(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-24
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】止血弁装置
(51)【国際特許分類】
A61M 39/26 20060101AFI20220207BHJP
A61M 39/06 20060101ALI20220207BHJP
A61M 39/10 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
A61M39/26
A61M39/06
A61M39/10
(21)【出願番号】P 2019215139
(22)【出願日】2019-11-28
【審査請求日】2019-11-28
(31)【優先権主張番号】10-2018-0152644
(32)【優先日】2018-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519241462
【氏名又は名称】フバイオメッド・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HuBioMed Inc.
【住所又は居所原語表記】701HO, DDONG, 700, PANGYO‐RO, BUNDANG‐GU, SEONGNAM‐SI, GYEONGGI‐DO 13516, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】スン・チュン
【審査官】田中 玲子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-148561(JP,A)
【文献】特表2010-505548(JP,A)
【文献】国際公開第2018/009653(WO,A1)
【文献】特表2008-518670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/26
A61M 39/06
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1チャネルを含むコネクタと、
前記コネクタの第1端部に配され、前記第1チャネルと連通するホルダーと、
前記コネクタの第2端部に配され、前記第1チャネルを選択的に開閉する弁部と、を含み、
前記コネクタは、前記第1チャネルを含む第1管と、前記第1管の第1地点から分岐され、前記第1チャネルと連通される第2チャネルを含む第2管と、を含み、
前記第1管は、前記第1チャネルと外部を連通するホールを含み、
前記第1管に配されて、前記ホールを選択的に開閉する開閉部をさらに含み、
前記ホールは、前記第1端部と前記第1地点との間に配され、
前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管をさらに含み、
前記開閉部は、
前記脱気管に配されて、前記ホールを覆うシーリング部材と、
前記シーリング部材の上側に配され、前記脱気管に上下移動可能に結合する第1部材と、を含み、
前記第1部材は、下側に突出し、外部と連通されるチューブを含み、
前記シーリング部材は、切開部を含み、
前記チューブは、前記切開部を貫通した状態で、前記チューブと前記ホールは、互いに連通され、
前記開閉部は、
前記脱気管に結合し、前記チューブが貫通するホールを含む第2部材と、
弾性部材と、をさらに含み、
前記第1部材は、前記第2部材に上下移動可能に結合し、
前記第1部材は、前記第2部材の上側に配され、
前記弾性部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配され
、
前記シーリング部材の上面には、凹状の溝が配置され、
前記溝は、円錐状である止血弁装置。
【請求項2】
前記第1部材は、上面と、側面と、を含み、
前記側面と前記チューブとを連結する連結ホールをさらに含む請求項1に記載の止血弁装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、止血弁装置に関する。
【背景技術】
【0002】
止血弁装置は、導管や案内ワイヤまたはカテーテル(以下、カテーテル類)を血管内に導入するための装置である。止血弁装置は、心血管造影術または経皮的冠状動脈拡張術などを施術する時、カテーテル類が経皮動脈や静脈内部に正確に挿入されるように案内する。また、止血弁装置は、経皮動脈や静脈を通じて血液の逆流を防止する。必要に応じて止血弁装置を通じて、薬剤を注入することができる。
【0003】
止血弁装置として、特許文献1には、キャップの回転に連動して縮小または拡張される構成が開示してある。しかし、特許文献1の止血弁装置は、カテーテル類を経皮動脈や静脈内部に挿入する時、または薬剤を注入する時、血管内部に空気が流入するという問題点がある。例えば造影剤自体に気泡が発生したり、または、造影剤を注入する過程で気泡が発生して、血管内部に空気が流入することがある。血管内部に空気が流入すれば、気泡が血管を塞ぐ空気塞栓症(air embolism)を誘発することがある。このように、患者の血管内に空気が流入し、例えば気泡が心臓に繋がる血管を塞ぐか、脳血管を塞ぐ場合、心停止、脳出血などを引き起こせば患者にとって致命的であり、患者は死亡に至ることがある。
