満たすかどうかを判断してもよい。更新された動作情報が条件を満たすとの判断の結果に応じて、プロセス600は、ロックが開ステータスになることができるようにステップ609に進んでもよい。他方、更新された動作情報が条件を満たさないとの判断の結果に応じて、プロセス600はステップ610に進んでもよい。
【0097】
一部の実施形態において、プロセス600は、1つ以上の追加の動作を用いて、且つ/または説明される動作のうちの1つ以上を用いずに達成され得る。例として、ステップ602~605のうちの1つ以上のステップが省略されてもよい。プロセス600は、ステータス検出および/または障害物検出なしでステップ606に進んでもよい。さらに、または代わりに、ステップ610または611が省略されてもよい。プロセスは、動作情報が条件を満たさないと608において処理デバイス420が判断した後、再び606に進んでもよい。
【0098】
別の例として、ロック170が施錠ステータスにあるとステップ602またはステップ611においてステータス検出デバイス440が検出した後、送信モジュール540は、通信ポート430およびネットワーク120を介してユーザ(例えばデバイス140の所有者、デバイス140の借用者)の端末デバイス130にメッセージを送信してもよい。メッセージは、ロック170が施錠されていることを示してもよい。
【0099】
さらに別の例として、608における、ロックの動作情報が条件を満たすとの判断の結果に応答して、送信モジュール540は、ロック170が開いていることまたは施錠されていることを示す別のメッセージをセキュリティシステム100の1つ以上の構成要素へ送信してもよい。ロックの動作情報が条件を満たすと処理モジュール530が判断すると、送信モジュール540は、ロック170が開いていることを示すメッセージをユーザ(例えばデバイス140の所有者、デバイス140の借用者)の端末デバイス130へ送信してもよい。さらに、または代わりに、ロックを閉めるために制御デバイス450を作動させた回数が閾値数以上である、またはロック170を閉める継続時間が閾値期間以上であるとステップ608において処理モジュール530が判断すると、送信モジュール540は、メンテナンスステーション、メンテナンス係、および/またはサーバ110へメッセージを送信してもよい。メッセージは、ロック170が開ステータスにあり、壊れるかもしれないことを示してもよい。メッセージはさらに、例として、デバイス140のID、デバイス140の位置情報など、ロック170(またはデバイス140)の情報を含んでもよい。メッセージは、ステップ605に関連して記載されたメッセージと類似してもよく、詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0100】
プロセス600の上記説明は、単に例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者の場合、本開示の教示に基づいて複数の変形および改変が構成され得る。なお、そうした変形および改変は、本開示の範囲から逸脱しない。
【0101】
図7は、本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める例示的なプロセスを示すフローチャートである。一部の実施形態において、プロセス700は、ロック170を閉める要求が端末デバイス130から取得される、プロセス600の実施形態であってもよい。
【0102】
プロセス700は、セキュリティシステム100により実行されてもよい。例として、プロセス700は、ストレージデバイス(例えばストレージデバイス150および/またはデバイス140のストレージデバイス)に保存された命令のセット(例えばアプリケーション)として実施されてもよい。一部の実施形態において、プロセス700の少なくとも一部は、処理エンジン112(例として図2に示されるコンピューティングデバイス200に実装される)またはデバイス140の処理デバイス420により実行されてもよい。例示を目的として、処理デバイス420上のプロセス700の実施が例として記載される。
【0103】
701において、処理デバイス420(捕捉モジュール510)は、例としてネットワーク120を介して、端末デバイス130から、ロック170を閉める要求を取得してもよい。ロック170は、ステップ601に関連して記載されたロックと類似してもよく、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0104】
ロック170を閉める要求は、端末デバイス130を介してユーザ(例えばデバイス140の所有者、デバイス140の借用者)により入力されてもよい。一部の実施形態において、ユーザは、ロック170を閉める要求を、端末デバイス130を介して入力してもよい。例としてユーザは、端末デバイス130にインストールされたアプリケーションにおいてロック170を閉めるキーを押す、端末デバイス130により受信される音を出す、端末デバイス130を使用して特定のQRコードをスキャンする、または同様のことをしてもよい。一部の実施形態において、ユーザは、ロック170を閉めるプロセスの間(例えばステップ601に関連して記載されたように第1の位置に向かって施錠機構が動く間)、ロック170を閉めるキーを押し続けてもよい。ユーザは、ロック170を閉めるプロセスの間に、ロック170を閉めるキーを放すことにより、ロックを閉める要求の入力を終了してもよく、ユーザが入力を終了した場合、ロック170は施錠されなくてもよい。
