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特許7013568無線通信システムにおいて無線信号の送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-21
(45)【発行日】2022-01-31
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて無線信号の送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20220124BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220124BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W72/04 136
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020513743
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-12
(86)【国際出願番号】 KR2019001839
(87)【国際公開番号】W WO2019160364
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-03-06
(31)【優先権主張番号】62/630,315
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/635,468
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/653,466
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/669,952
(32)【優先日】2018-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】パク ハンチュン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/193737(WO,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining issues for resource allocation for PUCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800874,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800874.zip>,2018年01月13日
【文献】LG Electronics,Remaining issues on PUCCH resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800378,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800378.zip>,2018年01月13日
【文献】OPPO,Summary of offline discussion on PUCCH resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807863,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807863.zip>,2018年05月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて装置が行う方法であって、
共通PUCCHリソースセットの一つを示すを含むシステム情報を受信する段階であって、前記示された共通PUCCHリソースセットは、第1RB(Resource Block)オフセットと関連する、段階と、
PUCCH信号と関連する3ビットRI(resource indicator)を含むDCI(downlink control information)を受信する段階と、
第1RBから第2RBへの周波数ホッピング(FH)を利用する前記PUCCH信号を送信する段階と、を含み、
前記第1RBは、前記PUCCH信号のFH方向に基づく、下りリンク帯域幅の第1エッジ又は第2エッジからK番目のRBであり
指定されたPUCCHリソースが設定されないことに基づいて
Kは前記第1RBオフセット及び第2RBオフセットの合計に基づく整数であり、前記第2RBオフセットは、前記3ビットRIの第1の1ビット値のみに基づく2つのRBオフセットの一つに関連し
前記PUCCH信号の前記FH方向は、前記3ビットRIの第2の1ビット値のみに基づく2つのFH方向の一つに関連し
前記PUCCH信号に利用されるサイクリックシフト(CS)は、前記3ビットRIの第3の1ビット値に基づいて4つのCSインデックスの一つと関連する、方法。
【請求項2】
前記4つのCSインデックスは、2つのCSインデックスグループを含み、2つのCSインデックスグループの一つは前記3ビットRIの前記第3の1ビット値に基づいて選択され
前記PUCCH信号に利用される前記CSインデックスは、前記DCIに関連するCCE(control channel element)インデックスに基づいて、前記選択されたCSインデックスグループの中の2つのCSインデックスの一つと関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCH信号のための前記第2RBオフセット、前記CSインデックス及び前記FH(周波数ホッピング方向は、以下の表を満たすように決定される、請求項に記載の方法:
【表1】
ここで、bは、前記3ビットRIの第1の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第2の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第3の1ビットの値を示し、bからbと前記3ビットRIの第1から第3の1ビットの値との関係は、可変である。
【請求項4】
無線通信システムに使用される装置であって、
メモリと、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
共通PUCCHリソースセットの一つを示すを含むシステム情報を受信し、前記示された共通PUCCHリソースセットは、第1RB(Resource Block)オフセットと関連し、
PUCCH信号と関連する3ビットRI(resource indicator)を含むDCI(downlink control information)を受信し、
第1RBから第2RBへの周波数ホッピング(FH)を利用して前記PUCCH信号を送信する、ように構成され、
前記第1RBは、前記PUCCH信号のFH方向に基づく、下りリンク帯域幅の第1エッジ又は第2エッジからK番目のRBであり
指定されたPUCCHリソースが設定されないことに基づいて
Kは前記第1RBオフセット及び第2RBオフセットの合計に基づく整数であり、前記第2RBオフセットは、前記3ビットRIの第1の1ビット値のみに基づく2つのRBオフセットの一つに関連し
前記PUCCH信号の前記FH方向は、前記3ビットRIの第2の1ビット値のみに基づく2つのFH方向の一つに関連し
前記PUCCH信号に利用されるサイクリックシフト(CS)は、前記3ビットRIの第3の1ビット値に基づいて4つのCSインデックスの一つと関連する、装置。
【請求項5】
前記4つのCSインデックスは、2つのCSインデックスグループを含み、2つのCSインデックスグループの一つは前記3ビットRIの前記第3の1ビット値に基づいて選択され
前記PUCCH信号利用される前記CSインデックスは、前記DCIに関連するCCE(control channel element)インデックスに基づいて、前記選択されたCSインデックスグループの中の2つのCSインデックスの一つと関連する、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記PUCCH信号のための前記第2RBオフセット、前記CSインデックス及び前記FH(周波数ホッピング)方向は、以下の表を満たすように決定される、請求項に記載の装置:
【表2】
ここで、bは、前記3ビットRIの前記第1の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの前記第2の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第3の3ビットの値を示し、bからbと前記3ビットRIの第1から第3の1ビットの値との関係は、可変である。
【請求項7】
無線通信システムにおいて装置が行う方法であって、
共通PUCCHリソースセットの一つを示すを含むシステム情報を送信する段階であって、前記示された共通PUCCHリソースセットは、第1RB(Resource Block)オフセットと関連する、段階と、
PUCCH信号と関連する3ビットRI(resource indicator)を含むDCI(downlink control information)を送信する段階と、
第1RBから第2RBへの周波数ホッピング(FH)を利用して前記PUCCHを受信する段階と、を含み、
前記第1RBは、前記PUCCH信号のFH方向に基づく、下りリンク帯域幅の第1エッジ又は第2エッジからK番目のRBであり
指定されたPUCCHリソースが設定されないことに基づいて
Kは前記第1RBオフセット及び第2RBオフセットの合計に基づく整数であり、前記第2RBオフセットは、前記3ビットRIの第1の1ビット値のみに基づく2つのRBオフセットの一つに関連し
前記PUCCH信号の前記FH方向は、前記3ビットRIの第2の1ビット値のみに基づく2つのFH方向の一つに関連し
前記PUCCH信号に利用されるサイクリックシフト(CS)は、前記3ビットRIの第3の1ビット値に基づいて4つのCSインデックスの一つと関連する、方法。
【請求項8】
前記4つのCSインデックスは、2つのCSインデックスグループを含み、2つのCSインデックスグループの一つは前記3ビットRIの前記第3の1ビット値に基づいて選択され
前記PUCCH信号に利用される前記CSインデックス記DCIに関連するCCE(control channel element)インデックスに基づいて、前記選択されたCSインデックスグループの中の2つのCSインデックスの一つと関連する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記PUCCH信号のための前記第2RBオフセット、前記CSインデックス及び前記FH(周波数ホッピング)方向は、以下の表を満たすように決定される、請求項に記載の方法:
【表3】
ここで、bは、前記3ビットRIの第1の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第2の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第3の1ビットの値を示し、bからbと前記3ビットRIの第1から第3ビットの値との関係は、可変である。
【請求項10】
無線通信システムに使用される装置であって、
メモリと、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
共通PUCCHリソースセットの一つを示すを含むシステム情報を送信し、前記示された共通PUCCHリソースセットは、第1のRB(Resource Block)オフセットと関連し、
PUCCH信号に関連する3ビットのRI(resource indicator)を含むDCI(downlink control information)を送信し、
第1RBから第2RBへの周波数ホッピング(FH)を利用して前記PUCCH信号を受信する、ように構成され、
前記第1RBは、前記PUCCH信号のFH方向に基づく、下りリンク帯域幅の第1エッジ又は第2エッジからK番目のRBであり
指定されたPUCCHリソースが設定されないことに基づいて
Kは前記第1RBオフセット及び第2RBオフセットの合計に基づく整数であり、前記第2RBオフセットは、前記3ビットRIの第1の1ビット値のみに基づく2つのRBオフセットの一つに関連し
