(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-21
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】ウインドブレーカーまたは靴等の衣料品において芯地として用いられる、少なくとも印刷できるよう適合された表面およびそれにより作られる詰め綿の帯状材料を構成する詰め綿の帯状材料の作成方法
(51)【国際特許分類】
D04H 1/02 20060101AFI20220207BHJP
D04H 1/20 20060101ALI20220207BHJP
D06C 7/00 20060101ALI20220207BHJP
D06B 1/04 20060101ALI20220207BHJP
D06B 11/00 20060101ALI20220207BHJP
D06C 23/00 20060101ALI20220207BHJP
A41D 31/00 20190101ALI20220207BHJP
A41D 31/02 20190101ALI20220207BHJP
A43B 1/02 20220101ALI20220207BHJP
A43B 1/06 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
D04H1/02
D04H1/20
D06C7/00 Z
D06B1/04
D06B11/00 B
D06C23/00
A41D31/00 502L
A41D31/00 502M
A41D31/02 E
A43B1/02
A43B1/06
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017139308
(22)【出願日】2017-07-18
【審査請求日】2019-06-12
(31)【優先権主張番号】102016000082894
(32)【優先日】2016-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】517252152
【氏名又は名称】フィージー フィブレ シンテティケ エス.ピー.エー.
【氏名又は名称原語表記】FISI FIBRE SINTETICHE S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】シニスカルチ,ルチオ
【審査官】川口 裕美子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-118240(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D04H 1/02
D04H 1/20
D06C 7/00
D06B 1/04
D06B 11/00
D06C 23/00
A41D 31/00
A41D 31/02
A43B 1/02
A43B 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣料品の芯地に使用される詰め綿材料の作成方法であり、
前記詰め綿材料の上に少なくとも補助材料が配置され、
前記方法は、第1主表面、第2主表面および所定の厚みならびに所定の機械強度および多孔度を有する詰め綿帯状材料を提供するという工程を備え、
前記方法は、詰め綿帯状材料に化学処理、機械処理および熱処理を施す複合処理工程により詰め綿帯状材料に所定の機械強度を与え、詰め綿帯状材料から所定の多孔度を減少させる工程を少なくとも含み、それにより少なくとも第1主表面に少なくとも補助材料を配置させることで配置された材料が詰め綿材料に染み込むようにすることで、分解することなく洗浄作業および摩耗に耐える所定の印刷された模様構造を主表面に作成し、
所定のデニール
の所定の繊維混合体から詰め綿が製造される工程S1と、
詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面は異なる方法で所定の樹脂で被膜される工程S2と、
差別化された樹脂で被膜された詰め綿帯状材料は、温度、圧力、速度を管理された加熱されたシリンダー間を通り、詰め綿帯状材料の第1主表面がシリンダーと接することで、主表面は研磨を得て多孔度を減少させる工程S3と、
型押シリンダー、印刷版、印刷スクリーンでの方法である、リバースローラー印刷法または印刷あるいは配置方法によって圧縮および研磨された表面に熱特性を本方法のS1からS3の工程で処理された詰め綿帯状材料の帯状材料に付与する着色材料または他材料を印刷して配置する工程S4とを、
備え、
前記着色材料または他材料は、グラフェン 、アルミニウム、二酸化チタン、エアロゲルのうち1つ以上の材料から選択されることを特徴とする方法。
【請求項2】
繊維混合体は、バージン繊維および/またはリサイクル繊維のマイクロファイバーを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
繊維混合体は100%のリサイクル繊維を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面を異なる方法で樹脂で被膜する工程は、ビニール樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン・ビニル樹脂、アクリル樹脂を含む群から選択される少なくとも2種類の異なる樹脂であって、前記アクリル樹脂は-40から+40の範囲で可変である各Tg値を有し、転写材料の担体として機能する樹脂を、第1主表面および第2主表面に適用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
