(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-21
(45)【発行日】2022-01-31
(54)【発明の名称】展開可能テーブル組立体
(51)【国際特許分類】
B64D 11/06 20060101AFI20220124BHJP
A47B 5/04 20060101ALI20220124BHJP
B60N 3/00 20060101ALI20220124BHJP
【FI】
B64D11/06
A47B5/04
B60N3/00 A
(21)【出願番号】P 2020524711
(86)(22)【出願日】2018-04-12
(86)【国際出願番号】 US2018027254
(87)【国際公開番号】W WO2019018027
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2020-02-25
(32)【優先日】2017-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520020731
【氏名又は名称】サターフィールド、ジョニー・エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】サターフィールド、ジョニー・エー.
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0003361(US,A1)
【文献】特開平06-305494(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0055503(US,A1)
【文献】特表2012-501911(JP,A)
【文献】特表2014-503406(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0083096(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0321592(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 11/06
A47B 5/00- 5/06
B60N 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
しまい込んだおよび展開したコンフィギュレーション間で移動可能なテーブル組立体であって、
表面に
固定されるベース部分と、
格納したおよび伸張したポジション間で移動可能なテーブル部分と、前記テーブル部分は、上面と下面を含み、
第1および第2の端部を有するアーム部分とを含み、前記第1の端部は、前記ベース部分に係合し、前記第2の端部は、前記テーブル部分内に配置され、
前記テーブル部分は、前記格納したおよび伸張したポジション間を前記アーム部分の長手方向軸に沿ってスライドして移動可能であり、前記テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間で前記アーム部分の長手方向軸の周りを回転可能である、テーブル組立体。
【請求項2】
前記水平ポジションは、第1および第2の水平ポジションを備え、
前記テーブル部分は、前記第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動可能である、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項3】
前記ベース部分は、止め具を含み、
前記テーブル部分は、前記止め具を取り外し可能に係合するラッチを含み、
前記ラッチが前記止め具に係合するとき、前記ラッチは、前記伸張したポジションに向けた第1の方向への前記アーム部分の移動を回避する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項4】
前記テーブル部分は止め具を含み、
前記止め具は、ほぼ水平ポジションを超える、前記アーム部分の前記長手方向軸の周りの前記テーブル部分の回転運動を回避する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項5】
前記テーブル部分は止め具を含み、
前記止め具は、前記テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、前記アーム部分に対する前記テーブル部分の下方への垂直運動を回避する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項6】
ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間の前記アーム部分の長手方向軸の周りの前記テーブル部分の回転運動を制限するダンパーをさらに備える、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項7】
前記アーム部分と前記テーブル部分を動作可能に相互接続するキャリッジをさらに備える、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項8】
前記テーブル部分はラックを含み、
前記キャリッジは、ピニオンを含み、
テーブル部分が第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動すると、前記ラックは前記ピニオンに係合する、請求項7に記載のテーブル組立体。
【請求項9】
前記テーブル部分は、溝を含み、
前記アーム部分は、前記溝を動作可能に係合する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項10】
前記アーム部分は、前記溝に係合するように構成されているローラーを含み、
前記溝は、前記ローラーと前記溝の係合の間、前記テーブル部分の回転を制限する、請求項9に記載のテーブル組立体。
【請求項11】
前記アーム部分は、前記テーブル部分の回転を制限する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項12】
前記テーブル部分は、前記しまい込んだコンフィギュレーションでは、ほぼ垂直方向であり、前記展開したコンフィギュレーションではほぼ水平方向である、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項13】
シートコンソールと組み合わせて、前記シートコンソールは外面とそこに形成された凹部を含み、
前記テーブル組立体が前記しまい込んだコンフィギュレーションであるとき、前記テーブル組立体は前記凹部内にほぼしまい込まれ、
前記凹部は前記テーブル組立体を収容するような大きさであり、形状であり、
前記テーブル部分の側部は、前記凹部から外側に面し、前記シートコンソールの外面の残りの部分とほぼ一致する前記シートコンソールの外面の少なくとも一部分を形成する、請求項1に記載のテーブル組立体。
【請求項14】
前記ベース部分は、しまい込んだおよび展開したポジション間で前記凹部内を移動可能である、請求項13に記載のテーブル組立体。
【発明の詳細な説明】
【背景】
【0001】