【0105】
702において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、第1の位置と第2の位置との間の施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを検出するために障害物検出デバイス460を作動させてもよい。障害物検出デバイス460は、障害物検出結果を処理モジュール530へ送信してもよい。障害物検出デバイス460に関する詳細は、本開示の他の箇所で確認できる(例えば図4およびそれらの関連する説明)。
【0106】
703において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、障害物検出デバイス460から受信される障害物検出の結果に基づいて、施錠機構の経路に障害物が存在するかどうかを判断してもよい。施錠機構の経路に障害物が存在するとの結果に応じて、プロセス700は、704に進んでもよい。他方、施錠機構の経路に障害物が存在しないとの結果に応じて、プロセス700は、705に進んでもよい。
【0107】
704において、処理デバイス420(送信モジュール540)は、施錠機構の経路に障害物が存在することを示すメッセージを、通信ポート430およびネットワーク120を介して端末デバイス130へ送信してもよい。メッセージは、テキストメッセージ、音声メッセージ、図表メッセージ、電話、または同様のものであってもよい。
【0108】
705において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が施錠ステータスになることができるように施錠機構を第1の位置に向かって動かすために、制御デバイス450を作動させてもよい。ステップ705は、本開示の他の箇所に記載されたステップ606と類似してもよく、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0109】
706において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、ロック170を閉める要求を中断する要求が、第1の位置に向かって施錠機構が動く間に取得されるかどうかを判断してもよい。中断する要求が取得されているとの判断の結果に応じて、プロセス700は710に進んでもよい。他方、中断する要求が取得されていないとの判断の結果に応じて、プロセス700は707に進んでもよい。中断する要求は、端末デバイス130を介してユーザにより入力されて、通信ポート430および/または捕捉モジュール510により取得されてもよい。一部の実施形態において、ユーザは、端末デバイス130を介して中断要求を入力してもよい。例としてユーザは、端末デバイス130にインストールされたアプリケーションにおいてロック170を閉めるのを中断するキーを押す、端末デバイス130により受信される音を出す、端末デバイス130を使用して特定のQRコードをスキャンする、または同様のことをしてもよい。一部の実施形態において、ユーザは、第1の位置に向かって施錠機構が動く間、ロック170を閉めるキーを押し続けてもよい。ユーザは、第1の位置に向かって施錠機構が動く間にロック170を閉めるキーを放すことによって、中断要求を入力してもよい。
【0110】
707において、処理デバイス420(例えば制御モジュール520)は、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを判断するためにステータス検出デバイス440を作動させてもよい。一部の実施形態において、ステップ707は、ステップ706の一定時間後に実行されてもよい。例として、ステータス検出デバイス440は、制御モジュール520が施錠機構を第1の位置に向かって動かすように制御デバイス450を作動させた30秒後、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを判断してもよい。ステップ707は、ステップ610と類似してもよく、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0111】
708において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、ステータス検出440からのステータス検出の結果に基づいて、ロック170が施錠ステータスにあるかどうかを判断してもよい。ロック170が施錠ステータスにあるとの結果に応じて、プロセス700は709に進んでもよい。ロック170が施錠ステータスにないとの結果に応じて、プロセス700は710に進んでもよい。
【0112】
709において、送信モジュール540は、通信ポート430およびネットワーク120を介して、ロック170が施錠されていることを示すメッセージを端末デバイス130へ送信してもよい。メッセージは、テキストメッセージ、音声メッセージ、電話、図表メッセージ、音、または同様のものであってもよい。