【0004】
したがって、施術者は、カテーテル類を経皮動脈や静脈内部に挿入するか、薬剤を注入する時、血管内部に空気が流入しないように、多大な注意を払わなければならない。そのため、施術者の疲労度が大きく、施術のために熟練した施術者が必要となる問題点がある。何よりも、血管内部に空気が流入することが頻繁に起きれば、施術の成功確率が大きく低下するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】大韓民国公開特許第10-2001-0022303号(2001.03.15.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、血管内への空気の流入を防止する止血弁装置を提供することをその目的とする。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る止血弁装置は、第1チャネルを含むコネクタと、前記コネクタの第1端部に配され、前記第1チャネルと連通するホルダーと、前記コネクタの第2端部に配され、前記第1チャネルを選択的に開閉する弁部と、を含み、前記コネクタは、前記第1チャネルを含む第1管と、前記第1管の第1地点から分岐され、前記第1チャネルと連通される第2チャネルを含む第2管と、を含み、前記第1管は、前記チャネルと外部を連通するホールを含み、前記第1管に配されて、前記ホールを選択的に開閉する開閉部をさらに含み、前記ホールは、前記第1端部と前記第1地点との間に配される点にある。
【0009】
望ましくは、前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管を含み、前記開閉部は、前記脱気管に配されて、前記ホールを覆うシーリング部材と、前記シーリング部材の上側に配され、前記脱気管に上下移動可能に結合する第1部材と、を含み、前記第1部材は、下側に突出し、外部と連通されるチューブを含み、前記シーリング部材は、切開部を含み、前記チューブは、前記切開部を貫通した状態で、前記チューブと前記ホールは、互いに連通される。
【0010】
望ましくは、前記開閉部は、前記脱気管に結合し、前記チューブが貫通するホールを含む第2部材と、弾性部材と、をさらに含み、前記第1部材は、前記第2部材に上下移動可能に結合し、前記第1部材は、前記第2部材の上側に配され、前記弾性部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置される。
【0011】
望ましくは、前記第1部材は、上面と、側面と、を含み、前記側面と前記チューブとを連結する連結チューブをさらに含みうる。
【0012】
望ましくは、前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管を含み、前記開閉部は、前記脱気管に配され、前記ホールを含むシーリング部材と、前記脱気管に結合する第1部材と、前記第1部材に回転自在に結合する第2部材と、を含み、前記第1部材は、外部と連通される排出ホールを含み、前記第2部材は、連結ホールを含み、前記連結ホールは、前記ホールと連通され、前記連結ホールと前記排出ホールは、前記第2部材の回転によって選択的に連通される。
【0013】
望ましくは、前記シーリング部材は、前記脱気管の内側に配される第1パートと、前記第1パートから延びて、前記脱気管の上面に配される第2パートと、を含み、前記第2パートは、前記第1部材の内面と接触することができる。
【0014】
望ましくは、前記第1部材は、前記脱気管の外面に回転締結され、前記第1部材は、外面に突出する複数のリブを含みうる。
【0015】
望ましくは、前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管を含み、前記開閉部は、前記脱気管に配され、前記ホールを含むシーリング部材と、前記コネクタに摺動自在に結合する第1部材と、を含み、前記第1部材は、スライドされて、前記ホールを選択的に開閉することができる。
【0016】
望ましくは、前記コネクタは、前記コネクタの表面から突出し、前記脱気管を挟んで配される一対のガイドを含み、前記第1部材は、前記ガイドと接触するボディーと、前記ボディーに弾性変形可能にカンチレバーの形態で配されるカバーと、を含みうる。
【0017】
望ましくは、前記カバーの下面には、前記シーリング部材と接触し、前記ホールの内側に位置する第1突起を含みうる。
【0018】
望ましくは、前記ガイドは、ストッパーを含み、前記ボディーは、前記ストッパーに引っ掛かる第2突起を含みうる。
【0019】
望ましくは、前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管を含み、前記開閉部は、前記脱気管に回動自在に結合する第1部材と、前記第1部材に配されるシーリング部材と、を含み、前記第1部材は、前記第1部材の前記脱気管に対する回動によって選択的に前記ホールを覆うことができる。
【0020】
望ましくは、前記シーリング部材は、前記第1部材の脱気管に対する回動によって選択的に前記ホールの内側に配置される。
【0021】
望ましくは、前記第1部材は、前記ホールを含み、前記脱気管は、前記ホールに配される突起を含みうる。
