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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-21
(45)【発行日】2022-01-31
(54)【発明の名称】電気解剖学的マップ上の距離の視覚化
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/343 20210101AFI20220124BHJP
【FI】
A61B5/343
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017252873
(22)【出願日】2017-12-28
(65)【公開番号】P2018108374
(43)【公開日】2018-07-12
【審査請求日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】15/394,969
(32)【優先日】2016-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】イタマル・ブスタン
(72)【発明者】
【氏名】イド・イラン
(72)【発明者】
【氏名】ローネン・クルプニク
(72)【発明者】
【氏名】アサフ・コーエン
【審査官】樋口 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-508079(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0292147(US,A1)
【文献】特表2017-504407(JP,A)
【文献】特開2002-040928(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0064588(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B5/00-5/01
A61B5/24-5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
ディスプレイと、
プロセッサであって、
ユーザから、前記ディスプレイ上に表示される解剖学表面の電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数のを重ね合わせることであって、前記複数の線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数のを重ね合わせることと、を行なうように構成されている、プロセッサと、を備える装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記複数の線を、前記対象点からの連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記入力は第1の入力であり、
前記プロセッサは、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信するように更に構成され、
前記プロセッサは、前記第2の入力に従って前記複数の線を重ね合わせるように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記複数の線を、前記複数の線の各に対して、前記複数の線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記ディスプレイ上に、前記複数の線の各に対して、前記対象点からの前記線の測地的距離を表示するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記複数のは第1の複数のであり、前記プロセッサは、前記マップ上に、前記第1の複数のとは別に、複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせるように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記マップ上に第2の複数の線を投影することによって、前記マップ上に前記複数の等高線を重ね合わせるように構成され、前記第2の複数の線のうちの連続するものは前記特定のユークリッド距離だけ互いに離間して配置されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
方法であって、
プロセッサによって、ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数のを重ね合わせることであって、前記複数の線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数のを重ね合わせることと、を含む方法。
【請求項9】
前記複数の線を重ね合わせることは、前記複数の線を、前記対象点からの連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記入力は第1の入力であり、
前記方法は、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信することを更に含み、
前記複数の線を重ね合わせることは、前記第2の入力に従って前記複数の線を重ね合わせることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の線を重ね合わせることは、前記複数の線を、前記複数の線の各に対して、前記複数の線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の線の各に対して、前記対象点からの前記線の測地的距離を表示することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のは第1の複数のであり、前記方法は、前記マップ上に、前記第1の複数のとは別に、複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせることを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記マップ上に前記複数の等高線を重ね合わせることは、前記マップ上に第2の複数の線を投影することによって、前記マップ上に前記複数の等高線を重ね合わせることを含み、前記第2の複数の線のうちの連続するものは前記特定のユークリッド距離だけ互いに離間して配置される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