【0113】
710において、送信モジュール540は、通信ポート430およびネットワーク120を介して、ロック170が開いていることを示すメッセージを端末デバイス130へ送信してもよい。メッセージは、テキストメッセージ、音声メッセージ、電話、図表メッセージ、音、または同様のものであってもよい。
【0114】
一部の実施形態において、プロセス700は、1つ以上の追加の動作を用いて、且つ/または説明される動作のうちの1つ以上を用いずに達成され得る。例として、ステップ702、704、706、709、または710のうちの1つ以上のステップが省略されてもよい。別の例として、プロセス700は、図6に関連して記載された1つ以上の追加の動作を含んでもよい。一部の実施形態において、705の後、処理デバイス420は、ステップ607~609を実施してもよい。一部の実施形態において、705の後、処理デバイス420は、障害物の警告を生成するステップ605を実施してもよい。
【0115】
プロセス700の上記説明は、単に例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者の場合、本開示の教示に基づいて複数の変形および改変が構成され得る。なお、そうした変形および改変は、本開示の範囲から逸脱しない。
【0116】
図8は、本開示の一部の実施形態による、ロックを閉める命令を生成する例示的なプロセスを示すフローチャートである。一部の実施形態において、ステップ601は、プロセス800に従って実行されてもよい。プロセス800は、セキュリティシステム100により実行されてもよい。例として、プロセス800は、ストレージデバイス(例えばストレージデバイス150および/またはデバイス140のストレージデバイス)に保存された命令のセット(例えばアプリケーション)として実施されてもよい。一部の実施形態において、プロセス600の少なくとも一部は、処理エンジン112(例として図2に示されるコンピューティングデバイス200に実装される)またはデバイス140の処理デバイス420により実行されてもよい。例示を目的として、処理デバイス420上のプロセス800の実装(implement)が例として記載される。
【0117】
801において、処理デバイス420(捕捉モジュール510)は、タイミングデバイス480から参照時間を取得してもよい。参照時間は、特定のイベントに関係する時点であってもよい。例として、参照時間は、端末デバイス130を介してユーザにより入力された、デバイス140を借用(もしくはレンタル)する要求、またはデバイス140を返却する要求を捕捉モジュール510が受信する時点であってもよい。
【0118】
一部の実施形態において、タイミングデバイス480は、クロックチップおよび水晶発振器を含んでもよい。水晶発振器は、現在時間を追跡してもよく、クロックチップは、現在時間を処理デバイス420へ送信してもよい。例として、参照時間は、端末デバイス130を介してユーザにより入力された、デバイス140を返却する要求を捕捉モジュール510が受信する時点であってもよい。捕捉モジュール510がデバイス140を返却する要求を受信すると、クロックチップは、現在時間を処理デバイス420へ送信してもよく、現在時間はさらに、処理デバイス420にとっての参照時間としての機能を果たしてもよい。
【0119】
802において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、参照時間に基づいて現在時間を判断してもよい。処理モジュール530は、タイミングデバイス480から参照時間を受信した後、現在時間を判断するために時間を計り始めてもよい。例として、捕捉モジュール510がユーザからデバイス140を返却する要求を受信すると、クロックチップは、現在時間(すなわち参照時間)を処理デバイス420へ送信してもよく、処理モジュール530は、参照時間の受信後、時間を計り始めて、経過した時間に基づいて現在時間を継続的または定期的に更新してもよい。単なる例として、捕捉モジュール510がデバイス140を返却する要求を受信すると、クロックチップは現在時間3:00p.m.を処理デバイス420へ送信してもよく、処理モジュール530は時間を計り始めてもよい。処理モジュール530はさらに、10分が経過したら、現在時間を3:10p.m.と更新してもよい。
【0120】
