(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-21
(45)【発行日】2022-01-31
(54)【発明の名称】引戸用ストッパ装置
(51)【国際特許分類】
E05F 5/00 20170101AFI20220124BHJP
E05D 13/00 20060101ALI20220124BHJP
E05F 5/02 20060101ALI20220124BHJP
E05F 5/06 20060101ALI20220124BHJP
【FI】
E05F5/00 D
E05D13/00 K
E05F5/02 H
E05F5/02 J
E05F5/06
(21)【出願番号】P 2018075001
(22)【出願日】2018-04-09
【審査請求日】2021-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000119449
【氏名又は名称】磯川産業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000169329
【氏名又は名称】アトムリビンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】大出 育生
(72)【発明者】
【氏名】飯島 弘久
(72)【発明者】
【氏名】小南 幸二
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-003724(JP,A)
【文献】実開昭56-165876(JP,U)
【文献】実開昭53-106223(JP,U)
【文献】特開2004-116146(JP,A)
【文献】実公昭60-025514(JP,Y2)
【文献】実開昭57-061055(JP,U)
【文献】実開昭54-005911(JP,U)
【文献】実開昭49-002866(JP,U)
【文献】登録実用新案第3065289(JP,U)
【文献】米国特許第03205529(US,A)
【文献】米国特許第01670880(US,A)
【文献】米国特許第03615144(US,A)
【文献】英国特許出願公告第01197941(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 3/00-3/46
E05D 13/00
E05F 5/00-5/02
E05F 5/06
E06B 3/42-3/46
E06B 3/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部吊り車を有するドアと、前記上部吊り車が走行する上部レールと、を有する引戸構造に使用される引戸用ストッパ装置であって、
前記ドアの下部において前記上部レールと平行に配置される溝であって、戸先側及び/又は戸尻側の少なくともいずれか一方にストッパ部材が設置された、溝と、
床に固定されて前記ドアの前記溝内に突出する突出部を有するガイド部材と、
を備え、
前記ガイド部材は、前記床に形成された孔に挿通される挿通部であって、前記突出部と一体に構成される挿通部をさらに有し、
前記ガイド部材は、前記挿通部の下端から前記突出部の上端まで貫通するように設置される、前記挿通部及び前記突出部よりも強度の高い芯部材をさらに有する、引戸用ストッパ装置。
【請求項2】
前記溝は、前記ドアの下部において前記ドアの下端面が凹状に形成されてなる、請求項1に記載された、引戸用ストッパ装置。
【請求項3】
前記溝に設置される前記ストッパ部材には、前記ガイド部材の前記突出部からの衝撃を緩和する緩衝部材が設置されている、請求項1
又は請求項2に記載された、引戸用ストッパ装置。
【請求項4】
アウトセット引戸に適用される、請求項1乃至
請求項3のいずれか一項に記載された引戸用ストッパ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引戸に使用される引戸用ストッパ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、引戸に使用される引戸用ストッパは、引戸を開いたときの戸尻側や引戸を閉じたときの戸先側に配置されており、引戸の開き位置、又は閉じ位置を規制する役割を果たしている。
【0003】
また、引戸を開いたときや閉じたときの勢いで引戸が跳ね返ることを防止するための機能を備えた引戸用ストッパ装置も用いられるようになっている。例えば、特許文献1には、戸当り機能と跳ね返り防止機能とを有するとともに、引戸を保持する力、すなわち跳ね返り防止力や開閉力を調整することが可能な引戸用ストッパ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、住宅等においてもバリアフリー化が進めてられており、従来からあるアウトセット方式の引戸用のストッパ部材のような、床面からの突起物は好まれない傾向にある。さらに、アウトセット方式の引戸構造には、ドア下部の横振れを規制するためのガイド部材が従来から配置されている。
【0006】
すなわち、
図8に示すように、従来のアウトセット方式の引戸構造では、ドア10の戸先側及び戸尻側の上部及び下部に、ドア10のスライド移動を規制するストッパ部材S1、S2が配置されるとともに、ドア10の下部にもドア10の横振れを規制するガイド部材G1が配置される。
【0007】
そこで、本発明は、ガイド部材にドアのスライド移動を規制するストッパとしての機能も持たせるようにされた引戸用ストッパ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の引戸用ストッパ装置は、上部吊り車を有するドアと、前記上部吊り車が走行する上部レールと、を有する引戸構造に使用される引戸用ストッパ装置であって、前記ドアの下部において前記上部レールと平行に配置される溝であって、戸先側及び/又は戸尻側の少なくともいずれか一方にストッパ部材が設置された、溝と、床に固定されて前記ドアの前記溝内に突出する突出部を有するガイド部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
このように、本発明の引戸用ストッパ装置は、上部吊り車を有するドアと、上部吊り車が走行する上部レールと、を有する引戸構造に使用される引戸用ストッパ装置であって、ドアの下部において上部レールと平行に配置される溝であって、戸先側及び/又は戸尻側の少なくともいずれか一方にストッパ部材が設置された、溝と、床に固定されてドアの溝内に突出する突出部を有するガイド部材と、を備えている。このような構成であれば、ガイド部材にドアのスライド移動を規制するストッパとしての機能も持たせることができる。したがって、ドアの移動先である戸先側及び戸尻側に別構成としてストッパ部材を配置する必要がなくなり、バリアフリーに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の引戸用ストッパ装置を備える引戸構造の全体構成を示す正面図である。
【
図2】引戸用ストッパ装置の構成を示す斜視図である。
【
図3】引戸用ストッパ装置の構成を示す断面図である。
【
図4】ストッパ部材と緩衝部材の構成を示す斜視図である。
【
図5】ガイド部材と芯部材の構成を示す斜視図である。
【
図6】引戸用ストッパ装置のドアを閉めた状態の作用図である。(a)は引戸全体であり、(b)は(a)のA部の拡大図である。
【
図7】引戸用ストッパ装置のドアを開いた状態の作用図である。(a)は引戸全体であり、(b)は(a)のB部の拡大図である。
【
図8】従来の引戸構造の全体構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施例で説明する具体的な構成は、例示であり、本発明を実施例に限定して適用することを意図するものではない。
【実施例】
【0012】
(引戸構造の全体構成)
まず、
図1を用いて本発明の引戸用ストッパ装置2を備える引戸構造1の全体構成を説明する。この引戸構造1は、
図1に示すように、アウトセット方式である。すなわち、ドア(引戸)10は、壁80の厚みの中をスライド移動する方式ではなく、壁80の表面(壁面)に沿うようにスライド移動する方式である。このように、ドア10は、スライド移動することによって開口部90を開いたり閉じたりできるようになっている。そして、本実施例の引戸構造1には、従来の引戸構造(
図8参照)とは異なり、ドア10のスライド移動方向の戸先側及び戸尻側の両方の上下に、ドア10のスライド移動を規制するストッパ部材が存在していない。
【0013】
引戸構造1は、上部吊り車11、11を有するドア10と、この上部吊り車11、11が走行する上部レール12と、を備えている。つまり、ドア10には、その上部の左右に上部吊り車11、11が取り付けられており、この上部吊り車11、11を介して、ドア10が吊り下げられた状態となっている。上部レール12は、C字状の断面形状を有する直線のレールであり、壁80の厚みの中ではなく、壁80の側面(壁面)に取り付けられている。
【0014】
そして、本実施例の引戸構造1では、ドア10の下部と床81の間において、ドア10の横振れを規制する機能を有するガイド部材5に、ドア10のスライド移動を規制する機能をさらに有する、引戸用ストッパ装置2が構成されている。以下、本実施例の引戸用ストッパ装置2の構成について、図面を用いて詳しく説明する。
【0015】
(引戸用ストッパ装置の構成)
引戸用ストッパ装置2は、
図1に示すように、主として、ドア10の下部において上部レール12と平行に配置される溝3であって、戸先側及び戸尻側の両方にストッパ部材4、4が設置された溝3と、床81に固定されてドア10の溝3内に突出する突出部51を有するガイド部材5と、によって構成されている。
【0016】
溝3は、
図2、
図3に示すように、ガイド部材5をドア10の開閉方向にスライド移動可能に収容するための凹部であり、上部レール12と平行に直線状に延びる細長い溝である。すなわち、溝3は、ドア10の開閉方向に沿って、ドア10の下端面が凹形状にされてなるものである。より詳細に言うと、溝3は、直線状の通常幅部31と、両端近傍の拡幅部32、32と、によって構成されている。そして、溝3の両方の拡幅部32、32には、ストッパ部材4、4が設置されている。
【0017】