[0001] 本発明は、一般的にテーブルに関する。より具体的には、本発明は、航空機乗客シートに関係付けられている展開可能テーブルに関する。
【0002】
[0002] 民間航空会社は、その顧客に向上したサービスを提供するとともに乗客の快適性と利便性を向上させるように努力している。乗客の前の乗客シートのシートバックに直接構築されたテーブル、または、シートコンソール内から乗客の片側に展開可能なテーブルを使用することは、プライベートおよび民間航空機の両方の乗客に一般的であり、テーブル表面は、食べ物、飲み物、または、その上の他の物体の配置のために十分な表面エリアを提供するように広げられなければならない。
【0003】
[0003] しまい込んだおよび展開したポジション間で移動できる、航空機乗客シートに関係付けられている異なるタイプのテーブルが提案されている。しかしながら、このようなテーブルにはそれらの制限があり、常に向上できる。
【0004】
[0004] したがって、しまい込んだおよび展開したポジション間で移動可能な向上したテーブルに対する必要性がある。シートコンソール内にしまい込むことができるテーブルに対する必要性もある。製造、組立、調節、および、維持しやすいテーブルに対するさらなる必要性もある。本発明はこれらの必要性を満たし、他の関連する利点を提供する。
【概要】
【0005】
[0005] ここに図示するテーブル組立体は、しまい込んだおよび展開したポジション間で移動可能なテーブルを提供する。ここに図示するテーブル組立体は、しまい込むおよび展開することが容易である。ここに図示するテーブル組立体は、シートコンソール内にしまい込むことができる。ここに図示するテーブル組立体は、製造、組立、調節、および、維持することが容易である。
【0006】
[0006] 例示的な実施形態において、テーブル組立体は、しまい込んだおよび展開したコンフィギュレーション間で移動可能である。テーブル組立体は、表面に取り付け可能なベース部分と、格納したおよび伸張したポジション間で移動可能なテーブル部分と、テーブル部分は、上面と下面を含み、第1および第2の端部を有するアーム部分とを含み、第1の端部は、ベース部分に係合し、第2の端部は、テーブル部分内に配置されている。テーブル部分は、格納したおよび伸張したポジション間をアーム部分の長手方向軸に沿ってスライドして移動可能であり、テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間でアーム部分の長手方向軸の周りを回転可能である。
【0007】
[0007] 水平ポジションは、第1および第2の水平ポジションを含むことができ、テーブル部分は、第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動可能である。
【0008】
[0008] ベース部分は、止め具を含み、テーブル部分は、止め具を取り外し可能に係合するラッチを含んでいる。ラッチが止め具に係合するとき、ラッチは、伸張したポジションに向けた第1の方向へのアーム部分の移動を回避する。
【0009】
[0009] テーブル部分は止め具を含み、止め具は、ほぼ水平ポジションを超える、アーム部分の長手方向軸の周りのテーブル部分の回転運動を回避する。
【0010】
[0010] テーブル部分は止め具を含み、止め具は、テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、アーム部分に対するテーブル部分の下方垂直運動を回避する。
【0011】
[0011] テーブル組立体は、ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間のアーム部分の長手方向軸の周りのテーブル部分の回転運動を制限するダンパーをさらに含んでいる。
【0012】
[0012] テーブル組立体は、アーム部分とテーブル部分を動作可能に相互接続するキャリッジも含んでいる。テーブル部分はラックを含み、キャリッジは、ピニオンを含み、テーブル部分が第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動すると、ラックはピニオンに係合する。
【0013】
[0013] テーブル部分は、溝を含み、アーム部分は、溝を動作可能に係合する。アーム部分は、溝に係合するように構成されているローラーを含み、溝は、ローラーと溝の係合の間、テーブル部分の回転を制限する。
【0014】
[0014] アーム部分は、テーブル部分の回転を制限する。
【0015】
[0015] テーブル部分は、しまい込んだコンフィギュレーションでは、ほぼ垂直方向であり、展開したコンフィギュレーションではほぼ水平方向である。
【0016】
[0016] テーブル組立体は、外面とそこに形成された凹部を含むシートコンソールと組み合わせて、テーブル組立体がしまい込んだコンフィギュレーションであるとき、凹部内にほぼしまい込まれる。凹部はテーブル組立体を収容するような大きさであり、形状であり、テーブル部分の側部は、凹部から外側に面し、シートコンソールの外面の残りの部分とほぼ一致するシートコンソールの外面の少なくとも一部分を形成する。ベース部分は、しまい込んだおよび展開したポジション間で凹部内を移動可能である。
【0017】
[0017] 例として本発明の原理を図示する添付の図面をとともに、本発明の他の特徴および利点が、以下のより詳細な説明から明らかになるだろう。
[0018] さまざまな実施形態の図面を参照して、有利な特徴を強調表示することに重点をおいて、さまざまな本実施形態を詳細に説明する。図示する実施形態は、図解するように意図されているが、本発明を限定しない。これらの図面は、以下の図を含み、同様の数字は同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】[0019]
図1は、テーブル組立体のテーブル部分が展開に向けてユーザによって並進して動かされることになる一般的な方向を示す矢印とともに、完全にしまい込んだコンフィギュレーションで本発明の実施形態を図示する、テーブル組立体の斜視図を図示している。
【
図2】[0020]
図2は、テーブル組立体のテーブル部分が展開に向けてユーザによって回転可能に動かされることになる一般的な方向を示す矢印とともに、テーブル部分が部分的に、ほぼ垂直ポジションに展開した、
図1のテーブル組立体の斜視図を図示している。
【
図3】[0021]
図3は、テーブル組立体のテーブル部分が展開に向けてユーザによって並進して動かされることになる一般的な方向を示す矢印とともに、テーブル部分が部分的に、角度を付けたポジションに展開した、
図1のテーブル組立体の斜視図を図示している。
【
図4】[0022]
図4は、テーブル組立体のテーブル部分が展開に向けてユーザによって並進して動かされることになる一般的な方向を示す矢印とともに、ほぼ水平な平面について傾斜しているテーブル部分を図示している、
図3のテーブル組立体の側面図を図示している。
【
図5】[0023]
図5は、テーブル部分が完全に、ほぼ水平ポジションに展開した、
図1のテーブル組立体の斜視図を図示している。
【
図6】[0024]
図6は、
図5のテーブル組立体の側面図を図示している。
