(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-20
(45)【発行日】2022-01-28
(54)【発明の名称】ロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置
(51)【国際特許分類】
E05B 41/00 20060101AFI20220121BHJP
E05B 63/14 20060101ALI20220121BHJP
E05B 13/08 20060101ALI20220121BHJP
【FI】
E05B41/00 C
E05B63/14 C
E05B13/08 A
(21)【出願番号】P 2021533125
(86)(22)【出願日】2019-05-07
(86)【国際出願番号】 KR2019005411
(87)【国際公開番号】W WO2020040399
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2021-02-17
(31)【優先権主張番号】10-2018-0098596
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510244710
【氏名又は名称】エルエックス・ハウシス・リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521071127
【氏名又は名称】ウィンスター・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ジュンウ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ドク・スン・チェ
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0090470(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1833524(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1849386(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0042348(KR,A)
【文献】特開2009-174174(JP,A)
【文献】特開2008-106592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 41/00
E05B 63/14
E05B 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド開閉される障子(20)の室内側に結合され、内部に軸孔(101)が形成された収納空間が備えられ、表面に表示窓(111)が備えられる本体部(100)と、
前記本体部(100)の軸孔(101)に駆動軸(201)を介して回動可能に結合され、前記駆動軸(201)の回動操作後に元の状態に自動で復帰できるようにバネ(203)を介して結合される取っ手部(200)と、
前記障子(20)の一側溝部(21)に埋め込まれた状態で前記駆動軸(201)の先端に結合され、前記駆動軸(201)に結合された駆動ギヤ(311)及びロッド(313)を介して連動するフック(315)が備えられたハードウェア(310)を含み、前記障子(20)の閉鎖時に、前記フック(315)が窓枠(10)に設置されたストライカ(320)と当接して回動しながら自動で係止固定され、前記取っ手部(200)の回動操作時に前記フック(315)の係止が解除されるロック部(300)と、
前記障子(20)の閉鎖時に、前記窓枠(10)の内周面と当接して押圧され得るように前記ハードウェア(310)の対向面に弾性的に突出する作動ボタン(410)と、前記作動ボタン(410)の押圧と連動して引っ張り作動できるように弾性支持される連動ピン(420)と、前記連動ピン(420)の引っ張り作動によって係止解除されると同時に、前記本体部(100)内で一側に移動できるように弾性支持される色表示部材(430)と、前記取っ手部(200)の回動操作を通じた前記障子(20)の開放時に弾性復帰する前記連動ピン(420)によって、前記色表示部材(430)が再び係止固定され得るように、前記駆動軸(201)と一体に回動しながら前記色表示部材(430)を他側に押して移動させる回動カム(440)とを含み、前記色表示部材(430)の移動位置に応じて前記表示窓(111)を通じてロックされたか否かが表示されるロック表示部(400)と、を含む、建具用ロック装置。
【請求項2】
前記フック(315)は、
前記ストライカ(320)の係止段部(321)に弾性的に係止固定され得るようにトーションバネを介して弾性支持される、請求項1に記載の建具用ロック装置。
【請求項3】
前記作動ボタン(410)は、