前記PUCCH信号の前記FH方向は、前記3ビットRIの第2の1ビット値のみに基づく2つのFH方向の一つに関連し
前記PUCCH信号に利用されるサイクリックシフト(CS)は、前記3ビットRIの第3の1ビット値に基づいて4つのCSインデックスの一つと関連する、装置。
【請求項11】
前記4つのCSインデックスは、2つのCSインデックスグループを含み、2つのCSインデックスグループの一つは前記3ビットRIの前記第3の1ビット値に基づいて選択され
前記PUCCH信号に利用される前記CSインデックスは、前記DCIに関連するCCE(control channel element)インデックスに基づいて前記選択されたCSインデックスグループの中の2つのCSインデックスの一つと関連する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記PUCCH信号のための前記第2RBオフセット、前記CSインデックス及び前記FH(周波数ホッピング)方向は、以下の表を満たすように決定される、請求項11に記載の装置:
【表4】
ここで、bは、前記3ビットRIの第1の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第2の1ビットの値を示し、bは、前記3ビットRIの第3の1ビットの値を示し、bからbと前記3ビットRIの第1から第3の1ビットの値との関係は、可変である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より具体的には無線信号の送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは利用可能なシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多元接続(multiple access)システムである。多元接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、無線信号の送受信過程を効率的に行う方法及びそのための装置を提供することにある。
【0004】
本発明で達成しようとする技術的課題は前記技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一様相において、無線通信システムにおいて通信装置が制御情報を送信する方法であって、システム情報により特定のPUCCH(Physical Uplink Control Channel)フォーマットのPUCCHリソースセットに関する指示情報を受信し、PUCCHリソースセットは第1RB(Resource Block)オフセットを含む段階と、リソース指示情報(RI)を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を一つ以上のCCE(Control Channel Element)上で受信する段階と、制御情報をPUCCHを介して送信する段階と、を含み、PUCCHのRBインデックスは第1RBオフセットとRIの第1ビット値に関連する第2RBオフセットに基づいて決定され、PUCCHのCSインデックスはCSインデックスセットのうち、[RIの第2ビット値、PDCCHの開始CCEインデックスに基づく1ビット値(以下、CCE-基盤の1ビット値)]の組み合わせに基づいて決定される方法が提供される。
【0006】
本発明の他の様相において、無線通信システムに使用される通信装置であって、メモリと、プロセッサと、を含み、プロセッサは、システム情報により特定のPUCCH(Physical Uplink Control Channel)フォーマットのPUCCHリソースセットに関する指示情報を受信し、PUCCHリソースセットは第1RB(Resource Block)オフセットを含み、リソース指示情報(RI)を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を一つ以上のCCE(Control Channel Element)上で受信し、制御情報をPUCCHを介して送信するように構成され、PUCCHのRBインデックスは第1RBオフセットとRIの第1ビット値に関連する第2RBオフセットに基づいて決定され、PUCCHのCSインデックスはCSインデックスセットのうち、[RIの第2ビット値、PDCCHの開始CCEインデックスに基づく1ビット値(以下、CCE-基盤の1ビット値)]の組み合わせに基づいて決定される通信装置が提供される。
【0007】
本発明のさらに他の様相において、無線通信システムにおいて通信装置が制御情報を受信する方法であって、システム情報により特定のPUCCH(Physical Uplink Control Channel)フォーマットのPUCCHリソースセットに関する指示情報を送信し、PUCCHリソースセットは第1RB(Resource Block)オフセットを含む段階;リソース指示情報(RI)を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を一つ以上のCCE(Control Channel Element)上で送信する段階と、制御情報をPUCCHを介して受信する段階と、を含み、PUCCHのRBインデックスは第1RBオフセットとRIの第1ビット値に関連する第2RBオフセットに基づいて決定され、PUCCHのCSインデックスはCSインデックスセットのうち、[RIの第2ビット値、PDCCHの開始CCEインデックスに基づく1ビット値(以下、CCE-基盤の1ビット値)]の組み合わせに基づいて決定される方法が提供される。
【0008】
本発明のさらに他の様相において、無線通信システムに使用される通信装置であって、メモリと、プロセッサと、を含み、プロセッサは、システム情報により特定のPUCCH(Physical Uplink Control Channel)フォーマットのPUCCHリソースセットに関する指示情報を送信し、PUCCHリソースセットは第1RB(Resource Block)オフセットを含み、リソース指示情報(RI)を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を一つ以上のCCE(Control Channel Element)上で送信し、制御情報をPUCCHを介して受信するように構成され、PUCCHのRBインデックスは第1RBオフセットとRIの第1ビット値に関連する第2RBオフセットに基づいて決定され、PUCCHのCSインデックスはCSインデックスセットのうち、[RIの第2ビット値、PDCCHの開始CCEインデックスに基づく1ビット値(以下、CCE-基盤の1ビット値)]の組み合わせに基づいて決定される通信装置が提供される。
【0009】
好ましくは、RIの第2ビット値は2つのCSインデックスグループのうちの一つを指示するために使用され、CCE-基盤の1ビット値は指示されたCSインデックスグループ内の2つのCSインデックスのうちの一つを指示するために使用される。
【0010】
好ましくは、PUCCHの周波数ホッピング方向はRIの第3ビット値に基づいて2つのうちの一つに決定される。
【0011】
好ましくは、PUCCHのための第2RBオフセット、CSインデックス及び周波数ホッピング方向は以下の表を満たすように決定される:
【0012】
【0013】
ここで、bはRIの第1ビット値を示し、bはRIの第3ビット値を示し、bはRIの第2ビット値を示し、b乃至bとRIの第1乃至第3ビット値の関係は変化する。
【0014】
好ましくは、制御情報はPDCCHによりスケジュールされた下りリンクデータに関するACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、無線通信システムにおいて無線信号の送受信を効率的に行うことができる。
【0016】
本発明で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は本発明の実施例を提供し、詳細な説明とともに本発明の技術的思想を説明する。
【0018】
図1】無線通信システムの一例である3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
図2】無線フレームの構造を例示する図である。
図3】スロットのリソースグリッドを例示する図である。
図4】自己完結(self-contained)スロットの構造を例示する図である。
図5】自己完結スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。
図6】ビーム基盤の初期接続過程を例示する図である。
図7】PUCCHフォーマット0と1を例示する図である。
図8】PUCCHフォーマット0と1を例示する図である。
図9】ACK/NACK送信過程を例示する図である。
図10】本発明によるPUCCHリソース割り当て過程を例示する図である。
図11】本発明によるPUCCHリソース割り当て過程を例示する図である。
図12】本発明によるPUCCHリソース割り当て過程を例示する図である。
図13】本発明によるPUCCHリソース割り当て過程を例示する図である。
図14】本発明に適用可能な基地局及び端末を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線アクセスシステムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現化することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現化することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現化することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0020】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線アクセス技術(radio Access technology、RAT)に比べて向上した無線広帯域(mobile broadband、eMBB)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを接続していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮したURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。このようにeMBB(enhanced Mobile BroadBand Communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜上、該当技術をNR(New radio又はNew RAT)と呼ぶ。
【0021】
説明を明確にするために、3GPP NRを主として説明するが、本発明の技術的思想はこれに限られない。
【0022】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局から上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0023】
図1は3GPP NRシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【0024】
電源Off状態で電源を入れたか或いは新しくセルに進入した端末は、段階S101において、基地局と同期を確立するなどの初期セルサーチ(Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局から主同期チャネル(Primary Synchronization Channel、P-SCH)及び副同期チャネル(Secondary Synchronization Channel、S-SCH)を受信して基地局と同期を確立し、セルID(cell identity)などの情報を得る。その後、端末は基地局から物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)を受信してセル内のブロードキャスト情報を得る。なお、端末は初期セルサーチの段階において、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認できる。
【0025】