ストッパ部材4は、ドア10のスライド移動を規制する機能を有するものであり、
図1に示すように、溝3の戸先側及び戸尻側の拡幅部32、32にタッピングねじ44、・・・によって固定されている。このストッパ部材4は、
図3、
図4に示すように、ドア10の溝3と連通する溝部41が設けられた本体部40を備えている。
【0018】
すなわち、ストッパ部材4に設けられた溝部41は、その一端が開口されてドア10の溝3に連続するとともに、その他端が閉塞されて(後述するように緩衝部材6を介して)ガイド部材5が突き当たるようにされている。さらに、ストッパ部材4に設けられた溝部41内の閉塞された末端部には、
図3、
図4に示すように、ガイド部材5の突出部51(後述)からの衝撃を緩和する緩衝部材6が設置されている。
【0019】
緩衝部材6は、
図3、
図4に示すように、合成ゴムなどの弾性を有する素材によって、内部に空隙を有する半円柱状に形成される本体部61と、本体部61の側面から突出する凸部62と、本体部61の上面から突出する凸部63と、を備えている。これらの2つの凸部62、63が、それぞれストッパ部材4に設けられた凹部(又は孔)42、43に嵌合することで、平坦な側面が開閉方向(すなわち、溝3の延びる方向)を向くようにされて、緩衝部材6がストッパ部材4に固定されている。
【0020】
ガイド部材5は、ドア10の下端部の横振れを防止する機能と、ドア10のスライド方向の移動を規制・停止する機能とを有するものであり、
図3、
図5に示すように、タッピングねじ56、・・・によって床81に固定されている。
【0021】
ガイド部材5は、開口部90から少し戸尻側に入った位置に配置される。具体的に言うと、開口部90を閉じる場合に、ドア10の戸尻側の緩衝部材6と突出部51の右側面(
図6(b))が接した状態で開口部90を略完全に閉じることができ、かつ、開口部90を開ける場合に、ドア10の戸先側の緩衝部材6と突出部51の左側面(
図7(b))が接した状態で開口部90を開けることができるような位置に、ガイド部材5を配置することができる。
【0022】
ガイド部材5は、合成樹脂や金属などによって全体として十字型に形成されるものであり、ドア10の溝3内に突出する突出部51と、床81に固定するためのつば部52と、床81に設けられた孔に挿通される挿通部53と、を一体に備えている。
【0023】
突出部51は、角丸の四角形断面に形成されるものであり、内部に四角形の貫通孔57が設けられている。さらに、突出部51の対向する側面には、円型のピン孔51aが2つずつ設けられている。なお、突出部51は、四角形断面に限定されるものではなく、円形断面に形成することも可能である。
【0024】
つば部52は、突出部51の基部を、横につば状に広げたように形成されるものであり、床81に重ねられてタッピングねじ56、56によって床81に固定される。このタッピングねじ56、56の長さは、床81を構成する表面材及び構造用合板の合計厚さと略同一とされる。
【0025】
挿通部53は、略円形断面に形成されるものであり、内部に四角形の貫通孔57が設けられている。挿通部53の外径は、床81にドリル等によって削孔された円形の孔の内径と略同一とされることが好ましい。さらに、挿通部53の径方向に対向する側面には、円形のピン孔53aが2つずつ設けられている。なお、挿通部53は、床81に設けられた円形の孔に挿通されるため、円形断面であることが好ましいが、例えば、孔が四角形であれば孔の形状に合わせて四角形断面であることが好ましい。
【0026】
そして、ガイド部材5において、突出部51から挿通部53まで貫通する貫通孔57には、3枚で構成される板状の芯部材54、・・・が互いに重ね合わされた状態で挿入されて、ピン55、・・・によって固定されている。すなわち、突出部51及び挿通部53のピン孔51a、53aと芯部材54のピン孔54aとが、連通するように位置を合わせた状態でピン55が挿入されることによって、ガイド部材5からの芯部材54の抜けを防止している。
【0027】
芯部材54は、少なくとも突出部51及び挿通部53よりも強度の高い素材によって構成されるものであり、強度や加工性などを勘案すると、複数の金属板によって構成されることが好ましい。なお、ここでは芯部材が複数の金属板から構成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、芯部材は単一の部材で構成することもできる。
【0028】
(作用)
次に、
図6、
図7を用いて、本実施例の引戸用ストッパ装置2の作用について説明する。まず、
図6(a)、(b)を用いて、ドア10を閉じる際の作用について説明する。ドア10を閉じる際には、ドア10に手がかけられて、ドア10が戸先側(
図6では左側)にスライド移動される。そして、最終的に、ガイド部材5の突出部51の戸尻向きの側面(
図6では右側面)と、ドア10の戸尻側(
図6では右側)の緩衝部材6の戸先向きの側面(
図6では左側面)と、が互いに当接することで、ドア10の閉方向への移動が停止される。この際、同時に、ガイド部材5は、ドア10の下部の横振れ(移動方向と直交する方向の振れ)を規制している。このようにして、ドア10を閉じる際に、ガイド部材5は、横振れ防止機能と、移動停止機能と、を奏する。
