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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-02-14
(54)【発明の名称】家屋建物構造
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/04 20060101AFI20220204BHJP
   E04H 6/12 20060101ALI20220204BHJP
【FI】
E04H1/04
E04H6/12 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020526037
(86)(22)【出願日】2018-05-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-01-28
(86)【国際出願番号】 CN2018087503
(87)【国際公開番号】W WO2019091081
(87)【国際公開日】2019-05-16
【審査請求日】2020-05-18
(31)【優先権主張番号】201711114370.8
(32)【優先日】2017-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510302364
【氏名又は名称】シンジャン・ティアンディ・グループ
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】チェン ダーチン
【審査官】新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205777664(CN,U)
【文献】特開2001-012097(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/04
E04H 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家屋建物構造であって、
奇数階と、偶数階と、屋外自家花園庭院とを含み、
各々の奇数階及び偶数階に一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋が設けられ、各々のユニット家屋に1件家屋、2件家屋又は多件家屋が設けられ、
前記奇数階と前記偶数階の上下対応する家屋それぞれの居間はいずれも垂直対応し、前記家屋それぞれの居間の外にいずれも一つの屋外自家花園庭院が設置されており、
垂直対応する奇数階の1件家屋の全ての居間の外の自家花園庭院はいずれも垂直対応し且つ同一の第1方向に設けられ、当該住戸家屋に垂直対応する偶数階の全ての居間の外の自家花園庭院もいずれも垂直対応し且つ同一の第2方向に設けられて、全ての自家花園庭院がいずれも2階建ての高さを有するようにし、下階の建物に位置する居間がいずれも直接採光を取得可能にし、
前記家屋それぞれの居間は家屋それぞれの外壁コーナー箇所に設置され、家屋それぞれの居間は少なくとも一つの外壁コーナーと、少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有し、奇数階及び偶数階の垂直対応する家屋それぞれの自家花園庭院がいずれもそれぞれの居間の隣接した二つの外壁面からずれて二つの異なる方向に変換されるようにするとともに、全ての屋外自家花園庭院がいずれも少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有するようにし、
奇数階及び偶数階の家屋それぞれの全てのルームの窓開設壁面に垂直対応する直上階建てのルームの窓開設壁面の屋外及び垂直対応する直下階建てのルームの窓開設壁面の屋外にいずれも自家花園庭院を設置しないことで、全ての窓開設ルームがいずれも直接屋外から採光可能にするとともに、直上階建ての全てのルームの窓と下階の自家花園庭院とがいずれも直接対応しないようにし、
前記一つのユニット家屋は、一棟の建物全体であるか、又はもう一つのユニット、二つのユニット又は複数のユニット家屋と互いに組み合わされて一棟の建物全体になり、
且つ、一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋は地上多階駐車プラットフォームの片辺、両辺又は周辺に設置されて、地上多階駐車プラットフォームと互いに組み合わされて一棟の建物全体になり、
各階の駐車プラットフォームは、1階家屋、2階家屋又は多階家屋が設置され、
前記駐車プラットフォームは車両用エレベーター、消防退避階段、乗客用エレベーター、車線及び駐車スペースから構成され、駐車プラットフォームの階数は必要に応じて設置され、駐車プラットフォームの階数は2階~30階であり、
前記奇数階の屋外自家花園庭院は、前記奇数階の駐車プラットフォームと連通され、且つ駐車に用いられることを特徴とする家屋建物構造。
【請求項2】
前記奇数階及び前記偶数階の階数はその建物に必要な高さに応じて循環往復して一階一階上向きに設置され、屋外自家花園庭院はその家屋住戸数応じて互いに対応するように設置されることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項3】
窓開設壁面に垂直対応する直下階の外壁面に自家花園庭院が設置されている場合、開設される窓は当該ルームの別の外壁面に変換開設されるか、或いは、開設窓の下部に一つの外窓台板が設置されて、下向き視線を遮断し、直下階自家花園庭院のプライバシーを強化するようにすることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項4】
前記家屋それぞれの居間の異なる方向の隣接した二つの外壁面は、各々の外壁面に対応する居間の幅が2メートル~10メートルであることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項5】
前記居間の外の自家花園庭院に垂直対応する直上階の居間の外壁面にもう窓が設置されないことを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項6】
各住戸の居間及び屋外自家花園庭院の外壁面は、いずれも窓付きドアが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項7】
各階に設置される家屋は独立屋上付きのスキップフロア家屋、独立屋上のないスキップフロア家屋又はフラットフロア家屋であることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項8】
前記奇数階家屋及び偶数階家屋の屋外自家花園庭院はコーベル支持外向きオーバーハング及び沈下板床上支持梁窪み構造を採用して、窪み内に土を覆土して野菜を栽培するか或いは草花樹木を栽培するようにすることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項9】