プログラム命令が格納される有形の非一時的なコンピュータ可読媒体を含むコンピュータソフトウェア製品であって、前記命令はプロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、
ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数のを重ね合わせることであって、前記複数の線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数のを重ね合わせることと、を行なわせる、コンピュータソフトウェア製品。
【請求項16】
前記命令は、前記プロセッサに、前記複数の線を、前記対象点から連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせることを行なわせる、請求項15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【請求項17】
前記入力は第1の入力であり、
前記命令は、前記プロセッサに、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信することを更に行なわせ、
前記命令は、前記プロセッサに、前記第2の入力に従って前記複数の線を重ね合わせることを行なわせる、請求項16に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【請求項18】
前記命令は、前記プロセッサに、前記複数の線を、前記複数の線の各に対して、前記複数の線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わさせる、請求項15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【請求項19】
前記命令は、前記プロセッサに、前記複数の線の各に対して、前記対象点からの前記複数の線の測地的距離を表示することを更に行なわせる、請求項15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【請求項20】
前記複数のは第1の複数のであり、前記命令は、前記プロセッサに、前記マップ上に、前記第1の複数のとは別に、複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせることを更に行なわせる、請求項15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータレンダリングされたモデル、例えば解剖学表面のコンピュータレンダリングされたモデルと相互に作用するための方法及びインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
三次元表面は、コンピュータメモリにおいて、タイル(例えば三角形タイル)の隣接する収集物によって表されることが多い。このような表現は、「テッセレーション」又は「メッシュ」と言われることがある。
【0003】
表面上に配置された2点間の「測地的距離」は、表面に沿っての2点を接続する最短経路の長さである。点が湾曲面上に配置されている場合、この距離は点間のユークリッド距離とは異なることが多い。例えば、2つの丘の頂上間の測地的距離は、地球の表面に沿って2つの丘の頂上間を進む最短経路の長さである。この距離は丘の頂上間のユークリッド距離よりも長い。ユークリッド距離は、丘の頂上間を進む、空気を通る直線経路の長さである。
【0004】
米国特許第4,974,598号(この開示内容は本明細書において参照により取り入れられている)には、特定の心臓疾患を早期発見するための、ヒトの心臓の鼓動の医療用非侵襲性心電図解析におけるシステム及び方法が記載されている。このシステム及び方法では、多数の電極(例えば、32~64)が患者の胸、背中、及び側面(すなわち「体表面」)に取り付けられる。電極によって検出した電気信号をデジタルデータに変換し、筋アーチファクト及び他の雑音を取り除くように処理し、その後に数学的に分析して、異常な体表面電位分布又は普通でない鼓動形態の存在又は不在を、患者の自己基準「典型的な鼓動」と統計的に比べて、また比較可能な正常な人口集団から集めてまとめたデータベースと比べて、判定する。統計分析の結果は体表面の立体マップとして表示され、基準からの有意な派生の存在を表すように色分けされて、「異常」(すなわち、体表面上の電圧の異常な時間と空間のパターン)として、又は特徴の波形若しくはヒストグラム表示(同様にZ変換及び色分けされる)として規定される。判別関数(心臓状態分析器に記憶されている)によって、種々の心臓の病理学の相対的確率が推定される。
【0005】
米国特許出願第公開第2007/0232949号(開示内容は本明細書において参照により取り入れられている)には、心房細動を診断及びマッピングするための方法であって、心内多電極カテーテルからの電気的活動の記録を心臓内の電極の位置と関連づけて、心臓の電気的活動の全体的なマッピングを得る方法が記載されている。記録された電気的活動における時間遅延及び/又は振幅の情報を電極位置情報と融合させて、心臓の3D解剖学的テンプレート上に表示を形成する。時間遅延及び/又は振幅の情報を色コード及び/又は等値線を用いて表示して、電気的活動の不規則の診断及び位置確認を支援する。心房細動をマッピングすれば、医師が不整脈の治療を、不整脈の発現又は維持に対する重要なマッピングされた位置での治療送達に基づいて、開始時又は出現中に切除、ペーシング、ショック治療、及び/又は薬を施すことによって行なうことができる。ペーシングリードの配置に対する位置及びぺースメーカタイミングパラメータがディスプレイから得られる場合もある。