【
図7】[0025]
図7は、完全にしまい込んだポジションで90度回転させた
図1のテーブル組立体の分解斜視図を図示している。
【
図8】[0026]
図8は、テーブル部分の内部の図を提供するために、テーブル部分の底板が取り除かれ、ベース部分の図を提供するためにベース部分に面するテーブル部分のフレームの一部分が取り除かれて見える、
図1のテーブル組立体を図示している。
【
図9】[0027]
図9は、テーブル部分の内部の図を提供するために、テーブル部分の底板が取り除かれ、ベース部分の図を提供するために、ベース部分に面するテーブル部分のフレームの一部分が取り除かれて見える、
図2のテーブル組立体を図示している。
【
図10】[0028]
図10は、テーブル部分の内部の図を提供するために、テーブル部分の天板が取り除かれて見える、
図3のテーブル組立体を図示している。
【
図11】[0029]
図11は、テーブル部分の内部の図を提供するために、テーブル部分の天板が取り除かれて見える、
図5のテーブル組立体を図示している。
【
図12】[0030]
図12は、テーブル部分の内部の別の図を提供するために、天板が取り除かれている、テーブル部分の斜視図を図示している。
【
図13】[0031]
図13は、テーブル部分の内部の別の図を提供するために、底板が取り除かれている、テーブル部分の斜視図を図示している。
【
図14】[0032]
図14は、テーブル組立体のテーブル部分が展開に向けてユーザによって並進して動かされることになる一般的な方向を示す矢印とともに、
図4のテーブル組立体の側断面図を図示している。
【
図15】[0033]
図15は、
図5のテーブル組立体の側断面図を図示している。
【
図16】[0034]
図16は、本発明の実施形態を図示したテーブル組立体が完全にしまい込んだコンフィギュレーションである、旅客機シートコンソールの斜視図を図示している。
【
図17】[0035]
図17は、テーブル部分が部分的に、ほぼ垂直ポジションに展開した、
図16のテーブル組立体を図示している。
【
図18】[0036]
図18は、テーブル部分が部分的に、角度をつけたポジションに展開した、
図16のテーブル組立体を図示している。
【
図19】[0037]
図19は、テーブル部分が完全に、ほぼ水平ポジションに展開した、
図16のテーブル組立体を図示している。
【
図20】[0038]
図20は、テーブル部分の内部の図を提供するために、テーブル部分の底板が取り除かれ、テーブル部分が部分的に、ほぼ垂直ポジションに展開して見える、部分的に展開したコンフィギュレーションで本発明の別の実施形態を図示したテーブル組立体の図を図示している。
【
図22】[0040]
図22は、テーブル部分が部分的に、ほぼ垂直ポジションに展開した、
図21の線22に沿った、
図20のテーブル組立体の側断面図を図示している。
【
図23】[0041]
図23は、テーブル部分が回転し、部分的に、角度をつけたポジションに展開した、
図22のテーブル組立体の側断面図を図示している。
【
図24】[0042]
図24は、テーブル部分が回転し、ほぼ水平ポジションに展開した、
図22のテーブル組立体の側断面図を図示している。
【詳細な説明】
【0019】
[0043] 以下の詳細な説明は、図面を参照して、本実施形態を説明する。図面において、参照番号は、本実施形態の要素をラベル付けする。これらの参照番号は、対応する図面の特徴の議論に関連して以下に再現される。
【0020】
[0044] 本発明の図と説明は、本発明の明確な理解のために、関連する要素を図示するように簡略化されており、明確にする目的で、展開可能なテーブル中で見出される多くの他の要素を除外していると理解すべきである。関連技術の当業者は、本発明を実現する際に、他の要素および/またはステップが、望ましいおよび/または必要とされることを認識するかもしれない。しかしながら、このような要素およびステップは技術的によく知られていることから、および、これらは本発明のより良い理解を促進しないことから、このような要素およびステップの議論は、ここでは提供しない。ここでの本開示は、関連技術の当業者に既知であるこのような要素および方法へのすべてのこのようなバリエーションおよび修正に向けられている。
【0021】
[0045] 実例の目的のために
図1~19中に示すように、本発明の実施形態は、しまい込んだおよび展開したコンフィギュレーション間で移動可能であるテーブル組立体30中に存在する。テーブル組立体30は、ベース部分32、アーム部分34、およびテーブル部分36を備えている。ベース部分32は、締結具(例えば、ねじ、ボルト、および、ナット等を含むがこれらに限定されない機械的締結具)によって(示されていない)表面に取り付け可能である。アーム部分34は、第1および第2の端部38、40を有している。アーム部分34の第1の端部38は、ベース部分32に係合し、アーム部分34の第2の端部40は、テーブル部分36を動作可能に係合し、少なくとも部分的にその内部に配置される。
【0022】
[0046] テーブル組立体30は、壁、仕切り、または、外面202と一体になった壁を有するシートコンソール200、および、表面202を超えた深さに伸長する凹部204に関連して使用されてもよい。テーブル組立体30がしまい込んだコンフィギュレーションであるとき、テーブル組立体30は、凹部204内にほぼしまい込まれてもよく、凹部204は、テーブル組立体30を収容する大きさであり、形状である。テーブル組立体30がしまい込んだコンフィギュレーションであるとき、テーブル部分36は、ほぼ垂直ポジションにあり、テーブル部分36の外側46は、凹部204から外側に面し、シートコンソール200の外面202の少なくとも一部分を形成し、シートコンソール200の外面202の残りの部分とほぼ一致し、ぴったり重なる。
【0023】
[0047] ベース部分32は、しまい込んだおよび展開したポジション間で凹部204内を移動可能である。ベース部分32は、凹部204の内部側壁をスライドして係合する(示されていない)板に固定して取り付けられてもよい。代替実施形態では、ベース部分32は、凹部204の(示されていない)内部側壁に取り付けられている(または内に形成されている)軌道に沿ってスライドするキャリッジとして機能してもよい。いずれにしても、その格納したポジション(すなわち、テーブル組立体30がしまい込んだコンフィギュレーションであるとき、ベース部分32があるポジション)からその伸長したポジションにベース部分32が移動するとき、ベース部分32は、凹部204の内部内から外面202の近くのまたは外面202における、凹部204の開口206に向けて移動する。
【0024】
[0048] テーブル部分36は、ベース部分32に関して格納したポジションとベース部分32に関して伸長したポジションとの間でユーザによって手動で移動可能である。しまい込んだコンフィギュレーションでは、テーブル部分36は、ほぼ垂直方向またはポジションであり、テーブル部分36が格納したおよび伸張したポジション間で移動しても、ほぼ垂直方向またはポジションのままである。ベース部分32は、凹部204内で移動可能であることから、テーブル部分36は、依然として部分的に凹部204内にある間、伸張したポジションにあってもよく、または、凹部204の外側にある間、格納したポジションにあってもよい。