一端が前記窓枠(10)の内周面側に突出するように、前記ハードウェア(310)の第1挿入孔(310a)にバネ(411)を介して弾性支持可能に結合され、他端は、前記作動ボタン(410)の押圧時に、前記第1挿入孔(310a)と直交する水平方向に連通した第2挿入孔(310b)内に傾斜突部(413)が突出するように配置される、請求項1に記載の建具用ロック装置。
【請求項4】
前記連動ピン(420)は、
前記第2挿入孔(310b)の内部に突出する前記傾斜突部(413)の傾斜面(413a)と接触しながら連動できるように、一端(420a)に前記傾斜突部(413)が挿入される挿入孔(421)が備えられ、他端(420b)は、前記作動ボタン(410)の押圧解除時に、前記色表示部材(430)の背面の係止溝(431)に係止固定され得るように、前記本体部(100)のケーシング(103)内にバネ(423)を介して弾性支持される、請求項3に記載の建具用ロック装置。
【請求項5】
前記色表示部材(430)は、
前記本体部(100)内に左右に往復移動可能に結合され、かつ、バネ(433)を介して一側に弾性支持可能に結合され、表面には、前記表示窓(111)を通じて前記ロック部(300)がロックされたか否かを認識できるように、左右側に互いに異なる色が表示された識別板(435)が備えられる、請求項4に記載の建具用ロック装置。
【請求項6】
前記回動カム(440)は、
前記駆動軸(201)に一体に結合され、外周面には、前記連動ピン(420)の他端が前記色表示部材(430)の前記係止溝(431)に係止固定され得るように、回動時に前記色表示部材(430)の段部(437)を他側に押して移動させる加圧突起(441)が備えられる、請求項4に記載の建具用ロック装置。
【請求項7】
前記本体部(100)の一側には、
ガイドレール(113)に沿って上下にスライド可能に結合される作動ノブ(510)の上昇操作時に、前記作動ノブ(510)の上端が前記回動カム(440)の段差溝部(443)に係止固定されて前記取っ手部(200)の回動操作を遮断する補助ロック部(500)をさらに含む、請求項1又は6に記載の建具用ロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建具用ロック装置に関し、より詳細には、自動ロック装置が備えられた建具がロックされたか否かを目視で確認できるロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、居間やベランダなどに設置される建具にはロック装置が備えられる。最近は、別途のロック操作なしに障子を閉じるだけでロックが行われるようにした自動ロック装置が提供されている。
【0003】
このような建具用ロック装置については、大韓民国登録実用新案公報第20-0409014号(公告日:2006年02月22日)などに先に出願されている。
【0004】
図1を参照すると、従来の建具用自動ロック装置は、窓枠フレーム1の内周面に固定設置されるストライカ(striker)1aと、スライド開閉される障子2に設置され、障子2の閉操作時にストライカ1aの係止部に自動で係止固定され得るように旋回操作されるフック(図示せず)が備えられたハードウェア2aとを含む。この場合、フックは、ロッドを介してハンドル2bと連動するように設置されてロック/アンロック操作が行われる。
【0005】
しかし、前記のような従来の建具用自動ロック装置は、障子2が正しくロックされたかを目視で確認できないので、障子2を直接押してロックされたかを確認しなければならないという煩わしさがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、建具を開閉操作する取っ手部の近くに、ロック装置の駆動時に連動するロック/アンロック表示部を備えることによって、障子がロックされたか否かを目視で確認できるようにした、ロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような目的を具現するための本発明に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置は、スライド開閉される障子の室内側に結合され、内部に軸孔が形成された収納空間が備えられ、表面に表示窓が備えられる本体部と;
【0008】
前記本体部の軸孔に駆動軸を介して回動可能に結合され、前記駆動軸の回動操作後に元の状態に自動で復帰できるようにバネを介して結合される取っ手部と;
【0009】
前記障子の一側溝部に埋め込まれた状態で前記駆動軸の先端に結合され、前記駆動軸に結合された駆動ギヤ及びロッドを介して連動するフックが備えられたハードウェアを含み、前記障子の閉鎖時に、前記フックが窓枠に設置されたストライカと当接して回動しながら自動で係止固定され、前記取っ手部の回動操作時に前記フックの係止が解除されるロック部と;
【0010】