【0022】
望ましくは、前記コネクタは、前記ホールを含む脱気管を含み、前記開閉部は、前記脱気管に結合して、前記ホールを覆うシーリング部材と、前記脱気管に結合して、前記シーリング部材を覆う第1部材と、を含み、前記第1部材は、前記シーリング部材を露出させる貫通ホールを含みうる。
【0023】
望ましくは、前記脱気管は、前記脱気管の側面に突出する第1突起と、前記脱気管の上面から突出する第2突起と、を含み、前記第1部材は、前記第1突起が配される第1ホールを含み、前記シーリング部材は、前記第2突起が配される第2ホールを含みうる。
【0024】
望ましくは、前記第1部材は、前記脱気管及び前記シーリング部材と接触することができる。
【0025】
また、本発明に係る止血弁装置は、第1管と、前記第1管の第1地点から分岐される第2管と、を含むコネクタと、前記第1管の第1端部に配されるホルダーと、前記第1管の第2端部に配される弁部と、を含み、前記第1管には、ホールが配された脱気管を含み、前記脱気管に配されて、前記ホールを選択的に開閉する開閉部をさらに含み、前記ホールは、前記第1端部と前記第1地点との間に配置される。
【発明の効果】
【0026】
本発明の止血弁装置は、血管内への空気の流入を防止する有利な効果を奏する。
本発明の止血弁装置は、簡単な操作を通じて、気泡を除去することができる有利な効果を奏する。
本発明の止血弁装置は、施術者が、単独で気泡を除去することができる有利な効果を奏する。
本発明の止血弁装置は、気泡除去のための別途の装置や、施術が不要な有利な効果を奏する。
本発明の止血弁装置は、カテーテル類の注入による気泡だけではなく、薬剤注入による気泡も除去する有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施形態による止血弁装置を示す図である。
【
図2】
図1で示したコネクタと開閉部との側断面図である。
【
図8】
図7のA-Aを基準とする第1部材の断面図である。
【
図11】気泡の流れを示すコネクタと開閉部との側断面図である。
【
図12】気泡の流れを示すコネクタと開閉部との正断面図である。
【
図18】
図13の開閉部によってホールが開放された状態を示す図である。
【
図19】
図13の開閉部によってホールが閉鎖された状態を示す図である。
【
図20】開閉部のさらに他の変形例を示す図である。
【
図24】
図20の開閉部によるホールの開閉状態を示す図である。
【
図25】開閉部のさらに他の変形例を示す図である。
【
図27】
図25で示した開閉部によってホールが開放された状態を示す図である。
【
図28】開閉部のさらに他の変形例を示す図である。
【
図33】
図28で示した開閉部にユーザのツール(針)で開放された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴は、添付図面と関連する以下の詳細な説明と、望ましい実施形態と、からさらに明らかになる。そして、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は、通常的に、または辞書的な意味として限定して解釈されてはならず、発明者は、自らの発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義できるという原則を踏まえて、本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されなければならない。そして、本発明を説明するに当って、本発明の要旨を不明にする恐れがある関連した公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0029】
図1は、本発明の実施形態による止血弁装置を示す図面である。
【0030】
図1を参照すれば、本発明の実施形態による止血弁装置は、コネクタ100と、ホルダー200と、弁部300と開閉部400とを含みうる。ホルダー200は、コネクタ100の一端部に配される。弁部300は、コネクタ100の他端部に配される。開閉部400は、コネクタ100の一端部と他端部との間に配される。
【0031】
詳述すると、当該止血弁装置は、第1チャネル120Aを含むコネクタ100と、コネクタ100の第1端部110aに配され、第1チャネル120Aと連通するホルダー200と、コネクタ100の第2端部110bに配され、第1チャネル120Aを選択的に開閉する弁部300と、を含み、コネクタ100は、第1チャネル120Aを含む第1管100Aと、第1管100Aの第1地点から分岐され、第1チャネル120Aと連通される第2チャネル120Bを含む第2管100Bと、を含み、第1管100Aは、第1チャネル120Aと外部を連通するホール140を含み、第1管100Aに配されて、ホール140を選択的に開閉する開閉部400をさらに含み、ホール140は、第1端部110aと第1地点との間に配される構成を有する。
【0032】