【0025】
[0049] テーブル部分36は、テーブル部分36の格納したおよび伸張したポジション間でアーム部分34の長手方向の長さを動作可能に係合し、長さに沿ってスライド可能に移動可能である。展開されるとき、テーブル部分36は、格納したポジションから伸張したポジションに向けてアーム部分34に沿って移動する。
【0026】
[0050] 伸張したポジションに達したときのみに、テーブル部分36は、ほぼ垂直方向またはポジションと第1のほぼ水平方向またはポジションとの間でアーム部分34の長手方向中央軸62の周りを回転することが可能である。凹部204の内部壁は、テーブル部分36が凹部204の外側の外面202を超える伸張したポジションに達するまで、テーブル部分36が回転することを回避する。しかしながら、テーブル部分36がいったん
図17中に見られる伸張したポジションに達すると、テーブル部分36は、
図18中に見られるように、第1のほぼ水平ポジションに向けて下方へと、長手方向軸62の周りを自由に回転する。(
図3、4、10、14、および、18中に見られるような)テーブル部分36の第1のほぼ水平ポジションにおいて、アーム部分34は、テーブル部分36の同じ端部に位置付けられ、テーブル部分がその垂直方向にあるとき、アーム部分34は、伸張したポジションに位置付けられる(テーブル部分36が長手方向軸62の周りを回転した差分)。
図4中に見られるように、テーブル部分36は、ほぼ水平であるが、航空機がわずかに角度をなして空中を移動するという事実により、水平な面に対して(2)から(3)度の角度である。このわずかな角度は、水平な面に対してテーブル部分36の(2)から(3)度の傾斜によって補正され、テーブル部分36は、飛行中ほぼ水平だろう。この(2)から(3)度の傾斜は、飛行補正角として呼ばれる/知られている。シートが前方に向いている場合、テーブル部分36は、わずかに90度未満で展開し、シートが後方に向いている場合、テーブル部分36は、わずかに90度以上で展開する。どちらのケースにおいても、これは、飛行中、テーブル部分36の上面72が重力に対してほぼ垂直になる。
【0027】
[0051] テーブル組立体30は、テーブル部分36を格納したポジションに保持するためのラッチ機構48を含んでいる。ラッチ機構48は、レバー50が回転するピボットピンまたはアクスル52に動作可能に接続されている、固定のスプリングで止められたラッチレバー50を含んでいる。テーブル部分36は、外側46上にボタンまたはタブ54を含んでいる。格納したポジションにおいて、ラッチレバー50の下向きフック部分は止め具56に係合する。止め具56は、ベース部分32から上側に伸張するタブまたはフランジの形態であり、フック部分の内面が凹部204の内部に面する止め具56の側部に係合する。ラッチレバー50は、止め具56を取り外し可能に係合する。ラッチレバー50のフック部分の内側と止め具56の内面側との係合は、テーブル部分36が、格納したポジションから伸張したポジションに向けて移動することを回避する。ラッチレバー50は、タブ54を作動する(例えば、引っ張る)ことにより、止め具56から選択的に外されることができ、これは、次に、止め具56からフック部分を外し、テーブル部分36が伸張したポジションに向けてベース部分32から離れることを可能にする。ラッチレバー50とタブ54は、ケーブル58によって動作可能に接続されている。ケーブル58は、外側の覆いと内側のワイヤを有するボーデン型制御ケーブルを含むがこれらに限定されない、さまざまなケーブルの形態であることがある。ケーブル58の一端は、タブ54に動作可能に接続されている。ケーブル58の他端は、レバー50の端に動作可能に接続されている。タブ54を作動することは、ケーブル58を引き寄せ、これは、次に、ラッチレバー50の一端を引き寄せ、レバー50をピボットアクスル52の周りを回転させる。ケーブル58は、多数のガイドによってテーブル部分36内のポジションに保持され、これは、(タブ54がケーブル58を引き寄せるとき)ケーブル58が長手方向に移動することを可能にするが、ケーブル58がねじれること回避するように、ケーブル58の側方運動を制限する。ピボットアクスル52は、ラッチレバー50に対する回転の軸として機能する。タブ54を作動させることは、ラッチレバー50の下方に面するフック部分を上におよび止め具56との係合から離れて回転させ、止め具56からラッチレバー50を外し、格納したポジションから伸張したポジションに向けて離れるようにテーブル部分36を自由にする。代替実施形態では、ラッチ機構の異なるスタイルが提供されてもよく、タブ54を押すユーザが止め具56からラッチ50を外し、格納したポジションからテーブル部分36を解放する。いったんスプリングで留められたラッチレバー50が止め具56から外され、テーブル部分36が格納したポジションから手動で離されると、ラッチレバー50が止め具56に係合したときにラッチレバー50があったポジションに向けて戻るピボットアクスル52の周りを回転するようにラッチレバー50をバイアスさせるスプリング60により、ラッチレバー50が止め具56に係合したときにラッチレバー50があったポジションへとラッチレバー50は自動的に回転して戻るだろう。しかしながら、テーブル部分36は、格納したポジションから離れ、ラッチレバー50は、ベース部分32と止め具56から離れていることから、このときにラッチレバー50は止め具56に係合しないだろう。テーブル部分36が格納したポジションに向けて手動で移動して戻るとき、ラッチレバー50のフック部分の外面は、凹部204の外部に面する止め具56の側部に接触し、テーブル部分36が格納したポジションに向けてさらに内側に移動すると、ラッチレバー50のフック部分の曲線状の外面と止め具56との間の接触は、ラッチレバー50をピボットアクスル52の周りを回転させる。フック部分が止め具56の最上部を通過し、スプリング60がフック部分にバイアスをかけ、止め具56に再係合し、テーブル部分36を格納したポジションに保持するまで、これは、次に、ラッチレバー50のフック部分を上方に回転させる。代替的に、ベース部分32からテーブル部分36を解放する方法は、ラッチ機構48を作動するためのケーブル58を必要としないが、代わりに、局所的に作動され、保持のために周囲の構造中に空洞を必要とする「歯」を有している(すなわち、「歯」は、空洞に係合し、ポジション中のテーブル部分36を保持する)。
【0028】
[0052] テーブル部分36は、フレーム68、天板70、および、底板76を含んでいる。天板70は、ほぼ平面、ユーザに対する外部に面するテーブル面として機能する上面72とテーブル部分36の内部に面する下面74を含んでいる。底板76は、テーブル部分36の内側に面する上面78とテーブル部分36がほぼ垂直方向またはポジションにあるときにユーザによって見られる面を提供する下面と80を含んでいる。テーブル部分36は、フレーム68の内側に面する表面から内側に伸張する内部フランジまたはリップ84に取り外し可能に取り付けられている内板82をさらに含んでいる。フレーム68は、フレーム68の3つの側部をほぼ形成する主な部分86と、フレーム68の第4の側部を形成する主な部分86に取り外し可能に取り付けられているラッチ部分88とを含んでいる。内板82は、内板82中のアパーチャ90を通して伸長する(示されていない)機械的締結具によって内部フランジまたはリップ84に取り外し可能に取り付けられており、内部フランジまたはリップ84上で収容アパーチャまたはボア92にはめ合って係合する(すべてのアパーチャ90またはボア92が