シリンダーは鋼鉄製であり、130℃から150℃の温度の範囲でシリンダーを熱し、詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面に一定時間接触させて樹脂を架橋させ、乾燥炉を5分間十分に通過させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
最終工程では、本方法によって処理された詰め綿の帯状体は、機械強度が約50%増加し、多孔度は初期の多孔度と比較して実質100%減少することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一様態において、少なくとも印刷できるよう適合された表面を備えた詰め綿の帯状材料の作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の二つ目の様態において、当該方法によって作成された詰め綿の帯状材料にも関し、特に、使用例として限定はしないが、ウインドブレーカーまたは靴等の衣料品における芯地を製造する際に用いられる詰め綿の帯状材料に関する。
【0003】
詰め綿は高い多孔度を有する密度が低い材料であることは既知である。
【0004】
よくある当該詰め綿の使用例としては、一般的に帯状材料の構成で製造され、上記のとおり使用例として限定はしないが、一例としてウインドブレーカーまたはスニーカー等の衣料品における芯地が挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多孔度が高く密度が低いので、印刷中に表面に沈積した物質が繊維間で分散される、または模様等が実際には可視できないため、以前は詰め綿の帯状材に印刷された模様を適用することが可能ではなかった。
【0006】
今日までの試みとしては、詰め綿への印刷および/または詰め綿の少なくとも一面に任意の物質を転写する方法は染色方法であった。しかし、既知の染色方法では製品は容易に分解されやすくなる。
【0007】
他の方法では、詰め綿の任意の表面のみをフィルムで被膜して、詰め綿を「固める」よう適合された改良をすることで印刷および/または材料の転写をしやすくする方法が試された。
【0008】
しかし、今日においてそれらの被膜方法はまだ商業的には成功していないので、「実際に印刷可能な」詰め綿は市販されていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
よって、上記使用方法において、既知の詰め綿の帯材に印刷を阻害および/または防止する上記欠点を鑑みると、本発明の主な目的は印刷模様を少なくとも詰め綿の帯状材料の表面に適用する方法を提供することであり、印刷模様が長持ちすること、また自然に摩耗する衣料品または頻繁に洗濯される衣料品が対象である。
【0010】
上記目的の範囲内において、本発明の主な目的は上述のような方法を提供することであり、さらに、色の印刷に加えて、他の材料に詰め綿の帯状材料へ転写させ、技術的な特性、特に熱に対する特性を改善するよう適合させることが可能である。つまり、衣料品において基礎となる詰め綿の帯状材料に断熱性能または熱の放散性効能を提供する。そのように適用された補助材料を改善することにより、例えば詰め綿の断熱性が向上する。
【0011】
本発明の他の目的は、上述のような方法を提供することであり、その方法は、詰め綿の原材料の繊維に関わらず、あらゆる衣料品および/または類似のものの詰め綿の帯状材料に応用できる。
【0012】
本発明の他の目的は、上述のような方法を提供し、新しく進歩性を有する印刷できるよう適合された可能な詰め綿の帯材を製造可能にすることであり、必要であれば、衣料品の芯地であり詰め綿の帯状材料から作られた補助材料の技術特性を向上させ、また、本発明の詰め綿の帯状材料を備える衣料品内で発生した熱を最適かつ均一に発散または分散可能であり、更には、静電気の放電が可能である。
【0013】
本発明の他の目的は、上述のような方法を提供することであり、その方法は、最低限の極めて簡易な操作工程を備え、すべては市販で簡単に入手可能または当業者が簡易に作成可能な装置および/またはシステムにて実行される。
【0014】
本発明のさらなる目的は、上述のような方法を提供することであり、詰め綿の帯材に印刷適性または任意の材料を転写できる特性を付与した場合でも安価なので、印刷可能に適合された詰め綿の帯材は既知の市販されている詰め綿の帯状材料と比べて大幅な費用の増加はない。
【0015】
本発明の他の目的は、上述のような方法を提供することであり、現存の芯地製造装置でも取り扱いが容易な印刷可能な詰め綿の帯材を提供し、通常の過程を複雑化させることなく汎用詰め綿の帯材を任意の大幅に改良された芯地に変換することができる。
【0016】
本発明の他の目的は、上述のような方法を提供することであり、特にバージン繊維、リサイクル繊維および/またはマイクロファイバー、ナノチューブ系材料から成る繊維混合物から成る詰め綿の帯材に簡単に印刷することが可能なあらゆる繊維混合物を提供することである。
【0017】