コネクタ100は、管状部材である。コネクタ100は、第1管100Aと第2管100Bとを含みうる。第2管100Bは、第1管100Aから分岐される。当該第2管100Bは、複数個としてもよい。第1管100Aを通じてカテーテル類10が案内される。第2管100Bを通じて薬剤が流れる。ホルダー200は、ホース(図示せず)と連結される。ホルダー200は、ホースと第1管100Aとを連結する。そして、ホルダー200は、ホースと第1管100Aとを連通させる。ホルダー200は、第1管100Aに回転締結される。弁部300は、カテーテル類10を供給する場所である。弁部300にカテーテル類10が挿入される。弁部300に挿入されたカテーテル類10は、第1管100Aを経てホルダー200を貫通してホースに挿入される。弁部300は、カテーテル類10を第1管100Aに供給しながらも、選択的に、カテーテル類10が挿入される入口を締めて、コネクタ100のチャネルを密閉させる役割を果たす。
【0033】
ユーザがチャネルの気泡を肉眼で確認できるように、コネクタ100は、透明な素材からなりうる。
【0034】
カテーテル類10をコネクタ100に供給しながらも、選択的に、カテーテル類10が挿入される入口を締める弁部300の形態は多様である。例えば、弁部300は、ボディー310とハンドル320とに区分される。ボディー310は、コネクタ100と連結される。ハンドル320は、ボディー310に上下移動可能に締結される。ボディー310は、コネクタ100に回転締結される。図示していないが、ボディー310の内部には、カテーテル類10が貫通する貫通ホールが配されたシーリング部材が配置される。ハンドル320が上下移動するか、ボディー310が回転すれば、シーリング部材が加圧されるか、加圧が解除されながら、シーリング部材が変形されて、カテーテル類10が貫通する貫通ホールが拡張または縮小される。
【0035】
図2は、
図1で示したコネクタ100と開閉部400との側断面図である。
【0036】
図2を参照すれば、第1管100Aは、第1端部110aと第2端部110bとを含みうる。第1端部110aは、第1管100Aの一側に配される。第2端部110bは、第1管100Aの他側に配される。弁部300は、第1端部110aに連結される。ホルダー200は、第2端部110bに連結される。第1管100Aは、内部に第1チャネル120Aを含む。第1チャネル120Aを通じてカテーテル類10が供給されうる。第1管100Aは、脱気管130を含みうる。脱気管130は、ホール140を含む。ホール140は、第1チャネル120Aと連通される。ホール140は、第1チャネル120Aから分岐される。脱気管130は、第1チャネル120Aに存在する気泡を外部に排出するためのものである。脱気管130は、第1管100Aから突出する。
【0037】
開閉部400は、脱気管130に配置される。開閉部400は、ホール140を選択的に開放させる。開閉部400がホール140を開放させれば、第1チャネル120Aに存在する気泡は、ホール140を通じて外部に排出される。第1チャネル120Aの圧力、特に、患者の血管と連結された第2端部110b側の圧力が大気圧よりも高いために、第1チャネル120Aに存在する気泡は、第2端部110b側に流入されず、ホール140に案内されて外部に排出される。開閉部400は、ユーザが押えるか、押すか、引っ張るか、回すなどの動作で作動させることができる。本発明の実施形態による止血弁装置の開閉部400の作動は、ユーザの簡単な動作によって作動する。これは、施術過程で気泡を除去する過程の反復性、容易性を大きく高める。
【0038】
開閉部400は、作動方式による多様な実施形態が存在することができる。
【0039】
【0040】
一例として、開閉部400は、ユーザの押圧動作で作動する。
【0041】
図2及び
図3を参照すれば、このような開閉部400は、シーリング部材410と、第1部材420と、第2部材430と、弾性部材440と、を含みうる。シーリング部材410は、脱気管130の上端に配置される。シーリング部材410は、ホール140を覆う。第1部材420は、シーリング部材410の外側に配置される。第2部材430は、第1部材420とシーリング部材410との間に配置される。弾性部材440は、第1部材420と第2部材430との間に配置される。
【0042】
【0043】
図4を参照すれば、ホール140は、第1区間(L)に配置される。第1区間とは、第1端部110bと第1地点との間に該当する。第1地点とは、第1管100Aと第2管100Bとが分岐される地点を示す。薬剤に内包されるか、薬剤の注入に伴う気泡は、第1区間(L)で第1チャネル120Aに合流される。したがって、カテーテル類10の注入に伴う気泡だけではなく、薬剤に内包されるか、薬剤の注入に伴う気泡まで除去するためには、ホール140が第1区間(L)に配されなければならない。
【0044】
図5は、シーリング部材410の斜視図であり、
図6は、シーリング部材410の底面図である。
【0045】
図5及び
図6を参照すれば、シーリング部材410は、ホール140を直接に開閉させる役割を果たす。シーリング部材410は、円筒状部材であり得る。シーリング部材410の上面には、凹状の溝411が配置される。溝411は、円錐状であり得る。シーリング部材410は、切開部412を含みうる。図面で切開部412の形状を一字状に例示したが、本発明は、これに限定されず、切開部412は、十字状、星状など多様な形状を有するように実施される。円錐状溝411は、切開部412の拡張を容易にする。切開部412は、溝411を横切って配置される。シーリング部材410の下面の中心には、切開部412の拡張領域414が配置される。シーリング部材410の上面には、環状の第1溝413が配置される。環状の第1溝413は、第2部材430と結合のためのものである。このような第1溝413は、第2部材430とシーリング部材410との結合性と密着性とを高める。