初期セルサーチが終了した端末は、段階S102において、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び物理下りリンク制御チャネルの情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を得る。
【0026】
以後、端末は基地局に接続を完了するために、段階S103乃至段階S106のようなランダムアクセス過程(Random Access Procedure)を行う。このために端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を伝送し(S103)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104)。コンテンションベースのランダムアクセス(Contention based random access)の場合、さらなる物理ランダムアクセスチャネルの伝送(S105)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S106)のような競合解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。
【0027】
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の伝送手順として物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S107)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の伝送を行う(S108)。端末が基地局に伝送する制御情報を併せて上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して伝送されるが、制御情報とトラフィックデータが同時に伝送される必要がある場合にはPUSCHを介して伝送される。また、ネットワークの要求/指示によってPUSCHを介してUCIを非周期的に伝送することができる。
【0028】
図2は無線フレームの構造を例示する図である。NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2個の5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)と定義される。ハーフフレームは5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12個又は14個のOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。
【0029】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0030】
【表1】
【0031】
*Nslot symb:スロット内のシンボル数
【0032】
*Nframe,u slot:フレーム内のスロット数
【0033】
*Nsubframe,u slot:サブフレーム内のスロット数
【0034】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0035】
【表2】
【0036】
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。
【0037】
NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と称する)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いはDiscrete Fourier Transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
【0038】
図3はスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CPの長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5つ)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソースエレメント(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0039】
図4は自己完結(Self-contained)スロットの構造を例示する図である。NRシステムにおいて、フレームは1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどを全て含むことができる自己完結構造を特徴とする。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルは、DL制御チャネルを送信する時に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信する時に使用される(以下、UL制御領域)。NとMは各々0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間におけるリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。制御領域とデータ領域の間には、DL-to-UL或いはUL-to-DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。一例として、以下の構成を考慮できる。各区間は時間順である。
【0040】
1.DLのみの構成
【0041】
2.ULのみの構成
【0042】
3.混合UL-DLの構成
【0043】
-DL領域+GP(Guard Period)+UL制御領域
【0044】
-DL制御領域+GP+UL領域
【0045】
*DL領域:(i)DLデータ領域、(ii)DL制御領域+DLデータ領域
【0046】
*UL領域:(i)ULデータ領域、(ii)ULデータ領域+UL制御領域
【0047】
図5は自己完結スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPと設定されることができる。
【0048】
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
【0049】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHがランダムアクセス応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0050】
PDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。CCEは無線チャネル状態によって所定の符号化率のPDCCHを提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは6個のREG(Resource Element Group)で構成される。REGは一つのOFDMシンボルと一つの(P)RBにより定義される。PDCCHはCORESET(Control Resource Set)により送信される。CORESETは与えられたニューマロロジー(例えば、SCS、CPの長さなど)を有するREGセットにより定義される。一つの端末のための複数のCORESETは時間/周波数ドメインで重畳することができる。CORESETはシステム情報(例えば、Master Information Block、MIB)又は端末固有(UE-specific)の上位層(例えば、Radio Resource Control、RRC、layer)シグナリングにより設定される。具体的には、CORESETを構成するRB数及びOFDMシンボル数(最大3個)が上位層シグナリングにより設定される。
【0051】
PDCCH受信/検出のために、端末はPDCCH候補をモニタする。PDCCH候補はPDCCH検出のために端末がモニタするCCEを示す。各PDCCH候補はALによって1、2、4、8、16個のCCEにより定義される。モニタリングはPDCCH候補を(ブラインド)復号することを含む。端末がモニタするPDCCH候補のセットをPDCCHサーチスペース(Search Space、SS)と定義する。サーチスペースは共通サーチスペース(Common Search Space、CSS)又は端末固有のサーチスペース(UE-specific search space、USS)を含む。端末はMIB又は上位層シグナリングにより設定された一つ以上のサーチスペースでPDCCH候補をモニタしてDCIを得ることができる。各々のCORESETは一つ以上のサーチスペースに関連し、各サーチスペースは一つのCORESTに関連する。サーチスペースは以下のパラメータに基づいて定義される。
【0052】
-controlResourceSetId:サーチスペースに関連するCORESETを示す。
【0053】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0054】
-monitoringSymbolsWithinSlot:スロット内のPDCCHモニタリングシンボルを示す(例えば、SORESETの1番目のシンボルを示す)。
【0055】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(0、1、2、3、4、5、6、8のうちの1つ)を示す。
【0056】
*PDCCH候補をモニタする機会(occasion)(例、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会であると定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0057】
表3はサーチスペースタイプごとの特徴を例示する。
【0058】
【表3】
【0059】
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0060】
【表4】
【0061】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
【0062】
DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
【0063】
PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
【0064】
PUCCHは、UCI(Uplink Control Information)を運ぶ。UCIは以下を含む。
【0065】
-SR(Scheduling Request):UL-SCHリソースを要求するために使用される情報である。
【0066】
-HARQ-ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットの受信に成功したか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2個のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0067】
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0068】
表5はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信の長さによってShort PUCCH(フォーマット0,2)及びLong PUCCH(フォーマット1,3,4)に区分できる。
【0069】
【表5】
【0070】
PUCCHフォーマット0は最大2ビットサイズのUCIを運び、シーケンスに基づいてマッピングされて送信される。具体的には、端末は複数のシーケンスのうちの1つのシーケンスをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIを基地局に送信する。端末は肯定(positive)のSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
【0071】
PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数ホッピング有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(OCC)により拡散される。DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される(即ち、TDM(Time Division Multiplexing)されて送信される)。
【0072】
PUCCHフォーマット2は2ビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDM(Frequency Division Multiplexing)されて送信される。DM-RSは1/3の密度のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。PN(Pseudo Noise)シーケンスがDM_RSシーケンスのために使用される。2シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化されることができる。
【0073】
PUCCHフォーマット3は同一の物理リソースブロック内において端末多重化が行われず、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含まない。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0074】
PUCCHフォーマット4は同一の物理リソースブロック内に最大4個の端末まで多重化が支援され、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含む。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0075】
PUSCHは上りリンクデータ(例えば、UL-SCH transport block、UL-SCH TB)及び/又は上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形又はDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能な場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末はCP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能な場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末はCP-OFDM波形又はDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信はDCI内のULグラントにより動的にスケジュールされるか、又は上位層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準静的(semi-static)にスケジュールされる(configured grant)。PUSCH送信はコードブック基盤又は非コードブック基盤に行われる。
【0076】
図6はPUCCHフォーマット0の構造を例示する。PUCCHフォーマット0は周波数軸で一つのPRBで構成され、時間軸で1~2個のOFDM基盤のシンボルで構成される。PUCCHフォーマット0はDMRS無しにUCI信号に対応するシーケンスのみで構成される。複数のシーケンスのうちの一つを選択して送信することにより、UCI情報を送信することができる。図6を参照すると、PUCCHフォーマット0により送信される複数のシーケンスはCS(Cyclic Shift)により区分され、UCI情報によってCSインデックスが異なる。例えば、1ビットUCIの値が0である場合、CSインデックス0が使用され、1ビットのUCI値が1である場合、CSインデックス6が使用される。CSインデックスの数が12個である場合、最大6個の端末が一つのPUCCHフォーマット0に多重化される。この場合、一つの端末は1ビットのUCI情報を送信するために、{CSインデックスX、CSインデックスX+6}のうちの一つを使用する。Xは0~5の値を有し、初期CSインデックスとも称される。これと同様に、端末は2ビットのUCI情報を送信するために、{CSインデックスX、CSインデックスX+3、CSインデックスX+6、CSインデックスX+9}のうちの一つを使用する(X=0,1,2)。
【0077】
図7はPUCCHフォーマット1の構造を例示する。PUCCHフォーマット1は周波数軸で一つのPRBで構成され、時間軸で4~14個のOFDM基盤のシンボルで構成される。PUCCHフォーマット1においてDMRSとUCIは互いに異なるシンボルにTDM形態で構成/マッピングされる。DMRSシンボルには長さ12のDMRSシーケンスがマッピングされる。UCIシンボルにはUCI変調(例えば、QPSK)シンボルが乗じられた長さ12の特定のシーケンスがマッピングされる。ここで、特定のシーケンスは長さ12のCG-CAZAC(Computer-Generated Constant Amplitude Zero Auto Correlation)シーケンスを含む。PUCCHフォーマット1ではUCIとDMRSに全てCS(周波数ドメインコード)/OCC(時間ドメイン拡散コード)を適用することにより同一のPRB内に複数の端末が多重化される。PUCCHフォーマット1にはスロット内でFH(Frequency Hopping)が適用される。FHが適用されない場合、PUCCHフォーマット1のシンボルは同一のPRB内で送信される。反面、FHが適用される場合は、PUCCHフォーマット1のシンボルは前半部と後半部が互いに異なるPRBで送信される。例えば、FHが適用される場合、(1)1番目の周波数ホップ(frequency hop)ではUL帯域内の上側のPRBでPUCCHが送信され、2番目の周波数ホップではUL帯域内の下側のPRBでPUCCHが送信されるか、又は(2)1番目の周波数ホップではUL帯域内の下側のPRBでPUCCHが送信され、2番目の周波数ホップではUL帯域内の上側のPRBでPUCCHが送信されることができる。
【0078】
図8はビーム基盤の初期接続過程を例示する。3GPP NRにおいて、物理チャネル、参照信号はビーム形成を用いて送信される。この場合、信号送受信のために、基地局と端末の間にビームが整列/管理される必要がある。RRC(radio Resource control)IDLEモードではビーム整列がSSBに基づいて行われる。反面、RRC CONNECTEDモードではビーム整列がCSI-RS(in DL)及びSRS(in UL)に基づいて行われる。
【0079】
図8を参照すると、基地局(例えば、BS)はSSBを周期的に送信する(S702)。ここで、SSBはPSS/SSS/PBCHを含む。SSBはビームスイーピングを用いて送信される。その後、基地局はRMSI(Remaining Minimum System Information)とOSI(Other System Information)を送信する(S704)。RMSIは端末が基地局に初期接続するために必要な情報(例えば、PRACH構成情報)を含む。なお、端末はSSB検出を行った後、最上のSSBを識別する。その後、端末は最上のSSBのインデックス(即ち、ビーム)にリンクされた/対応するPRACHリソースを用いてRACHプリアンブル(Message1、Msg1)を基地局に送信する(S706)。RACHプリアンブルのビーム方向はPRACHリソースに関係する。PRACHリソース(及び/又はRACHプリアンブル)とSSB(インデックス)の間の関連性(association)はシステム情報(例えば、RMSI)により設定される。その後、RACH過程の一環として、基地局はRACHプリアンブルに対する応答としてRAR(Random Access Response)(Msg2)を送信する(S708)。具体的には、ランダムアクセス応答メッセージに関するスケジューリング情報はRA-RNTI(Random Access-RNTI)によりCRCマスキングされてL1/L2制御チャネル(PDCCH)上で送信される。RA-RNTIによりマスキングされたPDCCHは共通サーチスペース(common search space)のみによって送信される。RA-RNTIによりマスキングされたスケジューリング信号を受信した場合、端末はスケジューリング情報が指示するPDSCHからランダムアクセス応答メッセージを受信することができる。その後、端末はランダムアクセス応答メッセージに自分に指示されたランダムアクセス応答情報があるか否かを確認する。自分に指示されたランダムアクセス応答情報が存在するか否かは端末が送信したプリアンブルに対するRAID(Random Access Preamble ID)が存在するか否かにより確認できる。ランダムアクセス応答情報はUL同期化のためのタイミングオフセット情報(例えば、Timing Advance Command、TAC)、ULスケジューリング情報(例えば、ULグラント)及び端末臨時識別情報(例えば、Temporary-C-RNTI、TC-RNTI)を含む。ランダムアクセス応答情報を受信した場合、端末はRAR内のULグラントを用いてPUCCHを介してMsg3(例えば、RRC Connection Request)を送信する(S710)。Msg3は競合解決(contention resolution)のためにUE識別子(identity)を含む。その後、基地局は競合解決メッセージ(Msg4)を送信する(S720)。Msg4はRRC Connection Setupを含む。
【0080】
図9はACK/NACK送信過程を例示する。図9を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHはDL割り当て-to-PDSCHオフセット(K0)とPDSCH-HARQ-ACK報告オフセット(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は以下の情報を含む。
【0081】
-Frequency domain resource assignment:PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0082】
-Time domain resource assignment:K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及び長さ(例:OFDMシンボル数)を示す
【0083】
-PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator:K1を示す
【0084】
今後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。PDSCHが最大1個のTBを送信するように構成された場合、HARQ-ACK応答は1ビットで構成される。PDSCHが最大2個のTBを送信するように構成された場合は、HARQ-ACK応答は空間(spatial)バンドリングが構成されていない場合は、2ビットで構成され、空間バンドリングが構成された場合は、1ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0085】
実施例:PUCCHリソース割り当て
【0086】
NRシステムにおいてUCIはPUCCHを介して送信される。UCIはHARQ-ACK、SR、CSIなどを含む。PUCCHリソースを割り当てる一例として、基地局は端末に複数のPUCCHリソースセットを設定し、端末はUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、端末はUCIビット数(NUCI)によって以下のうちの1つのPUCCHリソースセットを選択することができる。ここで、PUCCHリソースセットは端末専用(dedicated)(或いは端末固有の)PUCCHリソースセットを示す。端末専用のPUCCHリソースセットはRRC接続過程の一部であり、又はRRC接続過程が完了した後に端末固有の上位層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。
【0087】
-PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2であると、
【0088】
-PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦Nであると、
【0089】
・・・
【0090】
-PUCCHリソースセット#(K-1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1であると、
【0091】
ここで、KはPUCCHリソースセット数を示し(K>1)、NはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0~1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2~4のリソースで構成される(表5を参照)。
【0092】
その後、基地局は端末にPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のARI(ACK/NACK Resource Indicator)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースを指示する。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PRI(PUCCH Resource Indicator)とも称される。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACKを含む。便宜上、ARIによりPUCCHリソースセット内で特定のPUCCHリソースを明示的に(explicitly)指示する方式を1段階のPUCCH RA(Resource Allocation)方式という。
【0093】
また基地局はARIが表現できる状態の数より多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを端末に(端末固有の)上位層(例えば、RRC)信号を用いて設定することができる。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかは、PDSCH及び/又はPDCCHに関する送信リソース情報(例えば、PDSCHの開始)PRBインデックス、PDCCHの開始CCEインデックスなど)に基づく暗黙的規則(implicit rule)により決定される。便宜上、ARIによりPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内で特定のPUCCHリソースを暗黙的規則により決定する方式を2段階のPUCCH RA方式という。
【0094】
以下、本発明において、DL制御情報(例えば、DCI)と暗黙的な規則を使用してPUCCHリソースをより効率的に割り当てる方法について説明する。
【0095】
以下、本発明において、PUCCHリソースは少なくとも以下のうちの一つで構成された物理リソースを意味する:例えば、PUCCH送信を開始する(OFDM)シンボル位置、PUCCH送信を持続する時間区間或いはシンボル個数、周波数軸のリソース割り当て情報(例えば、(P)RB割り当てリソースの開始位置及び割り当てられた(P)RB数)、周波数ホッピング有無、CS(Cyclic Shift)インデックス及び/又はOCC(Orthogonal Cover Code)インデックス/長さなどの情報。
【0096】
例えば、PUCCHリソースはPUCCHフォーマットごとに以下のように分類される。
【0097】
【表6】
【0098】
本発明で用いられる用語は以下の通りである。
【0099】
-PUCCHリソースセット:セット内の元素が一つのPUCCHリソースに対応するセットを示す。例えば、PUCCHリソースセット={PUCCHリソース#0、PUCCHリソース#1、...、PUCCHリソース#(K-1)}である。ここで、PUCCHリソースセットはK個の個別PUCCHリソースで構成される。またPUCCHリソースセットは複数のPUCCHリソースを識別/定義するために使用されるPUCCH関連の変数で構成される。この場合、PUCCH関連の変数に基づいてK個のPUCCHリソースが識別/定義される。
【0100】
-PUCCHリソースサブセット:PUCCHリソースセットのサブセットを示す。例えば、PUCCHリソースセット={PUCCHリソースサブセット#0、PUCCHリソースサブセット#1、...、PUCCHリソースサブセット#(L-1)}である。PUCCHリソースサブセットは一つ以上、好ましくは複数のPUCCHリソースで構成される。
【0101】
-(PDSCHスケジューリング)DCI:PDSCHをスケジュールするDCI(図7を参照)。例えば、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1を含む。DCIはPDCCHを介して送信される。
【0102】
-暗黙的マッピング:PDSCH及び/又はPDCCHに関する送信リソース情報(例えば、PDSCHの開始PRBインデックス、PDCCHの開始CCEインデックスなど)を暗黙的な規則に基づいてZ個のビット値にマッピングすることを示す。例えば、Zは1である。この場合、開始CCEインデックスが2つのCCEセットのうちのいずれに属するかによって、Z値が0又は1に決定される(例えば、奇数のCCEセット、偶数のCCEセット)。
【0103】
-フォールバックDCIフォーマット:端末の設定に関係なく、DCIサイズ/フィールド構成が同一に維持されるDCIフォーマットを示す(例えば、DCIフォーマット1_0)。
【0104】
-ノン-フォールバックDCIフォーマット:端末の設定によってDCIサイズ/フィールド構成が変わるDCIフォーマットを示す(例えば、DCIフォーマット1_1)。
【0105】
-準静的(Semi-static)HARQ-ACKコードブック:端末が報告するHARQ-ACKペイロードサイズが(端末固有の)上位層(例えば、RRC)信号により準静的に設定された場合を意味する。
【0106】
-動的(dynamic)HARQ-ACKのコードブック:端末が報告するHARQ-ACKペイロードサイズがDCIなどにより動的に変わる場合を意味する。HARQ-ACKペイロードサイズはc-DAI(及びt-DAI)によって動的に変わる。
【0107】
-c-DAI(counter Downlink Assignment Index):(スケジュールされた)PDSCH(又はTB又はCBG(Code Block Group)の間の順序を知らせるDCI(例えば、DLスケジューリングDCI)内の特定のインデックス値を意味する。端末はHARQ-ACKペイロードを構成する時、c-DAIの順序によってHARQ-ACK入力ビットを構成することができる。
【0108】
-t-DAI(total DAI):HARQ-ACK報告対象となる全体PDSCH(又はTB又はCBG)数を知らせるDCI(例えば、DLスケジューリングDCI)内の特定のインデックス値を意味する。端末はHARQ-ACKペイロードサイズをt-DAIに基づいて決定する。
【0109】
-Short PUCCH:送信の長さが1~2個のシンボルであるPUCCHを意味する。例えば、PUCCHフォーマット0及び2がShort PUCCHに該当する(表5を参照)。
【0110】
-Long PUCCH:送信の長さが4~14個のシンボルであるPUCCHを意味する。例えば、PUCCHフォーマット1、3及び4がLong PUCCHに該当する(表5を参照)。
【0111】
便宜上、各提案方法を個々に説明するが、各提案方法は本発明の他の提案方法と互いに相反しない限り、共に結合して適用できる。
【0112】
[提案方法#1]
【0113】
NRシステムでは、1キャリア内のシステム帯域が非常に大きいため、端末のRF特性によってシステム帯域の全体を使用できない場合がある。従って、システム帯域の全体を複数のBWP(Bandwidth Part)に区分することができる。図3を参照すると、BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、一つのニューマロロジー(例えば、SCS、CPの長さなど)に対応する。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPにより行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化される。
【0114】
なお、基地局がPDSCH送信に対応するHARQ-ACK送信PUCCHリソースを(PDSCHスケジューリング)DCIにより指示する場合、PDSCHを受信した時点に対応するHARQ-ACK送信PUCCHリソースを送信する時点に有効なUL BWPが変わる場合がある。かかる動作を支援するために、基地局は端末にPUCCHリソースが送信されるBWP情報を知らせる必要がある。
【0115】
上記問題を解決するために、基地局は以下のうちのいずれかの方法により特定のPUCCHリソースに関するBWP情報を端末に知らせる方法を提案する。
【0116】
(1)PUCCHリソースごとにBWP情報を設定する。即ち、PUCCHリソースを設定する時、各PUCCHリソースごとにPUCCHが送信されるBWP情報を設定することができる。
【0117】
(2)PUCCHリソースを送信するBWPをDCIにより指示する。ここで、DCIは(PDSCHスケジューリング)DCI或いはグループ共通のDCIである。
【0118】
[提案方法#2]
【0119】
NRシステムにおいて、c-DAIは端末が単一のPUCCHリソースを用いて複数のPDSCHに対応するHARQ-ACK情報を送信する時、HARQ-ACKペイロードを構成するために使用される。一方、端末が初期接続後のRRC接続設定(connection setup)前の状態であると、端末は複数のPDSCHに対するHARQ-ACKを単一のPUCCHリソースを用いて送信する動作を行わない。特に、RRC接続設定前に使用されるPUCCHリソースは、単一のPDSCHに対応するHARQ-ACKビット(例えば、最大1ビット)のみを送信することができる。しかし、フォールバック動作を行う(DLスケジューリング)DCI(例えば、DCIフォーマット1_0)(以下、フォールバックDCI)にc-DAIのためのビットフィールド(以下、フィールドA)が存在すると、DCIサイズを一定のサイズに維持するために、フォールバックDCIにはフィールドAが常に存在する。この時、フィールドAはRRC接続設定前にはDAI用に使用されないので、他の用途に使用することができる。従って、本発明では(DLスケジューリング)DCI内のPUCCHリソースを指示するためのフィールド(以下、フィールドB)が存在する時、RRC接続設定前にはフィールドBにフィールドAを追加してPUCCHリソース指示のためのフィールドのビット幅を拡張することができる。反面、RRC接続設定後にはフィールドAとフィールドBを各々c-DAI用及びPUCCHリソース指示用として使用することができる。
【0120】
又は複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信を支援する(Kビット以上の)(端末固有の)PUCCHリソースセットが端末に設定されない場合(例えば、K>2)、c-DAIを他の用途に使用することができる。従って、(端末固有の)PUCCHリソースセットが端末に設定される前にはフィールドBにフィールドAを追加してPUCCHリソース指示フィールドのビット幅を拡張することができる。反面、(端末固有の)PUCCHリソースセットが端末に設定された後にはフィールドAとフィールドBを各々c-DAI用及びPUCCHリソース指示用として使用することができる。
【0121】
具体的には、(DLスケジューリング)DCI内にX1ビットフィールド(以下、フィールドA)とX2ビット-フィールド(以下、フィールドB)が含まれる時、以下の条件によってフィールドAとフィールドBの用途が変わる。
【0122】
(1)Opt.1:RRC接続設定有無によって変わる方法
【0123】
A.RRC接続設定前
【0124】
i.フィールドA+フィールドBを(PUCCHリソースセット内の)PUCCHリソース指示用に使用
【0125】
B.RRC接続設定後
【0126】
i.フィールドAはDAI(例えば、c-DAI)用に使用、フィールドBは(PUCCHリソースセット内の)PUCCHリソース指示用に使用
【0127】
(2)Opt.2:(Kビット以上の)(端末固有の)PUCCHリソースセットの設定有無によって変わる方法
【0128】