【0006】
米国特許第8,155,400号(開示内容は本明細書において参照により取り入れられている)では、顔面の表現を切り取って電子処理する方法を記載している。当該方法は、当該顔面上の不変な基準点の周りで第1の測地的な等高線を選択することと、当該第1の測地的な等高線内の領域を第1のマスクとして設定することと、当該特定された第1の領域の境界の周りで第2の測地的な等高線を選択することと、当該第2の測地的な等高線内の領域を第2のマスクとして設定することと、当該第1のマスクと当該第2のマスクとを結合したものから最終的なマスクを形成することと、を含んでいる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のいくつかの実施形態により、ディスプレイとプロセッサとを含む装置が提供される。プロセッサは、ユーザから、ディスプレイ上に表示される解剖学表面の電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、入力に応じて、マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、等高線のそれぞれひとつは、表面に対して、対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることと、を行なうように構成されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、等高線を、対象点からの連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせるように構成されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、
入力は第1の入力であり、
プロセッサは、ユーザから、特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信するように更に構成され、
プロセッサは、第2の入力に従って等高線を重ね合わせるように構成されている。
【0010】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、等高線を、等高線の各等高線に対して、等高線上の各点が、対象点のどれでもその点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせるように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、ディスプレイ上に、等高線の各等高線に対して、対象点からの等高線の測地的距離を表示するように更に構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、複数の等高線は第1の複数の等高線であり、プロセッサは、マップ上に、第1の複数の等高線とは別に、第2の複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせるように更に構成されている。
【0013】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、マップ上に複数の線を投影することによって、マップ上に第2の複数の等高線を重ね合わせるように構成され、線のうち連続するものは特定のユークリッド距離だけ互いに離間して配置される。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、プロセッサによって、ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することを含む方法が更に提供される。本方法は、入力に応じて、マップ上で複数の等高線を重ね合わせることであって、等高線のそれぞれひとつは、表面に対して、対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることを更に含む。
【0015】
更に、本発明のいくつかの実施形態によれば、プログラム命令が格納される有形の非一時的なコンピュータ可読媒体を含む、コンピュータソフトウェア製品が提供される。命令は、プロセッサによって読み取られると、プロセッサに、ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、入力に応じて、マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、等高線のそれぞれひとつは、表面に対して、対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることと、を行なわせる。
【0016】
本発明は、その実施形態の以下の詳細な説明を図面と併せ読むことによってより深い理解がなされるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ上の点間の距離を視覚化するための装置の概略図である。
図2A】本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ上で重ね合わせた測地的に離間して配置された等高線の概略図である。
図2B】本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ上で重ね合わせた測地的に離間して配置された等高線の概略図である。
図3】本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ上での等高線の重ね合わせの概略図である。
図4】本発明のいくつかの実施形態による、回転させた電気解剖学的マップ上に重ね合わせた等高線の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