803において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、現在時間が、ロック170を閉める条件を満たすかどうかを判断してもよい。ロック170を閉める条件は、手動でセットされてもよく、または種々の状況に応じてセキュリティシステム100の1つ以上の構成要素(例えば処理モジュール530)により決定されてもよい。例として、条件は、現在時間が一定の期間内であることであってもよい。単なる例として、条件は、現在時間が01:00a.m.~6:00a.m.の期間内であることであってもよい。現在時間が一定の期間内であれば、処理モジュール530は、ロック170を閉める条件が満たされていると判断してもよい。現在時間が一定の期間内でなければ、処理モジュール530は、ロック170を閉める条件が満たされていないと判断してもよい。一定の期間は、任意の適切な期間であってもよい。一部の実施形態において、一定の期間は、大部分のユーザ(例えばデバイス140の借用者)がデバイス140を使用する可能性が低い期間であってもよい。例として、一定の期間は、01:00a.m.~6:00a.m.、2:00a.m.~3:00a.m.、または同様のものであってもよい。さらに、または代わりに、条件は、現在時間と参照時間との間の差が閾値期間以上であることであってもよい。現在時間と参照時間との間の差が閾値期間以上であると、処理モジュール530は、ロック170を閉める条件が満たされていると判断してもよい。現在時間と参照時間との間の差が閾値期間未満であると、処理モジュール530は、ロック170を閉める条件が満たされていないと判断してもよい。例として、参照時間は、端末デバイス130を介してユーザにより入力されたデバイス140の返却要求を捕捉モジュール510が受信する時点であってもよく、処理モジュール530は、デバイス140の返却要求を捕捉モジュール510が受信した後、期間閾値にわたり条件が満たされていると判断してもよい。期間閾値は、30分、1時間、または2時間など、任意の適切な値であってもよい。
【0121】
現在時間が条件を満たすとの判断の結果に応じて、プロセス800は804に進んでもよい。現在時間が条件を満たさないとの判断の結果に応じて、プロセス800は現在時間を更新するために802に進んでもよい。さらに、処理モジュール530は、更新された現在時間がロック170を閉める条件を満たすかどうかを判断してもよい。更新された現在時間が条件を満たすとの判断の結果に応じて、プロセス800はステップ804に進んでもよい。更新された現在時間が条件を満たさないとの判断の結果に応じて、プロセス800は再び802に進んでもよい。
【0122】
804において、処理デバイス420(例えば処理モジュール530)は、ロック170を閉める命令を生成してもよい。処理モジュール530は、セキュリティシステム100の1つ以上の構成要素に命令を送信してもよい。例として、処理モジュール530は、ロック170を閉めるために制御デバイス450を作動させるべく、制御デバイス450へ命令を送信してもよい。さらに、または代わりに、処理モジュール530は、ステップ601に関連して本開示の他の箇所に記載されたように、捕捉モジュール510に命令を送信してもよい。
【0123】
一部の実施形態において、プロセス800は、1つ以上の追加の動作を用いて、且つ/または説明される動作のうちの1つ以上を用いずに達成され得る。例として、ステップ801および802が省略されてもよい。処理デバイス420は、タイミングデバイス480から定期的に(例えば10分毎に)現在時間を取得して、現在時間がロック170を閉める条件を満たすかどうかを、803において判断してもよい。
【0124】
プロセス800の上記説明は、単に例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者の場合、本開示の教示に基づいて複数の変形および改変が構成され得る。なお、そうした変形および改変は、本開示の範囲から逸脱しない。
【0125】
図9は、本開示の一部の実施形態による、例示的なロックを示す概略図である。ロック900は、本開示の他の箇所に記載されたロック170の実施形態とされ得る(例えば図4図8およびそれらの関連する説明)。一部の実施形態において、ロック900は、施錠用の柱状物、またはラックなどの固定物にデバイス140(例えば自転車)を固定するように構成されてもよい。ロック900は、本開示に記載された、その機能を実装する機構の任意の組み合わせを含んでもよい。
【0126】
一部の実施形態において、ロック900は、処理デバイス420、電源470、施錠機構910、制御デバイス、およびステータス検出デバイスを含んでもよい。
【0127】
処理デバイス420は、図4図8に関連して本開示の他の箇所に記載された1つ以上の機能の実行に関係する情報および/または命令を処理してもよい。処理デバイス420はさらに、捕捉および/または処理された情報および/または命令に基づいてロック900の他の構成要素(例えば制御デバイス、ステータス検出デバイス)の動作を制御してもよい。一部の実施形態において、処理デバイス420は、回路基板であってもよい。
【0128】
電源470は、ロック900の構成要素(例えば処理デバイス470、制御デバイス、ステータス検出デバイス)の動作のための電力を供給してもよい。一部の実施形態において、電源470は、18650電池であってもよい。
【0129】
施錠機構910は、ロックピン、ボルト、ロックシリンダ、または同様のものを含んでもよい。施錠機構910は、所定の経路に沿って動くことができてもよい。ロック900のステータスは、施錠機構910が動くのとともに変更されてもよい。例として、ロック900は、図9に示されるように、施錠機構910の端部が位置Bにある場合、施錠ステータスを有してもよい。ロック900は、施錠機構910の端部が位置Bにない(例えば位置Aにある)場合、開ステータスを有してもよい。
【0130】