A.(端末固有の)PUCCHリソースセットの設定前(設定されていない場合)
【0129】
i.フィールドA+フィールドBを(PUCCHリソースセット内の)PUCCHリソース指示用に使用
【0130】
B.(端末固有の)PUCCHリソースセットの設定後(設定された場合)
【0131】
i.フィールドAはDAI(例えば、c-DAI)用に使用、フィールドBは(PUCCHリソースセット内の)PUCCHリソース指示用に使用
【0132】
ここで、RRC接続設定前(或いは(端末固有の)PUCCHリソースセット設定前)のPUCCHリソースセット内のリソース数は、フィールドAのビット数又はフィールドAが表現できる状態の数に比例して、RRC接続設定後(或いは(端末固有の)PUCCHリソースセット設定後)のPUCCHリソースセット内のリソース数より多く設定される。
【0133】
またRRC接続設定前に使用されないDCI内のビット(以下、未使用ビット)を使用して、参照PUCCHリソースに関する追加情報を適用できる。ここで、参照PUCCHリソースは、未使用ビットの助けがなくても、システム情報(例えば、RMSI)、(DCI内の)PUCCHリソース指示子(ARI又はPRI)及び/又は(DCIの(開始)CCEインデックス-基盤の)暗黙的マッピングにより決定されるPUCCHリソースである。
【0134】
一例として、上記追加情報は以下のうちの一つである。
【0135】
(1)PUCCHリソースに対する更なるPRB(インデックス)オフセット又はCS(値)オフセット又はOCC(インデックス)オフセット
【0136】
(2)PUCCHリソースに対する更なる開始シンボル(インデックス)オフセット
【0137】
A.一例として、参照PUCCHリソースがshort PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット0)である場合、端末は(DCI内の)未使用ビットが参照PUCCHリソースに対してさらに開始シンボルオフセットを指示すると解釈する。
【0138】
(3)PUCCHリソースに対するマルチスロットの送信有無を指示
【0139】
A.一例として、参照PUCCHリソースがLong PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット1)である場合、端末は(DCI内の)未使用ビットが参照PUCCHリソースに対するC-スロット送信の有無(例えば、’0’:シングルスロット送信;’1’:マルチスロット送信)を指示すると解釈する。この場合、マルチスロットPUCCHを構成するスロット数は設定可能な値のうち、(1より大きい)最小値或いは最大値に定義される。他の方法として、(DCI内の)未使用ビットがPUCCHを構成するスロット数を指示することができる。
【0140】
(4)PUCCHリソースセットを指示するインデックスに対する更なるオフセット
【0141】
A.一例として、(システム情報である)RMSIビットによりPUCCHリソースセットが指示される時、端末は(DCI内の)未使用ビットがRMSIビットにより指示された状態について追加オフセットを指示すると解釈することができる。即ち、基地局は未使用ビットによりPUCCHリソースセットを変更することができる。
【0142】
NRシステムにおいて、RRC接続設定前には端末が報告するHARQ-ACKビットのサイズを1ビットと仮定する。RRC接続設定前にHARQ-ACKペイロードサイズが固定される場合、(HARQ-ACKビット数の動的変更を目的として)DLスケジューリングDCIフォーマット内に構成されたc-DAIフィールドが使用されないことができる。システム情報(例えば、RMSI)、(DCI内の)PUCCHリソース指示子(ARI又はPRI)及び/又は(DCIのCCEインデックス-基盤)暗黙的マッピングによりRRC接続設定前に(シングルスロット)PUCCHリソースが指示される場合、c-DAIフィールドは(シングルスロット)PUCCHに対して追加情報を与えるために使用される。例えば、c-DAIフィールドは以下のうちの一つ以上の情報を提供する。
【0143】
(1)PUCCHリソースに対する更なるPRB(インデックス)オフセット又はCS(値)オフセット又はOCC(インデックス)オフセット
【0144】
(2)PUCCHリソースに対する更なる開始シンボル(インデックス)オフセット
【0145】
(3)PUCCHリソースに対するマルチスロット送信の有無を指示
【0146】
(4)PUCCHリソースセットを指示するインデックスに対する更なるオフセット
【0147】
[提案方法#3]
【0148】
端末がRRC接続設定前には最大1ビットのHARQ-ACKを送信するので、PUCCHフォーマット0/1(以下、PUCCH F0/F1)リソースを提供することが好ましい。PUCCH F0/F1リソースを特定する変数はPUCCH送信区間、PUCCH送信開始シンボル、CS(Cyclic)、OCC(Orthogonal Cover Code)、RB(Resource Block)(例えば、Physical Resource Block、PRB)などである。この時、第1段階ではRMSI内のXビットの指示子として2個のPUCCHリソースセットを設定し、第2段階ではDCI内のYビット(例えば、ARI、PRI)として(第1段階で設定された)PUCCHリソースセット内のサブセットを指示し、第3段階ではZ状態を表現できる暗黙的マッピングを使用して(第2段階で指示された)PUCCHリソースサブセット内の一つのPUCCHリソースを指示するPUCCHリソース割り当て過程を考える。次に考慮すべき事項は、各段階においてPUCCHリソースに対してどの変数(parameters)があるかである。
【0149】
例えば、端末がRRC接続前にPDSCHに対するHARQ-ACKをPUCCH F0/F1に送信する時、PUCCH F0/F1リソースを以下のように設定できる。
【0150】
(1)Opt.1
【0151】
A.第1段階:システム情報内のXビット指示子により(PUCCH F0/F1リソースに対する)2個のPUCCHリソースセットのうちの一つを端末に設定する。
【0152】
i.各PUCCHリソースセットはPUCCH区間(及び/又はPUCCH開始シンボル)を単一値に制限する。ここで、シンボルはOFDM基盤のシンボル(例えば、OFDMシンボル又はSC-FDMAシンボル)を含む。
【0153】
ii.各PUCCHリソースセットはPUCCH送信PRBリソースを特定のPRB領域に制限する。ここで、PRB領域は(初期)UL BWP帯域幅に比例する。(初期)UL BWPは端末がPUCCHを送信する(初期)UL帯域を意味する。またPRB領域は変数KとFH(Frequency Hopping)方向により表現できる。ここで、KはPUCCH送信PRBが帯域(例えば、初期UL BWP)境界からK PRBほど離れていることを意味する変数である。またFH方向は周波数リソースが低周波数->高周波数に変わるか、又は高周波数―>低周波数に変わることを意味する(即ち、2つの方向)。互いに異なるPUCCHリソースセットは互いに異なるPRB領域に対応する。
【0154】
B.第2段階:DCI内のYビットフィールドで(第1段階で設定された)PUCCHリソースセット内の2個のサブセットのうちの一つを端末に指示する。ここで、DCI内のYビットフィールド値はPUCCH送信CS(及び/又はOCC)リソースを単一値に制限する。またDCI内のYビットフィールド値はPUCCH送信PRBリソースを(より小さい)特定のPRB領域に制限する。
【0155】
C.第3段階:Z状態の表現が可能な暗黙的マッピングにより(第2段階で指示された)PUCCHリソースサブセット内のZ個のPUCCHリソースのうちの一つを指示する。
【0156】
(2)Opt.2
【0157】
A.第1段階:システム情報内のXビット指示子で(PUCCH F0/F1リソースに対する)2個のPUCCHリソースセットのうちの一つを端末に設定する。各PUCCHリソースセットはPUCCH送信PRBリソースを特定のPRB領域に制限する。ここで、PRB領域は(初期)UL BWP帯域幅に比例する。またPRB領域は変数KとFH方向により表現される。ここで、KはPUCCH送信PRBが帯域(例えば、初期BWP)境界からK PRBほど離れていることを意味する変数である。また周波数ホッピング方向は周波数リソースが低周波数->高周波数に変わるか、又は高周波数―>低周波数に変わることを意味する(即ち、2つの方向)。互いに異なるPUCCHリソースセットは互いに異なるPRB領域に対応する。
【0158】
B.第2段階:DCI内のYビットのフィールドで(第1段階で設定された)PUCCHリソースセット内の2個のサブセットのうちの一つを端末に指示する。ここで、DCI内のYビットフィールド値はPUCCH区間(及び/又はPUCCH開始シンボル)を単一値に制限する。DCI内のYビットフィールド値はPUCCH送信CS(及び/又はOCC)リソースを単一値に制限する。またDCI内のYビットフィールド値はPUCCH送信PRBリソースを(より小さい)特定のPRB領域に制限する。
【0159】
C.第3段階:Z状態の表現が可能な暗黙的マッピングにより(第2段階で指示された)PUCCHリソースサブセット内のZ個のPUCCHリソースのうちの一つを指示する。
【0160】
Opt 1~2において、システム情報は(NRシステムにおける)RMSIを意味する。PUCCHリソースの開始シンボル位置はPUCCH区間の値により決定される。PUCCHリソースのOCCインデックスはCSインデックス値により決定されるか、又は予め決定されている。Xは正の整数であり、例えば、2である。Yは正の整数であり、例えば、2である。Zは1であり、1より大きい場合、暗黙的指示は少なくともCCEインデックス(例えば、PDCCH送信に使用された開始CCEインデックス)の関数で表現できる。
【0161】
第1段階では、PUCCHリソースセットがセル内の複数の端末が使用可能なものでなければならないという点を考慮する時、多重化に容易な元素からなるPUCCHリソースである。即ち、各PUCCHリソースセット内のPUCCH区間及びPUCCH開始シンボルを同一に設定することができる(Opt.1)。また動的TDD構成の特性が激しい場合には、PUCCH区間がDCIにより動的に変更することができる(Opt.2)。また、システム情報は変数K(例えば、PUCCH送信PRBが帯域(例えば、初期UL BWP)境界からK PRBほど離れていることを示す変数)及び周波数ホッピング方向に表現されるPUCCHリソースに潜在的なPRB リソースを指示することができる。Kに対する候補値の数は固定されるか又は初期UL BWPの帯域幅によって変更される。
【0162】
第2段階では、DCIによりUE多重化を制御する時、FDMが可能なPRBリソース数は制限又は変更される反面、CDMが可能なCS(及び/又はOCC)数は常に固定した値を有するという点でDCIによりCS/OCC値を完全に調節することが好ましい。例えば、PUCCH F0及びPUCCH F1に対するCSインデックスは{0、3、6、9}及び{0、3}である。この場合、DCIはCS値のうちの一つを指示することができ、OCCインデックスはCSインデックスにより暗黙的に決定される。一例として、k番目のCSインデックスについて(k mod OCC長さ)に該当するOCCインデックスが対応することができる。又はOCCインデックスは予め定められた値を有する。その後、第3段階では、特定のPRB領域内の特定の(単位)CS値を有するPUCCHリソース候補のうち、一つのPUCCHリソースを暗黙的マッピング方式で選択する。即ち、複数のPRB候補のうち、一つのPRBリソースを選択することができる。
【0163】
表7はシステム情報が示すPUCCHリソースセットを例示する。例えば、RMSI内の4ビット指示子により16個のPUCCHリソースセットのうちの一つが指示される。記号↑は低周波数から高周波数方向の周波数ホッピングを意味し、記号↓は高周波数から低周波数方向の周波数ホッピングを意味する。
【0164】
【表7】
【0165】
表8はPUCCH F0である場合とPUCCH F1である場合の各々についてDCI内の2ビットARIが指示する情報を例示する。KとKは各々PUCCH F0についてRMSIとして設定された2つのK値を意味し、LはOCCの長さを意味する。
【0166】