【0046】
シーリング部材410の下面には、環状の第2溝415が配置される。環状の第2溝415は、脱気管130の上面と結合のためのものである。このような第2溝415は、脱気管130とシーリング部材410との結合性と密着性とを高める。
【0047】
シーリング部材410は、弾性材からなる。シーリング部材410に外力が作用すれば、変形される。シーリング部材410が変形されれば、切開部412は、拡張または縮小される。切開部412が拡張されれば、ホール140は開放される。逆に、切開部412が縮小されれば、ホール140は閉鎖される。切開部412が拡張されれば、ホール140に存在する気泡は、脱気管130の外側に配置される。切開部412の拡張領域414は、シーリング部材410の変形時に、切開部412よりも大きく拡張されて、ホール140の気泡がより容易にシーリング部材410を貫通できるように誘導する。
【0048】
図7は、
図3で示した第1部材420の斜視図であり、
図8は、
図7のA-Aを基準とする第1部材420の断面図であり、
図9は、第1部材420の底面図である。
【0049】
図7ないし
図9を参照すれば、第1部材420は、ユーザによって押される押圧ボタンのような部材である。第1部材420は、円筒状部材であり得る。第1部材420は、上面421と側面422とを含みうる。第1部材420は、下側が開放された部材であり得る。上面421は、使用によって押される部分である。第1部材420は、チューブ423を含みうる。チューブ423は、第1部材420の内側に配される。チューブ423は、第1部材420の内側面で下向きに突出する。チューブ423は、第1部材420が下向きに移動すれば、シーリング部材410を加圧する。側面422の内側面に連結ホール424が配される。連結ホール424は、チューブ423と連通される。また、側面422には、スロット425が配置される。一方、第1部材420は、ガイド426を含みうる。ガイド426は、側面422の内側面に配される。ガイド426は、上下方向に配置される。スロット425とガイド426は、第1部材420と第2部材430との摺動結合のためのものである。
【0050】
図10は、
図3で示した第2部材430を示す図面である。
【0051】
図3及び
図10を参照すれば、第2部材430は、シーリング部材410を脱気管130に固定させる。第2部材430の内側面は、シーリング部材410と接触する。そして、第2部材430は、第1部材420の上下移動をガイドする。第2部材430は、円筒状部材であり得る。第2部材430は、上面432と側面431とを含みうる。第2部材430は、下側が開放された部材であり得る。第2部材430の中心には、貫通ホール431aが配置される。チューブ423は、貫通ホール431aを貫通する。貫通ホール431aは、シーリング部材410の切開部412と整列される。チューブ423は、貫通ホール431aを貫通して切開部412と当接する。側面431には、突起433が配置される。第2部材430は、第1部材420の内側に配され、突起433は、スロット425に配される。突起433がスロット425の側壁に引っ掛かれば、第1部材420の上下移動が制限される。一方、側面431には、ガイド溝434が配置される。第2部材430は、第1部材420の内側に配され、ガイド溝434には、ガイド426が配される。ガイド溝434は、第1部材420の上下移動を案内する。第2部材430は、上面432にはボス部435が突出する。ボス部435は、弾性部材440をガイドするためのものである。
【0052】
図2を参照すれば、弾性部材440は、上下方向に、第1部材420と第2部材430との間に配置される。弾性部材440は、圧縮時に復元力を有する部材であり得る。例えば、弾性部材440は、圧縮コイルバネであり得る。
【0053】
図2を参照すれば、外力のない場合、ホール140は、シーリング部材410によって閉鎖された状態である。弾性部材440の復元力によって、スロット425の下端に引っ掛かるまで、第1部材420は、第2部材430と離れて配される。この際、チューブ423は、シーリング部材410を加圧しない状態である。
【0054】
図11は、気泡の流れを示すコネクタ100と開閉部400との側断面図であり、
図12は、気泡の流れを示すコネクタ100と開閉部400との正断面図である。
【0055】
図11及び
図12を参照すれば、施術中、チャネル120の内部に気泡を確認した場合、ユーザは、第1部材420を押す。第1部材420が押されれば、チューブ423が下向きに移動しながら、切開部412を加圧する。以後、シーリング部材410が変形されながら、切開部412が拡張され、ホール140とチューブ423とが連通される。チューブ423は、連結ホール140を通じて外部と連通された状態なので、大気圧状態である。ホール140とチューブ423とが連通されれば、チャネル120の圧力がチューブ423の圧力よりも高いために、チャネル120に存在する気泡(v)は、ホール140に流入される。ホール140に流入された気泡(v)は、チューブ423と連結ホール424とを経て外部に排出される。ユーザが、第1部材420から手を離せば、弾性部材440の復元力によって、第1部材420が上昇移動し、第1部材420が上昇移動すれば、チューブ423が上昇移動して、シーリング部材410に対する加圧が解除される。加圧が解除されれば、シーリング部材410の形状が復元されながら、切開部412が縮小されてホール140は再び閉鎖される。