図7中で明示的に識別されるわけではない)。内板82は、テーブル部分36の内側のさまざまなコンポーネントが据え付けられてもよいマウントとして機能し、コンポーネントは、テーブル部分36の内側に配置されているテーブル組立体30の他のコンポーネントを動作可能に係合してもよい。天板70、底板76、および内板82は、フレーム68の形状にほぼ一致する類似した形状を有している。代替的に、フレーム68と板70、76、82のサイズおよび形状は、設計または美的ニーズを満たすように調節されることができる。内板82の厚さは、内板82の上面がフレーム68の上面72より下の距離であるようなものであり、天板70が内板の最上部に積み重ねられるとき、天板70の上面72は、フレーム68の上面とほぼ同じ高さであり、天板70は、フレーム68の範囲内にはめ込まれる。
【0029】
[0053] テーブル組立体30は、アーム部分34とテーブル部分36を動作可能に相互接続するテーブル部分36内に配置されているキャリッジ64をさらに含んでいる。アーム部分34の一部分は、キャリッジ64内のボア124を通過する。キャリッジ64内のボアは、アーム部分34を収容するような大きさであり、形状であり、キャリッジ64は、アーム部分34をスライドして係合する。少なくとも1つのベアリング128は、アーム部分34とキャリッジ64との間に配置され、アーム部分34に関するテーブル部分36の回転を支援する。キャリッジ64は、アーム部分34上の止め具96の接合する曲線状の面に係合するような大きさであり、形状である、曲線状の面を有する止め具94を含んでおり、アーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を制限する。止め具94、96の係合は、ほぼ垂直なポジションから第1のほぼ水平ポジションへ回転するテーブル部分を超える、アーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を回避する。キャリッジ64に関するアーム部分34の動きは、より大きな直径を有するアーム部分34によって制限されることから、キャリッジ64は、アーム部分34の長手方向の長さに沿ったテーブル部分36の側方運動を制限し、これは、キャリッジ64を動作可能に係合するとき、一端38上で止め具として機能し、キャリッジ64を動作可能に係合するとき、他端40上で止め具として機能する。
【0030】
[0054] アーム部分34は、長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転を支援し、制限する。いったんテーブル部分36が凹部204の外側に出ると、テーブル部分36が座っているユーザに向けて落ちることを回避するために、テーブル組立体30は、ほぼ垂直ポジションと第1のほぼ水平ポジションとの間のアーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を制限するダンパー機構104をさらに含んでいる。アーム部分34は延長部106を含んでいる。ダンパー機構104は、伸張部106の遠位端に回転可能に接続されているガススプリング108を含んでいる。ロッド(例えば、0.635センチメートル(1/4インチ)ロッド)110は、テーブル部分36の内側内で、アーム部分34にほぼ平行である、フレーム68の内側から伸長し、テーブル部分36がほぼ垂直ポジションと第1のほぼ水平ポジションとの間を移動すると、キャリッジ64がロッド110に対して回転することを可能にするように、ロッド110の一部分は、少なくとも部分的にキャリッジ64へと動作可能に入り、キャリッジ64を回転可能に係合する。テーブル部分36がほぼ垂直ポジションと第1のほぼ水平ポジションとの間で移動すると、ガススプリング108がロッド110に対して回転することを可能にするように、ロッド110は、ガススプリング108の上端上のUリンク112を通してスライドすることにより、ガススプリング108に係合する。したがって、ガススプリング108は、一端上のアーム34を回転可能に係合し、他端上の(キャリッジ64に係合するロッド110を介した)テーブル部分36を回転可能に係合する。テーブル部分36がほぼ垂直ポジションから第1のほぼ水平ポジションへと下方に回転すると、ほぼ垂直からほぼ水平へのテーブル部分36の回転を抑制するガススプリング108により、ガススプリング108はテーブル部分36に係合し、テーブル部分36が落ちることを避ける。代替的に、または、ダンパー機構104を補足して、いったんテーブル部分36が凹部204から出ると、テーブル部分36が座ったユーザに向けて下方に倒れないように、摩擦クラッチがアーム部分34の周囲に配置され、テーブル部分36への回転抵抗を提供する。
【0031】
[0055] テーブル部分36がほぼ垂直方向またはポジションであるとき、アーム部分34とキャリッジ64の係合は、テーブル部分36のアーム部分34に対する下方への垂直運動を回避するようにも設計されている。完全に伸長したときに、ローラー130と落下止め具132(例えば、ほぼL字型の止め具)の係合は、テーブル部分36の下方への垂直運動することを回避する。テーブル部分36がほぼ垂直方向にあるとき、ローラー130は、伸張部106上に配置され、落下止め具132を動作可能に係合する。テーブル部分36がアーム部分34に対して横方向に移動すると、ローラー130は落下止め具132の下側134に係合し、テーブル部分36の下降運動を回避する。ほぼ垂直方向から第1のほぼ水平方向へのテーブル部分36の回転は、ローラー130と落下止め具132を外す。ローラー130と落下止め具132を外すことは、第1のほぼ水平ポジションと第2のほぼ水平ポジションとの間をテーブル部分36が移動することも可能にする。
【0032】
[0056] テーブル部分36は、キャリッジ64に動作可能に接続された回転可能ピニオン67を動作可能に係合するテーブル部分36内に配置されたラック66を含んでおり、キャリッジ64がラック66に対して直線的に移動し、ピニオン67がキャリッジ64に対する固定ポジションで回転すると、ピニオン67の歯は、ラック66の歯に係合する。このように、テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションと第2のほぼ水平ポジションとの間を横方向に移動すると、ラック66はピニオン67に係合する。ラック66は、内板82中のアパーチャ100を通って、内板に面するラック66の側部のねじ切り係合ボア102に入る機械的締結具98(例えば、ねじ、ねじ切りされたボルト、または、これらに類するもの)によって内板82に接続されている。テーブル部分36がほぼ垂直部分であるとき、キャリッジ64は、ラック66に対して直線的に移動せず、また、テーブル部分がほぼ垂直ポジションから第1のほぼ水平ポジションへ回転しても、キャリッジ64は、ラックに対して直線的に移動しない。