概要
心臓表面上の2つの位置間の測地的距離は、背景技術で前述したように、心臓表面に沿って2つの位置を接続する最短経路の長さである。簡単にするために、本説明及び請求項では、このような測地的距離への言及を、表面のレンダリングされたモデルを参照して、例えばレンダリングされたモデル上の2点間の測地的距離に言及することによって行なう場合がある。よって、例えば、例えば「マップ上に、マップ上の対象点から特定の測地的距離に等高線を重ね合わせる」の記述の意味は、等高線を、マップ上にて、対象点によって表される解剖学的位置から特定の測地的距離にある個々の解剖学的位置を表す点に重ね合わせるということである。同様に、例えば「第1及び第2の等高線間の測地的距離」の表現は、(i)第1の等高線が重ね合わされた点によって表される第1の複数の解剖学的位置と、(ii)第2の等高線が重ね合わされた点によって表される第2の複数の解剖学的位置との間の測地的距離に言及する。
【0019】
同様に、簡単にするために、本説明及び請求項では、解剖学表面の他の特性への言及は、表面のレンダリングされたモデルに言及して行なう場合がある。例えば、本説明及び請求項では、モデル上の2点間の電気伝搬時間に言及する場合がある。
【0020】
概説
いくつかの実施形態では、被検者の心臓の電気解剖学的マップを構築する。用語「電気解剖学的」が意味するように、このようなマップは、心臓の構造に関係する解剖学的情報を心臓の電気的活動に関係する情報と組み合わせている。例えば、マップは、三次元メッシュ(心臓表面を表す)であって、表面上の種々の位置で測定した局所活性化時間(LAT)、電位、及び/又は他の特性により着色された(又は他の場合には、注釈を付けられた)メッシュを含んでいてもよい。このようなメッシュは典型的に、多数のデータ点であって、それぞれ、対象とする特性が測定された心臓の表面上の特定の位置に対応する多数のデータ点から構築される。
【0021】
ある場合には、ユーザがマップ上の点又はマップの領域の間の距離を視覚化することを望む場合がある。例えば、ユーザは、マップ上の対象点及びマップ上の種々の他の点の間の測地的距離を視覚化することを望む場合がある。このような測地的距離は、もし心臓表面上の2つの位置間の測地的距離が通常、生体電気信号が心臓表面に沿って2つの位置の間を伝搬するのに必要な時間と関連づけられるならば、対象となることが多い。
【0022】
本明細書で説明する実施形態によって、このような視覚化は、マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、各等高線を、ユーザが指定する対象点から、異なる個々の測地的距離で重ね合わせることによって容易になる。例えば、連続する等高線の各対を互いから同じ測地的距離だけ離間して配置して、例えば、ユーザが、対象点から5mmだけ測地的に離間して配置された第1の等高線、第1の等高線から5mmだけ測地的に離間して配置された第2の等高線(対象点から10mm)、第2の等高線から5mmだけ測地的に離間して配置された第3の等高線(対象点から15mm)などを見るようにしてもよい。
【0023】
ユーザが対象点からの測地的距離を視覚化することを助けるだけでなく、これらの等高線は、電気伝搬が損なわれた領域をユーザが特定することも助ける場合がある。例えば、対象点からマップ上の特定の点までの測定された伝搬時間が、重ね合わせた等高線によって指定される点の間の測地的距離が意味するものより長い場合、ユーザは、対応する解剖学的位置間の組織は生体電気信号を適切に伝えていないと推測する場合がある。
【0024】
ある場合には、ユーザは、マップ上の特定の点と複数の対象点のうちの最も近いものとの間の測地的距離を視覚化することを望む場合がある。例えば、心臓の表面上のいくつかの領域が切除される切除処置に続いて、ユーザは、これらの領域のうちの最も近いものまでの測地的距離を視覚化することを望む場合がある。本明細書で説明する実施形態によって、このような視覚化は、ユーザがマップ上で複数の対象点を規定した後に、等高線を、各等高線に対して、等高線上の各点が、対象点のどれでもその点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせるようにすることによって、容易になる。
【0025】
前述した測地的に離間して配置された等高線を重ね合わせる代わりに、複数の線をマップ上に投影して、例えば所定の平面から個々のユークリッド距離に配置された複数の重ね合わせた等高線を形成してもよい。このような複数の重ね合わせた等高線によって、ユーザにマップ上の点間の距離を視覚化するための代替的な方法がもたらされる。
【0026】
本説明は、主に電気解剖学的マップに関するが、本明細書で説明する実施形態を用いて、オンスクリーンでレンダリングされた任意の好適な三次元のモデル上の点間の距離を視覚化してもよい。
【0027】
装置の説明
最初に図1を参照する。これは、本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ32上の点間の距離を視覚化するための装置20の概略図である。装置20は、プロセッサ22と、スクリーン30を備えるディスプレイ24とを含み、1つ以上の入力デバイス、例えばマウス26及び/又はキーボード28を更に備えていてもよい。いくつかの実施形態では、スクリーン30はタッチスクリーンであり、ディスプレイ24が入力デバイスとしても機能するようになっている。
【0028】
図1に示すように、プロセッサ22は、スクリーン30上で、三次元電気解剖学的マップ32(例えば被検者の心臓の表面の電気解剖学的マップ)をレンダリングする。以下で詳細に説明するように、プロセッサは更に、例えば、マウス26及び/又はキーボード28を介してユーザから受信した入力に基づいて、複数の等高線34を電気解剖学的マップ32上に重ね合わせる。ユーザは次に、マップ上に重ね合わせられた等高線を視認する一方で、任意の好適な入力デバイスを用いて、マップ32にズームインしてもよいし、マップを回転させてもよいし、及び/又は任意の他の好適な方法でマップと相互に作用してもよい。