【0056】
ユーザによって押される部分は、第1部材420の上面(
図7の421)である。そして、連結ホール424が配された部分は、第1部材420の側面422である。したがって、ユーザの手、具体的に、ユーザの指と第1部材420の接触領域と気泡(v)の排出領域とが互いに干渉されないように明確に区分されるために、気泡(v)がより円滑に排出される利点がある。
【0057】
本発明の実施形態を使用すれば、ユーザは、カテーテル類10を血管に注入する過程において、簡単な動作のみで気泡(v)を除去することが可能である。また、コネクタ100の内部と外部との圧力差を用いて気泡(v)を除去するために、気泡(v)が血管内部への流入を効果的に防止することができる。これは、施術の成功率を大きく高めるものである。また、施術過程でユーザの疲労度を大きく低減する利点がある。
【0058】
また、ユーザは、カテーテル類10を押し込みながらも、気泡(v)が確認された場合、直ちに開閉部400を押す簡単な動作のみで、気泡(v)を除去することができるために、気泡(v)を除去する別途の施術が不要な利点がある。また、ユーザが単独で気泡(v)除去が可能であるために、気泡(v)除去のための他者の補助が不要な利点がある。また、迅速な施術が可能である。
【0059】
また、気泡(v)除去作業の反復が容易であるために、気泡(v)が血管内部への流入を効果的に防止することができる。また、施術者に要求される熟練度は低いものとなるために、施術者の確保が容易となる利点がある。
【0060】
図13は、開閉部500の変形例を示す図であり、
図14は、
図13で示した開閉部500の分解図である。
【0061】
一例として、開閉部500は、ユーザの回転動作で作動する。
【0062】
図13及び
図14を参照すれば、このような開閉部500は、シーリング部材510と、第1部材520と、第2部材530と、を含みうる。シーリング部材510は、脱気管130に配置される。第1部材520は、脱気管130に回転締結される。第2部材530は、第1部材520に回転自在に結合されうる。
【0063】
図15は、シーリング部材510の斜視図であり、
図16は、
図13で示した開閉部500の側断面図であり、
図17は、シーリング部材510の側面図である。
【0064】
図14ないし
図17を参照すれば、シーリング部材510は、第1部材520と脱気管130との間を密閉させる。シーリング部材510は、円筒状部材であり得る。シーリング部材510は、第1パート511と第2パート512とを含みうる。第2パート512の外径は、第1パート511の外径よりも大きい。第1パート511は、脱気管130の内側に配される。第2パート512は、脱気管130の上面131を覆うように配置される。第2パート512は、脱気管130の外側に配される。第2パート512の下面は、脱気管130の上面131に接触することができる。第2パート512の上面は、第1部材520の内側面と接触することができる。シーリング部材510の中心には、ホール140が配される。ホール140は、チャネル120と連通される。ホール140は、シーリング部材510の上端と下端とを貫通して配される。第1パート511の下面とホール140の境界は、曲面(
図17の511a)で形成されうる。曲面511aは、チャネル120の気泡(v)がホール140に向けてより円滑に流入されるように誘導する。
【0065】
第1部材520は、脱気管130に回転締結される。第1部材520の内側面には、ネジ山が形成されうる。脱気管130の外側には、第1部材520のネジ山に対応してネジ山が形成されうる。第1部材520は、外面から突出する複数のリブ522を含みうる。リブ522は、製品生産時に製品組み立てを容易にする。第1部材520は、排出ホール521を含みうる。排出ホール521は、第1部材520の内部と外部とを連通する。
【0066】
第2部材530は、第1部材520に回転自在に結合する。第2部材530の上部は、ノブで構成される。第2部材530の下部は、第1部材520の内側に配置される。第2部材530の下部には、連結ホール531が配される。連結ホール531は、シーリング部材510のホール140と連通される。第2部材530の回転によって、連結ホール531と排出ホール521は、整列して連通するか、位置ズレして、連結ホール531が第1部材520によって閉鎖される。
【0067】
図18は、
図13の開閉部500によってホール140が開放された状態を示す図である。
【0068】
図13を参照すれば、施術中、チャネル120の内部に気泡(v)を確認した場合、ユーザは、第2部材530を回す。第2部材530をそれ以上回らない時まで回せば、連結ホール531と排出ホール521とが整列する。連結ホール531と排出ホール521とが整列すれば、チャネル120の圧力が連結ホール531の圧力よりも高いために、チャネル120に存在する気泡は、ホール140に流入する。ホール140に流入した気泡は、連結ホール531及び排出ホール521を経て外部に排出される。
