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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-24
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】リントフィルター及び洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/10 20060101AFI20220207BHJP
   D06F 58/22 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
D06F39/10 D
D06F39/10 B
D06F58/22
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017245155
(22)【出願日】2017-12-21
(65)【公開番号】P2019110985
(43)【公開日】2019-07-11
【審査請求日】2020-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】391044797
【氏名又は名称】株式会社コーワ
(74)【代理人】
【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元
(72)【発明者】
【氏名】横山 広
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-028286(JP,U)
【文献】特開平11-192125(JP,A)
【文献】中国実用新案第2901985(CN,Y)
【文献】実開昭49-037172(JP,U)
【文献】米国特許第06427633(US,B1)
【文献】特開2017-189270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/10
D06F 58/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
槽体と、
前記槽体からの排水が流れ込むフィルターケースと、
前記槽体と前記フィルターケースとに連通する機内排水ホースと、
前記フィルターケース内に設置されたリントフィルターと、
前記フィルターケースと連通し、外部に排水を行う排水管と、を有する洗濯機において、
前記リントフィルターは、基台と、
前記基台に形成され、流体中のリントを捕集する複数の棒状突起と、
前記棒状突起が挿入される挿入孔を備えたカバー体と、
前記基台の棒状突起が形成された面の背面側に形成され、前記カバー体を移動させる可動機構と、を有し、
前記カバー体は、前記棒状突起に挿入された状態で、前記棒状突起の根元近傍と先端近傍との間を移動可能であって、
前記カバー体を前記棒状突起の根元側から先端側へ移動させることで、捕集したリントを前記棒状突起の先端側へ除去するものであり、
前記カバー体は、該カバー体を前記棒状突起の先端近傍に最大限移動させた状態では、前記挿入孔の挿入側開口は、前記棒状突起の先端よりも根元側にあり、
前記基台の両側縁部がパッキンで覆われており、該両側縁部を前記フィルターケースの内壁面と密着させることで、前記可動機構側に排水やリントが流入するのを防いでいることを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
可動機構は操作レバーを有し、該操作レバーを基台の長手方向に対して平行な方向に移動させることによって、カバー体が、前記基台の長手方向に対して垂直な方向に上下動することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
カバー体は、該カバー体を前記棒状突起の先端近傍に最大限移動させた状態では、挿入孔の出口側開口が棒状突起の先端と略同一位置、又は先端を越えた位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塵埃の捕集及び除去を行うためのリントフィルターと、このリントフィルターを備えた洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、洗濯機に設置された塵埃を捕集及び除去するためのリントフィルターが知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1のリントフィルターは、平板にくし状に配列固定された複数の棒によって糸くずを捕捉するリントフィルター本体と、このリントフィルター本体の各々の棒、又は複数本の棒が一緒に挿入可能な、孔が複数個開けられ、糸くず捕捉時はリントフィルター本体の平板に接触して嵌合され、リントフィルター本体から分離することにより、リントフィルター本体の棒に捕捉された糸くずを除去するリント除去板とから構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭56-28286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のリントフィルターは、糸くずの除去時に、リントフィルター本体とリント除去板とが完全に分離するものであるため、リント除去板をリントフィルター本体に装着する時に、リントフィルター本体が撓むことにより、くし状に配列固定された複数の棒をリント除去板の孔に挿入することができず、棒が変形や破損を生じ易いという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、糸くず等のリントを容易に除去することができると共に、リントを捕集する棒状突起の破損を防ぐことができるリントフィルターと、このリントフィルターを備えた洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の洗濯機の発明は、槽体と、前記槽体からの排水が流れ込むフィルターケースと、前記槽体と前記フィルターケースとに連通する機内排水ホースと、前記フィルターケース内に設置されたリントフィルターと、前記フィルターケースと連通し、外部に排水を行う排水管と、を有する洗濯機において、前記リントフィルターは、基台と、前記基台に形成され、流体中のリントを捕集する複数の棒状突起と、前記棒状突起が挿入される挿入孔を備えたカバー体と、前記基台の棒状突起が形成された面の背面側に形成され、前記カバー体を移動させる可動機構と、を有し、前記カバー体は、前記棒状突起に挿入された状態で、前記棒状突起の根元近傍と先端近傍との間を移動可能であって、前記カバー体を前記棒状突起の根元側から先端側へ移動させることで、捕集したリントを前記棒状突起の先端側へ除去するものであり、前記カバー体は、該カバー体を前記棒状突起の先端近傍に最大限移動させた状態では、前記挿入孔の挿入側開口は、前記棒状突起の先端よりも根元側にあり、前記基台の両側縁部がパッキンで覆われており、該両側縁部を前記フィルターケースの内壁面と密着させることで、前記可動機構側に排水やリントが流入するのを防いでいることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明では、カバー体が棒状突起から外れることがないので、リントを除去した後、カバー体を棒状突起の根元近傍に装着する時に、棒状突起の破損を防ぐことができる。また、カバー体を移動させる可動機構が、基台の棒状突起が形成された面の背面側に形成されているので、可動機構に排水やリントが流入する事を防いで可動時の動作不良を防ぐことができる。また、使用者が排水やリントに触れること無く、可動機構を操作することができる。
【0009】
請求項2の洗濯機の発明は、請求項1の発明において、可動機構は操作レバーを有し、該操作レバーを基台の長手方向に対して平行な方向に移動させることによって、カバー体が、前記基台の長手方向に対して垂直な方向に上下動することを特徴としている。
【0010】
請求項3の洗濯機の発明は、請求項1又は2の発明において、カバー体は、該カバー体を前記棒状突起の先端近傍に最大限移動させた状態では、挿入孔の出口側開口が棒状突起の先端と略同一位置、又は先端を越えた位置にあることを特徴としている。したがって、棒状突起の先端までカバー体が移動することにより、棒状突起に付着したリントを確実に除去することができる。また、カバー体から棒状突起が大きく突出しないので、使用者はカバー体を撫でるように清掃するだけで簡単にリントを廃棄できる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び2洗濯機の発明は、棒状突起の破損を防ぐことができる。また、可動機構に排水やリントが流入する事を防いで可動時の動作不良を防ぐことができると共に、使用者が排水やリントに触れること無く、可動機構を操作することができる。また、請求項3の発明は、棒状突起に付着したリントを確実に除去することができると共に、簡単にリントを廃棄できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る洗濯機を示す斜視図
図2】本発明に係る洗濯機の内部構成を示す断面図
図3】本発明に係るリントフィルターを示す斜視図
図4】本発明に係るリントフィルターを示す平面図
図5】本発明に係るリントフィルターを示す分解図
図6】(a)図4のA-A断面斜視図(b)リントフィルターの取り出し部を示す正面図
図7図4のA-A断面図
図8図4のA-A断面においてカバー体が基台から最大限離れている状態を示す断面図
図9図4のB-B切断面図
図10図4のB-B切断面においてカバー体が基台から最大限離れている状態を示す切断面図
図11】(a)(b) 棒状突起とカバー体の位置関係の例を示す一部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明に係る洗濯機を示す斜視図であり、図2は、同洗濯機の内部構成を示す断面図である。これらの図を用いて本発明に係る洗濯機について説明する。本発明に係る洗濯機20は、乾燥機能を備えており、前面にドア20aを備え、槽体20d内に回転自在に配置され衣類などを収容する回転ドラム20b内に、送風手段(ファン)23及び加熱手段22により発生した温風を、循環ダクト21a、21b、21cを経て循環供給して衣類を乾燥可能とするとともに、循環ダクト21a、21b、21cの槽体20dからの排気側にフィルター清掃装置24が設置されている。また、洗濯機20の正面右側下部には、リントフィルター10を取り出すことができる蓋11を備えており、この蓋11の内部に設けられた円筒状のフィルターケース12内にリントフィルター10が設置されている。フィルターケース12は、機内排水ホース25aによって回転ドラム20bと連通している。また、フィルターケース12は、排水弁26を備えた排水管25bとも連通している。このように構成されるため、槽体20dからの排水する時は、排水が機内排水ホース25aを通ってフィルターケース12に流れ込み、リントフィルター10によって排水中のリントが除去される。そして、排水は排水管25bを通って洗濯機20の外に排出される。