一部の実施形態において、本開示の他の箇所で記載される、施錠機構910の第1の位置は、位置Bであってもよい。本開示の他の箇所で記載される、施錠機構910の第2の位置は、位置B以外の任意の位置とされ得る。例として、第2の位置は、位置Aであってもよい。
【0131】
制御デバイスは、ロック900のステータスを制御するよう(すなわちロック900を開けるかまたは施錠するよう)施錠機構910の動きを制御してもよい。制御デバイスは、モータ920、ウォームギア930、およびウォーム940を含んでもよい。モータ920は、ウォームギア930を特定の方向に回転するように駆動してもよく、これがウォーム940を回転させてもよい。ウォーム940の回転は、施錠機構を一定の位置に向かって動かしてもよい。
【0132】
例として、モータ920は、ウォームギア930を第1の方向に回転するように駆動してもよく、これは、ウォーム940を図9の反時計回りの方向に回転させてもよい。ウォーム940の回転は、施錠機構910をさらに、ギアの係合を介して位置Bに向かって動かしてもよい。別の例として、モータ920は、ウォームギア930を第1の方向の反対方向に回転するように駆動してもよく、これは、ウォーム940を図9で時計回りの方向に回転させてもよい。ウォーム940の回転は、さらに施錠機構910を位置Aに向かって動かしてもよい。一部の実施形態において、モータ920は、直流モータであってもよい。
【0133】
ステータス検出デバイスは、ロック900のステータスを判断してもよい。ステータス検出デバイスは、第1のスイッチ950および第2のスイッチ960を含んでもよい。第1のスイッチ950は、ロック900が施錠ステータスにあるかどうかを検出するように構成されてもよい。施錠機構910の少なくとも一部が第1のスイッチ950に物理的に繋がっていれば、ステータス検出デバイスは、ロック900が施錠ステータスにあると判断してもよい。一部の実施形態において、第1のスイッチ950は、ばね片を含んでもよく、ばね片は、第1の接点を有してもよい。施錠機構910の少なくとも一部が第1のスイッチ950の第1の接点に物理的に繋がっていれば、ステータス検出デバイスは、ロック900が施錠ステータスにあるであろうと判断してもよい。
【0134】
第2のスイッチ960は、ロック900が開ステータスにあるかどうかを判断するように構成されてもよい。施錠機構910が第2のスイッチ960に物理的に繋がっていれば、ステータス検出デバイスは、ロック900が開ステータスにあると判断してもよい。一部の実施形態において、第2のスイッチ960は、ばね片を含んでもよく、ばね片は、第2の接点を含んでもよい。施錠機構910が第2のスイッチ960の第2の接点に物理的に繋がっていれば、ステータス検出デバイスは、ロック900が開ステータスにあると判断してもよい。
【0135】
一部の実施形態において、ロック900は、第1のスイッチ950と第2のスイッチ960とのうちの1つのみを含んでもよい。例として、ロック900は、第1のスイッチ950のみを含んでもよい。施錠機構910が第1のスイッチ950(または第1のスイッチ950の第1の接点)に物理的に繋がっていれば、ロック900は施錠ステータスにある。施錠機構910が第1のスイッチ950(または第1のスイッチ950の第1の接点)に物理的に繋がっていなければ、ステータス検出デバイスは、ロック900が開ステータスにあると判断してもよい。
【0136】
図9に示されたロック900は、単に例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者の場合、本開示の教示に基づいて複数の変形および改変が構成され得る。なお、そうした変形および改変は、本開示の範囲から逸脱しない。
【0137】
図10Aおよび図10Bは、本開示の一部の実施形態による、例示的なロックを示す概略図である。ロック1000は、特定の構成要素または特徴を除いて、ロック900に類似してもよい。
【0138】
ロック1000は、位置AとBとの間の施錠機構910の経路に障害物が存在するかどうかを判断するように構成された障害物検出デバイスを含んでもよい。障害物検出デバイスは、信号放出デバイス1010および信号受信デバイス1020を含んでもよい。信号放出デバイス1010は、信号受信デバイス1020に向かって信号を放出してもよい。信号は、赤外光、紫外光、レーザ光、可視光、または同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。一部の実施形態において、信号放出デバイス1010は、赤外線放出器であってもよく、信号受信デバイス1020は、赤外線受信器であってもよい。
【0139】
信号放出デバイス1010は、ロック1000の施錠ステータスに対応する位置Bまたはその付近に取り付けられてもよい。信号受信デバイス1020は、ロック1000の開ステータスに対応する位置Aまたはその付近に取り付けられてもよい。あるいは、信号放出デバイス1010が、位置Aまたはその付近に取り付けられてもよく、受信デバイス1020が、位置Bまたはその付近に取り付けられてもよい。
【0140】