前記家屋及び屋外自家花園庭院はコンクリート構造、スチール構造又はスチール・コンクリート構造を採用することを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項10】
前記屋外自家花園庭院は自動点滴灌漑又は噴霧灌漑システムと、排水システムと、覆土下の防水層とが設置されることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【請求項11】
前記家屋建物構造は住宅、アパート、ホテル、旅館、レストラン、オフィスビル及び事務所用ビルのいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の家屋建物構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年11月13に中国特許庁に提出された中国特許出願第201711114370.8号の優先権を主張し、そのすべての内容が援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本開示は、建築物設計、建築物の生産及び装着分野に関し、特に、家屋建物構造に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、都市内の全ての建物はいずれも鉄筋コンクリートで建てられた高層住宅、多層階一般住宅及びガラス製カーテンウォール式の事務所用ビルである。一目で眺めると、全ての建物が千編一律であり、都市全体が退屈で、干涸びて、生気がないように見える。人々が都市の建物に住むのがまるで一つの鉄筋コンクリート籠に住んでいるようであり、外界の太陽光、空気、大自然と完全に切り離される。たとえ家屋に一つのガーデンテラスがあっても、その高さが階と同一高さになるように限られて狭くて押さえつけられるようであり、視線もこれにつれて狭くなり、光線はなおさら家屋に十分に入れない。ある家は建物屋外にプライベートコートが付いていて、草花樹木を栽培し、外壁にも植物が生えているが、その2階高さのプライベートコートが直上階家屋の窓を遮って、直上階家屋が直接採光できず、ブラック・ハウスになるようにするとともに、直上階家屋の住戸に直下階家屋のプライベートコートの全ての様子が直接見えるようにし、直下階家屋のプライベートコートにプライバシー及び安全性を喪失させ、これは従来のこのような家屋の最も大きい欠陥である。
【0004】
現在の都市建物のこのような特徴は、人々の居住空間、緑化、大自然、日光、空気清浄、環境美化、安全性及びプライバシー等の基本的品質生活へのニーズの改善を制約している。一方、郊外の別荘は、多量の土地を浪費するとともに、その地理位置が都市から遠く離れているため、人々の衣服・食事・居住・交通、保健医療等の生活に大きな不便をかけている。このため、如何に都市内の居住環境が田舎のように美しい環境を有するようにしながらも、都市資源集中供給の便利さを享受させるかは人々が都市建物設計を研究する新たなブレイクスルーポイントになっており、建築分野における第4次革命になる。
【発明の概要】
【0005】
上記の技術課題に鑑みて、本開示は家屋建物構造を提供して、高層建物に緑地を増やす難題を解決し、高層建物が別荘のような屋外プライベートコートを有するようにするとともに、全てのルームがいずれも直接屋外から採光可能にして、ブラック・ハウスを根絶し、全ての自家花園庭院及び家屋に安全性及びプライバシーを持たせる。
【0006】
本開示に係る家屋建物構造は別荘より良い居住品質を有するが、その建築敷地及び建設原価は僅か普通の高層建物に相当する。前記家屋建物構造は建物の投入産出比率に質的変化を発生させ、人々が鳥籠式居住時代に徹底的に別れを告げるようにする。前記家屋建物構造は、都市垂直緑化、立体緑化及び「スポンジ都市」の建物の模範であって、人々の生活環境、在宅環境を徹底的に改善させるとともに、帰宅駐車及び運転出かけをより便利で高速になるようにする。
【0007】
本開示の一側面によれば、家屋建物構造が提供される。前記家屋建物構造は、奇数階家屋と、偶数階家屋と、屋外自家花園庭院とを含み、各階に一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋が設けられ得、各々のユニット家屋に1件家屋、2件家屋又は多件家屋が設けられ得、前記奇数階及び前記偶数階の上下対応する家屋それぞれの居間は垂直対応し、前記家屋それぞれの居間の外にいずれも一つの屋外自家花園庭院が設置されており、前記奇数階の屋外自家花園庭院と前記偶数階の屋外自家花園庭院はいずれもそれぞれ垂直対応する居間の外の異なる方向に設けられ、即ち、垂直対応する奇数階の1件家屋の全ての居間の外の自家花園庭院はいずれも垂直対応し且つ第1方向に設けられ、当該住戸家屋に垂直対応する偶数階の全ての居間の外の自家花園庭院もいずれも垂直対応し且つ第2方向に設けられる。このような設置方式により、奇数階又は偶数階の全ての自家花園庭院がいずれも2階建ての高さを有することができるが、奇数階又は偶数階の垂直対応する居間の自家花園庭院は異なる方向に設置されるため、直上階の自家花園庭院が直下階の居間及びその他の家屋の採光に影響を与えないようにし、即ち、下階建てに位置する居間が直接採光を取得可能にすることができる。
【0008】
同時に、家屋それぞれの居間が少なくとも一つの外壁コーナーと、少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有するように、平面レイアウトにおいて、前記家屋それぞれの居間は家屋それぞれの外壁コーナー箇所に設置されるべきである。このような設置方式により、垂直対応する奇数階と偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院がいずれも家屋それぞれの居間から隣接した異なる二つの方向に変換されてずれて、奇数階と偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院のプライバシーを確保できるとともに、全ての屋外自家花園庭院がいずれも少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有することができる。
【0009】
また、奇数階又は偶数階の家屋それぞれの全てのルームの窓開設壁面に垂直対応する直上階建てのルームの窓開設壁面の屋外及び垂直対応する直下階建てのルームの窓開設壁面の屋外にいずれも自家花園庭院が設置されない。このような設置方式により、全ての窓開設ルームがいずれも直接屋外から採光可能で「ブラック・ハウス」になることを避けるとともに、直上階建ての全てのルームの窓が下階の自家花園庭院にいずれも直接対応せず、従っていずれも安全性及びプライバシーを持つようになる。
【0010】
