(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-25
(45)【発行日】2022-02-02
(54)【発明の名称】赤外線放射ヒータ
(51)【国際特許分類】
F24C 15/24 20060101AFI20220126BHJP
F24C 3/04 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
F24C15/24 A
F24C3/04 P
(21)【出願番号】P 2018558554
(86)(22)【出願日】2016-12-27
(86)【国際出願番号】 JP2016088844
(87)【国際公開番号】W WO2018122948
(87)【国際公開日】2018-07-05
【審査請求日】2019-10-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000197344
【氏名又は名称】静岡製機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金原 直哉
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第00035797(EP,A1)
【文献】米国特許第05645043(US,A)
【文献】特開昭58-182020(JP,A)
【文献】実開昭53-157446(JP,U)
【文献】仏国特許出願公開第02763670(FR,A1)
【文献】米国特許第01017760(US,A)
【文献】米国特許第04140100(US,A)
【文献】特開2004-270956(JP,A)
【文献】米国特許第03975140(US,A)
【文献】米国特許第03726633(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 15/24
F24C 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方が開放された燃焼空間を有する燃焼室と、
前記燃焼室に設けられ、燃料及び空気を混合させた混合気を燃焼させる燃焼装置と、
前記燃焼装置が発する熱により加熱されて放射面から赤外線を放射する放射体と、
を備える赤外線放射ヒータであって、
前記燃焼装置は、
前記空気の流路に設けられ前記空気に対して燃料を噴射するノズルと、
前記放射面に対して所定角度を持った方向を向いている側面、及び、前記側面に設けられている複数の間隙を有し、前記ノズル側に位置する一端から内部に流入した前記混合気を前記間隙から前記燃焼室に放出させる筒体と、
前記筒体の外部に設けられて前記混合気に着火させる点火装置と、
前記筒体の他端に設けられて前記筒体と前記放射体との間を断熱する断熱部を備え、
前記断熱部は、
断熱性の材料を用いて形成されており、前記筒体の前記放射体の側に前記放射体に対向して設けられている、
赤外線放射ヒータ。
【請求項2】
前記間隙は、前記筒体の側面の周方向全体にわたって形成されている、
請求項1に記載の赤外線放射ヒータ。
【請求項3】
前記間隙は、メッシュ状に形成されている、
請求項2に記載の赤外線放射ヒータ。
【請求項4】
前記燃焼装置は、前記空気の流路には、前記筒体の内部を流通する前記混合気に旋回流を生じさせる羽根が設けられている、
請求項1乃至3のいずれかに記載の赤外線放射ヒータ。
【請求項5】
前記羽根は、固定式の板材である、
請求項4に記載の赤外線放射ヒータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線放射ヒータに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料及び空気を混合させた混合気を燃焼室内で燃焼させる燃焼装置としてのバーナと、燃焼室の一方に設けられて赤外線を放射する放射体とを備える赤外線放射ヒータ(赤外線輻射ヒータ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の赤外線放射ヒータでは、燃焼室内でバーナからの混合気が燃焼すると、火炎が放射体に放射されて放射体が赤化することにより赤外線が放射される。バーナは、前方にある放射体に向けて火炎を噴射するガンタイプのものが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の赤外線放射ヒータを含む、従来の赤外線放射ヒータは、バーナが前方にある放射体に向けて火炎を噴射するため、放射体の全体を均一に加熱して赤外線放射(輻射)効率を向上させることができなかった。また、従来の赤外線放射ヒータは、バーナから噴射された火炎がバーナに戻って燃料が燃焼してしまう現象(いわゆる逆火)が発生して、不具合の原因となっていた。
【0006】