前記障子の閉鎖時に、前記窓枠の内周面と当接して押圧され得るように前記ハードウェアの対向面に弾性的に突出する作動ボタンと、前記作動ボタンの押圧と連動して引っ張り作動できるように弾性支持される連動ピンと、前記連動ピンの引っ張り作動によって係止解除されると同時に、前記本体部内で一側に移動できるように弾性支持される色表示部材と、前記取っ手部の回動操作を通じた前記障子の開放時に弾性復帰する前記連動ピンによって、前記色表示部材が再び係止固定され得るように、前記駆動軸と一体に回動しながら前記色表示部材を他側に押して移動させる回動カムとを含み、前記色表示部材の移動位置に応じて前記表示窓を通じてロックされたか否かが表示されるロック表示部と;を含む。
【発明の効果】
【0011】
以上のような構成による本発明は、障子の開閉操作のための取っ手部の本体部の近くに、ロック部と連動するロック表示部を備えることで、ロック表示部の色の変化を通じて、障子がロックされたか否かを目視で容易に確認することができる。
【0012】
また、本体部の一側に別途の補助ロック部を備えることで、幼児や子供が障子を開けることができないように取っ手部の操作を選択的に遮断することができ、これによって、事故の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】従来の自動ロック装置が備えられた建具の室内側立面図である。
【
図2】本発明に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置の要部斜視図である。
【
図3】本発明に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置の分解斜視図である。
【
図4】本発明に係るロック部の内部構成を示す斜視図である。
【
図5】本発明に係る作動ボタンの具体的な結合構造を示す詳細図である。
【
図6】本発明に係る作動ボタンの具体的な結合構造を示す詳細図である。
【
図7A】
図6のI-I’線断面図及びロック表示部の作動状態図である。
【
図7B】
図6のI-I’線断面図及びロック表示部の作動状態図である。
【
図8】本発明に係るロック表示部及び補助ロック部の構成を示す要部斜視図である。
【
図9A】本発明に係る建具用ロック装置の作動過程を示す図である。
【
図9B】本発明に係る建具用ロック装置の作動過程を示す図である。
【
図9C】本発明に係る建具用ロック装置の作動過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して、本発明の具体的な実施例に対する構成及び作用を詳細に説明すると、次の通りである。
【0015】
ここで、各図面の構成要素に対して参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に限っては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号で表記されたことに留意する。
【0016】
図2は、本発明に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置の要部斜視図であり、
図3は、建具用ロック装置の分解斜視図である。
【0017】
図2を参照すると、本発明の好ましい一実施例に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置は、本体部100、取っ手部200、ロック部300、及びロック表示部400を含む。
【0018】
このような本発明の構成について具体的に説明すると、次の通りである。
【0019】
図3を参照すると、本体部100は、スライド開閉される障子20の室内側に結合され、軸孔101が形成された収納空間が備えられる。そして、本体部100の表面に結合されるカバー110には表示窓111が備えられる。表示窓111は、障子20がロックされたか否かを特定の色を通じて表示するものであって、このような表示窓111は、一例として、錠の形状に形成されてもよい。
【0020】
取っ手部200は、本体部100の軸孔101に駆動軸201を介して回動可能に結合されるものであって、障子20の開放時に一側に回動操作することによって、ロック部300のロックを解除する。この場合、取っ手部200は、駆動軸201の回動操作後に元の状態に自動で復帰できるように、本体部100にバネ203を介して結合される。すなわち、取っ手部200は、外力が加わらない場合、常に垂直に配置された状態を維持することになる。
【0021】
ロック部300は、障子20の閉操作時に、ハードウェア310を介して自動でロック状態を設定できるようにしたものであって、障子20の一側溝部21(
図2参照)にハードウェア310が埋め込まれた後、締結部材(図示せず)を介して固定設置される。設置されたハードウェア310には駆動軸201の先端が結合される。
【0022】