選択的に、前記一つのユニット家屋は一棟の建物全体に独立的に建設されても良いし、もう一つの又は複数のユニット家屋と互いに組み合わされて一棟の建物全体になっても良い。なお、その一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋を地上駐車プラットフォームの片辺、両辺又は周辺に設置して、地上駐車プラットフォームと互いに組み合わされて一棟の建物全体になっても良い。階毎の駐車プラットフォームは、1階家屋、2階家屋又は多階家屋が設置されて、一棟のスカイパーキング家屋建物全体になり得る。説明すべきことは、本開示の実施例では家屋及び地上駐車プラットフォームの具体的な構造を限定しない。
【0011】
選択的に、前記家屋建物全体は多様性を有し、スカイ四合院中庭、スカイ単一別荘、スカイタウンハウス、スカイフラットフロア大型邸宅、スカイパーキング建物に組み合わされ得、甚だしくは上記の全ての建物及びコミュニティー機能を含むスカイ都市に組み合わされ得る。説明すべきことは、スカイ四合院、スカイ単一別荘、スカイタウンハウス、スカイフラットフロア大型邸宅、スカイパーキング建物はいずれも既存の構造を採用し得、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0012】
選択的に、前記地上駐車プラットフォームは、車両用エレベーター、消防退避階段、乗客用エレベーター及び車両走行道路、及び駐車スペースから構成され、駐車プラットフォームの階数は必要に応じて設置されるが、通常2階~30階に設置され得る。説明すべきことは、車両用エレベーター、消防退避階段、乗客用エレベーターはいずれも既存の構造を採用し得、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0013】
選択的に、駐車プラットフォームと家屋建物とは一体に建設され得る。
【0014】
選択的に、前記家屋建物と地上駐車プラットフォームとが互いに組み合わされる時、駐車プラットフォームは家屋建物の北側に設置されて、家屋建物が南向き、東南向き、西南向き方向に設置されるようにし、家屋の採光に有利であるようにする。説明すべきことは、本開示の実施例では家屋建物及び駐車プラットフォームの向きを限定しない。
【0015】
選択的に、前記地上駐車プラットフォームは車両走行道路と、歩道とが設置されて、人と車の流れを分け、通行人の外出安全を保障するようにする。説明すべきことは、上記の地上駐車プラットフォームは既存の構造を採用し得、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0016】
選択的に、前記地上駐車プラットフォームエッジに駐車プラットフォームとともに注入して築かれた鉄筋コンクリート欄干がある。説明すべきことは、本開示の実施例では前記欄干の材質を限定しない。
【0017】
選択的に、本開示に係る家屋建物構造は、地下室駐車場を大きく掘って建てる必要なしに、建物自体の敷地部分だけ掘って基礎的な人間防護層を設置しさえすれば良く、一棟の建物と別の一棟の建物の間の敷部分はもう掘る必要がなくなり、これにより、建設原価及び地下駐車場照明、換気等の管理原価コストを節約しながらも、人々がもう暗い地下駐車場まで行って駐車する必要がなく、その代わりに、車両用エレベーターで車を直接自宅の門の前まで運転するようにするとともに、一棟の建物と別の一棟の建築の間に掘る必要のない敷地部分に雨水を浸み込ませて、都市が水浸しになるのを減らし、地下水資源を増やし、排水管路網のストレスを減らすようにするが、これは「スポンジ都市」建設の重点でもある。
【0018】
選択的に、前記奇数階及び前記偶数階の階数はその建物に必要な高さに応じて循環往復して一階一階上向きに設置され、その家屋住戸数及び間取りの特徴に応じて互いに対応するように屋外自家花園庭院を設置する。自家花園庭院の面積の大きさはルームの大きさに応じて総合的に考慮して設計されるが、大きくても良いし小さくても良いが、例えば、奇数階及び前記偶数階の階数は30~60階であり、もちろん、これに限定されない。
【0019】
選択的に、一つの屋外自家花園庭院の緑化面積は10平方メートル~200平方メートルの範囲であるが、通常40平方メートル~70平方メートルの範囲であるのが好ましい。もちろん、本開示の実施例では屋外自家花園庭院の面積を具体的に限定しないということを理解できる。
【0020】
選択的に、屋外自家花園庭院は木を植え、花を植え、野菜を植え、犬を散歩させ、鳥を飼い、レジャー活動をし、娯楽活動をし、パーティーを開き、会食する等のために用いられ得る。もちろん、本開示の実施例では屋外自家花園庭院の機能を具体的に限定しないということを理解できる。
【0021】
選択的に、前記奇数階の屋外自家花園庭院及び前記偶数階の屋外自家花園庭院はいずれもそれぞれ垂直対応する居間の外の異なる方向に設けられ、即ち、垂直対応する奇数階の1件家屋の全ての居間の外の自家花園庭院はいずれも垂直対応し且つ同一の方向に設けられ、当該住戸家屋に垂直対応する偶数階の全ての居間の外の自家花園庭院はいずれも垂直対応し且つ別の方向に設けられる。このような設置方式により、全ての自家花園庭院の高さが少なくとも二つの自然階の高さ、例えば、3メートル~30メートルに達することができる。自家花園庭院の幅は2メートル~20メートルに設置され得、自家花園庭院の深さは2メートル~10メートルに設置され得るが、高さは二つの自然階の高さであるのが好ましい。
【0022】
選択的に、家屋それぞれの居間が少なくとも一つの外壁コーナーと、少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有するように、平面レイアウトにおいて、前記家屋それぞれの居間は家屋それぞれの外壁コーナー箇所に設置されるべきである。このような設置方式により、垂直対応する奇数階及び偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院がいずれも家屋それぞれの居間から隣接した二つの異なる方向に変換されてずれるようにすることができるとともに、全ての屋外自家花園庭院がいずれも少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有するようにすることができる。
【0023】
選択的に、前記家屋それぞれの居間の隣接した二つの外壁面は、各々の外壁面に対応する居間の幅が通常2メートル~10メートルである。もちろん、本開示の実施例では居間の幅を限定しないということを理解できる。
【0024】
選択的に、奇数階の1件家屋の外の自家花園庭院の出入り及び垂直対応する偶数階の1件家屋の外の屋外自家花園庭院の出入りは、それぞれの家屋の居間の異なる方向の外壁面に窓付きドアを開設することを必要とする。
【0025】
選択的に、前記各住戸の居間及び屋外自家花園庭院の外壁面はいずれも窓付きドアである。説明すべきことは、前記窓付きドアは既存の窓付きドア構造を採用し得、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0026】