本発明は、赤外線放射ヒータにおいて、赤外線放射効率を向上させつつ燃焼装置から噴射された火炎による不具合を解消する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一方が開放された燃焼空間を有する燃焼室と、燃焼室に設けられ、燃料及び空気を混合させた混合気を燃焼させる燃焼装置と、燃焼装置が発する熱により加熱されて放射面から赤外線を放射する放射体と、を備える赤外線放射ヒータであって、燃焼装置は、空気の流路に設けられ空気に対して燃料を噴射するノズルと、放射面に対して所定角度を持った方向を向いている側面、及び、側面に設けられている複数の間隙を有し、ノズル側に位置する一端から内部に流入した混合気を間隙から燃焼室に放出させる筒体と、筒体の外部に設けられて混合気に着火させる点火装置と、を備える。
【0008】
好適には、赤外線放射ヒータは、間隙が、筒体の側面の周方向全体にわたって形成されていてもよい。
【0009】
好適には、赤外線放射ヒータは、間隙が、メッシュ状に形成されていてもよい。
【0010】
好適には、赤外線放射ヒータは、燃焼装置が、筒体の他端に設けられて筒体と放射体との間を断熱する断熱部を備え、放射体が、断熱部に対向する位置に設けられていてもよい。
【0011】
好適には、赤外線放射ヒータは、空気の流路には、筒体の内部を流通する混合気に旋回流を生じさせる羽根が設けられていてもよい。
【0012】
好適には、赤外線放射ヒータは、羽根が、固定式の板材であってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、赤外線放射ヒータにおいて、赤外線放射効率を向上させつつ燃焼装置から噴射された火炎による不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係る赤外線放射ヒータを示す概略構成図である。
【
図4】
図1の赤外線放射ヒータの燃焼装置の側面図である。
【
図5】
図4の燃焼装置のバーナヘッド部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
[赤外線放射ヒータの構成]
図1は、本発明の実施形態に係る赤外線放射ヒータ1を示す概略構成図である。
図1に示すように、赤外線放射ヒータ1は、放射熱を放射する放射体2と、放射体2からの放射熱や温風の向きを制御するルーバ3と、後述する燃焼室21や燃焼装置6などを収容するケース4と、ケース4を支持するフレーム5とを備える。なお、赤外線放射ヒータ1と燃焼室21と燃焼装置6とが、それぞれ請求の範囲に記載の「赤外線放射ヒータ」と「燃焼室」と、「燃焼装置」とに該当する。
【0017】
フレーム5には、ケース4を両側面から支持する側面支持部51と、フレーム5の底部に設けられて赤外線放射ヒータ1を可搬する際に可搬動作を補助する一対の車輪53とを備える。
【0018】
図2は、赤外線放射ヒータ1の正面図である。
図3は、赤外線放射ヒータ1の側断面図である。
図2及び
図3に示すように、赤外線放射ヒータ1は、ケース4の内部に設けられている燃焼室21と、燃焼室21の燃焼空間22内の中央部において燃料を燃焼させる燃焼装置6と、を備える。
【0019】
燃焼室21は、例えば断熱材のような断熱性の高い材料により形成されている。燃焼室21は、底部を有し、底部に対向する一方の位置に開放部を有する。燃焼室21は、燃焼装置6が燃料を燃焼させる空間として、燃焼空間22を有している。本実施形態において、燃焼室21は、底部が略円形を有し、底部から開放部に向かって側面が傾斜している円錐台形状である。なお、本発明の赤外線放射ヒータにおいて、燃焼室の形状は、底部と側面と開放部とを有するものであれば、上述のような形状には限定されない。
【0020】
放射体2は、燃焼室21の開放部に設けられている、燃焼室21とは反対側の赤外線の放射方向に対して凸面の略ドーム状の部材である。放射体2は、赤外線の放射率に優れた素材、例えば耐熱性のステンレスなどにより形成されている。放射体2は、熱を放射する放射面の形状が、燃焼室21の開放部の形状に合わせた形状に形成されている。放射体2は、燃焼装置6が生じさせた炎からの熱で赤化することにより、放射面から赤外線が外部に放射される。なお、本発明の赤外線放射ヒータにおいて、放射面の形状は上述のようなドーム状には限定されない。
【0021】
[燃焼装置の構成]
次に、赤外線放射ヒータ1の燃焼装置6の構成について説明する。
図4は、赤外線放射ヒータ1の燃焼装置6の側面図である。
図4に示すように、燃焼装置6は、バーナヘッド部60と、ファン7と、ガス管接続部8とを備える。
【0022】
バーナヘッド部60は、ガス管接続部8から導入されたプロパンガスとファン7から送出された空気とを混合させた混合気をバーナヘッド部60の外部である燃焼空間22内で燃焼させる。
【0023】
ファン7は、送出口がバーナヘッド部60の一端と接続し、燃焼装置6において燃料が燃焼するのに必要な空気を送る。
【0024】
図5は、燃焼装置6のバーナヘッド部60を示す側面図である。また、
図6がバーナヘッド部60の正面図、
図7がバーナヘッド部60の背面図、
図8がバーナヘッド部の平面図である。
【0025】
図5乃至