【0029】
次に、
図7(a)、(b)を用いて、ドア10を開ける際の作用について説明する。ドア10を開ける際には、ドア10に手がかけられて、ドア10が戸尻側(
図7では右側)にスライド移動される。そして、最終的に、ガイド部材5の突出部51の戸先向きの側面(
図7では左側面)と、ドア10の戸先側(
図7では左側)の緩衝部材6の戸尻向きの側面(
図7では右側面)と、が互いに当接することで、ドア10の開方向への移動が停止される。この際、同時に、ガイド部材5は、ドア10の下部の横振れ(移動方向と直交する方向の振れ)を規制している。このようにして、ドア10を開ける際に、ガイド部材5は、横振れ防止機能と、移動停止機能と、を奏する。
【0030】
(効果)
次に、本発明の引戸用ストッパ装置2の奏する効果を列挙して説明する。
【0031】
(1)上述してきたように、本発明の引戸用ストッパ装置2は、上部吊り車11を有するドア10と、上部吊り車11が走行する上部レール12と、を有する引戸構造1に使用される引戸用ストッパ装置2である。そして、引戸用ストッパ装置2は、ドア10の下部において上部レール12と平行に配置される溝3であって、戸先側及び/又は戸尻側の少なくともいずれか一方にストッパ部材4が設置された、溝3と、床81に固定されてドア10の溝3内に突出する突出部51を有するガイド部材5と、を備えている。このような構成であれば、ガイド部材5にドア10のスライド移動を規制するストッパとしての機能も持たせることができる。
【0032】
したがって、ガイド部材5の他に、ドア10の移動先である戸先側及び戸尻側に別構成としてストッパ部材(従来)を配置する必要がなくなり、バリアフリーに寄与することができる。すなわち、ガイド部材5は、ドア10の下端部の横振れを防止する「ガイド部材としての」機能と、ドア10のスライド方向の移動を規制・停止する「ストッパ部材としての」機能とを奏するものである。
【0033】
(2)また、溝3は、ドア10の下部においてドア10の下端面が凹状に形成されて構成されているため、ガイド部材5がドア10の下部の溝3内に収容されることで、外観上はガイド部材5が見えることはなく、意匠性が向上する。さらに言えば、ドア10がスライド移動する領域外の床81に突出物がなくなるため、いっそうバリアフリー化に貢献することができる。
【0034】
(3)さらに、ガイド部材5は、床81に形成された孔に挿通される挿通部53であって、突出部51と一体に構成される挿通部53をさらに有することで、ドア10を開閉する際にガイド部材5が引き抜き・破損を防止できる。すなわち、突出部51と一体の挿通部53を有することによって、開閉の際の荷重が、引き抜き力(モーメント)ではなく、せん断力となるため、ガイド部材5の引き抜き・破損を防止できるのである。
【0035】
(4)また、ガイド部材5は、挿通部53の下端から突出部51の上端まで貫通するように設置される、挿通部53及び突出部51よりも強度の高い芯部材54、・・・をさらに有するため、よりいっそうせん断耐力を高めることができ、ドア10を開閉する際にガイド部材5が破損することを防止できる。
【0036】
(5)さらに、溝3に設置されるストッパ部材4には、ガイド部材5の突出部51からの衝撃を緩和する緩衝部材6が設置されていることで、開閉の際の衝撃を緩和できるため、突出部51や溝3の破損を防止できる。
【0037】
(6)また、引戸用ストッパ装置2を備えたアウトセット方式のアウトセット引戸であれば、ガイド部材5の他に、ドア10の移動先である戸先側及び戸尻側に別構成としてストッパ部材(従来)を配置する必要がなくなり、バリアフリーに寄与することができる。
【0038】
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0039】
例えば、実施例では、ストッパ部材4の側に緩衝部材6を設置する例について説明したが、これに限定されるものではなく、これとは逆にガイド部材5の側に緩衝部材を設置することもできる。
【0040】
また、実施例では溝3の戸先側及び戸尻側の両方にストッパ部材4を設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、溝3には、戸先側及び/又は戸尻側の少なくともいずれか一方の拡幅部32、32にストッパ部材4が設置されていればよい。
【0041】
また、実施例では、特に説明しなかったが、ドア10の上部(上部レール12)の戸先側及び戸尻側には、もちろんガイド部材5とは別に、従来と同様のストッパ部材(S1、
図8参照)を配置することもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 引戸構造
10 ドア
11 上部吊り車
12 上部レール
2 引戸用ストッパ装置
3 溝
31 通常幅部
32 拡幅部
4 ストッパ部材
41 溝部
42、43 凹部
5 ガイド部材
51 突出部
52 つば部
53 挿通部
54 芯部材
57 貫通孔
6 緩衝部材
62、63 凸部
80 壁
81 床
90 開口部
S1、S2 ストッパ部材(従来技術)
G1 ガイド部材(従来技術)