【0069】
図19は、
図13の開閉部500によってホール140が閉鎖された状態を示す図である。
【0070】
図19を参照すれば、ユーザが、第2部材530を逆に回せば、連結ホール531と排出ホール521とが位置ズレして、連結ホール531が閉鎖される。連結ホール531が閉鎖されれば、ホール140が閉鎖される。
【0071】
第2部材530に対する回転操作は、施術者単独で可能な非常に簡単な操作である。反復性と容易性とが高まり、施術中に直ちに気泡除去を行うことが可能である。
【0072】
図20は、開閉部600のさらに他の変形例を示す図であり、
図21は、
図20で示した開閉部600の分解図であり、
図22は、
図21で示した第1部材620の正面図である。
【0073】
一例として、開閉部600は、ユーザの押引き動作で作動する。
【0074】
図20及び
図21を参照すれば、このような開閉部600は、シーリング部材610と、第1部材620と、を含みうる。シーリング部材610は、脱気管130に配置される。シーリング部材610の中心には、ホール140が配される。ホール140は、チャネル120と連通される。第1部材620は、コネクタ100に摺動自在に結合されうる。コネクタ100は、一対のガイド150を含みうる。ガイド150は、コネクタ100の表面から突出する。一対のガイド150は、脱気管130を挟んで配置される。第1部材620は、ガイド150に沿って直線移動する。第1部材620が移動することによって、シーリング部材610に配されたホール140は、選択的に開閉される。
【0075】
図20ないし
図22を参照すれば、第1部材620は、ボディー621とカバー622とを含みうる。ボディー621とカバー622は、その機能と形状とによって区分されて説明され、1つの部材であり得る。ボディー621は、ガイド150に摺動自在に結合することができる。カバー622は、ボディー621に弾性変形可能にカンチレバーの形態で配置される。カバー622の下面には、第1突起622aが突出して配される。第1突起622aは、シーリング部材610のホール140を覆う。ボディー621の側面の下端には、レール621aが配置される。レール621aは、ガイド150に配された溝または突起接触して第1部材620の移動を案内することができる。ボディー621の後端には、第2突起621bが配される。第2突起621bは、ストッパー152に引っ掛かる。
【0076】
ガイド150は、ストッパー152を含みうる。ストッパー152は、第1部材620の移動を制限する。ストッパー152は、ガイド150の延長部151から上側に突出した突起であり得る。
【0077】
ボディー621の上端には、リブ623が突出する。リブ623は、ユーザの押す動作または引っ張る動作を容易にする。
【0078】
図23は、開閉部600及びコネクタ100の側断面図であり、
図24は、
図20の開閉部600によるホール140の開閉状態を示す図である。
【0079】
図23ないし
図24の(a)を参照すれば、第1部材620が前進移動した状態では、カバー622がホール140を覆う。そして、第1突起622aは、ホール140に挿入される。第1突起622aは、ホール140を塞いでチャネル120を密閉された状態に保持する。
図23ないし
図24の(b)を参照すれば、施術中、チャネル120の内部に気泡(v)を確認した場合、ユーザは、第1部材620を引っ張る。第1部材620を引っ張られれば、カバー622が移動し、第1突起622aがホール140から離脱しながらホール140が開放される。ホール140が開放されれば、チャネル120の圧力が大気圧よりも高いために、チャネル120に存在する気泡は、ホール140に流入される。ホール140に流入された気泡は、外部に直ちに排出される。
【0080】
図25は、開閉部700のさらに他の変形例を示す図である。
図26は、
図25で示した開閉部700の側断面図である。
【0081】
一例として、開閉部700は、ユーザの開く動作で作動する。
【0082】
図25及び
図26を参照すれば、このような開閉部700は、シーリング部材710と、第1部材720と、を含みうる。シーリング部材710は、第1部材720に配される。第1部材720は、脱気管130に回動自在に結合される。脱気管130は、ホール140を含む。ホール140は、チャネル120と連通される。脱気管130は、ヒンジ軸730を含む。第1部材720は、ヒンジ軸730を中心に回動する。第1部材720は、ホール140を覆う。第1部材720の下面には、シーリング部材710が配される。第1部材720がホール140を覆った状態で、シーリング部材710は、ホール140の内側に配されてホール140を閉鎖する。
【0083】
第1部材720は、ホール721を含む。ホール721は、第1部材720の側面に配置される。脱気管130は、突起130aを含みうる。第1部材720がホール140を覆った状態で、突起130aは、ホール721に配される。
【0084】
図27は、