図8に示すように、バーナヘッド部60は、筒体61と、間隙62と、点火装置63と、ミキサー部64と、ノズル65と、断熱部66と、旋回流生成部67と、羽根68と、フレームロッド69と、を備える。
【0026】
筒体61は、例えば耐熱性の金属などを用いて構成されている。筒体61は、ノズル65側に位置する一端に設けられている基台部612及びその反対側に位置する他端側の断熱部66を底面とし、双方の底面と接続する面を側面とする柱状体である。筒体61は、底面及び側面により囲まれる内部に空間を有する。筒体61は、底面の向きが放射体2の放射面に略平行である。筒体61は、側面の向きが放射体2の放射面に略垂直である。なお、筒体61の側面の向きは、放射体2の放射面の向きに略垂直に限らず、放射体2の放射面に対して火炎を広げることができるように、放射面に対して所定の角度を持った方向であればよい。
【0027】
間隙62は、筒体61の側面に設けられている。
図5において、間隙62は、筒体61の側面の中央から他端の断熱部66寄りの領域に均等に開けられた微細な丸孔である。間隙62の形状は、
図5に示すような微細な丸孔に限らず、例えば角孔やスリット状の細孔であってもよい。また、間隙62の大きさ、間隙62を設ける位置の間隔は、均等でなくてもよい。また、間隙62は、
図5に示すように金属板により構成される筒体61の側面に開けられた孔に限らず、例えば筒体61の側面をメタルニットや焼結品のような微細な開口を有する材料で構成することで実現してもよい。
【0028】
点火装置63は、筒体61の外側、例えば側面に沿って設けられている。点火装置63は、例えば筒体61の一端側に設けられている基台部612に設けられている。点火装置63は、例えば電気により火花を発生させるエレクトロード(電極)を備える点火プラグである。
【0029】
ミキサー部64は、筒体61とファン7との間を流通可能に接続する中空の柱状体である。ミキサー部64は、内部の空間にファン7からの空気を流入させることができる。
図8に示すように、ミキサー部64には、ノズル65が設けられている。また、
図5に示すように、ミキサー部64には、筒体61またはミキサー部64の内部で燃料が着火して内部発火が発生した場合に火炎を検知する過熱防止器641が設けられている。
【0030】
ノズル65は、ミキサー部64の内部に設けられている。ノズル65は、ミキサー部64の側方からミキサー部64の内部に挿入されている。ノズル65には孔が形成されていて、ミキサー部64の内部に燃料を噴射する。本実施形態において、上述のように燃料はプロパンガスであるため、ノズル65の形状もプロパンガスを噴射するのに適したものとなっている。ノズル65の形状は、灯油など他の燃料を用いる場合にはその燃料を噴射するのに適したものにするのが望ましい。
【0031】
断熱部66は、筒体61の他端側の底面に設けられている。
図3に示すように、燃焼空間22の内部において、断熱部66は、放射体2の内側の面と対向する位置に設けられている。断熱部66は、例えばロックウール、アルミナファイバー、あるいはセラミックのような断熱性に優れた材料を用いて形成されている。断熱部66は、放射体2からの熱が筒体61に伝わらないように、筒体61と放射体2との間を断熱する。
【0032】
旋回流生成部67は、例えば金属の板材により形成されている。旋回流生成部67は、例えばミキサー部64のファン7寄りの位置、具体的にはノズル65よりもファン7寄りの位置の空気の流路に設けられている。旋回流生成部67は、筒体61の内部を流通する混合気に旋回流を生じさせるために、空気の流路上に羽根68が形成されている。
【0033】
図7に示すように、羽根68は、旋回流生成部67を形成する板材に4隅を残して略矩形状に切れ込みを入れて、板材の切り離された部分の向きを変えることにより形成されている。羽根68は、旋回流生成部67との切れ込み部分の各辺の中点付近にさらに切れ込みを入れることで、4枚の略矩形状の羽根が形成されている。旋回流生成部67は、4つの羽根68の隅が接する中央部は、個々の羽根68同士が切り離されていない。旋回流生成部67は、羽根68の旋回流生成部67から切り離されていない4隅と4枚の羽根68同士が切り離されていない部分との間が流路となる。
【0034】
なお、旋回流生成部67及び羽根68は、筒体61の内部を流通する混合気に旋回流を生じさせることができれば、羽根68の枚数及び形状、流路の形状は本実施形態のものに限定されない。また、羽根68は、本実施形態のように固定式の板材に限定されず、例えば軸を中心に回転する回転翼であってもよい。また、羽根68の位置は、本実施形態のようにファン7とノズル65との間の流路上に限定されず、例えばノズル65を通過後の流路上に羽根68を配置してもよい。
【0035】
フレームロッド69は、筒体61の外側、例えば側面に沿って設けられている。フレームロッド69は、例えば筒体61の一端が取り付けられる基台部612に設けられている。フレームロッド69は、耐熱性の鋼材などを用いて形成されている。フレームロッド69は、火炎の有無による鋼材に流れる電流の変化に基づいて、火炎の有無を検出する。
【0036】