選択的に、奇数階であれ偶数階であれ、前記家屋それぞれの居間の外の自家花園庭院に垂直対応する直上階家屋の居間の外壁面にも窓を設置せず、本階家屋の外の自家花園庭院にプライバシーを持たせる。
【0027】
選択的に、直上階家屋は必要に応じて垂直対応する直下階家屋の屋外自家花園庭院方向に窓を開設し得、開設される窓を当該ルームの別の外壁面に変換開設するか、或いは、前記窓を高い窓に設置し得、窓下部に一つの外窓台板を設置するか、或いは、下を覗き込むのを防止する格子板を装着し、下向き視線を遮断するようにして、垂直対応する直下階家屋の屋外自家花園庭院のプライバシーを強化しても良い。
【0028】
選択的に、前記奇数階及び前記偶数階に設置される家屋は独立屋上付きのスキップフロア家屋、独立屋上のないスキップフロア家屋又はフラットフロア家屋であり得、即ち、直上階家屋の底層は、直下階家屋の屋上であっても良いし、屋上でなくても良い。
【0029】
選択的に、前記奇数階家屋及び偶数階家屋の屋外自家花園庭院は、コーベル支持外向きオーバーハング、及び沈下板床上支持梁窪み構造を採用して、窪み内に土を覆土して野菜を栽培するか、或いは、草花樹木を栽培するようにする。説明すべきことは、本開示の実施例では屋外自家花園庭院の構造を具体的に限定しない。
【0030】
選択的に、上記の建物構造は屋外自家花園庭院に設置された自動点滴灌漑・噴霧灌漑設備システムを更に含む。説明すべきことは、本開示の実施例では自動点滴灌漑・噴霧灌漑設備システムの構造を具体的に限定しない。
【0031】
選択的に、前記屋外自家花園庭院の沈下板は、防水層と、排水口とが設置されている。説明すべきことは、本開示の実施例では防水層及び排水口の構造を具体的に限定しない。
【0032】
選択的に、木の根が下に突き抜けて防水層を破壊するのを防止するために、前記防水層の上層に細石コンクリートの防水層保護層が更に設置されるべきである。説明すべきことは、本開示の実施例では防水層保護層の構造を具体的に限定しない。さらに、排水口は勾配の一番低い壁際箇所に設置され得る。
【0033】
選択的に、前記草花樹木は大木と、低い植物と、灌木と、草花とを含み、大木の高さは3メートル~5メートルであり、大木の土層の厚さを増加させるために、一株毎の大木の下に、上向きに0.2メートル~1メートルであるツリープールが更に設置されるべきであり、低い植物、灌木及び草花の高さは0.1メートル~3メートルである。説明すべきことは、本開示の実施例では草花樹木の具体的な類型及び高さを具体的に限定しない。
【0034】
選択的に、高空からの墜落事故を防止するために、前記屋外自家花園庭院のエッジに屋外欄干を設置するべきでる。説明すべきことは、本開示の実施例では屋外欄干の具体的な形状及び高さを具体的に限定しない。
【0035】
選択的に、前記家屋及び屋外自家花園庭院は、コンクリート構造、スチール構造又はスチール・コンクリート構造等のいかなる現代建物形式を採用しても良いし、プレハブ部材で装着を具現しても良い。説明すべきことは、本開示の実施例では家屋及び屋外自家花園庭院の具体的な構造を具体的に限定しない。
【0036】
選択的に、前記家屋建物構造の使用機能として、住宅、アパート、ホテル、旅館、レストラン、オフィスビル及び事務所用ビルのいずれか一つである。説明すべきことは、本開示の実施例では家屋建物構造の使用機能を具体的に限定しない。
【0037】
上記の技術方案は以下のような利点又は有益な効果を有する。建物の外壁及び階の平面レイアウトにおいて、いずれも独自の工夫が凝らされた全く新しいデザインを採用し、当該建物の外壁空間を十分に利用することで、当該新型建物体が、メインルームの窓以外は、外観から見ると、一棟の建物はまるで草花樹木が生い茂っている一つの山の峰のように見え、一面の建物はまるで一面の森林のように見え、都市全体の建物がこれ以上鉄筋コンクリートが林立しているように干涸びて生気がないように見えない。
【0038】
同時に、平面レイアウトにおいて、当該技術方案は創造的に居間を家屋それぞれの外壁コーナー箇所に設置して、家屋それぞれの居間が少なくとも一つの外壁コーナーと、少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有するようにする。このような設置方式により、垂直対応する奇数階及び偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院がいずれも家屋それぞれの居間から隣接した二つの異なる方向に変換されてずれるようにすることができるとともに、奇数階及び偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院が少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有するようにすることができ、各々の屋外自家花園庭院がいずれも両面景色に囲まれる又は三面景色に囲まれる効果を有するようにする。
【0039】
また、全てのルームがいずれも直接採光可能であることを実現できるとともに、その屋外自家花園庭院の空間の高さを建物本体の2階建ての高さと同じくし、その空間の高さの快適感、空間感、採光及び視野は、従来の伝統的な建物のガーデンテラスの低い空間とは比べ物にならない。従来も二階建ての高さを有するガーデンテラス付きの建物があったが、その上下階のあちこちに窓があり、隣接したガーデンテラスからも全て互いに相手が見え、全ての住戸はプライバシー及び安全感が全くなくなる。
【0040】
本開示に係る家屋建物構造は、従来の建物に比べて、いかなる建物敷地も増加させずに都市中心の任意の場所に構築されることができ、従来の別荘がほとんど非常に遠い郊外に建てられ、人々の生活、仕事、勉強、医療等にいずれも大きな困難をもたらす場合とは異なる。
【0041】
本開示に係る家屋建物構造は、中国国内外のあらゆる類似した建物が越えられない三大欠陥である、上下に隣接した又は左右に隣接したガーデンコートがいずれも互いに見え、プライバシーがないという欠陥(1)、上下に隣接した又は左右に隣接したガーデンコートが越えられ、安全性がないという欠陥(2)、及び全てのメインルームがいずれも直接屋外から採光できず、ブラック・ハウスになるという欠陥(3)等の弊害を補う。本開示に係る全ての屋外自家花園庭院は、上下に隣接した又は左右に隣接した隣の家から互いに見えず、まして越えられなくなり、奇数階及び偶数階家屋に絶対的なプライバシー及び安全感を持たせるとともに、奇数階及び偶数階のメインルームが直接採光可能にし、「ブラック・ハウス」を回避する。
【0042】