【0029】
等高線は、マップの実際の表面上に、等高線が有効に、レンダリングされたモデルの一部となるように、重ね合わせることを強調しておく。したがって、マップのユーザの観察が調整されても、等高線は、マップの表面に対して移動しない。例えば、マップを回転させると、等高線はマップと一緒に回転する。
【0030】
全般的に、プロセッサ22は単一のプロセッサとして具体化してもよいし、又は協調ネットワーク化若しくはクラスター化されたプロセッサの組として具体化してもよい。プロセッサ22は典型的に、プログラムされたコンピューティングデバイスであって、中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性の二次記憶装置、例えばハードドライブ又はCD-ROMドライブ、ネットワークインターフェース、及び/又は周辺デバイスを含む、コンピューティングデバイスである。ソフトウェアプログラムを含むプログラムコード、及び/又はデータは、当該技術分野で知られているように、CPUによる実行及び処理のためにRAMにロードされ、表示、出力、送信、又は格納のために結果が生成される。プログラムコード及び/又はデータは、例えば、ネットワークを通して電子形式でコンピュータにダウンロードされてもよく、あるいは、代替的に又は付加的に、磁気、光学、若しくは電子メモリなどの非一時的な有形の媒体上に提供及び/又は格納されてもよい。かかるプログラムコード及び/又はデータは、プロセッサに提供されると、本明細書に記載するタスクを行うように構成された、機械若しくは専用コンピュータを作り出す。
【0031】
次に図2A図2Bを参照する。これは、本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ32上に重ね合わせられた測地的に離間して配置された等高線の概略図である。
【0032】
図2A図2Bに示すように等高線を重ね合わせるために、プロセッサは最初に、ユーザから、表示された電気解剖学的マップの表面38上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信する。例えば、特定の対象点を指定するために、ユーザはマウス26のカーソル(図1)を対象点上に位置させた後に、マウスをクリックしてもよい。次にプロセッサはクリックを受信し、それに応じて、以下に説明するように等高線を重ね合わせる。
【0033】
図2Aに例示するのは、ユーザが単一の対象点36を指定したシナリオである。この指定に応じて、プロセッサは、表面38上に、表面38が表す解剖学表面に対して、対象点36から異なる個々の測地的距離を有する複数の等高線を重ね合わせる。(典型的に、プロセッサは、図に例示するように、指定した対象点上にマーカーも表示する)。例えば、プロセッサは、対象点からの連続する複数の特定の測地的距離Dで等高線を重ね合わせてもよい。図2Aに例示するのはこのような実施形態である。これによって、第1の等高線34aは、対象点から測地的距離Dだけ離間して配置され、第2の等高線34bは、第1の等高線34aから同じ測地的距離Dだけ離間して配置され、同様に、第3の等高線34cは、第2の等高線34bから同じ測地的距離Dだけ離間して配置される。こうして、第1の等高線34aは対象点から距離Dにあり、第2の等高線34bは距離2Dにあり(図に示すように)、及び第3の等高線34cは距離3Dにある。
【0034】
(わずかな混乱をも未然に防ぐために、次のことに注意されたい。すなわち、等高線が点から所定の測地的距離にあるというのは、等高線上のすべての点がその点から所定の測地的距離にある場合である。同様に、第2の等高線が第1の等高線から所定の測地的距離にあるというのは、第2の等高線上のすべての点が第1の等高線上の最も近い点から所定の測地的距離にある場合である。)。
【0035】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、ユーザから、特定の測地的距離又は「測地的間隔」Dを指定する第2の入力を受信する。例えば、ユーザはこの量(例えば、単位mmで表す)をマウス26又はキーボード28を用いて入力してもよい。次にプロセッサは、所望の測地的間隔に従って等高線を重ね合わせる。例えば、図2Aを参照して、ユーザは所望の測地的間隔Dを入力してもよく、次にプロセッサは、前述したように、この所望の間隔だけ、連続する等高線を互いから離間配置しても(そして第1の等高線を対象点から離間配置しても)よい。典型的に、等高線を最初に重ね合わせた後に、ユーザは、新しい所望の測地的間隔を入力することによって等高線の間隔を変えることができる。次にプロセッサは、新しい所望の測地的間隔に従って、等高線を再び描いてもよい(必要に応じて、等高線を動かし、加え、又は取り除く)。
【0036】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、各等高線に対して、対象点からの等高線の測地的距離を表示する。例えば、図2Aに示すように、プロセッサは、各等高線上に、等高線の測地的距離を指定する指標42を重ね合わせてもよい。典型的に、距離は単位mmで表す(図2Aに示すのは、D=5mmの例である)。
【0037】
再び、背景技術で前述したように、2点間の測地的距離はそれらの間のユークリッド距離とは異なる場合があることに注意されたい。例えば、図2Aに示すのは、(i)第1の等高線34a上に配置された第1の点40a、(ii)対象点36、及び(iii)同じく第1の等高線34a上に配置された第2の点40bを通る線に沿って取られた表面38の断面図である。示すように、第1の点40aと対象点36との間の測地的距離は、第2の点40bと対象点36との間の測地的距離と同じであるが、第1の点40aと対象点36との間のユークリッド距離DE1は、表面38が湾曲しているために、第2の点40bと対象点36との間のユークリッド距離DE2よりも長い。
【0038】