図9は、バーナヘッド部60の側断面図である。
図9に示すように、バーナヘッド部60の筒体61の内部には、内壁に沿ってメッシュ613が設けられている。メッシュ613は、例えば耐熱性の金属メッシュであり、火炎が間隙62から筒体61の内部に入ることを防いでいる。また、メッシュ613は、外部からの埃などが燃焼装置6に入り込むことを防ぐことができる。また、メッシュ613は、間隙62から筒体61の外部に出る混合気を適切な量にすることもできる。
【0037】
[赤外線放射ヒータの動作]
次に、赤外線放射ヒータ1の動作について説明する。
赤外線放射ヒータ1は、ガス管接続部8から送られたガスがノズル65から噴射されるとともにファン7からミキサー部64に空気が送られる。ファン7から送られた空気は、旋回流生成部67の羽根68により旋回流が生じるため、ノズル65からのガスとよく混合した状態の混合気となる。このため、赤外線放射ヒータ1では、火炎のムラが減少し放射体2に伝わる熱のムラを減少させることができる。
【0038】
ミキサー部64で混合された混合気は、筒体61の一端から内部に流入する。筒体61の内部に送られた混合気は、筒体61の側面に形成されている複数の微小な間隙62により放射体2の放射面に沿った所定の方向に拡がって筒体61の外部、つまり燃焼室21の燃焼空間22に放出される。
【0039】
燃焼空間22に放出された混合気は、筒体61の外部に設けられている点火装置63が発生する火花により着火する。着火した混合気は、放射体2の放射面に沿った方向など、所定の角度を持った方向に拡がって燃焼して火炎を形成する。
【0040】
火炎は、筒体61の内部に設けられているメッシュ613及び間隙62により、筒体61の内部に入りにくい。このため、赤外線放射ヒータ1では、筒体61の内部に入った火炎によりガスが筒体61の内部で燃焼する現象、いわゆる逆火が生じにくい。
【0041】
放射体2は、放射体2の放射面に沿った方向に拡がった火炎により、全体が均一に加熱されて赤化する。放射体2は、赤外線が面全体から外部に放射される。
【0042】
[実施形態の効果]
本実施形態に係る赤外線放射ヒータ1は、ノズル65側に位置する筒体61の一端から混合気が内部に流入する。赤外線放射ヒータ1では、筒体61の側面が放射体2の放射面に対して所定角度を持った方向を向いている。そして、赤外線放射ヒータ1では、混合気が筒体61の側面に設けられている複数の微小な間隙62から燃焼室21内に放出される。このような赤外線放射ヒータ1によれば、放射体2の放射面に沿った方向に火炎を生じさせることができるため、放射体2の面全体を均一に加熱することで、赤外線放射効率を向上させることができる。また、赤外線放射ヒータ1によれば、複数の微小な間隙62により、火炎が筒体61の内部に戻ることを防ぐことができる。
【0043】
赤外線放射ヒータ1は、燃焼装置6の筒体61の他端に設けられて筒体61と放射体2との間を断熱する断熱部66を備える。このような赤外線放射ヒータ1によれば、放射体2が放射する熱が筒体61に伝わりにくいため、筒体61の内部の混合気が加熱されて逆火を生ずることを防ぐことができる。また、赤外線放射ヒータ1では、断熱部66を備えることで、放射体2から伝わる熱による筒体61の先端の劣化を軽減させることができる。
【0044】
赤外線放射ヒータ1は、空気の流路には、筒体61の内部を流通する混合気に旋回流を生じさせる羽根68が設けられている。このような赤外線放射ヒータ1によれば、ガスと空気とがよりよく混合した混合気が生成されるため、ガスの燃焼状態を向上させることができる。
【0045】
赤外線放射ヒータ1は、羽根68が固定式の板材であるため、可動部品を設けることなくガスの燃焼状態を向上させることができる。
【0046】
赤外線放射ヒータ1は、間隙62が、筒体61の側面の周方向全体にわたって形成されているため、放射体2の放射面に沿った方向に火炎を生じさせて、放射体2の放射面全体を均一に加熱することができる。
【0047】
赤外線放射ヒータ1は、筒体61の内部のメッシュ613により、間隙62の形状が、メッシュ状に形成されるため、火炎が筒体61の内部に戻ることを防ぐことができる。また、赤外線放射ヒータ1は、メッシュ613により、外部からの埃などが燃焼装置6に入り込んで不具合を起こすことを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上説明した赤外線放射ヒータは、上述のプロパンガスや灯油以外の燃料、例えば天然ガスを燃焼させるヒータにも適用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 赤外線放射ヒータ
2 放射体
3 ルーバ
4 ケース
5 フレーム
6 燃焼装置
7 ファン
8 ガス管接続部
21 燃焼室
22 燃焼空間
51 側面支持部
53 車輪
60 バーナヘッド部
61 筒体
62 間隙
63 点火装置
64 ミキサー部
65 ノズル
66 断熱部
67 旋回流生成部
68 羽根
69 フレームロッド
612 基台部
613 メッシュ
641 過熱防止器