本開示に係る家屋建物構造は、伝統的なあらゆる建物に比べ、より革新的且つ人間的な環境にやさしい建物であり、人々の家居が外壁を境界とする束縛を徹底的に打ち破り、スカイ屋外自家花園庭院に建設して、軒並みに空中に二階建ての高さでありながらも、両面景色に囲まれる又は三面景色に囲まれる超大型屋外自家花園庭院を持たせる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本開示の実施例に係る第1の奇数階家屋、偶数階家屋及び屋外自家花園庭院の総合的構造関係の概略図である。
図2】本開示の実施例に係る第1の奇数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図3】本開示の実施例に係る第1の偶数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図4】本開示の実施例の第2の奇数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図5】本開示の実施例的第2の偶数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図6】本開示の実施例の第3の奇数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図7】本開示の実施例の第3の偶数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図8】本開示の実施例の第4の奇数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図9】本開示の実施例の第4の偶数階家屋構造関係及び屋外自家花園庭院の平面概略図である。
図10】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面概略図である。
図11】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面概略図である。
図12】本開示の実施例に係る第2の家屋建物構造と第2の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面概略図である。
図13】本開示の実施例に係る第2の家屋建物構造と第2の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面概略図である。
図14】本開示の実施例に係る第3の家屋建物構造と第3の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面概略図である。
図15】本開示の実施例に係る第3の家屋建物構造と第3の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面概略図である。
図16】本開示の実施例に係る第4の家屋建物構造と第4の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面概略図である。
図17】本開示の実施例に係る第4の家屋建物構造と第4の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面概略図である。
図18】本開示の実施例に係るスキップフロア家屋建物構造と第5の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面概略図である。
図19】本開示の実施例に係るスキップフロア家屋建物構造と第5の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面概略図である。
図20A】本開示の実施例に係る家屋建物構造の一棟の建物の外観の立面概略図である。
図20B】本開示の実施例に係る家屋建物構造の一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図21A】本開示の実施例に係る家屋建物構造の別の一棟の建物の外観の立面概略図である。
図21B】本開示の実施例に係る家屋建物構造の別の一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図22】本開示の実施例に係る家屋建物構造的立面関係の局部概略図である。
図23A】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の立面概略図である。
図23B】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図24A】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた別の一棟の建物の外観の立面概略図である。
図24B】本開示の実施例に係る家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた別の一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図25A】本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造と第2の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の立面概略図である。
図25B】本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造と第2の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図26A】本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造とまた別の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の立面概略図である。
図26B】本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造とまた別の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図である。
図27】本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造と駐車プラットフォームの立面関係の局部概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
説明すべきことは、本図面グループにその他のあり得る平面配置図及び立面配置図が挙げられていないが、図面グループは家屋構造の実際の建物体の間取りの数量を限定せず、建物体の間取りの数量、寸法及び面積は必要に応じて自由に変更及び変化され得る。
【0045】
以下、図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳しく記述することにする。図面に本開示の例示的な実施例を示すが、理解すべきことは、本開示をさまざまな形態に具現でき、ここに記述される実施例に限定されない。逆に、これらの実施例は本開示をより徹底的に理解可能にし、本開示の範囲を該当技術分野の通常の知識を有する者に完全に伝達可能にするために提供される。