図4を参照して具体的に説明すると、駆動軸201の先端に、ハードウェア310の内部の駆動ギヤ311が一体に回動可能に結合され、駆動ギヤ311には、ロッド313が昇降可能に噛合される。昇降するロッド313の上、下端には、フック315が連動しながら回動可能にそれぞれ設置される。そして、フック315は、トーションバネ(図示せず)を介して係止固定される方向に回動(同図において反時計方向)可能なように弾性支持される。
【0023】
このような構成のロック部300は、障子20の閉鎖時に、フック315の先端の傾斜面が、窓枠10の内周面に設置されたストライカ320と当接して所定角度回動した後、トーションバネの弾性復元力により係止段部321に自動で係止固定されることによってロック状態となる。
【0024】
反対に、障子20の開放時に、取っ手部200を障子20の開放方向に回動操作すると、連動するロッド313がフック315を回動(同図において時計方向)させるようになり、これによって、ストライカ320の係止段部321からフック315の係止が解除されることによってロックが解けるようになる。
【0025】
一方、ハードウェア310には、駆動ギヤ311の回動時に中間ギア312を介して連動して窓枠10の内周面側に旋回突出するアーム330が備えられる。このようなアーム330は、障子20の開放のための取っ手部200の回動操作時に、回転軸331を中心に旋回突出しながら窓枠10の内周面を押すことによって、障子20を開放方向に所定間隔離隔させることができる。すなわち、アーム330を介して、小さな力で障子20を容易に開放することができる。この場合、突出するアーム330の端部にはローラ333が備えられることで、アーム330の旋回突出時に窓枠10の内周面と当接することによって発生する摩擦を低減することができる。
【0026】
以上のようなロック部300は、従来に様々な形態で適用されて使用されているもので、これについての具体的な構造の説明は省略する。
【0027】
再び
図3を参照すると、ロック表示部400は、障子20がロックされたか否かを目視で容易に確認できるように設けられたものであって、このようなロック表示部400は、作動ボタン410、連動ピン420、色表示部材430、及び回動カム440を含むことができる。
【0028】
図5及び
図6を参照すると、作動ボタン410は、障子20の閉鎖時に窓枠10の内周面の突出部11に当接して押圧作動可能なように、ハードウェア310の対向面に弾性的に突出して設置される。具体的には、作動ボタン410は、一端が窓枠10の内周面側に弾性的に突出できるように、ハードウェア310の第1挿入孔310a内にバネ411を介して弾性支持可能に結合される。バネ411は、作動ボタン410内の設置空間410aに設置され得る。この場合、設置空間410a内には、バネ411の一側を固定する固定片317が備えられることで、作動ボタン410の弾性支持が可能である。そして、作動ボタン410の他端には傾斜突部413が形成される。このような構造の作動ボタン410は、押圧される際に、第1挿入孔310aと直交する水平方向に連通した第2挿入孔310bの内部に傾斜突部413が突出するように配置される。
【0029】
図7Aを参照すると、連動ピン420は、作動ボタン410の押圧時に連動して引っ張り作動できるように第2挿入孔310b内に設置される。具体的には、連動ピン420の一端420aには、第2挿入孔310bの内部に突出する傾斜突部413の傾斜面413aと接触しながら第2挿入孔310bの軸方向に沿って移動できるように傾斜突部413が挿入される挿入孔421が備えられる。そして、連動ピン420の他端420bは、作動ボタン410の押圧解除時に弾性復元力によって色表示部材430の背面の係止溝431側に突出しながら係止固定され得るように、本体部100のケーシング103内にバネ423を介して結合される。
【0030】
図7Bを参照すると、色表示部材430は、連動ピン420の引っ張り作動によって係止解除されると同時に、本体部100内で一側に移動するものであって、色表示部材430は、本体部100の表示窓111を通じて障子20がロック状態であることを特定の色(一例として赤色)で表示するようになる。具体的には、色表示部材430は、本体部100内に左右に移動可能に結合され、バネ433を介して一側に弾性支持可能に結合される。このような構造の色表示部材430は、障子20の閉鎖時に、連動ピン420の引っ張り作動によって背面の係止溝431から連動ピン420の係止が解除され、これと同時に、バネ433の弾性復元力によって色表示部材430が一側に移動するようになる。これによって、表示窓111を通じて、障子20がロック状態であることを表示するようになる。すなわち、色表示部材430の前面には、カバー110の表示窓111を通じて特定の色を表示できるように、左右側に互いに異なる色が表示された識別板435が備えられる。例えば、識別板435の一側435aには、障子20がロック解除状態であることを知らせる目立たない色(一例として、表示窓に備えられたカバーと同じ色)が表示され、識別板435の他側435bには、障子20のロック状態を知らせる赤色が表示されてもよい。