【0017】
符号20cは、回転ドラム20bを回転させるモータであり、このモータ20cは、乾燥処理、洗濯処理、すすぎ処理や脱水処理といった様々な処理の間、回転ドラム20bを回転させる。また、加熱手段22には、一例として、熱交換器を使用することができる。尚、熱交換器の方式として、ヒートポンプ式やヒーター式等、様々な方式を採用することができる。また、洗濯機20は、ドラム式としているが、これに限定するものではなく、例えば縦型など様々の方式を採用することができる。
【0018】
図3は、本発明に係るリントフィルターを示す斜視図であり、図4は、同平面図である。また、図5は、本発明に係るリントフィルターを示す分解図であり、図6(a)は、図4のA-A断面斜視図であり、図6(b)は、リントフィルターの取り出し部を示す正面図である。これらの図を用いて本発明に係るリントフィルターの構成について説明する。
【0019】
リントフィルター10は、基台1と、この基台1に形成され、流体中のリントを捕集する複数の棒状突起2、2・・と、この複数の棒状突起2、2・・が挿入される複数の挿入孔3a、3a・・を備えたカバー体3とを有している。機内排水ホース25aからの排水は、基台1の棒状突起2に囲まれた部分に流れ込み、両側面側及び排水側にある棒状突起2を通過してから、図3において図面上の左下方向へ流れ出る。この時、排水中のリントは棒状突起2で捕集され、カバー体3の上に堆積していく。また、カバー体3は、棒状突起2に挿入された状態で、棒状突起2の根元2aの近傍と先端2bの近傍との間を移動可能であって、カバー体3を棒状突起2の根元2a側から先端2b側へ移動させることで、捕集したリントを棒状突起2の先端側へ除去するものである。
【0020】
基台1は、上面1a側に複数の棒状突起2、2・・が形成されており、この上面1aの両側縁部は、パッキン4、4で覆われている。このパッキン4、4を前述したフィルターケース12の内壁面と密着させており、後述する可動機構側へ排水やリントが流入することを防いでいる。
【0021】
また、基台1の背面1b側にカバー体3を移動させる可動機構5が形成されている。このように、可動機構5を基台1の背面1b側に形成したことと、前述したパッキン4によって、可動機構5に排水やリントが流入する事を防いで可動時の動作不良を防ぐことができる。また、使用者が排水やリントに触れること無く、可動機構5を操作することができる。
【0022】
可動機構5は、接触ブロック7、7と、固定ブロック8と、操作レバー9とから構成されており、ボルト7a、7aは、基台1に形成されている挿通穴に挿通されつつ、接触ブロック7、7は、ボルト7a、7a及びナット7b、7bによって、カバー体3と一体化されている。また、固定ブロック8は、ボルト8a及びナット8bによって、基台1と一体化されている。
【0023】
接触ブロック7、7は、操作レバー9と接触する傾斜面7cが形成されており、操作レバー9は、接触ブロック7の傾斜面7cと接触する傾斜面9aが形成されている。
【0024】
また、基台1の後端部には、取り出し部6が形成されており、この取り出し部6は、螺旋状のネジ溝6aと、つまみ6bとを備えている。そして、つまみ6bを右に回転させることによって、螺旋状のネジ溝6aは、前述したフィルターケース12に形成されているネジ溝(図示せず)と螺合して固定される。また、つまみ6bを左に回転させることによって、螺旋状のネジ溝6aは、フィルターケース12との螺合が解除され、蓋11側に取り出すことができる構成としている。
【0025】
図7は、図4のA-A断面図であって、カバー体が基台の上面に設置されている状態を示しており、図8は、図4のA-A断面図であって、カバー体が基台から最大限離れている状態を示している。これらの図を用いて可動機構の動作を説明する。
【0026】
図7に示すように、カバー体3が基台1の上面に設置されている状態では、接触ブロック7、7の傾斜面7c、7cは、操作レバー9の傾斜面9a、9aの下部と接触している。この状態で、操作レバー9の一方の端部9bを使用者が図面上の左方向へ押圧することにより、操作レバー9は、図面上の左側に移動すると共に、接触ブロック7、7の傾斜面7c、7cは、操作レバー9の傾斜面9a、9aに接触しつつ、下部から上部へと移動する。これにより、接触ブロック7、7は上方に押し上げられ、図8に示すように傾斜面7cが形成されている凸部がカバー体3に接触することとなる。そのため、接触ブロック7、7と一体化しているカバー体3は、図8に示すように、棒状突起2、2・・の先端2b近傍に最大限移動させた状態となる。カバー体3からリントを除去した後は、使用者がカバー体3を棒状突起2の根元2aまで下げることによって、操作レバー9は、図7に示した初期位置へと戻ることとなる。