【0033】
[0057] テーブル部分36は、軌道114の中に規定された溝116を有する軌道114を含んでいる。(
図5、6、11、15、および18中で見られるように)テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションから第2のほぼ水平ポジションに移動すると、アーム部分34は、溝116を動作可能に係合し、回転ダンパー/ギアラック66、67は、第1のほぼ水平ポジションと第2のほぼ水平ポジションとの間のテーブル部分36の前方および後方の並進を減衰する。アーム部分36は、止め具96の片側に取り付けられている1組のローラー118を含んでいる。いったんテーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションに移動すると、ローラー118は、溝116と整列するように構成されている。いったんローラー118が溝116と整列すると、ユーザは、第1のほぼ水平ポジションから第2のほぼ水平ポジションに向けてテーブル部分36を手動で移動させることができる。ユーザは、溝116を動作可能に係合するローラー118間でテーブル部分36を短距離移動させることを必要とするだけである。テーブル部分36が第2のほぼ水平ポジションに移動すると、溝16はローラー118を誘導する。ローラー118と溝116の係合の間、軌道114は、アーム部分34とテーブル部分36との間の回転を制限する。第1のほぼ水平ポジションと第2のほぼ水平ポジションとの間のテーブル36の移動は、ローラー118と溝116の係合によって、および、キャリッジ64がラック66と軌道114に沿って後ろおよび前に移動するとキャリッジ64を整列して保つことを手助けするピニオン67とラック66の係合によって、平らに保たれる。テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションと第2のほぼ水平ポジションとの間を移動すると、アーム部分34は、ベース部分32に面するテーブル部分36の側部のスロット126に沿って移動する。L字型の止め具120は、内板82に動作可能に接続され、ローラー82が軌道114を離れることを回避する。テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションに達するとき、キャリッジ64の側部122は、止め具120に接触し、溝116に沿ったローラー118のさらなる側方運動を回避する。テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションから第2のほぼ水平ポジションに移動するとき(すなわち、止め具120がキャリッジ64の側部122に接触するとき)、テーブル組立体30は、
図19中に見られるように、展開したコンフィギュレーションである。テーブル部分36が第2のほぼ水平ポジションにあるとき、テーブル部分36は、飛行補償角を維持する。
図16中に見られるように、テーブル部分36は、テーブル組立体30のしまい込んだコンフィギュレーションでほぼ垂直方向であり、
図19中に見られるように、展開したコンフィギュレーションでほぼ水平方向である。
【0034】
[0058] 例示の目的のために
図20-24中で示すように、本発明の別の実施形態は、しまい込んだおよび展開したコンフィギュレーション間で移動可能であるテーブル組立体330に存在する。テーブル組立体330は、テーブル組立体30に構造的/機能的に類似しているが、組立体330は、ガススプリングおよびスライド機構を使用しない代わりに、内部スプリング406、プランジャー408、面412を有するカム410、および、ローラー414を有している。この実施形態では、いったんテーブル部分36が凹部204の外側に出ると、座っている乗客に向けてテーブル部分36が落下することを回避するために、テーブル組立体330は、ほぼ垂直ポジションと第1のほぼ水平ポジションとの間のアーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を制限するダンパー機構404を含んでいる。この実施形態では、アーム部分34は、長手方向軸の周りのテーブル部分36の回転を依然として支援し、制限する。しかしながら、テーブル部分36の回転運動を抑制するためのガススプリング108を使用する代わりに、この実施形態は、内部スプリング406/プランジャー408を使用し、これは、テーブル部分36が展開したほぼ水平ポジションに回転可能に「急降下」する前に、カム401に係合して、垂直からおおよそ30度テーブル部分36の回転を抑制する。ダンパー機構404は、キャリッジ364内に部分的に配置されていることから、ダンパー機構404の多数のコンポーネントは、キャリッジ34の内部にある。キャリッジ364は、キャリッジ64と類似した方法で動作する。
【0035】
[0059] ダンパー機構404は、キャリッジ364内の凹部416(例えば、円柱ボア)内に配置されたスプリング406を含んでいる。プランジャー408は、スプリング406の端に直接隣接し、および、これを動作可能に係合して位置付けられている一方で、スプリング406の対向端は、ボルトが凹部416の端壁を形成するようにキャリッジ364をねじ切りして係合するボルトに係合する。スプリング406に係合するプランジャー408の端部から遠位である、プランジャー408の端部は、カム410を動作可能に係合する。プランジャー408の遠位端は、カム410の凹部内に少なくとも部分的に配置され、そこに関して固定される。例えばねじ切りされた調整ねじ418は、カム410のねじ切りされたボア内に設定されることができ、カム410に関するポジションにプランジャー408を保持するために、プランジャー408の一部分に係合する。このように、カム410は、プランジャー408の遠位端に固定されている。アーム部分34は、ローラー414を含んでいる。
図22-24中に見られるように、ほぼ垂直から第1のほぼ水平ポジションに向けてテーブル部分36が下方に回転すると、ローラー414は、カム面412に係合し、これは次に、プランジャー408に係合し、これは次に、内部スプリング406に係合し、テーブル部分36がほぼ垂直ポジションからほぼ水平ポジションに向けて回転すると、テーブル部分36の回転を抑制する。カム面412がローラー414に対して回転するように、ローラー414がカム面412の表面に沿って回転し、係合すると、カム410/プランジャー408は内部スプリング406を押し、圧迫する。内部スプリング406のスプリング力は、カム410/プランジャー408に対して押し戻し、それにより、アーム部分34に対するテーブル部分36の回転を抑制する。
【0036】