【0031】
図8を参照すると、回動カム440は、取っ手部200の操作による障子20の開放時に、色表示部材430を他側に押して移動させるものであって、回動カム440は、駆動軸201に結合されて一体に回動する。具体的には、回動カム440の外周面には、色表示部材430の段部437を他側に押して移動させる加圧突起441が備えられる。このような構成の回動カム440は、取っ手部200の回動操作と同時に、色表示部材430を他側に押して移動させるようになり、移動する色表示部材430が所定の地点に位置する瞬間、弾性復帰する連動ピン420の他端が色表示部材430の背面の係止溝431に係止されることで位置が固定される(
図7Aの状態)。
【0032】
一方、本体部100には、幼児や子供が障子20を開けることができないように取っ手部200の操作を選択的に遮断する補助ロック部500がさらに備えられてもよい。
【0033】
具体的には、補助ロック部500は、本体部100の一側に備えられたガイドレール113に沿ってスライド可能に結合される作動ノブ510を含むことで、作動ノブ510の上昇作動時に、作動ノブ510の上端が回動カム440の外周面に備えられた段差溝部443に係止されるようにすることによって、取っ手部200の回動操作自体を不可能にし、これによって事故を防止することができる。
【0034】
以上のような構成の本発明に係るロック/アンロックの表示機能が備えられた建具用ロック装置の作動原理について、
図9A~
図9Cを参照して説明する。
【0035】
図9Aを参照すると、開放された障子20の閉操作のために、取っ手部200を把持した状態で障子20を窓枠10側にスライド移動させる。このとき、取っ手部200は、回動せずに垂直状態を維持するようになる。そして、窓枠10と対向するハードウェア310の対向面に設置された作動ボタン410は、弾性的に突出した状態である。併せて、ロック表示部400は、表示窓111を通じて識別板435の一側435aの色が露出することによって、現在の障子20がロック解除された状態であることを表示する(
図7Aの状態)。
【0036】
図9Bを参照すると、障子20が窓枠10に当接して閉鎖される瞬間、障子20に設置されたフック315の先端が窓枠10の内周面に設置されたストライカ320の係止段部321に弾性的に係止固定されてロック状態となる。これと同時に、作動ボタン410が窓枠10の内周面と当接して押圧されながら、これと連動する連動ピン420の作動によって色表示部材430が一側に移動するようになり、表示窓111を通じて識別板435の他側435bの色(赤色)が露出することによって、現在の障子20がロック状態であることを目視で確認することができる(
図7Bの状態)。
【0037】
図9Cを参照すると、障子20の開放のために、取っ手部200を障子20が開放される方向に沿って旋回させると、ロッド313の作動によってフック315の係止固定が解除されながらロック部300のロック状態が解除される。これと同時に、窓枠10の内周面側に旋回突出するアーム330が窓枠10の内周面を所定間隔押すことによって、障子20を容易に開放することができる。併せて、取っ手部200の旋回操作によって回動する回動カム440(
図8参照)が、色表示部材430を他側に押して移動させるようになり、これと同時に、作動ボタン410の押圧解除によって、連動ピン420の他端420bが色表示部材430の背面の係止溝431に係止固定されることで、表示窓111を通じて識別板435の一側435aの色が露出した状態を維持させるようになる。したがって、現在の障子20がロック解除された状態であることを目視で確認することができる(
図7Aの状態)。
【0038】
以上では、本発明を特定の具体的な実施例を挙げて図示し、説明したが、本発明は、前記の実施例に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で様々な変更及び修正が可能である。
【符号の説明】
【0039】
10 窓枠
11 突出部
20 障子
21 一側溝部
100 本体部
101 軸孔
103 ケーシング
110 カバー
111 表示窓
113 ガイドレール
200 取っ手部
201 駆動軸
203 バネ
300 ロック部
310 ハードウェア
310a 第1挿入孔
310b 第2挿入孔
311 駆動ギヤ
313 ロッド
315 フック
317 固定片
320 ストライカ
321 係止段部
330 アーム
331 回転軸
333 ローラ
400 ロック表示部
410 作動ボタン
410a 設置空間
411 バネ
413 傾斜突部
413a 傾斜面
420 連動ピン
420a 一端
420b 他端
421 挿入孔
423 バネ
430 色表示部材
431 係止溝
433 バネ
435 識別板
435a 一側
435b 他側
437 段部
440 回動カム
441 加圧突起
443 段差溝部
500 補助ロック部
510 作動ノブ