【0046】
図1図27を参照することにする。先ず、図1を参照すると、図面に本開示の実施例に係る奇数階家屋と偶数階家屋及び屋外自家花園庭院の総合的構造関係概略図を示している。説明すべきことは、図面に1ユニット1階2件家屋の場合を概略的に示しているが、1ユニットの1階多件家屋の場合もこれに類似し、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0047】
図1を参照し続けると、建物家屋は家屋1と、奇数階の居間及び垂直対応する偶数階の居間4とを含む。偶数階の居間4の偶数階屋外自家花園庭院3へ通じる窓付きドアは図面符号2であり、奇数階の居間の奇数階屋外自家花園庭院6へ通じる窓付きドアは図面符号5である。さらに、選択的に、当該家屋建物は乗客用エレベーター7、退避階段8、エレベーター及び退避階段プラットフォーム9のうち一つ又は複数の組み合わせを更に含み得る。
【0048】
図1を参照し続けると、奇数階家屋と偶数階家屋の1件家屋1は垂直対応し、偶数階の居間4と奇数階の居間も垂直対応し、偶数階4の外にいずれも一つの自家花園庭院が設置されており、前記奇数階の自家花園庭院6と前記偶数階の自家花園庭院3はいずれもそれぞれの居間の外の異なる方向に設けられて、図20A図27に示すように、全ての自家花園庭院がいずれも2階建ての高さを有するようにし、下階の建物に位置する居間がいずれも直接採光を取得できるようにする。
【0049】
図1を参照し続けると、偶数階の居間4及び奇数階の居間はいずれも家屋それぞれの外壁コーナー箇所に設置され、偶数階の居間4及び奇数階の居間は、いずれも少なくとも一つの外壁コーナーと少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有し、これにより、奇数階及び偶数階の垂直対応する家屋それぞれの自家花園庭院がいずれもそれぞれの居間の隣接した二つの外壁面からずれて二つの異なる方向に変換されるようにすることで、上下に隣接した又は左右に隣接した自家花園庭院が相互に見えないようにする。自家花園庭院は2階建ての高さを有するため、全ての屋外自家花園庭院がいずれも少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有するようにする。
【0050】
図20A図27を参照し続けると、奇数階及び偶数階の家屋それぞれの全てのルームの窓開設壁面に垂直対応する直上階建てのルームの窓開設壁面の屋外及び垂直対応する直下階建てのルームの窓開設壁面の屋外は、いずれも自家花園庭院を設置せず、これにより、全ての窓開設ルームがいずれも直接屋外から採光可能にするとともに、直上階建ての全てのルームの窓と下階の自家花園庭院とがいずれも直接対応しないようにして、全てのメインルームがいずれも直接屋外から採光可能にする。
【0051】
図2図4図6及び図8を参照し続けると、図面に家屋構造の奇数階の平面関係を示している。説明すべきことは、図面に1ユニット1階2件家屋の場合を概略的に示しているが、1ユニット1階多件家屋の場合もこれに類似し、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0052】
図3図5図7及び図9を参照し続けると、図面に家屋構造の偶数階の平面関係を示している。説明すべきことは、図面に1ユニット1階2件家屋の場合を概略的に示しているが、1ユニット1階多件家屋の場合もこれに類似し、ここではこれ以上詳細に記述しないことにする。
【0053】
図2図3図4図5図6図7図8及び図9を結び付けてみると、奇数階及び偶数階の居間からそれぞれの屋外自家花園庭院に至る変換関係が分かる。なお、図面にそれぞれの屋外自家花園庭院へ通じる窓付きドア5及び窓付きドア2の位置を概略的に示している。もちろん、説明すべきことは、本開示の実施例では窓付きドア5及び窓付きドア2の具体的な位置を具体的に限定しない。
【0054】
さらに、図2乃至図9から、奇数階の居間又は偶数階の居間のそれぞれの屋外プライベートガーデンへ通じる窓付きドア5及び窓付きドア2の直上階は窓のない固体壁の壁面であることがわかる。図20A図27に示すように、これにより直上階住戸が窓を通して直下階住戸の屋外プライベートガーデンが見えないように確保でき、住戸のプライバシーを保障する。
【0055】
図4図5図6図7図8及び図9を参照し続けると、それぞれ1ユニット1階2住戸、1ユニット1階3住戸、1ユニット1階4住戸の多様な異なる間取りの家屋建物構造である。説明すべきことは、本開示の実施例では階毎の住戸の数量を具体的に限定しない。
【0056】
図10乃至図19を参照すると、本開示の実施例において、一つのユニット家屋は、一棟の建物全体であり、なお、もう一つのユニット、二つのユニット又は複数のユニット家屋と互いに組み合わされて一棟の建物全体になり得る。同時に、一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋は地上多階駐車プラットフォームの片辺、両辺又は周辺に設置されて、地上多階駐車プラットフォームと互いに組み合わされて一棟の建物全体になり得、各階の駐車プラットフォームに1階家屋、2階家屋又は多階家屋が設置され得る。前記駐車プラットフォームは車両用エレベーター、消防退避階段、乗客用エレベーター、車線及び駐車スペースから構成され、駐車プラットフォームの階数は必要に応じて設置されるが、通常2階~30階である。
【0057】
図10図12図14図16及び図18を参照し続けると、図面に本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた奇数階の平面関係を概略的に示している。説明すべきことは、本開示の実施例では駐車プラットフォームの奇数階に位置する具体的な位置を具体的に限定しない。
【0058】
図11図13図15図17及び図19を参照し続けると、図面に本開示の実施例に係る第1の家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされた偶数階の平面関係を概略的に示している。説明すべきことは、本開示の実施例では駐車プラットフォームの偶数階に位置する具体的な位置を具体的に限定しない。
【0059】
図10乃至図19には、更に、客用エレベーター7、退避階段8、車両用エレベーター10、車両走行道路11及び駐車スペース12を概略的に示しているが、それらは共に組み合わされて一つの駐車プラットフォームになる。同時に、上記の図面から、その中には、1ユニット1住戸であるものもあるし、1ユニット2住戸であるものもあることが更に分かる。また、建物家屋はそれぞれ駐車プラットフォームの片辺、両辺又は周辺に設置されて、一つの駐車プラットフォームが複数のユニットの一棟の家屋建物全体を有するようにすることができる。
【0060】