[0060] キャリッジ364は展開したポジションの角度を制御する調節可能な回転止め具390も含んでいる。止め具390は、アーム部分34上の接合する曲線状の表面に係合するような大きさであり、形状である曲線状の表面を有しており、アーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を制限する。止め具390、396の係合は、テーブル部分36のほぼ垂直ポジションから第1のほぼ水平ポジションへの回転を超える、アーム部分34の長手方向軸62の周りのテーブル部分36の回転運動を回避する。それがキャリッジ364に接合して係合されるという点で、止め具390は調節可能であり、キャリッジ364に対するそのポジションを調節できる。例えば、テーブル部分36がほぼ垂直ポジションにあるとき、止め具390が止め具396に係合するであろうポイントを制御するように、止め具390を上方または下方に調節できる。3つの締結具392が止め具390をキャリッジ364に動作可能に係合することから、止め具390は、調節可能である。止め具390は、キャリッジ364の方形スロットまたは凹部366内に位置付けられる。各締結具392は、止め具390のスロットまたは凹部394内に位置付けられている。止め具390がキャリッジ364に対してスロットまたは凹部366内で上方または下方に移動することを可能にする方法で、締結具392は、キャリッジ364に係合する。ユーザがキャリッジ364に対して止め具390のポジションを変更することを望むときはいつでも、ユーザは、締結具392をゆるめ、これは、ユーザが締結具398を調節することによって、スロットまたは凹部366内の止め具390をスライドすることを可能にし、これは、ユーザが各スロットまたは凹部394内の各締結具392の相対ポジションを変更することを可能にする。締結具398を第1の方向に回転させることは、テーブル部分36が垂直ポジションにあるとき、締結具398をキャリッジ364に対して下方に移動させることができる。締結具398の端部が止め具390の端部を動作可能に係合する場合、テーブル部分36が垂直ポジションにあるとき、これは、止め具390をキャリッジ364に対して下方に押す効果を有することができる。締結具398を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることは、テーブル部分36が垂直ポジションにあるとき、締結具398をキャリッジ364に対して上方に移動させることができ、テーブル部分36が垂直ポジションにあるとき、止め具390をキャリッジ364に対して上方に調節することを可能にする。止め具390がキャリッジ364に対して所望のポジションにあるとき、ユーザは、締結具392を締め付け、キャリッジ364に対して所望のポジションに止め具390を保持する。
【0037】
[0061]
図1、7、8、および、16中で見えるように、使用する際、しまい込んだコンフィギュレーションからテーブル組立体40を展開するために、座席208に座っているユーザは、タブ54を引っ張り、格納したポジションでベース部分32に係合してテーブル部分36を保持するラッチ機構48を解放する。
図2、9、および17中に見えるように、ユーザは、その後、凹部204の外側のその伸張した、ほぼ垂直ポジションにテーブル部分が達するまで、テーブル部分36を手動で引っ張る。テーブル部分36は、スプリングで留められてもよく、いったんラッチ機構48が解放されると、テーブル部分36は、凹部204から遠くに飛び出してくる。
図3、4、10、14、および18中に見られるように、ユーザは、その後、テーブル部分36が第1のほぼ水平ポジションになるまで、テーブル部分36を下方に回転する。
図5、6、11、15、および19中に見られるように、ユーザは、その後、テーブル部分36がテーブル組立体30の展開したコンフィギュレーションになるまで、テーブル部分36を横方向に押す。前述のステップは、その展開したコンフィギュレーションからそのしまい込んだコンフィギュレーションへのテーブル組立体30の移動にほぼ逆である(例えば、ユーザがテーブル部分を凹部204に押し戻すとき、ラッチ機構48はテーブル部分36とベース部分32を自動的に再係合するだろう)。
【0038】
[0062] 本発明は、旅客機での使用に関連して上記で議論してきたが、本発明は、その環境に限定されるものではなく、旅客列車、車、バス、ならびに、カート、キャリッジ、および、レール上に据え付けられた輸送手段を含むがこれらに限定されない他の車両上でも使用されてもよい。
【0039】
[0063] 同様に、本発明はまた、車両での使用に限定されるものではなく、座席のある非車両または静止環境で使用されてもよく、テーブル、机、カウンター、および、これらに類するものの平らな面が典型的に使用される活動のタイプでの使用のために、平らな作業面をしまい込むおよび展開することが望ましい。さらに、本発明はまた、座席と関連して使用することに限定されず、装置が、表面(例えば、壁、デスクトップ、テーブル)中に形成される凹部内にしまい込まれ、凹部から展開されてもよく、または、装置をしまい込むことができる凹部を有さない平面(例えば、壁、デスクトップ、テーブル)に取り付けられてもよい、任意の環境で使用されてもよい。
【0040】
[0064] さらに、請求項中に記載されている発明は、サイズを限定せず、上記で説明したような同じまたは類似の運動の原理および摩擦制御が適用される、小規模のバージョンで、または、非常に大規模な用途における使用のために、解釈されてもよい。同様に、テーブル組立体によって提供されるテーブル表面エリアの長さと幅は、一定の縮尺で描かれたようには解釈されず、テーブル表面エリアの長さ/幅は、テーブル組立体をしまい込む/展開するために利用可能なエリアに適合して調節されてもよい。さらに、本明細書の図(およびそこに示されているさまざまなコンポーネント)は、一定の縮尺で描かれていると解釈すべきではない。
【0041】
[0065] 本明細書を通して、ワード「備える(comprise)」、あるいは、「備える(comprises)」または「備えている(comprising)」のようなバリエーションは、述べた要素、整数またはステップ、あるいは、要素、整数またはステップのグループ含めるが、他の何らかの要素、整数またはステップ、あるいは、要素、整数またはステップのグループを除外しないことを暗示するように理解されるだろう。
【0042】
[0066] その使用が本開示の実施形態において所望の目的または結果のうちの1つ以上を達成するように、表現「少なくとも」または「少なくとも1つ」の使用は、1つ以上の要素または成分または量の使用を示唆する。
【0043】
[0067] さまざまな物理的パラメータ、寸法、または、量に対して言及した数値は、近似値に過ぎず、本明細書中に明確に反対の文がない限り、パラメータ、寸法、または、量に割り当てられた数値より高い/より低い値が本開示の範囲内にあるように認識される。
【0044】