図25で示した開閉部700によってホール140が開放された状態を示す図である。
【0085】
図27を参照すれば、施術中、チャネル120の内部に気泡を確認した場合、ユーザは、第1部材720を脱気管130でオープンさせる。第1部材720を回動させれば、シーリング部材710がホール140から離脱しながらホール140が開放される。ホール140が開放されれば、チャネル120の圧力が大気圧よりも高いために、チャネル120に存在する気泡は、ホール140に流入される。ホール140に流入された気泡(v)は、外部に直ちに排出される。
【0086】
図28は、開閉部800のさらに他の変形例を示す図であり、
図29は、
図28で示した開閉部800の分解図である。
【0087】
一例として、開閉部800は、ユーザのツールを通じて作動する。開閉部800は、常にホール140を密閉した状態であり、ユーザは、開閉部800にシリンジのような簡単なツールを注入して、気泡を除去することができる。
【0088】
図28及び
図29を参照すれば、このような開閉部800は、シーリング部材810と、第1部材820と、を含みうる。シーリング部材810は、脱気管130に配される。脱気管130は、ホール140を含む。ホール140は、チャネル120と連通される。シーリング部材810は、ホール140を覆う。第1部材820は、シーリング部材810を脱気管130に固定させる。第1部材820は、シーリング部材810の外側に配され、脱気管130に結合する。第1部材820は、下側が開放された円筒状部材であり得る。
【0089】
図30は、シーリング部材810の斜視図であり、
図31は、シーリング部材810の底面図である。
【0090】
図29ないし
図31を参照すれば、シーリング部材810は、第1部材820と脱気管130との間を密閉させる。シーリング部材810は、脱気管130の上面を覆うように配置される。シーリング部材810は、ホール140を直接に開閉させる役割を果たす。シーリング部材810の上面812には、凹状の溝813が配置される。溝813は、円錐状であり得る。また、シーリング部材810の下面には、環状の第2溝817が配置される。環状の第2溝817は、脱気管130の上面と結合のためのものである。このような環状の第2溝817は、脱気管130とシーリング部材810との結合性と密着性とを高める。
【0091】
【0092】
図29ないし
図32を参照すれば、脱気管130は、第1突起132と第2突起133とを含みうる。第1突起132は、脱気管130の側面から突出する。第2突起133は、脱気管130の上面から突出する。第1部材820は、内側面で凹状に形成される第1溝822を含みうる。第1突起132は、第1溝822に配される。第2突起133は、第2溝817に配される。
【0093】
第1部材820は、シーリング部材810と接触した状態で、脱気管130に結合して、シーリング部材810を脱気管130に固定させる。第1部材820の中心には、貫通ホール821が配される。第1部材820が脱気管130に結合された状態で、貫通ホール821は、シーリング部材810の溝813または下面816と整列する。貫通ホール821は、シーリング部材810を露出させる。
【0094】
図33は、
図28で示した開閉部800にユーザのツール(針)で開放された状態を示す図面である。
【0095】
図33を参照すれば、施術中、チャネル120の内部に気泡を確認した場合、ユーザは、シリンジの針をシーリング部材810に挿入する。針がシーリング部材810を貫通する。針がシーリング部材810を貫通すれば、ホール140と連通する。ユーザがシリンジのプランジャーを引っ張れれば、ホール140に存在する気泡が針を通じてシリンジによって捕集されて除去される。シーリング部材810は、弾性材からなる。シーリング部材810から針を除去すれば、針によってシーリング部材810の穿孔された領域が弾性によって復元されて、再びホール140が密閉される。
【0096】
以上、本発明の望ましい1つの実施形態による止血弁装置に関して、添付図面を参照して具体的に説明した。
【0097】
前述した本発明の一実施形態は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないということを理解しなければならず、本発明の範囲は、前述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって表われる。そして、この特許請求の範囲の意味及び範囲はもとより、その等価概念から導出されるあらゆる変更または変形可能な形態が、本発明の範囲に含まれると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、カテーテル類を血管内に導入するための止血弁装置に利用できる。
【符号の説明】
【0099】
100:コネクタ
100A:第1管
100B:第2管
110:ボディー
110a:第1端部
110b:第2端部
120(120A、120B):チャネル
130:脱気管
140:ホール
200:ホルダー
300:弁部
400、500、600、700、800:開閉部
410、510、610、710、810:シーリング部材
420、520、620、720、820:第1部材
430、530:第2部材
440:弾性部材