図18及び図19を参照し続けると、図18に本開示を実施例に係るスキップフロア家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされたスキップフロアの下階の平面関係を概略的に示してしており、図19に本開示の実施例に係るスキップフロア家屋建物構造と第1の駐車プラットフォームとが互いに組み合わされたスキップフロアの上階の平面関係を概略的に示してしている。
【0061】
図18及び図19に示すように、図18における当該スキップフロア下階から、図面符号家屋1、居間の窓付きドア5、屋外自家花園庭院6、乗客用エレベーター7、退避階段8、車両用エレベーター10、車両走行道路11、駐車スペース12を観察でき、図19において、当該スキップフロアの上階から、スキップフロアの上階家屋18は室内階段17から上下階を上り下りすることが観察できるとともに、屋外自家花園庭院6及び駐車プラットフォームの空間はいずれも2階建ての高さを有することが観察でき、これにより、駐車プラットフォームの採光を確保できる。
【0062】
図20乃至図27を参照し続けると、図面に示す如く、全ての垂直対応する奇数階の任意の1件家屋の居間4の屋外自家花園庭院6はいずれも垂直対応し且つ同一の方向に設けられ、当該住戸家屋の垂直対応する偶数階の任意の1件家屋の居間4の屋外自家花園庭院3もいずれも垂直対応し且つ別の方向に設けられる。このような設置方式により、全ての自家花園庭院がいずれも2階建ての高さ及び広い空間を有し、下階建物の居間がいずれも直接採光を取得できる。
【0063】
図1乃至図17を参照し続けると、平面レイアウトにおいて、全ての奇数階及び偶数階家屋の居間4は垂直対応し、家屋の居間4の平面レイアウトにおいて、1件家屋の外壁コーナー箇所に位置して、全ての家屋の居間4がいずれも少なくとも一つの外壁コーナーと少なくとも二つの異なる方向を有する隣接した外壁面とを有するようにし、さらに、垂直対応する奇数階と偶数階の家屋それぞれの屋外自家花園庭院がいずれも家屋それぞれの居間から隣接した二つの異なる方向に変換されてずれるようにし、隣接した奇数階及び偶数階の家屋それぞれの居間の対応する屋外自家花園庭院が相互に見えないように確保するとともに、全ての屋外自家花園庭院がいずれも少なくとも二つの方向の採光面及び広い空間を有するようにすることができる。
【0064】
図1乃至図17、並びに図20A乃至図27に示すものを参照すると、奇数階であれ偶数階であれ、家屋それぞれの全てのルームの窓開設壁面に垂直対応する直上階建てのルームの壁面の屋外及び垂直対応する直下階建てのルームの壁面の屋外は、いずれも自家花園庭院を設置しない。これにより、全ての窓開設ルームが直接屋外から採光可能で「ブラック・ハウス」にならないとともに、全ての窓開設ルーム及び自家花園庭院がいずれも安全性及びプライバシーを持つようにする。
【0065】
図22及び図27を参照し続けると、家屋の窓19に垂直対応する上下階の外壁面にいずれも屋外自家花園庭院が設置されておらず、偶数階の居間の自家花園庭院へ通じる窓付きドア2の直上階16は自家花園庭院を設置せず、奇数階の居間の自家花園庭院へ通じる窓付きドア5の直上階の外壁面16は自家花園庭院を設置しない。
【0066】
図1図2及び図3を参照し続けると、平面レイアウトにおいて、乗客用エレベーター7、退避階段8、エレベーター及び退避階段プラットフォーム9があるが、それらの共通の特徴は、複数のユニット家屋1は一階一階上向きに複製して組み合わされて一棟の建物全体になり得ることを説明している。乗客用エレベーター7、退避階段8、エレベーター及び退避階段プラットフォーム9のうち一つ又は複数個の組み合わせは、この建物全体を構成する必需的外出施設及び安全通路である。
【0067】
図4図5図6図7図8及び図9を参照し続けると、図面に示す如く、家屋建物構造全体は多様性を有し、一つのユニット家屋は独立的に一棟の建物全体になっても良いし、もう一つの又は複数のユニット家屋と互いに組み合わされて1階2住戸、1階3住戸、1階4住戸又は1階多住戸の一棟の建物全体になっても良い。説明すべきことは、図面には1階1住戸の構造を示していないが、本開示は多様な形態に具現され得、ここで記述される実施例に限定されるべきではない。
【0068】
図8及び図9を参照し続けると、図面に1階4住戸の家屋建物ユニットを示している。図面において、補助用ルームの垂直対応する直下階家屋の屋外自家花園庭院に向けて開設された窓は、図2及び図3が示すように、その窓外に一つの外窓台板が設置されているか、或いは、当該補助用ルームの窓は当該ルームの別の外壁面に変換開設される。説明すべきことは、補助用ルームは通常キッチン、トイレ、メイドルーム、更衣室、貯蔵室等であるが、本実施例では補助用ルームの種別を具体的に区別せず、補助用ルームの使用機能も具体的に限定しない。
【0069】
図10乃至図19を参照し続けると、図面に車両用エレベーター10、車両走行道路11及び駐車スペース12を示しているが、このような建物構造は、一つのユニット家屋、二つのユニット家屋又は複数のユニット家屋を地上駐車プラットフォームの片辺、両辺又は周辺に設置し、地上駐車プラットフォームと互いに組み合わされて一棟の建物全体になる。各階の駐車プラットフォームに1階家屋、2階家屋又は多階家屋が設置されて、一棟のスカイパーキング家屋建物全体になり得る。
【0070】
図10乃至図19が示すように、奇数階に駐車プラットフォームを設置して、車両走行道路11、車両用エレベーター10、駐車スペース12、駐車機能及び走行機能が全て奇数階に集中されるように計画した。例えば、奇数階の住戸は車両用エレベーター10にて車両を自宅が居住する奇数階駐車プラットフォームまで運搬し、車両走行道路11を介して車を自宅の家屋付近の駐車スペース12まで運転して停車してから、歩いて帰宅するすることができる。
【0071】
偶数階の住戸が帰宅する時も同じく車両用エレベーター10にで車を直下階の奇数階駐車プラットフォームまで運搬し、車両走行道路11を介して車を自宅の駐車スペース12まで運転する。そして、乗客用エレベーター7に乗って、或いは、退避階段9にて歩いて上階に上がって帰宅する。
【0072】
説明すべきことは、上記のスカイパーキング家屋建物全体の図面グループには、階毎の駐車プラットフォームに2階家屋が設置される場合を示しているが、実際の実施過程において、階毎の駐車プラットフォームに1階家屋、2階家屋又は多階家屋が設置され得、ここで記述される実施例に限定されるべきではない。
【0073】
説明すべきことは、上記のスカイパーキング家屋建物全体の図面グループに示すものは、奇数階屋外自家花園庭院6は駐車スペース用に使用され得る反面、偶数階屋外自家花園庭院3は駐車プラットフォームと連通されていないため、駐車スペースとして使用できないことを更に示している。
【0074】
説明すべきことは、上記のスカイパーキング家屋建物全体の図面グループに示す地上駐車プラットフォームは車両用エレベーター10と、車両走行道路11と、駐車場12とを含む以外に、退避階段8と、エレベーターと、退避階段プラットフォーム9とを更に含み得る。