本発明の一側面において、上記目的ならびに下記によりさらに明確になる目的および目標は詰め綿材料の作成方法を確立することであり、特にウインドブレーカーおよび/または靴等の衣料品の芯地に使用される詰め綿材料の作成方法を確立することであり、その上に配置されるよう設計された詰め綿材料は少なくとも補助材料であり、その方法は、多孔度が高く密度が低い詰め綿の帯状材料であり、第1主表面、第2主表面および既定の厚みならびに既定の機械強度および多孔度を有する詰め綿帯状材料を提供するという工程を備え、その方法は、詰め綿の帯状材料に化学処理、機械処理および熱処理を施す複合処理工程により詰め綿の帯状材料に既定の機械強度を与え、詰め綿の帯状材料から既定の多孔度を減少させるよう適合された工程を少なくとも含み、それにより少なくとも第1主表面に少なくとも補助補材を配置させ、配置された材料が詰め綿材料に少しだけ染み込むようにすることで、所定の印刷された模様構造が主表面に作成できるようにするという方法により分解することなく洗浄作業および避けられない摩耗に耐えるよう適合された詰め綿材料の作成方法を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の方法および本発明により製造される印刷可能な詰め綿の帯状材料の更なる特徴と利点は、非限定的な例として概略図ならびに後述の具体的に示される発明を実施するための形態により明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は本発明の方法における主な工程を示すフローチャートである。
【
図2】
図2は具体的で非限定的な例として示され、本発明の方法を実行し、一般的な詰め綿の帯状材料に印刷および任意の材料を転写させることが可能な想定装置の想定構造の概略図である。
【
図3】
図3は本発明の方法を実行する
図2の装置の操作を理解するために有用なより詳細な概略図である。
【
図4】
図4は本発明の方法により印刷しやすくされたかつ/または任意の材料を転写された印刷された詰め綿の帯材の一部を示す。
【
図5】
図5は
図4の印刷された詰め綿の帯材の一部の更なる概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面において、
図1は本発明の方法の主な工程のフローチャートの例を示す。
【0021】
具体的には、最初の操作工程S1では、特に制限はないが、詰め綿は具体的なデニール(例えば3未満だと有利)、異なる性質およびリサイクル繊維により成る繊維混合物で帯状に製造される。
【0022】
次の操作工程S2では、工程1で製造された詰め綿帯材における2つの主表面および側面は樹脂で被膜され、下記に詳細に記載される適切な樹脂混合物により、差別化された方法で被膜される。
【0023】
次の操作工程S3では、樹脂で被膜された2つの主表面を有する帯材は、温度、圧力および速度を管理された加熱された少なくとも2本のシリンダー間を通り、本発明によれば、帯の片側面はシリンダーと接しており、好ましくは鋼鉄製であり、帯の主表面(例えば上面)およびその圧縮物が研磨を得て詰め綿の多孔度を減少させるようにする。
【0024】
最後に、本発明の方法における操作工程S4では、技術的な熱特性を基礎芯地に付与できるよう適合された着色材料または他材料は、印刷または他の方法(例えば、好ましくはリバースローラー法または型押シリンダー)、印刷版、印刷スクリーンでの方法によって研磨された主表面に配置される。
【0025】
上述の操作工程は、例えば、
図2に概略的に示された主部材として含まれ、全般的に符合100として示される装置によって実行される。
【0026】
特に、装置100の入口(
図2では左手)において、以下でより詳細に説明されるが、以前に任意の繊維で製造された詰め綿の帯体Nは、2つのアッセンブリ間を通過し、上部2および下部3の間を通すことで上部主表面1および下部主表面2、あるいは、詰め綿の帯状体の2つの側面に適切な樹脂材料を差別化された方法、また例えば噴霧または塗布方法にて適用する。
【0027】
次に、少なくとも上部1および下部2の主表面上に処理された織物を矢印Fの方向に動かし、まず2本のシリンダー間を通過させる。つまり、好ましくは鋼鉄製の上部シリンダーC1および下部シリンダーC2間を通過させる。以下により詳細に記載があるが、上部シリンダーは都合良く既定の温度で加熱されている。
【0028】
次に、シリンダーC1およびシリンダーC2間に圧迫保持され、適切に加熱された帯体Nは、多孔度を減少させ、機械強度を増加させる。これはシリンダーC1およびシリンダーC2の出口に示されるように、これらは好ましくは回転しており、例えば反時計回りで、
図2の矢印F1の方向に回転している。
【0029】
次に、最終印刷アッセンブリSにおいて、帯体は任意の印刷工程または任意の材料を転写する工程、例えば、既知のリバースローラーR1およびリバースローラーR2を用いた印刷方法の工程にはいる。よって、印刷アッセンブリおよび/または任意の材料を転写させるアッセンブリの出口において、帯体は、例えば、全ての側面が実質的に相互に接する複数のハニカム材料NAを帯状体の主上表面に備える構造を有する。
【0030】
好ましくは、ハニカム構造NAは、例えば上述のリバースローラー印刷方法または他の適切な印刷方法を用いて、周知の熱発散および静電気の放電特性、さらに温熱調節、耐菌性、速乾性等の有利な特性を有するグラフェン材料に適用して得られる。
【0031】