図10Aに示されるように、位置AとBとの間の施錠機構910の経路に障害物が存在しなければ、信号放出デバイス1010により放出される信号は、信号放出デバイス1010により受信できる。障害物検出デバイスは、信号放出デバイス1010により放出された信号を信号受信デバイス1020が受信すれば、障害物は存在しないと判断してもよい。
【0141】
図10Bに示されるように、障害物(例えば障害物1030)が施錠機構910の経路に存在すると、障害物は信号を完全にまたは部分的に遮断してもよい。障害物検出デバイスは、信号受信デバイス1010が信号を受信しないか、または受信する信号が弱ければ、施錠機構910の経路に障害物が存在すると判断してもよい。
【0142】
一部の実施形態において、ロック900またはロック1000は、追加の1つ以上の構成要素を含んでもよく、さらに/または説明された構成要素のうちの1つ以上がなくてもよい。例として、ステータス検出デバイスおよび/または障害物検出デバイスは省略されてもよい。別の例として、処理デバイス420および/または電源470は、ロック900またはロック1000が取り付けられるデバイス(例えば自転車)に統合されてもよい。
【0143】
図9図11に示された例は、例示のために提供され、本開示の範囲を限定する意図はないことに留意されたい。当業者の場合、各ステップを様々な形で組み合わせること、または他のステップと入れ替えることができる。プロセスを理解した後、様々な変形および改変を実施できる。なお、そうした変形および改変は、本開示の意図および範囲から逸脱しないであろう。
【0144】
基本的な概念を上述したが、この詳細な開示を読んだ後、当業者には、前述の詳細な開示が例示としてのみの提示を意図されており限定的でないことが相当に明らかであろう。本明細書で明示的に述べてはいないが、当業者は様々な変更、改善、および改変に想到でき、それが意図される。当該の変更、改善、および改変は、本開示により示唆されることを意図されており、本開示の例示的な実施形態の意図および範囲内にある。
【0145】
さらに、本開示の実施形態について記載するために一定の専門用語が使用された。例として、「一実施形態」、「或る実施形態」、および/または「一部の実施形態」という用語は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、強調され且つ当然のことであるが、本明細書の様々な部分における「或る実施形態」または「一実施形態」または「代わりの実施形態」への2つ以上の言及は、必ずしもすべて同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、本開示の1つ以上の実施形態に適するように組み合わされてもよい。
【0146】
さらに、当業者には当然のことながら、本開示の各側面は、任意の新規および有用なプロセス、機械、製品、もしくは組成物、またはそれらの任意の新規および有用な改善を含む、特許を受けられるいくつかの分類または文脈のいずれかで本明細書に示され記載され得る。したがって、本開示の各側面は、完全にハードウェア、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または本明細書においてすべて概して「ユニット」、「モジュール」、もしくは「システム」と呼ばれ得るソフトウェアおよびハードウェアの実装の組み合わせで実施されてもよい。さらに、本開示の各側面は、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された1つ以上のコンピュータ可読媒体において具現化された、コンピュータプログラム製品の形態をとることもできる。
【0147】
コンピュータ可読信号媒体は、例として、ベースバンドに、または搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された伝搬データ信号を含んでもよい。そのような伝搬信号は、電磁気、光学、または同様のもの、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む様々な形態のいずれかをとってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体でなく、且つ命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、またはそれに関連して使用されるプログラムの伝達、伝搬、または搬送をすることができる、任意のコンピュータ可読媒体としてもよい。コンピュータ可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、ワイヤレス、ワイヤーライン、光ファイバケーブル、RF、または同様のもの、または前述のものの任意の適切な組み合わせを含む、任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。
【0148】