表8はPUCCH F0である場合とPUCCH F1である場合の各々についてDCI内の2ビットARIが指示する情報を例示する。KとKは各々PUCCH F0についてRMSIとして設定された2つのK値を意味し、LはOCCの長さを意味する。
【0167】
【表8】
【0168】
表9は1ビットの暗黙的マッピングにより周波数ホッピング方向を指示する例を示す。例えば、1ビットの暗黙的マッピングは、PDCCH送信に使用される一つ以上のCCEのうち、開始CCEインデックスを0又は1にマッピングすることを含む。
【0169】
【表9】
【0170】
上述した方法の変更として、PUCCH F0である場合、DLグラントDCI内の特定のビットフィールド(例えば、ARI)で(CS、FH方向)の組み合わせを指定し、暗黙的マッピングによりK値を指示することができる。PUCCH F0において、CSインデックス0と3は各々ACKとNACK(又はNACKとACK)に対応するか、又はCSインデックス6と9は各々ACKとNACK(又はNACKとACK)が対応する。一方、上記CSインデックス0と6(又は3と9)がACKに対応することができる。PUCCH F1の場合、DLグラントDCI内の特定のビットフィールド(例えば、ARI)で(CS、OCC)組み合わせを指定し、暗黙的マッピングにより(K、FH方向)組み合わせを指示することができる。
【0171】
さらに端末に(専用の)PUCCHリソース設定がシグナリングされる前に、基地局は端末にシステム情報により(PUCCH F0又はPUCCH F1に従う)PUCCHリソースセットを設定し、その後、PUCCHリソースセット内でUCI(例えば、HARQ-ACK)送信のために実際に使用するPUCCHリソースをDCI内の3ビットフィールドとCCEインデックス基盤の暗黙的指示による1ビットの情報により知らせることができる。この場合、PUCCH F0又はPUCCH F1について、DCI内の3ビットフィールドと1ビットの暗黙的指示を以下のように使用する方法を提案する。ここで、PUCCHリソースセットは、上述した内容を参照することができる。またDCIはDLグラントDCI(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含む。
【0172】
(1)PUCCH F0である場合
【0173】
A.DCI内の3ビット(例えば、ARI、PRI)
【0174】
i.2つのPRBオフセットのうちの一つを指示することができる(1ビット)。
【0175】
ii.2つの周波数ホッピング方向のうちの一つを指示することができる(1ビット)。
【0176】
iii.(スロット内の)2つの開始シンボルインデックスのうちの一つを指示することができる(1ビット)。2つの開始シンボルインデックスは{10、12}又は{11、12}である。ここで、シンボルはOFDM基盤のシンボル(例えば、OFDMシンボル又はSC-FDMAシンボル)を含む。
【0177】
B.1ビットの暗黙的指示
【0178】
i.2つの初期(initial)CSインデックス値のうちの一つを指示することができる(1ビット)。一例として、2つの初期CSインデックス値は{0、3}である。
【0179】
(2)PUCCH F1である場合
【0180】
A.DCI内の3ビット(例えば、ARI、PRI)
【0181】
i.2つのPRBオフセットのうちの一つを指示することができる(1ビット)。
【0182】
ii.2つの周波数ホッピング方向のうちの一つを指示することができる(1ビット)。
【0183】
iii.2つの初期CSインデックスグループのうちの一つを指示することができる(1ビット)。一例として、2つの初期CSインデックスグループは{0、3}と{6、7}に指定されるか、又は{0、6}と{3、9}に指定される。
【0184】
B.1ビットの暗黙的な指示
【0185】
i.(DCIにより指示された初期CSインデックスグループ内の)2つの値のうちの一つを指示することができる(1ビット)。2つの初期CSインデックスグループ{0、3}と{6、7}のうち、{0、3}が指定された場合は、1ビットの暗黙的指示を用いてCSインデックス0又は3が指示される。
【0186】
ここで、PRBオフセットは端末がPUCCHを送信する帯域(例えば、初期UL BWP)の終了/境界からPUCCHが送信されるPRBまでのPRBの数を示すために使用される。(初期)UL BWPは端末がPUCCHを送信する(初期)UL帯域を意味する。例えば、初期UL BWPのPRBの数がNBWPであり、PRBが0~NBWP-1にインデックスされる場合、PUCCH PRBのインデックスは、(i)PRBオフセット、(ii)NBWP-1-PRBオフセットとして与えられる。便宜上、DCIにより指示されるPRBオフセットをPRBオフセット(DCI)と称する。なお、PRBオフセット(DCI)はRMSIにより与えられたセル固有のPRBオフセット(以下、PRBオフセット(SI))に加えられることができる。即ち、PUCCH PRBのインデックスは、(i)PRBオフセット(SI)+PRBオフセット(DCI)、(ii)NBWP-1-PRBオフセット(SI)-PRBオフセット(DCI)として与えられる。PRBオフセット(DCI)は{0、1}である。
【0187】
ここで、初期CSインデックスは、PUCCH F0においてUCIの送信時に基準となるCSインデックスリソース又はPUCCH F1においてUCI送信に使用されるCSインデックスリソースを意味する。
【0188】
ここで、周波数ホッピング方向は、(1)1番目の周波数ホップ(frequency hop)ではUL帯域内の上側のPRBでPUCCHを送信し、2番目の周波数ホップではUL帯域内の下側のPRBでPUCCHを送信する場合(↓)と、(2)1番目の周波数ホップではUL帯域内の下側のPRBでPUCCHを送信し、2番目の周波数ホップではUL帯域内の上側のPRBでPUCCHを送信する場合(↑)を意味する。
【0189】
ここで、1ビットの暗黙的指示は、CCEインデックスを暗黙的規則に基づいて1ビット値にマッピングすることにより得られる。例えば、PDCCHの開始CCEインデックスが2つのCCEセットのうちのいずれに属するかによって、暗黙的1ビットは0又は1を示す。
【0190】
以下、上記方法に関する具体的な例を説明する。
【0191】
表10はシステム情報が示すPUCCHリソースセットを例示する。例えば、RMSI内の4ビット指示子により16個のPUCCHリソースセットのうちの一つが指示される。記号↑は低周波数から高周波数方向への周波数ホッピングを意味し、記号↓は高周波数から低周波数方向への周波数ホッピングを意味する。NBWPは(初期)UL BWPのサイズをPRB数で示した値である。
【0192】
【表10】
【0193】
表11はPUCCH F0である場合とPUCCH F1である場合の各々についてDCI内の3ビットARIが指示するPRBオフセット、FH方向、開始シンボルインデックス、(初期)CSインデックスグループに関する情報を例示する。
【0194】
【表11】
【0195】
表12は1ビットの暗黙的マッピングによりCSインデックスを指示する例を示す。CSとCSは各々PUCCH F1に対する2つのCSインデックス候補のうち、1番目のCSインデックス値と2番目のCSインデックス値を意味する。
【0196】
【表12】
【0197】
この時、PUCCH F1のOCCインデックス値はCSインデックス値による特定の関数の関係により決定され、一例として、CSインデックスにOCCの長さLにモジュロ演算を適用した値をOCCインデックスとして使用することができる。またPUCCH F1のOCCインデックス値は所定の値を有する。
【0198】
表13は表11及び表12を結合した例を示す。RMSIの4ビット指示子によりPUCCHリソースセットが設定される場合、UCI(例、HARQ-ACK)送信のために実際に使用されるPUCCHリソースは、DCI内の3ビットフィールドとCCEインデックス基盤の暗黙的指示による1ビット情報に基づいて、以下の表の関係を満たすように定義される。
【0199】
【表13】
【0200】
ここで、bと{PRBオフセット、FH方向、CSインデックス}との間の関係は変わることができる。例えば、bがFH方向を指示するために使用され、bはPRBオフセットを指示するために使用されることができる。
【0201】
図10は本発明による制御情報の送信過程を例示する。
【0202】
図10を参照すると、端末はシステム情報により(セル固有の)PUCCHリソースセットに関する指示情報を受信する(S1002)。ここで、システム情報により指示されたPUCCHリソースセットは特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1)に関する。システム情報はRMSIを含む。その後、端末はPUCCHリソース指示情報(RI)を含むPDCCHを一つ以上のCCE上で受信する(S1004)。ここで、PDCCHはPDSCHをスケジューリングするDCIを運び、RIはDCI内に含まれる。その後、端末は制御情報をPUCCHを介して送信する。この時、PUCCHリソースは(セル固有の)PUCCHリソースセット、RI及びCCEインデックスに基づいて決定される(S1006)。ここで、制御情報はPDCCHによりスケジュールされたPDSCH(即ち、下りリンクデータ)に対するHARQ-ACKを含む。
【0203】
図11は本発明による制御情報の決定過程を例示する。
【0204】
図11を参照すると、PUCCHリソースは3段階で決定される。第1段階では、RMSI内のXビット指示子により2個のPUCCHリソースセットのうちの一つが端末に設定される。第2段階では、DCI内の3ビット情報(RI)により(第1段階で設定された)PUCCHリソースセット内の一つのサブセットが端末に指示される。第3段階では、暗黙的規則、例えば、CCEに基づく暗黙的1ビット情報を用いて(第2段階で指示された)PUCCHリソースサブセットのうち、一つのPUCCHリソースが端末に指示される。ここで、第1~第3段階は個々に行われるか、又は組み合わせられて一緒に行われる。
【0205】
ここで、PUCCHリソースは上記提案方法を用いて決定される(例えば、Opt1~2、表7~13を参照)。例えば、PUCCHリソースセットは第1RBオフセットを含み、PUCCHのRBインデックスは第1RBオフセットとRIの第1ビット値に関連する第2RBオフセットに基づいて決定される。またPUCCHのCSインデックスはCSインデックスセットのうち、[RIの第2ビット値、PDCCHの開始CCEインデックスに基づく1ビット値(以下、CCE基盤の1ビット値)]の組み合わせに基づいて決定される。ここで、RIの第2ビット値は2つのCSインデックスグループのうちの一つを指示するために使用され、CCE基盤の1ビット値は上記指示されたCSインデックスグループ内の2つのCSインデックスのうちの一つを指示するために使用される。またPUCCHの周波数ホッピング方向はRIの第3ビット値に基づいて2つのうちのいずれかに決定される。
【0206】
ここで、PUCCHのための第2RBオフセット、CSインデックス及び周波数ホッピング方向は、以下の表の関係を満たすように決定される:
【0207】
【表14】
【0208】
ここで、bはRIの第1ビット値を示し、bはRIの第3ビット値を示し、bはRIの第2ビット値を示し、b乃至bとRIの第1乃至第3ビット値の関係は変化することができる。
【0209】
図12は本発明の他の例による制御情報の送信過程を例示する。
【0210】
図12を参照すると、端末はシステム情報(例えば、RMSI)により指示された(セル固有の)PUCCHリソースセットを設定する(S1202)。その後、PUCCHリソースの決定時、端末固有のPUCCHリソースセットが設定されたか否かによってPUCCHリソース決定過程が異なる(S1204)。PUCCHリソースの決定時、端末専用の(或いは端末固有の)PUCCHリソースセットが設定されていない場合(S1204、はい)、端末は(セル固有の)PUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定する(S1206)。(セル固有の)PUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定することは、この提案方法に関する説明を参照できる(例えば、図10及び図11)。端末固有のPUCCHリソースセットが設定されている場合は(S1204、いいえ)、端末は(端末専用の)PUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定する(S1208)。(端末専用の)PUCCHリソースセットはRRC接続設定過程により構成されるので、S1206のPUCCHリソース決定はRRC接続設定前のPDSCHに対するHARQ-ACK送信のみに適用される。例えば、S1206のPUCCHリソース決定は、端末の初期接続過程でPDSCH(例えば、RACH Msg4)に対するHARQ-ACK送信時にのみ使用される。反面、S1208のPUCCHリソース決定は、RRC接続設定後のPDSCHに対するHARQ-ACK送信、例えば、初期接続過程後のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時に使用される。