出願人が実行した試験において、本発明の方法に従って取り扱われた詰め綿の帯状体の上部主表面に印刷されたハニカム構造は、例えば静電気の放電等の電気的連続性を示し、また、本発明の印刷帯状体が詰められた衣料品は熱の発散および空気摩擦を向上させることがわかった。
【0032】
よって、上述のように、本発明の方法は以下の工程を備え、工程S1において、詰め綿は既定のデニールで既定の繊維混合体で作られるが、異なる性質および繊維混合体により製造される。工程S2において、詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面は差別化された方法で既定の樹脂で被膜される。工程S3において、差別化された樹脂で被膜された詰め綿帯状材料は、温度、圧力、速度を管理された加熱されたシリンダー間を通り、詰め綿帯状体の第1主表面がシリンダー、好ましくは鋼鉄製のシリンダーと接することで、詰め綿帯状体の主表面は研磨を得て多孔度を減少させる。工程S4において、印刷または他の配置方法により圧縮または研磨された表面に、着色材料または熱特性および装飾的特性(例えば、薄手のナイロン織物を用いる)を加えるよう適合された他の材料を詰め綿の帯状材料の詰め綿材料に配置する。
【0033】
本発明の方法では、有利には、転写される材料は、グラフェン 、アルミニウム、二酸化チタン、 エアロゲル、ナノ分子あるいは非ナノ分子および/または同種の材料のうち1つ以上の材料から選択されるが、好ましい材料はグラフェンである。
【0034】
有利には、繊維混合はバージン繊維および/またはリサイクル繊維素地のマイクロファイバーを既定割合含む。
【0035】
本発明の方法の一様態において、繊維混合は100%のリサイクル繊維を含む。
【0036】
本発明の方法において、詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面が差別化された方法で樹脂で被膜される工程は、第1主表面および第2主表面に少なくとも2種類の樹脂、有利には、ビニール樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン・ビニル樹脂、アクリル樹脂および当業者に公知である材料または後日開発する材料から選択された少なくとも2種類の樹脂を適用する工程を備える。
【0037】
出願人は、印刷および任意の材料を転写するための最適な結果は、任意の熱特性を与えるため、-40から+40の範囲で可変である各Tg値を有するアクリル樹脂を材料の担体として機能するよう適合させて得られるとわかった。
【0038】
有利には、本発明の方法において、出願人はまた最適な結果は、シリンダーは鋼鉄製であり、好ましくは、130℃から150℃の範囲でシリンダーを熱し、詰め綿帯状材料における第1主表面および第2主表面に一定時間接触させて樹脂を架橋させ、乾燥炉を5分間十分に通過させることで得られるとわかった。
【0039】
当然ながら、本発明の方法における実際の実施では、シリンダーC1およびシリンダーC2のみのアッセンブリだけではなく、例えばこれらのシリンダーを直列に配置した複数のアッセンブリを使用する可能性もある。
【0040】
出願人によって実施された試験では、本方法の最終段階では詰め綿の帯状体の機械強度は約50%増加し、多孔度は初期の多孔度と比較して実質100%減少すると決定してわかった。
【0041】
出願人によって実施された試験ではCLO値が最適化されたとわかった。つまり、本発明の帯状体では、従来の芯地帯状体と同じCLO値を得ることが可能でありながら、より少ない繊維を使用する。一般的に1キログラムの繊維を得るために2キロの石油が必要であることを考慮すると、大幅にコストを節約することができる。
【0042】
測定されたCLO値では、本発明の方法により得られた芯地を芯地として用いた複数の衣料品において均等に放熱させることが可能である。
【0043】
よって、本発明の方法は、衣料品の芯地を作るための詰め綿の帯状材料を提供し、詰め綿の帯状材料は少なくとも印刷された模様および向上した断熱性能を受け入れるよう適合され、衣料の芯地が上述の材料で処理されるよう適合される表面を有し、上述のように既知の対応する芯地と同じCLO値を有するが、既知の対応する芯地より少ない繊維を用いる詰め綿の帯状体を提供する。
【0044】
よって、発明の方法に従って処理された詰め綿を使って得られた芯地は特に衣料品分野での利用に適しており、特にウインドブレーカーまたはスニーカーの分野に適している。
【0045】
上記により、本発明が目指す目的および目標は完全に達成されているか示されているといえる。
【0046】
実際、本発明の方法では、詰め綿は特定のデニールの繊維混合物だが、異なる性質およびリサイクル繊維から成る繊維混合物である。
【0047】
さらに、本発明の方法では、従来の詰め綿帯状体の性能を向上させることが可能であり、それは上述の材料を転写させることであり、例えば製造する芯地の断熱性能を大きく向上させることができ、CLO値は同じで、少ない繊維で製造することが可能である。
【0048】
究極的には、任意の衣料品において熱を分散させ、均等に放熱することが可能である。
【0049】
本発明の方法は、本発明の概念におけるすべての範囲内において、多数の変更または変形に対応可能である。
【0050】
よって、本発明の方法は、上記の明細書の記載よりも、添付された特許請求の範囲の構成に限定される。