本開示の側面の動作を実行するコンピュータプログラムコードは、Java、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Python、もしくは同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2103、Perl、COBOL 2102、PHP、ABAPなどの従来の手続きプログラミング言語、Python、Ruby、およびGroovyなどの動的プログラミング言語、または他のプログラミング言語などを含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で実行されても、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されても、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されても、部分的にユーザのコンピュータ上で且つ部分的にリモートコンピュータ上で実行されても、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、ローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してリモートコンピュータがユーザのコンピュータに接続されてもよく、または接続は、(例としてインターネットサービスプロバイダを使用しインターネットを介して)外部コンピュータに対して行われるものであっても、もしくはクラウドコンピューティング環境におけるものであっても、もしくはソフトウェアアズアサービス(SaaS:Software as a service)などのサービスとして提供されるものであってもよい。
【0149】
さらに、処理要素もしくはシーケンスの記載された順序、またはそれらに対する数字、文字、もしくは他の指定の使用は、特許請求されるプロセスおよび方法を、特許請求の範囲に指定され得る以外にいかなる順序にも限定する意図はない。上記開示は、本開示の多様で有用な実施形態と現在考えられるものを様々な例を通して検討するが、当然のことながら、そのような詳細は、当該目的のものでしかなく、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態に限定されず、それどころか、開示された実施形態の意図および範囲内の改変および等価な構成を対象とすることが意図される。例として、上述した様々な構成要素の実装は、ハードウェアデバイスにおいて具現化されてもよいが、例として既存のサーバまたはモバイルデバイスにインストールするなど、ソフトウェアのみのソリューションとして実装されることもあり得る。
【0150】
同じく当然のことながら、本開示の実施形態の前述の説明においては、様々な特徴が、ときには本開示を簡素化する目的で単一の実施形態、図面、またはそれらの説明にグループ化されて、様々な発明の実施形態のうちの1つ以上についての理解を支援している。しかしながら、この開示方法は、特許請求される対象物が各請求項に明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするとの意図を反映したものであるとは解釈されてはならない。むしろ、発明の実施形態は、前述の開示された単一の実施形態の中の一部の特徴にある。
【0151】
一部の実施形態において、本願の特定の実施形態を説明し特許請求するために使用される、数量または特性を表現する数は、場合によっては、「約」、「おおよそ」、または「ほぼ」という用語により修飾されるものとして理解されるものとする。例として、別段規定されない限り、「約」、「おおよそ」、または「ほぼ」は、それが表現する値の±20%の変化量を示し得る。したがって、一部の実施形態において、記載された説明および添付の特許請求の範囲で示される数的なパラメータは、概算であり、これらは、特定の実施形態により得ようとする所望の特性次第で異なり得る。一部の実施形態において、数的なパラメータは、報告される有効桁数に鑑みて、通例の丸め方を適用することにより解釈されるべきである。本願の一部の実施形態の広い範囲を示す数的な範囲およびパラメータは概算であるとしても、特定の例に示される数的な値は、実現可能な限り正確に報告されている。
【0152】
本明細書で参照される特許、特許出願、特許出願の公開、ならびにそのほか記事、書籍、仕様書、刊行物、文書、物、および/または同様のものなどの資料はそれぞれ、前述のものに関連する任意の出願経過ファイル、本文書と矛盾もしくは対立する前述のもののいずれか、または本文書に関連して現在もしくは後に特許請求の範囲の最も広い範囲について制限的な影響を有し得る前述のもののいずれかを除いて、この参照によりその内容全体があらゆる目的のために本明細書に援用される。例として、援用された資料のいずれかに関連する記載、定義、および/または用語の使用と、本文書に関連するそれとの間に何らかの矛盾または対立がある場合、本文書の記載、定義、および/または用語の使用が優先するものとする。
【0153】
最後に、当然のことながら、本明細書において開示された本願の実施形態は、本願の実施形態の原理の例示である。採用され得る他の改変は、本願の範囲内にあり得る。したがって、限定ではなく例として、本願の実施形態の別の構成が、本明細書の教示に従って利用され得る。よって、本願の実施形態は、厳密に示され記載されたとおりのものに限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B