図2B図2Aとは異なっており、図2Bは、ユーザが3つの対象点(第1の対象点36a、第2の対象点36b、及び第3の対象点36c)を選んだシナリオを示している。このようなシナリオでは、各等高線上の各点は、対象点のうちの1つから同じ測地的距離にあるが、この対象点は必ずしも等高線上の各点について同じとは限らない。例えば、等高線のうちの任意の所定の1つの上にある各点は、対象点のどれでもその点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあってもよい。このような実施形態を図2Bに例示する。これによって、第1の等高線44aは対象点から測地的距離Dにあり、この意味は、等高線44a上の各点が、その点に最も近い対象点から測地的距離Dにあるということである。よって、例えば、第1の等高線44a上の第1の点46aは第1の対象点36aから測地的距離Dにあり、一方で、第1の等高線44a上の第2の点46bは第2の対象点36bから同じ測地的距離Dにある。同様に、第2の等高線44bは対象点から測地的距離2Dにあり、この意味は、等高線44b上の各点が、その点に最も近い対象点から測地的距離2Dにあるということである。よって、例えば、第2の等高線44b上の第1の点48aは第1の対象点36aから測地的距離2Dにあり、一方で、第2の等高線44b上の第2の点48bは第3の対象点36cから同じ測地的距離2Dにある。
【0039】
他の実施形態では、等高線のうちの任意の所定の1つの上にある各点は、対象点のどれでもその点から測地的に最も遠いものから同じ測地的距離にある。更に他の実施形態では、等高線の複数の組を表面38上に重ね合わせてもよく、組はそれぞれ、対象点のうちの異なる個々の1つに対して測地的に離間して配置されている。
【0040】
全般的に、図2Aを参照して前述した種々の実施形態のいずれも、複数の対象点とともに実施してよい。例えば、等高線を、対象点からの連続する複数の特定の測地的距離(ユーザから入力として受信する場合がある)で重ね合わせてもよく、及び/又は指標42を等高線上に表示して、等高線の個々の測地的距離を指定してもよい。
【0041】
次に図3を参照して、これは、本発明のいくつかの実施形態による、電気解剖学的マップ32上に等高線52を重ね合わせる概略図である。更に図4を参照して、これは、本発明のいくつかの実施形態による、回転させた電気解剖学的マップ上に重ね合わせた等高線52の概略図である。
【0042】
等高線52は、以前の図を参照して説明した等高線34とは異なっており、等高線52は対象点から測地的に離間して配置されてはいない。むしろ、等高線52を重ね合わせるために、プロセッサは典型的に、複数の線51(線のうちの連続するものはユークリッド距離Dだけ互いに離間して配置されている)を、マップ上に投影する。(典型的に、線51はスクリーンに対して垂直又は水平である)。このような投影によって、所定の平面54から連続する複数の距離Dに配置された複数の等高線52がもたらされる。(更に詳説するために、次のことを述べてもよい。すなわち、線51は、スクリーンに垂直な個々の平面を表し、これらの平面はそれぞれ、平面54から対応する複数の距離Dにあり、等高線52はこれらの平面がマップの表面と交差するマップ上の点に印を付けている)。いくつかの実施形態では、ユーザは所望のユークリッド間隔Dを指定し、プロセッサは次に、この所望の間隔に従って等高線を重ね合わせる。
【0043】
なお、線51及び平面54は典型的にスクリーン上に表示されない。また平面54は典型的に、プロセッサによって明瞭に計算されることは全くない。むしろ、平面54は、線51間の間隔Dによって暗黙的にしか規定されない。
【0044】
等高線52を重ね合わせることは典型的に、前述した等高線34を重ね合わせることとは切り離して行なわれ、等高線34と等高線52とが同時に表示されないようにする。典型的に、ユーザは、マップ上の点間の距離を視覚化するユーザの所望の方法に従って、プロセッサにどのタイプの等高線を表示すべきかの命令を出す。次にプロセッサは、ユーザの命令に従って適切なタイプの等高線を重ね合わせる。
【0045】
等高線52を重ね合わせた後に、等高線52の個々の位置は、等高線34について前述したように、マップの表面に対して固定されたままである。したがって、例えば、図4に示すように、ユーザがマップを回転させると、プロセッサはマップと一緒に等高線を回転させてもよい。代替的に、例えば、ユーザの命令により、プロセッサがマップ上に線51を継続的に再投影することで、マップを回転させたにもかかわらず、等高線52がマップ上で所望の方向(例えば、垂直又は水平方向)に継続的に重ね合うようにしてもよい。
【0046】
当業者であれば、本発明が上記で具体的に図示及び記載されたものに限定されない点を理解するであろう。むしろ、本発明の実施形態の範囲は、上述した様々な特徴の組み合わせ及び部分的組み合わせ、並びに上記の説明を読むことで当業者には想到されるであろう、従来技術には見られない特徴の変形例及び改変例をも含むものである。本特許出願において参照により取り入れた文献は、出願の構成部分であると考えるべきである。但し、これらの取り入れた文献において、任意の用語が、本明細書で明示的又は黙示的に形成した定義と矛盾する仕方で定義される範囲は除き、本明細書における定義のみを考慮しなくてならない。
【0047】
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
ディスプレイと、
プロセッサであって、
ユーザから、前記ディスプレイ上に表示される解剖学表面の電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、前記等高線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることと、を行なうように構成されている、プロセッサと、を備える装置。
(2) 前記プロセッサは、前記等高線を、前記対象点からの連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記入力は第1の入力であり、