このように、カバー体3が棒状突起2、2・・から外れないようにしているため、棒状突起2の少なくとも先端はカバー体3の挿入孔3aに挿入された状態となる。このような構造のため、棒状突起2、2・・が挿入孔3a、3a・・から完全に抜ける構造で起こる棒状突起2の変形や破損(棒状突起2を挿入孔3aに挿入できずカバー体3で誤って押してしまう)を防止できる。このような変形や破損は、特にリントフィルター10が樹脂で成形されていると、棒状突起2等の各部材が撓んで発生しやすくなる。尚、接触ブロック7、7の傾斜面7c、7cの両側部にレール状凸部(図示せず)を設け、このレール状の凸部が挿入される凹部(図示せず)を操作レバー9の傾斜面9aに設けることによって、操作レバー9を左右に移動させるのみでカバー体3の上下動を行わせる構成とすることも可能である。
【0027】
図9は、図4のB-B切断面図であって、カバー体が基台の上面に設置されている状態を示しており、図10は、図4のB-B切断面図であって、カバー体が基台から最大限離れている状態を示している。これらの図を用いてカバー体の動作を説明する。
【0028】
図9に示すように、カバー体3が基台1の上面に設置されている状態では、リント14は、隣り合う棒状突起2、2の間であって、カバー体3の上面に堆積している。そして、前述したように、操作レバー9を図面上の左側に移動させ、カバー体3を図10に示すように、棒状突起2、2・・の先端2b近傍に最大限移動させた状態では、カバー体3の上面に堆積しているリント14は、隣り合う棒状突起2、2の間から上方へと移動する。
【0029】
そして、図10に示す状態では、カバー体3の挿入孔3a、3a・・の挿入側開口13a、13a・・は、棒状突起2、2・・の先端2bよりも根元2a側に位置している。また、挿入孔3a、3a・・の出口側開口13b、13b・・が棒状突起2、2・・の先端2bと略同一位置、又は先端2bを越えた位置にあるようにしている。尚、符号Aは、基台1の上面1aから挿入側開口13aまでの高さを示しており、符号Bは、基台1の上面1aから棒状突起2の先端2bまでの高さを示している。また、符号Cは、基台1の上面1aから出口側開口13bまでの高さを示しており、各々の位置関係は、基台1の上面1aからの高さで判断することとする。また、カバー体3からリント14を撫でるように除去した後は、使用者がカバー体3を棒状突起2の根元2aまで下げることによって、操作レバー9は、図7に示した初期位置へと戻ることとなる。なお、本実施の形態では、出口側開口13bが棒状突起2の先端2bを越えた位置にあるが、挿入側開口13aが棒状突起2の先端2bより下方に位置していれば、出口側開口13bが先端2bより下方に位置してもよい。すなわち、棒状突起2がカバー体3から大きく突出しても本発明に含まれる。
【0030】
図11(a)及び(b)は、棒状突起とカバー体の位置関係の例を示す一部拡大断面図である。前述したように、カバー体3を棒状突起2、2・・の先端2b近傍に最大限移動させた状態では、挿入孔3a、3a・・の出口側開口13b、13b・・が棒状突起2、2・・の先端2bと略同一位置、又は先端2bを越えた位置にあるようにしている。ここで、棒状突起2、2・・の先端2bと略同一位置とは、図11(a)に示すように、棒状突起2の先端2bが曲面状の面取り2cをされている場合や、図11(b)に示すように、傾斜面状の面取り2dをされている場合において、カバー体3の出口側開口13b、13b・・が面取り箇所の下部と同位置にある場合も含むことを意味している。具体的には、棒状突起2、2・・の先端2bがカバー体3の出口側開口13bからの突出量が3mm以内であれば略同一位置にあるとしている。これは、使用者がリント14を廃棄する際に、カバー体3を撫でるように除去することができ、棒状突起2、2・・にリント14が残ることがないからである。
【0031】
なお、前述の実施の形態は排水中のリントを捕集するリントフィルターであったが、流体中のリントを捕集するフィルターであれば排水に限らず使用できる。例えば、縦型洗濯機のように槽体20dの内側や上方にリントフィルターを配置し、洗濯工程の洗浄水にも使用できる。また、衣類乾燥時の排気に含まれるリントを捕集するフィルターとしても使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明に係るリントフィルターは、塵埃の捕集及び除去を行うために利用される。また、本発明に係る洗濯機は、リントフィルターを備えた洗濯機として利用される。
【符号の説明】
【0033】
1 基台
1a 上面
1b 背面
2 棒状突起
2a 根元
2b 先端
3 カバー体
3a 挿入孔
4 パッキン
5 可動機構
6 取り出し部
7 接触ブロック
8 固定ブロック
9 操作レバー
9a 傾斜面
9b 端部
10 リントフィルター
11 蓋
12 フィルターケース
13a 挿入側開口
13b 出口側開口
14 リント
20 洗濯機
20a ドア
20b 回転ドラム
20c モータ
20d 槽体
21a、21b、21c 循環ダクト
22 加熱手段
23 送風手段(ファン)
24 フィルター清掃装置
25a 機内排水ホース
25b 排水管
26 排水弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11