【0211】
(端末専用の)PUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定することは、図13を参照することができる。図13を参照すると、基地局は端末に複数の(端末専用の)PUCCHリソースセットを設定し、端末はUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択することができる。その後、基地局は端末にPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のARIにより特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースを指示する(上記第1段階のPUCCH RA方式を参照)。またPUCCHリソースセットがARIが表現できる状態の数より多いPUCCHリソースで構成された場合は、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかは、CCEインデックスなどに基づく暗黙的規則によって決定される(上記第2段階のPUCCH RA方式を参照)。
【0212】
[提案方法#4]
【0213】
HARQ-ACK送信のためにUCIペイロードサイズの範囲(例えば、UCIペイロードサイズA-2ビット以下;UCIペイロードサイズB-2ビット超え)ごとにPUCCHリソースセットが設定された状況において端末が報告するHARQ-ACKビット数は1又は2であることができる。
【0214】
端末に動的HARQ-ACKコードブックが設定され、1TB(Transport Block)でありかつDAI値が1であるPDSCHのみを受信することができる。この場合、端末は特定のPUCCHリソースを用いて1ビットのHARQ-ACKペイロードを送信することができる。しかし、実際には基地局が2個の1-TB PDSCHをスケジュールし、このうち、2番目のPDSCHを端末が検出できないこともある。この場合、基地局は2ビットのHARQ-ACKペイロードに対するPUCCH送信を期待する反面、端末は1ビットのHARQ-ACKペイロードに対するPUCCH送信を行うので、基地局と端末の間に不一致が発生することができる。
【0215】
上記問題を解決するために、端末に動的HARQ-ACKコードブックが設定された場合、端末が受信したPDSCH及びそれに対応するHARQ-ACKビット数が1である場合にも常に2ビットでHARQ-ACKペイロードを構成することができる。この提案動作は1-TBでありかつDAI値が1であるPDSCHのみを受信した場合にもっと効率的である。
【0216】
例えば、1-TBでありかつDAI=1に対応するPDSCHのみを受信した場合、端末は受信されたPDSCHに対するHARQ-ACK結果(以下、D)とDAI=2に対応する仮想のPDSCHについてNACKを指示する2ビットのHARQ-ACKペイロードを構成することができる(例えば、{D、NACK})。具体的には、2ビットのHARQ-ACKを送信するPUCCHフォーマットがフォーマット1であり、4個の配置点(constellation point)-1-j、-1+j、1+j、1-jが各々{NACK、NACK}、{NACK、ACK}、{ACK、ACK}、{ACK、NACK}に対応すると仮定する。この時、DがACKであると、端末は{ACK、NACK}に対応する1-jを送信する。また2ビットのHARQ-ACKを送信するPUCCHフォーマットがフォーマット0であり、CSインデックス0、3、6、9が各々{NACK、NACK}、{NACK、ACK}、{ACK、ACK}、{ACK、NACK}に対応すると仮定する。この時、DがACKであると、端末はCSインデックス9に対応するシーケンスを送信することができる。
【0217】
NRシステムにおいて、PUCCHフォーマット0に対する(初期オフセット値を除いた)CS割り当てはHARQ-ACK及びSRのUCI状態によって以下のように設定される。
【0218】
【表15】
【0219】
ここで、’N’はNACKを、’A’はACKを示し、’N、N’、’N、A’、’A、A’、’A、N’は各々{NACK、NACK}、{NACK、ACK}、{ACK、ACK}、{ACK、NACK}を示す。上述したように、基地局が端末に1-TB PDSCHを2つスケジュールし、そのうち、2番目のPDSCHを端末が検出できなかった場合、基地局は2ビットのHARQ-ACKペイロードに対するPUCCH送信を期待する反面、端末は1ビットのHARQ-ACKペイロードに対するPUCCH送信を行うので、基地局と端末の間に不一致が発生することができる。また、上記端末が1ビットのHARQ-ACKとPositive SRを送信する場合、基地局は端末が2ビットのHARQ-ACK情報を送信したと誤解することができる。
【0220】
上記問題を解決するために、端末が特定の条件によって以下のHARQ-ACK to CS マッピングを異なるように適用する方法を提案する。一例として、端末はA/Nペイロードサイズが2ビット以下であり、SR情報を含めてPUCCHフォーマット0を送信する時、以下のように特定の条件によってHARQ-ACK to CSマッピングを異なるように適用することができる。
【0221】
(1)A/Nペイロードサイズが2ビットであり、DAIが2つのPDSCH(又はTB)が累積されたことを指示する場合(例えば、端末が2つの1-TB PDSCHがスケジューリングされたことを認識した場合)、表16の[HARQ-ACK to CSマッピング#1]を適用することができる。
【0222】
(2)その他の場合(例えば、一つの2-TB PDSCHがスケジュールされた場合)、表17の[HARQ-ACK to CSマッピング#2]を適用することができる。
【0223】
【表16】
【0224】
【表17】
【0225】
ここで、1ビットのHARQ-ACKとPositive SR送信のためのCSリソースを得る方法は、2ビットのHARQ-ACKとPositive SR送信のためのCSリソースを得る方法と同一である。即ち、(各HARQ-ACK状態ごとに)HARQ-ACKとNegative SR送信のためのCSリソースにCSオフセットを適用してHARQ-ACKとPositive SR送信のためのCSリソースを得ることができる。
【0226】
[HARQ-ACK to CS マッピング#1]は、ACKと{ACK、NACK}に使用されるCSリソースが同一であり、NACKと{NACK、NACK}に使用されるCSリソースが同一である。従って、基地局が2つの1-TB PDSCHに対するHARQ-ACKを送信する時、端末が2番目のPDSCH受信を逃しても自然に2番目のPDSCH受信に対するHARQ-ACK応答がNACKと処理される。但し、[HARQ-ACK to CSマッピング#1]は、2ビットのHARQ-ACKに対するグレイ符号化(gray encoding)の関係を満たさず、BER(Bit Error Rate)性能が落ちる。反面、[HARQ-ACK to CS マッピング#2]は、2ビットのHARQ-ACKに対するグレイ符号化の関係を満たしてBER性能は優れる反面、ACKと{ACK、NACK}に使用されるCSリソースが異なる。従って、基地局が2つの1-TB PDSCHに対するHARQ-ACKの送信時、端末が2番目のPDSCH受信を逃した場合、端末と基地局の間にHARQ-ACK情報に関して不一致が発生することができる。従って、端末がHARQ-ACK多重化を行う場合(例えば、動的HARQ-ACKコードブックが設定された場合)は[HARQ-ACK to CS マッピング#1]を適用し、その他の場合には[HARQ-ACK to CS マッピング#2]を適用することができる。
【0227】
図14は本発明に実施例に適用可能な基地局及び端末を例示する。
【0228】
図14を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。無線通信システムがリレーを含む場合、基地局又は端末はリレーに取り替えられることができる。
【0229】
基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波数(Radio Frequency、RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は本発明で提案した過程及び/又は方法を具現化するように構成されることができる。メモリ114はプロセッサ112に連結され、プロセッサ112の動作に関連した多様な情報を記憶する。RFユニット116はプロセッサ112に連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は本発明で提案した過程及び/又は方法を具現化するように構成されることができる。メモリ124はプロセッサ122に連結され、プロセッサ122の動作に関連した多様な情報を記憶する。RFユニット126はプロセッサ122に連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0230】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0231】
本文書で、本発明の実施例は主に端末と基地局間のデータ送受信関係を中心として説明した。本文書で、基地局によって遂行されると説明した特定の動作は場合によってはその上位ノード(upper node)によって遂行することができる。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)でなるネットワークで端末との通信のために行われる多様な動作は基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって遂行することができるのは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に取り替えることができる。また、端末はUE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に取り替えられることができる。
【0232】
本発明の実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの組合せなどによって具現化することができる。ハードウェアによる具現化の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現化することができる。
【0233】
ファームウェアやソフトウェアによる具現化の場合、本発明の一実施例は、前述した機能又は動作を行うモジュール、手続、関数などの形態に具現化することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納してプロセッサによって駆動することができる。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知の多様な手段によって前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0234】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0235】
本発明は無線移動通信システムの端末機、基地局又はその他の装備に使用できる。
図1
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