前記プロセッサは、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信するように更に構成され、
前記プロセッサは、前記第2の入力に従って前記等高線を重ね合わせるように構成されている、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記プロセッサは、前記等高線を、前記等高線の各等高線に対して、前記等高線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記プロセッサは、前記ディスプレイ上に、前記等高線の各等高線に対して、前記対象点からの前記等高線の測地的距離を表示するように更に構成されている、実施態様1に記載の装置。
【0048】
(6) 前記複数の等高線は第1の複数の等高線であり、前記プロセッサは、前記マップ上に、前記第1の複数の等高線とは別に、第2の複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせるように更に構成されている、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記プロセッサは、前記マップ上に複数の線を投影することによって、前記マップ上に前記第2の複数の等高線を重ね合わせるように構成され、前記線のうちの連続するものは前記特定のユークリッド距離だけ互いに離間して配置されている、実施態様6に記載の装置。
(8) 方法であって、
プロセッサによって、ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、前記等高線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることと、を含む方法。
(9) 前記等高線を重ね合わせることは、前記等高線を、前記対象点からの連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせることを含む、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記入力は第1の入力であり、
前記方法は、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信することを更に含み、
前記等高線を重ね合わせることは、前記第2の入力に従って前記等高線を重ね合わせることを含む、実施態様9に記載の方法。
【0049】
(11) 前記等高線を重ね合わせることは、前記等高線を、前記等高線の各等高線に対して、前記等高線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わせることを含む、実施態様8に記載の方法。
(12) 前記等高線の各等高線に対して、前記対象点からの前記等高線の測地的距離を表示することを更に含む、実施態様8に記載の方法。
(13) 前記複数の等高線は第1の複数の等高線であり、前記方法は、前記マップ上に、前記第1の複数の等高線とは別に、第2の複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせることを更に含む、実施態様8に記載の方法。
(14) 前記マップ上に前記第2の複数の等高線を重ね合わせることは、前記マップ上に複数の線を投影することによって、前記マップ上に前記第2の複数の等高線を重ね合わせることを含み、前記線のうちの連続するものは前記特定のユークリッド距離だけ互いに離間して配置される、実施態様13に記載の方法。
(15) プログラム命令が格納される有形の非一時的なコンピュータ可読媒体を含むコンピュータソフトウェア製品であって、前記命令はプロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、
ユーザから、解剖学表面の表示された電気解剖学的マップ上の1つ以上の対象点を指定する入力を受信することと、
前記入力に応じて、前記マップ上に複数の等高線を重ね合わせることであって、前記等高線のそれぞれひとつは、前記表面に対して、前記対象点から異なる個々の測地的距離にある、複数の等高線を重ね合わせることと、を行なわせる、コンピュータソフトウェア製品。
【0050】
(16) 前記命令は、前記プロセッサに、前記等高線を、前記対象点から連続する複数の特定の測地的距離で重ね合わせることを行なわせる、実施態様15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(17) 前記入力は第1の入力であり、
前記命令は、前記プロセッサに、前記ユーザから、前記特定の測地的距離を指定する第2の入力を受信することを更に行なわせ、
前記命令は、前記プロセッサに、前記第2の入力に従って前記等高線を重ね合わせることを行なわせる、実施態様16に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(18) 前記命令は、前記プロセッサに、前記等高線を、前記等高線の各等高線に対して、前記等高線上の各点が、前記対象点のどれでも前記点に測地的に最も近いものから同じ測地的距離にあるように重ね合わさせる、実施態様15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(19) 前記命令は、前記プロセッサに、前記等高線の各等高線に対して、前記対象点からの前記等高線の測地的距離を表示することを更に行なわせる、実施態様15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
(20) 前記複数の等高線は第1の複数の等高線であり、前記命令は、前記プロセッサに、前記マップ上に、前記第1の複数の等高線とは別に、第2の複数の等高線を、所定の平面からの連続する複数の特定のユークリッド距離において重ね合わせることを更に行なわせる、実施態様15に記載のコンピュータソフトウェア製品。
図1
図2A
図2B
図3
図4