【0075】
上記のスカイパーキング家屋建物全体の図面グループには、駐車プラットフォームが通常家屋建物の北側に設置されることを示している。このような設計の有益な効果として、家屋建物を南向き、西南向き、東南向きの方向に設置して、全ての家屋建物のメインルームがいずれも効果的に採光可能にする。もちろん、本開示の実施例では駐車プラットフォームと家屋建物の相対的な位置関係を限定しないということを理解できる。
【0076】
説明すべきことは、本開示の実施例では一駐車プラットフォームの片辺にユニット家屋を設置するように限定せず、必要に応じて、駐車場の両辺又は周辺にいずれもユニット家屋を建て、駐車階内に道路、路地及び駐車スペースを設置しても良い。
【0077】
同じく説明すべきことは、本開示の実施例は建物の向きを限定しないが、全ての家屋が南向きに配置されるのが好ましく、東南向き、西南向きに配置されるのが次に好ましい。
【0078】
同じく説明すべきことは、本開示の実施例は建てられる家屋の数量、階数及び類型を限定せず、いかなる実施者も本開示に係る家屋建物構造の図面上家屋の数量及び階数に対して任意の増減を実施し得、なお、本開示に係る家屋類型に対しても任意の修正を実施し得る。又は、駐車プラットフォーム、路地の形状、車両用エレベーターの位置、路地の増減、共通領域の用途、階段及びエレベーターの数量及び位置に対する修正を更に含み得るが、その技術は全て本開示の実施例の開示に由来するものとみなされる。
【0079】
図20Aを参照し続けると、本開示の実施例に係る家屋建物構造の一棟の建物の輪外観の立面概略図を示している。
【0080】
前記立面図は、側面視の角度から本開示に係る建物設計の奇数階及び偶数階家屋、家屋窓及び屋外自家花園庭院の方向構造を観察できる。
【0081】
図面に示す如く、偶数階屋外自家花園庭院3、奇数階屋外自家花園庭院6、屋外自家花園庭院の沈下板13及び当該沈下板を補強支持する支持コーベル14を示している。説明すべきことは、本開示の実施例では屋外自家花園庭院の具体的な構造を具体的に限定しない。
【0082】
図20Bを参照し続けると、本開示の実施例に係る家屋建物構造の一棟の建物の外観の植樹緑化後の立面概略図を示している。
【0083】
例えば、図24B及び図26Bにおけるルーム窓19を参照すると、図示された全ての自家花園庭院は、草花樹木を植えた後、建物体全体を完全には覆わず、その他の全ての自家花園庭院が設けられていない窓開設ルームが草花樹木によって遮られることなく、直接屋外から採光可能にする。
【0084】
図22及び図27を参照し続けると、本開示の実施例は家屋建物構造の立面関係の局部概略図を示している。家屋建物構造は偶数階屋外自家花園庭院3と、奇数階屋外自家花園庭院6と、屋外プライベートガーデンの沈下板13と、支持コーベル14と、屋外自家花園庭院に垂直対応する直上階の外壁面16とを含む。奇数階であれ偶数階であれ、前記家屋それぞれの居間4の外の自家花園庭院3及び自家花園庭院6に垂直対応する直上階家屋の外壁面16にもう窓を設置せず、本階家屋の外の自家花園庭院がプライバシーを持つようにする。
【0085】
図20A乃至図27を参照すると、前記家屋建物構造の屋外自家花園庭院の支持構造は屋外自家花園庭院の沈下板13と、屋外自家花園庭院を支持するコーベル14と、防護柵とを含む。
【0086】
例えば、屋外自家花園庭院の鉄筋コンクリート床の構造は沈下板床上支持梁窪み構造である。選択的に、2メートル~10メートルだけ外向きにオーバーハングされ得るが、通常6メートルだけ外向きにオーバーハングされる。沈下板と片持梁底は同じ高さに揃い、片持梁沈下板構造の主な役割は、屋外自家花園庭院への土壌の充填を容易にするとともに、コートに土を埋めた後にも依然として居間の屋内床より低くして、住戸が屋外自家花園庭院を出入りする利便を図ることである。例えば、前記沈下板と床上支持梁の頂面とは0.1メートル~1メートルの高低差を有するが、土壌を埋め戻し並びに草花樹木を栽培するように、0.6メートル程度の高低差を有するのが好ましい。
【0087】
例えば、前記沈下板は、水平を取った後、建築物外壁の方向に防水勾配を有し、且つ勾配の一番低い壁際箇所に排水口が設置されるべきである。前記ガーデンコートの沈下板は、水平を取った後、永久性の防水層を設置するべきである。選択的に、木の根が下に突き抜けて防水層を破壊するのを防止するために、防水層の上層に3センチメートル~5センチメートルの細石コンクリートの防水層保護層が更に設置されるべきである。
【0088】
本開示の実施例において、建物構造の階数はその建物に必要な高さに応じて循環往復して配置される。間取りは1階1住戸、1階2住戸、1階3住戸、1階4住戸、1階5住戸、1階6住戸等の任意の間取りであり得、各階の間取りの寸法又は面積も必要に応じて自由に変更及び変化され得る。説明すべきことは、本開示の実施例では階毎の住戸数及び間取りを限定しない。
【0089】
選択的に、上記の屋外自家花園庭院の緑化面積は10平方メートル~200平方メートルであり、ガーデンコートのエッジに防護柵を設置するべきである。屋外自家花園庭院の防護柵は、屋外自家花園庭院内の人と物に対する保護役割を果たし、高空からの墜落事故を防止するために用いられる。
【0090】
選択的に、前記家屋建物構造は、屋外自家花園庭院に設置された自動点滴灌漑・噴霧灌漑設備システムを更に含む。養育保護コスト及び家に誰もいない時の自動養育保護を減らすために、上記のガーデンコートの全ての草花樹木は、自動点滴灌漑・噴霧灌漑技術を採用して灌漑されるべきである。
【0091】
選択的に、上記の建物構造の使用機能は住宅、アパート、ホテル、旅館、レストラン、オフィスビル及び事務所用ビルのいずれか一つである。
【0092】
上記のものは本開示の選択的な実施形態であり、指摘すべきことは、該当技術分野の通常の知識を有する者にとって、本開示の原理を逸脱しないという前提で、若干の改善及び修飾がなされてもよく、これらの改善及び修飾も本開示の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
1 1件家屋
2 偶数階の居間のプライベートガーデンへ通じる窓付きドア
3 偶数階屋外自家花園庭院
4 1件家屋の居間
5 奇数階の居間のプライベートガーデンへ通じる窓付きドア
6 奇数階屋外自家花園庭院
7 乗客用エレベーター
8 退避階段
9 エレベーター及び退避階段プラットフォーム
10 車両用エレベーター
11 車両走行道路
12 駐車スペース
13 屋外自家花園庭院の沈下板
14 支持コーベル
15 草花樹木
16 屋外自家花園庭院に垂直対応する直上階の外壁面
17 室内階段
18 スキップフロア上階家屋
19 ルーム窓
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27