[0068] ここで使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していない。ここで使用されるように、単数形の「a」、「an」および「the」は、そうではないと文脈が明確に示していない限り、複数形も含むように意図されているかもしれない。用語「備える」、「備えている」、「含んでいる」、および、「有している」は、包括的であり、したがって、記載した特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または、コンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/または、それらのグループの存在または追加を排除しない。ここで説明した方法ステップ、プロセス、および、動作は、性能の順序として具体的に識別されない限り、議論したまたは図示した特定の順序で必ずこれらの性能を必要とするとは解釈されない。追加のまたは代替のステップが用いられてもよいことも理解される。
【0045】
[0069] 要素またはレイヤが、別の要素またはレイヤ「上にある」、別の要素またはレイヤに「係合される」、「接続される」または「結合される」と言及されるとき、これは、直接他の要素またはレイヤ上にあり、係合され、接続されまたは結合されてもよく、あるいは、介入する要素またはレイヤが存在するかもしれない。対照的に、要素が別の要素またはレイヤ「上に直接ある」、別の要素またはレイヤに「直接係合される」、「直接接続される」または「直接結合される」と言及されるとき、介入する要素またはレイヤは存在しないかもしれない。要素間の関連性を説明するために使用される他のワードは、同様の方法(例えば、「~の間」対「直接~の間」、「隣接して」対「直接隣接して」等)で解釈すべきである。ここで使用されるように、用語「および/または」は、関係付けられているリストアップされたアイテムのうちの1つ以上の任意のおよびすべての組み合わせを含んでいる。
【0046】
[0070] 「前」、「後」、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「真下」、「~より下」、「下部」、「~より上」、「上部」、「水平」、「垂直」およびこれらに類するもののような空間関連用語は、図中に図示したような1つの要素または特徴と別の要素の要素または特徴との関連性を記述するための説明を容易にするためにここで使用されることができる。空間関連用語は、図中に描かれた方向に加えて、使用または動作する際の装置の異なる方向を包含するように意図されてもよい。例えば、図中の装置がひっくり返る場合、他の要素またな特徴「より下」または「の真下」と説明された要素は、他の要素または特徴「より上」に向けられるだろう。したがって、例えば、用語「~より下」は、~より上および~より下の両方の方向を包含できる。装置は、そうでなければ、(90度回転してまたは他の方向に)方向付けられてもよく、ここで使用される空間関連記述語は適切に解釈される。
【0047】
[0071] 上記の説明は、これが関係する任意の当業者が本発明を作成し、使用することを可能にすることに関して、このような完全で、明確で、簡潔で、正確な用語で、これを作成および使用する方法およびプロセスの、および、本発明を実行するために企図された、最良のモードを提示している。しかしながら、本発明は、修正可能であり、完全に均等である上記で議論したものからの構成を代替する。結果として、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されない。それどころか、本発明は、特に、本発明の主題事項を指摘し、明らかに主張する以下の特許請求の範囲によって概して表現されるような、本発明の精神および範囲内にあるすべての修正および代替構成をカバーする。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] しまい込んだおよび展開したコンフィギュレーション間で移動可能なテーブル組立体であって、
表面に取り付け可能なベース部分と、
格納したおよび伸張したポジション間で移動可能なテーブル部分と、前記テーブル部分は、上面と下面を含み、
第1および第2の端部を有するアーム部分とを含み、前記第1の端部は、前記ベース部分に係合し、前記第2の端部は、前記テーブル部分内に配置され、
前記テーブル部分は、前記格納したおよび伸張したポジション間を前記アーム部分の長手方向軸に沿ってスライドして移動可能であり、前記テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間で前記アーム部分の長手方向軸の周りを回転可能である、テーブル組立体。
[2] 前記水平ポジションは、第1および第2の水平ポジションを備え、
前記テーブル部分は、前記第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動可能である、[1]に記載のテーブル組立体。
[3] 前記ベース部分は、止め具を含み、
前記テーブル部分は、前記止め具を取り外し可能に係合するラッチを含み、
前記ラッチが前記止め具に係合するとき、前記ラッチは、前記伸張したポジションに向けた第1の方向への前記アーム部分の移動を回避する、[1]に記載のテーブル組立体。
[4] 前記テーブル部分は止め具を含み、
前記止め具は、ほぼ水平ポジションを超える、前記アーム部分の前記長手方向軸の周りの前記テーブル部分の回転運動を回避する、[1]に記載のテーブル組立体。
[5] 前記テーブル部分は止め具を含み、
前記止め具は、前記テーブル部分が伸長したポジションにあるとき、前記アーム部分に対する前記テーブル部分の下方への垂直運動を回避する、[1]に記載のテーブル組立体。
[6] ほぼ垂直およびほぼ水平ポジション間の前記アーム部分の長手方向軸の周りの前記テーブル部分の回転運動を制限するダンパーをさらに備える、[1]に記載のテーブル組立体。
[7] 前記アーム部分と前記テーブル部分を動作可能に相互接続するキャリッジをさらに備える、[1]に記載のテーブル組立体。
[8] 前記テーブル部分はラックを含み、
前記キャリッジは、ピニオンを含み、
テーブル部分が第1および第2の水平ポジション間で横方向に移動すると、前記ラックは前記ピニオンに係合する、[7]に記載のテーブル組立体。
[9] 前記テーブル部分は、溝を含み、
前記アーム部分は、前記溝を動作可能に係合する、[1]に記載のテーブル組立体。
[10] 前記アーム部分は、前記溝に係合するように構成されているローラーを含み、
前記溝は、前記ローラーと前記溝の係合の間、前記テーブル部分の回転を制限する、[9]に記載のテーブル組立体。
[11] 前記アーム部分は、前記テーブル部分の回転を制限する、[1]に記載のテーブル組立体。
[12] 前記テーブル部分は、前記しまい込んだコンフィギュレーションでは、ほぼ垂直方向であり、前記展開したコンフィギュレーションではほぼ水平方向である、[1]に記載のテーブル組立体。
[13] シートコンソールと組み合わせて、前記シートコンソールは外面とそこに形成された凹部を含み、
前記テーブル組立体が前記しまい込んだコンフィギュレーションであるとき、前記テーブル組立体は前記凹部内にほぼしまい込まれ、
前記凹部は前記テーブル組立体を収容するような大きさであり、形状であり、
前記テーブル部分の側部は、前記凹部から外側に面し、前記シートコンソールの外面の残りの部分とほぼ一致する前記シートコンソールの外面の少なくとも一部分を形成する、[1]に記載のテーブル組立体。
[14] 前記ベース部分は、しまい込んだおよび展開したポジション間で前記凹部内を移動可能である、[13]に記載のテーブル組立体。